JP2003331836A - 非水電解質二次電池、及びその製造方法 - Google Patents
非水電解質二次電池、及びその製造方法Info
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Abstract
電解質二次電池は、電解液、セパレータ、絶縁パッキン
グともリフロー処理温度の最高温度は230℃に耐えう
るものであるが、さらに高温の260℃にさらされる
と、電池の性能は著しく劣化するという問題があった。 【解決手段】 本発明は、電池の封止性能を向上した上
で、構成要素である正極活物質に従来のマンガンを主成
分とする酸化物から主にLi、Fe、Pで構成された酸
化物に変更する事により、リフロー処理温度を260℃
としても電池性能を損なわないボタン型非水電解質二次
電池を提供することができる。
Description
出可能な物質を負極及び正極の活物質とし、リチウムイ
オン導電性の非水電解質を用いるボタン型非水電解質二
次電池に関する。
ルギー密度、軽量であるといった特徴により、機器のバ
ックアップ用の電源としての用途が増加している。
源として該電池を用いる場合、プリント基板上にハンダ
付を行う部分にハンダクリーム等を塗布しておき、その
部分に該電池を保持するホルダーやクロック用ICなど
の部品を載置し、200〜230℃となるように設定さ
れた高温雰囲気の炉内に部品を搭載したプリント基板を
通過させることにより、ハンダを溶融させて部品のハン
ダ付けを行う方法が用いられている(以下リフローハン
ダ付という)。ここで、リフローハンダ付けできるホル
ダーは高価であることから、ハンダ付用の端子を溶接し
た後、直接リフローハンダ付けできる電池のニーズが高
まってきた。そのため、特開平10−270088号公
報や、特開平10−302740号公報の様にリフロー
炉で加熱しても耐熱性のある電池を得る方法として、絶
縁パッキングに耐熱性のあるポリフェニレンスルファイ
ド樹脂を用い、さらに、ガラス繊維を添加するなどして
耐熱性を向上することができる。しかし、環境問題から
欧州を中心に鉛を規制する動きが有り、そのため鉛なし
のハンダ(Pbフリーハンダ)を用いる必要性が強まっ
た。従来の鉛入りのハンダを用いてリフローハンダ付け
を行う際のリフロー炉の処理温度は最高で約230℃で
あった。しかし、Pbフリーハンダは用いる材料により
融点が高くなり、リフロー処理の温度は約260℃が必
要となる。従来、絶縁パッキングの材料として耐熱グレ
ードのポリフェニレンスルファイド樹脂が開発された
が、260℃では十分な耐熱性とは言い切れず、そのた
め、特開2000−195494号公報の様に絶縁パッ
キングの材料としてポリエーテルエーテルケトン(以
下、PEEKと略す)樹脂が検討されている。
入りハンダ対応の耐熱ボタン型非水電解質二次電池にお
ける、電解液、セパレータ、絶縁パッキングは、いずれ
も最高温度230℃のリフロー処理温度に耐えうるもの
であるが、さらに高温の260℃にさらされると電池の
性能が著しく劣化してしまうという問題があった。
めに、本発明は、電池の封止性能を向上した上で、構成
要素である正極活物質に従来のマンガンを主成分とする
酸化物から主にLi元素、Fe元素、P元素で構成され
た酸化物に変更することとした。これにより、リフロー
処理温度を260℃としても電池性能を損なうことがな
くなった。
Li、Fe、Pのそれぞれの元素源となる、鉄を含む化
合物、リンを含む化合物、及びリチウムを含む化合物を
所定の混合比で混合し、焼成することで得られた材料
を、正極を構成する正極材料として用いる。さらに、L
i/Feの原子比は1〜3、且つ、P/Feの原子比は
1〜1.5を同時に満たすことが好ましい。それぞれの
元素となる材料はガス置換を施したグローブボックス中
で取り扱うことが好ましい。また、置換ガスとしては、
脱水した炭酸、窒素またはアルゴンガスが好ましい。
ム、酢酸リチウム二水和物、水素化リチウム、臭化リチ
ウム、炭酸リチウム、塩化リチウム、クエン酸リチウム
四水和物、水酸化リチウム、水酸化リチウム水和物、ヨ
ウ化リチウム、シュウ酸リチウム、乳酸リチウム、硝酸
リチウム、過塩素酸リチウム、硫酸リチウムを使用する
ことができる。
クエン酸アンモニウム鉄、酢酸鉄(II)、酸化水酸化鉄
(III)、シクロオクタテトラエン鉄トリカルボニル、
臭化鉄(II)水和物、シュウ酸鉄(III)アンモニウム
三水和物、シュウ酸鉄(II)二水和物、硝酸鉄(III)
水和物、ジカルボニルシクロペンタジエニル鉄ダイマ
ー、シクロペンタジエニル鉄、鉄アセチルアセトナー
ト、鉄ベンゾイルアセトナート、鉄ペンタカルボニル、
乳酸鉄(II)水和物、ビス(ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)鉄、リン酸鉄アンモニウムを使用することが
できる。
ジイソプロピル、亜リン酸ジエチル、亜リン酸ジ−n−
オクタデシル、亜リン酸ジフェニル、亜リン酸ジブチ
ル、亜リン酸ジラウリル、亜リン酸トリイソプロピル、
亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリブチル、次亜リン
酸、次亜リン酸アンモニウム、ピロリン酸、ピロリン酸
鉄(III)溶液、ベンジルリン酸ジエチル、リン酸二水
素アンモニウム、リン酸三アンモニウム三水和物、リン
酸ジエチル、リン酸ジブチル、リン酸水素二アンモニウ
ム、リン酸トリフェニル、リン酸トリ−n−ブチル、リ
ン酸トリメチル、リン酸リチウムを使用することができ
る。より好ましくは、亜リン酸トリエチル、リン酸二水
素アンモニウムを用いる。
(アナターゼ型)、オルトチタン酸テトラエチル、オル
トチタン酸テトラ−n−ブチル、オルトチタン酸テトラ
イソプロピル、オルトチタン酸テトラ−イソ−プロピ
ル、オルトチタン酸エチル、チタニル(IV)アセチルア
セトナート、チタニル(IV)オキシアセチルアセトナー
ト、酸化チタン(IV)(ルチル型)、酸化チタン(IV)
(アナターゼ型)を用いることができる。より好ましく
は、酸化チタン(IV)(ルチル型)又はオルトチタン酸
テトラ−n−ブチルを用いることができる。
比で計りとり、アセトンやヘキサン等の溶媒で満たした
ボールミル等に入れ、十分な時間混合を行う。充分混合
した混合スラリー状の液体から溶媒を分離除去し、30
0℃〜900℃の温度で反応と焼成を行うことで生成物
が得られる。得られた生成物を粉砕し、正極活物質とし
た。
は、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボ
ネート、1,2−ブチレンカーボネート、ビニレンカー
ボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、1,2−
ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2
−エトキシメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,
3−ジオキソラン、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート、エチルメチルカーボネート等の溶媒を単独
若しくは2種以上混合させて使用することができる。電
解液(非水溶媒)中に存在する主な不純物としては、水
分と、有機過酸化物(例えばグリコール類、アルコール
類、カルボン酸類)などが挙げられる。前記各不純物
は、黒鉛化物の表面に絶縁性の被膜を形成し、電極の界
面抵抗を増大させるものと考えられる。したがって、サ
イクル寿命や容量の低下に影響を与える恐れがある。ま
た、高温(60℃以上)貯蔵時の自己放電も増大する恐
れがある。このようなことから、非水溶媒を含む電解液
においては、前記不純物はできるだけ低減されることが
好ましい。具体的には、水分は50ppm以下、有機過
酸化物は1000ppm以下であることが好ましい。
例えば、LiPF6 、LiBF4 、LiAsF6 、
LiSbF6 、LiBiF4 、LiAlF4 、L
iGaF4 、LiInF4 、LiClO4 、Li
CF3SO3、LiN(CF3SO2)2 、LiN
(C2F5SO2)2 、LiC(CF3SO2)3 等
のリチウム化合物を使用することができ、リチウム二次
電池のサイクル特性をより向上させるため、好ましく
は、LiPF6 、LiBF4 、LiCF3SO3、
LiN(CF3SO2)2 、LiN(C2F5S
O2)2 、LiC(CF3SO2)3 、を用いるよ
うにする。
て、負極活物質として用いるリチウムを吸蔵放出可能な
ケイ素または錫の酸化物は公知であり、例えば前者は特
開平6−325765号公報、後者は特開平6−275
268号公報に記載されている。また、金属リチウム、
Li−Al,Li−In,Li−Pb,Li−Bi,L
i−Ga,Li−Sr,Li−Si,Li−Zn,Li
−Cd,Li−Ca,Li−Ba等のリチウム合金、リ
チウムイオンの吸蔵、放出が可能な黒鉛、コークス、有
機物焼成体等の炭素材料等を使用することができる。
素系のものよりフッ素を含有する支持塩である六フッ化
リン酸リチウム(LiPF6 )、ホウフッ化リチウム
(LiBF4 )、トリフルオロメタスルホン酸リチウ
ム(LiCF3SO3)が、熱的にも電気特性的にも安
定であった。
を持ち、所定の機械的強度を持ち絶縁性の膜が用いられ
る。耐有機溶剤性とリフロー温度での耐熱性が求められ
る。ガラス繊維が最も安定して用いることができるが、
熱変形温度が230℃以上のポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリテトラフロロエチレンなどの樹脂を用いるこ
ともできる。セパレータの孔径は、一般に電池用として
用いられる範囲が用いられる。例えば、0.01〜10
μmが用いられる。セパレータの厚みは、一般に電池用
の範囲で用いられる例えば、5〜300μmが用いられ
る。
度が230℃より高い樹脂を用いることができる。例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリアリレート、ポリアミド、ポリイミドが
使用可能である。特に、ポリエーテルケトン樹脂、ポリ
エーテルエーテルケトン樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアミノビス
マレイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテル
イミド樹脂、ポリアミド46樹脂から選ばれる少なくと
も一種の樹脂を樹脂材料とすることが好ましい。あるい
は、この材料に30重量%程度以下の添加量でガラス繊
維、マイカウイスカー、セラミック微粉末、またはセラ
ミック繊維等を添加しても良い。
合、正極活物質や負極活物質の合剤をペレットの形状に
圧縮し用いられる。また、ボタン型のときは、シート状
に成形した電極を打ち抜いて用いてもよい。そのペレッ
トの厚みや直径は電池の大きさにより決められる。
等を添加することができる。導電剤の種類は特に限定さ
れず、金属粉末でもよいが、炭素系のものが特に好まし
い。炭素材料は最も一般的で、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗
片状黒鉛、土状黒鉛など)、人工黒鉛、カーボンブラッ
ク、チャンネルブラック、サーマルブラック、ファーネ
スブラック、アセチレンブラック、炭素繊維等が使われ
る。
いる方法を用いることができるが、特に金型プレス法が
好ましい。プレス圧は、特に限定されないが、0.2〜
5t/cm2 が好ましい。プレス温度は、室温〜30
0℃が好ましい。
導度、電極形状等により異なり特に限定されないが、負
極の場合1〜50重量%が好ましい。
囲のものを用いる。好ましくは0.5〜15μmの範囲
にすると活物質間の接触性が良好になり、電子伝導のネ
ットワーク形成が向上し、電気化学的な反応に関与しな
い活物質が減少する。
が、特に限定されるもではない。通常、結着剤には、ポ
リアクリル酸およびポリアクリル酸中和物、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、でんぷん、
ヒドロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ジア
セチルセルロース、ポリビニルクロリド、ポリビニルピ
ロリドン、テトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリ
デン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン−ジエンポリマー(EPDM)、スルホン化EP
DM、スチレンブタジエンゴム、ポリブタジエン、フッ
素ゴム、ポリエチレンオキシド、ポリイミド、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂などの多糖類、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、ゴム弾性を有するポリマーなどが、1種ま
たはこれらの混合物として用いられる。結着剤の添加量
は、特に限定されないが、1〜20重量%が好ましい。
学変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いるこ
とができる。本発明の場合、炭素、ガラスなどの繊維が
用いられる。フィラーの添加量は特に限定されないが、
0〜30重量%が好ましい。
小さい金属板が好まれる。例えば、正極には、材料とし
てステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、チタン、タ
ングステン、金、白金、焼成炭素などの他に、アルミニ
ウムやステンレス鋼の表面にカーボン、ニッケル、チタ
ンあるいは銀を処理させたものが用いられる。ステンレ
ス鋼は二相ステンレスが腐食に対して有効である。ボタ
ン電池の場合は電池の外部になる方にニッケルめっきす
ることが行われる。処理の方法としては、湿式めっき、
乾式めっき、CVD、PVD、圧着によるクラッド化、
塗布等がある。
ケル、銅、チタン、アルミニウム、タングステン、金、
白金、焼成炭素などの他に、銅やステンレス鋼の表面に
カーボン、ニッケル、チタンあるいは銀を処理させたも
の、Al−Cd合金などが用いられる。処理の方法とし
ては、湿式めっき、乾式めっき、CVD、PVD、圧着
によるクラッド化、塗布等がある。
あることが望ましい。特に250〜350℃の範囲が好
ましい。熱処理方法は、熱風、真空、赤外線、遠赤外
線、電子線、低湿風を単独あるいは組み合わせて用いる
ことが好ましい。
り固定することも可能である。導電性の接着剤として
は、溶剤に溶かした樹脂に炭素や金属の粉末や繊維を添
加したものや導電性高分子を溶解したもの等が用いられ
る。
ペレットの間に塗布し電極を固定することができる。こ
の場合の導電性接着剤には熱硬化型の樹脂が含まれる場
合が多い。
ケース・負極ケースの間にアスファルトピッチ、ブチル
ゴム、フッ素系ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、
エポキシ樹脂等の1種または混合物のシール剤が用いら
れる。シール剤が透明の場合は着色して、塗布の有無を
明確にすることも行われる。シール剤の塗布法として
は、絶縁パッキングへのシール剤の注入、正・負極缶へ
の塗布、絶縁パッキングのシール剤溶液へのディッピン
グ等がある。
特に限定されないが、例えば、PDA、携帯電話、ペー
ジャー等のバックアップ電源、発電機能を有する腕時計
の電源等がある。
ガス雰囲気で組み立てることが望ましい。また、組み立
てる部品も事前に乾燥するとこが好ましい。ペレットや
シートおよびその他の部品の乾燥又は脱水方法として
は、一般に採用されている方法を利用することができ
る。特に、熱風、真空、赤外線、遠赤外線、電子線及び
低湿風を単独あるいは組み合わせて用いることが好まし
い。温度は80〜350℃の範囲が好ましく、特に10
0〜250℃の範囲が好ましい。含水量は、電池全体で
2000ppm以下が好ましく、正極合剤、負極合剤や
電解質ではそれぞれ50ppm以下にすることがサイク
ル性の点で好ましい。
明する。
施例をあげて具体的に説明する。また、本実施例の非水
電解質二次電池によれば、高温環境条件に曝した場合に
おいても、その放電容量が低下することを防止できるこ
とを、比較例をあげて明らかにする。なお、この発明に
係る非水電解質二次電池は下記の実施例に示したものに
限定されるものでなく、その要旨を変更しない範囲にお
いて適宜変更して実施できるものである。 <電池の作製>本実施例は、下記のようにして作製した
正極、負極及び電解液を用いた。また、電池の大きさは
外径4.8mm、厚さ1.4mmであった。電池断面図
を図1に示した。
成した。リチウム、鉄、リンを含む元素として、炭酸リ
チウム、シュウ酸鉄(二)二水和物、リン酸二水素アン
モニウムをそれぞれ、”Li/Feの原子比=1”且
つ”P/Feの原子比=1”を満たすように計量し、ア
セトン溶媒で満たしたボールミル等に入れ、約24時間
混合を行う。充分混合した混合スラリー状の液体からロ
ータリーアスピレーターを用い、混合用の分散媒として
用いたアセトンを減圧して分離し、得られた緑白色の粉
末を約300℃で加熱分解後、再度粉砕し、約600℃
で反応と焼成を行う事で黄色の生成物を得た。得られた
生成物を粉砕し、正極活物質とした。
を粉砕し、導電剤として黒鉛を、結着剤としてテフンロ
粉末を用いた。正極活物質:導電剤:バインダー=5
0:45:5の割合で混合して正極合剤とし、次にこの
正極合剤を2ton/cm2で直径2.4mmのペレッ
トに加圧成形した。その後、この様にして得られた正極
ペレット1を、炭素を含む導電性樹脂接着剤からなる電
極集電体2を用いて正極ケース3に接着し一体化する。
その後、除水した温風中において250℃で12時間熱
処理し、さらに、150℃で8時間減圧加熱乾燥した。
ッキング8と接する部位にアスファルトピッチを溶解し
たブチルゴム系の液体シール剤10が塗布されている。
iOを自動乳鉢により粒径44μm以下に粉砕整粒した
ものを作用極の活物質として用いた。この活物質に導電
剤としてグラファイトを、結着剤としてポリアクリル酸
をそれぞれ重量比45:40:15の割合で混合して負
極合剤とした。この負極合剤を2ton/cm2 で直
径2.4mmのペレットに加圧成形して負極ペレットを
作製した。その後、この様にして得られた負極ペレット
4は炭素を導電性フィラーとする導電性樹脂接着剤から
なる電極集電体2を用いて負極ケース5に接着し一体化
した後、150℃で8時間減圧加熱乾燥した。さらに、
ペレット上にリチウムフォイル6を直径2mmに打ち抜
いたものを圧着し、リチウム−負極ペレット積層電極と
した。
1混合溶媒にLiBF4 を1モル/l溶解したものを
用いた。
ルケトンの樹脂で作成されたものを用いた。絶縁パッキ
ング8の凹部の内側にはアスファルトピッチを溶解した
ブチルゴム系の液体シール剤11を予め塗布しておい
た。
いた。
5”且つ”P/Feの原子比=1.5”を満たすように
計量し、正極活物質の合成を行い生成物を得た。それ以
外は全て、実施例1と同様に電池を組み立てた。
且つ”P/Feの原子比=1”を満たすように計量し、
正極活物質の合成を行い生成物を得た。それ以外は全
て、実施例1と同様に電池を組み立てた。
且つ”P/Feの原子比=2”を満たすように計量し、
正極活物質の合成を行い生成物を得た。それ以外は全
て、実施例1と同様に電池を組み立てた。
且つ”P/Feの原子比=2”を満たすように計量し、
正極活物質の合成を行い生成物を得た。それ以外は全
て、実施例1と同様に電池を組み立てた。
5”且つ”P/Feの原子比=0.5”を満たすように
計量し、正極活物質の合成を行い生成物を得た。それ以
外は全て、実施例1と同様に電池を組み立てた。
合成した。リチウム、鉄、リン、チタン、含む元素とし
て、炭酸リチウム、シュウ酸鉄(二)二水和物、リン酸
二水素アンモニウム、酸化チタン(IV)(アナターゼ
型)をそれぞれ、”Li/(Fe1-n Mn)の原子比=
1”且つ”P/(Fe1-n Mn)の原子比=1”を満た
すし、且つ、n=0.5を満たすように計量し、アセト
ン溶媒で満たしたボールミル等に入れ、約24時間混合
を行う。充分混合した混合スラリー状の液体からロータ
リーアスピレーターを用い、混合用の分散媒として用い
たアセトンを減圧下で分離し、得られた粉末を約300
℃で加熱分解後、再度粉砕し、約600℃で反応と焼成
を行う事で生成物を得た。得られた生成物を粉砕し、正
極活物質とした。それ以外は全て、実施例1と同様に電
池を組み立てた。
合成した。リチウム、鉄、リン、チタン、含む元素とし
て、炭酸リチウム、シュウ酸鉄(二)二水和物、リン酸
二水素アンモニウム、酸化チタン(IV)(アナターゼ
型)をそれぞれ、”Li/(Fe1−nMn)の原子比
=1”且つ”P/(Fe1−nMn)の原子比=1”を
満たし、且つ、n=0.75を満たすように計量して正
極活物質の合成を行い、生成物を得た。それ以外は全て
実施例1と同様に電池を組み立てた。
に合成し、正極は実施例1と同様に作製した。負極4は
金属アルミニウムを負極ケース5に抵抗溶接により溶接
し一体化した後、150℃で8時間減圧加熱乾燥した。
炭素を導電性フィラーとする導電性樹脂接着剤からなる
電極集電体2を用いなかった。さらに、金属アルミニウ
ム電極上にリチウムフォイル6を直径2mmに打ち抜い
たものを圧着し、リチウム−負極ペレット積層電極とし
た。それ以外は全て、実施例1と同様に電池を組み立て
た。
に合成し、正極は実施例1と同様に作製した。負極は次
の様にして作製した。市販の金属ケイ素(Si)をボー
ルミルにより粒径44μm以下に粉砕整粒したものを作
用極の活物質として用いた。この活物質に導電剤として
グラファイトを、結着剤としてポリアクリル酸をそれぞ
れ重量比45:40:15の割合で混合して負極極合剤
とした。合剤を2ton/cm2 で直径2.4mmの
ペレットに加圧成形したものを用いた。
ト4は炭素を導電性フィラーとする導電性樹脂接着剤か
らなる電極集電体2を用いて負極ケース5に接着し一体
化した後、150℃で8時間減圧加熱乾燥した。さら
に、ペレット上にリチウムフォイル6を直径2mmに打
ち抜いたものを圧着し、リチウム−負極ペレット積層電
極とした。それ以外は全て、実施例1と同様に電池を組
み立てた。
極活物質について熱重量分析(TG−DTA)を行った
ところ、約300℃までに急激な重量減少が生じ、52
0℃までに重量減少は安定化する。そのため、実施例で
示される活物質の合成は300℃以上で行うことが好ま
しいと考えられる。また、より好ましくは520℃以上
である。
それぞれ10個についてリフロー温度に電池が耐えうる
かを調べるため、5個はリフローせず容量測定を行い、
残りの5個は容量測定を行った。リフローによる加熱
は、予備加熱180℃、10分、加熱260℃、1分で
行った。サンプルの放電による容量の測定は、放電電流
を0.025mAの定電流を用い、放電終止電圧は2.
0Vで行った。リフローを行わない電池の容量をQn
(mAh)とし、リフローによる加熱を行った電池の容
量をQr(mAh)とする。Qr/Qnを維持率(ε)
と定め、評価結果を下記の表1にまとめる。
比較例4においても、いずれも電池性能が損なわれず耐
熱性が改善されてリフローハンダ付が可能となる。しか
し、比較例1〜4に示す電池の初期容量Qnは実施例1
〜実施例5に比較して、約70〜90%ほど低い値とな
った。
で、構成要素である正極活物質に従来のマンガンを主成
分とする酸化物から主にLi、Fe、Pで構成された酸
化物に変更することにより、リフロー処理温度を260
℃としても性能が著しく劣化しない電池を実現した。
示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 LiまたはLi合金、およびリチウムイ
オンを吸蔵放出可能な負極および正極と、 常圧での沸点が230℃以上の非水溶媒と融点が230
℃以上の非水溶媒支持塩を含んだ電解液と、 熱変形温度が230℃以上の樹脂材料で形成された絶縁
パッキングと、 前記正極の活物質が、主にLi元素、Fe元素、P元素
で構成された酸化物であることを特徴とする非水電解質
二次電池。 - 【請求項2】 前記正極の活物質として、Lix(Fe
1-n Mn)y(PO4)z(M=Fe又はTi、1<x/y=
z/y<1.5、0=<n<0.5)であることを特徴と
する請求項1に記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項3】 前記正極の活物質として、LiFe(P
O4)(x/y=z/y=1)であることを特徴とする請求項1
に記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項4】 前記正極の活物質として、Li3Fe2
(PO4)3(x/y=z/y=3/2)であることを特徴とする請
求項1に記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項5】 Fe元素含む化合物、P元素を含む化合
物、及びLi元素を含む化合物を主に含んだ混合物を用
いて正極活物質を作製する工程と、 前記正極活物質と導電剤と結着剤を混合して正極合剤を
作製する工程と、 前記正極合剤を用いて正極を形成する工程と、を備える
ことを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法。 - 【請求項6】 前記正極活物質におけるLi/Feの原
子比は1〜3であり、且つ、P/Feの原子比は1〜
1.5であることを特徴とする請求項5に記載の非水電
解質二次電池の製造方法。
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