JP2003331338A - 自動機 - Google Patents

自動機

Info

Publication number
JP2003331338A
JP2003331338A JP2002139413A JP2002139413A JP2003331338A JP 2003331338 A JP2003331338 A JP 2003331338A JP 2002139413 A JP2002139413 A JP 2002139413A JP 2002139413 A JP2002139413 A JP 2002139413A JP 2003331338 A JP2003331338 A JP 2003331338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
attached
front panel
automatic machine
shaped frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002139413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4100041B2 (ja
Inventor
Yoko Sato
庸子 佐藤
Takeru Minemoto
長 峯元
Seiji Toyoda
誠司 豊田
Naoji Torii
直司 鳥居
Akinori Furukawa
明憲 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002139413A priority Critical patent/JP4100041B2/ja
Publication of JP2003331338A publication Critical patent/JP2003331338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4100041B2 publication Critical patent/JP4100041B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】テーブルの保持性が良好で、かつ操作部や紙幣
取扱口、硬貨取扱口の操作性や視認性を向上させること
ができる自動機を提供する。 【解決手段】フロントパネル3を、本体2と開閉可能に
連結されるフレーム31と、フレーム31に取り付けら
れるテーブル4とを含んで構成し、テーブル4を、本体
2の幅よりも狭い幅で形成し、その両側面に形成された
溝48と、上面4aの奥側に形成された傾斜面4bとを
備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動機に係り、特
に銀行等に配置される現金自動取引機や、行政機関及び
公共施設等に設置されて各種の自動取引を行うのに好適
な自動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動機として、例えば、
金融機関等で導入されている現金自動預入支払機(以
下、ATMとする)は、奥行きのある筐体の前面上部を
側面からみてL形に切り欠いて、そのL形の水平面にタ
ッチパネル式の操作表示部と紙幣口、硬貨口を有するテ
ーブルが配置され、垂直面にはカードや通帳などの媒体
を挿入する媒体口を有するフロントカバーフロントパネ
ルが配置されたものが一般的である。
【0003】このような自動機では、前記テーブルとフ
ロントカバーを構造的に一体化したフロントパネルで構
成し、このフロントパネルを、その上部を回転軸として
開閉可能とすることで、内部のメンテナンスを可能とし
ている。
【0004】また、近年、この種の自動機においては、
操作性や視認性を考慮し、テーブルの上面をほぼ水平面
に近い緩やかな傾斜面で形成し、この傾斜面にタッチパ
ネル式の操作表示部や紙幣投入口、硬貨投入口を配置し
たものが実施化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の自動機は、立
ち姿勢の使用者を対象に設計しているため、振込み手続
などの処理操作に時間を要する手続きでは、使用者に長
時間の立姿勢を強いることになる。このような場合、使
用者はテーブルの上面に一方の手を置き、この一方の手
を軸に、もたれかかるようにして体を支え、他方の手で
タッチパネル式の操作表示部を操作することも多々見ら
れる。このような支持姿勢では、手とテーブル面の接触
だけで体を支えているため長時間の安定した姿勢を取り
にくいため、テーブルを把持できれば安定した立ち姿勢
が可能となる。しかしながら、従来の自動機では以下の
課題があるため、使用者がテーブルを把持することがで
きなかった。即ち、この種の自動機による各種サービス
業務が自動化され、自動化に伴って筐体に各種の機器を
多数内蔵させる必要がある。筐体に内蔵された各種の機
器と操作部となるタッチパネル式の操作表示部との接続
はケーブルにより行われている。また、従来の自動機で
は、タッチパネル式の操作表示部が前記フロントパネル
に取付けられているため、この操作表示部と筐体とのケ
ーブル配線は、L型の前記フロントパネルに沿って配線
している。この際、この種の自動機では、L型のフロン
トパネルの角部分(テーブル後方部近傍)に凹部を形成
し、この凹部に前記紙幣口や硬貨口を設けているため、
前記操作表示部の配線は前記凹部の両側の細い支柱部分
を介して配線されていた。即ち、前記操作表示部などか
ら引き出されるケーブルの多くは、操作表示部の両側に
引き出されて前記支柱部分通して筐体まで引っ張られる
ため、テーブルの両側面にケーブルを配線するためのス
ペースを確保しなければならず、テーブルが必要以上に
幅広くなってしまい、使用時におけるテーブルの保持性
が低下するという課題があった。また、前記テーブルの
傾斜はタッチパネル式の操作表示部の操作性を考慮して
設定されているため、テーブルの後方に配置される紙幣
口、硬貨口の操作性や視認性の面からは傾斜角度が小さ
いとの課題があった。本発明の目的は、テーブルの保持
性が良好で、かつ操作部や紙幣取扱口、硬貨取扱口の操
作性や視認性を向上させることができる自動機を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、各種の取引処理を行う機構部が内蔵さ
れ、前面上方に開口部を有する本体と、操作表示部を有
し、前記本体に前記開口部を覆うように開閉可能に取り
付けられるフロントパネルとを備えた自動機において、
前記フロントパネルは、前記本体と開閉可能に連結され
るフレームと、該フレームに取り付けられるテーブルと
を含んで構成し、前記テーブルは、前記本体の幅よりも
狭い幅で形成され、その両側面に形成された溝と、上面
の奥側に形成された傾斜面とを備えているものである。
【0007】また、前記目的を達成するために、本発明
は、各種の取引処理を行う機構部が内蔵され、前面上方
にL字形開口部を有する本体と、操作表示部を有し、前
記本体に前記L字形開口部を覆うように開閉可能に取り
付けられるフロントパネルとを備えた自動機において、
前記フロントパネルは、前記本体と開閉可能に連結され
るL字形フレームと、該L字形フレームの垂直部分に取
り付けられるフロントカバーと、該L字形フレームの水
平部分に取り付けられテーブルとを含んで構成し、前記
テーブルは、前記本体の幅よりも狭い幅で形成され、そ
の両側面に前記L字形フレームの水平部分との間で溝を
形成する段差部を備え、さらに、前記テーブルは、傾斜
角θ1の傾斜面で形成された上面と、該上面の奥側に該
上面の傾斜角θ1よりも大きな傾斜角θ2の傾斜面とを
備えているものである。
【0008】また、前記目的を達成するために、本発明
は、各種の取引処理を行う機構部が内蔵され、前面上方
にL字形開口部を有する本体と、操作表示部を有し、前
記本体に前記L字形開口部を覆うように開閉可能に取り
付けられるフロントパネルとを備えた自動機において、
前記フロントパネルは、前記本体と開閉可能に連結され
るL字形フレームと、該L字形フレームの垂直部分に取
り付けられ、前記L字形開口部の垂直部分を塞ぐフロン
トカバーと、該L字形フレームの水平部分に取り付けら
れ、前記L字形開口部の垂直部分を塞ぐテーブルとを含
んで構成し、前記テーブルは、前記本体の幅よりも狭い
幅で形成され、その両側面に前記L字形フレームの水平
部分との間で溝を形成する段差部と、上面の奥側に形成
された傾斜面を備え、前記フロントパネルは、前記本体
と前記L字形フレームの水平部分とのつなぎ目を境界と
して開閉可能に前記本体に取り付ける開閉機構を備えて
いるものである。また、前記目的を達成するために、本
発明は、各種の取引処理を行う機構部が内蔵され、前面
上方にL字形開口部を有する本体と、操作表示部を有
し、前記本体に前記L字形開口部を覆うように開閉可能
に取り付けられるフロントパネルとを備えた自動機にお
いて、前記フロントパネルは、前記本体と開閉可能に連
結されるL字形フレームと、該L字形フレームの垂直部
分に取り付けられるフロントカバーと、該L字形フレー
ムの水平部分に取り付けられテーブルとを含んで構成
し、前記フロントカバーは、下方部分が前記本体側に傾
斜した傾斜面を備え、前記フレームに取り付けられた状
態で、前記傾斜面の前方両側に形成されたカメラ収納部
を備え、前記テーブルは、前記本体の幅よりも狭い幅で
形成され、その両側面に形成された溝と、上面の奥側に
形成された傾斜面とを備えているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を、
現金自動取引機(ATM)を例にして、図を参照にしな
がら説明する。なお、各実施形態の同一または同様な部
分や部位は同一符号をもって示し、重複した説明を省略
する。また、各実施形態においては、現金自動取引機を
例として説明するが、本発明の内容は各種の自動機にも
適用することができる。
【0010】最初に、本発明の第1の実施形態に係る現
金自動取引機を、図1から図14を参照しながら説明す
る。
【0011】まず、図1を参照して、本発明の第1の実
施形態に係る現金自動取引機の外観について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引機
の外観構造を示す斜視図である。
【0012】図1において、符号1で総括的に示すの
は、金融機関等のロビーに設置される現金自動取引機で
あり、現金自動取引機1は、直方体の前面上方の一部分
が側面から見てL字形に切り欠かれた開口部を有する本
体2と、L字形の開口部を塞ぐように配置された側面か
ら見てL字形のフロントパネル3とから構成される。
【0013】本体2は、前面が開口した筐体5と、筐体
5の前面下方の開口部を塞ぐように設けられた板状の前
面扉6と、筐体5の背面に配置された板状の背面扉7と
を有している。また、本体2の側面には放熱穴8、底面
には移動用のキャスター9と、固定用のアジャスター1
0が設けられている。
【0014】筐体5は、各種の取引処理を行う機構部、
例えば、図示しないカード読取ユニットや通帳ユニッ
ト、紙幣ユニット、硬貨ユニット等を内蔵しており、各
ユニットの媒体口は、L字形の開口部から露出するよう
に配置されている。そして、L字形の開口部から露出し
た各ユニットの媒体口は、フロントパネル3やテーブル
4に形成される開口部より露出して設けられている。
【0015】フロントパネル3は、本体2のL字形開口
部に開閉可能に配置され、水平部分が傾斜したL字形の
フレーム31と、このL字形のフレーム31に取り付け
られ、本体2のL字形開口部の垂直部分を塞ぐフロント
カバー32と、前記L字形のフレーム31に取り付けら
れ、本体2のL字形開口部のほぼ水平部分を塞ぐテーブ
ル4とを含んで構成される。
【0016】前記フレーム31は、このフロントパネル
3の骨格をなすものであり、正面からみて門型に形成さ
れ、その両側が下部がL字型に屈曲して前方に伸びてい
る。上端部はヒンジ軸受部を介して、このフロントパネ
ル3を保持するために幅広く(太く)形成され、その下
方で両側に伸びる支柱部分に前記フロントカバー32と
テーブル4を取り付ける。この実施の形態では、前記幅
広く形成した部分を広告パネル等を配置するパネルスペ
ース34として活用している。前記フロントカバー32
は、下方部分が本体側に凹状に傾斜した傾斜面32aを
有しており、この傾斜面32aの左右両端部に、三角形
状のカメラ収納部33が設けられている。そして、フロ
ントカバー32にはカードの出し入れや利用明細の排出
を行うカード/明細口35と、通帳の出し入れを行う通
帳口36と、取扱サービス等を表示する取扱表示部38
と、係員等を呼び出すための呼出ボタン39が設けら
れ、さらに下方部分(傾斜面32a)にはスピーカー3
7がそれぞれ設けられている。
【0017】テーブル4は、本体2のL字形開口部の水
平部分を塞ぐと共に、前面部分(手前側)が突出するよ
うに、傾斜したフレーム31の水平部分31aに取り付
けられている。また、テーブル4の後面部分(奥側)に
は、傾斜面4bと、凸形に形成され、テーブル4の上面
4aよりも僅かに突出して配置された凸状部材41を有
しており、この凸状部材41に硬貨口42と紙幣口43
が設けられている。なお、テーブル4の手前側には、タ
ッチパネル式の操作表示部44やハンドセット等の追加
機器設置スペース45、顧客センサー46、係員等が操
作する鍵穴47等が設けられている。さらに、テーブル
4の両側面には、溝48が形成されている。
【0018】タッチパネル式の操作表示部44には、各
種の操作キーやガイダンスが表示され、該操作キーの画
面位置に対応して設定される操作指示を指等でタッチパ
ネルに触れることで、現金自動取引機を操作できるよう
にしている。この実施形態では、操作表示部に薄形のL
CDを採用している。
【0019】追加機器設置スペース45は、ハンドセッ
トやスキャナ、カメラ、表示器等を設けることができる
ようになっており、例えば、スキャナーを設けた場合に
は、指紋認証による本人確認が行えるようにすることが
できる。
【0020】前面扉6は、筐体5に回転可能に取り付け
られると共に、異物返却口61と鍵穴62とを有してい
る。前面扉6は、主に筐体5の内部前方に配置された各
種機器のメンテナンスを行う場合に開放されるものであ
り、鍵穴62に図示しない鍵を挿入して回すことにより
解錠され、開放することが可能となっている。
【0021】背面扉7は、筐体5に回転可能に取り付け
られると共に、図示しない把持部と鍵穴を有している。
背面扉7は、主に紙幣や硬貨の補充、筐体5の内部後方
に配置された各種機器のメンテナンスを行う場合に開放
されるものであり、鍵穴に図示しない鍵を挿入して回す
ことにより解錠され、開放することが可能となってい
る。
【0022】次に、図2から図4を参照して、フロント
パネルおよびテーブルの構造について説明する。図2
は、フロントパネルおよびテーブルの部品構成を示す図
である。図3は、テーブル上面の視認性を示す図であ
る。図4は、各種ケーブルの布設状態を示す図であり、
(a)は部分正面図、(b)は部分断面図である。図2
において、フロントパネル3は、フレーム31の背面上
端部に設けられた図示しないヒンジ軸部と、筐体5の前
面上端部に形成されたヒンジ軸受部300と、フレーム
31の下端部に設けられたダンパー310とで構成され
た開閉機構により、筐体5に回動可能に取り付けられて
いる。フロントパネル3の開閉動作は、テーブル4の前
端部に設けられた鍵穴47(図1参照)に図示しない鍵
を挿入して回転させることにより、本体2とフロントパ
ネル3とを嵌合させているロック機構(図示省略)を解
除し、フロントパネル3(テーブル4)を保持して行う
ようになっている。フロントパネル3を開く場合は、通
常、ロック機構の解除後にテーブル4の手前側を持って
持ち上げるようにして開き、閉じる場合は、テーブル4
の上面4a(図1参照)に手を載せ、テーブル4を押し
下げるようにすることで閉じられるようになっている。
本実施の形態では、フロントパネルの開閉動作を、テー
ブル4の手前側を持って開放、あるいはテーブル4の上
面4a(図1参照)に手を載せ、テーブル4を押し下げ
るようにして閉じることができることに加え、テーブル
4の側面に形成された溝48(図1参照)に手(指)を
掛け、テーブル4を持ち上げるようにすることでフロン
トパネル3を開放でき、しかも、フロントパネル3を閉
じる際には、溝48に手(指)を掛け、テーブル4を引
き寄せるようにして、フロントパネル3を閉じることが
できるようにしている。このような構成とすることで、
フロントパネル3の開閉動作に必要な操作力を軽減する
ことができるので、フロントパネルの開閉動作を容易に
行うことができる。なお、フロントパネル3を閉じる
と、フロントパネル3と本体2が嵌合した状態となり、
この状態で鍵を回すと施錠されるようになっている。
【0023】図2において、テーブル4は、上カバー4
10と、フロントピース420aとサイドピース420
bとから構成され、フロントピース420aとサイドピ
ース420bとを図示しないシャーシにより固定するこ
とで形成されたセンターカバー420と、センターカバ
ー420の下方に配置される下カバー430とを有して
おり、センターカバー420をフロントピース420a
とサイドピース420bとで挟み込むようにして形成さ
れている。
【0024】上カバー410は、矩形状の開口部411
と、上カバー410の後面部分(奥側)に設けられた凸
状部材41と、凸状部材41の上面に露出し、上カバー
410の裏面まで開口して形成された開口部41a、4
1bと、上カバー410の上面に対して傾斜した傾斜面
4bとを有している。そして、開口部41a、41bに
蓋450a、450bを開閉可能に取り付けることで、
硬貨口42と紙幣口43が構成されるようになってい
る。また、上カバー410の裏面には、フロントパネル
3の開閉動作を本体2に伝達するための第1ケーブル4
60が取り付けられている。センターカバー420は、
上方と下方が段差420cを持つように形成されてお
り、この段差部420cは、上カバー410とセンター
カバー420、下カバー430とを組み立てた状態で、
主に使用者が手(指)をかけるための溝48となる。
【0025】本実施形態では、センターカバー420を
フロントピース420aとサイドピース420bとで挟
み込むように形成しているが、テーブルを上カバーと周
囲に段差を有する下カバーとで構成し、下カバーの段差
が露出するように下カバーを上カバーで覆うように形成
しても良い。
【0026】テーブル4の内部には、固定カバー470
に取り付けられた表示ユニット471と、使用者の接近
状態を感知する顧客センサー472と、後述する各種の
ケーブル等が収納されている。表示ユニット471は、
タッチパネル式の操作表示部44と、操作表示部44が
取り付けられる基板473と、操作表示部44の動作を
本体2に伝達する第2ケーブル474と、操作表示部4
4に電源を供給する第3ケーブル475と、本体2の動
作を操作表示部44に伝達する第4ケーブル476とか
ら構成されている。
【0027】上述した各部品を有するテーブル4は、ま
ず、表示ユニット471を固定カバー470に取り付
け、固定カバー470を図示しないネジ等により、上カ
バー410の裏面に操作表示部44が開口部411から
露出するように取り付けられる。次に、開口部41a、
41bに、凸状部材41の裏面から蓋450a、450
bが開閉可能に取り付けられる。次に、センターピース
420の前面に第5のケーブル472aを有する顧客セ
ンサー472を取り付け、センターピース420を上ケ
ース410と嵌合させる。そして、最後に下カバー43
0を取り付け、図示しないネジ等により、上カバー41
0とセンターカバー420、下カバー430を固定する
ことにより、組み立てられるようになっている。
【0028】また、一般に、前記開閉機構を備えたフロ
ントパネルでは、タッチパネル式の操作表示部と筐体と
のケーブル配線は、L型の前記フロントパネルに沿って
配線している。この際、この種の自動機では、L型のフ
ロントパネルの角部分(テーブル後方部近傍)に凹状の
傾斜面32aを形成し、この凹部に前記紙幣投入口や硬
貨投入口を設けているため、前記操作表示部の配線は前
記凹部の両側の細い支柱部分を介して配線されている。
即ち、前記操作表示部などから引き出されるケーブルの
多くは、操作表示部の両側に引き出されて前記支柱部分
を通して筐体まで引っ張られるため、テーブルの両側面
にケーブルを配線するためのスペースを確保しなければ
ならず、テーブルが必要以上に幅広くなってしまい、使
用時におけるテーブルの保持性が低下するという課題が
あった。
【0029】本発明のテーブル4は、側面に手(指)を
かけるための溝48を形成することで、フロントパネル
3の開閉操作時は手掛部として機能させると共に、テー
ブル4の保持性を良好にしている。しかしながら、溝4
8を形成したことにより、テーブル4の内部空間が狭く
なり、各種ケーブル474、475、476、472a
の配線スペースが少なくなっている。特に、前記両側の
支柱部分の近傍の配線スペースが確保しにくくなる。そ
こで、本実施形態では、L字形開口部の水平部分に対し
て角度θ1だけ緩やかに傾斜したテーブル4の奥側部分
を、さらに角度θ2だけ傾斜させた傾斜面4bを形成す
ることにより、各種ケーブル474、475、476、
472aの配線スペースを確保している。具体的には、
図3で示すように、本体2のL字形開口部の水平面に対
して角度θ1、本実施形態では約8°傾斜するように形
成されたテーブル4の上面4aの奥側を、さらにテーブ
ル4の上面4aに対して角度θ2、本実施形態では約1
5°傾斜した傾斜面4bを形成することで、各種ケーブ
ル474、475、476、472aの配線スペースを
確保している。これにより、図4(a)、(b)で示す
ように、テーブル4の内部と凸状部材41の内部、三角
形状のカメラ収納部33の内部下方に配線スペースを形
成し、この配線スペースに各種ケーブルを通すことで、
フロントパネル3の両側のスペースを有効活用し、メイ
ンとなる少なくとも5本のケーブル460、474、4
75、476、472aをまとめて収納して布設するこ
とができ、薄型でコンパクトな、しかも保持性の良好な
テーブルとすることができる。
【0030】また、前記テーブル4の傾斜はタッチパネ
ル式の操作表示部44の操作性を考慮して設定されてい
るため、テーブル4の後方に配置される紙幣口43や、
硬貨口42の操作性や視認性の面からは傾斜角度が小さ
いとの課題があった。そこで、本実施形態では、テーブ
ル4の上面4aの奥側から一段突出するように凸状部材
41を設け、この凸状部材41に硬化口42と紙幣口4
3を設けているため、図3で示すように、使用者の視野
範囲Sにあった位置に硬貨口42や紙幣口43を設ける
ことができる。したがって、操作表示部44の良好な視
認性を維持しつつ、向上させると共に、硬貨口42や紙
幣口43の視認性や取扱性を良好にすることができる。
なお、テーブル4は、角度θ1が5°≦θ1≦15°の
範囲、角度θ2が5°≦θ2≦30°の範囲で傾斜する
ように形成されている。
【0031】また、本実施形態では、テーブル4の上面
4aを約8°傾斜させているが、角度θ1が0°、即
ち、テーブル4の上面4aが平らな平坦面である場合で
も、テーブル4の上面4aの奥側に傾斜面4bを形成す
ることで、上記と同様の効果を得ることができる。
【0032】次に、図5から図7を参照して、現金自動
取引機の使用状態について説明する。図5は、現金自動
取引機の一般的な使用状態を示す図である。図6は、テ
ーブルの保持状態を示す斜視図である。図7は、テーブ
ルの保持状態を示す部分拡大図であり、(a)は部分平
面図、(b)は部分正面図である。現金自動取引機1を
使用する際は、図5で示すように、テーブル4の上面4
aに一方の手を置き、この一方の手を軸に、もたれかか
るようにして体を支え、他方の手で操作を行う場合が多
く見受けられる。このような場合、テーブル4の上面4
aを手の平で押すようにして体を支えることとなり、テ
ーブル4の上面4aに置いた手の平に負荷がかかってし
まう。また、手の平に負荷がかからないように、テーブ
ル4の上面4aに手の平を軽く置いた場合には、テーブ
ル4の上面4aから手が滑り落ちる恐れもある。このた
め、本実施形態では、図6で示すように、テーブル4の
側面に手(指)をかけるための溝48が設けられてい
る。具体的に、溝48は、図7(a)で示すように、平
面から見て、長さL1の寸法を有し、テーブル4の奥側
が細く、手前側に向かうにつれて直線状に太くなると共
に、テーブル4の前端部まで通された形状をなし、手
(指)をかける部分の長さL4が120mmとなってい
る。そして、溝48は、図7(b)で示すように、テー
ブル4の側面に、高さhが約17mm、深さdが約15
mmの溝48を形成している。これにより、指がかりの
良好なテーブル4を実現することが可能となる。なお、
溝48の寸法は、高さhを15mm≦h≦30mmの範
囲、深さdを15mm≦d≦30mmの範囲、長さL1
を100mm≦L1≦350mmの範囲で形成すること
で、指がかりの良好な溝48を形成することができる。
これにより、現金自動取引機1を使用する際には、溝4
8に指をかけるようにしてテーブル4を保持することが
できるので、テーブル4の上面4aに置いた手の平にか
かる負荷を軽減することができ、かつ手の滑り落ちを防
止することができる。また、本実施形態では、手(指)
をかける部分の長さL4を120mmとしているが、溝
48の平面から見た形状を、テーブル4の奥側から手前
側に向けて直線状に通された形状としてもよい。この場
合、溝48のどの部分でも手(指)をかけることができ
るので、指がかりをより良好にすることが可能である。
なお、本実施形態では、長さL4を100mm≦L4≦
350mmの範囲で形成するようになっている。さら
に、図7(b)で示すように、本実施形態では、テーブ
ル4の幅が本体2の幅よりも、幅d3だけ狭くなってい
る。本実施形態では、幅d3が3mm≦d3≦50mm
の範囲で形成されている。このように、テーブル4の幅
を本体2の幅よりも狭くすることで、溝48を視覚的に
判るようにし、かつ現金自動取引機の両側面に壁等が立
てられた場合でも、溝48に指をかけるためのスペース
を確保することができる。
【0033】次に、図6および図8を参照しながら、フ
ロントパネル3の開閉動作について説明する。図8は、
一般的な現金自動取引機におけるテーブルの保持状態を
示す斜視図である。まず、図8で示すように、フロント
パネル3は通常、テーブル4と本体2とのつなぎ目70
を境界として開閉動作が行われている。しかしながら、
テーブル4と本体2のつなぎ目70に図示しない段差や
隙間等を形成すると、この段差71や隙間等からフロン
トパネル3がこじ開けられ、本体2やフロントパネル3
が破壊される恐れがあると共に、本体内部に配置された
カード読取ユニットや通帳ユニット、紙幣ユニット、硬
貨ユニット等の各ユニットまでも破壊されてしまう等、
防犯性に難点があった。このため、本発明のように、テ
ーブル4の両側に把持性の向上を図る溝48を形成する
ことは発想されていなかった。本発明では、図6で示す
ように、本体とのつなぎ目80をフレーム31で構成
し、溝48を、フレーム31とテーブル4との間で形成
したので、テーブル4の側面に形成された溝48に指を
引っかけながらテーブル4を保持し、L字形に形成され
たフロントパネル3の水平面と本体2とのつなぎ目80
を境界として開閉動作を行うようにしている。これによ
り、テーブル4と本体2との間に生じる隙間や段差を形
成することなく前記溝48を形成することができるの
で、フロントパネル3がこじ開けられ、本体2やフロン
トパネル3の破壊を軽減しながらテーブル4を保持性を
向上させることができる。
【0034】次に、図9を参照して、カメラ収納部に収
納されたカメラについて説明する。図9は、カメラ収納
部を示す図であり、(a)はカメラの取り付け方を示す
図、(b)は硬貨口42の撮影状態を示す図、(c)は
紙幣口43の撮影状態を示す図、(d)は利用者の撮影
状態を示す図である。図9において、フロントパネル3
に設けられたカメラ収納部33の内部には、図9(a)
で示すように、硬貨口42の監視を行う第1監視カメラ
90と、紙幣口43の監視を行う第2監視カメラ91が
内蔵されている。第1監視カメラ90で監視される画像
は、図9(b)で示すように、硬貨口42に投入された
硬貨の数と金額、あるいは硬貨口42に排出された硬貨
の数と金額の監視を常時行うようになっており、撮影さ
れた硬貨口42の状態は、本体2の内部に設けられた図
示しない記録部に記録されるようになっている。また、
第2監視カメラ91で監視される画像は、図9(c)で
示すように、紙幣口43に投入された紙幣の枚数と金
額、あるいは紙幣口43に排出された紙幣の枚数と金額
の監視を常時行うようになっており、撮影された紙幣口
43の状態は、本体2の内部に設けられた図示しない記
録部に記録されるようになっている。このように、硬貨
口42および紙幣口43の状態を監視、撮影することに
より、例えば、利用者との間で金銭トラブル等が発生し
た場合でも、第1監視カメラ90あるいは第2監視カメ
ラ91で監視、撮影した画像により対応することができ
るので、無用なトラブルを避けることが可能となる。ま
た、フロントカバー3の裏面には、現金自動取引機1の
利用者を監視するための第3監視カメラ92が設けられ
ており、第3監視カメラでは、図9(d)で示すよう
に、利用者が立つ位置を常時監視するようになってい
る。このような監視カメラを設けることで、利用者や現
金自動取引機の状態を常時監視できるので、例えば、金
銭の出し入れ等によるトラブルの発生を軽減することが
可能となる。
【0035】次に、図10から図12を参照して、本実
施形態に係る現金自動取引機の設置について説明する。
図10は、現金自動取引機1の外形寸法を示す図であ
り、(a)は正面図、(b)は右側面図である。図11
は、現金自動取引機を壁面に設置した状態を示す図であ
り、(a)は斜視図、(b)は正面図である。図12
は、現金自動取引機1を金融機関等のロビーに複数台併
設した状態を示す図である。
【0036】まず、図10において、本発明の現金自動
取引機1は、高さHが1350mm、幅Wが570m
m、奥行Dが1020mmの外形寸法を備えている。ま
た、テーブル4は、本体の最前面からD1だけ突出する
ように設けられると共に、手前側の端部が設置面からH
1の高さに位置し、D2の奥行を備えている。本実施形
態では、D1を78.5mm、H1を796mm、D2
を388mmに設定している。なお、本実施形態に係る
現金自動取引機1の外形寸法は、高さHが1190mm
≦H≦1350mmの範囲、幅Wが450mm≦W≦7
20mmの範囲、奥行Dが600mm≦D≦1200m
mの範囲、D1が0mm≦D1≦450mmの範囲、D
2が250mm≦D2≦450mmの範囲、H1が75
0mm≦H1≦850mmの範囲で形成されるようにな
っている。また、図示を省略しているが、本実施形態で
はテーブルの幅を、現金自動取引機の幅Wよりも狭く形
成している。このような外形寸法を有する現金自動取引
機1を、例えば、図11(a)で示すように、壁面20
0に設置する場合、フロントパネル3の上方に形成され
たパネルスペース34に広告パネル110を取り付ける
ようにしている。広告パネル110は、パネル本体に印
刷を施したり、紙を挟み込むことができるようになって
いる。これにより、フロントパネル3の上面をフラット
にすることができ、現金自動取引機1を壁面200に馴
染ませて設置することが可能となる。また、図11
(b)で示すように、広告パネル110に壁面と同じ壁
紙を使用することにより、高さHが1350mmに設定
された現金自動取引機1を、高さHが1200mmの現
金自動取引機1であるように見せることができるので、
壁面200に馴染ませるように配置することが可能にな
ると共に、コンパクトな現金自動取引機を印象付けるこ
とができる。さらに、現金自動取引機1を壁面200に
馴染ませることで、操作部等が目立って視覚的に判り易
くなり、利用者に対する圧迫感を低減することが可能と
なる。また、図12で示すように、現金自動取引機1を
金融機関等のロビーに複数台併設する場合、本実施形態
では、現金自動取引機1の一方の側面にはパーテーショ
ン100、他方の側面にはゴミ箱等の箱状部材101が
設けられ、この箱状部材101の側面にもパーテーショ
ン100を設けることで、隣接する現金自動取引機と仕
切られるようになっている。このように、本体2の他方
の側面に箱状部材101を設けることで、テーブル4の
一方の側面を開放することができるので、複数台の現金
自動取引機1をパーテーション100で仕切って設置し
ても、テーブル4の側面に形成された溝48に手(指
を)掛けるためのスペースを確保することが可能とな
る。さらに、本実施形態では、テーブル4の幅を現金自
動取引機1の幅Wよりも狭く形成しているので、例え
ば、ごみ箱等の箱状部材101を設置せずに複数の現金
自動取引機1をパーテーション100で仕切った場合で
も、テーブル4の側面に形成された溝48に手(指を)
掛けるためのスペースを確保することが可能となる。な
お、図12においては、パネルスペース34に広告パネ
ル110を取り付けていないが、金融機関等のロビーに
設置する場合においても、広告パネル110を取り付け
ることが可能となっている。次に、図13および図14
を参照して、溝を利用したパーテーションの取付構造を
説明する。図13および図14は、現金自動取引機を仕
切るパーテーションの取り付け状態を示す図である。現
金自動取引機1の設置においては、設置場所によっては
設置スペースが少なく、現金自動取引機1に隣接して、
ゴミ箱等の箱状部材101を設置できない場合がある。
このような場合、設置スペースを有効に利用することが
望ましい。本実施形態では、このような場所に現金自動
取引機1を設置した際、溝48に空間ができてしまうた
め、この空間を利用してパーテーションを簡易接続でき
るようにしている。具体的には、図13で示すように、
パーテーション100には、直方体形状の突起部150
が設けられており、この突起部150をテーブル4の両
側面に形成された溝48の一方と嵌合させことで、現金
自動取引機1にパーテーション100が取り付けられる
ようになっている。このような構造とすることで、溝4
8を有効に利用することができ、しかも、突起部150
と溝48とを嵌合させているので、現金自動取引機1に
パーテーション100を確実に取り付けることができ
る。また、本実施形態では、テーブル4の幅が現金自動
取引機1の幅Wよりも狭く形成されているので、パーテ
ーション100を取り付けた状態でも、現金自動取引機
1の幅Wの範囲内に収めることができるコンパクトな現
金自動取引機とすることができる。また、現金自動取引
機1のメンテナンス等を行う場合は、パーテーション1
00を容易に外すことができるようになっている。図1
4は、現金自動取引機1の上方部分のみ仕切る場合を示
している。現金自動取引機1の設置においては、設置場
所によってはパーテーションを設置するスペースがない
場合もある。しかしながら、画面操作等を周囲から見ら
れないようにするため、パーテーションを取り付ける必
要がある。このような場合、本発明では、図14で示す
ように、サイドパーテーション160の下端部を直角に
折り曲げて突出部170を形成し、この突出部170を
テーブル4の両側面に形成された溝48の一方と嵌合さ
せ、図示しないネジ等により固定することで、現金自動
取引機1にサイドパーテーション160が取り付けられ
るようになっている。このような構造でも、図13で説
明した実施形態と同様、現金自動取引機1にサイドパー
テーション160を確実に取り付けることができ、かつ
サイドパーテーション160を取り付けた状態でも、現
金自動取引機1の幅Wの範囲内に収めることができるコ
ンパクトな現金自動取引機とすることができる。しか
も、図14においては、メンテナンス時においても、サ
イドパーテーション160を取り付けた状態でフロント
パネル3を回動できるようになっており、フロントパネ
ル3を容易に開くことができる。また、図14で示すよ
うに、サイドパーテーション160に代えて、現金自動
取引機1の上方部分を覆うようなカバー180を取り付
けるようにしてもよい。この場合、カバー180の下端
を部直角に折り曲げて突出部181を形成し、この突出
部181をテーブル4の両側面に形成された溝48と嵌
合させ、ネジ182等により固定することで、現金自動
取引機1にカバー180が取り付けられるようになって
いる。このような構造とすることで、上述した実施形態
と同様の効果が得られることに加え、コンビニエンスス
トア等のロビーに、現金自動取引機1を単体で設置する
場合に有効となる。
【0037】以上説明したように、本発明の第1の実施
形態おける現金自動取引機によれば、テーブルの側面に
溝を形成することにより、テーブルの保持性を良好にす
ると共に、フロントパネルの開閉動作を容易に行うこと
ができる。
【0038】また、テーブル面の奥側を傾斜させること
により、各種のケーブルをまとめで布設することがで
き、テーブルの組立性を良好にすることができる。
【0039】また、傾斜したテーブル面の奥側を手前側
よりも急な傾斜面で形成し、この傾斜面に凸状部材を配
置することにより、操作表示部の視認性や操作性を良好
にすることに加え、硬貨口や紙幣口の視認性、取扱性を
良好にすることができる。また、テーブルと本体との間
の段差や隙間をなくすことができるので、本体やテーブ
ルが破壊されることを軽減することが可能となる。
【0040】次に、図15及び図16を参照して、本発
明の第2の実施形態について説明する。図15は、本発
明の第2の実施形態に係る現金自動取引機の部分斜視図
である。図16は、本発明の第2の実施例に係る現金自
動取引機の使用状態を示す図である。なお、図15およ
び図16で省略されている部分は、上述した第1の実施
形態と同一である。本実施形態では、主として車椅子利
用者が使用し易い現金自動取引機について説明する。車
椅子利用者が現金自動取引機を使用する場合、現金自動
取引機に近づきにくく、しかも操作の際に保持する部分
が少なくなっている。また、利用者によっては、テーブ
ル面に上体をのせて操作を行う場合も見受けられる。こ
のため、本実施形態では、車椅子利用者が前のめりに近
づき易くし、かつ現金自動取引機に近づき易くするとと
もに、操作の際に保持しやすくするためのバーが設けら
れている。具体的には、図15で示すように、本実施形
態では、現金自動取引機1のテーブル4の側面に、主と
して車椅子利用者が使用するバー130が設けられてい
る。このバー130は、テーブル4の側面に形成された
溝48(図1参照)に設けられる側方部分130aと、
テーブル4の前面部と対向する前方部分130bとをコ
字状に連結し、前方部分130bがテーブル4の前面部
との間で所定の空間130cを形成するように、テーブ
ル4の周囲に設けられている。また、バー130の側方
部分130aは、その端部がフロントパネル32を通し
て本体2の内部に延在し、かつ端部にスプリングダンパ
ー131が取り付けられており、溝48をガイドレール
として、引き出し可能に設けられている。
【0041】このような構成からなるバー130は、図
16(a)で示すように、車椅子利用者がバー130の
前方部分130bを保持して手前側へ引っ張ることによ
り、バー130が引き出されるようになっている。そし
て、車椅子利用者は、引き出されたバー130を保持し
ながら本体2の方向へ押すようにすることで、バー13
0はスプリングダンパー131の作用により、徐々に本
体2の方向へ押し込まれ、図16(b)で示すように、
現金自動取引機1に近づいて行くことができる。このよ
うな構成とすることにより、車椅子利用者が現金自動取
引機1へ容易に近づくことができるので、使い勝手を良
好にすることができる。
【0042】また、バー130を完全に収納せず、張り
出した状態とすることで、体をのせたりする保持スペー
スを作ることができるようになっている。
【0043】さらに、図16(c)で示すように、バー
130は立位利用者も使用することができるようになっ
ている。この場合、立位利用者の体形に合わせて、テー
ブル4との距離を邪魔にならないように調整することが
できるので、保持スペースを広くすることができ、現金
自動取引機1の使い勝手をさらに向上させることが可能
となる。
【0044】次に、図17を参照して、本発明の第3の
実施形態について説明する。図17は、本発明の第3の
実施形態に係る現金自動取引機の部分平面図である。本
実施形態は、テーブル4の側面に形成された溝48の他
の実施形態を示すものであり、溝48の形状以外は、基
本的に第1の実施形態と同一である。図17(a)は、
テーブル4の側面の略中央に、凹部を基調とする長さL
2の溝48を形成した状態を示している。このような凹
部を基調とした溝48を形成することにより、溝48の
手前側に手を引っかけるようにしてテーブル4を保持す
ることができるので、保持性をより良好にすることがで
きる。なお、溝48の長さL2は、100mm≦L2≦
250mmの範囲で形成され、溝48の高さおよび深さ
は、第1の実施形態と同一となっている。また、図17
(b)は、テーブル4の側面の一部分を切り欠いた長さ
L3の切欠部49を形成し、この切欠部49の奥側に凹
部を基調とし、切欠部49の長さL2と同じ長さの溝4
8を形成した状態を示している。このように、テーブル
4の側面の一部分を切り欠いた切欠部49を形成し、こ
の切欠部49の奥側に凹部を基調とする溝48を形成す
ることにより、テーブルの保持性をより良好にし、しか
も、手をかける部分が上面から視覚的に判るようにする
ことができる。なお、溝48および切欠部49の長さL
3は、100mm≦L3≦250mmの範囲で形成さ
れ、溝48の高さおよび深さは、第1の実施形態と同一
となっている。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、テーブルの保持性を良
好にすることができ、かつ操作部や紙幣取扱口、硬貨取
扱口の操作性や視認性を向上させた自動機を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引機
の外観構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引機
のフロントパネルおよびテーブルの部品構成を示す図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引機
のテーブル上面の視認性を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引機
の各種ケーブルの布設状態を示す図である。
【図5】現金自動取引機の一般的な使用状態を示す図で
ある。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引機
のテーブルの保持状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引機
のテーブルの保持状態を示す部分拡大図である。
【図8】一般的な現金自動取引機におけるテーブルの保
持状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引機
のカメラ収納部を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引
機の外形寸法を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引
機を壁面に設置した状態を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引
機を金融機関等のロビーに複数台併設した状態を示す図
である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引
機を仕切るパーテーションの取り付け状態を示す図であ
る。
【図14】本発明の第1の実施形態に係る現金自動取引
機を仕切るパーテーションの取り付け状態を示す図であ
る。
【図15】本発明の第2の実施形態に係る現金自動取引
機の部分斜視図である。
【図16】本発明の第2の実施例に係る現金自動取引機
の使用状態を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施形態に係る現金自動取引
機の部分平面図である。
【符号の説明】
1…現金自動取引機、2…本体、3…フロントパネル、
4…テーブル、4a…上面、4b…傾斜面、5…筐体、
6…前面扉、7…背面扉、8…放熱穴、9…キャスタ
ー、10…アジャスター、31…フレーム、31a水平
部分、32…フロントカバー、32a…傾斜面、33…
カメラ収納部、34…パネルスペース、35…カード/
明細口、36…通帳口、37…スピーカー、38…取扱
表示部、41…凸状部材、41a…開口部、41b…開
口部、42…硬貨口、43…紙幣口、44…操作表示
部、45…追加機器設置スペース、46…顧客センサ
ー、47…鍵穴、48…溝、49…切欠部、61…異物
返却口、62…鍵穴、70…つなぎ目、71…段差、8
0…つなぎ目、90…第1監視カメラ、91…第2監視
カメラ、92…第3監視カメラ、100…パーテーショ
ン、101…箱状部材、110…広告パネル、130…
バー、130a…側方部分、130b…前方部分、13
0c…空間、131…スプリングダンパー、150…突
起部、160…サイドパーテーション、170…突出
部、180…カバー、181…突出部、182…ネジ、
200…壁面、300…ヒンジ軸受部、310…ダンパ
ー、410…上カバー、411…開口部、420…セン
ターカバー、420a…フロントピース、420b…サ
イドピース、420c…段差、430…下カバー、45
0a…蓋、450b…蓋、460…第1ケーブル、47
0…固定カバー、471…表示ユニット、472…顧客
センサー、472a…第5のケーブル、473…基板、
474…第2ケーブル、475…第3ケーブル、476
…第4ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 誠司 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン本部内 (72)発明者 鳥居 直司 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 古川 明憲 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 Fターム(参考) 3E040 AA01 BA07 FJ02 FL01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種の取引処理を行う機構部が内蔵され、
    前面上方に開口部を有する本体と、操作表示部を有し、
    前記本体に前記開口部を覆うように開閉可能に取り付け
    られるフロントパネルとを備えた自動機において、 前記フロントパネルは、前記本体と開閉可能に連結され
    るフレームと、該フレームに取り付けられるテーブルと
    を含んで構成し、 前記テーブルは、前記本体の幅よりも狭い幅で形成さ
    れ、その両側面に形成された溝と、上面の奥側に形成さ
    れた傾斜面とを備えていることを特徴とする自動機。
  2. 【請求項2】各種の取引処理を行う機構部が内蔵され、
    前面上方にL字形開口部を有する本体と、操作表示部を
    有し、前記本体に前記L字形開口部を覆うように開閉可
    能に取り付けられるフロントパネルとを備えた自動機に
    おいて、 前記フロントパネルは、前記本体と開閉可能に連結され
    るL字形フレームと、該L字形フレームの垂直部分に取
    り付けられるフロントカバーと、該L字形フレームの水
    平部分に取り付けられテーブルとを含んで構成し、 前記テーブルは、前記本体の幅よりも狭い幅で形成さ
    れ、その両側面に前記L字形フレームの水平部分との間
    で溝を形成する段差部を備え、 さらに、前記テーブルは、傾斜角θ1の傾斜面で形成さ
    れた上面と、該上面の奥側に該上面の傾斜角θ1よりも
    大きな傾斜角θ2の傾斜面とを備えていることを特徴と
    する自動機。
  3. 【請求項3】各種の取引処理を行う機構部が内蔵され、
    前面上方にL字形開口部を有する本体と、操作表示部を
    有し、前記本体に前記L字形開口部を覆うように開閉可
    能に取り付けられるフロントパネルとを備えた自動機に
    おいて、 前記フロントパネルは、前記本体と開閉可能に連結され
    るL字形フレームと、該L字形フレームの垂直部分に取
    り付けられ、前記L字形開口部の垂直部分を塞ぐフロン
    トカバーと、該L字形フレームの水平部分に取り付けら
    れ、前記L字形開口部の垂直部分を塞ぐテーブルとを含
    んで構成し、 前記テーブルは、前記本体の幅よりも狭い幅で形成さ
    れ、その両側面に前記L字形フレームの水平部分との間
    で溝を形成する段差部と、上面の奥側に形成された傾斜
    面を備え、 前記フロントパネルは、前記本体と前記L字形フレーム
    の水平部分とのつなぎ目を境界として開閉可能に前記本
    体に取り付ける開閉機構を備えていることを特徴とする
    自動機。
  4. 【請求項4】各種の取引処理を行う機構部が内蔵され、
    前面上方にL字形開口部を有する本体と、操作表示部を
    有し、前記本体に前記L字形開口部を覆うように開閉可
    能に取り付けられるフロントパネルとを備えた自動機に
    おいて、 前記フロントパネルは、前記本体と開閉可能に連結され
    るL字形フレームと、該L字形フレームの垂直部分に取
    り付けられるフロントカバーと、該L字形フレームの水
    平部分に取り付けられテーブルとを含んで構成し、 前記フロントカバーは、下方部分が前記本体側に傾斜し
    た傾斜面を備え、前記フレームに取り付けられた状態
    で、前記傾斜面の前方両側に形成されたカメラ収納部を
    備え、 前記テーブルは、前記本体の幅よりも狭い幅で形成さ
    れ、その両側面に形成された溝と、上面の奥側に形成さ
    れた傾斜面とを備えていることを特徴とする自動機。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4において、前記溝に
    前後方向にスライド可能なバーを備えていることを特徴
    とする自動機。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項4において、前記溝
    は、高さhが15mm≦h≦20mmの範囲、深さdが
    15mm≦d≦20mmの範囲、長さL1が100mm
    ≦L1≦150mmの範囲で形成されていることを特徴
    とする自動機。
  7. 【請求項7】請求項2において、前記テーブル上面は、
    その傾斜角θ1が5°≦θ1≦15°の範囲で形成さ
    れ、前記テーブル上面の奥側は、その傾斜角θ2が5°
    ≦θ2≦30°の範囲で形成されていることを特徴とす
    る自動機。
JP2002139413A 2002-05-15 2002-05-15 自動機 Expired - Fee Related JP4100041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002139413A JP4100041B2 (ja) 2002-05-15 2002-05-15 自動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002139413A JP4100041B2 (ja) 2002-05-15 2002-05-15 自動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003331338A true JP2003331338A (ja) 2003-11-21
JP4100041B2 JP4100041B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=29700550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002139413A Expired - Fee Related JP4100041B2 (ja) 2002-05-15 2002-05-15 自動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4100041B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006079384A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Hitachi Ltd 金銭取扱端末
JP2013228808A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2013232248A (ja) * 2013-08-22 2013-11-14 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2015194824A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 沖電気工業株式会社 自動取引装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006079384A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Hitachi Ltd 金銭取扱端末
JP4701660B2 (ja) * 2004-09-10 2011-06-15 株式会社日立製作所 金銭取扱端末
JP2013228808A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2013232248A (ja) * 2013-08-22 2013-11-14 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
JP2015194824A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 沖電気工業株式会社 自動取引装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4100041B2 (ja) 2008-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8181857B1 (en) Banking system controlled responsive to data bearing records
US7494049B2 (en) Shutter mechanism of automated-teller machine
JP5191368B2 (ja) 現金自動取引装置
US8413786B2 (en) Apparatus and method for reducing loss in a vending machine due to forced entry and vandalism
JP2003331338A (ja) 自動機
JP6024161B2 (ja) 自動取引装置及び自動取引装置の防犯構造
JP5405961B2 (ja) 盗難防止装置および盗難防止型料金精算システム
US6516468B2 (en) Cash transaction having antitheft mechanism
JP2004094841A (ja) クレジット決済端末装置
JP2601301Y2 (ja) 電子機器
US6698569B2 (en) Protective cover for a vending machine bill validator and storage box
US10096212B1 (en) Automated teller machine
US5201822A (en) Arrangements for an automatic vending machine
JP2001014527A (ja) 自動販売機の扉こじ開け防止装置
JPH07302364A (ja) 卓上型現金自動入出機における保護装置
JP2983403B2 (ja) 金融自動化機器の筐体構造
JP3038978U (ja) 紙幣処理装置の保護カバー
JP2001167324A (ja) 表示部起立型現金自動取引機
JP3230363B2 (ja) 取引装置における操作パネル用開閉部の構造
JP4716548B2 (ja) 自動取引装置
JP3487538B2 (ja) ドロワ装置
US20070039801A1 (en) Method and apparatus for protecting vending machine bill validator storage container
JP2001023023A (ja) 自動取引装置
JP4839453B2 (ja) 屋外設置型処理機
JP4680570B2 (ja) 壁埋込型端末装置およびその設置方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050427

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080310

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees