JP2003329823A - 1次元フォトニック結晶を用いた光学素子およびそれを用いた分光装置 - Google Patents
1次元フォトニック結晶を用いた光学素子およびそれを用いた分光装置Info
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Abstract
光素子としての応用が期待されるが、2次元、3次元結
晶は寸法の大きいものの製作が困難であるため、回折に
よる光の広がりが大きく、また一般に素子中での光の減
衰も大きいため、実用的な分光素子とすることは難し
い。 【解決手段】 本発明の1次元フォトニック結晶を用い
た光学素子は、多層膜層1により構成され、それを三角
プリズム状に加工した素子20によって実現する。その
光入射端面に近接もしくは当接して位相変調手段6を設
け、入射光3をフォトニック結晶と同じ周期と方向の位
相変調を与えることにより、特定の高次バンド光のみを
伝播させることができる。この光学素子を光導波路内に
形成することにより、高い分解能を有する小型の分光装
置を提供することができる。
Description
光計測機器等に用いられる光学素子、特に波長分散素子
に関するものである。
の周期で並べた構造を有するフォトニック結晶には、 ・フォトニックバンドギャップによる光の閉じ込め ・特異なバンド構造による非常に大きな波長分散 ・伝播光の群速度異常 といった特性があることはよく知られており、このよう
な特性を利用した数多くの光学素子が提案されている。
向の数によって、 ・1次元フォトニック結晶 ・2次元フォトニック結晶 ・3次元フォトニック結晶 に分類することができる。もっとも簡単な1次元フォト
ニック結晶としては、たとえば平行平面基板に2種類の
薄膜(SiO2とTiO2など)を交互に積層した誘電体
多層膜フィルタがあり、すでに実用化している。上記構
造は周期方向にフォトニックバンドギャップを有するた
め、特定の波長域の入射光のみを反射するはたらきがあ
る。また、斜め入射光に対するフォトニックバンドギャ
ップの波長域が偏光方向によって異なることから、偏光
分離フィルタとして機能させることもできる。
いう大きな長所がある反面、上記のフィルタ以外にフォ
トニック結晶としての特性を生かす方法が少ないことか
ら、2次元、3次元結晶ほどは研究されてこなかった。
しかし、1次元結晶は、上記の「フォトニックバンドギ
ャップによる光の閉じ込め」の機能は2次元、3次元結
晶に劣るものの、「特異なバンド構造による非常に大き
な波長分散」あるいは「伝播光の群速度異常」といった
特性を利用することは充分可能であり、その手段として
多層膜層の端面、すなわち多層構造が露出している面
を、光入射面もしくは光出射面として使用した例があ
る。
光線の方向の理論的な解析が示され(Applied Physics
B、39巻、p.231、1986年)、また、構造性複屈折による
偏光分離をねらいとし、多層膜層の屈折率がTE,TH
の偏光によって大きく異なる性質(いわゆる構造性複屈
折)を利用して、複屈折材料と同様の偏光分離効果を得
たことが開示されている(Optics Letters、15巻、9
号、p.516、1990年)。さらに周期的多層膜層の第1フ
ォトニックバンドの形状がバンドギャップ近傍で直線状
となることから、非常に大きい分散(スーパープリズム
効果)が得られるとした報告もある("International W
orkshop on Photonic and Electromagnetic Crystal St
ructures" Technical Digest, F1-3)。
リソグラフィー技術を応用して、基板上の薄膜に空気孔
を並べた構造が良く研究されている。空気孔の配列に線
状欠陥をつくれば、その部分を光導波路とすることがで
きる。
たるフォトニックバンドギャップを実現すると立体的な
導波路が実現できることから、1mm角程度の素子中に
多くの光学素子を組み込むことができるものと期待され
ている。
-パープリズムとも呼ばれ、通常のプリズムや回折格子
と比較して非常に大きい波長分散が得られている。たと
えば、3次元フォトニック結晶を用いて波長差1%あた
りの角度分散が数10度にも及ぶ、との実験結果が報告
されている(Physical Review B、58巻、16号、p.R1009
6、1998年)。波長分散が大きい材料は、たとえば波長
多重通信(WDM)における波長の異なる信号をよりわけ
る分光素子として用いると、装置全体を非常に小型化す
ることができる。
ク結晶を実用的な分光素子として利用するには、いくつ
かの問題点がある。平行な光束は、回折現象によってあ
る程度の広がり角を生じ、その広がりは光束が細くなる
ほど大きくなる。したがって、波長分解能の高い分光素
子とするためには光束は太いことが望ましい。逆に考え
ると、波長による角度差の大きい分光素子であっても光
束が細ければ高い分解能を発揮できないことになる。
ズもある程度大きいものとしなければならず、また素子
中を伝播する光の光路長も必然的に長くなる。ところ
が、2次元、3次元のフォトニック結晶の場合は大きい
素子の製作が困難であり、また素子中での光の減衰も大
きい値であることが多い。したがって、実用的な分光素
子とすることは難しい。
になされたもので、波長分散の大きい分光素子を提供す
ることを目的とする。さらにこの分光素子を用いた小型
の分光装置を提供することも目的とする。
に加工した1次元フォトニック結晶(周期構造多層膜)
の、周期性がない方向に光を入射させ、高次バンドによ
る波動を伝播させることによって波長分散の大きい分光
素子を得る。周期的多層膜の作製方法は既に確立されて
おり、大面積のものを量産することができる。
る。本発明の1次元フォトニック結晶を用いた光学素子
は、多層構造体により構成され、この多層構造体はその
少なくとも一部分が一定周期を有する1次元フォトニッ
ク結晶とみなせる周期構造体である。この多層構造体の
層面と略垂直な2端面のうち1つを光入射面、他を光出
射面とする。この光入射面に対して光出射面が傾斜角を
有しており、光入射面に入射する入射光、前記多層構造
体中の伝播光、および前記光出射面から出射する出射光
の進行する方向を、いずれも周期構造体の周期方向と垂
直をなすようにする。上記の構造の光学素子は周期構造
多層膜をプリズム状に加工することによって実現する。
相変調手段を設けることが望ましい。入射光をフォトニ
ック結晶と同じ周期と方向の位相変調を与えることによ
り、特定の高次バンド光のみを伝播させることができ
る。この場合、さらに光出射面に近接もしくは当接して
位相変調手段を設けることが望ましい。これによって伝
搬した高次バンド項を平面波として出射させることがで
きる。
面に平行な表面に反射層を設けることが望ましい。この
反射層は周期的多層膜によって実現できる。反射層の形
成により、光学素子内を伝搬する光が光出射面以外の面
から出射して損失が生じるのを防止することができる。
側から2番目の結合性フォトニックバンドに属する波動
として伝播するものを用いるのが望ましい。
光学素子と、その光入射面に多波長光信号を入射させる
光入射光学系と、光学素子から出射される分光された信
号光を波長別に弁別する光出射光学系とから構成する。
光入射光学系は、入射光を平行光に変換するコリメート
手段を有することが望ましい。これによって広い幅をも
った入射光を得ることができ、分光装置の角度分解能を
向上させることができる。
線状光導波路もしくは光ファイバと、その光出射端に入
射端が接続し、光学素子の光入射面に出射端が接続した
スラブ状光導波路と、スラブ状光導波路中にあって伝搬
光を平行光に変換する集光素子とから構成するのが望ま
しい。
する分波された複数の信号光をそれぞれ複数の光伝搬手
段に結合する光結合手段を有することが望ましい。とく
に光学素子の光出射面に入射端が接続されたスラブ状光
導波路と、その出射端に接続された複数の線状光導波路
もしくは光ファイバと、スラブ状光導波路中にあって伝
搬光を前記複数の線状光導波路もしくは光ファイバに結
合する集光素子とから構成するのが望ましい。
が異なる部分をレンズ状に設けた導波路レンズ、回折レ
ンズ、または光学素子の光入射面または光出射面とスラ
ブ状光導波路との境界面を曲面とした構造とする。
て具体的に説明する。図1は、本発明の基本構造をなす
周期的多層膜層を模式的に示した断面図である。基板2
の表面に周期的多層膜層1を形成する。多層膜は、例え
ば厚さtAの物質A(屈折率nA)と厚さtBの物質B
(屈折率nB)を交互に積み重ねた周期a=(tA+t
B)の構造とする。多層膜層1の表面は空気と接してい
るものとする。
真空中の波長λ0の入射光束3を入射させたとき、この
光が多層膜内でどのように伝搬するかを解析すると、一
定条件においてこの周期的多層膜はいわゆるフォトニッ
ク結晶として作用し、伝搬光4に特異な効果を発現させ
ることがわかる。
は、フォトニックバンドを計算し図示することにより知
ることができる。バンド計算の方法は、たとえば、"Pho
tonicCrystals", Princeton University Press (1995)
あるいは、Physical Review B44巻、16号、p.8565、199
1年、などの文献に詳しく述べられている。
向)には無限に続く周期構造を有し、XおよびZ方向
(層面の広がる方向)には無限に広がっているものと仮
定する。図2、図3は、 nA=1.44(tA=0.5a) nB=2.18(tB=0.5a) の層を交互に重ねた周期aの多層構造体について、Z軸
方向(X軸方向も同じ)における平面波法によるバンド
計算の結果を、TE偏光(図2)及びTM偏光(図3)の
第1〜第3バンドについて示したものである。ここで、
TE偏光は電場の向きがX軸方向である偏光を、TM偏
光は磁場の向きがX軸方向である偏光をそれぞれ表わ
す。
ルkzの大きさであり、縦軸は規格化周波数 ωa/2πc である。ここで、ωは入射する光の角振動数、aは構造
の周期、cは真空中での光速である。規格化周波数は、
真空中の入射光波長λ0を用いて、a/λ0とも表わすこ
とができるので、以下ではa/λ0と記述する。Z軸方
向には周期性がないので、図2、図3の横軸にはブリル
アンゾーンの境界が存在せず、どこまでも広がってい
る。
がλAの場合、フォトニック結晶内では最低次の第1バ
ンドに対応する波数ベクトルkA1が存在する。換言する
と、波長 λA1=2π/kA1 の波動としてフォトニック結晶内をZ軸方向に伝播する
(以下、第1バンド光と呼ぶ)。
場合には、第1、第3バンドに対応する波数ベクトルk
B1、kB3が存在する。ここで、第2バンドはZ軸方向の
伝播に関して「非結合性」であるため無視される。した
がって、波長λB1=2π/k B1の第1バンド光、および
波長λB3=2π/kB3の波動がそれぞれフォトニック結
晶内をZ軸方向に伝播する。図2における第3バンドの
ような、第1バンドではない結合性バンドを、以下では
一般的に「高次伝播バンド」と呼ぶ。通常、第2バンド
と第3バンドのうち片方は結合性、もう片方は非結合性
であり、第1バンドは結合性である。なお、非結合性バ
ンドについての理論は、以下の文献に詳しく記述されて
いる。 K.Sakoda “Optical Properties of Photonic Crystal
s” Springer-Verlag(2001).
を、対応するフォトニック結晶中の波長 (λA1、λB3
など)で除した数値を「実効屈折率」と定義する。図2
から理解できるように、第1バンド光のa/λ0(縦
軸)とkz(横軸)はほぼ比例するため、実効屈折率も
λ0の変化に対してほとんど不変である。しかし、高次
伝播バンド光は実効屈折率がλ0 により大きく変化し、
図2、図3より明らかなように実効屈折率が1未満にな
ることもある。
ック結晶20を示している。光束を入出射させる端面1
a、1bはいずれも周期的多層膜層1の層面に垂直、す
なわち周期方向(Y軸方向)に平行であるが、両端面は
互いに所定の角度を有している。この端面1aに、斜め
に平面波の入射光束3を入射させると、実効屈折率に応
じた屈折が発生する。第1バンド光は通常の均質媒体と
同程度の波長分散しか起こさないのに対して、高次伝播
バンド光は前述したように実効屈折率が入射波長により
大きく変化するため、非常に大きい波長分散を示す。こ
れは、いわゆるスーパープリズム効果の一種であるとい
える。
光のプリズム効果を利用するためには、いくつかの問題
点がある。図2、図3から明らかなように、高次伝播バ
ンド光が伝播する場合には必ず第1バンド光も伝播して
いる。第1バンド光は、高次伝播バンド光を利用する場
合にはエネルギーの損失であり、入射光の利用効率を大
きく低下させてしまうのみならず、迷光として素子のS
/N比を低下させる原因ともなる。
の周期構造が露出しており、また高次伝播バンド光自体
もY軸方向に強度と位相の周期性を有するため、出射光
はいろいろな次数の回折光が混在したものとなり、単純
な平面波と違って取り扱いが困難である。
プリズムの上下に接する媒体の屈折率よりも小さくなる
と、屈折により伝播光が媒体側に漏れてしまう。特に、
高次伝播バンド光の実効屈折率が1未満になると、媒体
を空気としても漏れを防ぐことができなくなる。
射光に位相変調を加えることにより、1次元フォトニッ
ク結晶内に特定の高次伝播バンド光のみ伝播させること
が可能であることが明らかとなった。
た1次元フォトニック結晶(周期a)内での、Z軸方向
における伝播光の電場の強さを模式的に表わしたもので
ある。電場の山は実線、谷は点線で表わし、線の太さは
振幅の大きさを表わすものとする。
振幅は媒体A(5a)内と媒体B(5b)内で異なるも
のの、電場の山と谷はそれぞれZ軸と垂直な平面となる
ので、平面波に近い伝播となる。しかし、高次伝播バン
ド光は、たとえば図6に示すように電場振幅が0となる
「節」が生じ、1周期は2つの領域に分割される。隣り
合う領域では波動の位相が半波長ずれているため、山と
谷が入れ違いに現われる。このように1周期あたり2個
の節が生じるのは第2もしくは第3バンドの場合であ
り、さらに高次のバンドによる伝播光では1周期内の節
の数がさらに増えて、1周期内での半波長ズレが何回も
起こるようになる。従って、複数のバンドがともに関与
する波長(たとえば図2のλB)の入射光に対する伝播
光は両者が重なって、複雑な電場パターンを示すことに
なる。
周期aでおおよそ半波長差を生じる位相変調手段6を設
けて平面波7を入射させると、図6における高次結合バ
ンド光に類似した電場パターンを空間8に作ることがで
きる。ここに1次元フォトニック結晶の端面を置くと、
第1バンドによる伝播光は発生せず、高次伝播バンド光
のみが生じることが、本発明者らのシミュレーションに
より明らかとなった。以上の結果を一般化すると、「周
期aの多層膜層に対して、同じ方向に周期aを有する適
当な位相変調波を入射させると、特定のバンドに属する
伝播光のみを得ることができる」ということになる。ま
た、光路を逆に考えると、特定のバンドに属する伝播光
が多層膜層1の端面から出射された後に、適当な位相変
調手段6を設置することにより、平面波9に戻すことも
できることがわかる(図8参照)。
に説明する。最も簡便な位相変調手段は、周期的多層膜
層と同じ周期を有する位相格子である。たとえば、図9
に示すように位相格子を設置すれば良い。本発明者らの
シミュレーションによると、位相変調手段の構造(図9
における厚さtC 、tD 、L,Gの値など)は、周期的
多層膜の特性、すなわち各層の厚さ比率と屈折率、など
に合わせて最適化する必要がある(後述する計算例参
照)。また、位相変調と多層膜の周期は同調させる必要
があるので、 tA+tB=tC+tD 媒体Aと媒体CのY方向中心は一致 媒体Bと媒体DのY方向中心は一致 の各条件を満たすようにする。
に影響するので最適な範囲を選ばなくてはならない。ま
た、多層膜の周期aが真空中の光の波長λ0と同程度以
下の場合は、両者の間隔を屈折率の大きい媒体で満たす
ことにより、位相変調波を伝播しやすくすることが望ま
しい。
期的多層膜の端面近くに溝を形成して多層膜の一部をそ
のまま位相格子として用いる方法が考えられる。この場
合は、位相格子の厚さと溝の幅を調整して特定の高次伝
播バンド光のみが伝播するようにしなくてはならない。
もちろん、溝は空気層としても良いし、均一媒体で満た
しても良い。
の干渉を用いる方法もある。図10に示すように、互い
にコヒーレントな2つの平面波7a、7bを交叉させる
と、干渉により位相変調波に類似した波動とすることが
できる。Y軸方向の周期は交叉する角度によって調整で
きる。
加えれば、多層膜層によりよく適合するように位相変調
波を細かく調整することも可能となる。実際に3波を調
整するのは困難なので、図10のように2波の干渉を用
いるのが簡便であることは明らかである。その場合に
は、周期的多層膜層1の構造を調整して、2波の干渉波
と1次元フォトニック結晶の高次伝播バンド光の伝播条
件をマッチングさせることが望ましい。
屈折率が多層膜層の上下に接する媒体の屈折率よりも小
さくなると、屈折による伝播光の漏れが発生する。特
に、高次結合バンド光の実効屈折率が1以下になると、
媒体を空気としても漏れを防ぐことができなくなる。
には、たとえば図12に示すように、1次元フォトニッ
ク結晶(多層膜層)1の上下に金属膜などの反射層10
を設ければ良い。しかし、反射層による多層膜強度の低
下や反射率の不足による減衰等の問題がある場合は、図
13に示すように、周期あるいは構造の異なる1次元フ
ォトニック結晶(多層膜層)11により閉じ込めを実現
することができる。
00および1.44)を交互に重ねた1次元フォトニッ
ク結晶のバンド図を、2種類の周期(周期aおよび周期
a’=0.434a)について同じスケールで2次元的
に示したものである。縦はY軸方向で上下の境界線は中
心から±π/a、もしくは±π/a’の範囲(第1ブリ
ルアンゾーン)を表わす。横はZ軸方向(X軸方向も同
じ)であり、周期性がない方向なのでブリルアンゾーン
の境界線は存在せず、図の両端は計算した範囲を示す便
宜的なものである。ブリルアンゾーン内での位置はフォ
トニック結晶内での波数ベクトルを、等高線状の曲線は
特定の規格化周波数a/λ0(もしくはa’/λ0)に対
応するバンドを意味する。ちなみに、図2、図3はこの
様なバンド図の一部(Z軸の正の部分)のみを取り出し
て1次元的に表記したものである。
トニック結晶について、波長、 λ0=0.725a(a/λ0=1.38) に対応するバンドを太線で、Z軸方向の伝播光を表わす
波数ベクトルを矢印で表示してある。また、図12(B)
には、同じ波長、 λ0=0.725a(a’/λ0=0.60) に対応するバンドを太線で示している。
数ベクトルに対応する(Z成分が同じとなる)バンドが
(B)には存在しないことを示している。すなわち、周
期aの結晶中の高次伝播バンド光は周期a’のフォトニ
ック結晶側に出ていくことができない。したがって、こ
のような条件を満たす周期a’を選んで伝播光用のフォ
トニック結晶(周期a)の両側に設置すれば、閉じ込め
を実現することができる(図13参照)。
や膜厚比率は、伝播用1次元フォトニック結晶と異なっ
たものであってもかまわないが、多層膜製作の手間を考
えれば同じ材料を用いて周期を小さくすることが望まし
い。もちろん、使用する波長域において伝播光の波数ベ
クトルに対応するバンドが存在しないことは、バンド計
算によって確認して設計する必要がある。
ンド光に対応するバンドも(B)側に存在しないが、周
期a’や膜構造を調整すれば、「第1バンド伝播光は逃
がし、高次伝播バンド光は閉じ込める」という条件とす
ることもできるので、第1バンド伝播光を途中で完全に
排除することもできる。
期構造を前提としたものであるから、閉じ込め用1次元
フォトニック結晶の周期数がたとえば3周期くらいであ
ると、閉じ込めが不充分となり伝播光が外部に漏れてし
まうことがある。もちろん、不必要に周期数を多くする
ことはコストと多層膜の耐久性や精度の点から好ましく
ない。実際に必要な最低限の周期数は、実験や電磁波シ
ミュレーションにより決定することが望ましい。
1例を模式的に示したのが図15である。三角プリズム
形状の1次元フォトニック結晶20の2端面を光入射端
面1a、光出射端面1bとする。入射端面および出射端
面の近傍には溝12が設けてあり、フォトニック結晶の
一部を利用した位相格子(位相変調手段)6により特定
の高次伝播バンド光のみによる伝播と、出射光9の平面
波への変換を行なう。伝播部分の両側は周期あるいは構
成の異なる1次元フォトニック結晶(多層膜層)11で
挟まれており、伝播光のY軸方向の閉じ込めを行なう。
体的に説明する。図2、図3には示していないが、第4
以上のバンドも第2、第3バンドと同様に大きい波長分
散を示す。しかし伝播光のバンドが高次になるに従っ
て、Y軸方向の1周期あたりに存在する波動の「節」が
増えるので、位相変調のパターンがより複雑になる。従
って、1周期あたりに2個の節がある第2もしくは第3
バンドを高次伝播バンドとして利用することが最も望ま
しい。もちろん「非結合性」バンドは利用できないの
で、望ましいバンドは「最低次から2番目の結合性バン
ド」ということになる。前述したように、第1バンドは
結合性である。
わゆる「フォトニック結晶における群速度異常」が生じ
るため、非線型効果の増強作用を起こすことなどが期待
されている。本発明では群速度異常がほとんど起こらな
い第1バンド光にエネルギーを取られることがないの
で、たとえば多層膜中に非線型物質を含ませることによ
ってより大きい非線型増強効果を得ることができる(日
本光学会第27回冬季講習会資料、41〜53頁、2001
年)。
向の構造に大きな違いがあるため、偏光方向により実効
屈折率は異なる値となる。これは、図2(TE偏光)と
図3(TM偏光)のグラフが異なることからも明らかで
ある。従って、本発明による分光素子には偏光分離の作
用があり、たとえば波長による分光と偏光分離を同時に
行なう、といった利用の仕方も可能である。このため、
回折格子と偏光分離素子の組合せによる機能を単一の素
子で実現でき、光システムを単純化することもできる。
は、修正用の複屈折素子を光路の途中に設置することが
考えられる。複屈折素子としては、複屈折結晶、構造性
複屈折素子、フォトニック結晶などを用いることができ
る。
使用波長域における透明性が確保できるものであれば特
に限定はないが、一般的に多層膜の材料として用いられ
ていて耐久性や製膜コストの点で優れたシリカ、シリコ
ン、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ、フッ化マ
グネシウムなどが適する材料である。上記材料は、スパ
ッタリング、真空蒸着、イオンアシスト蒸着、プラズマ
CVDなどの良く知られた方法により、容易に多層膜と
することができる。
波長分散なども大きくなる傾向があるので、そのような
特性が必要な用途に対しては高屈折率材料と低屈折率材
料を組合せることが望ましい。実用的に実現できる屈折
率比は、たとえば低屈折率材料として空気(屈折率
1)、高屈折率材料としてInSb(屈折率n=4.2
1)を用いると4以上にすることができる(「微小光学
ハンドブック」224頁、朝倉書店、1995年、参照)。
光方向による特性の違いが小さくなる傾向があるので、
偏波無依存を実現するためには屈折率比の小さい組合せ
も有用である。ただし、屈折率比があまり小さくなると
変調作用が弱くなり、期待される作用が発揮されないこ
ともあるので、屈折率比として1.2以上確保すること
が望ましい。
を積層した後に、レジスト層塗布→パターニング→エッ
チング→レジスト層の除去といった一般的な方法により
つくることができる。溝部分の低屈折率材料としては、
空気もしくは真空を利用することもできるし、その他の
媒体を充填してもよい。充填する物質としては、有機樹
脂、ゾル状態のガラス、溶融状態の半導体材料などを用
いることができる。ゾル状態のガラスはゲル化した後に
加熱して透明なガラスとすることができる。
通常使用される200nm〜20μm程度の波長範囲で
発揮される。
は、物理的厚さの等しい2層とするのが最も単純である
が、(1)2層の膜厚比を変える、(2)3層以上とす
る、(3)膜材質を3種以上とする、といった手段によ
り平均屈折率やバンド構造の調整を行ない、分散特性や
偏光特性、入射光の利用効率の改善などに役立てること
も可能である。また、多層膜を構成する各層が、連続的
に屈折率が変化するものであっても、屈折率差が確保さ
れていれば特性はほとんど同じとなる。
く、ソーダライムガラス、光学ガラス、シリカ、シリコ
ン、あるいはガリウム砒素などの化合物半導体などが適
する材料である。温度特性などの限定が小さければ、プ
ラスチック材料でも良い。基板を用いず、多層膜層だけ
から構成される、いわゆるエアーブリッジ構造としても
よい。
発明を応用した分波素子の模式図である。基板2上に形
成した第1の線状光導波路14aからスラブ状光導波路
13aに、多波長の信号光を含む入力光(入射光束)3
を導入する。この図の構造の場合には、線状光導波路1
4aの始端に光ファイバなどを接続するのが実際的であ
るが、スラブ状光導波路13aの端面に直接光ファイバ
等を接続してもよい。信号光はスラブ状光導波路13a
内を平面状に広がるので、スラブ状光導波路内に設けた
凸レンズ部分15aにより略平行光束とする。凸レンズ
部分15aは、たとえばスラブ状光導波路13aの一部
を、より高屈折率の材質に置き換えることによって実現
することができる。ここで、より低屈折率の材料を凹レ
ンズ状としても、同様な集光作用が得られる。
内で、三角プリズム構造の1次元フォトニック結晶(周
期的多層膜層)20に斜めに入射する。周期的多層膜層
1の入射側端面の近くには溝12が設けてあり、溝の外
側の部分は位相格子6として機能する。信号光は位相格
子6の変調作用を受けてから溝12を通って周期的多層
膜層1の本体に入射するので、多層膜層内では高次結合
バンド光として伝播する。図には示していないが、多層
膜層の両側は周期を変えた層とすることによって、上下
の閉じ込めを行なう。高次伝播バンド光は波長分散が非
常に大きいので、プリズム形状の多層膜層を通過した信
号光は波長別の光束となって出射される。
と同様な溝12を設けているので、高次伝播バンド光は
平面波に変換されて第2のスラブ状光導波路13bに入
射する。第2のスラブ状光導波路13bにも凸レンズ部
分15bが設けてあるので、信号光16は波長別に集光
して、線状光導波路14bの終端より光ファイバ等に出
力される。図16は分波素子の例であるが、入力側と出
力側を入れかえると合波素子として用いることもでき
る。
は、他の方法によっても達成できる。たとえば、 ・スラブ状導波路中に回折レンズを設ける ・多層構造体とスラブ導波路の境界面を曲面としてレン
ズ作用を持たせる(図17) といった方法がある。
部の伝播について、FDTD(Finite Difference Time
Domain)法による電磁波シミュレーションを行なっ
た。使用したソフトウェアは日本総研製のJMAGであ
る。
ニック結晶は均質の媒体AとBを交互に重ね合わせた構
造(図18では1周期だけ表記)であり、周期をa、そ
れぞれの厚さをtA、tB、屈折率をnA、nBとする。プ
リズムの2側面は、距離Lだけ離して幅Gの溝を設置
し、位相格子とする。溝部分の屈折率はnGである。
から波長λ0の連続的平面波を入射させる。入射光束の
幅はW、入射角はθ0とする。また、プリズムの外側は
屈折率nSの空間である。計算範囲はY軸方向の1周期
であるが、周期境界条件を設定しているので、Y軸方向
の無限周期構造と等価である。以下の計算例、比較例で
は、長さはすべて周期aを基準として規格化している。
ン 図13のように周期や構成の異なる1次元フォトニック
結晶によるY軸方向の閉じ込めを行なう場合についての
シミュレーションも実施した。周期的多層膜部分の計算
モデルは図18と同様であるが、入射角θ0は0であ
る。また、1次元フォトニック結晶はX軸、Z軸方向に
ついて均質なので、シミュレーションはYZ平面につい
て行なえば充分である。
る厚さとすることが望ましいが、具体的な数値は溝部分
の厚さと屈折率も含めて、電磁波シミュレーションによ
り最適化する必要がある。最適化は、たとえば以下の手
順で行なう。
示す構造のYZ平面内のシミュレーションを行ない、最
適値L0およびG0を決定する。 屈折率1の領域からの一般的な入射角θ0の場合につ
いての最適値L’は、L0の値から換算する。換算式
は、図19(b)に示す関係式より、両方の光路長差が
等しいとして、すなわち L0(nB−nA)= P2+P3−P1 とおいて式を変形すると、 L’=L0(nB−nA)/{(nB 2−sin2θ0)0.5−
(nA 2−sin2θ0) 0.5} である。G’の換算式は簡単に、 G’=G0{1−(sinθ0/nG)2}0.5 である。
ォトニック結晶に斜め入射する光束の屈折光についてシ
ミュレーションを実施した。位相格子を設けていない場
合である。 (周期構造体) 周期:a (媒体A) 厚さ:tA=0.5a 屈折率:nA=1.00 (媒体B) 厚さ:tB=0.5a 屈折率:nB=1.44 (周辺の空間) 屈折率:nS=1.00 (入射光) 波長:λ0=0.725a(a/λ0=1.38) 偏光:TE偏光(電場の向きがX軸方向) 光束の幅:W=5.66a 入射角:θ0=30°
ク結晶のバンド図(TE偏光)を図20に示す。図20
より、a/λ0=1.38に対応する値として 第1バンドの有効屈折率:neff=1.36 高次伝播バンド(第3バンド)の有効屈折率:neff=
0.87 であることがわかる。これらの有効屈折率値を用いて、
上記プリズム構造における屈折光の向きを屈折の法則に
より計算して図示したものが図21aである。
「媒体Aの中央をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平
面」における電場の強度分布を図21b、図21cに示
す。屈折率の低い媒体Aでは高次伝播バンドによる波長
の長い波動、屈折率の高い媒体Bでは第1バンドによる
波長の短い波動がそれぞれ優位を占めているので、両方
の伝播光の向きを比較することができる。それぞれのバ
ンドによる伝播光の向きは、実効屈折率から計算した屈
折角(図21a)と良く一致していることがわかる。
条件により、Y軸方向閉じ込めのシミュレーションを実
施した。導波用1次元フォトニック結晶の構造と入射光
の波長、偏光は計算例1−1と同じである。位相格子と
溝部分の厚さは、入射角:θ0=0として最適化した値
である。
込め層としたが、中心対称なので計算を実施したのは上
半分のみである。
(電場の強度分布)を図22に示す。導波用1次元フォ
トニック結晶部分の高次バンドによる伝播光は、Y軸方
向に閉じ込められて外部には漏れていかないことがわか
る。
であるが、閉じ込め層の周期のみ異なっている。 (閉じ込め部分) 周期:a’=0.905a Y軸方向閉じ込めシミュレーションの結果(電場の強度
分布)を図23に示す。導波用1次元フォトニック結晶
部分の高次バンドによる伝播光は、Y軸方向に閉じ込め
られて外部には漏れていかないことがわかる。
ら、入射光の波長を変えた場合である。 (入射光) 波長:λ0=1.0a(a/λ0=1.0
0) 上記条件による1次元フォトニック結晶のバンド図(T
E偏光)は図20に示されている。図20より、a/λ
0=1.00に対応する値として、 第1バンドの有効屈折率:neff=1.30 高次伝播バンド(第3バンド)の有効屈折率:neff=
0.60 であることがわかる。これらの有効屈折率値を用いて、
上記プリズム構造における屈折光の向きを屈折の法則に
より計算して図示したものが図24aである。
「媒体Aの中央をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平
面」における電場の強度分布を図24b、図24cに示
す。それぞれのバンドによる伝播光の向きは、有効屈折
率から計算した屈折角(図24a)と良く一致している
ことがわかる。第1バンド光の屈折角がほとんど変わら
ないのに対して、高次伝播光の屈折角は計算例1−1と
比べると非常に大きく変化している。
ら、入射光の波長を変えた場合である。 (入射光) 波長:λ0=1.25a(a/λ0=0.8
0) 上記条件による1次元フォトニック結晶のバンド図(T
E偏光)は図20に示されている。図20より、a/λ
0=0.80に対応する値として、 第1バンドの有効屈折率:neff=1.30 高次伝播バンド(第3バンド):なし であることがわかる。これらの有効屈折率値を用いて、
上記プリズム構造における屈折光の向きをスネルの法則
により計算して図示したものが図25aである。
「媒体Aの中央をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平
面」における電場の強度分布を図25b、図25cに示
す。この波長に対しては高次伝播バンド光が存在しない
ので、どちらの層でも第1バンド光しか現われない。
して、溝構造による位相格子を入射端面、出射端面それ
ぞれに形成したものである。 (周期構造体) 周期:a 頂角:θP =70.16° (媒体A) 厚さ:tA=0.5a 屈折率:nA=1.00 (媒体B) 厚さ:tB=0.5a 屈折率:nB=1.44 (周辺の空間) 屈折率:nS=1.00 (位相格子) 厚さ:L=0.730a (溝) 幅:G=0.931a 屈折率:nG=1.00 (入射光) 波長:λ0=0.690a(a/λ0=1.45) 偏光:TE偏光(電場の向きがX軸方向) 光束の幅:W=5,66a 入射角:θ0=30°
「媒体Aの中央をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平
面」における電場の強度分布を図26a、図26bに示
す。どちらの層でも、1次元フォトニック結晶部分はほ
とんど高次伝播バンド光のみが伝播し、出射光は平面波
に近いものとなっていることがわかる。図26aより、
出射光の方向角は、8.5°である。
を変えたものである。 (入射光) 波長:λ0=0.760a(a/λ0=1.32) 偏光:TE偏光(電場の向きがX軸方向) FDTDシミュレーション結果として、「媒体Aの中央
をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平面」における電
場の強度分布を図27a、図27b に示す。どちらの
層でも、1次元フォトニック結晶部分はほとんど高次伝
播バンド光のみが伝播し、出射光は平面波に近いものと
なっていることがわかる。図27aより、出射光の方向
角は、13.0°である。
る三角プリズム構造により、広い波長域にわたって大き
い波長分散と良好な平面波状の出射光を得られることが
わかる。
入射端面、出射端面にそれぞれ形成したものである。 (周期構造体) 周期:a 頂角:θP=70° (媒体A) 厚さ:tA=0.8a 屈折率:nA=1.44 (媒体B) 厚さ:tB=0.2a 屈折率:nB=2.18 (周辺の空間) 屈折率:nS=1.00 (位相格子) 厚さ:L=0.615a (溝) 幅:G=0.793a 屈折率:nG=2.00 (入射光) 波長:λ0=1.43a(a/λ0=0.699) 偏光:TE偏光(電場の向きがX軸方向) 光束の幅:W=5.56a 入射角:θ0=15°
「媒体Aの中央をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平
面」における電場の強度分布を図28a、図28bに示
す。どちらの層でも、1次元フォトニック結晶部分は大
部分が高次伝播バンド光のみが伝播し、出射光は平面波
に近いものとなっていることがわかる。図28aより、
出射光の方向角は、3.0°である。
を変えたものである。 (入射光) 波長:λ0=1.54a(a/λ0=0.649) 偏光:TE偏光(電場の向きがX軸方向) FDTDシミュレーション結果として、「媒体Aの中央
をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平面」における電
場の強度分布を図29a、図29bに示す。どちらの層
でも、1次元フォトニック結晶部分はほとんど高次伝播
バンド光のみが伝播し、出射光は平面波に近いものとな
っていることがわかる。図29aより、出射光の方向角
は、15.0°である。
を変えたものである。 (入射光) 波長:λ0=1.66a(a/λ0=0.602) 偏光:TE偏光(電場の向きがX軸方向) FDTDシミュレーション結果として、「媒体Aの中央
をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平面」における電
場の強度分布を図30a、図30bに示す。どちらの層
でも、1次元フォトニック結晶部分はほとんど高次伝播
バンド光のみが伝播し、出射光は平面波に近いものとな
っていることがわかる。図30aより、出射光の方向角
は、31.0°である。
を変えたものである。 (入射光) 波長:λ0=1.818a(a/λ0=0.550) 偏光:TE偏光(電場の向きがX軸方向) FDTDシミュレーション結果として、「媒体Aの中央
をなす平面」と「媒体Bの中央をなす平面」における電
場の強度分布を図31a、図31bに示す。この波長に
対しては高次伝播バンド光が存在しないので、どちらの
層でも第1バンド光しか現われない。
明における三角プリズム構造により、広い波長域にわた
って大きい波長分散と良好な平面波状の出射光を得られ
ることがわかる。
条件により、Y軸方向閉じ込めのシミュレーションを実
施した。導波用1次元フォトニック結晶の構造と入射光
の波長、偏光は計算例4−3と同じである。位相格子と
溝部分の厚さは、入射角θ0=0として最適化した値で
ある。
込め層としたが、中心対称なので計算を実施したのは上
半分のみである。
(電場の強度分布)を図32に示す。導波用1次元フォ
トニック結晶部分の高次バンドによる伝播光は、Y軸方
向に閉じ込められて外部には漏れていかないことがわか
る。
であるが、閉じ込め層の周期のみ異なっている。 (閉じ込め層) 周期:a’=1.08a Y軸方向閉じ込めシミュレーションの結果(電場の強度
分布)を図33に示す。導波用1次元フォトニック結晶
部分の高次バンドによる伝播光は、Y軸方向に閉じ込め
られて外部には漏れていかないことがわかる。
多層構造体からの屈折光が良好な指向性をもち、その方
向が大きな波長依存性をもつことを利用して、装置を大
型化することなく高分解能の分光装置、偏光分離装置を
実現することができる。多層構造の製作は既存の技術を
用いて比較的安価に量産することができるので、これら
の光学素子の低価格化を図ることが可能となる。
ある。
E偏光)を示す図である。
M偏光)を示す図である。
における光の屈折の様子を示す図である。
る。
ある。
示す模式図である。
合を示す模式図である。
メータの説明図である。
用いた場合の模式図である。
用いた場合の模式図である。
す模式図である。
層を設けた構造を示す模式図である。
ンド条件を説明する図である。
ニック結晶を用いた分光素子の概念図である。
ニック結晶を用いた導波路型分波/合波素子を示す模式
図である。
境界面を曲面とした例である。
晶を用いた分光素子の計算例の条件の説明図である。
説明する図である。
屈折率を示す図である。
に対する屈折光の電磁波シミュレーション結果を示す図
である(位相格子を設けていない場合)。
ーションの結果を示す図である(位相格子を設けていな
い場合)。
ュレーションの結果を示す図である(位相格子を設けて
いない場合)。
に対する屈折光の他の電磁波シミュレーション結果を示
す図である(位相格子を設けていない場合)。
に対する屈折光の他の電磁波シミュレーション結果を示
す図である(位相格子を設けていない場合)。
に対する屈折光の電磁波シミュレーション結果を示す図
である(位相格子を設けた場合)。
に対する屈折光の他の電磁波シミュレーション結果を示
す図である(位相格子を設けた場合)。
に対する屈折光の他の電磁波シミュレーション結果を示
す図である(位相格子を設けた場合)。
に対する屈折光の他の電磁波シミュレーション結果を示
す図である(位相格子を設けた場合)。
に対する屈折光の他の電磁波シミュレーション結果を示
す図である(位相格子を設けた場合)。
に対する屈折光の他の電磁波シミュレーション結果を示
す図である(位相格子を設けた場合)。
ュレーションの結果を示す図である(位相格子を設けた
場合)。
ュレーションの結果を示す図である(位相格子を設けた
場合)。
Claims (14)
- 【請求項1】多層構造体により構成され、該多層構造体
はその少なくとも一部分が一定周期を有する1次元フォ
トニック結晶とみなせる周期構造体であり、該多層構造
体の層面と略垂直な2端面のうち1つを光入射面、他を
光出射面とする光学素子において、 前記光入射面に対して光出射面が傾斜角を有しており、
光入射面に入射する入射光、前記多層構造体中の伝播
光、および前記光出射面から出射する出射光の進行する
方向が、前記周期構造体の周期方向と垂直をなしている
ことを特徴とする1次元フォトニック結晶を用いた光学
素子。 - 【請求項2】前記光入射面に近接もしくは当接して位相
変調手段が設けられていることを特徴とする請求項1に
記載の1次元フォトニック結晶を用いた光学素子。 - 【請求項3】前記光出射面に近接もしくは当接して位相
変調手段が設けられていることを特徴とする請求項2に
記載の1次元フォトニック結晶を用いた光学素子。 - 【請求項4】前記多層構造体の片側もしくは両側の層面
に平行な表面に反射層を設けたことを特徴とする請求項
1、2または3に記載の1次元フォトニック結晶を用い
た光学素子。 - 【請求項5】前記反射層が周期的多層膜であることを特
徴とする請求項4に記載の1次元フォトニック結晶を用
いた光学素子。 - 【請求項6】前記周期構造部分を伝播する電磁波は、低
次側から2番目の結合性フォトニックバンドに属する波
動として伝播することを特徴とする請求項1〜5のいず
れか一項に記載の1次元フォトニック結晶を用いた光学
素子。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれか一項に記載の1次
元フォトニック結晶を用いた光学素子と、該光学素子の
光入射面に、多波長光信号を入射させる光入射光学系
と、該光学素子から出射される分光された信号光を波長
別に弁別する光出射光学系から構成されることを特徴と
する分光装置。 - 【請求項8】前記光入射光学系が、入射光を平行光に変
換するコリメート手段を有することを特徴とする請求項
7に記載の分光装置。 - 【請求項9】前記光入射光学系が、多波長信号光を導波
する線状光導波路もしくは光ファイバと、該線状光導波
路もしくは光ファイバの光出射端に入射端が接続し、前
記光学素子の光入射面に出射端が接続したスラブ状光導
波路と、該スラブ状光導波路中にあって伝搬光を平行光
に変換する集光素子と、を有することを特徴とする請求
項8に記載の分光装置。 - 【請求項10】前記光出射光学系が、前記光学素子が出
射する分波された複数の信号光をそれぞれ複数の光伝搬
手段に結合する光結合手段を有することを特徴とする請
求項7に記載の分光装置。 - 【請求項11】前記光出射光学系が、前記光学素子の光
出射面に入射端が接続されたスラブ状光導波路と、該ス
ラブ状光導波路の出射端に接続された複数の線状光導波
路もしくは光ファイバと、該スラブ状光導波路中にあっ
て伝搬光を前記複数の線状光導波路もしくは光ファイバ
に結合する集光素子と、を有することを特徴とする請求
項10に記載の分光装置。 - 【請求項12】前記集光素子が、前記スラブ状光導波路
中に屈折率が異なる部分をレンズ状に設けた導波路レン
ズであることを特徴とする請求項9または11に記載の
分光装置。 - 【請求項13】前記集光素子が、前記スラブ状光導波路
中に設けた回折レンズであることを特徴と請求項9また
は11に記載の分光装置。 - 【請求項14】前記集光素子が、前記光学素子の光入射
面または光出射面とスラブ状光導波路との境界面を曲面
とした構造であることを特徴とする請求項9または11
に記載の分光装置。
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