JP2003279707A - 1次元フォトニック結晶への反射防止膜の構造およびその形成方法 - Google Patents
1次元フォトニック結晶への反射防止膜の構造およびその形成方法Info
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Abstract
手法における欠点を除去し、より簡単な方法で確実に、
フォトニック結晶に対する反射防止を行う。 【解決手段】 光を伝搬させようとするある一方向にの
み周期的な屈折率の空間分布があり、その方向に垂直な
方向には均一な屈折率分布を有する1次元フォトニック
結晶37において、所定の計算手法により求めた屈折率
と厚さを有する媒質45をその端面付加することによ
り、前記1次元フォトニック結晶中への光の入射効率を
高めたフォトニック結晶への反射防止膜の構造を有す
る。
Description
に関し、特にフォトニック結晶に対する反射防止膜の構
造とその形成方法に関する。
と、あるいは光をサブμmという微小な領域に強く閉じ
込めたりすることができることなどから、フォトニック
結晶が注目を浴びている。
つ以上の媒質が光の波長オーダ、すなわちサブμm周期
で3次元もしくは2次元周期的に規則正しく配列された
ものである。1次元の場合は、所謂誘電体多層膜である
が、その周期性によって特徴的な光学的性質を示すこと
や、理論解析の結果から2次元または3次元にも応用で
きる有益な情報が得られるため、ここではその1次元の
場合も含めてフォトニック結晶と呼ぶことにする。
造の一例として、2次元三角格子フォトニック結晶の概
略構造を示す図である。図10(a)に示すように、こ
れは背景媒質15中に2次元三角格子状に円柱形の原子
媒質17が埋め込まれた構造となっている。
元三角格子構造に対応する、第1ブリルアンゾーンを示
す図である。図10(b)に示すように、第1ブリルア
ンゾーンは正六角形をしており、その頂点がK点、各辺
の中点がM点、正六角形の中心がΓ点となる。このよう
なフォトニック結晶においては、フォトニック結晶中に
存在する光波に対して、エネルギーバンド構造(フォト
ニックバンド構造)を形成することが知られている。
に対するフォトニックバンドの計算例を示す図である。
図11に示すように、ここでは背景媒質をSiに、原子
媒質を空気とし、空気円柱の直径:dと格子間隔:aの
比はd/a=0.867として計算している。なお、光
の電場ベクトルの向きは紙面に垂直方向の場合について
計算した。縦軸は規格化周波数であり、真空中での光の
波長:λを用いてΩ=a/λと表される。図11中にお
いて破線でエネルギー領域には光の伝搬モードが存在せ
ず、フォトニックバンドギャップ(PBG)と呼ばれて
いる。
ック結晶中を光が伝搬することができるが、この中には
強い波長分散を有するエネルギー領域が存在することが
知られている。この強い波長分散特性を利用した発明と
して、特開平11−271541号公報(従来技術1と
呼ぶ)に開示されている波長分波回路や、特開2000
−121987(従来技術2と呼ぶ)に開示されている
波長分散補償器が挙げられる。
バイスを実用化するためには、これらデバイスを構成す
るフォトニック結晶内に、フォトニック結晶と接する媒
質(一般的には空気)から、光を高効率で入射させる必
要がある。即ち、フォトニック結晶に対する無反射コー
ティングが必要となる。
が平面で接する時に、境界面での反射率をゼロにする方
法として、図12に示す無反射防止膜19が広く知られ
ている。これは、一様媒質21の屈折率がn1、一様媒
質23の屈折率がn3である時、波長λの光に対して、
反射防止膜33の屈折率n3と膜厚dをそれぞれ次の数
1式、数2式のようにすれば、とすれば、理論上無反射
にすることが可能である。
膜と呼ばれることがある。
媒質のようには屈折率を単純には定義できないし、また
フォトニック結晶の領域がどこまでなのかを単純には定
義できないので、上記のような一様媒質に対する反射防
止膜の手法をそのまま用いることができない。
膜としては、第62回応用物理学会学術講演会講演予稿
集1065ページ(以下、従来技術3と呼ぶ)に掲載さ
れている、突起付きフォトニック結晶構造も提案されて
いる。
ある。図13を参照すると、背景媒質であるSi25中
にと空気円柱27が埋め込まれた2次元三角格子フォト
ニック結晶領域と、一様なSiの領域との境界部分に、
半円柱と三角柱とを組み合わせた空気柱の突起構造29
を設けている。この突起構造29の効果により、フォト
ニック結晶とそれと接するSiとの境界面での透過率
が、突起構造のない場合と比較して約15dBほど改善
されている。
構造は実際問題として大きさが1μm程度かそれ以下で
あり、10〜20°程度の非常に鋭い角度の空気柱が必
要となる。このような構造をドライエッチィング等によ
り実際に作製する場合には、加工精度により角が丸くな
ることが予想され、設計した構造を正確に作製すること
は非常に困難であると考えられる。
一媒質への反射防止膜の手法は、そのままではフォトニ
ック結晶には適用できず、また、上述の突起構造付きフ
ォトニック結晶による反射防止の手法は、その実現が非
常に困難であった。
な従来のフォトニック結晶への反射防止膜形成手法にお
ける欠点を除去し、より簡単な方法で確実に、フォトニ
ック結晶に対する反射防止を行うことができるフォトニ
ック結晶への反射防止膜の構造を提供することにある。
トニック結晶への反射防止膜の構造は、一方向にのみ周
期的な屈折率の空間分布があり、その方向に垂直な方向
には均一な屈折率分布を有する1次元フォトニック結晶
において、所定の計算手法により求めた屈折率と厚さを
有する媒質をその端面付加することにより、前記1次元
フォトニック結晶中への光の入射効率を高めることを特
徴としている。
反射防止膜の構造は、1次元フォトニック結晶への反射
防止膜の構造において、光の入射効率を高めるために付
加する媒質が2種類以上の媒質からなる薄膜で構成され
ていることを特徴としている。
反射防止膜の構造は、1次元フォトニック結晶への反射
防止膜の構造において、光の入射効率を高めるために付
加する構造が1種類以上の媒質からなる薄膜で構成され
ており、反射防止膜と1次元フォトニック結晶との境界
面が無限フォトニック結晶の鏡映面と一致することを特
徴としている。
フォトニック結晶への反射防止膜の構造は、屈折率の異
なる2種類以上の物質を、2次元あるいは3次元周期的
に規則正しく配列したフォトニック結晶において、前記
フォトニック結晶中への光の入射効率を高めるために、
前記フォトニック結晶の端面に、フォトニック結晶を構
成する媒質のうちの一つからなる媒質による薄膜を付加
することを特徴としている。
反射防止膜の構造は、2次元あるいは3次元フォトニッ
ク結晶への反射防止膜の構造において、光の入射効率を
高めるためにフォトニック結晶の端面に付加する媒質の
膜厚が、実施例に述べる手法により求めた膜厚であるこ
とを特徴としている。
反射防止膜の構造は、2次元あるいは3次元フォトニッ
ク結晶への反射防止膜の構造において、光の入射効率を
高めるためにフォトニック結晶の端面に付加する媒質
が、フォトニック結晶を構成する媒質とは独立の媒質か
らなり、その媒質の屈折率および膜厚が実施例に述べる
手法により求めたものであることを特徴としている。
反射防止膜の構造は、2次元あるいは3次元フォトニッ
ク結晶への反射防止膜の構造において、光の入射効率を
高めるためにフォトニック結晶の端面に付加する媒質
が、フォトニック結晶を構成する媒質とは独立の屈折率
の異なる2つ以上の媒質によって構成される多層膜であ
ることを特徴としている。
防止膜の方法は、光を伝搬させようとするある一方向に
のみ周期的な屈折率の空間分布があり、その方向に垂直
な方向には均一な屈折率分布を有する1次元フォトニッ
ク結晶への反射防止膜の形成方法であって、所定の計算
方法よって求められた屈折率と厚さを有する媒質をその
端面付加することにより、前記1次元フォトニック結晶
中への光の入射効率を高めることを特徴とする。
反射防止膜の形成方法は、1次元フォトニック結晶への
反射防止膜の形成方法において、光の入射効率を高める
ために付加する媒質が1種類以上の媒質からなる薄膜で
構成されていることを特徴とする。
晶への反射防止膜の形成方法は、光の入射効率を高める
ために付加する構造が1種類以上の媒質からなる薄膜で
構成されており、当該反射防止膜と1次元フォトニック
との境界面が無限フォトニック結晶の鏡映面と一致する
ことを特徴とする。
射防止膜の形成方法は、屈折率の異なる2種類以上の物
質を、2次元あるいは3次元周期的に規則正しく配列し
た2次元あるいは3次元フォトニック結晶への反射防止
膜の形成方法であって、前記フォトニック結晶中への光
の入射効率を高めるために、前記フォトニック結晶の端
面に、当該フォトニック結晶を構成する媒質のうちの一
つからなる媒質による薄膜を付加することを特徴とす
る。
反射防止膜の形成方法は、2次元あるいは3次元フォト
ニック結晶への反射防止膜の形成方法において、光の入
射効率を高めるためにフォトニック結晶の端面に付加す
る媒質の膜厚が、所定の手法により求めた膜厚であるこ
とを特徴とする。
反射防止膜の形成方法は、2次元あるいは3次元フォト
ニック結晶への反射防止膜の形成方法において、光の入
射効率を高めるためにフォトニック結晶の端面に付加す
る媒質が、当該フォトニック結晶を構成する媒質とは独
立の媒質からなり、その媒質の屈折率および膜厚が所定
の手法により求めたものであることを特徴とする。
の反射防止膜の形成方法において、2次元あるいは3次
元フォトニック結晶への反射防止膜の形成方法におい
て、光の入射効率を高めるためにフォトニック結晶の端
面に付加する媒質が、当該フォトニック結晶を構成する
媒質とは独立の屈折率の異なる2つ以上の媒質によって
構成される多層膜であることを特徴とする。
面を参照して説明する。
(周期的な誘電体多層膜)に対する反射防止膜形成の新
しい原理について説明する。1次元フォトニック結晶と
は、ある1方向に周期的な屈折率の空間変化があり、そ
の方向に垂直な方向には均一な屈折率分布を有するフォ
トニック結晶のことを言う。この1次元フォトニック結
晶を碧開した表面に反射防止膜を形成する場合を考え
る。反射防止膜形成の基本的な考え方は従来のλ/4膜
による無反射コーティングの手法に基づくが、フォトニ
ック結晶内の屈折率は周期的に変化しているので、それ
を反射防止膜の設計においてどのように扱うかが発明の
ポイントとなる。
様誘電体に対する無反射コーティングの手法は既に確立
しているが、1次元フォトニック結晶(周期的な誘電体
多層膜)に対する反射防止膜は本発明が最初である。
防止膜(単層)を示す図である。図1に示す結晶は、単
位胞35が格子定数Λで1次元的に周期配列した1次元
フォトニック結晶37と反射防止膜又は無反射膜(膜厚
d2)39が境界41で接する構造を有する。単位胞3
5の内部の屈折率分布43は、1次元方向に任意の空間
分布を有し、図1中の光が入射する側の一様媒質45の
屈折率をn1、反射防止膜39の屈折率はn2であると
する。またこれらを構成するすべての物質は透明な媒質
であるとする。図1のフォトニック結晶に一様媒質45
から光を入射させたときの反射率を求める方法は次の3
つのステップからなる。
射防止膜39、1次元フォトニック結晶37の各領域に
おける電磁場を各領域での固有モードで展開する。第2
のステップとしてマックスウェルの境界条件によって電
磁場を接続する。第3のステップは境界条件から得られ
た線形連立代数方程式を解くことである。この手順は通
常の巨視的な電磁気学における手法と全く同じである
が、対象が1次元フォトニック結晶であるために、1次
元フォトニック結晶中の固有モードをいかにして求める
かがまず問題となる。
有モードは平面波であり、1次元フォトニック結晶37
は周期構造であるからその固有モードはブロッホ波であ
る。このブロッホ波は1周期分の転送行列の固有ベクト
ルとして得られる。
転送行列Mは、次の数3式のように書ける[P.Yeh
et al., J.Opt.Soc. Am. V
ol.67,423(1977)]。
c,dは単位胞の構造によって決まる実関数であり、
E,Hは表面に平行方向の電磁場(電場のy成分と磁場
のx成分)を表す。また、エネルギー保存則から行列式
det M=1である。転送行列Mの固有値λ±、規格
化定数を除いた固有ベクトルv±は次の数4式及び数5
式のように書ける。
モードを指定するインデックスになる。また、数5式
は、周期配列した1次元フォトニック結晶37の固有モ
ードであるので、これを用いてマックスウェルの境界条
件から線形連立方程式を立てて振幅反射率を計算する
と、一様媒質56から光を垂直入射したときの振幅反射
率は、次の数6式及び数7式で与えられる。
防止膜39中の光の波数である。また、上記数6式およ
び数7式は、屈折率n2の一様媒質の両側にそれぞれ屈
折率n1、n3の一様媒質があるときの振幅反射率と形
式的には同じであるが、ここでは1次元フォトニック結
晶を考えているため、n3が物質定数である実数の屈折
率ではない点が決定的に異なる。上記数7式中でのn3
の定義は、周期的に広がる結晶37中の光の固有モード
であるブロッホ波(数5式)の境界41における値を用
いて、次の数8式が得られる。
が作り出す非常に複雑な反射率への効果を上記数8式に
すべて繰り込んで表すことができていることになるた
め、数8式は本発明の核心部分の1つである。
あるので、一様誘電体に対する反射防止コーティングの
ように振幅反射率(数6式)がゼロになる膜厚d2、屈
折率n2を選ぶことは一般にはできないが、次の数9式
で示される1層の無反射膜を有するフォトニック結晶の
反射率を最小にすることはできる。
2を設計するときは、反射率R1のd2、n2に関する
1階偏微分係数がゼロになり、2階偏微分係数が正であ
るn 2、d2を求めればよい。以上の原理によって単層
の反射防止膜を有する1次元フォトニック結晶の反射防
止膜39の最適な膜厚d2と屈折率n2を設計すること
が可能になる。また、上記数8式が実数になる場合、す
なわち電場と磁場の位相が一致するときには無反射コー
ティングによって反射をゼロできる。1次元フォトニッ
ク結晶と反射防止膜との境界を無限1次元フォトニック
結晶の鏡映面に選んだ場合は、上記数5式が必ず実数に
なるので、無反射コーティングで反射をゼロにする境界
面を選ぶことができる。よって、そのように境界を選ぶ
ことが重要である。また、鏡映面がない一般の場合で
も、上記の手法によって反射を最小にできるし、以下に
述べる多層の反射防止膜により反射をゼロにすることも
できる。
単層の反射防止膜の設計手法とその原理を、1次元フォ
トニック結晶への多層の反射防止の形成の場合に拡張す
る。また同時に、1次元フォトニック結晶に任意の入射
角、任意の偏光(TM偏光(p偏光)またはTE偏光
(s偏光))入射する場合にも拡張する。
1層の反射防止膜を形成し、任意の角度、任意の偏光で
光が入射する場合を説明する図である。図2(多層反射
防止膜の場合)と図1(単層反射防止膜の場合)では、
(A)反射防止膜が単層から多層になっている点,
(B)光が任意の入射角をもっている点,(C)光が任
意の偏光(TMまたはTE)をもっている点、の3点を
除けば、1次元フォトニック結晶と反射防止膜の境界4
1の定義、1次元フォトニック結晶の単位胞35の定義
と単位胞35の中では任意の空間分布をもつ屈折率43
を含めてすべて図1と同じ条件の結晶を考える。
上記数7式から屈折率がn2である一様媒質から1次元
フォトニック結晶に光が入射したときの振幅反射率が求
まるので、N−1層の無反射膜を有する1次元フォトニ
ック結晶の反射率RN−1は次の、数10,11,1
2,及び13式のようにかける。
nd G.M.Wing, AnIntroducti
on to Invariant Imbeddin
g,NewYork, McGraw−Hill,19
75]によるものであり、再帰的に用いて計算を行うこ
とに注意を要する。ki、di はi番目の反射防止膜
での境界に垂直方向の光の波数と膜厚でありni(i=
1,2,…N)はそれぞれの領域における屈折率であ
る。また、α=−1(TM偏光)、1(TE偏光)であ
り、β=ckN/ωnN 2(TM偏光),−ω/ckN
(TE偏光)である。上記数13式のEk、Hk はT
M偏光、TE偏光それぞれにおける、表面に平行な電場
成分と磁場成分であることに注意が必要である。反射防
止膜を有する1次元フォトニック結晶の反射率の式(数
6式)と同様で、上記数11式は形式的には一様誘電体
多層膜の反射率と同じであるが、数8式に対応する数1
3式が、物質定数である実数の屈折率ではないことが決
定的に異なる。また光の反射において非常に複雑な振る
舞いを示す1次元フォトニック結晶の効果が、すべて数
13式に繰り込まれているという重要性から、数13式
も本発明の核心部分の1つである。
反射率RN−1のni,di(i=2,3,…,N)に
関する1階微分係数がゼロになり、2階微分係数が正に
なるni,di(i=2,3,…,N)を求めれば、そ
の設計値を用いてN−1層の反射膜を有する1次元フォ
トニック結晶の反射率を最小にすることができる。
やその屈折率の設計手法とその原理は、入射光の入射角
度、偏光方向によらず、コーティングする反射防止膜の
枚数にも依存せず一般に成り立つ。またさらに単層の場
合と同様に、単位胞を構成する物質の種類や数、形状、
厚さに依存しないので、あらゆる多層反射防止膜を有す
る1次元フォトニック結晶に対して成り立つ。
の1つとして示すために、単層の反射防止膜を有し、周
期部分の単位胞が膜厚の等しいSiO2(屈折率1.
5)アモルファスSi(屈折率3.5)の2層から構成
されている結晶を考える。
最小になる反射防止膜の膜厚d2と屈折率n2のマップ
を示す図である。図3において、縦軸の膜厚はλ0/4
n2(λ0は真空中の波長)で規格化してある。図3中
のB1〜B5はエネルギーの小さい順に第1バンドから
第5バンドを表しており、それぞれがマップ上で曲線に
なって現れる理由は、最適な膜厚d2、屈折率n2がフ
ォトニック結晶のバンドおよび光の波長に依存するから
である。
d2、屈折率n2を用いて計算された反射率を示してい
る。図4中の実線は反射防止膜をコーティングした結晶
の反射率、点線は無反射膜が存在しない場合の反射率で
ある。図4(a)、(b)、(c)はそれぞれ、規格化
された光の振動数(Ω=Λ/λ)が0.5、0.7、
0.9のときに反射が最小になるように設計してあり、
その周波数を矢印で示してある。
振動数において、反射防止膜のある場合の反射率(実
線)がゼロに極めて近くなり、反射防止膜がない場合
(点線)の反射率を低減していることがわかる。
の設計値(膜厚d2、屈折率n2)が確かに反射率を最
小にする値であることを示すために、反射率の無反射膜
の膜厚d2と屈折率n2依存性を等高線でプロットした
ものである。等高線は最大値と最小値の間に等間隔で1
0本の線で描いてある。また、反射率の最大値を黒色、
最小値を白色としてグラデーションをつけて併せて示し
ている。×印で示した点が図4の反射率の計算に使われ
た最適設計値であり、確かにその設計値において反射率
が最小になっていることが確認できる。
止膜形成法の原理に基づき、本発明の第1の実施の形態
について説明した。ここではその単位胞が膜厚の等しい
SiO2とアモルファスSiからなり、単層の反射防止
膜をコーティングした場合の結果を示した。しかしなが
ら、反射防止膜の設計方法とその原理は、単位胞を構成
する物質の種類や数、形状、厚さに依存せず、コーティ
ングする反射防止膜の枚数、入射光の入射角度、偏光方
向にも依存しないため、あらゆる透明媒質からなる1次
元フォトニック結晶について全く同じ原理に基づいて最
適な(反射率が最小もしくはゼロになる)反射防止膜を
設計することが可能である。
射防止膜の屈折率、膜厚のいずれか1つのみを最適化し
た構造も本発明の動作原理に基づくものである。更にN
−1層からなる反射防止膜の場合、反射防止膜のN−1
個の屈折率、N−1個の膜厚のいずれかを最適化した構
造も本発明の動作原理に基づくものである。つまりすべ
ての膜厚、屈折率について最適な値にならずとも、本発
明の反射防止膜形成の動作原理によるものである。
晶に対する反射防止膜の構造について考える。2次元ま
たは3次元フォトニック結晶の反射率の計算は、1次元
のそれと比較して計算量が膨大であり、厳密に計算する
ことは非常に困難である。1次元の場合、PBGに近づ
くと反射率が急激に大きくなるが、これはn3の値が急
激に大きくなっていることを示している。一方、PBG
に近づくにつれて急激に大きくなるパラメータは群屈折
率である。ここで群屈折率とは、フォトニック結晶中で
の光のエネルギー伝搬速度に対する、真空中での光速度
の比であり、エネルギーバンド構造から、次の数14式
を用いて求めることができる。
を計算によって厳密に求める替わりに、群屈折率ngを
用いても良い近似が成り立つと予想される。
の2次元もしくは3次元フォトニック結晶に対する反射
防止膜形成法について説明する。
のようにn3の値を数式により厳密に求めることができ
たが、より構造が複雑な2次元または3次元フォトニッ
ク結晶の場合にはこの手法は適用できない。そこで、n
3の値の第一近似としては、フォトニックバンド図から
容易に求めることができる群屈折率ngを用いれば良
い。フォトニックバンド図の計算は、平面波展開法や有
限差分時間領域(FDTD)法等の一般的手法が適用で
きる。また、群屈折率ngはフォトニックバンド図から
上記数14式を用いて導出できる。このngを数1式、
及び数2式へ代入することによって反射防止膜の屈折率
n3と膜厚dを導出することができる。
近似としてのngの値を元に設計されているため、反射
防止膜の最適値からは若干ずれている可能性もあり、補
正が必要な場合がある。具体的な補正の仕方は次の通り
である。1次元結晶の場合の反射率の屈折率、膜厚の依
存性を示した図4を見ると、屈折率をある値に固定した
時に、反射率が最小となるある膜厚が必ず存在する。従
って2次元或いは3次元フォトニック結晶の場合も同様
であるので、上記のように求めた屈折率n2を固定して
おいて、dの値を上で求めた近似値を中心にして変化さ
せて、FDTD法などの数値計算を用いて、透過率が最
大(反射率が最小)となるdの最適値を求めれば良い。
n2の屈折率を有する媒質が存在しないか、存在しても
実際の作製が難しい場合も考えられる。その場合には、
n2に近い屈折率を有する媒質を反射防止膜として用い
ても、或る程度の反射防止効果が得られる。この時、膜
厚dは変数として見なし、λ/4膜となる値を初期値と
してFDTD法などの数値計算を行い、透過率が最大と
なる膜厚の最適値dを見つけることができる。
明による2次元もしくは3次元フォトニック結晶への反
射防止膜形成に関する第2の実施の形態を示す図であ
る。図6のフォトニック結晶51はこの場合の例とし
て、2次元三角格子構造であって、背景媒質はSi(屈
折率3.5)53、原子媒質は空気(屈折率1.0)5
5であり、格子定数a=0.75μm、空気円柱の直径
d=0.65μmである。この時d/a=0.867で
あり、このフォトニック結晶に対するエネルギーバンド
構造は図11で与えられる。このフォトニック結晶に対
して光の入射端面57と出射端面59がある。ここで、
フォトニック結晶領域の境界は、無限に続くフォトニッ
ク結晶の空気円柱に接する切断面であると定義をする。
従って、図6の場合はフォトニック結晶領域の境面は図
6中の境界(i)に相当する。また、フォトニック結晶
の外側は、この場合空気層である。
ネルギーの高い)領域が利用されるため、今、規格化周
波数Ωが0.456〜0.496において伝搬モードを
有するバンドに注目する。a=0.75μmの時、Ω=
a/λより、このバンドは波長に換算して1.512μ
m〜1.645μmに相当するバンドである。
ら数14式を用いて計算した、本発明のフォトニック結
晶における群屈折率を表した図である。群屈折率は最低
で10程度、バンド端に近づくにつれて数十から100
程度に急激に大きくなっていく。従ってこの場合、無反
射コーティングを施さない場合、空気(屈折率1)との
屈折率差が大きいため、界面で大きな反射が生ずること
が予想される。
結晶領域の境界であった場合(反射防止膜が無い場合)
の、光の透過スペクトルの計算結果を示したものであ
る。計算にはFDTD法を用いた。短パルスを入射端面
の外側から入射させ、出射端面外側での時間波形をモニ
タし、それをフーリエ変換することにより、透過スペク
トルを計算した。計算結果から、光の透過率は注目して
いる波長帯域においてせいぜい数%程度であることが分
かる。なお、透過スペクトルに振動構造が見られるの
は、20μm×20μmの有限な計算領域を設定してお
り、入射端面と出射端面の間で光の多重反射の影響が出
ているためである。
ど入射できないため、反射防止構造を施す必要がある。
フォトニック結晶に接する媒質の屈折率は1であるか
ら、反射防止を施す波長をλ=1.55μm、この時の
群屈折率を図8からng=10だとすれば、上記数1式
を用いて反射防止膜の屈折率はn2=(10*1)1/
2=3.2が導かれる。これはあくまで近似であるか
ら、ここでは屈折率が3.5である背景媒質のSiを反
射防止膜として用いることを考える。この時、λ/4膜
としての膜厚は0.11μmと導かれる。この値を中心
として、いくつかの膜厚に対しての透過率計算をFDT
D法を用いて行い、透過率が最大となる膜厚を見つけれ
ば良い。この場合、膜厚の最適値は0.10μmであっ
た。
10μmの場合の透過率を示している。このような手法
を用いれば、考えている波長帯域において80%以上の
透過率を実現することが可能であり、(i)と比較して
10倍以上も透過率が向上している。
トニック結晶を構成するSi層の厚みをある値に設定す
るだけで、透過率を80%以上にすることが可能とな
る。この方法は従来例のごとく、入出射端面に微細な突
起構造を設ける必要性がなく、単純に平らな面を出すだ
けであり、容易に実現可能である。
の反射防止の構造に関する第3の実施の形態を示す図で
ある。第2の実施の形態では、フォトニック結晶の背景
媒質が反射防止膜として機能していたが、この場合、反
射防止膜の屈折率はフォトニック結晶の背景媒質の屈折
率と同じであるため、反射防止膜としての設計最適条件
には制約があった。そこで、第3の実施の形態では、そ
の制約を取り除くため、反射防止膜をフォトニック結晶
の背景媒質とは独立の媒質を用いることにより、反射防
止膜としての最適条件により近づけることができる。図
9はこの構造を示しており、フォトニック結晶の端面を
加工した後に、蒸着等によりアモルファスSi薄膜65
等の適切な屈折率有する媒質を両端面に成膜している。
成膜する媒質はフォトニック結晶の背景媒質と異なるも
のを用いることも可能である。この場合の反射防止膜の
屈折率は、フォトニック結晶の群屈折率とそれと接する
媒質の中間の値である必要がある。さらには、反射防止
膜の屈折率は、上記数1式で求められる屈折率n2に近
い値であることがより望ましい。この屈折率を元に、数
2式での設計波長に対する膜厚の近似値を出発点とし
て、さらにFDTD法による数値計算も用いることによ
り、膜厚の最適設計が可能となる。
2の実施の形態において、反射防止膜の厚さが設計から
ずれていたとしても、その上に成膜する膜の厚さを調整
することで、そのズレを補償することも可能となる。
合も、1次元の場合と同様に反射防止膜として、屈折率
の異なる媒質が2層以上重なり合わさった多層膜を用い
ても構わない。この場合の膜厚等の設計方法は、1次元
フォトニック結晶の場合の表式(数10式)から数13
式を用いればよい。また、その多層膜として、屈折率が
異なる媒質が周期的配列されたフォトニック結晶構造で
あっても構わない。
成する媒質としてSiと空気を例にとったが、GaAs
のような化合物半導体、SiO2のような絶縁体など、
動作波長において透明な物質であればほかの媒質であっ
ても良い。また、本実施の形態で示した三角格子以外
に、正方格子、六方格子等の他の2次元フォトニック結
晶、あるいはダイヤモンド構造等の3次元フォトニック
結晶であっても良い。
が、上記数2式より、膜厚は3λ/4、5λ/4、…等
であっても良い。
方向には構造が十分に長く続く2次元三角格子構造のフ
ォトニック結晶を例に用いて説明したが、その厚さが格
子定数と同程度で、その上下が空気などの低屈折率媒質
によって挟まれたスラブ型フォトニック結晶であっても
良い。この時、スラブ型フォトニック結晶のバンド構造
を求め、さらに群屈折率を導き、さらにFDTD法も利
用して、上記の手順によって反射防止を実現するための
Si層厚を決定することができる。
は、フォトニック結晶の光の入出射端面に、ある一定厚
さの反射防止膜を付加することにより、単純にかつ効果
的にフォトニック結晶への光の入出力結合効率を向上さ
せることができるフォトニック結晶の反射防止膜の構造
とその形成方法とを提供することができる。
層)の構造を説明するための図である。
1層)の構造を説明するための図である。
止膜の膜厚と屈折率をマップした図である。
止膜に対する、反射率を示した図である。
膜厚依存性を示した図である。
ク結晶の第2の実施の形態を示す図である。
ニック結晶構造に対する群屈折率を示した図である。
ォトニック結晶の光の入出射端面の違いによる、透過ス
ペクトルの変化を示した図である。
ク結晶の第3の実施の形態を示す図である。
面から見た図である。 (b)2次元フォトニック結晶構造に対する第1ブリル
アンゾーン示した図である。
ド図の計算例である。
ける反射防止膜の設計手法を説明するための図である。
する従来例を説明するための図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 光を伝搬させようとするある一方向にの
み周期的な屈折率の空間分布があり、その方向に垂直な
方向には均一な屈折率分布を有する1次元フォトニック
結晶において、所定の計算方法よって求められた屈折率
と厚さを有する媒質をその端面に付加することにより、
前記1次元フォトニック結晶中への光の入射効率を高め
ることを特徴とする1次元フォトニック結晶への反射防
止膜の構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の1次元フォトニック結晶
への反射防止膜の構造において、光の入射効率を高める
ために付加する媒質が1種類以上の媒質からなる薄膜で
構成されていることを特徴とする1次元フォトニック結
晶への反射防止膜の構造。 - 【請求項3】 請求項1記載の1次元フォトニック結晶
への反射防止膜の構造において、光の入射効率を高める
ために付加する構造が1種類以上の媒質からなる薄膜で
構成されており、当該反射防止膜と1次元フォトニック
結晶との境界面が無限フォトニック結晶の鏡映面と一致
することを特徴とする1次元フォトニック結晶への反射
防止膜の構造。 - 【請求項4】 屈折率の異なる2種類以上の物質を、2
次元あるいは3次元周期的に規則正しく配列した2次元
あるいは3次元フォトニック結晶において、前記フォト
ニック結晶中への光の入射効率を高めるために、前記フ
ォトニック結晶の端面に、当該フォトニック結晶を構成
する媒質のうちの一つからなる媒質による薄膜を付加す
ることを特徴とする2次元あるいは3次元フォトニック
結晶への反射防止膜の構造。 - 【請求項5】 請求項4記載の2次元あるいは3次元フ
ォトニック結晶への反射防止膜の構造において、光の入
射効率を高めるためにフォトニック結晶の端面に付加す
る媒質の膜厚が、所定の手法により求めた膜厚であるこ
とを特徴とする2次元あるは3次元フォトニック結晶へ
の反射防止膜の構造。 - 【請求項6】 請求項4記載の2次元あるいは3次元フ
ォトニック結晶への反射防止膜の構造において、光の入
射効率を高めるためにフォトニック結晶の端面に付加す
る媒質が、当該フォトニック結晶を構成する媒質とは独
立の媒質からなり、その媒質の屈折率および膜厚が所定
の手法により求めたものであることを特徴とする2次元
あるいは3次元フォトニック結晶への反射防止膜の構
造。 - 【請求項7】 請求項6記載の2次元あるいは3次元フ
ォトニック結晶への反射防止膜の構造において、光の入
射効率を高めるためにフォトニック結晶の端面に付加す
る媒質が、当該フォトニック結晶を構成する媒質とは独
立の屈折率の異なる2つ以上の媒質によって構成される
多層膜であることを特徴とする2次元あるいは3次元フ
ォトニック結晶への反射防止膜の構造。 - 【請求項8】 光を伝搬させようとするある一方向にの
み周期的な屈折率の空間分布があり、その方向に垂直な
方向には均一な屈折率分布を有する1次元フォトニック
結晶への反射防止膜の形成方法であって、所定の計算方
法よって求められた屈折率と厚さを有する媒質をその端
面付加することにより、前記1次元フォトニック結晶中
への光の入射効率を高めることを特徴とする1次元フォ
トニック結晶への反射防止膜の形成方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の1次元フォトニック結晶
への反射防止膜の形成方法において、光の入射効率を高
めるために付加する媒質が1種類以上の媒質からなる薄
膜で構成されていることを特徴とする1次元フォトニッ
ク結晶への反射防止膜の形成方法。 - 【請求項10】 請求項8記載の1次元フォトニック結
晶への反射防止膜の形成方法において、光の入射効率を
高めるために付加する構造が1種類以上の媒質からなる
薄膜で構成されており、当該反射防止膜と1次元フォト
ニックとの境界面が無限フォトニック結晶の鏡映面と一
致することを特徴とする1次元フォトニック結晶への反
射防止膜の形成方法。 - 【請求項11】 屈折率の異なる2種類以上の物質を、
2次元あるいは3次元周期的に規則正しく配列した2次
元あるいは3次元フォトニック結晶への反射防止膜の形
成方法であって、前記フォトニック結晶中への光の入射
効率を高めるために、前記フォトニック結晶の端面に、
当該フォトニック結晶を構成する媒質のうちの一つから
なる媒質による薄膜を付加することを特徴とする2次元
あるいは3次元フォトニック結晶への反射防止膜の形成
方法。 - 【請求項12】 請求項11記載の2次元あるいは3次
元フォトニック結晶への反射防止膜の形成方法におい
て、光の入射効率を高めるためにフォトニック結晶の端
面に付加する媒質の膜厚が、所定の手法により求めた膜
厚であることを特徴とする2次元あるいは3次元フォト
ニック結晶への反射防止膜の形成方法。 - 【請求項13】 請求項11記載の2次元あるいは3次
元フォトニック結晶への反射防止膜の形成方法におい
て、光の入射効率を高めるためにフォトニック結晶の端
面に付加する媒質が、当該フォトニック結晶を構成する
媒質とは独立の媒質からなり、その媒質の屈折率および
膜厚が所定の手法により求めたものであることを特徴と
する2次元あるいは3次元フォトニック結晶への反射防
止膜の形成方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の2次元あるいは3次
元フォトニック結晶への反射防止膜の形成方法におい
て、光の入射効率を高めるためにフォトニック結晶の端
面に付加する媒質が、当該フォトニック結晶を構成する
媒質とは独立の屈折率の異なる2つ以上の媒質によって
構成される多層膜であることを特徴とする2次元あるい
は3次元フォトニック結晶への反射防止膜の形成方法。
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