JP2003327689A - 脱水反応生成物の製造方法 - Google Patents

脱水反応生成物の製造方法

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JP2003327689A JP2002138384A JP2002138384A JP2003327689A JP 2003327689 A JP2003327689 A JP 2003327689A JP 2002138384 A JP2002138384 A JP 2002138384A JP 2002138384 A JP2002138384 A JP 2002138384A JP 2003327689 A JP2003327689 A JP 2003327689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコキシポリアルキレングリコール及び/
又はアミンと(メタ)アクリル酸との脱水反応における
不純物の形成を抑制することにより、優れたセメント分
散能を有するセメント分散剤の製造原料等として使用さ
れる脱水反応生成物を製造する方法を提供すると共に、
反応中の突沸を防止して安全性に優れた脱水反応生成物
の製造方法を提供する。 【解決手段】 脱水溶媒中で、アルコキシポリアルキレ
ングリコール及び/又はアミンと(メタ)アクリル酸と
を含む反応液を、加熱媒体を用いて加熱される反応容器
内で脱水反応に付する脱水反応工程を含んでなる脱水反
応生成物の製造方法であって、該脱水反応工程は、該加
熱媒体の温度(t1 )と該反応液の反応温度(t2 )と
の温度差(Δt=t1 −t2 )を0〜30℃として行わ
れる脱水反応生成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱水反応生成物の
製造方法に関するものである。より詳しくは、セメント
分散剤の製造原料等として使用される脱水反応生成物、
すなわちアルコキシポリアルキレングリコール及び/又
はアミンと(メタ)アクリル酸とのエステル化物及び/
又はアミド化物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1981年にコンクリート構造物の早期
劣化が社会問題化して以来、コンクリート中の単位水量
を減らしてその耐久性と施工性を向上させることが強く
求められており、このような要求を満たすセメント組成
物、更にこの品質及び性能に多大な影響を与えるセメン
ト分散剤の開発が盛んに行われている。
【0003】これらのうち、特開平9−328346号
公報には、アルコキシポリアルキレングリコールと、
(メタ)アクリル酸エステルとを、塩基性触媒の存在下
にエステル交換反応に供して得られるアルコキシポリア
ルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル系
単量体、(メタ)アクリル酸(塩)単量体、及び、これ
らの単量体と共重合可能な単量体を用いて導かれた重合
体(A)及び/又は該重合体(A)を更にアルカリ性物
質で中和して得られた重合体塩(B)を含むセメント分
散剤が開示されている。
【0004】更に、上記公報の比較例1及び2には、エ
ステル化反応を酸触媒存在下で行う例として、反応器
(セパラブルフラスコ)に温度計、攪拌機及び水分離器
を設け、反応生成水を分離できるようにした反応装置
に、メタクリル酸、メトキシポリエチレングリコール
(オキシエチレン基の平均付加モル数:10モル)、酸
触媒として硫酸(比較例1)又はパラトルエンスルホン
酸(比較例2)、重合禁止剤としてフェノチアジン、溶
剤としてシクロヘキサンを仕込み攪拌しながら加熱して
エステル化反応を行うと同時に、常圧下にシクロヘキサ
ン−水共沸物を留出させ、反応生成水を水分離器で除去
しながらシクロヘキサンを還流させる方法が記載されて
いる。
【0005】しかしながら、エステル化反応を酸触媒存
在下で行うと、塩基性触媒に比べて、減水性能が悪い
上、酸触媒によるエステル化反応ではアルコキシポリア
ルキレングリコールのエーテル開裂により両末端に水酸
基をもつ(ポリ)アルキレングリコールが副生し、これ
が(メタ)アクリル酸とのエステル化反応で二官能のジ
(メタ)アクリル酸エステル系単量体が形成され、更に
これが次工程の重合反応で架橋剤として作用し、セメン
ト分散性能の乏しい高分子量架橋ポリマーが生成してし
まう旨が記載されている。具体的には、上記公報の比較
例1及び2の結果を示す表1において、エステル化物の
反応時に架橋成分がそれぞれ12.0%、14.6%と
多量に形成されており、またエステル化反応時間も共に
25時間と長時間を要することが示されている。しかる
に、現在までに、エステル化反応を酸触媒存在下で行う
方法に関しては、上述したような不純物の形成を抑える
手段に関しては、なんら報告されていないのが現状であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みてなされたものであり、アルコキシポリアルキレン
グリコール及び/又はアミンと(メタ)アクリル酸との
脱水反応における不純物の形成を抑制することにより、
優れたセメント分散能を有するセメント分散剤の製造原
料等として使用される脱水反応生成物を製造する方法を
提供すると共に、反応中の突沸を防止して安全性に優れ
た脱水反応生成物の製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、脱水反応、中でもエステル化反応及び
/又はアミド化反応におけるエステル化物及び/又はア
ミド化物の製造方法につき、鋭意検討した結果、脱水反
応温度と反応容器を加熱するための加熱媒体との温度差
が一定温度を超えると、不純物が増えることに起因して
セメント分散性能が低下し、また、反応中にしばしば内
容物が突沸することに着目し、これらに基づき、不純物
の形成を抑制し、高品質の脱水反応生成物をより安全に
製造することのできる解決策を見出し、当該知見に基づ
き本発明を完成するに至ったものである。
【0008】すなわち本発明は、脱水溶媒中で、下記一
般式(1); R1 −O−(R2 O)n−H (1) (式中、R1 は、炭素数1〜30の炭化水素基を表す。
2 Oは、同一又は異なって、炭素数2〜18のオキシ
アルキレン基を表す。nは、R2 Oで表されるオキシア
ルキレン基の平均付加モル数を表し、0〜300の数で
ある。)で表されるアルコキシポリアルキレングリコー
ル及び/又はアミンと(メタ)アクリル酸とを含む反応
液を、加熱媒体を用いて加熱される反応容器内で脱水反
応に付する脱水反応工程を含んでなる脱水反応生成物の
製造方法であって、上記脱水反応工程は、上記加熱媒体
の温度(t1 )と上記反応液の反応温度(t2 )との温
度差(Δt=t1 −t2 )を0〜30℃として行われる
脱水反応生成物の製造方法である。以下に、本発明を詳
述する。
【0009】先ず、本発明の脱水反応生成物の製造方法
における脱水反応工程が、加熱媒体の温度(t1 )と反
応液の反応温度(t2 )との温度差(Δt=t1 −t
2 )を0〜30℃として行われることについて説明す
る。上記反応工程では、反応液を、加熱媒体を用いて加
熱される反応容器内で脱水反応に付することになるが、
加熱媒体の温度と反応液の反応温度とを同じとするか、
又は、加熱媒体の温度が反応液の反応温度よりも特定の
範囲内で高くなるように行われることになる。すなわち
加熱媒体の温度をt1 とし、反応液の反応温度をt2
し、これらの温度差をΔtとすると、温度差(Δt)が
1 −t2 により計算されることになり、温度差(Δ
t)を0〜30℃として上記反応工程が行われることに
なる。このように上記反応工程が行われることにより、
反応容器壁面での局部加熱を抑えることができ、反応系
内で不純物が形成するのを抑えることができることにな
る。また、反応容器壁面での局部加熱を抑えることによ
り、反応液が突沸することを防止することができること
になる。
【0010】上記反応工程において、上記温度差(Δ
t)が30℃を超えると、アルコキシポリアルキレング
リコールにおけるポリアルキレングリコール鎖の切断に
よって過大量の不純物(主にジエステル)を生成し、そ
の結果、該不純物が混入された脱水反応生成物を用いて
製造されるセメント分散剤では、そのセメント分散性能
が低下する他、原料の重合が生じたり、共沸物への原料
の混入量が増す等により、生成物である脱水反応生成物
の性能及び品質の劣化が生じたりする等の不具合が生じ
ることになり、また、反応中に反応液が突沸する等の事
態が生じて安全面においても好ましくはないこととな
る。また、反応液の突沸が生じると、反応液がオーバー
ヘッド管、コンデンサ等に吹き上がり、これらの装置内
でゲル化したり、反応液の組成が変わったりすることに
より、得られる生成物の品質にも影響を及ぼすことにな
る。一方、上記温度差(Δt)が0℃未満であると、脱
水反応により生じる反応生成水の生成速度が極端に遅く
なる他、不純物の形成は生じないが、脱水溶媒を用いた
還流が遅くなって脱水に著しく時間がかかり、脱水反応
が円滑に進行しづらくなるため好ましくはない。上記温
度差(Δt)の好ましい範囲としては、10〜25℃と
することである。なお、上記温度差(Δt)は、上記反
応工程の全期間にわたって上記の範囲内となることが好
ましいが、本発明の作用効果を奏することになる限り、
上記反応工程の全期間のうち部分的に上記の範囲内とな
らなくてもよい。
【0011】上記脱水反応工程における加熱媒体の温度
(t1 )とは、加熱媒体から反応液に伝熱される際の加
熱媒体の温度を意味し、反応液の反応温度(t2 )と
は、脱水反応が行われる際の反応液の温度を意味する。
加熱媒体の温度(t1 )や反応液の反応温度(t2
は、加熱媒体や反応液全体で実質的に均一な温度である
ことが好ましいが、ある程度不均一な温度であっても、
本発明の作用効果を奏することになる限り、上記温度差
(Δt)を満たすような部分が加熱媒体や反応液中に存
在すればよい。
【0012】上記脱水反応工程において用いられる加熱
媒体としては特に限定されず、例えば、製造設備におい
て用いることが便宜であり、本発明の作用効果をより確
実に発揮することができる点から、蒸気であることが好
ましい。すなわち上記脱水反応工程は、加熱媒体とし
て、蒸気を用いて行われることが好ましい。この場合、
反応容器の加熱方式は、外部ジャケットに蒸気を接触さ
せる、すなわち外部ジャケット内に蒸気を満たすことに
よって加熱する方式を用いることが好ましい。なお、加
熱媒体の温度(t1 )は、外部ジャケットに蒸気を接触
させる場合には、外部ジャケット内の蒸気温度である。
【0013】本発明ではまた、上記温度差(Δt)が上
記の範囲内となる加熱媒体の温度(t 1 )と反応液の反
応温度(t2 )としては、反応液の反応温度(t2 )が
水と脱水溶媒との共沸温度となるようにすることが好ま
しい。これにより、脱水反応により生じる反応生成水を
反応液から効率よく留去させることができる。このよう
な加熱媒体の温度(t1 )と反応液の反応温度(t2
としては、用いる脱水溶媒により適宜設定すればよい
が、例えば、t1 を90〜150℃とし、t2 を60〜
150℃とすることが好ましい。t1 やt2 が150℃
を超えると、反応系内で不純物が形成するのを抑えた
り、反応液が突沸することを防止したりすることが充分
にできなくなるおそれがある。t1 が90℃未満であっ
たり、t2 が60℃未満であったりすると、脱水反応が
進行しにくくなるおそれがある。より好ましくは、t1
を100〜140℃とし、t2 を70〜140℃とする
ことであり、更に好ましくは、t1 を110〜140℃
とし、t2 を85〜130℃とすることである。加熱媒
体が蒸気である場合には、蒸気の圧力を調整することに
よりt1 を調整することになるが、t1 が上記の範囲と
なる圧力範囲としては、例えば、0.07〜0.48M
Paである。
【0014】本発明の脱水反応生成物の製造方法におい
ては、アルコキシポリアルキレングリコールにおけるポ
リアルキレングリコール鎖の切断によって生じる不純物
であるジエステルを生成することが抑制されることにな
るが、脱水反応生成物を100重量%とすると、ジエス
テルの生成量が5重量%以下となるようにすることが好
ましい。これにより、本発明における脱水反応生成物を
製造原料として重合体を調製するときにゲル化がより確
実に防止され、目標の分子量範囲への調整がより容易と
なり、重合体のセメント分散性能等がより向上すること
になる。より好ましくは、3重量%以下である。なお、
ジエステルの生成量を求める方法としては、例えば、液
体クロマトグラフィー(LC)を用いて下記の測定条件
により測定することにより行うことができる。
【0015】ジエステル測定条件 機種 :Borwin(商品名:日本分光社製) 検出器:紫外分光(UV)検出器 HITACHI L
−4000H UV Detector 溶離液:液種 アセトニトリル/0.1%りん酸水溶液
=50/50(容積比)流量 0.8ml/min カラム:種類 ODS−120T+ODS−80Ts
4.6×250mm(いずれも商品名、東ソー社製) オーブン温度 40℃
【0016】次に、本発明の脱水反応生成物の製造方法
における脱水反応工程において、脱水溶媒中で、上記一
般式(1)で表されるアルコキシポリアルキレングリコ
ール及び/又はアミンと(メタ)アクリル酸とを含む反
応液を脱水反応に付することについて説明する。
【0017】上記脱水反応工程では、例えば、反応容
器、コンデンサ及び該反応容器と該コンデンサとを接続
する連結管を必須とする脱水反応装置と、該コンデンサ
と供給管により接続された水分離器とを用いて行われ
る。このような脱水反応装置を用いて、反応容器により
脱水反応を行いつつ、コンデンサと水分離器とを用いて
蒸留操作を行うことになる。すなわち脱水反応工程で
は、脱水反応が化学平衡となる場合には、反応によって
生成される反応生成水を反応容器から取り除くと反応が
進行することになり、このような工程では、(1)反応
容器中で生成する反応生成水を取り除きやすくするた
め、反応液に脱水溶媒を混合し、該脱水溶媒と生成水と
を共沸させることにより気化された留出物を生じさせる
操作、(2)該留出物が反応容器とコンデンサとを接続
する連結管を通過してコンデンサに入り、該コンデンサ
中で留出物を凝縮液化させる操作、(3)凝縮液化され
た留出物をコンデンサに接続された水分離器中で脱水溶
媒と生成水とに分離する操作、(4)分離された脱水溶
媒を反応容器中に還流させる操作、等の操作が行われる
ことになる。
【0018】上記反応容器とは、反応槽や、反応器、反
応釜等と同じ意味内容で用いられるものであって、脱水
反応を行うことができる容器であれば特に限定されるも
のではない。反応容器の形状は、特に限定されるもので
はない。多角型、円筒型等があるが、攪拌効率、取扱い
性、汎用性等の点から円筒型が好ましい。また邪魔板の
有無は問わない。このような反応容器の内部の材質とし
ては特に限定されず、公知の材質が使用できるが、例え
ば、SUS製、好ましくは、耐蝕性の点から、SUS3
04、SUS316、SUS316L、より好ましく
は、SUS316、SUS316L等が挙げられる。ま
た、反応容器の内部にグラスライニング加工等が施され
て反応原料及び生成物に対して不活性なものとしてもよ
い。このような反応容器は、通常では脱水反応を均一に
効率よく行うため攪拌機が備えられている。攪拌機は特
に限定されるものではない。攪拌機は通常、電動モータ
ー、軸、攪拌機から構成されるがその攪拌翼も形状を問
わない。攪拌機としては、デスクタービン、ファンター
ビン、わん曲ファンタービン、矢羽根タービン、多段フ
ァンタービン翼、ファウドラー翼、ブルマージン型、角
度付き羽根、プロペラ型、多段翼、アンカー型、ゲート
型、二重リボン翼、スクリュー翼、マックスブレンド翼
等を挙げることができ、なかでも多段ファンタービン
翼、ファウドラー翼が汎用性の点で好ましい。
【0019】上記コンデンサとは、反応容器から生じる
留出物を凝縮液化させる装置であり、該凝縮液化は、冷
却液である管外流体と留出物とを熱交換させることによ
り行われる。
【0020】上記コンデンサの材質としては、SUS3
04、SUS316、SUS316L等のSUS製や炭
素鋼(CS)等、公知のものが使用できる。ゲル状物の
発生をより低減するために、内面を鏡面仕上げやグラス
ライニング加工されたコンデンサを使用できるが、加工
やメンテナンスにかかるコストの点から、SUS30
4、SUS316、SUS316L、好ましくは、SU
S316、SUS316L等のSUS製のコンデンサを
用いることが好ましい。
【0021】上記コンデンサの伝熱面積としては、反応
容器の容積等によって異なるが、例えば、反応容器30
3 では、50〜500m2 とすることが好ましい。よ
り好ましくは、100〜200m2 である。このような
コンデンサに使用される冷却媒体としては、例えば、水
やオイル等が挙げられる。
【0022】上記水分離器の容積としては、反応容器の
容積や留出物の留出量等によって異なるが、例えば、反
応容器30m3 では、1〜20m3 とすることが好まし
い。より好ましくは、3〜10m3 である。
【0023】上記脱水反応工程において用いられる反応
液は、上記一般式(1)で表されるアルコキシポリアル
キレングリコール及び/又はアミンと(メタ)アクリル
酸とを必須の反応原料として含むものであるが、付加的
にその他の成分を含んでいても含んでいなくてもよい。
その他の成分を含む場合には、必須の反応原料を主成分
として含むことが好ましい。これら反応原料とされる化
合物はそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。
【0024】上記脱水反応工程では、一般式(1)で表
されるアルコキシポリアルキレングリコールと(メタ)
アクリル酸とが脱水反応する場合には、エステル化反応
によりエステルを生成することになり、アミンと(メ
タ)アクリル酸とが脱水反応する場合には、アミド化反
応によりアミドを生成することになる。本明細書中、上
記のエステルやアミドをそれぞれエステル化物やアミド
化物ともいう。
【0025】上記一般式(1)で表されるアルコキシポ
リアルキレングリコールにおいて、一般式(1)中、R
1 は、炭素数1〜30の炭化水素基を表す。R2 Oは、
同一又は異なって、炭素数2〜18、好ましくは炭素数
2〜8のオキシアルキレン基を表す。nは、R2 Oで表
されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、0
〜300、好ましくは2〜300の数である。なお、平
均付加モル数とは、当該化合物1モル中における当該繰
り返し単位のモル数の平均値を意味する。
【0026】上記R1 の炭素数が30を超えたり、上記
2 Oの炭素数が18を超えたりすると、エステル化物
を製造原料として得られる重合体の水溶性が低下し、セ
メント添加剤等に用いる場合の用途性能、すなわちセメ
ント分散性能等が低下するおそれがある。また、上記n
が300を超えると、一般式(1)で表される化合物と
(メタ)アクリル酸との反応性が低下するおそれがあ
る。
【0027】上記R1 やR2 Oの好適な炭素数の範囲
は、エステル化物の使用用途により設定されることにな
る。例えば、エステル化物をセメント添加剤用重合体の
製造原料として用いる場合には、R1 としては、例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、2−エチルヘ
キシル基、デシル基、ドデシル基、ウンデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデ
シル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル
基、エイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基等の
アルキル基;フェニル基等のアリール基;ベンジル基、
ノニルフェニル基等のアルキルフェニル基;シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基;アルケニル基;アルキニ
ル基等が挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜18
の直鎖又は枝分かれ鎖のアルキル基及びアリール基とす
ることが好ましい。より好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、フェニル基である。
【0028】上記R2 Oとしては、例えば、オキシエチ
レン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキ
シスチレン基等が挙げられ、これらの中でも、オキシエ
チレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が好
ましい。なお、R2 Oは、一般式(1)で表される化合
物を構成する繰り返し単位であり、各繰り返し単位は同
一であってもよく、異なっていてもよい。このうち、2
種以上の異なる繰り返し単位を有する場合には、各繰り
返し単位はブロック状に付加していてもよく、ランダム
状に付加していてもよく、特に限定されるものではな
い。
【0029】上記nの範囲についても、エステル化物の
使用用途により設定されることになり、例えば、エステ
ル化物をセメント添加剤用重合体の製造原料として用い
る場合には、2〜300とすることが好ましい。より好
ましくは、5〜200であり、更に好ましくは、8〜1
50である。また、増粘剤等として用いる場合には、1
0〜250とすることが好ましい。より好ましくは、5
0〜200である。
【0030】上記nが0の場合には、水との溶解性や沸
点の点から、上記R1 は、炭素数4以上の炭化水素基で
あることが好ましい。すなわちnが0の場合には、特に
メタノールやエタノール等のアルコールでは低沸点のた
め生成水と共に蒸発して生成水中に溶解することによ
り、当該アルコール原料の一部が反応系外に留去され、
目的とするエステル化物の収率が低下することから、こ
れを防止するためである。
【0031】上記アミド化反応に使用されるアミンとし
ては特に限定されず、例えば、アンモニア;メチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ド
デシルアミン、セチルアミン等の脂肪族第一アミン類;
ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、
ジアミルアミン等の脂肪族第二アミン類;トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブ
チルアミン等の脂肪族第三アミン類;アリルアミン、ジ
アリルアミン等の脂肪族不飽和アミン類;シクロプロピ
ルアミン、シクロブチルアミン、シクロヘキシルアミン
等の脂環式アミン類;アニリン、モノメチルアニリン、
ジメチルアニリン、ジフェニルアニリン等の芳香族モノ
アミン類;o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジ
アミン等の芳香族ジアミン類;α−ナフチルアミン、β
−ナフチルアミン等のアミノナフタリン類;ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレン
トリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピ
レンペンタミン等のポリアルキレンポリアミン類;モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、ポリエチレン
グリコール(モノ)アミン、ポリエチレングリコール
(ジ)アミン等のオキシエチレンアミン類;尿素、チオ
尿素等の尿素類;ポリエチレンイミン、ポリエチレンイ
ミンへのエチレンオキサイド付加物、ポリエチレンイミ
ンへのプロピレンオキサイド付加物等の高分子類等が挙
げられる。
【0032】上記エステル化反応やアミド化反応では、
(メタ)アクリル酸と共に、その他のカルボキシル基を
有する不飽和単量体を用いることができる。カルボキシ
ル基を有する不飽和単量体とは、少なくともカルボキシ
ル基と不飽和結合を有する単量体である。具体的には、
クロトン酸、チグリン酸、シトロネル酸、ウンデシレン
酸、エライジン酸、エルカ酸、ソルビン酸、リノール酸
等の不飽和モノカルボン酸類;マレイン酸、フマル酸、
シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカ
ルボン酸類等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0033】上記エステル化反応やアミド化反応におい
ては、触媒の存在下で反応を行うことが好ましい。エス
テル化反応では酸触媒が好適であり、反応を速やかに進
行させることができる。このような酸触媒としては、水
和物及び/又は水溶液の形態で用いてもよく、例えば、
硫酸、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、パ
ラトルエンスルホン酸水和物、キシレンスルホン酸、キ
シレンスルホン酸水和物、ナフタレンスルホン酸、ナフ
タレンスルホン酸水和物、トリフルオロメタンスルホン
酸、「Nafion(商品名、デュポン社製)」レジ
ン、「Amberlyst 15(商品名)」レジン、
リンタングステン酸、リンタングステン酸水和物、塩酸
等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。
【0034】上記酸触媒の中でも、後述する脱水溶媒と
水との共沸温度や反応温度等の点から、常圧(1013
hPa)における沸点が高いもの、具体的には、常圧に
おける沸点が150℃以上であるものが好ましい。より
好ましくは、200℃以上である。このような酸触媒と
しては、例えば、硫酸(常圧における沸点:317
℃)、パラトルエンスルホン酸(沸点:185〜187
℃/13.3Pa(0.1mmHg))、パラトルエン
スルホン酸水和物、メタンスルホン酸(沸点:167℃
/1333.2Pa(10mmHg))等が挙げられ
る。これらの中でも、パラトルエンスルホン酸、パラト
ルエンスルホン酸水和物を用いることが好適である。
【0035】上記酸触媒の使用量としては、所望の触媒
作用を有効に発現することができる範囲であれば特に限
定されず、例えば、0.4ミリ当量/g以下とすること
が好ましい。0.4ミリ当量/gを超えると、エステル
化反応時に反応系内で形成されるジエステルの量が増加
し、それらを用いて合成されるセメント添加剤用重合体
のセメント分散能が低下するおそれがある。より好まし
くは、0.36〜0.01ミリ当量/gであり、更に好
ましくは、0.32〜0.05ミリ当量/gである。な
お、酸触媒の使用量(ミリ当量/g)とは、反応に使用
した酸触媒のH+の当量数(ミリ当量)を、反応原料の
合計仕込み量(g)で割った値で表され、具体的には、
下記式により算出される値を意味する。
【0036】
【数1】
【0037】上記酸触媒の使用量としてはまた、各種の
化学製品用途に適用される重合体の製造原料となるエス
テル化物やアミド化物の有用性や、このような適用用途
に要求される基本性能である分散性能等に悪影響を及ぼ
すことになるゲル状物発生の防止・抑制の点から、反応
原料の合計重量に対する酸触媒中の酸の重量の比をX
(重量%)とし、酸触媒中の水和物及び/又は水溶液と
して存在する水分の重量の比をY(重量%)とした場合
に、0<Y<1.81X−1.62の関係式を満足する
ことが好ましい。
【0038】上記関係式について具体例を挙げて説明す
れば、例えば、パラトルエンスルホン酸一水和物を例に
とると、反応原料の合計重量に対するパラトルエンスル
ホン酸の重量の比がX(重量%)であり、反応原料の合
計重量に対する一水和物として存在する水分の重量の比
がY(重量%)であるのであって、決して、酸触媒以外
の酸成分として、例えば、原料の(メタ)アクリル酸等
や水分すなわちエステル化反応により生ずる反応生成水
等は、上記XやYの対象物とはなり得ない。
【0039】上記酸触媒の使用量が上記関係式を満足し
ない場合には、例えば、Yが0であると、酸触媒中に水
和物及び/又は水溶液として存在する水分が存在しない
こととなり、エステル化反応時に反応系内で形成される
ゲルの量が増加し、それらを用いて合成されるセメント
添加剤用重合体等の用途性能として、例えば、セメント
分散能等が低下するおそれがある。また、Y≧1.81
X−1.62であると、エステル化反応時に反応系内で
形成されるゲルの量が増加し、上記と同様となる。上記
酸触媒の反応系への添加方法としては、一括、連続又は
順次行ってもよいが、作業性の面からは、反応容器に、
反応原料と共に一括で仕込むことが好ましい。
【0040】上記エステル化反応やアミド化反応は、重
合禁止剤の存在下で行われることが好ましい。これによ
り、反応原料中の不飽和カルボン酸とその生成物である
エステル化物及び/又はアミド化物の重合を防止するこ
とできる。このような重合禁止剤としては、公知の重合
禁止剤が使用でき、特に限定されず、例えば、フェノチ
アジン、トリ−p−ニトロフェニルメチル、ジ−p−フ
ルオロフェニルアミン、ジフェニルピクリルヒドラジ
ル、N−(3−N−オキシアニリノ−1,3−ジメチル
ブチリデン)アニリンオキシド、ベンゾキノン、ハイド
ロキノン、メトキノン、ブチルカテコール、ニトロソベ
ンゼン、ピクリン酸、ジチオベンゾイルジスルフィド、
クペロン、塩化銅(II)等が挙げられる。これらは単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの
中でも、溶解性の点から、フェノチアジン、ハイドロキ
ノン、メトキノンを用いることが好ましい。これらは、
脱水反応工程においても溶剤留去工程においても極めて
有効に重合禁止能を発揮することができる点から極めて
有用である。
【0041】上記重合禁止剤の使用量としては、反応原
料であるアルコール、アミン及び酸の合計仕込量を10
0重量%とすると、0.001〜1重量%とすることが
好ましい。0.001重量%未満であると、重合禁止能
の発現が充分でなく、反応原料や生成物の重合を有効に
防止しにくくなり、1重量%を超えると、エステル化物
中に残留する重合禁止剤量が増えるため、品質及び性能
が低下するおそれがあり、また、過剰に添加することに
見合う効果も得られず、経済的な面から不利となるおそ
れがある。より好ましくは0.001〜0.1重量%で
ある。
【0042】上記エステル化やアミド化反応において
は、脱水溶媒の存在下で脱水反応操作を行うことによ
り、反応系外に生成水と脱水溶媒とを共沸させ、凝縮液
化して生成水を分離除去させながら還流させることによ
り行うことができる。これにより、エステル化反応やア
ミド化反応で生成する反応生成水を効率よく共沸でき
る。このような脱水溶媒としては、水と共沸する溶媒で
あれば特に限定されず、例えば、ベンゼン、トルエン、
キシレン、シクロヘキサン、ジオキサン、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、クロロベンゼン、イソプロピルエー
テル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。これらの中でも、水との共沸
温度が150℃以下であるものが好ましく、60〜90
℃であるものがより好ましい。このような脱水溶媒とし
て具体的には、シクロヘキサン、トルエン、ジオキサ
ン、ベンゼン、イソプロピルエーテル、ヘキサン、ヘプ
タン等が挙げられる。水との共沸温度が150℃を超え
ると、反応時の反応系内の温度管理や留出物の凝縮液化
処理等の制御等を含む取り扱い性が低下するおそれがあ
る。
【0043】上記脱水溶媒を用いる脱水反応操作におい
て、脱水溶媒の使用量としては、反応原料であるアルコ
ール、アミン及び酸の合計仕込量を100重量%とする
と、1〜100重量%とすることが好ましい。100重
量%を超えると、過剰に添加することに見合う効果が得
られず、また、反応温度を一定に維持するために多くの
熱量が必要となり、経済的な面から不利となるおそれが
ある。より好ましくは、2〜50重量%である。
【0044】上記脱水反応工程において、エステル化反
応やアミド化反応は、回分式や連続式いずれの反応操作
方法によっても行ない得るが、回分式で行うことが好ま
しい。また、反応条件としては特に限定されず、反応が
円滑に進行する条件であればよいが、例えば、反応温度
としては、60〜150℃とすることが好ましい。より
好ましくは、70〜140℃であり、更に好ましくは、
85〜130℃であり、最も好ましくは、100〜12
0℃である。60℃未満であると、脱水溶媒の還流が遅
くなり、脱水に時間がかかる他、反応が進行しにくくな
るおそれがあり、150℃を超えると、反応原料の一部
が分解することにより、エステル化物やアミド化物によ
り得られる重合体において、セメント分散性能等の各種
用途における分散性能や増粘特性の低下や、反応原料の
重合、留出物への反応原料の混入量の増加、エステル化
物やアミド化物の性能及び品質の劣化等が生じるおそれ
がある。
【0045】上記反応条件において、反応時間として
は、後述するように反応率が70%以上に達するまでと
することが好ましい。より好ましくは、80%以上に達
するまで、更により好ましくは、98%以上に達するま
でである。通常では、1〜100時間、好ましくは3〜
60時間である。また、反応圧力としては、常圧又は減
圧下のいずれで行ってもよいが、設備面から、常圧下で
行うことが好ましい。
【0046】上記エステル化反応やアミド化反応の反応
率としては、70%以上となるように設定することが好
ましい。70%未満であると、製造されるエステルやア
ミドの収率が不充分であり、これを重合原料として得ら
れるセメント添加剤用重合体等の用途性能、すなわちセ
メント分散能等が低下するおそれがある。より好ましく
は、80%以上、更に好ましくは、98%以上である。
なお、上記反応率とは、反応原料であるアルコールやア
ミンの仕込み時及び反応終了時の量の比率であって、例
えば、下記測定条件で液体クロマトグラフィー(LC)
により各々のピークの面積として測定することにより、
下記式により算出される値(%)である。
【0047】
【数2】
【0048】反応率測定条件 機種 :Borwin(商品名:日本分光社製) 検出器:示差屈折計(RI)検出器 HITACHI
L−3350 RI Monitor 溶離液:液種 アセトニトリル/0.1%りん酸水溶液
=50/50(容積比) 流量 0.8ml/min カラム:種類 ODS−120T+ODS−80Ts
4.6×250mm(いずれも商品名;東ソー社製) オーブン温度 40℃
【0049】本発明の脱水反応生成物の製造方法では、
脱水反応工程において酸触媒を用いた場合には、酸触媒
や(メタ)アクリル酸を中和する中和工程を行うことが
好ましい。これにより、触媒が活性を失い、エステル化
反応やアミド化反応により得られる脱水反応生成物の加
水分解が抑制され、重合に関与しない不純物の発生が抑
制された結果、重合体の品質や性能の低下を抑制するこ
とが可能となる。
【0050】上記中和工程の方法としては、例えば、エ
ステル化反応やアミド化反応の終了後、酸触媒を中和剤
で中和することにより行う方法が好ましい。上記中和剤
としては、酸触媒を中和できるものであれば特に制限は
ない。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化カルシウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属、ア
ルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カル
シウム、炭酸リチウム等のアルカリ金属、アルカリ土類
金属の炭酸塩;アンモニア、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン類
等を挙げることができ、これらが1種又は2種以上使用
される。また、中和剤の形態としては特に限定されず、
例えば、アルカリ水溶液の形態とすることが好ましい。
【0051】上記中和工程では、酸触媒や(メタ)アク
リル酸が中和されることになるが、酸触媒の全部と、
(メタ)アクリル酸の一部が中和されるように設定する
ことが好ましい。この場合、中和される(メタ)アクリ
ル酸は、エステル化反応やアミド化反応後の残りの(メ
タ)アクリル酸を100重量%とすると、20重量%以
下、好ましくは、0.01〜5重量%であることが好ま
しい。なお、酸触媒と(メタ)アクリル酸とでは、酸触
媒の方が酸強度が大きいため、酸触媒から中和されるこ
とになる。
【0052】上記中和工程における中和方法では、脱水
溶媒中でエステル化反応やアミド化反応を行う場合に
は、アルカリと共に多量の水を反応系に添加することが
好ましい。すなわち多量の水がない状態では、アルカリ
が脱水溶媒に難溶であるために濃い状態で系内に浮遊
し、このような高濃度のアルカリの浮遊は中和に消費さ
れるまでの長時間にわたって消失せず、エステル化物や
アミド化物の加水分解を引き起こすことになる。この場
合、水の添加量としては、アルカリの使用形態にもよる
が、例えば、40〜60重量%のアルカリ水溶液を中和
剤として添加する場合には、アルカリ水溶液とは別に、
アルカリ水溶液の1重量部に対して、通常5〜1000
重量部とすることが好ましい。より好ましくは、10〜
100重量部である。5重量部未満であると、アルカリ
が反応系内で不均一になるおそれがあり、1000重量
部を超えると、生産性を確保するために中和槽が別途必
要となる等、生産コストが上昇するおそれがある。
【0053】上記中和工程における中和温度としては、
例えば、90℃以下とすることが好ましい。より好まし
くは、0〜80℃である。更により好ましくは25〜6
5℃である。90℃を超えると、添加される中和剤が加
水分解の触媒として作用し、加水分解生成物を多量に生
成するようになるおそれがある。80℃以下であると、
加水分解生成物の生成がより充分に抑制されることにな
るが、0℃未満であると、反応液が粘稠になることに起
因して攪拌がしにくくなる他、反応後に水を留去するた
め所定の温度まで降温するのに長時間を要したり、室温
よりも低い温度まで降温するのに新たに冷却手段(装
置)を設けたりする必要が生じて生産コストが上昇する
おそれがある。
【0054】脱水溶媒を重合工程等に利用する場合を除
いては、該脱水溶媒を留去することが好ましい。このよ
うな溶剤留去工程において、脱水溶媒の留去方法として
は特に限定されず、例えば、脱水溶媒のみを留出するよ
うにして留去してもよく、他の適当な添加剤を加えて留
去してもよいが、水を用いて脱水溶媒と共沸させて留去
することが好ましい。この場合、中和工程が行われたこ
とにより、反応系内に酸触媒やアルカリが実質的に存在
しないため、水を加えて昇温しても加水分解反応が起こ
らない。このような方法により、より低い温度で脱水溶
媒を除去することができることになる。
【0055】上記留去方法の条件としては、反応系内の
脱水溶媒を好適に留出(蒸発)させるように設定すれば
特に限定されず、例えば、溶剤留去中の反応容器内の液
温(常圧下)としては、水を用いる場合には、通常80
〜120℃とすることが好ましい。より好ましくは、9
0〜110℃である。また、水を用いない場合には、通
常80〜160℃とすることが好ましい。より好ましく
は、90〜150℃である。上記のいずれも場合にも、
上記温度よりも低いと、脱水溶媒を蒸発させるのに充分
な温度(熱量)とはならないおそれがあり、上記温度よ
りも高いと、重合を引き起こすおそれがある他、多くの
熱量が大量の低沸点原料の蒸発に消費されるおそれがあ
る。反応容器内の圧力としては、常圧下又は減圧下いず
れで行ってもよいが、設備面から、常圧下で行うことが
好ましい。上記溶剤留去工程において用いる装置系とし
ては、脱水反応工程で用いた装置系をそのまま使用する
ことが好ましい。
【0056】本発明の脱水反応生成物の製造方法により
得られる脱水反応生成物は、各種の重合体、すなわちセ
メント添加剤や炭酸カルシウム、カーボンブラック、イ
ンク等の顔料分散剤、スケール防止剤、石膏・水スラリ
ー用分散剤、石炭・水スラリー(CWM)用分散剤、増
粘剤等の化学製品に用いられる重合体を製造するための
製造原料として好適に適用されることになる。
【0057】以下では、脱水反応生成物の製造方法によ
り得られる脱水反応生成物を製造原料としてセメント分
散剤用重合体を製造する方法や、該セメント分散剤用重
合体を含有するセメント添加剤を製造する方法、該セメ
ント添加剤を使用する方法について説明する。
【0058】上記セメント分散剤用重合体としては、得
られた脱水反応生成物と不飽和カルボン酸系単量体を必
須成分とする単量体を重合して得られるポリカルボン酸
系重合体が挙げられる。このようなポリカルボン酸系重
合体の重合方法としては、特に制限はなく、例えば、重
合開始剤を用いての溶液重合や塊状重合等の公知の重合
方法を採用できる。
【0059】上記不飽和カルボン酸系単量体としては例
えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、チグリン酸、
シトロネル酸、ウンデシレン酸、エライジン酸、エルカ
酸、ソルビン酸、リノール酸等の不飽和モノカルボン酸
類;マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン
酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸類;これらのジ
カルボン酸とアルコールのモノエステル類等を挙げるこ
とができ、それらの一価金属塩、二価金属塩、アンモニ
ウム塩、有機アミン塩を挙げることができる。
【0060】ポリカルボン酸系重合体には、必要に応じ
て不飽和カルボン酸系単量体以外の単量体を共重合させ
ることもできる。このような単量体としては、(メタ)
アクリルアミド、(メタ)アクリルアルキルアミド等の
不飽和アミド類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の
ビニルエステル類;ビニルスルホン酸、(メタ)アリル
スルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート、2−
メチルプロパンスルホン酸(メタ)アクリルアミド、ス
チレンスルホン酸等の不飽和スルホン酸類やそれらの一
価金属塩、二価金属塩、アルモニウム塩、有機アミン塩
類;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル
類;炭素数1〜18、好ましくは1〜15の脂肪族アル
コールやベンジルアルコール等のフェニル基を有するア
ルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル類;ポリア
ルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ポリア
ルキレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル等が挙
げられる。
【0061】上記ポリカルボン酸系重合体は、特定の重
量平均分子量を有する重合体であることが好ましい。例
えば、下記測定条件のゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(以下、「GPC」という)によるポリエチレ
ングリコール換算での重量平均分子量としては、例え
ば、500〜500000であることが好ましい。50
0未満であると、セメント添加剤の減水性能が低下する
おそれがあり、500000を超えると、セメント添加
剤の減水性能、スランプロス防止能が低下するおそれが
ある。より好ましくは、5000〜300000であ
り、最も好ましくは8000〜100000の範囲であ
る。
【0062】上記GPCは、溶離液貯蔵槽、溶離液の送
液装置、オートサンプラー、カラムオーブン、カラム、
検出器、データ処理機等から構成される。例えば、下記
の市販の装置を組み合わせることにより測定条件を設定
して分子量を測定することができる。
【0063】分子量測定条件 機種:GPC−900(商品名;日本分光社製) 検出器:示差屈折計(RI)検出器(GPC−900一
体型) 溶離液の流量:0.5ml/min
【0064】検量線:検量線は、標準試料の分子量や
数、ベースラインの引き方、検量線近似式の作製方法等
により変化する。このため、以下の条件を設定すること
が好ましい。 1.標準試料 標準試料には、市販の標準ポリエチレンオキシド(PE
O)と標準ポリエチレングリコール(PEG)を使用す
る。標準試料には、次の分子量のものを使用することが
好ましい。 1470、4250、7100、12600、2400
0、46000、85000、219300、2725
00(合計9点) これらの標準試料は、以下の点に配慮して選択した。 (1)分子量900以上の標準試料を7点以上使用す
る。 (2)分子量900〜2000の標準試料を少なくとも
1点含む。 (3)分子量2000〜60000の標準試料を少なく
とも3点含む。 (4)分子量200000±30000の標準試料を少
なくとも1点含む。 (5)分子量270000±30000の標準試料を少
なくとも1点含む。
【0065】2.ベースラインの引き方 分子量の上限:水平で安定なベースラインからピークが
立ち上がる点とする。 分子量の下限:主ピークの検出が終了した点とする。 3.検量線の近似式 上記標準試料を用いて作製した検量線(「溶出時間」対
「log分子量」)は3次式の近似式を作製し、これを
計算に用いる。
【0066】上記ポリカルボン酸系重合体を含有するセ
メント分散剤では、良好なセメント分散性能及びスラン
プ保持性能を発揮することができるが、必要により、ポ
リカルボン酸系重合体以外の公知のセメント添加剤(セ
メント分散剤)を更に配合してもよい。
【0067】上記セメント分散剤ではまた、空気連行
剤、セメント湿潤剤、膨張剤、防水剤、遅延剤、急結
剤、水溶性高分子物質、増粘剤、凝集剤、乾燥収縮低減
剤、強度増進剤、硬化促進剤、消泡剤等を配合すること
ができる。このようにして得られるセメント分散剤は、
セメントや水を含有するセメント組成物として、例え
ば、ポルトランドセメント、ビーライト高含有セメン
ト、アルミナセメント、各種混合セメント等の水硬セメ
ントや、石膏等のセメント以外の水硬性材料に用いられ
ることになる。
【0068】上記セメント分散剤の水硬性材料への添加
量としては、従来のセメント分散剤に比較して少量の添
加でも優れた効果を発揮することになるが、例えば、水
硬セメントを用いるモルタルやコンクリート等に使用す
る場合には、セメントの重量を100重量%とすると、
0.001〜5重量%となるような比率の量を練り混ぜ
の際に添加すればよい。0.001重量%未満である
と、セメント分散剤の作用効果が充分に発揮されないお
それがあり、5重量%を超えると、その効果は実質的に
頭打ちとなり、経済性の面からも不利となるおそれがあ
る。より好ましくは、0.01〜1重量%である。これ
により、高減水率の達成、スランプロス防止性能の向
上、単位水量の低減、強度の増大、耐久性の向上等の各
種の作用効果を奏することになる。
【0069】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明は、これら実施例のみに限定されるも
のではない。なお、「部」は、特に断りのない限り「重
量部」を意味し、「%」は、「重量%」を意味する。
【0070】実施例1 温度計、攪拌機、生成水分離器及び還流冷却管(コンデ
ンサ)を備えた外部ジャケット付反応槽(内容量:30
3 )にメトキシポリ(n=25)エチレングリコール
16500kg、メタクリル酸4740kg、パラトル
エンスルホン酸水和物235kg、フェノチアジン5k
g及びシクロヘキサン1060kgを仕込み、反応容器
に取り付げられたジャケット温度を0.2MPa蒸気を
用い135℃に設定し、必要に応じて適宜微調節しなが
ら、反応温度110〜120℃でエステル化反応を行っ
た。約20時間でエステル化率が99%に達したのを確
認後、49%水酸化ナトリウム水溶液135kgと水4
890kgを加えてパラトルエンスルホン酸を中和し、
ハイドロキノン8kgを加えて昇温し、シクロヘキサン
を水との共沸で留去した。シクロヘキサン留去後、調整
水を添加して80%のエステル化物水溶液(1)を得
た。得られたエステル化物水溶液(1)につき、下記に
示す条件でのLC分析によりジエステル不純物の定量を
行った。本実施例の反応組成、反応条件及び反応結果を
下記表1に示す。
【0071】比較例1 温度計、攪拌機、生成水分離器及び還流冷却管(コンデ
ンサ)を備えた外部ジャケット付反応槽(内容量:30
3 )にメトキシポリ(n=25)エチレングリコール
16500kg、メタクリル酸4740kg、パラトル
エンスルホン酸水和物235kg、フェノチアジン5k
g及びシクロヘキサン1060kgを仕込み、反応容器
に取り付けられたジャケット温度を0.5kg蒸気を用
い150℃に設定し、必要に応じて適宜微調節しなが
ら、反応温度110〜120℃でエステル化反応を行っ
た。約12時間でエステル化率が99%に達したのを確
認後、49%水酸化ナトリウム水溶液135kgと水4
890kgを加えてパラトルエンスルホン酸を中和し、
ハイドロキノン8kgを加えて昇温し、シクロヘキサン
を水との共沸で留去した。シクロヘキサン留去後、調整
水を添加して80%のエステル化物水溶液(2)を得
た。得られたエステル化物水溶液(2)につき、上記に
示す条件でのLC分析によりジエステル不純物の定量を
行った。本比較例の反応組成、反応条件及び反応結果を
下記表1に示す。
【0072】比較例2 温度計、攪拌機、生成水分離器及び還流冷却管(コンデ
ンサ)を備えた外部ジャケット付反応槽(内容量:30
3 )にメトキシポリ(n=10)エチレングリコール
16500kg、メタクリル酸4740kg、パラトル
エンスルホン酸水和物235kg、フェノチアジン5k
g及びシクロヘキサン6360kgを仕込み、反応容器
に取り付けられたジャケット温度を0.2MPa蒸気を
用い135℃に設定し、必要に応じて適宜微調節しなが
ら、反応温度90〜100℃でエステル化反応を行っ
た。この際、反応開始直後、急に反応液の突沸が生じ、
反応液の一部がコンデンサを通り、生成水分離装置にオ
ーバーフローしてしまった。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】本発明は、上述の構成よりなるので、脱
水反応における不純物の形成を抑制し、しかも、反応中
の突沸を防止して安全性に優れた脱水反応生成物の製造
方法である。このようにして得られた脱水反応生成物
は、良好なセメント分散性能及びスランプ保持性能を発
揮することができるセメント添加剤の製造原料として好
適なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/54 C07C 69/54 Z C08F 299/00 C08F 299/00 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C04B 103:40 C04B 103:40 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 BA52 BA66 BA94 BB11 BB62 BC10 BD20 BP10 4H039 CA66 CG10 4J005 AA02 AA12 BD02 BD05 4J027 AC01 AC06 AJ01 BA04 BA06 BA07 BA14 BA20 CB00 CC02 CD00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水溶媒中で、下記一般式(1); R1 −O−(R2 O)n−H (1) (式中、R1 は、炭素数1〜30の炭化水素基を表す。
    2 Oは、同一又は異なって、炭素数2〜18のオキシ
    アルキレン基を表す。nは、R2 Oで表されるオキシア
    ルキレン基の平均付加モル数を表し、0〜300の数で
    ある。)で表されるアルコキシポリアルキレングリコー
    ル及び/又はアミンと(メタ)アクリル酸とを含む反応
    液を、加熱媒体を用いて加熱される反応容器内で脱水反
    応に付する脱水反応工程を含んでなる脱水反応生成物の
    製造方法であって、該脱水反応工程は、該加熱媒体の温
    度(t1 )と該反応液の反応温度(t2 )との温度差
    (Δt=t1 −t2 )を0〜30℃として行われること
    を特徴とする脱水反応生成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記脱水反応工程は、加熱媒体として、
    蒸気を用いて行われることを特徴とする請求項1記載の
    脱水反応生成物の製造方法。
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JP2013043840A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Jnc Corp ビニル酢酸の製造方法、ビニル酢酸誘導体及びその製造方法
JP2015086197A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社日本触媒 エステル化物の製造方法、重合体の製造方法および当該重合体の用途

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