JP2003327169A - ボンネット開閉機構 - Google Patents

ボンネット開閉機構

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JP2003327169A
JP2003327169A JP2002140000A JP2002140000A JP2003327169A JP 2003327169 A JP2003327169 A JP 2003327169A JP 2002140000 A JP2002140000 A JP 2002140000A JP 2002140000 A JP2002140000 A JP 2002140000A JP 2003327169 A JP2003327169 A JP 2003327169A
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Japan
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bonnet
hood
covering
side cover
closed
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JP2002140000A
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English (en)
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Takashi Uno
隆 宇野
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前部フロントグリル、上部ボンネットアッパ
ー、側部サイドカバーで構成され、ボンネットアッパー
は上方に、サイドカバーは側方に回動して開く構成にお
いて、ボンネット上部を覆う部材と側部を覆う部材を別
々に開くのでは作業が煩雑であった。しかし、タイヤ等
の配置の関係上、ボンネットの上部と側部は一体化する
ことは難しかった。 【解決手段】 エンジン5等を収納して覆うボンネット
6を、上部と前部を覆うボンネットフード32と左右側
部を覆うサイドカバー31より構成し、該ボンネットフ
ード32を、後上部を中心に上方に開閉回動可能に設
け、サイドカバー31を下部を中心に側方に開閉回動可
能に設けるとともに、ボンネットフード32とサイドカ
バー31をリンク機構45を介して連動連結し、該ボン
ネットフード32とサイドカバー31を同時に開閉可能
に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタのボンネ
ットの開閉構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタの機体前部にボンネ
ットを具備して、エンジンやラジエータ等を内部に収納
し、これら装置の外部への露出を防止して防護するとと
もに、騒音の低減を図る技術は公知となっている。この
ボンネットは、前部のフロントグリル、上部のボンネッ
ト、左右両側のサイドカバーで構成されており、ボンネ
ット内部に収納された上記装置の点検等を行う際には、
ボンネットは上方に回動して開き、フロントグリルとサ
イドカバーは取り外すようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボンネットを
上方に開く操作とサイドカバーを取り外す操作は別々で
作業が煩雑であり、左右のサイドカバーを外すときには
反対側へ回る必要があり手間がかかるとともに、外した
サイドカバーは周囲の作業に邪魔にならない位置に置い
ておく必要がある。また、ボンネットとサイドカバーを
断面視で逆U字状に一体的に構成することが考えられる
が、タイヤ等の配置の関係上、サイドカバーの下部は上
部より狭くしてタイヤと干渉しないようにし、コンパク
トに構成する必要があるので、ボンネットとサイドカバ
ーを一体化すれば上方へ開けることができなくなってし
まい、一体化することは難しい。また、フロントグリル
とボンネットを一体としてボンネットフードを構成する
場合、ボンネットフード(フロントグリル)の前上部ま
たは前下部にはボンネットロック機構と、開閉の際の衝
撃を吸収するスプリングが非常に近い位置に配設されて
いた。しかしこのように配設した場合には、ボンネット
後部上方の回動中心と、ロック機構とスプリングとが略
一直線上に位置することとなり、閉状態におけるボンネ
ットが、該一直線を中心として揺動しやすくなってい
た。このボンネットが揺動することで、振動が発生して
騒音の原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、エンジン等を
収納して覆うボンネットを、上部と前部を覆うボンネッ
トフードと左右側部を覆うサイドカバーより構成し、該
ボンネットフードを、後上部を中心に上方に開閉回動可
能に設け、サイドカバーを下部を中心に側方に開閉回動
可能に設けるとともに、ボンネットフードとサイドカバ
ーをリンク機構を介して連動連結し、該ボンネットフー
ドとサイドカバーを同時に開閉可能に構成したものであ
る。
【0006】請求項2においては、エンジン等を収納し
て覆うボンネットを、上部を覆うボンネットアッパーと
前部を覆うフロントグリルと左右側部を覆うサイドカバ
ーより構成し、該ボンネットアッパーとフロントグリル
を一体的に構成してボンネットフードとし、該ボンネッ
トフードの回動軸をボンネット後部上に設け、前記フロ
ントグリルの下部にロック機構を設け、フロントグリル
上部に緩衝機構を配設したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るトラクタの全体的な
構成を示した側面図、図2はボンネットの側面図、図3
はサイドカバーを閉じた状態のボンネットの後面図、図
4はサイドカバーを開いた状態のボンネットの後面図、
図5はボンネットフードを閉じた状態のボンネット内側
の一部側面図、図6はボンネットフードを開いた状態の
ボンネット内部の一部側面図、図7はボンネットを閉じ
た状態での連結リンクを示す後面図、図8はボンネット
を開いた状態での連結リンクを示す後面図、図9はボン
ネット前部の一部側面図、図10はボンネットロック機
構を示す正面図である。
【0008】図1、図2において、この作業車両はトラ
クタを実施例としており、本機の前後に前輪1及び後輪
2を支承し、エンジンフレーム8上のボンネット6内部
にエンジン5を配置し、該ボンネット6の後方にはダッ
シュボード12を配置し、該ダッシュボード12上に表
示パネル7及びステアリングハンドル10を設けてお
り、上記ステアリングハンドル10の後方にはシート1
1を配設している。
【0009】前記エンジン5の後部にクラッチハウジン
グが配置され、該クラッチハウジングの後部にミッショ
ンケース9を配設し、エンジン5からの動力を後輪2に
伝達して駆動し、更に該ミッションケース9より2輪・
4輪駆動切替機構を介して前輪1にも同時に駆動力を伝
達することを可能としている。
【0010】また、エンジン5の駆動力はミッションケ
ース9後端から突出したPTO軸15に伝達されて、該
PTO軸15から図示しないユニバーサルジョイント等
を介して機体後端に作業機装着装置を介して装着した作
業機(図示せず)を駆動するように構成している。そし
て、前記シート11前下方のステップ上には主クラッチ
を断接操作するためのクラッチペダル16とブレーキペ
ダルが配設されている。
【0011】次に、エンジン5が搭載されるボンネット
6内部の配置構造の概略を図2より説明する。前記エン
ジン5がエンジンフレーム8上に載置され、エンジン5
より前方にファン軸を突出して、該ファン軸上に冷却フ
ァン18を固定し、エンジン5の駆動により冷却ファン
18を回転駆動して、該冷却ファン18前方に配置して
いるラジエータ20及び空調装置用コンデンサ23を冷
却している。該ラジエータ20と冷却ファン18との境
界部分には遮閉板24が配設されており、該遮蔽版24
の上部及び左右側部に、ウレタンやゴム等のシール部材
が貼設されている。そして、前記ラジエータ20及びコ
ンデンサ23の前方に、バッテリ19を配設している。
【0012】そしてこのボンネット6は、上部はボンネ
ットアッパー30、前部はフロントグリル63、左右側
部はサイドカバー31より構成されている。なお、ボン
ネットアッパー30とフロントグリル63は一体的に形
成されて、ボンネットフード32としている。該ボンネ
ットフード32は後上部を回動支点として上方に回動開
放可能とされ、フロントグリル63はラジエータ20よ
り前方に配置されている。左右両側のサイドカバー31
は下部を回動支点として外側方に回動開放可能に構成さ
れ、ラジエータ2やエンジン5等の側方を覆う構成とし
ている。
【0013】以下に、前記ボンネットフード32とサイ
ドカバー31の回動構成について、図3乃至図6を用い
て説明する。まずサイドカバー31の回動構成について
説明する。左右のサイドカバー31のそれぞれの下部に
は、前後に回動支点となるヒンジが複数設けられてい
る。該ヒンジは前記エンジンフレーム8の側面にブラケ
ット55を固設し、該ブラケット55にヒンジピン33
を枢支し、該ヒンジピン33の先端にサイドカバー31
の下部を枢支している。該ヒンジピン33は、側面視コ
字状に構成して側方へ摺動することにより着脱可能とし
ている。
【0014】また、左右各サイドカバー31の後上部の
内側にはブラケット34が内方へ突出して固設され、後
述するリンク機構45のサイドカバー側ロッド53の一
端と枢結されて、ボンネットフード32の開閉に連動し
て左右サイドカバー31・31を開閉回動するようにし
ている。該サイドカバー31の上端は後述する弾性部材
36に当接して閉じたときの位置がなされている。
【0015】次に、ボンネットフード32の回動構成に
ついて説明する。エンジンルーム後部において、ボンネ
ット支持フレーム22の下部がエンジン5の後面(また
はエンジンフレーム8またはクラッチハウジング)に固
設され、該ボンネット支持フレーム22上部に軸支持ス
テー41が固設されて、該軸支持ステー41の上部に回
動支点軸27を枢支(または固定)している。該支持ス
テー41は、正面視において上部左右中央に凹字状の切
欠部41bを形成し、該切欠部41bの両側に、前記回
動支点軸27を軸支する円筒部41a・41aが形成さ
れ、切欠部41bに位置する回動支点軸27上にバネを
配置してボンネットフード32を開ける方向に付勢し
て、ボンネットの開放操作力を軽減するようにしてい
る。但し、バネを設ける代わりに後述する連結ロッド5
0L・50Rをガススプリング等で構成することにより
操作力の軽減を図ることもできる。また、後述するスタ
ンドロッド71やロッド支持ステー26等も省くことが
できる。
【0016】前記回動支点軸27の両端には取付ステー
29が固定され、該取付ステー29にボンネットフード
32の後端下面が固設されている。該取付ステー29に
ブラケット70が下方へ延出して固設され、該ブラケッ
ト70の前下部にスタンドロッド71の後端が枢支さ
れ、該スタンドロッド71の他側はエンジン5上に立設
したロッド支持ステー26の上部開口した長孔26aに
挿入している。該スタンドロッド71の前部はクランク
状に折り曲げて係止部71aを形成し、ボンネット6を
上方に回動したときに該係止部71aが前記長孔26a
に係止して、ボンネット6を開けた状態に維持できるよ
うにしている。
【0017】そして、前記ボンネットフード32の開閉
にともなって、サイドカバー31が同時に開閉されるよ
う、ボンネットフード32とサイドカバー31とはリン
ク機構45で連動連結されている。以下に、ボンネット
フード32とサイドカバー31とのリンク機構45につ
いて説明する。リンク機構45は回転部とリンク部から
なり、回転部はエンジン5の左右中央の後部上に支持ス
テー60が立設され、該支持ステー60の上部より後方
に枢支軸61が水平方向に延設され、該枢支軸61に枢
支パイプ46が回転自在に支持されている。つまり、回
転支点軸となる枢支軸61は機体の略左右中央上部に配
置される。該枢支パイプ46の外周上に、三本のステー
47・48・48が放射状に突設されている。このよう
に回転部がボンネット6内の略中央に位置することで、
リンク部を短く構成することができて、リンク機構をコ
ンパクトに収納できる。また、回転部は本機側に支持さ
れるので、操作力も低減できる。
【0018】前記回転部の三本のステー47・48・4
8の先端にリンク部が枢結されており、該アッパーステ
ー47の先端は前記ボンネットフード側に、サイドステ
ー48・48は左右のサイドカバー31・31側にそれ
ぞれロッドを介して連結されている。即ち、図5、図6
に示すように、前記アッパーステー47の基部は前記パ
イプ46に固設されて斜め下方に突設され、該アッパー
ステー47の他端部には、連結ロッド49の一端側が枢
支され、該連結ロッド49は上方に延出されてその他端
は、前記ボンネットフード32の回動支点軸27に取り
付けたブラケット70に枢支されている。前記サイドス
テー48・48は略同じ長さとして一方は斜め下方に他
方は反対方向の斜め上方に前記パイプ46より突設して
いる。そして、一方のサイドステー48は右側の連結ロ
ッド50Rと連結し、他方のサイドステー48は左側の
連結ロッド50Lと連結して、該連結ロッド50の他端
がサイドカバー31の上部に固設された前記ブラケット
34に枢支されている。
【0019】前記連結ロッド50L・50Rは、略同じ
構成としているので、一方について説明する。図7に示
すように、連結ロッド50はシリンダ状に構成されて、
サイドステー48に連結されるステー側ロッド51と、
円筒状に構成したバネケース52と、サイドカバー側ロ
ッド53とで構成されている。該ステー側ロッド51及
びサイドカバー側ロッド53は長さ調節可能に構成さ
れ、サイドカバー31の開閉量を作業に合わせて調節で
きるようにしている。前記バネケース52の一端側には
ステー側ロッド51が固定され、他端側にサイドカバー
側ロッド53が挿入されている。該バネケース52内の
サイドカバー側ロッド53上にはスプリング54が外嵌
され、該スプリング54は、サイドカバー側ロッド53
をステー側ロッド51方向に付勢している。即ち、連結
ロッド50はサイドカバー31を常に閉じる方向に付勢
して、サイドカバー31が側方に開いてしまうことを防
止するとともに、常時スプリング力で本体側に付勢する
ことでガタツキを防止している。更に、アッパーステー
47と連結ロッド49の間、または、連結ロッド49上
端とブラケット70の間には長孔を形成してバネで付勢
する等の構成を付加することにより、ボンネットフード
32を開ける時には、ボンネットフード32を少し上方
に持ち上げてからサイドカバー31が開くようにし、逆
に、閉じる時には、ボンネットフード32とサイドカバ
ー31が閉じるが、サイドカバー31が完全に閉じた後
にボンネットフード32が閉じるように構成している。
このように構成することによって、サイドカバー上部と
ボンネットフード32両側下部における重複部分がボン
ネット開閉時に干渉することがなく、閉じた状態では常
にボンネットフード32両側がサイドカバー31上部の
外側に位置するようにして、外側から内部が見えないよ
うにしていのである。
【0020】以上のような構成で、ボンネットフード3
2とサイドカバー31は連動連結されており、その動作
は図3、図5に示す「閉」状態から、図4、図6に示す
「開」状態にできる。即ち、ボンネットフード32を上
方へ回動すると、該ボンネットフード32にブラケット
70を介して連結された連結ロッド49が上方へ引っ張
り上げられ、図3に示すように、アッパーステー47は
枢支軸61を中心に右回転される。この回動によりパイ
プ46の外周上に配設されたサイドステー48・48も
同時に右方向に回転して、該サイドステー48・48に
枢支された連結ロッド50Lは左側のサイドカバー31
の上部を外方向へ回動するように押してサイドカバー3
1を開き、連結ロッド50Rが右側のサイドカバー31
上部を外側に押してサイドカバー31をヒンジピン33
を回動支点として側方に開くのである。逆にボンネット
フード32を「開」状態から、「閉」状態へするべく下
方に回動すると、図4に示すように、連結ロッド49が
下方に押されて、アッパーステー47及びサイドステー
48・48は枢支軸61を中心に左回転されて、連結ロ
ッド50L・50Rがサイドカバー31・31上部をボ
ンネット内側に向かって引っ張り、サイドカバー31は
閉じられる。こうして、リンク機構45はボンネット6
の前部内に収納され、ボンネット前部内の空間を有効に
利用してコンパクトに収納され、大きな力を必要とせず
簡単にボンネットフード32及びサイドカバー31・3
1を開閉することができる。そして、ボンネットフード
32は上方へ回動するのに対して、サイドカバー31は
外下方へ回動するため、開閉力のバランスをとり易く操
作力も軽減できる。
【0021】また、図3に示すように、エンジン5上に
支持ステー62が左右水平方向に横架され、該支持ステ
ー62の両端に前記サイドカバー31上端が当接するよ
うに取付プレート35を固設し、該取付プレート35の
サイドカバー31との当接部に弾性部材36が貼接され
ている。該弾性部材36がサイドカバー31を閉じる際
に緩衝部材となって衝撃を吸収するとともに、サイドカ
バー31の上端を受け止めている時に振動や騒音等が発
生しないようにしている。なお、サイドカバー31の上
端部及び取付プレート35と弾性部材36は形状が略一
致するようにL字状に曲げられて当接面積が大きくなる
ようにしている。また、前記支持ステー62の両端上部
にはガイド部材64が固設され、ボンネットフード32
内側に固設したガイド部材65と当接するように配置し
て、ボンネット6の開閉時にガタツキを防止している。
【0022】次に、ボンネットフード32のロック構成
について、図9、図10を用いて説明する。ボンネット
フード32前部にはロック機構37と緩衝機構66が配
置されており、本発明においては、ロック機構37をボ
ンネットフード32前下部の左右中央に配置し、緩衝機
構66をその上方に配置している。こうして、ロック機
構37と緩衝機構66をボンネットフード32の前部の
上下離れた位置に配置することにより、ボンネットフー
ド32を閉じるときに、ボンネットフード32の前部の
上部において緩衝機構66によりガタツキが抑えられ、
下部においてはロック機構37により固定されてガタツ
キが抑えられ、確実にボンネットフード32を閉じるこ
とができるようにしているのである。そして、ボンネッ
トフード32後部上方の回動中心と、ロック機構37と
緩衝機構66とは一直線上に位置していないので、従来
のように一直線上に配置した場合に比べてボンネットフ
ード32が揺動しにくくなっているのである。
【0023】前記緩衝機構66は、ボンネット6内の前
上部左右に配設されており、ボンネットフード32の前
部内側下面に固設されたステー56と、ボンネット6内
前部に配置したバッテリ19両側位置の左右に立設した
フロントフレーム40・40上部に配設したスプリング
38・38よりなり、該スプリング38は前記フロント
フレーム40の前上部に固設したスプリング受け部39
上に固設されている。該スプリング受け部39は、プレ
ートを側面視「く」字状に折り曲げられて開放側をフロ
ントフレーム40前面に固設され、該スプリング受け部
39のスプリング38を受ける上面39aの後方延長線
L1は前記回動支点軸27の中心を通るように配設して
いる。つまり、上面39a及び前記ステー56のスプリ
ング38との当接面はボンネットフード32の回動支点
軸27の半径方向に位置するように配設されて、偏荷重
となることなく確実にボンネット6を受けられる構成と
している。
【0024】次にロック機構37について説明する。ロ
ック機構37はボンネットフード32側設けられた側面
視U字状のロックバー42と、エンジンフレーム8側に
設けられる嵌合部材43及びロックキャッチ44とで構
成されている。前記ロックバー42は前記フロントグリ
ル63の内側で支持するグリルフレーム67の下端に固
設され、前記ステー56はグリルフレーム67の上端に
固設されている。該左右のグリルフレーム67の下端に
取付プレート68が横架され、該取付プレート68をボ
ンネットフード32内の前下部に配置して、取付プレー
ト68の左右方向中央部に、棒材を略U字状に折り曲げ
たロックバー42の開口部を上方に向けて固定されてい
る。該ロックバー42の底辺部42aの延長線L2は前
記回動支点軸27の中心を通るように配設し、つまり、
回動支点軸27の半径方向に位置するように配設されて
いる。
【0025】前記嵌合部材43は左右中央に略U状の開
口部43aを設け、該開口部43aは左右中央は前記ロ
ックバー42の直径より若干大きな開口とし、上部両側
が拡開した構成とし、両外側には固定縁部43b・43
bを形成して前記エンジンフレーム8の前上部に固設し
た図示しない取付プレートにボルト等により固定され
る。該嵌合部材43の左右中央下部にロックキャッチ4
4の中央部が枢支軸69により枢支され、該ロックキャ
ッチ44は一端を側方に延設して回動用のレバー部44
aを形成し、他端はフック状に形成して、前記ロックバ
ー42を係合できる構成としている。該嵌合部材43と
ロックキャッチ44の間にはスプリング72が介装され
て、ロックキャッチ44をロック方向に付勢している。
そして、該嵌合部材43とロックキャッチ44は図9に
示すように、側面視において、前記延長線L2に対して
直角方向、つまり、接線方向に配設している。このよう
に構成することで、該ロックバー42の底辺部42aを
水平方向に配設する構成に比べて短く構成することがで
き、ロック機構37をコンパクトに構成することができ
るのである。
【0026】このような構成において、図10(b)は
ボンネットフード32を閉じた状態であり、この状態か
らボンネット開ける際には、ロックキャッチ44のレバ
ー部44aを図10(a)に示すように上方へ回動する
と、フック部がロックバー42から外れてロックを解除
できる。このロックが解除されると、前記スプリング3
8の付勢力によりボンネットフード32は所定長さ上方
に浮き上がり、上方へ回動して開けることができる。ま
た、ボンネットフード32を閉じる際には、ボンネット
フード32を下方に向けて回動すると、まず、スプリン
グ38により衝撃が緩和されて、ロックバー42の底辺
部42aが嵌合部材43の開口部43aに入り、ロック
キャッチ44のフック部に係合されてロックされる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0028】即ち、請求項1に示す如く、エンジン等を
収納して覆うボンネットを、上部と前部を覆うボンネッ
トフードと左右側部を覆うサイドカバーより構成し、該
ボンネットフードを、後上部を中心に上方に開閉回動可
能に設け、サイドカバーを下部を中心に側方に開閉回動
可能に設けるとともに、ボンネットフードとサイドカバ
ーをリンク機構を介して連動連結し、該ボンネットフー
ドとサイドカバーを同時に開閉可能に構成したので、ボ
ンネットフードを開くことで、サイドカバーも同時に開
くことができ、開閉作業が簡単に行なえ、メンテナンス
等において、容易かつ迅速にできるようになった。
【0029】請求項2に示す如く、エンジン等を収納し
て覆うボンネットを、上部を覆うボンネットアッパーと
前部を覆うフロントグリルと左右側部を覆うサイドカバ
ーより構成し、該ボンネットアッパーとフロントグリル
を一体的に構成してボンネットフードとし、該ボンネッ
トフードの回動軸をボンネット後部上に設け、前記フロ
ントグリルの下部にロック機構を設け、フロントグリル
上部に緩衝機構を配設したので、ボンネットフードを閉
じる時にボンネットの前部の上下で機体側に受け止めら
れるようになって振れを防止でき、スプリングによって
衝撃が吸収されるとともに大きく振れることがなく、ロ
ック機構によって確実にボンネットをロックすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトラクタの全体的な構
成を示した側面図。
【図2】ボンネットの側面図。
【図3】サイドカバーを閉じた状態のボンネットの後面
図。
【図4】サイドカバーを開いた状態のボンネットの後面
図。
【図5】ボンネットフードを閉じた状態のボンネット内
側の一部側面図。
【図6】ボンネットフードを開いた状態のボンネット内
部の一部側面図。
【図7】ボンネットを閉じた状態での連結リンクを示す
後面図。
【図8】ボンネットを開いた状態での連結リンクを示す
後面図。
【図9】ボンネット前部の一部側面図。
【図10】ボンネットロック機構を示す正面図。
【符号の説明】
5 エンジン 6 ボンネット 30 ボンネットアッパー 31 サイドカバー 32 ボンネットフード 37 ロック機構 38 スプリング 39 スプリング受け部 42 ロックバー 43 嵌合部材 44 ロックキャッチ 45 リンク機構 46 パイプ 47 アッパーステー 48 サイドステー 49 連結ロッド 50 連結ロッド 63 フロントグリル 66 ロック機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン等を収納して覆うボンネット
    を、上部と前部を覆うボンネットフードと左右側部を覆
    うサイドカバーより構成し、該ボンネットフードを、後
    上部を中心に上方に開閉回動可能に設け、サイドカバー
    を下部を中心に側方に開閉回動可能に設けるとともに、
    ボンネットフードとサイドカバーをリンク機構を介して
    連動連結し、該ボンネットフードとサイドカバーを同時
    に開閉可能に構成したことを特徴とするボンネット開閉
    機構。
  2. 【請求項2】 エンジン等を収納して覆うボンネット
    を、上部を覆うボンネットアッパーと前部を覆うフロン
    トグリルと左右側部を覆うサイドカバーより構成し、該
    ボンネットアッパーとフロントグリルを一体的に構成し
    てボンネットフードとし、該ボンネットフードの回動軸
    をボンネット後部上に設け、前記フロントグリルの下部
    にロック機構を設け、フロントグリル上部に緩衝機構を
    配設したことを特徴とするボンネット開閉機構。
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