JP4077655B2 - 作業車両のボンネット構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車両のボンネットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、作業車両であるトラクタの機体前部にボンネットを具備して、エンジンやラジエータ等を内部に収納し、これら装置の外部への露出を防止して防護するとともに、騒音の低減を図る技術は公知となっている。このボンネットは機体前部側を開閉可能に構成しており、ボンネットを開放することにより内部に収納された上記装置の点検等ができるようになっている。そして、ボンネット開閉時に、内部部品との干渉を防止するため、また、ボンネットを確実にロックできるように、振れ防止装置を設けている。図11に示すように、振れ防止装置101は、ボンネット102の開閉支点103下部近傍に設けられ、ボンネット側振れ防止部材101bと、本体側振れ防止部材101aとで構成されている。該本体側振れ防止部材101aは、エンジン104後方に設けられた燃料タンク105用遮熱板を使用している。前記ボンネット側振れ防止部材101bは、ボンネット102後部内周面に配設され、ボンネット側振れ防止部材101bと本体側振れ防止部材101aとが当接し、ボンネット102開閉時の振れを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のボンネットは、振れ防止装置をボンネット後部の左右二箇所にしか設けていないため、ボンネットの後部の振れが小さくても前部の振れは大きくなるので、この振れを小さくするには大きな振れ防止装置が必要となっていた。この振れ防止装置が大きくなると、スペース上及びメンテナンス上障害となるという不具合があった。そして、ボンネットを閉めた状態に保持するロック装置はボンネット前端に、前記振れ防止装置はボンネット後部に配設されていたので、前記振れ防止装置はロック装置の位置からの距離が長くなり、開閉時にどうしても振れてしまいロックの精度が悪いという問題もあった。そこで、本発明では、ボンネットをロックする際、精度良くロックできる振れ防止装置を有し、仕様の異なる作業車両間のボンネットにおいて、共通部材を多く使用してコスト削減を図り、また、ボンネット内部の重要な装置を保護することができるボンネット構造を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、後部を支点として開閉可能とし、エンジン(5)を覆うボンネット(6)を有する作業車両において、該ボンネット(6)の振れ防止部材を、ボンネット開閉支点近傍で左右両側下部の後部振れ防止装置(31)と、左右両側上部の前部振れ防止装置(32)の二位置に配置し、該前部振れ防止装置(32)は、作業車輛の本体側に本体側振れ防止部材(32a)を設け、前記ボンネット(6)側にボンネット側振れ防止部材(32b)を設け、該ボンネット(6)開閉時に、該本体側振れ防止部材(32a)とボンネット側振れ防止部材(32b)が互いに当接するように配置し、前記本体側振れ防止部材(32a)は正面視略C字状として弾性を有する鋼板で構成し、該本体側振れ防止部材(32a)は左右二箇所に設け、ボンネット(6)内のラジエータ(20)の後部周囲に装着した遮蔽板(24)に取付部材(33)を介して固定し、前記ボンネット側振れ防止部材(32b)は、正面視略逆U字状で、ボンネット(6)を構成する上部カバー(61)の内周面に略沿った形状とし、弾性を有する鋼板で構成し、前記本体側振れ防止部材(32a)と当接する部分は、前後幅広に構成してボンネット開閉時に当接する面積を広げたものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載の作業車両のボンネット構造において、前記本体側振れ防止部材(32a)を、前記取付部材(33)を介して遮蔽板(24)に取り付ける構成において、該取付部材(33)を遮蔽板(24)の前面または後面に付替え可能とし、前記遮蔽板(24)と前部振れ防止装置(32)を、大型・小型タイプのボンネット(6・76)において兼用して取り付けるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1はトラクタの側面図、図2はボンネット内部を示す側面図、図3は同じく正面図、図4はフロントフレームおよびエアクリーナを示す側面図、図5は前部振れ防止装置を示す側面図、図6は同じく正面図、図7はボンネットの開閉状態を示す図、図8は小型タイプ及び大型タイプのボンネット構造を示す側面図、図9は同じく一部拡大図、図10はロプス仕様及びキャブ仕様のシール部材を示す断面図、図11は従来の振れ防止装置を示す側面図、図12は従来のフロントフレームを有する作業車両の側面図、図13は従来のフロントフレームを示す側面図、図14は従来のシール部材を示す断面図である。
【0008】
図1、図2において、この作業車両はトラクタを実施例としており、本機の前後に前輪1及び後輪2を支承し、エンジンフレーム8上のボンネット6内部にエンジン5を配置し、該ボンネット6の後方にはダッシュボード12を配置し、該ダッシュボード12上に表示パネル7及びステアリングハンドル10を設けており、上記ステアリングハンドル10の後方にはシート11を配設している。
【0009】
前記エンジン5の後部にクラッチハウジングが配置され、該クラッチハウジングの後部にミッションケース9を配設し、エンジン5からの動力を後輪2に伝達して駆動し、更に該ミッションケース9より2輪・4輪駆動切替機構を介して、前輪1にも同時に駆動力を伝達することを可能としている。
【0010】
また、エンジン5の駆動力はミッションケース9後端から突出したPTO軸15に伝達されて、該PTO軸15から図示しないユニバーサルジョイント等を介して、機体後端に作業機装着装置を介して装着した作業機(図示せず)を駆動するように構成している。そして、前記シート11前下方のステップ上には主クラッチを断接操作するためのクラッチペダル16とブレーキペダルが配設されている。
【0011】
次に、エンジン5が搭載されるボンネット6内部の配置構造の概略を図2、図3より説明する。前記エンジン5はエンジンフレーム8上に載置され、エンジン5より前方にファン軸を突出して、該ファン軸上に冷却ファン18を固定し、エンジン5の駆動により冷却ファン18を回転駆動して、該冷却ファン18前方に配置しているラジエータ20及び空調装置用コンデンサ23を冷却している。該ラジエータ20と冷却ファン18との境界部分には遮蔽板24が配設されており、該遮蔽板24の上部及び左右側部に、ウレタンやゴム等のシール部材が貼設されている。そして、前記ラジエータ20及びコンデンサ23の前方に、バッテリ19を配設している。
【0012】
前記ボンネット6は、上部カバー61、フロントカバー62、両サイドカバー63・63にて構成され、エンジン5の左右両側をサイドカバー63・63にて、前方をフロントカバー62にて、上方を上部カバー61にて覆っている。そして、上部カバー61とフロントカバー62は一体的に構成して、該上部カバー61内部のフロントカバー62上方に、ヘッドライト22(図1)が取り付けられている。
また、ダッシュボード12前上のボンネット6の後部上には回動支点65を設けて、ボンネット6を後上方へ回動して開放するように構成しており、ボンネット6前下端にロック装置51を設け、該ロック装置51により閉めた状態に保持している。但し、回動支点65は前部に設けてボンネット6を前上方へ開放するように構成することもできる。
【0013】
次に、フロントフレームについて説明する。フロントフレームは、車両転倒時にボンネット及び運転席を保護するために取り付けられている。図12、図13に示すように、従来のフロントフレーム111は、エアクリーナ112とラジエータ113との間に配置している。そして、該フロントフレーム111とキャビン114上部前端とを結ぶ線Bの下方は安全空間域Cとなり、安全空間域となるボンネット115内部及びキャビン114内部が保護されていた。しかし、従来のフロントフレーム111は、エアクリーナ112とラジエータ113との間にあるので安全空間域Cが狭くなり、また、フロントフレーム111が変形した場合、安全空間域Cの減少が大きいという不具合があった。なお、安全フレーム仕様のトラクタについても同様のことが言える。
【0014】
そこで、図2乃至図4に示すように、フロントフレーム26を、エアクリーナ25前方に配設する。つまり、フロントフレーム26を、従来のフロントフレームより前方に配設する。このように、フロントフレーム26をエアクリーナ25前方に配設することで、安全空間域を大きく取ることができ、また、車両転倒時においては、エアクリーナ25、ラジエータ20等の重要部品を保護することもできる。また、前記エアクリーナ25の前部に取付部材25aを装着し、該取付部材25aをフロントフレーム26にボルトで固定することで、エアクリーナ25をフロントフレーム26に固定している。また、前記エアクリーナ25は、前部に取付部材25aが取り付けられており、該取付部材25aを前記フロントフレーム26にボルト等で固定し、をフロントフレーム26にエアクリーナ25を固定している。
【0015】
前記フロントフレーム26は、正面視門状(図3)で、側面視において上部が前方に、下部が後方に位置するように「へ」字状の折り曲げ部分を上下2箇所配置した形状になっている。該フロントフレーム26は、前記バッテリ19を囲うように配置され、フロントフレーム26の下部は正面視L字状の固定部材27・27を介して、エンジンフレーム8に固定されている。このように、フロントフレーム26の上部を前方に配置することで、安全空間域を大きく取ることができ、フロントフレーム26の下部を後方に配置することで、フロントフレーム26の取付部である固定部材27を、前記前輪1と干渉せずに配設することができ、また、バッテリ19の着脱作業も容易に行える。
【0016】
次に、ボンネットの振れ防止装置について説明する。まず、大型タイプのボンネットにおける振れ防止装置について説明する。図2に示すように、振れ防止装置31・32は、ボンネット6を閉じた状態において前部および後部に設けられており、ボンネット6を閉める際の左右方向の振れを防止するものである。
【0017】
まず、ボンネット6後部に設けられている後部振れ防止装置31について説明する。図2、図7に示すように、後部振れ防止装置31は左右二箇所設けられ、振れ防止部材は本機側振れ防止部材31aとボンネット側振れ防止部材31bとで構成されている。本機側振れ防止部材31aは、ボンネット6の回動支点65近傍のエンジン5上部に載置固定されており、該ボンネット側振れ防止部材31bは、上部カバー61の側部内周面に設けられている。そして、該本機側振れ防止部材31aとボンネット側振れ防止部材31bとは、上部カバー61の開閉作業の際に互いに当接するように形成されており、上部カバー61を閉める時に互いに当接して横方向の振れを規制して所定の位置に閉じるようにガイドしている。
【0018】
次に、ボンネット6前部に設けられている前部振れ防止装置32について説明する。図2、図5、図6に示すように、前部振れ防止装置32は、ボンネット6の前下部に設けたロック装置51の斜め上後方に配置され、本実施例ではラジエータ20の左右両側の上部に左右一対配設されている。該前部振れ防止装置32は、後部振れ防止装置31と同様に、本機側振れ防止部材32aと、ボンネット側振れ防止部材32bとで構成されている。
【0019】
前記本機側振れ防止部材32a・32aは、左右二箇所に設けられ、ラジエータ20の後部位置の周囲に装着されている遮蔽板24の前面側に取付部材33を介してボルト等により固定されている。該取付部材33は側面視逆L字状に構成され、上部水平面上に本機側振れ防止部材32aの下水平部がボルト等によって固定されている。該本機側振れ防止部材32aは正面視略C字状とし、側面視D字状として鋼板等弾性を有する部材で構成されている。
【0020】
ボンネット側振れ防止部材32bは、正面視略逆U字状で(図6)、上部カバー61内周面に略沿った形状とし、鋼板等弾性を有する部材で構成されている。本機側振れ防止部材32aと当接する部分は前後幅広に構成してボンネット開閉時に当たる面積を広げて、できるだけ振動が小さくなるようにしている。但し、ボンネット側振れ防止部材32bは左右分割して配置することもできる。そして、上部カバー61を閉じる時に、前記本機側振れ防止部材32aに当接して両者の弾性により圧接し、左右方向の振れを防止するように形成され、作業時や走行時等での振動等も抑えるようにしている。
【0021】
このように、ボンネット6の前部と後部に、振れ防止装置31・32を設けることで、図7に示すように、上部カバー61の閉じ始めは(図7の(a))、後部振れ防止装置31により振れを防止し、上部カバー61の閉じ終わりは(図7の(b)、(c))、上部カバー61のロック装置51に近い前部振れ防止装置32で振れを防止している。このようにすることで、各々の振れ防止装置31・32をコンパクトに構成することができ、ボンネット6内部におけるメンテナンス作業時に邪魔にならず効率化を図ることができる。また、前部振れ防止装置32は、ロック装置51に近い位置に配置しているので、上部カバー61をロックする際の係合位置精度を向上させることができる。
【0022】
また、前記前部振れ防止装置32のボンネット側振れ防止部材32bに、前記ヘッドライト22用配線35のクランプ34を装着している。該クランプ34は、ボンネット6前部に配設されているヘッドライト22用の配線35を、邪魔にならないように保持固定するものである。図5、図6に示すように、該クランプ34・34は、前記ボンネット側振れ防止部材32bの左又は右側部に配設され、該ボンネット側振れ防止部材32b下面に、一体的に取り付けられている。該クランプ34・34は、挟持具や結束バンド等で構成され、前記ボンネット側振れ防止部材32bに設けられている取付孔にクランプ34・34を挿通して配線35を挟持または結束して固定している。
【0023】
従来、ボンネットのデザイン面内側に、クランプを溶接等で直接取り付けていたため、外観が悪いという不具合があったが、このように、ボンネット側振れ防止部材32bにヘッドライト22の配線用クランプ34を一体的に取り付けることで、ボンネット6の見栄え向上、および、コスト削減を図ることができる。なお、本実施例では、クランプをボンネット側振れ防止部材の右側部に取り付けているが、ボンネット側振れ防止部材内周面であれば、クランプの取付位置は限定されるものではない。
【0024】
そして、小型タイプのボンネット76は、図8に示すように、前記大型タイプのボンネット6の全長を短くしたもので、略同形状としている。つまり、上部カバー61の前部とフロントカバー62は共通の型を用いて成形しており、同一形状とし、上部カバー61の後部長さを変更して、大型タイプ(図8の(b))と小型タイプ(図8の(a))のボンネットを形成しているのである。よって、ラジエータから前方部分は略同じ部材を使用することができ、コスト低減化を図っているのである。前記遮蔽板24も前部振れ防止装置32も大型・小型タイプのボンネット6・76を有するトラクタ間で共通部材としている。
【0025】
つまり、小型タイプ仕様のトラクタに本機側振れ防止部材32aを取り付ける場合には、取付部材33を左右入れ替えて遮蔽板24の後面側に固定する。即ち、大型タイプ仕様トラクタに取り付ける場合(図9の(b))と小型タイプ仕様トラクタに取り付ける場合(図9の(a))では、同じ部品を使用しているが、取付部材33は左右入れ替えて遮蔽板24に対して前後反対側に取り付けるのである。但し、前後対称に取り付けられるように構成することもでき、この場合入れ替える必要はない。こうして、小型タイプ仕様のトラクタにおいては、大型と同じ前部ボンネットを使用しており、ラジエータ20の位置は大型タイプに比べて前方へ配置され、ボンネット側振れ防止部材32bの取付位置は変わらないので、取付部材33を左右入れ替えて遮蔽板24に取り付ける面を後側とするだけで、本機側振れ防止部材32aの位置をボンネット側振れ防止部材32bの位置と一致させることができる。このようにすることで、同じ部品を使用して振れを防止できるようにしており、部品点数を減少してコスト低減化が図れるようにしている。
【0026】
次に、ボンネットとダッシュボードとの間に装着されているシール部材について説明する。従来から、ボンネットとダッシュボードとの間にシール部材を装着し、風漏れや音漏れを防止していた。図14に示すように、ボンネット102とダッシュボード109との間に装着されている従来のシール部材108は、一重構造であるため寸法Aの管理が重要となり、寸法のばらつきにより隙間ができやすく、風漏れや音漏れが生じる恐れがあった。そこで、ボンネット側とダッシュボード側とに夫々シール部材を設け、寸法のばらつきによるシール性能の低下を防止する。
【0027】
キャビンが具備されていないトラクタ(安全フレームを装着したロプス仕様)においては、図10(a)に示すように、ボンネット6のダッシュボード12側端部に、ボンネット側シール部材41を取り付ける。一方、ダッシュボード12の側面に、ダッシュボード側シール部材42を固定部材で取り付ける。そして、前記ボンネット側シール部材41とダッシュボード側シール部材42とを当接させ、完全に閉じた状態にする。このようにすることで、キャビン内のオペレータに直接風がかかるのを防止することができ、同時に音漏れも防止することができる。
【0028】
一方、キャビンが具備されているトラクタ(キャブ仕様)においては、図10(b)に示すように、ボンネット6のキャビン側端部にボンネット側シール部材44を取り付け、キャビンの前フレーム43の前面にフレーム側シール部材45を取り付ける。そして、前記ボンネット側シール部材44とフレーム側シール部材45とを、隙間を開けて配置する。このように、ボンネット側・フレーム側シール部材44・45をボンネットと前フレームとに取り付け、キャビンを具備するトラクタにおいては、ボンネット側・フレーム側シール部材44・45間に隙間を設けることで、隙間から風が通りボンネット内部のヒートバランス性能を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0030】
即ち、請求項1に示す如く、後部を支点として開閉可能とし、エンジン(5)を覆うボンネット(6)を有する作業車両において、該ボンネット(6)の振れ防止部材を、ボンネット開閉支点近傍で左右両側下部の後部振れ防止装置(31)と、左右両側上部の前部振れ防止装置(32)の二位置に配置し、該前部振れ防止装置(32)は、作業車輛の本体側に本体側振れ防止部材(32a)を設け、前記ボンネット(6)側にボンネット側振れ防止部材(32b)を設け、該ボンネット(6)開閉時に、該本体側振れ防止部材(32a)とボンネット側振れ防止部材(32b)が互いに当接するように配置し、前記本体側振れ防止部材(32a)は正面視略C字状として弾性を有する鋼板で構成し、該本体側振れ防止部材(32a)は左右二箇所に設け、ボンネット(6)内のラジエータ(20)の後部周囲に装着した遮蔽板(24)に取付部材(33)を介して固定し、前記ボンネット側振れ防止部材(32b)は、正面視略逆U字状で、ボンネット(6)を構成する上部カバー(61)の内周面に略沿った形状とし、弾性を有する鋼板で構成し、前記本体側振れ防止部材(32a)と当接する部分は、前後幅広に構成してボンネット開閉時に当接する面積を広げたので、ボンネットをロックする際の係合位置精度を向上させることができる。
また、前後二箇所で振れを防止するため、確実に振れを防止できる。
【0031】
このように、ボンネット6の前部と後部に、振れ防止装置31・32を設けることで、図7に示すように、上部カバー61の閉じ始めは(図7の(a))、後部振れ防止装置31により振れを防止し、上部カバー61の閉じ終わりは(図7の(b)、(c))、上部カバー61のロック装置51に近い前部振れ防止装置32で振れを防止している。このようにすることで、各々の振れ防止装置31・32をコンパクトに構成することができ、ボンネット6内部におけるメンテナンス作業時に邪魔にならず効率化を図ることができる。 また、前部振れ防止装置32は、ロック装置51に近い位置に配置しているので、上部カバー61をロックする際の係合位置精度を向上させることができる。
【0032】
請求項2に示す如く、前記本体側振れ防止部材(32a)を、前記取付部材(33)を介して遮蔽板(24)に取り付ける構成において、該取付部材(33)を遮蔽板(24)の前面または後面に付替え可能とし、前記遮蔽板(24)と前部振れ防止装置(32)を、大型・小型タイプのボンネット(6・76)において兼用して取り付けるので、取付部材の取付位置を変更するだけで、仕様の異なる作業車両であっても、同じ振れ防止装置を取り付けることができて、部品の種類を削減して、コストを削減することができる。
また、ボンネット前部を大型タイプと小型タイプと同じ構成とすることで、遮蔽板も同じ部品を使用することができ、振れ防止装置と共に、共用することができ、コスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トラクタの側面図。
【図2】 ボンネット内部を示す側面図。
【図3】 同じく正面図。
【図4】 フロントフレームおよびエアクリーナを示す側面図。
【図5】 前部振れ防止装置を示す側面図。
【図6】 同じく正面図。
【図7】 ボンネットの開閉状態を示す図。
【図8】 小型タイプ及び大型タイプのボンネット構造を示す側面図。
【図9】 同じく一部拡大図。
【図10】 ロプス仕様及びキャブ仕様のシール部材を示す断面図。
【図11】 従来の振れ防止装置を示す側面図。
【図12】 従来のフロントフレームを有する作業車両の側面図。
【図13】 従来のフロントフレームを示す側面図。
【図14】 従来のシール部材を示す断面図。
【符号の説明】
5 エンジン
6 ボンネット
20 ラジエータ
24 遮蔽板
32a 本体側振れ防止部材
32b ボンネット側振れ防止部材
33 取付部材
Claims (2)
- 後部を支点として開閉可能とし、エンジン(5)を覆うボンネット(6)を有する作業車両において、該ボンネット(6)の振れ防止部材を、ボンネット開閉支点近傍で左右両側下部の後部振れ防止装置(31)と、左右両側上部の前部振れ防止装置(32)の二位置に配置し、該前部振れ防止装置(32)は、作業車輛の本体側に本体側振れ防止部材(32a)を設け、前記ボンネット(6)側にボンネット側振れ防止部材(32b)を設け、該ボンネット(6)開閉時に、該本体側振れ防止部材(32a)とボンネット側振れ防止部材(32b)が互いに当接するように配置し、前記本体側振れ防止部材(32a)は正面視略C字状として弾性を有する鋼板で構成し、該本体側振れ防止部材(32a)は左右二箇所に設け、ボンネット(6)内のラジエータ(20)の後部周囲に装着した遮蔽板(24)に取付部材(33)を介して固定し、前記ボンネット側振れ防止部材(32b)は、正面視略逆U字状で、ボンネット(6)を構成する上部カバー(61)の内周面に略沿った形状とし、弾性を有する鋼板で構成し、前記本体側振れ防止部材(32a)と当接する部分は、前後幅広に構成してボンネット開閉時に当接する面積を広げたことを特徴とする作業車両のボンネット構造。
- 請求項1記載の作業車両のボンネット構造において、前記本体側振れ防止部材(32a)を、前記取付部材(33)を介して遮蔽板(24)に取り付ける構成において、該取付部材(33)を遮蔽板(24)の前面または後面に付替え可能とし、前記遮蔽板(24)と前部振れ防止装置(32)を、大型・小型タイプのボンネット(6・76)において兼用して取り付けることを特徴とする作業車両のボンネット構造。
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