JP2003326959A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003326959A
JP2003326959A JP2002134152A JP2002134152A JP2003326959A JP 2003326959 A JP2003326959 A JP 2003326959A JP 2002134152 A JP2002134152 A JP 2002134152A JP 2002134152 A JP2002134152 A JP 2002134152A JP 2003326959 A JP2003326959 A JP 2003326959A
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rotation speed
air conditioner
air
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JP2002134152A
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Hisashi Ieda
恒 家田
Toshinobu Homitsu
敏伸 穂満
Yuji Takeo
裕治 竹尾
Takeshi Matsunaga
健 松永
Mitsuyo Omura
充世 大村
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定条件下でコンプレッサ用電動モータの使
用電力を制限するようにした車両用空調装置において、
デフロスタモードが選択されたときには、窓の曇りを素
早く晴らすことができるようにする。 【解決手段】 デフロスタモードが選択されたときに
は、電動モータ22の使用電力の制限を解除し、コンプ
レッサ23の回転数を高く設定して除湿・冷房能力を高
めることにより、窓の曇りを素早く晴らすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルのコ
ンプレッサを電動モータで駆動する形式の車両用空調装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような空調装置では、電動モータ
の回転数を調節することによってコンプレッサの冷媒吐
出量を調節して冷房能力を調節するようになっており、
また、省動力の観点から空調負荷に応じて空調装置の使
用電力を制限するようにしている(特開平11−346
49号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置においては、空調装置の使用電力が制限されて
いる状態で、デフロスタモードやフットデフロスタモー
ドが選択された場合に、窓の曇りを素早く晴らせない可
能性があった。すなわち、使用電力の制限により電動モ
ータおよびコンプレッサの回転数を高く設定できない場
合、除湿・冷房能力が不足するため窓の曇りを素早く晴
らせない。
【0004】本発明は上記問題に鑑み、コンプレッサを
電動モータで駆動する車両用空調装置において、送風空
気を窓ガラスに向けて吹き出す防曇吹出モードが選択さ
れたときには、窓の曇りを素早く晴らすことができるよ
うにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮して吐出す
るコンプレッサ(23)と、コンプレッサ(23)を駆
動する電動モータ(22)と、車室内に吹き出される送
風空気を冷媒により冷却する冷却用熱交換器(21)と
を備え、所定条件下で電動モータ(22)の使用電力を
制限するようにした車両用空調装置において、送風空気
を窓ガラスに向けて吹き出す防曇吹出モードが選択され
たときには、電動モータ(22)の使用電力の制限を解
除することを特徴とする。
【0006】これによると、防曇吹出モードが選択され
たときには、省動力よりも視界確保を優先し、コンプレ
ッサの回転数を高く設定して除湿・冷房能力を高めるこ
とにより、窓の曇りを素早く晴らすことができる。
【0007】請求項2に記載の発明では、防曇吹出モー
ドが選択されたときには、コンプレッサ(23)の回転
数を目標回転数まで上昇させた後、コンプレッサ(2
3)の回転数を目標回転数に所定時間保持することを特
徴とする。
【0008】これによると、コンプレッサの回転数を目
標回転数に所定時間保持するため、除湿・冷房能力が高
い状態が所定時間保持されて、窓の曇りを一層素早く晴
らすことができる。
【0009】請求項3に記載の発明では、防曇吹出モー
ドが選択されたときには、コンプレッサ(23)の回転
数を目標回転数まで最大の回転数上昇速度で上昇させる
ことを特徴とする。
【0010】これによると、コンプレッサの回転数を目
標回転数まで最大の回転数上昇速度で上昇させるため、
除湿・冷房能力が高い状態に素早く移行し、窓の曇りを
一層素早く晴らすことができる。
【0011】請求項4に記載の発明のように、所定時間
は、外気温度、窓ガラスの温度、および車室内の湿度の
うち少なくとも1つに応じて決定することができる。
【0012】請求項5に記載の発明のように、目標回転
数は、外気温度、窓ガラスの温度、および車室内の湿度
のうち少なくとも1つに応じて決定することができる。
【0013】請求項6に記載の発明では、車両走行用の
駆動力を発生するエンジン(1)と、エンジン(1)に
より駆動されて電気を発生する発電機(2)と、発電機
(2)にて発生した電気を充電するバッテリ(4)と、
バッテリ(4)から給電されて車両走行用の駆動力を発
生する走行用電動モータ(2)とを備えるハイブリッド
車両に搭載されるものであって、冷媒を圧縮して吐出す
るコンプレッサ(23)と、バッテリ(4)から給電さ
れてコンプレッサ(23)を駆動するコンプレッサ用電
動モータ(22)と、車室内に吹き出される送風空気を
冷媒により冷却する冷却用熱交換器(21)とを備え、
所定条件下でコンプレッサ用電動モータ(22)の使用
電力を制限するようにした車両用空調装置において、送
風空気を窓ガラスに向けて吹き出す防曇吹出モードが選
択されたときには、コンプレッサ用電動モータ(22)
の使用電力の制限を解除することを特徴とする。
【0014】これによると、エンジンと走行用電動モー
タとを備える車両の空調装置において、請求項1と同様
の効果を得ることができる。
【0015】請求項7に記載の発明では、防曇吹出モー
ドが選択されたときには、コンプレッサ(23)の回転
数を目標回転数まで上昇させた後、コンプレッサ(2
3)の回転数を目標回転数に所定時間保持することを特
徴とする。
【0016】これによると、エンジンと走行用電動モー
タとを備えるハイブリッド車両の空調装置において、請
求項2と同様の効果を得ることができる。
【0017】請求項8に記載の発明では、防曇吹出モー
ドが選択されたときには、コンプレッサ(23)の回転
数を目標回転数まで最大の回転数上昇速度で上昇させる
ことを特徴とする。
【0018】これによると、エンジンと走行用電動モー
タとを備えるハイブリッド車両の空調装置において、請
求項3と同様の効果を得ることができる。
【0019】請求項9に記載の発明では、目標回転数
は、エンジン(1)の停止中よりも運転中の方が高く設
定されることを特徴とする。
【0020】ところで、ハイブリッド車両では、例えば
停車中や低速低負荷時にはエンジンが停止されるように
なっている。そこで、エンジン作動音がないエンジン停
止中は、コンプレッサを相対的に低回転で運転させるこ
とにより、コンプレッサの作動音による不快感を少なく
することができる。一方、エンジン運転中には、コンプ
レッサの高回転運転による作動音がエンジン作動音によ
ってマスキングされるため、コンプレッサを相対的に高
回転で運転させても、コンプレッサの作動音による不快
感を少なくすることができる。
【0021】また、ハイブリッド車両では、例えばバッ
テリの残量が少なくなるとエンジンを始動して発電機を
駆動し、充電を行うようにしている。そして、コンプレ
ッサの回転数を上げると、使用電力の増加によりバッテ
リの残量が少なくなって、充電のためにエンジンを始動
させる状況になりやすい。そこで、エンジン停止中は、
コンプレッサを相対的に低回転で運転させることによ
り、使用電力の増加を少なくして、充電のためにエンジ
ンが始動されることをなるべく回避することができる。
【0022】請求項10に記載の発明では、目標回転数
は、低車速時よりも高車速時の方が高く設定されること
を特徴とする。
【0023】これによると、ロードノイズが小さい低車
速時には、コンプレッサを相対的に低回転で運転させる
ことにより、コンプレッサの作動音による不快感を少な
くすることができる。一方、ロードノイズが大きい高車
速時には、コンプレッサの高回転運転による作動音がロ
ードノイズによってマスキングされるため、コンプレッ
サを相対的に高回転で運転させても、コンプレッサの作
動音による不快感を少なくすることができる。
【0024】また、ハイブリッド車両では、低車速時よ
りも高車速時の方がエンジンが運転されている可能性が
高い。従って、エンジンが運転されている可能性が高い
状況の時には、目標回転数を相対的に高く設定すること
により、請求項9と同様の効果が期待できる。
【0025】請求項11に記載の発明のように、エンジ
ンが運転中か否かにより、所定時間を変化させることが
できる。
【0026】請求項12に記載の発明のように、車速に
応じて、所定時間を変化させることができる。
【0027】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0028】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の車両用
空調装置をハイブリッド自動車に適用した実施形態を示
したもので、図1はハイブリッド自動車の概略構成を示
した図、図2はハイブリッド自動車用空調装置の全体構
成を示した図である。
【0029】本実施形態のハイブリッド自動車用空調装
置は、ハイブリッド自動車5の車室内を冷房するエアコ
ンユニット6の各空調手段(アクチュエータ)を、空調
制御装置(以下エアコンECUと言う)7によって制御
することにより、車室内の温度を常に設定温度に保つよ
う自動制御するように構成されたオートエアコンであ
る。
【0030】なお、ハイブリッド自動車5には、エアコ
ンユニット6の他に、例えば走行用ガソリンエンジン
(以下走行用エンジンと略す)1、電動モータおよび発
電機として機能する電動発電機2、走行用エンジン1を
始動させるための始動用モータや点火装置を含むエンジ
ン始動装置3、および電動発電機2やエンジン始動装置
3に電力を供給する車載バッテリ4が搭載されている。
【0031】そして、電動発電機2は、エンジン1によ
り駆動されるときは発電機として機能して電気を発生
し、バッテリ4から給電されるときは電動モータとして
機能して車両走行用の駆動力を発生するものであり、従
って、電動発電機2は、本発明の発電機に相当すると共
に、本発明の走行用電動モータに相当する。
【0032】走行用エンジン1は、ハイブリッド自動車
5の車軸に係脱自在に駆動連結されている。また、電動
発電機2は、ハイブリッド自動車5の車軸に係脱自在に
駆動連結され、走行用エンジン1と車軸が連結していな
い時に車軸と連結されるようになっている。そして、電
動発電機2は、ハイブリッド制御装置(以下ハイブリッ
ドECUと言う)8により自動制御(例えばインバータ
制御)されるように構成されている。なお、ハイブリッ
ドECU8は、ハイブリッド自動車5の発進時や低速走
行時に電動発電機2だけでハイブリッド自動車5を動か
すように電動発電機2を通電制御する。
【0033】さらに、エンジン始動装置3は、エンジン
制御装置(以下エンジンECUと言う)9によりガソリ
ンの燃焼効率が最適になるよう自動制御されるように構
成されている。なお、エンジンECU9は、ハイブリッ
ド自動車5の通常の走行および車載バッテリ4の充電が
必要な時に、エンジン始動装置3を通電制御して走行用
エンジン1を運転する。
【0034】エアコンユニット6は、空調ダクト11、
この空調ダクト11内において車室内に向かう空気流を
発生させる遠心式送風機12、および空調ダクト11内
を流れる空気を冷却して車室内を冷房するためのエバポ
レータ21等から構成されている。空調ダクト11は、
ハイブリッド自動車5の車室内の前方側に配設され、内
部にハイブリッド自動車5の車室内に空調空気(冷風)
を導く空気通路を形成している。
【0035】なお、空調ダクト11の最も上流側には、
車室内空気(以下内気と言う)を取り入れる内気吸込口
(図示せず)、車室外空気(以下外気と言う)を取り入
れる外気吸込口(図示せず)、および吸込口モードを切
り替える内外気切替ドア(図示せず)が設けられてい
る。また、空調ダクト11の最も下流側には、デフロス
タ吹出口(図示せず)、フェイス吹出口(図示せず)、
フット吹出口(図示せず)、および吹出口モードを切り
替えるモード切替ドア(図示せず)が設けられている。
【0036】遠心式送風機12は、空調ダクト11と一
体的に構成されたスクロールケースに回転自在に収容さ
れた遠心式ファン13、およびこの遠心式ファン13を
回転駆動するブロワモータ14を有している。そして、
ブロワモータ14は、ブロワ駆動回路(ブロワ駆動手
段)15を介して印加されるブロワ端子電圧(以下ブロ
ワ電圧と言う)に基づいて、ブロワ風量(遠心式ファン
14の回転速度)が制御される。
【0037】エバポレータ21は、本発明の冷却用熱交
換器に相当し、冷凍サイクル20の一構成部品を成すも
ので、空調ダクト11内の空気通路を全面塞ぐようにし
て配設されている。そして、冷凍サイクル20は、電動
モータ22によって回転駆動されて、エバポレータ21
より吸引したガス冷媒を圧縮するコンプレッサ23と、
このコンプレッサ23で圧縮された冷媒を凝縮液化させ
るコンデンサ24と、このコンデンサ24で凝縮液化さ
れた冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流側に流すレシ
ーバ25と、このレシーバ25より流出した液冷媒を減
圧膨張させる減圧手段を成すエキスパンションバルブ2
6と、このエキスパンションバルブ26で減圧膨張され
た気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる上記のエバポレ
ータ21と、これらを環状に連結する冷媒配管とから構
成されている。
【0038】さらに、本実施形態の冷凍サイクル20に
は、コンデンサ24の室外空気(冷却風)を強制的に送
風するための冷却ファン27、およびこの冷却ファン2
7を回転駆動する電動モータ28が設けられている。
【0039】なお、本実施形態の冷凍サイクル20で
は、電動モータ22が通電状態の時に、電動モータ22
の動力がコンプレッサ23に伝達されてエバポレータ2
1による空気冷却作用が行われ、電動モータ22の通電
が停止された時に、電動モータ22の作動が止まってエ
バポレータ21による空気冷却作用が停止するように構
成されている。
【0040】そして、車載バッテリ4から電動モータ2
2へ供給される電力が、エアコン用インバータ(回転速
度制御手段)29によって連続的または段階的に可変制
御されることにより、電動モータ22の回転速度が可変
制御される。また、電動モータ22の回転速度の変化に
よって、コンプレッサ23による冷媒吐出容量を変化さ
せて冷凍サイクル20内を循環する冷媒の循環量(流
量)を調節することにより、エバポレータ21の冷却能
力(冷凍サイクル20の冷房能力)が制御される。
【0041】次に、本実施形態のエアコンユニット6の
制御系の構成を図1ないし図3に基づいて説明する。こ
こで、図3はエアコンECUの構成を示したブロック図
である。エアコンECU7には、エンジンECU9から
出力される通信信号、車室内前面に設けられたコントロ
ールパネル(図示せず)上の各スイッチからのスイッチ
信号、および各センサからのセンサ信号が入力される。
【0042】ここで、コントロールパネル上の各スイッ
チとしては、車室内の温度を所望の温度に設定するため
の温度設定手段としての温度設定スイッチ31、冷凍サ
イクル20(コンプレッサ23)の起動および運転停止
を指令するためのエアコンスイッチ(図示せず)、遠心
式ファン13のブロワ風量を切り替えるための風量切替
スイッチ(図示せず)、吸込口モードを切り替えるため
の吸込口切替スイッチ(図示せず)、および吹出口モー
ドとしてデフロスタモードを設定するためのデフロスタ
スイッチ37等がある。
【0043】なお、風量切替スイッチでは、少なくとも
OFF、AUTO、LO、ME、HIのように遠心式フ
ァン13のブロワ風量を切り替えることができる。ま
た、デフロスタモードは、送風空気をデフロスタ吹出口
から窓ガラスに向けて全量吹き出すモードであり、本発
明の防曇吹出モードに相当する。
【0044】そして、各センサのうち、車室内の空調状
態(冷房状態)を検出する状態検出手段としては、図2
に示したように、車室内の空気温度(内気温度)を検出
する内気温検出手段としての内気温センサ32、車室外
の空気温度(外気温度)を検出する外気温検出手段とし
ての外気温センサ33、車室内に照射される日射量を検
出する日射検出手段としての日射センサ34、およびエ
バポレータ21の空気冷却度合を検出する空気冷却度合
検出手段としてのエバ後温度センサ35等がある。
【0045】このうち、内気温センサ32、外気温セン
サ33およびエバ後温度センサ35にはサーミスタが使
用されている。また、日射センサ34にはフォトダイオ
ードが使用されている。ここで、エバ後温度センサ35
は、具体的にはエバポレータ21を通過した直後の空気
温度TE(以下、エバ後温度TEという)を検出するエ
バ後温度検出手段である。
【0046】そして、各センサのうち、ハイブリッド自
動車5の運転状態を検出する状態検出手段としては、図
2に示したように、車載バッテリ4の容量(残量)を検
出する容量検出手段としての容量センサ36等である。
車載バッテリ4の容量の測定方法としては、車載バッテ
リ4の放電量と充電量が測定できる充放電量測定器(例
えばバッテリチャージカウンタ等)を使用して、車載バ
ッテリ4の充放電収支を計量して、車載バッテリ4の容
量を検出する方法がある。
【0047】また、車載バッテリ4の容量(AH)は、
放電電流の大きさ、放電時間、電解液の温度または電解
液の比重から算出しても良いし、それらを組み合わせて
算出しても良い。なお、本実施形態では、車載バッテリ
4の容量が80%以下に低下した際にエアコンECU7
に電気信号を出力するようになっている。
【0048】また、ハイブリッド自動車5の運転状態を
検出する状態検出手段として、エンジンECU9に接続
されるエンジン回転速度センサ(図示せず)や車速セン
サ(図示せず)からエンジン回転速度や車速を通信回線
を介してエアコンECU7に受信するようにしても良
い。
【0049】そして、エアコンECU7の内部には、C
PU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータ
が設けられ、各センサ32〜36からのセンサ信号は、
エアコンECU7内の入力回路(図示せず)によってA
/D変換された後にマイクロコンピュータに入力される
ように構成されている。また、エアコンECU7は、ハ
イブリッド自動車5のキースイッチがIG位置に設定さ
れたときに、車載バッテリ4から直流電流が供給されて
作動する。
【0050】なお、本実施形態のマイクロコンピュータ
は、状態判定手段41、目標能力決定手段42および回
転速度制御手段43等を有している。状態判定手段41
は、入力回路を介して温度設定スイッチ31、デフロス
タスイッチ37および各センサ32〜36と接続され、
温度設定スイッチ31、デフロスタスイッチ37および
各センサ32〜36からの情報により、エアコンユニッ
ト6の冷房状態(例えば冷房負荷)を判定する部分であ
る。
【0051】そして、目標能力決定手段42は、エアコ
ンユニット6の冷房状態に応じた冷凍サイクル20の目
標冷却能力を演算する目標能力演算手段44、およびエ
アコンユニット6の冷房状態に応じ、冷凍サイクル20
の目標冷却能力を所定値に制限する目標能力制限手段4
5を有し、これらの手段44、45の出力から目標冷却
能力を決定する部分である。
【0052】また、回転速度制御手段43は、目標能力
決定手段42の出力に応じた回転速度となるように、コ
ンプレッサ23の電動モータ22の回転速度を制御する
部分で、目標冷却能力に応じた制御信号をエアコン用イ
ンバータ29に出力する。なお、本実施形態では、目標
冷却能力としてエバポレータ21の空気冷却度合を利用
している。すなわち、エバ後温度TEが目標値TEO
(以下、目標エバ後温度TEOという)となるように、
コンプレッサ23の回転速度を制御するようにしてい
る。
【0053】次に、本実施形態の作動を説明する。ここ
で、図4および図5はエアコンECU7による冷房能力
制御(電動式のコンプレッサ23の回転速度制御)を示
したフローチャートである。
【0054】最初に、キースイッチがIG位置に操作さ
れてエアコンECU7に直流電源が供給されると、図4
のルーチンが起動され、ステップS1にて、各イニシャ
ライズおよび初期設定を行う。次に、ステップS2に
て、温度設定スイッチ31および風量切替スイッチ等の
各スイッチからスイッチ信号を読み込む。
【0055】次に、ステップS3では、設定温度、内気
温度、外気温度、日射量等に基づいて、車室内へ吹き出
される送風空気の目標吹出温度TAOを算出する。この
目標吹出温度TAOは、内気温を設定温度に維持するた
めに必要な吹出空気の温度である。
【0056】次に、ステップS4では、デフロスタスイ
ッチ37が操作されてデフロスタモードが選択されてい
るか否かを判定する。そして、デフロスタモードが選択
されていなければステップS4がNOとなってステップ
S5に進み、ステップS5では、目標吹出温度TAOに
基づいて吹出口モードを決定する。
【0057】次に、ステップS6では、遠心式ファン1
3により送風される空気の目標ブロワ風量を目標吹出温
度TAOに基づいて算出し、目標ブロワ風量を実現する
ためのブロワ電圧を決定する。
【0058】次に、ステップS7では、図6の特性図に
基づいて、コンプレッサ23を駆動する電動モータ22
で使用する電力の制限値を決定する。本実施形態では、
デフロスタモード以外の吹出口モードになっている通常
制御時には、図6に実線で示すように、外気温度が10
℃以下の時は電力制限値を1kwに設定し、外気温度が
30℃以上の時は電力制限値を3kwに設定し、外気温
度が10℃から30℃に至る間は外気温度の上昇に伴っ
て電力制限値を漸増させる。
【0059】次に、ステップS8では、電動モータ22
の現在の使用電力とステップS7で決定された電力制限
値とを比較する。そして、電動モータ22の現在の使用
電力が電力制限値未満であればステップS8がYESと
なり、ステップS9に進む。
【0060】このステップS9では、図7の特性図に基
づいて、目標エバ後温度TEOを決定する。本実施形態
では、デフロスタモード以外の吹出口モードになってい
る通常制御時には、図7に実線で示すように、外気温度
が5℃以下の時および35℃℃以上の時は目標エバ後温
度TEOを3℃に設定し、外気温度が10℃から25℃
に至る間は目標エバ後温度TEOを10℃に設定し、外
気温度が5℃から10℃に至る間は外気温度の上昇に伴
って目標エバ後温度TEOを漸増させ、外気温度が25
℃から35℃に至る間は外気温度の上昇に伴って目標エ
バ後温度TEOを漸減させる。
【0061】次に、ステップS10では、以下のように
してコンプレッサ23の目標回転数IVOnを求める。
【0062】まず、目標エバ後温度TEOとエバ後温度
TEとの偏差Enを、下記数式1に基づいて算出する。
【0063】
【数1】En=TEO−TE 次いで、下記数式2に基づいて偏差変化率Edotを算
出する。
【0064】
【数2】Edot=En−En-1 ここで、En-1は偏差Enの前回の値であり、偏差En
は4秒毎に更新されるため、前回の偏差En-1は偏差E
nに対して4秒前の値となる。
【0065】次に、ROMに記憶された図8のメンバー
シップ関数と図9のルールとに基づいて、上記で算出し
た偏差Enおよび偏差変化率Edotにおける目標増加
回転数Δf(rpm)を算出する。ここで、この目標増
加回転数Δfとは、前回の目標コンプレッサ回転数IV
n-1、すなわち4秒前の目標コンプレッサ回転数IV
n-1に対して増減するコンプレッサ23の回転数のこ
とである。
【0066】具体的には、図8(a)で求まるCF1と
図8(b)で求まるCF2とから、下記数式3に基づい
て入力適合度CFを求め、さらにこの入力適合度CFと
図9のルール値とから、下記数式4に基づいて目標増加
回転数Δfを算出する。
【0067】
【数3】CF=CF1×CF2
【0068】
【数4】Δf=Σ(CF×ルール値)/ΣCF そして、目標コンプレッサ回転数IVOnを下記数式5
に基づいて算出する。
【0069】
【数5】IVOn=IVOn-1+Δf ここで、例えば、En=−2.5(℃)、Edot=−
0.35(℃/4秒)とすると、図8(a)よりNB=
0、NS=0.5、ZO=0.5、PS=0、PB=0
となり、図8(b)よりNB=0、NS=0.5、ZO
=0.5、PS=0、PB=0となる。
【0070】従って、上記数式4の分母であるΣCF
は、0.5×0.5+0.5×0.5+0.5×0.5
+0.5×0.5=1となり、上記数式4の分子である
Σ(CF×ルール値)は、0.5×0.5×80+0.
5×0.5×100+0.5×0.5×150+0.5
×0.5×0=82.5となる。これらの結果から、Δ
f=82.5となる。従って、目標コンプレッサ回転数
IVOnは、4秒前の目標コンプレッサ回転数IVO
n-1よりも82.5(rpm)だけ増加する。
【0071】なお、図9のルール表でブランクになって
いるところは、上記数式3、4の計算を行わない。ま
た、ΣCF=0のときはΔf=0とする。
【0072】上記のようにしてステップS10で目標コ
ンプレッサ回転数IVOnを求めた後、次のステップS
11に進み、このステップS11では、コンプレッサ2
3の回転数が目標コンプレッサ回転数IVOnとなるよ
うに、インバータ29へ入力する電流を制御する。この
ようにインバータ29を通電制御することによって、エ
バ後温度TEが目標エバ後温度TEOに近づくことにな
る。
【0073】一方、ステップS8がNOの場合、すなわ
ち電動モータ22の現在の使用電力が電力制限値以上で
ある場合はステップS12に進み、このステップS12
では、目標コンプレッサ回転数IVOnを下記数式6に
基づいて算出する。
【0074】
【数6】IVOn=IVOn-1−α ここで、αは目標低下回転数であり、前回の目標コンプ
レッサ回転数IVOn- 1に対して低下させるコンプレッ
サ23の回転数のことである。そして、この目標低下回
転数αは以下のようにして決定される。すなわち、図表
10に示すように、電力制限値に対する電動モータ22
の現在の使用電力のオーバー量に応じて決定され、オー
バー量が100w未満の時はα=0、オーバー量が10
0wないし300wの時はα=200rpm、オーバー
量が300wを超える時はα=500rpmである。
【0075】上記のようにしてステップS12で目標コ
ンプレッサ回転数IVOnを求めた後、次のステップS
11に進み、コンプレッサ23の回転数が目標コンプレ
ッサ回転数IVOnとなるようにインバータ29を制御
する。これにより、電動モータ22の使用電力がほぼ電
力制限値以内に制御される。
【0076】一方、ステップS4がYESの場合、すな
わち、デフロスタスイッチ37が操作されてデフロスタ
モードが選択されている場合はステップS20に進み、
防曇制御を実行する。この防曇制御時には、電動モータ
22の使用電力の制限を解除して、省動力よりも視界確
保を優先した制御を実行する。なお、図5はステップS
20での制御処理の詳細を示し、図11は防曇制御時の
コンプレッサ23の回転数およびエバ後温度TEの制御
例を示すものである。
【0077】この図5において、まずステップS201
では、吹出口モードをデフロスタモードに決定する。次
いで、ステップS202では、目標ブロワ風量を目標吹
出温度TAOに基づいて算出し、目標ブロワ風量を実現
するためのブロワ電圧を決定する。なお、デフロスタモ
ード時の目標ブロワ風量は、他の吹出口モード時の目標
ブロワ風量よりも、多めに設定するのが望ましい。
【0078】次に、ステップS203では、目標エバ後
温度TEOを決定する。本実施形態では、デフロスタモ
ードになっている防曇制御時には、図7に一点鎖線で示
すように、外気温度にかかわらず目標エバ後温度TEO
を3℃に設定する。
【0079】次に、ステップS204では、デフロスタ
モード時の目標コンプレッサ回転数IVODEF(以下、
デフ時目標コンプレッサ回転数という)を決定する。具
体的には、外気温度の上昇に伴ってデフ時目標コンプレ
ッサ回転数IVODEFを高く設定する。
【0080】次に、ステップS205では、コンプレッ
サ23の回転数をデフ時目標コンプレッサ回転数IVO
DEFに維持したままで運転する時間t、換言すると、デ
フ時目標コンプレッサ回転数IVODEFの保持時間tを
決定する。具体的には、外気温度の上昇に伴って保持時
間tを長く設定する。
【0081】次に、ステップS206では、デフ時目標
コンプレッサ回転数IVODEFと、コンプレッサ23の
実際の回転数IVR(以下、実コンプレッサ回転数とい
う)とに基づいて、実コンプレッサ回転数IVRがデフ
時目標コンプレッサ回転数IVODEFに近づいたか否か
を判定する。
【0082】そして、実コンプレッサ回転数IVRが、
デフ時目標コンプレッサ回転数IVODEFよりも100
rpm以上低い回転数であれば、ステップS206がN
OとなってステップS207に進む。
【0083】このステップS207では、目標コンプレ
ッサ回転数IVOnを下記数式7に基づいて算出する。
【0084】
【数7】IVOn=IVOn-1+β ここで、βは4秒の間に上昇させるコンプレッサ23の
回転数の目標値である。そして、この目標増加回転数β
は、電動モータ22に許容最大電力を供給した場合に、
換言すると、コンプレッサ23を最大の回転数上昇速度
で回転上昇させた場合に、4秒の間に上昇するコンプレ
ッサ23の回転数に相当する。
【0085】次に、ステップS208に進み、このステ
ップS208では、コンプレッサ23の回転数が目標コ
ンプレッサ回転数IVOnとなるように、インバータ2
9を制御する。
【0086】そして、実コンプレッサ回転数IVRがデ
フ時目標コンプレッサ回転数IVO DEFに近づいてステ
ップS206がYESとなるまでは、ステップS207
およびステップS208が繰り返し実行され、これによ
り、図11に示すように、デフロスタモードが選択され
てから実コンプレッサ回転数IVRがデフ時目標コンプ
レッサ回転数IVODEFに近づくまでは、コンプレッサ
23は最大の回転数上昇速度で回転が上昇する。
【0087】このように、コンプレッサ23を最大の回
転数上昇速度で回転上昇させることにより、エバ後温度
TEを急速に低下させて、除湿・冷房能力が高い状態に
素早く移行することができる。
【0088】次に、実コンプレッサ回転数IVRがデフ
時目標コンプレッサ回転数IVODE Fに近づいてステッ
プS206がYESとなった場合は、ステップS209
に進んでタイマーをスタートした後、ステップS210
に進む。このステップS210では、ステップS205
で決定した保持時間tが経過したか否かを判定し、保持
時間tが経過するまではステップS210がNOとなっ
てステップS211に進む。
【0089】このステップS211では、目標コンプレ
ッサ回転数IVOnを、デフ時目標コンプレッサ回転数
IVODEFに設定する。次に、ステップS212に進
み、このステップS212では、コンプレッサ23の回
転数が目標コンプレッサ回転数IVOnとなるように、
インバータ29を制御する。
【0090】従って、図11に示すように、保持時間t
が経過するまでは、コンプレッサ23の回転数はデフ時
目標コンプレッサ回転数IVODEFにほぼ制御され、こ
れにより、エバ後温度TEが低い状態、すなわち除湿・
冷房能力が高い状態が所定時間保持される。因みに、保
持時間tは、窓ガラスの曇りを確実に晴らすのに十分な
時間に設定される。
【0091】次に、保持時間tが経過するとステップS
210がYESとなってステップS213に進む。この
ステップS213では、前述したステップS10と同様
にしてコンプレッサ23の目標回転数IVOnを求め
る。そして、次のステップS214では、コンプレッサ
23の回転数が目標コンプレッサ回転数IVOnとなる
ようにインバータ29を制御する。
【0092】なお、防曇制御中にデフロスタスイッチ3
7が操作されてデフロスタモード以外の吹出口モードが
選択された場合は、防曇制御を中止して通常制御に戻る
ようになっている。
【0093】本実施形態では、防曇吹出モードが選択さ
れたときには、省動力よりも視界確保を優先し、コンプ
レッサ23の回転数を高く設定して除湿・冷房能力を高
めることにより、窓の曇りを素早く晴らすことができ
る。
【0094】また、防曇吹出モードが選択されたときに
は、コンプレッサ23を高回転域で所定時間継続運転す
るため、除湿・冷房能力が高い状態が所定時間保持され
て、窓の曇りを一層素早く晴らすことができる。
【0095】また、防曇吹出モードが選択されたときに
は、コンプレッサ23の回転数を目標回転数まで最大の
回転数上昇速度で上昇させるため、除湿・冷房能力が高
い状態に素早く移行し、窓の曇りを一層素早く晴らすこ
とができる。
【0096】(他の実施形態)上記実施形態では、デフ
ロスタモード時にのみ、電動モータ22の使用電力の制
限を解除して、省動力よりも視界確保を優先した防曇制
御を実行するようにしたが、送風空気をデフロスタ吹出
口とフット吹出口から略同量ずつ吹き出すフットデフロ
スタモード時にも、同様に防曇制御を実行してもよい。
この場合、フットデフロスタモードも、本発明の防曇吹
出モードに相当する。
【0097】また、上記実施形態では、デフロスタモー
ド時のデフ時目標コンプレッサ回転数IVODEFを外気
温度に基づいて決定したが、デフ時目標コンプレッサ回
転数IVODEFは、窓ガラスの温度、あるいは車室内の
湿度に基づいて決定してもよいし、外気温度、窓ガラス
の温度、および車室内の湿度のうちの複数の条件に基づ
いて決定してもよい。
【0098】また、上記実施形態では、デフロスタモー
ド時の保持時間tを外気温度に基づいて決定したが、保
持時間tは、窓ガラスの温度、あるいは車室内の湿度に
基づいて決定してもよいし、外気温度、窓ガラスの温
度、および車室内の湿度のうちの複数の条件に基づいて
決定してもよい。さらに、保持時間tはなくてもよい。
【0099】また、走行用エンジン1および電動発電機
2を有するハイブリッド車両では、デフ時目標コンプレ
ッサ回転数IVODEF、保持時間t、デフロスタモード
時のコンプレッサ23の回転数上昇速度を、走行用エン
ジン1が停止中か運転中かに応じて変更してもよい。
【0100】例えば、エンジン作動音がないエンジン停
止中は、デフ時目標コンプレッサ回転数IVODEFおよ
びコンプレッサ23の回転数上昇速度を低くすることに
より、コンプレッサ23の作動音による不快感を少なく
することができる。一方、エンジン運転中には、コンプ
レッサ23の高回転運転による作動音がエンジン作動音
によってマスキングされるため、デフ時目標コンプレッ
サ回転数IVODEFおよびコンプレッサ23の回転数上
昇速度を高くしても、コンプレッサ23の作動音による
不快感を少なくすることができる。なお、保持時間t
は、エンジン停止中は長くし、エンジン運転中は短くす
る。
【0101】また、走行用エンジン1および電動発電機
2を有するハイブリッド車両では、デフ時目標コンプレ
ッサ回転数IVODEF、保持時間t、デフロスタモード
時のコンプレッサ23の回転数上昇速度を、車速に応じ
て変更してもよい。
【0102】例えば、ロードノイズが小さい低車速時に
は、デフ時目標コンプレッサ回転数IVODEFおよびコ
ンプレッサ23の回転数上昇速度を低くすることによ
り、コンプレッサ23の作動音による不快感を少なくす
ることができる。
【0103】一方、ロードノイズが大きい高車速時に
は、コンプレッサ23の高回転運転による作動音がロー
ドノイズによってマスキングされるため、デフ時目標コ
ンプレッサ回転数IVODEFおよびコンプレッサ23の
回転数上昇速度を高くしても、コンプレッサ23の作動
音による不快感を少なくすることができる。なお、保持
時間tは、低車速時は長くし、高車速時は短くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空調装置を適用した
ハイブリッド自動車の概略構成を示した図である。
【図2】図1の空調装置の全体構成を示した図である。
【図3】図1のエアコンECU7の構成を示したブロッ
ク図である。
【図4】図1のエアコンECU7による制御処理を示す
フローチャートである。
【図5】図4のステップS20の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図6】電力制限値を求めるための特性図である。
【図7】目標エバ後温度を求めるための特性図である。
【図8】目標コンプレッサ回転数を求めるためのメンバ
ーシップ関数を示す図である。
【図9】目標コンプレッサ回転数を求めるためのルール
を示す図表である。
【図10】目標低下回転数を求めるための図表である。
【図11】防曇制御時のコンプレッサ回転数およびエバ
後温度の制御例を示す図である。
【符号の説明】
21…エバポレータ(冷却用熱交換器)、22…電動モ
ータ、23…コンプレッサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹尾 裕治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 松永 健 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 大村 充世 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ
    (23)と、前記コンプレッサ(23)を駆動する電動
    モータ(22)と、車室内に吹き出される送風空気を前
    記冷媒により冷却する冷却用熱交換器(21)とを備
    え、所定条件下で前記電動モータ(22)の使用電力を
    制限するようにした車両用空調装置において、 前記送風空気を窓ガラスに向けて吹き出す防曇吹出モー
    ドが選択されたときには、前記電動モータ(22)の使
    用電力の制限を解除することを特徴とする車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記防曇吹出モードが選択されたときに
    は、前記コンプレッサ(23)の回転数を目標回転数ま
    で上昇させた後、前記コンプレッサ(23)の回転数を
    前記目標回転数に所定時間保持することを特徴とする請
    求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記防曇吹出モードが選択されたときに
    は、前記コンプレッサ(23)の回転数を前記目標回転
    数まで最大の回転数上昇速度で上昇させることを特徴と
    する請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記所定時間は、外気温度、前記窓ガラ
    スの温度、および前記車室内の湿度のうち少なくとも1
    つに応じて決定されることを特徴とする請求項2または
    3に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記目標回転数は、外気温度、前記窓ガ
    ラスの温度、および前記車室内の湿度のうち少なくとも
    1つに応じて決定されることを特徴とする請求項2ない
    し4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 車両走行用の駆動力を発生するエンジン
    (1)と、前記エンジン(1)により駆動されて電気を
    発生する発電機(2)と、前記発電機(2)にて発生し
    た電気を充電するバッテリ(4)と、前記バッテリ
    (4)から給電されて車両走行用の駆動力を発生する走
    行用電動モータ(2)とを備えるハイブリッド車両に搭
    載されるものであって、 冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(23)と、前記
    バッテリ(4)から給電されて前記コンプレッサ(2
    3)を駆動するコンプレッサ用電動モータ(22)と、
    車室内に吹き出される送風空気を前記冷媒により冷却す
    る冷却用熱交換器(21)とを備え、所定条件下で前記
    コンプレッサ用電動モータ(22)の使用電力を制限す
    るようにした車両用空調装置において、 前記送風空気を窓ガラスに向けて吹き出す防曇吹出モー
    ドが選択されたときには、前記コンプレッサ用電動モー
    タ(22)の使用電力の制限を解除することを特徴とす
    る車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記防曇吹出モードが選択されたときに
    は、前記コンプレッサ(23)の回転数を目標回転数ま
    で上昇させた後、前記コンプレッサ(23)の回転数を
    前記目標回転数に所定時間保持することを特徴とする請
    求項6に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記防曇吹出モードが選択されたときに
    は、前記コンプレッサ(23)の回転数を前記目標回転
    数まで最大の回転数上昇速度で上昇させることを特徴と
    する請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記目標回転数は、前記エンジン(1)
    の停止中よりも運転中の方が高く設定されることを特徴
    とする請求項7または8に記載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記目標回転数は、低車速時よりも高
    車速時の方が高く設定されることを特徴とする請求項7
    または8に記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記エンジンが運転中か否かにより、
    前記所定時間を変化させることを特徴とする請求項7な
    いし10のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  12. 【請求項12】 車速に応じて、前記所定時間を変化さ
    せることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1
    つに記載の車両用空調装置。
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