JP2003326651A - マット調ガスバリア性積層フイルム - Google Patents

マット調ガスバリア性積層フイルム

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JP2003326651A
JP2003326651A JP2002139741A JP2002139741A JP2003326651A JP 2003326651 A JP2003326651 A JP 2003326651A JP 2002139741 A JP2002139741 A JP 2002139741A JP 2002139741 A JP2002139741 A JP 2002139741A JP 2003326651 A JP2003326651 A JP 2003326651A
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film
matte
gas barrier
resin
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JP2002139741A
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Naoshi Minamiguchi
尚士 南口
Tadao Yokoi
忠夫 横井
Kusato Hirota
草人 廣田
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好なガスバリア性を有し、渋みのある落ち着
いた表面効果が得られ、高級感を醸し出すことのできる
マット調ガスバリア性積層フィルムを提供すること。 【解決手段】樹脂基材層(A層)の片面に、表面粗さ
(Rt)が1〜10μmのマット層(B層)が積層さ
れ、A層の他方の面に、少なくとも平板状無機結晶体と
水溶性ポリマーを含有する塗膜層(C層)が積層された
ことを特徴とするマット調ガスバリア性積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマット調ガスバリア
性積層フイルムに関するものであり、さらに詳しくは、
酸素、水蒸気などのガスバリア性に優れ、かつマット化
効果(艶消し効果ともいう)を有することにより、渋み
のある落ち着いた表面効果が得られ、高級感を醸し出す
ことのできる積層フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニリデン、ポリビニールアルコー
ルなどのガスバリア性の塗膜層を有するガスバリア性樹
脂フィルムは、広く包装材料に使用されている。しか
し、近年、焼却時にダイオキシンの発生が少なく、かつ
高湿度下でも優れたガスバリア性を有するバリアコート
フィルムとして、平板結晶をポリビニールアルコールま
たはこの変性体に分散したハイブリッドコートフィルム
が注目されている。
【0003】これらに関する特許出願、特許として、特
開平6-93133号公報、特開平7-251487号公報、特許第213
7197号、特開平10-7824号公報および特開平9-150484号
公報などがある。
【0004】包装用フィルムにおいて、和菓子や洋菓
子、キャンディ等の個装フィルムに対し、渋みのある落
ち着いた表面効果が得られ、高級感を醸し出すことので
きるフィルムとして、マット調フィルム(艶消しタイプ
フィルムともいう)の使用例が増えてきている。これら
のフィルムの製品例としては、”トレファン”BO Y
M11(東レ(株)製)、”トーセロ” OPマット
(東セロ(株)製)、”太閤”FOR−M(二村化学工
業(株)製)などが公用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、これらのマット
調フィルムは酸素ガスバリア性に乏しいため、ガスバリ
ア包装用途には、酸素ガスバリア性を有する透明蒸着フ
ィルム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔などとラミネー
トして使用されており、包装材料の軽量化の観点から、
良好なガスバリア性、マット化効果を有するフィルム開
発が望まれていた。
【0006】すなわち本発明の目的は、良好なガスバリ
ア性を有し、渋みのある落ち着いた表面効果が得られ、
高級感を醸し出すことのできるマット調ガスバリア性積
層フィルムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するために、主として次の構成を有する。すなわち、
本発明は、樹脂基材層(A層)の片面に、表面粗さ(R
t)が1〜10μmのマット層(B層)が積層され、A
層の他方の面に、少なくとも平板状無機結晶体と水溶性
ポリマーを含有する塗膜層(C層)が積層されたことを
特徴とするマット調ガスバリア性積層フィルムをその骨
子とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のマット調ガスバリア性積
層フィルムの構成の一例を図1、図2に示す。
【0009】本発明における樹脂基材層(A層)に使用
する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン
6、ナイロン12などのポリアミド樹脂、エチレン酢酸
ビニル共重合体またはそのけん化物、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂、およびこれらの共重合体などが挙げら
れるが、特に水蒸気バリア性が優れ、かつコーティング
時の加工性が良好なことから、ポリプロピレン樹脂(以
下PPと略称することがある)が好ましい。
【0010】ここで、好適に用いられるポリプロピレン
樹脂は、メソペンタッド分率が92%以上のポリプロピ
レン樹脂単体、もしくは本発明のフィルムを製造するこ
とにおいて生じた屑を樹脂基材層に自己回収するため
に、メソペンタッド分率が92%以上のポリプロピレン
樹脂とマット層樹脂および低立体規則性PPの混合樹脂
層である。したがって、A層を構成する樹脂が、メソペ
ンタッド分率が92%以上のPPを含むことが好まし
く、より好ましくはメソペンタッド分率94%以上のP
Pを含むことである。特に好ましくは、A層を構成する
樹脂が、自己回収品も含めてメソペンタッド分率が92
%以上のポリプロピレン樹脂からなることである。PP
のメソペンタッド分率を92%以上とすることで、フィ
ルムのヤング率が高くなり、熱寸法安定性も良好とな
り、スリット、蒸着、コーティング、印刷、ラミネート
加工などの二次加工性に優れたものとなる。
【0011】本発明におけるポリプロピレン樹脂のメソ
ペンタッド分率とは、ポリプロピレンの立体規則性を反
映するものである。具体的には、後述の方法でメソペン
タッド分率を測定した。補足すれば、ポリプロピレンフ
ィルムの立体規則性は13C-NMRにより測定したメチ
ル基の吸収によるペンタッド分率により評価することが
できる。一般にポリプロピレン分子鎖における5個の繰
り返し単位(ペンタッド)の立体配座は、mmmm、m
mmr、rmmr、mmrr、mmrm、rmrr、r
mrm、rrrr、mrrr、mrrm、といったもの
がある。ここで、mはメソ(meso)、rはラセモ
(rasemo)の立体配座を示す。ポリプロピレンフ
ィルムのペンタッド分率は、例えばT.HAYASHI
らの報告[POLYMER、Vol.29、138−1
43(1988)]等にあるように、上記各立体配座を
有するセグメントの比率を13C-NMRから求めること
ができる。これらの内、全メチル基の吸収強度に対する
mmmmの立体配座の割合、すなわちアイソタクチック
ペンタッド分率(以下mmmmと省略する場合がある)
は、m(mmmm)m、m(mmmm)r、r(mmm
m)rの3つのヘプタッド分率の和として定義され、こ
の値がメソペンタッド分率である。
【0012】ここで高立体規則性とは、メソペンタッド
分率(mmmm)が98%以上のものをいい、また低立
体規則性とは、90%以下のものをいう。
【0013】樹脂基材層(A層)に使用するポリプロピ
レン樹脂のアイソタクチックインデックス(以下IIと
略称する)は、好ましくは94%以上、さらに好ましく
は96%以上である。また230℃のメルトフローイン
デックス(以下MFIと略称する)は1〜15g/10
分の範囲にあることが望ましい。このようなポリプロピ
レン樹脂を用いることにより、A層の結晶化度が高くな
り、力学特性や熱寸法安定性が向上して二次加工性が向
上する。
【0014】A層には、本発明の効果を損なわない範囲
で、公知の添加剤等を添加することができる。
【0015】A層は、上記した樹脂をフィルム形状と
し、好ましく使用される。A層の厚みは特に限定されな
いが、好ましくは6〜60μmの範囲である。
【0016】次に本発明において、該樹脂基材層(A
層)に積層されるマット層(B層)を構成する材料は、
プロピレンと他の樹脂原料とのブロック共重合体を含む
ことが好ましい。他の樹脂原料として、例えば、エチレ
ン、ブテン-1、4-メチル-ペンテン-1、プロピレン・
エチレンゴム、プロピレン-エチレン-ジエン三元共重合
ゴム、ポリブタジエン、スチレンなどである。これらの
中ではエチレンが均一な表面粗さのマット調が得られる
点で好ましい。
【0017】プロピレンと他の樹脂原料との共重合割合
は、95:5〜65:35(重量%)の範囲が好まし
い。なお、プロピレン-エチレンブロック共重合体を使
用する場合、ブロック共重合体とランダム共重合体を見
分けるには、720cm-1、731cm-1の赤外吸収ス
ペクトルの有無で調べることができる。720cm-1
吸収はエチレンに起因するもの、731cm-1の吸収は
プロピレン連鎖に起因するものであるが、実際には両方
の吸収が現れる。
【0018】そして、本発明により適したブロック共重
合体は、720cm-1の吸光度Aと731cm-1の吸光
度Bの比A/Bが0.4〜3.0の範囲のものであり、
より好ましくは0.6〜2.0の範囲のものである。
0.4〜3.0の範囲とすることで、マット化効果が優
れたものとなる。
【0019】B層を構成する材料としては、上記のブロ
ック重合体単体が好ましく用いられるが、さらにその他
の重合体や無機粒子を添加してもよい。無機粒子として
は例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マ
グネシウム、アルミナ、シリカ、珪酸アルミニウム、カ
オリン、カオリナイト、タルク、クレイ、珪藻土、モン
モリロナイト、酸化チタン、ゼオライトなどが挙げられ
る。これらの無機粒子の平均粒径は0.1〜5μmが好
ましく、より好ましくは0.2〜2μmである。また、
添加量はB層中に1〜20重量%が好ましく、より好ま
しくは5〜15重量%の範囲である。
【0020】マット層(B層)の表面粗さ(Rt)は、
触針法で測定した最大突起高さ(以下Rtと略称する)
であり、Rtが1〜10μmの範囲であることが必要で
ある。Rtが1μm未満では光沢度が高くなって、マッ
ト化効果が悪化し美観を失い、またRtが10μmを超
えると、製膜中や二次加工中に突起が削れて白粉を生じ
たり、フィルムをスリットして長尺に巻き取るときに巻
きずれを生じるので好ましくない。
【0021】ここで、Rtが規定されるのは、積層した
ときに外側に現れる面である。積層面は特に規定されな
い。
【0022】マット層表面の光沢度は50%以下である
ことが好ましく、より好ましくは40%以下である。光
沢度が50%を超えると渋みのある落ち着いた表面効果
が得られにくくなり、マット調フィルムとしての見栄え
が悪くなって商品価値が低下することがある。
【0023】マット層(B層)の積層厚みは0.5μm
以上であることが好ましく、より好ましくは1μm以上
であり、全積層フィルム厚みの1/3未満であることが
好ましい。B層の積層厚みを0.5μm以上とすること
で、均一なマット層が得られ、紙のような風合いがで
る。また、全積層フィルム厚みの1/3未満とすること
で、フィルムのヤング率低下や二次加工性の低下を防ぐ
ことができる。
【0024】本発明のマット調ガスバリア性積層フィル
ムは、前記した2層構成の積層フィルムの樹脂基材層
(A層)面に、少なくとも平板状無機結晶体と水溶性ポ
リマーを含有する塗膜層(C層)を積層することで得ら
れるが、前記した樹脂基材層(A層)と塗膜層(C層)
の間にさらに熱可塑性樹脂層(D層)を積層した3層構
成の積層フィルムの熱可塑性樹脂層(D層)面に、該塗
膜層(C層)を積層することでも得ることができる。
【0025】熱可塑性樹脂層(D層)は、製膜性の観点
から樹脂基材層(A層)と同じ、あるいは類似の材質で
あることが好ましい。特に、樹脂基材層にPPを使用す
る場合は、D層には低立体規則性PPが好ましく用いら
れる。この場合の低立体規則性PP樹脂のメソペンタッ
ド分率は70〜90%の範囲であることが好ましく、よ
り好ましくは75〜88%の範囲である。この範囲とす
ることで、押出や製膜工程での帯電防止剤や滑剤の蒸散
を抑制し、また表層部の結晶性が抑制されて製膜後のコ
ロナ放電処理によって帯電防止剤の発現性が良好とな
る。
【0026】D層に使用する低立体規則性PP樹脂のメ
ソペンタッド分率が70%未満では滑り性が低下し、例
えば、製膜中や二次加工時の金属ロールとの滑り性が悪
くて擦り傷ができやすくなることがある。また、メソペ
ンタッド分率が90%を超えると、樹脂基材層(A層)
に添加した帯電防止剤や滑剤の表層への移行が少なく、
コロナ放電処理による帯電防止剤のブリードアウト促進
効果が低下して帯電防止性が悪化することがある。
【0027】メソペンタッド分率が70〜90%の低立
体規則性PPは、メソペンタッド分率が異なる2種類以
上のPPの混合樹脂であることが好ましい。該低立体規
則性PPには、本発明の効果を損なわない範囲で、プロ
ピレン以外の成分を少量共重合したり、あるいは他の樹
脂を少量添加してもかまわない。
【0028】さらに、該低立体規則性PPの融点(以下
Tmと略称する)が155℃以上で、結晶化温度(以下
Tmcと略称する)が100℃以上であることが好まし
い。Tmが155℃未満ではブロッキング剪断力が高く
なり、ロール状に巻き取ったフィルムを高速で巻き出す
時にフィルム破れが起こる場合がある。また、Tmcが
100℃未満では、製膜速度が150m/分以上の高速
製膜時に、横延伸後のテンター出口からワインダー間で
フィルム表面が完全に結晶化せずに、ワインダーの金属
ロールへの粘着が起こりやすい。
【0029】熱可塑性樹脂層(D層)の積層厚みは0.
2μm以上が好ましく、より好ましくは0.5μm以上
であり、全積層フィルム厚みの1/3未満であることが
好ましい。積層厚みを0.2μm以上とすることで、例
えば、押出や製膜工程において樹脂基材層(A層)に添
加された帯電防止剤や滑剤の蒸散を十分抑制することが
できる。またD層の積層厚みを全積層フィルム厚みの1
/3未満とすることで、例えば、A層に添加した帯電防
止剤および滑剤の表層への移行がスムーズとなり、帯電
防止性および滑り性を良好とするのに好ましく、また、
ヤング率の低下や二次加工性の低下を防ぐことができ
る。
【0030】A層、B層、D層には帯電防止剤を含有さ
せるのが好ましい。帯電防止剤としては特に限定されな
いが、例えば、ベタイン誘導体のエチレンオキサイド付
加物、第4級アミン系化合物、アルキルジエタノールア
ミン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ステ
アリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ジグリセリドな
ど、もしくはこれらの混合物を挙げることができる。
【0031】また、A層、B層、D層には滑剤を含有さ
せるのが好ましい。滑剤とはJIS用語で表現されてい
る熱可塑性樹脂の加熱成形時の流動性、離型性をよくす
るために添加されるもので、加工機械とフィルム表面、
またはフィルム同士の間の摩擦力を調節するために添加
されるものである。例えば、ステアリン酸アミド、エル
シン酸アミド、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド等の
アミド系化合物など、もしくはこれらの混合物が挙げら
れる。
【0032】本発明の積層フィルム中の帯電防止剤と滑
剤の含有量は、合計で0.3〜2.0重量%が好まし
く、より好ましくは0.5〜1.0重量%である。この
範囲にあることが帯電防止性と滑り性の点で優れてい
る。
【0033】本発明において、C層を除く層を、順次積
層して作製することは可能であるが、製造コストの点か
ら、共押出しして同時に積層したものであることが好ま
しい。C層を塗布前の積層フィルムは、無延伸フィル
ム、1軸延伸フィルム、2軸延伸フィルムのいずれであ
ってもかまわないが、フィルム強度や2次加工での寸法
安定性の点から、2軸延伸されたフィルムであることが
好ましい。
【0034】さらに、C層を塗布前の積層フィルムの艶
消し程度を表すヘイズが50〜90%であることが好ま
しく、より好ましくは60〜80%である。
【0035】また、A層、B層およびD層の少なくとも
1層の表面に、C層形成前にコロナ放電処理、火炎処
理、あるいはプラズマ処理などの表面処理を施し、フィ
ルム表面の濡れ張力を35mN以上にすることが、この
後の塗膜層(C層)形成のための塗工性、接着性の向上
や帯電防止剤および滑剤のブリードアウト性を向上させ
るために好ましく採用される。特にコロナ放電処理を両
面に施すことが好ましく、処理時の雰囲気ガスとして
は、酸素、空気、炭酸ガス、あるいは窒素/炭酸ガス混
合系などが好ましく用いられ、特に経済性の点から空気
中でのコロナ処理が好適である。
【0036】また、塗膜層(C層)の接着性を向上させ
るために、前記した表面処理を施した樹脂基材層(A
層)もしくは熱可塑性樹脂層(D層)上に、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエチレンイミンなどのアンカー
処理剤を用いてアンカーコート層(E層)を形成し、該
アンカーコート層(E層)上に塗膜層(C層)を形成す
ることがより好ましい。該アンカーコート層(E層)の
厚みは特に限定されないが、好ましくは0.1〜1.0
μm、より好ましくは0.15〜0.5μmである。
【0037】次に、本発明に使用する塗膜層(C層)に
ついて詳細に説明する。
【0038】本発明に用いられる平板状無機結晶体とし
ては、水、アルコール類などの溶媒に膨潤・へき開する
無機層状化合物が好ましく用いられる。これらの中で
も、膨潤性を持つ粘土鉱物が好ましく、カオリナイト
族、アンチゴライト族、スメクタイト族、バーミキュラ
イト族、マイカ族等を挙げることができる。より具体的
には、カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハロ
イサイト、アンチゴライト、クリソタイル、パイロフィ
ライト、モンモリロナイト、ヘクトライト、テトラシリ
リックマイカ、ナトリウムテニオライト、白雲母、マー
ガライト、タルク、バーミキュライト、金雲母、ザンソ
フィライト、緑泥石等をあげることができる。 特にこ
れらの中でもモンモリロナイトは、膨潤性が良好で、ア
スペクト比が高く、塗膜のガスバリア性を改善する効果
が高いことから好ましく用いられる。
【0039】モンモリロナイトの平均粒径は、好ましく
は5μm以下、より好ましくは3μm以下、特に好まし
くは1μm以下であるものを使用することにより、密着
性が良好となる。また、平均粒径が好ましくは0.05
μm以上、より好ましくは0.2μm以上、特に好まし
くは0.5μm以上であるものを使用することによりガ
スバリア性を向上させることができる。
【0040】かかるモンモリロナイトの平均粒径は、モ
ンモリロナイトを蒸留水で固形分濃度3wt%に調整
し、1時間攪拌後、さらに超音波分散機にて、2時間分
散処理した分散液を、レーザー回折式粒度分布測定器、
またはレーザードップラー式の粒度分布測定器にて、粒
度分布の測定を行い、そのd50%径の値を平均粒径と
して求めたものである。
【0041】粒度分布測定に用いられる測定装置として
は、市販の装置を用いることができる。具体的には、例
えば、コールター社製レーザー回折・光散乱法粒度測定
装置LS230、同LS200、同LS100;島津製
作所製レーザー回折式粒度分布測定装置SALD200
0、同SALD2000A、同SALD3000;堀場
製作所製レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置LA9
10、同LA700、同LA500;日機装製マイクロ
トラックSPA、同マイクロトラックFRA等が使用さ
れる。
【0042】また、モンモリロナイトのアスペクト比
は、好ましくは50〜5,000、より好ましくは10
0〜3,000の範囲内にあるものが用いられる。かか
るアスペクト比が50未満であれば、ガスバリア性が低
下傾向となり、5,000より大きいものでは、技術的
に塗膜層の形成が難しく、経済的にも高価なものとな
る。
【0043】かかるアスペクト比(アスペクト比
(Z))とは、Z=L/aで示される関係式から求めら
れる比である。上記モンモリロナイトのアスペクト比
は、例えば、純水に分散させた100mg/lのモンモ
リロナイトの分散液を、マイカの新鮮な劈開面に滴下し
て、原子間力顕微鏡(AFM)写真を撮影し、モンモリ
ロナイトの厚さaと層面方向の大きさLを測定すること
で求めることができる。
【0044】平板状無機結晶体として、交換性カチオン
が通常のNaイオンではなく、Kイオンを主成分とする
モンモリロナイトを使用すると、塗膜の高湿度下に置け
る密着性が改善され、包装材を構成した場合の耐湿剥離
強度が高くできることから好ましい。Kイオンの含有量
は、モンモリロナイト100g当たり好ましくは10ミ
リ当量以上、より好ましくは40ミリ当量以上であるも
のがよい。Kイオンの含有量が10(ミリ当量/100
g)未満のモンモリロナイトでは、耐湿剥離強度が低く
なる傾向となる。また、同様の理由から、モンモリロナ
イト中のNaイオンの含有量は、好ましくは50(ミリ
等量/100g)以下、より好ましくは30ミリ等量以
下〜0ミリ等量の範囲であるのがよい。
【0045】ここで交換性カチオンの含有量は、日本ベ
ントナイト工業会標準試験方法(JBAS−106−7
7)に記載されているベントナイトの陽イオン交換容量
(CEC)の測定方法に基づいて、モンモリロナイトに
含有されるカチオンを陽イオン交換容量測定装置(例え
ば(株)藤原製作所製)を用いて、1N酢酸アンモニウ
ム溶液に24時間かけて浸出させ、浸出液中のカチオン
浸出量をイオンクロマトグラフィー、または原子吸光分
析により測定し、乾燥したモンモリロナイト100gに
対して含まれるNaイオン、Kイオンを当量として算出
したものである。
【0046】本発明の積層フィルムにおいては、平板状
無機結晶体として、交換性カチオンの異なるモンモリロ
ナイトを2種類以上混合して用いても良い。たとえば、
Naイオン型モンモリロナイトとKイオン型モンモリロ
ナイトを使用する場合、モンモリロナイト中のKイオン
型モンモリロナイトの含有量が、好ましくは10〜10
0重量%、より好ましくは90〜100重量%であるよ
うに調整して使用するのがよい。
【0047】また、本発明の積層フイルムにおいて、C
層中のカリウム元素含有量を0.1〜5重量%とするこ
とにより、高湿度下での酸素ガスバリア性およびC層と
基材との密着性を高くすることができる。また、C層中
のナトリウム元素含有量を0.2重量%以下とすること
が、同様の理由により好ましい。塗膜中のカリウム量、
ナトリウム量は、例えば、使用するモンモリロナイトの
種類や量で制御することができる。ここで、組成分析の
方法としては原子吸光法、ICP法などの公知の組成分
析手法を用いることができる。
【0048】本発明に用いる水溶性ポリマーは水に溶解
可能なポリマーである。具体的には、ポリビニルアルコ
ール系重合体またはその誘導体、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース
誘導体、酸化でんぷん、エーテル化でんぷん、デキスト
リンなどのでんぷん類、ポリビニルピロリドン、スルホ
イソフタル酸等の極性基を含有する共重合ポリエステ
ル、ポリヒドロキシエチルメタクリレートまたはその共
重合体などのビニル系重合体、アクリル系高分子、ウレ
タン系高分子、エーテル系高分子あるいはこれらの各種
重合体のカルボキシル基、アミノ基、メチロール基など
官能基変性重合体などが挙げられる。
【0049】中でもポリビニルアルコール系重合体およ
び/またはその誘導体がより好ましく、けん化度80モ
ル%以上のポリビニルアルコール、ビニルアルコール単
位が60モル%以上の共重合ポリビニルアルコールが特
に好ましい。ポリビニルアルコール系重合体の誘導体と
しては、エチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸化物が高湿
度化のガスバリア特性が顕著に改善できることから好ま
しい。
【0050】ポリビニルアルコール系重合体またはその
誘導体の重合度は特に限定されないが、100〜500
0が好ましく、200〜2500がさらに好ましく、4
00〜1800が特に好ましい。重合度が100未満で
あれば塗膜としての強度が不足する場合があり、500
0を越えると塗膜を形成するときの塗剤粘度が高くなり
すぎて均一な塗膜が形成できなくなる場合がある。
【0051】特に、高湿度下での酸素ガスバリア性と、
密着性を高められることから、平均重合度が200〜8
00の範囲の低重合度の水溶性ポリマーと、平均重合度
が1000〜2000の範囲の高重合度の水溶性ポリマ
ーの少なくとも2種類の混合体であることが好ましい。
低重合度の水溶性ポリマーは、平均重合度が300〜7
00の範囲のものがより好ましい。また、高重合度の水
溶性ポリマーは、1300〜1700の範囲のものがよ
り好ましい。
【0052】2種類以上の水溶性ポリマーを使用する場
合、混合ポリマーの平均重合度が200〜2000の範
囲であるのが好ましい。平均重合度が200未満では塗
膜としての強度が不足し、高湿度下での酸素ガスバリア
性および基材との密着性が低下する場合がある。また、
平均重合度が2000を超えると、平板状無機結晶体の
分散性が悪化し、塗膜を形成するときの塗剤粘度が高く
なりすぎて均一な塗膜が形成できなくなる場合があり、
またゲル状物が発生して酸素ガスバリア性が低下する場
合がある。
【0053】本発明における塗膜層(C層)中の平板状
無機結晶体の混合比率は、重量比で1〜60%が好まし
く、10〜50%がより好ましい。平板状無機結晶体の
混合比率がこの範囲であると、ガスバリア性と密着性の
両方を高くすることができる。
【0054】C層には、ガスバリア性を損なわない範囲
内であれば、各種の添加剤が重量比で30%以下含まれ
ていても良い。該各種の添加剤としては、公知の酸化防
止剤、耐候剤、熱安定剤、滑剤、結晶核剤、紫外線吸収
剤、着色剤、レベリング剤、消泡剤等などが使用でき
る。また、ガスバリア性を損なわない範囲で、無機また
は有機の粒子が重量比で20%以下含まれていても良
い。例えば、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化珪素、
フッ化カルシウム、フッ化リチウム、アルミナ、硫酸バ
リウム、ジルコニア、リン酸カルシウム、架橋ポリスチ
レン系粒子などである。
【0055】本発明における塗膜層(C層)の厚さは、
厚ければ厚いほどガスバリア性は高くなるが、製造コス
トが上昇し、経済性が悪くなることから、0.1〜10
μmが好ましく、特に0.2〜3μmであることがガス
バリア性と経済性が両立でき、好ましい。
【0056】本発明の積層フイルムを包装材料として用
いる場合は、該積層フイルム単独で使用しても良いし、
他素材と積層されていても良い。他素材としては一般に
使用されている素材であれば特に限定されず、紙、アル
ミニウム、ケイ素またはその酸化物、金属またはその酸
化物、不織布、樹脂フイルム等があげられる。ここで、
樹脂フイルムとしては、無延伸または2軸延伸フイル
ム、共押出フイルム、コーティングフイルム、蒸着フイ
ルム、溶融押出レジン等が用いられ、その原料としては
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエ
ステル、ナイロン6、ナイロン12などのポリアミド、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル
またはそのけん化物、エチレン酢酸ビニル共重合体また
はそのけん化物、ポリスチレン、芳香族ポリアミド、ア
イオノマー樹脂、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポ
リフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリイミド、ポリアミドイミド、セルロース、酢酸
セルロース、ポリアクリロニトリル、およびこれらの共
重合体などがあげられる。また積層構成も特に限定され
ず、本発明のフイルムと他素材との間に印刷層、接着剤
層、アンカーコート層などがあってもかまわない。
【0057】次に、本発明の積層フイルムの代表的製造
方法について述べるが、本発明が下記に限定されるもの
ではないことはもちろんである。
【0058】まず、樹脂基材層(A層)を構成する樹脂
として、メソペンタッド分率が92%以上のポリプロピ
レン樹脂に本発明のフィルムの製造において発生した自
己回収フレークの混合樹脂と帯電防止剤、滑剤を添加し
て押出機に供給し、280℃の温度で溶融混合させ、同
時に、マット層(B層)を構成する樹脂として、エチレ
ン成分3%のプロピレン-エチレンブロック共重合体に
密度が0.93以上の高密度ポリエチレンを10〜30
重量%添加混合したものを、別の押出機に供給して27
0℃の温度で溶融混合させ、また、D層を構成する樹脂
として、メソペンタッド分率が70〜90%で、融点が
155℃以上、結晶化温度が100℃以上のPPをさら
に別の押出機に供給して260℃の温度で溶融混合さ
せ、それぞれ瀘過フイルターを経た後、スリット状の三
層積層口金でB層/A層/D層に共押出積層してフィル
ム状に成形し、該フィルムを30〜70℃に保った金属
ドラムに巻き付けて冷却固化せしめ無延伸積層フィルム
を得る。ここでB層/A層の2層積層フィルムを得る場
合には、D層は必要ない。
【0059】次いで、該無延伸積層フィルムを110〜
140℃に保たれたロールに通して予熱し、引き続き該
積層フィルムを120〜150℃に保ち、周速差を設け
たロール間に通し、長手方向に4〜7倍に延伸してただ
ちに室温に冷却する。引き続き該延伸フィルムをテンタ
ーに導いて、160℃以上の温度で予熱し、引き続き1
60℃以上の温度で幅方向に5倍以上に延伸し、次いで
幅方向に2%以上の弛緩を与えつつ、160℃以上の温
度で熱固定をして二軸延伸積層フィルムを得る。ここ
で、横延伸時の予熱および延伸温度は、均一なマット調
とするため160℃以上であることが好ましい。
【0060】次に、該二軸延伸積層フィルムを30℃以
上に保たれたロールに通し、15W・分/m2以上で、
該B層およびD層(もしくはA層)の表面にコロナ放電
処理を施して巻き取る。
【0061】次に、上記方法で作製した積層フィルムの
D層(もしくはA層)の表面に塗膜層(C層)を形成す
る。C層の形成方法は特に限定されないが、高速で薄膜
コートする事が可能である点で、塗膜の構成成分を各種
溶媒に分散させた溶液をグラビアコート、リバースコー
ト、スプレーコート、キッスコート、コンマコート、ダ
イコート、ナイフコート、エアーナイフコートあるいは
メタリングバーコートするのが好適である。
【0062】尚、積層フィルムのD層(もしくはA層)
の表面は、塗布前に接着促進処理として、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエチレンイミンなどのアンカー
処理剤を用いてアンカーコート層を設け、その上に塗膜
を形成することがより好ましい。すなわち、A層とC層
の間、または、D層とC層の間に、アンカーコート層
(E層を設けるのが好ましいのである。
【0063】塗膜の乾燥方法は、熱ロール接触法、熱媒
(空気、オイル等)接触法、赤外線加熱法、マイクロ波
加熱法等が利用できる。塗膜の乾燥は、ガスバリア性の
観点から、オフラインコートの場合には60℃〜180
℃、インラインコートの場合には80〜250℃の範囲
内で行われることが好ましく、乾燥の時間としては好ま
しくは1〜60秒、より好ましくは3〜30秒である。
【0064】塗膜層(C層)の構成成分を含んだ塗剤
は、溶媒にモンモリロナイトなどの粒子が均一に分散も
しくは膨潤し、かつ水溶性ポリマーが均一に溶解した溶
液が好ましい。溶媒としては、水または水/低級アルコ
ール混合溶液が好ましく用いられるが、水/低級アルコ
ール混合溶液を用いることがより好ましい。
【0065】ここで、塗剤の固形分濃度は、塗剤の粘
度、乾燥効率等の生産性の観点から2.5%以上で行う
ことが好ましい。2.5%未満の低濃度塗剤を用いる場
合は、塗剤の溶媒に、水との親和性のある揮発性の高い
低沸点溶媒を加える方法、塗膜の乾燥を水の沸点以上の
温度で行う方法等が好ましく用いられる。
【0066】C層の構成成分を含む塗剤には、塗布性を
向上させるために、分散溶液の安定性が維持される範囲
内であれば、混合溶媒中に第3成分として他の水溶性有
機化合物が含まれていても良い。上記水溶性有機化合物
としては例えば、メタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール等のアルコール類、エチレン
グリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、n−ブチルセロ
ソルブ等のグリコール誘導体、グリセリン、ワックス類
等の多価アルコール類、ジオキサン等のエーテル類、酢
酸エチル等のエステル類、メチルエチルケトン等のケト
ン類、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、
カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ
る。また、分散溶液のpHは、溶液の安定性の面から2
〜11が好ましい。
【0067】該塗剤の調整方法は特に限定されないが、
例えば、モンモリロナイトなどを溶媒に均一に分散させ
た後に、水溶性ポリマーを溶媒に均一に溶解させた溶液
と混合する方法等が有効に用いられる。塗剤中で水溶性
ポリマーとモンモリロナイトなどが極めて均一に分散し
ていることが好ましい。特にモンモリロナイトなどは、
分散液液中で二次凝集している可能性があるために、モ
ンモリロナイトを溶媒に分散させた後に、せん断力、ず
り応力のかかるホモミキサー、ジェットアジター、ボー
ルミル、ニーダー、サンドミル、3本ロール等の装置を
用いて機械的な強制分散処理を行う方法が好ましく用い
られる。例えば、モンモリロナイトなどを数重量%の濃
度で水に均一に分散させた後に、ホモミキサー等を用い
て分散処理を行い、数重量%の濃度に水に均一に分散さ
せた水溶性ポリマー水溶液と混合した後に再度分散処理
を行い、低級アルコールおよび水を加えて濃度を調整す
る方法等が好ましく用いられる。さらに、この塗剤に架
橋剤、粒子等を含有させてもよい。
【0068】
【実施例】<特性の評価方法>本発明にて用いた特性の
評価方法は以下の通りである。
【0069】(1)表面粗さ(Rt) JIS B 0601−1976に準じて、3次元微細形
状測定器(小坂製作所製、ET−30HK)により、触
針法で最大突起高さRtを測定した。
【0070】(2)光沢度 ASTM D−2457に準じて、デジタル変角光沢計
(スガ試験機社製、UGV−5D)により、入射角60
度、受光角60度で測定した。
【0071】(3)メソペンタッド分率(mmmm) 試料をo-ジクロロベンゼンに溶解し、JEOL製JN
M−GX270装置を用い、共鳴周波数67.93MH
zで13C-NMRを測定した。得られたスペクトルの帰
属およびペンタッド分率の計算については、T.Hay
ashiらが行った方法[Polymer,29,13
8−143(1988)]に基づき、メチル基由来のス
ペクトルについて、mmmmピークを21.855pp
mとして、各ピークの帰属を行い、ピーク面積を求め
て、メチル基由来全ピーク面積に対する比率を百分率で
表示した。詳細な測定条件は以下のとおりである。 測定溶媒:o-ジクロロベンゼン(90wt%)/ベン
ゼン-D6(10wt%)、試料濃度:15〜20wt
%、測定温度:120〜130℃、共鳴周波数:67.
93MHz、パルス幅:10μsec(45゜パル
ス)、パルス繰り返し時間:7.091sec、データ
ポイント:32K、積算回数:8168、測定モード:
ノイズデカップリング。 なお積層フィルムについては、表層を剥離するか、また
は削りとり、上記と同じ方法にて測定した。
【0072】(4)ガスバリア性 ASTM D−3985に従って、酸素透過率測定装置
(MOCON社製、OX−TRAN2/20)を用いて
酸素透過率を測定した。測定条件は温度20℃、相対湿
度80%RHである。
【0073】(5)塗膜と樹脂基材の密着性(耐湿剥離
強度) まず、本発明の積層フイルム(OPPと言う)の塗膜形
成面と未延伸ポリプロピレンフイルム(CPP、東レ合
成フイルム(株)製T3501、50μm)をポリウレ
タン系接着剤(大日本インキ(株)製 ”ディックドラ
イ” LX−401A、SP−60、配合比 LX−4
01A:SP−60=10:1、希釈溶剤 酢酸エチ
ル)を用いてドライラミネート(乾燥温度 70℃、乾
燥時間 30秒、塗布量 塗剤有効成分で2.0g/m
2ドライ)し、40℃で48時間エージングする。次に
フイルム幅(TD)方向に幅15mm、長手(MD)方
向に長さ10cmにサンプリングし、恒温恒湿槽にて4
0℃、90%RHで48時間に加湿エージングする。そ
して、エージング完了直後に引張試験器(島津製作所製
オートグラフIM−100型)にて、CPPとOPPの
剥離強度を測定した。
【0074】(6)モンモリロナイトの交換性カチオン
含有量 日本ベントナイト工業会標準試験方法(JBAS−10
6−77)に記載されているベントナイトの陽イオン交
換容量(CEC)の測定方法に基づいて、モンモリロナ
イトに含有されるカチオンを陽イオン交換容量測定装置
(例えば(株)藤原製作所製)を用いて、1N酢酸アン
モニウム溶液に4〜24時間かけて浸出させ、浸出液中
のカチオン浸出量をイオンクロマトグラフィーにより測
定し、乾燥したモンモリロナイト100gに対して含ま
れるNaイオン、Kイオンを当量として算出した。
【0075】(7)塗膜中のカリウム、ナトリウム元素
含有量 積層フイルムから測定に必要な量を切り出し、測定サン
プルとする。該測定サンプルの重量を測定した後、10
0℃の水に浸漬して塗膜を基材から剥離し、原子吸光分
析を用いてカリウム元素の量を測定した。前記の塗膜を
剥離した基材を乾燥して重量を測定し、塗膜剥離前の重
量から引いたものを測定サンプル中の塗膜の重量とし、
塗膜中のカリウム元素の含有量を算出した。
【0076】実施例1 本発明の樹脂基材層(A層)樹脂としてメソペンタッド
分率が97%(II=96.5%、MFI=2.0g/
10分)のポリプロピレン樹脂と本発明のフィルムの製
造において発生した自己回収フレークの混合樹脂に、帯
電防止剤としてグリセリン脂肪酸エステルとアルキルジ
エタノールアミン脂肪酸エステルを1:1の割合に混合
したものを0.8重量%添加して、押出機に供給し、2
80℃の温度で溶融混合させ、次にマット層(B層)樹
脂として、エチレン成分13重量%のプロピレン−エチ
レンブロック共重合体に、密度が0.932の高密度ポ
リエチレンを20重量%添加混合して、別の押出機に供
給し、270℃の温度で溶融混合させ、また熱可塑性樹
脂層(D層)樹脂として、メソペンタッド分率が74%
で、融点が161℃、結晶化温度が110℃の低立体規
則性ポリプロピレン樹脂(II=88%,MFI=3.
2g/10分)に、粒径1μmのポリメタクリル酸系重
合体の架橋粒子(架橋PMMA)を0.15重量%添加
したものを、3台目の押出機に供給して、260℃の温
度で溶融混合させ、それぞれ瀘過フイルターを経た後、
スリット状の三層積層口金で厚み構成がB層/A層/D
層=1/8.5/0.5の比で共押出積層してフィルム
状に成形し、該フィルムを60℃に保った金属ドラムに
巻き付けて冷却固化せしめ、厚さ950μmの無延伸積
層フィルムを得た。
【0077】次いで、該無延伸積層フィルムを130℃
に保たれたロールに通して予熱し、引き続き該積層フィ
ルムを140℃に保ち周速差を設けたロール間に通し、
長手方向に4.75倍に延伸してただちに室温に冷却す
る。引き続き該延伸フィルムをテンターに導いて、17
0℃の温度で予熱し、引き続き160℃の温度で幅方向
に10倍延伸し、次いで幅方向に8%以上の弛緩を与え
つつ、160℃の温度で熱固定をして厚さ20μmの二
軸延伸積層フィルムを得た。次に該二軸延伸積層フィル
ムを40℃に保たれたロールに通し、空気中で15W・
分/m2で両面にコロナ放電処理を施して巻き取った。
このときのフィルム構成を表1に示し、フィルム特性を
表2に示した。
【0078】次に、モンモリロナイトとして平均粒子径
1.0μmのモンモリロナイト(クニミネ工業製、”ク
ニピア”−F、Naイオン含有量100meq/100
g、Kイオン含有量2.3meq/100g)を水に分
散させ、固形分濃度3重量%のA1液を作った。A1液
に対しカリウム量がモンモリロナイトの陽イオン交換容
量の1倍となる塩化カリウムを加えて、層間にあるNa
イオンの一部をKイオンに交換した後、Kイオンに置き
換えられ水溶液中に排出されたNaイオンを取り除くた
め、濾紙を用いて濾過した。濾紙上残留物をモンモリロ
ナイト固形分5gに対し1リットルの精製水で洗浄し、
K−モンモリロナイトM1を作製した。
【0079】K−モンモリロナイトM1を水を用い、固
形分濃度4重量%になるように再分散させA2液を作製
した。ここでA2液中のモンモリロナイトのKイオン含
有量Naイオン含有量を測定したところ、それぞれ9
1.1meq/100g、12.5meq/100gで
あった。
【0080】次に、A2液をさらに粒子の凝集物が無く
なるように、ホモミキサー(回転数3500rpm)に
より機械的な分散処理を行いA3液を作製した。
【0081】水溶性ポリマーとしてけん化度98.0モ
ル%、重合度500のポリビニルアルコール(以下PV
OHと略す)、溶媒として水を用い、固形分濃度6.7
重量%のB1液を作製した。B1液を再度ホモミキサー
により分散処理を行いB2液を作製した。
【0082】A3液とB2液を重量比でA3液:B2液
=42:58で混合し、ホモミキサーにより分散処理
し、さらにイソプロピルアルコール(以下IPA)を全
溶媒に対して20重量%混合し、固形分濃度が4.5重
量%になるように塗剤を調製した。
【0083】前記した2軸延伸ポリプロピレンフイルム
の光沢面に、グラビアコーター(塗工速度150m/
分)にて、ウレタン系接着剤(武田薬品(株)製、主剤
”タケラック” A3210、硬化剤 ”タケネー
ト” A3070)を酢酸エチルにて希釈したものを、
乾燥後の膜厚0.2μmになるように塗布し、熱風乾燥
式ドライヤー内に導き、低張力下で70℃、5秒間乾燥
し、アンカーコート層(以下AC層)を設けた。その
後、該AC層表面に、前記塗剤を乾燥後の膜厚0.5μ
mになるように塗布し、熱風乾燥式ドライヤー内に導
き、低張力下で120℃、10秒間乾燥し積層フイルム
を作製した。得られた積層フイルムの構成を表1に、フ
ィルム特性を表2に示した。
【0084】B層の表面粗さ(Rt)は、3.7μmで
あった。また、表2に示すように、積層フイルムはガス
バリア性、耐湿密着性に優れていた。また、最外層であ
るマット層表面の光沢度が低く、渋みのある落ち着いた
表面効果が得られ、高級感を醸し出すことのできるマッ
ト調フィルムが得られた。さらに、このフィルムは滑り
性も良好でスリットや印刷、ラミネート等の2次加工も
問題なく行うことができた。
【0085】実施例2 実施例1において、熱可塑性樹脂層(D層)を積層せず
に樹脂基材層(A層)とマット層(B層)の2層構成
(B層/A層)のフィルムとした以外は、実施例1と同
様にして、塗膜層(C層)を形成し、積層フイルムを作
製した。得られた積層フイルムの構成を表1に、フィル
ム特性を表2に示した。表2に示すように、積層フイル
ムはガスバリア性、耐湿密着性に優れ、またマット層表
面の光沢度が低く、渋みのある落ち着いた表面効果が得
られ、高級感を醸し出すことのできるマット調フィルム
が得られた。
【0086】実施例3 モンモリロナイトの層間イオンをKイオンに置換しない
こと以外は実施例1と同様にして積層フイルムを作成し
た。得られた積層フイルムの特性は、表2に示すように
良好なガスバリア性を有していた。
【0087】実施例4 モンモリロナイトとして平均粒子径1.0μmの高精製
Na−モンモリロナイト(クニミネ工業製)の層間にあ
るNaイオンの一部をKイオンに交換した、固形分率3
7%の水含有ケーキ状カリウム置換モンモリナイトM1
bを用意した。該モンモリロナイトM1bを水を用い、
固形分濃度4重量%になるように再分散させA2b液を
作製した。ここでA2b液中のモンモリロナイトのKイ
オン含有量を測定したところ95.3meq/100g
であり、Naイオン含有量を測定したところ4.7me
q/100gであった。次に、A2b液をさらに粒子の
凝集物が無くなるようにツインミキサー(回転数24r
pm及び1100rpm)により機械的な分散処理を行
いA3b液を作製した。
【0088】水溶性ポリマーとしてエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体鹸化物(クラレ製、商品名:エクセバールA
Q4105)を、90℃に熱した水を溶媒として用い、
固形分濃度6.7重量%のB1b液を作製した。さら
に、B1b液をツインミキサーにより分散処理を行いB
2b液を作製した。
【0089】A3b液とB2b液を重量比でA3液:B
2液=42:58で混合し、ツインミキサーにより分散
処理し、さらにイソプロピルアルコール(以下IPA)
を全溶媒に対して20重量%混合し、固形分濃度が4.
5重量%になるように塗剤を調製した。
【0090】次に実施例1と同様に、2軸延伸ポリプロ
ピレンフイルムの光沢面に、グラビアコーター(塗工速
度150m/分)にて、ウレタン系接着剤(武田薬品
(株)製、主剤 ”タケラック” A3210、硬化剤
”タケネート” A3070)を酢酸エチルにて希釈
したものを、乾燥後の膜厚0.2μmになるように塗布
し、熱風乾燥式ドライヤー内に導き、低張力下で70
℃、5秒間乾燥し、アンカーコート層(以下AC層)を
設けた。その後、該AC層表面に、前記塗剤を乾燥後の
膜厚0.5μmになるように塗布し、熱風乾燥式ドライ
ヤー内に導き、低張力下で120℃、10秒間乾燥し積
層フイルムを作製した。得られた積層フイルムの構成を
表1に、フィルム特性を表2に示した。表2に示すよう
に、積層フイルムはガスバリア性、耐湿密着性に優れ、
またマット層表面の光沢度が低く、渋みのある落ち着い
た表面効果が得られ、高級感を醸し出すことのできるマ
ット調フィルムが得られた。さらに、このフィルムは滑
り性も良好でスリットや印刷、ラミネート等の2次加工
も問題なく行うことができた。
【0091】実施例5 市販のマット調フィルム(東レ(株)製、”トレファ
ン”BO YM11、両面コロナ処理品、厚み20μ
m)の光沢面に、グラビアコーター(塗工速度150m
/分)にてウレタン系接着剤(武田薬品(株)製、主剤
”タケラック”A3210、硬化剤 ”タケネート”
A3070)を酢酸エチルにて希釈したものを、乾燥
後の膜厚0.2μmになるように塗布し、熱風乾燥式ド
ライヤー内に導き、低張力下で70℃、5秒間乾燥しア
ンカーコート層(以下AC層)を設けた。その後、該A
C層表面に、実施例4で作製した塗剤を乾燥後の膜厚
0.5μmになるように塗布し、熱風乾燥式ドライヤー
内に導き、低張力下で120℃、10秒間乾燥し積層フ
イルムを作製した。得られた積層フイルムの構成を表1
に、フィルム特性を表2に示した。B層の表面粗さ(R
t)は、4.5μmであった。また、表2に示すよう
に、積層フイルムはガスバリア性、耐湿密着性に優れ、
またマット層表面の光沢度が低く、渋みのある落ち着い
た表面効果が得られ、高級感を醸し出すことのできるマ
ット調フィルムが得られた。さらに、このフィルムは滑
り性も良好でスリットや印刷、ラミネート等の2次加工
も問題なく行うことができた。
【0092】比較例1 実施例1において、マット層(B層)樹脂として、エチ
レン成分3.7%のプロピレン−エチレンランダム共重
合体に粒径2μmの酸化珪素を0.1重量%添加した樹
脂組成とした以外は実施例1と同様にして二軸延伸フィ
ルムを得た。またコロナ放電処理も実施例1と同様に行
い、その後、AC層形成、塗膜層(C層)形成も実施例
1と同様に実施して積層フィルムを得た。得られた積層
フイルムの構成を表1に、フィルム特性を表2に示し
た。B層の表面粗さ(Rt)は、0.5μmであった。
得られたフィルムは、ガスバリア性に優れているもの
の、マット層(B層)の表面粗さ(Rt)が小さく、光
沢度も高くてマット化効果が低く、高級感を醸し出すこ
とのできるフィルムとはならなかった。
【0093】比較例2 実施例1において、マット層(B層)樹脂としてエチレ
ン成分13%のプロピレン−エチレンブロック共重合体
に、平均粒径4μmの炭酸カルシウム30重量%添加混
合した樹脂組成とした以外は実施例1と同様にして2軸
延伸フィルムを得た。またコロナ放電処理も実施例1と
同様に行い、その後、AC層形成、塗膜層(C層)形成
も実施例1と同様に実施して積層フィルムを得た。得ら
れた積層フイルムの構成を表1に、フィルム特性を表2
に示した。B層の表面粗さ(Rt)は、11.0μmで
あった。得られたフィルムは、マット層(B層)の表面
粗さ(Rt)が大きくなり過ぎて、フィルムをスリット
して長尺に巻き取るときに巻きずれを生じ、また2次加
工(塗工)中に突起が削れて白粉を生じ、それが異物と
なって塗膜層(C層)の外観を悪化させた。
【0094】比較例3〜4 実施例1および3において、2軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムへのAC層、塗膜層(C層)の形成を行わなかっ
た。これらのフィルムの酸素バリア性は表2に示すよう
に非常に悪いものであった。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
【発明の効果】本発明で得られた積層フイルムは、酸
素、水蒸気などのガスバリア性に優れるだけでなく、マ
ット化効果(艶消し効果ともいう)を有することにより
渋みのある落ち着いた表面効果が得られ、高級感を醸し
出すことができる包装材料を樹脂材料だけを使用した積
層フィルムで実現できるため、包装材料が軽量化でき、
環境対応性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマット調ガスバリア性積層フィルムの
構成の一例を示す概略図である。
【図2】本発明のマット調ガスバリア性積層フィルムの
構成の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:樹脂基材層(A層) 2:マット層(B層) 3:塗膜層(C層) 4:熱可塑性樹脂層(D層) 5:アンカーコート層(E層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA00C AA00H AC03C AK01A AK01B AK01C AK07A AK07B AK07J AK21C AK69C AL02B BA03 BA07 BA10B BA10C BA15 CC00C DE10C DE10H EJ65 GB15 JA11A JB16C JD02 JL03 JN26B YY00A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂基材層(A層)の片面に、表面粗さ
    (Rt)が1〜10μmのマット層(B層)が積層さ
    れ、A層の他方の面に、少なくとも平板状無機結晶体と
    水溶性ポリマーを含有する塗膜層(C層)が積層された
    ことを特徴とするマット調ガスバリア性積層フィルム。
  2. 【請求項2】平板状無機結晶体がモンモリロナイトであ
    る請求項1に記載のマット調ガスバリア性積層フィル
    ム。
  3. 【請求項3】モンモリロナイトが、カリウムイオンを1
    0(ミリ当量/100g)以上含有するものであること
    を特徴とする請求項2に記載のマット調ガスバリア性積
    層フィルム。
  4. 【請求項4】水溶性ポリマーがポリビニルアルコールお
    よび/またはその誘導体である請求項1〜3のいずれか
    に記載のマット調ガスバリア性積層フィルム。
  5. 【請求項5】樹脂基材層(A層)を構成する樹脂が、メ
    ソペンタッド分率が92%以上のポリプロピレンを含む
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマッ
    ト調ガスバリア性積層フィルム。
  6. 【請求項6】マット層(B層)を構成する材料が、プロ
    ピレンと他の樹脂原料とのブロック共重合体を含むこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマット調
    ガスバリア性積層フィルム。
  7. 【請求項7】マット層(B層)の表面光沢度が50%以
    下である請求項1〜6のいずれかに記載のマット調ガス
    バリア性積層フィルム。
  8. 【請求項8】樹脂基材層(A層)と塗膜層(C層)の間
    に熱可塑性樹脂層(D層)を設けたことを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載のマット調ガスバリア性積
    層フィルム。
  9. 【請求項9】熱可塑性樹脂層(D層)を構成する樹脂
    が、メソペンタッド分率が70〜90%の低立体規則性
    ポリプロピレンを含むことを特徴とする請求項8に記載
    のマット調ガスバリア性積層フィルム。
  10. 【請求項10】樹脂基材層(A層)と塗膜層(C層)の
    間、または、熱可塑性樹脂層(D層)と塗膜層(C層)
    の間に、アンカーコート層(E層)を設けたことを特徴
    とする請求項1〜9のいずれかに記載のマット調ガスバ
    リア性積層フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010509102A (ja) * 2006-11-06 2010-03-25 パノラム・インダストリーズ・インターナショナル・インコーポレイテッド 積層パネル
JP2021518929A (ja) * 2018-04-17 2021-08-05 エルジー・ケム・リミテッド 光拡散性バリアフィルム

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