JP2003326605A - インストルメントパネルの製造方法 - Google Patents

インストルメントパネルの製造方法

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JP2003326605A
JP2003326605A JP2002142080A JP2002142080A JP2003326605A JP 2003326605 A JP2003326605 A JP 2003326605A JP 2002142080 A JP2002142080 A JP 2002142080A JP 2002142080 A JP2002142080 A JP 2002142080A JP 2003326605 A JP2003326605 A JP 2003326605A
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Yasutake Kudo
泰丈 工藤
Kanemitsu Kondo
兼光 近藤
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストルメントパネルを見栄え良く製造す
るための技術を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る製造方法では、基材にスキ
ン層付発泡体を接合したインストルメントパネルを製造
する。この方法では、基材を成形する工程と、発泡材料
を成形型に封じてスキン層付発泡体を成形する工程を別
々に実施する。そして、別々に成形された基材とスキン
層付発泡体を接合する工程を経てインストルメントパネ
ルを製造する。この製造方法では、別々に成形した基材
とスキン層付発泡体(インテグラルスキンフォーム)が
後付けされる。この方法によると、発泡の圧力によって
基材が変形することがなく、スキン層付発泡体が変形す
ることもない。また、後付け方法のように発泡体と表皮
を接合する必要がないので表皮にしわができることもな
い。インストルメントパネルを見栄え良く製造すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、インストルメン
トパネルの製造方法に関する。特にインストルメントパ
ネルの見栄えを良くする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 自動車の運転席や助手席の前方に配置
されるインストルメントパネルは、基材と表皮の間に発
泡体が介在する三層構造のものが多用される。基材は、
インストルメントパネルの形状を維持するとともに、計
器類を収納する。発泡体は、衝突力を吸収する。表皮
は、発泡体の表面を覆ってインストルメントパネルの見
栄えを良くする。インストルメントパネルを製造する技
術が、特開平9−314576号公報や特開2000−
317955号公報等で開示されている。これらの技術
では、予め成形された表皮と基材を成形型にセットし、
セットされた表皮と基材との間の空間に発泡材料を流し
込んで発泡させる。これにより基材と表皮の間に発泡体
が成形され、三層が一体となったインストルメントパネ
ルが完成する。この製造方法を以下では一体発泡方法と
称する。
【0003】また一体発泡方法とは別の製造方法とし
て、表皮と発泡体と基材を別々に成形し、表皮と発泡体
と基材のそれぞれを接着剤等を用いて接合する方法(以
下では後付け方法と称する)がある。また後付け方法を
改良した方法として、表皮と基材間を真空引きして表皮
を発泡体の表面形状に倣わせて接合する方法がある。
【0004】ところで、インテグラルスキンフォーム
(スキン層付発泡体)という発泡成形品が実用化されて
いる。インテグラルスキンフォームは表層部が低発泡で
あり内部が高発泡になっている。表層部は泡がほとんど
残存せずに滑らかであり内部は軟質性を有する。インテ
グラルスキンフォームの表層部(スキン層)の性質はイ
ンストルメントパネルの表皮に必要な性質であり、内部
の性質はインストルメントパネルの発泡体に必要な性質
である。このため、インストルメントパネルにインテグ
ラルスキンフォームを採用することがある。インテグラ
ルスキンフォームを用いたインストルメントパネルを製
造する場合も、一体発泡方法が採用されている。即ち基
材がセットされた成形型に発泡材料(インテグラルスキ
ンフォーム材料)を流し込んで発泡させる。これにより
基材にインテグラルスキンフォームが接合されたインス
トルメントパネルが製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 一体発泡方法では、
発泡材料の発泡によって基材に圧力がかかり、基材に応
力が作用した状態で基材と発泡体が一体化される。基材
に応力が作用した状態で成形された成形体は、成形型か
ら取出されると元の形状に戻ろうとする。これにより発
泡体や表皮(スキン層付発泡体)が変形してインストル
メントパネルの見栄えが悪くなる。後付け方法では、発
泡体の圧縮状態を一定に調整することが難しく、製品毎
の外形形状を一定化することが難しい。特に、表皮と基
材間を真空引きして表皮を発泡体の表面形状に倣わせて
接合する場合には、真空引きしたことに起因して発泡体
が圧縮され、意図した表面形状に仕上がらないという問
題が生じる。この場合、特にインストルメントパネルに
シャープなエッジ形状を付与することは難しい。
【0006】本発明は、上記した実情に鑑みてなされた
ものであり、インストルメントパネルを見栄え良く製造
するための技術を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用と効果】 上記課題
を解決するために、請求項1に記載の製造方法が創作さ
れた。この製造方法では、基材にスキン層付発泡体を接
合したインストルメントパネルを製造する。この方法で
は、基材を成形する工程と、発泡材料を成形型に封じて
スキン層付発泡体を成形する工程を別々に実施する。そ
して、別々に成形された基材とスキン層付発泡体を接合
する工程を経てインストルメントパネルを製造する。こ
の方法では、別々に成形した基材とスキン層付発泡体
(インテグラルスキンフォーム)が後付けされる。この
方法によると、発泡の圧力によって基材に応力が作用す
ることがなく、スキン層付発泡体が変形することもな
い。また、表皮を後付けする必要がなく、製品毎の外形
形状を一定化できる。後付け方法のように発泡体と表皮
を接合する必要がないので表皮にしわができることもな
い。インストルメントパネルを見栄え良く製造すること
ができる。
【0008】一般にインストルメントパネルは複雑な形
状を有している。このため成形型内のスキン層付発泡体
は成形型に対してアンダーカット形状を有する。一体発
泡方法を用いると、スキン層付発泡体が基材と一体化さ
れて容易なことでは弾性変形しないために、型抜きのた
めに成形型を数多くに分割しなければならない。本発明
に係る製造方法では、成形型に対してアンダーカット形
状を有するスキン層付発泡体を弾性変形させて成形型か
ら抜くことができる。スキン層付発泡体は軟らかいので
弾性変形させながら成形型から抜くことができる。成形
型から抜かれるとスキン層付発泡体は元の形状に戻るた
めに、弾性変形させても悪い影響は受けない。スキン層
付発泡体を弾性変形させて抜くことで成形型を数多くに
分割しなくて良い。成形型の生産コストを低減できる。
【0009】また上記課題を解決するために、請求項3
に記載の製造方法が創作された。この製造方法では、基
材と発泡体と表皮を接合したインストルメントパネルを
製造する。この方法では、基材を成形する工程と、表皮
がセットされた成形型に発泡材料を封じて表皮と接合し
た発泡体を成形する工程とを別々に実施する。そして別
々に成形された「表皮と接合した発泡体」と「基材」を
接合する工程を経てインストルメントパネルを製造す
る。発泡の圧力が基材にかかることがなく基材が変形し
ない。また表皮が接合された状態で発泡体が成形される
ために、発泡体と表皮を接合する必要もない。このため
表皮にしわができることもなく見栄えの良いインストル
メントパネルを製造できる。
【0010】また請求項4に記載の製造方法では、基材
と発泡体と表皮を接合したインストルメントパネルを製
造する。この方法では、基材を成形する工程と、発泡体
補強部材がセットされた成形型に発泡材料を封じて発泡
体補強部材が組込まれた発泡体を成形する工程と、基材
と発泡体を接合する工程と、表皮と基材間を真空引きし
て表皮を発泡体の表面形状に倣わせて接合する工程と、
表皮の不要な部分を切除する工程とを実施する。発泡体
補強部材が組み込まれた発泡体を用いて表皮を接合する
ために、真空引きしたことに起因して発泡体が圧縮され
ることがない。このため、意図した表面形状に仕上げる
ことができ、インストルメントパネルを見栄え良く製造
できる。特に、シャープなエッジを持つ外観を実現する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】 各請求項に記載の方法は、以下
に示す形態で好適に実施することができる。 (形態1)各請求項に記載の基材は、樹脂で射出成形さ
れる。 (形態2)請求項1に記載の方法において、基材とスキ
ン層付発泡体は接着剤を用いて接合される。また止め具
を用いて接合しても良い。 (形態3)請求項3に記載の方法において、表皮はスラ
ッシュ成形、真空成形等される。 (形態4)請求項4に記載の方法において、発泡体補強
部材には樹脂やスラブフォームやスコットフォーム等が
用いられる。
【0012】
【実施例】 図面を参照して本発明に係る製造方法の実
施例を説明する。 (第1実施例)図1は、インストルメントパネル10の
斜視図を示す。インストルメントパネル10は、自動車
の運転席や助手席の前方に配置される。インストルメン
トパネル10には、通気口12が設けられている。図2
に、図1のII−II線断面図を示す。図2に良く示される
ように、インストルメントパネル10は、スキン層付発
泡体(インテグラルスキンフォーム)20と基材30が
接合して構成されている。スキン層付発泡体20は、ス
キン層22と発泡層24とから構成されている。スキン
層22と基材30との間に発泡層24が介在した構成に
なっている。発泡層24の両端部には、金属製の止め具
26,26が組み込まれている。基材30は、インスト
ルメントパネル10の形状を維持するとともに計器類を
収納する。スキン層付発泡体20の発泡層24は、衝突
力を吸収する。スキン層22は、発泡層24の表面を覆
ってインストルメントパネル10の見栄えを良くする。
【0013】上記構造を有するインストルメントパネル
10の製造方法について説明する。図6は、第1実施例
に係る製造方法を工程別に示したものである。図6に示
されるように、スキン層付発泡体20と基材30は別々
の工程で製造される。基材30は、PP,ASG,PC
/ABS等の樹脂で射出成形される。スキン層付発泡体
20は、成形型を用いて成形される。スキン層付発泡体
20と基材30の各成形工程は、どちらが早く実施され
ても良いし、同時に実施されても良い。成形型を用いて
スキン層付発泡体20を成形する工程について詳しく説
明する。図3は、成形型を簡単に示したものである。成
形型40は、上型42と下型44から構成されている。
上型42と下型44の間にはキャビティ52が形成され
ている。キャビティ52には、止め具26,26がセッ
トされている(図3では図示省略している)。このよう
にしておくことで、止め具26,26が組み込まれたス
キン層付発泡体20を成形できる。キャビティ52には
発泡材料が流し込まれる。ここで流し込まれる発泡材料
は、ポリウレタン材料である。ポリウレタン材料は、ポ
リオール混合成分とイソシアネート成分とを一定比率で
混合したものである。この発泡材料の発泡体は、いわゆ
るインテグラルスキンフォーム(スキン層付発泡体)と
なる。インテグラルスキンフォームの製造方法は公知で
あり、ここでは詳しく説明しない。上型42と下型44
の表面付近には、低発泡のスキン層22が形成される。
表面がスキン層22で覆われた発泡体20が成形され
る。この時点では、スキン層付発泡体20に組み込まれ
た止め具26,26は図2の破線で示される状態になっ
ている。
【0014】成形型40内にあるスキン層付発泡体20
の符号46,48の部分は、その形を維持しながら成形
型40から抜くことができない。即ちスキン層付発泡体
20は、成形型40に対してアンダーカット形状を有し
ている。本実施例では、スキン層付発泡体20を弾性変
形させながら成形型40から抜く。スキン層付発泡体2
0は軟らかいので弾性変形させながら成形型40から抜
くことができる。成形型40から抜かれるとスキン層付
発泡体20は元の形状に戻るために、強制的に抜くこと
による悪い影響はない。なお、成形型40の分割部50
は、スキン層付発泡体20が使用されるときに視認され
る面(意匠面)22aに配置しないようにしている。こ
のようにすることで成形型40の分割部50の形状が意
匠面22aに転写されることがない。成形型40から抜
かれたスキン層付発泡体20は塗装される。なおインモ
ールドコートを実施しても良い。
【0015】別々に成形されたスキン層付発泡体20と
基材30を組み付けることでインテグラルスキンフォー
ム10が完成する。この組み付け工程は、スキン層付発
泡体20に組み込まれた止め具26,26を折り曲げる
ことで行なわれる(図2の破線で示される状態から実線
で示される状態に折り曲げる)。これによりスキン層付
発泡体20と基材30が接合される。なお止め具26,
26を用いるかわりに接着剤を用いてスキン層付発泡体
20と基材30とを接着して接合しても良い。
【0016】上記の第1実施例に係る製造方法では、別
々に成形した基材30とスキン層付発泡体(インテグラ
ルスキンフォーム)20が後付けされる。この方法によ
ると、発泡の圧力によって基材30が変形することがな
く、スキン層付発泡体20が変形することもない。ま
た、表皮を後付けする必要がなく、製品毎の外形形状を
一定化できる。従来の後付け方法のように発泡体と表皮
を接合する必要がないので表皮にしわができることもな
い。インストルメントパネル10を見栄え良く製造する
ことができる。またスキン層付発泡体20を弾性変形さ
せながら強制的に抜くことで成形型40を数多くに分割
しなくて良い。成形型40の生産コストを低減できる。
【0017】(第2実施例)第2実施例に係る製造方法
では、表皮と発泡体と基材が接合されたインストルメン
トパネルを製造する。図7は、第2実施例に係る製造方
法を工程別に示したものである。表皮はスラッシュ成形
方法を用いて成形する。スラッシュ成形方法は、加熱さ
れた型内に原料を投入し、その原料を溶融そしてゲル化
させて薄膜成形品を得る方法である。本実施例では、表
皮の原料としてTPUやTPO等を用いている。表皮を
成形すると、次に表皮がセットされた成形型に発泡材料
を流し込む。ここで使用される発泡材料はポリウレタン
材料である。このポリウレタン材料を用いても第1実施
例のようにスキン層は形成されない。発泡材料が発泡し
て硬化することで、表皮と接合された発泡体が成形され
る。ここで成形された発泡体は、弾性変形させながら成
形型から抜くようにしても良い。なお成形型には、発泡
体と基材を組み付けるための止め具(第1実施例を参
照)がセットされている。これにより止め具が組み込ま
れた状態で発泡体が成形される。基材は、第1実施例と
同様に樹脂で射出成形される。表皮が接合した発泡体と
基材は別成形される。
【0018】表皮が接合した発泡体と基材を組み付ける
ことでインストルメントパネルが完成する。この組み付
けは、止め具を折り曲げることで行なわれる。なお止め
具を用いずに、接着剤を用いて接着しても良い。
【0019】上記した第2実施例に係る製造方法を用い
ると、発泡の圧力が基材にかかることがなく基材が変形
しない。また表皮が接合された状態で発泡体が成形され
るために、発泡体と表皮を接合する必要もない。このた
め表皮にしわができることもなく見栄えの良いインスト
ルメントパネルを製造できる。
【0020】(第3実施例)第3実施例に係る製造方法
を説明する。図4に、第3実施例に係る方法で製造され
るインストルメントパネル60の断面図を示す。インス
トルメントパネル60は、基材66と発泡体62と表皮
64が接合されて構成されている。基材66と表皮64
との間に発泡体62が介在して構成されている。このイ
ンストルメントパネル60は、第1実施例で製造された
インストルメントパネル10と異なり基材66の表面全
体に発泡体62が接合されていない。基材66の一部に
は、表皮64が直接的に(発泡体62が介在することな
く)接合されている。インストルメントパネル60に
は、通気口68が設けられている。発泡体62には補強
部材70が埋めこまれている。補強部材70は通気口6
8付近に配置されている。この補強部材70は樹脂で成
形されたものである。なお補強部材70は、スラブフォ
ームやスコットフォーム等の比較的硬いフォームを用い
ても良い。これにより、通気口68の両側にはシャープ
なエッジ状の外観が実現されている。
【0021】図8は、第3実施例に係る製造方法を工程
別に示したものである。基材66は、上記各実施例の場
合と同様に、樹脂で射出成形されたものである。発泡体
62は、成形型を用いて成形される。成形型のキャビテ
ィには補強部材70がセットされる。成形型のキャビテ
ィに発泡材料を注入し、発泡材料が硬化することで発泡
体62が成形される。発泡体62は、補強部材70が組
み込まれた状態で成形される。発泡体62は、第1実施
例のようにスキン層が形成されない。別々に成形された
基材66と発泡体62は接着剤により接着される。これ
により基材66と発泡体62が接合される。
【0022】次に表皮64と基材66との間を真空引き
し、表皮64を発泡体62の表面形状に倣わせて接合す
る工程を実施する。この工程について図5を参照して詳
しく説明する。図5は、表皮64が真空成形される様子
を簡単に示したものである。保持台80には、発泡体6
2と接合された基材66が載置されている。保持台80
には、複数の真空引き通路86,86,86が設けられ
ている。図5では、3つの通路86,86,86しか図
示していないが他にも通路が設けられている。この真空
引き通路86,86,86は真空ポンプ82と接続され
ている。真空ポンプ82が駆動すると真空引き通路8
6,86,86の空気が抜ける。保持台80の上方に
は、支持部材88,88で支持されたシート状の表皮6
4が配置されている。発泡体62と基材66の上面には
接着剤が塗布されている。支持部材88を下方に移動さ
せると、発泡体62と基材66の上部を表皮64が被覆
する。この状態で真空ポンプ82を駆動する。すると、
表皮64が発泡体62の表面形状に倣う。接着剤の作用
により、発泡体62と基材66の上面に表皮64が接合
する。表皮64が接合されると、表皮64の不要な部分
を切除する。これにより表皮64と発泡体62と基材6
6が一体となったインストルメントパネル60が完成す
る。
【0023】上記した第3実施例の製造方法を用いる
と、補強部材70が組み込まれた発泡体62を用いて表
皮64を接合するために、真空引きしたことに起因して
発泡体62が圧縮されることがない。このため、意図し
た表面形状に仕上げることができ、インストルメントパ
ネル60を見栄え良く製造できる。特に、補強部材70
を組み込むことで、通気口68の両側にはシャープなエ
ッジ状の外観が実現されている。なお発泡体62と基材
66に接着剤を塗布しないで、表皮64をホットメルト
フィルムでラミネートするようにしても良い。
【0024】以上、本発明の具体例を詳細に説明した
が、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定する
ものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上
に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれ
る。上記した各実施例で製造されるインストルメントパ
ネルには、エアバック展開時の破断部を設けることが好
ましい。例えば溝加工を施しておく。
【0025】また、本明細書または図面に説明した技術
要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術
的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組
み合わせに限定されるものではない。また、本明細書ま
たは図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するも
のであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で
技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インストルメントパネルの斜視図を示す。
【図2】 図1のインストルメントパネルのII−II線断
面図を示す。
【図3】 スキン層付発泡体を成形する型を簡単に示
す。
【図4】 第3実施例に係る方法で製造されるインスト
ルメントパネルの断面図を示す。
【図5】 表皮が真空成形される様子を簡単に示す。
【図6】 第1実施例に係る製造方法を工程別に示す。
【図7】 第2実施例に係る製造方法を工程別に示す。
【図8】 第3実施例に係る製造方法を工程別に示す。
【符号の説明】
10・・インストルメントパネル 20・・スキン層付発泡体 22・・スキン層 24・・発泡層 30・・基材 40・・成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D023 BA01 BA07 BB01 BB22 BD29 BE06 BE31 3D044 BA00 BA12 BB01 BC04 4F211 AC03 AD05 AD17 AH25 AM32 TA03 TA06 TC06 TD11 TJ23 TN42 TN72

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材にスキン層付発泡体を接合したイン
    ストルメントパネルの製造方法であり、 基材を成形する工程と、 発泡材料を成形型に封じてスキン層付発泡体を成形する
    工程と、 別々に成形された基材とスキン層付発泡体を接合する工
    程とを有するインストルメントパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 スキン層付発泡体成形工程では、成形型
    に対してアンダーカット形状を有するスキン層付発泡体
    を弾性変形させて成形型から抜くことを特徴とする請求
    項1に記載のインストルメントパネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 基材と発泡体と表皮を接合したインスト
    ルメントパネルの製造方法であり、 基材を成形する工程と、 表皮がセットされた成形型に発泡材料を封じて表皮と接
    合した発泡体を成形する工程と、 別々に成形された「表皮と接合した発泡体」と「基材」
    を接合する工程とを有するインストルメントパネルの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 基材と発泡体と表皮を接合したインスト
    ルメントパネルの製造方法であり、 基材を成形する工程と、 発泡体補強部材がセットされた成形型に発泡材料を封じ
    て発泡体補強部材が組込まれた発泡体を成形する工程
    と、 基材と発泡体を接合する工程と、 表皮と基材間を真空引きして表皮を発泡体の表面形状に
    倣わせて接合する工程と、 表皮の不要な部分を切除する工程とを有するインストル
    メントパネルの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305893A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The 発泡体の接合構造物及び接合方法
US9346199B2 (en) 2012-12-12 2016-05-24 Hyundai Motor Company Apparatus and method for manufacturing crash pad

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