JP2003324157A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003324157A
JP2003324157A JP2002129747A JP2002129747A JP2003324157A JP 2003324157 A JP2003324157 A JP 2003324157A JP 2002129747 A JP2002129747 A JP 2002129747A JP 2002129747 A JP2002129747 A JP 2002129747A JP 2003324157 A JP2003324157 A JP 2003324157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
adhesion layer
lower electrode
semiconductor device
upper electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002129747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4011391B2 (ja
Inventor
Masayoshi Taruya
政良 多留谷
Takeshi Mori
剛 森
Kenji Shintani
賢治 新谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002129747A priority Critical patent/JP4011391B2/ja
Publication of JP2003324157A publication Critical patent/JP2003324157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4011391B2 publication Critical patent/JP4011391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量素子を有する半導体装置の信頼性を向上
させる。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置は、半導体基板
1上の絶縁膜11上に形成された下部電極2と、下部電
極2上に形成された誘電体膜3と、誘電体膜3上に形成
された上部電極4と、下部電極2、誘電体膜3および上
部電極4を覆う密着層51と、密着層51を覆うように
半導体基板1全面上に形成された絶縁膜6と、絶縁膜6
を貫通し、上部電極4および下部電極2にそれぞれ電気
的に導通する金属配線81,82とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
びその製造方法に関し、より特定的には、キャパシタ等
の容量素子を含む半導体装置およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図16に、従来の半導体装置の一例を示
す。該半導体装置は、特開2001−168290号公
報に開示されている。
【0003】図16に示すように、上記半導体装置は、
半導体基板1上に容量素子を有する。該容量素子は、P
t膜からなる下部電極2、誘電体膜3、上部電極4およ
び該上部電極4上に形成された密着層5を有する。ま
た、下部電極2、誘電体膜3、密着層5により覆われて
いる上部電極4は、絶縁膜6により覆われている。絶縁
膜6にコンタクトホール7を形成し、該コンタクトホー
ル7内に金属配線8を形成する。金属配線8と絶縁膜6
とを覆うように保護膜9を形成する。
【0004】このような容量素子では、密着層5は、T
iNなどの金属窒化膜もしくはTiOx等の金属酸化膜
の単層膜または金属窒化膜と金属酸化膜との積層膜で構
成されている。
【0005】図17(a)〜(f)に、従来の半導体装
置の他の例を示す。該半導体装置は、特開平7−297
364号公報に開示されている。
【0006】図17(a)に示すように半導体基板1上
にPSG膜10を形成し、図17(b)〜(d)に示す
ようにPSG膜10上に容量素子を形成する。容量素子
は、Pt膜からなる下部電極2、誘電体膜3および上部
電極4からなっており、下部電極2、誘電体膜3、上部
電極4は、図17(e)に示すように、絶縁膜6により
覆われている。この絶縁膜6上に、図17(f)に示す
ように、金属配線8を形成する。
【0007】上記の容量素子では、絶縁膜6として、P
t層との密着力を十分なものとするために、燐(P)を
添加した酸化膜(PSG膜)が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図16に示
す半導体装置では、密着層5の欠落した部分において剥
離が生じるという問題点があった。たとえば、絶縁膜6
にコンタクトホール7を形成するエッチング加工工程に
おいて、そのエッチング後のレジスト残渣や加工残渣な
どを除去するための、洗浄液による湿式洗浄工程におい
て、上部電極4と絶縁膜6の界面で剥離が生じるという
問題があった。
【0009】図17に示す半導体装置においても、製造
工程において、密着性がないために剥離を生じるという
問題があった。たとえば、絶縁膜6にコンタクトホール
を形成するエッチング加工工程において、そのエッチン
グ後のレジスト残渣や加工残渣などを十分に洗浄するた
めに、薬液を用いる洗浄処理を行なった場合に、洗浄液
によるPSG膜10の優先的なエッチングが生じること
によって、下部電極2と絶縁膜6の界面で剥離が生じる
という問題があった。
【0010】また、いずれの発明においても、容量素子
が大面積となった場合には、膜ストレスの増大により容
量素子の部分において、絶縁膜6と上部電極4などの間
で剥離を生じるという問題点があった。
【0011】この発明は、上記の課題を解決するために
なされたものであり、半導体装置の信頼性を向上させる
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、基板上の第一の絶縁膜上に形成された下部電極と、
下部電極上に形成された誘電体膜と、誘電体膜上に形成
された上部電極と、下部電極、誘電体膜および上部電極
を覆う密着層と、密着層を覆うように基板全面上に形成
された第二の絶縁膜と、第二の絶縁膜を貫通し、上部電
極および下部電極にそれぞれ電気的に導通する第一と第
二の配線部とを備える。
【0013】このように下部電極、誘電体膜、上部電極
を覆うように密着層を設けることにより、密着層と第二
の絶縁膜との接触面積を増大することができ、第二の絶
縁膜が密着層から剥離することを効果的に抑制すること
ができる。
【0014】下部電極および上部電極は、好ましくは、
Pt、Ru、Irを含む白金族金属からなり、密着層
は、好ましくは、シリコンを含む金属酸化膜もしくは金
属酸化窒化膜からなり、Ti、Al、Ta、Zr、Hf
から選ばれた群からなる少なくとも一種の元素を含む。
【0015】また上記密着層の厚みは、好ましくは、5
nm以上20nm以下であり、密着層は、相対的に薄い
第一の密着層と、相対的に厚い第二の密着層を含むもの
であってもよい。さらに、誘電体膜は、好ましくは、酸
化タンタル(Ta25)、チタン酸ストロンチウム(S
rTiO3)、チタン酸バリウムストロンチウム((B
a,Sr)TiO3)などの誘電率が20以上2000
以下の高誘電率膜である。ここで、誘電率を2000以
下としたのは、本願の出願時点で実用的であると考えら
れる材料がこの範囲に含まれるからであり、将来的にこ
の値以上の誘電率を有する実用的な材料が開発された場
合にはその材料を使用することができる。
【0016】本発明に係る半導体装置の製造方法は、次
の各工程を備える。基板上に第一の絶縁膜を介して下部
電極、誘電体膜および上部電極を形成する。下部電極、
誘電体膜および上部電極を覆うように、シリコンを含む
金属膜もしくはシリコンを含む金属窒化膜を堆積する。
該金属膜もしくは金属窒化膜に酸化処理を施すことによ
り、シリコンを含む金属酸化膜もしくはシリコンを含む
金属酸化窒化膜で構成される密着層を形成する。密着層
を覆うように基板全面上に第二の絶縁膜を形成する。第
二の絶縁膜を貫通し、上部電極および下部電極にそれぞ
れ電気的に導通する配線部を形成する。上記酸化処理の
温度は、好ましくは、0℃以上450℃以下である。
【0017】上記のように下部電極、誘電体膜および上
部電極の形成後にこれらを覆うようにシリコンを含む金
属膜もしくはシリコンを含む金属窒化膜を堆積し、該金
属膜もしくは金属窒化膜に酸化処理を施すことにより、
シリコンを含む金属酸化膜もしくはシリコンを含む金属
酸化窒化膜で構成され下部電極、誘電体膜および上部電
極を覆う密着層を形成することができる。このような密
着層を形成することにより、密着層と第二の絶縁膜との
接触面積を増大することができ、第二の絶縁膜が密着層
から剥離することを効果的に抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図15を用いて、本
発明の実施の形態について説明する。
【0019】実施の形態1.図1は、本実施の形態1に
おける半導体装置の断面図である。本例では、回路素子
が形成された半導体基板上に絶縁膜を形成した後、金属
電極と誘電体膜からなる容量素子を形成する場合につい
て説明する。
【0020】図1に示すように、トランジスタや抵抗、
配線などの回路素子が形成されたシリコン基板等の半導
体基板1上に、絶縁膜11を形成する。たとえば絶縁膜
11は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)
法で形成したシリコン酸化膜(SiO2)である。この
絶縁膜11の下あるいは内部には配線層と層間絶縁膜が
複数層積層されたような回路素子を有しているが、簡単
のため図示を省略している。
【0021】絶縁膜11上に密着層21を形成する。密
着層21としては、たとえばチタン(Ti)等の金属、
窒化チタン(TiN)等の金属窒化物および/またはそ
の積層物であるTiN/Tiなどを用いる。密着層21
上に下部電極2を形成する。下部電極2は、たとえば白
金(Pt)などの貴金属で構成する。なお、白金以外の
材料としてルテニウム(Ru)やイリジウム(Ir)等
の白金族金属を用いることもできる。
【0022】下部電極2上に、誘電体膜3を形成する。
誘電体膜3には、たとえばチタン酸スロトンチウム(S
rTiO3)のような高誘電率材料を用いる。なお、誘
電体膜3は、このほかチタン酸バリウムストロンチウム
((Ba,Sr)TiO3)や、酸化タンタル(Ta2
5あるいはTaOx)などを用いることができる。
【0023】誘電体膜3上に上部電極4を形成する。上
部電極4の材質は、下部電極2の場合と同様に、たとえ
ば白金である。該上部電極4と、下部電極2と、誘電体
膜3とでキャパシタ(容量素子)が形成される。上部電
極4上に密着層41を形成する。密着層41としては、
TiN膜を挙げることができる。
【0024】密着層41、上部電極4、誘電体膜3、下
部電極2、密着層21および絶縁膜11を覆うように密
着層51を形成する。密着層51は、密着層41の上面
および側面上から、上部電極4の側面上、誘電体膜3の
上面および側面上、下部電極2の上面および側面上、密
着層21の側面上に延在し、絶縁膜11の上面上に達し
ている。
【0025】密着層51としては、金属酸化膜や金属酸
化窒化膜等を挙げることができる。具体的には、TiS
i膜を酸化した金属酸化膜や、TiSiN膜を酸化した
金属酸化窒化膜を使用可能である。密着層51の厚み
は、好ましくは、5nm以上20nm以下である。
【0026】密着層51を覆うように絶縁膜6を形成す
る。絶縁膜6には、プラズマCVD法を用いて形成した
SiO2膜などを用いることができる。絶縁膜6にコン
タクトホール(接続孔)61,62を形成する。コンタ
クトホール61は、絶縁膜6、密着層51および密着層
41を貫通して上部電極4に達し、コンタクトホール6
2は、絶縁膜6および密着層51を貫通して下部電極2
に達する。
【0027】コンタクトホール61,62内にバリアメ
タルであるTiN膜71,72と、アルミニウム(A
l)等の金属配線81,82を形成する。この金属配線
81,82、TiN膜71,72および絶縁膜6を覆う
ように保護膜9を形成する。保護膜はSiO2やシリコ
ン窒化膜(SiN)などの絶縁膜で構成される。
【0028】次に、上記の構造を有する本発明の半導体
装置の製造方法について、図2〜図12を用いて説明す
る。図2〜図12は本発明の実施の形態1における半導
体装置の製造工程図である。
【0029】図2に示すように、半導体基板1上に、C
VD法で絶縁膜11を形成する。この絶縁膜11の上
に、容量素子を形成する膜を順次堆積させる。まず図3
に示すように、スパッタリング法により下部電極2の密
着層21を形成する。成膜温度は、300℃でその膜厚
は50nmである。
【0030】次に、下部電極2をスパッタリング法によ
り形成する。成膜温度は200℃から400℃の間であ
り、その厚みは50から200nmである。下部電極2
上に誘電体膜3を成膜する。誘電体膜3の成膜方法に
は、アルゴンと酸化ガス雰囲気中でのRFマグネトロン
スパッタリング法を用いる。成膜時間を35分間とする
ことで、膜厚70nmのチタン酸ストロンチウム膜を得
ることができる。また、その際の基板温度を350℃と
することで、誘電率が100程度の高誘電率とすること
ができる。なお成膜方法としては、プラズマCVD法な
ども用いることができる。
【0031】誘電体膜3の上に、上部電極4を下部電極
と同様にして堆積する。上部電極4の材質は白金であ
り、その膜厚は70nmの程度である。この上に、上部
電極4の密着層41を形成してもよい。この実施の形態
においては、スパッタリング法により密着層41として
TiN膜を形成している。
【0032】次に、図4〜図6に示されているように容
量素子を形成したい部分を残すように、フォトリソグラ
フィー法とドライエッチング法を用いて順次、微細加工
を行なう。
【0033】たとえば、上部電極4を形成する部分に、
フォトリソグラフィー法でレジストマスクを形成し、ド
ライエッチング装置で該マスクを用いてエッチングする
ことで、図4に示すように、密着層41と上部電極4の
加工がなされる。エッチングには、アルゴンと塩素のガ
スのプラズマを用いる。
【0034】同様にして、図5および図6に示すよう
に、誘電体膜3と、下部電極2および密着層21の加工
を行なう。この例では、上部電極4よりも誘電体膜3の
面積が大きく、さらに誘電体膜3よりも下部電極2の面
積(上面の面積)が大きくなるような階段状の形態とな
っている。場合によっては、上部電極4と誘電体膜3を
同じ形態とし、一度に加工することも可能である。ま
た、下部電極2部分は、後でコンタクトホールを通して
配線を形成できるように、上部電極4や誘電体膜3より
も上面の面積が大きくなっている。
【0035】ここで、ドライエッチングによるダメージ
を回復させる目的で、加熱処理を行なう。加熱条件は、
400℃、窒素雰囲気中の常圧加熱炉を用いる。加熱時
間は30分である。なお、雰囲気ガスはアルゴンなどの
希ガスでも、酸素でも同様の効果が得られる。
【0036】下部電極2、誘電体膜3および上部電極4
を含む積層構造を覆うように密着層51を形成する。密
着層51の形成方法は、図7および図8の方法を用いて
行なわれる。
【0037】まず、図7に示すように、半導体基板1上
全体にシリコン(Si)を含んだ金属膜50を堆積す
る。金属膜50には、たとえばスパッタリング法で形成
したTiSi膜などを用いることできる。その膜厚は、
たとえば10nm程度である。この金属膜50を酸化す
ることによって、図8に示すように、金属酸化膜である
密着層51を得る。酸化の方法は、たとえば400℃の
酸素雰囲気中で20分間加熱する方法でよい。このほ
か、オゾン雰囲気中での加熱処理や、酸化雰囲気中での
プラズマ酸化処理などを用いてもよい。上記酸化処理の
温度は、好ましくは、0℃以上450℃以下である。熱
酸化を用いた場合には300〜450℃とすることが好
ましく、プラズマ酸化やオゾン酸化を用いる場合は40
0℃以下が望ましい。
【0038】また、金属膜50としては、スパッタリン
グ法で形成したTiSiN膜などのシリコンを含む金属
窒化膜を用いることできる。その膜厚は、たとえば10
nm程度である。これを酸化することによって、シリコ
ンを含む金属酸化窒化膜である密着層51を得る。酸化
の方法は、たとえば400℃の酸素雰囲気中で20分間
加熱する方法でよい。このほか、オゾン雰囲気中での加
熱処理や、酸化雰囲気中でのプラズマ酸化処理などを用
いてもよい。
【0039】その後、図9のように、プラズマCVD法
を用いてSiO2膜などの絶縁膜6を形成する。そし
て、図10のように絶縁膜6において、上部電極4およ
び下部電極2と金属配線81,82との接続部分にそれ
ぞれコンタクトホール(接続孔)61、62を、フォト
リソグラフィーとドライエッチングで形成する。
【0040】上部電極4へのコンタクトホール61は、
密着層51および密着層41を貫通し上部電極4に達す
るような形状とする。また、下部電極2への接続孔62
は、密着層51を貫通し下部電極2に達するような形状
とすることが望ましい。
【0041】コンタクトホール61、62の内部側面お
よびその周辺の絶縁膜6の上面の部分には、加工の残渣
物が残っていることがある。これを除去するために、剥
離液によって湿式異物除去処理を行なう。剥離液には、
SiO2を極僅かに溶かすような薬液を用いる。薬液の
温度は60℃で処理時間は10分などの条件を用いる。
【0042】続いて、図11のように、上部電極4およ
び下部電極2への配線を形成する。その方法は、半導体
基板1上全面にバリアメタルとなるTiN膜70をスパ
ッタリング法で形成し、さらに金属配線としてアルミニ
ウム(Al)膜80などを堆積する。
【0043】次いで、フォトリソグラフィーでパターニ
ングしたマスクを用いて、TiN膜70およびアルミニ
ウム膜80をドライエッチングし、図12のようにパタ
ーニングする。それにより、TiN膜71,72と金属
配線81,82とを形成する。金属配線81,82は、
必要に応じて、容量素子の周辺の回路や電源供給用の配
線、入力信号の配線などに接続される。
【0044】最後に、図1のように保護膜9を形成する
ことで容量素子部分の工程が終了する。また、場合によ
ってはさらに追加の配線層および絶縁膜の積層工程が繰
り返される。
【0045】このように下部電極2、誘電体膜3、上部
電極4を覆うように密着層51を設けたことにより、絶
縁膜6と密着層51との接触面積を増大することがで
き、絶縁膜6が密着層51から剥離することを効果的に
抑制することができる。特に、絶縁膜6にコンタクトホ
ール61,62開孔後のエッチング残差除去のための湿
式異物除去処理を行なっても、絶縁膜6と下部電極2と
の間において剥離が生じない。
【0046】また、密着層51はSiを含んでいるため
に、SiO2もしくはSiNからなる絶縁膜6,11と
の密着性が優れ、剥離しにくくなる。また、密着層51
に用いられているSiは酸化されることにより高い絶縁
性を示すので、密着層51が上部電極4と下部電極2の
間を接続するように形成されたとしても、上部電極4と
下部電極2の間のリーク電流を増加させることはない。
【0047】さらに、密着層51はTiを含んでいる
が、Tiは反応性が高く、また特に酸素、窒素との結合
が強いため、SiO2もしくはSiNからなる絶縁膜
6,11との密着性がより優れ、剥離しにくくなる。ま
た、密着層51に含まれるTiは酸化されることにより
高い絶縁性を示すので、密着層51が上部電極4と下部
電極2の間を接続するように形成されたとしても、上部
電極4と下部電極2の間のリーク電流を増加させること
はない。
【0048】次に、本実施の形態1における半導体装置
を評価するために種々の実験を行ったので、その結果に
ついて説明する。比較したのは、密着層51が形成され
ていない容量素子のサンプルと、密着層51としてTi
SiNを酸化して形成した金属酸化窒化膜が形成されて
いる容量素子のサンプルである。
【0049】まず、両者の容量素子を、絶縁膜6を形成
する段階まで形成した。ここでは、絶縁膜6の形成方法
として、テトラエトキシシラン(TEOS)と酸素ガス
を用いたプラズマCVD法を用いた。
【0050】次に、コンタクトホール61,62の加工
を行なった。ここで、コンタクトホール61,62の周
辺には、加工の際に飛び散ったエッチング残渣やレジス
トの変質したものが残留している。これらを除去するた
めに、剥離性のある薬液による洗浄処理を行なった。洗
浄処理は温度60℃の薬液を用い、時間は20分とし
た。
【0051】その結果、密着層51が形成されていない
サンプルにおけるコンタクトホール62の約半数ほどに
おいて、下部電極2と絶縁膜6との間において剥離が生
じていた。
【0052】ところが、密着層51が形成されているサ
ンプルにおいては、そのような剥離は観察されず洗浄工
程を経た後も密着性が良好であることが分かった。さら
に、密着層51が形成されてないサンプルで絶縁膜6に
おいて、燐を含んだ(燐珪酸ガラス)PSG膜を用いた
場合も、剥離している部分が観察された。
【0053】従って、剥離を防ぐためには、容量素子の
全面に渡って、密着層51を形成することが有効である
ことが確かめられた。
【0054】次に、密着層51としてTiSiの酸化膜
およびTiSiNの酸化膜を用いたサンプル同士での比
較を行なった。まず、コンタクトホールを設けた後の洗
浄工程での剥離の有無を確かめたところ、いずれのサン
プルにおいても、剥離は認められなかった。また、Ti
の代わりにタンタル(Ta)を用いた場合にも、同様に
剥離は認められなかった。
【0055】今度は、密着層51の絶縁性の評価を行な
った。比較したサンプルは、(A)密着層51を形成し
なかったもの、(B)TiSiの酸化膜からなる密着層
51を用いたもの、および(C)TiSiNの酸化膜か
らなる密着層51を用いたものである。
【0056】サンプルとしては、図12で示した形状の
もので、保護膜9を形成せずに、金属配線81および8
2を形成した段階のものを使用することとした。金属配
線81および82の間に電圧をかけてリーク電流を測定
し、絶縁破壊に達してリーク電流が急増する地点での電
圧、すなわち絶縁破壊電圧を計測した。
【0057】その結果を、図13に示す。まず、サンプ
ル(A)では、およそ20V以上の絶縁耐圧を示してい
る。これが、誘電体膜自体の理想的な絶縁破壊耐圧を示
していると考えられる。ただし、密着性の不足する部分
において、10V程度に絶縁破壊耐圧が低下している不
良個所が見られる。これに対しサンプル(B)および
(C)においては、およそ20V前後の範囲に絶縁耐圧
が揃っており、理想的な誘電体膜3の絶縁耐圧と遜色な
いことが分かる。
【0058】従って、密着層51を設けることによっ
て、膜の剥離などの問題が無くなるとともに、十分な絶
縁性を維持することが可能であることが分かった。
【0059】本実施の形態1では、密着層51として、
TiSiを酸化して得た膜やTiSiNを酸化して得た
膜を用いているが、Tiの代りにTaを用いた場合に
も、同様の結果を得ている。さらに、アルミニウム(A
l)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)など
の元素も、同様な密着力を有するとともに、Siとの化
合物を形成したのちの酸化膜、および酸化窒化膜の絶縁
特性が優れていることが知られている。従って、これら
の元素あるいはその混合物を用いた場合にも同様な効果
が得られる。
【0060】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2について説明する。図14は本発明の実施の形態2に
おける半導体装置の断面図である。
【0061】本実施の形態2では、密着層51が、密着
層41、上部電極4、誘電体膜3および下部電極2の上
面を覆っているが、下部電極2の側面および密着層21
の側面を覆っていない。それ以外は実施の形態1の場合
と同様である。
【0062】本実施の形態2の半導体装置を作製する際
には、実施の形態1の場合と同様に、回路素子が形成さ
れた半導体基板1上に絶縁膜11を形成した後、下部電
極2および上部電極4と誘電体膜3とからなる容量素子
を形成するが、本実施の形態2においては、密着層51
の形成工程を変更している。
【0063】まず、実施の形態1と同様の方法で、上部
電極2および誘電体膜3の加工までの工程を行なう。次
に、ウエハ上全体にシリコンを含む金属窒化膜をスパッ
タリング法で堆積する。ここでは、基板温度200℃窒
素雰囲気中のスパッタリング法によってTiSiN膜を
5nm形成した。これに400℃酸素雰囲気中での酸化
処理を行なって密着層51を形成する。
【0064】これに続いて、フォトリソグラフィーとド
ライエッチング法を用いて、下部電極2の加工を行な
う。以下、絶縁膜6を形成する工程以降を、実施の形態
1と同様の方法で行ない、図14に示す容量素子を有す
る半導体装置を得る。
【0065】図14のような構成とすることで、容量素
子の形成されている平面上であって他の回路部分に密着
層51を必要としない部分があった場合に、密着層51
をあとから除去することが不要となる利点がある。
【0066】実施の形態3.次に、本発明の実施の形態
3について説明する。図15は本実施の形態3における
半導体装置の断面図である。
【0067】本実施の形態3では、実施の形態2と同様
の形状の密着層51を形成し、密着層51を覆うように
シリコン窒化膜(SiN膜)52を形成し、シリコン窒
化膜52上に絶縁膜63を形成している。また、絶縁膜
63上にシリコン窒化膜53を形成し、この上に絶縁膜
64を形成している。
【0068】コンタクトホール61は、シリコン窒化膜
53、絶縁膜63、シリコン窒化膜52、密着層51お
よび密着層41を貫通して上部電極4に達し、コンタク
トホール62は、シリコン窒化膜53、絶縁膜63、シ
リコン窒化膜52および密着層51を貫通して下部電極
2に達する。
【0069】コンタクトホール61内からシリコン窒化
膜53上にバリアメタルとしての窒化タンタル膜73を
介して金属配線83を形成し、コンタクトホール62内
からシリコン窒化膜53上にバリアメタルとしての窒化
タンタル膜74を介して金属配線84を形成する。それ
以外の構成は、実施の形態1および2と同様である。
【0070】本実施の形態3においては、金属配線8
3,84の材料として銅(Cu)を用いている。まず、
上部電極4および誘電体膜3の加工までの工程を、実施
の形態1と同様の方法で行なう。
【0071】次に、ウエハ上全体にシリコンを含む金属
窒化膜をスパッタリング法で堆積する。ここでは、基板
温度200℃窒素雰囲気中のスパッタリング法によって
TiSiN膜を5nm形成した。これに400℃酸素雰
囲気中での酸化処理を行なって密着層51を形成する。
これに続いて、フォトリソグラフィーとドライエッチン
グ法を用いて、下部電極2の加工を行なう。
【0072】密着層51上に、プラズマCVD法でシリ
コン窒化膜(SiN膜)52を60nm堆積する。この
SiN膜52はダマシン法によるCu配線の形成工程で
使われるエッチングストッパーである。この上に絶縁膜
63を形成する。ここでは、絶縁膜63にプラズマCV
D法によるSiO2膜を用いている。この上面を平坦化
するために、化学機械研磨法(CMP:Chemical Mecha
nical Polishing法)を用いて表面を研磨する。
【0073】絶縁膜63の上に、シリコン窒化膜53を
プラズマCVD法により形成する。なお、このシリコン
窒化膜53は、工程によっては省略することも可能であ
る。シリコン窒化膜53上に、絶縁膜64を形成する。
ここでは、絶縁膜64としてフッ素(F)を添加したシ
リコン酸化膜(FSG)を用いている。
【0074】この後、フォトリソグラフィーとドライエ
ッチング法により、コンタクトホールを開孔し、一般に
知られているデュアルダマシン法によりCu配線を形成
し、図15の形態の容量素子を有する半導体装置を得
る。
【0075】なお、図15において、配線部分のバリア
メタル73および74としてはスパッタリング法で形成
した窒化タンタル(TaN)が用いられている。また、
金属配線83および84の材料はメッキ法で形成したC
uである。
【0076】このような形態の容量素子を作成するため
には、CMP法による平坦化研磨をする必要があり、十
分な膜の密着性が必要である。密着層51を形成しない
場合には、100ミクロン角程度の比較的大きい面積の
容量素子を形成した部分で、膜剥がれが発生する場合が
あった。これに対して、密着層51を形成した場合に
は、剥離などの問題を生じることはなかった。
【0077】また、密着層51の上に形成する膜を、ス
パッタリング法により形成したSiNや、SrTi
3、TaOx、(Ba,Sr)TiO3、TiOxなどと
することで、水素バリア膜の役割を持たせることも可能
である。この方法によって、形成した容量素子は、水素
還元雰囲気での処理工程である、プラズマCVD法によ
るSiNの形成工程や、H2アニール処理などの工程を
経た後も良好な特性を維持していた。
【0078】以上のように本発明の実施の形態について
説明を行なったが、今回開示した実施の形態はすべての
点で例示であって制限的なものではないと考えられるべ
きである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示さ
れ、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべ
ての変更が含まれる。
【0079】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、下部電
極、誘電体膜、上部電極を覆うように密着層を設けてい
るので、第二の絶縁膜が密着層から剥離することを抑制
することができ、半導体装置の信頼性を向上することが
できる。
【0080】また、密着層がシリコン(Si)を含み、
第一および第二の絶縁膜がたとえばシリコン酸化膜(S
iO2)やシリコン窒化膜(SiN)等の絶縁膜で構成
される場合には、第一および第二の絶縁膜との密着性が
より優れ、密着層がより剥離しにくくなる。さらに、密
着層に用いられているSiは酸化されることにより高い
絶縁性を示すので、上部電極と下部電極の間を接続する
ように密着層を形成したとしても、上部電極と下部電極
の間のリーク電流を増加させることがない。
【0081】また電極材料として、Pt、Ru、Irを
含む白金族金属を用いた場合には、誘電体膜の絶縁特性
が向上し、大きな容量を得ることができる。この場合
に、密着層の材料として、シリコンを含む金属酸化膜も
しくは金属酸化窒化膜からなり、Ti、Al、Ta、Z
r、Hfから選ばれた群からなる少なくとも一種の元素
を含む材料を用いることにより、密着層と、下部電極、
高・強誘電体膜、上部電極および絶縁膜との良好な密着
性が得られる。また、これらの元素は、酸化されること
により高い絶縁性を示すので、密着層が上部電極と下部
電極の間を接続するように形成されたとしても、上部電
極と下部電極の間のリーク電流を増加させることはな
い。
【0082】また密着層の厚みが5nmより薄い場合に
は、不連続な膜となる可能性があり、密着層による密着
力が低下する。そこで、密着層の厚みを5nm以上とす
ることにより、十分な密着強度が得られる。他方、密着
層の厚みを20nm以下とすることで、密着層を膜厚方
向に亘って均一に酸化できるため、十分な絶縁特性を得
ることができる。これにより、上部電極と下部電極の間
でショートを起こすことを効果的に抑制することができ
る。
【0083】密着層は、後工程で有効となるバリア層と
しても機能し得るが、このためにはある程度の厚みのあ
る密着層が必要である。厚い絶縁性の密着層を作製する
ためには、金属膜もしくは金属窒化膜の膜厚を厚く堆積
したのち、酸化処理によって形成すればよい。しかし、
この方法を用いた場合には、膜厚方向に全体を酸化する
ことが困難となる。そこで、薄い金属膜もしくは金属窒
化膜を堆積した後、これを酸化して薄い第一の密着層を
形成し、該第一の密着層上にこれよりも厚い第二の密着
層を形成することによって、絶縁性の良好な厚い密着層
を形成できる。これにより、ホール形状の加工を行なう
エッチングの停止に用いる、いわゆるエッチングストッ
パーや、水素雰囲気中の処理工程での還元作用による特
性劣化を防止するために容量素子を守る水素バリア層と
して、密着層を用いることが可能となる。また、上部電
極や下部電極を酸化するような問題も生じない。
【0084】誘電体膜が、誘電率20以上2000以下
の高誘電率膜である場合、必要な容量を得るための容量
素子の面積を、誘電率の小さな誘電体膜を用いた場合よ
りも小さくすることができる。そのため、容量素子のあ
る部分の第一の絶縁膜上と第二の絶縁膜との間の密着性
がよくなり、剥離を起しにくくなる。
【0085】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
第二の絶縁膜が密着層から剥離することを効果的に抑制
することができるので、半導体装置の信頼性を向上する
ことができる。また、最初から、酸化性の密着層を直接
(酸化雰囲気中で)形成した場合には、上部電極および
下部電極などを同時に酸化してしまう可能性があり、容
量素子の電気特性が劣化することが懸念される。しか
し、本発明の製造方法では、密着層の堆積を酸化雰囲気
中で行う必要がないため、密着層の堆積時に上部電極や
下部電極を酸化することはなく、その後の酸化処理にお
いて密着層の金属部分のみを酸化することができる。そ
のため、良好な密着性および電気特性が得られる。
【0086】また、高温の処理を行なうと、密着層の下
の部分にも酸化が及ぶため容量素子の特性が損なわれる
などの問題が生じ得るが、酸化処理の温度を450℃以
下とすることで、密着層のみの酸化を行なうことができ
る。したがって、電極材料などを酸化することがなく、
容量素子の電気特性が劣化しない。しかし、0℃よりも
低温であると、水分の影響を受けて密着層の金属部分を
均一に酸化することができない。そこで、酸化処理の温
度を0℃以上とすることにより、密着層の金属部分を均
一に酸化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における半導体装置の
断面図である。
【図2】 図1に示す半導体装置の製造工程における第
1工程を示す断面図である。
【図3】 図1に示す半導体装置の製造工程における第
2工程を示す断面図である。
【図4】 図1に示す半導体装置の製造工程における第
3工程を示す断面図である。
【図5】 図1に示す半導体装置の製造工程における第
4工程を示す断面図である。
【図6】 図1に示す半導体装置の製造工程における第
5工程を示す断面図である。
【図7】 図1に示す半導体装置の製造工程における第
6工程を示す断面図である。
【図8】 図1に示す半導体装置の製造工程における第
7工程を示す断面図である。
【図9】 図1に示す半導体装置の製造工程における第
8工程を示す断面図である。
【図10】 図1に示す半導体装置の製造工程における
第9工程を示す断面図である。
【図11】 図1に示す半導体装置の製造工程における
第10工程を示す断面図である。
【図12】 図1に示す半導体装置の製造工程における
第11工程を示す断面図である。
【図13】 密着層の有無による半導体装置の電気特性
の相違を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態2における半導体装置
の断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態3における半導体装置
の断面図である。
【図16】 従来の半導体装置の一例の断面図である。
【図17】 (a)〜(f)は、従来の半導体装置の他
の例の各製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、2 下部電極、3 誘電体膜、4 上
部電極、5,21,41,51 密着層、6,11,6
3,64 絶縁膜、7,61,62 コンタクトホール
(接続孔)、8,81,82,83,84 金属配線、
9 保護膜、10 PSG膜、50 金属膜、52,5
3 シリコン窒化膜、70,71,72TiN膜、7
3,74 窒化タンタル膜、80 アルミニウム膜。
フロントページの続き (72)発明者 新谷 賢治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 HH32 HH33 JJ01 JJ08 JJ11 JJ32 KK07 KK18 KK33 MM02 MM05 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP27 PP28 QQ08 QQ09 QQ10 QQ11 QQ25 QQ37 QQ48 QQ74 QQ76 QQ89 QQ92 QQ94 RR03 RR04 RR06 RR11 RR14 SS04 SS08 SS11 SS15 TT02 VV10 WW00 WW02 WW03 XX01 XX12 XX14 XX21 5F038 AC02 AC05 AC15 AC17 AC18 CD18 CD20 EZ11 EZ14 EZ15 EZ16 EZ17 EZ20 5F058 BA10 BC03 BC20 BF54 BF62 BF73

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の第一の絶縁膜上に形成された下
    部電極と、 前記下部電極上に形成された誘電体膜と、 前記誘電体膜上に形成された上部電極と、 前記下部電極、誘電体膜および上部電極を覆う密着層
    と、 前記密着層を覆うように前記基板全面上に形成された第
    二の絶縁膜と、 前記第二の絶縁膜を貫通し、前記上部電極および下部電
    極にそれぞれ電気的に導通する第一と第二の配線部と、
    を備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記下部電極および上部電極は、Pt、
    Ru、Irを含む白金族金属からなり、 前記密着層は、シリコンを含む金属酸化膜もしくは金属
    酸化窒化膜からなり、Ti、Al、Ta、Zr、Hfか
    ら選ばれた群からなる少なくとも一種の元素を含む、請
    求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記密着層の厚みは5nm以上20nm
    以下である、請求項1または請求項2に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記密着層は、相対的に薄い第一の密着
    層と、相対的に厚い第二の密着層とを含む、請求項1か
    ら請求項3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記誘電体膜は、誘電率が20以上20
    00以下の高誘電率膜である、請求項1から請求項4の
    いずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 基板上に第一の絶縁膜を介して下部電
    極、誘電体膜および上部電極を形成する工程と、 前記下部電極、誘電体膜および上部電極を覆うように、
    シリコンを含む金属膜もしくは金属窒化膜を堆積する工
    程と、 前記金属膜もしくは金属窒化膜に酸化処理を施すことに
    より、シリコンを含む金属酸化膜もしくは金属酸化窒化
    膜で構成される密着層を形成する工程と、 前記密着層を覆うように前記基板全面上に第二の絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第二の絶縁膜を貫通し、前記上部電極および下部電
    極にそれぞれ電気的に導通する配線部を形成する工程
    と、を備えた半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記酸化処理の温度は、0℃以上450
    ℃以下である、請求項6に記載の半導体装置の製造方
    法。
JP2002129747A 2002-05-01 2002-05-01 半導体装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4011391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129747A JP4011391B2 (ja) 2002-05-01 2002-05-01 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129747A JP4011391B2 (ja) 2002-05-01 2002-05-01 半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003324157A true JP2003324157A (ja) 2003-11-14
JP4011391B2 JP4011391B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=29543066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002129747A Expired - Fee Related JP4011391B2 (ja) 2002-05-01 2002-05-01 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4011391B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007509488A (ja) * 2003-09-25 2007-04-12 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト 基板上に多機能誘電体層を形成する方法
JPWO2005067051A1 (ja) * 2003-12-26 2007-07-26 富士通株式会社 半導体装置、半導体装置の製造方法
JP2009010114A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Murata Mfg Co Ltd 誘電体薄膜キャパシタ
JP2019186495A (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 大日本印刷株式会社 受動素子
WO2023017629A1 (ja) 2021-08-10 2023-02-16 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 導電層構造及び発光装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007509488A (ja) * 2003-09-25 2007-04-12 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト 基板上に多機能誘電体層を形成する方法
US9269669B2 (en) 2003-09-25 2016-02-23 Infineon Technologies Ag Process for producing a multifunctional dielectric layer on a substrate
JPWO2005067051A1 (ja) * 2003-12-26 2007-07-26 富士通株式会社 半導体装置、半導体装置の製造方法
JP4610486B2 (ja) * 2003-12-26 2011-01-12 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置、半導体装置の製造方法
JP2009010114A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Murata Mfg Co Ltd 誘電体薄膜キャパシタ
JP2019186495A (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 大日本印刷株式会社 受動素子
JP7087618B2 (ja) 2018-04-17 2022-06-21 大日本印刷株式会社 受動素子
JP2022120066A (ja) * 2018-04-17 2022-08-17 大日本印刷株式会社 配線構造体
JP7367804B2 (ja) 2018-04-17 2023-10-24 大日本印刷株式会社 配線構造体
WO2023017629A1 (ja) 2021-08-10 2023-02-16 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 導電層構造及び発光装置
KR20240039117A (ko) 2021-08-10 2024-03-26 소니 세미컨덕터 솔루션즈 가부시키가이샤 도전층 구조 및 발광 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4011391B2 (ja) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5455352B2 (ja) 薄膜mimキャパシタ及びその製造方法
JP4901105B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3495955B2 (ja) 半導体メモリ装置及びその製造方法
JP2000091539A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20030174458A1 (en) Thin film structure that may be used with an adhesion layer
WO1998001904A1 (fr) Memoire a semi-conducteur et procede de fabrication
JPWO2011010638A1 (ja) 誘電体薄膜素子及びその製造方法
JP4286439B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000307081A (ja) 半導体メモリ装置の製造方法
JP4011391B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2001060672A (ja) エッチング方法およびエッチングマスク
JP2005524230A (ja) プラグ上コンデンサ構造用障壁
JP2001036024A (ja) 容量及びその製造方法
US6534358B2 (en) Method of fabricating semiconductor device having ferroelectric capacitor
US20020033493A1 (en) Semiconductor storage device and its manufacturing method
JP2704575B2 (ja) 容量素子の製造方法
JPWO2005117119A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4375561B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
TWI517467B (zh) 電阻式記憶體的形成方法
JP4861627B2 (ja) 強誘電体キャパシタの製造方法
TW591754B (en) Semiconductor memory device manufacturing method
JP2003174096A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2011119417A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1168048A (ja) 半導体装置およびその形成方法
JP4805775B2 (ja) イリジウム酸化膜の製造方法、電極の製造方法、誘電体キャパシタの製造方法、及び半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees