JP2003324033A - 積層型電子部品の製造方法 - Google Patents
積層型電子部品の製造方法Info
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Abstract
層型電子部品に関するものであって、積層型電子部品の
生産性向上を目的とするものである。 【解決手段】 積層型電子部品において誘電体ブロック
6を、誘電体シート5とこの誘電体シート5の熱収縮率
より小さい熱収縮率の回路電極7,8,9,10および
電極厚みを回路電極の電極厚みよりも小さく設定したシ
ールド電極11を積層した後に、これらを同時焼成する
ことにより形成した。
Description
に用いられる積層型電子部品の製造方法に関するもので
ある。
く、誘電体ブロック1の内層部分に所望の電気回路を形
成する回路電極2を有し、誘電体ブロック1の側面に図
8に示す如く回路電極2に接続された側面電極3が設け
られる。
す如く各誘電体シート4上に所定の回路電極2を印刷
し、各誘電体シート4を積み重ね、焼結させて誘電体ブ
ロック1とした後に、この誘電体ブロック1の側面の所
定位置に側面電極3を形成するものである。
に、誘電体シート4と回路電極2の熱収縮率の差によ
り、焼結時に誘電体ブロック1が反ることを防止するた
め、それぞれの熱収縮率が略同等となる素材を選択して
使用していた。
極2及び誘電体シート4をそれぞれの熱収縮率が略同等
のものを使用した場合、回路電極2の印刷ばらつきや誘
電体シート4の形状ばらつきによって、図9に示す如く
回路電極2の端部が誘電体ブロック1の側面に確実に露
出せず、回路電極2と側面電極3との接続が不確実なも
のとなっていた。
て、積層型電子部品の生産性向上を目的とする。
するため本発明は、積層型電子部品において誘電体ブロ
ックを、誘電体シートとこの誘電体シートの熱収縮率よ
り小さい熱収縮率の回路電極を積層した後に、これらを
同時焼成することにより形成したのである。
は、複数の誘電体シートを積層成形した誘電体ブロック
と、この誘電体ブロックの内層に設けられた回路電極
と、前記誘電体シートの略全面に形成されるとともに前
記回路電極より下側にのみ設けられたシールド電極とを
備え、前記シールド電極の電極厚みを前記回路電極の電
極厚みよりも小さく設定した積層型電子部品において、
前記誘電体ブロックは、誘電体シートとこの誘電体シー
トの熱収縮率より小さい熱収縮率の回路電極およびシー
ルド電極を積層した後に、同時焼成することにより形成
することを特徴とした積層型電子部品の製造方法であっ
て、誘電体ブロックの下側にのみ設けられたシールド電
極の電極厚みを回路電極のものより小さくしたことで、
焼成時に発生する誘電体ブロックの反りを抑制できる。
は、回路電極を形成する電極ペーストと異なる電極ペー
ストを用いて形成したことを特徴とする請求項1に記載
の積層型電子部品の製造方法であって、シールド電極に
回路電極を形成する電極ペーストと異なる電極ペースト
を用いることで、印刷工法を変更することなくシールド
電極の電極厚みを回路電極のものより小さくすることが
できるので、電極厚みを制御しやすいという特徴を有す
る。
形成する電極ペーストは、回路電極を形成する電極ペー
ストの導体成分の含有量を異ならせたことを特徴とする
請求項2に記載の積層型電子部品の製造方法であって、
シールド電極を形成する電極ペーストの導体成分の含有
量を回路電極のものと異ならせることで、シールド電極
の電極厚みを回路電極のものより小さくすることができ
るので、印刷工法を変更することなくシールド電極の電
極厚みを回路電極のものより小さくすることができ、電
極厚みを制御しやすいという特徴を有する。
て説明する。
層型電子部品である積層型ローパスフィルタの分解斜視
図である。
電体シート5を積層成形した誘電体ブロック6と、誘電
体ブロック6の内層に設けられた回路電極7,8,9,
10及びシールド電極11と、図2に示される誘電体ブ
ロック6の側面に設けられるとともに回路電極7,8,
10が接続された側面電極12と、回路電極7,9,1
0が接続された側面電極13と、シールド電極11が接
続された側面電極14とから構成されている。
体セラミックを使用し、この誘電体シート5上に銀、銅
などの導電率の高い内部電極用電極ペーストを用いて所
定の回路電極7,8,9,10及びシールド電極11を
印刷し、各誘電体シート5を積み重ね、プレスし、誘電
体シート5、回路電極7,8,9,10及びシールド電
極11を同時に約900℃で焼成して誘電体ブロック6
とした後、この誘電体ブロック6の所定の位置に銀、銅
などの導電率の高い外部電極用電極ペーストを用いて側
面電極12,13,14を印刷している。
ルタは、分布定数線路を形成する回路電極7で、図3に
示すインダクタンス15を形成し、回路電極8,9が誘
電体シート5を介して対向することで図3に示すコンデ
ンサ16を形成し、回路電極10がそれぞれ誘電体シー
ト5を介してシールド電極11と対向することで図3に
示すコンデンサ17を形成している。
7,8,10が接続され、側面電極13によって回路電
極7,9,10が接続され、側面電極14によってシー
ルド電極11を接地することで、側面電極12,13を
入出力端子18とする積層型ローパスフィルタが構成さ
れるのである。
いては、誘電体ブロック6を誘電体シート5とこの誘電
体シート5の熱収縮率より小さい熱収縮率の回路電極
7,8,9,10及びシールド電極11を積層した後
に、これらを同時焼成することで形成している。
ブロック6の焼結段階で誘電体シート5より各電極(回
路電極7など)の熱収縮量が小さくなり、各電極の端部
が誘電体ブロック6の側面から突出するようになる。す
なわち、回路電極7,8,9,10及びシールド電極1
1と側面電極12,13,14との接続を確実なものと
することができるので、生産性を向上させることができ
るのである。
ールド電極11の飛び出し量19は、5〜15μm程度
とすることが好ましい。何故ならば、側面電極12,1
3,14の電極厚みは通常10〜20μmであり、これ
以上回路電極12,13,14の飛び出し量19を大き
くする必要がないからである。また、回路電極7,8,
9,10の飛び出し量19を20μm以上にするために
熱収縮率を大きく異ならせた場合は、誘電体ブロック6
にクラックまたはデラミネーションが発生し、生産性を
悪化させてしまうものである。よって実際には、回路電
極7,8,9,10及びシールド電極11の熱収縮率を
誘電体シート5より0.1〜1%程度小さくすることが
望ましいものとなるのである。
ては、誘電体ブロック6における回路電極7より上側部
分が誘電体シート5のみが設けられた構成、言い換えれ
ばシールド用の電極が設けられない構成となっているの
で、回路電極7で形成される分布定数線路を高インピー
ダンスなものとでき、回路電極7で大きなインダクタン
スを構成することができ、分布定数線路を形成する回路
電極7の線路長を短くすることができる。
が可能であるとともに、回路電極7の導体損失による特
性劣化を抑制することができるのである。
極7を誘電体ブロック6の中央より上側に形成すること
で、回路電極7とシールド電極11との距離を大きくす
ることができるので、分布定数線路をさらに高インピー
ダンスなものとできるのである。
は、誘電体ブロック6の外周表面に構成されても同様の
効果を奏する。
てシールド電極11の電極厚みは、図5に示す如く回路
電極7,8,9,10のものより小さく設定している。
ールド電極11の熱収縮率を誘電体シート5の熱収縮率
より小さくしたことで、焼結段階で生じる誘電体ブロッ
クの反りを抑制するためのものである。
ト5の略全面に形成されたものであるのに対して、各回
路電極7,8,9,10がそれぞれ誘電体シート5に部
分的にしか形成されておらず、これにより回路電極7,
8,9,10がそれぞれ設けられた層とシールド電極1
1が設けられた層の熱収縮量が焼結段階で異なってしま
い応力が生じてしまう。
極11が設けられた層が誘電体ブロック6において回路
電極7,8,9,10よりも下層に配置されていること
から、誘電体ブロック6を図6に示す如く反るように作
用するのであるが、前述したようにシールド電極11の
厚みを回路電極7,8,9,10のものより小さく設定
したことで、シールド電極11の熱収縮率による影響が
少なくなり、この結果、誘電体ブロック6の反りが抑制
できるのである。
電極7,8,9,10のものより小さくする手段として
は、シールド電極11を回路電極7,8,9,10を形
成する電極ペーストと異なる電極ペーストを用いて形成
するのである。
で、回路電極7,8,9,10とシールド電極11を同
条件で印刷しても焼結状態が異なるため、それぞれの電
極厚みを異なるものにできるので、生産工程において印
刷設備や印刷条件を変えることなく電極厚みを変更でき
生産性の高いものとなるのである。
ペーストは、回路電極7,8,9,10を形成する電極
ペーストにおける電極成分の含有量のみを異ならせたも
のとすれば、焼結後の回路電極7,8,9,10とシー
ルド電極11の成分が同一となり、かつ電極厚みだけが
異なったものとでき、電極ペーストを異ならせたときに
生じる導体損失の劣化を抑制できるのである。
ロックを誘電体シートとこの誘電体シートの熱収縮率よ
り小さい熱収縮率の回路電極を積層した後に、これらを
同時焼成することにより形成する回路電極の熱収縮率を
誘電体シートの熱収縮率より小さく設定したので、回路
電極及びシールド電極と側面電極との接続が確実に行
え、積層型電子部品の生産性が向上できるのである。
ィルタの分解斜視図
極の接続状態を示す断面図
ックの反りの状態を示す断面図
状態を示す断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の誘電体シートを積層成形した誘電
体ブロックと、この誘電体ブロックの内層に設けられた
回路電極と、前記誘電体シートの略全面に形成されると
ともに前記回路電極より下側にのみ設けられたシールド
電極とを備え、前記シールド電極の電極厚みを前記回路
電極の電極厚みよりも小さく設定した積層型電子部品に
おいて、前記誘電体ブロックは、誘電体シートとこの誘
電体シートの熱収縮率より小さい熱収縮率の回路電極お
よびシールド電極を積層した後に、同時焼成することに
より形成することを特徴とした積層型電子部品の製造方
法。 - 【請求項2】 シールド電極は、回路電極を形成する電
極ペーストと異なる電極ペーストを用いて形成したこと
を特徴とする請求項1に記載の積層型電子部品の製造方
法。 - 【請求項3】 シールド電極を形成する電極ペースト
は、回路電極を形成する電極ペーストの導体成分の含有
量を異ならせたことを特徴とする請求項2に記載の積層
型電子部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003064896A JP3463689B1 (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | 積層型電子部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003064896A JP3463689B1 (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | 積層型電子部品の製造方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000005525A Division JP3458805B2 (ja) | 2000-01-14 | 2000-01-14 | 積層型電子部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3463689B1 JP3463689B1 (ja) | 2003-11-05 |
JP2003324033A true JP2003324033A (ja) | 2003-11-14 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003064896A Expired - Fee Related JP3463689B1 (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | 積層型電子部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3463689B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006043350A1 (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 積層型セラミック電子部品の製造方法および複合積層体 |
-
2003
- 2003-03-11 JP JP2003064896A patent/JP3463689B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006043350A1 (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 積層型セラミック電子部品の製造方法および複合積層体 |
US7607216B2 (en) | 2004-10-18 | 2009-10-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method for manufacturing monolithic ceramic electronic component |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3463689B1 (ja) | 2003-11-05 |
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