JP2003323174A - 波形データ処理装置 - Google Patents

波形データ処理装置

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JP2003323174A
JP2003323174A JP2002130780A JP2002130780A JP2003323174A JP 2003323174 A JP2003323174 A JP 2003323174A JP 2002130780 A JP2002130780 A JP 2002130780A JP 2002130780 A JP2002130780 A JP 2002130780A JP 2003323174 A JP2003323174 A JP 2003323174A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より負担の少ない処理で、かつ少ないバッフ
ァ容量でミュート期間を含む波形データの処理を行える
ようにする。 【解決手段】 HDDに記憶されている波形データを読
み出してバッファメモリ30に書き込み、サンプリング
周期毎にバッファメモリ30から波形データを1サンプ
ルずつ読み出してミキサに転送して処理する波形データ
処理装置において、録再カウンタ35は、順次バッファ
メモリ30からの読出アドレスを生成し、そのアドレス
からの読み出しを行わせると共に、波形データをミュー
トすべきミュート期間においては、ミュート回路32に
ミュートを指示する。バッファメモリ30から読み出さ
れた波形データはミュート回路32を経てミキサに出力
されるが、ミュートが指示される間は、ミュート回路3
2によってミュートされた波形データがミキサに出力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハードディスク
ドライブ(HDD)等の記憶手段に記憶した波形データ
を処理する波形データ処理装置に関し、特に無音区間を
含む波形データを扱う際の制御に特徴を有する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイク等で集めた音をデジタルの
波形データとしてHDD等の記憶手段に記憶させて録音
することが広く行われるようになっている。そしてこの
ような録音を行う際、あるパートが演奏を一時休止する
場合等、録音を行う必要がない期間がある場合、その期
間はそのパートに対応するトラックのミュート(無音)
期間とし、波形データを記録する代わりにその旨を記録
し、波形データの記録に必要な容量を削減することが行
われている。また、このように録音した波形データを編
集する際にも、あるパートの波形データを一部だけ採用
する際には、そのパートの残りの期間をミュート期間と
して、その旨を記録することが行われている。なお、こ
の明細書において、「ミュート」は、実質的に音が聞こ
えなくなる状態のことをいうものとし、完全な無音と、
多少音が残っていても耳に聞こえない実質的な無音の両
方を含むものとする。
【0003】ところで、このような波形データに対して
合成,変換,出力等の処理を行う場合、一般には、波形
データを記憶手段から読み出し、その波形データを出力
してミキシング等を行ったり、スピーカ等の発音手段を
駆動したりしている。そして、この出力を安定的かつ連
続的に行うため、記憶手段から読み出した波形データを
所定のデータサイズ単位あるいはサンプル数単位で一旦
バッファに書き込み、ここから所定のタイミングで出力
し、またバッファを2期間単位分設け、その一方からデ
ータを出力している間にもう一方に書き込みを行うとい
った制御が行われている。しかし、ミュート期間には波
形データを記録しないものとすると、その期間について
はこの制御をそのまま適用することはできない。
【0004】このような問題に対応した装置として、特
開2001−216736号公報には、予めバッファ中
にミュート期間における波形データを記憶したミュート
領域を設定しておくと共に、波形データの再生中にミュ
ート期間の指示情報に基づき、ミュート期間の開始時点
でバッファからの読み出しアドレスをこのミュート領域
にジャンプさせ、ミュート期間ではミュート領域に記憶
している波形データを出力するようにしたサンプルデー
タ再生装置が開示されている。このような装置によれ
ば、ミュート期間についても波形データのある期間と同
等な制御で合成,変換,再生等の処理を行うことができ
る。またこの期間では、記憶手段からデータを読み出し
てバッファに書き込む処理が必要ないので、処理負担を
低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の構成では、バッファ上に予めミュート期間の
波形データを記憶したミュート領域を設けておく必要が
あり、再生開始時に必要な処理が増えるため再生の開始
に時間がかかるという問題と、バッファに必要な容量が
増え、コストアップにつながるという問題があった。こ
の発明は、このような問題を解決し、波形データ処理装
置において、より負担の少ない処理で、かつ少ないバッ
ファ容量でミュート期間を含むデータの処理を行えるよ
うにすることを目的する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、記憶手段に記憶されている波形データ
を所定のデータサイズ単位あるいはサンプル数単位で順
次読み出してバッファに書き込み、サンプリング周期毎
にそのバッファから上記波形データを1サンプルずつ読
み出し、そのバッファの読み出しを終了したアドレスの
データを上記記憶手段から読み出される新たな期間の波
形データで順次更新して、波形データを連続的に処理す
る波形データ処理装置において、上記サンプリング周期
毎に進行する読出アドレスを発生させるアドレス発生手
段と、上記バッファの上記読出アドレスから波形データ
を読み出す読出手段と、上記サンプリング周期毎に上記
読出手段によって読み出された波形データを処理する波
形処理手段と、ミュート期間を指定してその間のミュー
トを指示するミュート指示手段と、その手段によってミ
ュートの指示があったミュート期間は、上記読出手段に
よって読み出された波形データをミュートして上記波形
処理手段に転送するミュート手段とを設けたことを特徴
とする。また、このような波形データ処理装置におい
て、上記ミュート手段によるミュートが行われている間
に、ミュート期間の後の期間の波形データを上記記憶手
段から読み出して上記バッファに書き込む手段を設ける
とよい。
【0007】また、この発明は、クラスタ単位で波形デ
ータを読み書き可能な波形データ記憶手段に、再生すべ
き波形データの存在するリージョン区間とそのリージョ
ン区間以外のミュート区間とからなるトラックの波形デ
ータとして記憶されている波形データを連続的に処理す
る波形データ処理装置において、上記トラックを構成す
る各リージョン区間について、そのリージョン区間の処
理開始時刻情報と処理終了時刻情報と波形選択情報とを
含むリージョン情報を記憶するリージョン情報記憶手段
と、上記波形データのサンプリング周期毎に進行する読
出アドレスを発生させるアドレス発生手段と、上記波形
データ記憶手段から読み出した波形データを一時的に記
憶する記憶領域を複数有するリングバッファと、上記読
出アドレスと、上記リージョン情報に含まれる各リージ
ョン区間の処理開始時刻情報と処理終了時刻情報とに基
づいて、上記トラックにおける処理中の区間が上記リー
ジョン区間か上記ミュート区間かを判定し、上記ミュー
ト区間である場合にはミュートを指示するミュート指示
手段と、上記リングバッファから上記読出アドレスに基
づいて波形データを読み出し、上記ミュート指示手段に
よってミュートが指示されていない場合にはそのまま、
ミュートが指示されている場合には読み出した波形デー
タを無音波形データに変換して処理する処理手段と、そ
の波形データ処理手段による上記リングバッファからの
波形データの読み出しが1クラスタ分終了した場合に、
上記波形選択情報に基づいて上記波形データ記憶手段か
ら1クラスタ分の波形データを読み出して、上記リング
バッファの上記波形データ処理手段による波形データの
読み出しが終了した領域に記憶させる波形データ転送手
段とを設けたものも提供する。
【0008】このような波形データ処理装置において、
上記処理手段を、上記リージョン区間の先頭において、
上記読出アドレスに基づいて、上記リングバッファにク
ラスタ単位で記憶されている波形データのうちそのリー
ジョンについての波形選択情報の示すアドレスから波形
データを読み出して処理を行うとするとよい。あるい
は、上記ミュート指示手段が、上記リージョン区間の末
尾において、上記読出アドレスが上記リングバッファに
クラスタ単位で記憶されている波形データのうちそのリ
ージョンについての再生終了時刻情報に応じた読出アド
レスまで進行したタイミングで、処理が上記ミュート区
間に入ったものと判定してミュートの指示を開始する手
段を有するようにしてもよい。また、上記ミュート指示
手段が、処理が上記ミュート区間に入ったと判定した
後、上記読出アドレスが次に処理すべきリージョンにつ
いての上記処理開始時刻に対応するアドレスまで進行し
たタイミングで、上記ミュート区間が終了したと判定し
てミュートの指示を中止する手段を有するようにしても
よい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面を参照して説明する。まず、この発明の波形
データ処理装置の実施形態であるマルチトラックレコー
ダ(ハードディスクレコーダ)の構成について、図1を
用いて説明する。図1は、そのマルチトラックレコーダ
の概略構成を示すブロック図である。このマルチトラッ
クレコーダは、複数のチャンネルの信号経路を有し、最
大16トラックの同時録音,16トラックの同時再生,
16トラックの同時再生をしながら4トラックの同時録
音が可能な装置である。そして、録音は、アナログ又は
デジタルの入力波形をデジタルの波形データとして記録
することによって行い、再生は、この波形データを順次
読み出して出力処理することによって行う。また、再生
した波形データに対して、ミキシングやイコライジング
等の合成,変換処理等を行うこともでき、さらにこの処
理後の波形データを録音(記録)することもできる。な
お、上述したチャンネルとは、個々のトラックの波形デ
ータについて信号処理を行う信号経路(各チャンネル毎
に物理的に分割された信号経路のみならず、各チャンネ
ルの波形データが時分割処理される物理的には共通の信
号経路を含む)または該信号経路を流れる波形データ自
体をいう。
【0010】このようなマルチトラックレコーダは、表
示器11,フェーダ12,操作子13,CPU14,フ
ラッシュメモリ15,RAM16,パーソナルコンピュ
ータインタフェース(PCI/F)17,ミキサ18,
データ転送ユニット19,IDE(Integrated Drive E
lectronics)I/F20を備えており、これらが互いに
システムバス23で接続されている。また、HDD21
及びCD−RW(Compact Disk - Rewritable)ドライ
ブ22も備え、これらはIDEI/F20を介してデー
タ転送ユニット19及びシステムバス23に接続されて
いる。
【0011】表示器11は表示手段であり、液晶表示器
(LCD)や蛍光(EL)表示器等によって構成するこ
とができる。そして、このマルチトラックレコーダの動
作状態や設定状態及び、録音,再生を行っている波形デ
ータの内容等を表示するユニットである。フェーダ12
は、各チャンネルにおける入出力の音量(波形データの
波高値)を調整するためのユニットである。操作子13
は、このマルチトラックレコーダの操作を行うための各
種キーやスイッチであり、キーボードとスライドスイッ
チやダイアルスイッチ、ボタンスイッチ等によって構成
することができる。なお、表示器11にグラフィカル・
ユーザ・インタフェース(GUI)を表示して、そのG
UI上のスイッチをこれらのスイッチ等の一部としてあ
るいは一部に代えて用いるようにしてもよい。
【0012】CPU14は、このマルチトラックレコー
ダの動作を統括制御する制御部であり、フラッシュメモ
リ15に記憶された各種制御プログラムを実行すること
によって、各部の動作や波形データの処理等の制御を行
う。フラッシュメモリ15は、書き換え可能な不揮発性
記憶手段であり、各種制御プログラムや設定等の、この
マルチトラックレコーダの動作に必要な情報を記憶する
ユニットである。このフラッシュメモリ15に記憶して
いるプログラムは、例えば新しいプログラムの記録され
たCD−ROMディスクをCD−RWドライブ22にセ
ットして内容を読み込む等することにより、必要に応じ
て書き換えてバージョンアップを行うことができる。設
定の変更も、操作子13からの操作等によって行うこと
ができる。
【0013】RAM16は、CPU14のワークエリア
として使用したり、一時的に必要なデータを記憶したり
するための揮発性の記憶手段である。PCI/F17
は、このマルチトラックレコーダをPC等のコンピュー
タと接続するためのインタフェースである。このマルチ
トラックレコーダをPCに接続することにより、PC側
からこのマルチトラックレコーダの動作を制御すること
が可能になる。
【0014】ミキサ18は、波形処理手段であり、サン
プリング周期毎に、入力される波形データに対して合
成,変換,出力等の処理を行うことのできるデジタルシ
グナルプロセッサ(DSP)である。ここで、合成処理
としては例えばミキシング、変換処理としては例えばイ
コライジングが考えられる。また、このミキサ18は波
形データ入力端子41及び波形データ出力端子42を備
えている。波形データ入力端子41は、マイクその他の
オーディオ機器からの波形データの入力を受け付ける端
子であるが、これらの波形データは、必要な場合にはA
/D変換回路によってデジタルデータに変換してから入
力される。波形データ出力端子42は、ミキサ18によ
る編集後の波形データを出力する端子であり、例えばそ
の波形データを外部のスピーカを備えたオーディオ機器
に出力して発音を行わせることができる。この出力は、
必要な場合にはD/A変換回路によってアナログデータ
に変換して行うことができ、また、光デジタル出力器に
よって行ってもよい。
【0015】さらに、ミキサ18はデータ転送ユニット
19と接続されており、記録すべき波形データをデータ
転送ユニット19に転送したり、データ転送ユニット1
9から処理すべき波形データの転送を受けたりすること
もできる。例えば、波形データ入力端子41から入力さ
れた波形データの録音(記録)を行う場合には、ここか
ら入力された波形データに必要な場合にはミキシング等
の処理を行ってからデータ転送ユニット19に転送す
る。また、HDD21に記録されている波形データに基
づいて外部のオーディオ機器に発音させる場合には、デ
ータ転送ユニット19から転送されてくる波形データに
必要な場合にはミキシング等の処理を行ってから波形デ
ータ出力端子42から出力する。このマルチトラックレ
コーダは、前述したように再生と同時に録音が可能であ
るので、HDD21から読み出されてデータ転送ユニッ
ト19を経由してミキサ18に入力された16トラック
の波形データをミックスダウンして2トラックの波形デ
ータを作成し、これを再びデータ転送ユニット19に出
力し、CD−RWドライブ22に格納されているCD−
RWディスクに記録して音楽CDを作成すること等も行
うことができる。
【0016】データ転送ユニット19は、バッファとし
てバッファメモリ30を備え、ミキサ18及びIDEI
/F20と直接データの授受が可能なように接続されて
いる。そして、IDEI/F20を介してHDD21及
びCD−RWドライブ22から読み出した波形データを
バッファメモリ30に一旦書き込み、サンプリング周期
毎に1サンプルずつ読み出してミキサ18に転送するユ
ニットである。また、ミキサ18から出力された、HD
D21あるいはCD−RWドライブ22に書き込むべき
波形データも、バッファメモリ30に一旦蓄積し、所定
のデータサイズ単位分あるいはサンプル数単位分まとめ
てIDEI/F20に出力して書き込みを行う。この発
明の主な特徴は、このデータ転送ユニット19からミキ
サ18への波形データ転送の制御を行う手段であるが、
この点については後に詳述する。
【0017】IDEI/F20は、HDD21及びCD
−RWドライブ22に対するデータの入出力を行うため
のインタフェースであり、データ転送ユニット19や他
の各部から転送されてくるデータをHDD21やCD−
RWドライブ22に書き込んだり、HDD21やCD−
RWドライブ22から読み出したデータをデータ転送ユ
ニット19や他の各部に転送したりするユニットであ
る。ここで、HDD21へは最大で再生20トラック分
(16トラック再生と同時に4トラック録音を実行時)
の波形データを時分割で入出力でき、CD−RWドライ
ブ22へは2チャンネル分の波形データを時分割で入出
力できる。なお、このIDEI/F20は、ここではI
DEとしているが、HDD21やCD−RWドライブ2
2へのデータ入出力を行うインタフェースであれば特に
これに限定されるものではなく、これに代えてSCSI
(Small Computer System Interface),USB2(Univer
sal Serial Bus 2),IEEE1394(Instituteof El
ectrical and Electronic Engineers 1394)等の他のイ
ンタフェースを用いてもよい。
【0018】HDD21とCD−RWドライブ22と
は、このマルチトラックレコーダで録音した波形データ
や合成,変換,再生等の処理を行う波形データの記憶を
行うための記憶手段である。またその他にも、CD−R
Wドライブ22は、CD−ROMメディア等に記録され
た各種のデータやアプリケーションプログラム等を読み
取ってフラッシュメモリ15に記憶されたプログラムを
更新する際にも用いることができる。以上がこのマルチ
トラックレコーダの概略構成である。以後の説明におい
ては、特に断らない限り、HDD21を記憶媒体として
用いて波形データの録音及び再生を行う場合を例にして
このマルチトラックレコーダの動作について説明する。
【0019】上記のマルチトラックレコーダにおいて、
波形データの録音や再生を行う場合には、CPU14か
らの指示に応じてHDD21とバッファメモリ30の間
のデータ転送とバッファメモリ30とミキサ18との間
のデータ転送が行われる。このうち前者の転送は、HD
D21の1クラスタ分を1単位として行う。この装置に
おいては、録音・再生を安定して行うため、通常のHD
Dよりもクラスタサイズを大きくしており、1クラスタ
は64キロワードである。そして、これは42kHzの
サンプリング周期で1秒間分程度の波形データに相当す
る。また後者の転送は、サンプリング周期毎に、各サン
プリング周期分(1サンプル)の波形データについて行
う。
【0020】バッファメモリ30には、1クラスタ分の
波形データを記憶できる領域が、16トラックについて
それぞれ2つずつ設けられている。この配置を図2に示
すが、Trackの後の数字がトラック番号を示し、そ
れぞれのAとBがそのトラック分の記憶領域として設け
た2つの領域を示す。そして、これらの領域が再生用と
録音用の各々について設けられている。従って、全部で
64クラスタ分の記憶領域が設けられていることにな
る。ただし、上述したように、同時に入出力を行うのは
最大で20トラックであるから、録音と再生の動作に応
じて各記憶領域を各トラックに割り振るようにする場合
には、20トラック分として40クラスタ分の記憶領域
を設ければ足りる。また、AとBの領域を併せてリング
バッファとして用いることもできる。
【0021】このようなバッファメモリ30を介した波
形データの転送についてさらに説明する。録音を行う場
合には、ミキサ18はサンプリング周期毎にそのサンプ
リング周期分の波形データを各トラックについてデータ
転送ユニット19に転送し、データ転送ユニット19は
これをバッファメモリ30の対応する領域(例えば各ト
ラックのA領域とする)に記憶させる。そして、1クラ
スタ分の波形データが記憶されると、そのデータをHD
D21上のそのデータを記憶すべきクラスタに転送して
記憶させる。
【0022】また、この転送中もミキサ18からデータ
転送ユニット19へのデータ転送は継続され、転送ユニ
ット19はこのデータを今度はバッファメモリ30の対
応するもう一つの領域(この場合は各トラックのB領
域)に記憶させる。そして、再び1クラスタ分の波形デ
ータが記憶されると、そのデータをHDD21上のその
データを記憶すべきクラスタに転送して記憶させる。こ
の間にミキサ18からデータ転送ユニット19へ転送さ
れてくる波形データは、今度はA領域に記憶され、HD
D21への転送を終えたA領域のデータを逐次新たなデ
ータに更新する。このように、転送ユニット19は、バ
ッファメモリ30上に設けた各トラックについての2つ
の記憶領域を交互に用いながら、ミキサ18から連続的
に転送されてくる波形データを、クラスタ単位でHDD
21に転送して記憶させる。
【0023】一方、再生を行う場合には、転送ユニット
19はまず、再生する各トラックについて、再生すべき
波形データのうち、先頭から2クラスタ分の波形データ
を読み出してバッファメモリ30上の対応する2つの領
域に記憶させる。ここでは、初めのクラスタ分をA領域
に、2番目のクラスタ分をB領域に記憶させるものとす
る。そして再生を開始すると、転送ユニット19はサン
プリング周期毎に各トラックについてバッファメモリ3
0のA領域の波形データを1サンプルずつ読み出してミ
キサ18に転送する。そして、ミキサ18はこれらの各
波形データについて処理を行う。A領域のデータを全て
転送し終わると、次は続けてB領域のデータの転送を行
うが、同時にHDD21から次のクラスタの波形データ
を読み出し、これを必要なデータを全て転送し終えたA
領域に記憶させてA領域を新たな期間の波形データで更
新する。そして、B領域のデータを全て転送し終わる
と、次はA領域のデータの転送を行うと同時にHDD2
1からさらに次のクラスタの波形データを読み出し、こ
れをB領域に記憶させてこの領域を新たな期間の波形デ
ータで更新する。
【0024】このような処理を行うことにより、記憶手
段に記憶されている波形データを所定のデータサイズ単
位あるいはサンプル数単位で順次読み出してバッファに
書き込み、サンプリング周期毎に該バッファから波形デ
ータを1サンプルずつ読み出して再生し、バッファ中の
読み出しを終了したアドレスのデータを記憶手段から読
み出される新たな期間の波形データで順次更新して、波
形データを連続的に処理することができる。録音と再生
を同時に行う場合には、それぞれについての転送を並行
して行うものとする。
【0025】次に、HDD21における波形データの記
憶方式について図3乃至図5を用いて説明する。図3は
このマルチトラックレコーダのHDD21のアドレス領
域におけるデータの配置を示す図、図4はこのマルチト
ラックレコーダにおけるソングデータの構成について説
明するための図、図5は同じく仮想トラックのデータの
構成について説明するための図である。HDD21のア
ドレス領域は先頭から、固定容量のシステム管理データ
用アドレス領域51と、それに続く最後尾までの共用ア
ドレス領域52に分割されている。そして、共用アドレ
ス領域52には、前方側の端部から波形データがテイク
(録音の単位で、1テイク=1回分の録音)順にトラッ
ク毎にクラスタ単位で分散して記憶されて蓄積され、そ
の蓄積された領域が波形データ領域53となり、一度録
音された波形データは操作者による明示の、該当するテ
イクの消去指令が与えられない限り消去されない。そし
て、後方側の端部から、このクラスタ単位で分散記憶さ
れた波形データを管理するためのソング管理データが複
数ソング分順次記憶されて、ソング管理データ領域54
−1,54−2,……(以下、総称する場合には符号5
4で示す)が順次形成される。
【0026】また、各ソング管理データ領域54は固定
容量(例えば、1ソングあたり1.5メガバイト)であ
り、操作者により新規にソングファイルの作成が指示さ
れるごとに、そのソングについてのソング管理データ領
域54が新たに初期化されて確保され、そのソングにつ
いて波形データの追加や編集がなされるごとにそれに対
応してソング管理データが更新される。各ソング管理デ
ータ領域54は一度定められると固定であり、操作者に
よる明示のソングの消去指令が与えられない限り消去さ
れない。
【0027】システム管理データ用アドレス領域51に
は、ソングごとのソング管理データの記憶位置を知るた
めのデータを含むシステム管理データが記憶されてい
る。ソング管理データ領域54は、ソング単位でHDD
21の全アドレス領域の後方側の端部から順次作成さ
れ、しかも個々のソング管理データ領域54の容量は固
定であるので、システム管理データ用アドレス領域51
にHDD21の全アドレス領域の最後尾のアドレスを記
憶しておくことにより、各ソング管理データ領域54の
開始位置を演算で求めることができる。
【0028】例えば、ソング1のソング管理データ領域
54−1の開始位置は、〔HDD21の全アドレス領域
の最後尾のアドレス〕−〔1つのソング管理データ領域
54の容量〕の演算で求められる。ここで、個々のソン
グ管理データ領域54内では、データは通常どおり前方
側から正方向(アドレスが増加する方向)に記憶される
ことを注記しておく。なお、演算で求める代わりに、シ
ステム管理データ用アドレス領域51に、各ソングのソ
ング管理データ領域54の開始位置のアドレスを記憶し
ておくこともできる。また、上記の例では、共用アドレ
ス領域の最後尾のアドレスがHDD21の全アドレス領
域の最後尾のアドレスに一致する例を示したが、一致し
ないようにしてもよい。
【0029】ところで、各ソングのソング管理データの
内部は、図4に示すような階層構造を有する。1つのソ
ングは16のトラックによって構成され、各トラックは
8つの仮想トラックを持つ。すなわち、各ソングは12
8の仮想トラックを含むことになる。また、録音及び再
生を行う場合には、各トラックについて1つの仮想トラ
ックを選択して行う。そして、録音の場合には、ミキサ
18からデータ転送ユニット19を通して転送されてく
る波形データは、トラック毎に選択されている仮想トラ
ックの波形データとして波形データ領域53に記憶さ
れ、再生の場合には、トラック毎に選択されている仮想
トラックの波形データが波形データ領域53から読み出
されてデータ転送ユニット19を介してミキサ18へ転
送される。そして、例えば複数トラックを同時に録音す
る場合、各トラックの波形データはそれらが記憶される
時点での共用アドレス領域52における波形データ記憶
済み領域の最後尾に続けて記憶されるので、各(仮想)
トラックの波形データは、波形データ領域53内にクラ
スタ単位で分散して記憶されることになる。
【0030】このマルチトラックレコーダにおいて新規
の録音を行う場合、まず新規のソングを作成するが、こ
の状態では、作成されたソングを構成する各仮想トラッ
クは全てミュート区間になっている。そして、トラック
とその中の仮想トラックを選択して録音を行うことによ
り、そのトラックに波形データの存在する区間(リージ
ョン)が形成され、波形データが波形データ領域53に
記憶される。従って、例えば、初めて録音の行われた仮
想トラックには、その録音の終了時にはリージョンが1
つだけ存在することになる。そして、そのリージョンの
再生開始時刻は、ソングの時間軸においてそのリージョ
ンの録音が開始された位置であり、再生時間は、録音開
始から録音終了までの時間である。
【0031】また、同じ仮想トラックの異なる時間範囲
について順次録音を行えば、1つの仮想トラックに複数
のリージョンが形成されることになる。そして、通常、
曲をレコーディングする際には、複数のトラックの複数
の仮想トラックを順次選択して録音が行われる。さら
に、このマルチトラックレコーダにおいては、このよう
に録音した各仮想トラックの各リージョンを編集するこ
ともできる。例えば、各リージョンについて、波形デー
タ領域53に記憶されたそのリージョンに対応する波形
データの読み出し開始位置や終了位置を変更したり、再
生開始時刻や再生時間を変更したりすることができる。
【0032】このように形成した複数のリージョンを含
む仮想トラックのデータは、図5に示すような構成とな
る。まず、波形データは上述したようにクラスタ単位で
分散して記憶されるので、これを連結するため、1クラ
スタ分の波形データをノードとし、各ノードについて、
波形データ領域53におけるそのノードの波形データを
記憶したクラスタのアドレス(後述するクラスタ番号)
と、次のノードを連結するための連結情報(後述する後
のノードのノード番号)とを含む情報を記憶するように
している。そして、各ノードの連結情報に基づいてノー
ドを辿り、各ノードの波形データを記憶したクラスタか
ら波形データを順次読み出すことにより、録音した波形
データを再現することができる。なお、図5において、
各ノードに付した数字はそのノードのノード番号を示
す。
【0033】そして、各リージョンについて、そのリー
ジョンで再生する波形データの先頭を示す再生開始位置
(後述する先頭ノードのノード番号と再生開始ポイン
ト)と、再生開始時刻と、再生時間と、次のリージョン
を連結するための連結情報(後述する後のリージョンの
リージョン番号)とを含む情報を記憶している。図5で
は、ノードの下側に付した上向きの矢印が各リージョン
における再生開始位置を、下向きの矢印が再生終了位置
を示す。これに加えて、仮想トラックの情報として先頭
のリージョンを示す先頭情報(後述する先頭リージョン
のリージョン番号)を含む情報を記憶しておき、再生時
に、先頭情報の示すリージョンから連結情報に基づいて
リージョンを辿り、各リージョンについて記憶している
再生開始時刻から再生時間だけ、再生開始位置から波形
データを順次再生することにより、仮想トラックの波形
データを再生することができる。
【0034】ここで、各仮想トラックにおいて、ソング
の開始時刻からその仮想トラックの最初のリージョンの
再生開始時刻までの区間や、あるリージョンの再生終了
時刻(再生終了時刻の再生時間だけ後)からその次のリ
ージョンの再生開始時刻までの区間等は、対応する波形
データの存在しない区間となる。この実施例において
は、この区間をミュート区間と呼んでいる。このマルチ
トラックレコーダにおいては、上述した各仮想トラッ
ク,リージョン,ノードについての情報をソング管理デ
ータ領域54に記憶し、これらの情報に基づいて波形デ
ータの再生順序及び再生タイミングを決定して再生して
いる。その意味で、これらの情報をシーケンスデータと
呼ぶ。
【0035】各ソングのソング管理データ領域54に
は、そのソング全体にわたる情報を記憶するヘッダ領
域、そのソングの各トラックにおける仮想トラックの情
報を記憶するトラック領域、そのソングの各リージョン
の情報を記憶するリージョン領域、そのソングの各ノー
ドの情報を記憶するノード領域が互いに混在する状態で
含まれている。このソングデータ管理領域54のうちリ
ージョン領域が、リージョン情報記憶手段として機能す
る。このうちヘッダ領域には、そのソングのソング名及
び作成日の情報の他、各トラックについて現在選択され
ている仮想トラックの番号が記憶される。トラック領域
には、各トラックの名前と、各トラックの有する全ての
仮想トラックそれぞれについての先頭リージョンのリー
ジョン番号(又は先頭リージョンのリージョン情報への
ポインタ)が記憶される。このうち、先頭リージョンの
リージョン番号については、例えば図5に示した例の場
合では、第5トラックの第2仮想トラックについて11
9が記憶されることになる。
【0036】そして、リージョン領域には、各リージョ
ンについてのリージョン情報として、前のリージョンの
リージョン番号,後のリージョンのリージョン番号,再
生開始時刻,そのリージョンで最初に再生する先頭ノー
ドのノード番号,先頭ノード内の再生開始ポイント,再
生時間が記憶される。ここで、前のリージョンや後のリ
ージョンのリージョン番号については、該当するリージ
ョンがない場合にはNULL(空白)となる。また、該
当するリージョンのリージョン情報の記憶位置を示すポ
インタとして記憶してもよい。ノード番号についても、
同様にノード情報の記憶位置を示すポインタとして記憶
してもよい。再生開始時刻は、そのリージョンの波形デ
ータの再生を開始する時刻をソングの再生開始からの相
対時刻で指定する。再生時間は、そのリージョンで再生
するノード数及び最終ノード内の再生終了ポイントによ
って指定する。
【0037】例えば、図5に示したリージョン119の
場合には、前のリージョンのリージョン番号としてNU
LL,後のリージョンのリージョン番号として122,
先頭ノードのノード番号として5011,再生開始時刻
として何らかの値,再生開始ポイントとして図中のノー
ド5011の下側に示した上矢印に相当する位置、再生
時間として再生ノード数3とノード5023の下側に示
した下矢印に相当する位置が記憶されることになる。こ
こで、再生開始時刻から再生時間だけ経過した時刻が再
生終了時刻であるので、実質的に再生終了時刻の情報も
リージョン情報として記憶されていることになる。
【0038】ノード領域には、各ノードについてのノー
ド情報として、前のノードのノード番号,後のノードの
ノード番号,HDD21中のそのノードの波形データを
記憶したアドレス(クラスタ番号)が記憶される。ここ
で、前のノードや後のノードのノード番号については、
該当するノードがない場合にはNULL(空白)とな
る。また、該当するノードのノード情報の記憶位置を示
すポインタとして記憶してもよい。例えば、図5に示し
たノード5019の場合には、前のノードのノード番号
として5011,後のノードのノード番号として502
3,そして適切なクラスタ番号を記憶することになる。
【0039】CPU14は、これらのシーケンスデータ
を参照して、各仮想トラックの波形データの記憶位置と
再生タイミングとを認識し、再生時における波形データ
のHDD21からバッファメモリ30への転送と、バッ
ファメモリ30からミキサ18への転送とを制御するこ
とができる。そして、各リージョンにおいてHDD21
中のどの位置に記憶されている波形データを再生するか
を示す情報、すなわち再生するリージョンの先頭ノード
の情報,再生するノードの後のノードのノード番号,再
生開始ポイントと再生終了ポイントの情報が、波形選択
情報である。ただし、波形選択情報の表現および記憶の
形式は、上述したものに限られるものではない。なお、
このマルチトラックレコーダにおいては、波形データを
録音する際には、1つのリージョンの波形データは連鎖
するノードの波形データとして記憶する。この連鎖を示
すのが、図5でノード間を繋ぐ矢印であり、連鎖の先頭
のノードにおいては常にその先頭から波形データが記憶
される。最終ノードにおいては、録音の中止された時点
までしか波形データが存在しないが、それ以降にもミュ
ート状態を示す波形データを書き込み、大きさはやはり
1クラスタ分としている。
【0040】そして、一度録音した波形データに対して
再録音を伴わない切り貼りの編集を行う場合には、もと
の波形データ、すなわち初めに録音した各ノードの波形
データに変更を加えることなく、シーケンスデータを変
更して編集結果を作成する。すなわち、あるリージョン
の先頭部を削除する場合には先頭ノードを後ろのノード
にずらしたり再生開始ポイントにオフセットを設けたり
し、位置をずらす場合には再生開始時刻を変更する等し
ている。このようにしても、CPU14が編集後のシー
ケンスデータを参照して波形データの転送タイミングを
制御すれば、各ノードの波形データ自体を切り貼り編集
して得た波形データを再生する場合と同様の再生を行う
ことができる。
【0041】次に、このようにHDD21に記憶されて
いる波形データを再生する際のデータ転送の制御につい
て、図6及び図7を用いて詳しく説明する。図6は図1
に示したデータ転送ユニット19の構成をより詳しく示
すブロック図、図7は図6に示したレジスタと波形デー
タの読み出しアドレスとの関係について説明するための
図である。このマルチトラックレコーダにおいて、HD
D21に記憶されている波形データを再生する際には、
ソング管理データに従ってHDD21からクラスタ単位
で波形データを順次読み出してデータ転送ユニット19
のバッファメモリに記憶させ、ここからサンプリング周
期毎に1サンプルずつ読み出してミキサ18に転送する
ことは既に述べた。
【0042】この転送の中継を行うデータ転送ユニット
19は、図6に示す構成である。すなわち、HDD21
からIDEI/F20を介して読み込む波形データのバ
ッファメモリ30への書き込みアドレスを制御するため
の転送カウンタ33と比較回路34と、ミキサ18とバ
ッファメモリ30との間で波形データを転送する際(録
音ないし再生時)のバッファメモリ30からの波形デー
タの読み出しアドレスとバッファメモリ30への波形デ
ータの書き込みアドレスとミュート回路32の動作とを
制御するための録再カウンタ35と比較回路36とを備
え、マルチプレクサ31によって転送カウンタ33と録
再カウンタ35との出力の一方を時分割に選択してバッ
ファメモリ30における書き込み及び読み出しアドレス
を制御している。この時分割の態様としては、例えば、
ミキサ18とバッファメモリ30との間の転送を行うた
めの録再カウンタ35の出力をその転送タイミングで優
先的に選択し、その残りの時間に転送カウンタ33の出
力を選択するようにすればよい。さらに、ミュートの指
示があったミュート期間はバッファメモリ30から読み
出された波形データをミュートしてミキサ18に転送す
るミュート手段としてミュート回路32を設けている。
【0043】また、このデータ転送ユニット19はレジ
スタ群37,38も備えており、転送カウンタ33の動
作は比較回路34とレジスタ群37によって、録再カウ
ンタ35の動作は比較回路36とレジスタ群38によっ
て制御される。さらに、録再カウンタ35,比較回路3
6,レジスタ群38は、録音及び再生を行うトラック毎
に同じものを1組ずつ設けている。すなわち、このマル
チトラックレコーダは、最大で16トラックの再生と4
トラックの録音を同時に行うので、録再カウンタ35,
比較回路36,レジスタ群38の組を20組備えてい
る。図7においては、図示の都合上代表して1組のみを
示しており、ここではこの1組の動作を代表して説明す
るが、実際には最大20組の録再カウンタが並列してマ
ルチプレクサ31及びミュート回路32に信号を出力す
ることになる。どの録再カウンタをどのトラックに対応
させるかは、録音/再生の開始時にCPU14が決定す
るものとする。
【0044】16トラックの再生と4トラックの録音を
同時に行うため、20組の録再カウンタ35は録音と再
生のための波形データの転送を時分割化されたタイミン
グで行う。すなわち、録再カウンタ35の出力する読出
アドレスに従って、データ転送ユニット19とミキサ1
8の間では、各サンプリング周期毎に、最大16トラッ
クの再生のための波形データがデータ転送ユニット19
からミキサ18に転送され、また、最大4トラックの録
音のための波形データがミキサ18から転送ユニット1
9に転送される。従って、波形データは図6のミュート
回路32を時分割で通過することになる。20組の録再
カウンタ35はそれぞれ、ミュート回路32にミュート
を指示する場合、その録再カウンタ35の出力する読出
アドレスから波形データを読み出して転送を行うタイミ
ング、すなわち、その録再カウンタ35に対応付けられ
たトラックの波形データがミュート回路32を通過する
タイミングでミュートを指示する。このマルチトラック
レコーダでは、データ転送ユニット19による波形デー
タの転送タイミングに同期してミュートを行うようにし
ているので、時分割化され転送される複数のトラックの
波形データのうちの任意のトラックの波形データをミュ
ートするための構成が簡単である。
【0045】レジスタ群37には、開始アドレスレジス
タSAD,終了アドレスレジスタEAD,トリガフラグ
Trigerが含まれる。そして、HDD21から波形
データを読み出してバッファメモリ30に書き込む場合
には、CPU14が開始アドレスレジスタSADと終了
アドレスレジスタEADにそれぞれ書き込み領域の開始
アドレスと終了アドレスを設定し、IDEI/F20に
HDD21からの読み出しを行う旨と対象のクラスタの
番号を設定する。その後、CPU14がトリガフラグT
rigerに1を書き込むと、HDD21から指定した
クラスタの1クラスタ分の波形データが読み出される。
【0046】転送カウンタ33は、開始アドレスレジス
タSADの値からカウントを開始し、そのカウント値を
書き込みアドレスとしてマルチプレクサ31に出力す
る。そして、前述したようにバッファメモリ30への書
き込みとバッファメモリからの読み出しは並行して行う
ので、マルチプレクサ31はこのタイミングを調整す
る。そしてマルチプレクサ31がタイミングを計ってそ
のアドレスをバッファメモリ30に出力すると、そのア
ドレスへの書き込みが実行される。すると、転送カウン
タ33はカウント値をカウントアップし、次の書き込み
アドレスとしてマルチプレクサ31に出力する。一方、
転送カウンタ33のカウント値は比較回路34にも入力
され、比較回路34はこの値を終了アドレスレジスタE
ADの値と比較する。
【0047】このような手順で転送カウンタ33が終了
アドレスレジスタEADの値までカウントアップする
と、比較回路34での比較が一致するので、この時点で
比較回路34が転送カウンタ33にカウント動作の中止
を指示すると共に、CPU14の処理に割り込みを発生
させて1クラスタ分の波形データの読み込みが終了した
旨を伝達する。ここで、この割り込みは、複数トラック
分の波形データの記憶が同時に必要になった場合に、こ
れらの記憶を順番に効率よく実行するための制御に用い
るものである。
【0048】このような処理により、HDD21上の指
定したクラスタに記憶された波形データを読み出して、
バッファメモリ30上の開始アドレスレジスタSADと
終了アドレスレジスタEADとで指定した領域に書き込
むことができる。ここで、読み出しは常に1クラスタ単
位で行われるので、終了アドレスレジスタEADは設け
ず、終了アドレスは開始アドレスレジスタSADの値か
ら演算で求めるようにしてもよい。なお、録音時にHD
D21への波形データの書き込みを行う場合も、IDE
I/F20に書き込みを行う旨を設定することにより、
同様の動作で、バッファメモリ30上の開始アドレスレ
ジスタSADと終了アドレスレジスタEADとで指定し
た領域に記憶された波形データをHDD21上の指定し
たクラスタに書き込むことができる。
【0049】一方、レジスタ群38には、バッファメモ
リ30上の図2に示した対応するトラックについてのA
領域の読み出し開始アドレスを示すレジスタDest
0,同じくB領域の読み出し開始アドレスを示すレジス
タDest1,A領域の読み出し終了アドレスを示すレ
ジスタTar0,B領域の読み出し終了アドレスを示す
レジスタTar1,ミュート期間における読み出し開始
アドレスを示すレジスタZDest,ミュート期間にお
ける読み出し終了アドレスを示すレジスタZTar,ミ
ュート期間を指定するためのレジスタmute,再生開
始を指示するためのトリガフラグstart,再生終了
を指示するためのトリガフラグstopが含まれる。そ
して、バッファメモリ30から波形データを読み出して
ミキサ18に転送する場合には、CPU14はレジスタ
Dest0,Dest1,Tar0,Tar1,ZDe
st,ZTarのうち必要なレジスタにそれぞれ適切な
値を設定することによって、バッファメモリ30上の波
形データを読み出すべきアドレスを指定する。
【0050】ここで、これらのうちレジスタDest
0,Dest1,Tar0,Tar1の設定値は、基本
的にはバッファメモリ30上の対応する領域の開始ある
いは終了アドレスと一致するが、前述したシーケンスデ
ータによって再生開始ポイントや再生終了ポイントが設
定されその領域に記憶される波形データの一部しか再生
しない場合には、これに応じて領域の途中のアドレスが
設定されることになる。レジスタZDest,ZTar
については後述する。
【0051】HDD21に記録された波形データの再生
を行う場合、再生はソング毎に行うが、CPU14はH
DD21から再生するソングについての前述したシーケ
ンスデータを読み出して参照し、再生すべき仮想トラッ
ク、リージョン及びノードの構成や再生タイミング、そ
してミュート期間の配置を認識する。そして、再生する
仮想トラックの初めがミュート期間でなく、ソングの再
生開始とその仮想トラックの波形データの再生開始が同
時の場合、再生開始準備として、上述した処理によって
初めの2クラスタ(2つのノード)分の波形データをH
DD21から読み出させ、それぞれバッファメモリ30
のA領域とB領域に記憶させておく。
【0052】そして、ユーザが操作子13のプレイボタ
ンを押下する等して再生開始を指示すると、CPU14
はトリガフラグstartに1を書き込み、転送開始の
トリガをかける。すると、録再カウンタ35はレジスタ
Dest0の値からカウントを開始し、そのカウント値
を読み出しアドレスとしてマルチプレクサ31に出力す
る。ここでは、録再カウンタ35がアドレス発生手段と
して機能する。そして、前述したようにバッファメモリ
30への書き込みとバッファメモリ30からの読み出し
は並行して行うので、マルチプレクサ31はこのタイミ
ングを調整する。
【0053】そしてマルチプレクサ31がタイミングを
計ってそのアドレスをバッファメモリ30に出力する
と、そのアドレスから1サンプルの波形データが読み出
され、ミュート回路32を通してミキサ18に転送され
る。ここでは、マルチプレクサ31が読出手段として機
能する。このとき、ミュート回路32にミュートが指示
されていれば、ミュート回路32は、波形データをミュ
ートし、無音状態を示すデータに変更してからミキサ1
8に対して出力する。このミュートは、例えばミュート
回路32をアンドゲートによって構成し、入力端子の一
方に波形データを入力するようにし、ミュート指示を行
う場合には入力端子のもう一方に0を入力するようにし
て行うことができる。
【0054】1サンプルの読み出しが完了し、次のサン
プリング周期になると、録再カウンタ35はカウント値
をカウントアップし、次の読み出しアドレスとしてマル
チプレクサ31に出力する。一方、録再カウンタ35の
カウント値は比較回路36に入力され、比較回路36は
この値をレジスタTar0の値と比較する。このような
手順でサンプリング周期毎にバッファメモリ30から1
サンプルずつ波形データを読み出してミキサ18に転送
し、録再カウンタ35がレジスタTar0の値までカウ
ントアップすると、比較回路36での比較が一致する。
この時点でA領域の終わりまで読み出しが終了したこと
になるので、比較回路36はCPU14の処理に割り込
みを発生させ、その旨を伝達する。そして、CPU14
はこれを認識すると、HDD21に記憶されている次に
再生すべきノードの1クラスタ分の波形データを読み出
しを終了したA領域に書き込む指示を行う。また、その
ノードのうちの再生すべき部分に応じてレジスタDes
t0及びTar0の内容を更新する。
【0055】一方、録再カウンタ35は、レジスタmu
teを参照してミュートが設定されているか否か判断す
る。そして、設定されていなければ続けてB領域の波形
データを読み出すため、レジスタDest1の値からカ
ウントを開始し、そのカウント値を読み出しアドレスと
してマルチプレクサ31に出力する。そして、A領域の
場合と同様にマルチプレクサ31がタイミングを調整し
てこれをバッファメモリ30に出力し、波形データの読
み出しとミキサ18への転送が行われる。また、比較回
路36での比較対象はB領域の読み出し中はTar1の
値である。そして、録再カウンタ35がレジスタTar
1の値までカウントアップし、比較回路36での比較結
果が一致すると、その時点でB領域の終わりまで読み出
しが終了したことになるので、比較回路36はCPU1
4の処理に割り込みを発生させ、その旨を伝達する。そ
して、CPU14はこれを認識すると、HDD21に記
憶されている次に再生すべきノードの1クラスタ分の波
形データを読み出しを終了したB領域に書き込む指示を
行う。また、そのノードのうちの再生すべき部分に応じ
てレジスタDest1及びTar1の内容を更新する。
【0056】録再カウンタ35は、レジスタmuteを
参照してミュートが設定されているか否か判断し、設定
されていなければ続けて再びA領域の波形データを読み
出すため、レジスタDest0の値からカウントを開始
する。なお、A領域の波形データは、B領域の波形デー
タを読み出している間にHDD21から読み出された次
のノードの波形データによって更新されている。以後こ
のような処理を繰り返すことにより、図7(a)に示す
ように録再カウンタ35のカウント値を変化させ、A領
域とB領域の波形データを交互に読み出してミキサ18
に転送することができ、波形データを連続的に再生する
ことができる。以上のうち、HDD21からバッファメ
モリ30への波形データの転送の処理においては、CP
U14とマルチプレクサ31と転送カウンタ33とが波
形データ転送手段として機能する。なお、ユーザから再
生中止の指示があると、CPU14はトリガフラグst
opに1を書き込み、その時点で録再カウンタ35のカ
ウントアップ動作が停止される。
【0057】ここで、以後、上述したA又はBの1つの
領域の波形データの転送を行う期間、すなわち、録再カ
ウンタがDest0からTar0まであるいはDest
1からTar1までカウントアップして読み出しを行う
期間を、「クラスタ期間」と呼ぶことにする。後述する
ZDestからZTarまでの場合も同様とする。な
お、この「クラスタ期間」において、必ずしも1クラス
タ分全ての波形データの転送を行うわけではないことに
注意が必要である。
【0058】ところで、あるクラスタ期間の後にミュー
ト期間が設けられている場合、CPU14は少なくとも
そのクラスタ期間が終了する前に、レジスタmuteに
次のクラスタ期間のミュートを指示する旨の情報を設定
しておく。そして、録再カウンタ35がレジスタmut
eを参照した際にミュートが設定されていれば、次のク
ラスタ期間では録再カウンタ35はカウンタZDest
の値からカウントを開始し、ミュート回路32に対して
ミュートを指示すると共に、レジスタmuteをクリア
する。この場合も、録再カウンタ35はカウント値をマ
ルチプレクサ31に出力し、バッファメモリ30からの
波形データの読み出しは行われるが、読み出された波形
データはミュート回路32によってミュートされるた
め、バッファメモリ30に記憶されている波形データに
関わりなく、ミキサ18に対しては無音状態を示す波形
データが出力される。
【0059】また、比較回路36は、録再カウンタ35
のカウント値とレジスタZTarの値とを比較する。録
再カウンタ35がレジスタZTarの値までカウントア
ップし、比較回路36での比較結果が一致すると、その
時点でミュートを指定したクラスタ期間分の読み出しが
終了したことになるので、比較回路36はCPU14の
処理に割り込みを発生させ、その旨を伝達する。また、
録再カウンタ35は、再度レジスタmuteを参照して
ミュート指示が設定されているか否か判断する。さらに
ミュート期間を継続させる場合には、この時点までにC
PU14は再びレジスタmuteにミュートを指示する
旨の情報を設定しておくので、この場合には録再カウン
タ35は再度カウンタZDestの値からカウントを開
始し、ミュート回路32に対してミュートを指示すると
共に、レジスタmuteをクリアする。ミュートが設定
されていなければ、録再カウンタ35は、図7(b)又
は(c)に示すように、ミュート期間に入る直前に読み
出しを行っていた領域でない方の領域から波形データを
読み出すべく、Dest0又はDest1からカウント
を開始すると共に、ミュート回路32に対するミュート
指示を取り消す。従って、以後は再びバッファメモリ3
0から読み出した波形データがそのままミキサ18に転
送されることになる。
【0060】ここで、ミュート期間においてはバッファ
メモリ30からどのような波形データが読み出されても
動作に影響はないので、レジスタZDest及びZTa
rは、バッファメモリ30中のアドレスの値であればど
んな値に設定しても構わない(但しZTar>ZDes
tである)。そして、レジスタZTarの値とレジスタ
ZDestの値との差が、ミュート期間の長さを示すこ
とになる。しかし、ミュート期間以外では1クラスタ分
の波形データを読み出す毎に割り込みを発生させて読み
出し領域を切り換える制御を行っているので、制御を簡
単にするため、ここではミュート期間についても1クラ
スタ分毎に区切って割り込みを発生させるようにしてい
る。そして、このような制御を行うため、レジスタZD
estの値はA領域の先頭アドレスに固定し、レジスタ
ZTarの値は基本的にA領域の最終アドレスとしてい
る。そして、指定すべきミュート期間の長さが1クラス
タ分の期間より短い場合に、レジスタZTarの値とし
てレジスタZDestの値により近い値を設定してい
る。
【0061】なお、上記の説明においては、各クラスタ
期間が終了した時点の割り込み処理において、CPU1
4が、読み出しを終了した領域にHDD21に記憶され
ている次に再生すべきノードの波形データを書き込む指
示を行う例を示したが、次がミュート期間である場合に
は必ずしもその割り込み処理の時点で書き込みの指示を
行う必要はなく、一連のミュート期間が終了した後の読
み出しに間に合うタイミングで書き込みを指示すればよ
い。これらのミュート期間の指定に関する処理において
は、CPU14と録再カウンタ35とがミュート指示手
段として機能する。
【0062】なお、上記の処理において、レジスタ群3
8の値はCPU14が各リージョンのリージョン情報に
含まれる再生開始時刻と再生終了時刻の情報に基づいて
設定し、録再カウンタ35はレジスタ群38のmute
レジスタの内容に基づいて再生中の区間がミュート区間
か否か判断し、ミュート指示の有無を決める。従って、
ミュート指示手段は、読出アドレスと、リージョン情報
に含まれる各リージョン区間の処理開始時刻情報と処理
終了時刻情報とに基づいて、トラックにおける処理中の
区間がリージョン区間かミュート区間かを判定し、ミュ
ート区間である場合にはミュートを指示する手段である
ということもできる。また、各リージョンの末尾におい
ては、Tar0レジスタあるいはTar1レジスタは、
そのリージョンの(ここでは再生終了ポイントを用いて
指定される)再生終了時刻に応じた値に設定されるの
で、読出アドレスがここまで進行したタイミングで次の
ミュートのクラスタ期間に移行することになる。その
後、ミュート区間の最後のクラスタ期間では、ZTar
レジスタは、次のリージョンの再生開始時刻に応じた値
に設定されるので、読出アドレスがここまで進行したタ
イミングで次の有音のクラスタ期間に移行することにな
る。また、上述した読出手段とミュート手段と波形処理
手段とによって処理手段を構成するものとする。そし
て、各リージョンの先頭においては、Dest0レジス
タあるいはDest1レジスタは、波形選択情報である
再生開始ポイントに応じた値に設定されるので、読出ア
ドレスはこの値からカウントされ、処理手段による波形
データの読み出しと処理も、このアドレスから行われる
ことになる。
【0063】次に、図8及び図9も用いて、このマルチ
トラックレコーダにおける波形データ再生時のデータ転
送制御の具体例について説明する。図8及び図9は、図
5に示した仮想トラック5−2を再生する場合の波形デ
ータの転送処理について説明するための図である。な
お、図8において、HDD21からバッファメモリ30
への1クラスタ分の波形データの転送終了時の割り込み
は図示を省略しているが、この割り込みは、複数トラッ
クの同時録音及び/又は同時再生にかかる転送カウンタ
33による波形データの転送を効率よく行うための割込
みである。
【0064】複数トラックの同時録音及び/又は同時再
生では、異なるトラックのクラスタ単位の転送が同時に
要求される場合がある。しかしながら、転送カウンタ3
3及びIDEI/F20の構成上、複数のトラックのク
ラスタ単位の転送を同時に行うことはできない。そのた
め、転送カウンタ33はこの割り込みを使用して複数ト
ラックのクラスタ単位の転送を1トラック分ずつ順番に
行うのである。すなわち、まずいずれか1つのトラック
のクラスタ単位の転送を行い、その終了を割り込みによ
り検知して次のトラックのクラスタ単位の転送を行う、
それを続けることにより要求された全トラック分の転送
を行うのである。
【0065】仮想トラック5−2の例に戻ると、この仮
想トラックにおいては、図8に示す通り、最初のリージ
ョンであるリージョン119の再生開始が仮想トラック
の再生開始から2秒15後に設定されているので、再生
はミュート期間から始まる。また、次のクラスタ期間も
ミュート期間である。このように最初の2つのクラスタ
期間がミュート期間である場合には、再生開始準備の時
点においてバッファメモリ30に波形データを記憶させ
ておく必要はない。また、最初の1つのクラスタ期間の
みミュート期間である場合には、1クラスタ分のみ記憶
させておけばよい。
【0066】従って、図8に示す例の場合には、図9に
示すように、再生開始時にはHDD21からバッファメ
モリ30への波形データの転送は行わない。また、レジ
スタZDestにバッファメモリ30上のA領域の最初
のアドレスを、レジスタZTarに同じくA領域の最後
のアドレスを設定すると共にミュートを指示し、初めの
クラスタ期間ではミュート回路32でミュートを行いな
がら丸々1クラスタ分の65536サンプルの波形デー
タをサンプリング周期毎に読み出し、ミキサ18に転送
する。そして、次のクラスタ期間もミュート期間である
ので、CPU14はこの間にレジスタmuteにミュー
トを設定しておく。なお、図中の「*」は、その時点の
処理においてそのレジスタの内容は考慮しないことを示
す。
【0067】録再カウンタ35のカウント値がレジスタ
ZTarの値に達すると割り込みIが発生する。この時
点でレジスタmuteにミュートが設定されているの
で、録再カウンタ35はミュート回路32にミュートを
指示すると共にレジスタZDestからカウントを開始
するが、設けるべきミュート期間はあと37664サン
プル分の期間であるので、CPU14はレジスタZTa
rにA領域の37664番目のアドレスを書きこんでそ
の旨の設定を行う。レジスタZDestの値は変更しな
いが、図中の上矢印はこのように前に設定した値を変更
していないことを示す。また、次の割り込み後のクラス
タ期間はノード5011を再生する期間であるので、C
PU14はノード5011の波形データを記憶している
HDD21のクラスタ5011を読み出してその内容を
バッファメモリ30のA領域に書き込む指示を行う。こ
こで、図5に示したようにノード5011にはオフセッ
トが設定されており、再生開始ポイントが7210番目
の波形データであるので、再生開始位置を示すレジスタ
Dest0にA領域の7210番目のアドレスを設定す
る。また、このノードは最後まで再生するので、再生終
了位置を示すレジスタTar0にはA領域の最終アドレ
スを設定する。
【0068】2番目のクラスタ期間(ミュート期間)の
再生が終了すると、割り込みIIが発生する。この時点で
はレジスタmuteにミュートは設定されていないの
で、録再カウンタ35はバッファメモリ30のA領域に
記憶されたノード5011の波形データ(65535−
7210+1=58327サンプル)を読み出すべく、
レジスタDest0の値であるA領域の7210番目の
アドレスからカウントを開始する。また、次の割り込み
後のクラスタ期間はノード5019を再生する期間であ
るので、CPU14はHDD21のクラスタ5019を
読み出してその内容をバッファメモリ30のB領域に書
き込む指示を行う。そして、ノード5019については
全体を再生するので、レジスタDest1にはB領域の
先頭アドレスを、Tar1にはB領域の最終アドレスを
設定する。
【0069】3番目のクラスタ期間の再生(ノード50
11の再生)が終了すると、割り込みIIIが発生する
が、ミュートが設定されていないので、録再カウンタ3
5は引き続きバッファメモリ30のB領域に記憶された
ノード5019の波形データ(65536サンプル)を
読み出すべく、レジスタDest1の値であるB領域の
先頭アドレスからカウントを開始する。また、CPU1
4は次の割り込み後のクラスタ期間に再生するノード5
023の波形データを、読み出しが終了したバッファメ
モリ30のA領域に書き込む指示を行う。そして、レジ
スタDest0にA領域の先頭アドレスを設定すると共
に、レジスタTar0には再生終了ポイントであるA領
域の56617番目のアドレスを設定する。
【0070】4番目のクラスタ期間の再生(ノード50
19の再生)が終了すると、割り込みIVが発生するが、
ミュートが設定されていないので、録再カウンタ35は
引き続きバッファメモリ30のA領域に記憶されたノー
ド5023の波形データ(56617サンプル)を読み
出すべく、レジスタDest0の値であるA領域の先頭
アドレスからカウントを開始する。また、次の割り込み
後のクラスタ期間はミュート区間であるので、CPU1
4はレジスタmuteにミュートを設定する。そして、
丸々1クラスタ分のミュート期間を指定するため、レジ
スタZTarにA領域の最終アドレスを設定する。
【0071】5番目のクラスタ期間の再生(ノード50
23の再生)が終了すると、割り込みVが発生するが、
この時点でレジスタmuteにミュートが設定されてい
るので、録再カウンタ35はミュート回路32にミュー
トを指示すると共にレジスタZDestからカウントを
開始する。また、次の割り込み後もミュート期間である
ので、CPU14はレジスタmuteにミュートを設定
するが、レジスタZTarの値をここで変更してしまう
と、6番目のクラスタ期間(ミュート期間)の再生が正
常に行えなくなるので、この時点では変更は行わない。
【0072】6番目のクラスタ期間の再生が終了する
と、割り込みVIが発生する。この時点でもミュートが設
定されているので録再カウンタ35はミュート回路32
にミュートを指示すると共にレジスタZDestの値か
らカウントを開始するが、設けるべきミュート期間はあ
と62144サンプル分の期間であるので、CPU14
はレジスタZTarにA領域の62144番目のアドレ
スを書き込んでその旨の設定を行う。また、CPU14
は次の割り込み後のクラスタ期間に再生するノード50
38の波形データを、バッファメモリ30の直前に読み
出しを行った領域でないB領域に書き込む指示を行う。
そして、ノード5038にもオフセットが設定されてい
るので、レジスタDest1に再生開始ポイントである
B領域の34080番目のアドレスを設定する。レジス
タTar1の内容は変更する必要がないのでそのままで
ある。
【0073】7番目のクラスタ期間(ミュート期間)の
再生が終了すると、割り込みVIIが発生する。この時点
ではレジスタmuteにミュートは設定されていないの
で、録再カウンタ35はバッファメモリ30のB領域に
記憶されたノード5038の波形データ(65536−
34080+1=31457サンプル)を読み出すべ
く、レジスタDest1の値であるB領域の34080
番目のアドレスからカウントを開始する。また、CPU
14は次の割り込み後のクラスタ期間に再生するノード
5040の波形データを、読み出しが終了しているバッ
ファメモリ30のA領域に書き込む指示を行う。そし
て、レジスタTar0にA領域の最終アドレスを設定す
る。レジスタDest0の内容は変更する必要がないの
でそのままである。
【0074】以下同様に、割り込みVIII乃至XIにおいて
図9に示した処理を行うことにより、図5に示した仮想
トラック5−2のうち図8に示した部分の再生を行うこ
とができる。ここでは1トラックを再生する場合の動作
について説明したが、複数トラックの同時再生を行う場
合には、複数の録再カウンタ35の出力が、マルチプレ
クサ31とミュート回路32に入力されることになる。
この場合、マルチプレクサ31は各録再カウンタ35の
出力するアドレスを、適宜タイミングを調整してバッフ
ァメモリ30に出力して波形データを読み出させ、1サ
ンプリング期間内に全てのトラックについての波形デー
タをミキサ18に転送できるようにする。ミュート回路
32についても、録再カウンタ35からミュート指示の
出ているトラックの波形データのみミュートしてミキサ
18に転送し、そうでないトラックの波形データはその
ままミキサ18に転送するものとする。
【0075】このようなマルチトラックレコーダにおい
ては、波形データを処理するために再生を行う際、ミュ
ート期間ではミュート回路32によって波形データをミ
ュートしてミキサ18に出力するようにしているので、
バッファメモリ30上にミュート期間の波形データを記
憶しておく領域を設ける必要がなく、バッファメモリ3
0に必要な容量を低減し、コストダウンを図ることがで
きる。また、再生開始準備時にミュート期間の波形デー
タをバッファメモリ30に書き込む必要もないので、再
生時の処理負担を低減し、再生準備を高速に行うことが
できる。
【0076】なお、以上説明したマルチトラックレコー
ダにおいては、各リージョンの先頭又は末尾で再生する
ノードについて、再生のクラスタ期間が短すぎる場合に
は再生が不安定になることがあるので、このような場合
には、前後のミュートあるいは有音のクラスタ期間と結
合させてクラスタ期間が短くなりすぎないようにすると
よい。また、ここで示した例では、HDD21からの波
形データの読み込みは、各ノードを再生するクラスタ期
間の前のクラスタ期間に行うようにしたが、ミュート期
間を挟む場合でも、ミュート期間中、すなわちミュート
回路32によるミュートが行われている間、の最初のク
ラスタ期間に、ミュート期間後に再生する予定のクラス
タ(ノード)の波形データをHDD21から読み出して
バッファメモリ30に書き込んでおくようにしてもよ
い。さらに、ミュート期間中に、ミュート期間後に再生
する予定の2クラスタ分の波形データをバッファメモリ
30に書き込んでおくようにしてもよい。このようにす
れば、ミュート期間後のリージョンにおける初めのクラ
スタ期間が極端に短い場合でも、問題なく再生を行うこ
とができる。
【0077】また、HDD21から読み出した波形デー
タはバッファメモリ30のA領域とB領域に交互に記憶
させるようにしたが、ミュート期間の終了後にリージョ
ンの先頭で再生すべき波形データは、直前に記憶させた
領域に関わらず、常にA領域に記憶させるようにしても
よい。この場合、バッファメモリ30からの読み出し
も、常にA領域から行うことになる。また、CPU14
によるレジスタmuteへのミュート指示の設定は、ミ
ュート期間にすべきクラスタ期間の直前のクラスタ期間
に行うようにしたが、2期間前あるいは3期間前にこの
設定を行うことができるようにしてもよい。
【0078】さらにまた、ここで示した例では、ミュー
ト区間専用にレジスタZDest,ZTarを設けた
が、ミュート区間専用のレジスタを設けずに、A領域用
のレジスタDest0,Tar0とB領域用のレジスタ
Dest1,Tar1のうちの、ミュート区間に入る直
前のクラスタ期間において再生に使用されていない方の
レジスタを、そのミュート区間のレジスタとして使用す
るようにしてもよい。その場合、そのミュート区間の終
わったあとのクラスタ期間の再生には、ミュート区間に
入る直前において再生に使用されていた方のレジスタを
使うようにする。また、ここで示した例では、レジスタ
Dest0,Tar0,Dest1,Tar1,ZDe
st,ZTarに基づいて録再カウンタの生成するアド
レスをジャンプさせつつミュートを行っていたが、この
ようなアドレスのジャンプは行わずに、無音としたいア
ドレスの範囲を指定してその範囲でミュートを行わせる
ようにしてもよい。
【0079】また、ここではこの発明をHDDを用いた
マルチトラックレコーダに適用した例について説明した
が、この発明は波形データを再生する際の制御手段に特
徴を有するので、録音機能は必須ではない。また、波形
データの記録についても、HDDに限らず、光ディスク
や光磁気ディスクを用いてもよいことは言うまでもな
い。これらの記憶手段も、装置に内蔵したものであって
も、SCSI(Small Computer System Interface)等
によるインタフェースを介して接続して外部に設けたも
のでもよい。
【0080】また、ここではバッファメモリ30とミキ
サ18の間にミュート回路32を設けた例について説明
したが、バッファメモリ30とIDEI/F20との間
にミュート回路を設け、転送カウンタ33がそのミュー
トを管理するようにしてもよい。その場合、バッファメ
モリ30にはミュート期間に先立ってミュート回路の働
きによりミュートされた波形データが書き込まれ、ミュ
ート期間には録再カウンタ35の出力する読み出しアド
レスからその波形データを読み出す。このような構成で
は、ミュート期間において読み出しを行っている領域に
次のクラスタ期間の波形データを書き込むことができな
い点、およびミュート期間の管理が複雑になる点で上述
した実施形態に比較して劣るが、その他の点については
上述した実施形態と同様な効果を発揮する。これ以外に
も、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行
うことができることも、いうまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の波
形データ処理装置によれば、バッファ上にミュート期間
の波形データを記憶しておく領域を設ける必要がないの
で、バッファに必要な容量を低減し、コストダウンを図
ることができる。また、再生開始準備時にミュート期間
の波形データをバッファに書き込む必要もないので、再
生時の処理負担を低減し、再生準備を高速に行うことが
できる。さらに、バッファの、ミュート期間中に読み出
しを行っているのと同じ領域に、次の期間のための波形
データを用意することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の波形データ処理装置の実施形態であ
るマルチトラックレコーダの概略構成を示すブロック図
である。
【図2】そのマルチトラックレコーダに備えたバッファ
メモリにおける波形データの記憶領域の配置を示す図で
ある。
【図3】同じくHDDのアドレス領域におけるデータの
配置を示す図である。
【図4】同じくソングデータの構成について説明するた
めの図である。
【図5】同じく仮想トラックのデータの構成について説
明するための図である。
【図6】図1に示したデータ転送ユニット19の構成を
より詳しく示すブロック図である。
【図7】図6に示したレジスタと波形データの読み出し
アドレスとの関係について説明するための図である。
【図8】図8は、図5に示した仮想トラック5−2を再
生する場合の波形データの転送処理について説明するた
めの図である。
【図9】図8に示した再生を行う際の各レジスタの設定
やCPUによる制御処理について説明するための図であ
る。
【符号の説明】
11…表示器、12…フェーダ、13…操作子、14…
CPU、15…フラッシュメモリ、16…RAM、17
…PCI/F、18…ミキサ、19…データ転送ユニッ
ト、20…IDEI/F、21…HDD、22…CD−
RWドライブ、23…システムバス、30…バッファメ
モリ、31…マルチプレクサ、32…ミュート回路、3
3…転送カウンタ、34,36…比較回路、35…録再
カウンタ、37,38…レジスタ群、41…波形データ
入力端子、42…波形データ出力端子、51…システム
管理データ用アドレス領域、52…共用アドレス領域、
53…波形データ領域、54…ソング管理データ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/034 G11B 27/02 K H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶手段に記憶されている波形データを
    所定のデータサイズ単位あるいはサンプル数単位で順次
    読み出してバッファに書き込み、サンプリング周期毎に
    該バッファから前記波形データを1サンプルずつ読み出
    し、該バッファの読み出しを終了したアドレスのデータ
    を前記記憶手段から読み出される新たな期間の波形デー
    タで順次更新して、波形データを連続的に処理する波形
    データ処理装置において、 前記サンプリング周期毎に進行する読出アドレスを発生
    させるアドレス発生手段と、 前記バッファの前記読出アドレスから波形データを読み
    出す読出手段と、 前記サンプリング周期毎に前記読出手段によって読み出
    された波形データを処理する波形処理手段と、 ミュート期間を指定してその間のミュートを指示するミ
    ュート指示手段と、 該手段によってミュートの指示があったミュート期間
    は、前記読出手段によって読み出された波形データをミ
    ュートして前記波形処理手段に転送するミュート手段と
    を設けたことを特徴とする波形データ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の波形データ処理装置にお
    いて、 前記ミュート手段によるミュートが行われている間に、
    ミュート期間の後の期間の波形データを前記記憶手段か
    ら読み出して前記バッファに書き込む手段を設けたこと
    を特徴とする波形データ処理装置。
  3. 【請求項3】 クラスタ単位で波形データを読み書き可
    能な波形データ記憶手段に、再生すべき波形データの存
    在するリージョン区間と該リージョン区間以外のミュー
    ト区間とからなるトラックの波形データとして記憶され
    ている波形データを連続的に処理する波形データ処理装
    置であって、 前記トラックを構成する各リージョン区間について、該
    リージョン区間の処理開始時刻情報と処理終了時刻情報
    と波形選択情報とを含むリージョン情報を記憶するリー
    ジョン情報記憶手段と、 前記波形データのサンプリング周期毎に進行する読出ア
    ドレスを発生させるアドレス発生手段と、 前記波形データ記憶手段から読み出した波形データを一
    時的に記憶する記憶領域を複数有するリングバッファ
    と、 前記読出アドレスと、前記リージョン情報に含まれる各
    リージョン区間の処理開始時刻情報と処理終了時刻情報
    とに基づいて、前記トラックにおける処理中の区間が前
    記リージョン区間か前記ミュート区間かを判定し、前記
    ミュート区間である場合にはミュートを指示するミュー
    ト指示手段と、 前記リングバッファから前記読出アドレスに基づいて波
    形データを読み出し、前記ミュート指示手段によってミ
    ュートが指示されていない場合にはそのまま、ミュート
    が指示されている場合には読み出した波形データを無音
    波形データに変換して処理する処理手段と、 該波形データ処理手段による前記リングバッファからの
    波形データの読み出しが1クラスタ分終了した場合に、
    前記波形選択情報に基づいて前記波形データ記憶手段か
    ら1クラスタ分の波形データを読み出して、前記リング
    バッファの前記波形データ処理手段による波形データの
    読み出しが終了した領域に記憶させる波形データ転送手
    段とを設けたことを特徴とする波形データ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の波形データ処理装置にお
    いて、 前記処理手段が、前記リージョン区間の先頭において、
    前記読出アドレスに基づいて、前記リングバッファにク
    ラスタ単位で記憶されている波形データのうち当該リー
    ジョンについての波形選択情報の示すアドレスから波形
    データを読み出して処理を行う手段であることを特徴と
    する波形データ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の波形データ処理装置にお
    いて、 前記ミュート指示手段が、前記リージョン区間の末尾に
    おいて、前記読出アドレスが前記リングバッファにクラ
    スタ単位で記憶されている波形データのうち当該リージ
    ョンについての再生終了時刻情報に応じた読出アドレス
    まで進行したタイミングで、処理が前記ミュート区間に
    入ったものと判定してミュートの指示を開始する手段を
    有することを特徴とする波形データ処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の波形データ処理装置にお
    いて、 前記ミュート指示手段が、処理が前記ミュート区間に入
    ったと判定した後、前記読出アドレスが次に処理すべき
    リージョンについての前記処理開始時刻に対応するアド
    レスまで進行したタイミングで、前記ミュート区間が終
    了したと判定してミュートの指示を中止する手段を有す
    ることを特徴とする波形データ処理装置。
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