JP4207914B2 - 波形データ処理装置 - Google Patents
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Description
請求項1記載の波形データ処理装置にあっては、クラスタを記憶単位として音データを記憶する第1の記憶装置(30,102)と、所定の順序(HEAD領域、TAIL領域およびアルファベット順)で音データの再生に使用される複数の記憶領域であって、それぞれ1クラスタ分の音データを記憶でき、かつ、再生範囲(Dest_X,Tar_X)の設定と有音または無音を示す設定とが可能な複数の記憶領域(バッファ領域A〜F)を有し、第1の記憶装置よりアクセス速度の速い第2の記憶装置(50)と、1つのトラックにおいて順次再生すべき有音または無音の複数のブロックを示す管理データ(104,106)であって、有音のブロックに関しては、前記第1の記憶装置に記憶されている1クラスタの音データとその内の再生すべき音データの範囲とを指示し、無音のブロックに関しては、その時間長を指示する(リージョンデータが存在しない区間の長さによって、無音ブロックの時間長を特定する)管理データを記憶する第3の記憶装置(30)と、前記所定の順序で前記複数の記憶領域の再生を行う再生手段であって、有音を示す設定がされている記憶領域に関しては、当該記憶領域に設定された前記再生範囲の音データの再生を行い、無音を示す設定がされている記憶領域に関しては、設定された前記再生範囲に相当する無音の音データの再生を行う再生手段(62,64)と、順次、前記再生手段による再生が終了した前記第2記憶手段の記憶領域に対して前記管理データ(104,106)に基づき次のブロックの再生準備を行う次ブロック準備手段であって、前記管理データが示す次のブロックが有音のブロックであれば、該管理データに従い、該次のブロックの1クラスタの音データを前記第1の記憶装置(30,102)から読み出して当該再生が終了した記憶領域に転送して、該記憶領域に再生範囲(Dest_X,Tar_X)の設定と有音を示す設定とを行い(SP34)、前記管理データが示す次のブロックが無音のブロックであれば、該管理データに従い、当該再生が終了した記憶領域に再生範囲を示す設定と無音を示す設定とを行う次ブロック準備手段(SP20〜SP34)とを有することを特徴とする。
また、請求項2記載の波形データ処理装置にあっては、クラスタを記憶単位として音データを記憶する第1の記憶装置(30,102)と、所定の順序(HEAD領域、TAIL領域およびアルファベット順)で音データの再生に使用される複数の記憶領域であって、それぞれ1クラスタ分の音データを記憶でき、かつ、有音または無音を示す設定が可能な複数の記憶領域(バッファ領域A〜F)を有し、第1の記憶装置よりアクセス速度の速い第2の記憶装置(50)と、1つのトラックにおいて順次再生すべき複数の有音乃至無音のブロックを示す管理データであって、有音のブロックに関しては、前記第1の記憶装置に記憶されている1クラスタの音データととそのブロックの有音とを示し(リージョンデータによって特定し)、無音のブロックに関しては、そのブロックの無音を示す(リージョンデータが存在しない区間の長さによって、無音ブロックの時間長を特定する)管理データを記憶する第3の記憶装置(30,104,106)と、前記所定の順序で前記複数の記憶領域の再生を行う再生手段であって、有音を示す設定がされている記憶領域に関しては当該記憶領域に記憶されている音データの再生を行い、無音を示す設定がされている記憶領域に関しては無音の音データの再生を行う再生手段(62,64)と、順次、前記再生手段による再生が終了した前記第2記憶手段の記憶領域に対して前記管理データに基づき次のブロックの再生準備を行う次ブロック準備手段であって、前記管理データが次のブロックの有音を示していれば、該管理データが指示する1クラスタの音データを前記第1の記憶装置から読み出して、当該再生が終了した記憶領域に転送して有音を示す設定を行い(SP34)、前記管理データが次のブロックの無音を示していれば、当該再生が終了した記憶領域に無音を示す設定を行う(SP30)次ブロック準備手段(SP20〜SP34)とを有することを特徴とする。
また、請求項3記載の波形データ処理装置にあっては、複数トラックの音データを同時に再生する波形データ処理装置であって、クラスタを記憶単位として音データを記憶する第1の記憶装置(30)と、各トラックにおいて所定の順序(HEAD領域、TAIL領域およびアルファベット順)で音データの再生に使用される複数の記憶領域であって、それぞれ1クラスタ分の音データを記憶でき、かつ、再生範囲(Dest_X,Tar_X)の設定と有音または無音を示す設定とが可能な複数の記憶領域(バッファ領域A〜F)を前記複数トラック分有し、第1の記憶装置よりアクセス速度の速い第2の記憶装置(50)と、前記各トラックにおいて順次再生すべき複数の有音または無音のブロックを示す管理データであって、有音のブロックに関しては、前記第1の記憶装置に記憶されている1クラスタの音データとその内の再生すべき音データの範囲とを指示し、無音のブロックに関しては、その時間長を指示する管理データを複数トラック分記憶する第3の記憶装置(30,104,106)と、前記複数のトラックの各々について、前記所定の順序で前記複数の記憶領域の再生を行う再生手段であって、有音を示す設定がされている記憶領域に関しては、前記各記憶領域の設定された前記再生範囲の音データの再生を行い、無音を示す設定がされている記憶領域に関しては、設定された前記再生範囲に相当する無音の音データの再生を行う再生手段(62,64)と、前記複数のトラックのうちの前記再生が終了した記憶領域が存在するトラックについて、当該再生が終了した記憶領域に対して当該トラックの前記管理データに基づき次のブロックの再生準備を行う(SP30,SP34)次ブロック準備手段であって、当該トラックの前記管理データが示す次のブロックが有音のブロックであれば、該管理データに従い、該次のブロックの1クラスタの音データを前記第1の記憶装置から読み出して当該再生が終了した記憶領域に転送し、該記憶領域に再生範囲の設定と有音を示す設定とを行い、当該トラックの前記管理データが示す次のブロックが無音のブロックであれば、該管理データに従い、当該再生が終了した記憶領域に再生範囲を示す設定と無音を示す設定とをを行う次ブロック準備手段(SP20〜SP34)とを有し、前記次ブロック準備手段は、前記再生が終了した記憶領域が存在するトラックが複数あった場合、それらのトラックのうちの、未再生の記憶領域の再生すべき音データが少ないトラックの順(SP24:サンプル数が最小のトラック順)、または、未再生の記憶領域の数が少ないトラックの順(変形例(1):残存ブロック数が最小であるトラックの順)に、次のブロックの再生準備を行うことを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項1ないし7の何れかに記載の波形データ処理装置において、前記複数の記憶領域は、3以上の記憶領域であることを特徴とする。
また、3以上の複数の記憶領域を用いて再生を行う構成によれば、準備から再生までの時間的余裕が2ブロック以上有り、ある瞬間のブロックの再生時間が短くて、その再生開始から終了までに1ブロックの準備ができなかったとしても、再生が破綻しない。また、複数の記憶領域の再生順序を予め決定する構成によれば、次ブロックの準備は、再生の終わった記憶領域に1クラスタ分の音データを転送して再生範囲を設定するだけでよい。
また、複数の記憶領域に、それぞれ個別に有音乃至無音の再生設定を行う構成によれば、ある瞬間の無音ブロックの再生時間が極端に短い場合であっても、その次のブロックの有音乃至無音の再生設定が遅れて再生が破綻することがない。
また、次ブロック準備手段によって、未再生の記憶領域の再生すべき音データが少ないトラックの順、または、未再生の記憶領域の数が少ないトラックの順に、次のブロックの再生準備を行う構成によれば、破綻の起こる可能性の高いトラックから順に次ブロックの準備を行うので、再生の破綻が一層起こりにくくなる。
次に、本発明の一実施例のハードディスクレコーダについて説明するが、最初に、本実施例に採用されているソングデータの構成を図2(a),(b)を参照し説明する。
図2(a)は後述するハードディスクに適用されるメモリマップである。図においてハードディスクには、システムに共通の各種管理データを格納する管理データ領域100と、波形データの実体を格納する音データ部102と、この音データ部102に含まれる波形データのアドレス等を指定することにより、楽曲(ソング)の内容を規定するソング管理データ104,106,……とから構成されている。
なお、説明の簡略化のため、以下では「16」のトラックで指定されている「16」の仮想トラックのことを単に「トラック」と呼ぶことにする。
2.1.全体構成
次に、本発明の一実施例のハードディスクレコーダの構成を図1を参照し説明する。
図1において2は表示器であり、ユーザに対して各種情報を表示する。4はフェーダであり、複数のトラック毎の録音/再生レベルを設定する。6は操作子群であり、録音/再生開始タイミングを設定するJOGダイアル、録音/再生スタートボタン等の各種操作子によって構成されている。8はCPUであり、フラッシュメモリ12に格納されたプログラムに基づいて、バス16を介してハードディスクレコーダ内の各部を制御する。14はRAMであり、CPU8のワークメモリとして使用される。
2.2.1.転送回路26の回路構成
次に、転送回路26内のバッファメモリ50中に設けられた転送バッファ用領域のメモリマップを図4を参照し説明する。
転送バッファ用領域は、「16」トラックの各々に対応したトラック領域52−0〜52−15から成る。各トラック領域は、さらにバッファ領域A〜Fから成る。各バッファ領域は、原則的にはハードディスク30の「1」クラスタ相当量のメモリ容量を有し、バッファメモリ50内の連続したアドレス領域上に割り当てられる。そして、このバッファ領域を介してハードディスク30に対する読出しまたは書込みが行われることになる。
次に、トラック対応レジスタ群66−0内における各種レジスタの使用例を図5を参照し説明する。まず、HEAD領域指定レジスタ82およびTAIL領域指定レジスタ84が共に「0」(領域無指定)に設定されると、図5(a)に示すように、各バッファ領域A〜Fは録音・再生のためにアルファベット順に「1回」づつ使用されることになる。また、図5(b)に示すようにTAIL領域としてバッファ領域Fが指定されHEAD領域としてバッファ領域Aが指定された場合は、バッファ領域Fの使用が終了した後に再びバッファ領域Aが使用される。すなわち、各バッファ領域A〜Fは、繰り返し循環的に使用されることになる。
3.1.通常再生モード
3.1.1.動作の概要
次に、本実施例における動作の概要を説明する。まず、本実施例のハードディスクレコーダには、「通常再生モード」および「ナッジモード」という動作モードがある。そこで、最初に通常再生モードにおける動作の概要を図6を参照し説明する。図6(a)はある仮想トラックの構成を示す図である。該仮想トラックは第1〜第3リージョンから構成されている。そして、第1リージョンに係る波形データはブロックBL1〜BL5から構成され、第2リージョンに係る波形データはブロックBL6〜BL8から構成され、第3リージョンに係る波形データはブロックをBL9〜BL12から構成されている。リージョンでの「ブロック」 は、各クラスタに記憶されている波形データのことを示す。各クラスタの内容は必ずしも全て再生されるわけではないため、各「ブロック」のデータ量はクラスタ毎に異なることになる。
以下、通常再生モードにおいて各種イベントが発生したときの動作の詳細を説明する。
まず、ユーザが再生モード操作子群6内のJOGダイアルを操作した場合には、その操作前後の操作量の差に応じてカレント点CP が変動する。また、ユーザは、テンキーボード等によってカレント点CP (絶対時刻)を指定することもできる。かかるイベントが発生すると、図7(a)に示すカレント点指定イベントルーチンが起動される。図7(a)において処理がステップSP2に進むと、ソング管理データに基づいて、同時に再生すべき各トラックの、当該カレント点CP に対応するブロックの波形データを記憶するクラスタのクラスタ番号と、該クラスタ内の該ブロックの開始アドレスおよび終了アドレスと、当該カレント点CPに対応するアドレスとが確定される。
カレント点CP が指定された後、ユーザが操作子群6内のスタートボタンを操作すると、図7(b)に示す再生開始イベント処理ルーチンが起動される。図において処理がステップSP10に進むと、同時に再生すべき各トラックに対してそれぞれカレントと次のブロックから成る「2」ブロックの波形データが「設定済み」であるか否かが判定される。「設定済み」とは、当該ブロックがリージョン内にあり、ソング管理データに基づいてハードディスクから実際に波形データが読み込まれ、有音の再生設定が行われた場合と、当該ブロックがミュート区間にあり、ソング管理データに基づいてあるバッファ領域Xに対して無音の再生設定が行われた場合とをいう。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP12に進み、各トラックに対して少なくとも「2」ブロックの波形データが設定されるまで処理が待機される。
波形データの再生が開始されると、各トラックのバッファ領域A〜Fの内容が読み出されるが、このうち一のトラックにおいてバッファ領域Xの読出しアドレスと終了アドレスTar_Xとが一致すると、CPU8に対して再生終了割込が発生し、図7(c)に示す再生終了割込処理ルーチンが起動される。図において処理がステップSP40に進むと、当該トラックにおける空きバッファ数RB が「1」だけインクリメントされる。次に、処理がステップSP42に進むと、IDEインタフェース28とバッファメモリ50との間で読出しまたは書込みのためにデータが転送中か否かが判定される。ここで「YES」と判定されると、本ルーチンの処理は直ちに終了する。一方、「NO」(転送中ではない)と判定されると、後述する転送制御処理ルーチン(図8)が呼び出され、バッファ領域A〜Fに対して必要に応じて波形データが転送される。
次に、図8を参照し、上記ステップSP6,SP44等において呼び出される転送制御処理ルーチンの処理について説明する。
図において処理がステップSP20に進むと、再生中の各トラックについて、転送回路26内において再生設定済みのブロックの波形データのサンプルのうち未だ再生されていないサンプルの数である残存サンプル数が算出される。
上記転送制御処理ルーチン(図8)のステップSP34で開始される、ないし、カレント点指定イベントルーチン(図7(a))のステップSP4で実行されるデータ転送では、ハードディスク30における何れかのクラスタのデータが、IDEインタフェース28により徐々にバッファメモリ28aに読み出され、転送回路26によって、徐々にバッファメモリ28aからバッファメモリ50に転送される。その際、転送アドレスのカウントアップが行われるが、この転送アドレスが終了アドレスレジスタ94に格納された終了アドレスEAD に一致すると、CPU8において「転送終了割込」という割込が発生し、図7(d)に示す転送終了割込ルーチンが起動される。
3.2.1.動作の概要
次に、本実施例のナッジモードにおける動作の概要を図9を参照し説明する。
まず、「ナッジモード」とは、ソング管理データの1つのトラック上の短い期間(例えば25msec〜800msec)であるループ区間を繰り返してループ再生することをいう。図9(a)に示すように、ナッジの種別には前方ナッジと後方ナッジの「2」種類がある。ここで、後方ナッジとは時間軸上でカレント点CP よりも後方にループ区間Pを置くものであり、前方ナッジとは時間軸上でカレント点CP よりも前方にループ区間Pを置くものである。ここで、前方ナッジは波形の立上がり箇所を検出するために用いられ、後方ナッジは波形の立下がり箇所を検出するために用いられる。図9において、ループ区間Pの上部の矢印が付与された弧は、波形データの再生が当該区間の終わりまで進行したら、続いて当該区間の先頭から再生が行われること、すなわち、ループ再生が行われることを示している。
また、ループ区間が移動して、図9(b-1)から図9(b-2)に変化する場合は、何れか一方のレジスタセットをHEADかつTAILに指定する状態から、レジスタセットReg_AをHEADに、かつレジスタセットReg_BをTAILに指定する状態に変化させ、逆に、図9(b-2)から図9(b-1)に変化する場合は、レジスタセットReg_AをHEADに、かつレジスタセットReg_BをTAILに指定する状態から、何れか一方のレジスタセットをHEADかつTAILに指定する状態に変化させればよい。このようにして、2つのレジスタセットReg_AおよびReg_Bを使用することにより、リングバッファとして使用されるトラック領域52−Kにおいてループ区間がどのように移動しても、そのループ範囲を適切にループ再生することができる。
操作子群6において、動作モードを通常再生モードからナッジモードに変更する操作が行われると、図11(a)に示すナッジ開始イベントルーチンが起動される。
図において処理がステップSP102に進むと、所定の初期設定が行われる。なお、動作モードがナッジモードに変更される前の通常再生モードにおいては、トラック領域52−Kには種々の波形データが適宜記憶されているが、これら通常再生モードにおいて記憶されていた波形データはナッジモードに変更された際に全て無視される。すなわち、これらの波形データは、後述する各処理によって、必要に応じてハードディスク30から再転送されることになる。
以下、ナッジモードにおいて各種イベントが発生したときの動作の詳細を説明する。
ナッジモードにおいてJOGダイアルが操作されると、図11(b)に示すJOGダイアル操作イベント処理ルーチンが起動される。図において処理がステップSP120に進むと、JOGダイアルの回転量に比例したカレント点変動指定値ΔPが決定される。次に、処理がステップSP112に進むと、ブロック設定済範囲(HP, TP)の限度内でループ区間(LS, LE)が移動される。すなわち、ループ区間(LS, LE)がブロック設定済範囲(HP, TP)内である限り、ループ開始点LS およびループ終了点LE にはカレント点変動指定値ΔPが各々加算されるが、「LE +ΔP」が設定済最終点TP を超える場合には、両者の差をΔP1 とし、「LS +ΔP−ΔP1」および「LE +ΔP−ΔP1」が新たなループ区間(LS, LE)に設定されることになる。同様に、カレント点変動指定値ΔPが負値である場合には「LS +ΔP」が設定済先頭点HP 未満になる場合がある。かかる場合には、両者の差をΔP2 とし、「LS +ΔP+ΔP2」および「LE +ΔP+ΔP2 」が新たなループ区間(LS, LE)に設定されることになる。なお、本実施例ではバッファ領域が複数ブロック分準備されているので、よほど速くJOGダイヤルを回した場合でなければかかる事態は生じない。
次に、図12を参照し、上記ステップSP110,SP128等において呼び出される転送制御処理ルーチンの処理について説明する。
図において処理がステップSP150に進むと、IDEインタフェース28とバッファメモリ50との間で読出しまたは書込みのためにデータが転送中か否かが判定される。ここで「YES」と判定されると、本ルーチンの処理は直ちに終了する。一方、「NO」(転送中ではない)と判定されると、処理はステップSP152に進む。ここでは、ループ開始点LS およびループ終了点LE の平均値であるループ中心点LC が計算される。
上記転送制御処理ルーチン(図12)のステップSP158によって開始されたハードディスク30からトラック領域52−Kへのクラスタの転送では、1アドレスのデータが転送される毎に転送アドレスがカウントアップされる。そして、この転送アドレスが終了アドレスレジスタ94に格納された終了アドレスEAD に一致すると、CPU8において転送終了割込が発生し、図11(c)に示す転送終了割込ルーチンが起動される。
以上のように、通常再生モードにおいては、開始アドレスDest_A〜Dest_F、終了アドレスTar_A〜Tar_F、ミュートフラグMUTE_A〜MUTE_F等の値を、実際に波形データが再生される相当以前に設定することができる。これにより、バッファメモリ50等に対する設定を余裕をもって実行することができ、例えば再生範囲のきわめて短いクラスタが存在した場合においても、波形データの再生開始時において設定が間に合わなくなるような事態を未然に防止することができる。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例のステップSP24においては、空きバッファ領域を有するトラックのうち残存サンプル数が最小であるトラックを次にブロックを設定すべきトラックとして選択したが、未だ再生されていないブロックの数である残存ブロック数が最小であるトラック(換言すれば空きバッファ領域の数が最大であるラック)を次にブロックを設定すべきトラックとして選択してもよい。
しかしながら、ブロックの解放条件はこのような条件に限らなくてよい。
例えば、先頭方向サンプル数Saおよび末尾方向サンプル数Sbの一方が限界値以上であるか否かをブロック解放条件としてもよい。その場合、トラック領域52−Kのサンプル数をn、クラスタのサンプル数をmとして、その限界値は、(n/2+α・m)サンプル位の値とするとよい。このブロック解放条件を用いれば、ループ区間の中心から前と後の何れかの方向に所定の限界値以上のサンプルが準備されているとき、そのサンプルを含むブロックを解放してその逆方向のブロックが準備されるので、何れかの方向にサンプルを準備しすぎて逆方向の準備されたサンプル数が不足するのを防止できる。
或いは、先頭方向サンプル数Saと末尾方向サンプル数Sbの差の絶対値が限界値以上であるか否かをブロック解放条件としてもよい。その場合、トラック領域52−Kのサンプル数をn、クラスタのサンプル数をmとして、その限界値は、(α・m)サンプル位の値とするとよい。このブロック解放条件を用いれば、ループ区間の中心から前方向に準備されているサンプル数と後方向に準備されているサンプル数の差が所定の限界値以上のとき、その順されているサンプル数が多い方向のブロックを解放してその逆方向のブロックが準備されるので、何れかの方向にサンプルを準備しすぎて逆方向の準備されたサンプル数が不足するのを防止できる。
Claims (4)
- クラスタを記憶単位として音データを記憶する第1の記憶装置と、
所定の順序で音データの再生に使用される複数の記憶領域であって、それぞれ1クラスタ分の音データを記憶でき、かつ、再生範囲の設定と有音または無音を示す設定とが可能な複数の記憶領域を有し、第1の記憶装置よりアクセス速度の速い第2の記憶装置と、
1つのトラックにおいて順次再生すべき有音または無音の複数のブロックを示す管理データであって、有音のブロックに関しては、前記第1の記憶装置に記憶されている1クラスタの音データとその内の再生すべき音データの範囲とを指示し、無音のブロックに関しては、その時間長を指示する管理データを記憶する第3の記憶装置と、
前記所定の順序で前記複数の記憶領域の再生を行う再生手段であって、有音を示す設定がされている記憶領域に関しては、当該記憶領域に設定された前記再生範囲の音データの再生を行い、無音を示す設定がされている記憶領域に関しては、設定された前記再生範囲に相当する無音の音データの再生を行う再生手段と、
順次、前記再生手段による再生が終了した前記第2記憶手段の記憶領域に対して前記管理データに基づき次のブロックの再生準備を行う次ブロック準備手段であって、前記管理データが示す次のブロックが有音のブロックであれば、該管理データに従い、該次のブロックの1クラスタの音データを前記第1の記憶装置から読み出して当該再生が終了した記憶領域に転送して、該記憶領域に再生範囲の設定と有音を示す設定とを行い、前記管理データが示す次のブロックが無音のブロックであれば、該管理データに従い、当該再生が終了した記憶領域に再生範囲を示す設定と無音を示す設定とを行う次ブロック準備手段と
を有することを特徴とする波形データ処理装置。 - クラスタを記憶単位として音データを記憶する第1の記憶装置と、
所定の順序で音データの再生に使用される複数の記憶領域であって、それぞれ1クラスタ分の音データを記憶でき、かつ、有音または無音を示す設定が可能な複数の記憶領域を有し、第1の記憶装置よりアクセス速度の速い第2の記憶装置と、
1つのトラックにおいて順次再生すべき複数の有音乃至無音のブロックを示す管理データであって、有音のブロックに関しては、前記第1の記憶装置に記憶されている1クラスタの音データととそのブロックの有音とを示し、無音のブロックに関しては、そのブロックの無音を示す管理データを記憶する第3の記憶装置と、
前記所定の順序で前記複数の記憶領域の再生を行う再生手段であって、有音を示す設定がされている記憶領域に関しては当該記憶領域に記憶されている音データの再生を行い、無音を示す設定がされている記憶領域に関しては無音の音データの再生を行う再生手段と、
順次、前記再生手段による再生が終了した前記第2記憶手段の記憶領域に対して前記管理データに基づき次のブロックの再生準備を行う次ブロック準備手段であって、前記管理データが次のブロックの有音を示していれば、該管理データが指示する1クラスタの音データを前記第1の記憶装置から読み出して、当該再生が終了した記憶領域に転送して有音を示す設定を行い、前記管理データが次のブロックの無音を示していれば、当該再生が終了した記憶領域に無音を示す設定を行う次ブロック準備手段と
を有することを特徴とする波形データ処理装置。 - 複数トラックの音データを同時に再生する波形データ処理装置であって、
クラスタを記憶単位として音データを記憶する第1の記憶装置と、
各トラックにおいて所定の順序で音データの再生に使用される複数の記憶領域であって、それぞれ1クラスタ分の音データを記憶でき、かつ、再生範囲の設定と有音または無音を示す設定とが可能な複数の記憶領域を前記複数トラック分有し、第1の記憶装置よりアクセス速度の速い第2の記憶装置と、
前記各トラックにおいて順次再生すべき複数の有音または無音のブロックを示す管理データであって、有音のブロックに関しては、前記第1の記憶装置に記憶されている1クラスタの音データとその内の再生すべき音データの範囲とを指示し、無音のブロックに関しては、その時間長を指示する管理データを複数トラック分記憶する第3の記憶装置と、
前記複数のトラックの各々について、前記所定の順序で前記複数の記憶領域の再生を行う再生手段であって、有音を示す設定がされている記憶領域に関しては、前記各記憶領域の設定された前記再生範囲の音データの再生を行い、無音を示す設定がされている記憶領域に関しては、設定された前記再生範囲に相当する無音の音データの再生を行う再生手段と、
前記複数のトラックのうちの前記再生が終了した記憶領域が存在するトラックについて、当該再生が終了した記憶領域に対して当該トラックの前記管理データに基づき次のブロックの再生準備を行う次ブロック準備手段であって、当該トラックの前記管理データが示す次のブロックが有音のブロックであれば、該管理データに従い、該次のブロックの1クラスタの音データを前記第1の記憶装置から読み出して当該再生が終了した記憶領域に転送し、該記憶領域に再生範囲の設定と有音を示す設定とを行い、当該トラックの前記管理データが示す次のブロックが無音のブロックであれば、該管理データに従い、当該再生が終了した記憶領域に再生範囲を示す設定と無音を示す設定とをを行う次ブロック準備手段とを有し、
前記次ブロック準備手段は、前記再生が終了した記憶領域が存在するトラックが複数あった場合、それらのトラックのうちの、未再生の記憶領域の再生すべき音データが少ないトラックの順、または、未再生の記憶領域の数が少ないトラックの順に、次のブロックの再生準備を行うことを特徴とする波形データ処理装置。
- 前記複数の記憶領域は、3以上の記憶領域であることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の波形データ処理装置。
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