JP3770030B2 - 録音再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、メトロノーム音、リズム音等の繰り返し音、サンプラー音等の単発音その他の楽音を発生するための装置を組み込んだ録音再生装置に関し、記憶装置内に用意された楽音の基本波形データにピッチ調整やエンベロープ調整等の波形編集を加えて楽音を発生する場合に、大規模なハードウェアの追加を伴うことなくこれを実現したものである。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器にはメトロノーム音を生成して発音する機能を搭載したものがあり、演奏者はこれを聞きながら演奏を行うことができる。また、マルチトラッレコーダ等で演奏を録音する場合、メトロノーム音を発生して、演奏者がこれを聞きながら演奏して録音をすることができれば便利である。また、演奏後の再生時にメトロノーム音を発生して演奏者あるいはミキサーがテンポのずれ等を確認できれば便利である。メトロノーム音発生装置はメトロノーム音の基本波形データをメモリに用意し、これを演奏のテンポに応じた周期で繰り返し読み出すことによりメトロノーム音を発生するが、演奏者の好みに応じてピッチ(音の高さ)を調整できる機能を持たせれば便利である。ピッチ調整を行うためには、ピッチシフト処理および該ピッチシフトに伴うエンベロープの伸縮を補正するためのアタック、リリース等のエンベロープ補正処理などの波形編集処理が必要である。
【0003】
ピッチ調整機能を有する従来のメトロノーム音発生装置の構成例を図2に示す。波形メモリ1はROM、フラッシュROM等の不揮発性メモリで構成され、メトロノーム音の基本波形データ(小節の1発目の波形データおよび2発目以降に共用される波形データ)を記憶している。位相発生器2は、演奏者によって指定されたピッチを実現するための波形メモリ1のサンプルの読み出し速度(読み出し速度を速くすればピッチは高くなり、遅くすればピッチは低くなる。)に対応したサンプルクロックと、該サンプルクロックの1周期内を多数のサンプルポイントに細分割した細分割クロックを出力する。アドレス発生器3はサンプルクロックをカウントして、波形メモリ1の読み出しアドレスを作成する。波形メモリ1からは該アドレスに従ってメトロノーム音のサンプルが順次読み出される。補間器4はメトロノーム音のサンプルと細分割サンプルクロックを入力し、メトロノーム音のサンプルを規定のサンプリング周期で発生するために、細分割クロックでの複数のタイミングにおけるサンプル値を補間することにより、該メトロノーム音を発生すべきタイミングでの該メトロノーム音のサンプル値を求める。エンベロープ発生器5はピッチシフト処理に伴うメトロノーム音のエンベロープの伸縮(ピッチを高くすると波形メモリ1からサンプルを読み出す時間が短くなるのでエンベロープは短くなり、ピッチを低くすると該サンプルを読み出す時間が長くなるのでエンベロープは長くなる。)を補正するための、時間の進行に応じて変化する係数を出力する。乗算器6は、補間器4から出力されるサンプル値にエンベロープ発生器5で発生される係数を掛けて出力する。このようにして演奏者が指定したピッチでメトロノーム音が再生される。以上の演算をメトロノーム音を発生する都度繰り返すことにより、演奏者が指定したピッチでメトロノーム音が繰り返し再生される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ピッチ調整のための演算は規模が大きくしかも高速処理が要求されるため、従来はその処理のための回路を図2に示すようなハードウェアで具える必要があり、ハードウェアの規模が大きくなる問題があった。この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、記憶装置内に用意されたメトロノーム音、リズム音等の繰り返し音、サンプラー音等の単発音その他の楽音の基本波形データにピッチ調整やエンベロープ調整等の波形編集を加えて楽音を発生する場合に、大規模なハードウェアの追加を伴うことなくこれを実現した楽音発生装置を組み込んだ録音再生装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の録音再生装置は、バッファメモリと外部記憶装置を具え、外部から入力される音データを前記バッファメモリを介して前記外部記憶装置に録音し、該外部記憶装置に録音されている音データを読み出して前記バッファメモリを介して外部に出力可能に構成された録音再生装置において、楽音の基本波形データを記憶している基本波形データ記憶装置と、該基本波形データ記憶装置から該基本波形データを読み出して、所定の波形編集演算プログラムに従い、適宜の波形編集パラメータに応じた波形編集演算を行う波形編集演算部と、該波形編集された楽音の波形データを前記バッファメモリの一部の領域に予め保存し、この状態で前記音データを該バッファメモリの他の領域を介して録音または再生しながら、該バッファメモリに保存されている楽音の波形データを、該バッファメモリに対する前記音データの書き込みおよび読み出しと時分割で読み出して(繰り返し音の場合は、指示されたテンポに合わせて繰り返し読み出して)再生するメモリ制御部とを具備してなるものである。この発明によれば、基本波形データ記憶装置に記憶されている基本波形データについて予め波形編集を行い、該波形編集演算を行った結果を編集波形データ記憶装置(バッファメモリ)に保存し、該編集波形データ記憶装置(バッファメモリ)を読み出して(繰り返し音の場合は、指示されたテンポに合わせて繰り返し読み出して)楽音を発生するようにしたので、楽音を発生する都度リアルタイムで大規模かつ高速の波形編集演算をする必要がなくなる。したがって、波形編集演算を既存のCPU等でのプログラムによる演算で行うことができ、大規模なハードウェアの追加を伴うことなく波形編集を行い楽音を発生することができる。前記波形編集パラメータは、例えば前記楽音のピッチシフト量もしくはエンベロープ波形のいずれか一方または両方を指示するパラメータを含むものとすることができる。
【0007】
また、この発明の録音再生装置は、バッファメモリと外部記憶装置を具え、外部から入力される複数チャンネルの音データを前記バッファメモリの該チャンネルごとに割り当てられた領域に時分割で書き込みこれを時分割で読み出して前記外部記憶装置に録音し、該外部記憶装置に録音されている複数チャンネルの音データを読み出して前記バッファメモリの前記個別に割り当てられた領域に時分割で書き込みこれを時分割で読み出して外部に出力可能に構成され、1または複数のチャンネルの再生のための該バッファメモリに対する音データの書き込みおよび読み出しと、1または複数の別のチャンネルの録音のための該バッファメモリに対する音データの書き込みおよび読み出しが時分割で並行して行えるように構成された録音再生装置において、楽音の基本波形データを記憶している基本波形データ記憶装置と、該基本波形データ記憶装置から該基本波形データを読み出して、所定の波形編集演算プログラムに従い、適宜の波形編集パラメータに応じた波形編集演算を行う波形編集演算部と、該波形編集された楽音の波形データを前記バッファメモリの前記複数チャンネルが割り当てられた領域とは別の領域に予め保存し、この状態で前記複数チャンネルの音データを該バッファメモリの前記個別に割り当てられた領域を介して録音または再生しながら、該バッファメモリの前記別の領域に保存されている楽音の波形データを、該バッファメモリに対する前記音データの書き込みおよび読み出しと時分割で読み出して(繰り返し音の場合は、指示されたテンポに合わせて繰り返し読み出して)再生するメモリ制御部とを具備してなるものである。この場合、前記波形編集パラメータが使用者の操作に応じて適宜に設定可能であり、該設定された波形編集パラメータが前記外部記憶装置に記憶され、録音または再生を行うソング(録音、再生を行う曲の単位で、例えば1ソング=音楽の1曲)の指定に応じて、該ソングの音データの前記外部記憶装置における記録位置の連鎖を示すシーケンスデータと、該ソングの波形編集パラメータとを含む、該ソングのソング管理データが該外部記憶装置から読み出され、該波形編集パラメータに応じて前記波形編集演算が行われるものとすることができる。この発明の録音再生装置は、前記波形編集パラメータとして、例えば前記楽音のピッチシフト量もしくはエンベロープ波形のいずれか一方または両方を指示するパラメータを含むものとすることができる。
【0008】
この発明の録音再生装置によれば、前記効果に加えて、音データの書き込みおよび読み出しを行うバッファメモリの一部の領域に波形編集された楽音の波形データを保存して、音データの書き込みおよび読み出しと時分割で、該波形編集された楽音の波形データの読み出しを行うことができるので、音データのためのバッファメモリとその書き込み読み出し制御構成を兼用して、該波形編集された楽音の波形データの読み出しを行うことができ、簡単な構成で、該波形編集された楽音を再生することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明を、ハードディスク装置(以下「HDD」)を外部記憶装置として用いたディジタルミキシングレコーダ(ハードディスクレコーダ)において、メトロノーム音の発生に適用した場合の実施の形態について説明する。このハードディスクレコーダは、演奏の録音もしくは再生または同時録音再生を行うときに、操作者(演奏者等)の任意の指示によりメトロノーム音を再生できるように構成されている。メトロノーム音は操作者によるピッチ調整が可能である。図3はハードディスクレコーダ全体の主要部のシステム構成を示す。このハードディスクレコーダ10は複数のチャンネル{個々のトラックの音データについて信号処理を行う信号経路(各チャンネルごとに物理的に分割された信号経路のみならず、各チャンネルの音データが時分割処理される物理的には共通の信号経路を含む)または該信号経路を流れる音データ自体をいう。}の信号経路を有し、複数トラックの同時録音(例えば、最大16トラック同時録音)もしくは複数トラックの同時再生(例えば最大16トラック同時再生)または複数トラックの同時録音および同時再生(例えば最大16トラック同時再生しながら最大8トラック同時録音)が可能に構成されている。各トラックの1サンプルの音データは、ミックスダウンした信号が24ビット(3バイト)で構成されている以外は、すべて16ビット(2バイト)で構成されている。
【0010】
ハードディスクレコーダ10は、メインCPU12、レコーダCPU14、サブCPU16の合計3個のワンチップCPU(マイコン){例えば日立製SH7042(シングルチップRISCマイコン)}を具えている。各CPU12,14,16は個別に用意された相互に非同期の動作クロックでそれぞれ独立に駆動される。メインCPU12は主にミキシング制御を行う。レコーダCPU14はメインCPU12からの指令に基づきHDD60の記録および再生制御、波形編集制御等を行う。メトロノーム音の波形編集演算処理もレコーダCPU14で行われる。サブCPU16は操作者による各種操作情報をメインCPU12に伝達する制御、メインCPU12からの指令に基づく各フェーダ操作子のモータ駆動制御等を行う。
【0011】
サブCPU16のバス18には、スイッチ、回転式つまみ、マウス、ジョグ、シャトル等で構成される各種操作子20と、サブCPU16のプログラムを格納したフラッシュROM22と、モータドライバインタフェース24等が接続されている。モータドライバインタフェース24には、モータドライバ28を介して複数本のモータドライブ式フェーダ操作子26が接続されている。各モータドライブ式フェーダ操作子26の操作位置情報はサブCPU16に伝達される。各種操作子20では、操作者の操作により、ミキシングパラメータ{ルーティング(各入力チャンネルをどの信号経路チャンネルを経由してどのトラックに録音するか、および各トラック再生信号をどの信号経路チャンネルを経由してどの出力チャンネルから出力するかの割り付け)、イコライザ特性、エフェクト特性、定位(PAN)等}の設定、録音/再生/停止/一時停止/スロー再生/早送り/巻戻し等のレコーダ機能の各種動作指示、ソング選択、録音・再生モード/編集モード等の動作モードの切換え、波形編集等の操作が行われる。メトロノーム音再生のオン、オフ設定、メトロノーム音のピッチ調整等も各種操作子20で行われる。録音・再生モードには、各パートについて通常の録音、再生を行うモード{録音のみ(ALL REC)、再生のみ、再生と同時に録音(SYNC DUBBING)のいずれかを行うモード}のほか、パンチイン、パンチアウトを行うモード、ミックスダウンを行うモード等がある。各種操作子20の操作情報はサブCPU16に伝達され、信号ライン30を介してメインCPU12に伝達される。各フェーダ操作子26は操作者の操作により各入力チャンネルおよび各出力チャンネルごとのレベル調整、ステレオ出力のレベル調整等を行うもので、その操作情報はサブCPU16に伝達され、信号ライン30を介してメインCPU12に伝達される。また、録音・再生モードでは、各再生トラックのフェーダレベル調整に関して、ソングの進行に従ってメインCPU12から各フェーダ操作子26の操作位置指令が信号ライン30を介してサブCPU16に順次伝達され、モータドライバインタフェース24およびモータドライバ28を介して各フェーダ操作子26がそれぞれ指令された操作位置に自動的に移動制御される。これにより、録音時に設定された各フェーダ操作子26の操作位置が再現されて、各トラックの再生レベルが録音時に設定した状態に自動調整されて再生が行われる。
【0012】
メインCPU12のバス32には、メインCPU12のプログラムを格納したフラッシュROM34と、録音、再生、編集等を行うために現在指定しているソングについてのミキシング機能(ルーティング、イコライジング、エフェクト付与、フェーダレベル調整、定位調整等)に関するソング管理データとして、時間の進行に応じたこれら各パラメータの設定値に関するシーケンスデータを格納し、またメインCPU12の作業領域として機能するDRAM36と、ミキシング機能を実現するDSP38と、LCD制御回路41を介してLCD(液晶表示器)43と、インタフェース45を介してFL(蛍光)表示器47等が接続されている。LCD43には、動作モードに応じた情報が表示される。例えば、録音・再生モード時には、ルーティング、チャンネルのオン・オフ、バーチャルトラックの選択等をするための表示がなされ、波形編集モード(録音された演奏の音データについてレベルの増減、ノイズ成分のカット等の波形の加工、修正等を行うモード)時には、波形編集をする部分の波形がグラフィック表示される。FL表示器47には数値による時間情報(タイムコード)およびバーグラフによる各チャンネルの入力信号または再生信号のレベル等が表示される。なおバーチャルトラックとは、トラック(リアルトラック)についてそれぞれ割り当てられる仮想のトラックで、再生時あるいは同時録音再生時には、再生を行う各トラック(リアルトラック)について、それぞれ割り当てられた複数のバーチャルトラックの中から1つずつバーチャルトラックを選択して再生することができる。例えば、トラック数が16で、バーチャルトラック数が各トラックについてそれぞれ8であれば、合計128のバーチャルトラックを作成することができる。
【0013】
DSP38は、複数チャンネルのミキシング処理部を構成し、操作者による各種操作子20およびフェーダ操作子26の操作に基づき、あるいはDRAM36に格納されているミキシング機能に関するシーケンスデータに応じて、メインCPU12の指令により、録音入力および再生出力に対してルーティング、イコライジング、エフェクト付与、フェーダレベル調整、定位調整等のミキシング機能について、それぞれ指示された内容を実現するための処理(ミキシング処理)を実行する。
【0014】
アナログ入力端子40から入力される複数チャンネル(例えば最大8チャンネル)のアナログ音声信号(録音入力)は、ゲインコントロール(図示せず)で、A/D変換の際の適正な信号レベルにゲイン調整された後、A/D変換器42でディジタル信号に変換されてDSP38に入力されて、ミキシング処理が施される。また、ディジタル入力端子44から入力される複数チャンネル(例えば最大16チャンネル)のディジタル音声信号(録音入力)はインタフェース46を介してDSP38に入力されて、ミキシング処理が施される。ミキシング処理が施された録音入力は、後述するHDD60に録音される。また、HDD60から再生される複数チャンネル(例えば最大16チャンネル)のディジタル音声信号(再生出力)は、DSP38でミキシング処理されて、インタフェース52を介してディジタル出力端子54から出力される。また、該ディジタル音声信号をDSP38で2チャンネルステレオ信号にミキシングした信号は、D/A変換器48でアナログ信号に変換されて、アナログ出力端子50からモニタ用信号等として出力される。
【0015】
レコーダCPU14のバス56には、レコーダCPU14のプログラム(メトロノーム音の波形編集演算プログラムを含む。)およびメトロノーム音の基本波形データを格納したフラッシュROM58と、この発明の外部記憶装置に相当するHDD60と、DRAM62と、この発明のバッファメモリに相当するSDRAM(シンクロナスDRAM)64,66に対する音データの書き込みおよび読み出し制御を行うDRAMコントローラ(以下「DRC」)68と、インタフェース70を介してCD−RW等の光ディスク装置72と、パラレルインタフェース74を介して現在の日時のデータを生成するリアルタイムクロック76等が接続されている。光ディスク装置72はHDD60に録音したソングをCD−RディスクやCD−RWディスクにバックアップしたり、バージョンアップ用プログラムやバージョンアップ用メトロノーム音基本波形データを格納したCD−ROM等を再生して、フラッシュROM22,34,58のプログラムを更新したり、フラッシュROM58のメトロノーム音基本波形データを追加あるいは更新するのに利用される。SDRAM64,66の所定の領域にはメトロノーム音の波形データ(小節の1発目の波形データおよび2発目以降に共用される波形データで、必要に応じて波形編集された波形データ)が保存され、操作者によりメトロノーム音再生がオンに設定されているときに、操作者により指示されたテンポで繰り返し読み出されて再生される。
【0016】
HDD60のアドレス領域の分割例を図4に示す。HDD60のアドレス領域は、先頭から固定容量のシステム管理データ用アドレス領域84と、それに続く最後尾までの共用アドレス領域86に分割されている。共用アドレス領域86には、前方側の端部からチャンネルごとの音データがテイク順にディジタル信号で順次記録されて蓄積されて音データ領域86−0が順次拡大して形成され、後方側の端部から各ソングのソング管理データが順次記録されてソング管理データ領域86−1,86−2,……が順次形成される。音データはクラスタ(128Kバイト)単位で記録される。なお、1クラスタは64Kワード(サンプル)で、CDフォーマットのデータ(16ビット、44.1kHz)の場合、64Kサンプル/44.1kHzにより、約1.45秒分のデータとなる。一度録音された音データは操作者による明示の、該当するテイクの消去指令が与えられない限り消去されない。複数トラックを同時に録音する場合、各トラックの音データは順次入れ替わって共用アドレス領域86に記録され、またパンチイン、パンチアウト等で後から追加される音データ、波形編集された音データ等は、そのトラックの初期録音の音データが記録されているアドレスとは離れて、それらが記録される時点での共用アドレス領域86の記録済み音データの最後尾に続けて記録されるので、各バーチャルトラックの音データは、共用アドレス領域86内にクラスタ単位で分散して記録されている。
【0017】
各ソングのソング管理データ領域86−1,86−2,……には、このように分散して記録された、該ソングに含まれる各バーチャルトラックの音データを連続した音楽として再生するために必要な、該各バーチャルトラックごとの音データの記録アドレスの連鎖を示すシーケンスデータが記録されている。また、各ソングのソング管理データ領域86−1,86−2,……には、そのソングに含まれるバーチャルトラックごとのミキシング機能に関するシーケンスデータや、メトロノーム音の波形編集パラメータ(波形編集演算を行うための、ソングごとに調整されたピッチに相当するピッチシフト量およびエンベロープ波形のパラメータ等)も記録されている。各ソングのソング管理データ領域86−1,86−2,……は固定容量(例えば、1ソングあたり1.5Mバイト)であり、操作者により新規にソングのファイルの作成が指示されるごとに、そのソングについてのソング管理データ領域が新たに初期化されて確保され、そのソングについて録音等音データの追加がなされるごとにそれに対応してソング管理データが更新される。各ソングのソング管理データ領域86−1,86−2,……は一度定められると固定であり、操作者による明示のソングの消去指令が与えられない限り消去されない。システム管理データ用アドレス領域84には、ソングごとのソング管理データの記録位置を知るためのデータを含むシステム管理データが記録されている。
【0018】
ソング管理データはソング単位で、HDD60の全アドレス領域の後方側の端部から順次記録され{ただし、個々のソング管理データ領域86−1,86−2,……内では、データは通常どおり前方側から正方向(アドレスが増加する方向)に記録される。}、しかも個々のソング管理データ領域86−1,86−2,……の容量は固定であるので、システム管理データ用アドレス領域84にHDD60の全アドレス領域の最後尾のアドレス情報を記録しておくことにより、各ソング管理データ領域86−1,86−2,……の開始位置を演算で求めることができる。例えば、最初のソングのソング管理データ領域86−1の開始位置は、〔HDD60の全アドレス領域の最後尾のアドレス〕−〔1つのソング管理データ領域の容量〕の演算で求められる。なお、演算で求める代わりに、システム管理データ用アドレス領域84に、各ソングのソング管理データ領域86−1,86−2,……の開始位置のアドレス情報を記録しておくこともできる。なお、上記の例では、共用アドレス領域の最後尾のアドレスをHDD60の全アドレス領域の最後尾のアドレスに一致させたがこれに限るものではない。
【0019】
以上のようなファイル構成によれば、ハードディスクレコーダ10の電源をオンした際に、自動的にHDD60の先頭のアドレスにアクセスしてシステム管理データを読み取り、ソングが指定されたときに、該システム管理データに基づき、該指定されたソングのソング管理データが記録されているアドレス領域(ソング管理データ領域)にアクセスして該ソング管理データを読み取り、該ソングの再生が指示されたときに、該ソング管理データに基づき、該ソングの現在選択されている各バーチャルトラックについて音データが記録されているアドレスに順次アクセスして読み取ることにより、該バーチャルトラックの音データを再生することができる。
【0020】
図3において、DRAM62には、HDD60から読み出されたシステム管理データ、および録音、再生、編集等を行うために現在指定しているソングに関するソング管理データのうちHDD60における記録位置の連鎖を示すシーケンスデータやメトロノーム音の波形編集パラメータが格納される。また、DRAM62はレコーダCPU14の作業領域として機能する。なお、音データはDSP38とDRC68間では、バス32,56を経由しない図示しない信号ラインを介して相互に伝送される。
【0021】
メインCPU12のバス32とレコーダCPU14のバス56はデュアルポートRAM78(以下「DPRAM」)を介して相互に接続され、メインCPU12とレコーダCPU14間で授受すべき各種指令やソング管理データ等の情報が伝送される。サンプリングクロック発振器80からはサンプリング周期のクロックが発振されてアンド回路82に入力される。レコーダCPU14からは録音あるいは再生の開始に同期して立上がり、その終了に同期して立下がる動作区間指示信号が出力され、アンド回路82に入力される。これにより、アンド回路82からは録音あるいは再生の開始から終了までの区間サンプリングクロックが出力される。このサンプリングクロックはメインCPU12およびレコーダCPU14の外部クロック入力端子に入力される。両CPU12,14内には該外部クロック入力端子から入力されるクロックをカウントするカウンタがそれぞれ配置されている。両カウンタは録音あるいは再生の開始に同期してリセットされて、その後入力されるサンプリングクロックをカウントする。メインCPU12は該カウント値に応じてサンプリングクロック単位でミキシング処理を実行する。また、レコーダCPU14は該カウント値に応じてサンプリングクロック単位でHDD60およびSDRAM64,66の書込みあるいは読出し制御を実行する。これにより、メインCPU12およびレコーダCPU14は、それぞれ個別の動作クロック(例えば28MHz)で動作しながら、サンプリング周期(48kHz、44.1kHz等)単位では互いに同期して動作して、録音あるいは再生のための制御を独立にかつ並行して実行することができる。
【0022】
図3のハードディスクレコーダ10における録音・再生モード時のデータ(音データ、システム管理データ、ソング管理データ)の授受、およびメトロノーム音の編集および発生について図1を参照して説明する。ハードディスクレコーダ10の電源を投入すると、HDD60のシステム管理データ用アドレス領域からシステム管理データが読み出されて、バス56を介してDRAM62に保持される。ソングを指定すると、レコーダCPU14はDRAM62に保持されているシステム管理データを参照して、HDD60の指定されたソングのソング管理データが記録されているソング管理データ領域にアクセスして、該当するソング管理データを読み出す。読み出されたソング管理データのうち該ソングのミキシング機能に関するシーケンスデータは、バス56、DPRAM78およびバス32を介してDRAM36に転送される。また、読み出されたソング管理データのうち、HDD60における該ソングの一連の音データの記録位置の連鎖を示すシーケンスデータは、バス56を介してDRAM62に転送される。これにより、前記指定されたソングについて、操作者の指示により、録音、再生、波形編集等の各作業が可能となる。なお、初めて録音するソングについては、操作者の操作により、予め新規にソングのファイルが作られ(HDD60にソング管理データ領域が新たに1つ初期化されて確保される。)、そのソング管理データがDRAM36,62に保持されて、録音可能な状態となる。
【0023】
録音・再生モードでは、録音を指示されたトラックについて、次のように処理が行われる。アナログ入力端子40またはディジタル入力端子44から入力される該トラックの録音信号(音データ)は、A/D変換器42またはインタフェース46を介してDSP38に入力され、操作者による各種操作子20およびフェーダ操作子26の操作に応じてDSP38でミキシング処理が施され、バス56を経由しない信号ラインを介して、DRC68からバッファメモリを構成するSDRAM64,66に順次格納される。SDRAM64,66に格納された音データは、定期的にバス56を介してHDD60にDMA転送されて録音される。また、このとき新たに生成されるシステム管理データおよびソング管理データのうち再生位置の連鎖を示すシーケンスデータはDRAM62に順次蓄積され、ソング管理データのうちミキシング機能に関するシーケンスデータはDRAM36に順次蓄積される。録音を終了して保存操作をすると、DRAM36に蓄積されたミキシング機能に関するシーケンスデータはDPRAM78を介してバス56に伝送され、DRAM62に蓄積されたHDD60における音データの記録位置の連鎖を示すデータとともに、HDD60の該ソングのソング管理データを保存するソング管理データ領域に上書き保存される。また、DRAM62に格納されているシステム管理データもHDD60のシステム管理データ用アドレス領域に上書き保存される。
【0024】
録音・再生モードでは、再生を指示されたトラックについて、次のように処理が行われる。レコーダCPU14はDRAM62に格納されている該トラックの再生位置の連鎖を示すシーケンスデータを参照して、HDD60から該当するトラックの音データを順次読み出す。該読み出された音データは、バス56およびDRC68を介してSDRAM64,66にDMA転送して格納される。DRC68は該SDRAM64,66に格納された音データをサンプリング周期で順次読み出す。SDRAM64,66から読み出された音データは、バス56を経由しない信号ラインを介してDRC68からDSP38に転送される。メインCPU12はDRAM36に格納されているミキシング機能に関するシーケンスデータを参照してDSP38のパラメータを設定し、該転送される音データに対してミキシング処理を施す。ミキシング処理を施された音データは、インタフェース52を介してディジタル出力端子54から出力される。また、DSP38内で2チャンネルステレオ信号にミキシングされた信号は、D/A変換器48でアナログ信号に変換されて、アナログ出力端子50から出力される。なお、録音・再生モードでは、録音、再生を行う各トラックの信号が順番に時分割処理され、その際SDRAM64,66は録音トラックか再生トラックかに応じて動作(書き込み/読み出し)が時分割で切り換えられる。
【0025】
メトロノーム音については、図5に示す手順で波形編集および発生が行われる。ソングが指定されて(S1)、該当するソング管理データが読み取られると(S2)、レコーダCPU14は自動的に、フラッシュROM58のメトロノーム音の基本波形データに基づいて、ソング管理データに含まれるメトロノーム音の波形編集パラメータに応じて、DRAM62を作業領域として波形編集演算処理(ピッチシフト演算およびエンベロープ処理)を行う(S3,S4)。ピッチシフト演算では、直線補間、ラグランジェ補間等によって、ピッチシフトした波形データを算出する。エンベロープ処理では、例えばピッチシフトでアタック、リリース等が長くなって間伸びした印象がある場合に、立ち上がり、立ち下がりの速いエンベロープ波形に相当する係数を掛けて、エンベロープを適正のものにする演算を行う。波形演算処理によって波形編集されたメトロノーム音の波形データをDRAM62からSDRAM64,66の所定の領域に転送して保存する(S5)。この状態で、録音(ALL REC等)が指示されると(S6)、メトロノーム音再生がオンに設定されている場合は、操作者により指示されたテンポで、該SDRAM64,66に保存されたメトロノーム音の波形データが繰り返し読み出されて再生され(S7,S8)、これに合わせて演奏の録音が行われる。
【0026】
バッファメモリを構成するSDRAM64,66の領域の、録音・再生モードの通常の録音、再生時における分割例を表1に示す。
【0027】
チップ0(SDRAM64,66の一方)、1(SDRAM64,66の他方)はそれぞれ0〜3の4バンクに構成されている。チップ0には演奏音用に0〜23のチャンネルが均等の容量の領域に割り当てられている。隣接するチャンネル番号どうしは別々のバンクに割り当てられている。チップ1のバンク0には、小節の1発目のメトロノーム音の波形全体、サンプラーの領域が割り当てられている。バンク2,3全体にはサンプラーの領域が割り当てられている。バンク4には、サンプラー、小節の2発目以降に共用されるメトロノーム音の波形全体の領域が割り当てられている。録音・再生モード時に演奏音用の0〜23チャンネルの領域内の音データは演奏の進行に応じて順次更新されるが、メトロノーム音およびサンプラー音は繰り返し読み出して用られるので(サンプラー音は通常単発音であるが、操作者の操作に基づきレコーダCPU14から発音が指令されるごとに繰り返し読み出される。)、1つのソング中では特に必要のない限り更新されない。つまり、メトロノーム音およびサンプラー音については、SDRAM64または66に、再生する波形データ全体が保存されているので、再生中にSDRAM64または66への書き込みは必要なく、SDRAM64または66からの読み出しのみ行われる。SDRAM64または66からのメトロノーム音およびサンプラー音の読み出しは、サンプリング周期1/fsごとに1サンプルずつ(複数種類のサンプラーが指定されている場合は、その種類ごとに1サンプルずつ)、演奏音の再生チャンネルの音データの読み出し処理および録音チャンネルの音データの書き込み処理と時分割で行われる。なお、サンプラー音は、操作者が予め任意のサンプラー音を任意の数だけ録音しておき、録音・再生モードでソングを指定して録音をするに先立ち、操作者が録音されているサンプラー音の中から任意のサンプラー音を選択して(最大8種類まで選択可能)、HDD60から該当するサンプラー音の音データを読み出して、SDRAM64,66の任意のチャンネル(サンプラー0〜7)に書き込んでおく。そして、録音開始後の任意のタイミングで任意のチャンネルのサンプラーの発音をボタン操作等で指示することにより該当するサンプラー音が発音され、その発音タイミングおよび発音チャンネルがソング管理データに記録される。録音が終了してそのソングの再生を行うと、ソング管理データに基づき、該当するタイミングで該当するサンプラー音がSDRAM64,66から読み出されて発音される。
【0028】
録音・再生モード時におけるSDRAM64,66の書き込み読み出し制御の一例について説明する。録音・再生モード時には、図6に示すように、サンプリング周期1/fs(fs=48kHz、44.1kHz等)ごとに、所定の区間A,Bに分割される。録音チャンネル(入力チャンネル)については、区間AでSDRAM64または66に対し1サンプルデータずつ時分割で録音チャンネル数分だけ音データの書き込みが行われ、区間Bで該録音チャンネルの複数サンプルの音データがSDRAM64または66から読み出され、HDD60へDMA転送して書き込まれる。再生チャンネル(出力チャンネル)については、区間AでSDRAM64または66から1サンプルデータずつ時分割で録音チャンネル数分だけ音データの読み出しが行われ、区間Bで該再生チャンネルの複数サンプルの音データがHDD60から読み出され、SDRAM64または66へDMA転送して書き込まれる。なお、これらDMA転送は、チャンネルごとに、1クラスタ分のサンプルが蓄積された時点で該1クラスタ分のサンプルをまとめて転送し、1つのチャンネルについて1クラスタ分のサンプルの転送が終了したら、1クラスタ分蓄積された別のチャンネルについて同様にまとめて転送するようにして、チャンネル単位で時分割で行われる。なお、いずれのチャンネルについても、DMA転送によるデータ移動の必要がない場合、すなわち入出力信号ラインからの入力データがSDRAM64,66に1クラスタ分新たに書き込まれてもいなければ、入出力信号ラインへの出力データがSDRAM64,66から1クラスタ分新たに読み出されてもいない場合には、DMA転送は休止される。メトロノーム音およびサンプラー音については、SDRAM64または66に、再生する波形データ全体が保存されているので、再生中にSDRAM64または66への書き込みは必要なく、SDRAM64または66からの読み出しのみ行われる。SDRAM64または66からのメトロノーム音およびサンプラー音の読み出しは、サンプリング周期1/fsごとに1サンプルずつ(複数種類のサンプラーが指定されている場合は、その種類ごとに1サンプルずつ)、演奏音の再生チャンネルの音データの読み出し処理と時分割で行われる。1サンプリング周期1/fs内の区間A内で、SDRAM64または66から各チャンネルの1サンプル分のデータを読み出し、あるいはSDRAM64または66に各チャンネルの1サンプル分のデータを書き込むための、区間A内でのSDRAM64および66の時分割の順序例を表2に示す。ただし、表2において動作モードの「R」は読み出し、「W」は書き込み、「R/W」は書き込みまたは読み出しをそれぞれ意味する。
【0029】
表2の例では、全24チャンネルの信号経路チャンネルのうちチャンネル0〜7を再生専用チャンネル、チャンネル8〜15を録音再生兼用チャンネル、チャンネル16〜23を録音専用チャンネルに設定している。ただし、チャンネル8〜15は録音のみ(ALL REC)のモードでのみ録音用チャンネルとして使用できるもので、再生同時録音(SYNC DUBBING)のモードでは再生用チャンネルとしてのみ使用することができる。また、ミックスダウンを行うときは、チャンネル0〜15を再生チャンネルとしてミックスダウン元のパートのトラックを割り当て、チャンネル16,17をミックスダウン先の録音チャンネルMIXL,MIXR(左右2チャンネル)として割り当てて、チャンネル0〜15で再生した音をDSP38で左右2チャンネルにミックスダウンして、チャンネル16,17を経てHDD60に録音する。HDD60に録音されたミックスダウン信号を再生するときは、左右2チャンネルのミックスダウン信号を再生専用チャンネル0〜15のうちの任意のチャンネルに割り当てて再生する。ミックスダウン信号MIXL,MIXRは24ビットで構成されるので、それぞれ上位ワード、下位ワードに分けて伝送する。
【0030】
なお、この発明は、メトロノーム音のほかリズム音等の繰り返し音やサンプラー音等の単発音等各種楽音の発生に適用することができる。また、波形編集の内容はピッチ調整に限らず、レベル調整、その他任意の内容の波形編集に適用することができる。また、基本波形データ記憶装置は、フラッシュROMに限らず他の不揮発性メモリさらにはHDD等で構成することもできる。また、編集波形データ記憶装置(バッファメモリ)は、SDRAMに限らず他の揮発性メモリ等で構成することもできる。また、上記実施の形態では外部記憶装置をHDDとしたが、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、その他の外部記憶装置を使用することもできる。また、上記実施の形態では、外部記憶装置が内蔵されている録音再生装置にこの発明を適用した場合について説明したが、外部記憶装置を外付けする録音再生装置にもこの発明を適用することができる。また、上記実施の形態では、ディジタルミキシングレコーダにこの発明を適用した場合について説明したが、ミキシング機能を具えていないディジタルレコーダ、その他の録音再生装置にもこの発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示すシステム構成図で、図3のハードディスクレコーダ全体のシステム構成のうち、この発明に関連する部分を抽出して示したものである。
【図2】 従来のメトロノーム音発生装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明を適用したハードディスクレコーダ全体の主要部のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】 図3のHDD60のアドレス領域の分割例を示す図である。
【図5】 図3のハードディスクレコーダにおけるメトロノーム音の波形編集および発生手順を示すフローチャートである。
【図6】 図3のハードディスクレコーダにおける録音・再生モード時のサンプリング周期内のSDRAMの書き込み、読み出し処理の分割例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10…ハードディスクレコーダ(録音再生装置)、14…レコーダCPU(波形編集演算部、メモリ制御部)、58…フラッシュROM(基本波形データ記憶装置)、60…HDD(外部記憶装置)、64,66…SDRAM(バッファメモリ、編集波形データ記憶装置)、68…DRC(メモリ制御部)
Claims (4)
- バッファメモリと外部記憶装置を具え、外部から入力される音データを前記バッファメモリを介して前記外部記憶装置に録音し、該外部記憶装置に録音されている音データを読み出して前記バッファメモリを介して外部に出力可能に構成された録音再生装置において、
楽音の基本波形データを記憶している基本波形データ記憶装置と、
該基本波形データ記憶装置から該基本波形データを読み出して、所定の波形編集演算プログラムに従い、適宜の波形編集パラメータに応じた波形編集演算を行う波形編集演算部と、
該波形編集された楽音の波形データを前記バッファメモリの一部の領域に予め保存し、この状態で前記音データを該バッファメモリの他の領域を介して録音または再生しながら、該バッファメモリに保存されている楽音の波形データを、該バッファメモリに対する前記音データの書き込みおよび読み出しと時分割で読み出して再生するメモリ制御部と
を具備してなる録音再生装置。 - バッファメモリと外部記憶装置を具え、外部から入力される複数チャンネルの音データを前記バッファメモリの該チャンネルごとに割り当てられた領域に時分割で書き込みこれを時分割で読み出して前記外部記憶装置に録音し、該外部記憶装置に録音されている複数チャンネルの音データを読み出して前記バッファメモリの前記個別に割り当てられた領域に時分割で書き込みこれを時分割で読み出して外部に出力可能に構成され、1または複数のチャンネルの再生のための該バッファメモリに対する音データの書き込みおよび読み出しと、1または複数の別のチャンネルの録音のための該バッファメモリに対する音データの書き込みおよび読み出しが時分割で並行して行えるように構成された録音再生装置において、
楽音の基本波形データを記憶している基本波形データ記憶装置と、
該基本波形データ記憶装置から該基本波形データを読み出して、所定の波形編集演算プログラムに従い、適宜の波形編集パラメータに応じた波形編集演算を行う波形編集演算部と、
該波形編集された楽音の波形データを前記バッファメモリの前記複数チャンネルが割り当てられた領域とは別の領域に予め保存し、この状態で前記複数チャンネルの音データを該バッファメモリの前記個別に割り当てられた領域を介して録音または再生しながら、該バッファメモリの前記別の領域に保存されている楽音の波形データを、該バッファメモリに対する前記音データの書き込みおよび読み出しと時分割で読み出して再生するメモリ制御部と、
を具備してなる録音再生装置。 - 前記波形編集パラメータが使用者の操作に応じて適宜に設定可能であり、該設定された波形編集パラメータが前記外部記憶装置に記憶され、録音または再生を行うソングの指定に応じて、該ソングの音データの前記外部記憶装置における記録位置の連鎖を示すシーケンスデータと、該ソングの波形編集パラメータとを含む、該ソングのソング管理データが該外部記憶装置から読み出され、該波形編集パラメータに応じて前記波形編集演算が行われる請求項2記載の録音再生装置。
- 前記波形編集パラメータが前記楽音のピッチシフト量もしくはエンベロープ波形のいずれか一方または両方を指示するパラメータを含んでいる請求項1から3のいずれかに記載の録音再生装置。
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