JP2003322976A - 液噴霧方法及びこれを用いた基板現像処理方法及び装置 - Google Patents

液噴霧方法及びこれを用いた基板現像処理方法及び装置

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JP2003322976A
JP2003322976A JP2002131788A JP2002131788A JP2003322976A JP 2003322976 A JP2003322976 A JP 2003322976A JP 2002131788 A JP2002131788 A JP 2002131788A JP 2002131788 A JP2002131788 A JP 2002131788A JP 2003322976 A JP2003322976 A JP 2003322976A
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substrate
nozzle
liquid
spray
tank
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JP2002131788A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Masuda
増田  敏幸
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Nozzles (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上での現像ムラを抑える。 【解決手段】 基板現像処理機10は、第1現像槽12
と、第2現像槽(パターニング槽)13と、残渣除去槽
14と、基板搬送部21とを備える。第1現像槽12は
薬液噴射ノズル36を、パターニング槽13は薬液噴射
ノズル37を、残渣除去槽14は薬液噴射ノズル38を
備える。薬液噴射ノズル36〜38は、それぞれノズル
ヘッド36a〜38aとノズル本体36b〜38bとを
備える。ノズル本体36b〜38bは、ガラス基板11
に薬液を噴射する。ノズル本体36b〜38bのノズル
タイプ、ノズルと基板間距離を決定する。ノズル本体3
6b〜38bの噴霧圧力Sの最適条件を実験により求め
る。1個のノズル本体36b〜38bでのガラス基板1
1面における流量分布を測定する。ノズル本体36b〜
38bのノズルピッチPの最適条件を算出により求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板等のシート状物
に複数のスプレーノズルを用いて液を噴射する、特にフ
ォトリソグラフィ工程等において微細なパターンを基板
に形成する場合に用いて好適な液噴霧方法及びこれを用
いた基板現像処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ等で用いられるカラー
フイルタの製造方法としては各種の方法が知られている
が、近年、感光性着色樹脂シートを用いた転写による方
法が、精度の高いカラーフイルタを簡便に製造すること
ができるなどの理由で注目を浴びている。
【0003】この感光性着色樹脂シートを用いる転写法
では、まず、所定の色の着色材料(顔料または染料)と
感光性樹脂とからなる感光性着色樹脂層を可撓性支持体
シートの上に設けて製造する。この感光性シートは、赤
色(R)、緑色(G)、青色(B)、黒色(K)の各色
のものが製造される。次に、この感光性シートをラミネ
ータにセットして、透明なガラス基板に例えばRの感光
性着色樹脂層を熱転写する。次に、露光装置で、感光性
着色樹脂層の表面にフォトマスクを介して光を照射し、
感光性着色樹脂層をパターン状に露光する。次に、現像
処理装置で露光済みの感光性着色樹脂層を現像して、ガ
ラス基板上にRの着色画素パターンを形成する。同様に
して、ガラス基板上にG及びBの着色パターンを形成し
た後に、Kの感光性着色樹脂層を熱転写し、これを感光
性樹脂層の転写面とは反対側の面から露光した後に現像
して、ガラス基板にブラックマトリクスを形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カラーフィルタの需要
は近年に至ってますます高くなり、それに伴ってカラー
フィルタの性能の向上および低価格化が要求されてい
る。このため、得率アップ及びコストダウンなどの観点
から基板が大型化しており、それに対応して各現像処理
装置も大型化している。カラーフィルタの製造では、現
像ムラの発生を抑えることが重要であり、そのために、
現像機を購入後にシャワーノズルの配置及び噴射条件等
を最適な環境に設定する必要があった。しかしながら、
その設定には手間がかかり、さらに、基板の大型化に伴
い、現像処理装置も大型化していることから、シャワー
ノズルの数量が増え、最適な環境に設定するのにさらに
多くの手間がかかっていた。
【0005】本発明は液をシート状物にほぼ均一に噴霧
することができるようにした液噴霧方法を提供すること
を目的とする。また、本発明は、液晶ディスプレイなど
で用いられるカラーフィルタの現像むらが抑えられるよ
うにした基板現像処理方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するに、
本発明では、複数のスプレーノズルを用いてシート状物
に液を噴霧する液噴霧方法において、前記スプレーノズ
ルを1個用いて使用噴霧領域及び噴霧圧力における流量
分布を求め、前記流量分布に基づき複数のスプレーノズ
ルをライン状に並べてノズルピッチを変えたときの総合
流量分布を求め、この総合流量分布のうち最も均一な流
量分布となるノズルピッチを最適ノズルピッチとし、こ
の最適ノズルピッチにより前記複数のスプレーノズルを
ライン状に並べて、液を前記シート状物に噴霧すること
を特徴とする。
【0007】なお、上記液噴霧方法を用いて、前記シー
ト状物としての基板に現像処理液または洗浄液を噴霧
し、基板を現像処理することが好ましく、この場合に
は、現像処理液などを基板にほぼ均一に噴霧することが
でき、現像ムラのない基板が得られる。また、複数のス
プレーノズルを前記最適ノズルピッチでライン状に配置
した複数のノズルヘッドを設け、この複数のノズルヘッ
ドを、前記基板の送り方向に離して配置するとともに、
隣接するノズルヘッドのスプレーノズルが千鳥状になる
ように配列することが好ましい。また、前記基板は感光
性着色樹脂層をパターン状に露光した基板であり、液噴
霧装置は、前記感光性着色樹脂層を現像処理する現像処
理槽、現像処理後の基板表面に残る現像残渣を除去する
残渣除去槽、または基板を洗浄する洗浄槽の少なくとも
1つに設けることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の基板現像処理機1
0を示す正面図である。ここでは、富士写真フイルム株
式会社製のカラーフィルタ用転写フイルム、トランサー
を例にして説明する。基板現像処理機10はガラス基板
11を現像処理するものであり、第1現像槽12と、第
2現像槽(パターニング槽)13と、残渣除去槽14
と、第1〜最終リンス槽15〜18と、水切り槽19
と、液切りゾーン20と、これら各槽12〜19にガラ
ス基板11を搬送する基板搬送部21とから構成されて
いる。液切りゾーン20は、各槽12〜19にて薬液や
洗浄水などが付着したガラス基板11に対してエアー噴
射で液切りし、隣接する槽への液の持ち込みを抑制す
る。基板搬送部21は、多数の搬送ローラ30から構成
されている。
【0009】ガラス基板11には、現像処理の前工程に
おいて、図示しないラミネータにより感光性着色層が転
写され、さらに図示しない露光装置により感光性着色層
にフォトマスクを用いて画素パターンが露光されてい
る。感光性着色層は、ガラス基板の表面に、感光性着色
樹脂層、酸素遮断層、及び熱可塑性樹脂層の順に層設さ
れている。図1において、基板現像処理機10でのガラ
ス基板11の流れを矢印で示す。まず、図示しない基板
移載部によって、上述したように露光されたガラス基板
11が基板現像処理機10に送られる。基板現像処理機
10では、露光済みのガラス基板11に対し現像処理を
行う。
【0010】第1現像槽12には基板入口23が設けら
れており、水切り槽19には基板出口24が設けられて
いる。これら基板入口23と基板出口24とをつなぐよ
うにして、基板搬送部21が各槽12〜19を貫通する
ように水平に配置されている。また、基板出口24に
は、上下方向に離して除電バー27が設けられており、
ガラス基板11を除電する。除電バー27としては、イ
オナイザ(リッチモンド社製)を用いているが、除電機
能を有するものであればよく、種々のタイプの除電装置
を用いてよい。
【0011】図1に示すように、第1現像槽12には、
ガラス基板11の感光性着色層に対面するように、上方
に多数の薬液噴射ノズル36が配置されている。この第
1現像槽12は、ガラス基板11の熱可塑性樹脂層と酸
素遮断層とを溶解除去する。同様にして、パターニング
槽13にも、ガラス基板11の感光性着色層に対面する
ように、上方に複数の薬液噴射ノズル37が配置されて
いる。パターニング槽13は、感光性着色樹脂層を現像
処理して、未露光部分(未硬化部分)を除去し、ガラス
基板11上に画素パターンを形成する。
【0012】残渣除去槽14には、上方に複数の薬液噴
射ノズル38が配置され、上方及び下方にブラシ洗浄ノ
ズル39が配置されている。残渣除去槽14は、現像処
理後のガラス基板11の表面に残る現像残渣を除去する
もので、処理液をガラス基板11にかけながらブラッシ
ング処理を行う。残渣除去槽14には、上下方向に並べ
たロールブラシ対41,42が基板送り方向で2組配置
され、これらロールブラシ対41,42は、ガラス基板
11のブラッシングを行う。ロールブラシ対41,42
の上方及び下方には、ブラシ洗浄ノズル39が配置され
ている。ブラシ洗浄ノズル39は、ブラシに付着した残
渣がガラス基板11に再付着しないように、上述したも
のと同じ処理液を噴射して、ブラシを洗浄するためのも
のである。
【0013】図2に示すように、薬液噴射ノズル36
は、ガラス基板11の送り方向に直交する基板幅方向に
沿って配置されるノズルヘッド36aと、このノズルヘ
ッド36aの基板幅方向に所定ピッチで配置される複数
のノズル本体36bとから構成されている。薬液噴射ノ
ズル36は、ノズルシフト部45により、ガラス基板1
1の幅方向に往復動自在に構成されており、その振幅、
送り速度が変更可能になっている。薬液噴射ノズル36
の配置ピッチは、隣接するノズルの干渉を強く受けない
距離で、処理時間と装置の大きさを勘案して決定する
が、通常50〜300mm程度にするのが一般的であ
り、本実施例では、165mmとする。薬液噴射ノズル
37,38及びブラシ洗浄ノズル39も、薬液噴射ノズ
ル36と同様に構成されている。
【0014】ノズル本体36b,37b,38bは、液
流量、噴霧圧力、噴霧角度などを勘案して決定するが、
本実施例では、経験上から、フラットスプレー1/8M
VVP11510PP(株式会社いけうち製)のノズル
を用いる。図3(a)に示すように、フラットスプレー
1/8MVVP11510PP(株式会社いけうち製)
は、中央が強く両端にかけて次第に弱まる山形流量分布
の扇形噴霧を発生するものであり、図3(b)に示すよ
うに上方から見ると、噴霧の断面形状であるスプレーパ
ターンは、横長で、両端にかけて次第に狭まっている。
このスプレーパターンの端が隣り合うノズルのスプレー
パターンの端とオーバーラップするようにノズルピッチ
を選定することにより、噴射される薬液のガラス基板1
1面における流量分布を、幅方向において均一にするこ
とができる。
【0015】図4に示すように、薬液噴射ノズル36
は、ガラス基板11の搬送方向に複数設けられており、
それぞれの薬液噴射ノズル36に設けられたノズル本体
36bが、隣接する薬液噴射ノズル36に設けられたノ
ズル本体36b間の中間に配置されるようになってい
る。
【0016】ノズル本体36b,37b,38bとガラ
ス基板11との配置距離Lは、隣接するノズルの干渉を
強く受けない距離で、処理時間と装置の大きさを勘案し
て決定するが、通常20〜100mm程度にするのが一
般的であり、本実施例では、45mmとする。
【0017】
【実施例1】基板現像処理機10におけるガラス基板1
1に対する現像処理を最適な環境で行うために、薬液噴
射ノズル36,37,38の配置ピッチを165mm、
ノズル本体36b,37b,38bとガラス基板11と
の配置距離Lを45mmとし、フラットスプレー1/8
MVVP11510PP(株式会社いけうち製)のノズ
ルを用いて、ノズル本体36b,37b,38bの噴霧
圧力Sの最適条件を実験により求める。そして、その最
適な噴霧圧力Sにて、1個のノズル本体36b,37
b,38bでのガラス基板11面における流量分布を測
定し、それに基づき、ノズル本体36b,37b,38
bのノズルピッチPの最適条件を算出により求める。図
5はこのときの処理手順を示すフローチャートである。
【0018】まず、噴霧圧力Sを変更し、1個のノズル
本体36b,37b,38bでのガラス基板11面にお
ける流量分布を測定する実験を行った。なお、流量分布
とは、噴霧幅方向における噴霧量の分布状態を示し、噴
霧高さと噴霧圧力によって変化するものである。
【0019】その実験結果を図6に示す。噴霧圧力Sを
変えると、噴霧角度Aと噴霧量とが変化するだけでな
く、ガラス基板11に当たる打力も変化するため、現像
しようとする膜によって最適圧力を決める必要がある。
本実施例では、ソフトな現像をするため、噴霧圧力Sと
して0.05MPaを選択した。なお、噴霧角度は、ノ
ズル近傍での角度を示し、噴霧量は、噴霧液の比重が軽
く、噴霧圧力が高いほど多くなるものである。
【0020】上記設定内容を用いて、ノズルピッチPを
50〜110mmに変更して、ガラス基板11面におけ
る総合流量分布を算出した。その算出結果を図7及び図
8に示す。この算出結果から、ノズルピッチPが80m
mの場合が最も均一性が高いと判断でき、ノズル本体3
6b,37b,38bのノズルピッチPを80mmと設
定する。
【0021】上述した実験に用いるガラス基板11を作
成するために、まず、表1に示すような処方からなる塗
布液を、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの仮支持体上に塗布し、乾燥させ、乾燥膜厚が1
5μmの熱可塑性樹脂層を設ける。この熱可塑性樹脂層
は、複数色の画素を順次ラミネートにより形成する際、
既形成画素の存在に起因する気泡の混入を防止する機能
を有する。
【0022】
【表1】
【0023】次に、上述したように形成した熱可塑性樹
脂層上に、表2に示すような処方からなる塗布液を塗
布、乾燥させ、乾燥膜厚が1.6μmの酸素遮断層を設
ける。この酸素遮断層は、次に酸素遮断層上に形成する
着色層と、熱可塑性樹脂層が混じり合わないようにする
ためのバリアー層として働くものである。また、酸素遮
断膜としての機能も有する。
【0024】
【表2】
【0025】そして、上述したように形成した酸素遮断
層上に、表3に示すような処方からなる赤色の感光性溶
液を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が2μmの赤色感光性樹
脂層を形成する。さらに、着色感光性樹脂層表面に厚さ
12μmのポリプロピレン製のフイルムをカバーフイル
ムとして貼り付ける。
【0026】
【表3】
【0027】上述したように形成された転写フイルム
を、図示しないラミネータにより、洗浄された厚さ0.
7mm、680mm×880mmの透明ガラス基板(コ
ーニング #1737)にラミネートする。まず、透明
ガラス基板をシランカップリング剤(信越化学社製 K
BM−603)0.3%水溶液中に30秒間浸漬後、3
0秒間純水でリンスし、エアーナイフで乾燥する。この
工程は、着色感光性樹脂層とガラスとの密着性を高める
ためのものである。次に、上述したように形成された赤
色転写フイルムのカバーフイルムを剥離しながら着色感
光性樹脂層面を100℃に加熱した透明ガラス基板11
aに向けて、ラミネータを用いて加圧(2MPa)、加
熱(130℃)して貼り合わせる。そして、透明ガラス
基板11aが常温になった後、剥離界面と透明ガラス基
板11a表面とをイオナイザーで除電しながら、仮支持
体を剥離する。次に、図示しない露光装置で、感光性着
色樹脂層の表面にフォトマスクを介して表4に示すよう
な処理条件で光を照射し、感光性着色樹脂層をパターン
状に露光すると、露光済みのガラス基板11が得られ
る。
【0028】上述したように形成されたガラス基板11
を用い、表4に示すような処理条件で現像を行う。
【0029】
【表4】
【0030】なお、第1現像槽12でノズル本体36b
から噴射され、感光性着色層の熱可塑性樹脂層及び酸素
遮断層を除去する第1現像処理液(以下、PDという)
として、富士写真フイルム社製トランサー現像液T−P
D−2の10%溶液を用い、その温度は38℃とした。
また、パターニング槽13でノズル本体37bから噴射
され、感光性着色層の感光性樹脂層を現像する第2現像
処理液(以下、CDという)として、富士写真フイルム
社製トランサー現像液T−CD−1の20%現像液を用
い、その温度は33℃とした。さらに、残渣除去槽14
でノズル本体38bから噴射され、非画素部の残渣を除
去する第3現像処理液(以下、SDという)として、富
士写真フイルム社製トランサー現像液T−SD−1の現
像残膜除去液を用い、その温度は33℃とした。また、
ガラス基板11の搬送速度は3m/分とし、各ロールブ
ラシ対41,42は、繊維径45μm、毛足20mmの
アクリルロールブラシを用い、100rpmで回転さ
せ、ガラス基板11の残渣除去を行った。
【0031】また、ポスト露光には、高圧水銀ランプを
用いて照射を行った。さらに、加熱時間は、コンベクシ
ョンオーブンでガラス基板11が設定温度に達してから
の保持時間を示している。また、各槽12〜14での薬
液噴射ノズル36、37、38のガラス基板11の幅方
向の揺動ストロークは、片側100mmとし、そのサイ
クルは8sとした。
【0032】このように、ガラス基板11上にR画素パ
ターンが形成される。本実施例では、R画素形成につい
てのみ述べたが、同様にして、ガラス基板上にG及びB
の着色パターンを形成した後に、Kの感光性着色樹脂層
を熱転写し、これを感光性樹脂層の転写面とは反対側の
面から露光した後に現像して、ガラス基板にブラックマ
トリクスを形成する。なお、画素パターンは、20イン
チの4面取り、画素サイズは90μm×300μmでピ
ッチは315μm、画素数は1280×1024であ
る。
【0033】薬液噴射ノズル36,37,38の配置ピ
ッチを165mmとし、ノズル本体36b,37b,3
8bとガラス基板11との配置距離Lを45mmとし、
フラットスプレー1/8MVVP11510PP(株式
会社いけうち製)のノズルを用い、ノズル本体36b,
37b,38bの噴霧圧力Sを0.05MPa、ノズル
本体36b,37b,38bのノズルピッチPを80m
mとそれぞれ最適な処理条件に設定して現像処理を行う
ことにより、画素サイズの面内分布が≦1.5μmであ
り、十分な均一性を持つガラス基板11を製造すること
ができた。
【0034】図2に示すように、搬送ローラ30は、ロ
ーラ軸30aとローラ本体30bとガイドフランジロー
ラ30cとを備えている。ローラ本体30bはローラ軸
30aの軸方向で離して2個設けられているが、このロ
ーラ本体30bの配置個数は1個または3個以上であっ
てもよい。ガイドフランジローラ30cは、そのローラ
部がガラス基板11の両側縁部の下面に接触して、ガラ
ス基板11を支持するとともに、そのフランジ部がガラ
ス基板の両側縁に接触して基板幅方向でガラス基板11
が移動することがないように案内する。なお、各槽12
〜19において、ガイドフランジローラ30cを軸方向
で移動自在に構成し、ガラス基板11のサイズに応じて
ガイド幅を変更させるようにしてもよい。
【0035】図1に示すように、残渣除去槽14内の搬
送ローラ30における、ガイドフランジローラ30cの
上方にはニップローラ32が配置されている。このニッ
プローラ32は、搬送ローラ30と協働してガラス基板
11をニップ搬送し、残渣除去槽14を通過する際のガ
ラス基板11のブラッシングによるずれを規制する。な
お、ニップローラ32は省略してもよい。また、ニップ
ローラ32は、必要に応じて他の搬送ローラ30に設け
てもよい。
【0036】図1に示すように、各リンス槽15〜18
には、水をガラス基板11に向けて噴射する水噴射ノズ
ル70が設けられている。この水噴射ノズル70は、ガ
ラス基板11の上面及び下面に対面する位置で設けられ
ており、薬液噴射ノズル36とほぼ同様に構成されてい
る。また、最終リンス槽18には純水製造装置から直接
配管によりピュアな純水が供給され、洗浄の仕上げが行
われる。
【0037】各槽12〜19の間に設けられた液切りゾ
ーン20には、ガラス基板11を挟むように配置したエ
アー噴射ノズル75が設けられている。液切りゾーン2
0のエアー噴射ノズル75は、ガラス基板11の搬送方
向において、搬送元の槽に向けてエアーが噴射するよう
に配置されている。したがって、第1現像槽12から第
1リンス槽15へガラス基板11が移動する際に、第1
現像槽12の薬液が第1リンス槽に入ることがない。同
様にして、ガラス基板11が移動する際に、移動元から
移動先へ薬液または洗浄水が持ち込まれることがない。
なお、吹き出すエアー量は必要に応じて変えることがで
きる。また、液切りゾーン20に図示しない位置決めガ
イドを設け、ガラス基板11をその幅方向で位置決めし
てもよい。また、液切りのためのエアー噴射圧が高い
と、処理面状むらが発生する場合もある。この場合に
は、エアー噴射圧をゼロまたは極力絞ることにより、面
状むらの発生を抑える。
【0038】水切り槽19には、ガラス基板11を上下
方向から挟むように、エアーナイフ80が配置されてい
る。エアーナイフ80はガラス基板11の送り方向に交
差するようにそのエアー噴射ノズル80a,80bが上
方から見て斜めに配置されている。この斜め配置によ
り、ガラス基板11に付着している水をガラス基板11
の幅方向側縁に向けて吹き出し、液切れが効率よく行わ
れる。
【0039】なお、上記実施形態では、液切りのため
に、エアーナイフ80を用いたが、これはガス流ナイフ
であればよく、用いる気体は特に限定されない。例え
ば、空気の他に、窒素、水素、酸素などの各種気体を用
いてよい。同様にして、液切りゾーン20の噴出気体も
特に限定されることなく、各種気体を用いてよい。ま
た、現像処理等を行う基板はガラス基板11に限定され
ることなく、各種基板であってよい。
【0040】さらに、上記実施形態では、現像槽、パタ
ーニング槽、残渣除去槽と3つの槽を設けて現像処理を
行ったが、1つの薬液処理槽で薬液を切り換えて現像処
理を行ってもよい。これにより、複数の薬液処理槽が不
要になり、現像処理機の設置スペースを小さくすること
ができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、複数のスプレーノズル
を用いて基板に現像処理液または洗浄液を噴霧し、基板
を現像処理する場合において、スプレーノズルを1個用
いて使用噴霧領域及び噴霧圧力における流量分布を求
め、この流量分布に基づき複数のスプレーノズルをライ
ン状に並べてノズルピッチを変えたときの総合流量分布
を求め、この総合流量分布のうち最も均一な流量分布と
なるノズルピッチを最適ノズルピッチとし、この最適ノ
ズルピッチにより複数のスプレーノズルをライン状に並
べて、液を基板に噴霧するようにしたから、現像処理液
などを基板にほぼ均一に噴霧することができ、現像ムラ
のない基板が得られる。
【0042】また、複数のスプレーノズルを最適ノズル
ピッチでライン状に配置した複数のノズルヘッドを設
け、この複数のノズルヘッドを、基板の送り方向に離し
て配置するとともに、隣接するノズルヘッドのスプレー
ノズルが千鳥状に配列することにより、より一層現像ム
ラを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像処理機の概略を示す正面図であ
る。
【図2】薬液噴射中の一例を示す側面図である。
【図3】薬液噴射ノズルのスプレーパターンを示す概略
図である。
【図4】搬送ローラと薬液噴射ノズルとを示す平面図で
ある。
【図5】本発明の基板現像処理機の最適条件を設定する
ための処理手順の流れを示すフローチャートである。
【図6】噴霧圧力及び噴霧角度を変更し、1個のノズル
でのガラス基板面における流量分布を測定した結果を示
す線図である。
【図7】ノズルピッチを変更して、ガラス基板面におけ
る総合流量分布を算出した結果を示す線図である。
【図8】ノズルピッチを変更して、ガラス基板面におけ
る総合流量分布を算出した結果を示す線図である。
【符号の説明】
10 基板現像処理機 11 ガラス基板 12 第1現像槽 13 第2現像槽(パターニング槽) 14 残渣除去槽 15〜18 リンス槽(洗浄槽) 19 水切り槽 20 液切りゾーン 21 基板搬送部 30 搬送ローラ 36,37,38 薬液噴射ノズル 36a、37a、38a ノズルヘッド 36b、37b、38b ノズル本体 45 ノズルシフト部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 BA02 BA11 BA45 BA48 BB02 BB22 BB42 2H096 AA28 BA05 BA20 EA02 GA08 GA17 GA21 4F033 AA04 AA14 BA03 CA04 DA05 EA06 5F046 LA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスプレーノズルを用いてシート状
    物に液を噴霧する液噴霧方法において、 前記スプレーノズルを1個用いて使用噴霧領域及び噴霧
    圧力における流量分布を求め、 前記流量分布に基づき複数のスプレーノズルをライン状
    に並べてノズルピッチを変えたときの総合流量分布を求
    め、 この総合流量分布のうち最も均一な流量分布となるノズ
    ルピッチを最適ノズルピッチとし、この最適ノズルピッ
    チにより前記複数のスプレーノズルをライン状に並べ
    て、液を前記シート状物に噴霧することを特徴とする液
    噴霧方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液噴霧方法を用いて、前
    記シート状物としての基板に現像処理液または洗浄液を
    噴霧し、基板を現像処理することを特徴とする基板現像
    処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液噴霧方法を実施した液
    噴霧装置を用いて、前記シート状物としての基板に現像
    処理液または洗浄液を噴霧し、基板を現像処理すること
    を特徴とする基板現像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記液噴霧装置は、前記複数のスプレー
    ノズルを前記最適ノズルピッチでライン状に配置した複
    数のノズルヘッドであり、 前記複数のノズルヘッドは前記基板の送り方向に離して
    配置され、且つ隣接するノズルヘッドのスプレーノズル
    が千鳥状に配列されることを特徴とする請求項3記載の
    基板現像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記基板は感光性着色樹脂層をパターン
    状に露光した基板であり、 前記液噴霧装置は、前記感光性着色樹脂層を現像処理す
    る現像処理槽、現像処理後の基板表面に残る現像残渣を
    除去する残渣除去槽、または基板を洗浄する洗浄槽の少
    なくとも1つに設けられていることを特徴とする請求項
    3または4記載の基板現像処理装置。
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