JP2003322803A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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Abstract

(57)【要約】 【課題】観察光学系の操作や術具、内視鏡の挿入に合わ
せて、術者が術部の遠近感を確実に把握しながら手術が
実施できる手術用顕微鏡を提供することにある。 【解決手段】術部の立体画像を撮影する立体画像撮影手
段としての鏡体4、この鏡体4による画像を表示する立
体画像表示手段としての表示部5と、前記鏡体4の撮影
状態又は前記表示部5の表示状態を変更操作する輻輳角
変更用モータ22a,22b、接眼レンズ用モータ35
a,35b等の操作手段と、この操作手段の操作を検出
する操作検出部と、この操作検出部の検出結果及び操作
量に基づいて前記鏡体4の表示画像の虚像位置を演算す
る虚像位置演算部37と、この演算部37の演算結果に
基づいて前記鏡体4の虚像位置を制御するXY移動方向
演算部46とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に脳神経外科
等で微細部位の手術に使用される手術用顕微鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、脳神経外科領域では、より微細な
手術を確実に行うために、術部を立体で拡大観察する手
術用顕微鏡が多く利用されている。さらに、近年では手
術を確実に行なうため、手術用顕微鏡観察下のみで行な
っていた従来の手術に、内視鏡観察が併用されており、
手術用顕微鏡観察像と内視鏡観撮像とを手術用顕微鏡視
野内で同時に観察できることが望まれている。
【0003】従来技術としては、例えば、特開平5−3
23199号公報、特願平11−330188が知られ
ている。これらは、術部の画像を立体撮像手段により電
子画像化し、電子画像化された立体映像をLCD等に表
示する。表示された立体電子画像を術者が観察するよう
になっている。
【0004】また、特開平8−194189号公報のも
のは、対象物を撮影するための撮像手段と、撮像手段を
操作するための操作盤が設けられている。操作者は、操
作盤を操作することにより、撮像手段を移動させ、所望
の対象物を撮影する。撮影された映像は操作者が装着し
ているHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に映し出
され、対象物を観察する。撮像手段は、対象物までの距
離を測定し、距離データをCPUで演算する。撮影され
た映像を遠近感があるように表示するために、HMDに
配置された光学系の移動等を行い画像の虚像位置を変更
する。
【0005】さらに、特開平6−230289号公報に
示すように、鏡体の向きに合わせてフットスイッチを制
御する例がある。観察方向を変更するために、術者は鏡
体の向きを変更させる。この時に鏡体の向きが変更され
た量を検出する。その変更分に応じてフットスイッチの
XY制御スイッチを回転させる。これにより、鏡体の観
察方向を変更した場合に、フットスイッチの操作方向を
鏡体の向きに合わせることができるため、フットスイッ
チを設置し直すことなく、術者から見た前後左右方向と
一致した方向に鏡体を移動させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開平5−323199号公報に記載された方法で、
術部を電子画像で表示すると、観察光学系の焦点距離や
観察倍率を変更しても、虚像位置は変化しないため、術
者は距離が変更されたようには見えず、遠近感がつかみ
にくい。マイクロサージャリーのような微細な作業が必
要な手術では遠近感をつかめることが術者にとって最も
重要である。
【0007】また、特開平8−194189号公報にお
いては、操作者が遠近感をつかめるように、撮影距離に
応じて、HMDの光学系を制御し、虚像位置を変化させ
ることで観察対象物をつかみやすくしているが、手術用
顕微鏡を用いた手術においては、焦点距離を変更するの
みではなく、様々な操作がなされる。例えば、フォーカ
ス、ズーム操作、観察位置移動操作、観察方向の移動操作
を頻繁に繰り返す。さらに、術部の処置、観察のため
に、術具や内視鏡が挿入される。微細な手術をする際に
は、上述の操作に連動して、電子画像表示手段の虚像位
置を変化させることで、遠近感をつかみ易くすることが
望まれる。
【0008】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、観察光学系の操作や術
具、内視鏡の挿入に合わせて、術者が術部の遠近感を確
実に把握しながら手術が実施できる手術用顕微鏡を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、術部の立体画像を撮影す
る立体画像撮影手段と、この立体画像撮影手段による画
像を表示する立体画像表示手段と、前記立体画像撮影手
段の撮影状態又は前記立体画像表示手段の表示状態を変
更操作する操作手段と、この操作手段の操作を検出する
操作検出部と、この操作検出部の検出結果及び操作量に
基づいて前記立体画像表示手段の表示画像の虚像位置を
演算する演算手段と、この演算手段の演算結果に基づい
て前記立体画像表示手段の虚像位置を制御する虚像位置
制御手段とを有することを特徴とする手術用顕微鏡にあ
る。
【0010】請求項2は、術部の立体画像を撮影する立
体画像撮影手段と、この立体画像撮影手段とは少なくと
も観察方向の異なる第2の撮影手段と、前記立体画像撮
影手段及び第2の撮影手段による画像を合成する画像合
成手段と、この画像合成手段にて合成された画像を表示
する立体画像表示手段と、前記立体画像撮影手段及び第
2の撮影手段の撮影状態を変更操作する操作手段と、こ
の操作手段の操作を検出する操作検出部と、前記立体画
像撮影手段及び第2の撮影手段の相対位置を検出する位
置検出手段と、前記操作検出部の検出結果、操作量及び
位置検出手段の検出結果に基づいて前記立体画像表示手
段の立体画像撮影手段による表示画像と第2の撮影手段
による表示画像との虚像位置を各々演算する演算手段
と、この演算手段の演算結果に基づいて前記立体画像表
示手段の立体画像撮影手段の表示画像と第2の撮影手段
による表示画像と虚像位置を各々制御する虚像位置制御
手段とを有することを特徴とする手術用顕微鏡にある。
【0011】請求項3は、術部の画像を撮影する画像撮
影手段と、この画像撮影手段にて撮影された画像を表示
する画像表示手段と、前記画像撮影手段を3次元空間で
移動自在に保持するアームと、前記画像撮影手段の撮影
位置を略水平面内で移動を行う撮影位置移動手段と、こ
の撮影位置移動手段に操作信号を出力する撮影位置移動
スイッチと、前記画像表示手段と前記撮影位置移動手段
との相対位置を検出する検出手段と、この検出手段の検
出結果と前記撮影位置移動スイッチの操作信号に応じ
て、前記撮影位置移動手段の移動方向を制御する制御手
段とを有することを特徴とする手術用顕微鏡にある。
【0012】前記構成によれば、立体画像撮影手段及び
立体画像表示手段の位置を変え、位置変更前の操作した
場合に、術者を起点としたXY軸の向きで立体画像撮影
手段の操作ができる。このため、術者が自然な感覚で所
望方向に立体画像撮影手段を移動させることができる。
例えば、接眼レンズが移動すること及び接眼部の角度が
変り、輻輳角が変更されることにより、術者は実際の光
学系の移動にともなってより自然な遠近感を感じること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0014】図1〜図11は第1の実施形態を示し、図
1は手術用顕微鏡による観察システムを示し、手術用顕
微鏡1は、架台2と、架台2の上部に設けられたバラン
スアーム3と、バランスアーム3の先端部に支持された
鏡体4と、鏡体4に取付けられた表示部5から構成され
ている。
【0015】バランスアーム3には複数の可動アーム6
a,6b,6cと、6軸の回動軸7a〜7fとが設けら
れている。さらに、各回動軸7a〜7fにはバランスア
ーム3の各可動アーム6a,6b,6cの回動位置を固
定するロック状態と、この回動位置のロックを解除する
ロック解除状態とに切り換える電磁鎖錠(図示しない)
が設けられている。そして、鏡体4の電磁鎖錠のロック
/ロック解除の切り換え動作に伴いバランスアーム3の
各可動アーム6a,6b,6cの6軸の各回動軸7a〜
7fを中心に空間的に位置移動自在に支持されている。
【0016】バランスアーム3の可動アーム6aには図
6に示すように、エンコーダ42aを有するモータ42
が内蔵されている。モータ42の回転により鏡体4が図
1のX方向に移動可能となるように鏡体4が保持されて
いる。同様に、図6に示すように、可動アーム6bには
エンコーダ43aを有するモータ43が内蔵されてい
る。モータ43の回転により鏡体4が図1のY方向に移
動可能となるように鏡体4が保持されている。可動アー
ム6aと鏡体4を接続する回動軸7fにはエンコーダ4
2bが内蔵されている。
【0017】前記表示部5は、アーム11により鏡体4
に取付けられている。アーム11の一端は軸10aを中
心に回動可能に鏡体4に取付けられている。軸10aに
はアーム11の鏡体4に対する回転量を検知するための
アーム用エンコーダ44が内蔵されている。また、アー
ム11は、表示部5が上下移動可能なように関節部11
aが設けられている。表示部5には術者が画像を観察す
るための接眼部5a,5bが設けられている。
【0018】架台2にはモータ42、モータ43を駆動
し、鏡体4に内蔵された後述するフォーカス光学系1
3、ズーム光学系14を駆動するための操作スイッチが
配置されたフットスイッチ10が接続されている。
【0019】また、鏡体4には鏡体4の空間位置検出の
ための指標4aが取付けられている。さらに、指標4a
を検出するためのデジタイザ24はナビゲーション用ワ
ークステーション25が接続されている。このワークス
テーション25は手術用顕微鏡1に内蔵された虚像位置
演算部37に接続されている。
【0020】次に、図2に基づいて鏡体4の内部構成を
説明する。術部Pを観察するための観察光学系として、
対物レンズ12、フォーカス光学系13、ズーム光学系
14、結像レンズ15a,15bが配置されている。こ
の結像レンズ15a,15bの結像位置に観察光学系の
像を撮影する撮像素子16a,16bが設けられてい
る。フォーカス光学系13にはエンコーダ17aを有し
たフォーカス用モータ17が設けられている。ズーム光
学系14には、エンコーダ18aを有したズーム用モー
タ18が設けられている。
【0021】次に、図3及び図4に基づいて表示部5の
内部構成について説明する。図3は表示部5の上面図、
図4は図3のA−A線に沿う断面図である。表示部5
は、ベース19と接眼部5a,5bとから構成されてい
る。接眼部5aには支持ロッド20aの一端が回転可能
に取付けられ、この支持ロッド20aの中間位置にはギ
ア21aが固定されている。支持ロッド20aの他端に
はベース19に対して固定されたエンコーダ22xを有
した輻輳角変更用モータ22aが設けられている。
【0022】さらに、ベース19にはギア21aと噛合
するラック23aが設けられている。また、接眼部5a
には回動軸24aが設けられており、ベース19に対し
て回動可能に取付けられている。
【0023】同様に、接眼部5bには支持ロッド20b
の一端が回転可能に取付けられ、この支持ロッド20b
の中間位置にはギア21bが固定されている。支持ロッ
ド21bの他端にはベース19に対して固定されたエン
コーダ22x’を有した輻輳角変更用モータ22bが設
けられている。
【0024】さらに、ベース19にはギア21bと噛合
するラック23bが設けられている。また、接眼部5a
には回動軸24bが設けられており、ベース19に対し
て回動可能に取付けられている。
【0025】次に、図5に基づいて接眼部5a,5bを
説明するが、接眼部5a,5bは同一構成であるため、一
方の接眼部5aについてのみ説明する。
【0026】接眼部5aにはLCD27a及び接眼レン
ズ28aが内蔵されている。接眼レンズ28aは枠体2
9aにより保持されている。枠体29aにはねじ孔が設
けられ、このねじ孔にはスクリューロッド30aの一端
部が噛合されている。スクリューロッド30aの他端部
には傘歯車31aが取付けられている。傘歯車31aに
はこれを挟むように2つの傘歯車32a,33aが噛合
されている。
【0027】一方の傘歯車32aには視度調整つまみ3
4aが取付けられ、他方の傘歯車33aには傘歯車33
aを回転駆動させるべくエンコーダ35xを有した接眼
レンズ用モータ35aが設けられている。
【0028】次に、図6に基づいて制御回路について説
明する。
【0029】フォーカス用のエンコーダ17a、ズーム
用エンコーダ18a、輻輳角変更用エンコーダ22x,
22X’、接眼レンズ用エンコーダ35x,35X’は
虚像位置演算部37に接続されている。虚像位置演算部
37には表示部モータ制御部38が接続されている。表
示部モータ制御部38には輻輳角変更用モータ22a,
22b、接眼レンズ用モータ35a,35bが接続され
ている。フォーカス用モータ17、ズーム用モータ18
は、各々フォーカスモータ制御部39、ズームモータ制
御部40に接続されている。
【0030】フォーカスモータ制御部40はフットスイ
ッチ10に設けられたフォーカス用スイッチ41に接続
されている。ズームモータ制御部40にはフットスイッ
チ10に設けられたズーム用スイッチ42が接続されて
いる。
【0031】また、架台X軸用のモータ42及びY軸用
のモータ43はアーム用モータ制御部44に接続されて
いる。アーム用エンコーダ45、X軸用エンコーダ42
a,Y軸用エンコーダ43aはXY移動方向演算部46
に接続されている。XY移動方向演算部46はアーム用
モータ制御部44及びフットスイッチ10に設けられた
XY制御スイッチ47に接続されている。さらに、ワー
クステーション25にはデジタイザ24と虚像位置演算
部37が接続されている。また、前記視線検出部36
a,36bは視線演算部48が接続され、視線演算部4
8はワークステーション25が接続されている。
【0032】図7はLCD27a,27bに撮像素子の
映像を表示する構成を示し、撮像素子16a,16bは
カメラコントロールユニット49(以下CCU49とい
う)に接続されている。CCU49にはLCD27a,
27bが接続されている。
【0033】次に、第1の実施形態の作用について説明
する。
【0034】術者は、手術用顕微鏡1による観察を始め
るために、図示しない電源スイッチを入れる。電源スイ
ッチを入れると、虚像位置演算部37は輻輳角検出用の
エンコーダ22x,22x’からエンコーダ値を受け取
る。虚像位置演算部37は虚像位置を術者から1m先に
セットすべくあらかじめ記録された輻輳角及び視度補正
位置に対応した各エンコーダの目標値と前記エンコーダ
から取得したエンコーダ値の比較を行う。この結果、虚
像位置演算部37は輻輳角変更用モータ22a,22b
及び接眼レンズ用モータ35a,35bの回転方向及び
回転量を演算する。さらに、虚像位置演算部37は表示
モータ制御部38に対して駆動信号を出力する。この結
果、各モータ35a,35bが駆動される。
【0035】駆動信号を受け取った輻輳角変更用モータ
22aは回転を開始する。輻輳角変更用モータ22aが
回転すると、支持ロッド20aが回転してギア21aが
回転する。ギア21aが回転すると、これと噛合してい
るラック23aによってギア21aが図3の矢印Q方向
に移動する。ギア21aが移動することにより、接眼部
5aは回動軸24aを中心にギア21aと同方向に回動
する。
【0036】輻輳角変更用モータ22bは、輻輳角変更
用モータ22aと逆方向に回転する。前述と同様に作用
し、ギア21bは図3の矢印R方向に移動して接眼部5
bは回動軸24bを中心にギア21aと同方向に回転す
る。接眼部5a,5bが移動しているときに、虚像位置
演算部37はエンコーダ22x,22x’はそれぞれの
エンコーダ値を常に取得している。接眼部5a,5bの
位置が図8の破線に示す位置まで移動したことを検出す
ると、虚像位置演算部37は表示部モータ制御部38に
出力していた駆動信号を停止する。これにより、接眼部
5a,5bの輻輳角は、1mに設定される。
【0037】次に、CCU49はLCD37a,37b
に対して図9に示すような視度補正のためのレチクル画
像Gを出力する。術者は、調整つまみ34a,34bを
回すことにより視度補正を行う。調整つまみ34aを回
転させると、傘歯車32aが回転する。傘歯車32aの
回転により傘歯車31aが回転する。傘歯車31aの回
転によりスクリューロッド30aが回転し、さらに、ス
クリューロッド30aと螺合している枠体29aが移動
し、枠体29aに固定された接眼レンズ28aが移動す
る。調整つまみ34aを回すことにより、接眼レンズ2
8aの位置を術者に対して前後させ、視度補正を行う。
【0038】次に、術者は図示しない操作スイッチによ
りLCD37a,37bに表示されている画像を撮像素
子16a,16bからの画像に切り換える。さらに、術
者は、術部Pを観察すべく鏡体4を移動させ、鏡体4及
び表示部5を例えば図10の実線位置に配置する。術者
は位置Cに立ち、接眼部5a,5bより術部Pの観察を
行う。
【0039】虚像位置演算部37は、この時点における
フォーカス用のエンコーダ17a、ズーム用エンコーダ
18aからエンコーダ値を取得し、焦点位置fと総合倍
率を演算する。さらに、虚像位置演算部37は、この演
算結果を元に、図11に示すグラフに応じた視度変化量
及び輻輳角を算出する。
【0040】虚像位置演算部37は、この算出結果と輻
輳角用のエンコーダ22x,22x’及び接眼レンズ用
のエンコーダ35x,35x’の値と比較演算し、輻輳
角変更用モータ22a,22b及び接眼レンズ用モータ
35a,35bの移動方向及び移動量を算出する。
【0041】虚像位置演算部37は、この算出結果を元
に表示部モータ制御部38に対して駆動信号を出力し、
輻輳角変更用モータ22a,22b及び接眼レンズ用モ
ータ35a,35bが駆動され、現在の観察点に対応し
た虚像位置に術部画像が表示される。
【0042】次に、術者は、手術を進めながらより深い
術部Pを観察する場合、フットスイッチ10のフォーカ
ス用スイッチ41を操作する。この操作信号はフォーカ
スモータ制御部39に伝達され、フォーカス用モータ1
7が焦点距離を伸ばす方向へ駆動される。これに伴いフ
ォーカス用のエンコーダ17aの値も変化し、この情報
が虚像位置演算部37へ伝達される。虚像位置演算部3
7は、図11のグラフにしたがい、焦点位置の移動に追
従して視度補正変化量及び輻輳角を算出し、輻輳角変更
用モータ22a,22b及び接眼レンズ用モータ35
a,35bの駆動を行う。これにより、フォーカス移動
に追従し、虚像位置が最適な位置に制御される。すなわ
ち、焦点位置が遠くになるほど虚像位置は遠くに表示さ
れ、焦点位置が近くになるほど虚像位置も近くに表示さ
れる。
【0043】同様に、術者が観察倍率を変更する場合、
フットスイッチ10のズーム用スイッチ42を操作す
る。この操作信号はズームモータ制御部40に伝達さ
れ、ズーム用モータ18が例えば倍率を大きくする方向
へ駆動される。これに伴いズーム用のエンコーダ18a
の値も変化し、この情報が虚像位置演算部37へ伝達さ
れる。虚像位置演算部37は図11のグラフにしたが
い、総合倍率の変化に追従して視度補正変化量及び輻輳
角を算出し、輻輳角変更用モータ22a,22b及び接
眼レンズ用モータ35a,35bの駆動を行う。これに
よりズーム操作に追従し、虚像位置が最適な位置に制御
される。すなわち、総合倍率が高くなるほど虚像位置は
近くに表示され、総合倍率は小さくなるほど虚像位置は
遠くに表示される。
【0044】術者は観察位置を移動するために、フット
スイッチ10に設けられたXY制御スイッチ47を操作
する。術者が位置Cから術部Pを観察している場合に
は、例えば方向X’に鏡体4を移動させたい場合、フッ
トスイッチ10のXY制御スイッチ47をX’方向に操
作する。この操作信号はXY移動方向演算部46に伝達
される。XY移動方向演算部46はアーム用エンコーダ
45及びエンコーダ42bからエンコーダ値を取得しモ
ータ42,43の各々の移動方向を算出する。
【0045】術者が位置Cより操作する場合、エンコー
ダ値のそれぞれは、例えば原点に設定されているため、
可動アーム6aに内蔵されたX方向のモータ42のみが
駆動され、鏡体4は図1のX方向に移動される。次に、
術者が観察方向を変更し、図10の位置Dより術部Pを
観察する場合、表示部5を図10の破線位置に移動す
る。この場合、フットスイッチ10の操作をしやすくす
るために、フットスイッチ10も図10の破線位置に設
置し直す。
【0046】術者は、さらに観察位置を移動するため
に、フットスイッチ10に設けられたXY制御スイッチ
47を操作する。術者が位置Dから術部Pを観察してい
る場合には、例えば方向X”に鏡体4を移動させたい場
合、フットスイッチ10のXY制御スイッチ47をX”
方向に操作する。この操作信号はXY移動方向演算部4
6に伝達される。XY移動方向演算部46はアーム用エ
ンコーダ45及びエンコーダ42bからエンコーダ値を
取得する。エンコーダ値は、移動前とは例えば90度変
化しているため、XY移動方向演算部46は、この変化
量に基づき、モータ42、43に対する駆動方向を90
度補正して駆動信号を出力する。すなわち、可動アーム
6aに内蔵されたY方向のモータ43のみが駆動され、
鏡体4は、図1のY方向に移動される。これによって、
表示部5の鏡体4に対する位置が変化しても、フットス
イッチ10の操作方向に対応した方向に観察位置を移動
することができる。
【0047】前述した第1の実施形態によれば、手術用
顕微鏡1の光学操作にともなって、接眼レンズ28a,
28bが移動すること及び接眼部5a,5bの角度が変
り、輻輳角が変更されることにより、術者は実際の光学
系の移動にともなってより自然な遠近感を感じることが
できるため、微細な手術においても操作性がよい。ま
た、虚像位置が変化するため、眼の疲労を軽減すること
ができる。表示部5を移動させても、術者からみた前後
左右方向にフットスイッチ10を操作することで、観察
点を同じ方向に移動させることができるため、鏡体4の
移動がしやすくなる。
【0048】図12及び図13は第2の実施形態を示
し、術者の好みにあわせた虚像位置に調整し、観察画像
に自然な遠近感を持たせるようにしたものであり、第1
の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。
【0049】図12は、虚像位置に調整した後の輻輳角
の値を記録するための制御回路のブロック図である。表
示用モータ制御部38には輻輳角調整スイッチ50が接
続されている。輻輳角調整スイッチ50は輻輳角変更用
モータ22a,22bを駆動させるためのスイッチであ
る。虚像位置演算部37には設定記録部51及び設定ス
イッチ52が接続されている。設定記録部51は輻輳角
変更用エンコーダ22x,22x’及び接眼レンズ用の
エンコーダ35x,35x’を記録するものである。虚
像位置演算部37にはワークステーション25が接続さ
れている。
【0050】次に、第2の実施形態の作用について説明
する。
【0051】第1の実施形態と同様に、術者は、LCD3
7a,37bに表示されたレチクル画像を元に、視度補
正を行う。次に、輻輳角調整用スイッチ50を操作す
る。この操作信号は表示部モータ制御部38に伝達さ
れ、輻輳角変更用モータ22a,22bが駆動される。
これによって、術者は好みの輻輳角に接眼部5a,5b
を調整する。このときの輻輳角変更用のエンコーダ22
x,22x’及び接眼レンズ用のエンコーダ35x,3
5x’のエンコーダ値は、虚像位置演算部37へ伝達さ
れる。
【0052】ここで、術者が設定スイッチ34を操作す
ると、虚像位置演算部37は、先に取得した各エンコー
ダ22x,22x’及び35x,35x’のエンコーダ
値を基準値として設定記録部51へ記録する。
【0053】この基準値は、図13に示すグラフの縦軸
(視度変化量及び輻輳角)の中間値をシフトさせるもの
である。例えば、図13に示すように設定される。術者
は,術部を観察する場合、焦点位置移動、総合倍率変更
を第1の実施形態と同様に行うが、これにともなう、輻
輳角の変更及び視度の微調整は、図13に示されたグラ
フにもとづいて行われる。
【0054】術者が観察位置又は観察方向を変化させる
ために、鏡体4に設けられたグリップにより鏡体4の位
置を移動させる。ワークステーション25は鏡体4に設
置された指標4aの位置を検出しており、この位置があ
らかじめ設定した移動範囲を超えた場合、虚像位置演算
部37に対して信号を出力する戯位置演算部37は、ワ
ークステーション25からこの信号を受け取ると、図1
3のグラフに示した基準位置に輻輳角と視度補正位置へ
移動するように、表示部モータ制御部38へ駆動信号を
出力する。これにより、輻輳角変更用モータ22a,2
2b及び接眼レンズ用モータ35a、35bが駆動さ
れ、術者が術前に設定した最も観察しやすい虚像位置に
復帰される。
【0055】表示部5を鏡体4に対して移動させたとき
に、予め設定されたアーム用エンコーダ45の移動範囲
を超えると、前述と同様の作用で、術前に設定した虚像
位置に復帰させても良い。また、本実施形態では、術者
が術前に設定した虚像位置により図13におけるグラフ
の縦軸の中間値をシフトさせたが、虚像位置の調整範囲
を術者の好みに設定できるようにしてもよい。
【0056】本実施形態によれば、術者が、最も観察し
やすい虚像位置を設定することができるため、さらに遠
近感がつかみやすく、疲労も軽減される。また、観察位
置を大きく動かした場合には、術者が最も観察しやすい
位置に虚像位置が復帰するため、さらに観察しやすい。
【0057】図14〜図18は第3の実施形態を示し、
内視鏡を併用した場合、もしくは単独で使用する場合
に、術者が内視鏡の観察像に遠近感をもって観察するこ
とができるようにしたものであり、第1の実施形態と同
一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
【0058】図14は鏡体4と内視鏡53の配置構成を
示し、術部Pを手術用顕微鏡1で観察するために、鏡体
4を術部Pに対向させるとともに、手術用顕微鏡1の死
角を観察するために内視鏡53が術部Pに向かって斜め
に挿入されている。内視鏡把持部54には位置検出のた
めの指標55が設けられている。
【0059】図15は、内視鏡53により撮像された画
像を処理するための制御回路のブロック図で、内視鏡5
3と撮像装置56が接続されている。撮像装置56は内
視鏡53で撮影された電気信号を映像信号に変換するも
のである。撮像素子16a,16bには電気信号を映像
信号に変換するCCU49が接続されている。画像合成
手段57にはCCU49と撮像装置56が接続されてい
る。画像合成手段57にはLCD37a,37b及びワ
ークステーション25が接続されている。
【0060】次に、第3の実施形態の作用について説明
する。
【0061】術者は、内視鏡53を併用して観察を行な
うために、図14に示すように、手術用顕微鏡1の鏡体
4を配置し、内視鏡53にて観察を行う。手術用顕微鏡
1による画像は撮像素子16a,16bからCCU49
に送られ、画像合成手段57に伝達されている。内視鏡
53により観察されている画像は撮像装置56に送ら
れ、撮像装置56は映像信号を画像合成手段57に伝達
する。デジタイザ24は手術用顕微鏡1の指標4aと内
視鏡53の指標55を検出し、ワークステーション25
に伝達する。
【0062】ワークステーション25は、内視鏡53の
指標55と手術用顕微鏡1の指標4aの距離を演算す
る。演算された距離データは画像合成手段57に伝達さ
れる。図16の位置Jのように、内視鏡53を浅い位置
に挿入しているときには指標4aと指標55の距離が近
く検出される。画像合成手段57は受け取った距離デー
タを元に撮像装置56とCCU49の画像を図17のよ
うに合成する。画像58Aと58Bは撮像素子16a,
16bによる手術用顕微鏡1の観察画像あり、画像59
Aと59Bが内視鏡53により撮影されている画像であ
る。
【0063】画像59Aにおいて、内視鏡画像は右端に
表示される。一方、画像59Bには内視鏡画像が左端に
表示される。術者から見ると内視鏡画像の輻輳角は小さ
くなり、虚像位置が遠くに設定される。
【0064】術者が内視鏡53を操作し、図16の位置
Kまで挿入する。このときには、ワークステーション2
5より手術用顕微鏡1と内視鏡53の距離が遠く検出さ
れる。ワークステーション25より距離データが画像合
成手段57へ伝達される。画像合成手段57において、
図18に示すように、内視鏡像60Aの左端に内視鏡5
3を表示し、内視鏡像60Bの右端に内視鏡像を表示す
る。
【0065】術者には、内視鏡像60A、60Bに対す
る輻輳角が大きくなり、内視鏡像の虚像位置が近くに設
定される。鏡体4による撮影画像は61A、61Bに表
示されているが、この虚像位置は第1及び第2の実施形
態と同様に、輻輳角変更用モータ22a,22b及び接
眼レンズ用モータ35a,35bにより制御されてお
り、内視鏡53の虚像位置とは異なる位置に設定されて
いる。なお、本実施形態は、内視鏡53に2次元の画像
を使用したが、立体内視鏡を用いても同様の効果が得ら
れることは明らかである。
【0066】本実施形態によれば、内視鏡を併用する際、
手術用顕微鏡1の虚像位置に独立して内視鏡53の虚像
位置を変化させることができ、より遠近感を把握しやす
い。
【0067】図19〜図22は第4の実施形態を示し、
術部を撮影する鏡体と、撮影された鏡体と、撮影した像
を表示する表示手段の位置を各々自由に変えられる構成
において、術者の意図した方向に観察位置の移動操作を
行えるようにしたものであり、第1の実施形態と同一構
成部分は同一番号を付して説明を省略する。
【0068】手術用顕微鏡1には表示モニタ70が接続
されている。表示モニタ70にはLCD71a,71b
が内蔵されている。LCD71a,71bは鏡体4の撮
像素子16a,16bで撮影された映像を表示するもの
である。また、表示モニタ70にはデジタイザ24によ
る位置検出のための指標72とフットスイッチ10が設
けられている。さらに、可動アーム6aの先端部には指
標73が設けられている。
【0069】図20は、XY移動操作及び表示モニタ7
0での画像表示を行う制御回路のブロック図である。位
置演算を行うワークステーション25はXY移動方向演
算部46が接続されている。鏡体4に内蔵された撮像素
子16a,16bにはCCU49が接続されている。C
CU49にはLCD71a,71bが接続されている。
【0070】図21は、表示モニタ70の変形例であ
る。位置検出兼用モニタ74の片面にはLCD71a,
71bが内蔵されており、もう一方の面にはデジタイザ
24と同様の機能を有したデジタイザ75が設けられて
いる。
【0071】次に、第4の実施形態の作用について説明
する。
【0072】デジタイザ24は指標73の位置を検出す
る。デジタイザ24による位置情報を受け取ったワーク
ステーション25は、表示モニタ70及び視野移動機構
を有する可動アーム6aの相対位置を演算する。この演
算された位置情報はXY移動方向演算部46に伝達され
る。図22において、術者が位置Vから術部を観察して
いるときに、例えば方向Uに鏡体4を移動させたい場
合、フットスイッチ10のXY制御スイッチ47をU方
向に操作する。この操作信号はXY移動方向演算部46
に伝達される。XY移動方向演算部46ではワークステ
ーション25から伝達された表示モニタ70と可動アー
ム6aの先端位置を元に、モータ42、モータ43の各
々の移動方向を算出する。術者が位置Vより操作する場
合、エンコーダ値は、例えば原点に設定されているた
め、可動アーム6aに内蔵されたX方向のモータ42の
みが駆動され、鏡体4は図22のU方向に移動される。
【0073】次に、術者が観察方向を変更し、位置Wよ
り術部を観察する場合、表示モニタ70を図22の破線
位置へ移動する。この位置移動はデジタイザ24にて検
出され、ワークステーション25で位置演算が行う。さ
らに、表示モニタ70と可動アーム6aの先端位置の相
対位置を演算する。位置演算結果は、XY移動方向演算
部46に伝達される。
【0074】術者は、さらに観察位置を移動するため
に、フットスイッチ10に設けられたXY制御スイッチ
47を操作する。例えば、方向U’に鏡体4を移動させ
たい場合、XY制御スイッチ47をU’方向に操作す
る。この操作信号はXY移動方向演算部46に伝達され
る。
【0075】表示モニタ70と可動アーム6aの先端の
相対位置は移動前とは例えば90度変化しているため、
XY移動方向演算部46は、この変化量に基づきモータ
42、モータ43に対する駆動方向を90度補正して駆
動信号を出力する。すなわち、可動アーム6bに内蔵さ
れたY方向のモータ43のみが駆動され、鏡体4は図2
2のU’方向に移動される。また、可動アーム6aの位
置を移動させる場合でも前述と同様の作用を行う。
【0076】術者が表示モニタ70を位置Vから位置W
に移動させ場合、術者の方向から見た術部が表示モニタ
70に表示されるように、撮像素子16a,16bの位
置を移動させると、なお好ましい。
【0077】以上の作用は、図21に示した位置検出兼
用モニタ74を使用した場合でも同様であることは明ら
かである。
【0078】前述した各実施の形態によれば、次のよう
な構成が得られる。
【0079】(付記1)術部の立体画像を撮影する立体
画像撮影手段と、この立体画像撮影手段による画像を表
示する立体画像表示手段と、前記立体画像撮影手段の撮
影状態又は前記立体画像表示手段の表示状態を変更操作
する操作手段と、この操作手段の操作を検出する操作検
出部と、この操作検出部の検出結果及び操作量に基づい
て前記立体画像表示手段の表示画像の虚像位置を演算す
る演算手段と、この演算手段の演算結果に基づいて前記
立体画像表示手段の虚像位置を制御する虚像位置制御手
段とを有することを特徴とする手術用顕微鏡。
【0080】(付記2)前記操作手段は、以下の少なく
とも一つを含む付記1記載の手術用顕微鏡。
【0081】(1) 立体画像撮影手段の撮影焦
点距離を変更操作する手段 (2) 立体画像撮影手段の撮影倍率を変更操作
する手段 (3) 立体画像表示手段の表示倍率を変更操作
する手段 (4) 立体画像撮影手段の観察位置または観察
方向を変更操作する手段 (5) 立体画像表示手段の位置を変更操作する
手段 (付記3)前記虚像位置制御手段は、以下の少なくとも
一つを含む付記1又は2記載の手術用顕微鏡。
【0082】(1) 立体画像表示手段の輻輳角
を制御する手段 (2) 立体画像表示手段の視度調整部を制御す
る手段 (3) 立体画像表示手段の画像表示位置を制御
する手段 (付記4)前記虚像位置制御手段の制御量を調整する調
整手段を有することを特徴とする付記1〜3のいずれか
に記載の手術用顕微鏡。
【0083】(付記5)前記虚像位置制御手段の制御量
を調整する調整手段と、前記調整手段の調整結果を記録
する記録手段とを有することを特徴とする付記1〜3の
いずれかに記載の手術用顕微鏡。
【0084】(付記6)前記虚像位置制御手段は、以下
の少なくとも一つの操作手段により、虚像位置を基準位
置に復帰する復帰手段を含むことを特徴とする付記1〜
5のいずかに記載の手術用顕微鏡。
【0085】(1) 立体画像撮影手段の観察位
置または観察方向を変更操作する手段 (2) 立体画像表示手段の位置を変更操作する
手段 (付記7)前記立体画像撮影手段は、3次元空間で移動
自在なアームに保持されていることを特徴とする付記1
〜6のいずれかに記載の手術用顕微鏡。
【0086】(付記8)術部の立体画像を撮影する立体
画像撮影手段と、この立体画像撮影手段とは少なくとも
観察方向の異なる第2の撮影手段と、前記立体画像撮影
手段及び第2の撮影手段による画像を合成する画像合成
手段と、この画像合成手段にて合成された画像を表示す
る立体画像表示手段と、前記立体画像撮影手段及び第2
の撮影手段の撮影状態を変更操作する操作手段と、この
操作手段の操作を検出する操作検出部と、前記立体画像
撮影手段及び第2の撮影手段の相対位置を検出する位置
検出手段と、前記操作検出部の検出結果、操作量及び位
置検出手段の検出結果に基づいて前記立体画像表示手段
の立体画像撮影手段による表示画像と第2の撮影手段に
よる表示画像との虚像位置を各々演算する演算手段と、
この演算手段の演算結果に基づいて前記立体画像表示手
段の立体画像撮影手段の表示画像と第2の撮影手段によ
る表示画像と虚像位置を各々制御する虚像位置制御手段
とを備えたことを特徴とする手術用顕微鏡。
【0087】(付記9)前記第2の撮影手段は、内視鏡
であることを特徴とする付記8記載の手術用顕微鏡。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、
立体画像撮影手段及び立体画像表示手段の位置を変え、
位置変更前の操作した場合に、術者を起点としたXY軸
の向きで立体画像撮影手段の操作ができる。このため、
術者が自然な感覚で所望方向に立体画像撮影手段を移動
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す手術用顕微鏡
システムの斜視図。
【図2】同実施形態の鏡体の縦断側面図。
【図3】同実施形態の表示部の内部構成を示す上面図。
【図4】同実施形態を示し、図3のA−A線に沿う断面
図。
【図5】同実施形態の接眼部の内部構成を示す上面図。
【図6】同実施形態の制御装置のブロック図。
【図7】同実施形態の制御装置のブロック図。
【図8】同実施形態の表示部の作用説明図。
【図9】同実施形態のレチクル画像を示す図。
【図10】同実施形態の鏡体の作用説明図。
【図11】同実施形態を示し、総合倍率と視度変化量及
び輻輳角の関係を示すグラフ。
【図12】この発明の第2の実施形態の制御装置のブロ
ック図。
【図13】同実施形態を示し、総合倍率と視度変化量及
び輻輳角の関係を示すグラフ。
【図14】この発明の第3の実施形態を示し、鏡体と内
視鏡との配置構造を示す正面図。
【図15】同実施形態の制御装置のブロック図。
【図16】同実施形態の作用説明図。
【図17】同実施形態の合成画像を示す図。
【図18】同実施形態の合成画像を示す図。
【図19】この発明の第4の実施形態を示す手術用顕微
鏡システムの斜視図。
【図20】同実施形態の制御装置のブロック図。
【図21】同実施形態の変形例を示す表示モニタの斜視
図。
【図22】同実施形態の作用説明図。
【符号の説明】
4…鏡体(立体画像撮影手段) 5…表示部(立体画像表示手段) 17…フォーカス用モータ 18…ズーム用モータ 22a,22b…輻輳角変更用モータ 35a,35b…接眼レンズ用モータ 37…虚像位置演算部 38…表示部モータ制御部 39…フォーカスモータ制御部 40…ズームモータ制御部 46…XY移動方向演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 正和 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H052 AA13 AB19 AD09 AF14 AF21 AF25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 術部の立体画像を撮影する立体画像撮影
    手段と、 この立体画像撮影手段による画像を表示する立体画像表
    示手段と、 前記立体画像撮影手段の撮影状態又は前記立体画像表示
    手段の表示状態を変更操作する操作手段と、 この操作手段の操作を検出する操作検出部と、 この操作検出部の検出結果及び操作量に基づいて前記立
    体画像表示手段の表示画像の虚像位置を演算する演算手
    段と、 この演算手段の演算結果に基づいて前記立体画像表示手
    段の虚像位置を制御する虚像位置制御手段とを有するこ
    とを特徴とする手術用顕微鏡。
  2. 【請求項2】 術部の立体画像を撮影する立体画像撮影
    手段と、 この立体画像撮影手段とは少なくとも観察方向の異なる
    第2の撮影手段と、 前記立体画像撮影手段及び第2の撮影手段による画像を
    合成する画像合成手段と、 この画像合成手段にて合成された画像を表示する立体画
    像表示手段と、 前記立体画像撮影手段及び第2の撮影手段の撮影状態を
    変更操作する操作手段と、 この操作手段の操作を検出する操作検出部と、 前記立体画像撮影手段及び第2の撮影手段の相対位置を
    検出する位置検出手段と、 前記操作検出部の検出結果、操作量及び位置検出手段の
    検出結果に基づいて前記立体画像表示手段の立体画像撮
    影手段による表示画像と第2の撮影手段による表示画像
    との虚像位置を各々演算する演算手段と、 この演算手段の演算結果に基づいて前記立体画像表示手
    段の立体画像撮影手段の表示画像と第2の撮影手段によ
    る表示画像と虚像位置を各々制御する虚像位置制御手段
    とを有することを特徴とする手術用顕微鏡。
  3. 【請求項3】 術部の画像を撮影する画像撮影手段と、 この画像撮影手段にて撮影された画像を表示する画像表
    示手段と、 前記画像撮影手段を3次元空間で移動自在に保持するア
    ームと、 前記画像撮影手段の撮影位置を略水平面内で移動を行う
    撮影位置移動手段と、 この撮影位置移動手段に操作信号を出力する撮影位置移
    動スイッチと、 前記画像表示手段と前記撮影位置移動手段との相対位置
    を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果と前記撮影位置移動スイッチの
    操作信号に応じて、前記撮影位置移動手段の移動方向を
    制御する制御手段とを有することを特徴とする手術用顕
    微鏡。
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