JP2001112776A - 手術用顕微鏡装置 - Google Patents

手術用顕微鏡装置

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JP2001112776A
JP2001112776A JP29825099A JP29825099A JP2001112776A JP 2001112776 A JP2001112776 A JP 2001112776A JP 29825099 A JP29825099 A JP 29825099A JP 29825099 A JP29825099 A JP 29825099A JP 2001112776 A JP2001112776 A JP 2001112776A
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渉 大野
Takashi Shioda
敬司 塩田
Masakazu Mizoguchi
正和 溝口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、術者あるいは助手などに必要な視野
内情報を適切に提供し、また、術中、目的の顕微鏡視野
を確保する操作を簡便に行うことができる手術用顕微鏡
装置を提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】術者用接眼部8に観察条件を入力する視野
内表示コントローラー29と、その条件に応じて助手用
接眼部9の観察状態を変更する第1の回転演算処理回路
30および第2の回転演算処理回路31とを設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡画像の視野
内に顕微鏡画像の主画像とは異なる副画像を表示可能な
手術用顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、微細な患部の手術であるマイクロ
サージャリーの発達、普及に伴い、眼科、脳神経外科、
耳鼻科等は勿論のこと、さまざまな分野で手術用顕微鏡
下で行うマイクロサージャリーが盛んになってきてい
る。これに伴い、当然のことながら、手術用顕微鏡も術
者の手術手技等に応じてさまざまな要求がなされ、改良
が加えられているのが現状である。最近では、手術後の
患者の早期社会復帰を考慮して、より低侵襲な手術へと
変化してきていることからも、より細孔内での術部等の
観察が望まれている。さらには、体腔内深部の観察にお
いて、顕微鏡観察では影になって観察できない部位につ
いても手術における正確性や、安全性をより向上させる
ために観察可能にすることが望まれている。
【0003】このような要望にこたえる技術として、例
えば特開昭62−166310号公報に記載された実体
顕微鏡がある。この装置は、基線間隔を異にする第1お
よび第2の立体観察光学系によって細孔部内の観察を行
うようにしている。しかも、2つの立体光学系はファイ
ンダー光学系を共有することで、術者等が2つの光学系
による像を選択的に観察できるようになっている。
【0004】また、特開昭62−166310号公報に
記載された実体顕微鏡では、夫々同一の光軸を有する左
右一対の変倍光学系およびファインダー光学系を含む立
体観察光学系を備えている。そして、立体観察光学系の
近傍に設けた副立体観察光学系には、観察物体を撮像す
る固体撮像素子からの画像を映し出すための画像再生手
段と、その画像を立体観察光学系のファインダー光学系
に導く画像投影手段を有している。
【0005】また、特開平3−105305号公報にお
ける光学装置では、上述のような複数の観察手段を有す
る実体顕微鏡において、2つの観察手段による像のうち
いずれか一方または両方を選択的に観察でき、しかも術
者が手を使わずにフットスイッチなどで選択できるよう
にしたものである。
【0006】また、特開平6−175033号公報に記
載されているように、観察視野内またはその近傍の位置
を特定する位置特定手段と手術用顕微鏡の基準位置と位
置特定手段により特定された位置との位置関係を演算
し、手術用顕微鏡の鏡体をその位置に移動するようにし
たものもある。
【0007】さらに、特願平10−319190号で
は、術前の診断画像である断層画像情報をもとに手術用
顕微鏡、および、ロボットマニュピレータを目的位置ま
で移動させる駆動手段を設けることにより、術前画像と
実際の術野との相関をとるシステムが示されている。
【0008】また、前述の従来技術に示すように細孔内
観察用の補助光学系を用いて、術者が顕微鏡観察では死
角になる観察できない部位、例えば動脈瘤の裏側、腫瘍
剥離後の神経または周囲組織等の観察を行うときは、内
視鏡などの補助光学系によって撮像された映像を顕微鏡
観察の視野内に表示して行うようになっている。この場
合、同様の画像を助手が観察しながら術者の視野確保な
どのため、髄液や血液の吸引を行うことがある。
【0009】図17はこの種の手術用顕微鏡aのシステ
ムの一例である。この手術用顕微鏡aの鏡体bには術者
用接眼部c1と、助手用接眼部c2とが設けられてい
る。これらの術者用接眼部c1と、助手用接眼部c2に
は各々の視野内の一部に図示しない視野内モニターが配
設されている。そして、図18(A),(B)に示すよ
うに手術用顕微鏡aの主画像d1,d2内にこれらの主
画像d1,d2とは異なる副画像e1,e2と指標とを
投影するようになっている。
【0010】また、この視野内モニターにはLCDドラ
イバfがそれぞれ接続されている。さらに、このLCD
ドライバfにはCCTVユニットgが接続されている。
このCCTVユニットgには内視鏡hのカメラヘッドi
が接続されている。そして、術者用接眼部c1と、助手
用接眼部c2内の各視野内モニターには内視鏡hによっ
て観察される内視鏡像が表示されるようになっている。
【0011】また、従来の手術用顕微鏡装置の使用時に
は手術の対象となる術野jは顕微鏡aの鏡体bおよび内
視鏡hによって夫々別の角度より観察される。このと
き、内視鏡hで捕らえられた光学映像はTVカメラヘッ
ドiに内蔵された図示しない撮像素子によって光電変換
されたのち、電気信号としてCCTVユニットgに入力
されて処理され、TV信号が出力される。このTV信号
はLCDドライバーfによって、図示しない液晶表示素
子の表示方式信号に変換される。この信号は顕微鏡aの
術者用接眼部c1および助手用接眼部c2内の各視野内
モニターにおける図示しない液晶画像表示素子に送ら
れ、図18(A),(B)に示すように各々の顕微鏡視
野内の手術用顕微鏡aの主画像d1,d2の一部分に副
画像e1,e2としてこの内視鏡画像が表示されるよう
になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の手術用顕微鏡装
置では術者用接眼部c1には、図18(A)に示す通り
術者の顕微鏡aの視野の主画像d1内に図示しない液晶
画像表示素子によって内視鏡画像による副画像e1が挿
入される。同様に、助手用接眼部c2には、図18
(B)に示す通り助手の顕微鏡aの視野の主画像d2内
に図示しない液晶画像表示素子によって内視鏡画像によ
る副画像e2が挿入される。
【0013】しかしながら、上記従来構成のものにあっ
ては術者と助手の観察方向が異なるため、術者用接眼部
c1における顕微鏡aの視野の主画像d1の表示位置と
その視野内の副画像e1の表示位置との相対的位置関係
と、助手用接眼部c2における顕微鏡aの視野の主画像
d2の表示位置とその視野内の副画像e2の表示位置と
の相対的位置関係とは異なる。こに示すように助手の視
野方向は術者の視野方向とは異なるため、助手の観察光
学系には術者の観察光学系と異なった位置に視野内の表
示画像が映し出されてしまう問題がある。そのため、術
者の観察光学系では観察可能な部位が助手の観察光学系
では観察不可能となるおそれがある。
【0014】また、助手側の視野方向は基本的に術者の
視野方向とは異なるため、顕微鏡画像の位置関係は正し
くても、補助光学系による画像の位置関係が正しく表示
されない。さらに、助手の観察光学系は術者の観察光学
系に対して回転可能な構造になっているため、助手の観
察光学系を回転させた場合はさらに補助光学系の画像の
位置関係が狂ったものになってしまう。そのため、助手
側の視野では補助光学系の画像で死角になった部分で出
血等があった場合、手動で補助光学系の表示位置などを
操作する必要が生じ、出血等に対する対応が遅れ、術式
に支障をきたすおそれがある。
【0015】さらに、診断画像を参照しながら術式を進
める場合、この顕微鏡aの視野の主画像d1,d2内の
映像にMRIや、X線CTなどの術前診断画像を副画像
e1,e2として表示させる場合がある。この場合は前
述の補助光学系の映像を映し出す場合と異なり、常に正
立像である必要がある。そして、このような構成の場
合、術者と助手の観察できる画像の種類は同一種類のも
のが必要となる。
【0016】また、手術用顕微鏡装置と位置情報検出装
置等とを組み合わせて使用する場合は顕微鏡画像に位置
情報検出画像とその位置情報検出装置の指示表示(マー
カー)を顕微鏡像上にオーバーレイ表示させる必要が生
じる。従来の視野内の表示手段のついた顕微鏡装置で
は、顕微鏡視野内に画像を表示する場合と、顕微鏡視野
内にマーカーを表示させる場合とで異なった光学系およ
び表示装置が必要である。そのため、同時に使用したい
場合は使用時に表示装置を交換するか、どちらか一方を
別な装置としなければならない問題がある。
【0017】さらに、従来は前述の位置情報検出装置の
マーカー表示を確認し、顕微鏡画像をそのマーカー位置
まで術者が手動で鏡体を動かす必要があるので、内視鏡
などの補助光学系および位置情報検出装置を併用して術
式を進める手技においては非常に煩雑なものとなる問題
がある。
【0018】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、術者あるいは助手などに必要な視野内
情報を適切に提供し、また、術中、目的の顕微鏡視野を
確保する操作を簡便に行うことができる手術用顕微鏡装
置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、各々
相対移動が可能で、かつ同軸観察が可能な複数の接眼部
と、前記各接眼部の各々の視野内の一部に主画像とは異
なる副画像と指標の両方またはどちらか一方を投影する
視野内モニターとを備えた手術用顕微鏡装置において、
一方の前記接眼部に観察条件を入力する入力手段と、そ
の条件に応じて他方の前記接眼部の観察状態を変更する
観察状態変更手段とを設けたことを特徴とする手術用顕
微鏡装置である。
【0020】そして、本請求項1の発明では、複数の接
眼部の一方に入力手段によって観察条件を入力するとと
もに、その条件に応じて観察状態変更手段によって他方
の接眼部の観察状態を変更することにより、術者あるい
は助手などに必要な視野内情報を適切に提供し、また、
術中、目的の顕微鏡視野を確保する操作を簡便に行うよ
うにしたものである。
【0021】請求項2の発明は、前記観察状態変更手段
は、一方の前記接眼部の他方の前記接眼部に対する相対
位置を検出する位置検出手段と、この検出手段の検出結
果に基づき、少なくとも一方の前記接眼部の前記視野内
モニターの表示位置を制御して観察部位を変更する視野
内表示制御手段と、前記接眼部の光学画像を選択的に遮
光する遮光手段と、前記位置検出手段の出力に応じて前
記視野内モニターの画像を回転させる画像回転手段とを
具備することを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微
鏡装置である。
【0022】そして、本請求項2の発明では、位置検出
手段によって一方の接眼部の他方の接眼部に対する相対
位置を検出し、視野内表示制御手段によってこの検出手
段の検出結果に基づき、少なくとも一方の接眼部の視野
内モニターの表示位置を制御して観察部位を変更する。
このとき、接眼部の光学画像を遮光手段によって選択的
に遮光し、位置検出手段の出力に応じて画像回転手段に
よって視野内モニターの画像を回転させるようにしたも
のである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図9(A),(B)を参照して説明する。図
1は本実施の形態の手術用顕微鏡装置における手術用顕
微鏡1全体の外観を示すものである。本実施の形態の手
術用顕微鏡1の架台2には、床面を移動可能なベース3
と、このベース3上に立設された支柱4とが設けられて
いる。
【0024】さらに、支柱4の上部には、手術用顕微鏡
1の術部を観察する光学系を持つ鏡体5と、この鏡体5
を任意の方向に移動可能に支持する支持機構6とが設け
られている。この支持機構6は鏡体5を所望の位置へ配
置するための複数の移動アーム7が組み合わされて構成
されている。
【0025】また、本実施の形態の手術用顕微鏡1の鏡
体5には図2に示すように、術者用接眼部8と、助手用
接眼部9とが設けられている。ここで、鏡体5には助手
用接眼部9を回転自在に保持する軸筒10が設けられて
いる。そして、助手用接眼部9はこの軸筒10により術
者用接眼部8に対して回転自在な構成となっている。
【0026】さらに、軸筒10の近傍には術者用接眼部
8に対する助手用接眼部9の回転角度を検出し電気信号
として出力する位置検出エンコーダー11が配置されて
いる。
【0027】また、図3は手術用顕微鏡1の鏡体5の光
学系の概略構成図、図4は手術用顕微鏡1の電気回路の
ブロック図をそれぞれ示す。本実施の形態の手術用顕微
鏡1の鏡体5の光学系には図3に示すように顕微鏡の像
(入射光)を術者側光学系Laと、助手側光学系Lbと
に分割するビームスプリッター12が設けられている。
このとき、ビームスプリッター12への入射光は透過光
と、反射光とに分割されるようになっている。そして、
顕微鏡の像はビームスプリッター12により分割された
透過光が術者側光学系La、ビームスプリッター12に
より分割された反射光がミラー12Aを介して助手側光
学系Lbにそれぞれ入射されるようになっている。
【0028】さらに、術者側光学系Laには顕微鏡像の
主画像を表示する主画像表示光学系La1と、この主画
像表示光学系La1による顕微鏡像の視野内の一部に主
画像とは異なる副画像と指標とを投影する視野内表示光
学系La2とが設けられている。ここで、主画像表示光
学系La1には対物レンズ13aと、顕微鏡像マスク用
LCD14aと、全反射ミラー15aと、結像レンズ1
6aと、プリズム17aと、接眼レンズ18aとが設け
られている。なお、対物レンズ13aによる第1結像点
13a1には顕微鏡像マスク用LCD14aが配置され
ている。
【0029】また、視野内表示光学系La2には視野内
表示用LCD(視野内モニター)19aと、結像レンズ
20aと、プリズム17aと、接眼レンズ18aとが設
けられている。なお、プリズム17aと、接眼レンズ1
8aとは主画像表示光学系La1と視野内表示光学系L
a2とで共通に使用されている。そして、プリズム17
aによって主画像表示光学系La1からの顕微鏡像と視
野内表示光学系La2からの視野内表示像とを重ね合わ
せて接眼レンズ18a側に入射させる構成になってい
る。
【0030】同様に、助手側光学系Lbにも顕微鏡像の
主画像を表示する主画像表示光学系Lb1と、この主画
像表示光学系Lb1による顕微鏡像の視野内の一部に主
画像とは異なる副画像と指標とを投影する視野内表示光
学系Lb2とが設けられている。ここで、主画像表示光
学系Lb1には対物レンズ13bと、顕微鏡像マスク用
LCD14bと、全反射ミラー15bと、結像レンズ1
6bと、プリズム17bと、接眼レンズ18bとが設け
られている。なお、対物レンズ13bによる第1結像点
13b1には顕微鏡像マスク用LCD14bが配置され
ている。
【0031】また、視野内表示光学系Lb2には視野内
表示用LCD(視野内モニター)19bと、結像レンズ
20bと、プリズム17bと、接眼レンズ18bとが設
けられている。なお、プリズム17bと、接眼レンズ1
8bとは主画像表示光学系Lb1と視野内表示光学系L
b2とで共通に使用されている。そして、プリズム17
bによって主画像表示光学系Lb1からの顕微鏡像と視
野内表示光学系Lb2からの視野内表示像とを重ね合わ
せて接眼レンズ18b側に入射させる構成になってい
る。
【0032】また、本実施の形態の手術用顕微鏡1では
術者側光学系Laおよび助手側光学系Lbの各視野内表
示用LCD19a,19bには図4に示す内視鏡21か
らの内視鏡像が表示されるようになっている。ここで、
内視鏡21にはTVカメラヘッド22が連結されてい
る。さらに、TVカメラヘッド22にはCCTVユニッ
ト23が接続されている。そして、内視鏡21の内視鏡
像はカメラヘッド22によって撮像され、その光学映像
はTVカメラヘッド22に内蔵された図示しない撮像素
子によって光電変換されたのち、電気信号としてCCT
Vユニット23に入力されて処理され、TV信号が出力
されるようになっている。
【0033】また、本実施の形態の手術用顕微鏡1の電
気回路ブロックには図4に示すように術者側処理系Ka
と、助手側処理系Kbとが設けられている。そして、C
CTVユニット23には術者側処理系Kaの視野内画像
生成回路24aと、助手側処理系Kbの視野内画像生成
回路24bとがそれぞれ接続されている。
【0034】また、術者側処理系Kaには顕微鏡像マス
ク用LCD14aを駆動する第1のLCDドライバー2
5aと、視野内表示用LCD19aを駆動する第2のL
CDドライバー26aと、表示切り替え処理回路27a
と、視野内画像生成回路24aと、顕微鏡像マスク処理
部28aとが設けられている。さらに、視野内画像生成
回路24aおよび顕微鏡像マスク処理部28aには視野
内表示用LCD19a,19bに表示する画像の大きさ
位置などを変更する観察条件を入力する視野内表示コン
トローラー(入力手段)29がそれぞれ接続されてい
る。
【0035】また、表示切り替え処理回路27aの入力
側には視野内画像生成回路24aおよび顕微鏡像マスク
処理部28aがそれぞれ接続されている。さらに、表示
切り替え処理回路27aの出力側には第1のLCDドラ
イバー25aおよび第2のLCDドライバー26aがそ
れぞれ接続されている。
【0036】そして、CCTVユニット23の出力は術
者側処理系Kaの視野内画像生成回路24aに入力さ
れ、その出力は表示切り替え処理回路27aに入力され
るようになっている。また、顕微鏡像マスク処理部28
aからの出力信号も表示切り替え処理回路27aに入力
され、その出力はLCDドライバー25a,26aに入
力されるようになっている。さらに、LCDドライバー
25aからの出力信号は顕微鏡像マスク用LCD14a
に、またLCDドライバー26aからの出力信号は視野
内表示用LCD19aにそれぞれ入力されるようになっ
ている。
【0037】また、助手側処理系Kbには顕微鏡像マス
ク用LCD14bを駆動する第3のLCDドライバー2
5bと、視野内表示用LCD19bを駆動する第4のL
CDドライバー26bと、表示切り替え処理回路27b
と、視野内画像生成回路24bと、顕微鏡像マスク処理
部28bとが同様に設けられている。さらに、視野内画
像生成回路24bおよび顕微鏡像マスク処理部28bに
は視野内表示コントローラー29がそれぞれ接続されて
いる。
【0038】また、本実施の形態の助手側処理系Kbに
は視野内画像生成回路24bと表示切り替え処理回路2
7bとの間に第1の回転演算処理回路(観察状態変更手
段)30、顕微鏡像マスク処理部28bと表示切り替え
処理回路27bとの間に第2の回転演算処理回路(観察
状態変更手段)31がそれぞれ介設されている。
【0039】そして、表示切り替え処理回路27bの入
力側には第1の回転演算処理回路30および第2の回転
演算処理回路31がそれぞれ接続されている。さらに、
表示切り替え処理回路27bの出力側には第3のLCD
ドライバー25bおよび第4のLCDドライバー26b
がそれぞれ接続されている。
【0040】そして、助手側処理系Kb側ではCCTV
ユニット23の出力は助手側処理系Kbの視野内画像生
成回路24bに入力され、その出力は第1の回転演算処
理回路30を通り、表示切り替え処理回路27bに入力
されるようになっている。また、顕微鏡像マスク処理部
28bの信号も第2の回転演算処理回路31を通り、表
示切り替え処理回路27bに入力され、その出力はLC
Dドライバー25b,26bに入力されるようになって
いる。さらに、LCDドライバー25bからの出力信号
は顕微鏡像マスク用LCD14bに、またLCDドライ
バー26bからの出力信号は視野内表示用LCD19b
にそれぞれ入力されるようになっている。
【0041】また、位置検出エンコーダー11は第1の
回転演算処理回路30および第2の回転演算処理回路3
1にそれぞれ接続されている。そして、位置検出エンコ
ーダー11の出力信号は回転演算処理回路30,31に
それぞれ入力され、視野内表示コントローラー29の制
御出力は、視野内画像生成回路24a,24b、顕微鏡
像マスク処理部28a,28bにそれぞれ入力されるよ
うになっている。
【0042】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態では手術用顕微鏡1の使用時には手術の対
象となる術野j(図17参照)の術部を発した顕微鏡の
像はビームスプリッター12によって術者側光学系L
a、助手側光学系Lbに分割される。分割された術者側
光学系Laの像は対物レンズ13aによる第1結像点1
3a1に結像され、図5(A)に示すように術者側光学
系Laの顕微鏡像32aが形成される。さらに、ビーム
スプリッター12によって分割された助手側光学系Lb
の像はミラー12Aを介して対物レンズ13bによる第
1結像点13b1に結像され、図5(A)に示すように
助手側光学系Lbの顕微鏡像32bが形成される。
【0043】また、図4中で、内視鏡21によって撮影
された内視鏡像はカメラヘッド22によって撮像され、
その光学映像はTVカメラヘッド22に内蔵された図示
しない撮像素子によって光電変換されたのち、電気信号
としてCCTVユニット23に入力されて処理され、T
V信号が出力される。このCCTVユニット23から出
力されるTV信号は術者側処理系Kaの視野内画像生成
回路24aおよび助手側処理系Kbの視野内画像生成回
路24bにそれぞれ入力される。
【0044】ここで、術者側処理系Kaの視野内画像生
成回路24aで処理された出力信号は表示切り替え処理
回路27aに入力される。このとき、顕微鏡像マスク処
理部28aからの出力信号も表示切り替え処理回路27
aに入力される。さらに、この表示切り替え処理回路2
7aからの出力信号はLCDドライバー25a,26a
に入力される。そして、LCDドライバー25aからの
制御信号は顕微鏡像マスク用LCD14aに、またLC
Dドライバー26aからの制御信号は視野内表示用LC
D19aにそれぞれ入力される。
【0045】ここで、顕微鏡像マスク用LCD14aは
対物レンズ13aの第1結像点13a1に配置されてい
るので、このLCD14aによって図5(A)に示すよ
うに術者側光学系Laの顕微鏡像32aの一部分に副画
像用のマスク部分33aが挿入される。さらに、このと
き、視野内表示用LCD19aには図5(B)に示すよ
うにLCD画面全体の中の一部分に内視鏡画像34aが
部分的に表示され、それ以外の部分は遮光部35aとな
る。
【0046】そして、図5(A)の顕微鏡像32aの一
部分に副画像用のマスク部分33aが挿入された画像
と、図5(B)の内視鏡画像34aと遮光部35aとが
表示された画像とはプリズム17aによって重ね合わさ
れ、図6(A)に示すように顕微鏡像(主画像)36a
中に内視鏡画像(副画像)37aが挿入された複合画像
38aが形成される。
【0047】また、助手側も術者側と略同等の作用とな
る。すなわち、助手側処理系Kbの視野内画像生成回路
24bで処理された出力信号は第1の回転演算処理回路
30を介して表示切り替え処理回路27bに入力され
る。このとき、顕微鏡像マスク処理部28bからの出力
信号も第2の回転演算処理回路31を介して表示切り替
え処理回路27bに入力される。さらに、この表示切り
替え処理回路27bからの出力信号はLCDドライバー
25b,26bに入力される。そして、LCDドライバ
ー25bからの出力信号は顕微鏡像マスク用LCD14
bに、またLCDドライバー26bからの出力信号は視
野内表示用LCD19bにそれぞれ入力される。
【0048】ここで、顕微鏡像マスク用LCD14bは
対物レンズ13bの第1結像点13b1に配置されてい
るので、このLCD14bによって図5(A)に示すよ
うに助手側光学系Lbの顕微鏡像32bの一部分に副画
像用のマスク部分33bが挿入される。さらに、このと
き、視野内表示用LCD19bには図5(B)に示すよ
うにLCD画面全体の中の一部分に内視鏡画像34bが
部分的に表示され、それ以外の部分は遮光部35bとな
る。
【0049】そして、図5(A)の顕微鏡像32bの一
部分に副画像用のマスク部分33bが挿入された画像
と、図5(B)の内視鏡画像34bと遮光部35bとが
表示された画像とはプリズム17bによって重ね合わさ
れ、図6(A)に示すように顕微鏡像(主画像)36b
中に内視鏡画像(副画像)37bが挿入された複合画像
38bが形成される。
【0050】また、視野内表示コントローラー29の操
作にともない視野内表示用LCD19a,19bに表示
する画像の大きさ位置などを変更する観察条件が入力さ
れる。そして、視野内画像生成回路24a,24bでは
視野内表示コントローラー29で入力された条件に応じ
て視野内表示用LCD19a,19bに表示する画像の
大きさ位置などを変更する制御信号を出力する。
【0051】また、顕微鏡像マスク処理部28a,28
bでは視野内画像生成回路24a,24bで生成された
内視鏡画像34a,34bと同じ大きさ、位置の図5
(A)のようなマスク部分33a,33bを生成する。
これにより、図5(A)のマスク部分33aと、図5
(B)の内視鏡画像34aとは同等の大きさに形成され
る。
【0052】また、本実施の形態では術者側の処理では
表示切り替え処理回路27aによって2つの画像を選択
的に切り替え、LCDドライバー25a,26aによっ
てLCD14a,19aに画像が表示される。ここで、
助手側の処理系では、視野内画像生成回路24b、顕微
鏡像マスク処理部28bによって生成した図5(A),
(B)のような画像は、助手用接眼部9の回転角を検知
した位置検出エンコーダー11の出力により回転演算処
理回路30,31で写像変換処理され、図5(C),
(D)に示すように画像回転処理される。なお、図5
(C),(D)は図5(A),(B)の各画像を180
度回転処理を行ったものである。
【0053】このような処理を行った助手側の画像は図
6(B)の複合画像38bに示すようになり、図6
(A)の複合画像38aに比較して顕微鏡像36a,3
6bとその視野内の内視鏡画像37a,37bの相対的
位置関係は同じで180度回転した像が得られる。
【0054】次に、術者側光学系Laおよび助手側光学
系Lbの各視野内表示用LCD19a,19bにX線C
Tなどの術前診断画像を表示する場合の動作を説明す
る。本実施の形態では図4の視野内画像生成回路24
a,24bに図示しないX線CTなどのコンピューター
画像を入力する。この場合、助手側処理系Kbの回転演
算処理回路30,31は動作させず、視野内画像生成回
路24bの出力をそのまま表示切り替え処理回路27b
に入力させる。その結果、図7(A),(B)のような
顕微鏡像36a,36b中に、コンピューター画像39
a,39bが挿入された複合画像40a,40bが得ら
れる。なお、図7(A)は術者用の複合画像40a、図
7(B)は助手用の複合画像40bである。ここで、顕
微鏡像36a,36b中の視野内画像であるコンピュー
ター画像39a,39bは術者用の複合画像40aと、
助手用の複合画像40bとで異なることはなく、一定方
向で同様に表示される。
【0055】また、図9(A),(B)は顕微鏡画像4
1a,41b上に指標(マーカー)42a,42bをオ
ーバーレイ表示させた状態を示すものである。なお、図
9(A)は術者側の顕微鏡画像41a、図9(B)は助
手側の顕微鏡画像41bである。
【0056】さらに、図8(A)は指標42a,42b
をオーバーレイ表示させる場合のマスク画像43a,4
3b、図8(B)は視野内表示画像である。この場合、
マスク画像43a,43bのマスクサイズは0とし、視
野内表示画像は指標42a,42bとなる。そして、こ
の場合の顕微鏡画像41a,41bは図9(A),
(B)に示すように指標42a,42bが重なったもの
となる。
【0057】なお、図5(A)〜(D)においてマスク
部分33a,33bが内視鏡画像34a,34bより大
きい場合、視野内の内視鏡画像34a,34bに図示し
ない枠のついたものとなり、マスク部分33a,33b
が内視鏡画像34a,34bより小さい場合は視野内の
内視鏡画像34a,34bの周囲がぼけたものとなる。
【0058】また、顕微鏡像32a,32bの視野内の
内視鏡画像34a,34bが線や、円などの図形を表示
した場合、マスク部分33a,33bが視野内の内視鏡
画像34a,34bと同等の形状であれば顕微鏡像32
a,32bを図形と置き換え、マスク部分33a,33
bを作らなければオーバーレイ表示となる。
【0059】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では助手側処理系
Kbに視野内画像生成回路24bと表示切り替え処理回
路27bとの間に第1の回転演算処理回路30、顕微鏡
像マスク処理部28bと表示切り替え処理回路27bと
の間に第2の回転演算処理回路31をそれぞれ介設する
とともに、術者用接眼部8に対する助手用接眼部9の回
転角度を検出する位置検出エンコーダー11をこれらの
第1の回転演算処理回路30および第2の回転演算処理
回路31にそれぞれ接続したものである。そのため、顕
微鏡視野内に補助光学系の視野内画像を投影し、図6
(A)に示すように顕微鏡像36a,36b中に内視鏡
画像37a,37bが挿入された複合画像38a,38
bが形成された状態で、術者用接眼部8に対して助手用
接眼部9を回転させた場合には助手側の処理系Kbで
は、視野内画像生成回路24b、顕微鏡像マスク処理部
28bによって生成した図5(A),(B)のような画
像は、助手用接眼部9の回転角を検知した位置検出エン
コーダー11の出力により回転演算処理回路30,31
で写像変換処理され、図5(C),(D)に示すように
画像が回転処理される。したがって、術者用接眼部8に
図6(A)に示す複合画像38aが表示されている状態
で、助手用接眼部9には図6(B)の複合画像38bが
表示されるので、術者用接眼部8に対して助手用接眼部
9を回転させた場合に連続的に助手用の顕微鏡視野内に
も術者と同等の位置関係の視野が確保され、顕微鏡視野
内に補助光学系の視野内画像による死角が発生しない。
【0060】また、必要に応じ助手側の補助光学系の視
野内画像に術者と同じ方向の画像を簡便な方法で映し出
すことや、自由な位置、大きさに視野内画像を表示でき
る。さらに、補助光学系の視野内画像に加え、顕微鏡画
像にオーバーレイしたマーカーなどの指標もシステムの
構成を変更せずに画像処理のみで実現できるため、術中
に煩雑な操作を伴わずに多くの種類の表示および観察方
法を選択できる。その結果、術者あるいは助手などに必
要な視野内情報を適切に提供し、また、術中、目的の顕
微鏡視野を確保する操作を簡便に行うことができる。
【0061】また、図10および図11は本発明の第2
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態(図1乃至図9(A),(B)参照)の助手
用接眼部9の構成を次の通り変更したものである。
【0062】すなわち、本実施の形態では第1の実施の
形態の助手側処理系Kbにおける回転処理回路30,3
1が省略され、その代わりに助手側光学系Lbにおける
顕微鏡像マスク用LCD14bと、視野内表示用LCD
19bとをそれぞれ回転駆動するLCD回転駆動機構5
1を設けたものである。
【0063】本実施の形態のLCD回転駆動機構51に
は図11に示すように視野内画像表示LCD14bが固
定されたリング状の第1のLCD駆動ギア52と、顕微
鏡像マスクLCD19bが固定されたリング状の第2の
LCD駆動ギア53とが設けられている。ここで、視野
内画像表示LCD14bは第1のLCD駆動ギア52の
環内に固定され、同様に顕微鏡像マスクLCD19bは
第2のLCD駆動ギア53の環内に固定されている。
【0064】また、LCD回転駆動機構51の駆動モー
ター54の回転軸にはギア55が固定されている。この
ギア55には第2のLCD駆動ギア53が噛合されてい
るとともに、中間ギア56が噛合されている。さらに、
この中間ギア56には第1のLCD駆動ギア52が噛合
されている。ここで、ギア55と中間ギア56とのギア
比は1:1に設定されている。これにより、ギア55の
回転によって、第1のLCD駆動ギア52と、第2のL
CD駆動ギア53とは同方向に同一速度で回転するよう
になっている。
【0065】また、駆動モーター54にはモーター制御
回路57が接続されている。このモーター制御回路57
には位置検出エンコーダー11が接続されている。そし
て、位置検出エンコーダー11の出力信号はモーター制
御回路57に入力され、このモーター制御回路57によ
って駆動モーター54の動作が制御されるようになって
いる。
【0066】次に、上記構成よりなる本実施の形態の作
用について説明する。本実施の形態では術者用接眼部8
に対して助手用接眼部9を回転させた場合には助手用接
眼部9の回転角度に応じた位置検出エンコーダー11の
出力信号がモーター制御回路57に入力される。そし
て、このモーター制御回路57によって駆動モーター5
4の動作が制御される。
【0067】このとき、助手用接眼部9の回転角に応じ
てモーター54によってギア55が回転する。そして、
このギア55の回転に連動して第2のLCD駆動ギア5
3が回転駆動されるとともに、中間ギア56を介して第
1のLCD駆動ギア52が回転駆動される。ここで、ギ
ア55と中間ギア56とのギア比は1:1に設定されて
いるので、第1のLCD駆動ギア52と、第2のLCD
駆動ギア53とは同方向に同一速度で回転する。そのた
め、顕微鏡像マスクLCD19bと視野内画像表示LC
D14bの位置関係は一定に保たれ、図5(C),
(D)に示す画像の回転処理と同等の画像表示を実現で
きる。
【0068】そこで、本実施の形態では助手用接眼部9
の回転角を検知した位置検出エンコーダー11の出力信
号をモーター制御回路57に入力させ、このモーター制
御回路57によって駆動モーター54の動作を制御する
ことにより、本実施の形態では術者用接眼部8に対して
助手用接眼部9を回転させた場合に助手用接眼部9の回
転角度に応じて駆動モーター54によってLCD回転駆
動機構51を駆動し、助手側光学系Lbにおける顕微鏡
像マスク用LCD14bと、視野内表示用LCD19b
とをそれぞれ回転駆動することができる。したがって、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、術中に煩
雑な操作を伴わずに多くの種類の表示および観察方法を
選択できる効果に加え、画像回転処理における画像演算
での画質の劣化を伴わずに視野内画像を提供できる。
【0069】また、図12(A)は本発明の第3の実施
の形態を示すものである。本実施の形態は第2の実施の
形態(図10および図11参照)のLCD回転駆動機構
51の構成を次の通り変更したものである。
【0070】すなわち、第2の実施の形態のLCD回転
駆動機構51では歯車機構によって助手側光学系Lbに
おける顕微鏡像マスク用LCD14bと、視野内表示用
LCD19bとをそれぞれ回転駆動する構成を示した
が、本実施の形態ではベルト駆動機構によるLCD回転
駆動機構61を設けたものである。
【0071】本実施の形態のLCD回転駆動機構61に
は視野内画像表示LCD14bが固定された第1のLC
D駆動プーリー62と、顕微鏡像マスクLCD19bが
固定された第2のLCD駆動プーリー63とが設けられ
ている。
【0072】また、LCD回転駆動機構61の図示しな
い駆動モーターの回転軸にはプーリー64が固定されて
いる。さらに、このプーリー64と、第1のLCD駆動
プーリー62と、第2のLCD駆動プーリー63との間
には無端状のベルト65が掛け渡されている。なお、第
1のLCD駆動プーリー62の径と、第2のLCD駆動
プーリー63の径とは等しく設定されている。これによ
り、ベルト65を介して第1のLCD駆動プーリー62
と第2のLCD駆動プーリー63とは同方向に同一速度
で回転するようになっている。
【0073】さらに、プーリー64の駆動モーターには
第2の実施の形態と同様にモーター制御回路57(図1
0参照)が接続されている。このモーター制御回路57
には位置検出エンコーダー11が接続されている。そし
て、位置検出エンコーダー11の出力信号はモーター制
御回路57に入力され、このモーター制御回路57によ
って駆動モーターの動作が制御されるようになってい
る。
【0074】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態では術者用接眼部8に対して助手用接眼部
9を回転させた場合には助手用接眼部9の回転角度に応
じた位置検出エンコーダー11の出力信号がモーター制
御回路57に入力される。そして、このモーター制御回
路57によって駆動モーターの動作が制御される。
【0075】このとき、助手用接眼部9の回転角に応じ
てモーターによってプーリー64が助手用接眼部9の回
転角に応じて回転し、ベルト65を介して第1のLCD
駆動プーリー62と第2のLCD駆動プーリー63とは
同方向に同一速度で回転する。そのため、顕微鏡槽マス
クLCD19bと視野内画像表示LCD14bの位置関
係は一定に保たれ、図5(C),(D)に示す画像の回
転処理と同等の画像表示を実現できるので、本実施の形
態でも第2の実施の形態と同等の効果が得られる。
【0076】また、図12(B)は本発明の第4の実施
の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の
形態(図1乃至図9(A),(B)参照)における術者
側、助手側の顕微鏡像マスク用LCD14a,14bの
構成を次の通り変更したものである。
【0077】すなわち、本実施の形態では図12(B)
に示すように円形の窓71があいている支持枠72が設
けられている。この支持枠72の窓71は術者側の主画
像表示光学系La1の対物レンズ13aによる第1結像
点13a1に配置されている。
【0078】また、支持枠72には円形窓71の一部を
覆うように遮光板73が進退可能に支持されている。さ
らに、遮光板73の両側部にはラック74が形成されて
いる。このラック74にはそれぞれ駆動ギア75が噛合
されている。この駆動ギア75はモーター76の回転軸
に固定されている。そして、この駆動ギア75の回転に
ともない遮光板73が支持枠72の円形窓71の一部を
覆うように進退駆動されるようになっている。
【0079】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態では図示しない視野内表示範囲設定手段か
ら出力された制御信号によってモーター76の駆動が制
御される。そして、このモーター76の回転によってギ
ア75が回転し、このギア75の回転に連動して遮光板
73が図12(B)中で矢印方向に移動して支持枠72
の円形窓71を遮光板73が覆う量が変更される。これ
により、顕微鏡像マスク領域が変更される。
【0080】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施の形態における術者側、助手側の顕微鏡像マスク用
LCD14a,14bと同様の作用を得ることができる
ので、本実施の形態でも第1の実施の形態と同等の効果
が得られる。
【0081】また、図13乃至図16(A),(B)は
本発明の第5の実施の形態を示すものである。図13は
本実施の形態の手術用顕微鏡装置81のシステム全体の
概略構成を示すものである。
【0082】本実施の形態の手術用顕微鏡装置81には
第1の実施の形態(図1乃至図9(A),(B)参照)
の手術用顕微鏡1と略同一構成の手術用顕微鏡82と、
指標・視野内表示コントローラ83と、位置情報演算手
段84と、手術用顕微鏡82の位置を検出する位置検出
手段85とが設けられている。
【0083】ここで、本実施の形態の手術用顕微鏡82
の架台86には、床面を移動可能なベース87と、この
ベース87上に立設された支柱88とが設けられてい
る。
【0084】さらに、支柱88の上部には、手術用顕微
鏡82の術部を観察する光学系を持つ鏡体89と、この
鏡体89を任意の方向に移動可能に支持する支持機構9
0とが設けられている。この支持機構90は鏡体89を
所望の位置へ配置するための複数の移動アーム91が組
み合わされて構成されている。そして、この支持機構9
0によって鏡体89の位置を自在に設定できるようにな
っている。
【0085】また、顕微鏡82には指標・視野内表示コ
ントローラ83と、位置情報演算手段84と、位置検出
手段85とがそれぞれ接続されている。そして、顕微鏡
82には指標・視野内表示コントローラ83から指標・
視野内表示制御信号92が入力されるとともに、位置情
報演算手段84からは位置情報演算手段画像信号93、
アーム駆動信号94がそれぞれ入力される。
【0086】また、図14(B)は指標・視野内表示コ
ントローラ83の外形図である。このコントローラ83
のコントローラ本体95にはジョイスティック96と、
2つのスイッチ97,98とが設けられている。そし
て、指標・視野内表示コントローラ83から位置情報演
算手段84へ指標制御信号83aが出力される。
【0087】また、図14(A)は手術用顕微鏡82の
顕微鏡像99を示す。ここで、顕微鏡像99の視野内に
は位置情報演算手段画像100およびマーカー101が
表示されている。さらに、位置情報演算手段画像100
中には2つの指標102a,102bが表示されてい
る。
【0088】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態では顕微鏡82には位置情報演算手段84
から位置情報演算手段画像信号93が入力され、図15
(B)に示すように視野内表示用LCD103に視野内
表示画像104として表示される。この視野内表示画像
104にはMRIや、X線CTなどの術前画像が表示さ
れる。さらに、視野内表示画像104には指標102
a,102bが表示され、さらに、視野内表示用LCD
103にマーカー101が表示される。
【0089】また、図15(A)に示す顕微鏡像マスク
用LCD105には視野内表示画像104と同等の大き
さの顕微鏡像マスク106が表示される。そして、図1
6(A)に示す顕微鏡像107と重ねあわせて図16
(B)に示す顕微鏡像108が作成される。
【0090】また、図14(A)においてMIRやX線
CTの診断画像である位置情報演算手段画像100中の
指標102aと顕微鏡像99の視野中のマーカー101
の指し示す位置は、術野上では一致している。
【0091】また、図14(B)のコントローラ83の
ジョイスティック96およびスイッチ97,98を操作
し、指標制御信号83aを位置情報演算手段84に送
る。この位置情報制御手段84はその情報を基に図14
(A)に示すように指標102a,102bに移動させ
た画像を位置情報演算手段画像信号93により顕微鏡8
2に送信し、顕微鏡82の視野内表示画像104に表示
させる。
【0092】更に、位置情報演算手段84はアーム駆動
信号94により顕微鏡82の支持機構90を制御し、指
標102bとマーカー101の術野上の位置が一致する
ように鏡体89を移動させる。また、コントローラ83
のジョイスティック96、スイッチ97,98によりマ
ーカー101を移動させる。
【0093】そこで、上記構成よりなる本実施の形態に
より、術者自ら位置情報演算手段映像上の見たい点を指
定でき、その位置に自動的に観察位置の移動が可能にな
る。それにより、術中の目的部位への視野の移動が容易
になる。
【0094】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 相対移動が可能で同軸観察が可能な少な
くとも2つの接眼部と、前述接眼部の各々の視野内の一
部に画像と指標の両方またはどちらか一方を投影する視
野内モニターとを有する手術用顕微鏡装置において、一
方の観察条件を入力する入力手段と、その条件に応じて
他方の観察状態を変更する観察状態変更手段を有するこ
とを特徴とする手術用顕微鏡装置。
【0095】(付記項2) 付記項1において、一方の
接眼部の他方に対する相対位置を検出する検出手段と、
前述検出手段の検出結果に基づき、少なくとも一方の前
述接眼部の前述視野内モニターの表示位置を制御する視
野内表示制御手段または観察部位変更手段と、光学画像
を選択的に遮光する遮光手段と、前述相対位置検出手段
の出力に応じて前述視野内モニターの画像を回転させる
画像回転手段を具備することを特徴とする手術用顕微鏡
装置。
【0096】(付記項3) 付記項1において、前述視
野内表示された画像が診断画像であり、前述診断画像上
の前述視野内の指標位置を変更する指標操作手段によっ
て表示された前述指標の位置に対する実際の術部の3次
元位置を算出する位置情報演算装置と、前述観察部位変
更手段が前述3次元位置に前述手術用顕微鏡の観察部位
を駆動する駆動手段であることを特徴とする手術用顕微
鏡装置。
【0097】(付記項4) 付記項2において、前述遮
光手段が前述視野内表示された画像の同等の位置、およ
び同等以下の大きさの範囲の光学画像を選択的に遮光
し、前述画像回転手段が前述視野内モニターの画像と前
述遮光手段による遮光画像を同期して回転させるもので
あることを特徴とする手術用顕微鏡装置。
【0098】(付記項5) 付記項2において、遮光手
段が液晶素子であることを特徴とする手術用顕微鏡装
置。
【0099】(付記項6) 付記項2において、遮光手
段が遮光板であることを特徴とする手術用顕微鏡装置。
【0100】(付記項7) 付記項2において、前述相
対位置検出手段の出力に応じて前述視野内モニターの画
像と前述液晶素子による遮光手段を同期して回転させる
画像の写像変換を行う画像処理装置を具備することを特
徴とする手術用顕微鏡装置。
【0101】(付記項8) 付記項2において、前述相
対位置検出手段の出力に応じて前述遮光手段および前述
視野内モニターをモーターにより回転させる回転手段を
具備することを特徴とする手術用顕微鏡装置。
【0102】(付記項9) 付記項3において、前述指
標操作手段がジョイスティック、またはフットスイッチ
であることを特徴とする手術用顕微鏡装置。
【0103】(付記項10) 付記項3において、前述
指標操作手段が視線入力であることを特徴とする手術用
顕微鏡装置。
【0104】(付記項1〜10の従来技術) 近年、微
細な患部の手術であるマイクロサージャリーの発達、普
及に伴い、眼科、脳神経外科、耳鼻科等は勿論のこと、
さまざまな分野で手術用顕微鏡下で行うマイクロサージ
ャリーが盛んになってきている。これに伴い、当然のこ
とながら、手術用顕微鏡も術者の手術手技等に応じてさ
まざまな要求がなされ、改良が加えられているのが現状
である。最近では、手術後の患者の早期社会復帰を考慮
して、より低侵襲な手術へと変化してきていることから
も、より細孔内での術部等の観察が望まれている。さら
には、体腔内深部の観察において、顕微鏡観察では影に
なって観察できない部位についても手術における正確性
や安全性をより向上させるために観察可能にすることが
望まれている。
【0105】このような問題点を改善する手段として、
例えば特開昭62−166310号公報に記載された実
体顕微鏡がある。この装置は、基線間隔を異にする第一
および第二の立体観察光学系によって細孔部内の観察を
行うようにしている。しかも、二つの立体光学系はファ
インダー光学系を共有することで、術者等が二つの光学
系による像を選択的に観察できるようになっている。ま
た、特開昭62−166310号公報に記載された実体
顕微鏡では、夫々同一の光軸を有する左右一対の変倍光
学系およびファインダー光学系を含む立体観察光学系を
備えている。そして、立体観察光学系の近傍に設けた副
立体観察光学系には、観察物体を撮像する固体撮像素子
からの画像を映し出すための画像再生手段と、その画像
を立体観察光学系のファインダー光学系に導く画像投影
手段を有している。また、特開平3−105305号公
報における光学装置では、上述のような複数の観察手段
を有する実体顕微鏡において、二つの観察手段による像
のうちいずれか一方または両方を選択的に観察でき、し
かも術者が手を使わずにフットスイッチなどで選択でき
るようにしたものである。
【0106】また、特開平6−175033号公報に記
載された、観察視野内またはその近傍の位置を特定する
位置特定手段と手術用顕微鏡の基準位置と位置特定手段
により特定された位置との位置関係を演算し、手術用顕
微鏡の鏡体をその位置に移動するようにしたものであ
る。さらに、特願平10−319190号では、術前の
診断画像である断層画像情報をもとに手術用顕微鏡、お
よび、ロボットマニュピレータを目的位置まで移動させ
る駆動手段を設けることにより、術前画像と実際の術野
との相関をとるシステムである。
【0107】(付記項1〜10が解決しようとする課
題) 前述の従来技術に示すように細孔内観察用の補助
光学系を用いて、術者が顕微鏡観察では死角になる観察
できない部位、例えば動脈瘤の裏側、腫瘍剥離後の神経
または周囲組織等の観察を行うときは、内視鏡などの補
助光学系によって撮像された映像を視野内に表示して行
うが、その場合、同様の画像を助手が観察しながら術者
の視野確保などのため、髄液や血液の吸引を行う場合が
ある。その場合助手の視野方向は術者と異なるため、助
手の観察光学系には術者の光学系と異なった位置に視野
内の表示画像が映し出されてしまうため、術者の光学系
では観察可能な部位が助手の光学系では観察不可能な場
合がある。また、助手側の視野方向は基本的に術者とは
異なるため、顕微鏡画像の位置関係は正しくても、補助
光学系による画像の位置関係が正しく表示されない。さ
らに、助手の観察光学系は術者の光学系に対して回転可
能なため、助手の光学系を回転させた場合はさらに補助
光学系の画像の位置関係が狂ったものになってしまう。
そのため、助手側の視野では補助光学系の画像で死角に
なった部分で出血等があった場合、手動で補助光学系の
表示位置などを操作する必要が生じ、出血等に対する対
応が遅れ術式に支障をきたす可能性があった。さらに、
診断画像を参照しながら術式を進める場合、この視野内
の映像にMRIやX線CTなどの術前診断画像を表示さ
せる場合がある。この場合は前述の補助光学系の映像を
映し出す場合と異なり、常に正立像である必要がある。
このような構成の場合術者と助手の観察できる画像の種
類は同一種類のものが必要となる。
【0108】また、位置情報検出装置等と組み合わせて
使用する場合は顕微鏡画像に位置情報検出画像とその位
置情報検出装置の指示表示(マーカー)を顕微鏡像上に
オーバーレイ表示させる必要が生じる。従来の視野内の
表示手段のついた顕微鏡装置では、顕微鏡視野内に画像
を表示する場合と、顕微鏡視野内にマーカーを表示させ
る場合異なった光学系および表示装置が必要であり、同
時に使用したい場合は使用時に表示装置を交換するか、
どちらか一方を別な装置としなければならなかった。さ
らに、従来は前述の位置情報検出装置のマーカー表示を
確認し、顕微鏡画像をそのマーカー位置まで術者が手動
で鏡体を動かす必要があり、内視鏡などの補助光学系お
よび位置情報検出装置を併用して術式を進める手技にお
いては非常に煩雑なものであった。
【0109】(付記項1〜10の目的) 本発明は、こ
のような課題に鑑みて、術者あるいは助手などに必要な
視野内情報を適切に提供し、また、術中簡便な操作によ
り目的の顕微鏡視野を確保できる手術用顕微鏡を提供す
ることにある。
【0110】(付記項1〜10の課題を解決するための
手段) 相対移動が可能で同軸立体視が可能な少なくと
も2本の鏡筒と、前述鏡筒各々の視野内の一部に画像お
よび指標の両方またはどちらか一方を投影する視野内モ
ニターとを有する顕微鏡装置において、一方の鏡筒の他
方に対する相対位置を検出する検出手段と、視野内の指
標位置を変更する指標操作手段と、前述検出手段の検出
結果、または前述指標操作手段の操作結果に基づき、少
なくとも一方の前述鏡筒の前述視野内モニターの表示位
置を制御する視野内表示制御手段および観察部位変更手
段を設けたことを特徴とするものである。さらに、前述
手術用顕微鏡において、前述視野内表示された画像の同
等の位置、および同等以下の大きさの範囲の光学画像を
選択的に遮光する遮光手段と、前述相対位置検出手段の
出力に応じて前述視野内モニターの画像と前述遮光手段
による遮光画像を同期して回転させる画像回転手段を具
備することを特徴とし、また、前述視野内表示された画
像が診断画像であり、前述診断画像上の前述指標操作手
段によって表示された指標位置に対する実際の術部の3
次元位置を算出する位置情報演算装置と、前述観察部位
変更手段が前述3次元位置に前述手術用顕微鏡の観察部
位を駆動する駆動手段であることを特徴とするものであ
る。
【0111】(付記項1〜10の作用) 視野内に副画
像を表示した場合、術者および助手に適切な位置、方向
に副画像を提供できる。
【0112】また、術前画像などに示すように方向が決
まっている画像に対しても最適な画像表示方法を提供で
き、位置情報検出装置による指標のオーバーレイ表示、
およびその操作が簡便にかつ、その表示方法も術者、助
手に対して自由度をもたせることができる。
【0113】(付記項1〜10の効果) 以上、本発明
によれば、術者あるいは助手などに必要な視野内情報を
適切に提供し、また、術中に術者自ら見たい点を簡便な
操作により指定し、目的の顕微鏡視野を確保できる。
【0114】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、一方の接眼部
に観察条件を入力する入力手段と、その条件に応じて他
方の接眼部の観察状態を変更する観察状態変更手段とを
設けたので、術者あるいは助手などに必要な視野内情報
を適切に提供し、また、術中、目的の顕微鏡視野を確保
する操作を簡便に行うことができる。
【0115】請求項2の発明によれば、位置検出手段に
よって一方の接眼部の他方の接眼部に対する相対位置を
検出し、視野内表示制御手段によってこの検出手段の検
出結果に基づき、少なくとも一方の接眼部の視野内モニ
ターの表示位置を制御して観察部位を変更するととも
に、接眼部の光学画像を遮光手段によって選択的に遮光
し、位置検出手段の出力に応じて画像回転手段によって
視野内モニターの画像を回転させるようにしたので、術
者あるいは助手などに必要な視野内情報を適切に提供
し、また、術中、目的の顕微鏡視野を確保する操作を簡
便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における手術用顕
微鏡装置全体の外観を示す側面図。
【図2】 第1の実施の形態における手術用顕微鏡装置
の鏡体の構成を示す側面図。
【図3】 第1の実施の形態における手術用顕微鏡装置
の光学系の概略構成図。
【図4】 第1の実施の形態における手術用顕微鏡装置
の電気回路のブロック図。
【図5】 (A)は第1の実施の形態における手術用顕
微鏡装置の術者側光学系Laの顕微鏡像にマスク部分が
挿入された状態を示す平面図、(B)は視野内画像に内
視鏡画像が部分的に表示された状態を示す平面図、
(C)は(A)の画像の回転処理状態を示す平面図、
(D)は(B)の画像の回転処理状態を示す平面図。
【図6】 第1の実施の形態における手術用顕微鏡装置
の視野内画像を示すもので、(A)は術者側光学系La
の顕微鏡像中に内視鏡画像が挿入された状態を示す平面
図、(B)は助手側の顕微鏡像中に内視鏡画像が挿入さ
れた状態を示す平面図。
【図7】 (A)は第1の実施の形態の手術用顕微鏡装
置における術者用の顕微鏡像を示す平面図、(B)は助
手側の顕微鏡像を示す平面図。
【図8】 (A)は第1の実施の形態の手術用顕微鏡装
置における顕微鏡画像上に指標をオーバーレイする場合
のマスク画像を示す平面図、(B)は視野内表示画像を
示す平面図。
【図9】 (A)は第1の実施の形態の手術用顕微鏡装
置における術者用の顕微鏡像に指標が重なった状態を示
す平面図、(B)は助手側の顕微鏡像に指標が重なった
状態を示す平面図。
【図10】 本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡
装置における助手側の光学系の概略構成図。
【図11】 第2の実施の形態の手術用顕微鏡装置にお
ける顕微鏡像マスクLCDの駆動機構の概略構成を示す
平面図。
【図12】 (A)は本発明の第3の実施の形態の手術
用顕微鏡装置における顕微鏡像マスクLCDの駆動機構
の概略構成を示す平面図、(B)は本発明の第4の実施
の形態の手術用顕微鏡装置における顕微鏡像マスクLC
Dの駆動機構の概略構成を示す平面図。
【図13】 本発明の第5の実施の形態の手術用顕微鏡
装置全体の概略構成図。
【図14】 (A)は第5の実施の形態の手術用顕微鏡
装置における顕微鏡像を示す平面図、(B)は指標・視
野内表示コントローラを示す斜視図。
【図15】 (A)は第5の実施の形態の手術用顕微鏡
装置における顕微鏡像マスク用LCDに視野内表示画像
と同等の大きさの顕微鏡像マスクが表示された状態を示
す平面図、(B)は視野内表示画像に指標およびマーカ
ーが表示された状態を示す平面図。
【図16】 (A)は第5の実施の形態の手術用顕微鏡
装置における顕微鏡像を示す平面図、(B)は(A)の
顕微鏡像に指標およびマーカーが重ねあわせて表示され
た状態を示す平面図。
【図17】 従来の手術用顕微鏡装置の要部構成を示す
概略構成図。
【図18】 (A)は従来の手術用顕微鏡装置における
手術用顕微鏡の術者用接眼部に表示される顕微鏡視野内
の表示画像を示す平面図、(B)は手術用顕微鏡の助手
用接眼部に表示される顕微鏡視野内の表示画像を示す平
面図。
【符号の説明】
1 手術用顕微鏡 8 術者用接眼部 9 助手用接眼部 19a,19b 視野内表示用LCD(視野内モニタ
ー) 29 視野内表示コントローラー(入力手段) 30 第1の回転演算処理回路(観察状態変更手段) 31 第2の回転演算処理回路(観察状態変更手段) 32a,32b 顕微鏡像(主画像) 37a,37b 内視鏡画像(副画像) 42a,42b 指標(マーカー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 正和 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H052 AF22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々相対移動が可能で、かつ同軸観察が
    可能な複数の接眼部と、前記各接眼部の各々の視野内の
    一部に主画像とは異なる副画像と指標の両方またはどち
    らか一方を投影する視野内モニターとを備えた手術用顕
    微鏡装置において、 一方の前記接眼部に観察条件を入力する入力手段と、 その条件に応じて他方の前記接眼部の観察状態を変更す
    る観察状態変更手段とを設けたことを特徴とする手術用
    顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記観察状態変更手段は、一方の前記接
    眼部の他方の前記接眼部に対する相対位置を検出する位
    置検出手段と、この検出手段の検出結果に基づき、少な
    くとも一方の前記接眼部の前記視野内モニターの表示位
    置を制御して観察部位を変更する視野内表示制御手段
    と、前記接眼部の光学画像を選択的に遮光する遮光手段
    と、前記位置検出手段の出力に応じて前記視野内モニタ
    ーの画像を回転させる画像回転手段とを具備することを
    特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡装置。
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