JP2003322682A - X線検出装置 - Google Patents

X線検出装置

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JP2003322682A
JP2003322682A JP2002131842A JP2002131842A JP2003322682A JP 2003322682 A JP2003322682 A JP 2003322682A JP 2002131842 A JP2002131842 A JP 2002131842A JP 2002131842 A JP2002131842 A JP 2002131842A JP 2003322682 A JP2003322682 A JP 2003322682A
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JP2002131842A
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Kunio Aoki
邦夫 青木
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読み出し周期等に応じてオフセット画像
を変化させ、画像読み出し周期等が任意に変化する場合
にも対応可能なX線検出装置を提供すること。 【解決手段】 診断画像取得時において、各画素134
の画素容量に蓄積された電荷は、読み出し制御部17の
制御の下、所定の読み出し周期にて読み出される。読み
出された電荷は、積分アンプ135にて所定の増幅率で
増幅され、診断画像として信号処理部18へ出力され
る。係数計算部180は、予め取得されたオフセット画
像に関する読み出し周期と診断画像取得時における上記
読み出し周期との差dt、及び予め取得されたオフセッ
ト画像に関する増幅率と診断画像取得時における上記増
幅率との差dgとから、補正係数a、bを計算する。係
数aはオフセット画像に積算され、係数bはオフセット
画像に加算される。当該加算後のオフセット画像を診断
画像から減算することで、オフセット補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばX線診断シ
ステム等に用いられるX線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線診断システムとは、被験者の体内を
透過したX線の強弱を濃淡画像として表示する画像装置
であり、診断・治療等の目的に応じて種々のものが存在
する。透過X線は、透視と撮影との二つの方法によって
可視化できる。前者の手法は、収集したX線画像をテレ
ビジョンのモニタにリアルタイムに動画として表示する
ものであり、即時性に優れている。また、後者の手法
は、強度のX線照射によりフィルムに写し込まれたX線
像を、高い空間分解能及び鮮鋭度にて提供できる。
【0003】X線平面検出器とは、被験者の体内を透過
したX線の強弱を濃淡画像として表示するX線診断シス
テムに使用されるX線平面検出器である。このX線平面
検出器は、従来から利用されてきたI.I.(イメージ
インテンシファイア)及びイメージングプレートに置き
換わるものとして、近年製品化されている。このX線平
面検出器は、入射したX線の変換方式により直接変換方
式と間接変換方式とに分類される。例えば直接変換方式
によるX線の検出、読み出し動作は次のようである。
【0004】図7は、従来の直接変換方式のX線平面検
出器の概略構成図である。図8は、当該X線平面検出器
の主要構成要素の動作タイミングを示したチャートであ
る。図9は、当該X線平面検出器のスイッチング素子6
4(TFT等)の駆動信号発生タイミングを示したチャ
ートである。
【0005】図8に示す様に、X線曝射スイッチがON
されると、X線平面検出器60は、動作開始指示(a)
を受信する。続いて、X線管球からのX線曝射(b)が
実行される。この曝射により各画素に64入射したX線
は、光電変換膜によって電子正孔対に変換され、印加さ
れる高電界により格子状に配列された画素容量まで電荷
として運ばれ、画素容量に蓄積される。
【0006】蓄積された電荷は、読み出し制御部72の
制御のもと、ゲートドライバ61によるスイッチング素
子63(TFT等)の駆動(走査線62をOFF電位か
らON電位に駆動。図9参照)により、信号線65を介
し電気信号として積分アンプ66に順次読み出される
(c)。読み出された信号は、マルチプレクサ68によ
って画素単位で選択され、A/Dコンバータ69により
デジタルデータとなる。これらの動作は、取得する診断
画像の枚数だけ繰り返される。
【0007】当該デジタルデータは、図7に示すオフセ
ット画像メモリ73に予め記憶されたオフセット画像に
基づいて、加算器72によりオフセット補正を受ける。
続いて、ゲイン補正係数計算部74によって予め計算さ
れ、ゲイン補正係数メモリ75に記憶されたオフセット
画像に基づいて積算器76によりゲイン補正を受けた
後、画像データとして後段の処理系統へと出力される。
【0008】ところで、上記オフセット補正にて除去す
べきオフセット成分は、TFTがOFF時のリーク電
荷、X線を電荷にする画素の暗電流等を原因に発生す
る。従って、オフセット成分は、それぞれの画素から蓄
積電荷を読み出して、その次にまた読み出されるまでの
読み出し周期T(図8参照)に依存する。この様な事情
から、オフセット画像メモリ73には、実際の診断にお
ける画像収集レートと同周期Tにて、X線曝射なしで取
得されたオフセット画像が格納される。
【0009】その一方で、オフセット画像メモリ73が
記憶できる容量には限界がある。また、オフセット画像
は比較的情報量が多い。そのため、現実にオフセット画
像メモリ73に準備されるオフセット画像は幾つかの収
集レートに関するものに制限される。そのため、従来で
は、画像取得において使用可能な収集レートは、準備さ
れたオフセット画像にて対応可能な範囲に制限されてい
る。
【0010】また、近年X線診断において、DSA(Di
gital Subtraction Angiography)と呼ばれる血管造影
剤透視・撮影手法が導入されている。このDSAは、血
管造影画像(コントラスト像)から造影前の背景画像
(マスク像)を減算し、造影された血管のみを表示する
X線透視・撮影方法である。特に、造影剤が高濃度の塊
(ボーラス)となるように被検体に注入し、当該塊の血
管内の移動を追跡してコントラスト像を得る手法は、ボ
ーラスチェースDSAと呼ばれる。また、撮影系を体軸
中心に回転させながら注入した造影剤の移動を追跡しコ
ントラスト像を得る手法は、回転DSAと呼ばれる。例
えば、後者の回転DSAでは、同じ回転位置にてマスク
画像とライブ画像とを収集することが要求される。この
ため、回転角度トリガによる撮影では、全く任意の収集
レートに対応可能であることが要請される。
【0011】しかしながら、上述したように、各レート
に対応したオフセット画像を使用する従来の技術では、
このような撮影形態に十分に対応することができない。
【0012】また、オフセット成分は、一般にアンプの
増幅率に依存する。従って、種々のアンプの増幅率に対
応する多くの補正用オフセット画像が、準備されること
が好ましい。
【0013】しかしながら、上述した事情から、現実に
オフセット画像メモリ73に準備されるオフセット画像
は幾つかの増幅率に関するものに制限される。そのた
め、増幅率を変化させて画像を取得する必要がある撮影
形態、例えば、体厚の厚い被写体の透視において、最大
の透視X線条件において良好な透視画像が得られず、ア
ンプの増幅率を上げる必要がある撮影形態等に、十分に
対応することができない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
鑑みてなされたもので、X線画像の画像読み出し周期等
が任意に変化する場合においても対応可能なX線検出装
置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のような手段を講じている。
【0016】請求項1に記載の本発明は、入射したX線
を電荷に変換するX線変換手段と、前記X線変換手段に
よって変換された電荷を蓄積する複数の電荷蓄積手段
と、前記蓄積手段毎に設けられ、当該蓄積手段からの蓄
積電荷の読み出しを制御する複数のスイッチング素子
と、前記各スイッチング素子を所定の読み出し周期にて
制御し、前記蓄積手段の蓄積電荷を読み出す読み出し制
御手段と、前記読み出された電荷を増幅しX線画像を出
力するアンプと、前記X線変換手段と、前記複数の電荷
蓄積手段とを介して、予め取得される基準オフセット成
分を記憶する基準オフセット成分メモリと、対象物を透
過したX線に基づく診断X線画像を取得する場合、前記
基準オフセット成分と前記診断X線画像に関する所定の
読み出し周期とに基づいて、当該診断X線画像のオフセ
ット成分を補正するオフセット補正手段とを具備するこ
とを特徴とするX線検出装置である。
【0017】請求項4に記載の発明は、入射したX線を
電荷に変換するX線変換手段と、前記X線変換手段によ
って変換された電荷を蓄積する複数の電荷蓄積手段と、
前記蓄積手段毎に設けられ、当該蓄積手段からの蓄積電
荷の読み出しを制御する複数のスイッチング素子と、前
記各スイッチング素子を所定の読み出し周期にて制御
し、前記蓄積手段の蓄積電荷を読み出す読み出し制御手
段と、前記読み出された電荷を所定の増幅率にて増幅し
X線画像を出力するアンプと、前記複数のX線変換手段
と、前記複数の電荷蓄積手段とを介して、予め取得され
る基準オフセット成分を記憶する基準オフセット成分メ
モリと、対象物を透過したX線に基づく診断X線画像を
取得する場合、前記基準オフセット成分と前記診断X線
画像に関する所定の増幅率とに基づいて、当該診断X線
画像のオフセット成分を補正するオフセット補正手段と
を具備することを特徴とするX線検出装置である。
【0018】このような構成によれば、画像読み出し周
期、又はアンプの増幅率に応じて、補正用オフセット画
像を変化させることで、X線画像の画像読み出し周期等
が任意に変化する場合においても対応可能なX線検出装
置を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1及び第2の実
施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明にお
けるX線検出装置は、説明を具体的にするため、直接変
換方式を例とする。しかしながら、本発明の技術的思想
は、間接変換方式のX線検出装置にも適用可能である。
また、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有
する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は
必要な場合にのみ行う。
【0020】(第1の実施形態)図1は、X線診断シス
テム10の概略構成を示したブロック図である。図1に
示すように、X線診断システム10は、X線管球11、
X線制御用検出器12、X線発生制御部15、X線検出
装置20、画像処理部21、システム制御部23、画像
表示部25、主メモリ26、ユーザインタフェース27
を具備している。
【0021】X線管球11は、X線を発生する電子管で
あり、図示していない高電圧発生装置で発生された高電
圧により電子を加速させ、ターゲットに衝突させること
でX線を発生させる。
【0022】X線発生制御部15は、図示していない高
電圧発生装置で発生された、X線管球11に供給するた
めの電圧又は電流等、又はX線管球11からのX線曝射
時間に関する制御を行う。
【0023】X線検出装置20は、例えば直接変換方式
であれば、被検体を透過したX線を光電膜に当てること
で電子正孔を生成し、これを画素容量に蓄積し、半導体
スイッチを介して電気信号として読み出すことでX線信
号を検出するものである。このX線検出装置20は、X
線平面検出器13、読み出し制御部17、信号処理部1
8からなる。
【0024】なお、X線管球11は、図示していないC
アームの一端に、X線発生制御部15は、他端に設けら
れており、双方を対向配置させて固定保持する構造にな
っている。これらの撮影系は、図示していないCアーム
移動機構により、被検体に対して任意の位置に配置可能
である。
【0025】画像処理部21は、X線検出装置20から
の信号に基づいてX線画像データを生成し、例えばキャ
リブレーション等所定の処理を施してマスク像、コント
ラスト像、サブトラクション像等を生成する。これらの
画像は、主メモリ26に記憶される。
【0026】システム制御部23は、X線画像データの
収集に関する制御、及び収集した画像データの画像処理
に関する制御を行う。
【0027】画像表示部25は、画像処理部21により
生成された画像データを表示する。
【0028】主メモリ26は、画像処理部21によって
得られたX線画像を記憶する。なお、本メモリ26、及
び画像メモリ172の形態としては、例えばPROM
(EPROM、EEPROM、Flash、EPRO
M)、DRAM、SRAM、SDRAM等のその他のI
Cメモリ、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディス
ク、半導体記憶装置等が考えられる。
【0029】ユーザインタフェース27は、キーボード
や各種スイッチ、マウス等を備えた入力装置である。具
体的には、X線曝射スイッチ、Cアーム移動方向・移動
速度制御スイッチ、画像収集方向入力スイッチ、撮影領
域、X線曝射位置間隔等を入力・設定するためのインタ
フェースが設けられている。
【0030】(X線検出装置)次に、X線検出装置20
について詳説する。図2は、X線検出装置20のX線平
面検出器13の概略構成を説明するための図である。図
2に示すように、X線平面検出器13は、ゲートドライ
バ131、走査線132、スイッチング素子133、画
素134、信号線135、積分アンプ136、アンプ1
37、マルチプレクサ138、A/Dコンバータ139
を有している。
【0031】ゲートドライバ131は、走査線132を
介して各スイッチング素子133のゲート端子に電気的
に接続されている。ゲートドライバ131は、各スイッ
チング素子133のゲート端子に制御信号を供給するこ
とで、走査線132毎のスイッチング素子133群のO
N/OFF制御を行う。なお、ゲートドライバ131
は、各走査線132に接続され保護電極への電位供給機
能を持つ走査線駆動ICを有する構成であってもよい。
【0032】画素134はマトリックス状に配列されて
おり、画素アレイを形成している。それぞれは、入射し
たX線を電荷情報に変換する複数の光電変換膜、画素毎
に設けられ各光電変換膜からの電荷を収集する画素容
量、画素容量によって集められた電荷を蓄積する複数の
コンデンサ(それぞれ図示せず)からなる。
【0033】スイッチング素子133は、ゲートドライ
バ131からの制御信号に基づいて各コンデンサに蓄積
された電荷を電気信号として読み出すTFT(薄膜トラ
ンジスタ等)である。
【0034】積分アンプ136は、容量の異なる複数の
コンデンサと、コンデンサとスイッチを介して接続され
たオペアンプと、コンデンサに蓄積された電荷をリセッ
トするためのスイッチとを有している。積分アンプ13
6は、各画素134から信号線135を介して列単位で
読み出された電荷を増幅し電圧に変換する。
【0035】マルチプレクサ138は、積分アンプ13
6によって増幅された信号を一画素単位で選択し、後続
のA/Dコンバータ139に送り出す。
【0036】A/Dコンバータ139は、マルチプレク
サ138から入力したアナログ信号をディジタル信号へ
と変換する。
【0037】次に、X線検出装置20が有する読み出し
制御部17、信号処理部18について詳説する。図3
は、X線検出装置20の読み出し制御部17、信号処理
部18の概略構成を説明するための図である。
【0038】読み出し制御部17は、X線平面検出器1
3からの信号読み出しに関する制御を行う。すなわち、
読み出し制御部17は、ゲートドライバ131を制御す
ることでスイッチング素子133を所定のタイミングで
ON状態にし、各画素134に蓄積された電荷を検出信
号として逐次読み出す。
【0039】また、読み出し制御部17は、実際の透視
・撮影時における蓄積電荷の読み出し周期と、オフセッ
ト画像メモリ181に記憶されたオフセット画像に関す
る読み出し周期との差dtを計算し、係数計算部180
に出力する。さらに、読み出し制御部17は、実際の透
視・撮影時における積分アンプ136の増幅率と、オフ
セット画像メモリ181に記憶されたオフセット画像に
関する積分アンプ136の増幅率との差dgを計算し、
係数計算部180に出力する。
【0040】信号処理部18は、図3に示す様に、係数
計算部180、オフセット画像メモリ181、第1の積
算器182、第1の加算器183、第2の加算器18
4、ゲイン補正係数計算部185、ゲイン補正係数メモ
リ186、第2の積算器187を有している。
【0041】オフセット画像メモリ181は、所定の読
み出し周期(収集レート)、所定のアンプ増幅率によっ
て予め収集されたオフセット補正用のオフセット画像を
記憶する。
【0042】係数計算部180は、読み出し制御部17
から入力したdt、dgに基づいて、例えば所定のアル
ゴリズムにより、オフセット画像に積算すべき補正係数
a、及び加算すべき補正係数bを計算する。すなわち、
オフセット画像メモリ181に記憶されたオフセット画
像に関する読み出し周期をt0(以下、「基準周期t
0」と呼ぶ。)とし、実際の撮影の一画像取得時におけ
る読み出し周期をt1とすれば、dt=t0−t1(又
はdt=t1−t0)より、当該取得画像に固有の増幅
率補正係数aを計算する。また、オフセット画像メモリ
181に記憶されたオフセット画像に関する増幅率をg
0(以下、「基準増幅率g0」と呼ぶ。)とし、実際の
撮影の一画像取得時における増幅率をg1とすれば、d
g=g0−g1(又はdg=g1−g0)より、当該取
得画像に固有の周期補正係数bを計算する。
【0043】第1の積算器182は、オフセット画像メ
モリから読み出されたオフセット画像に対して、係数計
算部180によって計算された補正係数aを積算する。
【0044】第1の加算器183は、補正係数aが積算
されたオフセット画像に対して、係数計算部180によ
って計算された補正係数bを加算する。
【0045】第2の加算器184は、実際の透視・撮影
時において取得された診断画像に対して、補正係数bが
加算されたオフセット画像を減算する。
【0046】ゲイン補正係数計算部185は、各画素1
34から読み出されたX線検出信号から、各画素134
のゲインのばらつき補正するためのゲイン補正係数を計
算する。得られた各ゲイン補正係数は、ゲイン補正係数
メモリ186に格納される。
【0047】積算器187は、ゲイン補正係数メモリ1
86からゲイン補正係数を読み出し、当該係数をオフセ
ット補正後の画像に積算してゲイン補正を行う。積算後
の画像は、後段の画像処理部21へと出力される。
【0048】次に、本X線診断システムの画像取得動作
について、X線平面検出器13からの画像読み出しを中
心に図4、5を参照しながら説明する。
【0049】図4は、本X線診断システムの画像取得動
作を説明するための主要部分のタイミングチャートであ
る。図4に示すように、ユーザインタフェース27から
X線透視開始スイッチのON指示、アンプ136の増幅
率g1、読み出し周期t1(例えば、回転DSAでは、
X線を曝射する回転角度等)が入力されると、システム
制御部23は、X線平面検出器13に動作開始指示
(a)を送信する。
【0050】X線平面検出器13は、信号(a)を受信
すると、システム制御部23は、各画素134のコンデ
ンサに溜まったリーク電荷をリセットし、X線発生制御
部15を制御して、X線管球11からX線曝射(b)を
実行する。各画素134に入射したX線管球からのX線
は、光電変換膜によって電子正孔対に変換され、印加さ
れる高電界により格子状に配列された画素容量まで電荷
として運ばれ、画素容量に蓄積される。
【0051】次に、X線検出装置20による検出、及び
読み出し、オフセット補正及びゲイン補正が、次のよう
にして実行される(c)。すなわち、まず、読み出し制
御部170は、入力された読み出し周期によってスイッ
チング素子133を制御して、各画素134のコンデン
サに蓄積された電荷を読み出す。また、読み出し制御部
170は、入力された読み出し周期t1と基準周期t0
との違いdt、及び入力された増幅率g1と基準増幅率
g0との違いdgを求め、係数計算部180に出力す
る。
【0052】読み出された電荷は、積分アンプ136に
順次読み出され、入力された増幅率にて増幅され信号と
してマルチプレクサ138に出力される。当該信号は、
のマルチプレクサ138によって画素単位で選択され、
A/Dコンバータ139によりデジタルデータに変換さ
れる。
【0053】一方、係数計算部180は、読み出し制御
部17より取得したdt、dgから、オフセット補正係
数a、bを計算し、第1の積算器182に補正係数a
を、第1の加算器183に補正係数bを出力する。ま
た、オフセット画像メモリ181は、検出器13がデジ
タルデータを出力するタイミングに合わせて、予め記憶
されたオフセット画像を第1の積算器182に出力す
る。
【0054】第1の積算器182では、オフセット画像
に補正係数bが積算され、入力されたアンプ増幅率に対
応するように、オフセット画像が修正される。続いて、
第1の加算器183では、補正係数bが積算された画像
に対して、補正係数aが加算され、入力された読み出し
周期に対応するように、オフセット画像が修正される。
補正係数a、bにより修正されたオフセット画像は、第
2の加算器184において診断画像から減算され、当該
撮影における読み出し周期、及び増幅率に固有のオフセ
ット補正が実行される。
【0055】オフセット補正後の診断画像は、第2の積
算器187に出力される。第2の積算器187では、予
め計算されたゲイン補正係数をオフセット補正後の診断
画像に積算することで、ゲイン補正が実行される。
【0056】続いて、二回目以降の画像取得が、同様の
動作に従って実行される。図4は、異なる読み出し周期
によって連続4回の画像取得を行った例を示している。
各画像取得においては、各読み出し周期に応じた補正係
数a、bが計算され、オフセット補正が実行される。な
お、各画像取得において、ゲートドライバ131が発生
する制御信号は、例えは図5に示すようになる。
【0057】各補正を受けた診断画像は、画像処理部2
1へ出力され、所定の処理を受けた後、画像表示部25
に表示される。
【0058】以上述べた構成によれば、診断画像の画像
読み出し周期、及び診断画像取得時の積分アンプの増幅
率に応じたオフセット補正係数a、bを計算し、当該各
補正係数によりオフセット画像を修正する。従って任意
の読み出し周期及び任意の増幅率に応じたオフセット補
正を実行することができ、診断・観察に好適な診断画像
を取得することができる。特に、回転DSA撮影におい
ては、回転角度トリガによる画像取得に対応したオフセ
ット補正を実現でき、精度の高いDSA画像を提供する
ことができる。
【0059】これにより、透視時の収集レートの選択自
由度を増やすことができる。従って、必要最小限の収集
レートを選択することで被曝線量をおさえつつ、観察に
好適な透視像を取得することができる。また、積分アン
プの選択自由度を増やすことができる。従って、例えば
体厚の厚い被検体を透視・撮影する場合において、任意
の増幅率に設定しても、好適にオフセット補正された診
断画像を提供することができる。その結果、撮影等を繰
り返し行う必要がなく、被曝線量をおさえつつ、観察に
好適な透視像を取得することができる。
【0060】(第2実施形態)次に、第21実施形態に
係るX線検出装置について説明する。図6は、本実施形
態に係るX線検出装置20の概略構成を説明するための
図である。同図に示すように、本X線検出装置20は、
信号処理部18においてルックアップテーブル188を
有する構成となっている。
【0061】ルックアップテーブル188は、オフセッ
ト補正に使用される補正係数a、bを、dt、dgの値
毎に記憶している。ルックアップテーブル188は、読
み出し制御部17からdt、dgを入力すると、その値
に応じてオフセット補正のための補正係数a、bを選択
し、メモリ181に記憶されたオフセット画像に加算、
積算し、診断画像の読み出し周期及び増幅率に応じて修
正されたオフセット画像を出力する。なお、各補正係数
a、bは、好適な値がdt、dg毎に予め実験により決
定される。
【0062】この様な構成によっても、第1の実施形態
と同様の効果を得ることができる。また、当該構成は、
補正係数aとdtとの関係、及び補正係数bとdgとの
関係が非線形である場合、又は各dt、dgの値に応じ
て、任意の補正係数a、bを指定したい場合等に、特に
実益がある。
【0063】以上、本発明を実施形態に基づき説明した
が、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各
種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら
変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するもの
と了解され、その要旨を変更しない範囲で種々変形可能
である。
【0064】また、各実施形態は可能な限り適宜組み合
わせて実施してもよく、その場合組合わせた効果が得ら
れる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含
まれており、開示される複数の構成要件における適宜な
組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実
施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削
除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた
課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果
の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が
削除された構成が発明として抽出され得る。
【0065】
【発明の効果】以上本発明によれば、画像読み出し周
期、又はアンプの増幅率に応じて、補正用オフセット画
像を変化させることで、X線画像の画像読み出し周期等
が任意に変化する場合においても対応可能なX線検出装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、X線診断システム10の概略構成を示
したブロック図である。
【図2】図2は、X線検出装置20のX線平面検出器1
3の概略構成を説明するための図である。
【図3】図3は、X線検出装置20の読み出し制御部1
7、信号処理部18の概略構成を説明するための図であ
る。
【図4】図4は、本X線診断システムの画像取得動作を
説明するための主要部分のタイミングチャートである。
【図5】図5は、画像取得時においてゲートドライバ1
31が発生する制御信号のタイミングチャートである。
【図6】図6は、本実施形態に係るX線検出装置20の
概略構成を説明するための図である。
【図7】図7は、従来の直接変換方式のX線平面検出器
の概略構成図である。
【図8】図8は、当該X線平面検出器の主要構成要素の
動作タイミングを示したチャートである。
【図9】図9は、当該X線平面検出器のスイッチング素
子64(TFT等)の駆動信号発生タイミングを示した
チャートである。
【符号の説明】
10…X線診断システム 11…X線管球 12…X線制御用検出器 13…X線平面検出器 15…X線発生制御部 16…Cアーム 17…制御部 18…信号処理部 20…X線検出装置 21…画像処理部 23…システム制御部 25…画像表示部 26…主メモリ 27…ユーザインタフェース 131…ゲートドライバ 132…走査線 133…スイッチング素子 134…画素 135…信号線 136…積分アンプ 137…アンプ 138…マルチプレクサ 139…Dコンバータ 170…読み出し制御部 172…画像メモリ 180…係数計算部 181…オフセット画像メモリ 182、187…積算器 183、184…加算器 185…ゲイン補正係数計算部 186…ゲイン補正係数メモリ 188…ルックアップテーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射したX線を電荷に変換するX線変換手
    段と、 前記X線変換手段によって変換された電荷を蓄積する複
    数の電荷蓄積手段と、 前記蓄積手段毎に設けられ、当該蓄積手段からの蓄積電
    荷の読み出しを制御する複数のスイッチング素子と、 前記各スイッチング素子を所定の読み出し周期にて制御
    し、前記蓄積手段の蓄積電荷を読み出す読み出し制御手
    段と、 前記読み出された電荷を増幅しX線画像を出力するアン
    プと、 前記X線変換手段と、前記複数の電荷蓄積手段とを介し
    て、予め取得される基準オフセット成分を記憶する基準
    オフセット成分メモリと、 対象物を透過したX線に基づく診断X線画像を取得する
    場合、前記基準オフセット成分と前記診断X線画像に関
    する所定の読み出し周期とに基づいて、当該診断X線画
    像のオフセット成分を補正するオフセット補正手段と、 を具備することを特徴とするX線検出装置。
  2. 【請求項2】前記オフセット補正段は、 前記基準オフセット成分取得時における前記読み出し制
    御手段の読み出し周期と前記診断X線画像取得時におけ
    る前記読み出し制御手段の読み出し周期とから求めた補
    正係数と、前記基準オフセット成分とから、補正オフセ
    ット成分を生成する補正オフセット成分生成手段と、 前記補正オフセット成分を前記診断X線画像から減算す
    る減算手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載のX線検出装
    置。
  3. 【請求項3】前記オフセット補正段は、 前記基準オフセット成分取得時における前記読み出し制
    御手段の読み出し周期及び前記診断X線画像取得時にお
    ける前記読み出し制御手段の読み出し周期と、予め決定
    された補正係数と、を対応付けるテーブルと、 前記テーブルを参照して補正係数を決定し、当該補正係
    数と前記基準オフセット成分とから補正オフセット成分
    を生成する補正オフセット成分生成手段と、 前記補正オフセット成分を前記診断X線画像から減算す
    る減算手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載のX線検出装
    置。
  4. 【請求項4】入射したX線を電荷に変換するX線変換手
    段と、 前記X線変換手段によって変換された電荷を蓄積する複
    数の電荷蓄積手段と、 前記蓄積手段毎に設けられ、当該蓄積手段からの蓄積電
    荷の読み出しを制御する複数のスイッチング素子と、 前記各スイッチング素子を所定の読み出し周期にて制御
    し、前記蓄積手段の蓄積電荷を読み出す読み出し制御手
    段と、 前記読み出された電荷を所定の増幅率にて増幅しX線画
    像を出力するアンプと、 前記複数のX線変換手段と、前記複数の電荷蓄積手段と
    を介して、予め取得される基準オフセット成分を記憶す
    る基準オフセット成分メモリと、 対象物を透過したX線に基づく診断X線画像を取得する
    場合、前記基準オフセット成分と前記診断X線画像に関
    する所定の増幅率とに基づいて、当該診断X線画像のオ
    フセット成分を補正するオフセット補正手段と、を具備
    することを特徴とするX線検出装置。
  5. 【請求項5】前記オフセット補正段は、 前記基準オフセット成分取得時における前記アンプの増
    幅率と前記診断X線画像取得時における前記アンプの増
    幅率とから求めた補正係数と、前記基準オフセット成分
    とから、補正オフセット成分を生成する補正オフセット
    成分生成手段と、 前記補正オフセット成分を前記診断X線画像から減算す
    る減算手段と、 を有することを特徴とする請求項4記載のX線検出装
    置。
  6. 【請求項6】前記オフセット補正段は、 前記基準オフセット成分取得時における前記アンプの増
    幅率及び前記診断X線画像取得時における前記アンプの
    増幅率と、予め決定された補正係数と、を対応付けるテ
    ーブルと、 前記テーブルを参照して補正係数を決定し、当該補正係
    数と前記基準オフセット成分とから補正オフセット成分
    を生成する補正オフセット成分生成手段と、 前記補正オフセット成分を前記診断X線画像から減算す
    る減算手段と、 を有することを特徴とする請求項4記載のX線検出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005175418A (ja) * 2003-11-19 2005-06-30 Canon Inc 光電変換装置
JP2010206819A (ja) * 2010-04-21 2010-09-16 Shimadzu Corp 撮像装置

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