JP2007049452A - 撮像センサおよびそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる撮像センサおよびそれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 読み出し回路として、増幅回路41、42と、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8とに区分して構成する。FPD制御部5は、増幅回路41、42への電力(Power1を参照)の連続的な供給の制御を行うとともに、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力(Power2を参照)の供給の一時的な停止の制御を行う。したがって、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給を開始したとしても、増幅回路41、42への電力の連続的な供給の分だけ、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、医療分野、工業分野、さらには原子力分野などに用いられる撮像センサおよびそれを用いた撮像装置に関する。
検出された光または放射線に基づいて撮像を行う撮像装置は、光または放射線を検出する光または放射線検出器を備えている。X線検出器を例に採って説明する。X線検出器はX線感応型のX線変換層(半導体層)を備えており、X線の入射によりX線変換層はキャリア(電荷情報)に変換し、その変換されたキャリアを読み出すことでX線を検出する。X線変換層としては非晶質のアモルファスセレン(a−Se)膜が用いられる(例えば、非特許文献1参照)。
被検体にX線を照射して放射線撮像を行う場合には、被検体を透過した放射線像がアモルファスセレン膜上に投影されて、像の濃淡に比例したキャリアが膜内に発生する。その後、膜内で生成されたキャリアが、2次元状に配列されたキャリア収集電極に収集されて、所定時間(『蓄積時間』とも呼ばれる)分だけ積分された後、薄膜トランジスタを経由して外部に読み出される。
このようなX線検出器の周辺には、薄膜トランジスタのスイッチングのON/OFFの切り換えを行うゲートドライバ回路や、キャリアを読み出すためのアンプアレイ回路といった周辺回路が配設されている。駆動回路はX線検出器に駆動信号を与えてX線検出器を駆動させ、キャリアの読み出しに関連する読み出し信号に基づいて、読み出されたキャリアをアンプアレイ回路が受け取る。これらの回路とX線検出器とを含めて撮像センサを構成している。
かかるアンプアレイ回路の概略ブロック図を図13に示す。アンプアレイ回路は、図13に示すように、初段の電荷感応型アンプ(CSA: Charge Sensitive Amplifier)CSAと、後段の電荷感応型メインアンプ(MA: Main Amplifier)MAと、最終段のサンプリングホールドSHとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
かかるアンプアレイ回路では回路から発生する発熱量が多い。かかる発熱を抑えるためには、例えば水冷装置などの周辺の冷却機構が大型化してしまう。そこで、アンプアレイ回路のような読み出し回路への電力の供給開始を撮像開始タイミング(例えば曝射要求後あるいは曝射完了後の読み出し時)に合わせて行うように制御する(例えば、特許文献2参照)。このように制御することで、撮像開始タイミング前に回路への電力の供給を停止して、その停止分だけ消費電力を抑えて発熱を抑えることができる。
特開2004−23750号公報(第7−9頁、図1) 特開2002−165142号公報(第4,7−9頁、図4−7) W. Zhao, et al. , "A flat panel detector for digital radiology using active matrix readout of amorphous selenium," Proc. SPIE Vol. 2708, pp. 523 - 531, 1996.
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、電力の供給が突然に開始されるので、供給開始から撮像センサ全体が熱平衡に達するまでに時間がかかり、アンプの出力オフセットのドリフトが大きくなってしまうという問題がある。アンプの出力オフセットが変動すると、放射線像に短冊状あるいはすじ状のアーティファクトが現れ、画像の品質を劣化させてしまう。
上述した特許文献2では、アンプアレイ回路(特許文献2では読み出し回路)は、電力供給(特許文献2では電源投入)直後であっても比較的安定に動作するとあるが、実際にはアンプアレイ回路においても熱平衡に達して安定するまでに多少の時間がかかることがわかった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる撮像センサおよびそれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことで光または放射線を検出する光または放射線検出器と、前記電荷情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に電力を供給する電源とを備えた撮像センサであって、前記電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備え、読み出し手段を第1読み出し部と第2読み出し部とに区分して構成し、前記制御手段は、前記第1読み出し部への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、(A)前記第2読み出し部への電力の供給の一時的な停止の制御、あるいは(B)第2読み出し部の読み出し時に供給される電力に対する第2読み出し部への電力の供給の一時的な低減の制御を行うことを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備えている。読み出し手段を第1読み出し部と第2読み出し部とに区分して構成し、上述した制御手段は、第1読み出し部への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、(A)第2読み出し部への電力の供給の一時的な停止の制御、あるいは(B)第2読み出し部の読み出し時に供給される電力に対する第2読み出し部への電力の供給の一時的な低減の制御を行う。第2読み出し部への電力の供給を減らした分だけ消費電力を抑えることができ、一方、第1読み出し部には電力が連続的に供給され続ける。したがって、第2読み出し部への電力の供給を開始したとしても、第1読み出し部への電力の連続的な供給の分だけ、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことで光または放射線を検出する光または放射線検出器と、前記電荷情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に電力を供給する電源とを備えた撮像センサであって、前記電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備え、その制御手段は、読み出し時以外の期間において、(a)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御、(b)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給を停止する制御、あるいは(c)読み出し時の電力よりも低く設定した読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給の制御を、読み出し時および読み出し時以外からなる周期ごとに繰り返して行うことを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項2に記載の発明によれば、電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備えている。その制御手段は、読み出し時以外の期間において、(a)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御、(b)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給を停止する制御、あるいは(c)読み出し時の電力よりも低く設定した読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給の制御を行う。読み出し時以外の期間の分だけ消費電力を抑えることができ、一方、読み出し時および読み出し時以外からなる周期ごとに上述した(a)〜(c)のいずれかの制御を繰り返して行うので、複数回の周期から見れば、読み出し手段への電力の供給の停止が完全には行われずに電力が大局的には供給される。したがって、読み出し時において読み出し手段への電力の供給を開始したとしても、周期ごとの(a)〜(c)のいずれかの制御を繰り返して行う分だけ熱平衡が大局的に維持されて、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。
また、請求項3に記載の発明は、撮像センサを用いた撮像装置であって、前記装置は、前記撮像センサと、画像処理を行う画像処理手段とを備え、前記撮像センサは、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことで光または放射線を検出する光または放射線検出器と、前記電荷情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に電力を供給する電源とを備えるとともに、前記装置は、前記電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備え、読み出し手段を第1読み出し部と第2読み出し部とに区分して構成し、前記制御手段は、前記第1読み出し部への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、(A)前記第2読み出し部への電力の供給の一時的な停止の制御、あるいは(B)第2読み出し部の読み出し時に供給される電力に対する第2読み出し部への電力の供給の一時的な低減の制御を行うことを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項3に記載の発明によれば、制御手段は、第1読み出し部への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、(A)第2読み出し部への電力の供給の一時的な停止の制御、あるいは(B)第2読み出し部の読み出し時に供給される電力に対する第2読み出し部への電力の供給の一時的な低減の制御を行うので、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。そして、画像処理手段による画像処理の一連の処理で得られた画像の品質の劣化を防止することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記装置は、前記撮像センサと、画像処理を行う画像処理手段とを備え、前記撮像センサは、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことで光または放射線を検出する光または放射線検出器と、前記電荷情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に電力を供給する電源とを備えるとともに、前記装置は、前記電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備え、その制御手段は、読み出し時以外の期間において、(a)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御、(b)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給を停止する制御、あるいは(c)読み出し時の電力よりも低く設定した読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給の制御を、読み出し時および読み出し時以外からなる周期ごとに繰り返して行うことを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項4に記載の発明によれば、制御手段は、読み出し時以外の期間において、(a)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御、(b)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給を停止する制御、あるいは(c)読み出し時の電力よりも低く設定した読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給の制御を行うので、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。そして、画像処理手段による画像処理の一連の処理で得られた画像の品質の劣化を防止することができる。
撮像装置に係る各発明(請求項3または請求項4に記載の発明)において、制御手段を撮像センサの外部に備えてもよいし(請求項5に記載の発明)、制御手段を撮像センサの内部に備えてもよい(請求項6に記載の発明)。
この発明に係る撮像センサおよびそれを用いた撮像装置によれば、制御手段は、第1読み出し部への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、(A)第2読み出し部への電力の供給の一時的な停止の制御、あるいは(B)第2読み出し部の読み出し時に供給される電力に対する第2読み出し部への電力の供給の一時的な低減の制御を行う(請求項1,3に記載の発明)、もしくは制御手段は、(a)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御、(b)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給を停止する制御、あるいは(c)読み出し時の電力よりも低く設定した読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給の制御を行う(請求項2,4に記載の発明)ので、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線透視撮影装置のブロック図であり、図2は、X線透視撮影装置に用いられている側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路であり、図3は、平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路であり、図4は、フラットパネル型X線検出器中のアンプアレイ回路のブロック図である。本実施例では、光または放射線検出器としてフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」という)を例に採るとともに、撮像装置としてX線透視撮影装置を例に採って説明する。
本実施例に係るX線透視撮影装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板1と、その被検体Mに向けてX線を照射するX線管2と、被検体Mを透過したX線を検出するFPD3とを備えている。FPD3は、この発明における放射線検出器に相当する。
X線透視撮影装置は、他に、天板1の昇降および水平移動を制御する天板制御部4や、FPD3の走査を制御するFPD制御部5や、X線管2の管電圧や管電流を発生させる高電圧発生部6を有するX線管制御部7や、FPD3から電荷信号であるX線検出信号をディジタル化して取り出すA/D変換器8や、A/D変換器8から出力されたX線検出信号に基づいて種々の処理を行う画像処理部9や、これらの各構成部を統括するコントローラ10や、処理された画像などを記憶するメモリ部11や、オペレータが入力設定を行う入力部12や、処理された画像などを表示するモニタ13などを備えている。
天板制御部4は、天板1を水平移動させて被検体Mを撮像位置にまで収容したり、昇降、回転および水平移動させて被検体Mを所望の位置に設定したり、水平移動させながら撮像を行ったり、撮像終了後に水平移動させて撮像位置から退避させる制御などを行う。FPD制御部5は、FPD3を水平移動させたり、被検体Mの体軸の軸心周りに回転移動させることによる走査に関する制御などを行う。高電圧発生部6は、X線を照射させるための管電圧や管電流を発生してX線管2に与え、X線管制御部7は、X線管2を水平移動させたり、被検体Mの体軸の軸心周りに回転移動させるによる走査に関する制御や、X線管3側のコリメータ(図示省略)の照視野の設定の制御などを行う。なお、X線管2やFPD3の走査の際には、X線管2から照射されたX線をFPD3が検出できるようにX線管2およびFPD3が互いに対向しながらそれぞれの移動を行う。
コントローラ10は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されており、メモリ部11は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。また、入力部12は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。X線透視撮影装置では、被検体Mを透過したX線をFPD3が検出して、検出されたX線に基づいて画像処理部9で画像処理を行うことで被検体Mの撮像を行う。画像処理部9は、この発明における画像処理手段に相当する。
本実施例では、FPD制御部5は、後述する初段の電荷感応型アンプCSA用の増幅回路41および後段の電荷感応型メインアンプMA用の増幅回路42への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、後述するサンプリングホールドSHおよび上述したA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御を行う機能を備えている。また、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御では、読み出し時以外のブランキング期間において、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御(図6を参照)としている。なお、後述する変形例(6)のように、ブランキング期間において電力の供給を停止する制御でもよいし(図7を参照)。具体的なFPD制御部5の機能については後述する。また、FPD3およびFPD制御部5で、この発明における撮像センサ(図3の撮像センサSを参照)を構成する。FPD制御部5は、この発明における制御手段に相当する。
FPD3は、図2に示すように、X線などの放射線が入射することによりキャリアが生成される放射線感応型の半導体厚膜31と、半導体厚膜31の表面に設けられた電圧印加電極32と、半導体厚膜31の放射線入射側とは反対側にある裏面に設けられたキャリア収集電極33と、キャリア収集電極33への収集キャリアを溜める電荷蓄積用のコンデンサCaと、コンデンサCaに蓄積された電荷を取り出すための通常時OFF(遮断)の電荷取り出し用のスイッチ素子である薄膜トランジスタ(TFT)Trとを備えている。本実施例では、半導体厚膜31は放射線の入射によりキャリアが生成される放射線感応型の物質、例えばアモルファスセレンで形成されているが、光の入射によりキャリアが生成される光感応型の物質であってもよい。
この他に、本実施例では、薄膜トランジスタTrのソースに接続されているデータ線34と、薄膜トランジスタTrのゲートに接続されているゲート線35とを備えており、電圧印加電極32,半導体厚膜31,キャリア収集電極33,コンデンサCa,薄膜トランジスタTr,データ線34およびゲート線35が絶縁基板36の上に積層されて構成されている。
図2、図3に示すように、縦・横式2次元マトリックス状配列で多数個(例えば、1024個×1024個や4096×4096個)形成されたキャリア収集電極33ごとに、上述した各々のコンデンサCaおよび薄膜トランジスタTrがそれぞれ接続されており、それらキャリア収集電極33,コンデンサCa,および薄膜トランジスタTrが各検出素子DUとしてそれぞれ分離形成されている。また、電圧印加電極32は、全検出素子DUの共通電極として全面にわたって形成されている。また、上述したデータ線34は、図3に示すように、横(X)方向に複数本に並列されているとともに、上述したゲート線35は、図3に示すように、縦(Y)方向に複数本に並列されており、各々のデータ線34およびゲート線35は各検出素子DUに接続されている。また、データ線34はアンプアレイ回路37に接続されており、ゲート線35はゲートドライバ回路38に接続されている。なお、検出素子DUの配列個数は上述の1024個×1024個や4096×4096個だけでなく、実施形態に応じて配列個数を変更して使用することができる。したがって、検出素子DUが1個のみの形態であってもよい。
検出素子DUは2次元マトリックス状配列で絶縁基板36にパターン形成されており、検出素子DUがパターン形成された絶縁基板36は『アクティブ・マトリクス基板』とも呼ばれている。
また、FPD3の検出素子DU周辺を作成する場合には、絶縁基板36の表面に、各種真空蒸着法による薄膜形成技術やフォトリソグラフィ法によるパターン技術を利用して、データ線34およびゲート線35を配線し、薄膜トランジスタTr,コンデンサCa,キャリア収集電極33,半導体厚膜31,電圧印加電極32などを順に積層形成する。なお、半導体厚膜31を形成する半導体については、アモルファス型の半導体や多結晶型の半導体などに例示されるように、用途や耐電圧などに応じて適宜選択することができる。
アンプアレイ回路37は、FPD3外のA/D変換器8を含めて、キャリアの読み出しに関連する読み出し信号に基づいて、キャリアを受け取る機能を備えている。A/D変換器8およびアンプアレイ回路37は、この発明における読み出し手段に相当する。なお、A/D変換器8については、FPD3の構成内に備えてもよい。これらのゲートドライバ回路38やアンプアレイ回路37やA/D変換器8は、FPD3の周辺回路である。
この他に、FPD3は電源39を備えている。本実施例では、電源39は、アンプアレイ回路37やA/D変換器8などの読み出し回路に電力を供給する。この電源39は、この発明における電源に相当する。なお、本実施例では、ゲートドライバ回路38に電力を供給する電源(図示省略)は電源39とは別に設けられている。
FPD制御部5は、図3に示すように、ゲートドライバ回路38やアンプアレイ回路37やA/D変換器8に対して電気的に接続されているとともに、本実施例では電源39にも電気的に接続されている。また、電源39は、アンプアレイ回路37やA/D変換器8に電力を供給するために、これらに対して電気的に接続されている。
従来では、FPD制御部5は、電源39に電気的に接続されていなかったが、本実施例では、FPD制御部5を、電源39にも電気的に接続することで、後述する図6の動作シーケンスのような電源39から電力の供給の制御をFPD制御部5が行う。
上述したアンプアレイ回路37は、図4に示すように、2段の増幅回路41,42およびサンプリングホールドSHからなり、キャリアの読み出し方向から見て上流側、すなわち初段の増幅回路41は、初段の電荷感応型アンプ(CSA: Charge Sensitive Amplifier)CSA用の回路であって、下流側すなわち後段の増幅回路42は、後段の電荷感応型メインアンプ(MA: Main Amplifier)MA用の回路である。そして、キャリアの読み出し方向から見て上流側から順に、増幅回路41,42および最終段のサンプリングホールドSHを電気的に接続している。
初段の電荷感応型アンプCSAおよび後段の電荷感応型メインアンプMAは、キャリアを電圧に変換して出力する。また、両アンプCSA,MAの間には、初段の電荷感応型アンプCSAの出力電圧VOUTをキャリアに変換するコンデンサCiを介在させ、コンデンサCiによって変換された電荷を後段の電荷感応型メインアンプMAが再度に電圧に変換する。なお、両アンプCSA,MAの入出力間で各アンプCSA,MAに対して並列に電気的に接続されたコンデンサCf,CFをそれぞれ備えている。コンデンサCFと後段の電荷感応型メインアンプMAとによって後段の増幅回路42を構成する。
両アンプCSA,MAは演算増幅器で構成されている。そして、正電源VDDと負電源VSSとによって給電され、演算増幅器の正転入力には基準電圧VREFが入力されている。通常では、基準電圧VREFは、正電源VDDと負電源VSSとの中間レベルに設定される。例えば、正電源VDD=5.0V、負電源VSS=−5.0Vならば、基準電圧VREF=0Vとなり、正電源VDD=5.0V、負電源VSS=0Vならば、基準電圧VREF=2.5Vとなる。
初段の電荷感応型アンプCSAの場合には、アンプCSAに入力されるキャリアをQINとしたときには、アンプCSAのアンプ出力は以下のような挙動を示す。すなわち、キャリアQINがゼロの場合には、アンプ出力である出力電圧VOUTは基準電圧VREFと等しくなる。そして、キャリアQINが正(QIN>0)の場合には、基準電圧VREFを基準にして負電源VSSに向かう方向(負の方向)に、キャリアQINが負(QIN<0)の場合には、基準電圧VREFを基準にして正電源VDDに向かう方向(正の方向)にその出力がそれぞれ振れる。
また、両アンプCSA,MAには、各アンプCSA,MAに対して並列に電気的に接続されたコンデンサCf,CFと同様に並列に電気的に接続された切り換えスイッチSCSA,SMAをそれぞれ有している。各切り換えスイッチSCSA,SMAをONにすることで、コンデンサCf,CFにそれぞれ蓄積されたキャリアを放電して、各切り換えスイッチSCSA,SMAをOFFにすることでOFF移行後においてコンデンサCf,CFにキャリアをそれぞれ蓄積する。
FPD制御部5は、後述する図5のアンプアレイ回路37の動作シーケンスにおける各信号のタイミングを制御するとともに、上述したように、後述する図6の動作シーケンスのような電源39から電力の供給の制御を行う。例えば、上述した切り換えスイッチSCSA,SMAのON/OFF(図5では『CSA』や『MA』のON/OFFに相当)や、電源39から各増幅回路41,42への電力の供給(図4、図6では『Power1』に相当)のタイミングや電源39からサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給(図4、図6では『Power2』に相当)のタイミングをFPD制御部5は制御する。
続いて、本実施例に係るX線透視撮影装置およびフラットパネル型X線検出器(FPD)の作用について説明する。電圧印加電極32に高電圧(例えば数100V〜数10kV程度)のバイアス電圧VAを印加した状態で、検出対象である放射線を入射させる。このバイアス電圧VAの印加の制御についてもFPD制御部5から行う。
放射線の入射によってキャリアが生成されて、そのキャリアが電荷情報として電荷蓄積用のコンデンサCaに蓄積される。ゲートドライバ回路38の信号取り出し用の走査信号(すなわちゲート駆動信号)によって、ゲート線35が選択されて、さらに選択されたゲート線35に接続されている検出素子DUが選択指定される。その指定された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積された電荷が、選択されたゲート線35の信号によってON状態に移行した薄膜トランジスタTrを経由して、データ線34に読み出される。
また、各検出素子DUのアドレス(番地)指定は、データ線34およびゲート線35の信号取り出し用の走査信号(ゲート線35の場合にはゲート駆動信号、データ線34の場合にはアンプ駆動信号)に基づいて行われる。アンプアレイ回路37やゲートドライバ回路38に信号取り出し用の走査信号が送り込まれると、ゲートドライバ回路38から縦(Y)方向の走査信号(ゲート駆動信号)に従って各検出素子DUが選択される。そして、横(X)方向の走査信号(アンプ駆動信号)に従ってアンプアレイ回路37が切り換えられることによって、選択された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積された電荷が、データ線34を介してアンプアレイ回路37に送り出される。そして、アンプアレイ回路37で増幅されて、X線検出信号としてアンプアレイ回路37から出力されてA/D変換器8に送り込まれる。なお、アンプアレイ回路37の各アンプCSA,MAによって、キャリアの形態から電圧の形態として変換されてX線検出信号は出力される。
上述の動作によって、例えばX線透視撮影装置の透視X線像の検出に本実施例に係るFPD3を備えた撮像センサSを用いた場合、データ線34を介して外部に読み出された電荷情報(X線検出信号)がアンプアレイ回路37で電圧として増幅された状態で画像情報に変換されて、X線透視画像として出力される。
次に、アンプアレイ回路37の動作シーケンスの一例について、図5を参照して説明する。図5は、実施例に係るアンプアレイ回路37の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。図5中の『CSA』は初段の電荷感応型アンプCSAに対して電気的に接続されたスイッチSCSAのON(キャリア放電)またはOFF(キャリア蓄積)を示す。図5中の『MA』は後段の電荷感応型メインアンプMAに対して電気的に接続されたスイッチSMAのON(キャリア放電)またはOFF(キャリア蓄積)を示す。図5中の『TFT Gate』は薄膜トランジスタTrのゲートのONまたはOFFを示す。図5中の『SH』はサンプリングホールドSHのONまたはOFFを示す。なお、『CSA』や『MA』のONから次回の『CSA』や『MA』のONまでの期間が、1本のデータ線34の1ライン分の読み出し周期となり(図5中の読み出し周期TLを参照)、『TFT Gate』のON/OFFの切り換えの1回分で、実際の1本のデータ線34の1ライン分の読み出し期間となる。
FPD制御部5が各切り換えスイッチSCSA,SMAをON(図5中の『CSA』、『MA』のONを参照)にすると、コンデンサCf,CFにそれぞれ蓄積されたキャリアを放電して、前回に蓄積されたキャリアについてリセットする。切り換えスイッチSCSAを先にOFF(図5中の『CSA』のOFFを参照)にして、続いて切り換えスイッチSMAをOFF(図5中の『MA』のOFFを参照)にする。このOFFへの移行で、OFF移行後におけるコンデンサCf,CFへのキャリアの蓄積のための準備段階となる。
FPD制御部5が薄膜トランジスタTrのゲートをON(図5中の『TFT Gate』のONを参照)にしている間に、1本のデータ線34の1ライン分のキャリアを読み出して、アンプアレイ回路37に送り込む。
FPD制御部5が薄膜トランジスタTrのゲートをOFF(図5中の『TFT Gate』のOFFを参照)にすると、基準電圧VREFを基準にして初段の電荷感応型アンプCSAの出力電圧VOUTが振れる。
そして、得られたアンプCSAの出力電圧VOUTをコンデンサCiはキャリアに変換し、その変換されたキャリアを後段の電荷感応型メインアンプMAは再度に電圧に変換する。このアンプMAはX線検出信号のデータとして出力電圧を出力する。FPD制御部5がサンプリングホールドSHをON(図5中の『SH』のONを参照)にすると、後段の電荷感応型メインアンプMAから出力されたデータをサンプリングして保持する。
次に、電源39の動作シーケンスの一例について、図6を参照して説明する。図6は、実施例に係る電源39の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。図6中の『TFT Gate』は図5と同じく薄膜トランジスタTrのゲートのONまたはOFFを示す。図6中の『Power1』は電源39から各増幅回路41,42への電力の供給のタイミングを示す。図6中の『Power2』は電源39からサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給のタイミングを示す。
なお、図6のシーケンスは、1フレームごとに関するもので、図5で述べた読み出し周期TLは、1フレームから見ると図6においては図示した関係になる。また、各ラインの読み出し以外を『ブランキング期間』としたときに、1フレーム内では、実際に読み出される読み出し期間とブランキング期間とに区分けされる。つまり、1フレーム分の周期は、読み出し期間およびブランキング期間からなる。読み出し期間は、この発明における読み出し時に相当し、ブランキング期間は、この発明における読み出し時以外の期間に相当する。
図6では、各フレーム分の時間長さ(フレーム周期)を同じ間隔で図示したが、各フレーム分の時間長さが可変になるようにしてもよい。例えば、1.0秒/フレームの周期を100回繰り返して、その後に2.0秒/フレームの周期を10回途中で挟み、1.0秒/フレームの周期にまた戻るようにしてもよい。なお、後述する熱平衡の観点からは図6に示すフレーム周期は常に一定であるのがより好ましい。
ここで、読み出し手段に相当するA/D変換器8およびアンプアレイ回路37の中では、出力オフセットの変動に最も敏感な部分は両アンプCSA,MAである。特に、後段の電荷感応型メインアンプMAは、通常2倍〜30倍程度の増幅ステージでもあるので、それよりも後段のサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8のオフセット変動は無視できるものとなる。
したがって、初段の電荷感応型アンプCSA用の回路である初段の増幅回路41および後段の電荷感応型メインアンプMA用の回路である後段の増幅回路42のグループと、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8のグループとに区分して構成する。そして、FPD制御部5は、前者のグループ(増幅回路41,42)への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、後者のグループ(サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8)への電力の供給の一時的な停止の制御を行う。前者のグループである増幅回路41,42は、この発明における第1読み出し部に相当し、後者のグループであるサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8は、この発明における第2読み出し部に相当する。
また、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御では、ブランキング期間において、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御としている。かかる制御を、1フレーム分の周期ごとに繰り返して行う。
かかる制御を実現するために、前者のグループに供給する電力を上述した『Power1』とするとともに、後者のグループに供給する電力を上述した『Power2』として、図6のタイミングで制御する。『Power1』では電力の連続的な供給の制御を行うために、常にONとなっている。一方、『Power2』では電力の供給の一時的な停止の制御を行うために、読み出し期間のみ常にONになっている。さらに、『Power2』ではブランキング期間において電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換えるために、ON/OFFの切り換えを一定周期で行っている。
電力の供給の停止については、電源39そのものを停止させるものであってもよいし、電源39と各回路との給電経路をスイッチ等で遮断するものであってもよい。本実施例の場合には、増幅回路41,42への電力(Power1)は常に供給されるので、電源39そのものを停止させるよりも、電源39・増幅回路41,42の給電経路と電源39・サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8の給電経路とを分けて、電源39・サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8の給電経路のみをスイッチ等で遮断する方が好ましい。また、『Power2』ブランキング期間において電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換えるために、電源39・サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8の給電経路をスイッチング電源・サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8の給電経路に切り換えてもよい。スイッチング電源は、直流電圧を生成するものであって、DC−DCコンバータなどが代表として挙げられる。スイッチング電源は基準クロックにしたがってON/OFFの切り換えを行うので、ON/OFFの切り換えを一定周期で行う『Power2』に適している。
上述した本実施例に係る撮像センサSによれば、増幅回路41、42と、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8とに区分して構成する。そして、FPD制御部5は、増幅回路41、42への電力の連続的な供給の制御を行うとともに(図6の『Power1』を参照)、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御を行う(図6の『Power2』を参照)。サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給を減らした分だけ消費電力を抑えることができ、一方、増幅回路41、42には電力が連続的に供給され続ける。したがって、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給を開始したとしても、増幅回路41、42への電力の連続的な供給の分だけ、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。なお、この制御は、この発明における(A)の制御にも相当する。
また、本実施例に係る撮像センサSによれば、FPD制御部5は、読み出し時以外の期間であるブランキング期間において、この発明における読み出し手段に相当するA/D変換器8およびアンプアレイ回路37の一部であるサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御を1フレーム分の周期ごとに行う(図6の『Power2』を参照)。ブランキング期間の分だけ消費電力を抑えることができ、一方、1フレーム分の周期ごとに上述した制御を繰り返して行うので、複数フレーム分の周期から見れば、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の停止が完全には行われずに電力が大局的には供給される。したがって、読み出し期間においてサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給を開始したとしても、1フレーム分の周期ごとの上述した制御を繰り返して行う分だけ熱平衡が大局的に維持されて、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。なお、この制御は、この発明における(a)の制御にも相当する。
また、撮像センサSを備えたX線透視撮影装置によれば、FPD制御部5は、増幅回路41、42への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御を行い、さらにFPD制御部5は、ブランキング期間において、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御を行うので、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。そして、画像処理部9による画像処理の一連の処理で得られた画像の品質の劣化を防止することができる。
なお、本実施例では、FPD制御部5を撮像センサSの内部に備えている。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、図1に示すようなX線透視撮影装置を例に採って説明したが、この発明は、例えばC型アームに配設されたX線透視撮影装置にも適用してもよい。また、この発明は、X線CT装置にも適用してもよい。
(2)上述した実施例では、入射した放射線を半導体厚膜31(半導体層)によって電荷情報に直接に変換した、「直接変換型」の放射線検出器をこの発明は適用したが、入射した放射線をシンチレータなどの変換層によって光に変換し、光感応型の物質で形成された半導体層によってその光を電荷情報に変換する「間接変換型」の放射線検出器をこの発明は適用してもよい。光感応型の半導体層については、フォトダイオードで形成してもよい。
(3)上述した実施例では、X線を検出するX線検出器を例に採って説明したが、この発明は、ECT(Emission Computed Tomography)装置のように放射性同位元素(RI)を投与された被検体から放射されるγ線を検出するγ線検出器に例示されるように、放射線を検出する放射線検出器であれば特に限定されない。同様に、この発明は、上述したECT装置に例示されるように、放射線を検出して撮像を行う装置であれば特に限定されない。
(4)上述した実施例では、X線などに代表される放射線検出器を例に採って説明したが、この発明は、光を検出する光検出器にも適用できる。したがって、光を検出して撮像を行う装置であれば特に限定されない。
(5)上述した実施例では、第2読み出し部に相当するサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御を行うのに、読み出し時以外のブランキング期間において、その電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御としたが、図7に示すように、ブランキング期間において、電力の供給を停止し続けて(図7の『Power2』の『OFF』を参照)制御することで、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御を行ってもよい。この制御は、この発明における(b)の制御にも相当する。
(6)上述した実施例では、第2読み出し部に相当するサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御を行ったが、図8に示すように、サンプリングホールドSHおよびA/D変換器8の読み出し期間に供給される電力に対するサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な低減の制御を行うことで、熱平衡に達するまでの時間を短くしてもよい。この制御は、この発明における(B)の制御にも相当する。また、この制御については、読み出し期間よりも低く設定したサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の制御を1フレーム分の周期ごとに繰り返して行っていると見ることができる。したがって、この制御は、この発明における(c)の制御にも相当する。
(7)上述した実施例では、第2読み出し部に相当するサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給の一時的な停止の制御を行うのに、読み出し時(実施例では読み出し期間)において電力の連続的な供給を制御して、読み出し時以外の期間(実施例ではブランキング期間)において、その電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御を行ったが、第2読み出し部への電力の供給の一時的な停止のタイミングについては、実施例のようなブランキング期間に限定されない。例えば、図9に示すように、サンプリングホールドSHへの電力の供給については、サンプリングホールドSHが動作するタイミング(図9中の『SH』の『ON』を参照)のときのみにその電力の供給の制御を行い、それ以外の時間では読み出し期間をも含めて電力の供給の一時的な供給を制御してもよい。
(8)上述した変形例(6)(図8を参照)と変形例(7)(図9を参照)とを互いに組み合わせてもよい。例えば、図10に示すように、第1読み出し部に相当する増幅回路41、42への電力(図10中の『Power1』を参照)よりも低く設定したサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への電力の供給については、変形例(6)のようなブランキング期間のみならず、読み出し期間においても、サンプリングホールドSHが動作するタイミング(図10中の『SH』の『ON』を参照)以外の期間(図10中の『SH』の『OFF』を参照)で行ってもよい。そして、サンプリングホールドSHが動作するタイミングのときのみに第1読み出し部と同じ量の電力でサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8への供給を行ってもよい。
(9)上述した実施例では、読み出し時以外の期間(実施例ではブランキング期間)において、読み出し手段の一部(実施例ではサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8)への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御を行ったが、図11に示すように、読み出し手段の全部(実施例ではA/D変換器8およびアンプアレイ回路37)への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御を行ってもよい。この場合には、上述した実施例のように『Power1』と『Power2』とに分けずに電源39全体から読み出し手段の全部に電力を供給するようにすればよい。したがって、電力の供給の停止については、実施例でも述べたように電源39そのものを停止させるものであってもよい。もちろん、電源39と各回路との給電経路をスイッチ等で遮断するものであってもよい。
(10)上述した実施例では、読み出し時以外の期間(実施例ではブランキング期間)において、読み出し手段の一部(実施例ではサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8)への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御を1フレーム分の周期ごとに繰り返して行ったが、図12に示すように、読み出し時(実施例では読み出し期間)の電力よりも低く設定した読み出し手段の全部(実施例ではA/D変換器8およびアンプアレイ回路37)への電力の供給の制御を1フレーム分の周期ごとに繰り返して行ってもよい。このような制御を行うことで、熱平衡に達するまでの時間を短くすることができる。この他にも、ブランキング期間において読み出し手段の全部への電力の供給を停止する制御を1フレーム分の周期ごとに繰り返して行ってもよい。
(11)上述した実施例では、第1読み出し部(実施例では増幅回路41、42)と第2読み出し部(実施例ではサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8)とを区分するのに、増幅回路41、42とサンプリングホールドSHおよびA/D変換器8とで区分したが、これに限定されない。上述したように増幅回路42の電荷感応型メインアンプMAは、通常2倍〜30倍程度の増幅ステージであって、主体となるアンプである。これに対して増幅回路41の電荷感応型アンプCSAでは増幅率が電荷感応型メインアンプMAよりも低いので、後段の電荷感応型メインアンプMAと比較すると初段の電荷感応型アンプCSAの方がオフセット変動は無視できるものとなる。そこで、第1読み出し部を増幅回路42のみとするとともに、第2読み出し部をサンプリングホールドSH、A/D変換器8、さらに増幅回路41として、増幅回路42とサンプリングホールドSH・A/D変換器8・増幅回路41とで区分してもよい。
(12)上述した変形例(6)、(8)、(10)のように低電力、すなわち消費電力モードでは、低電力の対象である回路自身が低消費電力モードに移行する機能を備えてもよい。
(13)上述した実施例において図6のシーケンスでX線が入射していない期間(例えば図6では読み出し期間)で、オフセット出力を随時取得して、そのオフセット出力に基づいて、FPD3で検出されたディジタル化された電荷信号のデータに対してオフセット補正を行ってもよい。
(14)上述した実施例では、FPD制御部5を撮像センサSの内部に備えたが、FPD制御部5を撮像センサSの外部に備えてもよい。
実施例に係るX線透視撮影装置のブロック図である。 X線透視撮影装置に用いられている側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。 平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。 実施例に係るフラットパネル型X線検出器中のアンプアレイ回路のブロック図である。 実施例に係るアンプアレイ回路の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 実施例に係る電源の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 変形例に係る電源の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 さらなる変形例に係る電源の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 さらなる変形例に係る電源の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 さらなる変形例に係る電源の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 さらなる変形例に係る電源の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 さらなる変形例に係る電源の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。 従来のフラットパネル型X線検出器中のアンプアレイ回路のブロック図である。
符号の説明
3 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
5 … FPD制御部
8 … A/D変換器
9 … 画像処理部
37 … アンプアレイ回路
39 … 電源
41,42 … 増幅回路
CSA … (初段の)電荷感応型アンプ
MA … (後段の)電荷感応型メインアンプ
SH … サンプリングホールド
S … 撮像センサ

Claims (6)

  1. 光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことで光または放射線を検出する光または放射線検出器と、前記電荷情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に電力を供給する電源とを備えた撮像センサであって、前記電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備え、読み出し手段を第1読み出し部と第2読み出し部とに区分して構成し、前記制御手段は、前記第1読み出し部への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、(A)前記第2読み出し部への電力の供給の一時的な停止の制御、あるいは(B)第2読み出し部の読み出し時に供給される電力に対する第2読み出し部への電力の供給の一時的な低減の制御を行うことを特徴とする撮像センサ。
  2. 光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことで光または放射線を検出する光または放射線検出器と、前記電荷情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に電力を供給する電源とを備えた撮像センサであって、前記電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備え、その制御手段は、読み出し時以外の期間において、(a)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御、(b)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給を停止する制御、あるいは(c)読み出し時の電力よりも低く設定した読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給の制御を、読み出し時および読み出し時以外からなる周期ごとに繰り返して行うことを特徴とする撮像センサ。
  3. 撮像センサを用いた撮像装置であって、前記装置は、前記撮像センサと、画像処理を行う画像処理手段とを備え、前記撮像センサは、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことで光または放射線を検出する光または放射線検出器と、前記電荷情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に電力を供給する電源とを備えるとともに、前記装置は、前記電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備え、読み出し手段を第1読み出し部と第2読み出し部とに区分して構成し、前記制御手段は、前記第1読み出し部への電力の連続的な供給の制御を行うとともに、(A)前記第2読み出し部への電力の供給の一時的な停止の制御、あるいは(B)第2読み出し部の読み出し時に供給される電力に対する第2読み出し部への電力の供給の一時的な低減の制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  4. 撮像センサを用いた撮像装置であって、前記装置は、前記撮像センサと、画像処理を行う画像処理手段とを備え、前記撮像センサは、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことで光または放射線を検出する光または放射線検出器と、前記電荷情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に電力を供給する電源とを備えるとともに、前記装置は、前記電源から読み出し手段への電力の供給の制御を行う制御手段を備え、その制御手段は、読み出し時以外の期間において、(a)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給と供給の停止とを所定周期ごとに切り換える制御、(b)読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給を停止する制御、あるいは(c)読み出し時の電力よりも低く設定した読み出し手段の全部もしくは一部への電力の供給の制御を、読み出し時および読み出し時以外からなる周期ごとに繰り返して行うことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の撮像装置において、前記制御手段を前記撮像センサの外部に備えることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項3または請求項4に記載の撮像装置において、前記制御手段を前記撮像センサの内部に備えることを特徴とする撮像装置。
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