JP2003321199A - 高所作業車のブーム作動速度調整装置 - Google Patents

高所作業車のブーム作動速度調整装置

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JP2003321199A JP2002129726A JP2002129726A JP2003321199A JP 2003321199 A JP2003321199 A JP 2003321199A JP 2002129726 A JP2002129726 A JP 2002129726A JP 2002129726 A JP2002129726 A JP 2002129726A JP 2003321199 A JP2003321199 A JP 2003321199A
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隆 木村
Takashi Saito
貴 齊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブームの作動により作業台に過度の慣性力が
働くことを無くすブーム作動速度調整装置を提供する。 【解決手段】 ブーム旋回角度検出器61とブーム長さ
検出器62とブーム起伏角度検出器63からの検出信号
からブーム作業半径算出回路72でブーム作業半径を算
出し、ポスト伸長検出器61で検出されたポスト伸長量
とブーム作業半径から作動速度補正算出回路73で補正
値を算出し、この補正値に基づいて駆動回路74にて起
伏・伸縮操作レバー53または旋回操作レバー54の操
作量に応じて制御弁55,56,57に出力される少な
くとも1つの制御信号を補正することで、ブーム23の
作動速度を調整し、作業台47に過度の慣性が働かない
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車のブー
ム作動速度調整装置に関し、さらに詳細には、車体に旋
回、伸縮、起伏動が自在に配設されたブームと、ブーム
の先端部にブームの起伏角度に係らず垂直に支持される
ポストと、ポストの下端部に設けられた作業台とを有し
てなる高所作業車のブーム作動速度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような高所作業車は、ブームを用い
て作業台を所望の高所位置に移動させ、作業台に搭乗し
た作業者による高所作業を行わせるものが一般的であ
り、このような作業台を高所に移動させた状態でブーム
の作動を行うと、作業台に慣性力が働くため作業台が振
られ、作業台に搭乗した作業者が不快感を感じることと
なる。このため、作業台に与える慣性力が過度に大きく
なるのを防止するブーム作動速度調整装置を搭載するこ
とが従来から一般的に行われている。
【0003】このブーム作動速度調整装置は、ブームの
作業半径に比例してブームの作動速度(旋回速度)を調
整するように構成され、具体的にはブームの作業半径に
合わせてブームの作動速度を調整し、作業台に過度の慣
性力が働かないように構成されている。ここで作業台に
働く慣性力はブームの作業半径と作動速度に対応するた
め、ブームの作動速度の調整としてブームの作業半径の
増加に合わせて作動速度を遅くすることで、作業台に過
度の慣性力が働かないようにすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
に係る高所作業車は、いわゆる、オーバーフェンス作業
車、もしくは、橋梁点検車と称される高所作業車であ
り、ブームの先端に下方に伸縮自在にポストが取り付け
られており、そのポストの下端に作業台が設けられてい
る。よって、作業台に働く慣性力はブームの作業半径だ
けでなく、ポストの伸長量(ポストの上端から作業台ま
での距離)にも影響されるため、このポストの伸長量を
考慮してブームの作動速度を調整することが求められて
いる。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、ポストの伸長に合わせてブームの作動速度
を調整し、作業台に過度の慣性力が働かず、それゆえ、
作業台が振られず、作業者が不快感を感じないように構
成されたブーム作動速度調整装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明に係る高所作業車のブーム作動速度調整装置
は、車体に旋回、伸縮、起伏動等が自在に配設されたブ
ームと、ブームの起伏角度に係らず垂直に支持されてブ
ームの先端部に取り付けられ、下方に伸縮自在に構成さ
れたポストと、ポストの下端部に設けられた作業台とか
ら構成される高所作業車のブーム作動速度調整装置であ
って、ブームを旋回、伸縮、起伏動させるブーム作動ア
クチュエータ(例えば、実施形態における旋回台21に
内蔵された旋回モータ50やブーム23に内蔵された伸
縮シリンダ51や起伏シリンダ25)と、ポストを伸縮
動させるポスト作動アクチュエータ(例えば、実施形態
におけるポスト移動シリンダ38)と、ポストの伸長量
を検出する伸長量検出手段(例えば、実施形態における
ポスト伸長量検出器60)と、伸長量検出手段により検
出したポストの伸長量に応じて、ブーム作動アクチュエ
ータの少なくとも1つの作動速度を調整する作動速度調
整手段(例えば、実施形態における作動速度補正算出回
路73)とを有して構成される。
【0007】このような構成によれば、ポストの伸長量
に応じてブームの作動速度が調整されるため、作業台に
慣性力が過度に働くことはない。このため、作業台が振
られることはなく、作業台に搭乗した作業者が不快感を
感じることはない。
【0008】なお、本発明に係る高所作業車のブーム作
動速度調整装置は、ブームの旋回角、伸縮長さ、起伏角
を検出する作動量検出手段(例えば、実施例におけるブ
ーム旋回角度検出器61やブーム長さ検出器62やブー
ム起伏角度検出器63)と、作動量検出手段により検出
したブームの作動量からブームの作業半径を算出する作
業半径算出手段(例えば、実施例におけるブーム作業半
径算出回路72)とを有し、作動速度調整手段が、作業
半径算出手段により算出したブームの作業半径に比例し
て、ブーム作動アクチュエータの少なくとも1つの作動
速度を調整するように構成されることが好ましい。
【0009】このような構成によれば、ポストの伸長量
によるブームの作動速度の調整と、ブームの作業半径に
よるブームの作動速度の調整の両方を使用してブームの
作動速度が調整されるため、作業台への慣性力はより抑
制されるため、作業台に搭乗する作業者が不快感を感じ
ることはより少なくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を添付図面を参照しながら説明する。本実施の形態は
橋梁の塗装補修等のメインテナンス作業を行うオーバー
フェンス作業車の態様を示す。まず、本発明に係るブー
ム作動速度調整装置を説明する前に、このブーム作動速
度調整装置を搭載したオーバーフェンス作業車について
説明する。
【0011】オーバーフェンス作業車1は、図2に示す
ように、前後に車輪3を有して走行可能であり、前部に
運転キャビン5を有したトラック車両をベースに構成さ
れている。このトラック車両の車体7上には高所作業装
置20が搭載されている。この高所作業装置20は図示
しない旋回モータにより駆動されて水平旋回可能に構成
された旋回台21を有し、この旋回台21には基端部を
枢結したブーム23が取り付けられ、このブーム23は
起伏シリンダ25により起伏動されるように構成されて
いる。ブーム23は、基端ブーム23aおよび先端ブー
ム23bを入れ子式に組み合わせて、図示しない内蔵の
伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。な
お、ここではブーム23を二段伸縮ブーム構成としてい
るが、これを三段伸縮もしくはそれ以上の多段伸縮ブー
ム構成としても良い。
【0012】先端ブーム23bの先端には屈伸ポスト2
7が上下に揺動自在に取り付けられており、さらに、屈
伸ポスト27の基部にはリンク部材29が枢結され、そ
の先端部にポストレベリングシリンダ31の一端が枢結
され、このポストレベリングシリンダ31の他端は先端
ブーム23bに枢結されている。リンク部材29の先端
部と屈伸ポスト27の前面との間には屈伸シリンダ33
が枢結されており、さらに、屈伸ポスト27の先端部に
はホルダ35が上下に揺動自在に取り付けられている。
ホルダ35は中空角筒状に形成されており、ポストレベ
リングシリンダ31および屈伸シリンダ33により揺動
制御される。ポストレベリングシリンダ31と起伏シリ
ンダ25は連動して伸縮動し、ブーム23が水平状態に
なるとホルダ35も水平状態になるように伸縮動する。
屈伸シリンダ33は起伏シリンダ25とは独立に伸縮動
可能に構成されて屈伸ポスト27を大きな揺動角度で揺
動可能に構成されている。このようにポストレベリング
シリンダ31および屈伸シリンダ33により揺動される
中空のホルダ35内には、ポスト37が軸方向に移動自
在に挿入されて取り付けられている。
【0013】ホスト37は、基端ブーム37a、第1中
間ブーム37b、第2中間ブーム37cおよび先端ブー
ム37dを入れ子式に組み立てられて作られている。基
端ブーム37aはホルダ35内に軸方向に移動自在に保
持され、第1中間ブーム37bは基端ブーム37aに対
して図3に示す基端ブーム37aおよび第1中間ブーム
37b間に取り付けられたポスト移動シリンダ38によ
り伸縮自在であり、第2中間ブーム37cおよび先端ブ
ーム37dは第1中間ブーム37bに対して図示しない
内蔵シリンダにより伸縮自在となっている。図3に示す
ポスト移動シリンダ38は、そのシリンダチューブ38
aが第1中間ブーム37bの先端部に取り付けられ、ロ
ッド38bの先端が第1中間ブーム37bの先端部に枢
結されており、シリンダチューブ38aに対してロッド
38bを伸縮動させることにより、第1中間ブーム37
bを基端ブーム37aに対して軸方向に移動させること
ができる。ここではポスト37を四段伸縮ブーム構成と
しているが、これを二段、三段伸縮等といった多段伸縮
ブーム構成としても良い。
【0014】図3に示す基端ブーム37aをホルダ35
に対して軸方向(上下方向)に移動させるブーム移動シ
リンダ39がホルダ35の側部であってホルダ35と基
端ブーム37aとに跨って取り付けられている。このブ
ーム移動シリンダ39は、シリンダチューブ39aがホ
ルダ35に取り付けられ、ロッド39bの先端が基端ブ
ーム37aの後端部に枢結されており、シリンダチュー
ブ39aに対してロッド39bを伸縮させることによ
り、ポスト37全体をホルダ35に対して軸方向に移動
させることができる。
【0015】先端ブーム37dの先端には車両の前後お
よび上下に揺動自在に取り付けられた支持アーム41が
設けられており、この支持アーム41は先端ブーム37
dの先端部と支持アーム41の側面との間に枢結された
アーム旋回シリンダ44により垂直に延びるように支持
される。支持アーム41の先端(下端)には、図3に示
すように、首振り機構45が取り付けられ、これに作業
台47が取り付けられている。図2に示す支持アーム4
1の上部にはプラットフォームレベリングシリンダ43
が配設され、プラットフォームレベリングシリンダ43
の一端が首振り機構45に枢結されている。このため、
プラットフォームレベリングシリンダ43の伸縮動によ
り首振り機構45を介して作業台47が水平状態に支持
される。首振り機構45は図示しない首振りモータを内
蔵し、この首振りモータが駆動すると作業台47が水平
面内で水平旋回動するように構成されている。その結
果、作業台47は水平に支持された状態で首振り動可能
である。
【0016】作業台47は、図4に示すように、基端バ
ケット47a、中間バケット47bおよび先端バケット
47cを入れ子式に組み合わせて伸縮動自在であり、図
示しない内蔵の伸長シリンダにより伸縮拡張可能に構成
されている。作業台47の基端バケット47a、中間バ
ケット47bおよび先端バケット47cには各周囲を囲
む手摺り47dが取り付けられている。作業台47に
は、作業台47の首振り動を操作する作業台首振り操作
装置と、作業台47の伸縮動を操作する作業台伸縮操作
装置が設けられている(図示せず)。また、作業台47
にはブーム23の起伏・伸縮動を行う起伏・伸縮操作レ
バー53や旋回動を行う旋回操作レバー54、ホルダ3
5の上下動およびポスト37の伸縮動を操作する操作レ
バー(図示せず)で構成されたブーム操作装置(図示せ
ず)が設けられている。
【0017】このような作業台47を移動させるブーム
23は、図2に示すように、車両の後側から前側に水平
方向に倒伏した状態で格納され、車体7の略中央部から
立設された図示しないブーム受に支持される。また、ポ
スト37は車体7上に格納されたブーム23の上方に重
なるように揺動して折り畳み状態で車体7上に前後に延
びて倒伏されて格納され、ブーム23の上面上に突設さ
れた図示しないポスト受に支持される。作業台47は格
納されたブーム23およびポスト37の車両左側の側部
に位置して格納される。
【0018】車体7の前後の左右両側部には上下および
左右方向に伸縮動可能に構成されたアウトリガ13,1
4が設けられている。このアウトリガ13,14はそれ
ぞれ下端に接地ローラ13a,14aを有しており、高
所作業を行うときには、前後の車輪3を接地させたまま
でアウトリガ13,14を張り出して接地ローラ13
a,14aを接地させて車体7が支持されるようになっ
ている。さらに、このように車体7を支持した状態で車
輪3を駆動することにより、車両全体を低速で走行させ
て所定の高所作業(橋梁点検作業等)を行うことができ
るように構成されている。
【0019】このように構成されたオーバーフェンス作
業車1には、図1に示すように、ブーム作動速度調整装
置70が設けられている。以下、本発明に係るブーム作
動速度調整装置の実施例を説明する。ブーム作動速度調
整装置70は、ブーム23の起伏・伸縮操作をする起伏
・伸縮操作レバー53と、ブーム23の旋回操作をする
旋回操作レバー54と、ポスト37の伸長量を検出する
ポスト伸長量検出器60と、ブームの旋回角度を検出す
るブーム旋回角度検出器61と、ブームの伸縮長さを検
出するブーム長さ検出器62と、ブームの起伏角度を検
出するブーム起伏角度検出器63と、これらの信号を受
けブームを制御するコントローラ71とから構成され
る。
【0020】なお、コントローラ71には起伏・伸縮操
作レバー53と、旋回操作レバー54と、ポスト伸長量
検出器60と、ブーム旋回角度検出器61と、ブーム長
さ検出器62と、ブーム起伏角度検出器63とが電気的
に接続されるとともに、旋回モータ50、伸縮シリンダ
51および起伏シリンダ25の各作動を制御する作動弁
55,56,57が電気的に接続されている。
【0021】コントローラ71は、ブーム旋回角度検出
器61とブーム長さ検出器62とブーム起伏角度検出器
63で検出したブームの旋回角度とブームの伸縮長さと
ブームの起伏角度からブームの作業半径を算出するブー
ム作業半径算出回路72と、作業半径算出回路72で算
出したブームの作業半径およびポスト伸長量検出器60
で検出したポストの伸長量に基づいてブーム23の作動
速度(起伏速度、伸縮速度、旋回速度)の補正値を算出
する作動速度補正算出回路73と、起伏・伸縮操作レバ
ー53または旋回操作レバー54からの操作信号および
作動速度補正算出回路73で算出したブーム23の作動
速度の補正値を受けて所定の速度でブーム23を作動さ
せる駆動回路74とを有して構成されている。
【0022】次に、作業台47に搭乗した作業者の操作
により、どのようにブーム23の作動速度が調整される
のかを説明する。まず、ブーム作業半径算出回路72お
よび作動速度補正算出回路73が作動しない場合につい
て説明を行う。作業台47に搭乗した作業者により起伏
・伸縮操作レバー53または旋回操作レバー54が操作
されると、その操作量に応じてブームが作動する。すな
わち、起伏・伸縮操作レバー53が操作されると、駆動
回路74はレバーの操作量に応じた駆動信号をブーム2
3の起伏シリンダ25または伸縮シリンダ51の制御弁
56,57に出力し、その駆動信号に応じた速度で起伏
シリンダ25または伸縮シリンダ51が作動する。ま
た、旋回操作レバー54が操作されると、駆動回路74
はレバーの操作量に応じた駆動信号をブーム23の旋回
モータ50の制御弁55に出力し、その駆動信号に応じ
た速度で旋回モータ50が駆動する。
【0023】但し、ブーム作動速度調整装置70には、
ブーム23の作業半径およびポスト37の伸長量に応じ
て、ブーム23の作動速度を調整するように設計されて
おり、この場合の動作について説明する。ブーム旋回角
度検出器61とブーム長さ検出器62とブーム起伏角度
検出器63からの検出信号(ブーム23の旋回角度と伸
縮長さと起伏角度)を受けてブーム作業半径算出回路7
2にてブーム23の作業半径を算出し、作動速度補正算
出回路73に出力する。作動速度補正算出回路73で
は、ブーム23の作業半径と、ポスト伸長量検出器60
からの検出信号(ポストの伸長量)のそれぞれからブー
ム23の作動速度補正値を算出し、両者を比較してブー
ム23の作動速度がより遅くなる方の作動速度補正値を
駆動回路74に出力する。駆動回路74でこの補正値に
基づいて、起伏・伸縮操作レバー53または旋回操作レ
バー54の操作量に応じて制御弁55,56,57に出
力される駆動信号のうち、少なくとも1つの駆動信号を
補正することで、ブーム23の作動速度を調整すること
が可能となる。
【0024】このような構成によれば、ブーム23の作
業半径とポスト37の伸長量の両方を考慮してブーム2
3の作動速度を調整することが可能であり、作業台への
慣性力がより抑制され、作業台に搭乗する作業者が不快
感を感じることはより少なくすることができる。
【0025】なお、本発明は上記実施形態に限定するも
のではない。ブームの作業半径とポストの伸長量からブ
ームの作動速度を調整する例にて説明したが、ブームの
作業半径に応じた作動速度調整手段を除き、ポストの伸
長量に応じたブームの作動速度調整手段だけを備えた構
成で実現しても構わない。その場合、ブーム旋回角度検
出器61とブーム長さ検出器62とブーム起伏角度検出
器63およびブーム作業半径算出回路72が省略でき、
作動速度補正算出回路73におけるブーム23の作動速
度補正値の算出も簡単となるため、コストを低くするこ
とができる。
【0026】また、ポスト37の伸長量検出器60とし
て、ポスト37の第1中間ブーム37bが所定の長さ以
上に伸長したか否かを検出するリミットスイッチを利用
しても良い。その場合、ポスト37の第1中間ブーム3
7bが所定の長さ以上に伸長すればブーム23の作動速
度が遅くなり、ポストの伸長による作業台への過度の慣
性力を抑制することが可能である。このリミットスイッ
チはポスト37の第1中間ブーム37bだけでなく、基
端ブーム37aや第2中間ブーム37cや先端ブーム3
7dのいずれかに付けても、また、そのいくつかに付け
た組み合わせでも同様の効果を得ることができる。
【0027】さらに、ポスト37の伸長量検出器60と
して、ポスト37の伸長量をリニアに検出する検出器を
利用することも可能ある。その場合、ポスト37の伸長
量に比例してブームの作動速度が調整され、作業台への
過度の慣性力を抑制することが可能であり、また、ポス
トの伸長量に応じたブーム23の作動速度となるため、
必要以上に作動速度が遅くならず、作業性を向上でき
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によるブームの作動速度調整装置
によれば、ポストの伸長量によりブームの作動速度を調
整する手段を有して構成されるため、ブームの作動によ
り作業台に過度の慣性力が働くことがなく、作業台が振
られ、作業台に搭乗している作業者が不快感を感じるこ
とは無い。
【0029】また、ポストの伸長量に合わせてブームの
作動速度を調整する手段に加えて、ブームの作業半径に
比例してブームの作動速度を調整する手段を有して構成
されることにより、ブームの作業半径とポストの伸長量
の両方を考慮してブームの作動速度を調整するため、作
業台への慣性力はより抑制され、作業台に搭乗する作業
者が不快感を感じることはより少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブーム作動速度調整装
置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるブーム作動速度
調整装置を搭載したオーバーフェンス作業車の斜視図で
ある。
【図3】本発明の一実施の形態におけるブーム作動速度
調整装置を搭載したオーバーフェンス作業車が作業状態
にある場合の斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるブーム作動速度
調整装置を搭載したオーバーフェンス作業車が作業状態
にある場合の後方側側面図である。
【符号の説明】
1 オーバーフェンス作業車 7 車体 23 ブーム 37 ポスト 47 作業台 60 ポスト伸長量検出器 61 ブーム起伏角度検出器 62 ブーム長さ検出器 70 ブーム作動速度調整装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 貴 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA11 AB02 AB04 FA22 FA29 FD07 FE09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に旋回、伸縮、起伏動等が自在に配
    設されたブームと、 前記ブームの起伏角度に係らず垂直に支持されて前記ブ
    ームの先端部に取り付けられ、下方に伸縮自在に構成さ
    れたポストと、前記ポストの下端部に設けられた作業台
    とから構成される高所作業車のブーム作動速度調整装置
    であって、 前記ブームを旋回、伸縮、起伏動させる複数のブーム作
    動アクチュエータと、前記ポストを伸縮動させるポスト
    作動アクチュエータと、 前記ポストの伸長量を検出する伸長量検出手段と、 前記伸長量検出手段により検出した前記ポストの伸長量
    に応じて、前記ブーム作動アクチュエータの少なくとも
    1つの作動速度を調整する作動速度調整手段とを有して
    構成されていることを特徴とする高所作業車のブーム作
    動速度調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ブームの旋回角、伸縮長さ、起伏角
    を検出する作動量検出手段と、 前記作動量検出手段により検出した前記ブームの作動量
    から前記ブームの作業半径を算出する作業半径算出手段
    とを有し、 前記作動速度調整手段が、前記作業半径算出手段により
    算出した前記ブームの作業半径に比例して、前記ブーム
    作動アクチュエータの少なくとも1つの作動速度を調整
    することを特徴とする請求項1に記載の高所作業車のブ
    ーム作動速度調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013044520A1 (zh) * 2011-09-30 2013-04-04 长沙中联重工科技发展股份有限公司 油缸变幅吊臂及其线速度控制方法和装置
CN105399020A (zh) * 2015-12-31 2016-03-16 徐州重型机械有限公司 三维空间平面追踪控制方法、系统及高空作业设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013044520A1 (zh) * 2011-09-30 2013-04-04 长沙中联重工科技发展股份有限公司 油缸变幅吊臂及其线速度控制方法和装置
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