JP2000118975A - 作業車のレベリング装置 - Google Patents

作業車のレベリング装置

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JP2000118975A
JP2000118975A JP10289024A JP28902498A JP2000118975A JP 2000118975 A JP2000118975 A JP 2000118975A JP 10289024 A JP10289024 A JP 10289024A JP 28902498 A JP28902498 A JP 28902498A JP 2000118975 A JP2000118975 A JP 2000118975A
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telescopic boom
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boom
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JP10289024A
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Akihiko Ohira
彰彦 大平
Tomohiro Fujie
智洋 藤江
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Aichi Corp
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮ブームが撓んでも作業台の作業床を常時
水平状態に維持する。 【解決手段】 レベリング装置23は、作業台21と伸
縮ブーム11との間に設けられ作業台21を上下方向に
揺動移動させるレベリングシリンダ17と、作業台21
の作業床21aの水平面に対する角度を検出する角度セ
ンサ25と、水平面に対する作業床21aの傾斜角度の
許容角度範囲を設定するメモリ27と、伸縮ブーム11
の少なくとも伸縮又は起伏の作動操作がなされたか否か
を検知する操作検出器31と、操作検出器31により伸
縮ブーム11の伸縮作動等の作動操作を検知している間
において、角度センサ25から検出された作業床21a
の角度が許容角度範囲を越えていると判定したときは、
作業床21aの傾斜角度が許容角度範囲内になるように
レベリングシリンダ17の作動を制御するコントローラ
33とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業車のレベリング装
置に関し、さらに詳細には、車体上に設けられた伸縮ブ
ームの先端部に取り付けられた作業台を常時水平状態に
保持する作業車のレベリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は車体上に設けられた旋回台
に伸縮・起伏等の作動が自在な伸縮ブームを枢支し、こ
の伸縮ブームの先端部に作業台を首振り自在に設けて構
成したものがある。この伸縮ブームを旋回・伸縮・起伏
作動させ作業台を首振り作動させて、作業台を所望の位
置に移動させることができる。また、伸縮ブームには伸
縮ブームを起伏作動させる起伏シリンダの他に作業台を
上下方向に揺動移動させるレベリングシリンダが設けら
れ、起伏シリンダとレベリングシリンダを連動させるこ
とで、作業台を常時水平状態に保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伸縮ブ
ームの先端部に設けられた作業台には作業者が搭乗し、
また、高所作業に使用される道具等を搭載する場合もあ
り、伸縮ブームの先端部に荷重が作用して伸縮ブームに
曲げモーメントが作用する。従って、作業台に作業者が
搭乗した等の状態で、伸縮ブームを伸長作動させると伸
縮ブームの基部から先端部にかけて漸次大きくなる撓み
が発生するが、レベリングシリンダは起伏シリンダと連
動して作動するので、起伏シリンダの作動が停止状態で
あって伸縮ブームを伸縮作動させる時にはレベリングシ
リンダは作動せず、伸縮ブームの撓みによる作業台の傾
きを調整して作業台の作業床を水平状態にすることはで
きず、作業台に搭乗した作業者が不快感を感じ、高所作
業の作業効率が低下する、という問題が生じた。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、伸縮ブームの伸長作動により伸縮ブームが
撓んでも作業台の作業床を常時水平状態に維持して作業
者の不快感を軽減し、作業効率を向上させる作業車のレ
ベリング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の作業車のレベリング装置は、車体上に伸縮且
つ起伏可能に設けられた伸縮ブームの先端部に上下方向
に揺動自在に取り付けられた作業台の姿勢を常時水平状
態に保持する装置である。このレベリング装置は、作業
台と伸縮ブームとの間に設けられ、作業台を上下方向に
揺動移動させるレベリングアクチュエータ(例えば、実
施形態におけるレベリングシリンダ17)と、作業台の
作業床の水平面に対する角度を検出する角度検出手段
(例えば、実施形態における角度センサ25)と、水平
面に対する作業床の傾斜角度の許容角度範囲を設定する
許容角度範囲設定手段(例えば、実施形態におけるメモ
リ27)と、伸縮ブームの少なくとも伸縮又は起伏の作
動操作がなされたか否かを検知する作動操作検知手段
(例えば、実施形態における操作検出器31)と、作動
操作検知手段により伸縮ブームの伸縮作動等の作動操作
を検知している間において、角度検出手段から検出され
た作業床の角度が許容角度範囲設定手段に設定された許
容角度範囲を越えていると判定したときは、作業床の傾
斜角度が許容角度範囲内になるようにレベリングアクチ
ュエータの作動を制御する作動制御手段(例えば、実施
形態におけるコントローラ33)とを有することが好ま
しい。
【0006】作動操作検知手段により伸縮ブームの伸縮
作動等の作動操作が検知されている場合に、作動制御手
段が角度検出手段から検出された作業床の角度が許容角
度範囲設定手段に設定された許容角度範囲を越えている
と判定したときには、作業床の傾斜角度を許容角度範囲
内になるようにレベリングアクチュエータの作動を制御
する。即ち、伸縮ブームが伸縮作動等しているときに
は、角度検出手段が作業床の角度を検出し、この検出角
度が許容角度範囲になるように作動制御手段がレベリン
グアクチュエータを作動制御する。このため、伸縮ブー
ムが撓んでも作業台の作業床が傾斜しても作業床を常時
水平状態に維持することができ、作業台に搭乗した作業
者は常に水平状態の作業床上で作業をすることができる
ので、不快感を感じることなく高所作業を効率的に行な
うことができる。
【0007】作動操作検知手段は伸縮ブームが伸縮作動
或いは起伏作動しているとき、伸縮且つ起伏作動してい
るときの操作のいずれを検知することが好ましく、ま
た、レベリングアクチュエータの作動(例えば、圧力)
の立ち上がりを検出することで操作を検知してもよい。
【0008】また、伸縮ブームの起伏角を検出する起伏
角検出手段(例えば、実施形態における起伏角センサ3
5)と、伸縮ブームの伸長量を検出する伸長量検出手段
(例えば、実施形態におけるブーム長さセンサ35)
と、起伏角検出手段により検出されたブーム起伏角と伸
長量検出手段により検出されたブーム伸長量とにより決
定される伸縮ブームの先端部の撓み角を設定する撓み角
設定手段(例えば、実施形態における撓み角メモリ3
9)とを設け、作動制御手段は、作動操作検知手段によ
り伸縮ブームの伸縮作動等の作動操作を検知している間
において、起伏角検出手段と伸長量検出手段の検出情報
に基づいて撓み角設定手段に設定された伸縮ブームの撓
み角を選定し、このように選定した伸縮ブームの撓み角
に対応して作業床の傾斜を水平に戻すレベリングアクチ
ュエータの作動制御を行ない、更に、角度検出手段から
検出された作業床の角度が許容角度範囲設定手段に設定
された許容角度範囲を越えていると判定したときには、
作業床の傾斜角度が許容角度範囲内になるようにレベリ
ングアクチュエータを作動制御してもよい。
【0009】作業台に作業者が搭乗した等の状態で伸縮
ブームが伸長すると撓み、この伸縮ブームの伸長に起因
する作業床の傾斜の他に、伸縮ブームの撓みに起因して
作業床がさらに傾斜する。この伸縮ブームの撓みを考慮
して作業床の傾斜を水平にしようとするのが請求項2に
記載の発明である。即ち、作動操作検知手段により伸縮
ブームの伸縮作動等の作動操作を検知している間におい
て、作動制御手段は起伏角検出手段と伸長量検出手段の
検出情報に基づいて撓み角設定手段に設定された伸縮ブ
ームの撓み角を選定し、このように選定した伸縮ブーム
の撓み角に対応して作業床の傾斜を水平に戻すレベリン
グアクチュエータの作動制御を行なう。従って、伸縮ブ
ームが撓んでも作業床を略水平状態に維持することがで
きる。また、作動制御手段が角度検出手段から検出され
た作業床の傾斜角度が許容角度範囲設定手段に設定され
た許容角度範囲を越えていると判定したときには、作業
床の傾斜角度が許容角度範囲内になるようにレベリング
アクチュエータを作動制御する。これにより、作業床を
確実に水平状態にすることができる。
【0010】更に、作業台に作用する荷重や伸縮ブーム
に作用するモーメントを考慮して伸縮ブームの撓み角を
設定し、この荷重等による撓みを考慮して作業床の傾斜
を水平にしようとするのが請求項3に記載の発明であ
る。即ち、作動操作検知手段が伸縮ブームの伸縮作動等
の作動操作を検知している場合に、作動制御手段が起伏
角検出手段と伸長量検出手段と荷重モーメント検出手段
(例えば、実施形態における荷重センサ41)の検出情
報に基づいて撓み角設定手段に設定された伸縮ブームの
撓み角を選定し、このように選定した伸縮ブームの撓み
角に対応して作業床の傾斜を水平に戻すレベリングアク
チュエータの作動制御を行ない、更に、角度検出手段か
ら検出された作業床の傾斜角度が許容角度範囲設定手段
に設定された許容角度範囲を越えていると判定したとき
には、作業床の傾斜角度が許容角度範囲内になるように
レベリングアクチュエータを作動制御する。従って、作
業台に荷重等が作用して伸縮ブームが撓んでも、常に作
業床を水平状態に維持することができる。
【0011】また、作業台と伸縮ブームとの間に設けら
れ、作業台を上下方向に揺動移動させるレベリングアク
チュエータと、伸縮ブームの起伏角を検出する起伏角検
出手段と、伸縮ブームの伸長量を検出する伸長量検出手
段と、伸縮ブームの少なくとも伸縮又は起伏の作動操作
がなされたか否かを検知する作動操作検知手段と、作業
台が移動する位置を複数の領域に分け、これらの領域を
設定する領域設定手段(例えば、実施形態における領域
メモリ49)と、領域設定手段に設定される領域に対応
した伸縮ブームの先端部の撓み角を設定する撓み角設定
手段(例えば、実施形態における荷重撓み角メモリ4
3)と、作動操作検知手段により伸縮ブームの伸縮作動
等の作動操作を検知している間において、起伏角検出手
段と伸長量検出手段の検出情報に基づいて領域設定手段
に設定された領域のいずれに作業台が位置しているかを
判定し、この判定した領域に対応して撓み角設定手段に
設定された撓み角を選定し、このように選定した伸縮ブ
ームの撓み角に対応して作業床の傾斜を水平に戻すレベ
リングアクチュエータの作動制御を行う作動制御手段と
を有してもよい。
【0012】作業台の移動する位置を複数の領域に分
け、各領域毎に伸縮ブームの撓み角を設定し、この伸縮
ブームの撓み角に対応して作業床の傾斜を水平に戻すレ
ベリングアクチュエータの作動制御を行うことで、作業
床の傾斜を水平状態に維持することができる。伸縮ブー
ムの撓みは作業台の移動する位置で変化するが、伸縮ブ
ームの撓みは作業台の位置により同程度の領域が存在す
る。この性質を利用したのが請求項4記載の発明であ
る。領域毎に伸縮ブームの撓み角を設定することで、撓
み角設定手段の容量を小さくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図8に基づいて説明する。本実施の形態は
車体上に伸縮且つ起伏等自在な伸縮ブームを有した高所
作業車の態様を示す。
【0014】
【第1の実施の形態】第1の実施の形態を図1から図3
に基づいて説明する。図1は本発明のレベリング装置を
搭載した高所作業車を示し、同図に示すように、高所作
業車1は運転キャビン3の後方に配設された車体5の前
後左右の4箇所に車体5を支持するアウトリガジャッキ
7と、車体5の後部上に上方に突出し、図示しない油圧
モータによって旋回自在な旋回台9とを有している。
【0015】旋回台9の上部には伸縮ブーム11の基部
が枢支されており、伸縮ブーム11は複数のブーム部材
によって入れ子式に構成され、伸縮シリンダ(図示せ
ず)の伸縮作動により伸縮ブーム11が伸縮作動する。
また、伸縮ブーム11の下部と旋回台9の下部との間に
は起伏シリンダ13が接続され、この起伏シリンダ13
を伸縮作動させることで、伸縮ブーム11が起伏作動す
るように構成されている。
【0016】伸縮ブーム11の先端部には揺動可能な垂
直ポスト15が設けられている。この垂直ポスト15の
中央部に伸縮ブーム11の先端部を枢支し、垂直ポスト
15の下端部が伸縮ブーム11内に設けられたレベリン
グシリンダ17のロッド17aの先端部に揺動自在に接
続されている。尚、レベリングシリンダ17と起伏シリ
ンダ13とは図示しない別個の油圧回路内にそれぞれ設
けられているので、レベリングシリンダ17は起伏シリ
ンダ13と連動して作動するものではない。レベリング
シリンダ17が縮小作動すると垂直ポスト15の下端部
が伸縮ブーム11側に揺動して、垂直ポスト15の上端
部が伸縮ブーム11の伸長方向側に揺動し、また、レベ
リングシリンダ17が伸長作動すると垂直ポスト15の
下端部が伸縮ブーム11の伸長方向側に揺動して、垂直
ポスト15の上端部が伸縮ブーム11側に揺動する。こ
のため、レベリングシリンダ17の作動を制御すること
で、垂直ポスト15の上端部を常に垂直状態に保持する
ことができる。垂直ポスト15の上部には接続部19が
設けられ、この接続部19の左端部に作業台21が設け
られている。
【0017】高所作業車1には、図2に示すように、レ
ベリング装置23が設けられている。このレベリング装
置23は角度センサ25とメモリ27と判定器29と操
作検出器31とコントローラ33とレベリングシリンダ
17とから構成されている。角度センサ25は図1に示
す作業台21の作業床21aの水平面に対する角度を検
出し、メモり27は水平面に対する作業床21aの傾斜
角度の許容角度範囲を設定しており、この設定内容は任
意に変更することができる。判定器29は角度センサ2
5から検出された作業床21aの角度がメモリ27に設
定された許容角度範囲を越えているか否かを判定する。
操作検出器31は作業台21に搭乗した作業者が図示し
ない操作装置を使用して伸縮ブーム11の少なくとも伸
縮又は起伏の作動操作がなされたか否かを検知し、操作
を直接検出したり、また、レベリングシリンダ17の圧
力の立ち上がりを検知して作動操作を検出することがで
きる。コントローラ33は操作検出器31により伸縮ブ
ーム11の伸縮作動等の作動操作を検知している間にお
いて、角度センサ25から検出された作業床21aの角
度がメモリ27に設定された許容角度範囲を越えている
と判定したときは、作業床21aの傾斜角度が許容角度
範囲内になるようにレベリングシリンダ17の作動を制
御する。
【0018】次に、第1の実施の形態における本発明の
レベリング装置23の作用を図1から図3を使用して説
明する。最初に、伸縮ブーム11を車体5上に格納した
状態で高所作業車1を作業現場に移動させる。そして、
アウトリガジャッキ7を張り出して接地させ車体5を安
定支持する。
【0019】次に、図1に示すように、作業者が作業台
21に搭乗して図示しない操作装置を操作して伸縮ブー
ム11を旋回・起伏・伸長作動させる。伸縮ブーム11
が作動すると、図2に示すように、操作検出器31がこ
の起伏作動等の作動信号を検知して、この作動信号をコ
ントローラ33に送信する。これと同時に、角度センサ
25が作業床21の角度を検知し、この角度信号を判定
器29に送信する。角度信号を受信した判定器29はメ
モリ27から作業床21aの許容角度範囲を読み出して
検知された角度が許容角度範囲を越えているか否かを判
定する。その結果、判定器29が作業床21aの角度が
許容角度範囲を越えていると判定したときには、この判
定結果をコントローラ33に送信する。
【0020】次に、コントローラ33は作業床21aの
角度が許容角度範囲内になるようにレベリングシリンダ
17を作動制御する。即ち、伸縮ブーム11が伸長及び
起伏作動した場合、図2と図3に示すように、レベリン
グ装置23は伸縮ブーム11の起伏作動に起因する作業
台21の作業床21aの傾斜と、伸縮ブーム11の伸長
により生じた撓みに起因した作業床21aの傾斜とを修
正して作業床21aを水平状態(絶対角0度)にするた
め、角度センサ25から検知された角度θ1が許容角度
範囲θ2を越えていることを判定器29が判定したとき
は、コントローラ33が作業台21の作業床21aの傾
斜角θを許容角度範囲θ2内になるようにレベリングシ
リンダ17を作動制御する。その結果、作業台21の作
業床21aを常に水平状態に維持して作業台21に搭乗
する作業者の不快感を低減することでき、また、高所作
業の効率を向上させることができる。
【0021】
【第2の実施の形態】次に、本発明のレベリング装置の
第2の実施の形態を図4と図5を使用して説明する。第
2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態との相
違点のみを説明し、同一態様部分については同一符号を
付してその説明を省略する。図4に示すように、レベリ
ング装置23には伸縮ブーム11の起伏角を検出する起
伏角センサ35と、伸縮ブーム11の伸長量を検知する
ブーム長さセンサ37と、伸縮ブーム11の長さと起伏
角から決定される伸縮ブーム11の先端部の撓み角を設
定する撓み角メモリ39とが設けられている。
【0022】次に、このレベリング装置23により作業
床21を水平状態にする作用を説明する。伸縮ブーム1
1が伸長すると、起伏角センサ35とブーム長さセンサ
37の検出情報に基づいて、コントローラ33が撓み角
メモリ39から伸縮ブーム11の撓み角θ3を選定す
る。そして、コントローラ33がこの撓み角θ3に対応
して作業床21aの角度θ3’を水平に戻すレベリング
シリンダ17の作動を制御する。その結果、作業床21
aを略水平状態に維持することができる。
【0023】更に、判定器29が、角度センサ25によ
る作業床21aの角度θ4がメモリ27に設定された許
容角度範囲θ2内にあるか否かを判定する。判定した結
果、作業床21aの角度θ4が許容角度範囲θ2を越え
ているときには、コントローラ33が作業床21aの角
度θ4が許容角度範囲θ2内になるようにレベリングシ
リンダ17の作動を制御する。
【0024】即ち、第2の実施の形態のレベリング装置
23は伸縮ブーム11が少なくとも伸長又は起伏作動し
た場合、伸縮ブーム11の伸長作動により生じた撓み角
θ3に対応して作業床21aの傾斜角度θ3’を水平状
態に戻し、更に、角度センサ25が略水平状態に戻され
た作業床21aの角度θ4を検知し、この角度θ4が許
容角度範囲θ2を越えているときには、傾斜角θ4が許
容角度範囲θ2内になるようにする。その結果、伸縮ブ
ーム11が撓んでも作業床21aを確実に水平状態に保
持することができる。
【0025】
【第3の実施の形態】次に、本発明のレベリング装置の
第3の実施の形態を図6を使用して説明する。第3の実
施の形態では、前述した第2の実施の形態との相違点の
みを説明し、同一態様部分については同一符号を付して
その説明を省略する。レベリング装置23には、図1に
示す作業台21に搭載される荷重を検出する荷重センサ
41と、この荷重により撓む伸縮ブーム11の先端部の
撓み角を設定する荷重撓み角メモリ43とが設けられて
いる。
【0026】第3の実施の形態のレベリング装置23
は、作業台21に作用する荷重を加味した伸縮ブーム1
1の撓み角を荷重撓み角メモリ43に設定し、この伸縮
ブーム11の撓み角に対応して作業床21aの傾斜を水
平に戻すレベリングシリンダ17の作動を制御する。さ
らに、角度センサ25から検知された角度が許容角度範
囲を越えていることを判定器29が判定したときには、
コントローラ33が作業床21aの角度が許容角度範囲
内になるようにレベリングシリンダ17の作動を制御す
る。
【0027】従って、作業台21に荷重が作用している
場合の作業床21aを水平状態に維持することができ
る。尚、この実施の形態では荷重センサ41を設けた
が、この荷重センサ41の代わりに伸縮ブーム11に作
用する曲げモーメントを検出する曲げモーメントセンサ
を使用することができる。曲げモーメントセンサを使用
する場合には、伸縮ブーム11の伸長・起伏状態と曲げ
モーメントの大きさから決定される伸縮ブーム11の撓
み角を設定するモーメント撓み角メモリを荷重撓み角メ
モリ43の代わりに設ける必要がある。曲げモーメント
センサを使用した場合の作用は、荷重センサ41を使用
したときに準じるのでその説明は省略する。
【0028】
【第4の実施の形態】次に、本発明の第4の実施の形態
のレベリング装置を図7と図8を使用して説明する。第
4の実施の形態のレベリング装置45は、図7に示すよ
うに、起伏角センサ35とブーム長さセンサ37と作業
台位置判定器47と領域メモリ49と撓み角メモリ39
と操作検出器31とコントローラ33とレベリングシリ
ンダ17とから構成されている。起伏角センサ35とブ
ーム長さセンサ37と操作検出器31とレベリングシリ
ンダ17は前述したので、その説明は省略する。領域メ
モリ49には作業台21が移動する位置を複数の領域に
分けたこれらの領域が設定されており、作業台位置判定
器47は起伏角センサ35とブーム長さセンサ37とか
ら特定される作業台21の位置が領域メモリ49に設定
された領域のいずれにあるかを判定し、撓み角メモリ3
9には領域メモリ49に設定される領域に対応した伸縮
ブーム11の先端部の撓み角が設定されている。
【0029】更に詳細には、作業台21の移動する範囲
を図8に示すエリアA、エリアB、エリアC、エリアD
の4つの領域に分割し、これらの領域が領域メモリ49
に設定されている。そして、各領域毎の伸縮ブーム11
の先端部の撓み角が撓み角メモリ39に設定されてい
る。即ち、作業台21がエリアAにあるときには撓み角
メモリ39には撓み角θAが設定され、同様に作業台2
1がエリアBにあるときは撓み角θBが設定され、作業
台21がエリアCにあるときは撓み角θCが設定され、
作業台21がエリアDにあるときは撓み角θDが設定さ
れている。尚、領域の分割は上記4つに限らず作業内容
に応じて複数個のいずれにすることができる。
【0030】図7に示す操作検出器31が伸縮ブーム1
1の作動操作を検出した場合(伸縮ブームが伸長作動等
している場合)には、作業台位置判定器47が起伏角セ
ンサ35とブーム長さセンサ37からの検出値に基づい
て作業台21の位置を判定し、この判定結果を基にコン
トローラ33が撓み角メモリ39に設定された撓み角に
対応して作業床21aの角度を水平に戻すレベリングシ
リンダ17の作動を制御する。
【0031】このため、各領域に対応した最適なレベリ
ング操作をして、作業台21の作業床21aを常時水平
状態に保持することができ、また、各領域毎に撓み角メ
モリ39に撓み角を設定することで撓み角メモリ39の
容量を小さくすることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、作動操作検知手段が伸
縮ブームの伸縮作動等の作動操作を検知している間にお
いて、作動制御手段が角度検出手段から検出された作業
床の角度が許容角度範囲設定手段に設定された許容角度
範囲を越えていると判定したときは、作業床の角度が許
容角度範囲内になるようにレベリングアクチュエータの
作動を制御することで、作業床を常時水平状態に維持す
ることができ、作業台に搭乗した作業者は常に水平状態
の作業床上で作業をすることができるので、不快感を感
じることなく高所作業を効率的に行なうことができる。
【0033】また、作動操作検知手段により伸縮ブーム
の伸縮作動等の作動操作を検知している間において、作
動制御手段が起伏角検出手段と伸長量検出手段の検出情
報に基づいて撓み角設定手段に設定された伸縮ブームの
撓み角を選定し、このように選定した伸縮ブームの撓み
角に対応して作業床の傾斜を水平に戻すレベリングアク
チュエータの作動制御を行ない、更に、角度検出手段か
ら検出された作業床の角度が許容角度範囲設定手段に設
定された許容角度範囲を越えていると判定したときに
は、作業床の角度が許容角度範囲内になるようにレベリ
ングアクチュエータを作動制御する場合には、伸縮ブー
ムが撓んでも作業床を略水平状態に維持することがで
き、更に、作業床が許容角度範囲内になるようにレベリ
ングアクチュエータを作動制御するので、作業床を確実
に水平状態に維持することができる。
【0034】さらに、作動操作検知手段が伸縮ブームの
伸縮作動等の作動操作を検知している間において、作動
制御手段が起伏角検出手段と伸長量検出手段と荷重モー
メント検出手段の検出情報に基づいて撓み角設定手段に
設定された伸縮ブームの撓み角を選定し、このように選
定した伸縮ブームの撓み角に対応して作業床の角度を水
平に戻すレベリングアクチュエータの作動制御を行な
い、更に、角度検出手段から検出された作業床の角度が
許容角度範囲設定手段に設定された許容角度範囲を越え
ていると判定したときに、作業床の角度が許容角度範囲
内になるようにレベリングアクチュエータを作動制御す
る場合には、伸縮ブームに荷重等が作用しても作業床を
略水平状態に維持することができ、更に、作業床が許容
角度範囲内になるようにレベリングアクチュエータを作
動制御するので、作業床を確実に水平状態に維持するこ
とができる。
【0035】また、作業台の移動する位置を複数の領域
に分け、各領域毎に伸縮ブームの撓み角を設定し、この
伸縮ブームの撓み角に対応して作業床の角度を水平に戻
すレベリングアクチュエータの作動制御を行うことで、
作業床の角度を水平状態に維持することができ、領域毎
に伸縮ブームの撓み角を設定することで、撓み角設定手
段の容量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるレベリング
装置を搭載した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるレベリング
装置のブロック図を示す。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるレベリング
装置の作用を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるレベリング
装置のブロック図を示す。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるレベリング
装置の作用を説明するための図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるレベリング
装置のブロック図を示す。
【図7】本発明の第4の実施の形態におけるレベリング
装置のブロック図を示す。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるレベリング
装置の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 5 車体 11 伸縮ブーム 17 レベリングシリンダ(レベリングアクチュエー
タ) 21 作業台 21a 作業床 23,45 レベリング装置 25 角度センサ(角度検出センサ) 27 メモリ(許容角度範囲設定手段) 31 操作検出器(作動操作検知手段) 33 コントローラ(作動制御手段) 35 起伏角センサ(起伏角検出センサ) 37 ブーム長さセンサ(伸長量検出手段) 39 撓み角メモリ(撓み角設定手段) 41 荷重センサ(荷重モーメント検出手段) 43 荷重撓み角メモリ(撓み角設定手段) 49 領域メモリ(領域設定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F333 AA08 AB04 BB09 BD02 BE02 FA21 FD02 FD07 FD08 FE04 FE09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に伸縮且つ起伏可能に設けられた
    伸縮ブームの先端部に上下方向に揺動自在に取り付けら
    れた作業台の姿勢を常時水平状態に保持する作業車のレ
    ベリング装置であって、 前記作業台と前記伸縮ブームとの間に設けられ、前記作
    業台を上下方向に揺動移動させるレベリングアクチュエ
    ータと、 前記作業台の作業床の水平面に対する角度を検出する角
    度検出手段と、 水平面に対する前記作業床の傾斜角度の許容角度範囲を
    設定する許容角度範囲設定手段と、 前記伸縮ブームの少なくとも伸縮又は起伏の作動操作が
    なされたか否かを検知する作動操作検知手段と、 前記作動操作検知手段により前記伸縮ブームの伸縮作動
    等の作動操作を検知している間において、前記角度検出
    手段から検出された前記作業床の角度が前記許容角度範
    囲設定手段に設定された前記許容角度範囲を越えている
    と判定したときは、前記作業床の傾斜角度が前記許容角
    度範囲内になるように前記レベリングアクチュエータの
    作動を制御する作動制御手段とを特徴とする作業車のレ
    ベリング装置。
  2. 【請求項2】 前記伸縮ブームの起伏角を検出する起伏
    角検出手段と、前記伸縮ブームの伸長量を検出する伸長
    量検出手段と、前記起伏角検出手段により検出されたブ
    ーム起伏角と前記伸長量検出手段により検出されたブー
    ム伸長量とにより決定される前記伸縮ブームの先端部の
    撓み角を設定する撓み角設定手段とが設けられ、 前記作動制御手段は、前記作動操作検知手段により前記
    伸縮ブームの伸縮作動等の作動操作を検知している間に
    おいて、前記起伏角検出手段と前記伸長量検出手段の検
    出情報に基づいて前記撓み角設定手段に設定された前記
    伸縮ブームの撓み角を選定し、このように選定した前記
    伸縮ブームの撓み角に対応して前記作業床の傾斜を水平
    に戻す前記レベリングアクチュエータの作動制御を行な
    い、更に、前記角度検出手段から検出された前記作業床
    の角度が前記許容角度範囲設定手段に設定された前記許
    容角度範囲を越えていると判定したときには、前記作業
    床の傾斜角度が前記許容角度範囲内になるように前記レ
    ベリングアクチュエータを作動制御することを特徴とす
    る請求項1記載の作業車のレベリング装置。
  3. 【請求項3】 前記作業車の前記レベリング装置には前
    記作業台に載せられる荷重又は前記伸縮ブームの先端部
    に作用するモーメントを検出する荷重モーメント検出手
    段が設けられ、前記撓み角設定手段には前記起伏角検出
    手段により検出されたブーム起伏角と前記伸長量検出手
    段により検出されたブーム伸長量と前記荷重モーメント
    検出手段により検出された荷重又はモーメントにより決
    定される前記伸縮ブームの先端部の撓み角が設定され、 前記作動制御手段は、前記作動操作検知手段により前記
    伸縮ブームの伸縮作動等の作動操作を検知している間に
    おいて、前記起伏角検出手段と前記伸長量検出手段と前
    記荷重モーメント検出手段の検出情報に基づいて前記撓
    み角設定手段に設定された前記伸縮ブームの撓み角を選
    定し、このように選定した前記伸縮ブームの撓み角に対
    応して前記作業床の傾斜を水平に戻す前記レベリングア
    クチュエータの作動制御を行ない、更に、前記角度検出
    手段から検出された前記作業床の傾斜角度が前記許容角
    度範囲設定手段に設定された前記許容角度範囲を越えて
    いると判定したときには、前記作業床の傾斜角度が前記
    許容角度範囲内になるように前記レベリングアクチュエ
    ータを作動制御することを特徴とする請求項2記載の作
    業車のレベリング装置。
  4. 【請求項4】 車体上に起伏等自在に設けられた伸縮ブ
    ームの先端部に上下方向に揺動自在に取り付けられた作
    業台の姿勢を常時水平状態に保持する作業車のレベリン
    グ装置であって、 前記作業台と前記伸縮ブームとの間に設けられ、前記作
    業台を上下方向に揺動移動させるレベリングアクチュエ
    ータと、 前記伸縮ブームの起伏角を検出する起伏角検出手段と、 前記伸縮ブームの伸長量を検出する伸長量検出手段と、 前記伸縮ブームの少なくとも伸縮又は起伏の作動操作が
    なされたか否かを検知する作動操作検知手段と、 前記作業台が移動する位置を複数の領域に分け、これら
    の領域を設定する領域設定手段と、 前記領域設定手段に設定される領域に対応した前記伸縮
    ブームの先端部の撓み角を設定する撓み角設定手段と、 前記作動操作検知手段により前記伸縮ブームの伸縮作動
    等の作動操作を検知している間において、前記起伏角検
    出手段と前記伸長量検出手段の検出情報に基づいて前記
    領域設定手段に設定された領域のいずれに前記作業台が
    位置しているかを判定し、この判定した領域に対応して
    前記撓み角設定手段に設定された撓み角を選定し、この
    ように選定した前記伸縮ブームの撓み角に対応して前記
    作業床の傾斜を水平に戻す前記レベリングアクチュエー
    タの作動制御を行う作動制御手段とを有することを特徴
    とする作業車のレベリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108116519A (zh) * 2016-11-28 2018-06-05 四川农业大学 一种智能车身调平小车
CN109878749A (zh) * 2019-04-15 2019-06-14 安徽大学 一种检测无人机

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CN108116519A (zh) * 2016-11-28 2018-06-05 四川农业大学 一种智能车身调平小车
CN108116519B (zh) * 2016-11-28 2023-06-06 四川农业大学 一种智能车身调平小车
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