JP2002241099A - 高所作業車の作動範囲規制装置 - Google Patents

高所作業車の作動範囲規制装置

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JP2002241099A JP2001039703A JP2001039703A JP2002241099A JP 2002241099 A JP2002241099 A JP 2002241099A JP 2001039703 A JP2001039703 A JP 2001039703A JP 2001039703 A JP2001039703 A JP 2001039703A JP 2002241099 A JP2002241099 A JP 2002241099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両1上へ旋回、起伏作動自在に取り付けた伸
縮作動自在な基端側ブーム3と、基端側ブーム3の先端
に旋回、起伏作動自在に取り付けた形状変更作動自在な
先端側ブーム6とを有する高所作業車に用いられる作動
範囲規制装置を提供する。 【構成】・基端側ブーム動作パラメータ実際値検出手段
14〜16、・先端側ブーム動作パラメータ実際値検出
手段17〜19、・基端側ブーム起伏負荷検出手段2
0、・先端側ブーム起伏負荷検出手段22、・前記各検
出手段14〜19からの検出信号を受け取り、基端側ブ
ームの旋回、起伏ならびに伸縮、および、先端側ブーム
の旋回、起伏ならびに形状変更の各駆動装置の駆動制御
部へ規制信号を出力する作動規制信号出力部21、とか
らなり、前記作動規制信号出力部21は、基端側ブーム
3の作動規制を基端側ブームの姿勢のみにより行い、先
端側ブーム6の作動規制を、先端側ブーム6の姿勢のみ
により行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両上に旋回、
起伏ならびに伸縮作動自在に取り付けられた基端側ブー
ムと、基端側ブームの先端に当該基端側ブームの起伏動
作に関わりなく一定の対地姿勢を維持するよう取り付け
られた姿勢維持部材と、この姿勢維持部材に旋回、起伏
ならびに形状変更作動自在に取り付けたられた先端側ブ
ームと、先端側ブームの先端に取り付けられた作業台と
を備えてなる高所作業車の作動範囲規制装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明の作動範囲規制装置の従来技術を
説明する先立ち、本発明の作動範囲規制装置の取り付け
対象の高所作業車を図2〜図3に基づいて説明する。
【0003】図2および図3において、1は車両、2は
車両1上に旋回作動自在に取り付けた旋回台、3は旋回
台2に起伏作動自在に取り付けた伸縮作動自在な基端側
ブームである。4は基端側ブーム3の先端部に取り付け
られた姿勢維持部材であって、この姿勢維持部材4は、
基端側ブーム3の起伏駆動に関わりなく一定の対地姿勢
を維持するよう適宜のレベリング装置(図示せず)を介
して基端側ブーム3の先端部に取り付けられている。5
は姿勢維持部材4に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回
部材である。6は旋回部材5に起伏作動自在に取り付け
た姿勢変更作動自在な先端側ブームである。7は先端側
ブーム6の先端部に取り付けた作業台である。作業台7
は、基端側ブーム3および先端側ブーム6の作動に関わ
らず常に水平を維持するよう適宜のレベリング装置(図
示せず)を介して先端側ブームの先端部に取り付けられ
ている。
【0004】8は基端側ブーム3(旋回台2)を旋回作
動させる旋回駆動装置、9は基端側ブーム3を起伏作動
させる起伏駆動装置、10は基端側ブーム3を伸縮作動
させる伸縮駆動装置、11は先端側ブーム6(旋回部材
5)を旋回作動させる旋回駆動装置、12は先端側ブー
ム6を起伏作動させる起伏駆動装置、13は先端側ブー
ム6を形状変更作動させる形状変更駆動装置である。
【0005】図2および図3では、形状変更作動自在な
先端側ブーム6として、屈曲作動自在に構成したものを
示しているが、形状変更作動自在な先端側ブーム6とし
ては、屈曲作動自在なものに限らず伸縮作動自在なも
の、あるいは、屈曲作動ならびに伸縮作動が自在なもの
もある。すなわち、先端側ブーム6は、その形状変更作
動によりその基端部と先端部の距離が変更できるもので
あれば、その形状変更作動の形態にはさまざまなものが
ある。本発明の作動範囲規制装置の取り付け対象たる高
所作業車は、先端側ブーム6の形状変更作動の形態を問
わないものである。
【0006】なお、図2に示す高所作業車は、基端側ブ
ーム3先端部の上方域で先端側ブーム6が水平旋回(姿
勢維持部材4に水平旋回作動自在に取り付けた旋回部材
5を介して)自在に取り付けられている。この種の高所
作業車は、車両1よりも相当高い位置に作業対象が存在
する場合に用いられる。また、図3に示す高所作業車
は、先端側ブーム3先端部の下方域で先端側ブーム6が
水平旋回(姿勢維持部材4に水平旋回作動自在に取り付
けた旋回部材5を介して)自在に取り付けられている。
この種の高所作業車は、車両1よりも低い位置に作業対
象が存在してる場合に用いられるものであり、例えば橋
梁点検用の高所作業車として知られている。
【0007】このように、本発明の作動範囲規制装置の
取り付け対象の高所作業車は、車両1上に旋回、起伏な
らびに伸縮作動自在に取り付けられた基端側ブーム3
と、基端側ブーム3の先端に当該基端側ブーム3の起伏
動作に関わりなく一定の対地姿勢を維持するよう取り付
けられた姿勢維持部材4と、この姿勢維持部材4に旋
回、起伏ならびに形状変更作動自在に取り付けたられた
先端側ブーム6と、先端側ブームの先端に取り付けられ
た作業台7とを備えて構成されている。
【0008】この種の高所作業車は、作業台7の三次元
空間位置を決定するための動作パラメータとして、基端
側ブーム6の動作パラメータと、先端側ブーム6の動作
パラメータを持っている。基端側ブーム6の動作パラメ
ータは、基端側ブーム3の旋回(旋回台2の旋回)、起
伏ならびに伸縮の各作動が該当し、先端側ブーム6の動
作パラメータは、先端側ブーム6の旋回(旋回部材5の
旋回)、起伏ならびに形状変更の各作動が該当する。し
たがって、この種の高所作業車は、これら基端側ブーム
3の動作パラメータと先端側ブーム6の動作パラメータ
を高所作業に応じて適宜選択作動することで、作業台を
作業対象に多方面から近づけることができるという利点
を持っている。
【0009】ところで、この種の高所作業車には作動範
囲規制装置が取り付けられており、作業中の高所作業車
の転倒ならびに破損を未然に防止するようにしている。
図5は従来の作動範囲規制装置を示している。図5に示
すように従来の作動範囲規制装置は、基端側ブーム3の
各動作パラメータ(基端側ブーム3の旋回、起伏ならび
に伸縮作動)の実際値をそれぞれ検出する基端側ブーム
動作パラメータ実際値検出手段14〜16、先端側ブー
ム6の各動作パラメータ(先端側ブーム3の旋回、起伏
ならびに形状変更作動)の実際値をそれぞれ検出する先
端側ブーム動作パラメータ実際値検出手段17〜19、
基端側ブーム3を起伏動作させる起伏駆動装置9に作用
する負荷を検出する基端側ブーム起伏負荷検出手段2
0、および、前記各検出手段14〜16、17〜19、
20からの検出信号を受け取り、基端側ブーム3の旋
回、基端側ブーム3の起伏、基端側ブーム3の伸縮、先
端側ブーム6の旋回、先端側ブーム6の起伏、先端側ブ
ーム6の形状変更の各駆動装置8〜13の駆動制御部8
a〜13aへ規制信号を出力する作動規制信号出力部2
1とで構成されている。
【0010】なお、前記基端側ブーム動作パラメータ実
際値検出手段14〜16のうち、14は基端側ブーム3
の旋回動作パラメータ実際値検出用、15は基端側ブー
ム3の起伏動作パラメータ実際値検出用、16は基端側
ブーム3の伸縮動作パラメータ実際値検出用である。ま
た、前記先端側ブーム動作パラメータ実際値検出手段1
7〜19のうち、17は先端側ブーム6の旋回動作パラ
メータ実際値検出用、18は先端側ブーム6の起伏動作
パラメータ実際値検出用、19は先端側ブーム6の形状
変更動作パラメータ実際値検出用である。
【0011】そして、前記作動規制信号出力部21は、
基端側ブーム3を起伏駆動させる起伏駆動装置9に作用
する負荷が、基端側ブーム6および先端側ブーム6の全
動作パラメータ(基端側ブーム3の旋回、起伏、伸縮、
先端側ブーム6の旋回、起伏、形状変更)の関数として
の限界を超過しようとしたときに、当該超過を促進する
方向への基端側ブーム3の旋回、起伏、伸縮、先端側ブ
ーム6の旋回、起伏、形状変更の各動作を規制するため
の規制信号を、基端側ブーム3の旋回駆動装置8、起伏
駆動装置9、伸縮駆動装置10、先端側ブーム6の旋回
駆動装置11、起伏駆動装置12、形状変更駆動装置1
3の各駆動制御部8a〜13aへ出力するよう構成して
いる。
【0012】このように構成した従来の作動範囲規制装
置は、基端側ブーム3の起伏駆動装置9に作用する負荷
が、基端側ブーム3の姿勢を決定する動作パラメータお
よび先端側ブーム6の姿勢を決定する動作パラメータの
関数としての限界値を超過しようとすると、基端側ブー
ム3および先端側ブーム6の作動を自動的に規制するこ
とができるので、高所作業車の転倒および破損を未然に
防止することができるものである。
【0013】しかしながら、このように構成した従来の
作動範囲規制装置は、その作動規制信号出力部21にお
いて、基端側ブーム3を起伏駆動させる起伏駆動装置9
に作用する負荷が限界を超過しようとしているかどうか
を判断するのに要するデータを、基端側ブーム3の姿勢
を決定する動作パラメータおよび先端側ブーム6の姿勢
を決定する動作パラメータのあらゆる組み合わせ毎に算
出可能に記憶しておかねばならない。このため、作動規
制信号出力部21には、膨大なデータを記憶しておく必
要がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ある関数を、
その変動域を離散的に複数区分し各区分毎に関数算出に
必要なデータを記憶した因数(パラメータ)の組み合わ
せで記憶しようとする場合、記憶データは、組み合わせ
に係る因数(パラメータ)の区分数の乗算値となる。し
たがって、上記した従来の作動範囲規制装置では、基端
側ブーム起伏負荷限界値の因数としての動作パラメータ
が6個あるので、記憶するデータ量が膨大となり、装置
が複雑且つ高価になるという問題がある。また、上記し
た作動範囲規制装置によれば、基端側ブーム3の姿勢に
応じて先端側ブーム6の作動可能域が変動するため、こ
の種の高所作業車で多用される先端側ブーム6の姿勢変
更による作業台7の位置調整に際してオペレータが先端
側ブーム6の作動可能範囲を予測することが困難で、作
業能率が悪いという問題があった。
【0015】本発明の目的は、従来の作動範囲規制装置
が持つ上記問題点を解決した作動範囲規制装置を提供す
ることにある。
【0016】上記の目的を達成するため、請求項1に該
当する本発明に係る高所作業車の作動範囲規制装置は、
以下の如く構成する。車両1上に旋回、起伏ならびに伸
縮作動自在に取り付けられた基端側ブーム3と、基端側
ブーム3の先端に当該基端側ブーム3の起伏動作に関わ
りなく一定の対地姿勢を維持するよう取り付けられた姿
勢維持部材4と、この姿勢維持部材4に旋回、起伏、な
らびに形状変更作動自在に取り付けられた先端側ブーム
6と、先端側ブーム6の先端に取り付けられた作業台
7、とを備えてなる高所作業車の作動範囲規制装置であ
って、基端側ブーム3の各動作パラメータの実際値をそ
れぞれ検出する基端側ブーム動作パラメータ実際値検出
手段14〜16、先端側ブーム6各動作パラメータの実
際値をそれぞれ検出する先端側ブーム動作パラメータ実
際値検出手段17〜19、基端側ブーム3を起伏動作さ
せる起伏駆動装置9に作用する負荷を検出する基端側ブ
ーム起伏負荷検出手段20、先端側ブーム6を起伏作動
させる起伏駆動装置12に作用する負荷を検出する先端
側ブーム起伏負荷検出手段22、前記各検出手段14〜
19からの検出信号を受け取り、基端側ブームの旋回、
起伏ならびに伸縮、および、先端側ブームの旋回、起伏
ならびに形状変更の各駆動装置の駆動制御部へ規制信号
を出力する作動規制信号出力部21、とからなり、前記
作動規制信号出力部21は、先端側ブーム6を起伏駆動
させる起伏駆動装置12に作用する負荷が、先端側ブー
ム6の各動作パラメータの関数としての限界値を超過し
ようとしたときに、当該超過を促進する方向への先端側
ブーム6の旋回、起伏ならびに形状変更の各動作を規制
するための規制信号を、先端側ブーム6の各駆動装置1
1〜13の駆動制御部へ出力するよう構成すると共に、
基端側ブーム3を起伏駆動させる起伏駆動装置9に作用
する負荷が、基端側ブーム3の各動作パラメータの関数
としての限界値であって先端側ブーム6側からの基端側
ブーム倒伏方向モーメントが最大となるよう先端側ブー
ム6を作動させた状態のもとで許容される限界値を超過
しようとしたときに、当該超過を促進する方向への基端
側ブーム3の旋回、起伏ならびに伸縮の各動作を規制す
るための規制信号を、基端側ブーム3の駆動装置8〜1
0の制御部へ出力するよう構成してあることを特徴とす
る高所作業車の作動範囲規制装置。
【0017】また、請求項2に該当する本発明に係る高
所作業車の作動範囲規制装置は、上記した請求項1記載
の作動範囲規制装置において、その作動規制信号出力部
21に、先端側ブーム3の各動作パラメータの関数とし
て記憶されている先端側ブーム起伏負荷限界値は、基端
側ブーム3の横曲げ破壊あるいは基端側ブーム3のねじ
り破壊を防止するために、先端側ブーム6が基端側ブー
ム3の起伏軌跡面に沿う方向に旋回した時の先端側ブー
ム起伏負荷限界値に対して、先端側ブーム6が基端側ブ
ーム3の起伏軌跡面に直行する方向に旋回した時の先端
側ブーム起伏負荷限界値を小さなものとして設定したも
のである。
【0018】
【作用および効果】以上の如く構成した請求項1に該当
する本発明に係る高所作業車の作動範囲規制装置の上記
従来技術との差異は、 従来の作動範囲規制装置では、負荷検出手段は、基端
側ブーム3の起伏駆動装置9に作用する負荷を検出する
基端側ブーム起伏負荷検出手段20のみであったが、本
件発明の作動範囲規制装置では、基端側ブーム起伏負荷
検出手段20に加えて、先端側ブーム6の起伏駆動装置
12に作用する負荷を検出する先端側ブーム起伏負荷検
出手段22を設け、この検出信号を規制信号出力部21
に入力するようにしていること、
【0019】従来の作動範囲規制装置では、基端側ブ
ーム3および先端側ブーム6の双方の動作パらメータの
関数として基端側ブーム起伏負荷の限界値関連データを
記憶しており、この記憶値群から基端側ブーム3の実際
の姿勢ならびに先端側ブーム6の実際の姿勢に応じてた
データ値を読み出し、このデータ値を用いて先端側ブー
ム6の起伏駆動装置12に作用する負荷が限界を超過し
ようとしているかどうかを判断し、超過しようとしてる
時には、基端側ブーム3および先端側ブーム6の双方の
動作を規制するようにしているのに対し、本発明の作動
範囲規制装置では、基端側ブーム3の作動規制と、先端
側ブーム6の作動規制の演算処理を個別に行うようにし
ていること。
【0020】このように構成した本発明に係る作業範囲
規制装置は、その規制信号出力部21に記憶した基端側
ブーム起伏負荷の限界値関連データ(群)と先端側ブー
ム起伏負荷の限界値関連データ(群)は、それぞれその
因数としての動作パラメータの数が半減しているので、
両データ(群)を加えても、従来の作動範囲規制装置の
規制信号出力部21が記憶していたデータ(群)よりも
大幅に少ないものとなる。したがって、作動規制信号出
力部21に記憶する記憶量は、従来のものに比して大幅
に減少させることができる。このため、装置が簡単且つ
廉価になる。
【0021】また、先端側ブーム6の作動可能域は、基
端側ブーム3の姿勢の影響を受けることなく、先端側ブ
ーム6の動作パラメータ(旋回、起伏、形状変更)のみ
によって定まるので、この種の高所作業車で多用される
先端側ブーム6の姿勢変更による作業台7の位置調整に
際してオペレータが先端側ブーム6の作動可能範囲を予
測することが容易となる。このため、高所作業車による
高所作業の作業能率が高まる。
【0022】請求項2に該当する本発明に係る高所作業
車の作動範囲規制装置は、上記した請求項1に係る作動
範囲規制装置と同様の作用効果を持つ他、その作動規制
信号出力部21に、先端側ブーム3の各動作パラメータ
の関数として記憶されている先端側ブーム起伏負荷限界
値関連データを、基端側ブーム3の横曲げ破壊あるいは
基端側ブーム3のねじり破壊を防止するために、先端側
ブーム6が基端側ブーム3の起伏軌跡面に沿う方向に旋
回した時の先端側ブーム起伏負荷限界値に対して、先端
側ブーム6が基端側ブーム3の起伏軌跡面に直行する方
向に旋回した時の先端側ブーム起伏負荷限界値を小さく
なるようなデータとして記憶しているので、基端側ブー
ム3の横曲げ破壊あるいはねじり破壊を防止できるとい
う効果がある。
【0023】
【発明実施の形態】以下に、本発明に係る作動範囲規制
装置の実施形態を図1を参照して説明する。本発明に係
る作動範囲規制装置は、図4に示し上述した従来の作動
範囲規制装置に比して、上記したおよびの差異があ
るものであるが、この差異点以外の構成については、図
4に示した従来の作動範囲規制装置と同様の構成を持っ
ている。
【0024】すなわち、本発明の作動範囲規制装置は、
図1に示すように、基端側ブーム3の各動作パラメータ
の実際値をそれぞれ検出する基端側ブーム動作パラメー
タ実際値検出手段14〜16、先端側ブーム6各動作パ
ラメータの実際値をそれぞれ検出する先端側ブーム動作
パラメータ実際値検出手段17〜19、基端側ブーム3
を起伏動作させる起伏駆動装置9に作用する負荷を検出
する基端側ブーム起伏負荷検出手段20、先端側ブーム
6を起伏作動させる起伏駆動装置12に作用する負荷を
検出する先端側ブーム起伏負荷検出手段22、前記各検
出手段14〜19からの検出信号を受け取り、基端側ブ
ームの旋回、起伏ならびに伸縮、および、先端側ブーム
の旋回、起伏ならびに形状変更の各駆動装置の駆動制御
部へ規制信号を出力する作動規制信号出力部21、とで
構成されている。上記の構成要件のうち、先端側ブーム
起伏負荷検出手段22以外の構成要件は、従来の作動範
囲規制装置と同様である。
【0025】そして、本発明の作動範囲規制装置では、
その作動規制信号出力部21において、基端側ブーム3
の作動規制と、先端側ブーム6の作動規制に係る演算処
理を次のように個別に行うようにしている。
【0026】(先端側ブーム6の作動規制に係る演算処
理)前記作動規制信号出力部21は、先端側ブーム6を
起伏駆動させる起伏駆動装置12に作用する負荷が、先
端側ブーム6の各動作パラメータ(先端側ブーム6の旋
回、起伏、形状変更)の関数としての限界値を超過しよ
うとしたときに、当該超過を促進する方向への先端側ブ
ーム6の旋回、起伏ならびに形状変更の各動作を規制す
るための規制信号を、先端側ブーム6の各駆動装置11
〜13の駆動制御部11aから13aへ出力するよう構
成している。
【0027】作動規制信号出力部21に、先端側ブーム
6の各動作パラメータの関数として準備(記憶)される
先端側ブーム起伏負荷限界値関連データは、先端側ブー
ム6の起伏駆動装置12に作用する負荷の限界値そのも
のを記憶しておいても良いし、先端側ブームに作用可能
な倒伏方向モーメントの限界値であっても良い。要は、
先端側ブーム起伏負荷限界値関連データは、先端側ブー
ム6を起伏駆動させる起伏駆動装置12に作用する負荷
が、先端側ブーム6の各動作パラメータの関数として定
まる限界値を超過しようとしているかどうを直接的ある
いは間接的に判別できるものであれば良い。
【0028】なお、先端側ブーム6の起伏駆動装置12
に作用可能な負荷の限界値に関連する前記負荷限界値関
連データは、主として先端側ブーム6の強度に関連して
定められるものであるが、基端側ブーム3の横曲げ破壊
あるいは基端側ブーム3のねじり破壊を防止するため
に、先端側ブーム6が基端側ブーム3の起伏軌跡面に沿
う方向に旋回した時の先端側ブーム起伏負荷限界値に対
して、先端側ブーム6が基端側ブーム3の起伏軌跡面に
直行する方向に旋回した時の先端側ブーム起伏負荷限界
値が小さなものとなるようなものとして設定しておく
と、基端側ブーム3の横曲げ破壊あるいはねじり破壊を
防止できるという効果がある。
【0029】作動規制信号出力部21で行われる先端側
ブーム6の作動規制に関する演算処理をより詳細に述べ
ると次の通りである。作動規制信号出力部21は、先
ず、先端側ブーム動作パラメータ実際値検出手段17〜
19の検出信号により、先端側ブーム起伏負荷限界値関
連データ(群)から、その時(先端側ブーム6のその時
の実際に姿勢)に応じた先端側ブーム起伏負荷限界値関
連データを取り出す。次に、この取り出したデータまた
は先端側ブーム起伏負荷検出手段22の検出値を、両者
を対比可能な値になるように演算加工する。その上で両
者を比較し、先端側ブーム6の起伏駆動装置12に作用
する負荷が限界値を超えようとすると、この超過を促進
する方向への先端側ブーム6の旋回、伸縮ならびに形状
変更作動の各作動を規制するための信号を生成し、この
規制信号を先端側ブーム6の各駆動装置11〜13の駆
動制御11a〜13aへ出力するのである。
【0030】(基端側ブームの作動規制に係る演算処
理)前記作動規制信号出力部21は、基端側ブーム3を
起伏駆動させる起伏駆動装置9に作用する負荷が、基端
側ブーム3の各動作パラメータ(基端側ブーム3の旋
回、起伏、伸縮)の関数としての限界値を超過しようと
したときに、当該超過を促進する方向への基端側ブーム
3の旋回、起伏ならびに伸縮の各動作を規制するための
規制信号を、基端側ブーム3の各駆動装置8〜10の駆
動制御部8a〜10aへ出力するよう構成している。
【0031】作動規制信号出力部21に、基端側ブーム
6の各動作パラメータの関数として準備(記憶)される
基端側ブーム起伏負荷限界値関連データは、先端側ブー
ム6側からの基端側ブーム倒伏方向モーメントが最大に
なるよう先端側ブーム6を作動させた状態(先端側ブー
ム6を、その起伏軌跡面が基端側ブーム3の起伏軌跡面
に沿うようにして基端側ブーム3前方に旋回させた上
で、先端側ブーム6の基端部に作用する先端側ブーム6
倒伏方向モーメントが最大となるよう起伏作動ならびに
形状変更作動させた状態)の下で、高所作業車が転倒せ
ずしかも基端側ブーム3がその倒伏方向の曲げ力(縦曲
げ力)によって破壊することのない基端側ブーム起伏負
荷限界値に対応するものとして記憶されている。
【0032】作動規制信号出力部21で行われる基端側
ブーム3の作動規制に関する演算処理をより詳細に述べ
ると次の通りである。作動規制信号出力部21は、先
ず、基端側ブーム動作パラメータ実際値検出手段14〜
16の検出信号により、基端側ブーム起伏負荷限界値関
連データ(群)から、その時(基端側ブーム3のその時
の実際に姿勢)に応じた基端側ブーム起伏負荷限界値関
連データを取り出す。次に、この取り出したデータまた
は基端側ブーム起伏負荷検出手段20の検出値を、両者
を対比可能な値になるように演算加工する。その上で両
者を比較し、基端側ブーム3の起伏駆動装置9に作用す
る負荷が限界値を超えようとすると、この超過を促進す
る方向への基端側ブーム3の旋回、伸縮ならびに伸縮の
各作動を規制するための信号を生成し、この規制信号を
基端側ブーム6の各駆動装置8〜10の駆動制御部8a
〜10aへ出力するのである。
【0033】なお、基端側ブーム起伏負荷限界値関連デ
ータは、上記したように、先端側ブーム6側からの基端
側ブーム倒伏方向モーメントが最大になるよう先端側ブ
ーム6を作動させた状態の下で、高所作業車が転倒せず
しかも基端側ブーム3が破壊することのない基端側ブー
ム起伏負荷限界値に対応するものとして記憶されている
ので、上記の演算処理により出力される規制信号により
行われる基端側ブーム3の作動規制により、先端側ブー
ム6の作動状態如何に関わらず高所作業車の転倒を防止
し、且つ基端側ブーム3がその倒伏方向の曲げ力(縦曲
げ力)による破損を未然に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車の作動範囲規制装置の
説明図である。
【図2】本発明の取り付け対象としての高所作業車の一
例を示す説明図である。
【図3】本発明の取り付け対象としての高所作業車の他
の例を示す説明図である。
【図4】従来の高所作業車の作動範囲規制装置の説明図
である。
【符号の説明】
1;車両、2;旋回台、3;基端側ブーム、4;姿勢維
持部材、5;旋回部材、6;先端側ブーム、7;作業
台、8;基端側ブーム3の旋回駆動装置、8a;駆動制
御部、9;基端側ブーム3の起伏駆動装置、9a;駆動
制御部、10;基端側ブーム3の伸縮駆動装置、10
a;駆動制御部、11;先端側ブーム6(旋回部材5)
の旋回駆動装置、11a;駆動制御部、12;先端側ブ
ーム6の起伏駆動装置、12a;駆動制御部、13;先
端側ブーム6の形状変更駆動装置、13a;駆動制御
部、14;基端側ブーム動作パラメータ実際値検出手段
(旋回用)、15;基端側ブーム動作パラメータ実際値
検出手段(起伏用)、16;基端側ブーム動作パラメー
タ実際値検出手段(伸縮用)、17;先端側ブーム動作
パラメータ実際値検出手段(旋回用)、18;先端側ブ
ーム動作パラメータ実際値検出手段(起伏用)、19;
先端側ブーム動作パラメータ実際値検出手段(形状変更
用)、20;基端側ブーム起伏負荷検出手段、21;作
動規制信号出力部、22;先端側ブーム起伏負荷検出手
段、 以上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両1上に旋回、起伏ならびに伸縮作動自
    在に取り付けられた基端側ブーム3と、基端側ブーム3
    の先端に当該基端側ブーム3の起伏動作に関わりなく一
    定の対地姿勢を維持するよう取り付けられた姿勢維持部
    材4と、この姿勢維持部材4に旋回、起伏、ならびに形
    状変更作動自在に取り付けられた先端側ブーム6と、先
    端側ブーム6の先端に取り付けられた作業台7、とを備
    えてなる高所作業車の作動範囲規制装置であって、基端
    側ブーム3の各動作パラメータの実際値をそれぞれ検出
    する基端側ブーム動作パラメータ実際値検出手段14〜
    16、先端側ブーム6各動作パラメータの実際値をそれ
    ぞれ検出する先端側ブーム動作パラメータ実際値検出手
    段17〜19、基端側ブーム3を起伏動作させる起伏駆
    動装置9に作用する負荷を検出する基端側ブーム起伏負
    荷検出手段20、先端側ブーム6を起伏作動させる起伏
    駆動装置12に作用する負荷を検出する先端側ブーム起
    伏負荷検出手段22、前記各検出手段14〜19からの
    検出信号を受け取り、基端側ブームの旋回、起伏ならび
    に伸縮、および、先端側ブームの旋回、起伏ならびに形
    状変更の各駆動装置の駆動制御部へ規制信号を出力する
    作動規制信号出力部21、とからなり、前記作動規制信
    号出力部21は、先端側ブーム6を起伏駆動させる起伏
    駆動装置12に作用する負荷が、先端側ブーム6の各動
    作パラメータの関数としての限界値を超過しようとした
    ときに、当該超過を促進する方向への先端側ブーム6の
    旋回、起伏ならびに形状変更の各動作を規制するための
    規制信号を、先端側ブーム6の各駆動装置11〜13の
    駆動制御部へ出力するよう構成すると共に、基端側ブー
    ム3を起伏駆動させる起伏駆動装置9に作用する負荷
    が、基端側ブーム3の各動作パラメータの関数としての
    限界値であって先端側ブーム6側からの基端側ブーム倒
    伏方向モーメントが最大となるよう先端側ブーム6を作
    動させた状態のもとで許容される限界値を超過しようと
    したときに、当該超過を促進する方向への基端側ブーム
    3の旋回、起伏ならびに伸縮の各動作を規制するための
    規制信号を、基端側ブーム3の各駆動装置8〜10の駆
    動制御部へ出力するよう構成してあることを特徴とする
    高所作業車の作動範囲規制装置。
  2. 【請求項2】作動規制信号出力部21に、先端側ブーム
    6の各動作パラメータの関数として記憶されている先端
    側ブーム起伏負荷限界値は、基端側ブーム3の横曲げ破
    壊あるいは基端側ブーム3のねじり破壊を防止するため
    に、先端側ブーム6が基端側ブーム3の起伏軌跡面に沿
    う方向に旋回した時の先端側ブーム起伏負荷限界値に対
    して、先端側ブーム6が基端側ブーム3の起伏軌跡面に
    直行する方向に旋回した時の先端側ブーム起伏負荷限界
    値を小さなものとして設定されていることを特徴とする
    請求項1記載の高所作業車の作動範囲規制装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS617200A (ja) * 1984-06-22 1986-01-13 古河鉱業株式会社 高所作業用装置
JPH0453799A (ja) * 1990-06-21 1992-02-21 Sadaaki Yamada 書籍綴じ具の表紙保持帯

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