JP2003319687A - モータ駆動装置およびその駆動方法、ならびに携帯端末 - Google Patents
モータ駆動装置およびその駆動方法、ならびに携帯端末Info
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- JP2003319687A JP2003319687A JP2002118939A JP2002118939A JP2003319687A JP 2003319687 A JP2003319687 A JP 2003319687A JP 2002118939 A JP2002118939 A JP 2002118939A JP 2002118939 A JP2002118939 A JP 2002118939A JP 2003319687 A JP2003319687 A JP 2003319687A
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P6/00—Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
- H02P6/12—Monitoring commutation; Providing indication of commutation failure
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 逆起電力のゼロクロスを検出するようにした
場合、検出アンプのオフセット補正回路や外来ノイズ除
去回路などいくつかの機能回路が必要となる。 【解決手段】 端子電圧検出部141〜143で端子2
1〜23の端子電圧値を検出し、これを保持回路151
〜153又は154〜156で保持しておき、差分回路
171〜173で今回検出の端子電圧値と保持回路15
1〜153又は154〜156に保持している前回検出
の端子電圧値との差分をとり、その差分電圧値を比較回
路175〜177で定格周波数を決める基準電圧値と比
較する。そして、制御回路178により、比較回路17
5,176,177の各比較結果に基づいて基準電圧源
111の同期基準電圧値を制御し、同期駆動の際の基本
動作時間単位となる同期基準信号の周波数を補正し、ブ
ラシレスモータ10の移動子が同期運転から脱調してし
まう前に安定した同期運転状態となるようにする。
場合、検出アンプのオフセット補正回路や外来ノイズ除
去回路などいくつかの機能回路が必要となる。 【解決手段】 端子電圧検出部141〜143で端子2
1〜23の端子電圧値を検出し、これを保持回路151
〜153又は154〜156で保持しておき、差分回路
171〜173で今回検出の端子電圧値と保持回路15
1〜153又は154〜156に保持している前回検出
の端子電圧値との差分をとり、その差分電圧値を比較回
路175〜177で定格周波数を決める基準電圧値と比
較する。そして、制御回路178により、比較回路17
5,176,177の各比較結果に基づいて基準電圧源
111の同期基準電圧値を制御し、同期駆動の際の基本
動作時間単位となる同期基準信号の周波数を補正し、ブ
ラシレスモータ10の移動子が同期運転から脱調してし
まう前に安定した同期運転状態となるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ駆動装置お
よびその駆動方法、ならびに携帯電話機に代表される携
帯端末に関し、特に移動子の移動位置を検出する位置検
出センサーを持たない所謂センサーレス方式のモータ駆
動装置およびその駆動方法、ならびに当該駆動装置を搭
載した携帯端末に関する。
よびその駆動方法、ならびに携帯電話機に代表される携
帯端末に関し、特に移動子の移動位置を検出する位置検
出センサーを持たない所謂センサーレス方式のモータ駆
動装置およびその駆動方法、ならびに当該駆動装置を搭
載した携帯端末に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、センサーレス方式のブラシレスモ
ータ駆動装置として、定格運転中は、無通電となるとき
のモータコイル相に生ずる逆起電力をスター結線された
3相モータコイルの中性点電位と比較し、その比較判定
された極性が反転する時間を待ち(ゼロクロス検出)、
これをロータ位置検出信号とし、さらに適宜設定された
遅れ時間を加えた後、次の駆動状態へ移行する構成のも
のが知られている(例えば、特開平9−47078号公
報等を参照)。このブラシレスモータ駆動装置では、モ
ータの起動時は、起動から低速な領域までは駆動装置側
が持つ発振器から得られる同期信号でロータ位置を検出
しないまま強制的に駆動相を切り替えてモータを起動す
るようにしている。
ータ駆動装置として、定格運転中は、無通電となるとき
のモータコイル相に生ずる逆起電力をスター結線された
3相モータコイルの中性点電位と比較し、その比較判定
された極性が反転する時間を待ち(ゼロクロス検出)、
これをロータ位置検出信号とし、さらに適宜設定された
遅れ時間を加えた後、次の駆動状態へ移行する構成のも
のが知られている(例えば、特開平9−47078号公
報等を参照)。このブラシレスモータ駆動装置では、モ
ータの起動時は、起動から低速な領域までは駆動装置側
が持つ発振器から得られる同期信号でロータ位置を検出
しないまま強制的に駆動相を切り替えてモータを起動す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来例に係るブラシレスモータ駆動装置では、逆起
電力検出値と中性点電位との比較判定の極性が反転する
ゼロクロス信号が得られるまでセンシングを続けなれば
ならないため、ゼロクロス信号が得られるまでの期間で
の外来ノイズに対する脆弱性を否定できない。さらに、
その期間はノイズ発生を抑える必要があり、出力駆動状
態を変化させることが難しく、負荷量に応じて駆動デュ
ーティを効率的に変化させるなどの性能向上も難しい。
成の従来例に係るブラシレスモータ駆動装置では、逆起
電力検出値と中性点電位との比較判定の極性が反転する
ゼロクロス信号が得られるまでセンシングを続けなれば
ならないため、ゼロクロス信号が得られるまでの期間で
の外来ノイズに対する脆弱性を否定できない。さらに、
その期間はノイズ発生を抑える必要があり、出力駆動状
態を変化させることが難しく、負荷量に応じて駆動デュ
ーティを効率的に変化させるなどの性能向上も難しい。
【0004】また、起動時には逆起電力が発生しないた
めに専用の起動回路が必要であり、これに加えて相数分
の逆起電力検出アンプと当該アンプのオフセット補正回
路、ノイズ除去回路、駆動位相補正回路等のいくつかの
機能回路が必要となるため、装置全体として回路構成が
複雑化しやすい。これは、ブラシレスモータ駆動装置の
省電力化、低コスト化、小型化が難しいことを意味す
る。
めに専用の起動回路が必要であり、これに加えて相数分
の逆起電力検出アンプと当該アンプのオフセット補正回
路、ノイズ除去回路、駆動位相補正回路等のいくつかの
機能回路が必要となるため、装置全体として回路構成が
複雑化しやすい。これは、ブラシレスモータ駆動装置の
省電力化、低コスト化、小型化が難しいことを意味す
る。
【0005】また、中性点電位を取り出すため結線が必
要であるため、3相モータの場合を例に採ると、コイル
と駆動装置との接続結線数は基本的に4本となる。モー
タ機器内に駆動装置を内蔵させるときには、接続結線数
は少ないほど回路配置の自由度が増す。従来例に係るブ
ラシレスモータ駆動装置において、3本結線を実現しよ
うとすると、ゼロクロス検出誤差を補正するための補正
回路の付加、または検出誤差をそのまま受け入れること
による駆動効率の低下や動作安定性の低下といった問題
が生じる。そのため、4本結線をとらざるを得なく、モ
ータ機器内に駆動装置を内蔵させるときに回路配置の自
由度が制限される。
要であるため、3相モータの場合を例に採ると、コイル
と駆動装置との接続結線数は基本的に4本となる。モー
タ機器内に駆動装置を内蔵させるときには、接続結線数
は少ないほど回路配置の自由度が増す。従来例に係るブ
ラシレスモータ駆動装置において、3本結線を実現しよ
うとすると、ゼロクロス検出誤差を補正するための補正
回路の付加、または検出誤差をそのまま受け入れること
による駆動効率の低下や動作安定性の低下といった問題
が生じる。そのため、4本結線をとらざるを得なく、モ
ータ機器内に駆動装置を内蔵させるときに回路配置の自
由度が制限される。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、比較的簡単な回路構
成にて、外来ノイズの影響を受けずに安定に回転駆動で
きるとともに、低消費電力化、小型化、低コスト化が可
能で、しかも回路配置の自由度が高いモータ駆動装置お
よびその駆動方法、並びに当該駆動装置を搭載した携帯
端末を提供することにある。
であり、その目的とするところは、比較的簡単な回路構
成にて、外来ノイズの影響を受けずに安定に回転駆動で
きるとともに、低消費電力化、小型化、低コスト化が可
能で、しかも回路配置の自由度が高いモータ駆動装置お
よびその駆動方法、並びに当該駆動装置を搭載した携帯
端末を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、マグネットを配した移動子と単数また
は複数の駆動コイルを配した固定子とを具備する単相ま
たは複数相のモータの駆動装置において、定格運転モー
ドに移行する途中や定格運転モードに移行した後に、駆
動コイルに発生する逆起電力値を検出し、同一の相につ
いて前回検出値と今回検出値とを比較して位相誤差を検
出し、その比較結果に基づいて基本動作時間単位となる
同期基準信号の周波数または駆動コイルの駆動出力部に
供給する電源電圧を制御する構成を採っている。このモ
ータ駆動装置は、着信をバイブレータで感知するために
振動モータを搭載した携帯電話機に代表される携帯端末
において、当該振動モータを駆動するモータ駆動装置と
して用いられる。
に、本発明では、マグネットを配した移動子と単数また
は複数の駆動コイルを配した固定子とを具備する単相ま
たは複数相のモータの駆動装置において、定格運転モー
ドに移行する途中や定格運転モードに移行した後に、駆
動コイルに発生する逆起電力値を検出し、同一の相につ
いて前回検出値と今回検出値とを比較して位相誤差を検
出し、その比較結果に基づいて基本動作時間単位となる
同期基準信号の周波数または駆動コイルの駆動出力部に
供給する電源電圧を制御する構成を採っている。このモ
ータ駆動装置は、着信をバイブレータで感知するために
振動モータを搭載した携帯電話機に代表される携帯端末
において、当該振動モータを駆動するモータ駆動装置と
して用いられる。
【0008】上記構成のモータ駆動装置又はこれを搭載
した携帯端末において、駆動コイルに発生する逆起電力
の検出に際し、逆起電力のゼロクロスを検出するのでは
なく、逆起電力値(レベル)そのものを前の状態の同じ
相の逆起電力値と比較し、その比較結果に基づいて同期
基準信号の周波数を適当な周波数に修正する、即ち位相
誤差をなくすように同期基準信号の周波数の制御を行
う。これにより、モータの移動子が同期運転から脱調し
てしまう前に安定した同期運転状態となる。
した携帯端末において、駆動コイルに発生する逆起電力
の検出に際し、逆起電力のゼロクロスを検出するのでは
なく、逆起電力値(レベル)そのものを前の状態の同じ
相の逆起電力値と比較し、その比較結果に基づいて同期
基準信号の周波数を適当な周波数に修正する、即ち位相
誤差をなくすように同期基準信号の周波数の制御を行
う。これにより、モータの移動子が同期運転から脱調し
てしまう前に安定した同期運転状態となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0010】[第1実施形態]図1は、本発明の第1実
施形態に係るブラシレスモータ駆動装置の構成例を示す
ブロック図である。本実施形態では、マグネットを配し
た移動子と例えば3相の駆動コイルU,V,Wを配した
固定子とを有する3相のDCブラシレスモータ10を駆
動対象としている。ただし、駆動対象は3相のDCブラ
シレスモータに限られるものではなく、本実施形態に係
るブラシレスモータ駆動装置は、3相以外の多相あるい
は単相のDCブラシレスモータの駆動にも適用可能であ
る。
施形態に係るブラシレスモータ駆動装置の構成例を示す
ブロック図である。本実施形態では、マグネットを配し
た移動子と例えば3相の駆動コイルU,V,Wを配した
固定子とを有する3相のDCブラシレスモータ10を駆
動対象としている。ただし、駆動対象は3相のDCブラ
シレスモータに限られるものではなく、本実施形態に係
るブラシレスモータ駆動装置は、3相以外の多相あるい
は単相のDCブラシレスモータの駆動にも適用可能であ
る。
【0011】図1から明らかなように、第1実施形態に
係るブラシレスモータ駆動装置は、同期基準信号生成部
11、通電制御部12、駆動出力部13、端子電圧検出
部14、端子電圧保持部15、動作期間設定部16およ
び同期制御部17を基本的な構成要素として備え、例え
ばIC化されて用いられ、少なくとも5個の端子21〜
25を具備している。端子21,22,23には、ブラ
シレスモータ10の3相の駆動コイルU,V,Wの各一
端が接続されている。
係るブラシレスモータ駆動装置は、同期基準信号生成部
11、通電制御部12、駆動出力部13、端子電圧検出
部14、端子電圧保持部15、動作期間設定部16およ
び同期制御部17を基本的な構成要素として備え、例え
ばIC化されて用いられ、少なくとも5個の端子21〜
25を具備している。端子21,22,23には、ブラ
シレスモータ10の3相の駆動コイルU,V,Wの各一
端が接続されている。
【0012】また、端子24には保護装置31が、端子
25には警報装置32がそれぞれ接続されている。ここ
で、保護装置31は、ブラシレスモータ10の移動子の
同期運転からの脱調等の異常状態が生じたとき、例えば
電源を遮断する保護処理を行う。一方、警報装置32
は、異常状態の発生によって保護装置31が作動した結
果、モータ10が停止状態にあることをユーザにアラー
ム等によって告知する。なお、保護回路31については
IC内蔵とすることも可能である。
25には警報装置32がそれぞれ接続されている。ここ
で、保護装置31は、ブラシレスモータ10の移動子の
同期運転からの脱調等の異常状態が生じたとき、例えば
電源を遮断する保護処理を行う。一方、警報装置32
は、異常状態の発生によって保護装置31が作動した結
果、モータ10が停止状態にあることをユーザにアラー
ム等によって告知する。なお、保護回路31については
IC内蔵とすることも可能である。
【0013】同期基準信号生成部11は、電圧値が可変
な基準電圧源111と、この基準電圧源111から与え
られる同期基準電圧値(V)を周波数(F)に変換する
V/Fコンバータ112とを有し、基準電圧源111か
ら与えられる同期基準電圧値に基づいて同期駆動の際の
基本動作時間単位となる同期基準信号を生成する。この
生成された同期基準信号は通電制御部12に与えられ
る。通電制御部12はプリドライバ121からなり、同
期基準信号生成部11で生成された同期基準信号および
同期期間設定部16から与えられる各種のタイミング信
号に基づいてブラシレスモータ10の駆動コイルU,
V,Wへの通電を制御する。
な基準電圧源111と、この基準電圧源111から与え
られる同期基準電圧値(V)を周波数(F)に変換する
V/Fコンバータ112とを有し、基準電圧源111か
ら与えられる同期基準電圧値に基づいて同期駆動の際の
基本動作時間単位となる同期基準信号を生成する。この
生成された同期基準信号は通電制御部12に与えられ
る。通電制御部12はプリドライバ121からなり、同
期基準信号生成部11で生成された同期基準信号および
同期期間設定部16から与えられる各種のタイミング信
号に基づいてブラシレスモータ10の駆動コイルU,
V,Wへの通電を制御する。
【0014】駆動出力部13は、第1電源、例えば正電
源Vccと端子21,22,23との間に接続されたP
MOSトランジスタQp11,Qp12,Qp13と、
端子21,22,23と第2電源、例えばグランド(G
ND)との間に接続されたNMOSトランジスタQn1
1,Qn12,Qn13とを有し、通電制御部12によ
る通電制御によって端子21,22,23を通して3相
の駆動コイルU,V,Wに駆動電流を供給する。なお、
正電源Vccと端子21,22,23との間および端子
21,22,23とグランドとの間には、逆起電力を吸
収するためのダイオードD11〜D16が接続されてい
る。
源Vccと端子21,22,23との間に接続されたP
MOSトランジスタQp11,Qp12,Qp13と、
端子21,22,23と第2電源、例えばグランド(G
ND)との間に接続されたNMOSトランジスタQn1
1,Qn12,Qn13とを有し、通電制御部12によ
る通電制御によって端子21,22,23を通して3相
の駆動コイルU,V,Wに駆動電流を供給する。なお、
正電源Vccと端子21,22,23との間および端子
21,22,23とグランドとの間には、逆起電力を吸
収するためのダイオードD11〜D16が接続されてい
る。
【0015】端子電圧検出部14は、3相の駆動コイル
U,V,Wに対応して設けられた3個の検出アンプ14
1,142,143を有し、端子21,22,23に発
生する電圧値(端子電圧値)を検出する。端子21,2
2,23には、モータ10の移動子(ロータ)が回転し
ているときに、3相の駆動コイルU,V,Wに発生する
逆起電力のレベルに応じた電圧値が発生する。端子電圧
検出部14で検出された端子電圧値は、端子電圧保持部
15および同期制御部17に供給される。
U,V,Wに対応して設けられた3個の検出アンプ14
1,142,143を有し、端子21,22,23に発
生する電圧値(端子電圧値)を検出する。端子21,2
2,23には、モータ10の移動子(ロータ)が回転し
ているときに、3相の駆動コイルU,V,Wに発生する
逆起電力のレベルに応じた電圧値が発生する。端子電圧
検出部14で検出された端子電圧値は、端子電圧保持部
15および同期制御部17に供給される。
【0016】端子電圧保持部15は、検出アンプ14
1,142,143で検出された正側の検出電圧値を保
持する保持回路151,152,153と、負側の検出
電圧値を保持する保持回路154,155,156と、
これら保持回路に保持された正側および負側の検出電圧
値(保持電圧値)のいずれか一方を選択する選択回路1
57,158,159とを有する構成となっている。こ
こで、保持回路151〜156の保持タイミングおよび
選択回路157〜159の選択タイミングは、動作期間
設定部16から与えられるタイミング信号によって決ま
る。
1,142,143で検出された正側の検出電圧値を保
持する保持回路151,152,153と、負側の検出
電圧値を保持する保持回路154,155,156と、
これら保持回路に保持された正側および負側の検出電圧
値(保持電圧値)のいずれか一方を選択する選択回路1
57,158,159とを有する構成となっている。こ
こで、保持回路151〜156の保持タイミングおよび
選択回路157〜159の選択タイミングは、動作期間
設定部16から与えられるタイミング信号によって決ま
る。
【0017】動作期間設定部16は、同期基準信号生成
部11で生成された同期基準信号をカウントするカウン
タおよび当該カウンタのカウント値に基づいて各種のタ
イミング信号を生成するタイミング生成回路によって構
成されており、生成したタイミング信号を通電制御部1
2、端子電圧保持部15および同期制御部17にそれぞ
れ供給する。ここで、通電制御部12に与えられるタイ
ミング信号は、駆動コイルU,V,Wの少なくとも1つ
の相を無通電状態とする期間を設定する。端子電圧保持
部15に与えられるタイミング信号は、少なくとも1つ
の相の無通電期間中に端子電圧保持部15を動作状態と
なる期間を設定する。
部11で生成された同期基準信号をカウントするカウン
タおよび当該カウンタのカウント値に基づいて各種のタ
イミング信号を生成するタイミング生成回路によって構
成されており、生成したタイミング信号を通電制御部1
2、端子電圧保持部15および同期制御部17にそれぞ
れ供給する。ここで、通電制御部12に与えられるタイ
ミング信号は、駆動コイルU,V,Wの少なくとも1つ
の相を無通電状態とする期間を設定する。端子電圧保持
部15に与えられるタイミング信号は、少なくとも1つ
の相の無通電期間中に端子電圧保持部15を動作状態と
なる期間を設定する。
【0018】なお、本例では、保持回路151〜156
の保持タイミングを動作期間設定部16からのタイミン
グ信号によって設定する構成を採っているが、検出アン
プ141,142,143の各検出電圧値が必ず一旦保
持回路151〜156に保持されるため、保持回路15
1〜156の保持タイミングは、検出アンプ141,1
42,143が動作状態となる期間(端子電圧値の検出
期間)とも言い換えることができる。したがって、検出
アンプ141,142,143が動作状態となる期間
は、動作期間設定部16からのタイミング信号によって
設定されているとも言える。
の保持タイミングを動作期間設定部16からのタイミン
グ信号によって設定する構成を採っているが、検出アン
プ141,142,143の各検出電圧値が必ず一旦保
持回路151〜156に保持されるため、保持回路15
1〜156の保持タイミングは、検出アンプ141,1
42,143が動作状態となる期間(端子電圧値の検出
期間)とも言い換えることができる。したがって、検出
アンプ141,142,143が動作状態となる期間
は、動作期間設定部16からのタイミング信号によって
設定されているとも言える。
【0019】また、本例では、正側の検出電圧値と負側
の検出電圧値とを保持するために保持回路を2系統設け
た構成を採っているが、必ずしも2系統設ける必要はな
く、保持回路としてはいずれか1系統であっても良い。
ただし、保持回路を2系統設けた方が、端子電圧値の検
出ポイントが2倍となるため、1系統の場合よりも位相
検出精度を高めることができる。
の検出電圧値とを保持するために保持回路を2系統設け
た構成を採っているが、必ずしも2系統設ける必要はな
く、保持回路としてはいずれか1系統であっても良い。
ただし、保持回路を2系統設けた方が、端子電圧値の検
出ポイントが2倍となるため、1系統の場合よりも位相
検出精度を高めることができる。
【0020】同期制御部17は、3相の駆動コイルU,
V,Wに対応して設けられた3個の差分回路171,1
72,173と、基準電圧源174と、駆動コイルU,
V,Wに対応して設けられた3個の比較回路175,1
76,177と、制御回路178とを有する構成となっ
ている。差分回路171,172,173は、端子電圧
検出部14の検出アンプ141,142,143から直
接供給される検出電圧値と、端子電圧保持部15の保持
回路151,152,153または保持回路154,1
55,156に保持され、選択回路157,158,1
59を通して供給される保持電圧値との差分をとり、そ
の差分電圧値を出力する。
V,Wに対応して設けられた3個の差分回路171,1
72,173と、基準電圧源174と、駆動コイルU,
V,Wに対応して設けられた3個の比較回路175,1
76,177と、制御回路178とを有する構成となっ
ている。差分回路171,172,173は、端子電圧
検出部14の検出アンプ141,142,143から直
接供給される検出電圧値と、端子電圧保持部15の保持
回路151,152,153または保持回路154,1
55,156に保持され、選択回路157,158,1
59を通して供給される保持電圧値との差分をとり、そ
の差分電圧値を出力する。
【0021】基準電圧源174は、モータ10の定格回
転数(定格速度)を決める基準電圧値を設定する。この
電圧値は可変となっている。比較回路175,176,
177は、基準電圧源174で設定された基準電圧値を
差分基準値として用い、当該差分基準値と差分回路17
1,172,173で得られた各差分電圧値とを比較
し、その比較結果が0、即ち誤差がない場合には基準電
圧値をそのまま、誤差がある場合にはその誤差分を基準
電圧値に対して加算または減算した電圧値を制御回路1
78に供給する。
転数(定格速度)を決める基準電圧値を設定する。この
電圧値は可変となっている。比較回路175,176,
177は、基準電圧源174で設定された基準電圧値を
差分基準値として用い、当該差分基準値と差分回路17
1,172,173で得られた各差分電圧値とを比較
し、その比較結果が0、即ち誤差がない場合には基準電
圧値をそのまま、誤差がある場合にはその誤差分を基準
電圧値に対して加算または減算した電圧値を制御回路1
78に供給する。
【0022】制御回路178は、比較回路175,17
6,177の各比較結果に基づいて同期基準信号生成部
11における基準電圧源111の同期基準電圧値を制御
(補正)し、同期駆動の際の基本動作時間単位となる同
期基準信号を適当な周波数に修正することにより、モー
タ10の移動子が同期運転から脱調してしまう前に安定
した同期運転状態となるように制御するとともに、比較
回路175,176,177の各比較結果に基づいて脱
調等の異常状態の発生を検知したときは異常検知信号を
端子24,25を介して出力することにより、保護装置
31および警報装置32を駆動する。
6,177の各比較結果に基づいて同期基準信号生成部
11における基準電圧源111の同期基準電圧値を制御
(補正)し、同期駆動の際の基本動作時間単位となる同
期基準信号を適当な周波数に修正することにより、モー
タ10の移動子が同期運転から脱調してしまう前に安定
した同期運転状態となるように制御するとともに、比較
回路175,176,177の各比較結果に基づいて脱
調等の異常状態の発生を検知したときは異常検知信号を
端子24,25を介して出力することにより、保護装置
31および警報装置32を駆動する。
【0023】制御回路178はさらに、移動子の運転速
度が任意に定めた定格同期速度に対して速度差が生じた
ときは、その速度差に応じて基準電圧源174の基準電
圧値(差分基準値)を補正する。具体的には、高回転速
度領域ではより敏感な感度となるように基準電圧値を設
定する。これにより、同期運転制御のより高精度化を図
ることができる。
度が任意に定めた定格同期速度に対して速度差が生じた
ときは、その速度差に応じて基準電圧源174の基準電
圧値(差分基準値)を補正する。具体的には、高回転速
度領域ではより敏感な感度となるように基準電圧値を設
定する。これにより、同期運転制御のより高精度化を図
ることができる。
【0024】次に、上記構成の第1実施形態に係るセン
サーレス方式ブラシレスモータ駆動装置の回路動作につ
いて説明する。本実施形態に係るブラシレスモータ駆動
装置は、ファンモータや振動モータ等のように、比較的
負荷変動の少ないブラシレスモータを駆動対象とする。
サーレス方式ブラシレスモータ駆動装置の回路動作につ
いて説明する。本実施形態に係るブラシレスモータ駆動
装置は、ファンモータや振動モータ等のように、比較的
負荷変動の少ないブラシレスモータを駆動対象とする。
【0025】比較的負荷変動の少ないモータを駆動する
場合には、位相調整を行う必要がないため、最適駆動周
波数で駆動波形を発生させ、この駆動波形に基づいて駆
動するだけで正しい位相関係でモータが運転動作を行う
ことになる。このような実状に鑑み、本実施形態に係る
ブラシレスモータ駆動装置においては、先ず起動周波数
(初期回転周波数)でモータ10を起動し、その起動後
同期制御部17による制御の下、同期基準信号生成部1
1で発生される同期基準信号の周波数(発振周波数)を
定格回転周波数に向けて変化させる同期方式により、起
動モードから定格運転モードに移行させる。
場合には、位相調整を行う必要がないため、最適駆動周
波数で駆動波形を発生させ、この駆動波形に基づいて駆
動するだけで正しい位相関係でモータが運転動作を行う
ことになる。このような実状に鑑み、本実施形態に係る
ブラシレスモータ駆動装置においては、先ず起動周波数
(初期回転周波数)でモータ10を起動し、その起動後
同期制御部17による制御の下、同期基準信号生成部1
1で発生される同期基準信号の周波数(発振周波数)を
定格回転周波数に向けて変化させる同期方式により、起
動モードから定格運転モードに移行させる。
【0026】この定格運転モードに移行する途中や定格
運転モードへの移行後、モータ10の駆動コイルU,
V,Wに発生する逆起電力を検出し、位相誤差がなくな
るように同期制御部17によって制御が行われることに
なるが、従来技術では逆起電力のゼロクロスを検出し、
そのゼロクロスの検出出力に基づいて位相誤差をなくす
ように制御を行っていたのに対して、本実施形態におい
ては、逆起電力のレベルそのものを前の状態の同じ相の
レベルと比較することで位相誤差を検出し、その比較結
果に基づいて位相誤差をなくすように制御を行う構成を
採っている。以下に、その具体的な回路動作について説
明する。
運転モードへの移行後、モータ10の駆動コイルU,
V,Wに発生する逆起電力を検出し、位相誤差がなくな
るように同期制御部17によって制御が行われることに
なるが、従来技術では逆起電力のゼロクロスを検出し、
そのゼロクロスの検出出力に基づいて位相誤差をなくす
ように制御を行っていたのに対して、本実施形態におい
ては、逆起電力のレベルそのものを前の状態の同じ相の
レベルと比較することで位相誤差を検出し、その比較結
果に基づいて位相誤差をなくすように制御を行う構成を
採っている。以下に、その具体的な回路動作について説
明する。
【0027】先ず、端子電圧検出部14は、3相の駆動
コイルU,V,Wに対応した検出アンプ141,14
2,143によって端子21,22,23の端子電圧
値、即ち駆動コイルU,V,Wの逆起電力のレベルを検
出する。図2に、U相(A)、V相(B)、W相(C)
の各端子電圧波形と全相の端子電圧検出位置(検出点)
のタイミング関係(D)を示す。また、図3に、安定同
期状態におけるある相(X相)の端子電圧波形および検
出点電圧値を示す。
コイルU,V,Wに対応した検出アンプ141,14
2,143によって端子21,22,23の端子電圧
値、即ち駆動コイルU,V,Wの逆起電力のレベルを検
出する。図2に、U相(A)、V相(B)、W相(C)
の各端子電圧波形と全相の端子電圧検出位置(検出点)
のタイミング関係(D)を示す。また、図3に、安定同
期状態におけるある相(X相)の端子電圧波形および検
出点電圧値を示す。
【0028】図2において、サイン波波形における点線
は移動子運動による逆起電力の曲線を表し、矩形波波形
における点線は移動子が停止したときなど、逆起電力が
ないときの端子電圧波形を表している。また、通電制御
部12が通電状態とする期間(ON(+),ON
(−))および無通電状態とする期間(OFF)は、動
作期間設定部16から与えられるタイミング信号によっ
て決まる。
は移動子運動による逆起電力の曲線を表し、矩形波波形
における点線は移動子が停止したときなど、逆起電力が
ないときの端子電圧波形を表している。また、通電制御
部12が通電状態とする期間(ON(+),ON
(−))および無通電状態とする期間(OFF)は、動
作期間設定部16から与えられるタイミング信号によっ
て決まる。
【0029】検出アンプ141,142,143の各検
出電圧値は、動作期間設定部16から与えられるタイミ
ング信号に基づく検出点(位置)に応じて、端子電圧保
持部15の正側の保持回路151,152,153また
は負側の保持回路154,155,156に取り込ま
れ、ここに保持される。動作期間設定部16から次の検
出点でタイミング信号が出力され、選択回路157,1
58,159に与えられると、そのタイミング信号に応
じて選択回路157,158,159は正側の保持回路
151,152,153または負側の保持回路154,
155,156に保持されている端子電圧値を選択し
て、同期制御部17の差分回路171,172,173
に供給する。
出電圧値は、動作期間設定部16から与えられるタイミ
ング信号に基づく検出点(位置)に応じて、端子電圧保
持部15の正側の保持回路151,152,153また
は負側の保持回路154,155,156に取り込ま
れ、ここに保持される。動作期間設定部16から次の検
出点でタイミング信号が出力され、選択回路157,1
58,159に与えられると、そのタイミング信号に応
じて選択回路157,158,159は正側の保持回路
151,152,153または負側の保持回路154,
155,156に保持されている端子電圧値を選択し
て、同期制御部17の差分回路171,172,173
に供給する。
【0030】同期制御部17において、差分回路17
1,172,173は、選択回路157,158,15
9から与えられる正側の保持回路151,152,15
3または負側の保持回路154,155,156の保持
電圧値(端子電圧値)と、検出アンプ141,142,
143から直接与えられる検出電圧値(端子電圧値)と
の差分をとる。すなわち、差分回路171,172,1
73においては、前回の検出ポイントでの端子電圧値と
今回の検出ポイントでの端子電圧値との差分がとられる
ことになる。
1,172,173は、選択回路157,158,15
9から与えられる正側の保持回路151,152,15
3または負側の保持回路154,155,156の保持
電圧値(端子電圧値)と、検出アンプ141,142,
143から直接与えられる検出電圧値(端子電圧値)と
の差分をとる。すなわち、差分回路171,172,1
73においては、前回の検出ポイントでの端子電圧値と
今回の検出ポイントでの端子電圧値との差分がとられる
ことになる。
【0031】比較回路175,176,177は、基準
電圧源174で設定された定格速度を決める基準電圧値
と差分回路171,172,173の各差分電圧値とを
比較し、その比較結果が0、即ち誤差がない場合には基
準電圧値をそのまま、誤差がある場合にはその誤差分を
基準電圧値に対して加算または減算して得られる電圧値
を制御回路178に供給する。
電圧源174で設定された定格速度を決める基準電圧値
と差分回路171,172,173の各差分電圧値とを
比較し、その比較結果が0、即ち誤差がない場合には基
準電圧値をそのまま、誤差がある場合にはその誤差分を
基準電圧値に対して加算または減算して得られる電圧値
を制御回路178に供給する。
【0032】制御回路178は、比較回路175,17
6,177の各比較結果に基づいて基準電圧源111の
同期基準電圧値を補正し、同期駆動の際の基本動作時間
単位となる同期基準信号を適当な周波数に修正すること
で、モータ10の移動子が同期運転から脱調してしまう
前に安定した同期運転状態となるように制御するととも
に、移動子の運転速度が任意に定めた定格同期速度に対
して速度差が生じたときは、その速度差に応じて基準電
圧源174の基準電圧値(差分基準値)を補正する。ま
た、脱調等の異常状態の発生を検知したときは、保護回
路31および警報装置32に対して異常検知信号を出力
する。
6,177の各比較結果に基づいて基準電圧源111の
同期基準電圧値を補正し、同期駆動の際の基本動作時間
単位となる同期基準信号を適当な周波数に修正すること
で、モータ10の移動子が同期運転から脱調してしまう
前に安定した同期運転状態となるように制御するととも
に、移動子の運転速度が任意に定めた定格同期速度に対
して速度差が生じたときは、その速度差に応じて基準電
圧源174の基準電圧値(差分基準値)を補正する。ま
た、脱調等の異常状態の発生を検知したときは、保護回
路31および警報装置32に対して異常検知信号を出力
する。
【0033】上述したように、本実施形態に係るセンサ
ーレス方式ブラシレスモータ駆動装置においては、ファ
ンモータや振動モータなど比較的負荷変動の少ないモー
タでは、位相関係を調整しなくても、正しい位相関係で
運転が行われることに鑑み、初期の起動周波数に基づい
てモータを起動させた後は、同期基準信号生成部11で
生成する同期基準信号の周波数を初期の起動周波数から
定格周波数に向けて変化させ、その周波数に基づいてモ
ータを駆動する同期方式を採っている。
ーレス方式ブラシレスモータ駆動装置においては、ファ
ンモータや振動モータなど比較的負荷変動の少ないモー
タでは、位相関係を調整しなくても、正しい位相関係で
運転が行われることに鑑み、初期の起動周波数に基づい
てモータを起動させた後は、同期基準信号生成部11で
生成する同期基準信号の周波数を初期の起動周波数から
定格周波数に向けて変化させ、その周波数に基づいてモ
ータを駆動する同期方式を採っている。
【0034】そして、当該同期方式を実現するに当た
り、ブラシレスモータ10の駆動コイルU,V,Wに発
生する逆起電力の検出に際しては、逆起電力のゼロクロ
スを検出するのではなく、逆起電力のレベルそのものを
前の状態(前回の検出点)の同じ相のレベルと比較する
ことで位相誤差を検出し、その比較結果に基づいて基準
動作時間単位となる同期基準信号の周波数を適当な周波
数に修正する、即ち位相誤差をなくすように同期基準信
号の周波数を制御することで、モータ10の移動子が同
期運転から脱調してしまう前に安定した同期運転状態と
なるようにしているため、以下のような作用効果が得ら
れる。
り、ブラシレスモータ10の駆動コイルU,V,Wに発
生する逆起電力の検出に際しては、逆起電力のゼロクロ
スを検出するのではなく、逆起電力のレベルそのものを
前の状態(前回の検出点)の同じ相のレベルと比較する
ことで位相誤差を検出し、その比較結果に基づいて基準
動作時間単位となる同期基準信号の周波数を適当な周波
数に修正する、即ち位相誤差をなくすように同期基準信
号の周波数を制御することで、モータ10の移動子が同
期運転から脱調してしまう前に安定した同期運転状態と
なるようにしているため、以下のような作用効果が得ら
れる。
【0035】逆起電力のゼロクロスを検出する従来技術
と対比してその作用効果について説明すると、先ず、逆
起電力を検出する検出アンプ141,142,143の
オフセット補正回路が不要となる。逆起電力のゼロクロ
スを検出する場合には、検出アンプにオフセットが存在
すると、ゼロクロスの検出タイミングがずれてゼロクロ
スを正確に検出できなくなるため、検出アンプのオフセ
ットを補正するオフセット補正回路が不可欠となる。こ
れに対して、同じ相について今回の検出電圧値と前回の
検出電圧値とを比較する場合には、検出アンプ141,
142,143にオフセットが存在していたとしても、
検出電圧値には常に同じオフセット分が乗り、それらが
差分検出の際に相殺されることになるため、オフセット
補正回路を設けなくても逆起電力値を正確に検出でき
る。
と対比してその作用効果について説明すると、先ず、逆
起電力を検出する検出アンプ141,142,143の
オフセット補正回路が不要となる。逆起電力のゼロクロ
スを検出する場合には、検出アンプにオフセットが存在
すると、ゼロクロスの検出タイミングがずれてゼロクロ
スを正確に検出できなくなるため、検出アンプのオフセ
ットを補正するオフセット補正回路が不可欠となる。こ
れに対して、同じ相について今回の検出電圧値と前回の
検出電圧値とを比較する場合には、検出アンプ141,
142,143にオフセットが存在していたとしても、
検出電圧値には常に同じオフセット分が乗り、それらが
差分検出の際に相殺されることになるため、オフセット
補正回路を設けなくても逆起電力値を正確に検出でき
る。
【0036】次に、外来ノイズに対するノイズ除去回路
が不要になる。逆起電力のゼロクロスを検出する場合に
は、逆起電力の検出電圧値が中性点電位とクロスするま
で逆起電力のセンシングを続けなければならない期間が
必須であるため、外来ノイズに対して弱く、外来ノイズ
に対するノイズ除去回路が不可欠となる。これに対し
て、逆起電力のレベルそのものを検出する場合には、任
意の短い期間で逆起電力値を検出すれば良いため、外来
ノイズに対して強く、外来ノイズに対するノイズ除去回
路が不要になる。たとえノイズ除去回路を用いるにして
も、極めて簡単な回路構成のもので済む。
が不要になる。逆起電力のゼロクロスを検出する場合に
は、逆起電力の検出電圧値が中性点電位とクロスするま
で逆起電力のセンシングを続けなければならない期間が
必須であるため、外来ノイズに対して弱く、外来ノイズ
に対するノイズ除去回路が不可欠となる。これに対し
て、逆起電力のレベルそのものを検出する場合には、任
意の短い期間で逆起電力値を検出すれば良いため、外来
ノイズに対して強く、外来ノイズに対するノイズ除去回
路が不要になる。たとえノイズ除去回路を用いるにして
も、極めて簡単な回路構成のもので済む。
【0037】さらに、駆動位相補正回路が不要になる。
逆起電力のゼロクロスを検出する場合には、ゼロクロス
を検出した後回転角に対して電気角30°位相を遅らせ
たところが一番効率の良い駆動点であることから、その
30°位相遅れを作るために駆動位相補正回路が必要に
なる。これに対して、逆起電力のレベルそのものを検出
する同期方式を採る場合には、端子電圧値に応じて緩や
かなレベル変化をもって駆動制御が行われ、既に同期運
転状態に入っていることで位相を30°遅らせる必要が
ないため、駆動位相補正回路が不要になる。
逆起電力のゼロクロスを検出する場合には、ゼロクロス
を検出した後回転角に対して電気角30°位相を遅らせ
たところが一番効率の良い駆動点であることから、その
30°位相遅れを作るために駆動位相補正回路が必要に
なる。これに対して、逆起電力のレベルそのものを検出
する同期方式を採る場合には、端子電圧値に応じて緩や
かなレベル変化をもって駆動制御が行われ、既に同期運
転状態に入っていることで位相を30°遅らせる必要が
ないため、駆動位相補正回路が不要になる。
【0038】このように、本実施形態に係るブラシレス
モータ駆動装置によれば、逆起電力のゼロクロスを検出
する従来例に係るブラシレスモータ駆動装置では必須と
なっていたいくつかの機能回路、即ちオフセット補正回
路、外来ノイズ除去回路、駆動位相補正回路等の機能回
路が不要になるため、比較的簡単な回路構成でブラシレ
スモータ駆動装置を実現できる。その結果、本駆動装置
の低消費電力化、小型化および低コスト化が図れる。
モータ駆動装置によれば、逆起電力のゼロクロスを検出
する従来例に係るブラシレスモータ駆動装置では必須と
なっていたいくつかの機能回路、即ちオフセット補正回
路、外来ノイズ除去回路、駆動位相補正回路等の機能回
路が不要になるため、比較的簡単な回路構成でブラシレ
スモータ駆動装置を実現できる。その結果、本駆動装置
の低消費電力化、小型化および低コスト化が図れる。
【0039】また、本実施形態に係るブラシレスモータ
駆動装置は、従来装置よりもモータコイルの結線方法や
駆動相数に対して寛容である。すなわち、ブラシレスモ
ータ10の中性点、即ち各相の駆動コイルの共通接続点
(図1のO点)の電位を取り込まなくても同期制御を行
うことができるため、例えば高トルク型を目的としたデ
ルタ結線への適用も可能である。また、3相ブラシレス
モータに限らず、3相以外の多相ブラシレスモータへの
適用、さらには積極的に駆動/遮断期間を設けること
で、単相ブラシレスモータのセンサーレス駆動への適用
も可能である。
駆動装置は、従来装置よりもモータコイルの結線方法や
駆動相数に対して寛容である。すなわち、ブラシレスモ
ータ10の中性点、即ち各相の駆動コイルの共通接続点
(図1のO点)の電位を取り込まなくても同期制御を行
うことができるため、例えば高トルク型を目的としたデ
ルタ結線への適用も可能である。また、3相ブラシレス
モータに限らず、3相以外の多相ブラシレスモータへの
適用、さらには積極的に駆動/遮断期間を設けること
で、単相ブラシレスモータのセンサーレス駆動への適用
も可能である。
【0040】さらに、ブラシレスモータ10の中性点電
位を取り込まなくても同期制御を行うことができるた
め、その接続結線を省略できる。これに伴い、本駆動装
置とブラシレスモータ10との間の接続結線数を、3相
モータの場合を例に採ると、従来の4本から3本に削減
できるとともに、本駆動装置をIC化した際に端子ピン
も1本削減できる。その結果、回路(IC)配置の自由
度が増すため、モータ機器内に駆動ICを内蔵させるの
に適した駆動装置を実現できる。
位を取り込まなくても同期制御を行うことができるた
め、その接続結線を省略できる。これに伴い、本駆動装
置とブラシレスモータ10との間の接続結線数を、3相
モータの場合を例に採ると、従来の4本から3本に削減
できるとともに、本駆動装置をIC化した際に端子ピン
も1本削減できる。その結果、回路(IC)配置の自由
度が増すため、モータ機器内に駆動ICを内蔵させるの
に適した駆動装置を実現できる。
【0041】またさらに、同期制御部17において、移
動子の運転速度の定格同期速度に対する速度差に応じて
差分基準電圧値を制御することにより、ブラシレスモー
タ10の回転速度に応じて感度差を出すようにしてい
る。具体的には、回転速度が低いときには脱調が生じに
くく、逆に高回転速度になればなるほど脱調が生じやす
くなることから、高回転速度領域ではより敏感な感度と
なるように差分基準電圧値を設定することで、同期運転
制御のより高精度化を図ることができる。
動子の運転速度の定格同期速度に対する速度差に応じて
差分基準電圧値を制御することにより、ブラシレスモー
タ10の回転速度に応じて感度差を出すようにしてい
る。具体的には、回転速度が低いときには脱調が生じに
くく、逆に高回転速度になればなるほど脱調が生じやす
くなることから、高回転速度領域ではより敏感な感度と
なるように差分基準電圧値を設定することで、同期運転
制御のより高精度化を図ることができる。
【0042】[第2実施形態]図4は、本発明の第2実
施形態に係るブラシレスモータ駆動装置の構成例を示す
ブロック図であり、図中、図1と同等部分には同一符号
を付して示している。本実施形態でも、マグネットを配
した移動子と例えば3相の駆動コイルU,V,Wを配し
た固定子とを有する3相のDCブラシレスモータ10を
駆動対象としている。
施形態に係るブラシレスモータ駆動装置の構成例を示す
ブロック図であり、図中、図1と同等部分には同一符号
を付して示している。本実施形態でも、マグネットを配
した移動子と例えば3相の駆動コイルU,V,Wを配し
た固定子とを有する3相のDCブラシレスモータ10を
駆動対象としている。
【0043】第1実施形態に係るブラシレスモータ駆動
装置では、同じ相の逆起電力値の比較結果に基づいて基
準動作時間単位となる同期基準信号の周波数を制御する
構成を採っているのに対して、本実施形態に係るブラシ
レスモータ駆動装置では、駆動出力部13に対して電源
電圧供給回路18から供給する電源電圧Vccの電圧値
を可変とし、当該電源電圧Vccの電圧値を同じ相の逆
起電力値の比較結果に基づいて制御する構成を採ってい
る。
装置では、同じ相の逆起電力値の比較結果に基づいて基
準動作時間単位となる同期基準信号の周波数を制御する
構成を採っているのに対して、本実施形態に係るブラシ
レスモータ駆動装置では、駆動出力部13に対して電源
電圧供給回路18から供給する電源電圧Vccの電圧値
を可変とし、当該電源電圧Vccの電圧値を同じ相の逆
起電力値の比較結果に基づいて制御する構成を採ってい
る。
【0044】このように、同じ相の逆起電力値の比較結
果に基づいて駆動出力部13の電源電圧Vccの電圧値
を制御する構成を採った場合にも、第1実施形態の場合
と同様に、モータ10の移動子が同期運転から脱調して
しまう前に安定した同期運転状態となるようにすること
ができる。そして、本実施形態の場合にも、逆起電力の
ゼロクロスを検出するのではなく、逆起電力のレベルそ
のものを前の状態(前回の検出点)の同じ相のレベルと
比較することで位相誤差を検出し、その比較結果に基づ
いて制御を行う同期方式であることから、第1実施形態
の場合と同様の作用効果を奏することになる。
果に基づいて駆動出力部13の電源電圧Vccの電圧値
を制御する構成を採った場合にも、第1実施形態の場合
と同様に、モータ10の移動子が同期運転から脱調して
しまう前に安定した同期運転状態となるようにすること
ができる。そして、本実施形態の場合にも、逆起電力の
ゼロクロスを検出するのではなく、逆起電力のレベルそ
のものを前の状態(前回の検出点)の同じ相のレベルと
比較することで位相誤差を検出し、その比較結果に基づ
いて制御を行う同期方式であることから、第1実施形態
の場合と同様の作用効果を奏することになる。
【0045】なお、上記各実施形態では、例えば3相D
Cブラシレスモータにおいて、全相について逆起電力値
の比較結果を得て、それらの比較結果に基づいて制御を
行う構成を前提として説明したが、必ずしも全相につい
て逆起電力値の比較結果を得る必要はなく、少なくとも
1相について逆起電力値の比較結果を得て、その比較結
果に基づいて制御を行う構成を採ることも可能であり、
先の各実施形態とほぼ同等の作用効果を得ることができ
る。
Cブラシレスモータにおいて、全相について逆起電力値
の比較結果を得て、それらの比較結果に基づいて制御を
行う構成を前提として説明したが、必ずしも全相につい
て逆起電力値の比較結果を得る必要はなく、少なくとも
1相について逆起電力値の比較結果を得て、その比較結
果に基づいて制御を行う構成を採ることも可能であり、
先の各実施形態とほぼ同等の作用効果を得ることができ
る。
【0046】上記各実施形態に係るセンサーレス方式の
ブラシレスモータ駆動装置は、特に比較的負荷変動の少
ないブラシレスモータ、例えばパーソナルコンピュータ
などの種々の電子機器に内蔵される冷却ファンを駆動す
るファンモータや、携帯電話機に代表される携帯端末に
着信を知らせるバイブレータの振動源として搭載される
振動モータなどのモータ駆動装置として用いて好適なも
のとなる。ただし、駆動対象のモータとしては、ファン
モータや振動モータに限られるものではなく、比較的負
荷変動の少ないブラシレスモータ全般に適用可能であ
る。
ブラシレスモータ駆動装置は、特に比較的負荷変動の少
ないブラシレスモータ、例えばパーソナルコンピュータ
などの種々の電子機器に内蔵される冷却ファンを駆動す
るファンモータや、携帯電話機に代表される携帯端末に
着信を知らせるバイブレータの振動源として搭載される
振動モータなどのモータ駆動装置として用いて好適なも
のとなる。ただし、駆動対象のモータとしては、ファン
モータや振動モータに限られるものではなく、比較的負
荷変動の少ないブラシレスモータ全般に適用可能であ
る。
【0047】図5は、上記各実施形態に係るセンサーレ
ス方式のブラシレスモータ駆動装置を搭載した携帯端
末、例えば携帯電話機におけるRFフロントエンド部の
構成の一例を示すブロック図である。
ス方式のブラシレスモータ駆動装置を搭載した携帯端
末、例えば携帯電話機におけるRFフロントエンド部の
構成の一例を示すブロック図である。
【0048】図5において、アンテナ41で受信された
受信波は、送信/受信に共用される帯域振分けフィルタ
42を通過し、高周波信号処理回路43で所定の信号処
理が行われた後ミキサ44に供給される。ミキサ44で
は、局部発振器45からの局部発振周波数と混合される
ことによって中間周波(IF)に変換され、中間周波数
・利得制御回路46で直交復調などの信号処理が行われ
た後、A/D変換器47でデジタル化されてベースバン
ドIC48に供給される。
受信波は、送信/受信に共用される帯域振分けフィルタ
42を通過し、高周波信号処理回路43で所定の信号処
理が行われた後ミキサ44に供給される。ミキサ44で
は、局部発振器45からの局部発振周波数と混合される
ことによって中間周波(IF)に変換され、中間周波数
・利得制御回路46で直交復調などの信号処理が行われ
た後、A/D変換器47でデジタル化されてベースバン
ドIC48に供給される。
【0049】一方、送信側では、前段のベースバンドI
C48から供給されるデジタルIF信号がD/A変換器
49でアナログ化され、中間周波数・利得制御回路50
で直交変調などの信号処理が行われた後ミキサ51に供
給され、ここで局部発振器52からの局部発振周波数と
混合されてRF信号に変換される。そして、このRF信
号は、高周波信号処理回路53で所定の信号処理が行わ
れた後帯域振分けフィルタ42を経てアンテナ41に供
給され、このアンテナ41から電波として送信される。
C48から供給されるデジタルIF信号がD/A変換器
49でアナログ化され、中間周波数・利得制御回路50
で直交変調などの信号処理が行われた後ミキサ51に供
給され、ここで局部発振器52からの局部発振周波数と
混合されてRF信号に変換される。そして、このRF信
号は、高周波信号処理回路53で所定の信号処理が行わ
れた後帯域振分けフィルタ42を経てアンテナ41に供
給され、このアンテナ41から電波として送信される。
【0050】ところで、携帯電話機などの携帯端末に
は、着信を音で知らせる機能の他に、マナーの観点から
着信を振動で知らせるバイブレータ機能が搭載されてい
るのが一般的である。そして、このバイブレータの振動
源として振動モータが用いられている。本適用例に係る
上記構成の携帯電話機にも、筐体に振動を伝える振動モ
ータ54が搭載されている。この振動モータ54として
は、位置検出センサーを持たないことから、低コスト
化、小型化に有利なセンサーレス方式ブラシレスモータ
を用いるのが、携帯電話機の低コスト化、小型化を図る
上で有利である。
は、着信を音で知らせる機能の他に、マナーの観点から
着信を振動で知らせるバイブレータ機能が搭載されてい
るのが一般的である。そして、このバイブレータの振動
源として振動モータが用いられている。本適用例に係る
上記構成の携帯電話機にも、筐体に振動を伝える振動モ
ータ54が搭載されている。この振動モータ54として
は、位置検出センサーを持たないことから、低コスト
化、小型化に有利なセンサーレス方式ブラシレスモータ
を用いるのが、携帯電話機の低コスト化、小型化を図る
上で有利である。
【0051】再び図5において、ベースバンドIC48
からは着信時に着信検知信号がコントローラ55に対し
て与えられる。コントローラ55は、ベースバンドIC
48からは着信検知信号が与えられると、通常は着信を
音で知らせるために着信音駆動回路(図示せず)に対し
て駆動指令を出力するが、マナーモードが設定されてい
る場合には、着信を振動で知らせるためにモータ駆動装
置56に対して駆動指令を出力する。モータ駆動装置5
6は、コントローラ55からの駆動指令を受けて振動モ
ータ54を駆動する。このモータ駆動装置56として、
先述した第1または第2実施形態に係るブラシレスモー
タ駆動装置が用いられる。
からは着信時に着信検知信号がコントローラ55に対し
て与えられる。コントローラ55は、ベースバンドIC
48からは着信検知信号が与えられると、通常は着信を
音で知らせるために着信音駆動回路(図示せず)に対し
て駆動指令を出力するが、マナーモードが設定されてい
る場合には、着信を振動で知らせるためにモータ駆動装
置56に対して駆動指令を出力する。モータ駆動装置5
6は、コントローラ55からの駆動指令を受けて振動モ
ータ54を駆動する。このモータ駆動装置56として、
先述した第1または第2実施形態に係るブラシレスモー
タ駆動装置が用いられる。
【0052】このように、筐体に振動を伝える振動モー
タ54の駆動装置56として、先述した第1または第2
実施形態に係るブラシレスモータ駆動装置を用いること
により、当該ブラシレスモータ駆動装置は極めて簡単な
回路構成にて安定に振動モータ54を駆動できることか
ら、モータ駆動装置56の回路規模を極めて小さく設計
できるため、より小型化の傾向にある携帯電話機に代表
される携帯端末に用いて最適なものとなる。
タ54の駆動装置56として、先述した第1または第2
実施形態に係るブラシレスモータ駆動装置を用いること
により、当該ブラシレスモータ駆動装置は極めて簡単な
回路構成にて安定に振動モータ54を駆動できることか
ら、モータ駆動装置56の回路規模を極めて小さく設計
できるため、より小型化の傾向にある携帯電話機に代表
される携帯端末に用いて最適なものとなる。
【0053】特に、振動モータ54から中性点電位を取
り込む必要がないことから、単に回路構成を簡略化でき
るだけでなく、振動モータ54とモータ駆動装置56と
の間の接続結線数の削減、それに伴う配線作業の簡略
化、さらには振動モータ54側では中性点電位の取り出
しが不要であることに伴うモータ自体の低コスト化等、
付加的な効果が極めて大である。その結果、携帯電話機
そのものの小型化、低コスト化に大きく寄与できること
になる。
り込む必要がないことから、単に回路構成を簡略化でき
るだけでなく、振動モータ54とモータ駆動装置56と
の間の接続結線数の削減、それに伴う配線作業の簡略
化、さらには振動モータ54側では中性点電位の取り出
しが不要であることに伴うモータ自体の低コスト化等、
付加的な効果が極めて大である。その結果、携帯電話機
そのものの小型化、低コスト化に大きく寄与できること
になる。
【0054】なお、本適用例では、携帯電話機に適用し
た場合を例にとって説明したが、本発明はこの適用例に
限定されるものではなく、振動モータを振動源とするバ
イブレータ機能を持つ携帯端末全般に適用することが可
能である。
た場合を例にとって説明したが、本発明はこの適用例に
限定されるものではなく、振動モータを振動源とするバ
イブレータ機能を持つ携帯端末全般に適用することが可
能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動コイルに発生する逆起電力の検出に際し、逆起電力
のゼロクロスを検出するのではなく、逆起電力のレベル
そのものを前の状態の同じ相のレベルと比較することで
位相誤差を検出し、その比較結果に基づいて同期基準信
号の周波数制御を行い、モータの移動子が同期運転から
脱調してしまう前に安定した同期運転状態となるように
することにより、逆起電力のゼロクロス検出の場合に必
要となるいくつかの機能回路が不要になるため、比較的
簡単な回路構成でブラシレスモータ駆動装置を実現で
き、その結果本駆動装置の低消費電力化、小型化および
低コスト化が図れることになる。
駆動コイルに発生する逆起電力の検出に際し、逆起電力
のゼロクロスを検出するのではなく、逆起電力のレベル
そのものを前の状態の同じ相のレベルと比較することで
位相誤差を検出し、その比較結果に基づいて同期基準信
号の周波数制御を行い、モータの移動子が同期運転から
脱調してしまう前に安定した同期運転状態となるように
することにより、逆起電力のゼロクロス検出の場合に必
要となるいくつかの機能回路が不要になるため、比較的
簡単な回路構成でブラシレスモータ駆動装置を実現で
き、その結果本駆動装置の低消費電力化、小型化および
低コスト化が図れることになる。
【図1】本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータ
駆動装置の構成例を示すブロック図である。
駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】U相(A)、V相(B)、W相(C)の各端子
電圧波形および全相の端子電圧検出位置(検出点)のタ
イミング関係(D)を示す図である。
電圧波形および全相の端子電圧検出位置(検出点)のタ
イミング関係(D)を示す図である。
【図3】安定同期状態におけるある相(X相)の端子電
圧波形および検出点電圧値を示す波形図である。
圧波形および検出点電圧値を示す波形図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータ
駆動装置の構成例を示すブロック図である。
駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る携帯電話機におけるRFフロント
エンド部の構成の一例を示すブロック図である。
エンド部の構成の一例を示すブロック図である。
10…3相DCブラシレスモータ、11…同期基準信号
生成部、12…通電制御部、13…駆動出力部、14…
端子電圧検出部、15…端子電圧保持部、16…同期期
間設定部、17…同期制御部、18…電源電圧供給回
路、31…保護装置、32…警報装置
生成部、12…通電制御部、13…駆動出力部、14…
端子電圧検出部、15…端子電圧保持部、16…同期期
間設定部、17…同期制御部、18…電源電圧供給回
路、31…保護装置、32…警報装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 藤野 亮
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
(72)発明者 柴崎 満
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
(72)発明者 鈴木 仁
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
(72)発明者 香山 俊
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
Fターム(参考) 5H560 AA10 BB04 BB12 DA13 DC01
DC12 EB01 SS02 SS04 TT05
TT07 UA05
Claims (11)
- 【請求項1】 マグネットを配した移動子と単数または
複数の駆動コイルを配した固定子とを具備する単相また
は複数相のモータを駆動する駆動装置であって、 基本動作時間単位となる同期基準信号を生成する同期基
準信号生成手段と、 前記同期基準信号に同期して前記駆動コイルへの通電を
制御する通電制御手段と、 前記駆動コイルのうちの任意の1つまたは複数の相につ
いて端子電圧値を検出する端子電圧検出手段と、 前記端子電圧検出手段での検出電圧値を保持する端子電
圧保持手段と、 前記駆動コイルの少なくとも1つの相に対して前記通電
制御手段を無通電状態とする期間とその無通電期間中に
前記端子電圧検出手段を動作状態とする期間との設定を
行う動作期間設定手段と、 同じ相について前記端子電圧検出手段での検出電圧値と
前記端子電圧保持手段での保持電圧値との差分を基準値
と比較し、その比較結果に基づいて前記同期基準信号の
周波数を制御する同期制御手段とを備えることを特徴と
するモータ駆動装置。 - 【請求項2】 前記同期制御手段は、前記移動子の運転
速度が任意に定めた定格同期速度に対して速度差が生じ
たとき、その速度差に応じて前記基準値を補正すること
を特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。 - 【請求項3】 前記同期制御手段は、定格同期運転中に
前記比較結果に基づいて異常を検知したとき異常検知信
号を出力することを特徴とする請求項1記載のモータ駆
動装置。 - 【請求項4】 前記端子電圧保持手段は、正側の端子電
圧値を保持する系と負側の端子電圧値を保持する系の2
系統からなることを特徴とする請求項1記載のモータ駆
動装置。 - 【請求項5】 マグネットを配した移動子と単数または
複数の駆動コイルを配した固定子とを具備する単相また
は複数相のモータを駆動する駆動装置であって、 前記駆動コイルに駆動電流を供給する駆動出力手段と、 前記駆動出力手段に電源電圧を供給する電源電圧供給手
段と、 前記駆動コイルのうちの任意の1つまたは複数の相につ
いて端子電圧値を検出する端子電圧検出手段と、 前記端子電圧検出手段での検出電圧値を保持する端子電
圧保持手段と、 前記駆動コイルの少なくとも1つの相に対して前記通電
制御手段を無通電状態とする期間とその無通電期間中に
前記端子電圧検出手段を動作状態とする期間との設定を
行う動作期間設定手段と、 同じ相について前記端子電圧検出手段での検出電圧値と
前記端子電圧保持手段での保持電圧値との差分を基準値
と比較し、その比較結果に基づいて前記電源電圧供給手
段の電源電圧を制御する同期制御手段とを備えることを
特徴とするモータ駆動装置。 - 【請求項6】 前記同期制御手段は、前記移動子の運転
速度が任意に定めた定格同期速度に対して速度差が生じ
たとき、その速度差に応じて前記基準値を補正すること
を特徴とする請求項5記載のモータ駆動装置。 - 【請求項7】 前記同期制御手段は、定格同期運転中に
前記比較結果に基づいて異常を検知したとき異常検知信
号を出力することを特徴とする請求項5記載のモータ駆
動装置。 - 【請求項8】 前記端子電圧保持手段は、正側の端子電
圧値を保持する系と負側の端子電圧値を保持する系の2
系統からなることを特徴とする請求項5記載のモータ駆
動装置。 - 【請求項9】 マグネットを配した移動子と単数または
複数の駆動コイルを配した固定子とを具備する単相また
は複数相のモータを駆動する駆動方法であって、 定格運転モードに移行する途中や定格運転モードへの移
行後に、前記駆動コイルに発生する逆起電力のレベルを
検出し、同一の相について前回検出のレベルと今回検出
のレベルとを比較して位相誤差を検出し、その比較結果
に基づいて基本動作時間単位となる同期基準信号の周波
数または前記駆動コイルの駆動出力部に供給する電源電
圧を制御することを特徴とするモータ駆動方法。 - 【請求項10】 マグネットを配した移動子と単数また
は複数の駆動コイルを配した固定子とを具備する単相ま
たは複数相のモータからなり、筐体に振動を与える振動
モータと、着信時に前記振動モータを駆動するモータ駆
動装置とを搭載した携帯端末であって、 前記モータ駆動装置は、 基本動作時間単位となる同期基準信号を生成する同期基
準信号生成手段と、 前記同期基準信号に同期して前記駆動コイルへの通電を
制御する通電制御手段と、 前記駆動コイルのうちの任意の1つまたは複数の相につ
いて端子電圧値を検出する端子電圧検出手段と、 前記端子電圧検出手段での検出電圧値を保持する端子電
圧保持手段と、 前記駆動コイルの少なくとも1つの相に対して前記通電
制御手段を無通電状態とする期間とその無通電期間中に
前記端子電圧検出手段を動作状態とする期間との設定を
行う動作期間設定手段と、 同じ相について前記端子電圧検出手段での検出電圧値と
前記端子電圧保持手段での保持電圧値との差分を基準値
と比較し、その比較結果に基づいて前記同期基準信号の
周波数を制御する同期制御手段とを備えることを特徴と
する携帯端末。 - 【請求項11】 マグネットを配した移動子と単数また
は複数の駆動コイルを配した固定子とを具備する単相ま
たは複数相のモータからなり、筐体に振動を与える振動
モータと、着信時に前記振動モータを駆動するモータ駆
動装置とを搭載した携帯端末であって、 前記モータ駆動装置は、 前記駆動コイルに駆動電流を供給する駆動出力手段と、 前記駆動出力手段に電源電圧を供給する電源電圧供給手
段と、 前記駆動コイルのうちの任意の1つまたは複数の相につ
いて端子電圧値を検出する端子電圧検出手段と、 前記端子電圧検出手段での検出電圧値を保持する端子電
圧保持手段と、 前記駆動コイルの少なくとも1つの相に対して前記通電
制御手段を無通電状態とする期間とその無通電期間中に
前記端子電圧検出手段を動作状態とする期間との設定を
行う動作期間設定手段と、 同じ相について前記端子電圧検出手段での検出電圧値と
前記端子電圧保持手段での保持電圧値との差分を基準値
と比較し、その比較結果に基づいて前記電源電圧供給手
段の電源電圧を制御する同期制御手段とを備えることを
特徴とする携帯端末。
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JP2002118939A JP3873804B2 (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | モータ駆動装置およびその駆動方法、ならびに携帯端末 |
TW092109070A TWI227960B (en) | 2002-04-22 | 2003-04-18 | Motor driving device, driving method and portable terminal |
EP03725623A EP1499007A1 (en) | 2002-04-22 | 2003-04-22 | Motor driving apparatus, motor driving method, and mobile terminal |
PCT/JP2003/005106 WO2003090340A1 (fr) | 2002-04-22 | 2003-04-22 | Appareil d'entrainement a moteur, procede d'entrainement a moteur et terminal mobile |
CN038146037A CN1663107A (zh) | 2002-04-22 | 2003-04-22 | 电机驱动装置及其驱动方法和移动终端 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|
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JP3873804B2 JP3873804B2 (ja) | 2007-01-31 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|
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TW (1) | TWI227960B (ja) |
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JP2007236062A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ駆動装置及びモータ駆動方法並びにディスク駆動装置 |
JP2009148074A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Renesas Technology Corp | モータ駆動装置 |
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KR101496818B1 (ko) * | 2013-09-03 | 2015-02-27 | 삼성전기주식회사 | 센서리스 모터의 역기전력 검출장치 및 방법 |
US10056851B2 (en) * | 2014-05-30 | 2018-08-21 | Eaton Corporation | System and method for induction motor speed estimation using a soft starter system |
US10910330B2 (en) * | 2017-03-13 | 2021-02-02 | Mediatek Inc. | Pad structure and integrated circuit die using the same |
CN110108234B (zh) * | 2019-06-03 | 2024-06-07 | 呜啦啦(广州)科技有限公司 | 电流式双向弯曲传感器驱动装置及自动归零初始化方法 |
CN116742995B (zh) * | 2023-06-08 | 2024-03-08 | 海南行者新材料科技有限公司 | 一种圆型大功率激振电机智能控制系统 |
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EP0840439A1 (en) * | 1992-02-28 | 1998-05-06 | STMicroelectronics, Inc. | Amplifier and method for detecting the bemf of a coil of a polyphase sensorless dc motor |
JPH08186995A (ja) * | 1994-12-28 | 1996-07-16 | Syst Hoomuzu:Kk | 周波数変換装置 |
US5869944A (en) * | 1995-02-16 | 1999-02-09 | Sony Corporation | Motor driving apparatus |
CN1163110C (zh) * | 1996-08-29 | 2004-08-18 | 松下电器产业株式会社 | 振动器夹持装置 |
US5777449A (en) * | 1996-12-31 | 1998-07-07 | Sgs-Thomson Microelectronics, Inc. | Torque ripple reduction using back-emf feedback |
KR100242445B1 (ko) * | 1997-08-25 | 2000-02-01 | 김덕중 | 센서리스 3상 비엘디시 모터의 구동 회로 |
US6122131A (en) * | 1997-09-12 | 2000-09-19 | Quantum Corporation | Adaptively-controlled disk drive assembly |
KR100546814B1 (ko) * | 1998-02-16 | 2006-01-26 | 로무 가부시키가이샤 | 센서레스 모터드라이버 |
JP2000069792A (ja) * | 1998-08-26 | 2000-03-03 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機のインバータ制御装置 |
US6462491B1 (en) * | 1999-01-27 | 2002-10-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Position sensorless motor control apparatus |
JP4088734B2 (ja) | 1999-02-10 | 2008-05-21 | 富士電機ホールディングス株式会社 | 永久磁石形同期電動機の制御装置 |
JP2001095294A (ja) | 1999-09-20 | 2001-04-06 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機のインバータ制御装置 |
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