JP2003318565A - 電気機器の筐体構造 - Google Patents

電気機器の筐体構造

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JP2003318565A
JP2003318565A JP2002119685A JP2002119685A JP2003318565A JP 2003318565 A JP2003318565 A JP 2003318565A JP 2002119685 A JP2002119685 A JP 2002119685A JP 2002119685 A JP2002119685 A JP 2002119685A JP 2003318565 A JP2003318565 A JP 2003318565A
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JP
Japan
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lid
shaft portion
housing
electric device
cover
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Application number
JP2002119685A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kojima
将明 小島
Isao Saimei
勲 西明
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな操作力で開閉でき、しかも耐久性も高
い蓋体を有する電気機器の筐体構造を提供する。 【解決手段】 ラックに実装自在な筐体1の前面に、上
下に離間して設けられたヒンジ5の一方または他方を中
心に2方向へ選択的に開閉自在な蓋体4を装着した電気
機器の筐体構造であって、ヒンジ5を軸部5aと軸部5
aが係脱自在に嵌合する軸受け部5bより形成し、かつ
軸部5a及び軸受け部5bの一方を蓋体4の両側面に設
けると共に、他方を蓋体4の両側面と対向する筐体側の
側壁面2eに設けたことにより、電気機器をラックの上
段に実装した場合は、上部のヒンジ5を中心に蓋体4を
上方へ開放し、また下段へ実装した場合は、下部のヒン
ジ5を中心に蓋体4を下方へ開放することにより、蓋体
4に邪魔されることなく初期設定等の作業が行えるた
め、作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として電話システ
ムを構築する電気機器の筐体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例えばLANを使用して電話をかけ
たり、IPパケットに音声データを重畳して通信を行う
電気機器では、主装置を他の機器とともにラックに実装
することが一般に行われている。
【0003】またラックに実装する主装置や各種機器の
数が多くなるのに従いラックの高さが高くなるが、主装
置にはラックに実装後ID番号を設定する等の初期設定
を行う必要があるため、主装置の前面にはロータリスイ
ッチ等のスイッチ類が設けられており、これらスイッチ
類は、初期設定後はほとんど操作する必要がないことか
ら開閉自在な蓋体に覆われている。
【0004】従来の電気機器の筐体に設けられた蓋体
は、筐体の前面に設けられた前面パネルに、蓋体の上部
または下部がヒンジにより枢着されていて、ヒンジを中
心に蓋体が上方または下方へ開閉できるように構成され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の電気
機器のように、蓋体がヒンジにより前面パネルに枢着さ
れていて、ヒンジを中心に蓋体を上方へ開閉するように
したものでは、主装置を例えばラックの下段に実装した
場合、蓋体を開閉しても蓋体と床面の間に隙間がほとん
どないため、スイッチ類の操作がしにくい等の問題があ
る。
【0006】また蓋体の下部がヒンジにより前面パネル
に枢着されていて、ヒンジを中心に蓋体を下方へ開閉す
るようにしたものでは、主装置を例えば高さが2mもあ
るラックの上段に実装した場合、蓋体を開放すると蓋体
が邪魔になってスイッチ類の操作がしにくい等の問題が
ある。
【0007】一方カバーを左右何れの方向にも開閉でき
るようにした電気機器のカバー構造が特開平5−829
80号公報に記載されている。
【0008】しかし前記公報のカバー構造は、ハウジン
グ本体の壁体内面に、互に対向するよう軸部を突設し、
これら軸部にカバー側に設けた軸受け凹部を嵌合した構
造のため、軸受け凹部の切り欠き部を軸部の径より小さ
くしすぎると、カバーを開閉する際大きな力を必要と
し、逆に大きくしすぎると外れやすい等の問題がある。
【0009】また繰り返し開閉すると、軸受け凹部が劣
化して弾性力が低下するため、耐久性に欠ける等の問題
もある。
【0010】本発明はかかる従来の問題点を改善するた
めになされたもので、小さな操作力で開閉でき、しかも
耐久性も高い蓋体を有する電気機器の筐体構造を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の電気機器の筐体構造は、ラックに実装自在な筐
体の前面に、上下に離間して設けられたヒンジの一方ま
たは他方を中心に2方向へ選択的に開閉自在な蓋体を装
着した電気機器の筐体構造であって、ヒンジを軸部と軸
部が係脱自在に嵌合する軸受け部より形成し、かつ軸部
及び軸受け部の一方を蓋体の両側面に設けると共に、他
方を蓋体の両側面と対向する筐体側の側壁面に設けたも
のである。
【0012】前記構成により、電気機器をラックの上段
に実装した場合は、上部のヒンジを中心に蓋体を上方へ
開放し、また下段へ実装した場合は、下部のヒンジを中
心に蓋体を下方へ開放することにより、蓋体に邪魔され
ることなく初期設定等の作業が行えるため、作業性が向
上すると共に、蓋体の両側面と、これに対向する筐体側
の側壁面にヒンジを設けたことにより、繰り返し開閉し
ても弾性力が劣化することが少ないため、長期間の使用
に耐える等、高い耐久性が得られるようになる。
【0013】前記目的を達成するため本発明の電気機器
の筐体構造は、蓋体の両側板に、端部側より中央部側へ
ほぼL字状のスリットを形成することにより両側板に弾
性片を形成し、かつ弾性片の先端にヒンジの一方を設け
たものである。
【0014】前記構成により、ヒンジの一方に弾性力を
簡単に付与することができるため、蓋体を筐体へ装着す
る作業が容易に行えると共に、スリットの長さや幅を選
択することにより、弾性片の弾性力を自由に設定するこ
とができるため、蓋体を開閉する際の操作力を任意に設
定することができる。
【0015】前記目的を達成するため本発明の電気機器
の筐体構造は、L字状スリットの一端を側板の側縁に開
口することにより弾性片に弾性力を付与したものであ
る。
【0016】前記構成により、弾性片の弾性力が増すた
め、より小さい操作力で蓋体の開閉が行えるようにな
る。
【0017】前記目的を達成するため本発明の電気機器
の筐体構造は、軸部をほぼ半球状の突起により、そして
軸受け部突起が嵌合する孔または半球状の凹部により形
成したものである。
【0018】前記構成により、軸部や軸受け部の成形が
容易になると共に、蓋体を押し込むだけで軸部と軸受け
部を嵌合することができるため、蓋体の組み立て作業が
容易となる。
【0019】前記目的を達成するため本発明の電気機器
の筐体構造は、軸部をほぼテーパ状の突起により、そし
て軸受け部を突起が嵌合する孔またはテーパ状の凹部に
より形成したものである。
【0020】前記構成により、軸部のテーパ角度を選択
することにより、蓋体を開閉する際の操作力を任意に設
定することができる。
【0021】前記目的を達成するため本発明の電気機器
の筐体構造は、軸部をほぼ裁頭多角錐状の突起により、
そして軸受け部を突起が嵌合する円形の孔または凹部に
より形成したものである。
【0022】前記構成により、軸部の傾斜角度を選択す
ることにより、蓋体を開閉する際の操作力を任意に設定
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して詳述する。
【0024】図1は前面パネルの装着された電気機器の
筐体を示す斜視図、図2は蓋体を開放した状態の斜視
図、図3は前面パネルより蓋体を取り外した状態の拡大
斜視図、図4の(イ)及び(ロ)は蓋体を開閉する際の
作用説明図である。
【0025】図示しないラックに実装自在な筐体1は前
面が開口した扁平な箱形に形成されていて、内部に図示
しない主装置が収容されており、前面開口部は、前面パ
ネル2により覆われている。
【0026】前面パネル2は、筐体1内に収容された主
装置の一部が露出する窓孔2aや取り付け孔2bが開口さ
れ、またこれら窓孔2aと取り付け孔2bの間には凹入部
2cが形成されていて、この凹入部2cにID番号などの
初期設定を行うロータリスイッチ3aや,ディップスイ
ッチ3b等のスイッチ類3が収容されている。
【0027】これらスイッチ類は初期設定後ほとんど操
作する必要がないことと、電気機器の使用中に誤って触
れることがないように、凹入部2cの開口部2dに取り
付けられた蓋体4により覆われている。
【0028】蓋体4は図3に示すように、凹入部2cの
開口部2dとほぼ同じ大きさの板体より形成されてい
て、閉じた際前面パネルとの違和感をなくすため、上面
と下面が前面パネル2の上面と下面の傾斜に合せて傾斜
されていると共に、両端部には、裏面側にはほぼ直角に
屈曲された側板4aが一体形成されていて、これら側板
4aの上下部及びこれに対応する凹入部2cの両側壁2e
に左右1対、計2対のヒンジ5が設けられている。
【0029】これらヒンジ5は、例えば半球状の突起よ
りなる軸部5aと、これら軸部5aが嵌合する孔または半
球状の凹部よりなる軸受け部5bとより構成されてお
り、軸部5aは蓋体4の両側板4aに、上下に離間し、か
つ両側板4aと一体に突設されている。
【0030】また軸部5aを軸受け部5bに嵌合しやすく
したり、蓋体4の開閉を容易にするため、両側板4aに
は、上下端部より中央部にかけてスリット4b,4cが形
成されている。
【0031】上端側のスリット4bは、一端が両側板4a
の側縁に開口し、かつ軸部5aの上方よりほぼ逆L字状
に形成されていて、これらスリット4bにより、側板4a
の一部に蓋体4の左右方向に弾性を有する弾性片4dが
形成されており、これら弾性片4dの先端に軸部5aが突
設されている。
【0032】下側のスリット4cは、一端側が両側板4a
の側縁に開口し、かつ軸部5aの下方よりほぼL字状に
形成されていて、これらスリット4cにより、側板4aの
一部に蓋体4の左右方向に弾性を有する弾性片4eが形
成されており、これら弾性片4eの先端に軸部5aが突
設されている。
【0033】一方前面パネル2の凹入部2c両側壁2eに
は、蓋体4に設けられた軸部5aと対応する位置に受け
部5bが形成されていて、これら受け部5bに蓋体4側の
軸部5aを圧入することにより、蓋体4によって凹入部
2cの開口部2dが覆えるようになっている。
【0034】次に前記構成された電気機器の筐体構造の
作用を説明する。
【0035】電話システムを構築する場合、主装置が収
容された電気機器の筐体1を、他の機器とともに図示し
ないラックへ実装するが、仕様等によって筐体1は、ラ
ックの上段に実装したり、下段に実装することがある。
【0036】ラックの上段に筐体1を実装した場合、蓋
体4を下方向へ開放すると、蓋体4が初期設定の邪魔に
なるので、この場合は蓋体4を図4の(イ)に示すよう
に上方向へ開放する。
【0037】すなわち蓋体4の両側板4aの上部に設け
たヒンジ5を中心に蓋体4を上方へ開放してスイッチ類
を操作することにより、蓋体4に邪魔されることなく初
期設定が行えると共に、蓋体4を上方へ開放する際、両
側板4aの下部に形成された弾性片4eが左右方向へ弾性
変形するため、小さな操作力で蓋体4を開放でき、初期
設定後蓋体4を閉じる際にも弾性片4eが左右方向へ弾
性変形するため、小さな操作力で蓋体4を閉じることが
できる。
【0038】一方筐体1をラックの下段に実装した場合
は、蓋体4を図4の(ロ)に示すように下方向へ開放す
る。
【0039】これによって蓋体4に邪魔されることなく
初期設定が行えると共に、両側板4aの上部に形成され
た弾性片4dが左右方向へ弾性変形するため、小さな操
作力で蓋体4を開閉することができるようになる。
【0040】なお前記実施の形態では、蓋体4側にヒン
ジ5の突起5aを、そして前面パネル2側に凹部5bを設
けたが、蓋体4側に凹部5bを、そして前面パネル2側
に突起5aを設けてもよい。
【0041】また図5はヒンジ5の変形例を示すもの
で、この変形例のように軸部5aをテーパ状に、そして
軸部5aが嵌合する軸受け部5bもテーパ状に形成しても
よく、図6に示すように角部を丸くした裁頭多角錐状等
に形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように、ラックに
実装自在な筐体の前面に、上下に離間して設けられたヒ
ンジの一方または他方を中心に2方向へ選択的に開閉自
在な蓋体を支承するヒンジを、軸部と軸部が係脱自在に
嵌合する軸受け部より形成しかつ軸部及び軸受け部の一
方を蓋体の両側面に設けると共に、他方を蓋体の両側面
と対向する筐体側の側壁面に設けたことから、電気機器
をラックの上段に実装した場合は、上部のヒンジを中心
に蓋体を上方へ開放し、また下段へ実装した場合は、下
部のヒンジを中心に蓋体を下方へ開放することにより、
蓋体に邪魔されることなく初期設定等の作業が行えるた
め、作業性が向上すると共に、蓋体の両側面と、これに
対向する筐体側の側壁面にヒンジを設けたことにより、
繰り返し開閉しても弾性力が劣化することが少ないた
め、長期間の使用に耐える等、高い耐久性が得られるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる電気機器の筐体構造
を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態になる電気機器の筐体構造
に使用された蓋体の開放状態を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態になる電気機器の筐体構造
に使用された蓋体を前面パネルより取り外した状態を示
す拡大斜視図
【図4】(イ)及び(ロ)は本発明の実施の形態になる
電気機器の筐体構造の作用を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態になる電気機器の筐体構造
に使用された蓋体を支承するヒンジの変形例を示す斜視
【図6】本発明の実施の形態になる電気機器の筐体構造
に使用された蓋体を支承するヒンジの変形例を示す拡大
斜視図
【符号の説明】
1 筐体 2e 側壁面 4 蓋体 4b スリット 4c スリット 4d 弾性片 4e 弾性片 5 ヒンジ 5a 軸部 5b 軸受け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AB03 AB12 BA04 BA08 BA12 BB02 BB12 BB17 BB22 BC06 BD05 EA13 EA18 EB02 EC11 EC12 ED04 ED23 ED27 FA08 GA12 GA46 GB22 5K073 AA07 CC06 CC27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックに実装自在な筐体の前面に、上下
    に離間して設けられたヒンジの一方または他方を中心に
    2方向へ選択的に開閉自在な蓋体を装着した電気機器の
    筐体構造であって、前記ヒンジを軸部と前記軸部が係脱
    自在に嵌合する軸受け部より形成し、かつ前記軸部及び
    軸受け部の一方を前記蓋体の両側面に設けると共に、他
    方を前記蓋体の両側面に対向する筐体側の側壁面に設け
    たことを特徴とする電気機器の筐体構造。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の両側板に、端部側より中央部
    側へほぼL字状のスリットを形成することにより前記両
    側板に弾性片を形成し、かつ前記弾性片の先端に前記ヒ
    ンジの一方を設けてなる請求項1に記載の電気機器の筐
    体構造。
  3. 【請求項3】 前記L字状スリットの一端を前記側板の
    側縁に開口することにより、前記弾性片に弾性力を付与
    してなる請求項2に記載の電気機器の筐体構造。
  4. 【請求項4】 前記軸部をほぼ半球状の突起により、そ
    して軸受け部前記突起が嵌合する孔または半球状の凹部
    により形成してなる請求項1ないし3の何れかに記載の
    電気機器の筐体構造。
  5. 【請求項5】 前記軸部をほぼテーパ状の突起により、
    そして軸受け部を前記突起が嵌合する孔またはテーパ状
    の凹部により形成してなる請求項1ないし3の何れかに
    記載の電気機器の筐体構造。
  6. 【請求項6】 前記軸部をほぼ裁頭多角錐状の突起によ
    り、そして軸受け部を前記突起が嵌合する円形の孔また
    は凹部により形成してなる請求項1ないし3の何れかに
    記載の電気機器の筐体構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008027963A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Xanavi Informatics Corp メディアの挿入口を開閉するシャッター機構、および電子機器
JP2014072458A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Brother Ind Ltd 電子装置
JP2018190881A (ja) * 2017-05-10 2018-11-29 日東工業株式会社 電気機器収納用箱
JP2022090711A (ja) * 2020-12-08 2022-06-20 株式会社地震科学探査機構 回転構造

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