JP2006310041A - コンセント用プレート、及びコンセント - Google Patents
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Abstract
【課題】
使用者が感電することを防止できるコンセント用プレート、及びコンセントを提供する。
【解決手段】
コンセント用プレート1は、プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口20a〜20cを前面に備えるコンセント2の前面側に取り付けられるプレート本体10を有し、プレート本体10には、コンセント2の栓刃挿入口20a〜20cを露出させる窓孔10aと、窓孔10aの周辺部から前方へ突出してコンセント2に接触導通されたプラグを囲繞する感電防止用リブ10bとが形成されており、感電防止用リブ10bの内周面とコンセント2に接続されたプラグの外周面との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されている。
【選択図】図1
使用者が感電することを防止できるコンセント用プレート、及びコンセントを提供する。
【解決手段】
コンセント用プレート1は、プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口20a〜20cを前面に備えるコンセント2の前面側に取り付けられるプレート本体10を有し、プレート本体10には、コンセント2の栓刃挿入口20a〜20cを露出させる窓孔10aと、窓孔10aの周辺部から前方へ突出してコンセント2に接触導通されたプラグを囲繞する感電防止用リブ10bとが形成されており、感電防止用リブ10bの内周面とコンセント2に接続されたプラグの外周面との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンセントに被着されるコンセント用プレート、及びコンセントに関する。
従来から、図19に示すような、前面に栓刃挿入口を備えた埋込型のコンセント110が提供されており、このような埋込型のコンセント110は、壁面のような施工面100に取付枠(図示せず)等を用いて、後端部が施工面100に埋め込まれた形で設置され、このコンセント110の前面側には、コンセント110の前面を露出させて、プラグ130を接続可能とするとともに、取付枠を隠蔽するコンセント用プレート120が被着される(たとえば、特許文献1)。
特開2000−166050号公報(第1図、第10図)
しかしながら、従来のコンセントでは、プラグ130の挿抜時に図19に示すように、コンセント110の刃受(図示せず)に接触導通されたプラグ130の栓刃132が剥き出しの状態となるから、不意に指Xがプラグ130のボディ131から栓刃132側へ滑る等して、栓刃132に触れてしまうと、使用者が感電してしまうという危険性があった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、使用者が感電することを防止できるコンセント用プレート、及びコンセントを提供することである。
上述の課題を解決するために、請求項1のコンセント用プレートでは、プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口を前面に備えるコンセントの前面側に取り付けられるプレート本体を有し、プレート本体には、コンセントの栓刃挿入口を露出させる窓孔と、窓孔の周辺部から前方へ突出して栓刃挿入口に栓刃を挿入した状態のプラグを囲繞する感電防止用リブとが形成され、感電防止用リブの内周面と前記状態のプラグの外周面との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、プラグの挿抜時にプラグの栓刃に指先が触れることがなくなるので、コンセントから完全に外れていないプラグの栓刃に指先が触れて、感電してしまうことを防止することができる。また、施工の際には、従来のコンセント用プレートと取り替えるだけでよいから、従来のコンセントとプラグをそのまま使用することができ、これにより、電気工事を行わなくて済むようになる。
請求項2のコンセント用プレートでは、請求項1の構成に加えて、プレート本体は、コンセントの前面を露出させる開口部を有してコンセントの前面側に取り付けられる取付プレートと、取付プレートの前面に開閉自在に被着されるプレートカバーとを備え、窓孔及び感電防止用リブはプレートカバーに設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、プレートカバーを閉じた状態では、コンセントの栓刃挿入口が窓孔から露出するとともに、感電防止用リブで囲繞され、プレートカバーを開いた状態では、コンセントの栓刃挿入口が取付プレートの開口部からのみ露出するようになっているので、感電防止用リブ内に入らない形状のプラグであっても、プレートカバーを開けるだけの簡単な作業でコンセントへの接続を行える。
請求項3のコンセント用プレートでは、請求項2の構成に加えて、プレートカバーは枢支機構により取付プレートに被着されており、枢支機構は、取付プレートとプレートカバーのいずれか一方にそれぞれ同軸となるように少なくとも4つ設けられた軸部と、残る他方に設けられて各軸部を回動自在に支持する軸受け部とで構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、プレートカバーを取付プレートに強固に取り付けることができ、たとえば、プラグの引抜時にプラグがプレートカバーに当たって、プレートカバーが取付プレートから外れてしまうことを防止できる。
請求項4のコンセント用プレートでは、請求項1〜3のいずれか1項の構成に加えて、感電防止用リブの外側面は、前端側から後端側へ行くにつれて外方へ突出するテーパ状に形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、感電防止用リブの外側面が尖った角のないテーパ状となっているので、感電防止用リブに足等が当たってけがしてしまうことを防止できる。
請求項5のコンセントでは、プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口を前面に備える器体と、器体の前面に開閉自在に被着される前面カバーとを有し、前面カバーには、器体の栓刃挿入口を露出させる窓孔と、窓孔の周辺部から前方へ突出して栓刃挿入口に栓刃を挿入した状態のプラグを囲繞する感電防止用リブとが形成され、感電防止用リブの内周面と前記状態のプラグの外周面との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、前面カバーを閉じた状態では、栓刃挿入口の前方に感電防止用リブが位置しているので、プラグの挿抜時にプラグの栓刃に指先が触れることがなくなり、これにより、コンセントから完全に外れていないプラグの栓刃に指先が触れて、感電してしまうことを防止できる。一方、前面カバーを開いた状態では、栓刃挿入口の前方に感電防止用リブが位置しないので、感電防止用リブ内に入らない形状のプラグであっても、前面カバーを開けるだけの簡単な作業でコンセントへの接続を行える。
本発明は、プラグの挿抜時にプラグの栓刃に指先が触れることがなくなるので、コンセントから完全に外れていないプラグの栓刃に指先が触れて、感電してしまうことを防止することができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について図1〜図18を参照して説明する。
(実施形態1)
本実施形態のコンセント用プレート(以下、プレートと略す)1は、図1,2に示すように、図示しないプラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口20a〜20cを前面に備えるコンセント2の前面側に取り付けられるプレート本体10を有し、プレート本体10には、コンセント2の栓刃挿入口20a〜20cを露出させる窓孔10aと、窓孔10aの周辺部から前方へ突出して栓刃挿入口に栓刃を挿入した状態のプラグを囲繞する感電防止用リブ10bとが形成されている。
本実施形態のコンセント用プレート(以下、プレートと略す)1は、図1,2に示すように、図示しないプラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口20a〜20cを前面に備えるコンセント2の前面側に取り付けられるプレート本体10を有し、プレート本体10には、コンセント2の栓刃挿入口20a〜20cを露出させる窓孔10aと、窓孔10aの周辺部から前方へ突出して栓刃挿入口に栓刃を挿入した状態のプラグを囲繞する感電防止用リブ10bとが形成されている。
まず、本実施形態のプレート1を取り付るコンセント2について説明する。このようなコンセント2は、図2(a),(b)に示すように、長尺の略直方体状の器体20を有し、この器体20は、たとえば、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の1連用の後述する取付枠4(図5参照)に、該取付枠4の開口窓4aから器体20の前面が露出する形で最大3個まで連設して取り付けることができるように寸法設定された単位寸法の埋込配線器具の3個分に相当する寸法に形成されている。また、器体20の前面には、図2(a)に示すように、一対の平型栓刃とピン型栓刃とを有する接地極付きのA型プラグの各栓刃(図示せず)がそれぞれ挿入される一対の平型栓刃挿入口20a,20bと、ピン型栓刃挿入口20cとが長手方向に一組ずつ形成されており、器体20内には、各栓刃に対応する刃受が収納されている。
前述した取付枠4は、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の1連用のものであり、図5に示すように、互いに並行する長尺状の一対の枠片40,40の一端部同士及び他端部同士をそれぞれ横片41,41で連続一体に結合することによって、器体20の前面を露出させる長方形状の開口窓4aを中央部に備えた縦長の矩形枠状に形成されている。取付枠4の各横片41,41の中央部には、該取付枠4を壁面などの施工面に埋込配置された埋め込みボックス(図示せず)に取り付けるためのボックスねじ(図示せず)を挿通するボックス用孔41aと、プレートを取り付けるためのプレートねじ(図示せず)が螺着されるプレートねじ孔41bとが設けてある。
次に、コンセント2に取り付けられるプレート1について説明する。プレート1は、図1に示すように、絶縁性を有する合成樹脂を用いて、コンセント2の前面を覆うとともに、コンセント2に取り付けられた取付枠4を隠蔽できる程度の大きさの略長方形の平板状に形成されたプレート本体10と、プレート本体10を取付枠4に取り付けるためのプレート枠(図示せず)とを備えている。プレート本体10には、コンセント2の栓刃挿入口20a〜20cの組にそれぞれ対応して、これら栓刃挿入口20a〜20cを露出させる矩形状の窓孔10aが長手方向に一つずつ設けられている。ここで、窓孔10aの大きさは、たとえば、図3(a)に示すような一般的な電気器具等に通常よく用いられている接地極無しのA型プラグ3や、図示しない接地極有りのA型プラグ等をコンセント2に差し込める程度の大きさに形成されている。また、プレート本体10の各窓孔10aの周辺部には前方へ突出して、栓刃挿入口20a〜20cに栓刃が挿入された状態のプラグ(つまりは、コンセント2に接触導通された状態のプラグ)を囲繞する矩形枠状の感電防止用リブ10bが一体に形成されている。ここで、感電防止用リブ10bの内周面とコンセント2に接触導通されたプラグの外周面(つまりはプラグのボディの外周面)との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されており、これにより、プラグの栓刃に電流が流れた状態では、使用者の指が栓刃に接触することがないようにしている。
以上により形成されたプレート1は、取付枠4(図5参照)を用いて、図2(b)に示すようにコンセント2の前面側に取り付けられ、この状態では、図2(a)に示すように、プレート本体10の各窓孔10aからコンセント2の前面に設けられた栓刃挿入口20a〜20cがそれぞれ露出している。
このようにしてプレート1が取り付けられたコンセント2には、たとえば、図3(a)に示すような、接地極無しのA型プラグ3が接続される。この接続は、プラグ3のボディ3cを指で持って、一対の平型栓刃3a,3bを、窓孔10aから露出する平型栓刃挿入口20a,20bに挿入していき、平型栓刃3a,3bを器体20内に収納された刃受(図示せず)に接触導通させることで行われ、このようにプラグ3がコンセント2に接触導通された状態では、プラグ3の栓刃側が感電防止用リブ10bで囲繞され、ボディ3cと感電防止用リブ10bとの隙間には指が入り込めないようになっている。したがって、接続作業時に不意に指がボディ3cから平型栓刃3a,3b側へ滑ったとしても、指がプラグ3の栓刃3a,3bよりも先に感電防止用リブ10bに当たることになるから、指先が平型栓刃3a,3bに触れることがなくなり、これにより、使用者がプラグの接続作業中に感電してしまうことを防ぐことができる。また、プラグの取り外しの際においても、上記の感電防止用リブ10bによって、指先が平型栓刃3a,3bに触れることが防止されるので、プラグの接続時と同様に使用者が感電してしまうことを防ぐことができる。
以上述べたように、本実施形態のプレート1によれば、プラグの挿抜時にプラグの栓刃に指先が触れることが無くなるので、コンセントに接触導通された状態のプラグの栓刃に指先が触れて、感電してしまうことを防止することができる。また、本実施形態のプレート1をコンセント2に取り付ける際には、従来のプレートを本実施形態のプレート1に取り替えるだけでよく、コンセントやプラグ自体を変更する必要がないから、従来のコンセントとプラグをそのまま使用することができ、これにより、電気工事を行わなくて済み、施工性を向上できる。
尚、本実施形態では、プレートを取り付けるコンセントとして接地極有りのA型プラグに対応する栓刃挿入口を2組備えたものを示しているが、本実施形態のプレートは、上記のようなコンセントに対応するものに限られるものではなく、CEE型プラグ等、様々なプラグ用のコンセントに対応して用いることができる。この点は、下記の実施形態2,3についても同様である。
(実施形態2)
ところで、上記実施形態1では、図3(a)に示すような一般的に用いられるプラグ3の大きさに対応して感電防止用リブ10bが形成されているので、たとえば、図3(b)に示すようなプラグ3よりも大型のACアダプタ30では、プラグ3と同様にA型の平型栓刃30a,30bを有していてもコンセント2に接続できないという問題がある。つまり、このようなACアダプタ30の場合、ボディ30cが感電防止用リブ10bの内形よりも大きいために、接続の際にはボディ30cの先端面(栓刃30a,30bが設けられている面)に感電防止用リブ10bが当接することになり、これにより、平型栓刃30a,30bの器体20内への挿入量が少なくなって、器体20内の刃受との十分な接触導通が図れなくなってしまうのである。
ところで、上記実施形態1では、図3(a)に示すような一般的に用いられるプラグ3の大きさに対応して感電防止用リブ10bが形成されているので、たとえば、図3(b)に示すようなプラグ3よりも大型のACアダプタ30では、プラグ3と同様にA型の平型栓刃30a,30bを有していてもコンセント2に接続できないという問題がある。つまり、このようなACアダプタ30の場合、ボディ30cが感電防止用リブ10bの内形よりも大きいために、接続の際にはボディ30cの先端面(栓刃30a,30bが設けられている面)に感電防止用リブ10bが当接することになり、これにより、平型栓刃30a,30bの器体20内への挿入量が少なくなって、器体20内の刃受との十分な接触導通が図れなくなってしまうのである。
本実施形態のプレート11は、かかる問題を解決するためのものであり、プレート本体12が、図4(a),(b)に示すように、コンセント2の前面を露出させる開口部13aを有してコンセント2の前面側に取り付けられる取付プレート13と、取付プレート13の前面に開閉自在に被着されるプレートカバー14とで構成されている。
取付プレート13は、図5に示すように、絶縁性を有する合成樹脂を用いて、コンセント2の前面を覆うとともに、コンセント2に取り付けられた取付枠4を隠蔽できる程度の大きさの略長方形の平板状に形成されており、中央部には、コンセント2の前面を露出させる矩形状の開口部13aが設けられている。また、図5に示すように、取付プレートの長手方向一端側(図5における上端側)には、他の部位よりも前面が後方に位置する段部13bが形成されており、段部13bの前面には、取付プレート13の短手方向に離間した第1のリブ13cと第2の13dが一体に突設されている。
そして、第2のリブ13dと対向しない第1のリブ13cの面(図5における左側面)には、第1の軸受け部(図示せず)が形成されており、第1のリブ13cと対向しない第2のリブ13dの面(図5における右側面)には、第2の軸受け部13eが形成されている。これら第1の軸受け部(図示せず)と第2の軸受け部13eは、ともに略円形状の凹部からなり、同軸上に配置されている。
プレートカバー14は、図5に示すように、絶縁性を有する合成樹脂を用いて、取付プレート13の前面を覆う大きさの略長方形の平板状に形成されており、中央部には、取付プレート13の開口部13aから露出するコンセント2の栓刃挿入口20a〜20cの組をそれぞれ露出させる一対の矩形状の窓孔14a,14aが形成されている。ここで、窓孔14aの大きさは、上記実施形態1と同様に、図3(a)に示すような一般的に用いられる接地極無しのA型プラグ3や、図示しない接地極有りのA型プラグ等をコンセント2に差し込める程度の大きさに形成されている。
また、プレートカバー14の各窓孔14aの周辺部には、前方へ突出してコンセント2に接続されたプラグを囲繞する矩形枠状の感電防止用リブ14bが一体に形成されており、上記実施形態1と同様に、感電防止用リブ14bの内周面とコンセント2に接触導通されたプラグの外周面との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されている。さらに、プレートカバー14の長手方向の一端(図5における上端)には、取付プレート13の第1のリブ13cが挿通される第1の切欠部14cと、第2のリブ13dが挿通される第2の切欠部14dとが形成されている。第1の切欠部14cの内側面(図5における左側面)には、第1の軸受け部(図示せず)にプレートカバー14の短手方向を回転軸として回動自在に支持される第1の軸部14eが一体に突設されており、第2の切欠部14dの内側面(図5における右側面)には、第2の軸受け部13eにプレートカバー14の短手方向を回転軸として回動自在に支持される第2の軸部(図示せず)が一体に突設されている。これら第1の軸部14eと第2の軸部(図示せず)は、ともに円柱状の突起からなり、同軸上に配置されている。
そして、プレートカバー14は、図6(a),(b)に示すように、第1の軸部14eと第2の軸部(図示せず)を、取付プレート13の第1の軸受け部(図示せず)と第2の軸受け部13eにそれぞれ回動自在に支持させることで取り付けられる。つまり、プレートカバー14は、上記2つの軸部と該軸部に対応する上記軸受け部とで構成される枢支機構により、取付プレート13の前面に開閉自在に被着されることになる。
以上により構成された本実施形態のプレート11は、図4(a)に示すプレートカバー14を閉じた状態と、図4(b)に示すプレートカバー14を開いた状態との2つの状態を選択して使用することができるようになっている。
ここで、図4(a)に示すプレートカバー14を閉じた状態では、プレートカバー14の各窓孔14aからコンセント2の前面に設けられた栓刃挿入口20a〜20cが露出し、コンセント2にプラグを接続した際には、プラグが感電防止用リブ14bによって囲繞されることになるので、上記実施形態1と同様に、プラグの挿抜時にプラグの栓刃に指先が触れることが無くなり、これにより、コンセントに接触導通された状態のプラグの栓刃に指先が触れて、感電してしまうことを防止できる。
一方、図4(b)に示すプレートカバー14を開いた状態では、コンセント2の前面が取付プレート13の開口部13aからのみ露出した状態となり、コンセント2の前面に感電防止用リブ14bが配置されていない状態となっているので、図3(b)に示すACアダプタ30のような大型のプラグであってもコンセント2に接続することが可能になる。
つまり、本実施形態のプレート11によれば、プレートカバー14を閉じた状態では、上記実施形態1と同様に、使用者の感電を防止でき、プレートカバー14を開いた状態では、感電防止用リブ14b内に入らない形状のプラグのコンセント2への接続を行えるのである。しかも、プレートカバー14を開け閉めするだけの簡単な作業でプレート11の使用状態を選択することができるから、プラグの形状に応じてプレートを交換したりする手間を省くことができる。また、本実施形態のプレート11を用いる際には、上記実施形態1と同様に、従来のコンセントとプラグをそのまま使用することができるから、電気工事を行う必要が無く、施工性がよい。
ところで、本実施形態のプレート11においては、上述したように、プレートカバー14を取付プレート13に取り付ける枢支機構が、軸部と軸受け部の組を2組有しているものであり、プレートカバー14の開閉という点では、十分な強度を得ることができていた。しかしながら、このように2箇所で回動自在に支持しているものでは、回転軸方向にかかる力に対しては弱く、そのため、たとえばプラグを無理に引き抜いた際等にプレートカバー14の短手方向(つまりはプレートカバー14の回転軸方向)においてプラグがプレートカバー14に衝突してしまうと、プレートカバー14が取付プレート13から外れてしまうという問題があった。
このようなプレートカバー14の外れに対しては、枢支機構の軸部と軸受け部の組を少なくとも4組設けるようにすれば、プレートカバー14の回転軸方向においても十分な取付強度を得ることができる。たとえば、図7に示すように、取付プレート13においては、第1の軸受け部が形成された面と反対側の第1のリブ13cの面に第3の軸受け部13fを設け、第2の軸受け部13eが形成された面と反対側の第2のリブ13dの面に第4の軸受け部(図示せず)を設けて、それぞれ同軸上に配置された計4つの軸受け部を備えるようにすればよい。一方、プレートカバー14においては、第3の軸受け部13fに対応する第3の軸部(図示せず)を第1の切欠部14cの内側面に設けるとともに、第4の軸受け部に対応する第4の軸部14fを第2の切欠部14dの内側面に設けて、それぞれ同軸上に配置された計4つの軸部を備えるようにすればよい。
そして、プレートカバー14の取付プレート13への取り付けは、プレートカバー14の第1の軸部14e〜第4の軸部(図示せず)を、取付プレート13の第1の軸受け部(図示せず)〜第4の軸受け部13eにそれぞれ回動自在に支持させることで行われ、これにより、プレートカバー14は、上記4つの軸部と該軸部に対応する上記軸受け部とで構成される枢支機構により、取付プレート13の前面に開閉自在に被着されることになる。
このように、少なくとも4箇所でプレートカバー14を取付プレート13に支持させれば、プレートカバー14を取付プレート13に強固に取り付けることができ、プラグの引抜時にプラグがプレートカバー14に当たって、プレートカバー14の回転軸方向の衝撃がプレートカバー14に加えられた際にも、プレートカバー14が取付プレート13から外れてしまうことを防止できる。尚、本実施形態では、枢支機構の軸部をプレートカバー14に設け、軸受け部を取付カバー13に設けるようにしているが、逆に、軸部を取付カバー13に設けて、軸受け部をプレートカバー14に設けるようにしてもよい。
(実施形態3)
上記実施形態2によれば、感電防止用リブ14bを設けたことによって、プラグの挿抜時に使用者が感電してしまうことを防止できるが、感電防止用リブ14bは、図6(b)に示すようにプレートカバー14の前面から突出しているため、このような感電防止用リブ14bの角に身体をぶつけてけがをするおそれがある。特に、埋込型のコンセントは低い位置(たとえば足元)に設置されることが多いため、足を感電防止用リブ14bにぶつけてけがをするおそれがある。
上記実施形態2によれば、感電防止用リブ14bを設けたことによって、プラグの挿抜時に使用者が感電してしまうことを防止できるが、感電防止用リブ14bは、図6(b)に示すようにプレートカバー14の前面から突出しているため、このような感電防止用リブ14bの角に身体をぶつけてけがをするおそれがある。特に、埋込型のコンセントは低い位置(たとえば足元)に設置されることが多いため、足を感電防止用リブ14bにぶつけてけがをするおそれがある。
本実施形態のプレート15は、かかる問題を解決するためのものである。本実施形態のプレート15では、図8(a),(b)に示すように、プレート本体16がコンセント2の前面を露出させる開口部13aを有してコンセント2の前面側に取り付けられる取付プレート13と、取付プレート13の前面に開閉自在に被着されるプレートカバー17とで構成される点は、上記実施形態2のプレート11と同様であるが、プレートカバー17の構成が、実施形態2のプレートカバー14と異なっている。尚、その他の構成は上記実施形態2と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
プレートカバー17は、図9に示すように、絶縁性を有する合成樹脂を用いて、取付プレート13の前面を覆う大きさの略長方形の平板状に形成されるとともに、上記実施形態2のプレートカバー15よりも肉厚に形成されている。また、プレートカバー17の外側面は、図10(b)に示すように、前端側から後端側へ行くにつれて外方へ突出するテーパ状に形成されている。
このプレートカバー17の中央部には、取付プレート13の開口部13aから露出するコンセント2の栓刃挿入口20a〜20cの組をそれぞれ露出させる一対の矩形状の窓孔17a,17aが形成されている。窓孔17aの大きさは、窓孔17aの内周面とコンセント2に接触導通されたプラグの外周面との隙間に指が入り込めない程度の大きさに形成されている。つまり、本実施形態では、プレートカバー17の前面側の部位が感電防止用リブ17bとなっており、その外側面がテーパ状となっているのである。
一方、プレートカバー17の長手方向の一端(図9における上端)には、取付プレート13の第1のリブ13cが挿通される第1の切欠部17cと、第2のリブ13dが挿通される第2の切欠部17dとが形成されている。第1の切欠部17cの内側面(図9における左側面)には、第1の軸受け部(図示せず)にプレートカバー17の短手方向を回転軸として回動自在に支持される第1の軸部17eが一体に突設されており、第2の切欠部17dの内側面(図9における右側面)には、第2の軸受け部13eにプレートカバー17の短手方向を回転軸として回動自在に支持される第2の軸部(図示せず)が一体に突設されている。これら第1の軸部17eと第2の軸部(図示せず)は、ともに円柱状の突起からなり、同軸上に配置されている。
そして、プレートカバー17は、図10(a)に示すように、第1の軸部17eと第2の軸部(図示せず)を、取付プレート13の第1の軸受け部(図示せず)と第2の軸受け部13eにそれぞれ回動自在に支持させることで取り付けられる。つまり、プレートカバー17は、上記軸部と上記軸受け部とで構成される枢支機構により、取付プレート13の前面に開閉自在に被着されることになる。
以上により構成された本実施形態のプレート15は、上記実施形態2と同様に、図8(a)に示すプレートカバー17を閉じた状態と、図8(b)に示すプレートカバー17を開いた状態との2つの状態を選択して使用することができるようになっている。
したがって、本実施形態のプレート15によれば、上記実施形態2と同様の効果を得ることができ、加えて、感電防止用リブ17bの外側面が尖った角のないテーパ状となっているので、感電防止用リブ17bに足等が当たった際にけがをすることを防止できる。
尚、このように感電防止用リブの外側面をテーパ状にする点を上記実施形態1の構成に採用してもよい。また尚、本実施形態3においても、実施形態2で述べたように、枢支機構の軸部と軸受け部の組を4組設けるようにしてもよい。
(実施形態4)
本実施形態のコンセント21は、たとえば埋込型のコンセントであり、図11に示すように、プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口22a〜22cと、栓刃挿入口22a〜22cに栓刃を挿入した状態のプラグを囲繞する感電防止用リブ22dとを前面に備える器体22を有し、コンセント用プレート18とともに施工面に埋込設置される。
本実施形態のコンセント21は、たとえば埋込型のコンセントであり、図11に示すように、プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口22a〜22cと、栓刃挿入口22a〜22cに栓刃を挿入した状態のプラグを囲繞する感電防止用リブ22dとを前面に備える器体22を有し、コンセント用プレート18とともに施工面に埋込設置される。
コンセント21は、図12(a),(b)に示すように、長尺の略直方体状の器体22を有し、この器体22は、たとえば、耐トラッキング性に優れる合成樹脂(ユリア樹脂やPTB等)を用いて、上記の取付枠4(図5参照)に、該取付枠4の開口窓4aから器体22の前面が露出する形で最大3個まで連設して取り付けることができるように寸法設定された単位寸法の埋込配線器具の3個分に相当する寸法に形成されている。また、器体22の前面には、図12(a)に示すように、一対の平型栓刃とピン型栓刃とを有する接地極付きのA型プラグの各栓刃(図示せず)がそれぞれ挿入される一対の平型栓刃挿入口22a,22bと、ピン型栓刃挿入口22cとが長手方向に一組ずつ形成されており、器体22内には、各栓刃に対応する刃受が収納されている。
加えて、器体22の前面には、栓刃挿入口22a〜22cに栓刃を挿入した状態(つまりは、コンセント21に接触導通された状態のプラグ)を囲繞する矩形枠状の感電防止用リブ22dが一体に形成されている。ここで、感電防止用リブ22dの内周面とコンセント21に接触導通されたプラグの外周面(つまりはプラグのボディの外周面)との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されており、これにより、プラグの栓刃に電流が流れた状態では、使用者の指が栓刃に接触することがないようにしている。
一方、コンセント用プレート18は、図11に示すように、絶縁性を有する合成樹脂を用いて、コンセント21の前面を覆うとともに、コンセント21に取り付けられた取付枠4を隠蔽できる程度の大きさの略長方形の平板状に形成されたプレート本体19と、プレート本体19を取付枠14に取り付けるためのプレート枠(図示せず)とを備え、プレート本体19の略中央部には、コンセント21の前面を露出させる矩形状の開口部19aが形成されている。
以上により形成されたコンセント21には、図12(b)に示すように、取付枠4(図5参照)を用いてコンセント用プレート18が取り付けられ、この状態では、図12(a)に示すように、プレート本体19の開口部19aからコンセント21の前面に設けられた栓刃挿入口22a〜22c及び感電防止用リブ22dが露出している。
このコンセント21には、たとえば、図3(a)に示すような、接地極無しのA型プラグ3が接続される。この接続は、プラグ3のボディ3cを指で持って、一対の平型栓刃3a,3bを、平型栓刃挿入口22a,22bに挿入していき、平型栓刃3a,3bを器体22内に収納された刃受(図示せず)に接触導通させることで行われ、このようにプラグ3がコンセント21に接触導通された状態では、プラグ3の栓刃側が感電防止用リブ22dで囲繞され、ボディ3cと感電防止用リブ22dとの隙間には指が入り込めないようになっている。したがって、接続作業時に不意に指がボディ3cから平型栓刃3a,3b側へ滑ったとしても、指がプラグ3の栓刃3a,3bよりも先に感電防止用リブ22dに当たることになるから、指先が平型栓刃3a,3bに触れることがなくなり、これにより、使用者がプラグの接続作業中に感電してしまうことを防ぐことができる。また、プラグの取り外しの際においても、上記の感電防止用リブ22dによって、指先が平型栓刃3a,3bに触れることが防止されるので、プラグの接続時と同様に使用者が感電してしまうことを防ぐことができる。
以上述べたように、本実施形態のコンセント21によれば、プラグの挿抜時にプラグの栓刃に指先が触れることが無くなるので、コンセントに接触導通された状態のプラグの栓刃に指先が触れて、感電してしまうことを防止することができる。
尚、本実施形態では、接地極有りのA型プラグに対応する栓刃挿入口を2組備えたコンセントを示しているが、本実施形態のコンセントは、上記のようなコンセントに限られるものではなく、CEE型プラグ等、様々なプラグ用の栓刃挿入口を備えるコンセントとしてもよい。この点は、下記の実施形態5,6についても同様である。
(実施形態5)
ところで、上記実施形態4では、図3(a)に示すような一般的に用いられるプラグ3の大きさに対応して感電防止用リブ22dが形成されているので、たとえば図3(b)に示すような、プラグ3よりも大型のACアダプタ30では、プラグ3と同様にA型の平型栓刃30a,30bを有していてもコンセント21に接続できないという問題がある。つまり、このようなACアダプタ30の場合、ボディ30cが感電防止用リブ22dの内形よりも大きいために、接続の際にはボディ30cの先端面(栓刃30a,30bが設けられている面)に感電防止用リブ22dが当接することになり、これにより、平型栓刃30a,30bの器体22内への挿入量が少なくなって、十分な接触導通が図れなくなってしまうのである。
ところで、上記実施形態4では、図3(a)に示すような一般的に用いられるプラグ3の大きさに対応して感電防止用リブ22dが形成されているので、たとえば図3(b)に示すような、プラグ3よりも大型のACアダプタ30では、プラグ3と同様にA型の平型栓刃30a,30bを有していてもコンセント21に接続できないという問題がある。つまり、このようなACアダプタ30の場合、ボディ30cが感電防止用リブ22dの内形よりも大きいために、接続の際にはボディ30cの先端面(栓刃30a,30bが設けられている面)に感電防止用リブ22dが当接することになり、これにより、平型栓刃30a,30bの器体22内への挿入量が少なくなって、十分な接触導通が図れなくなってしまうのである。
本実施形態のコンセント23は、かかる問題を解決するためのものであり、図13(a),(b)に示すように、長尺の略直方体状の器体24と、器体24の前面に開閉自在に被着される前面カバー25とで構成されている。
器体24は、上記実施形態4と同様に、耐トラッキング性に優れる合成樹脂(ユリア樹脂やPTB等)を用いて、上記取付枠4(図14参照)に、該取付枠4の開口窓4aから器体22の前面が露出する形で最大3個まで連設して取り付けることができるように寸法設定された単位寸法の埋込配線器具の3個分に相当する寸法に形成されている。また、器体24の前面には、図14に示すように、一対の平型栓刃とピン型栓刃とを有する接地極付きのA型プラグの各栓刃(図示せず)がそれぞれ挿入される一対の平型栓刃挿入口24a,24bと、ピン型栓刃挿入口24cとが長手方向に一組ずつ形成されており、器体24内には、各栓刃に対応する刃受が収納されている。
また、器体24の前面の長手方向一端側(図14における上端側)には、短手方向に離間した第1のリブ24dと第2のリブ24eが一体に突設されており、第2のリブ24eと対向しない第1のリブ24dの面(図14における左側面)には、第1の軸受け部(図示せず)が形成されており、第1のリブ24dと対向しない第2のリブ24eの面(図14における右側面)には、第2の軸受け部24fが形成されている。これら第1の軸受け部(図示せず)と第2の軸受け部24fは、ともに略円形状の凹部からなり、同軸上に配置されている。
前面カバー25は、図14に示すように、絶縁性を有する合成樹脂を用いて、器体24の前面を覆う大きさの略長方形の平板状に形成されており、長手方向両端側には、コンセント23の栓刃挿入口24a〜24cの組をそれぞれ露出させる一対の矩形状の窓孔25a,25aが形成されている。ここで、窓孔25aの大きさは、図3(a)に示すような一般的に用いられる接地極無しのA型プラグ3や、図示しない接地極有りのA型プラグ等をコンセント23に差し込める程度の大きさに形成されている。
また、前面カバー25の各窓孔25aの周辺部には前方へ突出してコンセント23に接続されたプラグを囲繞する矩形枠状の感電防止用リブ25bが一体に形成されており、感電防止用リブ25bは、その内周面とコンセント23に接触導通されたプラグの外周面との隙間が、指が入り込めない程度の大きさとなるように形成されている。
さらに、前面カバー25の長手方向の一端(図14における上端)には、器体24の第1のリブ24dが挿通される第1の切欠部25cと、第2のリブ24eが挿通される第2の切欠部25dとが形成されている。第1の切欠部25cの内側面(図14における左側面)には、第1の軸受け部(図示せず)に前面カバー25の短手方向を回転軸として回動自在に支持される第1の軸部25eが一体に突設されており、第2の切欠部25dの内側面(図14における右側面)には、第2の軸受け部24fに前面カバー25の短手方向を回転軸として回動自在に支持される第2の軸部(図示せず)が一体に突設されている。これら第1の軸部25eと第2の軸部(図示せず)は、ともに円柱状の突起からなり、同軸上に配置されている。
そして、前面カバー25は、図15(a),(b)に示すように、第1の軸部25eと第2の軸部(図示せず)を、器体24の第1の軸受け部(図示せず)と第2の軸受け部24fにそれぞれ回動自在に支持させることで器体24に取り付けられる。つまり、前面カバー25は、上記2つの軸部と該軸部に対応する上記軸受け部とで構成される枢支機構により、器体24の前面に開閉自在に被着されることになる。
以上により構成された本実施形態のコンセント23は、図13(a)に示す前面カバー25を閉じた状態と、図13(b)に示す前面カバー25を開いた状態との2つの状態を選択して使用することができるようになっている。
ここで、図13(a)に示す前面カバー25を閉じた状態では、前面カバー25の各窓孔25aからコンセント23の前面に設けられた栓刃挿入口24a〜24cが露出し、コンセント23にプラグを接続した際には、プラグが感電防止用リブ25bによって囲繞されることになるので、上記実施形態4と同様に、プラグの挿抜時にプラグの栓刃に指先が触れることが無くなり、これにより、コンセントの刃受に接触導通されているプラグの栓刃に指先が触れて感電してしまうことを防止することができる。
一方、図13(b)に示す前面カバー25を開いた状態では、コンセント23の前面がプレート18の開口部19aからのみ露出した状態となり、コンセント23の前面に感電防止用リブ25bが配置されていない状態となっているので、図3(b)に示すACアダプタ30のような大型のプラグであってもコンセント23に接続することが可能になる。
つまり、本実施形態のコンセント23によれば、前面カバー25を閉じた状態では、上記実施形態4と同様に、使用者の感電を防止でき、前面カバー25を開いた状態では、感電防止用リブ25b内に入らない形状のプラグのコンセント23への接続を行えるのである。しかも、前面カバー25を開け閉めするだけの簡単な作業でコンセント23の使用状態を選択することができるから、プラグの形状に応じてコンセントを交換したりする手間を省くことができるのである。
ところで、本実施形態のコンセント23においては、上述したように、前面カバー25を器体24に取り付ける枢支機構が、軸部と軸受け部の組を2組有しているものであるが、上記実施形態2で述べたように、枢支機構の軸部と軸受け部の組を少なくとも4組設けるようにして、前面カバー25を器体24に強固に取り付けるようにしてもよい。このようにすれば、プラグの引抜時にプラグが前面カバー25に当たって、前面カバー25の回転軸方向の衝撃が前面カバー25に加えられた際にも、前面カバー25が器体24から外れてしまうことを防止できる。
(実施形態6)
上記実施形態5によれば、感電防止用リブ25bを設けたことによって、プラグの挿抜時に使用者が感電してしまうことを防止できるが、感電防止用リブ25bは、図15(b)に示すように前面カバー25の前面から突出しているため、このような感電防止用リブ25bの角に身体をぶつけてけがをするおそれがある。特に、埋込型のコンセントは施工面の低い位置(たとえば足元)に設置されることが多いため、足を感電防止用リブ25bにぶつけてけがをするおそれがある。
上記実施形態5によれば、感電防止用リブ25bを設けたことによって、プラグの挿抜時に使用者が感電してしまうことを防止できるが、感電防止用リブ25bは、図15(b)に示すように前面カバー25の前面から突出しているため、このような感電防止用リブ25bの角に身体をぶつけてけがをするおそれがある。特に、埋込型のコンセントは施工面の低い位置(たとえば足元)に設置されることが多いため、足を感電防止用リブ25bにぶつけてけがをするおそれがある。
本実施形態のコンセント26は、かかる問題を解決するためのものである。本実施形態のコンセント26では、図16(a),(b)に示すように、器体24と、器体24の前面に開閉自在に被着される前面カバー27とで構成される点は、上記実施形態5のコンセント23と同様であるが、前面カバー27の構成が、実施形態5の前面カバー25と異なっている。尚、その他の構成は上記実施形態5と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
前面カバー27は、図17に示すように、絶縁性を有する合成樹脂を用いて、器体24の前面を覆う大きさの略長方形の平板状に形成されるとともに、上記実施形態5の前面カバー25よりも肉厚に形成されている。また、前面カバー27の外側面は、図18(b)に示すように、前端側から後端側へ行くにつれて外方へ突出するテーパ状に形成されている。
この前面カバー27の中央部には、コンセント26の栓刃挿入口24a〜24cの組をそれぞれ露出させる一対の矩形状の窓孔27a,27aが形成されている。窓孔27aの大きさは、窓孔27aの内周面とコンセント26に接触導通されたプラグの外周面との隙間に指が入り込めない程度の大きさに形成されている。つまり、本実施形態では、前面カバー27の前面側の部位が感電防止用リブ27bとなっており、その外側面がテーパ状となっているのである。
一方、前面カバー27の長手方向の一端(図17における上端)には、器体24の第1のリブ24dが挿通される第1の切欠部27cと、第2のリブ24eが挿通される第2の切欠部27dとが形成されている。第1の切欠部27cの内側面(図17における左側面)には、第1の軸受け部(図示せず)に前面カバー27の短手方向を回転軸として回動自在に支持される第1の軸部27eが一体に突設されており、第2の切欠部27dの内側面(図17における右側面)には、第2の軸受け部24fに前面カバー27の短手方向を回転軸として回動自在に支持される第2の軸部(図示せず)が一体に突設されている。これら第1の軸部27eと第2の軸部(図示せず)は、ともに円柱状の突起からなり、同軸上に配置されている。
そして、前面カバー27は、図18(a)に示すように、第1の軸部27eと第2の軸部(図示せず)を、器体24の第1の軸受け部(図示せず)と第2の軸受け部24fにそれぞれ回動自在に支持させることで取り付けられる。つまり、前面カバー27は、上記軸部と上記軸受け部とで構成される枢支機構により、器体24の前面に開閉自在に被着されることになる。
以上により構成された本実施形態のコンセント26は、上記実施形態5と同様に、図16(a)に示す前面カバー27を閉じた状態と、図16(b)に示す前面カバー27を開いた状態との2つの状態を選択して使用することができるようになっている。
したがって、本実施形態のコンセント26によれば、上記実施形態5と同様の効果を得ることができ、加えて、感電防止用リブ27bの外側面が尖った角のないテーパ状となっているので、感電防止用リブ27bに足等が当たった際にけがをすることを防止できる。
尚、このように感電防止用リブの外側面をテーパ状にする点を上記実施形態4の構成に採用してもよい。また尚、本実施形態においても、実施形態5で述べたように、枢支機構の軸部と軸受け部の組を4組設けるようにしてもよい。
1 コンセント用プレート
10 プレート本体
10a 窓孔
10b 感電防止用リブ
2 コンセント
20a,20b 平型栓刃挿入口
20c ピン型栓刃挿入口
10 プレート本体
10a 窓孔
10b 感電防止用リブ
2 コンセント
20a,20b 平型栓刃挿入口
20c ピン型栓刃挿入口
Claims (5)
- プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口を前面に備えるコンセントの前面側に取り付けられるプレート本体を有し、プレート本体には、コンセントの栓刃挿入口を露出させる窓孔と、窓孔の周辺部から前方へ突出して栓刃挿入口に栓刃を挿入した状態のプラグを囲繞する感電防止用リブとが形成され、感電防止用リブの内周面と前記状態のプラグの外周面との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されていることを特徴とするコンセント用プレート。
- プレート本体は、コンセントの前面を露出させる開口部を有してコンセントの前面側に取り付けられる取付プレートと、取付プレートの前面に開閉自在に被着されるプレートカバーとを備え、窓孔及び感電防止用リブはプレートカバーに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンセント用プレート。
- プレートカバーは枢支機構により取付プレートに被着されており、枢支機構は、取付プレートとプレートカバーのいずれか一方にそれぞれ同軸となるように少なくとも4つ設けられた軸部と、残る他方に設けられて各軸部を回動自在に支持する軸受け部とで構成されていることを特徴とする請求項2に記載のコンセント用プレート。
- 感電防止用リブの外側面は、前端側から後端側へ行くにつれて外方へ突出するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンセント用プレート。
- プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口を前面に備える器体と、器体の前面に開閉自在に被着される前面カバーとを有し、前面カバーには、器体の栓刃挿入口を露出させる窓孔と、窓孔の周辺部から前方へ突出して栓刃挿入口に栓刃を挿入した状態のプラグを囲繞する感電防止用リブとが形成され、感電防止用リブの内周面と前記状態のプラグの外周面との隙間は、指が入り込めない程度の大きさに形成されていることを特徴とするコンセント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005130080A JP2006310041A (ja) | 2005-04-27 | 2005-04-27 | コンセント用プレート、及びコンセント |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005130080A JP2006310041A (ja) | 2005-04-27 | 2005-04-27 | コンセント用プレート、及びコンセント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006310041A true JP2006310041A (ja) | 2006-11-09 |
Family
ID=37476709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005130080A Withdrawn JP2006310041A (ja) | 2005-04-27 | 2005-04-27 | コンセント用プレート、及びコンセント |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006310041A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011040234A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 直流コンセント |
JP2011040233A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 直流コンセント |
JP2015165733A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 床用配線器具 |
-
2005
- 2005-04-27 JP JP2005130080A patent/JP2006310041A/ja not_active Withdrawn
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