JP2003318510A - インピーダンス検査用積層板及びその製造方法並びにインピーダンス検査用積層板のインピーダンス測定方法 - Google Patents

インピーダンス検査用積層板及びその製造方法並びにインピーダンス検査用積層板のインピーダンス測定方法

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JP2003318510A
JP2003318510A JP2002121417A JP2002121417A JP2003318510A JP 2003318510 A JP2003318510 A JP 2003318510A JP 2002121417 A JP2002121417 A JP 2002121417A JP 2002121417 A JP2002121417 A JP 2002121417A JP 2003318510 A JP2003318510 A JP 2003318510A
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Manabu Yamamoto
学 山本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インピーダンスの検査を短時間で行うことが
できるインピーダンス検査用積層板を提供する。 【解決手段】 インピーダンスが測定されるテストパタ
ーン1とグランドパターン2と金属箔3とが絶縁層4を
介して積層された内層回路入り金属箔張り積層板8に、
テストパターン1を露出させるための露出穴5と、グラ
ンドパターン2と金属箔3と絶縁層4とを貫通する貫通
孔6と、グランドパターン2と金属箔3とを電気的に接
続するために貫通孔6の周面に塗布される導電ペースト
7とを設ける。従来のように接続穴の深さを正確に制御
する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波用の多層プ
リント配線板の材料である内層回路入り金属箔張り積層
板を用いたインピーダンス検査用積層板及びその製造方
法並びにこのインピーダンス検査用積層板のインピーダ
ンス測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器等に用いられる多層プリント配
線板は回路(回路パターン)とその回路を伝送する電気
信号とのインピーダンス整合をとることが行なわれてお
り、特に、回路が高周波の信号(高速信号)を伝送する
ための信号回路(信号パターン)である場合はインピー
ダンス整合が重要である。従って、多層プリント配線板
の信号回路はそこを伝送する信号とインピーダンス整合
がとれるように設計されており、また、多層プリント配
線板の信号回路はそのインピーダンス値が設計値から一
定の許容範囲内に収まっているか否かが検査されて製品
化されている。そして、信号回路のインピーダンス値が
設計値から一定の許容範囲外に外れる多層プリント配線
板は不良品として破棄されている。
【0003】多層プリント配線板の内層回路のインピー
ダンス値が設計値から一定の許容範囲内に収まっている
か否かを検査する方法としては、内層回路の信号回路と
は別のテストパターンを設けてそのインピーダンス値を
測定する方法がある。テストパターンのインピーダンス
値は信号回路と同様に所定の一定の値となるように設計
されている。そして、テストパターンのインピーダンス
値を測定し、テストパターンのインピーダンス値が設計
値から一定の許容範囲から外れる多層プリント配線板は
信号回路のインピーダンス値も設計値から一定の許容範
囲外に外れるものと見なし、不良品として破棄するよう
にしている。
【0004】多層プリント配線板は例えばサブトラクテ
ィブ法などで製造される。すなわち、まず、内層回路や
テストパターンやグランド回路(グランドパターン)と
なる複数の回路を内部及び表面に設けたコア材の外側
(表面)にプリプレグを重ね合わせると共にこのプリプ
レグの外側(表面)に金属箔を重ね合わせる。次に、コ
ア材とプリプレグと金属箔を重ね合わせたものを加熱加
圧(積層プレス成形)することによって、プリプレグを
硬化させて絶縁層(誘電体層)を形成すると共にプリプ
レグの硬化によりコア材と絶縁層と金属箔を接着して一
体化する。このようにして最外にベタ面の金属箔を有し
且つ内部に内層回路を有する内層回路入り金属箔張り積
層板を形成する。次に、内層回路入り金属箔張り積層板
に穴あけ加工を施してスルーホールやヴィアホールを形
成した後、メッキ加工を施してスルーホールメッキやヴ
ィアホールメッキを形成し、次に、最外の金属箔にエッ
チング等の回路形成加工を施して外層回路を形成する。
このようにして外層回路と複数の内層回路が絶縁層を介
して積層された多層プリント配線板を形成することがで
きる。尚、内層回路のインピーダンス値が設計値から一
定の許容範囲外に外れる原因としては、上記のような多
層プリント配線板の製造工程において、内層回路のパタ
ーン形成時にエッチングしすぎたり(オーバーエッチン
グ)、積層時の樹脂の流れ不良等で内層回路の間や内層
回路と外層回路の間に形成される絶縁層の厚みが不均一
となったりすることが考えられる。
【0005】上記のように形成される多層プリント配線
板において内層回路のインピーダンス値が設計値から一
定の許容範囲内に収まっているか否かの検査は、外層回
路を形成する前に行なわれるものである。これは、外層
回路を形成した後に内層回路のインピーダンス値の検査
を行なうと、内層回路のインピーダンス値に不良があっ
た場合に、外層回路を形成した付加価値の高い状態で多
層プリント配線板が不良品として破棄されることになっ
て無駄が多くなる恐れがあるからである。
【0006】テストパターンのインピーダンス値を測定
する方法は一般的にTDR(Time Domain Reflection)法
が採用されている。TDR法はプローブとオシロスコー
プとステップパルス発生器とを具備したインピーダンス
測定器を用いて行なわれるものであり、プローブを通じ
てステップパルス発生器で発生させたステップパルスを
テストパターンに入力し、これによりテストパターンで
生じる反射波とステップパルスである進行波とをオシロ
スコープに取り込み、オシロスコープで反射波と進行波
を時分割して反射係数ρを求め、この反射係数ρを用い
てテストパターンのインピーダンス値Zoを次式(1)
により計算して求めるものである。尚、Zrはステップ
パルスの周波数で決まる基準インピーダンスである。
【0007】 Zo=(1+ρ)/(1−ρ)×Zr …(1) このようにしてテストパターンのインピーダンス値を測
定した後、測定したインピーダンス値が設計値から一定
の許容範囲内か外れるかを調べ、インピーダンス値を求
めたテストパターンと同じ層に設けた信号回路の検査を
行なうようにするのであり、外層回路を形成する前にテ
ストパターン及び信号回路のインピーダンス値が設計値
から一定の許容範囲内に収っているかを確認して品質保
証を行なうのである。
【0008】上記のようにTDR法でテストパターンの
インピーダンスを測定する場合、テストパターンに電気
信号であるステップパルスを入力するためにプローブと
テストパターンとを電気的に接続すると共に、インピー
ダンス測定時の電圧の基準(基準電位)となるグランド
パターンとプローブとを電気的に接続する必要がある。
そこで、上記のように形成される内層回路入り金属箔張
り積層板にテストパターンを露出させる加工と、グラン
ドパターンと金属箔とを電気的に接続する加工を施すこ
とによりインピーダンス検査用積層板を形成するように
している。
【0009】図2に従来のインピーダンス検査用積層板
を示す。このインピーダンス検査用積層板は、内層回路
としてテストパターン1と二つのグランドパターン2と
信号回路(図示省略)とを有すると共に両方の表面に金
属箔3を有して形成されている。また、テストパターン
1と上側のグランドパターン2は同層に形成されいると
共にテストパターン1及び上側のグランドパターン2と
下側のグランドパターン2との間には絶縁層4が形成さ
れている。また、上側のグランドパターン2と上側の金
属箔3の間及び下側のグランドパターン2と下側の金属
箔3の間にもそれぞれ絶縁層4が形成されている。
【0010】また、インピーダンス検査用積層板には露
出穴5及び二つの接続穴20が形成されている。露出穴
5は上側の金属箔3の表面からテストパターン1の端子
1aの表面にまで至るものであって、これにより、テス
トパターン1の端子1aが上側の金属箔3の表面におけ
る露出穴5の開口から露出されている。また、一方の接
続穴20は上側の金属箔3の表面から下側のグランドパ
ターン2の表面にまで至る穴で形成されており、他方の
接続穴20は上側の金属箔3の表面から上側のグランド
パターン2の表面にまで至る穴で形成されている。この
ような露出穴5及び接続穴20は内層回路入り金属箔張
り積層板8に対して研磨による座繰り加工を行うことに
より形成されるものである。そして、接続穴20に設け
た半田21により上側の金属箔3と上下両方のグランド
パターン2とを半田付けすることによって、上側の金属
箔3と上下両方のグランドパターン2とが電気的に接続
されている。
【0011】このように形成されるインピーダンス検査
用積層板において、テストパターン1のインピーダンス
値を測定するにあたっては、プローブ10を上側からイ
ンピーダンス検査用積層板に近づけることによって、プ
ローブ10のシグナル端子11を露出穴5に挿入してシ
グナル端子11の先端をテストパターン1の端子1aに
接触させると共に露出穴5の周辺において上側の金属箔
3の表面にプローブ10のグランド端子12を接触さ
せ、この状態でシグナル端子11を通じてテストパター
ン1にステップパルスを入力し、グランドパターン2を
電圧の基準(基準電位)として上記のTDR法を行なう
ものである。この時、金属箔3とグランドパターン2と
は電気的に接続されているために、金属箔3に溜まって
いる静電気がグランドパターン2に流れて金属箔3の除
電が行なわれているものであり、これにより、ノイズが
少ない状態でインピーダンスを測定することができると
共に静電気によるインピーダンス測定器の破損を防止す
ることができるものである。
【0012】そして、テストパターン1のインピーダン
ス値を測定した後、測定したテストパターン1のインピ
ーダンス値が設計値から一定の許容範囲内か外れるかを
調べ、許容範囲内であったインピーダンス検査用積層板
のみに上記のような外層回路形成を施して多層プリント
配線板を形成するものであり、許容範囲外であったイン
ピーダンス検査用積層板には外層回路形成を施さずに破
棄するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにインピー
ダンス検査用積層板は、テストパターン1の端子1aの
表面やグランドパターン2の表面が露出穴5の底面や接
続穴20の底面に露出されるものである。従って、テス
トパターン1の端子1aの表面やグランドパターン2の
表面が完全に露出し、且つテストパターン1の端子1a
やグランドパターン2が傷付いたり破損したりしないよ
うに、露出穴5や接続穴20の深さを正確に制御しなけ
ればならないが、研磨による座繰り加工で露出穴5や接
続穴20の深さを正確に制御するのは非常に難しくて手
間がかかるものであり、しかも、上側の金属箔3と上下
両方のグランドパターン2とを半田付けにより接続して
いるために半田を熱溶融させるための手間も要するもの
であり、インピーダンス検査用積層板の生産性が低くな
ってインピーダンスの検査を短時間で行うことができな
いという問題があった。
【0014】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インピーダンスの検査を短時間で行うことができ
るインピーダンス検査用積層板及びその製造方法並びに
インピーダンス検査用積層板のインピーダンス測定方法
を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
インピーダンス検査用積層板は、インピーダンスが測定
されるテストパターン1とグランドパターン2と金属箔
3とが絶縁層4を介して積層された内層回路入り金属箔
張り積層板8に、テストパターン1を露出させるための
露出穴5と、グランドパターン2と金属箔3と絶縁層4
とを貫通する貫通孔6と、グランドパターン2と金属箔
3とを電気的に接続するために貫通孔6の周面に塗布さ
れる導電ペースト7とを設けて成ることを特徴とするも
のである。
【0016】本発明の請求項2に係るインピーダンス検
査用積層板の製造方法は、インピーダンスが測定される
テストパターン1とグランドパターン2と金属箔3とが
絶縁層4を介して積層された内層回路入り金属箔張り積
層板8に、テストパターン1を露出させるための露出穴
5を形成すると共に上記内層回路入り金属箔張り積層板
8にグランドパターン2と金属箔3と絶縁層4とを貫通
する貫通孔6を形成し、グランドパターン2と金属箔3
とを電気的に接続するために貫通孔6の周面に導電ペー
スト7を塗布することを特徴とするものである。
【0017】本発明の請求項3に係るインピーダンス検
査用積層板の製造方法は、請求項2に加えて、レーザに
よる座繰り加工で露出穴5を形成することを特徴とする
ものである。
【0018】本発明の請求項4に係るインピーダンス検
査用積層板のインピーダンス測定方法は、請求項1に記
載のインピーダンス検査用積層板のインピーダンスを測
定する方法であって、インピーダンス測定用のプローブ
10のシグナル端子11を露出穴5に挿入してテストパ
ターン1に接触させると共に上記プローブ10のグラン
ド端子12を金属箔3に接触させ、シグナル端子11を
介してテストパターン1に電気信号を入力することを特
徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0020】図1に本発明のインピーダンス検査用積層
板を示す。このインピーダンス検査用積層板は、銅箔な
どの導体により形成される内層回路としてテストパター
ン1と二つのグランドパターン2と信号回路(図示省
略)とを有すると共に両方の表面に銅箔等の公知の金属
箔3を有して形成されている。また、テストパターン1
と上側のグランドパターン2は同層に形成されいると共
にテストパターン1及び上側のグランドパターン2と下
側のグランドパターン2との間には絶縁層4が形成され
ている。また、上側のグランドパターン2と上側の金属
箔3の間及び下側のグランドパターン2と下側の金属箔
3の間にもそれぞれ絶縁層4が形成されている。絶縁層
4はエポキシ樹脂含浸ガラス布などの公知のプリプレグ
の硬化物で形成することができる。
【0021】また、インピーダンス検査用積層板には露
出穴5及び貫通孔6が形成されている。露出穴5は上側
の金属箔3の表面からテストパターン1の端子1aの表
面にまで至るものであって、これにより、テストパター
ン1の端子1aが上側の金属箔3の表面における露出穴
5の開口から露出されている。貫通孔6はテストパター
ン1を外れた(避けた)位置においてインピーダンス検
査用積層板を厚み方向に貫通するものであって、上側の
金属箔3の表面から下側の金属箔3の表面にまで至る孔
で形成されている。従って、貫通孔6は全てのグランド
パターン2と全ての絶縁層4と全ての金属箔3を貫通す
るように形成され、且つグランドパターン2は貫通孔6
の周面(壁面)に露出されることになる。
【0022】このような露出穴5及び貫通孔6は内層回
路入り金属箔張り積層板8に対して加工を行うことによ
り形成されるものである。内層回路入り金属箔張り積層
板8は例えば次のようにして形成することができる。ま
ず、一枚あるいは複数枚のプリプレグを介在して二枚の
金属箔を重ね合わせると共にこの重ね合わせたものを加
熱加圧することによって、プリプレグを硬化させて絶縁
層4を形成すると共にプリプレグの硬化により絶縁層4
と金属箔を接着して一体化して両面金属箔張り積層板を
形成する。次に、両面金属箔張り積層板の一方(上側)
の金属箔にエッチング等の回路形成工程を施してテスト
パターン1と信号回路(図示省略)とを形成すると共に
テストパターン1と信号回路以外の金属箔で一方(上
側)のグランドパターン2を形成する。また、両面金属
箔張り積層板の他方(下側)の金属箔は他方(下側)の
グランドパターン2とする。このようにして絶縁層4の
表面にテストパターン1とグランドパターン2とを有す
るコア材を形成する。次に、コア材の各グランドパター
ン2の外側に新たにプリプレグを重ねると共にこのプリ
プレグの外側に新たな金属箔3を重ねる。次に、コア材
とプリプレグと金属箔3を重ね合わせたものを加熱加圧
することによって、プリプレグを硬化させて絶縁層4を
形成すると共にプリプレグの硬化によりコア材と絶縁層
4と金属箔3を接着して一体化する。このようにして最
外層にベタ面の金属箔3を有し且つ内部に内層回路とし
てテストパターン1と信号回路及びグランドパターン2
を有する内層回路入り金属箔張り積層板8を形成する。
この後、ドリル加工やレーザ加工等により内層回路入り
金属箔張り積層板8に貫通孔6や露出穴5を形成するの
である。
【0023】そして、グランドパターン2が露出する貫
通孔6の周面から上下の金属箔3の貫通孔6の開口縁部
にまで導電ペースト7を塗布することによって、導電ペ
ースト7で上下のグランドパターン2と上下の金属箔3
とを電気的に接続する。このようにして本発明のインピ
ーダンス検査用積層板を形成することができる。導電ペ
ースト7は合成樹脂と導電性金属微粒子との混合物であ
って、例えば、エポキシ樹脂などに銀粉やカーボン粉や
銅粉などを配合したものを用いることができる。
【0024】そして、本発明のインピーダンス検査用積
層板は、内層回路入り金属箔張り積層板8にグランドパ
ターン2と金属箔3と絶縁層4とを貫通する貫通孔6を
形成し、貫通孔6の周面に導電ペースト7を塗布してグ
ランドパターン2と金属箔3とを電気的に接続するの
で、従来のように接続穴20の深さを正確に制御する必
要がなく、貫通孔6の形成に手間がかからないものであ
る。しかも、導電ペースト7を用いることにより、従来
のように半田を用いる場合に比べて熱溶融させるための
手間が必要ないものである。従って、従来に比べてイン
ピーダンス検査用積層板を製造する際の作業時間を短縮
することができ、インピーダンス検査用積層板の生産性
を高くすることができるものである。
【0025】上記の露出穴5は炭酸ガスレーザ等のレー
ザによる座繰り加工で形成するのが好ましい。レーザに
よる露出穴5の座繰り加工はレーザのエネルギー等を調
整することにより露出穴5の深さの制御が簡単に行える
ものである。従って、研磨による座繰り加工に比べて露
出穴5の深さの制御に手間や時間を要さないものであ
り、これにより、インピーダンス検査用積層板の生産性
がさらに向上するものである。
【0026】尚、具体的な一例を示すと、従来では露出
穴5及び接続穴20の形成に約12分、半田付けするの
に約3分かかっていたが、本発明では露出穴5の形成に
4分、貫通孔6の形成に10秒、導電ペースト7の塗布
に20秒かかるものであり、従来に比べて本発明は約3
分の1に時間を短縮することができた。
【0027】本発明のインピーダンス検査用積層板のイ
ンピーダンスの検査は従来と同様にして行うことができ
る。すなわち、プローブ10を上側からインピーダンス
検査用積層板に近づけることによって、プローブ10の
シグナル端子11を露出穴5に挿入してシグナル端子1
1の先端をテストパターン1の端子1aに接触させると
共に露出穴5の周辺において上側の金属箔3の表面にプ
ローブ10のグランド端子12を接触させ、この状態で
シグナル端子11を通じてテストパターン1にステップ
パルスを入力し、グランドパターン2を電圧の基準(基
準電位)として上記のTDR法を行なうものである。こ
の時、金属箔3とグランドパターン2とは電気的に接続
されているために、金属箔3に溜まっている静電気がグ
ランドパターン2に流れて金属箔3の除電が行なわれて
いるものであり、これにより、ノイズが少ない状態でイ
ンピーダンスを測定することができると共に静電気によ
るインピーダンス測定器の破損を防止することができる
ものである。
【0028】このようにしてテストパターン1のインピ
ーダンス値を測定した後、測定したテストパターン1の
インピーダンス値が設計値から一定の許容範囲内か外れ
るかを調べ、許容範囲内であったインピーダンス検査用
積層板のみに上記のような外層回路形成を施して多層プ
リント配線板を形成するものであり、許容範囲外であっ
たインピーダンス検査用積層板には外層回路形成を施さ
ずに破棄するものである。
【0029】そして、本発明では上記のようにインピー
ダンス検査用積層板の生産性を従来より高くすることが
できるので、インピーダンス検査用積層板の製造開始か
らインピーダンスの検査終了までの時間を従来のものよ
りも短縮することができ、インピーダンスの検査を短時
間で行うことができるものである。
【0030】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、インピーダンスが測定されるテストパターンとグラ
ンドパターンと金属箔とが絶縁層を介して積層された内
層回路入り金属箔張り積層板に、テストパターンを露出
させるための露出穴と、グランドパターンと金属箔と絶
縁層とを貫通する貫通孔と、グランドパターンと金属箔
とを電気的に接続するために貫通孔の周面に塗布される
導電ペーストとを設けるので、従来のように接続穴の深
さを正確に制御する必要がなく、貫通孔の形成に手間が
かからないものであり、しかも、導電ペーストを用いる
ことにより、従来のように半田を用いる場合に比べて熱
溶融させるための手間が必要ないものであり、従って、
従来に比べてインピーダンス検査用積層板を製造する際
の作業時間を短縮することができ、インピーダンス検査
用積層板の生産性を高くすることができるものであり、
これにより、インピーダンスの検査を短時間で行うこと
ができるものである。
【0031】また本発明の請求項2の発明は、インピー
ダンスが測定されるテストパターンとグランドパターン
と金属箔とが絶縁層を介して積層された内層回路入り金
属箔張り積層板に、テストパターンを露出させるための
露出穴を形成すると共に上記内層回路入り金属箔張り積
層板にグランドパターンと金属箔と絶縁層とを貫通する
貫通孔を形成し、グランドパターンと金属箔とを電気的
に接続するために貫通孔の周面に導電ペーストを塗布す
るので、従来のように接続穴の深さを正確に制御する必
要がなく、貫通孔の形成に手間がかからないものであ
り、しかも、導電ペーストを用いることにより、従来の
ように半田を用いる場合に比べて熱溶融させるための手
間が必要ないものであり、従って、従来に比べてインピ
ーダンス検査用積層板を製造する際の作業時間を短縮す
ることができ、インピーダンス検査用積層板の生産性を
高くすることができるものであり、これにより、インピ
ーダンスの検査を短時間で行うことができるものであ
る。
【0032】また本発明の請求項3の発明は、レーザに
よる座繰り加工で露出穴を形成するので、レーザのエネ
ルギーを調整することにより露出穴の深さの制御が簡単
に行えるものであり、従って、研磨による座繰り加工に
比べて露出穴の深さの制御に手間や時間を要さないもの
であり、これにより、インピーダンス検査用積層板の生
産性をさらに向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 テストパターン 2 グランドパターン 3 金属箔 4 絶縁層 5 露出穴 6 貫通孔 7 導電ペースト 8 内層回路入り金属箔張り積層板 10 プローブ 11 シグナル端子 12 グランド端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 W X Fターム(参考) 2G028 AA02 AA04 BC01 CG08 DH05 HM05 5E317 AA02 AA24 BB02 BB12 CC17 CD29 CD32 GG16 5E346 AA12 AA15 AA42 BB02 BB04 CC04 CC09 CC32 DD32 EE01 EE09 EE13 FF18 GG15 GG19 GG22 GG28 GG32 HH03 HH33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インピーダンスが測定されるテストパタ
    ーンとグランドパターンと金属箔とが絶縁層を介して積
    層された内層回路入り金属箔張り積層板に、テストパタ
    ーンを露出させるための露出穴と、グランドパターンと
    金属箔と絶縁層とを貫通する貫通孔と、グランドパター
    ンと金属箔とを電気的に接続するために貫通孔の周面に
    塗布される導電ペーストとを設けて成ることを特徴とす
    るインピーダンス検査用積層板。
  2. 【請求項2】 インピーダンスが測定されるテストパタ
    ーンとグランドパターンと金属箔とが絶縁層を介して積
    層された内層回路入り金属箔張り積層板に、テストパタ
    ーンを露出させるための露出穴を形成すると共に上記内
    層回路入り金属箔張り積層板にグランドパターンと金属
    箔と絶縁層とを貫通する貫通孔を形成し、グランドパタ
    ーンと金属箔とを電気的に接続するために貫通孔の周面
    に導電ペーストを塗布することを特徴とするインピーダ
    ンス検査用積層板の製造方法。
  3. 【請求項3】 レーザによる座繰り加工で露出穴を形成
    することを特徴とする請求項2に記載のインピーダンス
    検査用積層板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のインピーダンス検査用
    積層板のテストパターンのインピーダンスを測定する方
    法であって、インピーダンス測定用のプローブのシグナ
    ル端子を露出穴に挿入してテストパターンに接触させる
    と共に上記プローブのグランド端子を金属箔に接触さ
    せ、シグナル端子を介してテストパターンに電気信号を
    入力することを特徴とするインピーダンス検査用積層板
    のインピーダンス測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521074A (ja) * 2007-03-10 2010-06-17 サンミナ−エスシーアイ コーポレーション 内蔵型容量性積層体
JP2012185868A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Nhk Spring Co Ltd フレキシャ及びこれを備えたヘッドサスペンション
US11285700B2 (en) * 2016-03-10 2022-03-29 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Multilayer laminate and method for producing multilayer printed wiring board using same

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