JP2003317907A - セラミックヒータ - Google Patents
セラミックヒータInfo
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Abstract
ルーホール導体を充填できない部分が空隙として残りや
すく、セラミック体とスルーホール導体の熱膨張差によ
って、使用中の熱サイクルの疲労に起因したクラックが
発生しやすい。 【解決手段】発熱抵抗体2を埋設したセラミック体1
と、該セラミック体1に形成されたスルーホール4に充
填されたスルーホール導体5を介して上記発熱抵抗体2
と電気的に接続された電極パッド6と、該電極パッド6
にリード部材7を取着してなるセラミックヒータにおい
て、上記スルーホール4は電極パッド6側に向かって径
が大きくなるテーパ状をなし、内周面がスルーホール4
の中心軸に対して3°以上傾いている。
Description
検知センサ加熱用ヒータや気化器用ヒータ、半田ごて用
ヒータなどに使用するセラミックヒータに関するもので
ある。
の自動車用のヒータとして図4(a)に示すような円柱
状のセラミックヒータが多用されており、例えば、アル
ミナを主成分とするセラミック体21中に、W、Re、
Mo等の高融点金属からなる発熱抵抗体22が埋設さ
れ、該発熱抵抗体22の端部に形成されたリード引出部
23に電極パッド26を介してリード部材27が接続さ
れている(特開昭63−9860号、63−58479
号公報等参照)。
場合は、例えば同図(b)に示すようにセラミック芯材
31とセラミックグリーンシート30を用意し、セラミ
ックグリーンシート30の一方面にW、Re、Mo等の
高融点金属のペーストを印刷して発熱抵抗体22とリー
ド引出部23を形成した後、これらを形成した面が内側
となるようにセラミックグリーンシート30を上記セラ
ミック芯材31の周囲に巻付け、全体を焼成一体化した
後、リード部材を取着することにより得ることができ
る。
には、図4(c)に示すように発熱抵抗体22に直接リ
ード引出部23が接続され、該リード引出部23の末端
にスルーホール24が形成され、電極パッド26と該リ
ード引出部23がスルーホール24に充填されたスルー
ホール導体25にて電気的に接続されている。
耐熱金属材料からなるメッキ層28を形成し、ロウ材2
9によってFe−Ni合金やNi、Cr等を含有する耐
熱金属材料からなるリード部材27をロウ付けして接合
し、このリード部材27から通電することにより発熱抵
抗体22が発熱する仕組みである。
ド26と電極引出部23の間に、直径0.2〜0.6m
mの円筒状に形成されており、ロウ材等のスルーホール
導体25が充填されている。
ホール24に充填したスルーホール導体25の持つ表面
張力によってスルーホール24に十分に充填することが
できず、スルーホール24内にスルーホール導体25を
充填できない部分が空隙として残り、セラミック体21
とスルーホール導体25の熱膨張差によって、使用中の
熱サイクルの疲労に起因したクラックが発生するという
問題があった。
空隙によってリード引出部23と電極パッド26との導
通が確保できないという欠点を有していた。導通が確保
できたとしても、スルーホール導体25の抵抗が増加し
耐久性が劣化するという問題があった。
でその径方向の面積が0.02mm 2程度と小さいた
め、この部分の抵抗値が増加し所望の抵抗値を得ること
ができない、また、抵抗値を下げるためにスルーホール
24の容積を大きくすると、積層時にスルーホール24
に充填されたスルーホール導体25にクラックが入ると
いう問題があった。
トを注入する際、セラミックグリーンシート30との熱
膨張差があるために、焼成後にクラックが入りやすいと
いう問題もあった。
タは、発熱抵抗体を埋設したセラミック体と、該セラミ
ック体に形成されたスルーホールに充填されたスルーホ
ール導体を介して上記発熱抵抗体と電気的に接続された
電極パッドと、該電極パッドにリード部材を取着してな
るセラミックヒータにおいて、上記スルーホールは電極
パッド側に向かって径が大きくなるテーパ状をなし、内
周面がスルーホールの中心軸に対して3°以上傾いてい
ることを特徴とする。
スルーホールの電極パッド側の面積が電極パッドの面積
の0.2〜20%であることを特徴とする。
スルーホールを電極パッド1個に対し2個以上形成する
ことを特徴とする。
側が長円形状をなすことを特徴とする。
く形成し、該スルーホールの電極パッド側の長円形状の
アスペクト比が1.5〜50であることを特徴とする。
る空隙の直径が100μm以下であることを特徴とす
る。
スルーホールは電極パッド側に向かって径が大きくなる
テーパ状をなし、内周面をスルーホールの中心軸に対し
て3°以上傾けることにより、スルーホールの中に充填
するスルーホール導体がテーパに沿って滑るように充填
されるため、空隙が生じることを防止し、熱サイクルが
加わった際にもこの空隙からクラック等の欠陥を発生す
ることはなく、耐久性の高いセラミックヒータを得るこ
とができる。
ば、上記スルーホールの電極パッド側の面積を電極パッ
ドの面積の0.2〜20%とすることにより、スルーホ
ール付近でセラミック芯材とセラミックシートの間で密
着不良が発生することなく、低抵抗な接続が可能とな
り、耐久性の高いセラミックヒータを得ることができ
る。
ば、上記スルーホールを電極パッド1個に対し2個以上
形成することにより、万一1個のスルーホールで接続不
良が発生してももう一方のスルーホールで導通を確保で
きるので、信頼性の高いセラミックヒータを得ることが
できる。
よれば、電極パッド側が長円形状をなすとともに、発熱
抵抗体側が円形状をなすことにより、クラックの発生を
防止し、発熱抵抗体側の面積を大きくして確実に導通を
確保することができる。
よれば、上記スルーホールの電極パッド側の長円形状の
アスペクト比を1.5〜50以下とすることにより、電
極引出部と電極パッド間の接続抵抗を低下させ、電極パ
ッド付近の発熱を防止し、耐久性の良好なセラミックヒ
ータを得ることができる。
ば、上記スルーホール導体中に存在する空隙の直径を1
00μm以下とすることにより、スルーホール内の充填
不足に起因する局部的な高抵抗部をなくし、これにより
スルーホール導体の異常発熱による耐久性劣化を防止す
ることができる。
の実施形態を図面に基いて説明する。
施形態を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は同図
(a)の電極パッド部を示す部分断面図、(c)は発熱
抵抗体の欠陥を示す平面図である。
2を埋設したセラミック体1と、該セラミック体1に形
成されたスルーホール4に充填されたスルーホール導体
5を介して上記発熱抵抗体3の端部に設けられたリード
引出部3と電気的に接続された電極パッド6と、該電極
パッド6にリード部材7を取着してなる。
ックス、窒化珪素質セラミックス、窒化アルミニウム質
セラミックス、炭化珪素質セラミックス等の各種セラミ
ックスからなり、特に、アルミナセラミックスからなる
ことが好ましく、例えば、Al2O3を88〜95重量
%、SiO2を2〜7重量%、CaOを0.5〜3重量
%、MgOを0.5〜3重量%、ZrO2を1〜3重量
%からなるアルミナセラミックスを用いることが好まし
い。Al2O3含有量は88重量%未満となると、ガラス
質が多くなるため通電時のマイグレーションが大きくな
る恐れがある。一方、Al2O3含有量を95重量%を超
えると、セラミック体1中に埋設された発熱抵抗体2の
金属層内に拡散するガラス量が減少し、セラミックヒー
タの耐久性が劣化する恐れがある。
が2〜20mm、長さが40〜200mm程度の円柱状
で、自動車の空燃比センサ加熱用のセラミックヒータと
しては、外径が2〜4mm、長さが40〜65mmとす
ることが好ましい。
設されており、W、Mo、Re等の高融点金属を主成分
とするものであり、図1(c)に示すように発熱抵抗体
2のパターンに欠陥2bが生じた場合、その欠陥部分の
幅tがパターン幅Tの1/2以下とすることが好まし
い。これは、上記欠陥の幅tがパターン幅Tの1/2を
越えると、この部分で局部発熱し、発熱抵抗体2の抵抗
値が大きくなり耐久性が劣化するためである。
抗体2をプリント形成する時に、プリント製版にゴミが
付着したためパターンが欠けてしまったり、異物が混入
し焼成時に焼失したりすることにより発生するものと思
われる。プリントや密着工程で、セラミック体1となる
セラミックグリーンシートを取り扱う工程があるが、こ
の工程の清浄度を向上させるとともに、万一の欠陥の発
生に関して、上記寸法以上の欠陥を取り除くための検査
工程の整備が重要である。
には、上記発熱抵抗体2の発熱長さfが3〜15mmと
なるようにすることが好ましい。この発熱長さfが3m
mより短くなると、通電時の昇温を早くすることができ
るが、セラミックヒータ1の耐久性を低下させる。一
方、15mmより長くすると昇温速度が遅くなり、昇温
速度を早くしようとするとセラミックヒータ1の消費電
力が大きくなる。
におけるリード引出部3を除いた往復パターンの部分の
長さを示す。この発熱長さfは、用途により種々選択さ
れるものである。
ード引出部3が形成されており、図1(b)の断面図が
示すように、発熱抵抗体2の端部に形成されたリード引
出部3にはスルーホール4を介して発熱抵抗体2に通電
するための電極パッド6が形成されている。
図2(a)の断面図、(b)の平面図が示すように電極
パッド6側に向かって径が大きくなるテーパ状をなし、
内周面がスルーホール4の中心軸Aに対して傾斜角度θ
が3°以上であることが重要である。
上とすることにより、上記スルーホール4内にロウ材や
高融点金属粉末を分散したスラリー等のスルーホール導
体5を良好に充填することができる。
が3°以上であると、詳細を後述するようにスルーホー
ル4にスルーホール導体5を充填して電極パッド6を取
着する際、発熱抵抗体2側まで十分に充填できるため、
クラックや空隙が生じることがなく、耐久性の高いセラ
ミックヒータを得ることができる。
と、上記スルーホール4にロウ材や高融点金属を分散し
たスラリー等のスルーホール導体5を充填する際に、こ
れらが十分に充填されず大きな隙間が発生し、この隙間
付近で異常発熱が発生し電極パッド6の抵抗値を増大さ
せ、セラミックヒータの耐久性を低下させてしまう。
角度θは45°以下であることがより好ましく、スルー
ホール4に充填するスルーホール導体5の充填量を少な
くすることによって、より抵抗値が低く、耐久性の高い
セラミックヒータを得ることができる。
6側の面積Bを電極パッド6の面積Cの0.2〜20%
とすることが好ましい。上記面積Bが面積Cの20%よ
り大きくなると、スルーホール4に充填するロウ材等の
スルーホール導体5の量が多くなるので、スルーホール
導体5とセラミック体2との熱膨張差による応力が大き
くなり、使用中の熱サイクルでスルーホール4部分が疲
労し、抵抗値が増大して異常発熱し、セラミックヒータ
の耐久性を劣化させてしまう。一方、0.2未満になる
と、スルーホール4の抵抗値が増加しヒータ通電時に温
度上昇しやすい。さらに、上記面積比率を0.5〜3%
の範囲に設定することがより好ましい。
ド部材7を接合するロウ付け面積によって決まるが6〜
20mm2程度に調整されている。
パッド6に対して2個以上形成することが好ましく、ス
ルーホール4にスルーホール導体5となるロウ材を充填
して電極パッド6を取着した場合、一方のスルーホール
4にスルーホール導体5が十分に充填されていなくて
も、他方のスルーホール4にスルーホール導体5が充填
されていることによって確実に導通を確保できるためで
ある。
(c)の平面図に示すように電極パッド6側が長円形状
をなすことが好ましい。特に大きな電流を流すセラミッ
クヒータに関しては、スルーホール4の大きさを大きく
してスルーホール4部分の抵抗値が大きくならないよう
にする必要がある。しかしながら、円筒もしくは円柱状
のセラミックヒータの場合、製造工程においてセラミッ
ク芯材の周囲にセラミックグリーンシートを周回密着す
るため、スルーホール4の形状を全長方向に短く周方向
に長くすることによって、大きな電流を流すタイプのセ
ラミックヒータにおいても、密着不良等の問題を発生す
ることなくスルーホール4部分での発熱を抑制したセラ
ミックヒータとすることができる。
く形成し、該スルーホール4の長円形状のアスペクト比
を1.5〜50以下とすることが好ましい。スルーホー
ル4をこのように調整することにより、大きな電流を流
すタイプのセラミックヒータにおいても、スルーホール
4部分の抵抗をより低下させ、スルーホール4部分の異
常発熱を防止することができる。ここで、アスペクト比
とは、スルーホールの長径dを短径eで除した値であ
る。
(c)に示すように電極パッド6側、電極引出部3側と
もに長円形状のものでも、図2(d)に示すように電極
パッド6側の形状のみが長円形状のものであってもよ
く、スルーホール導体5とセラミック体1との接合面積
を大きくして、スルーホール導体5とセラミック体1と
の熱膨張差による応力を緩和でき、低抵抗で耐久性の高
いスルーホール4とすることができる。
面に平均厚み20μm以上の高融点金属からなるメッキ
層を形成し、銅ロウ、銀ロウ、金銅ロウ等のロウ材や、
タングステン、モリブデン、レニウム等の高融点金属か
らなるスルーホール導体5が充填され、発熱抵抗体2の
リード引出部3と電気的に接続するように電極パッド6
が取着される。
ル導体5は、空隙5aの径を100μm以下とすること
が好ましく、さらに好ましくは30μm以下とすること
が好ましい。このように、空隙5aを小さくすることに
よりスルーホール4部分の異常発熱を防止し、セラミッ
クヒータの耐久性を向上させることができる。
極パッド6は、その厚みが10〜50μmとすることが
好ましく、長期間の使用においても電極パッド6に取着
するリード部材7の接合強度を高いものとできる。
(b)に示すようにNi、Cr、もしくはこれらを主成
分とする複合材料からなるメッキ層8が厚み1〜5μm
程度に形成されるとともに、該メッキ層8にAu、C
u、Au−Cu、Au−Ni、Ag、Ag−Cu系等の
ロウ材9を介してリード部材7が接合される。
u含有量が25〜95重量%としAu−Niロウとして
はAu含有量が50〜95重量%含有してなるロウ材9
を用いることが好ましく、ロウ付け温度を1000℃程
度に設定でき、ロウ付け後の残留応力を低減できる。ま
た、湿度が高い雰囲気中で使用する場合には、Au系、
Cu系のロウ材9を用いた方がマイグレーションが発生
しにくくなる。
6の端部までの距離が0.2mm以上あることが好まし
い。上記距離が0.2mm未満であると、電極パッド6
の端部がロウ材9の収縮時に引っ張られて剥離しやすく
なり、ロウ付け強度が低下するので、好ましくない。
材7は、耐熱性良好なNi系やFe−Ni系合金等を使
用することが好ましく、発熱抵抗体2からの熱伝達によ
り、使用中にリード部7の温度が上昇し、劣化する可能
性があるからである。
e−Ni合金を使用する場合、その平均結晶粒径を40
0μm以下とすることが好ましい。上記平均粒径が40
0μmを越えると、使用時の振動および熱サイクルによ
り、ロウ付け部近傍のリード部材7が疲労し、クラック
が発生するので好ましくない。
400μm以下と小さくするためには、ロウ付けの際の
温度をできるだけ下げ、処理時間を短くすればよい。
ックヒータの製造方法を図3を用いて説明する。
O2を2〜7重量%、CaOを0.5〜3重量%、Mg
Oを0.5〜3重量%、ZrO2を1〜3重量%からな
るアルミナセラミックスからなるセラミックグリーンシ
ート10を準備し、この表面に、W−Reからなる発熱
抵抗体2とWからなるリード引出部3をプリントした。
ホール4を形成し、ここにスルーホール導体5を注入し
て電極パッド6と電極引出部3間の導通をとった。
ようにテーパ状とするには、電極引出部3側からスルー
ホール4をピンで打ち抜くか、もしくは電極パッド6側
からテーパのついたドリルでスルーホール4を形成すれ
ば良く、打ち抜きの際に使用する台の電極パッド6側の
穴の大きさを調整することによりテーパの角度を調整す
ることができる。
スルーホール4の電極パッド6側の形状を長円形状とす
るには、予め円筒状のスルーホール4を形成したセラミ
ックグリーンシート10をセラミック芯材11に周回密
着させる際、セラミックグリーンシートの厚みによって
セラミック芯材11側のスルーホール4の開口部に比べ
て外周側のスルーホール4の開口部が長円形状となると
ともにテーパ状をなすことによって形成することもでき
る。
ンシート10をセラミック芯材11に周回密着し焼成し
た後、電極パッド部6にリード部材7をロウ材9によっ
て接合することでセラミックヒータを得ることができ
る。
は、同様にセラミックグリーンシート10の表面にW、
Mo、Re等の高融点金属を主成分とするペーストを用
いて発熱抵抗体2、リード引出部3を印刷した後、さら
に別のセラミックグリーンシート10を重ねて密着し、
スルーホール4を形成するとともに、該スルーホール4
にスルーホール導体5を充填して電極パッド6を接続
し、1500〜1600℃の還元雰囲気中で焼成した
後、リード部材7をロウ材9によって接合することで得
ることができる。
の実施形態に限定されるものではなく、スルーホール4
の形状が傾斜角度θが3°以上のテーパ状の内周面を有
するものであればよく、円柱状、板状等種々の形状のセ
ラミックヒータに用いることができる。
2、CaO、MgO、ZrO2を合計10重量%以内にな
るように調整したセラミックグリーンシートを準備し、
この表面に、W−Reからなる発熱抵抗体とWからなる
リード引出部をプリントした。また、裏面には電極パッ
ドをプリントした。発熱抵抗体の発熱長さをmmとし、
4往復のパターンとなるように作製した。
る電極引出部の末端には、スルーホールを表1に示す如
く傾斜角度、大きさで形成し、スルーホールにはスルー
ホール導体を充填した後、5mm×4mmの電極パッド
を取着して導通を確保した。
端角度を変更してスルーホールの中心線に対する内周面
の傾斜角度が0°、3°、10°、30°、45°、5
0°として、電極パッドの全長方向の3等分点に2ヶ所
形成した。
リーンシートと略同一の成分からなるコート層を形成し
て十分乾燥した後、さらに上記セラミックグリーンシー
トと略同一の組成のセラミックスを分散させた密着液を
塗布して、こうして準備したセラミックグリーンシート
をセラミック芯材の周囲に密着し、該スルーホールにス
ルーホール導体を充填して電極パッドを接続し、150
0〜1600℃の還元雰囲気中で焼成した後、幅1m
m、厚み0.5mm、長さ30mmのNi線からなるリ
ード部材をAg−Cuロウを用いてロウ付けしてセラミ
ックヒータ試料を得た。
で1分間で昇温させ、2分間で室温まで強制冷却する熱
サイクルを10000サイクルかけて、その前後の抵抗
変化を測定し、最も抵抗変化の大きかったものをその試
料のデータとした。
隙の有無を調べるため、超音波探傷により確認しその個
数によって評価した。
の恒温槽に10分間保持し、5分間強制空冷する熱サイ
クルを4000サイクル掛けて、テスト後のリード部材
の引張強度を測定した。
面の傾斜角度θが3°未満の試料(No.1)は、熱サ
イクル試験において、初期に較べて抵抗値が7.7%変
化と大きく変化した。また、リード部材のロウ付け部に
欠陥のあるものが5個検出され、熱サイクル試験後のリ
ード部材の引張強度が17N(ニュートン)と低いもの
であった。
角度θが3°以上である試料(No.2〜14)は、熱
サイクル試験において、初期に較べて抵抗値が3.8%
と小さく、またリード部材のロウ付け部に欠陥のあるも
のは1個しか検出されなかった。
極パッドに対する面積比率が0.5〜3%の試料(N
o.5〜7)は、熱サイクル試験後のリード部材の引張
強度が24N以上と大きなものであった。
様にスルーホールを表2に示す如くアスペクト比を有す
る長円形状として形成する。スルーホールの形状は、周
方向を長径寸法をdとし、全長方向を短径寸法をeとし
て、d/eをアスペクト比とした。また、短径寸法eは
200μmとし、スルーホールは、電極パッドの全長方
向の3等分点に2ヶ所形成した。
クヒータ試料を作製した。
で1分間で昇温させ、2分間で室温まで強制冷却する熱
サイクルを10000サイクルかけて、その前後の抵抗
変化を測定し、最も抵抗変化の大きかったものをその試
料のデータとした。
隙の有無を調べるため、超音波探傷により確認しその個
数によって評価した。
の恒温槽に10分間保持し、5分間強制空冷する熱サイ
クルを4000サイクル掛けて、テスト後のリード部材
の引張強度を測定した。
パッド側の形状が長円形状の試料のうち、そのアスペク
ト比が1.5〜50の試料(No.1、2、4〜10)
は、熱サイクル試験における抵抗変化率が3.5〜3.
7%と大きいものであった。また、熱サイクル試験後の
リード部材の引張強度は22N(ニュートン)以下と低
いものであった。
スペクト比が1.5〜50の試料(No.1、2、4〜
10)は、熱サイクル試験における抵抗変化率が3.3
%以下と小さく、また、熱サイクル試験後のリード部材
の引張強度は27N(ニュートン)以上と大きなもので
あった。
記スルーホールは電極パッド側に向かって径が大きくな
るテーパ状をなし、内周面をスルーホールの中心軸に対
して3°以上傾けることにより、スルーホールの中に充
填するスルーホール導体がテーパに沿って滑るように充
填されるので、充填されない部分が生成することを防止
して、クラック等が発生することはなく、耐久性の高い
セラミックヒータを得ることができる。
ば、上記スルーホールの電極パッド側の面積を電極パッ
ドの面積の0.2〜20%とすることにより、スルーホ
ール付近でセラミック芯材とセラミックシートの間で密
着不良が発生することなく、低抵抗な接続が可能とな
り、耐久性の高いセラミックヒータを得ることができ
る。
ば、上記スルーホールを電極パッド1個に対し2個以上
形成することにより、万一1個のスルーホールで接続不
良が発生してももう一方のスルーホールで導通を確保で
きるので、信頼性の高いセラミックヒータを得ることが
できる。
よれば、電極パッド側が長円形状をなすとともに、発熱
抵抗体側が円形状をなすことにより、クラックの発生を
防止するとともに発熱抵抗体側の面積を大きくして確実
に導通を確保することができる。
よれば、上記スルーホールの電極パッド側の長円形状の
アスペクト比を1.5〜50以下とすることにより、電
極引出部と電極パッド間の接続抵抗を低下させ、電極パ
ッド付近の発熱を防止し、耐久性の良好なセラミックヒ
ータを得ることができる。
ば、上記スルーホール導体中に存在する空隙の直径を1
00μm以下とすることにより、スルーホール内の充填
不足に起因する局部的な高抵抗部をなくし、これにより
スルーホール導体の異常発熱による耐久性劣化を防止す
ることができる。
態を示す斜視図、(b)は同図(a)の電極パッド周辺
の部分断面図、(c)は発熱抵抗体を示す平面図であ
る。
ルーホールを示す断面図であり、(b)は同図(a)の
平面図であり、(c)、(d)はそれぞれスルーホール
の他の実施形態を示す平面図である。
る斜視図である。
であり、(b)は同図(a)のセラミック体の分解斜視
図、(c)は電極パッド付近を示す部分断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】発熱抵抗体を埋設したセラミック体と、該
セラミック体に形成されたスルーホールに充填されたス
ルーホール導体を介して上記発熱抵抗体と電気的に接続
された電極パッドと、該電極パッドにリード部材を取着
してなるセラミックヒータにおいて、上記スルーホール
は電極パッド側に向かって径が大きくなるテーパ状をな
し、内周面がスルーホールの中心軸に対して3°以上傾
いていることを特徴とするセラミックヒータ。 - 【請求項2】上記スルーホールの電極パッド側の面積が
電極パッドの面積の0.2〜20%であることを特徴と
する請求項1に記載のセラミックヒータ。 - 【請求項3】上記スルーホールを電極パッド1個に対し
2個以上形成することを特徴とする請求項1または2に
記載のセラミックヒータ。 - 【請求項4】上記スルーホールは、少なくとも電極パッ
ド側が長円形状をなすことを特徴とする請求項1乃至3
の何れかに記載のセラミックヒータ。 - 【請求項5】上記スルーホールの長円形状のアスペクト
比が1.5〜50であることを特徴とする請求項4に記
載のセラミックヒータ。 - 【請求項6】上記スルーホール導体中に存在する空隙の
直径が100μm以下であることを特徴とする請求項1
乃至5の何れかに記載のセラミックヒータ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002122072A JP2003317907A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | セラミックヒータ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002122072A JP2003317907A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | セラミックヒータ |
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Publication Number | Publication Date |
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