JP2003317897A - ガスエンジン用点火プラグ - Google Patents

ガスエンジン用点火プラグ

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JP2003317897A
JP2003317897A JP2002120862A JP2002120862A JP2003317897A JP 2003317897 A JP2003317897 A JP 2003317897A JP 2002120862 A JP2002120862 A JP 2002120862A JP 2002120862 A JP2002120862 A JP 2002120862A JP 2003317897 A JP2003317897 A JP 2003317897A
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Japan
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ground electrode
combustion chamber
spark plug
gas engine
center electrode
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JP2002120862A
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Yasuki Aida
泰規 合田
Yoichi Matsushita
陽一 松下
Hiroya Ishiguro
博也 石黒
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
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Denso Corp
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Denso Corp
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性の向上を図りながら、副燃焼室内の混
合気に着火し易いガスエンジン用点火プラグの提供。 【解決手段】 主燃焼室に連通する副燃焼室を備えた副
室式希薄燃焼ガスエンジンにおける副燃焼室に対して配
置されるガスエンジン用点火プラグにおいて、本体10
a側に備えさせた中心電極体13の中心電極14と本体
10a側から延設された接地電極体16の接地電極17
との間の点火空間Rを、その側周囲の一部から点火空間
Rへの混合気の流れ込みを許容する状態で覆う壁面体1
9が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主燃焼室に連通す
る副燃焼室を備えた副室式希薄燃焼ガスエンジンにおけ
る前記副燃焼室に対して配置されるガスエンジン用点火
プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなガスエンジン用点火プラグ
は、間隔を隔てて対向配置された中心電極と接地電極と
の間の火花放電により、副燃焼室内の混合気に点火させ
るものである。そして、この種のガスエンジン用点火プ
ラグとしては、中心電極体が、絶縁碍子を保持する本体
側に備えられた中心電極基部に中心電極を接合して構成
され、接地電極体が、本体側から延設された接地電極基
部における中心電極の対向部分に接地電極を接合して構
成され、中心電極と接地電極が間隔を隔てて対向配置さ
れ、中心電極と接地電極の間の点火空間が、その側周囲
の全周にわたって露出されている(例えば、特開平11
−242980号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガスエンジ
ンでは、副燃焼室の混合気に点火させ、副燃焼室から炎
を主燃焼室に噴出させることにより、主燃焼室内の希薄
混合気を燃焼させるようにしているので、副燃焼室内に
おける混合気の流動が不規則な流れを生じるなどの特異
な流れでかつ速い流れとなっている。しかしながら、上
記従来のガスエンジン用点火プラグでは、中心電極と接
地電極の間の点火空間が、その側周囲の全周にわたって
露出されているので、点火空間に混合気が自由に流れ込
み、不規則な流れを生じるなどの特異な流れでかつ速い
流れである混合気の流動の影響を直接受けてしまい、混
合気に着火し難いものとなっている。
【0004】また、上記従来のガスエンジン用点火プラ
グでは、中心電極と接地電極との間の火花放電により、
副燃焼室内の混合気に点火させることになるが、着火さ
れた火炎が点火空間側に流動して、着火された火炎が中
心電極や接地電極に直接当たることがあり、耐久性の低
下を招く虞がある。
【0005】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、耐久性の向上を図りながら、副
燃焼室内の混合気に着火し易いガスエンジン用点火プラ
グを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、主燃焼室に連通す
る副燃焼室を備えた副室式希薄燃焼ガスエンジンにおけ
る前記副燃焼室に対して配置されるガスエンジン用点火
プラグにおいて、本体側に備えさせた中心電極体の中心
電極と本体側から延設された接地電極体の接地電極との
間の点火空間を、その側周囲の一部から前記点火空間へ
の混合気の流れ込みを許容する状態で覆う壁面体が設け
られている。
【0007】すなわち、壁面体によって、点火空間にお
ける側周囲の一部から点火空間へ混合気が流れ込むよう
に、点火空間への混合気の流動を規制することが可能と
なるので、不規則な流れを生じるなどの特異な流れでか
つ速い流れである混合気の流動の影響を受けることを防
止した状態で、混合気に点火することが可能となって、
副燃焼室内の混合気に着火し易くなる。しかも、壁面体
にて中心電極と接地電極との間の点火空間を覆うことに
よって、着火された火炎が中心電極や接地電極に直接当
たることを防止することが可能となるので、中心電極や
接地電極などの耐久性の向上を図ることが可能となる。
【0008】以上のことをまとめると、請求項1に記載
の発明によれば、耐久性の向上を図りながら、副燃焼室
内の混合気に着火し易いガスエンジン用点火プラグを提
供できるに至った。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、前記中心
電極および接地電極が、イリジウムを主成分として含む
材料にて形成され、前記接地電極体が、前記本体側から
延設された湾曲状の接地電極基部における前記中心電極
との対向部分に前記接地電極を溶接して構成されてい
る。
【0010】すなわち、中心電極および接地電極を、イ
リジウムを主成分として含む材料にて形成するので、中
心電極および接地電極の耐久性を向上することが可能と
なって、例えば、副燃焼室内の温度が非常に高温になる
副室式希薄燃焼ガスエンジンなど、ガスエンジン用点火
プラグに対して、要求される耐久性が高くなるような副
室式希薄燃焼ガスエンジンでも適応することが可能とな
り、副室式希薄燃焼ガスエンジンの適応範囲を拡大する
ことが可能となる。
【0011】上述の如く、接地電極をイリジウムを主成
分として含む材料にて形成することにより、接地電極の
耐久性を向上することが可能となるが、その一方で、接
地電極を接地電極基部における対向部分に溶接するのが
困難なものとなる。したがって、レーザー溶接にて接地
電極を接地電極基部に接合することになるが、接地電極
の溶接部分に着火された火炎が直接当たってしまうと、
その接地電極の溶接部分が高温酸化して、早期に接地電
極が接地電極基部から外れてしまう虞があり、耐久性の
面で問題が生じることになる。しかしながら、請求項1
に記載の如く、壁面体にて中心電極と接地電極との間の
点火空間を覆うことによって、着火された火炎が接地電
極の溶接部分に直接当たることを防止することが可能と
なるので、接地電極の溶接部分における高温酸化を防止
して、耐久性の向上を図ることが可能となり、とくに有
効なものとなる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、前記壁面
体が、前記接地電極基部における前記対向部分の高さと
同じまたは前記対向部分の高さよりも高くなるように形
成され、その壁面体を点火空間における側周囲の周方向
に間隔を隔てて複数配設し、かつ、それら複数の壁面体
にて前記点火空間の側周囲における周方向の全長の1/
4以上かつ1/2以下の範囲を覆うように構成されてい
る。
【0013】すなわち、壁面体を、接地電極基部におけ
る対向部分の高さと同じまたは前記対向部分の高さより
も高くなるように形成することにより、壁面体にて接地
電極の溶接部分を的確に覆うことが可能となって、接地
電極の溶接部分に火炎が当たるのを的確に防止すること
が可能となる。しかも、壁面体にて点火空間の側周囲を
ほぼ全周にわたって覆うのではなく、壁面体を点火空間
における側周囲の周方向に間隔を隔てて複数配設し、か
つ、それら複数の壁面体にて点火空間の側周囲における
周方向の全長の1/4以上かつ1/2以下の範囲を覆う
ように構成しているので、点火空間に混合気が流れ込む
のを極力許容し、混合気に火を付け易くするとともに、
着火された火炎が点火空間から伝播する箇所を極力大き
くし、火炎の伝播を行い易くすることが可能となる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、前記本体
が、その本体における本体中心軸を前記副燃焼室におけ
る副燃焼室中心軸と異ならせる状態で、前記副燃焼室に
対して配置されている。
【0015】すなわち、本体が、本体中心軸を燃焼室中
心軸と異ならせる状態で、副燃焼室に対して配置されて
いるので、例えば、副燃焼室中心軸に対して本体中心軸
が傾斜する状態で、本体を副燃焼室に対して配置させる
ことが可能となって、本体を本体中心軸と副燃焼室中心
軸とが同じになるように副燃焼室に対して配置するもの
と比べて、点火空間にその側周囲から混合気が流れ込み
易くなって、副燃焼室内の混合気に着火し易くすること
が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明にかかるガスエンジン用点
火プラグを副室式希薄燃焼ガスエンジンに適応した例を
図面に基づいて説明する。このガスエンジンは、図1に
示すように、シリンダ1にピストン2を往復摺動自在に
内嵌し、シリンダ1内において主燃焼室4を形成し、シ
リンダヘッド3の中央において主燃焼室4に連通しかつ
主燃焼室4よりも容積が小さい副燃焼室5が設けられて
いる。また、主燃焼室4に連通する吸気ポート6に吸気
弁7を備え、主燃焼室4に連通する排気ポート8に排気
弁9を備え、副燃焼室5内の混合気に点火する点火プラ
グ10が設けられている。
【0017】そして、吸気工程において、副燃焼用ガス
ポート11から副燃焼室5に燃料ガスが供給され、吸気
ポート6から主燃焼室4に空気過剰率1.5以上(例え
ば、1.7)の希薄混合気を主燃焼室4に供給するよう
に構成されている。
【0018】また、このガスエンジンは、吸気工程にお
いて、吸気弁7および副燃焼用ガス弁12の閉じるタイ
ミングをピストン2が下死点に到達した後のタイミング
とすることにより、実質的な圧縮工程を開始するタイミ
ングを遅らせて、ピストン2の実圧縮比が膨張比よりも
小さくなる、いわゆるミラーサイクルガスエンジンにて
構成されている。説明を加えると、圧縮工程において
は、ピストン2が下死点を過ぎて所定量(例えば、ピス
トン2のストロークの1/2程度)上昇したときに、吸
気弁7および副燃焼用ガス弁12を閉じて、それ以降
に、実質的な圧縮工程を行うようにしている。そして、
ピストン2が上死点に到達した頃に、点火プラグ10を
作動させて、副燃焼室5内の混合気に点火させて、副燃
焼室5から炎を主燃焼室4に噴出させ、主燃焼室4内の
希薄混合気を燃焼させることにより、ピストン2を押し
下げる膨張工程を行い、ピストン2が下死点まで到達す
ると、排気弁7を開弁させて、排気工程を行うようにし
ている。ちなみに、ピストン2の下死点基準の圧縮比
は、8〜15の範囲に設定されている。
【0019】前記点火プラグ10について説明を加え
る。前記点火プラグ10は、本体としての点火プラグ本
体10aを、その点火プラグ本体10aにおける本体中
心軸10bが副燃焼室5における副燃焼室中心軸5aに
対して傾斜するように配置させて、点火プラグ本体10
aが、本体中心軸10bを副燃焼室中心軸5aと異なら
せる状態で、副燃焼室5に対して配置されている。
【0020】そして、点火プラグ本体10aは、図2〜
図5に示すように、点火プラグ本体10a側に備えさせ
た中心電極体13の中心電極14と点火プラグ本体10
a側から延設された接地電極体16の接地電極17とを
放電ギャップGを隔てて対向配置するように構成されて
いる。また、中心電極14と接地電極17との間の点火
空間Rを、その側周囲の一部から点火空間Rへの混合気
の流れ込みを許容する状態で覆う壁面体19が設けられ
ている。例えば、点火プラグ本体10aの径D1を1
1.7mm、接地電極基部18における対向部分18a
の幅Q1を3.5mm、長さQ2を8mm、壁面体19
の厚みQ3を2mmとしている。
【0021】前記点火プラグ本体10aは、鉄などの金
属材料にて概ね円筒形状に形成するとともに、外周部
に、ガスエンジンに取り付けるためのネジ部10cを形
成し、この点火プラグ本体10a内に、アルミナなどの
絶縁材料にて形成した絶縁碍子20の一端側を挿入して
保持するようにしている。また、絶縁碍子20には、点
火プラグ本体10aの軸芯方向に沿う方向に貫通する貫
通孔20aを形成し、その貫通孔20aに中心電極体1
3を挿入保持するようにしている。
【0022】前記中心電極体13は、概ね円柱形状の中
心電極基部15と、その中心電極基部15の先端に接合
した円柱形状の中心電極14とを備えて構成されてい
る。そして、中心電極14は、中心電極基部15の先端
に、その中心電極基部15とほぼ同軸状に位置させて、
溶接により接合されている。また、中心電極14には、
接地電極17と対向する対接地電極対向面14aに、凹
入状態で溝21を形成し、その溝21が、十字状で、そ
の十字状の各端部が中心電極14の周縁部を貫通する状
態で形成されている。
【0023】そして、中心電極14が絶縁碍子20から
突出する状態で、中心電極基部15を絶縁碍子20の貫
通孔20aの一端側に挿入することによって、中心電極
体13を、点火プラグ本体10aとは電気的に絶縁した
状態で、絶縁碍子20に保持するようにしている。ま
た、絶縁碍子20の貫通孔20aの他端側には、中心電
極基部15に対して電気的に接続した状態で、端子部2
2を設けて、その端子部22の一端を絶縁碍子20から
突出する状態で、絶縁碍子20の貫通孔20aに挿入さ
せて保持ようにしている。
【0024】前記中心電極14は、イリジウム(Ir)
を80%以上を含んで、イリジウムを主成分とする合金
にて形成され、例えば、イリジウムを90%程度含み、
ロジウム(Rh)を10%程度含む合金を用いるように
している。前記中心電極基部15は、内材と外材とから
構成され、内材が、銅などの熱伝導性に優れた金属材料
にて形成され、外材が、ニッケル基合金などの耐熱性と
耐蝕性に優れた金属材料にて形成されている。
【0025】前記接地電極体16は、概ねJ字状に形成
された接地電極基部18と、その先端の湾曲部分の中心
電極14との対向部分18aに接合した円板状の接地電
極17とを備えて構成されている。前記接地電極17
は、一方の面を接地電極基部18に当て付けた姿勢で、
レーザー溶接により接地電極基部18における対向部分
18aに接合されている。そして、接地電極17が放電
ギャップGを有して中心電極14に対向する姿勢で、接
地電極基部18の基端を点火プラグ本体10aに溶接す
ることにより、接地電極体16を点火プラグ本体10a
に保持するようにしている。ちなみに、中心電極14と
接地電極17との間の放電ギャップGは、適宜設定する
ことが可能であり、例えば、0.2〜0.4mmの範囲
で設定するようにしている。
【0026】前記接地電極17も、中心電極14と同様
に、イリジウムを80%以上含んで、イリジウムを主成
分とする合金にて形成され、例えば、イリジウムを90
%程度含み、ロジウムを10%程度含む合金を用いるよ
うにしている。前記接地電極基部18も、中心電極基部
15と同様に、内材と外材とから構成され、内材が、銅
などの熱伝導性に優れた金属材料にて形成され、外材
が、ニッケル基合金などの耐熱性と耐蝕性に優れた金属
材料にて形成されている。
【0027】前記壁面体19は、点火プラグ本体10a
側に接合され、接地電極基部18における対向部分18
aの高さと同じまたは対向部分18aの高さよりも高く
なるように形成され、点火空間Rの側周囲および接地電
極17の溶接部分を覆うように構成されている。例え
ば、接地電極基部18における対向部分18aの高さH
1を、4〜5mm、壁面体19の高さH2を5mmとし
ている。
【0028】また、壁面体19は、接地電極基部15の
配設位置とは点火空間Rを挟んで反対側になるように、
点火空間Rにおける側周囲の周方向に間隔を隔てて2つ
配設し、かつ、それら2つの壁面体19にて点火空間R
の側周囲における周方向の全長の1/4以上かつ1/2
以下の範囲を覆うように構成されている。
【0029】このようにして、壁面体19を、接地電極
基部18における対向部分18aの高さと同じまたは対
向部分18aの高さよりも高くなるように形成すること
により、壁面体19にて点火空間Rの側周囲および接地
電極17の溶接部分を覆うようにして、点火空間Rへの
混合気の流動を規制し、混合気に着火し易くするととも
に、接地電極17の溶接部分、中心電極14、および、
接地電極17に火炎が当たるのを的確に防止して、耐久
性の向上を図るように構成されている。しかも、壁面体
19にて点火空間Rの側周囲を広範囲にわたって覆うの
ではなく、壁面体19を点火空間Rにおける側周囲の周
方向に間隔を隔てて複数配設し、かつ、それら複数の壁
面体にて点火空間の側周囲における周方向の全長の1/
4以上かつ1/2以下の範囲を覆うように構成すること
により、混合気に火を付け易くするとともに、火炎の伝
播を行い易くするように構成されている。
【0030】また、中心電極14の径D2、接地電極1
7の径D3、中心電極14における溝21の幅W、中心
電極14における溝21の深さH3として、それらの関
係が、下記の関係となるように、中心電極14および接
地電極17が構成されている。 D2>1.5mm、 D2/15<W<D2/5、 H3>D2/5、 D3>0.9×D2
【0031】例えば、中心電極14のD2を1.55m
m、接地電極17のD3を1.6mm、中心電極14に
おける溝21のH3を1.2mm、中心電極14におけ
る溝21の幅Wを0.2mmとしている。
【0032】そして、溝21における対接地電極対向面
14aに連なる角部を14bとし、中心電極14におけ
る対接地電極対向面14aの周縁部を14cとすると、
溝21における対接地電極対向面14aに連なる角部1
4bの長さの和が、中心電極14における対接地電極対
向面14aの周縁部14cの長さの和以上になるように
構成されている。
【0033】このようにして、中心電極14の径D2、
接地電極17の径D3、中心電極14における溝21の
幅W、中心電極14における溝21の深さH3として、
それらの関係が、上記の関係となるように、中心電極1
4および接地電極17を構成することにより、点火プラ
グの耐久性の向上を図るようにしている。ちなみに、詳
述はしないが、供試用の点火プラグをガスエンジンに搭
載して、ガスエンジンを運転したときの要求電圧を測定
することにより、点火プラグの性能を評価した結果、中
心電極14の径D2、接地電極17の径D3、中心電極
14における溝21の幅W、中心電極14における溝2
1の深さH3として、それらの関係が、上記の関係にて
構成された点火プラグにおいて、耐久性が向上すること
ができることが分かっている。
【0034】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、壁面体19は、点火空間Rに
おける側周囲の周方向に間隔を隔てて2つ配設し、か
つ、それら2つの壁面体19にて点火空間Rの側周囲に
おける周方向の全長の1/4以上かつ1/2以下の範囲
を覆うように構成されているが、壁面体19にて点火空
間Rを覆う範囲については適宜変更が可能である。例え
ば、図6に示すように、接地電極基部18を間に挟む状
態で、点火空間Rにおける側周囲の周方向に間隔を隔て
て壁面体19を2つ配設し、それら2つの壁面体19の
夫々が、点火空間Rの側周囲における100〜120度
の範囲を覆うように構成され、それら2つの壁面体19
にて点火空間Rの側周囲における周方向の全長1/2以
上の範囲を覆うようにして実施することも可能である。
【0035】(2)上記実施形態では、壁面体19を、
接地電極基部15の配設位置とは点火空間Rを挟んで反
対側になるように、点火空間Rにおける側周囲の周方向
に間隔を隔てて2つ配設するようにしているが、壁面体
19の数および配設位置などについては適宜変更が可能
である。
【0036】(3)上記実施形態では、中心電極14お
よび接地電極17を、イリジウムを80%以上含んで、
イリジウムを主成分とする合金にて形成するようにして
いるが、中心電極14および接地電極17の材料につい
ては、イリジウムを主成分とするものに限られるもので
はなく、その他各種の材料が適応可能である。
【0037】(4)上記実施形態では、中心電極14に
十字状の溝21を形成するようにしているが、十字状に
限られるものではなく、二の字状、Y字状、○状など各
種の形状が適応可能である。また、中心電極14に溝2
1を形成せずに実施することも可能である。
【0038】(5)上記実施形態では、点火プラグ本体
10aが、本体中心軸10bを副燃焼室中心軸5aと異
ならせる状態で、副燃焼室5に対して配置されている
が、点火プラグ本体10aを、本体中心軸10bが副燃
焼室中心軸5aと同じまたはほぼ同じになる状態で、副
燃焼室5に対して配置することも可能である。
【0039】(6)上記実施形態では、本発明にかかる
ガスエンジン用点火プラグをミラーサイクルガスエンジ
ンに適応した例を示したが、ミラーサイクルガスエンジ
ンに限られるものではなく、ピントン2が下死点に達し
た頃に吸気弁16を閉じる通常のガスエンジンにも適応
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】副室式希薄燃焼ガスエンジンの概略構成図
【図2】ガスエンジン用点火プラグの概略構成図
【図3】ガスエンジン用点火プラグの要部の拡大側面図
【図4】ガスエンジン用点火プラグの要部の拡大平面図
【図5】ガスエンジン用点火プラグの要部の拡大斜視図
【図6】別実施形態におけるガスエンジン用点火プラグ
の要部の拡大平面図
【符号の説明】
4 主燃焼室 5 副燃焼室 5a 副燃焼室中心軸 10a 本体 10b 本体中心軸 13 中心電極体 14 中心電極 16 接地電極体 17 接地電極 18 接地電極基部 19 壁面体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 1/24 F02F 1/24 H F02P 13/00 302 F02P 13/00 302B H01T 13/39 H01T 13/39 21/00 21/00 (72)発明者 松下 陽一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 石黒 博也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 渡辺 哲也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G019 KA16 3G023 AA01 AA11 AB03 AC03 AC07 AD24 AD27 AE01 AG02 3G024 AA03 AA04 BA29 DA01 FA00 GA32 HA01 5G059 AA01 AA04 DD09 DD11 EE11 KK23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主燃焼室に連通する副燃焼室を備えた副
    室式希薄燃焼ガスエンジンにおける前記副燃焼室に対し
    て配置されるガスエンジン用点火プラグであって、 本体側に備えさせた中心電極体の中心電極と本体側から
    延設された接地電極体の接地電極との間の点火空間を、
    その側周囲の一部から前記点火空間への混合気の流れ込
    みを許容する状態で覆う壁面体が設けられているガスエ
    ンジン用点火プラグ。
  2. 【請求項2】 前記中心電極および接地電極が、イリジ
    ウムを主成分として含む材料にて形成され、 前記接地電極体が、前記本体側から延設された湾曲状の
    接地電極基部における前記中心電極との対向部分に前記
    接地電極を溶接して構成されている請求項1に記載のガ
    スエンジン用点火プラグ。
  3. 【請求項3】 前記壁面体が、前記接地電極基部におけ
    る前記対向部分の高さと同じまたは前記対向部分の高さ
    よりも高くなるように形成され、 その壁面体を点火空間における側周囲の周方向に間隔を
    隔てて複数配設し、かつ、それら複数の壁面体にて前記
    点火空間の側周囲における周方向の全長の1/4以上か
    つ1/2以下の範囲を覆うように構成されている請求項
    2に記載のガスエンジン用点火プラグ。
  4. 【請求項4】 前記本体が、その本体における本体中心
    軸を前記副燃焼室における副燃焼室中心軸と異ならせる
    状態で、前記副燃焼室に対して配置されている請求項1
    〜3のいずれか1項に記載のガスエンジン用点火プラ
    グ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008169706A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Osaka Gas Co Ltd 副室式エンジン
DE102007047893A1 (de) 2007-01-10 2008-07-24 Denso Corp., Kariya Zündkerze zum Sicherstellen erhöhter Zündfähigkeit von Treibstoff
CN104767123A (zh) * 2015-03-20 2015-07-08 张蝶儿 一种火花塞
WO2024111268A1 (ja) * 2022-11-22 2024-05-30 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 副室式ガスエンジン

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