JP2007294479A - 多点点火エンジン用点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多点点火エンジンに用いられる点火装置において、熱価を調整する手法を提供する。
【解決手段】多点点火エンジン用点火装置は、エンジン1のシリンダヘッドとシリンダブロックの間に介装されるヘッドガスケット15に保持され、エンジン1のシリンダ5の開口部の内周に沿って複数の周辺点火ギャップ13を形成する複数の周辺電極対12と、ヘッドガスケット15に埋設され、複数の周辺電極対12に接続する導電性部材18と、を備え、複数の周辺電極対12と導電性部材18とを異なる材質とし、導電性部材18の長さ、太さ、幅の少なくとも一つを変更することで熱価を調節可能に構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃焼室一つにつき複数の点火ギャップを有する多点点火エンジンに用いられる点火装置に関する。
火花点火エンジンは点火プラグにより燃焼室内の混合気に点火するエンジンであり、従来、点火プラグは燃焼室の中央に取り付けるのが理想とされていた。中央で点火した場合、火炎は中央から周辺に向けて同心円状に伝播する。
しかしながら、周辺に近づいた火炎は燃焼室の壁面で冷却されて消炎しやすく、消炎すると未燃ガスがそのまま排気バルブから排出される。例えば、空気過剰率が1.7程度の場合はシリンダ内の混合気の燃料濃度は約90,000ppmであり、周辺部で消炎すると、低負荷時に未燃のまま排出されるハイドロカーボンは7,000ppmを越えることもある。これは、実に8%の燃料が無駄に排出されたことになる。また、排気中のHC、COの排出量が増大し、排気性能を悪化させる。
そこで、出願人は、シリンダ開口部に沿って複数の点火ギャップを配置し、消炎しやすい燃焼室の周辺から点火する方法を検討している。この方法によれば、火炎が周辺の複数の点火ギャップから中央に向けて伝播し、燃焼室内の混合気を速やかに燃焼させ、周辺部での消炎を抑えることができる。また、燃焼時間が短くなれば、従来、上死点前に点火していた点火時期を遅らせ、上昇してくるピストンが爆発によって押し戻されることによるロスを抑え、エンジンの出力、燃費を向上させることができる。
なお、燃焼室周辺の複数の点火ギャップで点火する技術としては、出願人が調査したところ、特許文献1、2が見つかった。
特開昭57−185689号 特開昭58−175279号
本発明は、上記多点点火エンジンに用いられる点火装置において、熱価を調整する手法を提供することを目的とする。
本発明にかかる多点点火エンジン用点火装置は、エンジンのシリンダヘッドとシリンダブロックの間に介装される絶縁性部材に保持され、前記エンジンのシリンダの開口部の内周に沿って複数の周辺点火ギャップを形成する複数の周辺電極対と、前記絶縁性部材に埋設され、前記複数の周辺電極対に接続する導電性部材と、を備え、前記複数の周辺電極対と前記導電性部材とを異なる材質とし、前記導電性部材の長さ、太さ、幅の少なくとも一つを変更することで熱価を調節可能に構成した。
本発明によれば、導電性部材の長さ、太さ、幅の少なくとも一つを変更することで熱価を調節することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
第1の実施形態
図1は本発明に係る多点点火エンジン1の概略構成を示している。
この実施形態では、エンジン1は、図示しない吸気ポートに取り付けられたインジェクタから噴射された燃料を空気と均質に混合し、燃焼室2に導入された混合気を火花点火により点火し、燃焼させる予混合エンジンであり、所望の空燃比が得られるよう吸入空気量、インジェクタからの燃料噴射量が調整される。エンジン1は後述の通り、直噴エンジンであってもよい。また、混合気の空燃比は、燃費を向上させるために理論空燃比よりも大きくするが(例えば、空気過剰率が2前後)、エンジン1の出力を確保するために運転領域に応じて、あるいは全運転領域において、混合気の空燃比を理論空燃比あるいはこれよりも小さな(濃い)空燃比としても良い。
燃焼室2はシリンダヘッド3の底面のペントルーフ状の窪みによって形成される。燃焼室2内にスキッシュエリアは設けられていない。これは後述の通り、本発明に係る多点点火エンジンにおいては、燃焼速度を高めるためのガス流動が不要であり、ガス流動が却って冷却損失の点において不利になることを考慮したものである。また、シリンダブロック4は燃焼室2に対向する位置にシリンダ5を有しており、シリンダ5にはピストン6が収装される。
シリンダヘッド3には上側から点火プラグ8がねじ込まれ、燃焼室2の中央には点火プラグ8の先端が露出し、先端からは通電電極9a及びアース電極9b(以下、「中央電極対9」)が燃焼室2内に突出する。アース電極9bはL字型に屈曲し、その側面を通電電極9aと間隔をおいて対峙させることで点火ギャップ(以下、「中央点火ギャップ10」)が形成される。点火プラグ8の基部はターミナル(以下、「中央ターミナル11」)になっており、図示しない点火コイルに接続される。
一方、シリンダ5の開口部の周囲には複数の通電電極12aとアース電極12b(以下、「周辺電極対12」)が配置され、複数の点火ギャップ(以下、「周辺点火ギャップ13」)が周方向に等間隔に配置される。周辺点火ギャップ13はそれぞれ周辺電極対12を構成する電極12a、12bの先端面を対峙させることで形成される。周辺電極対12の基部はシリンダヘッド3とシリンダブロック4の間に介装されるヘッドガスケット15によって保持される。周辺電極対12がシリンダ開口部内側に突出するので、周辺点火ギャップ13を通る円の半径はシリンダ5の半径よりも小さい。
周辺電極対12の材質としては、既存のエンジンの点火プラグの電極と同様に、ニッケルや白金等の耐熱性の高い金属が用いられる。周辺電極対12の材質に耐久性の高いイリジウムを用いて両電極の先端を細くし、周辺点火ギャップ13の放電性を高めるようにしてもよい。
図2はヘッドガスケット15の構造を示したものである。
ヘッドガスケット15には、シリンダ5の開口部に対応する位置にシリンダ5の開口部と略同径(同径あるいはこれより若干大きいもの)の開口部17を有している。ヘッドガスケットには、この開口部17に沿って導電性部材18が複数埋め込まれている。導電性部材18は周辺電極対12とは異なる材質で構成され、銅等の導電性の高い材料で構成される。
複数の周辺電極対12を構成する通電電極12a、アース電極12bは導電性部材18の端部に接合され、複数の周辺電極対12は導電性部材18によって電気的に直列に接続される。そして、その一端は、ターミナル(以下、「周辺ターミナル20」)に接続され、他端はアース端子21に接続される。
周辺ターミナル20は最も周辺ターミナル20側にある導電性部材18の端部を円柱状の絶縁体でモールドすることで形成される。周辺ターミナル20は、図1に示すように、シリンダヘッド3、シリンダブロック4それぞれに形成された溝内に収装され、この状態でシリンダヘッド3とシリンダブロック4の間に挟持することで強固に保持される。
周辺ターミナル20は図示しない点火コイルに接続される。電波ノイズの影響を抑えるために最も周辺ターミナル20側にある導電性部材18と周辺ターミナル20の間に5kΩ程度の抵抗を入れるようにしても良い。
周辺点火ギャップ13の幅の総和は、単一のギャップが安定して火花を飛ばすことのできる幅を周辺点火ギャップ13の数で割った値を約1.5倍した値に設定される。例えば、圧縮された混合気の中で単一ギャップが安定して火花を飛ばすことのできる幅が3mmであれば、周辺点火ギャップ13が6個の場合の各周辺点火ギャップ13の幅は約0.8mmになる。
図3は点火コイルが供給できる2次電流のエネルギーが45mJのとき、空気中で安定して放電可能な周辺点火ギャップ13の数と幅との関係を示す。周辺点火ギャップ13の数が多くなるほど幅を小さくしないと火花が飛ばなくなる。例えば、周辺点火ギャップ13が2個のときは幅を1.2mmにしても火花が飛ぶが、20個になると0.2mmが火花が飛ぶ限界となる。このデータは空気中で放電させた場合のデータであるため、実際の燃焼室2内の高圧下ではさらに放電可能な周辺点火ギャップ13の幅は小さくなる。点火コイルの容量を大きくすれば、周辺点火ギャップ13の幅を大きくできるが、点火コイルに近い周辺点火ギャップ13からリークする可能性が高くなる。
周辺点火ギャップ13の幅は、好ましくは、アース端子21側に近い周辺点火ギャップ13ほど広くする。これにより、周辺ターミナル20に近い周辺点火ギャップ13のブレークダウン電圧(容量成分)を下げ、持続時間(誘導成分)を長くすることができ、周辺ターミナル20に近い周辺点火ギャップ13からのリークの可能性を減らすことができる。
一方、複数の周辺電極対12で構成される点火装置の熱価(熱の逃がしやすさ)は、導電性部材18の長さを調節することで調整する。つまり、導電性部材18の長さを長くすれば、周辺電極対12の熱を導電性部材18、ヘッドガスケット15を介してシリンダヘッド3、シリンダブロック4へと逃しやすくなり、点火装置の熱価が大きくなる。好ましくは、周辺電極対12の温度が、自己清浄作用の得られる500℃から、異常燃焼を余裕を持って避けることができる850℃(高くとも1000℃)の範囲内に保たれるように、導電性部材18の長さを変更する。
なお、ここでは導電性部材18の長さを調節して熱価を調節しているが、導電性部材18の長さを調整することに加えて、あるいは、これに代えて、導電性部材18の太さ(断面積、丸断面の場合は径)、幅(長手方向に垂直な方向の寸法、厚み含む)、材質を変更することで熱価を調整するようにしても構わない。
ヘッドガスケット15は、導電性部材18に高い電圧を印加した場合であっても、周辺点火ギャップ13とシリンダヘッド3、シリンダブロック4あるいはピストン6の冠面との間のリークを防止する必要があるので、ヘッドガスケット15の厚みは、周辺点火ギャップ13とシリンダヘッド3等との間の絶縁抵抗が周辺点火ギャップ13の絶縁抵抗よりも大きくなるよう設定され、例えば2mmに設定される。
ヘッドガスケット15は、図4に示すように、対向する面に導電性部材18及び周辺電極対12の基部の形状に対応する溝15aを少なくとも一方に有する一対の板状部材15b、15cを、グラスウールを珪素やジルコニウムなどの無機物質からなる水ガラス状のバインダで整形し、さらに、この溝15aに導電性部材18及び周辺電極対12の基部を収装した状態で一対の板状部材15b、15cを不燃性、耐熱性を有する接着剤で貼り合わせて製造する。
なお、整形前のグラスウールの内部に導電性部材18及び周辺電極対12の基部を埋設し、この状態でガスケット全体を水ガラス状のバインダで整形することで、上記構成のヘッドガスケット15を一体的に形成するようにしても構わない。
この構成によれば、ヘッドガスケット15の厚さが2mm程度であっても周辺点火ギャップ13とシリンダヘッド3等との間で100MΩ以上の高い絶縁抵抗を確保することができ、周辺点火ギャップ13とシリンダヘッド3等との間のリークを防止することができる。
なお、ヘッドガスケット15の厚さは均一である必要は無く、必要に応じてシリンダ5の開口部の周りや冷却水が流通する水穴の周囲でヘッドガスケット15を厚くしたり、接着剤を塗布したり、あるいは、ビードをつけた薄板を設けることによってシール性を向上させてもよい。
続いて、上記多点点火エンジン1の動作について説明する。
燃焼室2には吸気ポートから均質な混合気が導入される。混合気は理論空燃比あるいはこれより小さな(濃い)空燃比の場合もあるが、ここでは燃費を改善するために空気過剰率が2前後の希薄混合気を用いる。燃焼室2に導入された混合気は、中央ターミナル11、周辺ターミナル20に高圧の二次電圧を印加し、中央点火ギャップ10及び複数の周辺点火ギャップ13から火花を飛ばすことで点火される。
図5は、燃焼室2内の混合気を中央点火ギャップ10と複数の周辺点火ギャップ13とで同時に点火した場合の燃焼室2内における火炎の伝播状態を示している。燃焼室2内の火炎の伝播状態は、透明な観察窓を取り付けた定容容器燃焼実験により調べることができる。
火炎は、中央点火ギャップ10、複数の周辺点火ギャップ13から同心円状に広がる。さらに、中央点火ギャップ10からの火炎は燃焼室2の頂部から底部に向けても伝播し、周辺点火ギャップ13からの火炎は燃焼室2の底部から頂部に向けても伝播する。これにより、火炎が燃焼室2内で三次元的に広がり、混合気の急速燃焼を実現することができる。この急速燃焼は従来の単一の点火ギャップのみを用いての点火では実現し得ないものである。
また、最後に燃焼するのは中央点火ギャップ10と周辺点火ギャップ13の間で圧縮される未燃ガスであるが、この部分は冷却により消炎されにくいので、未燃部分を殆ど残すことなく燃焼室2内の混合気を燃焼させることができる。
このように本発明に係る多点点火エンジン1では、点火ギャップ10、13からの点火のみで十分な燃焼速度が得られるので、従来のエンジンのようにスキッシュやスワールによるガス流動を利用して燃焼速度を補助する必要がない。ガス流動は却って冷却損失を増大させるので、本発明に係るエンジンにおいては燃焼室2の形状を壁面に起伏の少ないペントルーフ型、半球型とし、ガス流動を生じさせないほうが好適である。
図6は周辺点火ギャップ13のみで点火した場合と、周辺点火ギャップ13に加え中央点火ギャップ10でも点火を行った場合で空気過剰率の上限(リーン限界)を比較したものである。運転条件としては、市街地を走行しているときの運転条件に相当する2,000rpmの部分負荷条件としている。これに示すように、周辺点火ギャップ13の数に関係なく、周辺点火ギャップ13のみで点火するよりも、中央点火ギャップ10と周辺点火ギャップ13の両方を用いて点火を行ったほうがより高い空気過剰率で運転できることがわかる。
なお、ここでは中央ターミナル11、周辺ターミナル20への電圧の印加時期を同時期としているが、好ましくは、中央ターミナル11に電圧を印加した後に周辺ターミナル20に電圧を印加し、中央点火ギャップ10から先に点火する。
中央ターミナル11への電圧の印加を先に行うと、中央の熱い高圧ガスによって未燃ガスが燃焼室2の周辺で圧縮され、周辺点火ギャップ13で点火したときの発熱量が大きくなり、かつ、中央で発生した火炎の輻射熱によって周辺部の未燃ガスの温度が上昇する。これにより、壁面による冷却の影響を受けにくくなり、燃焼室2の周辺部における消炎、着火遅れ等がなくなって、安定した燃焼を実現できる。
位相差は、例えば5°に設定されるが、位相差をエンジン1の運転状態(回転速度、負荷、空燃比等)に応じて変化させるようにしても良い。例えば、低速時には位相差を小さく、高速高負荷時には位相差を大きくする。燃焼室2の形状によっては逆の位相差を設けたほうが良い場合も有り得る。
なお、複数の周辺点火ギャップ13で略同時に点火できるのは、導電性部材18とシリンダヘッド3あるいはシリンダブロック4との間に微小なコンデンサが形成され、この微小なコンデンサに蓄えられている電荷が火花生成に寄与するためと考えられる。つまり、微小なコンデンサが各導電性部材18の近傍に形成され、それぞれに電荷が蓄えられているため、ある周辺点火ギャップ13で放電が起こると、放電によって電荷が流れ込む側に形成されている微小なコンデンサにおいて電荷の容量超過が起こり、これによって隣接する周辺点火ギャップ13にも高電圧が印加され、放電が連鎖的に起こる。
続いて本発明の作用効果について説明する。
上記構成の多点点火エンジン1によれば、混合気を中心点火ギャップ10と複数の周辺点火ギャップ13の両方を用いて点火することにより、燃焼室2内の均質に混合された混合気を急速に燃焼させ、特に薄い混合気であっても急速燃焼が可能になる。急速燃焼が可能になったことにより、従来のエンジンに比べ、より上死点位置近くのタイミングで点火を行うことが可能になり、上昇してくるピストン6が爆発によって押し戻されることによるロスを抑えてエンジン1の出力、燃費を向上させることができる。
また、中心点火ギャップ10と複数の周辺点火ギャップ13それぞれから燃焼が始まり、最後に燃焼するのが中央点火ギャップ10と周辺点火ギャップ13の間の混合気になるが、この部分は燃焼室2の壁面から遠いため消炎しにくい。したがって、燃焼室2内の混合気を略完全に燃焼させ、排出されるHC、COの量を減らすことができる。また、希薄燃焼時でも成層燃焼ではなく、混合気を均質にして燃焼させることができるので、極めて薄い混合気を燃焼させ、NOxの排出を低減することが可能になる。つまり、上記構成の多点点火エンジン1によれば、HC、CO、NOxいずれの排出量も低減し、排気性能を向上することが可能である。
また、燃焼のサイクル変動が減少し、特に、アイドリング時のエンジン1の安定度が改善されるので、フライホイールを軽量化することができ、これによって燃費をさらに向上させることができる。この場合、エンジン1の過渡特性も改善されるので、加速時のエンジン1の吹き上がりも良好になる。
さらに、中央点火ギャップ10による点火が複数の周辺点火ギャップ13による点火よりも先に起こるよう、電圧の印加時期に位相差を設けるようにすれば、中央で発生した高圧ガスによって周辺部における未燃ガスの密度が高くなって着火時の発熱量が増大し、また、中央からの輻射熱によって周辺部における未燃ガスの温度が上昇する。これにより、周辺点火ギャップ13における着火遅れを縮小するとともに火炎が壁面で冷却されて消炎してしまうのを抑え、周辺からの火炎の燃焼速度を高めることができる。
なお、上記実施形態では、シリンダ5の開口部に沿って6つの周辺点火ギャップ13を配置しているが、周辺点火ギャップ13の数はこれに限らず、最適な燃焼状態が得られるよう必要に応じて増減しても構わない。
また、導電性部材18及び周辺電極対12の基部をヘッドガスケット15で保持しているが、これらを絶縁性材料でできたスペーサで保持し、このスペーサの上下をガスケットで挟んだものをシリンダヘッド3とシリンダブロック4とで挟持するようにしても構わない。ただし、エンジン1の圧縮比を上げるためには、上記の通り、導電性部材18及び周辺電極対12の基部をヘッドガスケット15で保持する構成が有利である。
さらに、エンジン1は予混合エンジンではなく、直噴エンジンであってもよい。吸気行程で燃料を燃焼室2内に噴射すれば、燃料が燃焼室2に導入される空気と混合され、ピストン6が上死点に近づくにつれ燃焼室2内に均質な混合気を形成することができる。
第2の実施形態
上記多点点火エンジン1の出力、燃費をさらに向上するにはヘッドガスケット15を薄くし、エンジン1の圧縮比を上げればよい。圧縮比が上がれば熱効率が改善され、出力や燃費が向上する。しかしながら、ヘッドガスケット15を薄くすると、周辺点火ギャップ13とシリンダヘッド3等との距離が近くなり、リークの可能性が高くなる。特に、ヘッドガスケット15の厚さを6mm以下にすると、リークが頻発する。点火コイルの容量を増大させた場合も同様である。
第2の実施形態は、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3、ピストン6の冠面へのリークを抑えるために、図7、図8に示すように、シリンダヘッド3及びピストン6の冠面の周辺点火ギャップ13の周方向位置に対応する位置にそれぞれリーク防止用の窪み23、24をそれぞれ形成している。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
リーク防止用の窪み23、24は図9、図10に示すようにシリンダ5の径方向の長さWが周方向の長さLよりも短くなるように、かつ、深さDがシリンダ5の中心に近づくにつれ浅くなるようにしてもよい。この形状にすれば、周辺点火ギャップ13で発生する火炎を燃焼室2の中央に導くとともに、燃焼室2の中央に伝播するにつれ燃焼室2の頂部に導くことができ、さらなる急速燃焼が可能となる。
なお、シリンダヘッド3、ピストン6の冠面の両方にリーク防止用の窪みを形成しているが、シリンダヘッド3、ピストン6の冠面のうち一方のみへのリークが懸念される場合は、一方にのみリーク防止用の窪みを形成するようにしてもよい。
第3の実施形態
第3の実施形態は、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3等へのリークを抑えるため、周辺電極対12の構成を第1の実施形態と異ならせている。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
図11は第3の実施形態の周辺電極対12の構成を示したものである。周辺電極対12の燃焼室2内に露出する部分は直線棒状であり、途中に曲がり部を有していない。また、周辺点火ギャップ13は、周辺電極対12を構成する一方の電極(通電電極12a)の先端側側面に他方の電極(アース電極12b)の先端面を間隔をおいて対峙させることで形成される。電極12a、12bの露出部分がなす角は略90°である。
この構成によれば、周辺電極対12が途中に曲がり部を有していない分、周辺電極対12の途中からリークしにくくなり、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3等へのリークを抑えることができる。
また、この構成によれば、周辺電極対12の厚さを薄くしても熱に対する耐久性が高くなる。また、周辺電極対12の先端が磨耗しても周辺点火ギャップ13の間隔が急激に広がることがなく、周辺電極対12の寿命が長くなる。
なお、ここでは通電電極12aの先端側側面にアース電極12bの先端面を対峙させることで周辺点火ギャップ13を形成しているが、アース電極12bの先端側側面に通電電極12aの先端面を対峙させて周辺点火ギャップ13を形成するようにしても構わない。
第4の実施形態
第4の実施形態は、第3の実施形態と同様に、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3等へのリークを抑えるため、周辺電極対12の構成を第1の実施形態と異ならせている。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
図12は第4の実施形態の周辺電極対12の構成を示している。周辺電極対12はいずれも緩やかなS字型である。周辺点火ギャップ13は、周辺電極対12を構成する通電電極12aの先端面とアース電極12bの先端面を間隔をおいて対峙させることで形成される。
この構成によれば、周辺電極対12が途中に急激な曲がり部を有していない分、周辺電極対12の途中からシリンダヘッド3等へのリークを抑えることができる。
第5の実施形態
第5の実施形態は、第3の実施形態と同様に、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド等へのリークを抑えるため、周辺電極対12、ヘッドガスケット15の形状を第1の実施形態と異ならせている。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
図13に示すように、第5の実施形態では、ヘッドガスケット15の周辺電極対12の基部を保持する部分が燃焼室2の内側(ヘッドガスケット15の開口部内)に突出している。周辺点火ギャップ13は、周辺電極対12を構成する通電電極12aの先端面とアース電極12bの先端面を間隔をおいて対峙させることで形成され、周辺点火ギャップ13を通る円の半径はシリンダ5の半径よりも小さくなる。
この構成によれば、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3等までの距離が長くなるので、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3等へのリークを抑えることができる。
第6の実施形態
第6の実施形態は、第3の実施形態と同様に、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド等へのリークを抑えるため、周辺電極対12の構成を第1の実施形態と異ならせている。また、ピストン6の上死点位置を第1の実施形態よりも上昇させている。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
図14は第6の実施形態の周辺電極対12の構成を示している。周辺電極対12の先端面はシリンダ5の開口部に露出しているものの内側には突出しておらず、ヘッドガスケット15の開口部17の内周面27と面一になっている。周辺点火ギャップ13は周辺電極対12を構成する通電電極12aの先端面とアース電極12bの先端面の間に形成され、周辺点火ギャップ13を通る円の半径とシリンダ5の半径は同一である。
この構成によれば、周辺電極対12からの火花がヘッドガスケット15の開口部17の内周面27を伝って飛ぶ沿面放電となり、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3等へのリークを抑えることができる。出願人による実験では、厚さ4mmのヘッドガスケットの中間に0.4mm角の白金電極を0.4mmの間隔をおいて埋め込み、放電させても、シリンダヘッド等へのリークは起こらなかった。
さらに、ピストン6と周辺電極対12とが干渉することがないので、ピストン6の上死点位置を周辺点火ギャップ13よりも高い位置に設定することができ、これによってエンジン1の圧縮比をさらに高め、エンジン1の出力、燃費をさらに向上することができる。
なお、この構成は、冷間時のアイドリング運転のように混合気が濃くシリンダ5内の温度が低いときには、ヘッドガスケット15の開口部17の内周面27にカーボンが付着し、くすぶりが発生する可能性がある。しかしながら、中央点火ギャップ10からの点火を併せて行うことで、付着したカーボンを燃焼させることができ、付着したカーボンが原因となって周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3等へのリークが起こるのを抑えることができる。
第7の実施形態
第7の実施形態は、第3の実施形態と同様に、周辺点火ギャップ13からシリンダヘッド3等へのリークを抑えるため、周辺電極対12の構成を第1の実施形態と異ならせている。また、ピストン6の上死点位置を第1の実施形態よりも上昇させている。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
図15は第7の実施形態の周辺電極対12の構成を示している。ヘッドガスケット15の開口部17の内周面27の周辺点火ギャップ13に対応する周方向位置にはそれぞれ凹部29が形成されており、周辺電極対12の先端はこの凹部29に露出している。周辺点火ギャップ13は周辺電極対12を構成する通電電極12aの先端面とアース電極12bの先端面を間隔をおいて対峙させることで形成され、周辺点火ギャップ13を通る円の半径とシリンダ5の半径は略同一である。
周辺電極対12の基部に接合される導電性部材18は、図16に示すようにヘッドガスケット15の開口部17の内周面27に形成された溝30に収装、保持され、その側面が内周面27に露出する。導電性部材18はこれまでの実施形態と同様に図17、図18に示すようにヘッドガスケット15に埋設するようにしてもよい。
凹部29の深さは、図19に示すようにヘッドガスケット15の厚さ方向中央(周辺電極対が突出する位置に対応)で一番深くなり、ヘッドガスケット15の上端あるいは下端に近づくにつれて浅くなるようにする。あるいは、加工の容易さを考慮し、図20に示すようにヘッドガスケット15の厚さ方向には均一の深さとしてもよい。
あるいは、図21に示すように、周辺点火ギャップ13に対応する周方向位置に半球状に凹部29を形成しても良い。この構成によれば凹部29の容積を最小限にすることができ、凹部を形成することによるヘッドガスケット15の強度、気密性の低下を抑えることができる。
このように、第7の実施形態では、周辺点火ギャップ13の背面に凹部29が形成され、周辺点火ギャップ13が燃焼ガスに曝されるので、周辺点火ギャップ13へのカーボンの付着を抑えることができる。周辺点火ギャップ13にカーボンが付着することによってリークが発生するのをより一層抑えることができる。
第8の実施形態
第8の実施形態では、周辺点火ギャップ13を複数のグループにわけ、各グループの周辺点火ギャップ13を導電性部材18で電気的に接続し、直列に接続された周辺点火ギャップ13の一端にそれぞれ点火コイル31を接続している。
図22に示す例では、周辺点火ギャップ13を2つのグループに分け、それぞれの周辺ターミナル20に点火コイルを接続している。この構成によれば、一つの点火コイルに要求されるエネルギーが小さくなり、最も点火コイルに近い周辺点火ギャップ13に印加される電圧を下げることができ、リークの発生を抑えることができる。
なお、ここでは独立した点火コイル31を2つ設けているが、これに代えて図23に示すように双頭型の点火コイル32を設け、これに2グループの周辺点火ギャップ13を接続するようにしても構わない。
また、ここでは2つのグループに分けているが、周辺点火ギャップ13の数が多い場合は3つ以上のグループに分けても構わない。
第9の実施形態
図24は第9の実施形態を示す。第9の実施形態は第1の実施形態と異なり、ヘッドガスケット15とは別体に構成される点火リング33に導電性部材18と周辺電極対12の基部とを埋設し、これをシリンダヘッド3の下面及びシリンダブロック4の上面の少なくとも一方のシリンダ5の開口部に対応する位置に設けられた浅い座ぐり部34に収装することで、シリンダ5の開口部の周囲に複数の点火ギャップ13を配置している。
この例では、シリンダヘッド3の下面に座ぐり部34が形成され、点火リング33の下面がシリンダヘッド3の下面と同じ高さとなるように座ぐり部34の深さが設定される。シリンダヘッド3とシリンダブロック4は、座ぐり部34に点火リング33を収装し、さらに、既存のエンジンと同じヘッドガスケット35をシリンダヘッド3とシリンダブロック4の間に挟持した状態で連結される。
点火リング33は、絶縁性のシリコンベース等のセラミックで導電性部材18及び周辺電極対12の基部を保持し、この状態で焼成することによって構成される。先の実施形態のヘッドガスケット15と同じく、2枚の絶縁材料できた環状部材の間に導電性部材18と周辺電極対12の基部を挟み込み、2枚の絶縁材料できた環状部材を不燃性、耐熱性のある接着剤で張り合わせて形成してもよい。
点火リング33の厚みは先の実施形態のヘッドガスケット15と同じく、周辺点火ギャップ13とシリンダヘッド3等との間で必要とされる絶縁抵抗を確保できる厚みに設定される。
このように、導電性部材18及び周辺電極対12の基部を埋設する絶縁性部材(点火リング33)をヘッドガスケット35とは別体に構成することで、ヘッドガスケット35として従来のヘッドガスケットをそのまま流用できる。また、絶縁性部材に要求される性能、例えば、耐久性、強度、絶縁性能等をより最適な値に調節することが可能となる。
さらに、第9の実施形態においては、図25に示すように、最も始端側に位置する導電性部材18の上面にシリンダ5の軸方向上側に延びる受電ピン36が形成され、これが点火リング33の上面からシリンダ5の軸方向上側に突出している。受電ピン36の周囲は、後述する導電ニードル38が押し付けられる部位を除いて絶縁材39で覆われ、受電ピン36とシリンダヘッド3との間でリークが起こらないようになっている。図24に示すように、シリンダヘッド3の下面にはピン収装穴40が形成され、シリンダブロック4にシリンダヘッド3を連結すると、受電ピン36がこのピン収装穴40に嵌め込まれる。
さらに、シリンダヘッド3には、ピン収装穴40とシリンダヘッド3の外側表面とを連通する連通孔41が形成され、この連通孔41を通して導電ニードル38がスプリング42によって付勢され、受電ピン36に押し付けられる。導電ニードル38と連通孔41の内壁の間には、導電ニードル38とシリンダヘッド3との間でリークが起こらないよう絶縁材43が充填される。スプリング42を導電経路途中に介装する構成としているのは、エンジン1の構成部材の寸法が熱膨張により変化するのをスプリング42の伸縮によって吸収するためである。
導電ニードル38の基端側にはターミナル45が形成される。導電性ニードル38、スプリング42は絶縁材料でできたホルダ46に収装され、ホルダ46はフランジ部47をシリンダヘッド3にビス48でネジ止めすることで固定される。電波ノイズ抑制用の抵抗を挿入する場合には、スプリング42とターミナル45の間に挿入するのが好ましい。
なお、ここでは点火リング33から受電ピン36をシリンダ軸方向上側に延ばし、これを収装するピン収装穴40、受電ピン36に電圧を供給する導電ニードル38を収装する連通孔41をシリンダヘッド3に形成しているが、受電ピン36をシリンダ5の軸方向下方に延ばし、ピン収装穴40、連通孔41をシリンダブロック4に形成するようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は適宜組み合わせて実施することも可能である。
本発明に係る多点点火エンジンの概略構成図である。 ヘッドガスケットの構成を示した図である。 周辺点火ギャップの数と火花を安定して飛ばすことのできるギャップ幅の関係を示した図である。 ヘッドガスケットの製造方法を説明するための図である。 燃焼室内部の火炎伝播の様子を示した図である。 周辺点火ギャップの数と空気過剰率の上限(リーン限界)の関係を示した図である。 本発明の第2の実施形態を示す図である。 同じく本発明の第2の実施形態を示す図であり、ピストンの上面を示している。 本発明の第2の実施形態の一部変形例を示す図である。 同じく本発明の第2の実施形態の一部変形例を示す図であり、ピストンの上面を示している。 本発明の第3の実施形態を示す図である。 本発明の第4の実施形態を示す図である。 本発明の第5の実施形態を示す図である。 本発明の第6の実施形態を示す図である。 本発明の第7の実施形態を示す図である。 図15のXVI−XVI断面図である。 本発明の第7の実施形態の一部変形例を示す図である。 図17のXVIII−XVIII断面図である。 図15のXIX−XIX断面図である。 本発明の第7の実施形態の一部変形例を示す図である。 本発明の第7の実施形態の一部変形例を示す図である。 本発明の第8の実施形態を示す図である。 本発明の第8の実施形態の一部変形例を示す図である。 本発明の第9の実施形態を示す図である。 同じく本発明の第9の実施形態を示し、点火リングの受電ピンの構成を示している。
符号の説明
1 多点点火エンジン
2 燃焼室
3 シリンダヘッド
4 シリンダブロック
5 シリンダ
6 ピストン
8 点火プラグ
9 中央電極対
10 中央点火ギャップ
11 中央ターミナル
12 周辺電極対
13 周辺点火ギャップ
15 ヘッドガスケット
18 導電性部材
20 周辺ターミナル
23、24 リーク防止用の窪み
31 点火コイル
33 点火リング
36 受電ピン
38 導電ニードル
41 連通孔

Claims (3)

  1. エンジンのシリンダヘッドとシリンダブロックの間に介装される絶縁性部材に保持され、前記エンジンのシリンダの開口部の内周に沿って複数の周辺点火ギャップを形成する複数の周辺電極対と、
    前記絶縁性部材に埋設され、前記複数の周辺電極対に接続する導電性部材と、
    を備え、
    前記複数の周辺電極対と前記導電性部材とを異なる材質とし、前記導電性部材の長さ、太さ、幅の少なくとも一つを変更することで熱価を調節可能に構成したことを特徴とする記載の多点点火エンジン用点火装置。
  2. 前記絶縁性部材が前記シリンダヘッドと前記シリンダブロックの間に挟持されるヘッドガスケットであることを特徴とする請求項2に記載の多点点火エンジン用点火装置。
  3. 前記絶縁性部材は2枚の絶縁性材料でできた板を張り合わせて形成され、
    前記複数の周辺電極対の基部が前記2枚の板の少なくとも一方に形成された凹溝に収装され保持されることを特徴とする請求項1または2に記載の多点点火エンジン用点火装置。
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