JP2003317822A - 電線接続コネクタ - Google Patents

電線接続コネクタ

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JP2003317822A JP2002120956A JP2002120956A JP2003317822A JP 2003317822 A JP2003317822 A JP 2003317822A JP 2002120956 A JP2002120956 A JP 2002120956A JP 2002120956 A JP2002120956 A JP 2002120956A JP 2003317822 A JP2003317822 A JP 2003317822A
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤動作することがなく、作業性の良い電線接
続コネクタを提供することにある。 【解決手段】 ケース20およびベース50からなるハ
ウジング11にカバー70を組み付けて操作レバー60
の頭部63を収納する。そして、前記カバー70に、結
線状態に位置する前記操作レバー60の頭部63を軸心
方向に押圧できる開放用操作孔74を設ける。さらに、
前記ハウジング11と前記カバー70との間に、開放状
態に位置する前記操作レバー60の頭部63を操作でき
る結線用操作孔76を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電線接続コネクタ、
特に、接続金具とこれに圧接する板バネとで電線を挟持
して電気接続する電線接続コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線接続コネクタとしては、例え
ば、特開平10−12294号公報に開示の中継コネク
タがある。すなわち、ハウジング5,19と、端子金具
7,21と、板バネ9,23と、リリースボタン11,
25とをそれぞれ有する電線固定機構を備えた中継コネ
クタである。そして、例えば、前記リリースボタン11
をハウジング5内に押し込んで前記板バネ9を弾性変形
させた後、電線31をハウジング5内に挿入する。つい
で、前記リリースボタン11を引き戻して前記板バネ9
を弾性復帰させることにより、前記端子金具7と板バネ
9とで前記電線31を圧接,挟持して電気接続してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
中継コネクタでは、ハウジング5からリリースボタン1
1,25がそれぞれ露出している。このため、例えば、
前記リリースボタン11,25に障害物が偶発的に衝突
すると、ロックが解除され、電線31が抜け落ちるおそ
れがあった。
【0004】また、前記中継コネクタでは、リリースボ
タン11,25を押し込んで開放状態とする一方、前記
リリースボタン11,25を引き戻して結線状態として
いた。このため、電線31の脱着作業において異なる2
種類の操作、すなわち、押圧操作および引き戻し操作を
行なう必要があり、作業性が悪い。特に、前記リリース
ボタンを復帰させる場合には、前記リリースボタン1
1,25を押し込む際に必要な押込み力よりも大きな引
き戻し力を必要とし、作業性がより一層悪いという問題
点がある。
【0005】本発明は、前述の問題点に鑑み、誤動作す
ることがなく、作業性の良い電線接続コネクタを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電線接続
コネクタは、前記目的を達成すべく、ハウジングに設け
た挿入孔から略L字形の操作レバーを軸心方向に挿入し
て押し込み、前記ハウジングに内蔵した略V字形の板バ
ネを弾性変形させることにより、前記ハウジングに内蔵
した接続金具と前記板バネとの間に間隙を形成して開放
状態とした後、前記間隙に電線を位置決めし、ついで、
前記操作レバーを引き戻して前記板バネを弾性復帰させ
ることにより、前記接続金具と前記板バネとで前記電線
を挟持して結線状態とする電線接続コネクタにおいて、
前記ハウジングにカバーを組み付けて前記操作レバーの
頭部を収納し、前記カバーに、結線状態に位置する前記
操作レバーの頭部を軸心方向に押圧できる開放用操作孔
を設けるとともに、前記ハウジングと前記カバーとの間
に、開放状態に位置する前記操作レバーの頭部を操作で
きる結線用操作孔を設けた構成としてある。
【0007】本発明によれば、操作レバー全体がハウジ
ングおよびカバー内に収納される。このため、外部から
障害物が偶発的に衝突することがなく、誤動作を防止で
きる。また、操作レバーを開閉状態および結線状態のい
ずれの状態に操作する場合でも、操作棒を押し込むとい
う1種類の操作で処理できるので、作業性が向上する。
特に、操作レバーを開閉状態および結線状態のいずれの
状態に操作する場合であっても、押込み力に大差がな
く、作業性がより一層向上する。
【0008】本発明の実施形態としては、前記カバー
に、ハウジングから引き出された操作レバーを抜け止め
するストッパを設けておいてもよい。本実施形態によれ
ば、前記ストッパが、操作レバーを無理に引き出そうと
した場合の操作レバーの破損を防止する。
【0009】本発明の他の実施形態としては、カバーの
開放用操作孔の開口縁部に、ハウジングから飛び出した
操作レバーの頭部端面に当接するストッパを設けておい
てもよい。本実施形態によれば、ストッパに当接する操
作レバーの衝突音で操作レバーが結線状態になったか否
かを確認でき、作業性が向上する。
【0010】本発明にかかる他の電線接続コネクタは、
ハウジングに設けた挿入孔から略L字形の操作レバーを
軸心方向に挿入して押し込み、前記ハウジングに内蔵し
た略V字形の板バネを弾性変形させることにより、前記
ハウジングに内蔵した接続金具と前記板バネとの間に間
隙を形成する開放状態とした後、前記間隙に電線を位置
決めし、ついで、前記操作レバーを引き戻して前記板バ
ネを弾性復帰させることにより、前記接続金具と前記板
バネとで前記電線を挟持して結線状態とする電線接続コ
ネクタ本体と、前記電線接続コネクタ本体に回動可能に
取り付けられ、組み合せて形成した空間内に前記電線接
続コネクタ本体を収納する第1,第2外部カバーとから
なり、前記第1外部カバーに、前記ハウジングの側面と
開放状態に位置する前記操作レバーの頭部との間に挿入
して前記操作レバーを操作する突部を、設けた構成とし
てある。
【0011】本発明の電線接続コネクタによれば、電線
接続コネクタ本体のハウジングから操作レバーが突出し
ていても、第1,第2外部カバーが被覆,収納するの
で、外部から障害物が偶発的に衝突することがなく、誤
動作を防止できる。また、第1外部カバーに設けた突部
が開放状態に位置する操作レバーの頭部を操作する。こ
のため、第1外部カバーを回動して電線接続コネクタに
組み付けるだけで自動的に前記操作レバーを結線状態に
することができ、ワンタッチで操作レバーを操作でき
る。このため、複数本の操作レバーを並設している場合
には、著しく作業性を向上させることができる。
【0012】本発明の実施形態としては、第1外部カバ
ーに、電線接続コネクタ本体から飛び出した操作レバー
の一端面に当接するストッパを、設けておいてもよい。
本実施形態によれば、操作レバーの抜け落ちを防止でき
るだけでなく、操作レバーと第1外部カバーのストッパ
との衝突音で操作レバーが結線状態にあることを確認で
き、作業性が向上する。
【0013】本発明の他の実施形態としては、第1,第
2外部カバーが磁気シールド機能を備えていてもよい。
本実施形態によれば、第1,第2外部カバーが電線接続
コネクタの誤動作を防止できるだけでなく、磁気シール
ドによって外乱の影響をも防止できるという効果があ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にかかる実施形態を図1な
いし図8の添付図面に従って説明する。本発明にかかる
第1実施形態は、図1ないし図4に示すように、電線接
続コネクタ10に適用した場合である。
【0015】前記電線接続コネクタ10は、図2に示す
ように、ケース20、ベース50からなるハウジング1
1にカバー70を組み付けて形成される内部空間内に、
接続金具30、板バネ40および操作レバー60を組み
込んだものである。なお、12はロックレバーである。
【0016】前記ケース20は、その上面片側に後述す
るベース50およびカバー70を嵌合できる凹所21を
設けた樹脂成形品である。前記ケース20は、その両側
腕部22,23の内向面にガイド溝24,24をそれぞ
れ形成してあるとともに、そのガイド溝24内に係合用
凹部24a,24bをそれぞれ形成してある。前記係合
用凹部24a,24bは後述するケース50およびカバ
ー70を位置決めするためのものである。さらに、前記
腕部22,23の間に位置する凹所21の底面には複数
の位置決め用溝部25を並設してある。また、前記ケー
ス20の片側端面には、後述する接続金具30のピン端
子31が突出する嵌合用開口部26が形成されている
(図3)。
【0017】接続金具30はプレス加工で打ち抜いた金
属板からなり、その片側縁部からピン端子31が側方に
突出している。さらに、前記接続金具30は、その上下
縁部に曲げ加工をそれぞれ施し、上折り曲げ片32およ
び下折り曲げ片33を形成してある。前記下折り曲げ片
33には後述する板バネ40を位置決めするための位置
決め孔34が設けられている(図3)。
【0018】板バネ40は、図3に示すように、帯状バ
ネ材を折り曲げて略V字形に形成したものであり、その
屈曲部41に連続する中継保持部42に、第1曲げ部4
3、第2曲げ部44、および、押圧舌部45を順次形成
してある。さらに、前記板バネ40の底辺部46には前
記接続金具30の位置決め孔34に係合する位置決め突
起47が突き出し加工で形成されている。
【0019】そして、前記接続金具30の位置決め孔3
4に板バネ40の位置決め突起47を係合一体化するこ
とにより、押圧舌部45が上折り曲げ片32の下面縁部
に圧接する。ついで、前記ケース20の底面に並設した
複数の位置決め用溝部25に前記接続金具30の下折り
曲げ片33をそれぞれ位置決めして組み付けることによ
り、ピン端子31がケース20の嵌合用開口部26に突
出する(図3)。
【0020】ベース50は、前記ケース20の凹所21
に嵌合可能な形状を有し、かつ、透明な樹脂材で形成さ
れている。特に、前記ベース50は、その対向する両側
側面にガイド用段部51,51を形成してあるととも
に、前記ガイド用段部51に係合用凸部52を突設して
ある。さらに、前記ベース50の対向する両側端面のう
ち、片側端面には電線用挿入孔53および操作レバー用
挿入孔54が上下に形成されている。さらに、前記ベー
ス50の内部には、前記電線用挿入孔53と操作レバー
用挿入孔54とに連通する空間を仕切る仕切壁55が形
成されている。
【0021】そして、前記ケース20の腕部22,23
間にベース50を挿入し、腕部22,23のガイド溝2
4,24にベース50の段部51,51を嵌合してスラ
イドさせ、腕部22,23の凹部24aにベース50の
凸部52を係合することにより、ベース50を抜け止め
する。
【0022】操作レバー60は正面略L字形であり、そ
の軸部61の下面先端縁部にアール面62を形成してあ
る一方、その頭部63の外向面に操作溝64が形成され
ている。
【0023】そして、前記操作レバー60の軸部61を
ベース50の挿入孔54に挿入して押し込むと、前記軸
部61の先端部がベース50の仕切壁55と板バネ40
の中継保持部42との間に圧接,挟持される。
【0024】カバー70は、前記ケース20の両側腕部
22,23の間にスライド挿入可能な形状であるととも
に、その対向する両側側面にガイド用段部71,71を
形成してある。前記ガイド用段部71には係合用凸部7
2を突設してある。さらに、カバー70の両側端面のう
ち、その片側端面は前記カバー50に側方から接合可能
な形状を有する一方、残る片側端面に電線用挿入孔73
および開放用操作孔74を上下に設けてある。前記操作
孔74の開口縁部には前記操作レバー60の飛び出しを
防止するストッパ75を形成してある。さらに、前記カ
バー70の底面縁部には切り欠き部76aを設けてあ
る。この切り欠き部76aと前記ケース50の片側端面
とで、前記開放用操作孔74に連通し、かつ、前記操作
レバー60の頭部63を操作できる結線用長孔76を形
成できる。
【0025】そして、前記ケース20の腕部22,23
の間にカバー70を挿入し、腕部22,23のガイド溝
24,24にカバー70の段部71を嵌合してスライド
させ、腕部22,23の凹部24b,24bにカバー7
0の凸部72,72を係合する。これにより、カバー7
0を抜け止めできるとともに、その電線用挿入孔73が
前記ベース50の電線用挿入孔53に連通する。さら
に、図3Aに示すように、前記カバー70の開放用操作
孔74から操作レバー60の頭部63を目視できる。ま
た、前記切り欠き部76aと前記ケース50の片側端面
とで結線用長孔76が形成される。そして、前記結線用
長孔76から操作レバー60の軸部61を目視できる
(図4A)。
【0026】次に、前述の構成からなる電線接続コネク
タの操作方法を説明する。まず、開放用操作孔74から
操作レバー60の頭部63を図示しない操作棒で押し込
むと、操作レバー60の軸部61のアール面62が板バ
ネ40の中継保持部42から第1曲げ部43を乗り越
え、板バネ40を押し下げる。このため、操作レバー6
0の軸部61が板バネ40とベース50の仕切壁55と
で挟持される。この結果、押圧舌片45の自由端部と接
続金具30の上折り曲げ片32との間に間隙が生ずる。
このとき、前記結線用長孔76から操作レバー60の頭
部63を目視できる。本実施形態によれば、押し込まれ
た操作レバー60の軸部61のほぼ上面全体がベース5
0の仕切壁55に圧接しているので、操作レバー60が
破損しにくいという利点がある。
【0027】ついで、カバー70の電線用挿入孔73か
ら電線100を挿入し、その芯線101を接続金具30
の上折り曲げ片32と押圧舌片45の先端縁部との間に
位置決めする。本実施形態によれば、ベース50が透明
樹脂材で形成されているので、電線100の芯線101
が所定の位置に配置されているか否かをベース50の外
方から目視でき、結線作業の作業性を向上させることが
できるという利点がある。
【0028】そして、結線用長孔76に操作棒を押し込
むと、操作レバー60が外方に少しスライド移動した
後、弾性復帰する板バネ40のバネ力で操作レバー60
が外方に瞬間的に押し出される。このため、操作レバー
60の頭部63がストッパ75に衝突して衝突音を発す
る。この結果、板バネ40が弾性復帰し、接続金具30
の上折り曲げ片32と板バネ40の押圧舌片45とが電
線100の芯線101を挟持して結線状態となる。
【0029】本実施形態では、前記操作レバー60は前
記板バネ40のバネ力で外方に向けて飛び出そうとする
が、前記操作レバー60の頭部63がカバー70のスト
ッパ75に衝突して係止される。特に、前記操作レバー
60の頭部63がカバー70のストッパ75に衝突した
際に衝突音が生じ、衝突音で操作レバー60の動作を確
認できる。また、操作レバー60の頭部63の内向面に
オレンジ色等の目立つ塗装を行なっておけば、より一層
確認が容易になる。
【0030】本実施形態によれば、開放作業および結線
作業を1種類の押圧操作だけで処理でき、作業性が高
い。
【0031】また、操作レバー60の位置が結線状態で
ある場合には、カバー70の開放用操作孔74から操作
レバー60の頭部63を明確に目視できる一方、結線用
長孔76から操作レバー60の頭部63を目視できな
い。さらに、操作レバー60の位置が開放状態である場
合には、カバー70の開放用操作孔74から操作レバー
60の頭部63を目視しにくいが、結線用長孔76から
操作レバー60の頭部63を明確に目視できる。このよ
うに、本実施形態によれば、操作レバー60の位置を2
つの方向から目視することにより、結線状態あるいは開
放状態を確認でき、便利である。
【0032】さらに、本実施形態によれば、結線用長孔
76から複数の操作レバー60の頭部63を一目で目視
できる。このため、操作レバー60を1本ずつ選択して
操作できるだけでなく、前記結線用長孔76に巾広の操
作棒を挿入すれば、複数の操作レバー60を一度に操作
でき、作業性がより一層向上する。
【0033】第2実施形態は図5ないし図8に示すよう
に、電線接続コネクタ本体13を第1外部カバー80お
よび第2外部カバー90内に収納する場合である。
【0034】前記電線接続コネクタ本体13は、図6に
示すように、前述の第1実施形態とほぼ同様であり、大
きく異なる点は第1実施形態におけるカバー70を設け
ない点である。このため、第2実施形態にかかるケース
20の両側腕部22,23は第1実施形態のケース20
の両側腕部22,23よりも短い。この結果、ベース5
0の挿入孔54に操作レバー60の軸部61をそれぞれ
挿入すると、ベース50の外側面から操作レバー60の
頭部63が突出する。なお、第1実施形態と同一部分に
は同一番号を附して説明を省略する。
【0035】第1,第2外部カバー80,90は、前記
電線接続コネクタ本体13を上下から被覆できる形状を
有している。特に、前記第1外部カバー80の底面に
は、前記操作レバー60の頭部63を操作してスライド
移動させる操作用突条81と、操作レバー60の飛び出
しを防止するストッパ82とが形成されている。
【0036】そして、第1,第2外部カバー80,90
は、ケース20の両側面縁部に突設した軸部20a,2
0bに、軸孔83,91をそれぞれ係合して回動可能に
支持されている。このため、第1,第2外部カバー8
0,90を回動し、その突き合わせ面にそれぞれ形成し
た係合爪84,92を係合孔93,85にそれぞれ係合
して一体化すると、電線接続コネクタ本体13が被覆さ
れ、電線挿入孔14,15が形成される(図5)。
【0037】次に、第2実施形態にかかる電線接続コネ
クタの操作方法について説明する。まず、電線(図示せ
ず)を接続する場合には、図7Aに示すように、第1,
第2外部カバー80,90を開く。そして、突出してい
る各操作レバー60の頭部63を図示しない操作棒でベ
ース50内にそれぞれ押込み、操作レバー60の軸部6
1で第1曲げ部43を押し下げる。この結果、板バネ4
0が弾性変形して押圧舌片45が押し下げられ、上折り
曲げ片32の下面縁部と押圧舌片45との間に間隙を形
成する(図7B)。ついで、電線用挿入孔53から図示
しない電線を挿入し、その芯線を上折り曲げ片22の下
面縁部と押圧舌片45との間に位置決めする。このと
き、ベース50が透明な樹脂材で形成されているので、
芯線の位置を目視できる。
【0038】そして、第1外部カバー50を回動して電
線接続コネクタ本体13に組み付けることにより、第1
外部カバー80の突条81がベース50と操作レバー6
0の頭部63との間に挿入される。このため、操作レバ
ー60が少し外方に押し出されてスライド移動した後、
板バネ40のバネ力で操作レバー60が瞬間的に押し出
される。しかし、操作レバー60の頭部63が第1外部
カバー80のストッパ82に衝突し、操作レバー60の
飛び出しを防止する。このとき、操作レバー60が衝突
音を発し、その衝突音で操作レバー60の動作を確認で
きる。
【0039】ついで、第2外部カバー90を回動して第
1外部カバー80に組み付け、その係合爪84,92を
係合孔93,84にそれぞれ係合することにより、電線
の結線作業が終了する。
【0040】本実施形態によれば、挿入孔54から突出
する操作レバー60の頭部63を個々に押圧して開放状
態にできるだけでなく、巾広の操作棒で複数の操作レバ
ー60を同時に押圧して開放状態にすることができる。
さらに、電線接続コネクタ本体13に第1外部カバー8
0を組み付けることにより、第1外部カバー80の突条
81が複数の操作レバー60の頭部63を同時に駆動し
て結線状態とする。このため、複数本の電線の結線作業
をワンタッチで行なうことができ、作業性が著しく向上
するという利点がある。
【0041】また、電線接続コネクタ本体13に第1外
部カバー80を組み付け、操作レバー60を一括して結
線状態とした後、電線接続コネクタ本体13に第2外部
カバー90を組み付けることができる。このため、全て
の電線の結線状態を確認した後、第2外部カバー90を
組み付けることができるので、結線不良の発生を未然に
防止できる。
【0042】なお、第2実施形態かかる前記第1,第2
外部カバー80,90は磁気シールドできるように金属
板にプレス加工を施して形成してもよく、あるいは、樹
脂成形品に金属メッキを施して形成してもよい。また、
プレス加工を施して形成した金属板と、樹脂成形品とを
組み合わせて磁気シールド用第1,第2外部カバー8
0,90を形成してよい。
【0043】また、前述の実施形態では、接続金具30
にピン端子31を有する場合について説明したが、ソケ
ット端子を有する接続金具に適用してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、操作レバー全体がハウ
ジングおよびカバー内に収納される。このため、外部か
ら障害物が偶発的に衝突することがなく、誤動作を防止
できる。また、操作レバーを開閉状態および結線状態の
いずれの状態に操作する場合でも、操作棒を押し込む1
種類の操作で処理できるので、作業性が向上する。特
に、操作レバーを開閉状態および結線状態のいずれの状
態に操作する場合であっても、押込み力に大差がなく、
作業性がより一層向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる電線接続コネクタの第1実施
形態を示す斜視図である。
【図2】 図1の分解斜視図である。
【図3】 図1で示した電線接続コネクタの操作前後の
断面図である。
【図4】 図1で示した電線接続コネクタの操作前後の
斜視図である。
【図5】 本発明にかかる電線接続コネクタの第2実施
形態を示し、図5Aは全体斜視図、図5Bは外部カバー
を開いた状態を示す斜視図である。
【図6】 図5の分解斜視図である。
【図7】 図5で示した電線接続コネクタの操作途中の
断面図である。
【図8】 図5で示した電線接続コネクタの操作途中の
断面図である。
【符号の説明】
10…電線接続コネクタ、11…ハウジング、12…ロ
ックレバー、13…電線接続コネクタ本体、20…ケー
ス、21…凹所、22,23…腕部、24…ガイド溝、
24a,24b…係合用凹部、25…位置決め用溝部、
30…接続金具、31…ピン端子、32…上折り曲げ
片、33…下折り曲げ片、40…板バネ、41…屈曲
部、42…中継保持部、43…第1曲げ部、44…第2
曲げ部、45…押圧舌片、46…底辺部、50…ベー
ス、51…段部、53…電線用挿入孔、54…操作レバ
ー用挿入孔、55…仕切壁、60…操作レバー、61…
軸部、62…アール面、63…頭部、64…操作溝、7
0…カバー、71…段部、73…電線挿入溝、74…開
放用操作孔、75…ストッパ、76…結線用長孔、76
a…切り欠き部、80…第1外部カバー、81…突条、
82…ストッパ、90…第2外部カバー、100…電
線、101…芯線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA09 FB07 FC06 FC21 FC31 HC09 LA09 LA15 5E077 BB02 BB11 BB23 DD20 GG12 JJ11 JJ17 JJ20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに設けた挿入孔から略L字形
    の操作レバーを軸心方向に挿入して押し込み、前記ハウ
    ジングに内蔵した略V字形の板バネを弾性変形させるこ
    とにより、前記ハウジングに内蔵した接続金具と前記板
    バネとの間に間隙を形成して開放状態とした後、前記間
    隙に電線を位置決めし、ついで、前記操作レバーを引き
    戻して前記板バネを弾性復帰させることにより、前記接
    続金具と前記板バネとで前記電線を挟持して結線状態と
    する電線接続コネクタにおいて、 前記ハウジングにカバーを組み付けて前記操作レバーの
    頭部を収納し、前記カバーに、結線状態に位置する前記
    操作レバーの頭部を軸心方向に押圧できる開放用操作孔
    を設けるとともに、前記ハウジングと前記カバーとの間
    に、開放状態に位置する前記操作レバーの頭部を操作で
    きる結線用操作孔を設けたことを特徴とする電線接続コ
    ネクタ。
  2. 【請求項2】 カバーに、ハウジングから引き出された
    操作レバーを抜け止めするストッパを設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の電線接続コネクタ。
  3. 【請求項3】 カバーの開放用操作孔の開口縁部に、ハ
    ウジングから飛び出した操作レバーの頭部端面に当接す
    るストッパを設けた請求項1に記載の電線接続コネク
    タ。
  4. 【請求項4】 ハウジングに設けた挿入孔から略L字形
    の操作レバーを軸心方向に挿入して押し込み、前記ハウ
    ジングに内蔵した略V字形の板バネを弾性変形させるこ
    とにより、前記ハウジングに内蔵した接続金具と前記板
    バネとの間に間隙を形成する開放状態とした後、前記間
    隙に電線を位置決めし、ついで、前記操作レバーを引き
    戻して前記板バネを弾性復帰させることにより、前記接
    続金具と前記板バネとで前記電線を挟持して結線状態と
    する電線接続コネクタ本体と、 前記電線接続コネクタ本体に回動可能に取り付けられ、
    組み合せて形成した空間内に前記電線接続コネクタ本体
    を収納する第1,第2外部カバーとからなり、 前記第1外部カバーに、前記ハウジングの側面と開放状
    態に位置する前記操作レバーの頭部との間に挿入して前
    記操作レバーを操作する突部を、設けたことを特徴とす
    る電線接続コネクタ。
  5. 【請求項5】 第1外部カバーに、電線接続コネクタ本
    体から飛び出した操作レバーの一端面に当接するストッ
    パを、設けたことを特徴とする請求項4に記載の電線接
    続コネクタ。
  6. 【請求項6】 第1,第2外部カバーが磁気シールド機
    能を備えていることを特徴とする請求項4または5に記
    載の電線接続コネクタ。
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