JP2003316050A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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Abstract
ラ、トナー被りやポジゴースト等の現象が起こらず、画
像流れが生じず、高ドット再現の高品位な画像が得られ
る電子写真感光体の提供。 【解決手段】 接触帯電手段等を備えた電子写真装置に
用いる電子写真感光体において、画像形成時に電子写真
感光体表面の帯電手段から現像手段の間に相当し、かつ
画像域に相当する部分に、体積抵抗率が1×109Ωc
m以下、比表面積が5×105cm2/cm3以上1×1
07cm2/cm3以下、体積基準のメジアン径(D50)
が0.4μm以上4.0μm以下の非磁性導電性粒子が
付着し、被覆率(a%)が1%以上20%以下であるこ
とを特徴とする電子写真感光体、該電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置。
Description
段、露光手段、現像手段及び転写手段を順に備えた電子
写真装置に用いる電子写真感光体に関する。また、本発
明は、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ
及び電子写真装置に関する。
光、現像、転写及びクリーニング等の電気的あるいは機
械的外力が直接に加えられるため、それらに対する耐久
性が要求される。具体的には、トナー、紙及びクリーニ
ング部材等との接触による電子写真感光体表面の摩耗や
キズの発生、帯電時に発生するオゾン及びNOx等の活
性物質の付着による電子写真感光体表面の劣化(画像ボ
ケや画像流れ等)に対する耐久性が要求される。
電体に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁
気ブラシ型及びブレード型等の導電性の帯電部材(接触
帯電部材・接触帯電器)を接触させ、この接触帯電部材
に所定の帯電バイアスを印加して被帯電体面を所定の極
性・電位に帯電させるものである。
電帯電機構と、(2)直接注入帯電機構が存在する。
各々の原理とその特徴を述べる。
る放電生成物で被帯電体表面が帯電する機構である。
定の放電しきい値を有するため、被帯電体電位より大き
な電圧を接触帯電部材に印加する必要がある。また、コ
ロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少ないが、原理的
に放電生成物を生じる。
(帯電ローラ)を用いたローラ帯電方式(ローラ帯電装
置)が放電の安定性という点で好ましく、広く用いられ
ている。この放電用帯電ローラは、導電あるいは中抵抗
のゴム材あるいは発泡体を基層としてローラ状に形成し
た上に、表面を高抵抗層で覆い作成される。この構成に
おいて、放電現象はローラと被帯電体の接触部から少し
離れた数十μmの隙間で起きる。従って、放電現象を安
定化するために、ローラ表層は平坦で表面の平均粗さR
aでサブμm以下であり、ローラ硬度も高い表面を有し
ている。
高く、ピンホール(被帯電体膜の損傷による基盤の露
出)があると、その周辺にまで電圧降下が及び帯電不良
を生じる。従って、表層の表面抵抗は1011Ω□以上に
することで電圧降下を防止している。
ベルでの接触により、直接に電荷の授受をすることによ
り被帯電体表面を帯電(充電)する帯電機構である。直
接帯電あるいは注入帯電とも称される。
帯電体の電位差は数V〜数十V程度である。帯電電位は
印加電圧と等しく、放電を生じる電圧差もない。また、
帯電に必要な電圧は低く抑えられる。
帯電系はイオンの発生を伴わないため放電生成物による
弊害は生じない。つまり、環境安全、部材劣化及び低電
力の点で優れた帯電方式である。
ついて記述する。
重要なファクターとなるのが接触帯電部材と被帯電体と
の接触性である。ここで言う接触性とは、被帯電体が帯
電装置を通過する間にいかに多くの面に接触帯電部材が
ミクロ的に接触できるかという性能を意味している。そ
のために、接触帯電部材には緻密な表面構造と柔軟に接
触できる弾性を兼ね備えた表面が要求される。
形態としては、放電用帯電ローラ等による試みも行われ
てきたが、放電用帯電ローラでは直接注入帯電は不可能
であった。前述のような高硬度で平滑な表面構造では外
観上被帯電体と密着しているように見えるが、電荷注入
に必要な分子レベルでのミクロな接触性という意味では
ほとんど接触していないからである。
しては、導電性粒子を使った帯電方式(粒子帯電)があ
る。
導電性粒子を使った帯電方式(粒子帯電)が有利であ
る。この時用いる導電性粒子を「帯電粒子」と称する。
帯電粒子の例としては導電磁性粒子が挙げられ、マグネ
ットにより磁気ブラシ帯電部材を形成した例が提案され
ている。
概略構成図である。120は磁気ブラシ帯電部材であ
り、固定支持させたマグネットロール122と、このマ
グネットロール122の外回りに同心に回転自由に外嵌
させた非磁性・導電性の帯電スリーブ121と、この帯
電スリーブ121の外周面に帯電スリーブ内部のマグネ
ットロール122の磁力により吸着保持させて形成させ
た導電磁性粒子Cの磁気ブラシ層(磁気ブラシ部)12
4からなる。123はケーシングであり、上記の磁気ブ
ラシ帯電部材120を組付けてあると共に、適当量の導
電磁性粒子Cを収容貯留させてある。125はケーシン
グ123に設けた磁気ブラシ層厚規制ブレードである。
方向に回転駆動される電子写真感光ドラムである。上記
の磁気ブラシ帯電装置は磁気ブラシ帯電部材120の磁
気ブラシ層124を被帯電体である感光ドラム1に所定
幅で接触させて配設してある。nはその接触部である帯
電接触部(帯電ニップ部)である。
表面の平均粗さRa1.2μm、外径16mm、長さほ
ぼ220mmの非磁性・導電性スリーブである。
面上で半径方向の磁束密度のピークが800Gを発生す
る磁極N1・N2・S1・S2を4極有するものを使用
し、感光ドラム1側に一つの磁極N1が向くようにマグ
ネットロール122を固定支持させた。
である導電磁性粒子Cとしては、フェライト及びマグネ
タイト等の磁性金属粒子や、これらの磁性粒子を樹脂で
結着したものが用いられている。体積抵抗率は1×10
6〜109Ωcmのものが用いられる。粒径については1
0〜50μmが用いられる。
矢印の時計方向に回転駆動される。磁気ブラシ層124
は帯電スリーブ121と一緒に時計方向に回転搬送さ
れ、ブレード125で所定の層厚に規制され、その層厚
規制された磁気ブラシ層124が感光ドラム1に接触し
て帯電接触部nにて感光ドラム面を摺擦する。帯電接触
部nを通り抜けた磁気ブラシ層124は引き続く帯電ス
リーブ121の回転でケーシング123内の導電磁性粒
子溜まり部に戻し搬送されて、循環的に搬送使用され
る。
電源S1より所定の帯電バイアスが印加され、感光ドラ
ム1面は帯電接触部nにおいて磁気ブラシ層124によ
る摺擦と、印加帯電バイアスにより直接注入帯電機構で
所定の極性・電位に一様に帯電処理される。
の導電磁性粒子の接触密度を考えてみる。導電磁性粒子
の外径が30μm前後の場合、接触密度としては103
point/mm2が得られる。
数百mg/cm2が必要であり、磁力で保持された0.
5〜1mmの粒子層を形成する。注入帯電において接触
帯電部材は被帯電体に対して柔軟にかつ緻密に接触する
ことが要求されるが、磁気ブラシ帯電部材120におい
ては導電磁性粒子を磁気拘束する必要から粒子担持体と
しての帯電スリーブ121は剛体を使う必要がある。従
って、接触帯電部材の柔軟性は導電磁性粒子の磁気ブラ
シ層に具備させることを必要とするため、磁気ブラシ層
は一定の厚さ、導電磁性粒子担持量を必要とする。
成につい詳述する。現像装置5は、感光ドラム1に対向
して配置されており、その内部は垂直方向に延在する隔
壁57によって第1室(現像室)58aと第2室(攪拌
室)58bとに区画されている。
する非磁性の現像スリーブ51が感光ドラム1に対向し
て配置されており、この現像スリーブ51内に磁石52
が固定配置されている。現像スリーブ51はブレード5
9によって層厚規制された2成分現像剤(磁性キャリア
Cdと非磁性トナーtを含む)Tの層を担持搬送し、感
光ドラム1と対向する現像領域aで現像剤を感光ドラム
1に供給して静電潜像をトナー画像として現像する。現
像スリーブ51には電源S2から直流電圧を交流電圧に
重畳した矩形波を有する現像バイアス電圧が印加されて
いる。
れ現像剤攪拌スクリュー53a及び53bが配置されて
いる。スクリュー53aは第1室58a中の現像剤Tを
攪拌搬送する。また、スクリュー53bは、図示しない
トナー補給槽のトナー排出口55から搬送スクリュー5
6の回転によって第2室58bに供給されたトナーtと
既に第2室58b内にある現像剤Tとを攪拌搬送し、ト
ナー濃度を均一化する。隔壁57には図1における手前
側と奥側の端部において第1室58aと第2室58bと
を相互に連通させる現像剤通路(図示せず)が形成され
ており、上記スクリュー53a・53bの搬送力によ
り、現像によってトナーtが消費されてトナー濃度の低
下した第1室58a内の現像剤Tが一方の通路から第2
室58b内へ移動し、第2室58b内でトナー濃度の回
復した現像剤Tが他方の通路から第1室58a内へ移動
するように構成されている。
より現像剤の透磁率をモニターすることにより現像装置
内の現像剤T中のトナーの割合を一定に保つように調節
する。すなわち、トナーtと現像キャリアCdの透磁率
の違いからその混合比により透磁率が異なる。従って、
事前に計測した磁気センサの出力と現出力との比較によ
りトナーの補給を制御して、現像装置内の現像剤T中の
トナーの割合を一定に保つものである。
ーTとポジに帯電する磁性キャリア粒子Cdからなる2
成分現像剤である。また、この現像剤Tのトナー混合比
は重量比で非磁性トナーが5%となるようにした。
脂、顔料、電荷制御剤を混合し混練、粉砕、分級の各行
程を経て作成し、さらに流動化剤などを外添剤として添
加して作成されたものである。トナーの平均粒径
(D4)は8μmであった。
イト粒子からなりその平均粒径は50μmであり、その
抵抗値は108Ω・cm以上の値を示す。
ーラであり、感光ドラム1に所定に圧接させて転写ニッ
プ部bを形成させてある。この転写ニップ部bに不図示
の給紙部から所定のタイミングで被記録体としての転写
材Pが給紙され、かつ転写ローラ6に転写バイアス印加
電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加されること
で、感光ドラム1側のトナー像が転写ニップ部bに給紙
された転写材Pの面に順次に転写されていく。
中抵抗発泡層6bを形成した、ローラ抵抗値5×108
Ωのものであり、+2.0kVの電圧を芯金6aに印加
して転写を行なった。転写ニップ部bに導入された転写
材Pはこの転写ニップ部bを挟持搬送されて、その表面
側に回転感光ドラム1の表面に形成担持されているトナ
ー画像が順次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
ニップ部bに給紙されて感光ドラム1側のトナー画像の
転写を受けた転写材Pは回転感光ドラム1の面から分離
されてこの定着装置7に導入され、トナー画像の定着を
受けて画像形成物(プリントコピー)として装置外へ排
出される。
感光ドラム1上に残留した転写残トナーをクリーニング
ブレード8aで掻き落として廃トナー容器8bに回収す
る。
より帯電され、繰り返して画像形成に用いられる。
用いた注入帯電は、環境安全、部材劣化及び低電力の点
で優れた帯電手段である。
今、帯電性を様々な環境で確保し、かつ高画質との両立
をすることが必要となってきた。
真感光体の表面層の抵抗を低くした方が、帯電手段から
電子写真感光体への電荷の注入が効率よく行われ、帯電
性が向上する。しかし、電子写真感光体の表面層の抵抗
を低くする方法として表面層のバルク抵抗を下げた場
合、画像ボケ/流れが発生したりドット再現性の低下が
起こり画質が低下し帯電性と高画質の両立が困難であ
る。
境を含め帯電性をより向上させ、帯電性不足による画像
濃度ムラや、砂地状のトナーかぶりあるいはポジゴース
ト等の現象が起こらず、また画像流れが生じず、ドット
再現性の良い、繰り返し使用しても安定して高品位の画
像を得ることのできる電子写真感光体、該電子写真感光
体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提
供することにある。
とも帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を順に
備え、帯電手段が接触帯電手段である電子写真装置に用
いる電子写真感光体において、画像形成時に電子写真感
光体表面の帯電手段から現像手段の間に相当し、かつ画
像域に相当する部分に、体積抵抗率が1×109Ωcm
以下、比表面積が5×105cm2/cm3以上1×107
cm2/cm3以下、体積基準のメジアン径(D50)が
0.4μm以上4.0μm以下の非磁性導電性粒子が付
着し、被覆率(a%)が1%以上20%以下であること
を特徴とする電子写真感光体である。
光手段、現像手段及び転写手段を順に備え、帯電手段が
接触帯電手段である電子写真装置に用いる電子写真感光
体において、画像形成時に電子写真感光体表面の転写手
段から帯電手段の間に相当し、かつ画像域に相当する部
分に、体積抵抗率が1×109Ωcm以下、比表面積が
5×105cm2/cm3以上1×107cm2/cm3以
下、体積基準のメジアン径(D50)が0.4μm以上
4.0μmの非磁性導電性粒子が付着し、被覆率(b
%)が4%以上30%以下であることを特徴とする電子
写真感光体である。
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
細に説明する。
置を示す概略構成図である。本実施例の電子写真装置
は、転写式電子写真プロセス利用、直接注入帯電方式、
トナーリサイクルプロセス(クリーナレスシステム)の
レーザプリンタである。
装置60の現像剤tに添加してあり、感光ドラム1に静
電潜像の現像時にトナーと共に感光ドラム1面に付着
し、感光ドラム1の回転で帯電接触部nに持ち運ばれる
ことで、感光ドラム1を介して帯電ローラ2Aに供給さ
れる。帯電粒子mを現像装置60の現像剤tに添加しな
い場合には、別途供給手段を設けてもよい。
ナー)を用いた反転現像装置である。現像装置内にはそ
の現像剤tと帯電粒子mとの混合剤t+mを収容させて
ある。回転感光ドラム1面の静電潜像はこの現像装置6
0により現像部位aにてトナー画像として現像される。
クルプロセスであり、画像転写後の感光ドラム1面上に
残留した転写残トナーは専用のクリーナ(クリーニング
装置)で除去されることなく感光ドラム1の回転に伴い
帯電接触部nに持ち運ばれて、帯電接触部nにおいて感
光ドラム1の回転に対してカウンタ回転する帯電ローラ
2Aに一時的に回収され、この帯電ローラ外周を周回す
るにつれて、反転したトナー電荷が正規化され、順次に
感光ドラム1に吐き出されて現像部位aに至り、現像装
置60において現像同時クリーニングにて回収・再利用
される。
発泡層6bを形成した、ローラ抵抗値5×108Ωの転
写装置である。+2.0kVの電圧を芯金6aに印加し
て転写を行なった。転写ニップ部bに導入された転写材
Pはこの転写ニップ部bを挟持搬送されて、その表面側
に回転感光ドラム1の表面に形成担持されているトナー
画像が順次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
ニップ部bに給紙されて感光ドラム1側のトナー画像の
転写を受けた転写材Pは回転感光ドラム1の面から分離
されてこの定着装置7に導入され、トナー画像の定着を
受けて画像形成物(プリントコピー)として装置外へ排
出される。
触帯電装置である。この帯電装置2は、接触帯電部材と
しての帯電ローラ2Aと、該帯電ローラに対する帯電バ
イアス印加電源S1を有する。
2aの外周りに同心一体にローラ状に形成した帯電粒子
担持体としてのゴムあるいは発泡体の弾性・中抵抗層2
bからなり、更に、弾性・中抵抗層2bの外周面に帯電
粒子(導電性粒子)mを担持させて構成される。この帯
電ローラ2Aは感光ドラム1に所定の侵入量をもって押
圧当接させて、所定幅の帯電接触部nを形成させてい
る。帯電ローラ2Aに担持させた帯電粒子mが帯電接触
部nにおいて感光ドラム1面に接触する。
の時計方向に回転駆動され、帯電接触部nにおいて感光
ドラム1の回転方向と逆方向(カウンター)で回転する
ことで、帯電粒子mを介して感光ドラム1面に対して速
度差を持って接触する。
対速度差は、帯電ローラ2Aと逆方向(感光ドラム1の
回転に順回転方向)に周速度を異ならせて回転駆動させ
ることでも持たせることができる。ただし、直接注入帯
電の帯電性は感光ドラム1の周速と帯電ローラ2Aの周
速の比に依存するため、帯電ローラ2Aを感光ドラム1
と同じ方向に回転駆動させる方が回転数の点で有利であ
ると共に、粒子の保持性の点でも、この構成にすること
が好ましい。
ラ2Aの芯金2aに帯電バイアス印加電源S1から所定
の帯電バイアスが印加される。
入帯電方式で所定の極性・電位に一様に接触帯電処理さ
れる。本例では帯電ローラ2Aの芯金2aに帯電バイア
ス印加電源Slから−600Vの帯電バイアスを印加さ
れる。
9Ωcm以下、比表面積が5×105(cm2/cm3)以
上1×107以下、体積基準のメジアン径(D50)が
0.4μm以上4.0μm以下の非磁性導電性粒子を用
いることも可能である。別途該非磁性導電性粒子の供給
手段を備えることができる。供給手段(不図示)はどの
位置にあってもさしつかえないが、画像形成時に電子写
真感光体表面の帯電手段から現像手段の間に相当し、か
つ画像域に相当する部分に付着し、被覆率が1%以上2
0%以下となるように供給する。
前記したように、芯金2aと、この芯金2aの外周りに
同心一体となるようローラ状に形成した帯電粒子担持体
としてのゴムあるいは発泡体の弾性・中抵抗層2bから
なる。そして、この帯電ローラ2Aの弾性・中抵抗層2
bの外周面に帯電粒子(導電性粒子)mを担持させてい
る。
ン)、導電性粒子(例えば酸化スズ)、硫化剤及び発泡
剤等により処方され、芯金2aの上にローラ状に形成し
た。その後、表面を研磨した。
ローラ2Aは一般的に用いられる放電用の帯電ローラに
対し以下の点で特に異なる。
ための表面構造や粗さ特性 2.直接注入帯電に必要な抵抗特性(体積抵抗率、表面
抵抗)
aでサブμm以下であり、ローラ硬度も高い。放電を用
いた帯電において、放電現象はローラと被帯電体の接触
部から少し離れた数十μmの隙間で放電現象が起きる。
ローラ及び被帯電体表面に凹凸が存在する場合、部分的
に電界強度が異なるため放電現象が不安定になり、帯電
ムラを生じる。従って、従来の帯電ローラは平坦で高硬
度な表面を必要とする。
きないのかを考察するに、それは、前述のような表面構
造では外観上ドラムと密着しているように見えるが、電
荷注入に必要な分子レベルでのミクロな接触性という意
味ではほとんど接触していないのである。
帯電ローラ2Aは帯電粒子mを高密度に担持する必要か
らある程度の粗さが要求される。平均粗さRaにして、
1μmから500μmが好ましい。
るための表面積が不足すると共に、絶縁物(例えばトナ
ー)等がローラ表層に付着した場合その周辺がドラムに
接触できなくなり、帯電性能が低下する。
合、用いる帯電粒子の粒子径より大きな粗さを持つこと
が好ましい。
面の凹凸が被帯電体の面内帯電均一性を低下させること
になる。本例におけるRaは50μmであった。
表面形状測定顕微鏡VF−7500、VF7510を用
い対物レンズ250倍から1250倍を用い非接触にて
ローラ表面の形状及びRaの測定を行った。
形成した後、表面を高抵抗層で被覆している。放電によ
るローラ帯電は印加電圧が高く、ピンホール(膜の損傷
による基盤の露出)があるとその周辺にまで電圧降下が
及び帯電不良を生じる。
圧による帯電を可能とするため接触帯電部材の表層を高
抵抗にする必要がなく、ローラを単層で構成することが
できる。むしろ、直接注入帯電において帯電ローラ2A
の表面抵抗で104〜1010Ω□であることが好まし
い。
面に大きな電位差を生じるため帯電粒子に吐き出しバイ
アスが作用し吐き出され易くなる。また、帯電面内の均
一性が低下し、ローラの摺擦によるムラが中間調画像に
スジ状となって現れ、画像品位の低下が見られ易くな
る。
入帯電であってもドラムピンホールによる周辺の電圧降
下を生じ易くなる。
07Ωcmの範囲であることが好ましい。104Ωcmよ
りも小さい場合は、ピンホールリークによる電源の電圧
降下を生じ易くなる。一方、107Ωcmよりも大きい
場合は、帯電に必要な電流が確保できなくなり、帯電電
圧が低下する。
抗及び体積抵抗率は、107Ω□及び106Ωcmであっ
た。
行った。測定時の構成について概略図を図3に示す。ロ
ーラ抵抗は、帯電ローラ2Aの芯金2aに総圧9.8N
(1kgf)の加重がかかるよう外径30mmの絶縁体
ドラム93に電極を施し測定した。電極は主電極92の
周りにガード電極91を配し、図3の(a)・(b)に
示す配線図にて測定を行った。主電極92とガード電極
91間の距離はおよそ弾性・中抵抗層2bの厚さ程度に
調整し、主電極92はガード電極91に対し十分な幅を
確保した。測定は主電極92に電源S4から+100V
を印加し電流計Av及びAsに流れる電流を測定し、そ
れぞれ体積抵抗率、表面抵抗を測定した。
帯電部材としての帯電ローラについては、 1.表層に高密度の帯電粒子を担持するために表面構造
粗さ特性 2.直接帯電に必要な抵抗特性(体積抵抗率、表面抵
抗) が必要である。
として機能することが重要である。
もつ柔軟性により実現している。
の弾性・中抵抗層2bの弾性特性を調整して達成してい
る。アスカーC硬度で15度から50度が好ましい範囲
である。更に好ましくは、20〜40度である。
帯電体との間に帯電接触部nを確保できないため帯電性
能が低下し易い。また、物質の分子レベルの接触性が得
られないと異物の混入等によりその周辺への接触が妨げ
られる。
いために被帯電体との接触圧にムラを生じ帯電ムラを生
じ易くなる。あるいは、長期放置によるローラの永久変
形ひずみによる帯電不良を生じ易くなる。
ーラ2Aを使用した。更に、帯電ローラ2Aは感光ドラ
ム1に対して0.3mmの侵入量に配設し、本例では約
2mmの帯電接触部nを形成させてある。
法 帯電ローラ2Aの弾性・中抵抗層2bの材質としては、
EPDM、ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、IR
等に抵抗調整のためのカーボンブラックや金属酸化物等
の導電性物質を分散したゴム材が挙げられる。導電性物
質を分散せずにイオン導電性の材料を用いて抵抗調整を
することも可能である。その後必要に応じて表面の粗さ
調整、研磨等による成形を行う。また、機能分離した複
数層による構成も可能である。
2bの形態としては多孔体構造がより好ましい。前述の
表面粗さをローラの成形と同時に得られるという点で製
造的にも有利である。発泡体のセル径としては、1から
500μmが適切である。発泡成形した後に、その表面
を研磨することにより多孔体表面を露出させ、前述の粗
さを持った表面構造を形成可能である。
mmの芯金2aに、多孔体表面を有する、層厚3mmの
弾性・中抵抗層2bを形成し、外径12mm、中抵抗層
長手長さ220mm、の帯電ローラ2Aを作成した。
ラム1に対して0.3mmの侵入量にて配設し、本実施
例では接触幅約2mmの帯電接触部nを形成させてあ
る。
子や有機物との混合物、あるいは、これらに表面処理を
施したもの等各種導電性粒子が使用可能である。また、
本発明における帯電粒子mは磁気拘束する必要がないた
め、磁性を有する必要がない。特に、表面処理された非
磁性の金属化合物が耐腐食性、ハンドリングや帯電特性
の点から好ましい。
ため体積抵抗率としては1×109Ωcm以下である必
要がある。
円筒形の金属製セルに試料を充填し、試料に接するよう
に上下に電極を配し、上部電極には荷重7kgf/cm
2を加える。この状態で電極間に電圧Vを印加し、その
時に流れる電流I(A)から抵抗(体積抵抗率RV)を
測定する。この時電極面積をScm2、試料厚みをM
(cm)とするとRV(Ωcm)=100V×Scm2
/I(A)/M(cm)である。
6cm2とし、電圧V=100Vで測定した。
径(D50)は、磁気ブラシ帯電装置を超える高い帯電効
率と帯電均一性をえるために0.4μm以上4.0μm
以下が好ましい。本発明において、粒径は以下のように
測定した。レーザ回折式粒度分布測定装置「LS−23
0型」(コールター社製)にリキッドモジュールを取り
付けて0.04〜2000μmの粒径を測定範囲とし、
得られる体積基準の粒度分布により粒子のD50を算出す
る。測定は、メタノール10mlに粒子を約10mg加
え、超音波分散機で2分間分散した後、測定時間90秒
間、測定回数1回の条件で測定を行う。
かりでなく、二次粒子の擬集した状態で存在することも
なんら問題はない。どのような擬集状態であれ、凝集体
として帯電粒子mとしての機能が実現できればその形態
は重要ではない。
め、クリーニングプロセスがある場合に比べ多くのトナ
ーが帯電ローラ表面を汚染する。トナーは摩擦帯電によ
る電荷を表面に維持するため1013Ωcm以上の体積抵
抗率を有する。従って、帯電ローラ2Aがトナーにより
汚染されると、帯電ローラ2A上に担持している粒子抵
抗が増加し帯電性能が低下する。たとえ、帯電粒子の抵
抗が低くとも、トナーの混入により担持している粉体の
抵抗は上昇し帯電性に障害を生じる。従って、帯電粒子
担持量が担持量/Raで好ましくは0.005から1、
より好ましくは0.02から0.3mg/cm2/μm
であっても、その成分に多くのトナーが含まれているこ
とがあり、当然帯電性能は低下する。この場合、担持粒
子の抵抗が上昇しその状況を捉えることができる。つま
り、実使用状態において、帯電ローラ2Aに担持してい
る粒子(トナーや紙粉等の混入物も含む)を前記した方
法で体積抵抗率の測定を行いその値が、1×109Ωc
m以下であることが必要となる。
存在量を把握するために、帯電粒子mの被覆率を調整す
ることが更に重要となる。帯電粒子mは白色であるため
磁性トナーの黒色と区別可能である。顕微鏡における観
察において白色を呈している領域を面積率として求め
る。被覆率が0.1以下の場合は帯電ローラ2Aの周速
度を高めても帯電性能としては不十分であることから、
帯電粒子mの帯電ローラへの被覆率を0.2〜1の範囲
に保つことが重要となる。
子mの現像剤tへの添加量の調整により行なった。ま
た、必要に応じて、帯電ローラ2Aの外周の一部に弾性
ブレードを当接することにより調整を行った。部材を当
接することにより、トナーの摩擦帯電極性を正規化する
効果があり、帯電ローラ2Aに担持されている粒子量を
調整することが可能となる。
担持搬送部材としての非磁性回転現像スリーブであり、
現像容器60e内に備える現像前混合剤t+m内のトナ
ーtは回転現像スリーブ60a上を搬送される過程にお
いて、規制ブレード60cで層厚規制及び電荷付与を受
ける。60Dは現像容器60e内のトナーの循環を行い
順次スリーブ周辺にトナーを搬送する攪拌部材である。
ナーtはスリーブ60aの回転により、感光ドラム1と
スリーブ60aの対向部である現像部位(現像領域部)
aに搬送される。またスリーブ60aには現像バイアス
印加電源S5より現像バイアス電圧が印加される。
圧とAC電圧の重畳電圧とした。これにより、感光ドラ
ム1側の静電潜像がトナーtにより反転現像される。
ナーtは、結着樹脂、磁性体粒子及び電荷制御剤を混合
し混練、粉砕及び分級の各行程を経て作成し、更に帯電
粒子mや流動化剤等を外添剤として添加して作成された
ものである。トナーの平均粒径(D4)は7μmであっ
た。
層構成の模式図である。(a)は電荷注入層付きの感光
ドラム1a、(b)は電荷注入層のない感光ドラム1b
の層構成の模式図である。
は、アルミドラム基体(Alドラム基体)11上に、下
引き層12、電荷発生層14、電荷輸送層15の順に重
ねて塗工された一般的な有機感光体ドラムである。
は、上記の感光体1bに、更に電荷注入層16を塗布す
ることにより、帯電性能を向上したものである。16a
は導電性粒子である。
は、金属、金属酸化物及びカーボンブラック等が挙げら
れる。金属としては、アルミニウム、亜鉛、銅、クロ
ム、ニッケル、銀及びステンレス等、及びこれらの金属
をプラスチックの粒子の表面に蒸着したもの等が挙げら
れる。金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマ
ス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンやタ
ンタルをドープした酸化スズ及びアンチモンをドープし
た酸化ジルコニウム等が挙げられる。これらは、単独で
用いることも2種以上を組み合わせて用いることもでき
る。2種以上を組み合わせて用いる場合は、単に混合し
ても、固溶体や融着の形にしてもよい。
均粒径は、電荷注入層の透明性の点で0.3μm以下が
好ましく、特には0.1μm以下が好ましい。
粒子の中でも透明性の点で金属酸化物を用いることが特
に好ましい。
ては、フッ素原子含有樹脂粒子、シリコーン粒子、また
は、シリカ粒子、アルミナ粒子等であるが、本発明にお
いては、フッ素原子含有樹脂粒子が特に好ましい。本発
明に用いられるフッ素原子含有樹脂粒子としては、四フ
ッ化エチレン、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エ
チレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニ
リデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂及びこれらの
共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選択する
のが好ましいが、特に、四フッ化エチレン樹脂及びフッ
化ビニリデン樹脂が好ましい。樹脂粒子の分子量や粒子
の粒径は適宜選択することができ、特に制限されるもの
ではない。また、シリカ粒子やアルミナ粒子等の無機粒
子単独では潤滑性粒子としては働かないかもしれない
が、これらを分散、添加することにより、電荷注入層の
表面の面粗さが大きくなり、感光体表面に接するものに
対して、接触点が少なくなり、結果的に電荷注入層の潤
滑性が増すことが本発明者らにより知られている。ここ
でいう潤滑性粒子とは、潤滑性を付与する粒子も含めて
表している。
液中で粒子を凝集させないために、フッ素原子含有化合
物を添加するとよい。また、導電性粒子を含有する場合
は、フッ素原子含有化合物を導電性粒子の分散時に添加
したり、また、導電性粒子の表面をフッ素原子含有化合
物で表面処理するとよい。フッ素原子含有化合物を添加
または導電性粒子に表面処理を行うことにより、フッ素
原子含有化合物のない場合に比べて、樹脂溶液中での導
電性粒子とフッ素原子含有樹脂粒子の分散性及び分散安
定性が格段に向上した。また、フッ素原子含有化合物を
添加し導電性粒子を分散した液、または表面処理を施し
た導電性粒子を分散した液に、フッ素原子含有樹脂粒子
を分散することによって分散粒子の二次粒子の形成もな
く、経時的にも非常に安定した分散性のよい塗工液が得
られる。
ては、含フッ素シランカップリング剤、フッ素変性シリ
コーンオイル及びフッ素系界面活性剤等が挙げられる。
表1〜表3に好ましい化合物例を挙げるが、本発明はこ
れらの化合物に限定されるものではない。
性粒子と表面処理剤とを適当な溶剤中で混合、分散し、
表面処理剤を導電性粒子表面に付着させる。分散の方法
としては、ボールミルやサンドミル等の通常の分散手段
を用いることができる。次に、この分散溶液から溶剤を
除去し、導電性粒子表面に固着させればよい。また、必
要に応じて、この後に更に熱処理を行ってもよい。ま
た、処理液中には反応促進のための触媒を添加すること
もできる。更に、必要に応じて表面処理後の導電性粒子
に更に粉砕処理を施すことができる。
の割合は、粒子の粒径にも影響を受けるが、表面処理済
みの導電性粒子全質量に対し1〜65質量%が好まし
く、特には1〜50質量%が好ましい。
加した後に導電性粒子を分散する、またはフッ素原子含
有化合物によって表面処理された導電性粒子を用いるこ
とにより、フッ素原子含有樹脂粒子の分散が安定し、滑
り性や離型性に優れた電荷注入層を形成することができ
る。しかしながら、最近の高耐久化が進み、更なる高硬
度、高耐刷性及び高安定性が求められるようになってき
ている。
樹脂としては、表面硬度が硬く、耐磨耗性に優れる点か
ら硬化型樹脂がより好ましい。硬化型樹脂としては、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂及びフェノール樹脂等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。本発明においては、硬化型フェ
ノール樹脂が好ましく、より好ましくはレゾール型のフ
ェノール樹脂である。特に、アンモニア以外のアミン系
化合物を含有するレゾール型フェノール樹脂は、調合液
の安定性という点において更に好ましい。
するモノマーまたはオリゴマーを含有する樹脂である。
熱または光等によって硬化するモノマーまたはオリゴマ
ーとは、例えば分子の末端に熱または光等のエネルギー
によって重合反応を起こす官能基を有するもので、この
うち分子の構造単位の繰り返しが2〜20程度の比較的
大きな分子がオリゴマー、それ未満のものがモノマーで
ある。該重合反応を起こす官能基としては、アクリロイ
ル基、メタクリロイル基、ビニル基及びアセトフェノン
基等の炭素−炭素二重結合を有する基、シラノール基、
更に環状エーテル基等の開環重合を起こすもの、及びフ
ェノール+ホルムアルデヒドのように2種類以上の分子
が反応して重合を起こすもの等が挙げられる。
のある電荷注入層とするために、下記一般式(1)で示
されるシロキサン化合物を導電性粒子分散時に添加した
り、または、予め表面処理を施した導電性粒子を混合す
ることにより、更に環境安定性により優れた電荷注入層
を得ることができた。
り、かつ、Aの全部における水素原子の割合は0.1〜
50%の範囲、nは0以上の整数である。)このシロキ
サン化合物を添加後に分散した塗工液、またはこれを表
面処理した導電性微粒子を溶剤に溶かした結着樹脂中に
分散することによって、分散粒子の二次粒子の形成もな
く、経時的にも安定した分散性の良い塗工液が得られ、
また、この塗工液より形成した電荷注入層は透明性が高
く、耐環境性に特に優れた膜が得られた。更に、電荷注
入層に用いる樹脂が硬化型フェノール樹脂の場合、フェ
ノール樹脂の種類にもよるが、電荷注入層を厚膜にする
ほどスジ状のムラになったりセルを形成したりする場合
も見られるが、前述のシロキサン化合物を添加、または
これを表面処理した導電性微粒子を用いることにより、
スジ状のムラやセルの形成を抑制することができ、レベ
リング剤のような予期せぬ効果もあった。
の分子量は特に制限されるものではないが、表面処理を
する場合は、その容易さからは粘度が高過ぎない方がよ
く、重量平均分子量で数百〜数万程度が適当である。
通りがある。湿式では導電性粒子を一般式(1)で示さ
れるシロキサン化合物とを溶剤中で分散し、該シロキサ
ン化合物を粒子表面に付着させる。分散の手段として
は、ボールミルやサンドミル等の一般の分散手段を使用
することができる。次に、このシロキサン化合物を導電
性粒子表面に固着させる。この熱処理においては、シロ
キサン中のSi−H結合が熱処理過程において空気中の
酸素によって水素原子の酸化が起こり、新たなシロキサ
ン結合ができる。その結果、シロキサンが三次元構造に
まで発達し、導電性粒子表面がこの網状構造で包まれ
る。このように表面処理は、該シロキサン化合物を導電
性粒子表面に固着させることによって完了するが、必要
に応じて処理後の粒子に粉砕処理を施してもよい。乾式
処理においては、溶剤を用いずに該シロキサン化合物と
導電性粒子とを混合し混練を行うことによってシロキサ
ン化合物を粒子表面に付着させる。その後は、湿式処理
と同様に熱処理や粉砕処理を施して表面処理を完了す
る。
サン化合物の割合は、粒子の粒径やシロキサン中のメチ
ル基と水素原子の比率等に依存するが、1〜50質量%
が好ましく、特には3〜40質量%が好ましい。更に、
導電性粒子を含有する電荷注入層溶液に電荷輸送材料を
添加してもよい。
る場合は、電荷注入層を感光層上に塗布した後に、通
常、熱風乾燥炉等で硬化させる。この時の、硬化温度
は、100℃〜300℃が好ましく、特には120℃〜
200℃が好ましい。また、電荷注入層の膜厚は0.5
μm〜10μmが好ましく、特には1μm〜7μmが好
ましい。
酸化防止剤等の添加物を加えてもよい。
性を持つもの、例えば、アルミニウム、アルミニウム合
金及びステンレス等を用いることができ、その他にアル
ミニウム、アルミニウム合金及び酸化インジウム−酸化
スズ合金等を真空蒸着によって被膜形成された層を有す
る前記導電性支持体やプラスチック、導電性粒子(例え
ば、カーボンブラック、酸化スズ、酸化チタン及び銀粒
子等)を適当な結着樹脂と共にプラスチックや紙に含浸
した支持体、導電性バインダーを有するプラスチック等
を用いることができる。
リアー機能と接着機能を持つ下引き層(結着層)を設け
ることができる。下引き層は、感光層の接着性改良、塗
工性改良、支持体の保護、支持体の欠陥の被覆、支持体
からの電荷注入性改良、また感光層の電気的破壊に対す
る保護等のために形成される。下引き層には、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、エチレ
ン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド、変性ポリアミ
ド、ポリウレタン、ゼラチン及び酸化アルミニウム等に
よって形成できる。下引き層の膜厚は、5μm以下であ
ることが好ましく、0.2〜3μmであることがより好
ましい。
は、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、インジコ顔料、多
環キノン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、アズ
レニウム塩顔料、ピリリウム染料、チオピリリウム染
料、スクアリリウム染料、シアニン染料、キサンテン色
素、キノンイミン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリ
コン、硫化カドミウム及び酸化亜鉛等が挙げられる。
る樹脂や電荷発生材料の溶解性や分散安定性から選択さ
れるが、有機溶剤としては、アルコール類、スルホキシ
ド類、ケトン類、エーテル類、エステル類、脂肪族ハロ
ゲン化炭化水素類及び芳香族化合物等を用いることがで
きる。
基準で0.3〜4倍量の結着樹脂及び溶媒と共に、ホモ
ジナイザー、超音波、ボールミル、サンドミル、アトラ
イター及びロールミル等の方法で均一に分散し、塗布
し、乾燥されて形成される。その厚みは、5μm以下が
好ましく、特には0.01〜1μmの範囲が好ましい。
物、ピラゾリン系化合物、スチリル系化合物、オキサゾ
ール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリールメタ
ン系化合物及びポリアリールアルカン系化合物等を用い
ることができるが、これらに限定されるものではない。
材料と結着樹脂を溶媒に溶解し、塗布して形成する。電
荷輸送材料と結着樹脂との混合割合は、質量比で2:1
〜1:2程度である。溶媒としては、アセトン及びメチ
ルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル及び酢酸エチ
ル等のエステル類、トルエン及びキシレン等の芳香族炭
化水素類、クロロベンゼン、クロロホルム及び四塩化炭
素等の塩素系炭化水素類等が用いられる。この溶液を塗
布する際には、例えば、浸漬コーティング法、スプレー
コーティング法及びスピンナーコーティング法等のコー
ティング法を用いることができ、乾燥は10℃〜200
℃が好ましく、より好ましくは20℃〜150℃の範囲
の温度であり、好ましくは5分〜5時間、より好ましく
は10分〜2時間の時間で送風乾燥または静止乾燥下で
行うことができる。
樹脂としては、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエ
ステル、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート、ポリ
サルホン、ポリフェニレンオキシド、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、アルキド樹脂及び不飽和樹脂等から選
ばれる樹脂が好ましい。特に好ましい樹脂としては、ポ
リメチルメタクリレート、ポリスチレン、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、ポリカーボネート樹脂及びジ
アリルフタレート樹脂が挙げられる。電荷輸送層の膜厚
は5〜40μmであることが好ましく、特には10〜3
0μmであることが好ましい。
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び潤滑剤等の種々の添
加剤を含有させることができる。
塗布、硬化させて成膜する。また、逆に電荷輸送層の上
に電荷発生層を塗布した後に前記電荷注入層を塗布、硬
化してもよい。
し、被覆するかしないか、あるいは被覆量を決定する要
素としては、物理的付着(埋め込み、固着及び吸着
等)、化学的付着(反応)及び/または電気的付着(静
電気力)があり、それらの総合的な効果として被覆量に
差が生じると思われる。すなわち電子写真感光体表面の
撥水性や、極性、表面硬度、摩擦帯電性などが影響し、
それらの微妙なバランスで被覆量が決定すると思われ
る。本発明の電子写真感光体においてフェノール樹脂を
主成分とする電荷注入層を有し電子写真感光体が好まし
い。
組み込んだ直後の数枚から数十枚では変化が大きいが電
子写真感光体を電子写真装置に組み込む前に予め該非磁
性導電粒子を塗布することによって上記の変化量が少な
くなり、被覆量が安定し好ましい。
環境安全、部材劣化及び低電力の点で優れた帯電手段で
ある。しかしながら、更なる高画質化が進む昨今、帯電
性を様々な環境で確保し、かつ高画質との両立をするこ
とが必要となってきた。
質を両立する手段として、少なくとも帯電手段、露光手
段、現像手段及び転写手段を順に備え、帯電手段が接触
帯電手段である電子写真装置に用いる電子写真感光体に
おいて、画像形成時に電子写真感光体表面の帯電手段か
ら現像手段の間に相当し、かつ画像域に相当する部分
に、体積抵抗率が1×109Ωcm以下、比表面積が5
×105(cm2/cm3)以上1×107以下、体積基準
の50%平均粒径であるメジアン径(D50)が0.4μ
m以上4.0μm以下の非磁性導電性粒子が付着し、被
覆率a(%)が1%以上20%以下であることを特徴と
する電子写真感光体を用いることで効果が得られること
がわかった。
体の表面層の抵抗を低くした方が、帯電手段から電子写
真感光体への電荷の注入が効率よく行われ、帯電性が向
上する。しかし、電子写真感光体の表面層の抵抗を低く
する方法として表面層のバルク抵抗を下げた場合、画像
ボケ/流れが発生したりドット再現性の低下が起こり画
質が低下し帯電性と高画質の両立が困難である。
電荷の注入効率を上げ帯電性を良くし、かつバルク抵抗
は高く維持し、ドット再現性を悪化させないことが理想
である。
し、かつ画像域に相当する部分の電子写真感光体の表面
に体積抵抗率が1×109Ωcm以下、比表面積が5×
105(cm2/cm3)以上1×107以下、体積基準の
50%平均粒径であるメジアン径(D50)が0.4μm
以上4.0μm以下の非磁性導電性粒子が付着すること
で、表面抵抗を下げる手段となっていると思われる。よ
って非磁性導電性粒子の体積抵抗率が1×109Ωcm
より高いと帯電性が悪くなり、比表面積、あるいは体積
基準のメジアン径(D50)が上記範囲外のときには粒子
が脱落し易くなり、電子写真感光体の被覆が十分できず
やはり帯電性が悪くなる。帯電手段で存在する粒子量は
帯電手段直後の部分の粒子に反映され帯電性が判断でき
ると考えられる。
cm以下、比表面積が5×105(cm2/cm3)以上
1×107以下、体積基準のメジアン径(D50)が0.
4μm以上4.0μm以下の非磁性導電性粒子が帯電手
段から現像手段の間に相当し、かつ画像域に相当する部
分に電子写真感光体の表面を被覆する被覆率(a%)は
1%以上20%以下であり得に好ましくは2%以上12
%以下であるが、被覆率が1%未満の場合には環境によ
っては帯電性が不十分な場合があり、特に低湿下で厳し
い。20%を超えると、画像流れ/ボケが発生したり、
ドット再現性が悪くなる。特に高湿下が厳しい。転写手
段から帯電手段の間に相当しかつ画像域に相当する部分
の被覆率b(%)は帯電性の点から大きい方が好まし
く、a%よりも大きい方が好ましいが大き過ぎると帯電
手段で十分回収できなかったりするため、4%以上30
%以下である必要がある。好ましくは7%以上25%以
下である。
画像域に相当する部分に電子写真感光体の被覆率に対す
る影響が最も大きいが、これは帯電、露光で作製された
潜像が現像までの間に流れたり、あるいは被覆している
導電性粒子のため、露光手段による露光光が感光体表面
で遮蔽されたり散乱したりすることで起こると考えられ
る。またこの理由から該粒子はできるだけ無色あるいは
白色に近い方が好ましい。
面積が5×105(cm2/cm3)以上1×107以下、
体積基準のメジアン径(D50)が0.4μm以上4.0
μm以下の非磁性導電性粒子は予め電子写真感光体に塗
布し付着させておいても効果がある。ただし、この場合
も画像作成時の前記位置での該粒子の被覆率a(%)は
1%以上20%以下である必要がある。
抗、表面抵抗)は電子写真感光体とは別に次の試料を作
製し、以下のようにして測定した。まず、電極間距離
(D)180μm、長さ(L)5.9cmのクシ型金電
極上に、厚さ(T)5μmの前記表面層を設けた試料を
複数準備した。次に試料を12.5℃、5.5%RH下
または40.5℃、80%RH下で一晩放置し、それぞ
れの環境下でクシ型電極間に100Vの直流電圧(V)
を印加したときの電流値(I)をpA(ピコアンペア)
メーターによって測定した。下記式(2)、(3)によ
ってそれぞれバルク抵抗ρv、表面抵抗ρsを得る。た
だし、注入帯電の注入性を決める表面抵抗は前記非磁性
導電性粒子の付着を加味する必要があり、粒子付着の状
態での表面抵抗の測定は難しい。ここで言う表面抵抗は
電子写真感光体単体の物性である。
時は画像流れ/ボケが発生する。
画像域に相当する部分に電子写真感光体の表面を被覆し
ている粒子あるいは転写手段から帯電手段の間に相当
し、かつ画像域に相当する部分に電子写真感光体の表面
を被覆している粒子の物性と被覆率は次のようにして測
定できる。
着した粒子を刷毛等で回収する。回収した粒子を次のよ
うに体積抵抗率、比表面積、非磁性粒子の同定を評価す
る。
行った。円筒形の金属製セルに試料を充填し、試料に接
するように上下に電極を配し、上部電極には荷重7kg
f/cm2を加える。この状態で電極間に電圧Vを印加
し、その時に流れる電流I(A)から本発明の抵抗(体
積抵抗率RV)を測定する。この時電極面積をSc
m2、試料厚みをM(cm)とするとRV(Ωcm)=
100V×Scm2/I(A)/M(cm)である。
6cm2とし、電圧V=100Vで測定した。
積測定装置「ジェミニ2375 Ver.5.0」(島
津製作所社製)を用いて資料表面に窒素ガスを吸着さ
せ、BET多点法を用いてBET比表面積(cm2/
g)を算出する。
1330」(島津製作所社製)を用いて真密度(g/c
m3)を求める。この際、10cm3の試料容器を用い、
試料前処理としてはヘリウムガスパージを最高圧19.
5psig(1.34E5Pa)で10回行う。この
後、容器内圧力が平衡に達したか否かの圧力平衡判定値
として、試料室内の圧力の振れが0.0050/min
を目安とし、この値以下であれば平衡状態とみなして測
定を開始し、真密度を自動測定する。測定は5回行い、
その平均値を求め、真密度とする。
る。
積(cm2/g)×真密度(g/cm3)
「LS−230型」(コールター社製)にリキッドモジ
ュールを取り付けて0.04〜2000μmの粒径を測
定範囲とし、得られる体積基準の粒度分布により粒子の
D50を算出する。測定は、メタノール10mlに粒子を
約10mg加え、超音波分散機で2分間分散した後、測
定時間90秒間、測定回数1回の条件で測定を行う。
状に成形し、蛍光X線分析装置RIX−3000
((株)リガク製)にて構成する原子を同定した。
無色あるいは白色である。この特性を利用し、反射濃度
で測定する。
手段から現像手段に相当しかつ画像域に相当する部分に
粘着性ポリエステルテープを貼り、電子写真感光体に付
着した粒子と共に剥がす。
付ける。貼り付けたテープの上から反射濃度RCを測定
する。反射濃度はX−Rite404A(X−Rite
社製)にて測定色をビジュアルにして測定する。黒紙に
ポリエステルテープのみを貼り付けた場合の反射濃度R
C(0)と黒紙上にゼロックス社製コピー用紙Xx402
4を5枚敷きその上からポリエステルテープを貼り、反
射濃度RC(100)を測定する。被覆率は次の式(4)に
て算出する。
像域に相当する部分の被覆率(b%)も同様の方法で測
定する。
から電子写真装置に組み込み使用してもさしつかえない
が、その場合の前記粒子の電子写真感光体への被覆率も
上記と同様の方法で測定する。該被覆率を被覆率(c
%)とする。
に詳細に説明する。ただし、本発明の実施の形態は、こ
れらに限定されるものではない。なお、実施例中の
「部」は「質量部」を意味する。
ルミニウムシリンダーを支持体として、この上にポリア
ミド樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ(株)
製)の5質量%メタノール溶液を浸漬コーティング法で
塗布し、膜厚が0.5μmの下引き層を設けた。
ッグ角(2θ±0.2°)の7.4°及び28.2°に
強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶3.5部とポリビニルブチラール樹脂(商品名:エ
スレックBX−1、積水化学工業(株)製)1部をシク
ロヘキサノン120部に添加し、1mmφガラスビーズ
を用いたサンドミルで3時間分散し、これに酢酸エチル
120部を加えて希釈して電荷発生層用塗工液を調製し
た。下引き層上に、この電荷発生層用塗工液を浸漬コー
ティングし、100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.
15μmの電荷発生層を形成した。
材料10部
(商品名:Z−200、三菱ガス化学(株)製)10部
をモノクロロベンゼン100部に溶解した。この塗工液
を電荷発生層上に塗布し、105℃で1時間をかけて熱
風乾燥して、膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。
示される化合物で表面処理した(処理量7.2%)アン
チモンドープ酸化スズ超微粒子20部、
(商品名:KF99、信越シリコーン(株)製)で表面
処理した(処理量12%)アンチモンドープ酸化スズ微
粒子30部、エタノール150部をサンドミルにて66
時間かけて分散を行い、更に、ポリテトラフルオロエチ
レン微粒子(平均粒径0.18μm)20部を加えて2
時間分散を行った。その後、レゾール型熱硬化型フェノ
ール樹脂(商品名:XPL−8264B、群栄化学工業
(株)製)を樹脂成分として50部を溶解して、調合液
とした。
浸漬コーティング法により、膜を形成し、155℃の温
度で1時間熱風乾燥して電荷注入層を得た。この時、得
られた電荷注入層の膜厚は、薄膜のため光の干渉による
瞬間マルチ測光システムMCPD−2000(大塚電子
(株)製)を用いて測定し、その膜厚は4.5μmであ
った。より正確な膜厚測定としては、感光体の膜の断面
をSEM等で直接観察測定することもできる。また、電
荷注入層調合液の分散性は良好で、膜表面はムラのない
均一な面であった。
た。その結果を表4に示す。
%となるように刷毛で均一に体積抵抗率1×106Ωc
m、比表面積2.8×106(cm2/cm3)、体積基
準のメジアン径(D50)が1.4μmの非磁性導電性の
酸素欠損型酸化スズを塗布した電子写真感光体を実施形
態1の電子写真装置に装着して評価した。帯電粒子には
体積抵抗率1×106Ωcm、比表面積2.8×10
6(cm2/cm3)、体積基準のメジアン径(D50)が
1.4μmの非磁性導電性の酸素欠損型酸化スズを用い
た。体積抵抗率、比表面積、体積基準のメジアン径は前
述の方法で測定した。
12.5℃、5.5%RH下または40.5℃、80%
RH下でそれぞれ一晩放置し、白ベタ画像、文字画像
(印字比率4%)を100枚連続プリントし、初期評価を
行った。その後1000枚連続プリントした。これらの
画像で評価した。結果を表4に示す。画像ランクを1〜
10でランク分けした。10が最もよく、1が最も悪い
ことを示す。本発明においては、5までを本発明の顕著
な効果が得られたものとした。1〜10のランクは初期
100枚、1000枚連続後の画像をドット再現等でラ
ンク分けした。
%、b%)を測定した。その結果を表4に示す。
のポリテトラフルオロエチレン微粒子(平均粒径0.1
8μm)20部を45部に変えた以外は実施例1と同様
に電子写真感光体を作製し評価した。その結果を表4に
示す。
のポリテトラフルオロエチレン微粒子(平均粒径0.1
8μm)20部を60部に変えた以外は実施例1と同様
に電子写真感光体を作製し評価した。その結果を表4に
示す。
のポリテトラフルオロエチレン微粒子(平均粒径0.1
8μm)20部を0部に変えた以外は実施例1と同様に
電子写真感光体を作製し評価した。その結果を表4に示
す。
のレゾール型熱硬化型フェノール樹脂(商品名:XPL
−8264B、群栄化学工業(株)製)50部を下記式
(7)のアクリルモノマー70部に変え、更に
調合液とした。
ィングし、熱風乾燥せずにメタルハライドランプにて
1.20×10-5W/m2の光強度で30秒間紫外線照
射して光硬化を行い、その後120℃で1時間40分熱
風乾燥して、膜厚が6μmの電荷注入層を形成した以外
は実施例1と同様に電子写真感光体を作製し評価した。
結果を表4に示す。
感光体の表面に被覆率c%が3%になるように刷毛で均
一に体積抵抗1×105Ωcm、比表面積4×104(c
m2/cm3)、体積基準のメジアン径(D50)が0.7
μmの非磁性導電性の酸素欠損型酸化スズを塗布し電子
写真装置に装着し、電子写真装置に用いる帯電粒子も上
記粒子に変え評価した。その結果を表4に示す。
した以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作製し、
被覆率c%が20%となるように刷毛で均一に体積抵抗
率1×106Ωcm、比表面積2×107(cm2/c
m3)、体積基準のメジアン径(D50)が0.35μm
の非磁性導電性の酸素欠損型酸化スズを電子写真感光体
の表面に塗布し電子写真装置に装着し、電子写真装置に
用いる帯電粒子も上記粒子に変え評価した。評価した。
その結果を表4に示す。
フェノールZ型ポリカーボネート(商品名:Z−20
0、三菱ガス化学(株)社製)3部を
ヘキサノン60部に溶解し、αAl2O3粒子(平均粒径
0.2μm)を1.2部添加し、攪拌混合して電荷注入
層塗工液を得た。電荷輸送層上にこの電荷注入層塗工液
をスプレー塗布し、膜厚4μmの電荷注入層を得た。
のレゾール型熱硬化型フェノール樹脂(商品名:XPL
−8264B、群栄化学工業(株)製)50部をレゾー
ル型熱硬化型フェノール樹脂(商品名:PL−529
4、群栄化学工業(株)製)50部に代えた以外は実施
例1と同様に電子写真感光体を作製した。
体積抵抗率1×106Ωcm、比表面積2.8×10
6(cm2/cm3)、体積基準のメジアン径(D50)が
1.4μmの非磁性導電性の酸素欠損型酸化スズを電子
写真感光体の表面に塗布し電子写真装置に装着し、電子
写真装置に用いる帯電粒子も上記粒子に変え評価した。
その結果を表4に示す。
作製した。φ24mm×246mmのアルミニウムシリ
ンダーを支持体として、下引き層を設けず、CuKα特
性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の
7.4°、9.7°、24.2°及び27.3°に強い
ピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン結晶
3.5部とポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレ
ックBX−1、積水化学工業社製)1部をシクロヘキサ
ノン120部に添加し、1mmφガラスビーズを用いた
サンドミルで3時間分散し、これに酢酸エチル120部
を加えて希釈して電荷発生層用塗工液を調製し、この電
荷発生層用塗工液を浸漬コーティングし、100℃で1
0分間乾燥して、膜厚が0.15μmの電荷発生層を形
成した。
(商品名:Z−200、三菱ガス化学(株)製)100
部をモノクロロベンゼン100部に溶解した。この塗工
液を電荷発生層上に塗布し、105℃で1時間をかけて
熱風乾燥して、膜厚が20μmの電荷輸送層を形成し
た。
体を作製した。
一に体積抵抗率1×106Ωcm、比表面積2.8×10
6(cm2/cm3)、体積基準のメジアン径(D50)が
1.4μmの非磁性導電性の酸素欠損型酸化スズを電子
写真感光体の表面に塗布し電子写真装置に装着し、電子
写真装置に用いる帯電粒子も上記粒子に変え評価した。
その結果を表4に示す。
真感光体に塗布する非磁性導電性粒子及び帯電粒子を体
積抵抗率1.5×106Ωcm、比表面積2.0×106
(cm2/cm3)、体積基準のメジアン径(D50)が
2.2μmの酸化亜鉛に変えた以外は実施例1と同様に
評価した。その結果を表4に示す。
真感光体に塗布する非磁性導電性粒子及び帯電粒子を体
積抵抗率1.5×106Ωcm、比表面積3.0×104
(cm2/cm3)、体積基準のメジアン径(D50)が
3.8μmの酸化亜鉛に変えた以外は実施例8と同様に
評価した。その結果を表4に示す。
てアクリルモノマーを50部とした以外は比較例1と同
様に電子写真感光体を作製した。
に体積抵抗率1×106Ωcm、比表面積2×107(c
m2/cm3)、体積基準のメジアン径(D50)が0.3
μmの非磁性導電性の酸素欠損型酸化スズを電子写真感
光体の表面に塗布し電子写真装置に装着し、電子写真装
置に用いる帯電粒子も上記粒子に変え評価した。その結
果を表4に示す。
の塗工液において更に、ポリテトラフルオロエチレン微
粒子(平均粒径0.18μm)30部を加えて2時間分
散を行った。この電荷注入層塗工液を用いた以外は比較
例2と同様に電子写真感光体を作製した。
子として体積抵抗率1×106Ωcm、比表面積4×10
5(cm2/cm3)、体積基準のメジアン径(D50)が
4.4μmの非磁性導電性の酸素欠損型酸化スズを用い
評価した。その結果を表4に示す。
高湿環境を含め帯電性をより向上させ、帯電性不足によ
る画像濃度ムラや、砂地状のトナーかぶりあるいはポジ
ゴースト等の現象が起こらず、また画像流れが生じず、
ドット再現性の良い、繰り返し使用しても安定して高品
位の画像を得ることのできる電子写真感光体、該電子写
真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装
置を提供できる。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも帯電手段、露光手段、現像手
段及び転写手段を順に備え、帯電手段が接触帯電手段で
ある電子写真装置に用いる電子写真感光体において、画
像形成時に電子写真感光体表面の帯電手段から現像手段
の間に相当し、かつ画像域に相当する部分に、体積抵抗
率が1×109Ωcm以下、比表面積が5×105cm2
/cm3以上1×107cm2/cm3以下、体積基準のメ
ジアン径(D50)が0.4μm以上4.0μm以下の非
磁性導電性粒子が付着し、被覆率a(%)が1%以上2
0%以下であることを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項2】 帯電手段が、体積基準のメジアン径(D
50)が0.4μm以上4.0μm以下である非磁性導電
性粒子と、導電性と弾性を有した表面を備え、非磁性導
電性粒子を担持する非磁性導電性粒子担持体により構成
された帯電部材を電子写真感光体に当接させることで担
持の非磁性導電性粒子を電子写真感光体に接触させて電
子写真感光体表面を帯電する帯電手段であり、非磁性導
電性粒子担持体上に担持した非磁性導電性粒子の体積抵
抗率が109から10-1Ωcmである帯電手段である請
求項1に記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 電子写真感光体の表面層の体積抵抗率が
2×1011Ωcm〜1×1014Ωcmであることを特徴
とする請求項1または2に記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】 少なくとも帯電手段、露光手段、現像手
段及び転写手段を順に備え、帯電手段が接触帯電手段で
ある電子写真装置に用いる電子写真感光体において、画
像形成時に電子写真感光体表面の転写手段から帯電手段
の間に相当し、かつ画像域に相当する部分に、体積抵抗
率が1×109Ωcm以下、比表面積が5×105cm2
/cm3以上1×107cm2/cm3以下、体積基準のメ
ジアン径(D50)が0.4μm以上4.0μmの非磁性
導電性粒子が付着し、被覆率b(%)が4%以上30%
以下であることを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項5】 被覆率b%が被覆率a%より大きい請求
項4に記載の電子写真感光体。 - 【請求項6】 電子写真感光体の表面層が電荷注入層で
ある請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体。 - 【請求項7】 電子写真装置に着脱自在であり、少なく
とも電子写真感光体と帯電手段とを一体にしたプロセス
カートリッジにおいて、前記電子写真感光体が請求項1
〜6のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特
徴とするプロセスカートリッジ。 - 【請求項8】 少なくとも帯電手段、露光手段、現像手
段及び転写手段を順に備えた電子写真装置において、前
記電子写真装置に用いる電子写真感光体が請求項1〜6
のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴と
する電子写真装置。
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JP2002117332A JP3854891B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
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