JP2003005493A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2003005493A
JP2003005493A JP2001188623A JP2001188623A JP2003005493A JP 2003005493 A JP2003005493 A JP 2003005493A JP 2001188623 A JP2001188623 A JP 2001188623A JP 2001188623 A JP2001188623 A JP 2001188623A JP 2003005493 A JP2003005493 A JP 2003005493A
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JP
Japan
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particles
electrophotographic apparatus
charging
charged
conductive
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JP2001188623A
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English (en)
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Tatsuya Ikesue
龍哉 池末
Yosuke Morikawa
陽介 森川
Koichi Nakada
浩一 中田
Daisuke Tanaka
大介 田中
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定した帯電性、高画質、高寿命の電子写真装
置を提供する。 【解決手段】少なくとも電子写真感光体の表面に接触し
該感光体表面を帯電する手段を有する電子写真装置にお
いて、該帯電手段から供給される帯電導電粒子は、導電
粒子を主成分とする帯電粒子と、導電性と弾性を有した
表面を備えかつ該帯電粒子を担持する帯電粒子坦持体と
より構成され、かつ、該感光体は導電性支持体上に感光
層及び保護層を有し、該保護層表面の摩擦係数はポリエ
チレンテレフタレートシートの表面に対して1.2以下
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、接触帯電は、電子写真感光体(以
下、感光体という)に帯電ローラ、ファーブラシ、磁気
ブラシ、ブレード等の導電性の帯電部材に所定の帯電バ
イアスを印加して感光体表面を所定の極性、電位に帯電
させるものである。接触帯電の中には、放電帯電と直接
注入帯電の2機構がある。
【0003】放電機構は、帯電部材と感光体の隙間に生
じる放電現象で感光体表面が帯電する機構である。帯電
部材と感光体に一定の閾値を有するため、所望の感光体
表面電位よりも大きな電圧を印加する必要があり、ま
た、コロナ放電より発生量は少ないが放電生成物は生じ
る。そのため、感光体、周辺部材への磨耗や材質劣化を
生じる。
【0004】直接注入帯電機構は、感光体と帯電部材と
の分子レベルでの接触により、直接に電荷の授受をする
ことにより感光体表面を帯電させる機構である。帯電部
材と感光体の電位差は数V〜数十Vであり、帯電電圧は
ほぼ印加電圧と等しく、放電を生じる電位差もない。ま
た、帯電手段に必要な電圧は低く抑えられる。イオンの
発生を伴わないため、環境安全、各部材劣化、低電力の
点で優れている。
【0005】上記、注入帯電で考えられる帯電部材とし
てはファーブラシと粒子帯電がある。ファーブラシは注
入帯電に必要な接触密度としては不足している。そのた
め、接触幅を広くとり、感光体とブラシの相対速度差を
設ける等の手段が必要となる。
【0006】一方、粒子帯電では、接触密度の向上を考
えると主成分として導電粒子を使った方式が有効であ
る。この際用いる粒子を帯電粒子と称する。
【0007】帯電粒子の例としては導電磁性粒子が挙げ
られ、マグネットにより磁気ブラシ帯電部材を形成した
例が提案されている。
【0008】導電磁性粒子としては、フェライト、マグ
ネタイト等の磁性金属粒子や、これらの磁性粒子を樹脂
で結着したものが用いられる。
【0009】より高い帯電均一性とトナーリサイクルに
は帯電の小粒径化が望ましい。しかし、単に粒子サイズ
を下げると磁気粒子の保持力が低下し、粒子が帯電粒子
坦持体より脱落する。脱落し、感光体に付着した磁性粒
子は、現像バイアスのリークや現像不良、更に紙に転写
してカブリとなる等の画像不良を生じる。また、脱落し
た磁性粒子が感光体と転写手段に挟まれると、感光体表
面に傷を生じる。感光体上に生じた傷はその深さにより
画像上黒点となる。
【0010】粒子帯電は上記に示すようにトナーリサイ
クルシステムには最適であるが、帯電粒子坦持体と感光
体の間に磁性粒子が介在し、感光体と磁性粒子が接触す
ること等により感光体表面が削られる。削れ量が多くな
ると感光体の感度曲線が変動したり、周方向に傷が発生
したり、帯電能が減少したりする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記した課題を解決して、安定した帯電性、高寿命、高画
質の電子写真装置等を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、少な
くとも電子写真感光体の表面に接触し該感光体表面を帯
電する手段を有する電子写真装置において、該帯電手段
は、導電粒子を主成分とする帯電粒子と、導電性と弾性
を有した表面を備えかつ該帯電粒子を担持する帯電粒子
坦持体とより構成され、かつ、該感光体は導電性支持体
上に感光層及び保護層を有し、該保護層表面の摩擦係数
はポリエチレンテレフタレートシートの表面に対して
1.2以下とする。
【0013】帯電粒子坦持体が弾性を有することによ
り、感光体との接触面積を増大させ、帯電性の向上、安
定性を確保する。
【0014】一方、感光体は帯電粒子坦持体との接触面
積が増えることにより同摩擦係数も増加するが、表面の
摩擦係数を規定することにより、その影響が少なくな
り、またそのため帯電粒子坦持体の回転ムラを減少さ
せ、帯電特性の向上、安定性を確保する。
【0015】また同時に転写手段の回転ムラを減少させ
る。更に複写動作の時、転写紙の先端が感光体と転写手
段の間を通過する際、摩擦係数が転写手段と紙では異な
るため、転写手段及び感光体のトルク変動を生じ、先端
近傍のトナー像が崩れることがあるが、表面の摩擦係数
を規定することにより、その影響が少なくなり、鮮明な
画像が得られる。
【0016】また感光体の摩擦係数が小さいことから、
磨耗や傷の発生に対して優れ、トナーに対して優れた離
形性を有する表面層を提供する。
【0017】更に感光体の摩擦係数が小さいことから、
感光体の回転モーターの負荷が小さくなるためトルクが
減少し、モーターの昇温が抑えられ電子写真装置の昇温
も下げられる。そのため、実施形態1のようなブレード
によるクリーニング手段がある場合には、ブレードの反
転、びびり等が解消される。また、クリーニング手段内
に堆積されるトナーの固着もなくなる。
【0018】また昇温が抑えられることにより、感光体
表面の温度も下がるのでトナーの融着も防止できる。ト
ナー自体の融点も下げられるのでトナー設計の自由度も
広がり、更に定着機構の温度も下げられ、省エネルギー
にも寄与する。
【0019】一方、感光体の回転モーターの負荷が小さ
くなり負荷が減少するため、定着手段に用いられる回転
モーターの共通化も可能となり、機械の小型化、省エネ
ルギー化も図られる。
【0020】帯電粒子の粒子径は10μm〜10nmで
あることが好ましい。帯電粒子の粒径を小さくすること
により、該粒子を帯電ローラ上に高密度に保持でき帯電
性能を向上することが可能となる。被帯電体への帯電粒
子が脱落した場合もその影響を抑えることができる。加
えて、担持量を0.1mg/cm2から50mg/cm2の範囲内に
調整することにより、帯電性能の確保と脱落量の低減を
両立する。該帯電粒子の抵抗は1012〜10-1Ω・cmと
する。
【0021】導電粒子の被覆率を1≧Rc≧0.2の範
囲に調節することにより、該導電粒子以外のものの混入
に対しても安定した帯電手段を構成できる。
【0022】該帯電導電粒子担持体の表面粗さRaを1
〜500μmの範囲に設定することにより、比表面積が
向上し、弱い付着力であっても、多くの粒子が担持され
る。
【0023】帯電導電粒子を帯電手段に適量塗布するこ
とにより安定して帯電することが可能となる。該帯電導
電粒子を現像剤に混合して構成されるトナーリサイクル
構成においてもトナーの回収、トナー電荷の正規化をよ
り安定に機能させ優れた画像形成が実現される。
【0024】本発明の保護層表面としては、ポリエチレ
ンテレフタレートシートの表面に対して摩擦係数が1.
2以下であるものである。特に少なくとも金属又は金属
酸化物粒子、及び硬化型のフェノール樹脂で構成された
保護層を用いることにより、帯電性の向上、安定性を確
保し、又は磨耗や傷の発生に対して優れ、トナーに対し
て優れた離形性を有することとなる。また、低湿下にお
ける残留電位の上昇が防止される。
【0025】硬化型のフェノール樹脂としては、熱硬化
型のレゾール型のフェノール樹脂を用いることが好まし
い。通常、レゾール型フェノール樹脂は、フェノール類
化合物とアルデヒド類化合物をアルカリ触媒下で製造さ
れる。用いられる主たるフェノール類としては、フェノ
ール、クレゾール、キシレノール、パラアルキルフェノ
ール、パラフェニルフェノール、レゾルシン及びビスフ
ェノール等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。また、アルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、パラホルムアルデヒド、フルフラール及びアセトア
ルデヒド等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0026】これらのフェノール類とアルデヒド類とを
アルカリ触媒下で反応させ、モノメチロールフェノール
類、ジメチロールフェノール類、トリメチロールフェノ
ール類のモノマー、及びそれらの混合物、またはそれら
をオリゴマー化したもの、及びモノマーとオリゴマーの
混合物を作製する。このうち、分子の構造単位の繰り返
しが2〜20程度の比較的大きな分子がオリゴマー、ひ
とつのものがモノマーである。用いられるアルカリ触媒
としては、金属系アルカリ化合物、アンモニア及びアミ
ン化合物が挙げられ、金属系アルカリ化合物としては、
NaOH、KOH及びCa(OH)2等のアルカリ金属及
びアルカリ土類金属の水酸化物等が、アミン化合物とし
ては、アンモニア、ヘキサメチレンテトラミン、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン及びトリエタノールアミ
ン等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。本発明においては、高湿の環境下での抵抗の変動を
考慮するとアンモニア及びアミン化合物を用いることが
好ましく、更に、溶液の安定性を考慮するとアミン化合
物を用いることがより好ましい。
【0027】硬化型のフェノール樹脂と金属粒子または
金属酸化物粒子との割合は、直接的に保護層の抵抗を決
定する値であり、保護層の抵抗が1010〜1016Ω・c
mの範囲になるように設定する。好ましくは1011〜1
14Ω・cm、更に好ましくは1011〜1013Ω・cm
である。膜強度的には、通常、金属粒子または金属酸化
物粒子の量が増えれば増えるほど弱くなるため、金属粒
子または金属酸化物粒子の量は、保護層の抵抗及び残留
電位が許容できる範囲において、少なくする方が好まし
い。
【0028】本発明における保護層に用いられるフェノ
ール樹脂は、硬化型であり、より好ましくは熱硬化型で
あるため、感光層上に塗布した後に通常は熱風乾燥炉等
で硬化させる。この時の硬化温度は、100〜200℃
であることが好ましく、特には120〜180℃である
ことが好ましい。
【0029】なお、本発明において「樹脂が硬化してい
る」とは、樹脂が、メタノールやエタノール等のアルコ
ール溶剤に溶解しない状態のことをいう。
【0030】また、保護層の厚さは、1〜7μmであ
る。1μmに満たないと、十分な耐久性が得られず、7
μmを超えると表面性が悪化し、画像欠陥が生じ易くな
ったり、残留電位が高くなったりする。本発明において
は、前記保護層中に、更に酸化防止剤等の添加物を加え
てもよい。
【0031】本発明においては、摩擦係数の低減、離形
性、耐磨耗性、耐傷性の向上のためにフッ素原子含有化
合物、または、シロキサン化合物の少なくとも一方を含
むのが好ましい。これらを含むことにより撥水性が向上
し画像流れ、ボケ等に対しても効果が現れる。
【0032】本発明に用いられる磁性トナーは円形度が
0.95以上、かつ、0.995以下であるトナーであ
る。この形状のトナーを用いることが、トナーリサイク
ルシステムに最適である。
【0033】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1は本発明に従う帯電手段を用いた電子写真装置の概
略構成図である。
【0034】本実施例の電子写真装置は、転写式電子写
真プロセス利用、直接注入帯電方式のレーザプリンタ
(記録装置)である。
【0035】(1)プリンタの概略構成 11は像担持体であり、本実施例ではφ30mmの回転
ドラム型の負極性OPC感光体(ネガ感光体、以下、感
光ドラムと記す)である。この感光ドラム1は矢印の時
計方向に周速度94mm/sec(=プロセススピードPS、
印字速度)の一定速度をもって回転駆動される。
【0036】帯電手段は帯電ローラ12及び帯電導電粒
子供給手段13から構成される。
【0037】帯電ローラ12は、帯電導電粒子M(帯電
粒子としての導電性粒子)と、粒子担持体としての中抵
抗層12b及び芯金12aにより構成される。帯電ロー
ラ12は感光ドラム11に所定の侵入量をもって当接
し、接触部nを形成する。
【0038】帯電ローラ12はこの帯電接触部nにおい
て感光ドラム11の回転方向と逆方向(counter)に回
転駆動され、感光ドラム11面に対して速度差を持って
接触する。またプリンタの画像記録時には該帯電ローラ
12に帯電バイアス印加電源S1から所定の帯電バイア
スが印加される。これにより感光ドラム11の周面が直
接注入帯電方式で所定の極性・電位に一様に接触帯電処
理される。本実施例ではS1の印加電源による印加バイ
アスをDC電圧−700Vとして印加された。
【0039】帯電導電粒子は、帯電とともに感光ドラム
に付着する。従って、それを補うために帯電導電粒子供
給手段13を必要とする。
【0040】該粒子の塗布はハウジング容器内に蓄えら
れた帯電導電粒子Mを攪拌羽根により攪拌し帯電ローラ
12に供給して行われる。
【0041】そして、目標の塗布量に応じて過剰となる
帯電導電粒子をファーブラシによりかきとり、帯電導電
粒子の塗布量を調整する。塗布量の制御は、ファーブラ
シの回転数により随時調整可能である。
【0042】上記の帯電手段及び、直接注入帯電につい
ては別項で詳述する。
【0043】14は露光手段であり、レーザダイオード
・ポリゴンミラー等を含むレーザビームスキャナ(露光
装置)が挙げられる。このレーザビームスキャナは目的
の画像情報の時系列ディジタル画像信号に対応して強度
変調されたレーザ光を出力し、該レーザ光で上記回転感
光ドラム11の一様帯電面を走査露光Lする。
【0044】この走査露光Lにより回転する感光ドラム
11の面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成さ
れる。
【0045】現像手段15は、磁性キャリアと非磁性ト
ナーから構成される現像剤を保持し一定量をスリーブ上
にコーティングする。トナーはキャリアとの摺擦により
一定の摩擦帯電を帯び、スリーブとドラムとの間に印加
されたバイアスにより現像領域aにおいて感光ドラム上
の静電潜像を顕像化する。
【0046】16は接触転写手段としての中抵抗の転写
ローラであり、感光ドラム11に所定に圧接させて転写
ニップ部bを形成させている。この転写ニップ部bに不図
示の給紙部から所定のタイミングで被記録体としての転
写材Pが給紙され、かつ転写ローラ16に転写バイアス
印加電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加されるこ
とで、感光ドラム11側のトナー像が転写ニップ部bに
袷紙された転写材Pの面に順次に転写されていく。
【0047】本実施例で使用の転写ローラ16は、芯金
16aに中抵抗発泡層16bを被覆して形成された。該
ローラの抵抗値は5×108Ωであり、+2.0kVの電
圧を該芯金に印加して転写を行った。転写ニップ部bに
導入された転写材Pはこの転写ニップ部bを挟持搬送され
て、回転する感光ドラム11の表面に形成されているト
ナー画像がその表面側に順次静電気力と押圧力にて転写
される。
【0048】17は熱定着方式等の定着手段である。転
写ニップ部bに給紙されて感光ドラム11側のトナー画
像の転写を受けた転写材Pは回転する感光ドラム11の
面から分離されてこの定着手段17に導入され、トナー
画像の定着を受けて画像形成物(プリントコピー)とし
て装置外へ排出される。
【0049】18は感光ドラムクリーニング手段であ
り、感光体上に残留したトナーを回収する。そして、感
光ドラムは再度帯電手段により帯電し画像形成に用い
る。
【0050】次に、主要な部材について個々に詳しく説
明する。
【0051】(2)帯電ローラ 本実施例における帯電ローラ12は芯金12a上にゴム
あるいは発泡体の中抵抗層12bを形成したものであ
り、更にその表層に帯電導電粒子Mが担持される。
【0052】中抵抗層12bは樹脂(例えばウレタ
ン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化
剤、発泡剤等により構成され、芯金12aを被覆するロ
ーラ状に形成した。その後、該ローラの表面を研磨し
た。
【0053】本発明における帯電ローラは一般的に用い
られる放電用の帯電ローラに対し以下の点で特に異な
る。
【0054】表層に高密度の帯電導電粒子を担持するた
めの表面構造や粗さ特性 直接帯電に必要な抵抗特性(体積抵抗、表面抵抗) (2)−1 表面構造及び粗さ特性 従来、放電によるローラ表面は平坦で、表面の平均粗さ
Raでサブμm以下であり、ローラ硬度も高い。放電を
用いた帯電において、ローラとドラムの接触部から少し
離れた数十μmの隙間で放電現象が起きる。ローラ及び
ドラム表面に凹凸が存在する場合、部分的に電界強度が
異なるため放電現象が不安定になり、帯電ムラを生じ
る。従って、従来の帯電ローラは平坦で高硬度な表面を
必要とする。
【0055】ではなぜ放電用帯電ローラでは注入帯電で
きないのか?前述のような表面構造では外観上ドラムと
密着しているように見えるが、電荷注入に必要な分子レ
ベルでのミクロな接触性という意味ではほとんど接触し
ていないのである。
【0056】一方、本発明の導電性弾性ローラは帯電導
電粒子を高密度に担持する必要からある程度の粗さが要
求される。平均粗さRaにして、1μm〜500μmの
範囲が好ましい。1μm以下では粒子を担持するための
表面積が不足するとともに、絶縁物(たとえばトナー)
などがローラ表層に付着した場合その周辺がドラムに接
触できなくなり、帯電性能が低下する。逆に500μm
以上においてはローラ表面の凹凸が被帯電体の面内帯電
均一性を低下させることになる。本実施例におけるRa
は40μmであった。
【0057】平均粗さRaの測定には、キーエンス社製
表面形状測定顕微鏡VF−7500、VF−7510を
用い、対物レンズとして1250倍〜2500倍のもの
を用い、非接触にてローラ表面の形状及びRaの測定を
行った。
【0058】(2)−2 抵抗特性 従来の放電を用いる帯電ローラは芯金に低抵抗の基層を
形成した後、表面を高抵抗層で被覆している。放電によ
るローラ帯電は印加電圧が高く、ピンホール(膜の損傷
による基盤の露出)があるとその周辺にまで電圧降下が
及び帯電不良を生じる。従って、1011 Ω以上にする
必要がある。
【0059】一方、本発明の直接注入帯電方式において
は、低電圧による帯電を可能とするため表層を高抵抗に
する必要がなく、ローラを単層で構成することができ
る。むしろ、直接注入帯電において帯電ローラの表面抵
抗で104〜1010 Ωであることが必要である。10
10 Ω以上になると帯電面内の均一性が低下し、ローラ
の摺擦によるムラが中間調画像にスジ状となって現れ、
画像品位の低下が見られる。一方104 Ω以下の場合は
注入帯電であってもドラムピンホールによる周辺の電圧
降下を生じる。
【0060】さらに体積抵抗については104〜107
Ω・cmの範囲であることが好ましい。104Ω・cm
以下の場合は、ピンホールリークによる電源の電圧降下
を生じやすくなる。一方、107Ω・cm以上の場合は
帯電に必要な電流が確保できなくなり、帯電電圧が低下
する。本実施例に用いた帯電ローラの表面抵抗及び体積
抵抗は、それぞれ、107Ω・cm及び106Ω・cmで
あった。
【0061】ローラの抵抗測定は以下の手順で行った。
測定時の構成について概略図を図3に示す。ローラ抵抗
は、帯電ローラ12の芯金12aに総圧200KPa
(1kgf/cm2)の荷重がかかるよう外径30mm
の絶縁体ドラム93に電極を施し測定した。電極は主電
極92の周りにガード電極91を配し図3に示す配線図
にて測定を行った。主電極とガード電極間の距離はおよ
そ中抵抗層(弾性層)12bの厚さ程度に調整し主電極
がガード電極に対し十分な幅を確保した。測定は主電極
に電源S4から+100Vを印加し、電流計Av及びAs
に流れる電流を測定しそれぞれ体積抵抗、表面抵抗を測
定した。
【0062】以上述べたように本発明の帯電ローラにつ
いては、表層に高密度の帯電導電粒子を担持するために
表面構造粗さ特性と、直接帯電に必要な抵抗特性(体積
抵抗、表面抵抗)が必要である。
【0063】その他のローラ特性 直接注入帯電方式において、帯電部材は柔軟な電極とし
て機能することが重要である。磁気ブラシにおいては、
磁性粒子層自体がもつ柔軟性に依存している。本帯電手
段においては、中抵抗層12bの弾性特性を調整してい
る。
【0064】アスカーC硬度で15度〜50度の範囲が
好ましい。更に好ましくは、25〜40度が好ましい。
高すぎると必要な侵入量が得られず被帯電体との間に帯
電接触部nを確保できないため帯電性能が低下する。ま
た、物質の分子レベルの接触性が得られないため異物の
混入などによりその周辺への接触が妨げられる。一方、
硬度が低すぎると形伏が安定しないために被帯電体との
接触圧にムラを生じ帯電ムラを生じる。あるいは、長期
放置によるローラの永久変形ひずみによる帯電不良を生
じる。
【0065】本実施例ではアスカーC硬度で22度のロ
ーラを使用した。更に、帯電ローラ12は感光ドラム1
1に対して0.3 mmの侵入量に配設し、本実施例で
は約2 mmの帯電接触部nを形成させてある。 (2)−4 帯電ローラ材質、構造、寸法 帯電ローラ12の材質としては、EPDM、ウレタン、
NBR、シリコーンゴムや、IR等に抵抗調整のための
カーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散し
たゴム材があげられる。導電性物質を分散せずにイオン
導電性の材料を用いて抵抗調整をすることも可能であ
る。その後必要に応じて表面の粗さ調整、研磨などによ
る仕上げを行う。また、機能分離した複数層による構成
も可能である。
【0066】しかし、ローラの形態としては多孔体構造
がより好ましい。前述の表面粗さをローラの成型と同時
に得られるという点で製造的にも有利である。発泡体の
セル径としては、1〜500μmの範囲が適切である。
発泡成形した後に、その表面を研磨することにより多孔
体表面を露出させ、前述の粗さを持った表面構造を作成
できる。
【0067】そして最終的に径6 mm、長手長さ24
0 mmの芯金に多孔体表面を有する弾性体層(層厚3
mm)を形成し、外径12 mm、弾性体層長手方向
長さ220 mm、の帯電ローラ12を作製した。
【0068】帯電ローラ12は被帯電体としての感光ド
ラム11に対して0.3 mmの侵入量に配設し、本実
施例では約2 mmの帯電接触部nを形成させてある。 (3) 帯電導電粒子 本実施例では、帯電導電粒子として、比抵抗が106 Ω
・cm、平均粒径3μmの導電性酸化亜鉛を用いた。そ
して、帯電導電粒子Mは粒子供給手段に収容される。
【0069】導電粒子Mの材料としては他の金属酸化物
などの導電性無機粒子や有機物との混合物、あるいは、
これらに表面処理を施したものなど各種導電粒子が使用
できる。また、本発明における帯電粒子は磁気拘束する
必要がないため、磁性を有する必要がない。粒子抵抗は
粒子を介した電荷の授受を行うため、比抵抗としては1
12 Ω・cm以下が必要であり、好ましくは1010 Ω・cm
以下である。
【0070】抵抗測定は、錠剤法により測定し正規化し
て求めた。即ち、底面積2.26cm2の円筒内に凡そ
0.5gの導電粒子を入れ、上下電極に1.57MPa
(15kgf/cm2)の加圧を行うと同時に100Vの
電圧を印加し、抵抗値を計測、その後正規化して比抵抗
を算出した。
【0071】粒径は磁気ブラシ帯電器を超える高い帯電
効率と帯電均一性をえるために10μm以下が望まし
い。本発明において、粒子が凝集体を構成している場合
の粒径は、その凝集体としての平均粒径として定義し
た。粒径の測定には、電子顕微鏡による観察から100
個以上抽出し、水平方向最大弦長を持って体積粒径分布
を算出し、その50%平均粒径を持って決定した。
【0072】導電粒子は一次粒子の状態で存在するばか
りでなく二次粒子の凝集した状態で存在することもなん
ら問題はない。どのような凝集状態であれ、凝集体とし
て導電粒子としての機能が実現できればその形態は重要
ではない。
【0073】導電粒子は特に感光体の帯電に用いる場合
に潜像露光の妨げにならないよう白色または透明に近い
ものが望ましい。さらに、導電粒子が感光体上から記録
材Pに一部転写されてしまうことを考えるとカラー記録
では無色あるいは白色のものが望ましい、また、画像露
光時に粒子による光散乱を防止するためにもその粒径は
構成画素サイズ以下、さらにはトナー粒径以下であるこ
とが望ましい。粒径の下限値としては粒子として安定に
えられるものとして10nmが限界と考えられる。 (4) 導電粒子担持量、被覆率 本発明では粒子帯電における帯電粒子の粒径を小径化す
ることにより帯電性能を向上するものである。ローラ上
に粒子を保持し得る力は弱い付着力であるので、多くの
粒子を供給しても、粒子を拘束することは困難であり、
感光体から脱落して、その後の現像不良や転写不良の原
因となる。従って、理想的にはローラ表層に一層均一に
塗布することが望ましいが実際のところは、担持量を調
整することにより、帯電性を確保するとともに付着する
粒子を弊害のないレベルで減らすことが可能となる。
【0074】従来の磁気ブラシ帯電器で用いる磁性の導
電粒子の担持量が凡そ200mg/cm2であるのに対して、
本発明の非磁性導電粒子は50 mg以下である。より好
ましくは10mg/cm2以下とすることが良好な結果となっ
ている。一方、帯電性能を確保する必要から最小担持量
は0.1mg/cm2である。つまり、担持量は0.1〜50
mg/cm2、より好ましくは0.1〜10mg/cm2の範囲にあ
る。
【0075】担持量の調整は、帯電導電粒子供給手段1
3のファーブラシ39aの回転数を調整して行った。該
ブラシの回転速度が高いほど粒子担持量は低く設定でき
る。また、必要に応じて攪拌羽根37Aの回転速度、フ
ァーブラシの密度などを変えて調整した。 (5) 現像装置 現像手段15は2成分現像器である。その構成について
詳述する。
【0076】該現像器は、感光ドラム11に対向して配
置されており、その内部は垂直方向に延在する隔壁57に
よって第1室(現像室)58aと第2室(撹拌室)58bとに
区画されている。第1室の開口部には矢印方向(反時計
方向)に回転する非磁性の現像スリーブ51が感光ドラム
11に対向して配置されており、この現像スリーブ51内
に磁石52が固定配置されている。現像スリーブ51はブレ
ード59によって層厚規制された2成分現像剤(磁性キャ
リアと非磁性トナーを含む)の層を担持搬送し、感光ド
ラム11と対向する現像領域aで現像剤を感光ドラム1
1に供給して静電潜像を現像する。現像スリーブ51には
電源S2から直流電圧を交流電圧に重畳した矩形波を有す
る現像バイアス電圧が印加されている。
【0077】第1室58a及び第2室58bにはそれぞれ現像
剤撹拌スクリュー53a及び53bが配置されている。スクリ
ュー53aは第1室58a中の現像剤を撹拌搬送し、また、ス
クリュー53bは、図示しないトナー補給槽のトナー排出
口から搬送スクリュー56の回転によって供給されたトナ
ーと既に現像器内にある現像剤58bとを撹拌搬送し、ト
ナー濃度を均一化する。隔壁57には図1における手前側
と奥側の端部において第1室と第2室とを相互に連通さ
せる現像剤通路(図示せず)が形成されており、上記ス
クリュー53a、53bの搬送力により、現像によってトナー
が消費されてトナー濃度の低下した第1室内の現像剤が
一方通路から第2室内へ移動し、第2室内でトナー濃度
の回復した現像剤が他方の通路から第1室内へ移動する
ように構成されている。
【0078】一方、現像剤濃度制御装置は磁力センサに
より現像剤の透磁率をモニターすることにより調節す
る。トナーと現像キャリアの透磁率の違いからその混合
比に応じて透磁率が異なる。従って、事前に計測した磁
気センサの出力と現出力との比較によりトナーの補給を
制御して、現像室内のトナーの割合を一定に保つもので
ある。
【0079】実施形態2 図4は本発明の帯電手段を用いた第二の実施形態の電子
写真装置を示す概略構成図である。本実施例の電子写真
装置は、転写式電子写真プロセス利用、直接注入帯電方
式、トナーリサイクルプロセス(クリーナレスシステ
ム)のレーザプリンタ(記録装置)である。実施形態1
と同様の点については省略し、異なる点について述べ
る。 (1) プリンタの全体的概略構成 帯電手段は、帯電導電粒子供給手段を備えていない。導
電粒子は現像剤に添加して蓄積されトナーの現像ととも
に感光ドラム11を介して帯電ローラ12に供給され
る。
【0080】60は現像手段である。回転する感光ドラ
ム11面の静電潜像はこの現像手段60により現像領域
aにてトナー画像として現像される。現像手段60内に
は現像剤tに導電粒子mを添加した混合剤tmが備えら
れている。
【0081】本実施例のプリンタはトナーリサイクルプ
ロセスであり、画像転写後の感光ドラム11面上に残留
した転写残トナーは専用のクリーナ(クリーニング装
置)で除去されることなく感光ドラム11の時計方向回
転にともない時計方向に接触しつつ回転する帯電ローラ
12に一時的に回収され帯電ローラ12外周を周回する
につれて、反転したトナー電荷が正規化され順次感光ド
ラム11に吐き出されて現像領域aに至り、現像手段6
0において現像同時クリーニングにて回収・再利用され
る。 (2) 帯電手段 帯電導電粒子供給手段を配していないことを除けば、実
施形態1の構成に準ずる。 (3) 現像手段 本実施例の現像手段60は現像剤tとして一成分磁性ト
ナー(ネガトナー)を用いた反転現像器である。該現像
器内には現像剤(トナー)tと導電粒子mの混合剤tm
が収容されている。
【0082】60aはマグネットロール60bを内包させた、
現像剤担持搬送部材としての非磁性の現像スリーブであ
り、現像容器60e内に備える現像前混合剤tm内のトナ
ーtは回転する現像スリーブ60a上を搬送される過程に
おいて、規制ブレード60cで層厚規制及び電荷付与を受
ける。60dは容器内のトナーの循環を行い順次スリーブ
周辺にトナーを搬送する攪拌部材である。
【0083】回転する現像スリーブ60a にコートされた
トナーtは該スリーブ60a の回転により、感光ドラム1
1と該スリーブ60a の対向部である現像領域aに搬送さ
れる。また該スリーブ60aには電源S5より現像バイアス
電圧が印加される。本実施例において、現像バイアス電
圧はDC電圧とAC電圧の重畳電圧とした。これにより、感
光ドラム11側の静電潜像がトナーtにより反転現像さ
れる。 (3)−a 磁性トナー 現像剤である一成分磁性トナーtは、結着剤樹脂、磁性
体粒子、電荷制御剤を混合し混練、粉砕、分級の各工程
を経て作製し、さらに導電粒子Mや流動化剤などを添加
剤として添加して作製したものである。トナーの平均粒
径(D4)は7μmであった。 (3)−b 導電粒子 実施形態1に準ずる。 (4) 導電粒子担持量、被覆率 本実施形態においてはトナーリサイクル構成であるた
め、実施形態1に比べ多くの磁性トナーが帯電ローラ1
2表面を汚染する。
【0084】磁性トナーは摩擦帯電による電荷を表面に
維持するため抵抗値としては1013 Ω・cm以上の抵抗を
有する。従って、帯電ローラが磁性トナーにより汚染さ
れると、帯電ローラ上に担持している粒子抵抗が増加し
帯電性能が低下する。たとえ、帯電導電粒子の抵抗が低
くとも、磁性トナーの混入により担持している粉体の抵
抗は上昇し帯電性に障害を生じる。従って、担持量が実
施形態1に準ずる0.1〜100mg/cm2、好ましくは
0.1〜10mg/cm2であっても、その成分に多くのトナ
ーが含まれていることがあり、当然、帯電性能は低下す
る。この場合、担持粒子の抵抗が上昇しその状況を捉え
ることができる。つまり、実使用状態において、帯電ロ
ーラに担持している粒子(トナーや紙粉などの混入物も
含む)を前記した方法で抵抗測定を行えば、その値は、
10-1〜1012 Ωであり、好ましくは〜1010 Ωであ
ることが必要となる。
【0085】更に、帯電導電粒子の帯電における実効的
な存在量を把握するために、導電粒子の被覆率を調整す
ることが更に重要となる。帯電導電粒子は白色であるた
め黒色の磁性トナーと区別可能である。顕微鏡における
観察において白色を呈している領域を面積率として求め
る。被覆率が0.1以下の場合は帯電ローラの周速度を
高めても帯電性能としては不十分であることから帯電導
電粒子の被覆率を0.2〜1の範囲に保つことが重要と
なる。
【0086】また、担持量の調整は、基本的には帯電導
電粒子の現像剤への添加量を調整して行った。また、必
要に応じて、帯電ローラの外周の一部に弾性ブレードを
当接して調整した。該部材を当接することにより、トナ
ーの摩擦帯電極性を正規化する効果がありローラに担持
されている粒子量を調整することが可能となる。
【0087】実施形態3 本実施形態は、実施形態1に準ずる電子写真装置におい
て、二成分現像器の代わりに実施形態2に準ずる一成分
磁性現像剤による反転現像装置を組み合わせた場合の電
子写真装置である。個々の装置の詳細については前述の
実施形態1、2に従うものである。
【0088】以下に本発明に用いられる感光体について
説明する。
【0089】本発明の保護層において用いられる金属と
しては、アルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニッケル、
銀及びステンレス等、またはこれらの金属をプラスチッ
クの粒子の表面に蒸着したもの等が挙げられる。金属酸
化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化
アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをド
ープした酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドー
プした酸化スズおよびアンチモンをドープした酸化ジル
コニウム等が挙げられる。これらは単独で用いること
も、2種以上を組み合わせて用いることもできる。2種
以上を組み合わせて用いる場合は、単に混合しても、固
溶体や融着の形にしてもよい。
【0090】本発明において用いられる金属又は金属酸
化物粒子の平均粒径は保護層の透明性の点で0.3μm
以下であり、特に好ましくは0.1μm以下である。平
均粒径の測定は、保護層調合液の状態では超遠心式自動
粒度分布測定装置等で実施可能であり、保護層の状態で
は直接TEM等で観察できる。
【0091】また、本発明においては、上述した粒子の
中でも透明性の点で金属酸化物を用いることが特に好ま
しい。
【0092】本発明において用いられる潤滑性粒子とし
ては、フッ素原子含有樹脂粒子、シリコン粒子、シリコ
ーン粒子が好ましく、より好ましくはフッ素原子含有樹
脂粒子である。さらに、これらを2種以上混合してもよ
い。フッ素原子含有樹脂粒子としては、四フッ化エチレ
ン、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプロ
ピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹
脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂およびこれらの共重合
体のなかから1種あるいは2種以上を適宜選択するのが
好ましいが、特に、四フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニ
リデン樹脂が好ましい。樹脂粒子の分子量や粒子の粒径
は適宜選択することができ、特に制限されるものではな
い。
【0093】このフッ素原子含有樹脂を金属又は金属酸
化物粒子と共に樹脂溶液中で相互の粒子を凝集させない
ように、フッ素原子含有化合物を金属又は金属酸化物粒
子の分散時に添加したり、また、金属又は金属酸化物粒
子の表面をフッ素原子含有化合物で表面処理したりする
とよい。フッ素原子含有化合物を添加または金属又は金
属酸化物粒子に表面処理を行うことにより、フッ素原子
含有化合物のない場合に比べて、樹脂溶液中での金属又
は金属酸化物粒子とフッ素原子含有樹脂粒子の分散性及
び分散安定性が格段に向上した。また、フッ素原子含有
化合物を添加し金属又は金属酸化物粒子を分散した液、
または表面処理を施した金属又は金属酸化物粒子を分散
した液に、フッ素原子含有樹脂粒子を分散することによ
って分散粒子の二次粒子の形成もなく、経時的にも非常
に安定した分散性のよい塗工液が得られる。
【0094】本発明におけるフッ素原子含有化合物とし
ては、含フッ素シランカップリング剤、フッ素変性シリ
コーンオイル、フッ素系界面活性剤等が挙げられる。表
1〜3に好ましい化合物例を挙げるが、本発明はこれら
の化合物に限定されるものではない。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】 金属又は金属酸化物粒子の表面処理方法としては、金属
又は金属酸化物粒子と表面処理剤とを適当な溶剤中で混
合、分散し、表面処理剤を金属又は金属酸化物粒子表面
に付着させる。分散の方法としてはボールミル、サンド
ミル等の通常の分散手段を用いることができる。次に、
この分散溶液から溶剤を除去し、金属又は金属酸化物粒
子表面に固着させればよい。また、必要に応じて、この
後さらに熱処理を行ってもよい。また、処理液中には反
応促進のための触媒を添加することもできる。更に、必
要に応じて表面処理後の金属又は金属酸化物粒子に更に
粉砕処理を施すことができる。
【0098】金属又は金属酸化物粒子に対するフッ素原
子含有化合物の割合は、粒子の粒径にも影響を受ける
が、表面処理済みの金属又は金属酸化物粒子全質量に対
し、1〜65質量%、好ましくは1〜50質量%であ
る。表面処理量の測定は、表面処理された金属または金
属酸化物粒子をTG−DTAで505℃に加熱した後の
質量変化量から、または、るつぼを用いた強熱減量法に
より、500℃/2時間後の質量変化量から求められ
る。
【0099】以上のように、フッ素原子含有化合物を添
加した後金属又は金属酸化物粒子を分散すること、また
は、フッ素原子含有化合物によって表面処理された金属
又は金属酸化物粒子を用いることにより、フッ素原子含
有樹脂粒子の分散が安定し、滑り性、離型性に優れた保
護層を形成することができる。しかしながら、最近のカ
ラー化、高画質化、高安定化が進み、より環境に対する
安定化を求めるようになり、保護層にもより一層の環境
安定性を求めるようになってきた。
【0100】本発明において用いる保護層用の結着剤樹
脂としては、保護層の抵抗の環境変動が小さく、表面硬
度が硬く、耐磨耗性に優れ、更に微粒子の分散性、分散
後の安定性の点から硬化型のフェノール樹脂を用いた。
【0101】さらに、本発明においては、より環境安定
性のある保護層とするために、下記一般式(1)で示さ
れるシロキサン化合物を金属又は金属酸化物粒子分散時
に添加したり、または、予め表面処理を施した金属又は
金属酸化物粒子を混合したりすることにより、さらに環
境安定性により優れた保護層を得ることができた。
【0102】
【化2】 (式中、Aは水素原子またはメチル基であり、かつ、A
の全部における水素原子の割合は0.1〜50%の範
囲、nは0以上の整数である。)このシロキサン化合物
を添加後分散した塗工液、または、これを表面処理した
導電性微粒子を溶剤に溶かした結着剤樹脂中に分散する
ことによって、分散粒子の二次粒子の形成もなく、経時
的にも安定した分散性の良い塗工液が得られ、更にこの
塗工液より形成した保護層は透明性が高く、耐環境性に
特に優れた膜が得られた。さらに、保護層に用いる樹脂
が硬化型フェノール樹脂の場合、保護層の膜厚又はその
他の条件により、スジ状のムラになったりセルを形成し
たりする場合もみられるが、前述のシロキサン化合物を
添加、又はこれを表面処理した導電性微粒子を用いるこ
とにより、スジ状のムラやセルの形成を抑制することが
でき、レベリング剤の効果という予期せぬ効果もあっ
た。
【0103】一般式(1)で示されるシロキサン化合物
の分子量は特に制限されるものではないが、表面処理を
する場合は、その容易さからは粘度が高すぎない方がよ
く、重量平均分子量で数百〜数万程度が適当である。
【0104】表面処理の方法としては湿式、乾式の二通
りがある。湿式では金属又は金属酸化物粒子を一般式
(1)で示されるシロキサン化合物とを溶剤中で分散
し、該シロキサン化合物を微粒子表面に付着させる。分
散の手段としてはボールミル、サンドミル等一般の分散
手段を使用することができる。次に、この分散溶液を導
電性微粒子表面に固着させる。この熱処理においてはシ
ロキサン中のSi−H結合が熱処理過程において空気中
の酸素によって水素原子の酸化が起こり、新たなシロキ
サン結合ができる。その結果、シロキサンが三次元構造
にまで発達し、金属又は金属酸化物粒子表面がこの網状
構造で包まれる。このように表面処理は、該シロキサン
化合物を金属及び金属酸化物粒子表面に固着させること
によって完了するが、必要に応じて処理後の微粒子に粉
砕処理を施してもよい。乾式処理においては、溶剤を用
いずに該シロキサン化合物と金属及び金属酸化物粒子と
を混合し混練を行うことによってシロキサン化合物を粒
子表面に付着させる。その後は湿式処理と同様に熱処
理、粉砕処理を施して表面処理を完了する。
【0105】本発明における金属及び金属酸化物粒子に
対するシロキサン化合物の割合は、粒子の粒径やシロキ
サン中のメチル基と水素原子の比率等に依存するが、1
〜50wt%、好ましくは3〜40wt%である。
【0106】次に、感光層について説明する。本発明の
感光体は、電荷発生材料及び電荷輸送材料を含有する単
層感光体、または、電荷発生層、及び電荷輸送層を有す
る積層感光体のどちらを用いてもよいが、積層感光体の
方がより好ましい。図2aの電子写真感光体は、導電性
支持体4の上に電荷発生層3、電荷輸送層2が順に設け
ており、更に最表面に保護層1を設けている。また、図
2のb、cの様に導電性支持体4と電荷発生層3の間
に、下引き層5、更には干渉縞防止等を目的とする導電
層6を設けてもよい。
【0107】導電性支持体4としては、支持体自身が導
電性を持つもの、例えば、アルミニウム、アルミニウム
合金、ステンレスなどを用いることができ、その他にア
ルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化
スズ合金などを真空蒸着によって被膜形成された層を有
する前記導電性支持体やプラスチック、導電性微粒子
(例えばカーボンブラック、酸化スズ、酸化チタン、銀
粒子など)を適当なバインダーとともにプラスチックや
紙に含浸した支持体、導電性バインダーを有するプラス
チックなどを用いることができる。
【0108】また、導電性支持体と感光層の間には、バ
リアー機能と接着機能を持つ結着層(接着層)を設ける
ことができる。結着層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、支持体の保護、支持体の欠陥の被覆、支持体からの
電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護など
のために形成される。結着層にはカゼイン、ポリビニル
アルコール、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸
コポリマー、ポリアミド、変性ポリアミド、ポリウレタ
ン、ゼラチン、酸化アルミニウムなどによって構成でき
る。結着層の膜厚としては5μm以下が好ましく、0.
2〜3μmがより好ましい。
【0109】本発明に用いられる電荷発生材料として
は、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、インジコ顔料、多
環キノン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、アズ
レニウム塩顔料、ピリリウム染料、チオピリリウム染
料、スクアリリウム染料、シアニン染料、キサンテン色
素、キノンイミン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリ
コン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などが挙げられる。
【0110】電荷発生層用塗料に用いる溶剤は、使用す
る樹脂や電荷発生材料の溶解性や分散安定性から選択さ
れるが、有機溶剤としてはアルコール類、スルホキシド
類、ケトン類、エーテル類、エステル類、脂肪族ハロゲ
ン化炭化水素類または芳香族化合物などを用いることが
できる。
【0111】電荷発生層3は、前記の電荷発生物質を
0.3〜4倍量の結着剤樹脂、および溶剤と共に、ホモ
ジナイザー、超音波、ボールミル、サンドミル、アトラ
イター、ロールミルなどの方法でよく分散し、塗布、乾
燥されて形成される。その厚みは5μm以下、特には
0.01〜1μmの範囲が好ましい。
【0112】電荷輸送物質としては、ヒドラゾン系化合
物、ピラゾリン系化合物、スチリル系化合物、オキサゾ
ール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリールメタ
ン系化合物、ポリアリールアルカン系化合物などを用い
ることができる。
【0113】電荷輸送層2は一般的には前記の電荷輸送
物質と結着剤樹脂を溶剤に溶解し,塗布して形成する。
電荷輸送物質と結着剤樹脂との混合割合は2:1〜1:
2程度である。溶剤としてはアセトン、メチルエチルケ
トンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエ
ステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類、クロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素などの
塩素系炭化水素類などが用いられる。この溶液を塗布す
る際には、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコー
ティング法、スピンナーコーティング法などのコーティ
ング法を用いることができ、乾燥は10℃〜200℃、
好ましくは20℃〜150℃の範囲の温度で、5分〜5
時間、好ましくは10分〜2時間の時間で送風乾燥また
は静止乾燥下で行うことができる。
【0114】電荷輸送層2を形成するのに用いられる結
着剤樹脂としては、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポ
リエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート、
ポリサルホン、ポリフェニレンオキシド、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、及び不飽和樹脂
などから選ばれる樹脂が好ましい。特に好ましい樹脂と
しては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、ポリカーボネート
樹脂またはジアリルフタレート樹脂が挙げられる。電荷
輸送層の膜厚は、5〜40μm、好ましくは10〜30
μmである。
【0115】また、電荷発生層あるいは電荷輸送層に
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、潤滑剤などの種々の添
加剤を含有させることができる。
【0116】さらに、前記感光層上に、前記保護層を塗
布、硬化させて成膜する。また、逆に電荷輸送層の上に
電荷発生層を塗布した後に前記保護層を塗布、硬化して
もよい。さらに、電荷発生材、および電荷輸送材料を含
む感光層上に前記保護層を塗布、硬化してもよい。
【0117】
【実施例】実施例1 本実施例は実施形態1に従う電子写真装置であるが、1
5 Ωの帯電導電粒子を用い、帯電ローラに帯電導電粒
子供給手段を備えて塗布を行った。帯電ローラに担持し
た該粒子の抵抗も同じく105 Ωであった。また、該粒
子の担持量は凡そ10 mg/cm2に設定した。トナーの平
均円形度は0.98であった。
【0118】感光体は、φ30mm×260.5mmの
アルミニウムシリンダーを支持体として、この上にポリ
アミド樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ製)
の5質量%メタノール溶液を浸漬法で塗布し、0.5μm
の下引き層を設けている。次に、下記構造式で、CuKα
のX線回折スペクトルにおける回折角2θ±0.2゜の
9.0、14.2、23.9、27.1゜に強いピークを有
するところの、
【0119】
【化3】 オキシチタニウムフタロシアニン顔料4部(質量部、以
下同様)、ポリビニルブチラール樹脂BX−1(積水化
学(株)製)2部、および、シクロヘキサノン80部
を、φ1mmガラスビーズ入りサンドミル装置で、4時
間ほど分散した。この溶液を、前記下引き層上に塗布
し、105℃、10分熱風乾燥して、0.2μmの電荷
発生層を形成した。
【0120】次いで、下記構造式
【0121】
【化4】 の化合物10部、及び、ビスフェノールZ型ポリカーボ
ネート(商品名:Z−500、三菱ガス化学(株)製)
10部を、モノクロロベンゼン100部に溶解した。こ
の溶液を、前記電荷発生層上に塗布し、105℃、1時
間をかけて熱風乾燥して、20μmの電荷輸送層を形成
した。
【0122】次に、保護層として、下記構造式
【0123】
【化5】 で示される化合物で表面処理した(処理量7%)アンチ
モンドープ酸化スズ超微粒子40部、エタノール150
部を、サンドミルにて、66時間かけて分散を行い(平
均粒径0.03μm)、更に、ポリテトラフルオロエチ
レン微粒子(平均粒径0.18μm)10部を加えて、
さらに2時間分散を行った。その後、レゾール型フェノ
ール樹脂(商品名:PL−4804:アミン化合物触媒
使用、群栄化学工業(株)製)を樹脂成分として30部
を溶解し、調合液とし、実施例1とした。
【0124】この調合液を用いて、先の電荷輸送層上に
浸漬塗布法により、膜を形成し、140℃の温度で、
1.5時間、熱風乾燥して保護層を得た。このとき、得
られた保護層の膜厚測定は、薄膜のため光の干渉による
瞬間マルチ測光システムMCPD−2000(大塚電子
(株)製)を用いて測定し、その膜厚は3μmであっ
た。また、保護層調合液の分散性は良好で、膜表面はム
ラのない均一な面であった。
【0125】上記のように作成した感光体を表面測定器
HEIDON−14型(新東科学(株)製)で表面の
摩擦係数を測定した。
【0126】条件は、25℃、55%RHの環境で25
°のブレードホルダーに硬度65°、厚さ2.5mmの
ウレタンブレードを装着し該感光体に当接させ、20g
の荷重をかけて50mm/minの速度で感光体を搭載
したステージを移動させた。
【0127】その結果、実施例1の感光体の摩擦係数は
ポリエチレンテレフタレートに対して0.93であっ
た。
【0128】比較例1 本比較例は従来例に従う電子写真装置であり、磁気ブラ
シ帯電器が用いられる。図5は比較例1の電子写真装置
を示す概略図である。磁気ブラシ層124を構成させる
導電磁性粒子cは、平均粒径が30μm、体積抵抗が1
9 Ω・cmのフェライト粒子であり、飽和磁化が75
A・m2 /kgのものを使用した。導電磁性粒子の平均
粒径は、水平方向最大弦長で示し、測定法は顕微鏡法に
より、粒子300個以上をランダムに選び、その径を実
測して算術平均をとることによって算出した。また、粒
子の担持量は250mg/cm2の粒子層を帯電スリーブ上に
形成している。
【0129】比較例2 本比較例は従来例に従う電子写真装置であるが、帯電性
能の向上を図るために、粒径5μmの導電磁性粒子を使
用している。担持量は同じく250mg/cm2であった。
【0130】比較例3 実施形態3に従う電子写真装置であるが、担持する帯電
導電粒子として粒子径0.2μm、抵抗が1013Ω・
cmであるシリカ粒子を用いた。
【0131】実施例2 実施形態3に従う電子写真装置であるが、担持する帯電
導電粒子を粒子径0.1μm抵抗が1011 Ω・cmで
あるアルミナ粉を用いた。
【0132】実施例3 実施形態3に従う電子写真装置であるが、担持する帯電
導電粒子として粒子径0.15μm、抵抗が10Ω・c
mである酸化錫ドープした酸化チタン粒子を用いた。
【0133】比較例4 実施形態3に従う電子写真装置であるが、担持する帯電
導電粒子として粒子径0.15μm、抵抗が10-3 Ω
・cmである酸化錫ドープした酸化チタン粒子を用い
た。
【0134】実施例4、実施例5、実施例6、比較例5 これらの例は、実施形態3に従う電子写真装置である
が、担持する帯電導電粒子を粒子径が各々0.02、
0.1、8、40μmであり、抵抗が105 Ω・cmで
ある酸化亜鉛粒子を用いた。
【0135】比較例6、実施例7、実施例8、比較例7 これらの例は、実施形態3に従う電子写真装置である
が、担持する帯電導電粒子を粒子径3μm、抵抗105
Ω・cmである酸化亜鉛粒子を用い、担持量を各々0.
05、1、50、80mg/cm2に設定した。
【0136】比較例8 実施形態2に従う電子写真装置であるが、導電粒子を全
く用いることなく構成した例である。
【0137】実施例9 実施形態2に従う電子写真装置であるが、導電粒子を現
像剤に0.3質量部添加した。
【0138】実施例10 実施形態2に従う電子写真装置であるが、導電粒子を現
像剤に3質量部添加した。
【0139】評価方法 a)担持粒子の量及び抵抗測定 担持量の測定はローラ上の粒子をドラム上にすべて吐き
出しそれを回収してその重量を計測する。粒子供給器を
取り外しローラ単体とドラムのみ当接する。そしてドラ
ムの外周の一部にドラムクリーニングブレードを配して
ドラム上の粒子を回収する。ローラからの吐き出しを促
進するために、ローラはドラムに従動するよう構成し、
帯電電圧にACバイアス(たとえば50Hz、ピーク間
電圧200Vの矩形波)を印加する。吐き出し量はロー
ラの周回とともに減少する。吐き出し量がほとんどなく
なったところで回収動作を終えて回収された粒子の抵抗
及び総重量を計測する。粒子抵抗の測定は前述した錠剤
法に従う。担持量は得られた粒子の総重量とローラの表
面積(ローラの長手長さおよび外径から算出される)か
ら、単位面積当たりの担持量として求める。
【0140】磁気ブラシの担持量の測定は、吐き出しで
はなく、コート後のスリーブ表面の磁気粒子を直接採取
しコート量を計測する方法をとる。
【0141】b)被覆率の測定 被覆率測定に関しては、当接条件に近い状態で顕微鏡観
察し導電粒子に覆われている面積を計測した。具体的に
は、帯電バイアスを印加しない状態で感光ドラム及び帯
電ローラの回転を停止し、感光ドラム及び帯電ローラの
表面をビデオマイクロスコープ(OLYMPUS製OVM 1
000N)及びデジタルスチルレコーダ(DELTIS製SR
−3100)で撮影した。帯電ローラについては、帯電
ローラを感光ドラムに当接するのと同じ条件でスライド
ガラスに当接し、スライドガラスの背面からビデオマイ
クロスコープにて該接触面を1000倍の対物レンズで
撮影した。その後、事前に計測した導電粒子の色あるい
は輝度を持って粒子で被覆している領域を分離し面積率
を求め被覆率とした。
【0142】c)帯電性能の評価 帯電性の評価はゴーストで評価した。
【0143】各例のプリンタは反転現像系で画像記録を
行っているので、ここで意味するゴーストとは感光ドラ
ム11の1周目において画像露光した部分(トナー画像
部)が、感光ドラム2周目で帯電不足を起こすため、感
光ドラム上の前回の画像パターン部位がより強く現像さ
れ、ゴースト画像が発生するということをいう。
【0144】ここでは、その画像評価を以下の基準で行
った。
【0145】×:ベタ黒後の白地部においてゴーストが
みられる。
【0146】△:ベタ黒後の白地部においてゴーストは
見られないが、中間調部において若干ゴーストパターン
が見られる。
【0147】○:ベタ黒後の白地部及び中間調部のいず
れかにおいてゴーストが見られた。
【0148】また、評価は以下の現像不良、カブリを含
め100枚後及び4,000枚後において行った。画像
パターンの印字率は5%、長手方向の印字率に差がない
パターンを用いて印字テストを行った。
【0149】現像不良(画像欠陥の評価) 画像評価は中間調画像を出力して画像の欠陥数から評価
を行った各例のプリンタにおいて600dpiレーザス
キャナを使用し画像記録を行った。本評価において中間
調画像とは主走査方向の1ラインを記録しその後2ライ
ンを非記録とする縞模様を意味し全体として中間調の濃
度を表現している。
【0150】各例のプリンタは反転現像系で画像記録を
行っているので画像露光が阻害された場合、現像時にリ
ークが生じた場合、いずれも、白点として画像に現れ
る。これらの欠陥部位の数を以下の基準で評価した。特
に本発明では中間調画像の均一性を重視し、0.3mm
以上の欠陥を評価した。
【0151】×:中間調画像中に直径0.3mm以上の
白点が51個以上存在する。
【0152】△:中間調画像中に直径0.3mm以上の
白点が5〜50個存在する。
【0153】○:中間調画像中に直径0.3mm以上の
白点が5個以下存在する。
【0154】e)カブリ評価 カブリとは、本来印字しない白部(未露光部)において
トナーがわずか現像され地汚れのように現れる画像不良
のことである。カブリ量は光学反射率測定機(東京電飾
製TC−6DS)によりグリーンフィルタによる光学反
射率を測定し記録紙のみに反射率から差し引いてカブリ
分の反射率量をもとめカブリ量として評価した。カブリ
量は記録紙上を10点以上測定しその平均値を求めた。
【0155】×:カブリ量が10%を越える。
【0156】△:カブリ量が2〜10%である。
【0157】○:カブリ量がともに2%未満である。
【0158】評価結果
【0159】
【表4】
【0160】
【表5】 評価結果 実施例及び比較例の評価結果を説明するとともに、本発
明の有効性について述べる。各実施例及び比較例の評価
は、各々二つの構成で評価している。評価結果表におい
て上段は、注入層付き感光ドラム11a、下段は注入層
を装備しない感光ドラム11bを使用した場合である。
注入層のないドラムは、ドラム表面の抵抗が高いためよ
り高い密度の帯電装置が必要となる。言い換えれば、帯
電部材の接触性をより厳しい条件で評価可能である。
【0161】比較例1は従来の磁気ブラシによる帯電装
置を装備する電子写真装置であるが、特に注入層を持た
ないドラムについての帯電性能は不足している。また、
帯電磁性粒子のドラムへの脱落量が多く現像リークを生
じる、あるいは現像剤中のトナー量検知に不具合を生じ
た。
【0162】比較例2は、帯電粒子径を7μmにして、
して、比較例1で不足している接触密度の改善を図った
構成である。確かに、帯電初期においては帯電性能の向
上は得られたが、粒子の脱落が目立ち注入層付きドラム
においても耐久性は不十分であった。
【0163】一方、実施例1においては、帯電粒子とな
る帯電導電粒子として粒径3μmの導電性酸化亜鉛粒子
を用い、接触密度の向上を図ると共に、粒子3mg/cm2
布することにより、ドラムへの粒子脱落量を減らすこと
ができた。粒子量が減ったことと、小粒径であることに
より、脱落粒子の弊害となっている現像不良及びカブリ
を改善することができた。
【0164】比較例3、4及び実施例2、3は帯電導電
粒子の適切な抵抗範囲を表した例である。ローラに担持
している粒子の抵抗は1012〜10-1Ω・cmが好まし
い、粒子抵抗が1013Ω・cmである比較例3について
は、そもそも電荷の授受を行えず帯電性能は不十分であ
る一方、10-2Ω・cmの導電粒子については、現像時
に現像バイアスのリークが発生し画像不良が顕著であっ
た。
【0165】比較例5、及び実施例4〜6は帯電導電粒
子の適切な粒径範囲を表している。導電粒子の粒径は
0.01μm〜10μmが好ましい範囲である。実施例
4は、一般的な導電粒子で最も小粒径である酸化錫粒子
による例である。現像不良やカブリの点では若干不利で
あるが、帯電性能としては十分な性能を示している。一
方、30μmの導電粒子を用いた比較例5であるが、粒
径が大きいことから接触密度の点で不利であり帯電性能
も不十分である。さらに、粒径が大きくローラに付着す
る力が弱いため脱落する粒子も多く現像不良やカブリを
生じている。
【0166】比較例6、7実施例7、8は帯電導電粒子
の適切な担持量を表す例である。担持量としては0.1
〜50mg/cm2が好ましい範囲である。比較例6は0.0
5mg担持している場合であり、帯電性能が不十分であ
る。比較例7は担持量が100mgであり、帯電性能は十
分であるが、担持量が多すぎローラに十分保持すること
ができない。従ってドラムに脱落して現像不良やカブリ
の原因となっている。
【0167】更に、実施形態3のクリーナレス装置にお
いて、比較例8及び実施例9、10では、複数の粒子を
ローラに担持する場合の導電粒子被覆率に最適な構成が
あることを表している。比較例8は、導電粒子を用いる
ことなく帯電を行った場合である。担持量としては10
mgあるがすべてトナーであり粒子抵抗も1014 Ωと高
い。従って帯電不十分である。一方、実施例9、10は
粒子抵抗も担持量も前述した適正範囲内であり、若干被
覆率が低いものの十分な帯電性と現像、カブリ特性を示
している。以上から被覆率は、0.2〜1の範囲が好ま
しい。
【0168】実施例11 実施形態3に従う電子写真装置において、感光体を実施
例1とした。
【0169】実施例12 実施例11において、前記[化5]記載の化合物で表面
処理した(処理量7%)アンチモンドープ酸化スズ微粒
子を20部に代え、下記[化6]
【0170】
【化6】 の構造式で示すメチルハイドロジェンシリコンオイル
(商品名KF99、信越シリコーン(株)製)で表面処
理した(20%)アンチモンドープ酸化スズ微粒子30
部を更に添加分散した以外は、実施例11と全く同様に
行った。感光体の摩擦係数は0.9であった。
【0171】実施例13 実施例11において、前記[化4]記載の化合物で表面
処理したアンチモンドープ酸化スズ微粒子に代えて、表
面処理を施す以前のアンチモンドープ酸化スズ微粒子
(商品名T−1、三菱マテリアル(株)製)を35部、
上記[化4]記載のフッ素原子含有化合物(商品名LS
−1090、信越シリコーン(株)製)を15部添加し
分散した以外は、実施例11と全く同様に行った。感光
体の摩擦係数は0.9であった。
【0172】実施例14 実施例13において、更に前記[化1]記載の化合物メ
チルハイドロジェンシリコンオイル(商品名KF99、
信越シリコーン(株)製)を25部添加し分散した以外
は、実施例13と全く同様に行った。感光体の摩擦係数
は0.7であった。
【0173】比較例9 実施例11において、金属又は金属酸化物粒子であるア
ンチモンドープ酸化スズを用いず、さらにポリテトラフ
ルオロエチレンも添加しなかった以外は実施例1と全く
同様に行った。感光体の摩擦係数は1.4であった。
【0174】実施例15〜17 実施例13において、レゾール型フェノール樹脂(PL
−4804)を、レゾール型フェノール樹脂PL−48
52(群栄化学工業(株)製、アミン化合物触媒)、B
KS−316(昭和高分子(株)製、アミン化合物触
媒)、および、フェノライト5010(大日本インキ化
学工業(株)製、アンモニア触媒)に代えた以外は、実
施例13と全く同様に行った。感光体の摩擦係数はそれ
ぞれ、0.95、0.85、0.88であった。
【0175】実施例18 実施例13において、レゾール型フェノール樹脂(PL
−4804)を、ノボラック型フェノール樹脂(CMK
−2400、昭和高分子(株)製)に代え、さらに、硬
化剤としてヘキサメチレンテトラミンを1.5部添加し
た以外は、実施例13と全く同様に行った。感光体の摩
擦係数は0.97であった。
【0176】比較例10、11 実施例11、13において、レゾール型フェノール樹脂
を下記構造式[化7]
【0177】
【化7】 のアクリル樹脂に代え、光重合開始剤として2−メチル
チオキサントン2部を溶解して調合液とした。この分散
液を用いて、前記電荷輸送層上に浸漬塗布して、膜を形
成し、高圧水銀灯にて800mW/cm2の光強度で、
60秒間光硬化を行い、その後120℃、2時間熱風乾
燥して膜厚3μmの保護層を形成した以外は実施例1、
3と全く同様に行った。感光体の摩擦係数はそれぞれ
1.0、0.95であった。
【0178】比較例12、13 実施例11、13において、溶剤をエタノールからテト
ラヒドロフランに代え、レゾール型フェノール樹脂(P
L−4804)をポリカーボネート樹脂Z−200(三
菱ガス化学(株)製)に代え、スプレー塗布法により成
膜した以外は、実施例11、13と全く同様に行った。
感光体の摩擦係数はそれぞれ0.8、0.75であっ
た。
【0179】比較例14 実施例18において、硬化剤のヘキサメチレンテトラミ
ンを添加せずにノボラック型フェノール樹脂を熱可塑性
樹脂として使用した以外は、実施例18と全く同様に行
った。感光体の摩擦係数は1.35であった。
【0180】比較例15 実施例11において、保護層に用いる導電性粒子として
一般式(CF)nで表されるフッ化カーボン(ダイキン
(株)製)を用い、これを10部と熱硬化型フェノール
樹脂(フェノライト5010:大日本インキ化学工業
(株)製)100部とをメタノール500部で分散及び
溶解し保護層溶液とし保護層を作製した以外は、実施例
11と全く同様に行った。感光体の摩擦係数は0.88
であった。
【0181】実施例19 実施例11においてポリテトラフルオロエチレン微粒子
を25部とした。それ以外は実施例11と同様に行っ
た。感光体の摩擦係数は0.65であった。
【0182】実施例20 実施例19においてポリテトラフルオロエチレン微粒子
を35部とした。それ以外は実施例19と同様に行っ
た。感光体の摩擦係数は0.5であった。
【0183】実施例11〜20及び比較例9〜15に関
して実施形態3の電子写真装置で30℃、80%RHの
環境下で5000枚のA4サイズの通紙試験を行った。
その結果(画像、削れ量(μm)、面粗さ(Rz))を
以下に示す。
【0184】
【表6】
【0185】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、安
定した帯電性、高画質、高寿命の電子写真装置を提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電子写真装置を表す装置概略図で
ある。
【図2】感光体の概略図である。
【図3】帯電部材抵抗測定回路を説明する図である。
【図4】実施形態2の電子写真装置を表す装置概略図で
ある。
【図5】比較例1の電子写真装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 保護層 2 電荷輸送層 3 電荷発生層 4 導電性支持体 5 下引き層 6 導電層 11 感光ドラム 12 帯電ローラ 13 帯電導電粒子供給手段 14 像露光手段 15 現像手段 16 転写ローラ 17 定着手段 18 感光ドラムクリーニング手段 51、121 現像スリーブ 52、122 磁石 60 現像手段 60a 現像スリーブ 60b マグネットロール 91 ガード電極 92 主電極 93 絶縁体ドラム 124 磁気ブラシ層 a 現像領域 b 転写ニップ部 c 導電帯電粒子 3a ファーブラシ 3b 攪拌羽根 12a 芯金 12b 中抵抗層 S1、S2、S3、S4 電源 Av、As 電流計 M 帯電導電粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/10 G03G 21/00 312 326 (72)発明者 中田 浩一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 大介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 AA04 AA08 BA58 BA61 BB31 BB33 BB34 BB35 BB57 BB58 CA05 CA37 EA04 FC01 2H134 GA01 GB02 HF12 HF13 JA05 JA11 JC04 2H200 FA02 GA23 GA46 GA53 GB12 GB25 HA02 HA21 HB12 HB17 HB45 HB47 LA12 LA23 MA08 MC01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電子写真感光体の表面に接触
    し該電子写真感光体表面を帯電する手段を有する電子写
    真装置において、 該帯電手段は、導電粒子を主成分とする帯電粒子と、導
    電性と弾性を有した表面を備えかつ該帯電粒子を担持す
    る帯電粒子坦持体とより構成され、かつ、該感光体は導
    電性支持体上に感光層及び保護層を有し、該保護層表面
    の摩擦係数はポリエチレンテレフタレートシートの表面
    に対して1.2以下であることを特徴とする電子写真装
    置。
  2. 【請求項2】 前記帯電粒子の粒子径が10μm〜10
    nmであり、該帯電粒子の抵抗が1012〜10-1Ω・c
    mであり、該帯電粒子の担持量が0.1mg/cm 2〜50mg
    /cm2である請求項1に記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電粒子担持体上を被覆している該
    導電粒子の割合を被覆率Rcとした場合、1≧Rc≧
    0.2である請求項1または2に記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電粒子担持体の表面粗さRaが1
    〜500μm、表面抵抗が104〜1010Ωである請求
    項1〜3のいずれかに記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電粒子担持体は多孔体表面を有す
    る弾性体である請求項1〜4のいずれかに記載の電子写
    真装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電粒子を収納し、かつ、感光体表
    面に該帯電粒子を供給する帯電導電粒子供給手段を有す
    る請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】 前記電子写真装置が、電子写真感光体
    と、その周りに配置された、帯電手段、像露光手段、現
    像手段、転写手段、及び被記録体上の画像を定着する定
    着手段を有し、転写工程後の該感光体表面に残留した現
    像剤を少なくとも帯電手段に一時担持し、該感光体を介
    して再度現像手段に回収するトナーリサイクル構成の電
    子写真装置であって、該感光体に速度差を持って接触
    し、該感光体表面を帯電し、該現像手段内には該帯電粒
    子と該現像剤からなる混合剤が蓄えられ、該帯電粒子は
    該感光体に転移後被記録体に転写されずに該感光体上に
    残留して該帯電手段にて回収される請求項1〜6のいず
    れかに記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 前記電子写真感光体が有する保護層が、
    金属又は金属酸化物粒子、及び硬化型フェノール樹脂を
    含有する請求項1〜7のいずれかに記載の電子写真装
    置。
  9. 【請求項9】 前記硬化型フェノール樹脂が、レゾール
    型フェノール樹脂である請求項8に記載の電子写真装
    置。
  10. 【請求項10】 前記保護層がフッ素原子含有化合物、
    または、シロキサン化合物の少なくとも一方を含有する
    請求項8または9に記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 前記保護層が、潤滑性粒子を含有する
    請求項8〜10のいずれかに記載の電子写真装置。
  12. 【請求項12】 前記潤滑性粒子がフッ素原子含有樹脂
    粒子、シリコン粒子、およびシリコーン粒子からなる群
    より選ばれる少なくとも一つである請求項11に記載の
    電子写真装置。
  13. 【請求項13】 前記フッ素原子含有化合物が含フッ素
    シランカップリング剤、フッ素変性シリコーンオイルお
    よびフッ素系界面活性剤からなる群より選ばれる請求項
    10に記載の電子写真装置。
  14. 【請求項14】 前記シロキサン化合物が下記一般式 【化1】 (式中、Aは水素原子またはメチル基であり、かつ、A
    の全部における水素原子の割合は0.1〜50%の範
    囲、nは0を越える正の整数である。)で示されるシロ
    キサン化合物である請求項10に記載の電子写真装置。
  15. 【請求項15】 前記レゾール型フェノール樹脂が、ア
    ンモニアまたはアミン化合物を用いて合成された樹脂で
    ある請求項9〜14のいずれかに記載の電子写真装置。
  16. 【請求項16】 前記レゾール型フェノール樹脂が、ア
    ミン化合物を用いて合成された樹脂である請求項9〜1
    4のいずれかに記載の電子写真装置。
  17. 【請求項17】 前記硬化型フェノール樹脂が熱により
    硬化する熱硬化型フェノール樹脂である請求項8〜16
    のいずれかに記載の電子写真装置。
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JP2020042098A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 コニカミノルタ株式会社 電子写真感光体、ならびにこれを用いた電子写真画像形成方法および電子写真像形成装置

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JP2020042098A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 コニカミノルタ株式会社 電子写真感光体、ならびにこれを用いた電子写真画像形成方法および電子写真像形成装置
JP7159714B2 (ja) 2018-09-07 2022-10-25 コニカミノルタ株式会社 電子写真感光体、ならびにこれを用いた電子写真画像形成方法および電子写真像形成装置

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