JP2003315936A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JP2003315936A
JP2003315936A JP2002127147A JP2002127147A JP2003315936A JP 2003315936 A JP2003315936 A JP 2003315936A JP 2002127147 A JP2002127147 A JP 2002127147A JP 2002127147 A JP2002127147 A JP 2002127147A JP 2003315936 A JP2003315936 A JP 2003315936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
original
document
read
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002127147A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4164736B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Nose
佳孝 能勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2002127147A priority Critical patent/JP4164736B2/ja
Publication of JP2003315936A publication Critical patent/JP2003315936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4164736B2 publication Critical patent/JP4164736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の両面読取りが可能であり、原稿の読取
時間を短縮化するとともに、簡易且つ低コストに構成す
ることが可能な画像読取装置を提供する。 【解決手段】 本画像読取装置100は、給紙トレイ1
01と、ピックアップローラ102a、セパレートロー
ラ102b、及びリタードローラ102cと、供給され
た原稿を下方へ反転させながら排紙トレイ103の上方
へ案内する搬送路104と、搬送路104に適宜配置さ
れた搬送ローラ105と、片面読取りされた原稿を排出
するための片面読取用排出路106と、両面読取りされ
た原稿を退避させるための退避路107と、両面読取り
された原稿を排出するための両面読取用排出路108
と、片面読取用排出ローラ109及び退避ローラ110
と、搬送路104の所定位置に配置された第1読取ユニ
ット111及び第2読取ユニット112とを具備してな
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクト且つ低
コストに構成され、原稿の両面の画像を高速読取り可能
な画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スキャナ、ファクシミリ、複写機等に
は、紙のようなシート状の原稿の束を順次自動的に給紙
して、各原稿の画像を読み取る画像読取装置が装備され
ているものがある。該画像読取装置には、一般に、順次
供給される原稿を一旦固定して読み取るシート固定タイ
プのものと、原稿を固定することなく搬送されている原
稿を読み取るシートスルータイプのものがある。
【0003】シート固定タイプの画像読取装置は、例え
ば、給紙トレイに載置された原稿の束から最上端又は最
下端の原稿を、ピックアップローラ及び搬送ベルト等に
よりフラットベッドスキャナ等のプラテンガラス上に供
給し、該原稿を一旦プラテンガラス上に停止させてか
ら、プラテンガラス下方のスキャナを移動させて該原稿
の画像情報を読み取り、読取り後の原稿を排紙トレイへ
排出するとともに、次に読み取るべき原稿を給紙トレイ
からプラテンガラス上に供給して、同様に、スキャナに
よる画像情報の読取りを繰り返すことにより、各原稿の
画像を自動的に順次読み取るものである。
【0004】一方、シートスルータイプの画像読取装置
は、プラテンガラスの下方にスキャナを予め停止させて
おき、給紙トレイに載置された原稿の束から、ピックア
ップローラ及び搬送ローラ等によりプラテンガラス上に
順次搬送されてくる原稿を、前記スキャナで読み取るも
のである。
【0005】前記シート固定タイプの画像読取装置は、
搬送されている原稿を一旦プラテンガラス上の所定位置
に停止させてから、スキャナを移動させて原稿の読取り
を行うため、原稿の停止とスキャナの移動との間のタイ
ムラグや、スキャナを初期位置に戻すための時間が必要
となり、原稿を停止せずに読取りを行う前記シートスル
ータイプの画像読取装置と比較すれば、処理時間が長い
という欠点がある。該欠点は、原稿の両面読取りを自動
的に行う場合には一層顕著になる。
【0006】従って、原稿の両面読取りが可能な画像読
取装置はシートスルータイプを採用する場合が多く、従
来のシートスルータイプの画像読取装置には、例えば、
特開平7−175279号公報に開示されているものが
ある。
【0007】図14〜図16は、従来のシートスルータ
イプの画像読取装置800の概要を説明するための模式
図であるが、該画像読取装置800は、図14に示すよ
うに、読み取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ8
0と、給紙トレイから最上端の原稿を取り出すピックア
ップローラ81aと、該原稿を搬送路82へ給送する給
紙ローラ81bと、搬送路82中で原稿を搬送する搬送
ローラ81cと、搬送路の下方に配置されたプラテンガ
ラス83と、該プラテンガラス83を通して原稿の読取
りを行うCCD等からなる縮小光学系のスキャナ84
と、原稿の逆送及び排出を行う排紙ローラ81dとを備
えてなる。
【0008】搬送路82は、給紙トレイ80から供給さ
れる原稿を下方へ反転させながらプラテンガラス83上
を通過させ、さらに給紙トレイ80の下方から排紙トレ
イ(図示せず)へ排出されるように案内するように略U
字に湾曲したものであり、さらに、該搬送路82には、
プラテンガラス83の下流から上流側へ通じる戻し路8
5が設けられている。
【0009】さらに、搬送路82の所要の位置には、原
稿の有無を検知して検知信号を出力する原稿セットセン
サ86a、リードセンサ86b、及び反転センサ86c
が配置されており、各センサの検知信号に基づいて、ピ
ックアップローラ81a、給紙ローラ81b、搬送ロー
ラ81c、或いは排紙ローラ81dを回転させるモータ
やクラッチの動作、又はスキャナ84の読取動作を制御
するようになっている。
【0010】図14に示すように、給紙トレイ80に載
置された原稿の束は、上面が表面となっており、該表面
が最初に読み取られた後、同じ原稿の裏面が読み取ら
れ、次の原稿の表面、裏面と順次読み取られる。各図に
おいては、読取り順序に従い、第1面、第2面、・・・
を原稿に示している。
【0011】給紙トレイ80に載置された原稿の束は、
ピックアップローラ81aにより最上端の原稿が取り出
され、給紙ローラ81により搬送路82へ供給される。
該原稿は、搬送ローラ81cにより搬送路82を下方へ
反転するように搬送され、プラテンガラス83上を通過
する際に、スキャナ84により、原稿の表面、即ち第1
面の画像が読み取られる。第1面が読み取られた原稿は
更に搬送され、図15(a)に示すように、原稿の搬送方
向後側が排紙ローラ81dのニップ面に挟持された状態
で、排紙ローラ81dが停止する。
【0012】原稿を挟持した状態で排紙ローラ81dが
逆転し、図15(b)に示すように、第1面が読み取られ
た原稿は戻し路85へ搬送される。該原稿は戻し路85
からプラテンガラス83の上流側の搬送路82へ戻り、
同様に、搬送路82を下方へ反転されるように搬送され
て、プラテンガラス83上を通過する際に、スキャナ8
4により第2面の画像が読み取られる。
【0013】第1面及び第2面が読み取られた原稿は更
に搬送され、図16(a)に示すように、原稿の搬送方向
後側が排紙ローラ81dのニップ面に挟持された状態
で、排紙ローラ81dが停止する。この段階で原稿の両
面読取りは終了しているが、このまま原稿を排紙トレイ
に排紙すると第1面が上面となり、その後に読み取られ
た原稿が順次上面側へ積重されるので、給紙トレイ80
に載置したページ順序に揃わないこととなる。従って、
再度排紙ローラ81dが逆転して原稿を戻し路85ヘ送
り、同様に、搬送路82を下方へ反転されるように搬送
し、図16(b)に示すように、原稿の第1面が下面とな
るようにして排紙トレイへ排紙する。このようにして、
原稿の束から順次原稿を取り出して、原稿の両面の画像
を読み取ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記画像読取
装置800では、原稿の第2面を読み取るために原稿を
反転させた上、読み取られた原稿のページを揃えるため
に、更に原稿を反転させる必要があり、制御機構が複雑
で搬送距離も長いため、原稿が搬送途中で斜行してジャ
ムを起こし易いという欠点がある。また、原稿の2回め
の反転が終了するまで次に読み取るべき原稿を搬送路8
2へ供給することができないので、通常の片面読取りの
数倍の読取時間が必要となるという欠点もある。
【0015】他方、原稿の搬送路の略対向位置に、原稿
の表面を読み取る読取手段と裏面を読み取る読取手段と
を夫々配置し、搬送路に搬送される原稿の表裏面を1回
の搬送で同時に読み取る画像読取装置も提案されている
(特開平1−194658号公報)。しかし、原稿の第
1面と第2面とを同時に読み取るためには、読み取った
画像データを一時保持するための画像メモリや、画像デ
ータのシェーディング処理等を行う画像処理回路が各読
取手段毎に必要となり、画像読取装置のコストが高くな
るという問題がある。
【0016】本発明は、これらの問題に鑑みてなされた
ものであり、原稿の両面読取りが可能であり、原稿の読
取時間を短縮化するとともに、簡易且つ低コストに構成
することが可能な画像読取装置を提供することを目的と
する。
【0017】また、本発明の他の目的は、両面読取りさ
れた各画像データを処理する画像処理回路を各スキャナ
で共用することが可能な画像読取装置を提供することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置は、給紙トレイに載置された原稿を搬送路を経て排紙
トレイへ搬送する搬送手段と、前記搬送路に配置されて
搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取
手段と、該第1読取手段と対向側の搬送路に配置されて
搬送されている原稿の第2面の画像を読み取る第2読取
手段とを具備してなる画像読取装置において、前記第1
読取手段の読取位置と第2読取手段の読取位置との間の
搬送路の距離が、読み取るべき最大原稿の長さ以上のも
のである。
【0019】また、本発明は、前記搬送路に、第1読取
手段の画像読取り開始及び終了を制御するために、搬送
されている原稿を検知して検知信号を出力する第1検知
手段と、前記第2読取手段の画像読取り開始及び終了を
制御するために、搬送されている原稿を検知して検知信
号を出力する第2検知手段とが配置され、該第1検知手
段と第2検知手段との間の搬送路の距離が、読み取るべ
き最大原稿の長さ以上のものである。
【0020】これらにより、原稿を両面読取りする際
に、第1読取手段の画像読取りと第2読取手段の画像読
取りとが重複しないものとなる。ここで、読み取るべき
最大原稿とは、本画像読取装置が使用される目的に応じ
て予め設定されるものであり、例えば、事務書類を原稿
とする場合が多い一般的な事務所等において本画像読取
装置を使用する場合には、最大原稿をダブルレターサイ
ズとし、前記搬送路間の距離を略432mm以上とする
ことが好適である。
【0021】また、本発明は、前記第1読取手段及び第
2読取手段により読み取られた画像データの画像処理を
行う画像処理回路が設けられたものである。前述したよ
うに、第1読取手段及び第2読取手段の画像読取りが重
複しないので、一つの画像処理回路を共用するものとし
て、本画像読取装置の構成を簡略化することが可能とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
画像読取装置を図面に基づき具体的に説明する。図1
は、本画像読取装置100の構成を示す概略断面図であ
るが、図に示すように、本画像読取装置100は、読み
取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ101と、該
原稿の束から最上紙を取り出して供給するピックアップ
ローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタ
ードローラ102cと、供給された原稿を下方へ反転さ
せながら排紙トレイ103の上方へ案内する搬送路10
4と、搬送路104に適宜配置されて原稿を搬送する搬
送ローラ105と、前記搬送路104から分岐して片面
読取りされた原稿を排出するための片面読取用排出路1
06と、両面読取りされた原稿を退避させるための退避
路107と、両面読取りされた原稿を排出するための両
面読取用排出路108と、前記片面読取用排出路106
に配置された片面読取用排出ローラ109と、前記退避
路107に配置された退避ローラ110と、搬送路10
4の所定位置に配置された第1読取ユニット(第1読取
手段)111と、第1読取ユニット111の下流側に配
置された第2読取ユニット(第2読取手段)112とを
具備してなるものである。
【0023】さらに、前記給紙トレイ101の原稿の有
無を検知する原稿セットセンサ113と、前記第1読取
ユニット111の上流側の所定位置で原稿を検知する第
1リードセンサ(第1検知手段)115と、前記第2読
取ユニット112の上流側の所定位置で原稿を検知する
第2リードセンサ(第2検知手段)116と、前記退避
路107の所定位置で原稿を検知する排紙センサ116
とを具備している。
【0024】図2は、本画像読取装置100の制御を示
すブロック図であるが、画像読取制御部(制御手段)
は、前記原稿セットセンサ113、第1リードセンサ1
14、第2リードセンサ115、及び排紙センサの各検
知信号に基づいて、第1読取ユニット(スキャナ)11
1並びに第2読取ユニット(スキャナ)112、給紙モ
ータ、給紙クラッチ、排紙モータ、ソレノイド等を制御
するようになっている。また、本画像読取装置100
は、周知且つ任意のファクシミリ及び複写機の機能を有
する本体に装備されており、該本体の構成は詳細には説
明しないが、図に示すように、第1読取ユニット111
及び第2読取ユニット112で読み取られた画像データ
は、本体制御部に出力され、プリンタにより印刷又はC
ODECを介して送信されるものとなっている。なお、
図には、本体制御部の他に画像読取制御部を設ける構成
を示したが、本体制御部で第1読取ユニット111並び
に第2読取ユニット112、給紙モータ、給紙クラッチ
等を制御する構成とすることも可能である。
【0025】図3は、第1読取ユニット111及び第2
読取ユニット112で夫々読取られた画像データが本体
制御部に出力されるまでの回路構成を示すブロック図で
あるが、第1読取ユニット111及び第2読取ユニット
112で夫々読み取られた画像データは、A/D変換回
路10a、10bでデジタルデータに夫々変換されてラ
インメモリ11a、11bに格納され、該画像データが
画像処理回路12でシェーディング処理等の画像処理を
受けて本体制御部に出力される構成となっている。
【0026】前記給紙トレイ101は、図1に示すよう
に、画像読取装置100の上部に、原稿を供給する方向
へ傾斜するように設けられており、原稿の束は給紙トレ
イ101の傾斜下端側に揃えるようにして載置される。
給紙トレイ101の傾斜下端側近傍には、ピックアップ
ローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタ
ードローラ102cが夫々配置されており、これらと搬
送ローラ105、片面読取用排出ローラ109、及び退
避ローラ110とで原稿の搬送手段を構成している。
【0027】ピックアップローラ102aは、給紙トレ
イ101に載置された原稿の最上紙を取り出すためのも
のであり、揺動アーム20に軸支されて、給紙トレイ1
01の底面に接離可能となっている。該揺動アーム20
は、図示しない給紙クラッチにより上下方向に揺動する
ものであり、該揺動によりピックアップローラ102a
は、原稿を載置する際等の通常の状態では給紙トレイ1
01から離されており、原稿取出時に載置された原稿の
最上紙と接触するように降下する。ピックアップローラ
102aは給紙トレイ101の底面に接触するまで降下
可能であるので、原稿枚数により原稿の束の厚さが変化
しても常に最上紙と接触可能である。
【0028】一方、セパレートローラ102bとリター
ドローラ102cとは、各々のローラの表面がニップす
るように配置されており、セパレートローラ102b
は、ピックアップローラ102aにより取り出された原
稿を搬送路104に一定速度で送り込むとともに、リタ
ードローラ102cが搬送方向と逆方向へ回転して、原
稿の束から最上紙を確実に分離するようになっている。
【0029】前記ピックアップローラ102a、セパレ
ートローラ102b、及びリタードローラ102cは、
図示しない給紙モータにより適当なギア等を介して回転
されるものであり、また、前記給紙トレイ101の原稿
の有無は、原稿セットセンサ113により検知されてお
り、該検知信号に基づいて、画像読取制御部が前記ピッ
クアップローラ102a、セパレートローラ102b、
及びリタードローラ102cの動作を制御するものとな
っている。
【0030】前記搬送路104は、給紙トレイ101か
ら排紙トレイ103の上方へ原稿を導く略U字形状の搬
送経路であり、給紙トレイ101から供給された原稿を
下方へ反転しながら第1読取ユニット111上、更に第
2読取ユニット112上に導くものである。即ち、原稿
の両面読取りをする際には、給紙トレイ101で上側と
なっている面が下側となって第1読取ユニット111に
読み取られ、給紙トレイ101で下側となっている面が
上側となって第2読取ユニット112に読み取られるも
のとなっている。
【0031】搬送路104には、原稿を搬送する搬送ロ
ーラ105が適宜配置されている。該搬送ローラ105
は、給紙モータ(図示せず)により回転される回転ロー
ラと該ローラの回転に従動する従動ローラとの一対が、
搬送路104を挟むようにして対向位置に設けられたも
のである。なお、図1では、搬送路104に7個の搬送
ローラ105が配置されているが、搬送路104の形状
や距離に応じて、搬送ローラ105を適宜増減すること
は当然可能である。
【0032】また、前記搬送路104から分岐又は延長
するようにして、片面読取用排出路106、退避路10
7、及び両面読取用排出路108が夫々設けられてい
る。片面読取用排出路106は、図に示すように、第1
読取ユニット111と第2読取ユニット112間の搬送
路104から分岐し、排紙トレイ103の左方から原稿
を排出するような経路となっている。
【0033】前記片面読取用排出路106には、原稿を
排出するための片面読取用排出ローラ109が配置され
ている。該片面読取用排出ローラ109は、前記搬送ロ
ーラ105と同様の構成のものであり、回転ローラと従
動ローラとの一対が退避路107を挟むようにして配設
されており、排紙モータ(図示せず)により回転される
ものとなっている。
【0034】図4は、片面読取用排出路106の分岐点
P1付近の拡大図であるが、図に示すように、搬送路1
04と片面読取用排出路106との分岐点P1には、分
岐レバー40が設けられている。該分岐レバー40は、
分岐点P1を軸として揺動可能に設けられており、ソレ
ノイド(図示せず)により駆動されて、搬送路104を
搬送される原稿を、分岐点P1から搬送路104又は片
面読取揺排出路106へ案内するものとなっている。一
般に、原稿の読取りは片面であることが多いので、分岐
レバー40は、通常は図に示すように、原稿を搬送路1
04から片面読取揺排出路106へ案内する位置に配置
され、原稿の両面読取りを行う際に、原稿が分岐点P1
を搬送路104方向へ通過するように案内する位置(図
に1点鎖線で示す位置)へ揺動するように制御されるこ
とが好適である。勿論、両面読取りが多い場合には通常
位置を、搬送路104方向へ通過するように案内する位
置とすることもでき、また、分岐レバー40の駆動源や
制御方法は前述したものに限定されるものではない。
【0035】退避路107は、搬送路104を延長する
ようにして第2読取ユニット112の下流において、上
方へ湾曲して折り返すような略U字形状に形成されてい
る。一方、両面読取用排出路108は、第2読取ユニッ
ト112の下流で搬送路104から下方に鋭角に折り返
すようにして排紙トレイ103の上方へ通じている。前
記退避路107は、本画像読取装置100で読み取るべ
き最大原稿の搬送方向長さより長いものとする。該最大
原稿は本画像読取装置100の使用目的等により異なる
が、一般的な事務等に用いる場合には、読み取るべき最
大原稿のサイズをダブルレターサイズとして設定するこ
とが好適である。
【0036】また、退避路107には、原稿を搬送する
ための退避ローラ110が配置されている。該退避ロー
ラ110は、前記搬送ローラ105と同様の構成のもの
であり、回転ローラと従動ローラとの一対が退避路10
7を挟むようにして配設されており、各退避ローラ11
0は、前記片面読取用排出ローラ109と同様に、排紙
モータ(図示せず)により回転されるものとなってい
る。
【0037】図5は、搬送路104、退避路107、及
び両面読取用排出路108の分岐点P2付近の拡大図で
あるが、分岐点P2には、弾性変形可能な羽根状のガイ
ド部材41が設けられている。該ガイド部材41は、搬
送路104の幅方向に幅広の薄片であり、分岐点P2の
下側から搬送路104の下流側へ向かって斜め上方へ突
出するように固定されており、通常の状態では、その先
端は搬送路104の上面に接触している。
【0038】このように配設された前記ガイド部材41
は、通常の状態から上流側へは、その先端が搬送路10
4の上面と当接するために変形困難であるが、下流側へ
は容易に変形するものである。従って、搬送路104を
上流から下流ヘ(図右方向へ)搬送される原稿は、分岐
点P2において、前記ガイド部材41と当接することに
よりガイド部材41を弾性変形させて分岐点P2を退避
路107へと通過し、一方、退避路107から逆送され
る原稿は、前記ガイド部材41と当接するが、ガイド部
材41は弾性変形せず、該原稿はガイド部材41により
両面読取用排出路109へ案内される。なお、ガイド部
材41に代えて、前記分岐レバー40と同様のものを分
岐点P2に設けることも勿論可能である。その場合、ガ
イド部材41を弾性変形するに十分な強度を有しないよ
うな軟らかい又は薄い原稿を案内することも可能とな
る。
【0039】前記第1読取ユニット111は、搬送路1
04に近接するように設けられた透明なプラテンガラス
70と、該プラテンガラス70を通して、搬送路104
を搬送される原稿に光を照射する光源71と、原稿から
の反射光を所定の方向へ導くための反射ミラー72と、
該反射光を収束させるレンズ73と、収束光を電気信号
に変換する電荷結合素子74(Charge Couple Device、
以下「CCD」という。)とを備えてなる所謂CCDイ
メージセンサであり、図に示すように、搬送路104の
下方において水平方向に移動可能に配設された移動式の
画像読取手段である。
【0040】即ち、第1読取ユニット111はフラット
ベッドスキャナの読取ユニットと併用されており、フラ
ットベッドにより原稿を読み取る際には、フラットベッ
ド部の下方で水平方向に移動して原稿を読み取り、シー
トスルーにより原稿を読み取る際には、プラテンガラス
70の下方へ移動するものとなっている。このようにし
て、搬送路104を搬送されてプラテンガラス70の直
上を通過する原稿の画像を順次読み取るものとなってい
る。
【0041】また、第1読取ユニット111の上流側の
所定位置には第1リードセンサ114が配置されてお
り、搬送路104を搬送される原稿を検知し、該検知信
号に基づいて、画像読取制御部が第1読取ユニット11
1の原稿の読取動作を制御するものとなっている。即
ち、第1リードセンサ114が原稿有りを検知してから
所定カウント後に第1読取ユニット111が画像読取り
を開始し、第1リードセンサ114が原稿無しを検知し
てから所定カウント後に第1読取ユニット111が画像
読取りを終了する。
【0042】前記第2読取ユニット112は、所謂密着
形イメージセンサ(Contact ImageSensor、以下「CI
S」という。)であり、図に詳細は示していないが、光
源により照射された原稿からの反射光を収束性ファイバ
で光導電素子上に収束して読み取る固定式の画像読取手
段である。第2読取ユニット112は、図に示すよう
に、第1読取ユニット111の対向側の搬送路104で
あって、第1読取ユニット111の下流側に配設されて
おり、これにより、第1読取ユニット111と反対側の
原稿の画像を順次読み取るものとなっている。
【0043】ここで、第2読取ユニット112に採用さ
れているCISは、一般に被写体深度が10分の数ミリ
メートル程度と浅いので、例えばプラテンローラ(図示
せず)で原稿をニップした状態で画像読取りを行うもの
となっている。しかしながら、搬送路104が湾曲して
いるような位置では原稿のバタツキが生じ易く、第2読
取ユニット112が読み取った画像に歪みが発生するこ
とがある。また、前述したように、CISとプラテンロ
ーラとの間隙は非常に狭いので、原稿を湾曲させた状態
で該間隙に導くとジャムが生じ易い。従って、第2読取
ユニット112は、搬送路104が直線状となっている
位置、特に、図に示すように、搬送路104が一定距離
だけ水平であり、原稿が湾曲せずに直線的に搬送される
位置に配設することが好適である。
【0044】また、第2読取ユニット112の上流側の
所定位置には第2リードセンサ115が配置されてお
り、前記第1読取ユニット111と同様に、第2リード
センサ115の検知信号に基づいて、画像読取制御部が
第2読取ユニット112の原稿の読取動作を制御するも
のとなっている。なお、本実施の形態においては、第2
読取ユニット112として、コンパクトなCISを採用
しているが、第1読取ユニット111と同様にCCDイ
メージセンサを採用することも可能である。
【0045】前記第1読取ユニット111の読取位置と
第2読取ユニット112の読取位置との間の搬送路10
4の距離、及び第1リードセンサ114の検知位置と第
2リードセンサ115の検知位置との間の搬送路104
の距離は、ともに本画像読取装置100が読み取るべき
最大原稿の搬送方向長さ以上となっている。読み取るべ
き最大原稿の長さは、本画像読取装置100の使用目的
等により異なるが、一般的な事務等に用いる場合には、
読み取るべき最大原稿のサイズをダブルレターサイズと
して設定し、前記距離を432mm以上とすることが好
適である。このように、第1リードセンサ114の検知
位置と第2リードセンサ115の検知位置との間の搬送
路104の距離を432mm以上と十分に確保すること
により、第1読取ユニット111と第2読取ユニット1
12間も十分に離れ、ダブルレターサイズ以下の原稿の
両面読取りにおいて第1読取ユニット111及び第2読
取ユニット112の各原稿読取りが重複せず、また、第
1読取ユニット111及び第2読取ユニット112の各
光源が相互に干渉し合うこともない。
【0046】以下、本画像読取装置100の動作を図に
基づいて説明する。本画像読取装置100は、片面読取
りの場合と両面読取りの場合とで動作が異なり、図6、
図7は、本画像読取装置100の各動作を示すフローチ
ャート図であり、図8〜図11は、各動作における原稿
の搬送状態を示す模式図である。
【0047】図12(a)は、給紙トレイ101に載置さ
れる原稿と読取順序を説明するための模式図であるが、
本画像読取装置100では、載置された原稿の最上紙か
ら順次原稿が取り出され、給紙トレイ101に載置され
た状態で上側の面が第1面として第1読取ユニット11
1に読み取られ、下側の面が第2読取ユニット112に
読み取られる。従って、図に示すように、n枚の原稿の
束は、最上紙の上側の面から順次、第1面、第2面、・
・・と読み取られ、最下紙の上側の面が第(2n−1)
面、下側の面が第(2n)面として、夫々第1読取ユニ
ット111又は第2読取ユニット112に読み取られて
画像読取りを終了する。
【0048】なお、本実施の形態における読取順序は一
例であり、例えば、図12(b)に示すように、最下紙か
ら順次取り出して読み取られるようにすることも勿論可
能であり、その場合の読取順序は、最下紙の上側の面が
第1面、下側の面が第2面となり、最上紙の上側の面が
第(2n−1)面、下側の面が第2n面として、夫々第
1読取ユニット111又は第2読取ユニット112に読
み取られる。
【0049】まず画像読取り前に、操作部において片面
読取り又は両面読取りが入力され、本画像読取装置10
0は、該入力に基づいて搬送方法を選択する。以下、原
稿の片面読取りを行う場合の画像読取り動作について、
図6、図8、及び図9を用いて説明する。
【0050】操作部のスタートボタンが押されることに
より、本画像読取装置100は原稿の画像読取りを開始
する。原稿セットセンサ113は、給紙トレイ101に
原稿が載置されているか否かを検知し(S1)、原稿が
載置されていることを示す検知信号(オン)を出力した
場合には、該検知信号に基づいて画像読取制御部が給紙
クラッチを作動させ(S2)、図8(a)に示すように、
揺動アーム20が降下してピックアップローラ102a
が給紙トレイ101の最上紙に当接する。
【0051】さらに給紙モータ及び排紙モータが回転し
て(S3)、ピックアップローラ102a、セパレート
ローラ102b、リタードローラ102c、及び搬送ロ
ーラ105が回転し、図8(b)に示すように、ピックア
ップローラ102aが原稿を繰り出すとともに、リター
ドローラ102cが最上紙の原稿1枚のみを分離し、該
原稿がセパレートローラ102bにより搬送路104に
送られる。また、搬送ローラ105は、該原稿を搬送路
104に従って搬送する。
【0052】第1リードセンサ114は、搬送されてい
る原稿の先端を検知して検知信号を出力(オン)し(S
4)、画像読取制御部は、該検知信号を受けた後、所定
時間経過後(T1搬送後、S5)に、図9(a)に示すよ
うに、第1読取ユニット111の画像読取りを開始する
(S6)。該所定時間(T1搬送)は、第1リードセン
サ114から第1読取ユニット111までの搬送距離及
び搬送速度に応じて、検知された原稿の先端が第1読取
ユニット111の読取位置に到達するまでの時間を考慮
して設定されるものであり、例えば、搬送ローラ105
を回転させるステッピングモータのカウント数で制御す
ることが可能である。同様に、第1リードセンサ114
が、搬送されている原稿の後端を検知(オフ)してから
(S7)、所定時間経過後(T2搬送後、S8)に、第
1読取ユニット111の画像読取りを終了する(S
9)。
【0053】さらに、原稿は搬送路104を搬送され、
片面読取用排出路106との分岐点P1に達するが、図
4に示したように、該原稿は、分岐点P1に設けられた
分岐レバー40に案内されて、図9(b)に示すように、
分岐点P1を片面読取用排出路106方向へ搬送され、
片面読取用排出ローラ109により排紙トレイ103へ
排出される。
【0054】さらに、次の原稿が給紙トレイ101に存
在する場合には(S10)、給紙クラッチが作動して
(S2)、前述と同様の動作を繰り返し、給紙トレイ1
01に載置された原稿の束から順次原稿が取り出され、
第1面から第n面までの画像読取りが行われる。勿論、
原稿の画像読取りを完全に終了する前に、次の原稿を搬
送路104に繰り込むことも可能である。
【0055】次に、本画像読取装置100が両面読取り
を行う場合について、図7、図10、及び図11を用い
て説明する。前述と同様に、操作部のスタートボタンが
押されることにより、本画像読取装置100は原稿の画
像読取りを開始する。原稿セットセンサ113が、給紙
トレイ101に原稿が載置されていることを検知(オ
ン)して(S20)、画像読取制御部が給紙クラッチ等
を動作させ(S21)、最上紙の原稿1枚のみが分離さ
れて搬送路104を搬送される(S22)までは、前述
した片面読取りの場合と同様であるが、両面読取りの場
合には、画像読取制御部は分岐レバー40の駆動源であ
るソレノイドを作動させる(S23)。これにより、図
4で説明したように、分岐レバー40が片面読取用排出
路106側に揺動して、原稿を搬送路104を通過する
ように案内するものとなる。
【0056】その後、第1リードセンサ114が、搬送
されている原稿の先端を検知(オン)して(S24)、
所定時間経過後(T1搬送後、S25)、第1読取ユニ
ット111の画像読取りを開始する(S26)。また、
第1リードセンサ114が、搬送されている原稿の後端
を検知(オフ)してから(S27)、所定時間経過後
(T2搬送後、S28)に第1読取ユニット111の画
像読取りを終了するが(S29)、第1読取ユニット1
11で画像読取りされた原稿は、図10(a)に示すよう
に、分岐点P1の分岐レバー40に案内されて、搬送路
104を第2読取ユニット112の方向へ搬送される。
【0057】続いて、第2リードセンサ115が、搬送
されている原稿の先端を検知(オン)して(S30)、
所定時間経過後(T3搬送後、S31)、第2読取ユニ
ット112の画像読取りを開始する(S32)。ここ
で、第1読取ユニット111と第2読取ユニット112
との間の搬送路104の距離、及び第1リードセンサ1
14と第2リードセンサ115との間の搬送路104の
距離はともに432mm以上であり、ダブルレターサイ
ズの原稿の搬送方向長さより長いので、前記第1リード
センサ114が、搬送されている原稿の後端を検知した
際に、該原稿の先端は第2リードセンサ115の検知位
置に到達しない。つまり、第1読取ユニット111の画
像読取りと第2読取ユニット112の画像読取りとが重
複しないので、例えば第1面の画像データと第2面の画
像データとを同時に画像処理する必要がなく、一つの画
像処理回路13を切り替えて使用し、第1面の画像デー
タと第2面の画像データとを順次、画像処理して本体制
御部に出力することが可能となる。これにより、本画像
読取装置100の回路構成を簡略化してコストダウンを
図ることができる。
【0058】なお、例えば、切替スイッチを指示する信
号をA/D変換回路及びラインメモリに出力することに
より、A/D変換回路10a、10b及びラインメモリ
11a、11bも、第1画像読取ユニット111と第2
画像読取ユニット112とで共用することが可能であ
る。
【0059】第2読取りユニットで画像読取りされた原
稿は分岐点P2に到達し、該原稿の先端は分岐点P2に
設けられたガイド部材90と当接するが、図5に示した
ように、該原稿がガイド部材90と当接することによ
り、ガイド部材90は原稿に押圧されて下流側へと弾性
変形して、図10(b)に示すように、原稿は分岐点P2
を直進するように退避路107へ搬送される。
【0060】その後、第2リードセンサ115が、搬送
されている原稿の後端を検知(オフ)してから(S3
3)、所定時間経過後(T4搬送後、S34)に、第2
読取ユニット112の画像読取りを終了する(S3
5)。両面の画像読取りが終了した原稿は、図11(a)
に示すように、さらに退避路107を搬送され、排紙セ
ンサ116が原稿の後端を検知(S36)した検知信号
(オフ)を受けて、画像読取制御部は排紙モータを逆転
する(S37)。これにより、退避ローラ110が逆転
して原稿が退避路107を逆送され、第2リードセンサ
115は再び原稿を検知(オン)する。
【0061】退避路107を逆送された原稿は、再び分
岐点P2に到達する。該原稿の先端は、再度、退避路1
07側から前記ガイド部材90に当接するが、この場合
は、図5で説明したように、ガイド部材90は弾性変形
せずに該原稿を両面読取用排出路108へ案内する。こ
れにより、図11(b)に示すように、逆送された原稿
は、両面読取用排出路108から排紙トレイ103へ排
出される。排紙センサ116が原稿の後端を検知(オ
フ)すれば(S38)、排紙モータの逆転が終了され
(S39)、さらに次の原稿が給紙トレイ101に存在
する場合には(S40)、給紙クラッチが作動して(S
21)、前述と同様の動作を繰り返し、給紙トレイ10
1に載置された原稿の束から順次原稿が取り出され、第
1面から第n面までの画像読取りが行われる。勿論、前
述したように、第1読取ユニット111による画像読取
りが終了した後に、次の原稿を搬送路104に繰り込む
ことも可能である。
【0062】また、画像読取りが終了した原稿は、給紙
トレイ101に載置された状態で上側であった面が、排
紙トレイ103で下側となって排出され、その後の原稿
も同様に排出されて排紙トレイ103上に積重されるの
で、排出された原稿の束のページ順序は、給紙トレイ1
01に載置された状態と同じである。
【0063】このように、本実施の形態に係る画像読取
装置100によれば、第1読取ユニットの読取位置と第
2読取ユニットの読取位置との間の搬送路104の距
離、及び、第1リードセンサ114の検知位置と第2リ
ードセンサ115の検知位置との間の搬送路の距離を4
32mm以上としたので、ダブルレターサイズ以下の両
面読取りにおいて、第1読取ユニット111と第2読取
ユニット112との画像読取りが重複することがない。
これにより、画像処理回路13を第1読取ユニット11
1と第2読取ユニット112とで共用することができ、
回路構成を簡略化して、本装置のコンパクト化、コスト
ダウンができる。
【0064】また、片面読取りの場合には、第1読取ユ
ニット111の画像読取り終了後、片面読取用排出路1
06から原稿を排出するようにしたので、原稿の画像読
取り速度が高速化される。
【0065】なお、本実施の形態では、退避路107に
原稿が退避されている間にも、次に読み取るべき原稿を
搬送路104に予め供給することを可能として、画像読
取り速度を高速化するために、搬送ローラ105等を回
転させるための給紙モータと、退避ローラ110等を回
転させるための排紙モータとを独立させているが、その
必要がなければ、各種ローラを一のモータで回転させる
ことも可能である。
【0066】また、本実施の形態においては、退避路1
07を搬送路104から上方へ折り返すようにして略U
字形状に延長させたものとしたが、退避路107は画像
読取装置100の空きスペースに応じて任意の経路とす
ることが可能である。例えば退避路107を、図13に
示すように、搬送路104から略直線状に延長するとと
もに、本画像読取装置100のケーシングに退避口42
を穿設して、該退避口42と退避路107とを連通する
ようにしてもよい。これにより、図に示すように、退避
路107に退避された原稿の一部は退避口42から突出
されるものとなり、読み取るべき最大原稿のサイズに拘
わらず退避路107を短くすることが可能となり、本画
像読取装置100を一層コンパクトにできるので好まし
い。
【0067】
【発明の効果】このように、本発明に係る画像読取装置
によれば、第1読取手段の読取位置と第2読取手段の読
取位置との間の搬送路の距離、第1検知手段と第2検知
手段との間の搬送路の距離を、それぞれ本画像読取装置
が読み取るべき最大原稿の長さ以上としたので、原稿の
両面読取りにおいて、第1読取手段と第2読取手段との
画像読取りが重複することがない。これにより、第1読
取手段及び第2読取手段夫々に読み取られた信号を処理
するための画像処理回路等を共用することができ、装置
のコンパクト化、コストダウンが可能となる。また、搬
送路を簡略なものとすることができるので、画像読取り
速度が高速化され、また、搬送路におけるジャム等が生
じ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置100
の概略構成を示す断面図である。
【図2】画像読取装置100の制御を示すブロック図で
ある。
【図3】第1読取ユニット111及び第2読取ユニット
112で夫々読取られた画像データが本体制御部に出力
されるまでの回路構成の一例を示すブロック図である。
【図4】分岐点P1付近の構成を示す拡大図である。
【図5】分岐点P2付近の構成を示す拡大図である。
【図6】原稿の片面読取りを行う場合の画像読取装置1
00の動作を示すフローチャート図である。
【図7】原稿の両面読取りを行う場合の画像読取装置1
00の動作を示すフローチャート図である。
【図8】画像読取装置100が片面読取りを行う場合の
原稿搬送状態を示す模式図である。
【図9】画像読取装置100が片面読取りを行う場合の
原稿搬送状態を示す模式図である。
【図10】画像読取装置100が両面読取りを行う場合
の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図11】画像読取装置100が両面読取りを行う場合
の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図12】(a)は、最上紙から原稿の読取りを行う場合
の読取順序を示す模式図であり、(b)は、最下紙から原
稿の読取りを行う場合の読取順序を示す模式図である。
【図13】退避路107の変形例を説明するための部分
拡大断面図である。
【図14】従来のシートスルータイプの画像読取装置8
00の構成を説明するための模式図である。
【図15】従来のシートスルータイプの画像読取装置8
00の動作を説明するための模式図である。
【図16】従来のシートスルータイプの画像読取装置8
00の動作を説明するための模式図である。
【符号の説明】
100 画像読取装置 101 給紙トレイ 103 排紙トレイ 104 搬送路 105 搬送ローラ(搬送手段) 111 第1読取ユニット(第1読取手段) 112 第2読取ユニット(第2読取手段) 114 第1リードセンサ(第1検知手段) 115 第2リードセンサ(第2検知手段) 12 画像処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H108 AA05 BA07 FA05 5C062 AA02 AA05 AB02 AB17 AB30 AB31 AB32 AB33 AB35 AC02 AC09 AC11 AC66 AC68 BA01 5C072 AA01 BA02 CA02 DA02 DA04 DA25 EA05 EA07 NA01 NA04 RA04 WA02 XA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙トレイに載置された原稿を搬送路を
    経て排紙トレイへ搬送する搬送手段と、前記搬送路に配
    置されて搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る
    第1読取手段と、該第1読取手段と対向側の搬送路に配
    置されて搬送されている原稿の第2面の画像を読み取る
    第2読取手段とを具備してなる画像読取装置において、 前記第1読取手段の読取位置と第2読取手段の読取位置
    との間の搬送路の距離が、読み取るべき最大原稿の長さ
    以上であることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送路に、第1読取手段の画像読取
    り開始及び終了を制御するために、搬送されている原稿
    を検知して検知信号を出力する第1検知手段と、前記第
    2読取手段の画像読取り開始及び終了を制御するため
    に、搬送されている原稿を検知して検知信号を出力する
    第2検知手段とが配置され、該第1検知手段と第2検知
    手段との間の搬送路の距離が、読み取るべき最大原稿の
    長さ以上であることを特徴とする請求項1に記載の画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第1読取手段の読取位置と第2読取
    手段の読取位置との間の搬送路の距離は432mm以上
    である請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記第1検知手段の検知位置と第2検知
    手段の検知位置との間の搬送路の距離は432mm以上
    である請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記第1読取手段及び第2読取手段によ
    り読み取られた画像データの画像処理を行う画像処理回
    路が設けられたものであることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の画像読取装置。
JP2002127147A 2002-04-26 2002-04-26 画像読取装置 Expired - Fee Related JP4164736B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002127147A JP4164736B2 (ja) 2002-04-26 2002-04-26 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002127147A JP4164736B2 (ja) 2002-04-26 2002-04-26 画像読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003315936A true JP2003315936A (ja) 2003-11-06
JP4164736B2 JP4164736B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=29541344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002127147A Expired - Fee Related JP4164736B2 (ja) 2002-04-26 2002-04-26 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4164736B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005333633A (ja) * 2004-05-17 2005-12-02 Xerox Corp 入力された用紙の両面を走査して読み取る画像走査読取装置
JP2013146044A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Primax Electronics Ltd 両面スキャナ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005333633A (ja) * 2004-05-17 2005-12-02 Xerox Corp 入力された用紙の両面を走査して読み取る画像走査読取装置
US7511864B2 (en) 2004-05-17 2009-03-31 Xerox Corporation Image scanning apparatus that scans both sides of an input sheet
JP2013146044A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Primax Electronics Ltd 両面スキャナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4164736B2 (ja) 2008-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4161986B2 (ja) 自動原稿搬送装置及び画像読取装置
JP3081500B2 (ja) 自動原稿送り装置、原稿自動読取装置及び画像形成装置
JP3765701B2 (ja) 用紙供給装置及び用紙処理方法
US7611145B2 (en) Automatic document feeder
JP2003333274A (ja) 原稿給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3747879B2 (ja) 画像読取装置
JP4072711B2 (ja) 画像読取装置
US20060066923A1 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus provided with the same
JP3812499B2 (ja) 画像読取装置
JP2003315936A (ja) 画像読取装置
JP3682522B2 (ja) 画像読取装置
JP4687350B2 (ja) 原稿搬送装置、画像読取装置
JP3888235B2 (ja) 画像読取装置
JP2013138282A (ja) 画像読取装置
JP2003315935A (ja) 画像読取装置
JP2002137846A (ja) 両面画像読取装置
JP3714277B2 (ja) 画像読取装置
JP2003002546A (ja) 自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP3891162B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2006217030A (ja) 画像読み取り装置
JP2008153837A (ja) 画像読取装置
JP4214877B2 (ja) 原稿搬送装置
JP3849677B2 (ja) 自動原稿送り装置
JP2024011404A (ja) 原稿読取装置及び画像形成装置
JP3007858B2 (ja) 両面原稿送り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees