JP2003315924A - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP2003315924A
JP2003315924A JP2002125913A JP2002125913A JP2003315924A JP 2003315924 A JP2003315924 A JP 2003315924A JP 2002125913 A JP2002125913 A JP 2002125913A JP 2002125913 A JP2002125913 A JP 2002125913A JP 2003315924 A JP2003315924 A JP 2003315924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品コストの高騰を押さえ、且つ露光処理装
置に向けて感光材料を搬送するローラ対の円滑な駆動を
確保するとともに、ローラ対を駆動する駆動源で該ロー
ラ対の圧着解除を行うことができる搬送系を備えた写真
処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 搬送中の感光材料を順次露光する露光処
理装置に向けて搬送する搬送系が、搬送されてきた感光
材料を圧着して露光処理装置に向けて送り出すローラ対
と、一方のローラを回転駆動させる駆動源と、ローラ対
の圧着を解除する圧着解除機構とを備えた写真処理装置
において、圧着解除機構が、駆動源に接続されて所定方
向の回転に対して逆回転方向の回転のみを伝達する回転
伝達機構により構成され、しかもローラ対を相対的に離
間させるべく、回転伝達機構が逆回転方向の回転力を他
方のローラに作用させるように構成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に基づい
て露光した感光材料を現像して当該感光材料に画像を形
成する写真処理装置に関する。
【0001】
【従来の技術】従来から画像データを基に感光材料に露
光処理を施し、その後に該感光材料に現像処理を施して
当該感光材料に画像を形成するデジタルプリント方式を
採用した写真処理装置が周知である。
【0002】デジタルプリント方式の露光処理装置は、
PLZT素子からなる光シャッターを介して光源の光を
感光材料に照射させるものや、レーザー発光素子から発
せられるレーザー光を感光材料に照射するものがある
が、これらの露光処理装置の何れもが、感光材料を所定
速度で搬送させつつ、画像データを基に感光材料の搬送
方向に対して直交方向のライン状に露光を順次行う、い
わゆる、走査露光方式が採用されている。
【0003】該露光処理装置は、感光材料を搬送させつ
つ露光処理すべく、感光材料にライン状の露光を行う露
光領域に対して上流側、及び下流側のそれぞれに、所定
速度で感光材料を搬送する露光用搬送ローラ対が設けら
れており、該露光処理装置の上流側には、当該露光処理
装置に向けて感光材料を搬送するローラ対が設けられて
いる。該上流側のローラ対は、露光処理装置の処理速度
と、露光処理装置に向けて搬送する感光材料の搬送速度
とを対応させるべく、露光用搬送ローラ対の駆動源とは
別の回転速度の制御が可能な駆動源(パルスモータ)で
駆動されるように構成されている。
【0004】ところで、上記構成の露光処理装置で、搬
送方向の長さが露光処理装置の露光用搬送ローラ対と上
流側のローラ対との間隔より長い感光材料を露光処理す
ると、該感光材料は、露光処理装置の上流側の露光用搬
送ローラ対、及び該露光処理装置の上流側に配置された
ローラ対の両方により搬送された状態で露光処理される
ことになる。
【0005】この場合、露光用搬送ローラ対の駆動系と
上流側のローラ対の駆動系との回転駆動誤差が生じた
り、露光用搬送ローラ対及び上流側のローラ対の少なく
とも何れか一方に、搬送すべく感光材料に対して滑りが
生じたりすると、露光用搬送ローラ対と上流側のローラ
対との間で搬送速度差が生じ、露光中の感光材料に引っ
張り作用が生じる場合がある。そのため、感光材料に対
する引っ張りや、引っ張り状態にある感光材料に上流側
のローラ対の回転による振動が、露光処理中の感光材料
に伝達されてしまい、露光処理に悪影響を与えてしまう
場合がある。すなわち、走査露光は、感光材料を一定速
度で搬送し且つ感光材料の乳剤面を露光における焦点位
置に維持させた状態で行わなければならないが、感光材
料に引っ張りが生じたり、振動が伝達したりすると、焦
点位置がずれて画像がぶれた状態で感光材料に形成され
てしまう。
【0006】そこで、写真処理装置は、露光中の感光材
料をローラ対が露光領域に向けて強制的に送り込んだ
り、露光中の感光材料に引っ張りや振動が作用したりし
ないように、感光材料がライン状に露光される露光領域
に到達する前(感光材料が露光処理装置における上流側
の露光用搬送ローラ対間に到達した際)に、ローラ対の
感光材料に対する圧着を解除する圧着解除機構を備えて
いる。
【0007】かかる圧着解除機構は、当該圧着解除機構
を動作させるDCモータと、前記DCモータ等を搭載し
たフレームに長手方向の中間部が枢着されるとともに、
ローラ対のうちの一方のローラの回転軸を一端部で軸支
した棒状の圧着解除アームと、前記DCモータに接続さ
れ、圧着解除アームの他端部を押圧して圧着解除アーム
を傾動させるカムとを備えている。
【0008】かかるローラ対の圧着を解除するには、感
光材料が露光処理装置の露光用搬送ローラ対間に到達し
た際に、DCモータを駆動してカムを所定角度(微小な
回転角度)だけ回転させる。こうすることで、前記カム
により圧着解除アームの他端部が押圧され、圧着解除ア
ームが傾動するため、一方のローラが他方のローラから
離間し、ローラ対による感光材料の圧着が解除される。
【0009】したがって、露光処理する感光材料が、搬
送方向の長さが露光処理装置の露光用搬送ローラ対と上
流側のローラ対との間隔より長いものであっても、該感
光材料が露光処理装置に送り込まれて露光処理される際
には、露光用搬送ローラ対のみにより搬送されるので、
上流側のローラ対による感光材料への振動等の伝達が防
止され、感光材料を露光処理装置で円滑に露光処理する
ことができ、鮮明な画像を感光材料に形成することがで
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ローラ
対による感光材料の搬送、及び当該ローラ対の圧着の解
除を行うには、前述の如く、ローラ対を回転させるパル
スモータ、及びローラ対の圧着を解除するDCモータの
二つの駆動源を設けなければならない。このため、上記
構成のローラ対及び圧着解除機構で搬送系を構成した場
合には、多くのモータが必要となり、その上、各モータ
からの駆動を伝達する部品の点数が多くなる。したがっ
て、従来の写真処理装置は、感光材料を搬送するための
多くのモータ及び部品を必要とするため、コスト的に不
経済であった。また、上述の如く、多くのモータ、及び
部品を配置しなければならないため、搬送系、引いては
写真処理装置が大型化してしまうといった問題があっ
た。
【0011】さらに、ローラ対の圧着、及び圧着の解除
を行う際に、カムを微小な回転角度で回転させて行うた
め、ローラ対の圧着解除用のDCモータのブラシ等の焼
き付きが発生し、DCモータの寿命が短命になる場合が
あった。これを改善すべく、微小な回転角度で制御して
も短命とならないパルスモータを採用しても、該パルス
モータは、高価であるため、部品コストが高騰してしま
う。
【0012】そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、部
品コストの高騰を押さえ、且つ露光処理装置に向けて感
光材料を搬送するローラ対の円滑な駆動を確保するとと
もに、ローラ対を駆動する駆動源で該ローラ対の圧着解
除を行うことができる搬送系を備えた写真処理装置を提
供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明 にかかる写真処
理装置は、請求項1に記載の如く、搬送中のシート状を
なす感光材料を順次露光する露光処理装置に向けて搬送
する搬送系を備え、該搬送系が、上流側から搬送されて
きた感光材料を両面から圧着し、且つ所定方向に回転し
て圧着した感光材料を露光処理装置に向けて送り出すロ
ーラ対と、該ローラ対の少なくとも何れか一方のローラ
を回転駆動させる駆動源と、前記ローラ対の圧着を解除
する圧着解除機構とを備えた写真処理装置において、前
記圧着解除機構が、前記駆動源に接続されて前記所定方
向の回転に対して逆回転方向の回転のみを伝達する回転
伝達機構により構成され、しかもローラ対を相対的に離
間させるべく、回転伝達機構が逆回転方向の回転力を他
方のローラに作用させるように構成されてなること特徴
とする。なお、回転伝達機構における駆動源との接続
は、駆動源に直接接続される場合や、ローラを介して接
続される場合を含むものである。また、回転力を作用さ
せるとは、回転力を他方のローラに直接的に作用させる
場合や、間接的に作用させる場合等を含むものである。
さらに、圧着とは、ローラ対で感光材料を挟持する以外
に、ローラ対のローラ同士が当接することも含む概念で
ある。
【0014】上記構成の写真処理装置によれば、露光中
の感光材料に振動等の悪影響を与えるのを防止すべく、
ローラ対の圧着を解除する際に、駆動源の回転を逆回転
方向にすれば、回転伝達機構が逆回転方向の回転力を他
方のローラに作用させて他方のローラを一方のローラか
ら離間させてローラ対の圧着を解除することができ、露
光処理装置で搬送されつつ露光処理される感光材料に振
動などが伝達されず、正確且つ円滑な露光処理を行うこ
とができる。
【0015】したがって、上述のように感光材料を搬送
するローラ対の回転駆動と、ローラ対の圧着を解除する
圧着解除機構の駆動とを一つの駆動源から得ることがで
き、従来のようなローラ対の圧着解除専用の駆動源を必
要としない。これに伴って、生産コストを削減すること
ができ、しかも従来の駆動源の設置していたスペースを
なくすことができ、写真処理装置をコンパクトにするこ
とができる。
【0016】また、請求項2記載の如く、前記回転伝達
機構は、前記逆回転方向の回転により、他方のローラを
一方のローラに対して離間方向に押圧する押圧体を備え
てもよい。なお、離間方向に押圧とは、該押圧による押
圧力がローラ対の離間方向(軸間方向)に直接作用する
以外に、他方のローラを押圧した押圧力の分力がローラ
対の離間方向に作用することも含むもの含むものであ
る。このようにすれば、逆回転方向の回転力を、押圧体
を介して他方のローラに作用させることができ、ローラ
対を円滑に離間(圧着解除)させることができる。
【0017】さらに、請求項3記載の如く、前記押圧体
が、前記回転伝達機構の回転軸心と同一回転軸を有する
偏心カムからなれば、駆動源が逆回転方向の回転し、偏
心カムにおける回転中心から外周面までの距離(曲率半
径)が、ローラ対の軸間距離より長くなる位置の外周面
で他方のローラを押圧した際に、該偏心カムの外周面に
おける曲率半径の変化に対応して、ローラ対が徐々に離
間して圧着が解除される。
【0018】また、この状態でさらに駆動源を同方向
(前記逆回転方向)に回転させることで、他方のローラ
を押圧した偏心カムの外周面と回転軸心との距離が徐々
に短くなるので、付勢手段で付勢されたローラ対が再度
圧着するようになる。したがって、ローラ対の圧着の解
除又は圧着させる際に、ローラ同士が衝撃を有して離間
或いは当接することがなく、振動等に敏感な露光処理に
悪影響を与えるのを防止することができる。
【0019】また、請求項4記載の如く、前記搬送系
は、ローラ対を圧着させるように、少なくとも何れか一
方のローラを他方のローラに向けて付勢する付勢手段を
更に備えてもよい。このようにすれば、ローラ対の圧着
が解除された状態から、駆動源の回転を感光材料を搬送
方向に対応した回転方向に切り替えると、回転伝達機構
は、当該回転を伝達しない状態(フリー状態)となるの
で、押圧体による他方のローラへの押圧が解除され、付
勢手段の付勢力により他方のローラが一方のローラに向
けて付勢され、ローラ対を再度圧着することができる。
【0020】また、請求項5記載の如く、前記付勢手段
が、弾性体からなり、該弾性体の弾性力によってローラ
対が圧着するように、前記弾性力をローラ対間に相対的
に作用させるようにすれば、簡易な構成でローラ対を圧
着させることができる。
【0021】また、請求項6記載の如く、前記弾性体
が、他方のローラを一方のローラに向けて付勢する圧縮
バネからなれば、大きな付勢力を得ることができるの
で、感光材料を搬送する際に、ローラ対は感光材料を確
実に圧着することができ、ローラと感光材料との間で滑
りが生じにくくなり、円滑に感光材料を搬送することが
できる。また、上述のように大きな付勢力を得ることが
できるので、回転伝達機構が他方のローラに作用させて
いた回転力を取り除くと、ローラ対が、該回転力が取り
除かれる状態に追従するようにローラ対を迅速に圧着す
ることができる。すなわち、大きな処理能力を要望され
る写真処理装置にあっては、ローラ対の圧着、及び圧着
解除に要する時間が、処理能力に大きく影響するが、ロ
ーラ対に大きな付勢力を与えることで、ローラ対の圧着
等を迅速に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る写真処理装置ついて図面を参酌しつつ説明する。
【0023】本実施形態にかかる写真処理装置は、図1
及び図2に示す如く、当該写真処理装置の操作を行う操
作部1と、感光材料に露光処理を施す露光処理部2と、
露光処理部2で露光処理が施された感光材料Pに現像処
理を施す現像処理部3と、現像処理部3で現像処理が施
された感光材料をオーダー毎、或いはサイズ毎に仕分け
る仕分部4とで構成されている。
【0024】前記操作部1は、各処理の処理状況や操作
案内等を表示するモニター5と、該モニター5の表示に
基づきキー入力を行う入力装置6と、CD−ROMやメ
モリーカード等のメディアから画像データを読み込む読
込装置7と、入力装置6からの入力データや、読込装置
7で読み込んだ画像データを適宜演算処理し、露光処理
部2の動作等を制御する演算処理装置8(以下、CPU
という)とを備えている。
【0025】前記露光処理部2は、長尺な感光材料を収
納する一対のマガジン9a,9bと、該マガジン9a,
9bから引き出された感光材料Pを所定の長さで切断す
る切断装置10と、該切断装置10により切断された感
光材料Pを露光処理する露光処理装置11と、前記切断
装置10により切断された感光材料Pを前記露光処理装
置11に向けて搬送する搬送系である搬送装置12とで
構成され、各装置間には、搬送方向に所定間隔を有して
配置された回転可能な搬送用ローラ対が配置されてお
り、当該搬送用ローラ対で感光材料を圧着して各装置間
における感光材料の搬送を行うように構成されている。
なお、一対のマガジン9a,9bそれぞれには、幅の等
しい同サイズの感光材料が収納される場合と、幅の異な
る二種類の感光材料のそれぞれが収納される場合がある
が、本実施形態においては、幅の異なる二種類の感光材
料のそれぞれが一対のマガジン9a,9bに収納される
場合を例に挙げて説明する。
【0026】前記一対のマガジン9a,9bのうち、露
光処理部2内の下部で横方向に併設されている。一方の
マガジン9aには、幅の狭い感光材料Pがロール状にさ
れて回転可能に収納され、他方のマガジン9bには、幅
の広い(例えば幅の狭い感光材料Pの略二倍、又は略三
倍の幅の)感光材料Pがロール状にされて回転可能の収
納されている。
【0027】前記切断装置10は、露光処理部2内の下
部に配置された前記一対のマガジン9a,9b間に位置
して、前記一対のマガジン9a,9bのそれぞれの下流
側に設けられており、マガジン9a,9bから引き出さ
れた感光材料Pを切断すべく、互いに接離する一対のカ
ッター13を備えている。該一対のカッター13は、一
対のマガジン9a,9bの何れか一方から感光材料Pが
引き出された際に、所望するプリントサイズに対応する
ように、引き出した感光材料Pの幅を考慮して該感光材
料Pを所定長さに切断し、プリント用の感光材料Pを作
成し得るように構成されている。
【0028】前記露光処理装置11は、露光処理部2内
の上部に設けられており、搬送中の感光材料Pの乳剤面
を露光する露光ヘッド14と、該露光ヘッド14が感光
材料Pの乳剤面を露光する露光領域を挟んで感光材料P
の搬送方向の上流側及び下流側(上下方向)のそれぞれ
に設けられた露光用搬送ローラ対15a,15b(一対
の露光用搬送ローラ)とで構成されている。
【0029】前記露光ヘッド14は、ハロゲンランプ等
からなる光源16と、該光源16に光ファイバー束17
を介して接続された光シャッター18とで構成されてお
り、該光シャッター18は、感光材料Pの搬送方向と直
交したライン状をなし、搬送される感光材料Pの乳剤面
と対向するように設けられている。
【0030】前記光シャッター18は、チタン酸ジルコ
ン酸鉛にランタンを添加することにより得られる透光性
電圧セラミックス、いわゆるPLZTで構成されてお
り、該PLZTは、所定レベルの電圧が印加されると光
を透過させ得る状態となる一方、電圧の印加が停止され
ると光を遮断する性質を有している。つまり、光シャッ
ター18は、画像データ読み込まれた画像データを基に
基づいて、操作部1のCPU8から電圧の印加、及び印
加の停止が指示され、光源16からの光の透過及び遮断
が制御されて感光材料PにRGB各色の光を照射して露
光し得るように構成されている。
【0031】前記露光用搬送ローラ対15a,15bの
それぞれは、露光中の感光材料Pを圧着した状態で下流
側(現像処理部3)に向けて搬送するように構成されて
いる。また、前記露光用搬送ローラ対15a,15b
は、圧着状態を解除し得る構成、すなわち、露光用搬送
ローラ対15a,15bが相対的に離間するように構成
されている。このように構成された上流側の露光用搬送
ローラ対15aは、露光中の感光材料Pに搬送方向の露
光ぶれ(走査方向の露光ムラ)が生じるのを防止すべ
く、露光用搬送ローラ対15aの各露光用搬送ローラを
回転させたまま、圧着を解除した状態で感光材料Pが送
り込まれるまで待機し、搬送装置12によって搬送され
てくる感光材料Pが露光用搬送ローラ対15a間に送り
込まれた後に、感光材料Pを圧着して下流側(光シャッ
ター18と対向する露光領域)に向けて搬送するように
構成されている。なお、本実施形態において圧着とは、
露光用搬送ローラ対15a,15bを構成する露光用搬
送ローラ(後述する受渡部のローラ対にあっては、該ロ
ーラ対を構成するローラ体)同士で感光材料を挟持する
以外に、ローラ同士を当接させることも含む概念であ
る。
【0032】また、該上流側の露光用搬送ローラ対15
aは、感光材料Pにおける下流側の端部が、上流側の露
光用搬送ローラ対15aから外れる際には、感光材料P
の上流側の部分が露光領域に位置しているので、感光材
料Pの下流側の端部が上流側の露光用搬送ローラ対15
aから外れる際の衝撃で露光処理に悪影響を与えないよ
うに、圧着を解除するように構成されている。
【0033】一方、下流側の露光用搬送ローラ対15b
は、上流側の露光用搬送ローラ対15aと同様に、上流
側の露光用搬送ローラ対15aで搬送されつつ露光処理
されている感光材料Pに衝撃を与えないように、露光用
搬送ローラ対15bの各露光用搬送ローラを回転させた
ままで圧着を解除した状態で待機し、露光領域から下流
に向けて搬送されてくる感光材料Pが露光用搬送ローラ
対15b間に送り込まれた後に、感光材料Pを圧着して
搬送するように構成されている。
【0034】前記搬送装置12は、図3に示す如く、前
記切断装置10の下流側(上方)に設けられており、上
流側の切断装置10から搬送されてきた感光材料Pを受
け取り、下流側に当該感光材料Pを送り出す受渡部19
と、該受渡部19から送り出された感光材料Pを露光処
理装置11に搬送する搬送部20とで構成されている。
【0035】前記受渡部19は、感光材料Pの搬送方向
(写真処理装置の上下方向)に配置された二組のローラ
対21,21と、該ローラ対21を回転駆動する駆動源
であるパルスモータ22とを備えている。なお、二組の
ローラ対21,21のそれぞれは同一構成を有してい
る。
【0036】前記ローラ対21は、回転軸23の周りに
ゴムローラ24が設けられた一対のローラであるローラ
体25a,25bで構成されており、一方のローラ体2
5aの回転軸23には、感光材料Pの搬送方向に対応し
た回転方向に対して逆回転方向の回転を伝達し、ローラ
対21,21の圧着を解除する圧着解除機構26が設け
られている。
【0037】前記一方のローラ体25aは、該搬送装置
12の骨組みを形成するフレーム27に両端部近傍が軸
受28を介して枢着されている。なお、ローラ体25a
の一端部は、フレーム27から外部に延出しており、該
一端部には、歯付プーリー29が取り付けられている。
該ローラ体25aは、前記歯付プーリー29と、上述し
たパルスモータ22の駆動軸に取り付けられた駆動用の
歯付プーリー30とに無端ベルト31が掛け渡されるこ
とにより、正逆転駆動可能になっている。
【0038】前記圧着解除機構26は、一方向の回転の
みを伝達する前記回転伝達機構であるワンウェイクラッ
チ32により構成されており、該ワンウェイクラッチ3
2には、押圧体であるカム33が固着されている。
【0039】前記ワンウェイクラッチ32は、ローラ体
25aの回転軸23に嵌着された内輪34(図4参照)
と、一方の回転(ローラ体25aが感光材料を搬送する
際の回転方向に対して逆回転方向の回転)のみを伝達す
るラチェット機構(図示せず)を介して、前記内輪34
に外嵌された外輪35(図4参照)とで構成されてい
る。
【0040】前記カム33は、前記ワンウェイクラッチ
32(ローラ体25a)の回転軸心と同軸の偏心カムで
ある。該カム33は、側面視楕円状をなした板材であ
り、外周の一カ所で、ローラ対21の軸心間距離D(図
4参照)より長い最大の曲率半径R(図4参照)を有す
るように、長軸方向の一方側に偏った位置に中心位置
(回転軸心)が設定されている。
【0041】前記他方のローラ体25bは、両端部に軸
受36が取り付けられており、該軸受36は、フレーム
27に形成された長穴37内に移動可能に取り付けられ
ている。前記長穴37は、感光材料Pの搬送方向に対し
て直交方向(一方のローラ体25aに対して離間する方
向)に形成されている。また、該長穴37には、前記軸
受36(他方のローラ体25b)を一方のローラ体25
aに向けて付勢する付勢手段である圧縮バネ38(以
下、コイルバネという)が内装されている。
【0042】前記搬送部20は、上下方向に配されて前
記フレーム27に固定された一対のレール39と、該レ
ール39に沿って移動する一対の搬送体40とで構成さ
れている。
【0043】前記搬送体40は、前記レール39に摺動
可能に取り付けられた昇降体41と、該昇降体41に形
成された感光材料Pの搬送方向に対して直交方向の横レ
ール42に、摺動可能に取り付けられた横方向移動体4
3とで構成されている。
【0044】前記昇降体41は、横方向移動体43を移
動させる横移動用モータ44を備えており、該横移動用
モータ44の駆動軸にはプーリー45が固着されてい
る。また、昇降体41には、前記プーリー45と横方向
移動体43の移動方向に所定間隔を有して別のプーリー
(図示せず)が枢着されており、該プーリーと横移動用
モータ44のプーリー45とに無端ベルト46が掛け渡
され、該無端ベルト46の一部に横方向移動体43が接
続されている。つまり、横移動用モータ44を駆動する
と、無端ベルト46の回転により、横方向移動体43が
横レール42に沿って移動するようになっている。
【0045】このように構成された昇降体41は、フレ
ーム27の上部に枢着されたプーリー47と、フレーム
27の下部に設けられた昇降用モータ48の駆動軸に固
着されたプーリー(図示せず)に掛け渡された無端ベル
ト49の一部に接続されている。したがって、昇降用モ
ータ48を駆動すると、無端ベルト49の回転により昇
降体41(搬送体40)がレール39に沿って昇降する
ことになる。
【0046】前記横方向移動体43は、受渡部19から
送り出された感光材料Pをガイドすべく、所定間隔を有
して対向配置された一対のガイド板50,50を備えて
いる。前記一対のガイド板50,50のうちの一方に
は、開口(図示せず)が形成されており、該開口から突
出て他方のガイド板50とともに感光材料Pを把持する
突起(図示せず)及び該突起を出退させるカム機構(図
示せず)に接続された把持用モータ51が設けられてい
る。
【0047】前記一対のガイド板50、50の上端部に
は、露光処理装置11に隣接して上流側に配置された搬
送ローラ対52(図2参照)の軸方向の外周形状に対応
するように、所定形状の切り欠きが形成されている。つ
まり、搬送体40が上限に位置した際に、該搬送ローラ
対52間とガイド板50,50間とが対応した状態で、
前記搬送ローラ対52が、ガイド板50の切り欠き部内
に位置するように構成されている。
【0048】上記構成の搬送装置12は、以下のように
動作する。一方のマガジン9a(幅の狭い感光材料P)
が選択され、且つ感光材料Pにおける搬送方向の長さ
が、受渡部19の下流側のローラ対21と露光処理装置
11の上流側に配置された搬送ローラ52との間隔より
短い長さのプリントサイズ(例えば、サービスサイズ)
に設定された場合には、一方のマガジン9aから引き出
された感光材料Pが切断装置10によってプリントサイ
ズに対応した所定長さ(受渡部19の下流側のローラ対
21と露光処理装置11の上流側に配置された搬送ロー
ラ52との間隔より短い長さ)に切断され(以下、切断
された感光材料を小判感光材料という)、上方に向けて
搬送されてきた小判感光材料Pを、一対のレール39,
39の略中間位置に対応させるように、受渡部19の一
対のローラ対21によって搬送部20に向けて搬送す
る。
【0049】この際、パルスモータ22が、無端ベルト
31を介して小判感光材料Pの搬送方向に対応させてロ
ーラ体25aを回転させる一方、ローラ体25aの回転
軸23に取り付けられたカム33は、ワンウェイクラッ
チ32により回転が断絶されてフリーな状態となってい
る。これにより、ローラ対21は、コイルバネ38の付
勢により、小判感光材料Pを圧着した状態で搬送してい
る(図4(イ)参照)。なお、後続の感光材料が小判感
光材料Pである場合には、小判感光材料Pが受渡部19
から搬送部20に到達するまでに、一方の搬送体40
が、ガイド板50を一対のレール39,39の略中間位
置に位置させるように、横方向移動体43を移動させつ
つ下限に移動し、後続の感光材料が後述する大判感光材
料Pである場合には、大判感光材料Pの幅に対応すべ
く、大判感光材料Pが受渡部19から搬送部20に到達
するまでに、一対の搬送体40,40の両方が、下限に
移動する。
【0050】そして、下限に到達した搬送体40のガイ
ド板50,50間にローラ対21,21によって小判感
光材料Pが送り込まれ、小判感光材料Pの上流側の端部
がガイド板50,50の切り欠き部分に位置すると、パ
ルスモータ22の駆動を停止するとともに、把持用モー
タ51を駆動してガイド板50開口から突起を突出させ
て当該小判感光材料Pを把持する。
【0051】その後、搬送体40は、小判感光材料Pの
上流側の端部が、受渡部19における下流側のローラ対
21から離脱するまで下流側(上方)に移動した後に、
順次搬送されてくる小判感光材料Pを露光処理装置11
で並列状態で搬送しながら露光処理できるように、小判
感光材料Pを把持した横方向移動体43を横方向に移動
させつつ、露光処理装置11に向かって移動する。この
際、露光処理装置11の上流側に配置された搬送ローラ
対52は、圧着を解除した状態で待機している。
【0052】そして、搬送体40が上限に到達すると、
ガイド板50の切り欠き部内に位置した搬送ローラ対5
2で小判感光材料Pを圧着するとともに、ガイド板50
及び突起による小判感光材料Pの把持を解除し、搬送ロ
ーラ対52で圧着した小判感光材料Pを露光処理装置1
1の露光領域に順次送り込んで露光処理を施す。なお、
小判感光材料Pが上流側の露光用搬送ローラ対15aで
圧着された後に、搬送ローラ対52の圧着は解除され、
当該搬送ローラ対52の回転による小判感光材料Pへの
振動の伝達を防止している。
【0053】他方のマガジン9b(幅の広い感光材料)
が選択され、且つ感光材料Pにおける搬送方向の長さ
が、受渡部19の下流側のローラ対21と露光処理装置
11の上流側に配置された搬送ローラ52との間隔より
長い長さのプリントサイズ(例えば、全紙サイズ、八つ
切りサイズ、四つ切りサイズ)に設定された場合には、
他方のマガジン9bから引き出された感光材料Pが切断
装置10によってプリントサイズに対応した所定長さ
(受渡部19の下流側のローラ対21と露光処理装置1
1の上流側に配置された搬送ローラ52との間隔より長
い長さ)に切断され(以下、切断された感光材料を大判
感光材料という)、上方に向けて搬送されてきた大判感
光材料Pを、一対のレール39,39の略中間位置に対
応するように受渡部19の一対のローラ対21,21に
よって搬送部20に向けて搬送する。
【0054】この際、パルスモータ22が、大判感光材
料Pの搬送方向に対応させてローラ体25aを回転させ
る一方、ローラ体25aの回転軸23に取り付けられた
カム33は、ワンウェイクラッチ32により回転が断絶
されてフリーな状態となっている。これにより、ローラ
対21は、コイルバネ38の付勢により、大判感光材料
Pを圧着した状態で搬送している(図4(イ)参照)。
なお、後続の感光材料が小判感光材料Pである場合に
は、小判感光材料Pが受渡部19から搬送部20に到達
するまでに、一方の搬送体40が、ガイド板50を一対
のレール39,39の略中間位置に位置させるように、
横方向移動体43を移動させつつ下限に移動し、後続の
感光材料が後述する大判感光材料Pである場合には、大
判感光材料Pの幅に対応すべく、大判感光材料Pが受渡
部19から搬送部20に到達するまでに、一対の搬送体
40,40の両方が下限に移動する。
【0055】その後、下限に到達した搬送体40のガイ
ド板50,50間にローラ対21,21によって大判感
光材料Pが送り込まれ、大判感光材料Pの上流側の端部
がガイド板50,50の切り欠き部分に位置すると、パ
ルスモータ22の駆動を停止するとともに、把持用モー
タ51を駆動してガイド板50開口から突起を突出させ
て当該大判感光材料Pを把持する。
【0056】そして、パルスモータ22を再度正回転方
向(感光材料Pの搬送に対応した回転方向)に駆動して
ローラ対21で大判感光材料Pを下流側に送り出すとと
もに、搬送体40がローラ対21の送り出し速度よりも
遅い速度で上流側に向かって移動する。搬送体40が上
限に到達しても、感光材料Pの下流側の端部が切断装置
10より上流側に位置している場合には、受渡部19の
ローラ対21で感光材料Pの下流側の端部が切断装置1
0における感光材料Pの切断位置に位置するまで上流側
へと感光材料Pを送り出した後、受渡部19のパルスモ
ータ22の駆動を停止して(感光材料Pの搬送を停止し
て)、切断装置10で感光材料Pを切断する。この状態
で、切断された所定長さの感光材料Pは、上流側の搬送
ローラ対52と受渡部19の下流側のローラ対21との
間で撓んだ状態になっている。
【0057】その後、ガイド板50の切り欠き部内に位
置した搬送ローラ対52で大判感光材料Pを圧着すると
ともに、ガイド板50による大判感光材料Pの把持を解
除し、さらに、図4(ロ)に示す如く、パルスモータ2
2を逆回転方向(大判感光材料Pの搬送方向に対応した
回転に対して逆回転方向)に駆動して、ワンウェイクラ
ッチ32が回転を伝達してカム33を回転させる。
【0058】そして、上述の如く、最大の曲率半径Rが
ローラ対21間の軸間距離Dより長く設定されたカム3
3の外周面が他方のローラ体25bの回転軸23を押圧
し、該押圧力の分力がカム33の回転により他方のロー
ラ体25bを付勢したコイルバネ38のバネ力よりも徐
々に大きくなり、他方のローラ体25bを一方のローラ
体25aに対して離間方向に移動させ、ローラ対21の
圧着が解除される。
【0059】その後、搬送ローラ対52で圧着された大
判感光材料Pが、露光処理装置11の露光領域に順次送
り込まれて露光処理が施される。なお、大判感光材料P
における上流側の端部が露光用搬送ローラ対15aによ
って圧着された後に、搬送ローラ対52の圧着は解除さ
れる。このようにすることで、上流側の端部が露光領域
に到達して露光が開始されても、ローラ対21の回転に
よる振動や、露光処理装置11の搬送速度とローラ対2
1の搬送速度との速度差が生じず、該大判感光材料Pの
露光に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
【0060】なお、該搬送装置12は、幅の狭い感光材
料が収納された一方のマガジン9aが選択された場合で
あっても、感光材料Pにおける搬送方向の長さが、受渡
部19の下流側のローラ対21と露光処理装置11の上
流側に配置された搬送ローラ52との間隔より長い長さ
(例えば、パノラマサイズに対応した長さ)に設定され
た場合には、他方のマガジン9b(幅の広い感光材料)
が選択され、且つ感光材料Pにおける搬送方向の長さ
が、受渡部19の下流側のローラ対21と露光処理装置
11の上流側に配置された搬送ローラ52との間隔より
長い長さのプリントサイズに設定された場合と同様に動
作する。
【0061】図2に戻り、前記現像処理部3は、複数の
槽からなる現像処理槽53と、該現像処理槽53を通過
した感光材料Pを乾燥させる乾燥装置54とを備えてい
る。
【0062】前記現像処理槽53における複数の槽のそ
れぞれには、現像液が入れられており、露光処理部2に
て露光処理が施された小判感光材料P及び大判感光材料
Pは、各槽の現像液への浸漬と現像液からに引き上げが
繰り返されて、乾燥装置54へと搬送されて乾燥処理が
行われ、現像液の浸漬による感光材料の濡れが乾燥され
る。なお、小判感光材料Pにおける現像処理部3での処
理は、露光処理前に搬送装置12により並列配置された
状態を維持したまま行われる。
【0063】前記仕分部4は、傾動可能な板材からなる
仕分板55を備えており、該仕分板55を傾動させるこ
とで感光材料Pの搬送方向を切り替え、小判感光材料P
と大判感光材料Pとを仕分けるように構成されている。
また、仕分部4は、仕分板55で仕分けられた小判感光
材料Pを搬送するコンベア56と、該コンベア56によ
って搬送されてくる小判感光材料Pをオーダー毎に仕分
ける仕分装置57を備えている(図1参照)。
【0064】前記仕分装置57は、上下方向に移動可能
に配設された複数のトレー58を備えており、該トレー
58が上下方向に移動することで、コンベア56によっ
て搬送されてくる小判感光材料Pを各トレー58へオー
ダー毎に振り分けるように構成されている。
【0065】上記構成の写真処理装置によれば、露光処
理に悪影響を及ぼす可能性のある受渡部19のローラ対
21の圧着を解除する圧着解除機構26を設けたので、
露光処理装置11により感光材料Pを露光する際、特に
露光領域とローラ対21とに跨る長さを有する大判感光
材料Pを露光する際に、ローラ対21の圧着を解除する
ことができ、露光処理中の大判感光材料Pにローラ対2
1の回転等による振動や、露光処理装置11の搬送速度
とローラ対21の搬送速度との速度差等による、露光処
理中の感光材料Pの対する露光のぶれ(露光処理を阻害
すること)を防止することができる。
【0066】その上、圧着解除機構26が、感光材料P
の搬送方向に対応する回転に対して逆回転方向の回転を
伝達するワンウェイクラッチ32により構成されるとと
もに、該ワンウェイクラッチ32には、他方のローラ体
25bを一方のローラ体25aから離間させるように、
逆回転方向の回転力を他方のローラ体25bに作用させ
るカム33が設けられているので、一つのパルスモータ
22(駆動源)で、感光材料Pを搬送するローラ対21
の回転駆動、及び当該ローラ対21の圧着の解除の駆動
を行うことができる。
【0067】したがって、ローラ対21の圧着解除専用
の駆動源、及び該駆動源からの回転でローラ体25a,
25bを離間させる部材を別途設ける必要がなく、部品
点数の削減、及びコスト削減することができる。また、
上述の如く、一方のローラ体25aの回転軸に設けたワ
ンウェイクラッチ32によりローラ対21の圧着の解除
を行うようにして駆動源及び部品の削減が可能となった
ため、搬送装置12(写真処理装置)を小型化すること
ができる。
【0068】また、平面視略楕円状のカム33で他方の
ローラ体25bを押圧して、ローラ対21の圧着を解除
するようにしたので、他方のローラ体25bの回転軸2
3に接触するカム33の外周形状により、他方のローラ
体25bの回転軸23を徐々に押圧(圧着)、或いは徐
々に押圧(圧着)を解除することでき、ローラ対21の
圧着、及び該圧着の解除を行う際に衝撃が発生するのを
防止することができる。したがって、走査露光は小さな
振動でも悪影響がでるが、上述のように衝撃が発生する
のを防止することができるので、正確且つ円滑な露光処
理を行うことができる。
【0069】また、ローラ対21を圧着させる付勢手段
をコイルバネ38により構成し、該コイルバネ38のバ
ネ力(付勢力)を他方のローラ体25bを軸支した軸受
36に加えるようにしたので、他方のローラ体25bを
円滑に回転させることは勿論のこと、他方のローラ体2
5bを効率よく一方のローラ体に当接させ、ローラ対2
1を圧着させることができる。
【0070】尚、本発明の写真処理装置は、上記実施形
態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0071】本実施形態において、搬送系である搬送装
置12を受渡部19と搬送部20とで構成したが、露光
処理装置11に向けて感光材料Pを搬送する搬送系は、
搬送部20を備えたものに限定されるものではなく、受
渡部19と同一の構成を有するもの、すなわち搬送部2
0に代えてローラ対21を、当該受渡部19と露光処理
装置11との間に所定間隔を有して複数設けたものであ
ってもよい。このようにローラ対21が配置された場合
も、本実施形態と同一の圧着解除機構26を設けること
は勿論のことであり、駆動源からの駆動を無端ベルトを
介して各ローラ対21に伝達するようにすれば、一つ或
いは少数の駆動源でローラ対の駆動、及びローラ対の圧
着の解除を行うことができる。
【0072】本実施形態において、ワンウェイクラッチ
32に押圧体としての平面視楕円状のカム33を固着し
たが、押圧体は、平面視楕円状のカム33に限定される
ものではなく、ローラ対21の軸間距離Dよりも長い長
さを有する棒体等であってもよい。この場合、棒体をワ
ンウェイクラッチ32に固着し、逆回転方向の回転力を
棒体(押圧体)を介して他方のローラ体25に付勢する
ように構成するとともに、他方のローラ体25を該回転
力に対応した方向に移動できるようにすればよい。この
ようにすれば、感光材料Pを搬送すべくパルスモータ2
2を正回転方向に駆動すると、ワンウェイクラッチ32
が当該正回転方向の回転を伝達せず、棒体からなる押圧
体は、フリーな状態となるため、コイルバネ38の付勢
力により他方のローラ体25bが一方のローラ体25a
側に移動してローラ対21を圧着させることができる。
【0073】また、本実施形態において、他方のローラ
体25bを一方のローラ体25aから離間させるべく、
カム33で他方のローラ体25bの回転軸23を直接押
圧するようにしたが、カム33(押圧体)で他方のロー
ラ体25bを直接押圧(作用)させるものに限定される
ものではなく、例えば、他方のローラ体25bの回転軸
23を軸支した軸受36や、該軸受36に別途設けた受
圧部材を等を押圧してもよい。すなわち、ワンウェイク
ラッチ32からの逆回転方向の回転力を間接的に他方の
ローラ体25bに伝達してもよい。
【0074】本実施形態において、他方のローラ体25
bを円滑に一方のローラ体25aから離間させるべく、
フレーム27に真っ直ぐな長穴37を形成したが、該長
穴37は、真っ直ぐに形成されたものに限定されるもの
ではなく、一端が他端に比して一方のローラ体25aか
ら離間し、且つ一方のローラ体25a側に凹状をなした
円弧状の長穴であってもよい。このようにすれば、カム
33が他方のローラ体25bの回転軸23を上方、或い
は下方から押圧した際に、他方のローラ体25に大きな
押圧力が生じなくても、他方のローラ体15bを一方の
ローラ体15aから離間させることができ、ローラ対2
1の圧着の解除を円滑に行うことができる。すなわち、
本実施形態におけるフレーム27の長穴37をカム33
の回転力が作用し易い方向に形成すればよい。
【0075】本実施形態において、ローラ対21を圧着
させる付勢手段としてコイルバネ38を設けたが、付勢
手段は、コイルバネ38に限定されるものではなく、例
えば、ねじりコイルバネで他方のローラ体25bを一方
のローラ体25bに向けて付勢したり、ローラ対21の
各回転軸23,23に所定の弾性を有する無端のゴムベ
ルトを掛け渡したりしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上の如く、本発明の効果として、ロー
ラを回転駆動させる駆動源の回転のうち、感光材料を搬
送する際のローラの回転方向に対して逆回転方向の回転
のみを伝達する回転伝達機構を設け、該回転伝達機構か
ら伝達される逆回転方向の回転力でローラ対を相対的に
離間させるようにしたので、一つの駆動源で感光材料を
搬送するローラ対の回転駆動、及び該ローラ対の圧着の
解除を行うことができる。また、圧着解除用の駆動源等
の部品を必要としないため、部品コストを削減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる写真処理装置の全
体斜視図を示す。
【図2】同実施形態にかかる写真処理装置の全体概略構
成図を示す。
【図3】同実施形態にかかる搬送装置の全体斜視図を示
す。
【図4】同実施形態にかかる受渡部におけるローラ対の
状態を説明する説明図であって、(イ)は、ローラ対が
感光材料を搬送している状態を示し、(ロ)は、他方の
ローラ体が一方のローラ体のカムにより押圧され、ロー
ラ対の圧着が解除された状態を示す。
【符号の説明】
1…操作部、2…露光処理部、3…現像処理部、4…仕
分部、5…モニター、6…入力装置、7…読込装置、8
…演算処理装置(CPU)、9a,9b…マガジン、1
0…切断装置、11…露光処理装置、12…搬送装置
(搬送系)、13…カッター、14…露光ヘッド、15
a,15b…露光用搬送ローラ対、16…光源、17…
光ファイバー束、18…光シャッター、19…受渡部、
20…搬送部、21…ローラ対、22…パルスモータ
(駆動源)、23…回転軸、24…ゴムローラ、25
a,25b…ローラ体、26…圧着解除機構、27…フ
レーム、28…軸受、29,30…歯付プーリー、31
…無端ベルト、32…ワンウェイクラッチ(回転伝達機
構)、33…カム(押圧体)、34…内輪、35…外
輪、36…軸受、37…長穴、38…コイルバネ(圧縮
バネ:付勢手段)、39…レール、40…搬送体、41
…昇降体、42…横レール、43…横方向移動体、44
…横移動用モータ、45…プーリー、46…無端ベル
ト、47…プーリー、48…昇降用モータ、49…無端
ベルト、50…ガイド板、51…把持用モータ、52…
搬送ローラ対、53…現像処理槽、54…乾燥装置、5
5…仕分板、56…コンベア、57…仕分装置、58…
トレー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送中のシート状をなす感光材料を順次
    露光する露光処理装置に向けて搬送する搬送系を備え、
    該搬送系が、上流側から搬送されてきた感光材料を両面
    から圧着し、且つ所定方向に回転して圧着した感光材料
    を露光処理装置に向けて送り出すローラ対と、該ローラ
    対の少なくとも何れか一方のローラを回転駆動させる駆
    動源と、前記ローラ対の圧着を解除する圧着解除機構と
    を備えた写真処理装置において、前記圧着解除機構が、
    前記駆動源に接続されて前記所定方向の回転に対して逆
    回転方向の回転のみを伝達する回転伝達機構により構成
    され、しかもローラ対を相対的に離間させるべく、回転
    伝達機構が逆回転方向の回転力を他方のローラに作用さ
    せるように構成されてなること特徴とする写真処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転伝達機構は、前記逆回転方向の
    回転により、他方のローラを一方のローラに対して離間
    方向に押圧する押圧体を備えてなる請求項1に記載の写
    真処理装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧体が、前記回転伝達機構の回転
    軸心と同一回転軸を有する偏心カムからなる請求項2記
    載の写真処理装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送系は、ローラ対を圧着させるよ
    うに、少なくとも何れか一方のローラを他方のローラに
    向けて付勢する付勢手段を更に備えてなる請求項1乃至
    3の何れかに記載の写真処理装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段が、弾性体からなり、該弾
    性体の弾性力によってローラ対が圧着するように、前記
    弾性力をローラ対間に相対的に作用させてなる請求項4
    記載の写真処理装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性体が、他方のローラを一方のロ
    ーラに向けて付勢する圧縮バネからなる請求項5記載の
    写真処理装置。
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