JP2003314123A - ドアチェック装置 - Google Patents
ドアチェック装置Info
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- JP2003314123A JP2003314123A JP2002124728A JP2002124728A JP2003314123A JP 2003314123 A JP2003314123 A JP 2003314123A JP 2002124728 A JP2002124728 A JP 2002124728A JP 2002124728 A JP2002124728 A JP 2002124728A JP 2003314123 A JP2003314123 A JP 2003314123A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一以上の肉厚の抵抗部を有する抵抗アーム
を、その一端部に枢着したボディブラケットにより車体
側に固定し、この抵抗アームに摩擦接触するシューを有
し、該抵抗アームに対する相対摺動が可能なドアチェッ
カーを車体へ枢着されるドア側に固定するドアチェック
装置において、抵抗アームとボディブラケットとの枢着
をより迅速確実に遊びなく行うことができ、発錆の問題
も生じにくいドアチェック装置を得る。 【構成】 ボディブラケットに、同一軸線上に位置する
ピン固定穴をそれぞれ有し抵抗アームの表裏に位置する
一対の対向アームを設け、抵抗アームの一端部に、この
一対の対向アームのピン固定穴と同一軸線上に位置する
ピン回動穴を設け、この一対の対向アームのピン固定穴
と抵抗アームのピン回動穴に跨らせて挿通されるブラケ
ットピンに、一対の対向アームのピン固定穴との対応部
分に位置させてそれぞれ、変形しながら圧入固定される
ことにより、ブラケットピンをピン固定穴から抜け止め
する変形部を設けたドアチェック装置。
を、その一端部に枢着したボディブラケットにより車体
側に固定し、この抵抗アームに摩擦接触するシューを有
し、該抵抗アームに対する相対摺動が可能なドアチェッ
カーを車体へ枢着されるドア側に固定するドアチェック
装置において、抵抗アームとボディブラケットとの枢着
をより迅速確実に遊びなく行うことができ、発錆の問題
も生じにくいドアチェック装置を得る。 【構成】 ボディブラケットに、同一軸線上に位置する
ピン固定穴をそれぞれ有し抵抗アームの表裏に位置する
一対の対向アームを設け、抵抗アームの一端部に、この
一対の対向アームのピン固定穴と同一軸線上に位置する
ピン回動穴を設け、この一対の対向アームのピン固定穴
と抵抗アームのピン回動穴に跨らせて挿通されるブラケ
ットピンに、一対の対向アームのピン固定穴との対応部
分に位置させてそれぞれ、変形しながら圧入固定される
ことにより、ブラケットピンをピン固定穴から抜け止め
する変形部を設けたドアチェック装置。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、車両のドアの開度を規制するド
アチェック装置に関する。
アチェック装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】この種のドアチェック装置
は一般に、車体側に、先端部にストッパプレートを有
し、中間部に少なくとも一つの厚肉部を有する抵抗アー
ムを枢着し、車体に枢着されるドア側に、この抵抗アー
ムを挿通するドアチェッカーを固定してなっている。ド
アチェッカーは、抵抗アームの表裏に摺接する複数のシ
ューと、この複数のシューを抵抗アーム側に押圧付勢す
る弾性部材と、このシュー及び弾性部材を収納し、ドア
に固定されるケーシングとを備えている。
は一般に、車体側に、先端部にストッパプレートを有
し、中間部に少なくとも一つの厚肉部を有する抵抗アー
ムを枢着し、車体に枢着されるドア側に、この抵抗アー
ムを挿通するドアチェッカーを固定してなっている。ド
アチェッカーは、抵抗アームの表裏に摺接する複数のシ
ューと、この複数のシューを抵抗アーム側に押圧付勢す
る弾性部材と、このシュー及び弾性部材を収納し、ドア
に固定されるケーシングとを備えている。
【0003】このドアチェック装置では、抵抗アームの
ストッパプレートとの反対側の端部に、車体側に固定さ
れるボディブラケットを枢着している。この枢着は従
来、抵抗アームとボディブラケットに穿設したピン穴に
ブラケットピンを挿通し、このブラケットピンの端部を
ロータリかしめしてボディブラケットに固定して行われ
ていた。ロータリかしめは、ピン端部に回転駆動される
かしめ治具を押し当て、このかしめ治具をブラケットピ
ンに対して相対回動させてかしめる手法である。
ストッパプレートとの反対側の端部に、車体側に固定さ
れるボディブラケットを枢着している。この枢着は従
来、抵抗アームとボディブラケットに穿設したピン穴に
ブラケットピンを挿通し、このブラケットピンの端部を
ロータリかしめしてボディブラケットに固定して行われ
ていた。ロータリかしめは、ピン端部に回転駆動される
かしめ治具を押し当て、このかしめ治具をブラケットピ
ンに対して相対回動させてかしめる手法である。
【0004】しかしながら、この従来のブラケットピン
と抵抗アームの枢着構造では、ロータリかしめに時間を
要し、またブラケットのピン穴とピンとの遊びがガタと
なる。さらに、ロータリかしめ時にピン端部のメッキが
剥離するため、ピン地金が露出して発錆するという問題
があった。
と抵抗アームの枢着構造では、ロータリかしめに時間を
要し、またブラケットのピン穴とピンとの遊びがガタと
なる。さらに、ロータリかしめ時にピン端部のメッキが
剥離するため、ピン地金が露出して発錆するという問題
があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来のドアチェック装置につ
いての以上の問題意識に基づき、抵抗アームとボディブ
ラケットとの枢着をより迅速確実に遊びなく行うことが
でき、発錆の問題も生じにくいドアチェック装置を得る
ことを目的とする。
いての以上の問題意識に基づき、抵抗アームとボディブ
ラケットとの枢着をより迅速確実に遊びなく行うことが
でき、発錆の問題も生じにくいドアチェック装置を得る
ことを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、長さ方向の中間部分に一以上
の肉厚の抵抗部を有する抵抗アーム;この抵抗アームの
一端部に枢着され、車体側に固定されるボディブラケッ
ト;及び上記肉厚抵抗部を含む抵抗アームに摩擦接触す
るシューを有し、上記車体へ枢着されるドア側に固定さ
れる、該抵抗アームに対する相対摺動が可能なドアチェ
ッカー;を有するドアチェック装置において、上記ボデ
ィブラケットは、同一軸線上に位置するピン固定穴をそ
れぞれ有し抵抗アームの表裏に位置する一対の対向アー
ムを備え、上記抵抗アームは、その一端部に、この一対
の対向アームのピン固定穴と同一軸線上に位置するピン
回動穴を備え、この一対の対向アームのピン固定穴と抵
抗アームのピン回動穴に跨らせて挿通されるブラケット
ピンは、一対の対向アームのピン固定穴との対応部分に
それぞれ、該ピン固定穴に変形しながら圧入固定される
ことにより、上記ブラケットピンを上記ピン固定穴から
抜け止めする変形部を有することを特徴としている。
の肉厚の抵抗部を有する抵抗アーム;この抵抗アームの
一端部に枢着され、車体側に固定されるボディブラケッ
ト;及び上記肉厚抵抗部を含む抵抗アームに摩擦接触す
るシューを有し、上記車体へ枢着されるドア側に固定さ
れる、該抵抗アームに対する相対摺動が可能なドアチェ
ッカー;を有するドアチェック装置において、上記ボデ
ィブラケットは、同一軸線上に位置するピン固定穴をそ
れぞれ有し抵抗アームの表裏に位置する一対の対向アー
ムを備え、上記抵抗アームは、その一端部に、この一対
の対向アームのピン固定穴と同一軸線上に位置するピン
回動穴を備え、この一対の対向アームのピン固定穴と抵
抗アームのピン回動穴に跨らせて挿通されるブラケット
ピンは、一対の対向アームのピン固定穴との対応部分に
それぞれ、該ピン固定穴に変形しながら圧入固定される
ことにより、上記ブラケットピンを上記ピン固定穴から
抜け止めする変形部を有することを特徴としている。
【0007】上記変形部の周面に、該変形部を上記ピン
固定穴へ圧入固定したときに塑性変形して上記ブラケッ
トピンを上記ピン固定穴から抜け止めする、上記ピン固
定穴の軸線と平行な複数の線状突起を、周方向に並べて
設けることができる。さらに、ブラケットピンは、例え
ば、軸線方向に順に、大径頭部、第一変形部、この第一
変形部より小径の相対回動軸部、及びこの相対回動軸部
より小径の第二変形部を備えたピンを用いることができ
る。そして、一対の対向アームのピン固定穴は、この第
一、第二変形部に対応させ、抵抗アームのピン回動穴
は、相対回動軸部に対応させる。
固定穴へ圧入固定したときに塑性変形して上記ブラケッ
トピンを上記ピン固定穴から抜け止めする、上記ピン固
定穴の軸線と平行な複数の線状突起を、周方向に並べて
設けることができる。さらに、ブラケットピンは、例え
ば、軸線方向に順に、大径頭部、第一変形部、この第一
変形部より小径の相対回動軸部、及びこの相対回動軸部
より小径の第二変形部を備えたピンを用いることができ
る。そして、一対の対向アームのピン固定穴は、この第
一、第二変形部に対応させ、抵抗アームのピン回動穴
は、相対回動軸部に対応させる。
【0008】
【発明の実施の形態】車体(図示せず)には、図1乃至
図3に示すボディブラケット30が固着されており、こ
のボディブラケット30に、抵抗アーム10の一端部
(枢着端)がブラケットピン33を介して枢着されてい
る。ボディブラケット30は、略コ字状に曲折されてい
て、抵抗アーム10の一端部の上下にそれぞれ位置する
一対の対向アーム30a、30bを具備しており、両対
向アーム30a、30bにはそれぞれ円形をなし同一軸
線上に位置するピン固定穴31、32が穿設されてい
る。上側のピン固定穴31の径は、下側のピン固定穴3
2の径より大きい。
図3に示すボディブラケット30が固着されており、こ
のボディブラケット30に、抵抗アーム10の一端部
(枢着端)がブラケットピン33を介して枢着されてい
る。ボディブラケット30は、略コ字状に曲折されてい
て、抵抗アーム10の一端部の上下にそれぞれ位置する
一対の対向アーム30a、30bを具備しており、両対
向アーム30a、30bにはそれぞれ円形をなし同一軸
線上に位置するピン固定穴31、32が穿設されてい
る。上側のピン固定穴31の径は、下側のピン固定穴3
2の径より大きい。
【0009】抵抗アーム10の一端部には、円形の枢着
穴11が穿設されている。この円形の枢着穴11の径
は、ピン固定穴31より若干小さく、ピン固定穴32よ
り大きい。
穴11が穿設されている。この円形の枢着穴11の径
は、ピン固定穴31より若干小さく、ピン固定穴32よ
り大きい。
【0010】ブラケットピン33は、軸線方向に順に、
頭部(大径頭部)34と、第一変形部35と、第一変形
部35より小径の円柱状の相対回動軸部(断面円形軸
部)36と、相対回動軸部36より小径の第二変形部3
7とを有している。第一変形部35と第二変形部37は
それぞれ、その周面に、ボディブラケット30のピン固
定穴31と32に圧入固定される軸線と平行な多数の線
状突起35aと37aを有する。相対回動軸部36の径
は、枢着穴11と円滑に相対回動できる径に設定されて
おり、かつピン固定穴31の径より若干小さく設定され
ている。
頭部(大径頭部)34と、第一変形部35と、第一変形
部35より小径の円柱状の相対回動軸部(断面円形軸
部)36と、相対回動軸部36より小径の第二変形部3
7とを有している。第一変形部35と第二変形部37は
それぞれ、その周面に、ボディブラケット30のピン固
定穴31と32に圧入固定される軸線と平行な多数の線
状突起35aと37aを有する。相対回動軸部36の径
は、枢着穴11と円滑に相対回動できる径に設定されて
おり、かつピン固定穴31の径より若干小さく設定され
ている。
【0011】ボディブラケット30を抵抗アーム10の
一端部に枢着するには、図4、図5に示すように、上下
のピン固定穴31、32と抵抗アーム10の枢着穴11
の軸線を整合させた後、図示を省略したプレス機を用い
て、対向アーム30aの上方からブラケットピン33を
各穴31、11、32に圧入する。このとき、ピン固定
穴31と枢着穴11より径の小さい第二変形部37は、
抵抗なくこれらの穴31、11を通過し、その線状突起
37aによりピン固定穴32の周縁を塑性変形させ、自
身も塑性変形しながら該ピン固定穴32に圧入される。
同時に、第一変形部35は、その線状突起35aがピン
固定穴31の周縁を塑性変形させ、自身も塑性変形しな
がら該ピン固定穴31に圧入される。一方、相対回動軸
部36は枢着穴11に相対回動可能に嵌合する。このよ
うに、第一、第二の変形部35、37の線状突起35
a、37aが上下のピン固定穴31、32に圧入される
ので、ブラケットピン33はボディブラケット30に対
して回転不能に固定される。
一端部に枢着するには、図4、図5に示すように、上下
のピン固定穴31、32と抵抗アーム10の枢着穴11
の軸線を整合させた後、図示を省略したプレス機を用い
て、対向アーム30aの上方からブラケットピン33を
各穴31、11、32に圧入する。このとき、ピン固定
穴31と枢着穴11より径の小さい第二変形部37は、
抵抗なくこれらの穴31、11を通過し、その線状突起
37aによりピン固定穴32の周縁を塑性変形させ、自
身も塑性変形しながら該ピン固定穴32に圧入される。
同時に、第一変形部35は、その線状突起35aがピン
固定穴31の周縁を塑性変形させ、自身も塑性変形しな
がら該ピン固定穴31に圧入される。一方、相対回動軸
部36は枢着穴11に相対回動可能に嵌合する。このよ
うに、第一、第二の変形部35、37の線状突起35
a、37aが上下のピン固定穴31、32に圧入される
ので、ブラケットピン33はボディブラケット30に対
して回転不能に固定される。
【0012】抵抗アーム10の他端部(先端部)はスト
ッパクッション13の方形穴13aに挿入され、該抵抗
アーム10の先端部に形成したピン挿通穴14には、固
定ピン12が挿入固定されて該ストッパクッション13
が抜け止められている。
ッパクッション13の方形穴13aに挿入され、該抵抗
アーム10の先端部に形成したピン挿通穴14には、固
定ピン12が挿入固定されて該ストッパクッション13
が抜け止められている。
【0013】断面略矩形をなすこの抵抗アーム10は、
その中間部に、薄肉部10Aと、少なくとも1つ(図示
例では2つ)の厚肉部(抵抗部)10B1、10B2と
を備えている。抵抗アーム10の厚肉部10B1、10
B2は、一対の板体に凹凸を形成して構成する場合もあ
る。
その中間部に、薄肉部10Aと、少なくとも1つ(図示
例では2つ)の厚肉部(抵抗部)10B1、10B2と
を備えている。抵抗アーム10の厚肉部10B1、10
B2は、一対の板体に凹凸を形成して構成する場合もあ
る。
【0014】抵抗アーム10を挿通させるドアチェッカ
ー20は、車体に枢着されたドア(図示せず)に固定さ
れる。ドアチェッカー20は、抵抗アーム10に対して
相対摺動するとき、適当な移動抵抗を与えるものであれ
ばよいが、図示実施形態のドアチェッカー20は、ドア
への取付穴21及び抵抗アーム10が挿入される挿入穴
22bを有するケーシング22、同取付穴23及び同挿
入穴24aを有するカバー24、このケーシング22の
収納凹部22a内に収納される弾性部材25、及びこの
弾性部材25のシュー収納開口26内に収納された一対
のシュー27とを有している。
ー20は、車体に枢着されたドア(図示せず)に固定さ
れる。ドアチェッカー20は、抵抗アーム10に対して
相対摺動するとき、適当な移動抵抗を与えるものであれ
ばよいが、図示実施形態のドアチェッカー20は、ドア
への取付穴21及び抵抗アーム10が挿入される挿入穴
22bを有するケーシング22、同取付穴23及び同挿
入穴24aを有するカバー24、このケーシング22の
収納凹部22a内に収納される弾性部材25、及びこの
弾性部材25のシュー収納開口26内に収納された一対
のシュー27とを有している。
【0015】各シュー27は、図6に単体形状を示すよ
うに、抵抗アーム10の表裏の一方に接触する長辺接触
部27aと、抵抗アーム10の左右端面の一方に接触す
る短辺接触部27bとを有する略L字状をなしており、
その外形は略半円状に形成されている。長辺接触部27
aと短辺接触部27bはそれぞれ、厚さ方向の中央部を
中高としている。そして、一対のシュー27は、位相が
180゜異なっていて(つまり、一方が他方に対して抵
抗アーム10の中心に関し180゜回転した関係となっ
ていて)、各シュー27の長辺接触部27aが抵抗アー
ム10の表と裏の一方に、同短辺接触部27bが抵抗ア
ーム10の左端面と右端面の一方にそれぞれ接触し、こ
のように組み合わされた一対のシュー27の外形は、全
体として略円形をなしている。
うに、抵抗アーム10の表裏の一方に接触する長辺接触
部27aと、抵抗アーム10の左右端面の一方に接触す
る短辺接触部27bとを有する略L字状をなしており、
その外形は略半円状に形成されている。長辺接触部27
aと短辺接触部27bはそれぞれ、厚さ方向の中央部を
中高としている。そして、一対のシュー27は、位相が
180゜異なっていて(つまり、一方が他方に対して抵
抗アーム10の中心に関し180゜回転した関係となっ
ていて)、各シュー27の長辺接触部27aが抵抗アー
ム10の表と裏の一方に、同短辺接触部27bが抵抗ア
ーム10の左端面と右端面の一方にそれぞれ接触し、こ
のように組み合わされた一対のシュー27の外形は、全
体として略円形をなしている。
【0016】弾性部材25のシュー収納開口26は、こ
のように全体として外形が略円形をなす一対のシュー2
7に対応させて、円形をなしている。そして、シュー収
納開口26の内周面とシュー27の外周面には、両者の
嵌合状態で互いに嵌合する凸部(環状突起)26aと、
凹部(半環状凹部)27cとが形成されている。弾性部
材25は、例えば、中実で弾性を有するゴム材料から構
成され、シュー27は、合成樹脂材料、金属等の耐摩耗
性に優れた材料から構成される。
のように全体として外形が略円形をなす一対のシュー2
7に対応させて、円形をなしている。そして、シュー収
納開口26の内周面とシュー27の外周面には、両者の
嵌合状態で互いに嵌合する凸部(環状突起)26aと、
凹部(半環状凹部)27cとが形成されている。弾性部
材25は、例えば、中実で弾性を有するゴム材料から構
成され、シュー27は、合成樹脂材料、金属等の耐摩耗
性に優れた材料から構成される。
【0017】上記構成の本ドアチェック装置の動作は次
の通りである。ドアを開閉すると、ドアチェッカー20
が抵抗アーム10に対して、抵抗アーム10の長手方向
に相対移動する。ドアの全閉時には図3に仮想線で示す
位置にあるドアチェッカー20は、ドアを半開状態にす
ると固定ピン12側に移動し、シュー27が圧肉部10
B1を乗り越えて薄肉部10Aに嵌まる(図示略)。シ
ュー27が圧肉部10B1を乗り越える時にはドアが重
くなり、シュー27が薄肉部10Aに嵌まった状態でド
アの開放動作を止めると、ドアは半開状態に保持され
る。さらにドアを開放し全開状態にすると、シュー27
が圧肉部10B2を乗り越えて図2、図3に実線で示す
位置に移動し、ケーシング22がストッパクッション1
3に当接して、ドアのそれ以上の開放が規制される。
の通りである。ドアを開閉すると、ドアチェッカー20
が抵抗アーム10に対して、抵抗アーム10の長手方向
に相対移動する。ドアの全閉時には図3に仮想線で示す
位置にあるドアチェッカー20は、ドアを半開状態にす
ると固定ピン12側に移動し、シュー27が圧肉部10
B1を乗り越えて薄肉部10Aに嵌まる(図示略)。シ
ュー27が圧肉部10B1を乗り越える時にはドアが重
くなり、シュー27が薄肉部10Aに嵌まった状態でド
アの開放動作を止めると、ドアは半開状態に保持され
る。さらにドアを開放し全開状態にすると、シュー27
が圧肉部10B2を乗り越えて図2、図3に実線で示す
位置に移動し、ケーシング22がストッパクッション1
3に当接して、ドアのそれ以上の開放が規制される。
【0018】また、図示実施形態のドアチェッカー20
は、ドアの開閉時に、一対のシュー27は、常時抵抗ア
ーム10の表裏方向だけでなく左右端面方向にも押圧さ
れるため、抵抗アーム10の状態を問わずに、一定の圧
力で抵抗アーム10の表裏及び左右端面に接触する。こ
のため異音が発生しにくい。一対のシュー27の外形、
及びこれを収納する弾性部材25のシュー収納開口26
が円形をなしていて、抵抗アーム10の表裏方向、左右
端面方向だけでなく、捩り方向にも弾性を発揮するた
め、抵抗アーム10の捩れに起因する異音の発生も防止
または軽減できる。図8に、弾性部材25のシュー収納
開口26内での一対のシュー27の移動の様子を示し
た。弾性部材25が撓んで、一対のシュー27を抵抗ア
ーム10の表裏方向だけでなく左右端面方向にも押圧付
勢するのが分かる。
は、ドアの開閉時に、一対のシュー27は、常時抵抗ア
ーム10の表裏方向だけでなく左右端面方向にも押圧さ
れるため、抵抗アーム10の状態を問わずに、一定の圧
力で抵抗アーム10の表裏及び左右端面に接触する。こ
のため異音が発生しにくい。一対のシュー27の外形、
及びこれを収納する弾性部材25のシュー収納開口26
が円形をなしていて、抵抗アーム10の表裏方向、左右
端面方向だけでなく、捩り方向にも弾性を発揮するた
め、抵抗アーム10の捩れに起因する異音の発生も防止
または軽減できる。図8に、弾性部材25のシュー収納
開口26内での一対のシュー27の移動の様子を示し
た。弾性部材25が撓んで、一対のシュー27を抵抗ア
ーム10の表裏方向だけでなく左右端面方向にも押圧付
勢するのが分かる。
【0019】そして、本実施形態のドアチェック装置1
0は、ブラケットピン33をボディブラケット30のピ
ン固定穴31、32と抵抗アーム10の枢着穴11に圧
入するだけで、抵抗アーム10をボディブラケット30
に枢着できるので、ボディブラケット30と抵抗アーム
10の枢着作業を簡単に行なうことができる。さらに、
ブラケットピン33はその第一、第二変形部35、37
が上下のピン固定穴31、32に圧入されて遊びが生じ
ないので、ブラケットピン33がボディブラケット30
に対してガタつかず、そのため、抵抗アーム10はボデ
ィブラケット30に対して常時円滑に回動できる。ま
た、ブラケットピン33をピン固定穴31、32に圧入
しても、ブラケットピン33先端のメッキは剥がれない
ので、ピン地金の露出による発錆を防止することができ
る。
0は、ブラケットピン33をボディブラケット30のピ
ン固定穴31、32と抵抗アーム10の枢着穴11に圧
入するだけで、抵抗アーム10をボディブラケット30
に枢着できるので、ボディブラケット30と抵抗アーム
10の枢着作業を簡単に行なうことができる。さらに、
ブラケットピン33はその第一、第二変形部35、37
が上下のピン固定穴31、32に圧入されて遊びが生じ
ないので、ブラケットピン33がボディブラケット30
に対してガタつかず、そのため、抵抗アーム10はボデ
ィブラケット30に対して常時円滑に回動できる。ま
た、ブラケットピン33をピン固定穴31、32に圧入
しても、ブラケットピン33先端のメッキは剥がれない
ので、ピン地金の露出による発錆を防止することができ
る。
【0020】以上の実施形態では、ブラケットピン33
の軸部に線状突起状の変形部35、37を形成したが、
変形部35、37の形状はこれに限定されることはな
く、ピン固定穴31、32への圧入時に塑性変形し、塑
性変形後にピン固定穴31、32からの抜け止め作用を
するものであれば、他の形状でもよい。さらに、変形部
35、37は、ピン固定穴31、32への圧入時に弾性
変形して、ピン固定穴31、32からの抜け止め作用を
奏するものであっても構わない。一例としては、線状突
起35a、37aとほぼ相似形をなす突起であって、ピ
ン固定穴31、32への圧入時に弾性限度内で変形する
ように、その径方向の寸法や材質等が決められたものが
ある。また、本発明は、ボディブラケット30と抵抗ア
ーム10との枢着構造以外の構造、すなわち、抵抗アー
ム10とドアチェッカー20の具体的形状や構造の如何
は問わない。図示実施形態は一例である。
の軸部に線状突起状の変形部35、37を形成したが、
変形部35、37の形状はこれに限定されることはな
く、ピン固定穴31、32への圧入時に塑性変形し、塑
性変形後にピン固定穴31、32からの抜け止め作用を
するものであれば、他の形状でもよい。さらに、変形部
35、37は、ピン固定穴31、32への圧入時に弾性
変形して、ピン固定穴31、32からの抜け止め作用を
奏するものであっても構わない。一例としては、線状突
起35a、37aとほぼ相似形をなす突起であって、ピ
ン固定穴31、32への圧入時に弾性限度内で変形する
ように、その径方向の寸法や材質等が決められたものが
ある。また、本発明は、ボディブラケット30と抵抗ア
ーム10との枢着構造以外の構造、すなわち、抵抗アー
ム10とドアチェッカー20の具体的形状や構造の如何
は問わない。図示実施形態は一例である。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明のドアチェック装置
は、抵抗アームとボディブラケットとの枢着をより確実
に迅速に遊びなく行うことができ、発錆の問題も生じに
くいドアチェック装置を得ることを目的とする。
は、抵抗アームとボディブラケットとの枢着をより確実
に迅速に遊びなく行うことができ、発錆の問題も生じに
くいドアチェック装置を得ることを目的とする。
【図1】本発明によるドアチェック装置の一実施形態の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】同組立状態の平面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】ブラケットピンを用いてボディブラケットに抵
抗アームを枢着する状態を示す拡大断面図である。
抗アームを枢着する状態を示す拡大断面図である。
【図5】ボディブラケットに抵抗アームが枢着された状
態を示す拡大断面図である。
態を示す拡大断面図である。
【図6】シュー単体の斜視図である。
【図7】ドアチェッカーの断面図である。
【図8】シューを弾性部材に保持した状態の正面図であ
る。
る。
10 抵抗アーム
10A 薄肉部
10B1 10B2 厚肉部(抵抗部)
11 枢着穴
12 固定ピン
13 ストッパクッション
13a 方形穴
14 ピン挿通穴
20 ドアチェッカー
21 取付穴
22 ケーシング
22a 収納凹部
22b 挿入穴
23 取付穴
24 カバー
24a 挿入穴
25 弾性部材
26 シュー収納開口
26a 凸部
27 シュー
27a 長辺接触部
27b 短辺接触部
27c 凹部
30 ボディブラケット
30a 30b 対向アーム
31 32 ピン固定穴
33 ブラケットピン
34 頭部(大径頭部)
35 第一変形部
35a 線状突起
36 相対回動軸部
37 第二変形部
37a 線状突起
Claims (3)
- 【請求項1】 長さ方向の中間部分に一以上の肉厚の抵
抗部を有する抵抗アーム;この抵抗アームの一端部に枢
着され、車体側に固定されるボディブラケット;及び上
記肉厚抵抗部を含む抵抗アームに摩擦接触するシューを
有し、上記車体へ枢着されるドア側に固定される、該抵
抗アームに対する相対摺動が可能なドアチェッカー;を
有するドアチェック装置において、 上記ボディブラケットは、同一軸線上に位置するピン固
定穴をそれぞれ有し抵抗アームの表裏に位置する一対の
対向アームを備え、 上記抵抗アームは、その一端部に、この一対の対向アー
ムのピン固定穴と同一軸線上に位置するピン回動穴を備
え、 この一対の対向アームのピン固定穴と抵抗アームのピン
回動穴に跨らせて挿通されるブラケットピンは、一対の
対向アームのピン固定穴との対応部分にそれぞれ、該ピ
ン固定穴に変形しながら圧入固定されることにより、上
記ブラケットピンを上記ピン固定穴から抜け止めする変
形部を有することを特徴とするドアチェック装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のドアチェック装置におい
て、上記変形部の周面に、該変形部を上記ピン固定穴へ
圧入固定したときに塑性変形して上記ブラケットピンを
上記ピン固定穴から抜け止めする、上記ピン固定穴の軸
線と平行な複数の線状突起を、周方向に並べて設けたド
アチェック装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のドアチェック装
置において、ブラケットピンは、軸線方向に順に、大径
頭部、第一変形部、この第一変形部より小径の相対回動
軸部、及びこの相対回動軸部より小径の第二変形部を備
え、一対の対向アームのピン固定穴は、この第一、第二
変形部に対応し、抵抗アームのピン回動穴は、上記相対
回動軸部に対応するドアチェック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002124728A JP2003314123A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | ドアチェック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002124728A JP2003314123A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | ドアチェック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003314123A true JP2003314123A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29539705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002124728A Pending JP2003314123A (ja) | 2002-04-25 | 2002-04-25 | ドアチェック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003314123A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106522706A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-03-22 | 浙江泰鸿机电有限公司 | 一种车门限位器 |
-
2002
- 2002-04-25 JP JP2002124728A patent/JP2003314123A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106522706A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-03-22 | 浙江泰鸿机电有限公司 | 一种车门限位器 |
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A02 | Decision of refusal |
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