JP2003314072A - 立体駐車装置のパレット支持装置 - Google Patents

立体駐車装置のパレット支持装置

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JP2003314072A
JP2003314072A JP2002127064A JP2002127064A JP2003314072A JP 2003314072 A JP2003314072 A JP 2003314072A JP 2002127064 A JP2002127064 A JP 2002127064A JP 2002127064 A JP2002127064 A JP 2002127064A JP 2003314072 A JP2003314072 A JP 2003314072A
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arm
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movable iron
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Hideki Sasajima
英樹 笹嶋
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Tokyu Car Corp
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Tokyu Car Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソレノイドの可動鉄芯にスラスト荷重が作用
するのを防いで、可動鉄芯及びアーム部を適切且つ確実
に動作させることが可能な立体駐車装置のパレット支持
装置を提供すること。 【解決手段】 パレット支持装置21は、停止位置にあ
るパレットに係脱可能なアーム部31と、可動鉄芯43
を有するソレノイド41と、ワイヤ51と、このワイヤ
51を引き回すためのプーリ61とを有している。可動
鉄芯43とワイヤアーム35とがワイヤ51により連結
されることにより、支持アーム33は、ソレノイド41
の作動状態に応じて、停止位置にあるパレットに当接可
能とする当接位置とパレットに当接不能とする退避位置
との間で、揺動する。プーリ61と可動鉄芯43(ソレ
ノイド41)の位置は、支持アーム33の揺動範囲にお
いて、ワイヤ51における可動鉄芯43からプーリ61
までの部分が延びる方向と可動鉄芯43の長手方向とが
一致するように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体駐車装置にお
いて、車両が載置されるパレットの落下を防止し得るパ
レット支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における立体駐車装置のパレット支
持装置としては、パレットに当接可能とする当接位置及
びパレットに当接不能とする退避位置との間で揺動自在
に支持されたアーム部と、可動鉄芯を有するソレノイド
とを備えており、可動鉄芯をアーム部に当接させてアー
ム部を押し下げることにより当該アーム部を揺動させる
構成のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパレット支持装置においては、可動鉄芯はその長手方
向への進出動作である一方、アーム部は軸周りの揺動動
作であることから、可動鉄芯でアーム部を押し下げる際
に可動鉄芯にスラスト荷重が作用して、可動鉄芯の進出
動作に対する抵抗が大きくなり、可動鉄芯及びアーム部
がスムーズに動作しなくなる惧れがある。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、ソレノイドの可動鉄芯にスラスト荷重が作用するの
を防いで、可動鉄芯及びアーム部を適切且つ確実に動作
させることが可能な立体駐車装置のパレット支持装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る立体駐車装
置のパレット支持装置は、枠体の上下方向へ複数段配さ
れた駐車部間で昇降されるパレットを各段の停止位置で
支持するようにした立体駐車装置のパレット支持装置で
あって、停止位置にあるパレットに当接可能とする当接
位置とパレットに当接不能とする退避位置との間で、枠
体に対して揺動自在に支持されたアーム部と、可動鉄芯
を有し、当該可動鉄芯をその長手方向に動作させるソレ
ノイドと、一端がアーム部に連結され、他端が可動鉄芯
に連結されるワイヤと、ワイヤの途中部分が掛けられ、
当該ワイヤを引き回すためのプーリと、を有しており、
アーム部の揺動範囲において、ワイヤにおける可動鉄芯
からプーリまでの部分が延びる方向と可動鉄芯の長手方
向とを一致させたことを特徴としている。
【0006】本発明に係る立体駐車装置のパレット支持
装置では、可動鉄芯とアーム部とがワイヤ及びプーリを
介して連結されており、ワイヤにおける可動鉄芯からプ
ーリまでの部分が延びる方向と可動鉄芯の長手方向とを
アーム部の揺動範囲において一致するので、ソレノイド
の可動鉄芯にスラスト荷重が作用することはない。この
結果、可動鉄芯及びアーム部を適切且つ確実に動作させ
ることができる。
【0007】また、ワイヤの途中部分は、プーリに螺旋
状に複数回巻き回されており、ワイヤのアーム部との連
結部とワイヤの可動鉄芯との連結部がアーム部の揺動軸
方向にずれていることが好ましい。このように構成した
場合、可動鉄芯、ワイヤ、アーム部等の部品を近づけて
レイアウトした場合においても、アーム部を揺動させる
際にこれらの部品が干渉するようなことはなく、パレッ
ト支持装置の小型化が可能となる。
【0008】また、ワイヤに対して張力を付与するため
の弾性部材を更に有していることが好ましい。このよう
に構成した場合、ソレノイドの非通電時においてアーム
部を退避位置とした際に、ワイヤがプーリから外れるの
を防ぐことができる。
【0009】また、アーム部を揺動自在に軸支するシャ
フトを更に有しており、シャフトの移動を規制する規制
部材が設けられていることが好ましい。このように構成
した場合、アーム部の揺動に伴うシャフトの移動(たと
えば、長手方向への移動、半径方向への移動、回転等)
を規制して、シャフトのがたつきが抑制されることとな
る。この結果、アーム部の揺動する時の動作音を低減す
ることができる。
【0010】また、アーム部を揺動自在に軸支するシャ
フト、ソレノイド、ワイヤ及びプーリを収容するための
カバーを更に有しており、カバーには、アーム部が当接
位置と退避位置との間で揺動し得るように開口部が形成
されていることが好ましい。このように構成した場合、
カバーをアーム部の動作に支障となることなく設けるこ
とができ、装置内部に異物等が進入するのを防ぐことが
できる。
【0011】また、開口部に対応する位置に、アーム部
が当接位置にある際に開口部を覆い且つアーム部が退避
位置にある際に当該アーム部に当接して変形し得る板状
のゴム部材が設けられていることが好ましい。このよう
に構成した場合、装置内部に異物等が進入するのをより
一層確実に防ぐことができる。
【0012】また、開口部におけるシャフトに対応する
部分を覆うためのカバー部材がアーム部に設けられてい
ることが好ましい。このように構成した場合、装置内部
に異物等が進入するのをより一層確実に防ぐことができ
る。
【0013】また、アーム部が退避位置にあることを検
知するための近接スイッチを更に有していることが好ま
しい。このように構成した場合、アーム部が退避位置に
あることを確実に検知することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る立体駐車
装置のパレット支持装置について図面を参照して説明す
る。本実施形態は、立体駐車装置として地上1層及び地
下ピット2層の機械式駐車装置を採用したものである。
【0015】まず、図1に基づいて、立体駐車装置1の
構成を説明する。図1は、本実施形態に係る立体駐車装
置を示す概略図である。立体駐車装置1は、車両が出入
りする車路面Gから所定の深さにかけて形成された、車
両収納空間であるピットP内に設けられている。立体駐
車装置1は、枠体3、パレット昇降体11、昇降駆動機
構(図示せず)、パレット支持装置21等を備えてい
る。枠体3は、パレット昇降体11の左右に立設されて
いる前部支柱5、同様に立設されている後部支柱7、前
部支柱5と後部支柱7の頂部間に架設された前後梁9等
から構成されている。これらの前部支柱5及び後部支柱
7で囲まれた平面矩形の空間が単位駐車装置の空間を形
成しており、当該空間にパレット昇降体11が配置され
る。図1は、パレット昇降体11の全体がピットP内に
収納された状態を示している。
【0016】パレット昇降体11は、上段パレット1
3、中段パレット15及び下段パレット17を有してお
り、車両を格納するための駐車部が枠体3の上下方向へ
複数段(3段)配されることとなる。すなわち、パレッ
ト昇降体11の全体がピットP内に収納された状態で、
上段パレット13の上方空間が上段の駐車部となり、中
段パレット15の上方空間が中段の駐車部となり、下段
パレット17の上方空間が下段の駐車部となる。これら
上段パレット13、中段パレット15及び下段パレット
17はパレット支柱19により一体的に結合されてい
る。また、パレット昇降体11は上下変位可能となって
おり、昇降駆動機構により複数段配された駐車部間で昇
降される。
【0017】パレット昇降体11の昇降駆動機構はそれ
自体公知のものであり、詳細な説明を省略するが、たと
えば以下の通りである。パレット昇降体11は、図示は
しないが、下段パレット17の下面に幅方向に掛け渡さ
れた前後2本のローラチェーンで昇降可能に支持され、
パレット昇降体11に対して片側の後部支柱7の上部近
傍に配設された駆動モータ部の昇降駆動によってチェー
ンスプロケット機構を作動させることにより、ピットP
内を昇降するようになっている。
【0018】パレット支持装置21は、各パレット1
5,17を駐車部の各段の停止位置で支持するためのも
ので、図1に示されるように、パレット昇降体11に対
して、パレット昇降体11の前端部及び後端部の各左右
両側近傍に一対づつ、計4個設けられている。このパレ
ット支持装置21は、中段パレット15及び下段パレッ
ト17のうちの車路面Gの高さまで上昇したパレットを
支持を可能とし、パレット昇降体11及び当該パレット
昇降体11に格納される車両の荷重を受ける。なお、図
1においては、片側のパレット支持装置21のみを示し
ている。
【0019】パレット支持装置21は、図2〜図4に示
されるように、前部支柱5(後部支柱7)にボルト等に
より固定されるベース部23と、停止位置(車路面Gの
高さまで上昇した位置)にあるパレットに係脱可能なア
ーム部31と、可動鉄芯43を有するソレノイド41
と、アーム部31と可動鉄芯43とを連結するためのワ
イヤ51と、このワイヤ51を引き回すためのプーリ6
1と、カバー71とを有している。図2は、本実施形態
に係るパレット支持装置の斜視図である。図3は、同じ
くパレット支持装置の側面図であり、カバーを外した状
態を示している。図4は、同じくパレット支持装置の側
面図であり、ベース部の一部を切り欠いた状態を示して
いる。
【0020】ベース部23は、図5にも示されるよう
に、前部支柱5(後部支柱7)に固定されるベースフレ
ーム25と、ソレノイド41がボルト等により固定され
るソレノイドブラケット27とを含んでいる。ベースフ
レーム25とソレノイドブラケット27とは、スポット
溶接等により一体に固定されている。ベースフレーム2
5は、基部25aと、この基部25aの左右両端から延
びる側部25bとを含み、断面が略Uの字状とされてい
る。基部25aが前部支柱5(後部支柱7)に固定され
ることとなる。ソレノイドブラケット27は、ソレノイ
ド41が取り付けられる第1の部分27aと、この第1
の部分27aから略直角方向に延びる第2の部分27b
とを含み、第1の部分27aがベースフレーム25の一
方の側部25bに固定される。
【0021】アーム部31は、図6及び図7にも示され
るように、支持アーム33とワイヤアーム35とを含ん
でいる。支持アーム33は、ベースフレーム25の側部
25b間に架設されたアームシャフト37に、ブッシュ
39を介して揺動可能に軸支されている。これにより、
支持アーム33は枠体3に対して揺動自在に支持される
こととなる。ブッシュ39は、支持アーム33の両側に
配設され、支持アーム33の軸受けとして機能すると共
に、アームシャフト37の中心軸方向への支持アーム3
3の横ズレを防ぐスペーサとしても機能する。
【0022】ワイヤアーム35は、図6及び図7にも示
されるように、ブッシュ39が挿通される穴が形成され
ており、支持アーム33にボルト等により取り付けられ
て、支持アーム33と共にシャフト周りに揺動可能とさ
れている。また、ワイヤアーム35には、ワイヤ51の
一端が連結されるワイヤ連結部36が設けられている。
このワイヤ連結部36は、たとえば、ワイヤアーム35
に取り付けられるスタッドにより構成される。
【0023】ソレノイド41は、可動鉄芯43をその長
手方向に動作させるもので、いわゆるプランジャー型の
電磁ソレノイドである。このソレノイド41は、上述し
たように、ソレノイドブラケット27の第1の部分27
aにボルト等により取り付けられている。ソレノイド4
1の作動は、図示しない制御ユニットからの出力信号に
基づいて制御される。ソレノイド41が通電状態とされ
ると、可動鉄芯43は上方に引き上げられた状態とな
り、非通電状態においては、その自重により下方に移動
した状態となる。可動鉄芯43には、ワイヤ51の他端
が連結されるワイヤ連結部45が設けられている。この
ワイヤ連結部45は、たとえば、可動鉄芯43の端部に
形成された穴に相通されるピンにより構成される。
【0024】ワイヤ51は、その一端にワイヤアーム3
5のワイヤ連結部36(スタッド)に連結される端子5
3(ワイヤアーム35との連結部)が設けられ、その他
端に可動鉄芯43のワイヤ連結部45(ピン)に連結さ
れる端子55(可動鉄芯43との連結部)が設けられて
いる。それぞれの端子53,55には、スタッドあるい
はピンを挿通させる穴が形成されている。
【0025】プーリ61は、ベースフレーム25の側部
25b間にアームシャフト37と平行に架設されたプー
リシャフト63に、揺動可能に軸支されている。プーリ
61には、その外周にワイヤ51を掛けるための溝65
が形成されており、当該溝65に沿ってワイヤ51の途
中部分が掛けられる。溝65は、図8に示されるよう
に、プーリシャフト63の中心軸に直交する面内におい
てプーリ61の外周を一周して形成された第1の溝部分
66及び第2の溝部分67と、第1の溝部分66と第2
の溝部分67とに繋がる第3の溝部分68とを含んでい
る。第1の溝部分66と第2の溝部分67とは、プーリ
シャフト63の中心軸方向に所定の間隔を有している。
第3の溝部分68は、プーリ61の外周を一周して螺旋
状に形成されている。
【0026】ワイヤ51は、図9にも示されるように、
プーリ61の第1の溝部分66、第3の溝部分68、第
2の溝部分67に掛けられて、螺旋状に複数回巻き回さ
れる。これにより、ワイヤ51をプーリ61に巻き回し
た状態では、第1の溝部分66と第2の溝部分67とは
プーリシャフト63の中心軸方向に所定の間隔を有して
いるので、図6に示されるように、ワイヤ51の端子5
3,55はアームシャフト37の中心軸(支持アーム3
3の揺動軸)方向に見てずれて位置することとなり、ワ
イヤアーム35のワイヤ連結部36と可動鉄芯43のワ
イヤ連結部45とがアームシャフト37の中心軸方向に
見てずれて位置する。
【0027】また、可動鉄芯43とワイヤアーム35と
がワイヤ51により連結されることにより、支持アーム
33は、ソレノイド41の作動状態に応じて、停止位置
にあるパレット15,17に当接可能とする当接位置と
パレット15,17に当接不能とする退避位置との間
で、揺動する。プーリ61(第1の溝部分66)と可動
鉄芯43(ソレノイド41)の位置は、図4及び図6に
示されるように、支持アーム33の揺動範囲において、
ワイヤ51における可動鉄芯43からプーリ61までの
部分が延びる方向と可動鉄芯43の長手方向とが一致す
るように設定されている。第1の溝部分66は、アーム
シャフト37の中心軸に直交する面内においてプーリ6
1の外周を一周して形成されているので、支持アーム3
3の揺動に伴いプーリ61が揺動した場合においても、
ワイヤ51における可動鉄芯43からプーリ61までの
部分が延びる方向と可動鉄芯43の長手方向とが一致し
た状態が維持されることとなる。
【0028】図4、6及び7を参照すると、ソレノイド
ブラケット27の第2の部分27bに設けられたバネ掛
け部とワイヤ連結部36(ピン)とに、弾性部材として
の引張りスプリング81が掛けられている。この引張り
スプリング81はワイヤ51に対して張力を付与するた
めのものであり、引張りスプリング81により可動鉄芯
43は常時上方(ワイヤ51を引き上げる方向)に向け
て付勢されている。
【0029】図6及び7を参照すると、アームシャフト
37は、規制部材91によりその移動が規制されてい
る。規制部材91は、基部93と、この基部93の左右
両端から延びる側部95とを含み、これら側部95が対
応するベースフレーム25の側部25bにボルト等によ
り固定される。ベースフレーム25に組み付ける前の状
態における規制部材91の側部95の間隔はアームシャ
フト37の長さよりも若干短く設定されており、ベース
フレーム25に組み付けて固定した状態において、側部
95の端部がアームシャフト37に当接して当該アーム
シャフト37を挟み込む。このように、規制部材91の
側部95にてアームシャフト37を挟み込むことによ
り、アームシャフト37の長手方向及び半径方向への移
動、並びに、回転が規制されることとなる。
【0030】規制部材91の基部93の下端から延びる
ブラケット部97には、図4に示されるように、近接ス
イッチ101が取り付けられている。この近接スイッチ
101は、支持アーム33が退避位置にあることを検知
するためのものであり、出力は制御ユニットに接続され
ている。近接スイッチ101は、支持アーム33が退避
位置となりワイヤアーム35に取り付けられた永久磁石
103が近づくと、ON状態となり当該状態を表す信号
を出力する。なお、ON状態を表す信号を出力するタイ
ミング、すなわち、近接スイッチ101と永久磁石10
3との位置関係は、支持アーム33の背面(パレット1
5,17と当接しない側の面)が略垂直となった状態で
近接スイッチ101からON状態を表す信号が出力され
るように設定することが好ましい。
【0031】カバー71は、その内側に、ベース部2
3、アームシャフト37、ソレノイド41、ワイヤ5
1、プーリ61等を収容するためのものであり、下方が
開口した箱形状の部材である。このカバー71の一側面
には、図2に示されるように、支持アーム33が当接位
置と退避位置との間で揺動し得るように開口部73が形
成されている。なお、支持アーム33が退避位置にある
状態では、支持アーム33の一部が開口部73からカバ
ー71の外側に出ている。
【0032】開口部73に対応する位置には、図4に示
されるように、ゴム部材105が設けられている。この
ゴム部材105は、ソレノイドブラケット27の第2の
部分27bから下方に延びた第3の部分27cにリベッ
ト等により取り付けられている。ゴム部材105は、支
持アーム33が当接位置にある際に開口部73を覆い且
つ支持アーム33が退避位置にある際に当該支持アーム
33に当接して変形する。
【0033】支持アーム33の両側面には、図4、6及
び7に示されるように、カバー部材107が設けられて
いる。このカバー部材107は、開口部73におけるア
ームシャフト37に対応する部分を覆うためのものであ
り、アームシャフト37(ブッシュ39)の外周を囲む
ようにして支持アーム33の側面にボルト等により取り
付けられている。カバー部材107の長さは、支持アー
ム33の揺動範囲にわたって開口部73におけるアーム
シャフト37に対応する部分を覆うことができるように
設定されている。
【0034】次に、上述した構成のパレット支持装置2
1の動作について説明する。
【0035】制御ユニットからの出力信号に基づいてソ
レノイド41が通電状態とされると、図4に示されるよ
うに、ソレノイド41の駆動力により可動鉄芯43は引
き上げられるように上方に移動する。この可動鉄芯43
の上方への移動は、このワイヤ51及びプーリ61を介
してワイヤアーム35に伝えられて、ワイヤアーム35
及び支持アーム33を図4中における反時計周りに揺動
させる。これにより、支持アーム33は、退避位置まで
揺動することとなり、パレット15,17に当接不能な
状態となる。このとき、ワイヤ51における可動鉄芯4
3からプーリ61までの部分が延びる方向と可動鉄芯4
3の長手方向とが一致した状態が維持されているので、
可動鉄芯43に対してスラスト荷重が作用することはな
い。また、支持アーム33は開口部73を覆うゴム部材
105に当接することとなるが、当該ゴム部材105が
支持アーム33の当接に伴って変形するので、支持アー
ム33の揺動に対してゴム部材105が支障となること
はない。また、開口部73と支持アーム33の側面との
間隙は、カバー部材107により覆われることとなり、
当該間隙からの異物の進入を防ぐことができる。
【0036】支持アーム33が退避位置となると、上述
したように、近接スイッチ101からON状態を表す信
号が出力される。制御ユニットは、近接スイッチ101
からのON状態を表す信号に基づいて、支持アーム33
が退避位置にあると判断して、パレット昇降体11を下
降させるための制御に移行する。ソレノイド41の通電
状態が維持されるかぎり、ソレノイド41の駆動力は、
ワイヤ51及びプーリ61を介してワイヤアーム35及
び支持アーム33に伝わり、支持アーム33を退避位置
に保持する。
【0037】パレット昇降体11を下降させるための制
御が終了し、制御ユニットからソレノイド41を非通電
状態とするための出力信号が出力されると、ソレノイド
41は非通電状態となり、図10に示されるように、可
動鉄芯43はその自重により下方に移動する。この可動
鉄芯43の下方への移動に伴い、支持アーム33はその
自重により図10中における時計周りに揺動する。これ
により、支持アーム33は、当接位置まで揺動すること
となり、パレット15,17に当接可能な状態となる。
このとき、ワイヤ51における可動鉄芯43からプーリ
61までの部分が延びる方向と可動鉄芯43の長手方向
とが一致した状態が維持されているので、可動鉄芯43
に対してスラスト荷重が作用することはない。また、開
口部73はゴム部材105により覆われ、開口部73と
支持アーム33の側面との間隙はカバー部材107によ
り覆われることとなり、開口部73からパレット支持装
置21内部へ異物が進入するのを防ぐことができる。
【0038】支持アーム33が退避位置から揺動する
と、近接スイッチ101はOFF状態となり、当該状態
を表す信号を出力する。制御ユニットは、近接スイッチ
101からのOFF状態を表す信号に基づいて、支持ア
ーム33が退避位置から揺動して当接位置にあると判断
して、パレット昇降体11の下降を禁止させるように制
御する。ソレノイド41の非通電状態が維持されるかぎ
り、支持アーム33は当接位置に保持される。
【0039】なお、ソレノイド41が非通電状態である
時に、作業者の操作等により支持アーム33が退避位置
まで揺動した場合、ソレノイド41の可動鉄芯43は、
引張りスプリング81の付勢力を受けて上方に引き上げ
られる。これにより、引張りスプリング81の付勢力は
ワイヤ51に作用して、ワイヤ51には張力が与えられ
ることとなり、ワイヤ51が弛んでプーリ61の溝65
から外れてしまうようなことはない。
【0040】以上のように、本実施形態のパレット支持
装置21においては、可動鉄芯43とアーム部31(ワ
イヤアーム35)とがワイヤ51及びプーリ61を介し
て連結されており、ワイヤ51における可動鉄芯43か
らプーリ61までの部分が延びる方向と可動鉄芯43の
長手方向とをアーム部31(ワイヤアーム35及び支持
アーム33)の揺動範囲において一致するので、ソレノ
イド41の可動鉄芯43にスラスト荷重が作用すること
はない。この結果、可動鉄芯43及びアーム部31(ワ
イヤアーム35及び支持アーム33)を適切且つ確実に
動作させることができる。
【0041】また、本実施形態のパレット支持装置21
においては、ワイヤ51の長さを適宜短く設定すること
で、パレット支持装置21の高さ方向での寸法を小さく
することも可能である。
【0042】また、本実施形態のパレット支持装置21
においては、ワイヤ51の途中部分は、プーリ61に螺
旋状に複数回巻き回されており、ワイヤ51のワイヤア
ーム35との連結部(端子53)とワイヤ51の可動鉄
芯43との連結部(端子55)がアームシャフト37の
中心軸方向(支持アーム33の揺動軸方向)にずれてい
る。これにより、可動鉄芯43、ワイヤ51、アーム部
31(ワイヤアーム35及び支持アーム33)等の部品
を近づけてレイアウトした場合においても、支持アーム
33を揺動させる際にこれらの部品が干渉するようなこ
とはなく、パレット支持装置21の小型化が可能とな
る。
【0043】また、本実施形態のパレット支持装置21
においては、ワイヤ51に対して張力を付与するための
引張りスプリング81を有している。これにより、ソレ
ノイド41が非通電状態にある時において支持アーム3
3を退避位置とした場合でも、ワイヤ51がプーリ61
の溝65から外れてしまうのを防ぐことができる。ま
た、引張りスプリング81の付勢力が、ソレノイド41
が可動鉄芯43を引き上げる方向に作用することから、
ソレノイド41の吸引力を補助して、アーム部31(支
持アーム33)の当接位置から退避位置への揺動を確実
に行なわせることができる。
【0044】また、本実施形態のパレット支持装置21
においては、支持アーム33を揺動自在に軸支するアー
ムシャフト37を有し、当該アームシャフト37の移動
を規制する規制部材91が設けられている。これによ
り、支持アーム33の揺動に伴うシャフトの移動(たと
えば、長手方向への移動、半径方向への移動、回転等)
を規制して、シャフトのがたつきが抑制されることとな
る。この結果、支持アーム33の揺動する時の動作音を
低減することができる。
【0045】また、本実施形態のパレット支持装置21
においては、カバー71を有し、当該カバー71には、
支持アーム33が当接位置と退避位置との間で揺動し得
るように開口部73が形成されている。これにより、カ
バー71を支持アーム33の動作に支障となることなく
設けることができ、パレット支持装置21内部に異物等
が進入するのを防ぐことができる。
【0046】また、本実施形態のパレット支持装置21
においては、開口部73に対応する位置に、支持アーム
33が当接位置にある際に開口部73を覆い且つ支持ア
ーム33が退避位置にある際に当該支持アーム33に当
接して変形し得る板状のゴム部材105が設けられてい
る。これにより、パレット支持装置21内部に異物等が
進入するのをより一層確実に防ぐことができる。
【0047】また、本実施形態のパレット支持装置21
においては、開口部73におけるアームシャフト37に
対応する部分を覆うためのカバー部材107が支持アー
ム33の側面に設けられている。これにより、パレット
支持装置21内部に異物等が進入するのをより一層確実
に防ぐことができる。
【0048】また、本実施形態のパレット支持装置21
においては、支持アーム33が退避位置にあることを検
知するための近接スイッチ101を有している。これに
より、支持アーム33が退避位置にあることを確実に検
知することができる。
【0049】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。立体駐車装置として、車両を駐車させる
地下空間を構成するピット内にパレットを収納する、い
わゆるピット式の機械式駐車装置以外のもの、たとえば
車両が載置されるパレットが横行あるいは昇降する、い
わゆる横行昇降タイプの機械式駐車装置にも適用するこ
とができる。
【0050】また、本実施形態においては、支持アーム
33がパレット本体に当接して当該パレットを支持する
ように構成したが、パレットに溶接等により固定された
フック部に支持アーム33が当接して当該パレットを支
持するように構成してもよい。
【0051】また、本実施形態においては、プーリ61
に形成された溝65を第1〜第3の溝部分66〜68に
て構成するようにしているが、プーリシャフト63の中
心軸に直交する面内においてプーリ61の外周を一周し
て形成された溝部分のみで構成するようにしてもよい。
この場合には、ソレノイド41の可動鉄芯43、アーム
部31、ワイヤ51等の部品が互いに干渉しないよう
に、これらの部品のレイアウトを考慮する必要がある。
【0052】また、本実施形態においては、ワイヤ51
がプーリ61の溝65から外れてしまうのを防ぐ目的で
引張りスプリング81を設けるように構成しているが、
この引張りスプリング81の代わりにプーリ61の外周
にカバーを設けて、ワイヤ51がプーリ61の溝65か
ら外れてしまうのを防ぐようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、ソレノイドの可動鉄芯にスラスト荷重が作用す
るのを防いで、可動鉄芯及びアーム部を適切且つ確実に
動作させることが可能な立体駐車装置のパレット支持装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る立体駐車装置を示す概略図で
ある。
【図2】本実施形態に係るパレット支持装置の斜視図で
ある。
【図3】本実施形態に係るパレット支持装置の側面図で
あり、カバーを外した状態を示している。
【図4】本実施形態に係るパレット支持装置の側面図で
あり、ベース部の一部を切り欠いた状態を示している。
【図5】本実施形態に係るパレット支持装置に含まれる
ベース部を示す斜視図である。
【図6】本実施形態に係るパレット支持装置に含まれる
アーム部、ワイヤ及びプーリを示す斜視図である。
【図7】本実施形態に係るパレット支持装置に含まれる
アーム部、ワイヤ及びプーリを示す分解斜視図である。
【図8】本実施形態に係るパレット支持装置に含まれる
プーリを示す平面図である。
【図9】本実施形態に係るパレット支持装置に含まれる
ワイヤ及びプーリを示す斜視図である。
【図10】本実施形態に係るパレット支持装置の側面図
であり、ベース部の一部を切り欠いた状態を示してい
る。
【符号の説明】
1…立体駐車装置、3…枠体、11…パレット昇降体、
13…上段パレット、15…中段パレット、17…下段
パレット、21…パレット支持装置、23…ベース部、
31…アーム部、33…支持アーム、35…ワイヤアー
ム、36…ワイヤ連結部、37…アームシャフト、41
…ソレノイド、43…可動鉄芯、45…ワイヤ連結部、
51…ワイヤ、53,55…端子、61…プーリ、63
…プーリシャフト、65…溝、66…第1の溝部分、6
7…第2の溝部分、68…第3の溝部分、71…カバ
ー、73…開口部、81…引張りスプリング、91…規
制部材、101…近接スイッチ、103…永久磁石、1
05…ゴム部材、107…カバー部材。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体の上下方向へ複数段配された駐車部
    間で昇降されるパレットを各段の停止位置で支持するよ
    うにした立体駐車装置のパレット支持装置であって、 前記停止位置にある前記パレットに当接可能とする当接
    位置と前記パレットに当接不能とする退避位置との間
    で、前記枠体に対して揺動自在に支持されたアーム部
    と、 可動鉄芯を有し、当該可動鉄芯をその長手方向に動作さ
    せるソレノイドと、 一端が前記アーム部に連結され、他端が前記可動鉄芯に
    連結されるワイヤと、 前記ワイヤの途中部分が掛けられ、当該ワイヤを引き回
    すためのプーリと、を有しており、 前記アーム部の揺動範囲において、前記ワイヤにおける
    前記可動鉄芯から前記プーリまでの部分が延びる方向と
    前記可動鉄芯の長手方向とを一致させたことを特徴とす
    る立体駐車装置のパレット支持装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤの前記途中部分は、前記プー
    リに螺旋状に複数回巻き回されており、 前記ワイヤの前記アーム部との連結部と前記ワイヤの前
    記可動鉄芯との連結部が前記アーム部の揺動軸方向にず
    れていることを特徴とする請求項1に記載の立体駐車装
    置のパレット支持装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤに対して張力を付与するため
    の弾性部材を更に有していることを特徴とする請求項1
    に記載の立体駐車装置のパレット支持装置。
  4. 【請求項4】 前記アーム部を揺動自在に軸支するシャ
    フトを更に有しており、 前記シャフトの移動を規制する規制部材が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の立体駐車装置のパ
    レット支持装置。
  5. 【請求項5】 前記アーム部を揺動自在に軸支するシャ
    フト、前記ソレノイド、前記ワイヤ及び前記プーリを収
    容するためのカバーを更に有しており、 前記カバーには、前記アーム部が前記当接位置と前記退
    避位置との間で揺動し得るように開口部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の立体駐車装置のパ
    レット支持装置。
  6. 【請求項6】 前記開口部に対応する位置に、前記アー
    ム部が前記当接位置にある際に前記開口部を覆い且つ前
    記アーム部が前記退避位置にある際に当該アーム部に当
    接して変形し得る板状のゴム部材が設けられていること
    を特徴とする請求項5に記載の立体駐車装置のパレット
    支持装置。
  7. 【請求項7】 前記開口部における前記シャフトに対応
    する部分を覆うためのカバー部材が前記アーム部に設け
    られていることを特徴とする請求項5に記載の立体駐車
    装置のパレット支持装置。
  8. 【請求項8】 前記アーム部が前記退避位置にあること
    を検知するための近接スイッチを更に有していることを
    特徴とする請求項1に記載の立体駐車装置のパレット支
    持装置。
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