JP2003312642A - 両方向に注ぎ口を設けたゲーブルトップ型紙パック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 底面が正方形をなすゲーブルトップ型の紙パ
ックに両方向への注ぎ口を設けることができるようにし
た、両方向に注ぎ口を設けたゲーブルトップ型紙パック
を提供する。 【解決手段】 注ぎ口端部折り返し６は注ぎ口４の両端
に設けられており、隣接するほぼ同形の二片の三角形の
形状をもって中央より折りたたまれ、重ね合わせて接着
され、屋根７および下段接着部２の外面に折り曲げられ
る。該注ぎ口端部折り返し６を有するとともに、上段接
着部１の中央付近上部に段差解消部３を設け、上段接着
部１の下に下段接着部２を設け、紙パック内側に折りた
たまれ紙パックの内側にて接着された段差解消部３を挟
むように注ぎ口４が両方向に設けられ、上段接着部１お
よび下段接着部２の両端には、あけぐち５が設けられて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、底面が正方形の
形状を有するゲーブルトップ型紙パックに両方向への注
ぎ口を設けることができるようにした、両方向に注ぎ口
を設けたゲーブルトップ型紙パックに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来は、底面が正方形の形状を有するゲ
ーブルトップ型の紙パックにおいて、注ぎ口を形成する
ために、あけぐちを大きく開き注ぎ口をしぼり出すよう
に引き出して開口する形式のものについての注ぎ口は一
方向にしか設けられていなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これには次のような欠
点があった。 （イ） 底面が正方形の形状を有するゲーブルトップ型
の紙パックの上部において注ぎ口と注ぎ口に供しないで
互いに同形にして対をなすように設けられた箇所の接着
については、注ぎ口の内側をなめらかにする配慮から注
ぎ口の内側には接着を設けず、その反面注ぎ口に供しな
い方には堅固な接着が設けられ、そのために注ぎ口が一
方向にしか設けられていなかった。 （ロ） 注ぎ口に供しない方を誤って開口すると、開口
部は乱雑になり、注ぎ口としては使用感が悪く、衛生的
にもよくなかった。 （ハ） 注ぎ口が現われるあけぐちか否かについては、
紙パックの上部の両端が同一の形状にて設けられている
ため、視力の無い方、あるいは視力の衰えた視力障害者
の方には、開口箇所の確認がまったくできず、強く改善
が求められていた、さらに、一般人においても時として
誤って開口することがあり、安心してどちらからでも開
口できる紙パックが求められていた。 本発明は、これらの欠点を除くためになされたものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】注ぎ口端部折り返し６
は、注ぎ口４の両端に設けられている。注ぎ口端部折り
返し６は、注ぎ口４、屋根７、側面９、および正面８又
は背面１０の交点を頂点として上方に広がる三角形の形
状を有しており、注ぎ口４と、屋根７および下段接着部
２の間に位置して設けられている。注ぎ口端部折り返し
６は中央に折り曲げ線が設けられ、二片の三角形の形状
をなしており、隣接するほぼ同形の二片の三角形をもっ
て一箇所の注ぎ口端部折り返し６となる。図１および図
２に示すように注ぎ口端部折り返し６は屋根７および下
段接着部２の境界線を谷折りとし、注ぎ口端部折り返し
６の中央の折り曲げ線を山折りとして折りたたまれ、重
ね合わせて接着されている。上段接着部１の中央付近上
部に段差解消部３を設ける。上段接着部１の下に下段接
着部２を設ける。紙パックの内側に折りたたまれ紙パッ
クの内側にて接着を設けられた段差解消部３を挟むよう
に注ぎ口４が両方向より内向して設けられている。上段
接着部１および下段接着部２の両端にはあけぐち５が設
けられており、あけぐち５は注ぎ口端部折り返し６とと
もに注ぎ口４と連続して設けられている。本発明は、以
上のような構成よりなる両方向に注ぎ口を設けたゲーブ
ルトップ型紙パックである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 （イ） 底面が正方形をなす直方体のような形状におい
ては上部にも正方形の形状が現われ、上部が正方形の形
状の箇所において両方向から内向する注ぎ口４を設けて
も注ぎ口４の先端は互いに接触するような状態にあり、
その両方向から内向する注ぎ口４の間には空間が無い、
しかしながら、これは上部が正方形の形状によるもので
あり、正方形でなく長方形の形状にすることにより、さ
らに図３に示すように長方形の長辺に上段接着部１およ
び下段接着部２を設け、短辺に注ぎ口４を設けることに
より、両方向から内向して折り込まれる注ぎ口４の先端
は互いに離れており、段差解消部３は注ぎ口４をさまた
げることなく紙パックの内側にての接着を設けることが
できたものである。該長方形を得るために注ぎ口端部折
り返し６が設けられたものである。 （ロ） 注ぎ口端部折り返し６は、注ぎ口４の両端に設
けられている。注ぎ口端部折り返し６は、注ぎ口４、屋
根７、側面９、および正面８又は背面１０の交点を頂点
として上方に広がる三角形の形状を有しており、注ぎ口
４と、屋根７および下段接着部２の間に位置して設けら
れている。注ぎ口端部折り返し６は中央に折り曲げ線が
設けられ、二片の三角形の形状をなしており、隣接する
ほぼ同形の二片の三角形をもって一箇所の注ぎ口端部折
り返し６となる。図１および図２に示すように注ぎ口端
部折り返し６は屋根７および下段接着部２の境界線を谷
折りとし、注ぎ口端部折り返し６の中央の折り曲げ線を
山折りとして折りたたまれ、重ね合わせて接着されてい
る。重ね合わせて接着された注ぎ口端部折り返し６は注
ぎ口４との境界線を山折りとして屋根７および下段接着
部２の外面に折り曲げられる。該注ぎ口端部折り返し６
は屋根７および下段接着部２の外面に接着されてもよ
く、接着されなくてもよい。該注ぎ口端部折り返し６を
設けることにより図３に示すように底面が正方形の形状
を有するゲーブルトップ型紙パックの上部に上段接着部
１および下段接着部２を長辺とし注ぎ口４を短辺とする
長方形の形状が形成された。 （ハ） 両方の上段接着部１の中央付近上部に段差解消
部３を設け、上段接着部１の下には下段接着部２が設け
られている。上段接着部１はもう一方の上段接着部１お
よび段差解消部３の一部と接着し、下段接着部２は中央
付近が段差解消部３と接着し、端部にあっては注ぎ口端
部折り返し６を設けた後の注ぎ口４の内側の角と接着し
ている。 （二） 段差解消部３は図１に示すように両方の上段接
着部１の中央付近上部に設けられており図６に示すよう
に紙パックの内側に折りたたまれ、注ぎ口４と下段接着
部２との段差を解消する。段差解消部３は、もう一方の
段差解消部３および上段接着部１、下段接着部２、と連
続して接着されており、堅固な固定が得られている、そ
れにより注ぎ口４が両方向に設けられても紙パック上部
の接着には充分な強度が得られている。 （ホ） 注ぎ口４は紙パックの内側にて、接着された段
差解消部３を挟むように両方向に設けられ、注ぎ口４と
して開口されるまでは紙パックの内側にて内向して折り
込まれ、注ぎ口４として開口されたるときは紙パックの
外側に外向して注ぎ口４となる。注ぎ口４の内側の大部
分には内容物のなめらかな注ぎ出しのために接着は設け
られておらず、下段接着部２と接する角付近には下段接
着部２と接着が設けられており上部にも接着が設けられ
ており上部は閉止して折り込まれている。 （ヘ） あけぐち５は、上段接着部１および下段接着部
２の両端に設けられている。あけぐち５は注ぎ口端部折
り返し６とともに注ぎ口４に連続しており、あけぐち５
を開くことにより注ぎ口４は開口される。 本発明は以上のような構造で、これを使用するときは、
注ぎ口４を開口するためにはあけぐち５を大きく開き、
注ぎ口４をしぼり出すように引き出すのは、注ぎ口４の
上辺に直接手を触れず衛生的に良好である。なお、注ぎ
口端部折り返し６は設けなくてもよく、図９、図１０、
図１１、に示すように上段接着部１および下段接着部２
の長さを正面８、背面１０、および両側面９、の長さよ
り長く設け、さらに図１０に示すように上段接着部１お
よび下段接着部２を長辺とし注ぎ口４を短辺とする長方
形の形状を紙パックの上部に形成するものであり、段差
解消部３は注ぎ口４をさまたげることなく紙パックの内
側にての接着を設けることができる。該長方形を得るた
めに上段接着部１および下段接着部２の長さを正面８、
背面１０、および両側面９、の長さより長くしたもので
ある。

【０００６】

【発明の効果】紙パックの両方向に注ぎ口４を設けるこ
とにより、一般人においても視力障害者の方において
も、開口箇所の確認を必要とせず、安心してどちらから
でも開口できるゲーブルトップ型の紙パックを提供する
ことができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の展開図である。

【図２】本発明の断面図である。

【図３】本発明の上部全開図の平面図である。

【図４】本発明の開口図の斜視図である。

【図５】本発明の上部閉止図の斜視図である。

【図６】本発明の上部半開図の斜視図である。

【図７】本発明の上部閉止図の正面図である。

【図８】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【図９】本発明の他の実施例を示す展開図である。

【図１０】本発明の他の実施例を示す上部全開図の平面
図である。

【図１１】本発明の他の実施例を示す上部閉止図の正面
図である。

【符号の説明】

１ 上段接着部 ２ 下段接着部 ３ 段差解消部 ４ 注ぎ口 ５ あけぐち ６ 注ぎ口端部折り返し ７ 屋根 ８ 正面 ９ 側面 １０ 背面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 注ぎ口端部折り返し６は注ぎ口４の両端
   に設けられており、注ぎ口４、屋根７、側面９および正
   面８又は背面１０の交点を頂点として上方に広がる三角
   形の形状を有しており、注ぎ口４と、屋根７および下段
   接着部２の間に位置して設けられており、中央に折り曲
   げ線が設けられ、二片の三角形の形状をなしており、隣
   接するほぼ同形の二片の三角形をもって一箇所の注ぎ口
   端部折り返し６となり、屋根７および下段接着部２の境
   界線を谷折りとし、注ぎ口端部折り返し６の中央の折り
   曲げ線を山折りとして折りたたまれ、重ね合わせて接着
   されている該注ぎ口端部折り返し６を有するとともに、
   上段接着部１の中央付近上部に段差解消部３を設け、上
   段接着部１の下に下段接着部２を設け、紙パックの内側
   に折りたたまれ紙パック内側にて接着を設けられた段差
   解消部３を挟むように注ぎ口４が両方向より内向して設
   けられ、上段接着部１および下段接着部２の両端には、
   あけぐち５が設けられており、あけぐち５は注ぎ口端部
   折り返し６とともに注ぎ口４と連続して設けられている
   両方向に注ぎ口を設けたゲーブルトップ型紙パック。
2. 【請求項２】 注ぎ口端部折り返し６を設けず、上段接
   着部１および下段接着部２の長さを正面８、背面１０、
   および両側面９、の長さより長く設けた請求項１記載の
   両方向に注ぎ口を設けたゲーブルトップ型紙パック。