JP2003312350A - 回転体の制動構造及びそれを用いた格納式アシストグリップ - Google Patents
回転体の制動構造及びそれを用いた格納式アシストグリップInfo
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Abstract
28と、この嵌合穴28に挿入され、グリップ本体1と
回転一体の嵌入軸31との間の隙間Sに粘性剤Lを充填
した格納式アシストグリップにおいて、嵌入軸31の嵌
合穴28への挿入時に粘性剤充填用隙間Sからのエア抜
きを確実に行い、粘性剤Lによる良好な制動作用が発揮
できるようにする。 【解決手段】粘性剤Lの流出を阻止するシールリング4
0を環状溝41に嵌め込み、この環状溝41の一部に拡
幅部42を形成し、この拡幅部42の底部と環状溝41
底部とに亘り連続するエア抜き溝43を形成して、この
エア抜き溝43の拡幅部42側の端部を、拡幅部42の
縦壁に設けたエア放出溝44に接続する。嵌入軸31の
嵌合穴28内への挿入時、粘性剤充填用隙間Sの内圧の
増大によりシールリング40を部分的に環状溝41から
拡幅部42に嵌入軸31の挿入方向と反対側に相対移動
させてエア抜き溝43を粘性剤充填用隙間Sに連通さ
せ、粘性剤充填用隙間Sに残留したエアをエア抜き溝4
3ないしエア放出溝44を経て大気に放出する。
Description
及びそれを用いた格納式アシストグリップに関する技術
分野に属する。
例として、車体パネル等の固定体に固定される1対の取
付座と、これら取付座にそれぞれ脚部にて回転可能に軸
支された長尺状のグリップ本体と、このグリップ本体を
使用位置から格納位置に回転付勢するコイルばね等の付
勢手段とを備えたものが知られている。
号公報に示されるように、高粘度の粘性剤が封入された
ダンパ手段をグリップ本体と取付座との間に一体的に組
み込んだものが提案されている。
部でそれぞれ取付座に回転可能に軸支されたグリップ本
体に対し、その各脚部に、グリップ本体が格納位置にあ
る状態で取付座の一部を収容する収容部を形成し、ダン
パ手段を設ける側の取付座に、グリップ本体の長さ方向
を中心軸とする有底円形状の嵌合穴と、この嵌合穴の底
面に突設された嵌入部とを有する支持部を形成し、その
嵌合穴内に回転可能に挿入されかつ嵌入部を嵌入させる
嵌合凹部を有する嵌入軸を、収容部のグリップ本体長さ
方向に対向する2つの側壁のうちの嵌合穴開放側の側壁
に回転一体に係合する一方、嵌合穴の底部側の支持部に
収容部の他方の側壁を相対回転に支承し、この嵌入軸の
外周面と嵌合穴の内周面との間、及び嵌入部の外周面と
嵌合凹部の内周面との間に粘性剤を介在させ、この粘性
剤の粘性により嵌入軸つまりグリップ本体の回転に抵抗
を生じさせるようにしている。
のもののように、取付座の嵌合穴に嵌入軸を嵌入して組
み付けるときに、例えば前もって嵌合穴に粘性剤を充填
しておき、その粘性剤が充填されている嵌合穴に嵌入軸
を挿入して嵌合する作業が行われる。その場合、粘性剤
による制動効果(ダンパ効果)を高めるためには、上記
のように嵌入軸の挿入の際、嵌合穴内周面と嵌入軸外周
面との間の粘性剤充填用の隙間からエアを十分に抜い
て、その隙間内に粘性剤のみが充填されるようにするこ
とが望ましい。
からエアを確実に放出させることは難しく、制動効果を
高めるのに限度がある。
嵌合穴にグリップ本体側の嵌入軸を挿入して組み付けら
れる構造の回転型の格納式アシストグリップに限らず、
固定体と回転体とが互いに嵌合され、両者間の隙間に粘
性剤が充填されて、回転体の回転を制動するようにした
制動構造において、その構造の改良を行うことで、嵌合
穴への挿入時に粘性剤充填用の隙間からのエア抜きを確
実に行い得るようにし、粘性剤による良好な制動作用が
発揮できるようにすることにある。
め、この発明では、固定体と回転体との間の粘性剤充填
用の隙間から粘性剤が流出するのを阻止するために設け
られるシールリングの装着用の環状溝に部分的に幅の広
い部分を形成して、この広幅部分でシールリングを移動
可能とするとともに、このシールリングが環状溝の広幅
部分で移動したときに隙間を大気側に連通させるための
溝を形成して、エアを抜き出すようにした。
同心状に嵌合された固定体及び回転体間の隙間に粘性剤
が充填され、該粘性剤により回転体の回転を制動するよ
うにした回転体の制動構造が対象である。
断面円形状の内周面を有する有底の嵌合穴が形成されて
いる一方、上記固定体又は回転体の他方は、断面円形状
の外周面を有しかつ上記嵌合穴にその開放口側から底部
側に向けて挿入されていて回転体が回転可能となるよう
に嵌合され、上記嵌合穴の内周面と上記外周面との間
に、上記粘性剤を充填した隙間が形成されている。
内周面又は上記外周面のうちの一方に環状溝が凹設され
ていて、該環状溝に上記隙間からの粘性剤の流出を阻止
するようにシールリングが嵌め込まれている。
に、上記嵌合穴に挿入される固定体又は回転体の挿入方
向と反対側に上記シールリングを部分的に環状溝から相
対移動可能とする拡幅部が溝幅を他の部分よりも拡げて
形成されている。
応する位置の環状溝の底部とに亘り互い連続するエア抜
き溝が形成され、上記拡幅部の縦壁に、一端が上記エア
抜き溝の拡幅部側の端部に連続する一方、他端が大気に
開放されたエア放出溝が設けられている。
嵌合するとき、固定体又は回転体の一方の嵌合穴内の底
部(奥部)に必要量の粘性剤を充填しておき、この嵌合
穴内に固定体又は回転体の他方を挿入すると、この挿入
した側の外周面と嵌合穴の内周面との間に粘性剤充填用
の隙間が形成される。また、嵌合穴の開放口近傍位置の
内周面又は該嵌合穴に挿入される固定体又は回転体の外
周面の一方に環状溝が凹設され、この環状溝に嵌め込ま
れたシールリングにより上記粘性剤充填用の隙間が外部
から封止され、その隙間からの粘性剤の流出が阻止され
る。そして、この状態で回転体を固定体に対し相対回転
させることで、上記粘性剤充填用の隙間の粘性剤に粘性
抵抗が生じ、この抵抗により回転体の回転が制動され
る。
挿入する際、その挿入に伴って嵌合穴内の底部に充填さ
れている粘性剤が挿入側の外周面との間を拡がって嵌合
穴の開放口に向かい、この移動する粘性剤に押されて粘
性剤充填用の隙間からエアが嵌合穴の開放口に押し出さ
れる。そして、このようにして排出されるエアは、シー
ルリングが粘性剤充填用の隙間を閉じるまでに排出され
ないと、粘性剤充填用の隙間に粘性剤と共に残留するこ
ととなる。
状溝に部分的に、固定体又は回転体の嵌合穴への挿入方
向と反対側に拡がる拡幅部が形成されており、この拡幅
部の底部と拡幅部に対応する位置の環状溝の底部とに亘
り互い連続するエア抜き溝が形成され、このエア抜き溝
の拡幅部側の端部に拡幅部縦壁のエア放出溝が一端で連
続し、エア放出溝の他端は大気に開放されているので、
上記のように固定体又は回転体の挿入の途中でシールリ
ングが粘性剤充填用の隙間を閉じたとしても、その後、
固定体又は回転体を嵌合穴内にさらに押し込むと、その
隙間の内圧が増大し、この内圧の増大によりシールリン
グが拡幅部で部分的に固定体又は回転体の挿入方向と反
対側に相対移動するように湾曲する。このシールリング
の拡幅部での環状溝からの相対移動に伴い、上記エア抜
き溝の環状溝側の端部が移動状態のシールリングよりも
上記粘性剤充填用の隙間に開放されて連通するようにな
る。このことで、その粘性剤充填用の隙間にエアが残留
していても、そのエアは上記粘性剤充填用の隙間に開放
されたエア抜き溝に流入し、このエア抜き溝からその拡
幅部側の端部に連続するエア放出溝を経て大気に放出さ
れる。よって、粘性剤充填用の隙間からエアを確実に放
出して、そのエア抜きを有効に行うことができ、固定体
又は回転体が嵌合穴に完全に嵌入されてシールリングに
より粘性剤充填用の隙間が密封された状態では、その隙
間にエア混在のない粘性剤が充填され、その粘性剤によ
る良好な制動効果が発揮される。
の制動構造を用いた格納式アシストグリップの発明であ
り、この発明では、固定体は、車体に取り付けられる取
付座とし、回転体は、長尺状グリップ本体の両端におけ
る脚部のうち少なくとも一方の脚部と共に回転する嵌入
軸とする。こうすると、車両用の格納式アシストグリッ
プとして、車体に取り付けられる取付座と、グリップ本
体両端の脚部の少なくとも一方の脚部と共に回転する嵌
入軸との間に形成される粘性剤充填用の隙間からエアを
確実に放出でき、格納式アシストグリップの粘性剤によ
る良好なダンパ効果が得られる。
施形態を図面に基づいて説明する。図10は本発明の実
施形態1に係る回転型の格納式アシストグリップGを示
し、このアシストグリップGは、例えば車両における車
室の側壁に車室内に臨むように取付固定される。
(ポリプロピレン樹脂)等からなる樹脂製のグリップ本
体1と、例えばPOM(ポリアセタール)等からなる第
1及び第2の1対の取付座11,12とを備えてなり、
このうちの第2取付座12が本発明でいう固定体を構成
している。上記グリップ本体1は長尺バー状のもので、
その長さ方向が車体の前後方向と略一致するように配置
されている。このグリップ本体1は長さ方向両端部が同
じ方向に湾曲されて略コ字状をなし、この長さ方向両端
部はそれぞれ第1及び第2脚部1a,1bとされてい
る。
座11,12は車室の側壁の一部を構成する取付体とし
ての車体パネルPに表面側(車室側)から取付固定され
ている。この各取付座11,12の取付位置に対応する
車体パネルPにはボルト挿通孔P1が貫通形成され、車
体パネルPの裏面(背面)には上記ボルト挿通孔P1に
対応してナットN(ウェルドナット)が溶接固定されて
いる。
部1a,1bにてそれぞれ取付座11,12に対し回転
可能に軸支されており、このような両脚部1a,1bで
の軸支構造により、グリップ本体1は使用位置及び格納
位置の間で回転し、使用位置にあるときには、図5、図
7、図8及び図10に示すようにグリップ本体1の中間
部が車室内方に突出して水平面からやや斜め下方に向い
た状態となる一方、格納位置にあるときには、図6に示
すように、グリップ本体1が上記使用位置から略90°
上向きに回転して車室側壁(車体パネルP)に沿った状
態となる。
おいて、グリップ本体1が格納位置にあるときの車室側
壁の車体パネルPに対向する外面には、断面略矩形状に
切り欠いてなる略半楕円形状の嵌合穴からなる収容部2
が形成されている。この各収容部2の周りには、グリッ
プ本体1の長さ方向に対向する内外側壁2a,2bと、
この内外側壁2a,2bの対向方向に直交する方向に対
向し、脚部1aの基部側及び先端側に位置する基部側及
び先端側壁2c,2d(図7及び図8参照)とが設けら
れ、内外側壁2a,2b及び基部側壁2cは互いに略同
じ高さであるが、先端側壁2dは、他の側壁2a〜2c
に比べて低く形成されている。そして、グリップ本体1
の格納位置で各収容部2内に取付座11,12の一部
(取付座本体13の先端部)を収容するようになってい
る。
0において右側のもの)と、この第1脚部1aに対応す
る第1取付座11との間には、図8に示すように、グリ
ップ本体1を使用位置から格納位置に向かうように回転
付勢する付勢手段としての捩りコイルばね7が、また第
2脚部1b(図10において左側のもの)と、この第2
脚部1bに対応する第2取付座12との間には、図5〜
図7に示すように、グリップ本体1の回転に抵抗を付与
するダンパ手段24がそれぞれ設けられている。
大半が互いに同じ構造で、一部分のみの構造が異なる。
この両取付座11,12の同じ構造の部分について説明
すると、図5〜図8にも示す如く、各取付座11,12
は、車室側に開口する有底箱状の取付座本体13を備え
ている。この箱状の取付座本体13の平面視は、上記収
容部2に対応する形状、つまり楕円(長円)を長径方向
に2分割した略半楕円形状で、その開口周縁部には取付
座本体13の開口を閉じるためのリッド14が薄肉ヒン
ジ14aにより一体に形成されている。取付座本体13
の底壁部にはボルト挿通孔15が貫通形成されており、
このボルト挿通孔15を車体パネルPのボルト挿通孔P
1に一致させ、両ボルト挿通孔15,P1に取付ボルト
Bを挿通して、その先端部を車体パネルP裏面の上記ウ
ェルドナットNに螺合締結することにより、各取付座1
1,12が車体パネルPに取付固定されている。
突設されたフランジで、このフランジ13aは、車体パ
ネルP表側のトリム材(図示せず)上にそれを覆うよう
に配置される。
造について説明すると、まず、上記捩りコイルばね7側
の第1取付座11においては、図8に示すように、その
取付座本体13の側壁のうち格納位置にあるグリップ本
体1の脚部1a先端側に位置する側壁の開口側端部に、
グリップ本体1の長さ方向に延びる中空円筒状の支持部
17が一体に形成されている。この支持部17の周壁に
は捩りコイルばね7を挿入するための矩形状の開口18
が形成され、支持部17の長さ方向両端壁部にはそれぞ
れ軸挿通孔19,19(1つのみ図示する)が同心状に
設けられている。そして、支持部17の両軸挿通孔1
9,19に支持軸8を挿通し、この支持軸8の両端部を
それぞれ上記グリップ本体1の第1脚部1aにおける収
容部2の内外側壁2a,2bに形成した軸支持穴(図示
せず)に嵌入することで、グリップ本体1の第1脚部1
aを第1取付座11に支持軸8を介して回転可能に支持
している。
ける収容部2の先端側壁2dにはばね受部3が、また取
付座11の支持部17内面の一部にもばね受部20がそ
れぞれ切り欠いて形成されている。そして、上記捩りコ
イルばね7は上記支持部17内に支持軸8の周りに配置
された状態で収容され、この捩りコイルばね7の一端部
は上記第1脚部1aにおけるばね受部3に、また他端部
は第1取付座11の支持部17におけるばね受部20に
それぞれ係合されており、この捩りコイルばね7のばね
力によりグリップ本体1を使用位置から格納位置に向か
う方向(図8で反時計回り方向)に回転付勢している。
パ手段24側の第2取付座12において、その取付座本
体13の側壁のうち格納位置にあるグリップ本体1の脚
部1a先端側に位置する側壁の開口側端部には、グリッ
プ本体1の長さ方向に延びる有底円筒状の支持部26が
一体に形成され、この支持部26の内部には底部側に向
かって小径となる略テーパ状の有底の嵌合穴28が形成
され、この嵌合穴28は断面円形状の内周面を有する。
嵌合穴28の開放口は上記グリップ本体1の第2脚部1
bにおける収容部2の外側壁2b側に、また底部は内側
壁2a側にそれぞれ位置している。また、この支持部2
6の外底面(嵌合穴28と反対側の面)には軸部27が
嵌合穴28と同心状に一体に突設されている。尚、27
aは軸部27の先端面に設けられたひけ防止用穴で、成
形時の軸部27のひけを防止するためのものである。
bには、その収容部2の内外2つの側壁2a,2bのう
ち上記第2取付座12における支持部26の嵌合穴28
の開放口に面する外側壁2bに略半楕円形状(他の形状
でもよい)の係止口部4が嵌合穴28に対応してそれと
同心状に貫通形成されている。一方、内側壁2aには軸
支持穴5が係止口部4(嵌合穴28)と同心状に形成さ
れており、この軸支持穴5に上記支持部26の軸部27
が回転可能に嵌入されている。尚、上記とは逆に、内側
壁2aに係止口部を、また外側壁2bに軸支持穴をそれ
ぞれ設けてもよい。
例えばPOM等からなる樹脂製の嵌入軸31がその先端
側を嵌合穴28の開放口側から底部側に向けて挿入され
ていて回転可能となるように嵌合されている。この嵌入
軸31は、嵌合穴28と略同じテーパ形状でかつ断面円
形状の外周面を有し、この嵌入軸31の外周面と嵌合穴
28の内周面との間に略一定の粘性剤充填用隙間S(詳
しくは、嵌入軸31先端部と嵌合穴28の底部との間の
隙間をも含む。以下、同じ)が形成されている。そし
て、この嵌入軸31は嵌合穴28に対し、上記第2脚部
1bにおける収容部2の外側壁2bの外側から該外側壁
2bの係止口部4を挿通して嵌入され、その嵌入軸31
の基端部外周面の断面形状は上記係止口部4と同じ形状
に形成されていて、嵌入軸31の基端部は係止口部4に
回転不能(回転一体)に係止されており、このことで、
嵌入軸31は嵌合穴28の底部側に位置する先端部を自
由端として回転可能に嵌合穴28に嵌入されている。
側に位置する先端部が底壁部とされかつ基端部に開口を
有する有底中空筒状体からなる。また、嵌入軸31の基
端部における開口の周縁部には該開口を開閉するリッド
32が薄肉ヒンジ33を介して回転可能に一体形成さ
れ、このリッド32の先端部には係合突起32aが形成
されている一方、嵌入軸31の基端部の一部には上記リ
ッド32先端部の係合突起32aに係合可能な係合孔3
7が設けられており、リッド32の係合突起32aを嵌
入軸31基端部の係合孔37に係合させることで、リッ
ド32を閉じ状態に保持する。
に嵌入される部分よりも若干薄肉の薄肉部35とされて
いて、その外周面には複数の係止突起36,36,…が
周方向に間隔をあけて設けられており、嵌入軸31を先
端側から第2取付座12の嵌合穴28内に嵌入して、そ
の基端部の薄肉部35を係止突起36と共に外側壁2b
の係止口部4を潜らせて撓み変形させながら、その係止
突起36を外側壁2bの内側に位置付けることにより、
嵌入軸31の基端部を係止口部4に回転不能(回転一
体)に係止するようになっている。尚、この嵌入軸31
の基端部の係止口部4への係止状態ではリッド32が薄
肉ヒンジ33回りに回転して開閉される。
における嵌合穴28の内周面と、この嵌合穴28内に嵌
入された嵌入軸31の外周面との間の上記粘性剤充填用
隙間Sには例えばシリコン等の高粘度(100000c
ps以上が望ましい)の液体からなる粘性剤Lが充填さ
れている。
面と嵌入軸31外周面との間には上記粘性剤充填用隙間
Sからの粘性剤Lの流出を阻止するOリング等からなる
シールリング40が介在されている。具体的には、上記
嵌入軸31の外周面において上記嵌合穴28の開放口近
くの内周面に対応する部分には環状溝41が嵌入軸31
の全周に亘って形成され、この環状溝41に上記シール
リング40が嵌め込まれて装着されている。このシール
リング40の外周面は嵌合穴28の開放口近くの内周面
にあるシール面39に圧接しており、このシールリング
40のシール面39との圧接により、上記第2取付座1
2の支持部26における嵌合穴28の内周面と嵌入軸3
1の外周面との間の粘性剤充填用隙間Sを封止して、そ
の粘性剤充填用隙間Sからの粘性剤Lの流出を阻止する
ようにしている。
6における嵌合穴28の内周面と嵌入軸31の外周面と
の間の粘性剤充填用隙間Sに充填されている粘性剤Lに
より、グリップ本体1が回転するときの回転抵抗となる
トルクを発生するダンパ手段24が形成されている。
ように、上記嵌入軸31の外周面にはその環状溝41の
長さ方向(周方向)の1箇所で溝幅を拡げてなる拡幅部
42が形成されている。この拡幅部42は環状溝41の
一部の溝幅を嵌入軸31の挿入方向と反対側、つまり先
端部から基端部側に向かう側に他の部分よりもシールリ
ング40の外径の略2倍程度だけ円弧状に拡げたもの
で、その底部と環状溝41の底部とは面一に形成されて
おり、この拡幅部42において、環状溝41に嵌装され
ているシールリング40を部分的に環状溝41から、嵌
合穴28に挿入される嵌入軸31の挿入方向と反対側に
相対移動可能として湾曲するようにしている。
記拡幅部42の底部と該拡幅部42に対応する位置の環
状溝41の底部とに亘り互い連続するように形成されて
いる。このエア抜き溝43は、拡幅部42の底部と環状
溝41の底部とを嵌入軸31の軸線方向に沿って凹陥し
てなるもので、エア抜き溝43において上記環状溝41
側の端部43aは環状溝41の溝幅の例えば略中央部に
開口し、拡幅部42側の端部43bは該拡幅部42の縦
壁42a近くまで延びている。
嵌入軸31の略半径方向に延びるエア放出溝44が設け
られ、このエア放出溝44の一端(内端)は上記エア抜
き溝43の拡幅部42側の端部43bに連続する一方、
他端は拡幅部42よりも嵌入軸31の基端部側の外周面
に開口していて大気に開放されている。
をグリップ本体1の第2脚部1bにおいて車体パネルP
に組み付ける作業について説明すると、図9に示すよう
に、予め、嵌入軸31の環状溝41にシールリング40
を嵌装するとともに、第2取付座12における支持部2
6の嵌合穴28内の底部に必要量の粘性剤Lを充填して
おく。このときの粘性剤Lの充填量(必要量)は、嵌入
軸31の外周面と嵌合穴28の内周面との間の粘性剤充
填用隙間S(上記の如く嵌入軸31の先端部と嵌合穴2
8の底部との間の隙間を含む)の容積よりも若干多めに
設定する。こうすると、嵌入軸31を嵌合穴28内に挿
入して、第2取付座12に嵌入軸31を組み付けたとき
に、粘性剤充填用隙間Sから粘性剤Lが少し漏れ出る程
度になり、エア抜きを行いながら粘性剤充填用隙間Sに
粘性剤Lが充填される。
先端部をグリップ本体1の第2脚部1bにおける収容部
2の内側壁2aの軸支持穴5に嵌挿し、次いで、その収
容部2の外側壁2bの係止口部4に上記嵌入軸31を先
端側から挿通させ、その嵌入軸31を上記嵌合穴28の
内部に挿入して嵌入軸31の基端部を係止口部4に係合
固定する。そして、この嵌入軸31が第2取付座12の
嵌合穴28内に適正位置まで完全に挿入されると、上記
シールリング40の外周部が嵌合穴28の開放口近傍の
内周面つまりシール面39に圧接して、このシール面3
9と嵌入軸31のシールリング40との間の隙間が相対
回転可能に気密状に閉塞され、嵌入軸31の外周面と嵌
合穴28の内周面との間の粘性剤充填用隙間Sに上記粘
性剤Lが封入される。
に挿入するとき、その挿入の開始に伴い、図3(a)及
び図4(a)に示すように、粘性剤Lと共に嵌合穴28
内にあるエアが嵌合穴28から押し出される。こうした
エアの排出は、図3(b)に示す如く、シールリング4
0が嵌合穴28の開放口近傍の内周面に当接して粘性剤
充填用隙間Sを閉じるまで行われ、そのシールリング4
0と嵌合穴28の開放口近傍の内周面との当接までにエ
アが排出されないと、そのエアは粘性剤充填用隙間Sに
残留することとなる。
グ40を嵌合した環状溝41の一部に嵌入軸31の嵌合
穴28への挿入方向と反対側に拡がる拡幅部42が形成
され、この拡幅部42の底部と拡幅部42に対応する位
置の環状溝41の底部とに亘り互い連続するエア抜き溝
43が形成され、このエア抜き溝43の拡幅部42側の
端部43bに拡幅部42の縦壁42aのエア放出溝44
が一端で連続し、このエア放出溝44の他端は大気に開
放されているので、上記のようにシールリング40が粘
性剤充填用隙間Sを閉じたとしても、その後、嵌入軸3
1が嵌合穴28内にさらに押し込まれると、その粘性剤
充填用隙間Sの内圧が増大し、この内圧の増大により、
図3(c)及び図4(b)に示すように、シールリング
40が拡幅部42で部分的に嵌入軸31の挿入方向と反
対側つまり基端部側に相対移動するように湾曲する(見
掛け上、拡幅部42にあるシールリング40が嵌入軸3
1の挿入に追従せずに略停止するようになる)。このシ
ールリング40の拡幅部42での環状溝41からの相対
移動に伴い、上記エア抜き溝43の環状溝41側の端部
43aが移動状態のシールリング40よりも上記粘性剤
充填用隙間Sに開放されて連通するようになる。このこ
とで、その粘性剤充填用隙間Sにエアが残留していて
も、そのエアは上記粘性剤充填用隙間Sに開放されたエ
ア抜き溝43に流入し、このエア抜き溝43からその拡
幅部42側の端部43bに連続するエア放出溝44を経
て大気に放出される。尚、このときに、エアの排出後に
粘性剤Lの一部が排出されるようにその粘性剤Lの充填
量を多めに設定しておけば、エアの排出がさらに確実に
なる。
留エアがエア抜き溝43及びエア放出溝44により抜け
出すと、そのことによって粘性剤充填用隙間Sの内圧が
下がるので、図3(d)に示すように、上記拡幅部42
に移動していたシールリング40の一部が拡幅部42か
ら環状溝41に戻る。このときに嵌入軸31を嵌合穴2
8内で回転させれば、シールリング40の戻りがスムー
ズに行われる。そして、嵌入軸31が嵌合穴28内の適
正位置まで完全に挿入されると、シールリング40が嵌
合穴28の開放口近傍の内周面のシール面39に圧接し
て粘性剤充填用隙間Sに残留エアのない粘性剤が封入さ
れる。
られたアシストグリップGは、第2取付座12における
取付座本体13のボルト挿通孔15に取付ボルトBを挿
通して第2取付座12を車体パネルPに締結することに
より、車体パネルPに組み付けられる。その後、リッド
14を閉じることにより取付ボルトBを覆って隠す。
本体1の第1脚部1aが支持軸8により回転可能に支持
されるとともに、捩りコイルばね7が装着される。その
後、第1取付座11は上記第2取付座12と略一緒に同
様にして車体パネルPに組み付けられる。
ップGにおいては、通常はグリップ本体1が捩りコイル
ばね7の付勢力により回転付勢されて格納位置に位置付
けられており、車両の乗員がアシストグリップGを使用
するとき、そのグリップ本体1を手で掴んで捩りコイル
ばね7の付勢力に抗して使用位置に回転させればよい。
また、このアシストグリップGの使用停止時には、乗員
がグリップ本体1から手を離すと、そのグリップ本体1
は捩りコイルばね7の付勢力により使用位置から格納位
置へ回転しながら戻る。
格納位置への回転時(上記格納位置から使用位置への回
転時にも同様のことが生じる)、グリップ本体1の第2
脚部1bにおける収容部2の内側壁2aが第2取付座1
2の軸部27回りに、また第2脚部1bに回転不能に取
り付けられている嵌入軸31が第2取付座12の嵌合穴
28内でそれぞれ回転するが、そのとき、上記第2取付
座12の嵌合穴28の内周面と嵌入軸31の外周面との
間の粘性剤充填用隙間Sに粘性剤Lが充填されているの
で、この粘性剤Lの粘性により上記嵌入軸31及びグリ
ップ本体1の回転に抵抗(制動トルク)が生じる。この
ことで、グリップ本体1がゆっくりと使用位置から格納
位置へ回転することとなり、グリップ本体1が車体パネ
ルPに強く当たることによる叩き音を発生させることが
なく、その動きに高級感が得られる。
からエアが確実に放出されて、そのエア抜きが有効に行
われるので、上記嵌入軸31が第2取付座12の嵌合穴
28に完全に挿入されてシールリング40により密封さ
れた粘性剤充填用隙間Sにエア混在のない粘性剤Lが充
填されることとなり、その粘性剤Lによる良好な制動効
果が発揮される。
2を示し(尚、図1〜図10と同じ部分については同じ
符号を付してその詳細な説明は省略する)、ダンパ手段
24の構造を変えたものである。
ップ本体1の第2脚部1bにおける収容部2の内外側壁
2a,2bにはそれぞれグリップ本体1の長さ方向の軸
孔46,47が同心状に貫通形成され、両軸孔46,4
7間に亘りグリップ本体1の長さ方向に延びる支持軸4
8が挿通され、この支持軸48は第2脚部1bに回転一
体に結合されている。また、上記収容部2の外側壁2b
の内面には収容部2の開口端から底部近くまでの範囲
に、上記軸孔47を通ってそれと直交する方向に延びる
キー溝からなる係止部49が形成されている。
る嵌合穴28の底部中心には軸挿通孔50が嵌合穴28
と同心状に形成され、この軸挿通孔50に上記支持軸4
8が回転可能に挿通されている。また、この嵌合穴28
内に中実状の嵌入軸31が挿入され、この嵌入軸31の
外周面と嵌合穴28の内周面との間の粘性剤充填用隙間
Sに粘性剤Lが充填されている。嵌入軸31の中心部に
は軸挿通孔51が同心状に貫通形成され、この軸挿通孔
51にも上記支持軸48が挿通支持されている。
本体1の第2脚部1bにおける係止部49に係止する突
条からなる係合部52が形成されており、この係合部5
2の係止部51との係合により、嵌入軸31をグリップ
本体1の第2脚部1bと共に一体的に回転させるように
している。尚、この係合部52の係止部51との係合に
代え、嵌入軸31の軸挿通孔51内周面と支持軸48外
周面との間の一方にキー溝を形成する一方、他方に該キ
ー溝と係合するキーを設けて、嵌入軸31を支持軸48
に回転一体にキー結合するようにしてもよい。
における嵌合穴28の開放口近傍位置の嵌入軸31外周
面に環状溝41が凹設され、この環状溝41にシールリ
ング40が上記粘性剤充填用隙間Sからの粘性剤Lの流
出を阻止するように嵌め込まれている。
拡幅部42が形成され、この拡幅部42の底部と該拡幅
部42に対応する位置の環状溝41の底部とに亘り互い
連続するエア抜き溝43が設けられ、拡幅部42の縦壁
42aには、一端がエア抜き溝43の拡幅部42側の端
部43bに連続する一方、他端が大気に開放されたエア
放出溝44が形成されている。
と嵌入軸31の先端面との間にはOリング等からなる内
側シールリング53が支持軸48の周りに位置するよう
に配置されており、この内側シールリング53により嵌
合穴28の内底面と嵌入軸31の先端面との間をシール
して、粘性剤充填用隙間Sからの粘性剤Lの軸挿通孔5
0,51側からの流出を阻止するようにしている。
プ本体1の使用位置と格納位置との間での回転時、グリ
ップ本体1の第2脚部1bにおける収容部2の内側壁2
a及び外側壁2bが第2取付座12の支持部26に対し
支持軸48と共にその回りに回転するとともに、その第
2脚部1bに回転不能(回転一体)に係合されている嵌
入軸31も第2取付座12の嵌合穴28内で回転し、こ
の嵌合穴28の内周面と嵌入軸31の外周面との間の粘
性剤充填用隙間Sに充填されている粘性剤Lの粘性によ
り、上記嵌入軸31及びグリップ本体1の回転に抵抗
(制動トルク)が生じる。
体1の第2脚部1bを組み付けるときに、例えば、予
め、第2取付座12の支持部26及び嵌入軸31を第2
脚部1bにおける収容部2内に収容しない状態で、支持
軸48を第2取付座12の軸挿通孔50と嵌入軸31の
軸挿通孔51とに亘り挿通し、内側シールリング53を
装着した状態で、嵌合穴内28に粘性剤Lを充填して嵌
入軸31を挿入する。この状態で支持軸48を一旦抜き
(尚、この状態では粘性剤充填用隙間Sの粘性剤Lはシ
ールリング40及び内側シールリング53により封止さ
れているので、支持軸48を抜き取っても軸挿通孔5
0,51から漏出することはない)、その後に嵌入軸3
1及び第2取付座12の支持部26を上記第2脚部1b
の収容部2内に、係合部52を係止部49に係合させな
がら収容し、その状態で支持軸48を第2取付座12の
軸挿通孔50と嵌入軸31の軸挿通孔51と内外側壁2
a,2bの軸孔46,47とに亘り挿通させればよい。
8に粘性剤Lを充填して嵌入軸31を挿入する際、上記
実施形態1と同様に、嵌入軸31の外周面と嵌合穴28
の内周面との間の粘性剤充填用隙間Sの内圧の増大によ
り、シールリング40が拡幅部42で部分的に嵌入軸3
1の挿入方向と反対側(基端部側)に相対移動して、エ
ア抜き溝43の環状溝41側の端部が移動状態のシール
リング40よりも粘性剤充填用隙間Sに連通し、粘性剤
充填用隙間Sに残留しているエアがエア抜き溝43から
その拡幅部42側の端部に連続するエア放出溝44を経
て大気に放出される。よって、粘性剤充填用隙間Sから
エアを確実に放出して、粘性剤による良好な制動効果を
発揮させることができる。
は、環状溝41の周方向の1箇所に拡幅部42を設けて
いるが、複数の拡幅部を環状溝41の周方向に間隔をあ
けて設けることもできる。
1の一方の脚部である第2脚部1bに嵌入軸31を回転
一体に係合固定し、この嵌入軸31を第2取付座12の
嵌合穴28に挿入するようにしているが、第1脚部1a
と第1取付座11との間、及び第2脚部1bと第2取付
座12との間の双方にそれぞれ上記と同様なダンパ手段
を設けることもできる。
いて、その第2取付座12における嵌合穴28の開放口
近傍位置の外周面に環状溝41を凹設し、この環状溝4
1に装着されるシールリング40を嵌合穴28の内周面
のシール面39に圧接させるようにしているが、逆に、
嵌合穴28の開放口近傍位置の内周面に環状溝を凹設
し、この環状溝に装着されるシールリングを嵌入軸31
の外周面のシール面に圧接させるようにしてもよい。そ
の場合、嵌合穴28側(第2取付座12の支持部26)
に拡幅部、エア抜き溝及びエア排出溝が形成される。
グリップGに適用したものであるが、本発明の制動構造
は、この他、互いに同心状に嵌合された固定体及び回転
体間の粘性剤充填用隙間に粘性剤が充填されていて、こ
の粘性剤により回転体の回転を制動するようにする場合
であれば適用することができる。その場合、上記実施形
態と同様に、固定体に有底の嵌合穴を形成し、この嵌合
穴に回転体を嵌合穴の開放口側から底部側に向けて挿入
して回転可能に嵌合し、この回転体の外周面と嵌合穴の
内周面との間に粘性剤充填用隙間を形成することは勿
論、これとは逆に、回転体に、断面円形状の内周面を有
する有底の嵌合穴を形成し、この嵌合穴に、断面円形状
の外周面を有する固定体を嵌合穴の開放口側から底部側
に向けて挿入して回転体が回転可能となるように嵌合
し、これら回転体の嵌合穴の内周面と固定体の外周面と
の間に粘性剤充填用隙間を形成するようにしてもよく、
同様の作用効果を奏することができる。
転体の制動構造によると、固定体又は回転体の一方に嵌
合穴を形成し、この嵌合穴に、固定体又は回転体の他方
を挿入して回転可能に同心状に嵌合し、嵌合穴の内周面
とこれに挿入される固定体又は回転体の外周面との間の
隙間に粘性剤を充填し、この粘性剤充填用の隙間をシー
ルリングで封止して粘性剤の流出を阻止し、粘性剤によ
り回転体の回転を制動する場合に、シールリングを嵌め
込むための環状溝に、シールリングの一部を環状溝から
嵌合穴への固定体又は回転体の挿入方向と反対側へ相対
移動可能とする拡幅部を形成し、この拡幅部の底部と環
状溝の底部とに亘り互い連続するエア抜き溝を形成し
て、このエア抜き溝の拡幅部側の端部を、拡幅部の縦壁
に設けたエア放出溝を介して大気に開放可能としたこと
により、固定体又は回転体を嵌合穴内に挿入したとき
に、その粘性剤充填用の隙間の内圧の増大によりシール
リングを拡幅部で部分的に固定体又は回転体の挿入方向
と反対側に相対移動させてエア抜き溝を粘性剤充填用の
隙間に連通させ、粘性剤充填用の隙間に残留したエアを
エア抜き溝ないしエア放出溝を経て大気に確実に放出で
き、粘性剤充填用の隙間にエア混在のない粘性剤を充填
して、回転体の制動効果の向上を図ることができる。
動構造を格納式アシストグリップに用い、固定体は車体
に取り付けられる取付座とし、回転体は、長尺状グリッ
プ本体の両端における脚部のうち少なくとも一方の脚部
と共に回転する嵌入軸としたことにより、その取付座
と、グリップ本体側の嵌入軸との間に形成される粘性剤
充填用の隙間からエアを確実に放出して、格納式アシス
トグリップの粘性剤による良好なダンパ効果が得られ
る。
嵌合穴内から残留エアが排出される動きを示す要部拡大
断面図である。
シールリングの移動により嵌合穴内から残留エアが排出
される動きを示す正面図である。
図である。
る。
リップの全体構成をグリップ本体が使用位置にある状態
で示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに同心状に嵌合された固定体及び回
転体間の隙間に粘性剤が充填され、該粘性剤により回転
体の回転を制動するようにした制動構造であって、 上記固定体又は回転体の一方に、断面円形状の内周面を
有する有底の嵌合穴が形成されている一方、 上記固定体又は回転体の他方は、断面円形状の外周面を
有しかつ上記嵌合穴にその開放口側から底部側に向けて
挿入されていて回転体が回転可能となるように嵌合さ
れ、 上記嵌合穴の内周面と上記外周面との間に、上記粘性剤
を充填した隙間が形成され、 上記嵌合穴の開放口近傍位置の上記内周面又は上記外周
面のうちの一方に環状溝が凹設されていて、該環状溝に
上記隙間からの粘性剤の流出を阻止するようにシールリ
ングが嵌め込まれ、 上記環状溝の少なくとも1箇所に、上記嵌合穴に挿入さ
れる固定体又は回転体の挿入方向と反対側に上記シール
リングを部分的に環状溝から相対移動可能とする拡幅部
が溝幅を他の部分よりも拡げて形成され、 上記拡幅部の底部と該拡幅部に対応する位置の環状溝の
底部とに亘り互い連続するエア抜き溝が形成され、 上記拡幅部の縦壁に、一端が上記エア抜き溝の拡幅部側
の端部に連続する一方、他端が大気に開放されたエア放
出溝が設けられていることを特徴とする回転体の制動構
造。 - 【請求項2】 請求項1の回転体の制動構造を用いた格
納式アシストグリップであって、 固定体は、車体に取り付けられる取付座であり、 回転体は、長尺状グリップ本体の両端における脚部のう
ち少なくとも一方の脚部と共に回転する嵌入軸であるこ
とを特徴とする格納式アシストグリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002121834A JP3741669B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 回転体の制動構造及びそれを用いた格納式アシストグリップ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP3741669B2 JP3741669B2 (ja) | 2006-02-01 |
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---|---|
JP (1) | JP3741669B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018110425A1 (ja) * | 2016-12-14 | 2018-06-21 | 株式会社ニフコ | アシストグリップ |
-
2002
- 2002-04-24 JP JP2002121834A patent/JP3741669B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018110425A1 (ja) * | 2016-12-14 | 2018-06-21 | 株式会社ニフコ | アシストグリップ |
US10981483B2 (en) | 2016-12-14 | 2021-04-20 | Nifco Inc. | Assist grip |
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