JP4483125B2 - 燃料タンク用キャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車外に露出して設けられた燃料タンクの燃料注入口を塞ぐ燃料タンク用キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多くの商用車の燃料タンクは、乗用車とは異なり、車両外板に覆われることなく、シャシフレームに取り付けられており、車両外部に剥き出しになっている。このため、図10に示すように、燃料タンク用キャップ50には燃料の盗難を防止するためのキー51を設置している。
【0003】
キー51はシリンダ式のものであり、鍵穴(図示せず)からの水の浸入や、鍵穴内が凍結するのを防ぐために鍵穴を子蓋52で開閉自在に覆われている。
【0004】
子蓋52は、キャップボディ53に挿入された軸部54を中心に回動するようになっており、回動することで鍵穴上をスライド移動するようになっている。軸部54はスプリング56によって燃料タンク側へ付勢されており、裏側をキャップボディ53に圧接させるようになっている。
【0005】
燃料タンク用キャップ50は、燃料タンク内の燃料を漏らさないようにするためにキャップボディ53の内側に平板状のゴムパッキン58を有し、燃料タンクに取り付けるときに燃料注入口の接触面との間にゴムパッキン58を挟んでシールするようになっている。
【0006】
そして、図9に示すように、キャップボディ53の裏面59上にはゴムパッキン58の座面を形成する環状の細い段部60が形成されている。
【0007】
段部60には、段部60を一部切り欠く空気導入口61が設けられており、燃料消費と共に燃料タンクが負圧になるのを防ぐようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料漏れを防ぎつつ外気を導入させるという相反する要求を満たそうとすることから、空気導入口61や、子蓋52の軸部54を挿入させる軸穴63や、鍵穴等からの燃料漏れのおそれが全くない完全なシールを得るのは難しく、常に更なるシール性の向上を求められていた。
【0009】
特に、燃料満タン時、あるいは悪路走行時には走行振動による燃料漏れのおそれをなくすことが要求されている。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、外気の流入を許容しつつ燃料漏れのおそれをさらに小さくすることができ燃料タンク用キャップを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、車載用燃料タンクの燃料注入口を覆って塞ぐためのキャップボディと、該キャップボディに設けられ上記燃料注入口の周縁に密着してシールする環状の環状パッキンとを備えた燃料タンク用キャップにおいて、上記キャップボディと上記環状パッキンとの間に上記燃料タンク内に外気を導くための空気導入路を形成すると共に上記環状パッキンの内周側から環状に延出されて先端部が上記キャップボディ内壁に常時圧着し、上記燃料タンク内が負圧になったときに上記空気導入路を開放して外気を導入するためのリップ開閉弁を設け、上記キャップボディの中心部とその外周のリング部との間の内壁には、リング状に突起する環状突起が形成され、上記環状パッキンには、上記リング部の内壁に当接されると共に上記燃料注入口の周縁に密着される板状シール部が形成され、上記リップ開閉弁には、上記板状シール部から上記環状突起との間に隙間を形成しながら環状突起に沿って上記先端部に接続されると共に上記板状シール部に対して屈曲可能なラビリンス部が形成され、上記リップ開閉弁の先端部は、上記ラビリンス部から延出して先端側がキャップボディ内壁に常時弾性圧着し、上記先端側は弾性圧着されることで湾曲してキャップボディ内壁との当接面を形成し、かつ、上記リップ開閉弁の先端部は、上記空気導入路から上記燃料タンク内に外気が導入されるとき、上記キャップボディ内壁から離れるようにされたものである。
【0013】
燃料タンク内の気圧が一定以下になると、リップ開閉弁がキャップボディから離れて外気を導入し、それ以外のときにはリップ開閉弁がキャップボディに常時密着して高いシール性を発揮するため、外気が燃料タンク内に流入するのを許容しつつ、燃料タンク内の燃料漏れをさらに確実に防ぐことができる。
【0014】
上記環状パッキンとリップ開閉弁とは弾性を有するゴム等の弾性材で一体的に形成するとよい。
【0015】
そして、上記環状パッキンは上記キャップボディに平坦な面で接触され、上記空気導入路は、上記キャップボディに形成された溝からなるものにするとよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の好適実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0023】
図1に示すように、燃料タンク用キャップ1は、外に露出する燃料タンク(図示せず)の燃料注入口(図示せず)を覆って塞ぐためのキャップボディ2と、キャップボディ2に設けられ燃料注入口の縁に密着してシールする環状の環状パッキン3と、キャップボディ2に埋め込まれたキーシリンダ4と、キーシリンダ4の鍵穴(図示せず)を開閉自在に塞ぐための子蓋5と、キャップボディ2の回動をロックするためのロック板6と、キャップボディ2を燃料タンク側へ弾性付勢して取り付けるためのストッパ7と、キャップボディ2の裏側を覆うための裏蓋8とからなる。
【0024】
図1及び図3に示すように、キャップボディ2は、円錐台状に隆起された中央部9と、中央部9の頂部裏側から燃料タンク側へ延びキーシリンダ4や子蓋5の軸部10を保持するためのブロック部11と、中央部9の外周から径方向外方へ延びるリング部12と、リング部12の外周端から燃料タンク側へ折れ曲がって延びるスカート部13とからなる。
【0025】
ブロック部11には、キーシリンダ4を埋め込むためのシリンダ挿入穴14が形成されると共に、シリンダ挿入穴14内の外側をスライド可能に覆う子蓋5の軸部10を挿入させるための軸穴15がシリンダ挿入穴14に隣接してほぼ平行に形成されている。
【0026】
シリンダ挿入穴14は、キャップボディ2の中心軸上にキャップボディ2を貫通して形成されており、キーシリンダ4の鍵穴を外側に露出させつつキーシリンダ4の本体部16から軸方向に偏心して延びる係合突起17を裏側に露出させるようになっている。
【0027】
軸穴15は、キャップボディ2を表裏に貫通して形成されており、キャップボディ2に子蓋5を裏側から組み付けられるようになっている。
【0028】
そして、シリンダ挿入穴14の裏側には、シリンダ挿入穴14を所定の深さだけ拡径させる拡径溝18が形成されると共に、拡径溝18から軸穴15につながる連通溝19が形成されており、これら拡径溝18と連通溝19とに後述する裏パッキン20を詰め込むことでシールするようになっている。
【0029】
また、ブロック部11には、拡径溝18と連通溝19の上にロック板6を径方向外方へスライド自在に案内するためのガイド溝21が形成されており、ガイド溝21内にはシリンダ挿入穴14と軸穴15を裏からシールするための裏パッキン20が設けられるようになっている。
【0030】
図1、図2及び図8に示すように、裏パッキン20は、ゴムやシリコンなどの弾性材で一体に形成されており、拡径溝18と連通溝19内に一体に詰め込まれてシールするための詰込部22と、詰込部22の裏側に位置されてガイド溝内21に嵌るシート状の溝シール部23とからなる。
【0031】
溝シール部23には、キーシリンダ4の係合突起17を回動可能に挿通させるための逃がし穴24が形成されている。逃がし穴24は、キーシリンダ4の裏側端面25上に収まる大きさに形成されており、キーシリンダ4の裏側端面25外周部をシールしつつ係合突起17の移動を許容するようになっている。
【0032】
図1及び図3に示すように、キャップボディ2のリング部12は、裏側へ向けてリング状に突起する環状突起26を隔てて中央部9と接続されており、図5に示すように、環状パッキン3に接する裏面27をほぼ平坦に形成されている。
【0033】
図2、図3、図4及び図6に示すように、リング部12の裏面27には、スカート部13から環状突起26へ向けて径方向へ延びる空気導入用の通気溝28が1カ所形成されると共に、面圧を最適化すべく窪む凹部29が等間隔に4カ所形成されている。
【0034】
通気溝28は、キャップボディ2と環状パッキン3との間に燃料タンク内に外気を導くための空気導入路を形成するものであり、隣り合う凹部29間のほぼ中央に配置されて凹部29と十分離間するようになっている。
【0035】
スカート部13は、外周に軸方向に延びる凸部30を複数有し、燃料タンク用キャップ1の着脱時に良好に手が掛かるようになっている。
【0036】
環状パッキン3は、裏パッキン20と同様にゴムやシリコンなどの弾性材で形成されており、リング部12の裏側に位置されるリング板状の板状シール部32と、板状シール部32から内周側へ延びてキャップボディ2の中央部9に先端側を圧着させる環状のリップ開閉弁33とからなる。
【0037】
リップ開閉弁33は、環状突起26を避けるように板状シール部32から一旦裏側へ延びたのち径方向内側へ延びるラビリンス部34と、ラビリンス部34からキャップボディ2側へ延びつつ内周側へ延びてキャップボディ2の中央部9に先端側を圧着させるリップ先端部35とからなる。
【0038】
ラビリンス部34は、板状シール部32より十分薄く、かつ、環状突起26との間に隙間を形成するように形成されており、板状シール部32に対して自在に屈曲するようになっている。
【0039】
リップ先端部35は、先端へ向けて板厚を薄くするように形成されており、キャップボディ2の中央部9に先端側を接触させたときに折れ曲がることなく中央部9の傾斜に沿って湾曲し、中央部9の裏面に密着するようになっている。また、リップ先端部35は平面視円形に形成されており、中央部9は円錐台状に先端側を窄めて形成されているため、リップ開閉弁33先端は周方向にも圧縮されて強固に中央部9の内壁36に圧着されるようになっている。
【0040】
図1に示すように、子蓋5は、円盤状の蓋板37と、蓋板37の裏面外周部から裏側へ延びる軸部10と、子蓋5の表面外周部から軸部10に対して偏心して軸方向表側へ突起する取っ手38とからなる。
【0041】
軸部10は裏側へ向けて若干窄むように形成されており、先端にはネジを取り付けるためのネジ穴が形成されている。
【0042】
取っ手38は、ほぼ円錐状に形成されており、高圧の水等が当たっても力を逃がすようになっている。
【0043】
図1、図2及び図8に示すように、ロック板6は、ガイド溝21に沿ってスライドするようにスライド方向に長い矩形板状に形成されている。また、ロック板6は、キーシリンダ4の本体部16から軸方向に偏心して延びる係合突起17を挿入させるための挿入穴39を有する。具体的には挿入穴39はほぼ係合突起17の周囲を囲むように閉じて形成されている。
【0044】
そして、ロック板6は、ガイド溝21内に配置されることでブロック部11上に設けられた裏パッキン20の溝シール部23にキャップボディ2側の面を接触させるようになっており、スライド方向に沿う両側を全長に亘って溝シール部23に接触させるようになっている。これにより、ロック板6は裏パッキン20を均等に押圧し、裏パッキン20を変形させないようになっている。
【0045】
次に作用を述べる。
【0046】
燃料タンク用キャップ1を燃料タンクに取り付けて走行すると、燃料の消費に伴って燃料タンク内の気圧は下がり始める。このとき、大気圧は、通気溝28を介してリップ開閉弁33に作用し、リップ開閉弁33を径方向内側へ押す。
【0047】
図7に示すように、リップ開閉弁33は、中央部9の内壁36から離れ、燃料タンク40内に外気が流入する。外気の流入によって燃料タンク40内の気圧が大気圧に近づくと、リップ開閉弁33は再び図6に示す元の位置に戻って中央部9の内壁36に密着され、燃料タンク40を密閉する。
【0048】
また、満タン状態で悪路を走行するなど、燃料タンク用キャップ1に燃料タンク40内の燃料が直接かかるような状況であっても、燃料が燃料注入口41から漏れることはない。
【0049】
環状パッキン3はリップ開閉弁33を中央部9の内壁36に圧着させているため、燃料がリップ開閉弁33の裏側へ直接流れることはなく、リップ開閉弁33の裏側へ染み出した燃料もラビリンス部34と板状シール部32によってシールされる。特にキャップボディ2の通気溝28は、粘性の違いを利用して空気の流通を許容しつつ燃料(軽油)の流通を阻止するように形成されていると共に、キャップボディ2と板状シール部32の間を通気させる唯一の経路であるため、走行中は常に外気が流れ込んでおり、燃料が気流に逆らって通気溝28から漏れ出ることはない。
【0050】
図1、図2及び図8に示すように、裏パッキン20の溝シール部23は、ガイド溝21全体を覆い、シリンダ挿入穴14と軸穴15に燃料の液圧が作用するのを防ぐ。そして、裏パッキン20の詰込部22は、拡径溝18と連通溝19との中に弾性変形しながら一体に詰め込まれているため、シリンダ挿入穴14と軸穴15を強固にシールし、溝シール部23とブロック部11との間から浸入した燃料がシリンダ挿入穴14又は軸穴15へ漏れ出すのを防ぐ。
【0051】
またさらに、高圧の水を吹き付けて洗車し、燃料タンク用キャップ1の子蓋5に水が当たった場合、取っ手38は円錐状に形成されているため、水がどの方向から当たっても力を逃がすことができ、子蓋5を回動させることはない。このため、鍵穴に水が浸入するのを防ぐことができ、燃料タンク内に水が入ったり、鍵穴を凍結させたりするのを防ぐことができる。
【0052】
このように、車載用燃料タンクの燃料注入口を覆って塞ぐためのキャップボディ2と、キャップボディ2に設けられ燃料注入口の周縁に密着してシールする環状の環状パッキン3とを備えた燃料タンク用キャップ1において、キャップボディ2と環状パッキン3との間に燃料タンク内に外気を導くための通気溝28を形成すると共に、環状パッキン3に、環状パッキン3の内周側から環状に延出されて先端部がキャップボディ2の内壁36に常時圧着し、燃料タンク内が負圧になったときに通気溝28を開放して外気を導入するためのリップ開閉弁33を設けたため、外気が燃料タンク内に流入するのを許容しつつ、燃料タンク内の燃料漏れをさらに確実に防ぐことができる。
【0053】
環状パッキン3とリップ開閉弁33とは弾性を有するゴム等の弾性材によって一体的に形成されるため、燃料タンク用キャップ1を燃料注入口に取り付けることでキャップボディ2の内壁36にリップ開閉弁を容易に圧着させることができる。
【0054】
また、環状パッキン3をキャップボディ2に平坦な面で接触するようにし、キャップボディ2に通気溝28を形成して空気導入路としたため、簡易な構造で容易に外気の流入を許容しつつ燃料の漏出を防ぐことができる。
【0055】
そして、シリンダ挿入穴14の裏側にシリンダ挿入穴14を拡径させる拡径溝18を形成すると共に、拡径溝18から軸穴15につながる連通溝19を形成し、これら拡径溝18と連通溝19とに共通の裏パッキン20を詰め込んでシールするようにしたため、裏パッキン20を拡径溝18と連通溝19内で圧縮して弾性変形させることができ、簡易な構造で容易にシリンダ挿入穴14と軸穴15との双方を強固にシールすることができる。
【0056】
また、上記拡径溝18と連通溝19の上には、キャップボディ2の回動をロックするためのロック板6を径方向外方へスライド自在に案内するためのガイド溝21を形成し、裏パッキン20はガイド溝21内に嵌る溝シール部23を有するものとしたため、燃料の染み伝わる経路を複雑にすることができ、燃料漏れをさらに強固に防ぐことができる。
【0057】
ロック板6を、キーシリンダ4の本体部16から軸方向に偏心して延びる係合突起17を挿入させるための挿入穴39を有するものとし、ガイド溝21内に配置することで、スライド方向に沿う両側を全長に亘って溝シール部23に接触させるものとしたため、溝シール部23を均等に押さえることができると共に、スライド移動時に両側が引っかかるのを防ぐことができ、溝シール部23のシール性を良好に保つことができる。
【0058】
また、子蓋5の表面から軸方向へ突起する取っ手38を、円錐状に形成したため、高圧の水等が当たっても圧力を受けることなく逃がすことができ、子蓋5が移動するのを防ぐことができ、燃料タンク内への洗浄液の浸入や、鍵穴の凍結を防ぐことができる。
【0059】
なお、キャップボディ2に通気溝28を1カ所のみ設けるものとしたが、これに限るものではない。例えば、周方向に等間隔に複数設けるものとしてもよい。
【0060】
周方向に等間隔に複数設けると、リップ開閉弁を中心へ向けてより均等に変形させることができる。
【0061】
また、子蓋5の取っ手38は円錐状に形成するものとしたが、これに限るものではなく、高圧の水の力を逃がせる形状であれば角錐状であっても柱状であってもよい。
【0062】
そして、環状パッキン3と裏パッキン20は、ゴムやシリコン製に限るものではなく、弾力があり燃料を通さない材料であればビニールやポリエチレンなど他の材料で形成してもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、外気の流入を許容しつつ燃料漏れのおそれをさらに小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す燃料タンク用キャップの側断面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】キャップボディの背面図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視断面である。
【図5】図2のV−V線矢視断面である。
【図6】図2のVI−VI線矢視断面である。
【図7】外気が流入している状態の図2のVI−VI線矢視断面である。
【図8】図2のVIII−VIII線矢視図である。
【図9】従来の燃料タンク用キャップの背面図である。
【図10】図9のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク用キャップ
2 キャップボディ
3 パッキン
28 通気溝(空気導入路)
33 リップ開閉弁
36 内壁

Claims (3)

  1. 車載用燃料タンクの燃料注入口を覆って塞ぐためのキャップボディと、該キャップボディに設けられ上記燃料注入口の周縁に密着してシールする環状の環状パッキンとを備えた燃料タンク用キャップにおいて、上記キャップボディと上記環状パッキンとの間に上記燃料タンク内に外気を導くための空気導入路を形成すると共に上記環状パッキンの内周側から環状に延出されて先端部が上記キャップボディ内壁に常時圧着し、上記燃料タンク内が負圧になったときに上記空気導入路を開放して外気を導入するためのリップ開閉弁を設け、上記キャップボディの中心部とその外周のリング部との間の内壁には、リング状に突起する環状突起が形成され、上記環状パッキンには、上記リング部の内壁に当接されると共に上記燃料注入口の周縁に密着される板状シール部が形成され、上記リップ開閉弁には、上記板状シール部から上記環状突起との間に隙間を形成しながら環状突起に沿って上記先端部に接続されると共に上記板状シール部に対して屈曲可能なラビリンス部が形成され、上記リップ開閉弁の先端部は、上記ラビリンス部から延出して先端側がキャップボディ内壁に常時弾性圧着し、上記先端側は弾性圧着されることで湾曲してキャップボディ内壁との当接面を形成し、かつ、上記リップ開閉弁の先端部は、上記空気導入路から上記燃料タンク内に外気が導入されるとき、上記キャップボディ内壁から離れるようにされたことを特徴とする燃料タンク用キャップ。
  2. 上記環状パッキンとリップ開閉弁とは弾性を有するゴム等の弾性材によって一体的に形成された請求項1記載の燃料タンク用キャップ。
  3. 上記板状シール部は上記リング部に平坦な面で接触され、上記空気導入路は、上記キャップボディに形成された溝からなる請求項1または2記載の燃料タンク用キャップ。
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