JP2003311916A - 厚膜パターンの印刷方法及びプラズマディスプレイパネルの電極パターンの印刷方法 - Google Patents
厚膜パターンの印刷方法及びプラズマディスプレイパネルの電極パターンの印刷方法Info
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Abstract
方向のうねりを無くした厚膜パターンの印刷方法及びプ
ラズマディスプレイパネルの電極パターンの印刷方法を
提供する。 【解決手段】 粉体と焼成除去可能な有機成分を少なく
とも含有するインキを用いて基板上にオフセット印刷法
により厚膜パターンを印刷する厚膜パターンの印刷方法
において、印刷版にインキ層を形成した後、整面ロール
で印刷版のインキ層面を適当なプレス圧でプレスし充填
面の凹凸を平滑化する。
Description
方法及びプラズマディスプレイパネルの電極パターンの
印刷方法に関する。
な厚膜パターンの形成は、より高い精度で且つ低い製造
コストで実施可能であることが要求されている。
て、導電性粉体を含有するパターン形成用ペーストを用
いてスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法によりパ
ターンを形成した後、焼成して厚膜パターンを形成する
方法がある。しかしながら、スクリーン印刷法による厚
膜パターン形成では、スクリーン印刷版を構成するメッ
シュ材料の伸びによる印刷精度の限界があり、また、形
成したパターンにメッシュ目が生じたりパターンのにじ
みが発生し、厚膜パターンのエッジ精度が低いという問
題がある。また、フォトリソグラフィ法は、高精度の厚
膜パターンの形成が可能であるものの、製造工程が複雑
であり、且つ材料ロスが多く、製造コストの低減に限界
があった。
フセット印刷法を用いることによる微細厚膜パターン形
成の低コスト化が試みられている。このオフセット印刷
法では、導電性粉体を含有した導体インキを凹版或いは
平版の印刷版に供給し、印刷版上のインキパターンをブ
ランケットを介して基板上に転移させ、その後、焼成し
て有機成分を分解し揮発させることによって厚膜パター
ンが形成される。
たようなオフセット印刷機を用いてオフセット印刷法に
よりガラス基板上に約5〜20μm 程度に厚盛り印刷し
た後焼成して2〜10μm の厚膜パターンを形成しよう
とすると次のような問題が発生する。
うねりが見られる。このうねりが、ブランケットにイン
キが受理されるときに加圧され、線幅方向のうねりとな
る。図1にその状態を示すように、画線部1に印刷被膜
のうねり2が見られる。 (2) インキ充填ロールから印刷版(水無しオフセッ
ト版)にインキが充填される過程でインキの凝集破壊に
よりインキの糸曳きが発生し印刷版上にひげ状の欠陥が
発生する。即ち、図2に示すように印刷版3の基体3b
上に形成されたシリコーンゴム膜3a上にインキ充填部
4から外へひげ状に突き出すひげ状の欠陥5が発生す
る。このひげ状の欠陥は印刷物のひげ状の欠陥となる。
尚、図2において6はインキ受理層を示す。 (3) 1mm2 以上の広面積部に大きな充填うねりが
発生しそのため受理転移不良(画線部の素抜け)が発生
する。
糸曳き現象により発生する充填ロール表面のインキの膜
厚ムラ及び印刷版上のインキの膜厚ムラに起因するもの
と考えられる。
る膜厚方向及び線幅方向のうねりを無くした厚膜パター
ンの印刷方法及びプラズマディスプレイパネルの電極の
形成方法を提供することである。
上記の課題を解決するもので、粉体と焼成除去可能な有
機成分を少なくとも含有するインキを用いて基板上にオ
フセット印刷法により厚膜パターンを印刷する厚膜パタ
ーンの印刷方法において、印刷版にインキ層を形成した
後、整面ロールで前記インキ層を形成した印刷版の表面
を適当なプレス圧でプレスし印刷版のインキ層面の凹凸
を平滑化することを特徴とする厚膜パターンの印刷方法
を要旨とする。
電極、ブラックマトリックス、カラーフィルタ、パター
ン形成用のレジスト等を意味するものである。
て、印刷版にインキ層を形成した後、整面ロールで前記
インキ層を形成した印刷版の表面を適当なプレス圧でプ
レスし印刷版のインキ層面の凹凸を平滑化することによ
り、印刷物の画線部に見られる膜厚方向及び線幅方向の
うねりを無くした厚膜パターンの製造が可能となる。
を用い、整面ロールとしてその表面の表面張力がインキ
受理層の表面張力よりも小さい整面ロールを使用すると
き、インキはインキ受理層により保持され、インキは整
面ロールに取られることはない。
整面ロールとしてその表面の表面張力を印刷版の非画線
部の表面張力よりも高い整面ロールを使用することで、
印刷版上の地汚れやひげ状の欠陥を除去することができ
る。
て、整面ロールとして弾性体からなるロール本体とその
表面に巻き付けられた撥水処理が施されたフィルムとか
らなるものを用いることができる。ここにおいて撥水処
理が施されたフィルムとしてシリコーン、フッ素または
テフロン(登録商標)による撥水処理が施されたポリエ
チレンテレフタレート等からなるフィルムを適用するこ
とができる。
いて、前記インキ層を形成した印刷版の表面をプレス圧
0.2〜0.4MPa 、好ましくは0.2〜0.3MPa で
プレスする。
いて、前記整面ロールとしてゴム硬度50〜80°、好
ましくは60〜70°を有するゴムロールと12〜30
μm、好ましくは12〜20μm の厚さを有する、撥水
処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルムと
からなるものを用いることができる。
いて、整面ロールにより前記インキ層を形成した印刷版
の表面をプレスし印刷版のインキ層面の凹凸を平滑化し
た後、整面ロールに付着したインキを、整面ロールの表
面を整面ロールの表面張力よりも高い表面張力を有する
ポリエチレンテレフタレートフィルムでこすることによ
り除去することができる。
プレイパネルの電極パターンの印刷方法に関する課題を
解決するもので、導電性粉体と焼成除去可能な有機成分
を少なくとも含有する導体インキを用いてガラス基板上
にオフセット印刷法により厚膜パターンを印刷するプラ
ズマディスプレイパネルの電極パターンの印刷方法にお
いて、印刷版として水無し版を用い、この印刷版に導体
インキを充填した後、整面ロールで前記導体インキを充
填した印刷版の表面を適当なプレス圧でプレスし印刷版
の導体インキの充填面の凹凸を平滑化することを特徴と
するプラズマディスプレイパネルの電極パターンの印刷
方法を要旨とする。
極の形成方法に従って、印刷版にインキを充填した後、
整面ロールで前記インキを充填した印刷版の表面を適当
なプレス圧でプレスしインキ充填面の凹凸を平滑化する
ことにより、印刷物の画線部に見られる膜厚方向及び線
幅方向のうねりを無くしたプラズマディスプレイパネル
の電極の製造が可能となる。
に用いるオフセット印刷機を示し、図3は略平面図、図
4は略断面図である。
基台12上に所定の間隔をおいて配置された印刷定盤1
3及び印刷版盤14と、前記基台12上に平行に敷設さ
れた2本のガイドレール15と、図示しない移動機構に
よりガイドレール15,15上を移動可能な印刷ヘッド
16を備える。
ランケットロール17と、複数の充填ロール群18を備
える。また、ブランケットロール17と充填ロール群1
8の間に従来の印刷装置にはない、整面ロール19が設
けられている。この整面ロール19は、ウレタンゴム、
ニトリルゴム等からなるゴムロールと、その表面に巻き
付けられたシリコーンによる撥水処理が施されたポリエ
チレンテレフタレートフィルムからなるものである。こ
こにおいて、ゴムロールのゴム硬度並びにシリコーンに
よる撥水処理が施されたポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの厚さは後述する整面ロール19のプレス圧と共
に印刷版3のインキ充填面の凹凸を平滑化して画線部に
おける膜厚方向及び線幅方向の印刷被膜のうねりを無く
すのに適した状態を作り出すもので、ゴム硬度の適切な
範囲は50〜80°、好ましくは60〜70°であり、
シリコーンによる撥水処理が施されたポリエチレンテレ
フタレートフィルムの厚さの適切な範囲は12〜30μ
m 、好ましくは12〜20μm である。ゴム硬度が50
°よりも小さいときはその他の条件(前記ポリエチレン
テレフタレートフィルムの厚さ、プレス圧)の如何にか
かわらず印刷版3のインキ充填面の凹凸を平滑化して画
線部における膜厚方向及び線幅方向の印刷被膜のうねり
を無くすことはできない。またゴム硬度80°以上のゴ
ムロールは製造困難である。また前記ポリエチレンテレ
フタレートフィルムの厚さが30μmを超えると印刷被
膜の線幅方向のうねりが大きくなるので好ましくない。
ンキングロール群20とインキを蓄えるインキブレード
21が設けられている。
であるガラス基板22が印刷定盤13に載置され、印刷
版3が印刷版盤14に載置される。そして、印刷ヘッド
16は、先ず、ガイドレール15、15上を供給インキ
ングロール群20の方へ、充填ロール群18が供給イン
キングロール群20に対峙する位置に移動する。そして
両ロール群18、20が対峙した位置で、供給インキン
グロール群20から充填ロール群18にインキが供給さ
れる。次に、印刷ヘッド16はガイドレール15、15
上を印刷版盤14に向かって移動し、充填ロール群18
のロールから印刷版3にインキが充填される。次いで図
5に示すように整面ロール19を印刷版2の表面上をプ
レス圧0.2〜0.4MPa、好ましくは0.2〜0.
3MPaで転がすことにより印刷版3のインキ充填面の
凹凸を平滑化して画線部における膜厚方向及び線幅方向
の印刷被膜のうねりを無くすことができる。このとき整
面ロール19の表面の表面張力を印刷版3の非画線部の
表面張力よりも高くすると、印刷版3のインキ充填部4
から突き出たひげ状の欠陥5及び地汚れは除かれる。
版の画線部、非画線部の臨界表面張力であり、次のよう
にして求めた値である。
1dyne/cm)、トリエチレングリコール(表面張力:4
7.33dyne/cm)、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル(表面張力:31.90dyne/cm)、2―エトキシ
エタノール(表面張力:30.59dyne/cm)、2―ブト
キシエタノール(表面張力:28.18dyne/cm)を用意
する。そしてこれらの溶剤を測定対象物に滴下し各溶剤
の接触角θを測定し、cosθを求める。各溶剤につい
て表面張力をX軸に、cosθをY軸とする座標に各溶
剤について座標点(γc、cosθ)をプロットして図
8に示すようなZismanプロットと称する直線グラ
フを作成する。このグラフの延長線とcosθ=1.0
とが交わる点のX座標値が測定対象物の臨界表面張力で
ある。
/cm 、画線部の表面張力は34dyne/cm であると水無し
版の製造会社から公表されている。「印刷版3の非画線
部の表面張力よりも高くする」とは整面ロールの表面を
インキに対して非画線部の表面張力24dyne/cm よりも
高い表面張力を示す特性を有する材質で構成することを
意味する。また、印刷版3のインキ充填部4の下にはウ
レタン樹脂、ジアゾ系物質を含むインキ受理層6が存在
することにより、インキ充填部4のインキはインキ受理
層6により保持され、インキは整面ロールに取られるこ
とはない。
刷被膜のうねりを無くし、ひげ状の欠陥及び地汚れが取
り除かれた後、印刷ヘッド16はガイドレール15、1
5上を基台12の供給インキングロール群20側に戻
り、再び充填ロール群18に供給インキングロール群か
らインキが供給される。この間、ブランケット17は印
刷版に接触しないように上昇した位置にある。
降下させた状態で印刷ヘッド16が印刷定盤13に向か
って移動する。そして、印刷ヘッド16が印刷版盤14
を通過するときに、印刷版3の画線部上のインキがブラ
ンケット17に転移し、同時に、充填ロール群18のロ
ールによって印刷版3にインキが充填される。印刷ヘッ
ド16は更に印刷定盤13に向かって移動し、印刷定盤
13に載置された被印刷体であるガラス基板22へブラ
ンケットロール17からインキが転移される。その後、
印刷ヘッド16は供給ロール群のほうに戻る。
おける膜厚方向及び線幅方向の印刷被膜のうねりが無
く、ひげ状欠陥及び地汚れのない微細な厚膜パターンが
形成される。
の印刷版からブランケットを介してガラス基板にインキ
が受理・転移されるメカニズムと整面ロールによる処理
をしたときの印刷版からブランケットを介してガラス基
板にインキが受理・転移されるメカニズムを比較して示
すものである。図6(a)は整面ロールによる処理をし
ないときのメカニズムを示す。この場合印刷版3に凹凸
のある状態で充填されたインキはブランケット17に凹
凸のある状態で受理され、ブランケット17を介してガ
ラス基板22に転移され凹凸のある印刷被膜8が形成さ
れる。同時にこの印刷被膜8のうねりが線幅方向のうね
りにもなる。一方図6(b)は整面ロールによる処理を
したときのメカニズムを示す。この場合整面ロールによ
り平滑化されたインキはブランケット17に平滑な状態
で受理され、ブランケット17を介してガラス基板22
に転移され凹凸のない(印刷被膜のうねりがなく且つ線
幅方向のうねりのない)印刷被膜8が形成される。
の実施の形態を示す。図7に示すように、この実施の形
態においては整面ロール19により前記導体インキを充
填した印刷版3の表面をプレスし印刷版3の充填面の凹
凸を平滑化した後、整面ロール19に付着したインキ2
4を、整面ロール19の表面を整面ロールの表面張力よ
りも高い表面張力を有するポリエチレンテレフタレート
フィルム23でこすることにより除去することが行われ
る。尚25はバックアップロールを示す。この実施の形
態においては地汚れ、突起欠陥を除去した後整面ロール
の表面に付着したインキがポリエチレンテレフタレート
フィルム23によって取り除かれるのでそれによって地
汚れ、突起欠陥の除去効果は高められる。
ターンの製造方法の実施例を挙げて本発明につき詳細に
説明する。
した。導体インキの組成 ・銀粉体 … 77.5重量部 (タップ密度4.5g/cm2 、被表面積2.4m2、 平均粒径0.3μm) ・ガラスフリット(Bi2O3系ガラス) … 2.5重量部 (熱膨張係数81×10-7/℃、 軟化点525℃、平均粒径0.9μm ) ・樹脂 … 20 重量部 (アリルエーテル−無水マレイン酸−スチレン共重合体)
るオフセット印刷機を用い、ブランケットロールはシリ
コーンゴム系ブランケットを装着し、整面ロールとして
ゴム硬度60°を有するウレタンゴムからなる、直径1
10mmのゴムロールに厚さ12μm 及び20μm のシリ
コーンによる撥水処理を施したポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを巻きつけたロールを用いた。上記の導体
インキを充填ロールから印刷版に充填後に印刷版の表面
上を整面ロールをプレス圧0.1〜0.4MPaで押圧し
ながら転がすことにより印刷版3のインキ充填面の凹凸
を平滑化した。しかる後インキ充填面の膜厚方向及び線
幅方向の値を計測し、その計測値の最大値と最小値の差
をインキ充填面のうねりを表す値として求めた。またブ
ランケットを介してガラス基板(ソーダガラス、360
mm×450mm、厚さ2.1mm) に下記の印刷条件でパタ
ーン印刷を行った。
について印刷被膜の膜厚方向及び線幅方向のうねりを計
測すると共に360mm×450mmの面積あたりのひげ状
の突起欠陥及び地汚れの状態を調べた。
したポリエチレンテレフタレートフィルムのフィルム厚
が12μm であり、プレス圧が0.1MPa のとき、印刷
被膜の膜厚方向のうねりは3μm であり少なかったが、
印刷被膜の線幅方向のうねりは7μm とやや大きかっ
た。またひげ状の突起欠陥の個数は2個であり地汚れは
発生しなかった。また、シリコーンによる撥水処理を施
したポリエチレンテレフタレートフィルムのフィルム厚
が12μm であり、プレス圧が0.2〜0.4MPa のと
きは、印刷被膜の膜厚方向のうねりは1μm 、線幅方向
のうねりは3〜4μm であり、ひげ状の突起欠陥の個数
は2〜4個であり、地汚れも見られず良好な印刷物が得
られた。特にプレス圧が0.3MPa のときは印刷被膜の
膜厚方向のうねりは1μm 、線幅方向のうねりは3μm
であり、ひげ状の突起欠陥の個数は2個であり、地汚れ
は発生せず、優れた印刷物が得られた。更にプレス圧が
0.5MPa のときは、印刷被膜の膜厚方向のうねりは0
μm と少なかったが、線幅方向のうねりは10μm と大
きかった。またそのときのひげ状の突起欠陥の個数は3
個であり地汚れは発生しなかった。
したポリエチレンテレフタレートフィルムのフィルム厚
が20μm であり、プレス圧が0.1〜0.2MPa のと
き、印刷被膜の膜厚方向のうねりは1μm 、線幅方向の
うねりは3μm であり、ひげ状の突起の個数は3個であ
り、地汚れも見られず、良好な印刷物が得られた。ま
た、前記撥水処理を施したポリエチレンテレフタレート
フィルムのフィルム厚が20μm であり、プレス圧が
0.3MPa のとき、印刷被膜の膜厚方向のうねりは0μ
m と少なかったが、線幅方向のうねりは7μm とやや大
きかった。またひげ状の突起の個数は4個であった。
シリコーンによる撥水処理を施したポリエチレンテレフ
タレートフィルムの厚さは25μm 、プレス圧は0.1
〜0.3MPa として印刷を行った。
印刷被膜の膜厚方向のうねりは1μm 、線幅方向のうね
りは3μm であり、またひげ状の突起は2個であり地汚
れは見られず、良好な印刷物が得られた。また、プレス
圧が0.2MPa のときは印刷被膜の膜厚方向のうねりは
0μm であったが、線幅方向のうねりは7μm とやや大
きかった。またひげ状の突起は2個であり地汚れは見ら
れなかった。また、プレス圧が0.3MPa のときは印刷
被膜の膜厚方向のうねりは0μm であったが、線幅方向
のうねりは10μm と大きかった。またそのときのひげ
状の突起欠陥は3個であり地汚れは見られなかった。
シリコーンによる撥水処理を施したポリエチレンテレフ
タレートフィルムの厚さは30μm 、プレス圧は0.1
〜0.3MPa にして印刷を行った。
印刷被膜の膜厚方向のうねりは1μm 、線幅方向のうね
りは4μm であり、またひげ状の突起欠陥は2個であり
地汚れは見られず、比較的良好な印刷物が得られた。し
かしプレス圧が0.2MPa のときは印刷被膜の膜厚方向
のうねりは0μm と少なかったが、線幅方向のうねりは
10μm と大きかった。またそのときのひげ状の突起は
2個であり地汚れは見られなかった。
被膜の膜厚方向のうねりは0μm と少なかったが、線幅
方向のうねりは14μm と大きかった。またそのときの
ひげ状の突起欠陥は2個であり地汚れは見られなかっ
た。
整面ロールによる処理をせずに印刷を行った。
5μm 、線幅方向のうねりは10μm であり、またひげ
状の突起は427個と多かった。また地汚れも見られ
た。
シリコーンによる撥水処理を施したポリエチレンテレフ
タレートフィルムの厚さは50μm 、プレス圧は0.1
MPa として印刷を行った。
0μm と少なかったが、線幅方向のうねりは10μm と
大きかった。また、ひげ状の突起は2個であり地汚れは
発生しなかった。
にまとめて示す。
分かった。 (1)ゴムロールのゴム硬度並びにシリコーンによる撥
水処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム
の厚さは整面ロール19のプレス圧と共に印刷版3のイ
ンキ充填面の凹凸を平滑化して画線部における膜厚方向
及び線幅方向の印刷被膜のうねりを無くすのに適した状
態を作り出す。ゴム硬度の適切な整面ロールの前記撥水
処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルムの厚
さが12μm と薄いときでもプレス圧を0.5MPa と高
くすると良好な結果が得られない。反面、前記撥水処理
を施したポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さが
250〜30μm と厚くなってもプレス圧を弱くするこ
とにより印刷被膜の線幅方向のうねりが少ない印刷物を
得ることができる。 (2)しかし、前記撥水処理が施されたポリエチレンテ
レフタレートフィルムの厚さが30μm を超えるとプレ
ス圧を0.1MPa と弱くしても良好な印刷物は得られな
い。 (3)整面ロールによる処理を施さないと印刷被膜の膜
厚方向及び線幅方向のうねりが大きくしかもひげ状突起
は多い。
有する導体インキを用いたプラズマディスプレイパネル
の電極パターンの形成方法をあげて本発明について説明
してきたが、 導体インキに代えて、カーボンを含有する
ブラックマトリックス用のインキ、顔料や染料などの色
材を含有するカラーフィルター用のインキ、または、重
合開始剤を含有するパターン用レジストなどであっても
よく、また、 印刷版は、凹部を有する水無しオフセット
用の水無し版に代えて、平版であってもよい。
る厚膜パターンの印刷方法により、粉体と焼成除去可能
な有機成分を少なくとも含有するインキを用いて基板上
にオフセット印刷法により厚膜パターンを印刷する厚膜
パターンの印刷方法において、印刷版にインキ層を形成
した後、整面ロールで前記印刷版のインキ層面を適当な
プレス圧でプレスし前記印刷版のインキ層面の凹凸を平
滑化することにより、印刷被膜の膜厚方向及び線幅方向
のうねりのない厚膜パターンを形成することができる。
また整面ロールの表面張力を厚膜パターンの非画線部の
表面張力よりも高くすることで版上の地汚れやひげ状の
突起欠陥を除去することができる。
パネルの電極パターンの印刷方法により、導電性粉体と
焼成除去可能な有機成分を少なくとも含有する導体イン
キを用いてガラス基板上にオフセット印刷法により厚膜
パターンを印刷するプラズマディスプレイパネルの電極
の形成方法において、印刷版として水無し版を用い、こ
の印刷版に導体インキを充填した後、整面ロールで前記
導体インキを充填した印刷版の表面を適当なプレス圧で
プレスし印刷版の導体インキの充填面の凹凸を平滑化す
ることにより、印刷被膜の膜厚方向及び線幅方向のうね
りのないプラズマディスプレイパネルの電極パターンを
形成することができる。また整面ロールの表面張力を電
極パターンの非画線部の表面張力よりも高くすることで
版上の地汚れやひげ状の突起欠陥を除去することができ
る。
る。
である。
図である。
図である。
の欠陥を取り除く過程を示す断面図である。
らブランケットを介してガラス基板にインキが受理・転
移されるメカニズムと整面ロールによる処理をしたとき
の印刷版からブランケットを介してガラス基板にインキ
が受理・転移されるメカニズムを比較して示す図であ
る。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 粉体と焼成除去可能な有機成分を少なく
とも含有するインキを用いて基板上にオフセット印刷法
により厚膜パターンを印刷する厚膜パターンの印刷方法
において、印刷版にインキ層を形成した後、整面ロール
で前記インキ層を形成した印刷版の表面を適当なプレス
圧でプレスし印刷版のインキ層面の凹凸を平滑化するこ
とを特徴とする厚膜パターンの印刷方法。 - 【請求項2】 印刷版として水無し版を用い、整面ロー
ルとしてその表面の表面張力が印刷版のインキ受理層の
表面張力より小さい整面ロールを用いることを特徴とす
る請求項1に記載の厚膜パターンの印刷方法。 - 【請求項3】 印刷版として水無し版を用い、整面ロー
ルの表面張力が印刷版の非画線部の表面張力よりも大き
いことを特徴とする請求項1に記載の厚膜パターンの印
刷方法。 - 【請求項4】 整面ロールは弾性体からなるロール本体
とその表面に巻き付けられた撥水処理が施されたフィル
ムとからなることを特徴とする請求項1に記載の厚膜パ
ターンの印刷方法。 - 【請求項5】 前記インキ層を形成した印刷版の表面を
プレス圧0.2〜0.4MPa 、好ましくは0.2〜0.
3MPa でプレスすることを特徴とする請求項1に記載の
厚膜パターンの印刷方法。 - 【請求項6】 前記整面ロールはゴム硬度50〜80
°、好ましくは60〜70°を有するゴムロールからな
るロール本体と12〜30μm 、好ましくは12〜20
μm の厚さを有する、撥水処理が施されたポリエチレン
テレフタレートフィルムとからなることを特徴とする請
求項1に記載の厚膜パターンの印刷方法。 - 【請求項7】 整面ロールにより前記インキ層を形成し
た印刷版の表面をプレスし前記インキ層の形成面の凹凸
を平滑化した後、整面ロールに付着したインキを除去す
ることを特徴とする請求項1に記載の厚膜パターンの印
刷方法。 - 【請求項8】 導電性粉体と焼成除去可能な有機成分を
少なくとも含有する導体インキを用いてガラス基板上に
オフセット印刷法により厚膜パターンを印刷するプラズ
マディスプレイパネルの電極パターンの印刷方法におい
て、印刷版として水無し版を用い、この印刷版に導体イ
ンキを充填した後、整面ロールで前記導体インキを充填
した印刷版の表面を適当なプレス圧でプレスし印刷版の
導体インキの充填面の凹凸を平滑化することを特徴とす
るプラズマディスプレイパネルの電極パターンの印刷方
法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002117441A JP2003311916A (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | 厚膜パターンの印刷方法及びプラズマディスプレイパネルの電極パターンの印刷方法 |
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