JP2002316487A - ブランケット及びそれを用いたオフセット印刷による微細電極パターンの形成方法 - Google Patents

ブランケット及びそれを用いたオフセット印刷による微細電極パターンの形成方法

Info

Publication number
JP2002316487A
JP2002316487A JP2001122152A JP2001122152A JP2002316487A JP 2002316487 A JP2002316487 A JP 2002316487A JP 2001122152 A JP2001122152 A JP 2001122152A JP 2001122152 A JP2001122152 A JP 2001122152A JP 2002316487 A JP2002316487 A JP 2002316487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber layer
printing
blanket
electrode pattern
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001122152A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kamiyoshiya
雅之 上美谷
Toshihiko Takeda
利彦 武田
Michio Ikuhara
道夫 生原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001122152A priority Critical patent/JP2002316487A/ja
Publication of JP2002316487A publication Critical patent/JP2002316487A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセット印刷により微細パターンを印刷す
るときの印刷方向に対して垂直なラインの解像度不良を
解消したブランケット並びに印刷方向に対して垂直なラ
インの解像度不良を解消したオフセット印刷による微細
電極パターンの形成方法を提供する。 【解決手段】 本発明のブランケットは20kgf/cm2
張力に対する伸び率が0.5%である高強度ゴム層及び
該高強度ゴム層を被覆する表面ゴム層を含む。微細電極
パターンのオフセット印刷による形成時に、前記ブラン
ケットを用いることにより印刷方向に対して垂直なライ
ンの解像度不良が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブランケット及び
それを用いたオフセット印刷による微細電極パターンの
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微細な電極パターンの形成方法と
して、ガラス基板上に導電性粉体を含有するパターン形
成用ペーストを用いてスクリーン印刷法やフォトリソグ
ラフィー法によりパターンを形成した後、焼成して電極
パターンを形成する方法がある。しかし、スクリーン印
刷法による電極パターンの形成には、スクリーン印刷版
を構成するメッシュ材料の伸びによる印刷精度の限界が
あり、また、形成したパターンにメッシュ目が生じたり
パターンの滲みが発生し、電極パターンのエッジ精度が
低いという問題がある。また、フォトリソグラフィー法
には、高精度の電極パターンの形成が可能であるもの
の、製造工程が複雑であり、材料ロスが多く、製造コス
トの低減に限界があった。
【0003】このため、工程が簡単で量産性を有するオ
フセット印刷法を用いることによって微細電極パターン
の形成の低コスト化が試みられている。このオフセット
印刷法では、導電性粉体を含有する導体インキを凹版或
いは平版の印刷版に供給し、印刷版上のインキパターン
をブランケットを介して電極被形成物に転移させ、その
後、焼成して有効成分を分解、揮発することにより電極
パターンが形成される。
【0004】オフセット印刷法は、スクリーン印刷法に
比べて精度の高い電極パターンの形成が可能であり、ま
た、フォトリソグラフィ法に比べてインキ使用量が少な
いという利点がある。更にフォトリソグラフィ法では、
焼成して形成された電極パターンの幅方向の断面形状は
矩形となり、例えば、プラズマディスプレイパネルの電
極パターンのように、その上から誘電体層を形成する場
合、電極のエッジが誘電体層を突き破って露出してしま
うことがおこる可能性があるのに対して、オフセット印
刷法で得られた電極パターンの幅方向の断面形状は蒲鉾
形なので、前記のような電極のエッジに起因するトラブ
ルはおこらない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらオフセッ
ト印刷により、ガラス基板上に約5〜20μm 程度の厚
盛り印刷を行うと、画線パターン、特に印刷方向に対し
て垂直なラインの解像度が悪くなる。これは、ブランケ
ット表面のゴム層が、ブランケットからガラス基板への
インキの転写時に特に印刷方向に対して平行な方向に、
大きく変形することに起因するものである。
【0006】本発明の目的は、オフセット印刷により微
細パターンを印刷するときの印刷方向に対して垂直なラ
インの解像度不良を解消したブランケット並びに導電性
粉体と焼成除去可能な有機成分を少なくとも含有する導
体インキを用いて基板上にオフセット印刷により微細電
極パターンを印刷した後に焼成する微細電極パターンの
形成方法において印刷方向に対して垂直なラインの解像
度不良を解消したオフセット印刷による微細パターンの
形成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、印刷方向に
対して垂直なラインの解像度不良は、ブランケット表面
のゴム層が、ブランケットから印刷対象物(ガラス基
板)へのインキ転移時に特に印刷方向に対して平行な方
向に大きく変形することに起因することに着目して研究
をし、表面ゴム層の下に高強度ゴム層を積層することに
より印刷方向に対して垂直なラインの解像度不良を解消
し得ることを見出し本発明を完成した。
【0008】請求項1に記載の発明は、印刷用ブランケ
ットに関する課題を解決するもので、印刷用ブランケッ
トが高強度ゴム層及び高強度ゴム層を被覆する表面ゴム
層を含み、高強度ゴム層の層厚に対し、表面ゴム層の層
厚が2/7以上、4/7以下であることを特徴とする。
【0009】本発明の印刷用ブランケットにおいて、高
強度ゴム層の層厚に対し、表面ゴム層の層厚が2/7よ
り小さいときは高強度ゴム層中のフィラーの凹凸によ
り、印刷物のエッジがシャープでない。一方、高強度ゴ
ム層の層厚に対し、表面ゴム層の層厚が4/7よりも大
きいときは表面ゴムの変形が大きくなり、解像度が悪く
なる。
【0010】本発明において、高強度ゴム層は表面ゴム
層よりも20kgf/cm2 の張力に対する伸び率が小さいこ
とが望ましい。高強度ゴム層の20kgf/cm2 の張力に対
する伸び率は、0.1〜0.5%であるのが望ましい。
0.1%より小さいときはブランケットシリンダーへの
追従性が悪くなり、印刷物のずれが発生し、0.5%を
越えるときは印刷方向に対して垂直なラインの解像度が
悪くなる。一方、表面ゴム層は1.0〜2.0%である
のが望ましい。1.0%より小さいときはブランケット
シリンダーへの追従性が悪くなり、印刷物のずれが発生
し、2.0%より大きいときは印刷方向に対して垂直な
ラインの解像度が著しく悪化する。
【0011】本発明のブランケットにおいて、高強度ゴ
ム層としてゴムからなる母材中にガラス繊維、炭素繊維
等を添加してなるものを適用し得る。このようにゴム母
材中にガラス繊維、炭素繊維等を添加することによりゴ
ム単独の場合20kgf/cm2 の張力に対する伸び率は1.
5%程度であるのを0.5%と大幅に小さくすることが
できる。
【0012】本発明のブランケットにおいて、表面ゴム
層は鏡面仕上げした鏡面ゴム層であるのが望ましい。
【0013】請求項8に記載の発明は、オフセット印刷
によるプラズマディスプレイパネルの電極パターンの形
成方法に関する課題を解決するもので、導電性粉体と焼
成除去可能な有機成分を少なくとも含有する導体インキ
を用いて基板上にオフセット印刷により微細パターンを
印刷した後に焼成する微細電極パターンの形成方法であ
って、前記オフセット印刷を高強度ゴム層及び高強度ゴ
ム層を被覆する表面ゴム層を含み、高強度ゴム層の層厚
に対し、表面ゴム層の層厚が2/7以上、4/7以下で
ある印刷用ブランケットを使用して行うことを特徴とす
る。
【0014】本発明の方法において、高強度ゴム層が2
0kgf/cm2 の張力に対する伸び率が小さいことが望まし
い。
【0015】また、本発明の方法において、高強度ゴム
層の20kgf/cm2 の張力に対する伸び率が、高強度ゴム
層0.1〜0.5%であり、表面ゴム層の20kgf/cm2
の張力に対する伸び率は1.0〜2.0%である印刷用
ブランケットを使用するのが望ましい。
【0016】また、本発明の方法において、高強度ゴム
層がゴムからなる母材中にガラス繊維、炭素繊維等を添
加してなるものである印刷用ブランケトを使用するのが
望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のブランケットの
一実施形態を示す略断面図である。図1に示すブランケ
ット1は、第1基布2/接着層3/第2基布4/クッシ
ョン層5/第3基布6からなる積層構造の基材上に高強
度ゴム層7及び表面ゴム層8を備える。
【0018】高強度ゴム層7はゴムにガラス繊維、炭素
繊維等を添加してゴム変形を抑えたものである。この高
強度ゴム層7としては20kgf/cm2 の張力に対する伸び
率が0.1〜0.5%であるのが好ましく、特に0.5
%の伸び率を示すものが好ましい。但しこの高強度ゴム
層7は繊維等の添加物を含むことにより、表面の凹凸が
激しく印刷物の形状に著しく影響を及ぼす。この表面平
滑性の悪さをカバーするためにその上に表面ゴム層8が
設けられている。
【0019】表面ゴム層8はニトリルブタジエンゴム
(NBR)、ブチルゴム、ウレタンゴム、エチレンプロ
プレンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、シリコン
ゴム等の材料の単独或いは2種以上の混合物からなるも
ので、20kgf/cm2 の張力に対する伸び率が1.0%〜
2.0%のものを適用することができる。表面ゴム層8
として、特に、高強度ゴム層7上に薄く鏡面仕上げし
た、表面光沢度50〜90°を有する鏡面ゴム層が望ま
しい。尚、この表面保護層はあまり厚くすると、最表面
のゴムのゴムの変形が発生するため、最適厚みは0.2
〜0.3mm程度である
【0020】また、表面ゴム層には、硬度調整、帯電防
止等を目的として、SiO2、Al2O3 、TiO2、ZrO2、CaO 、
MgO 、BaO 、カーボン、SnO2、ITO(インジウムチタ
ン酸化物)等の粉体を0.1〜10重量%の範囲で含有
させてもよい。更に、表面ゴム層へのゴミ付着を防止す
るために、表面ゴム層7に帯電防止剤を練り込んでもよ
い。
【0021】第1基布2、第2基布4、第3基布6につ
いては特に制限はなく、従来のブランケットの構成材料
として使用されている基布を使用することができる。ま
た、クッション層5は、スポンジ状の構造を有するもの
で、外部から表面ゴム層8に圧力が加わった時に、クッ
ション層5は、表面ゴム層8及び高強度ゴム層7を介し
て伝えられる圧力を受けて圧縮され、応力を吸収して表
面ゴム層8の変形を防止し、印刷パターンの寸法精度の
低下を防ぐ役目をもっている。
【0022】次に本発明の印刷用ブランケットを用いた
オフセット印刷による微細電極パターンの形成方法につ
いて説明する。
【0023】上記したような本発明のブランケットを使
用してガラス基板上に微細電極パターンをオフセット印
刷する場合の印刷版(平版、凹版)としては、シリコン
版、水無し版、樹脂版、金属版、ガラス版等を用いるこ
とができる。また、各印刷版に離型処理(シリコンコー
トやフッ素コート等)を施したものを用いてもよい。
尚、凹版の場合、版深は、1〜50μm 以下、好ましく
は2〜30μm の範囲とする。
【0024】本発明のブランケットを使用してオフセッ
ト印刷するときに用いるオフセット印刷機に関しては特
に制限はない。図2はオフセット印刷機の一例を示す平
面図であり、図3は図2に示すオフセット印刷機の側面
図である。図2及び図3に示すオフセット印刷機21
は、印刷定盤23と印刷版盤24が所定の間隔で配置さ
れ、2本のガイドレール25、25が平行に敷設された
基台22と、図示しない移動機構によりガイドレール2
5、25上を自在に移動可能な印刷ヘッド26を備えて
いる。
【0025】印刷ヘッド26には、昇降可能なブランケ
ットロール27と、第1のインキングロール群28が配
置されている。第1のインキングロール群28は、ロー
ルの回転軸方向に揺動する練りローラや、印刷版にイン
キを塗布するインキ付けロールにより構成される。ま
た、基台22には第2のインキングロール群29と、導
体インキを蓄えるインキブレード30が設けられてい
る。第2のインキングロール群29は、インキブレード
30からインキを出すインキ出しロール、ロールの回転
軸方向に揺動する練りローラにより構成される。
【0026】このオフセット印刷機21では、微細パタ
ーン被形成体31(図2に1点鎖線で示す)が印刷定盤
23上に載置され、印刷版32(図2に1点鎖線で示
す)が印刷版24に装着される。そして、印刷ヘッド2
6は、まず、ガイドレール25、25上を第2のインキ
ングロール群29上に移動する。ここで、第2のインキ
ングロール群29上にて練られて均一になったインキ
が、印刷ヘッド26の第一のインキングロール群28に
転移される。次に、印刷ヘッド26はガイドレール2
5、25上を印刷版盤24に向かって移動し、第1のイ
ンキングロール群28のインキ付けロールによって印刷
版32にインキを塗布する。その後、印刷ヘッド26は
ガイドレール25、25上を第2のインキングロール群
29側に戻り、再び、第2のインキングロール群29に
て練られて均一になったインキが、印刷ヘッド26の第
1のインキングロール群28に転移される。この間、ブ
ランケットロール27は印刷版32に接触しない位置に
上昇している。このインキ塗布動作は複数回行ってもよ
い。
【0027】次に、ブランケットロール27を印刷位置
に降下させた状態で印刷ヘッド26が印刷定盤23に向
かって移動する。そして、印刷ヘッド26が印刷定盤2
4を通過するときに、印刷版32の画線部上のインキが
ブランケットロール27に転移し、同時に、第1のイン
キングロール群28のインキ付けロールによって印刷版
32に新たにインキが塗布される。印刷ヘッド26は更
に印刷定盤23に向かって移動し、印刷定盤23に載置
された微細パターン被形成体(ガラス基板)31にブラ
ンケットロール27からインキが転写される。その後、
印刷ヘッド26は第2のインキングロール群29側に戻
る。
【0028】尚、印刷ヘッド26が第2のインキングロ
ール群29側に戻るときに、ブランケットロール27に
よって微細パターン被形成体31上に重ねて印刷しても
よい。また、印刷ヘッドが第2のインキングロール群2
9側に戻るときに、印刷版32からブランケットロール
27にインキを転移させながら戻り、再び印刷ヘッドが
印刷定盤23に向かって移動するときに、ブランケット
ロール27にインキを重ねて転移させてもよい。このよ
うにすることで、パターンを厚く印刷することができ、
また孔の発生を防止することができる。
【0029】次に、オフセット印刷によるプラズマディ
スプレイパネルの電極パターンの製造に係る実施例及び
比較例を挙げて本発明のオフセット印刷による微細電極
パターンの形成方法について更に詳細に説明する。
【0030】(実施例1〜3)(i) 図1に示すような積
層構造を有し、但し0.35mmの高強度ゴム層+0.1
0mmの鏡面ゴム層を含むブランケット、(ii)図1に示す
ような積層構造を有し、但し0.35mmの高強度ゴム層
+0.20mmの鏡面ゴム層を含むブランケット、及び(i
ii) 図1に示すような積層構造を有し、但し0.35mm
の高強度ゴム層+0.20mmの鏡面ゴム層を含むブラン
ケットを用意した。高強度ゴム層はゴムに炭素繊維を添
加して強度を高め20kgf/cm2 の張力に対して0.5%
の伸び率を示すようにしたものである。また鏡面ゴム層
はポリエステルフィルム上に形成したNBR層を高強度
ゴム層に熱圧着した後にポリエステルフィルムを剥離除
去して形成したものである。
【0031】次に、下記組成の導体インキを調整した。 導体インキの組成 ・銀粉体 … 77.5重量部 (タップ密度4.5g/cm3 、比表面積2.4m2、 平均粒径0.3μm ) ・ガラスフリット(Bi2O3 系ガラス(無アルカリ))… 2.5重量部 (熱膨張係数81×10-7/℃、ガラス転移温度460℃ 軟化点525℃、平均粒径0.9μm ) ・樹脂(日本油脂(株) マリアリムA4B-0851) … 20 重量部 (アリルアルコールと無水マレイン酸、スチレンの共重合体) ・酸化抑制剤(ハイドロキノン(純正化学(株)製)… 0.5重量部
【0032】次に図2及び図3に示すようなオフセット
印刷機((株)紅羊社製作所製 エクターLCD印刷
機)のブランケットロールに上記のブランケット(i) 、
(ii)、(iii) を装着し、調製した導体インキを用いてガ
ラス基板(ソーダガラス、350mm×450mm、厚さ
2.1mm)に下記の印刷条件で、印刷方向に対して平行
な複数のライン、印刷方向に対して60°に傾斜した複
数のライン、印刷方向に対して垂直な方向の複数のライ
ンの3種のパターンの印刷を行い、その後、焼成(58
0℃に10分間保持)を行って電極パターンを形成し
た。
【0033】印刷条件 印刷速度 :500mm/秒 印圧 :0.1mm(印刷版上、基板上ともに) 印刷回数 :2回 使用版数 :東レ(株)製水無し版(DG−2)、
(画線部の幅50μm ) 上記した上記のブランケット(i)、(ii)、(iii) を用い
て得た上記の3種のパターンを印刷後に解像性を測定
し、印刷形状について目視による評価を行った。結果は
表1に示す。
【0034】(比較例1〜3)(iv)従来品(厚さ0.4
mmのゴムブランケット、藤倉ゴム工業(株)製)(v)図
1に示すような積層構造を有し、基材上に3.5mmの高
強度ゴム層のみが積層されたブランケット、(vi)図1に
示すような積層構造を有し、但し0.35mmの高強度ゴ
ム層+0.03mmの鏡面ゴム層を含むブランケットを用
意した。
【0035】次に、上記の各ブランケットを使用し、実
施例1〜3において用いたのと同様な導体インキとオフ
セット印刷機を用いて電極パターンを形成した。印刷条
件及び焼成条件は実施例1〜3と同様にした。結果は表
1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1に関しては、印刷方向に対して垂
直なラインの解像性は30μm が確保された。しかし目
視による印刷形状の検査の結果はやや劣るところが見ら
れたが概ね良好であった(総合評価:○)。実施例2に
関しては、印刷方向に対して垂直なラインの解像性は3
0μm が確保され、また目視による印刷形状の検査の結
果は良好であった(総合評価:○)。実施例3に関して
は、印刷方向に対して垂直なラインの解像性は40μと
実施例1、2に比べて低下した。しかし目視による印刷
形状の検査の結果は良好であった(総合評価:△)。
【0038】従来のゴムブランケットを用いた比較例1
に関しては、印刷方向に対して垂直なラインの解像性
100μm と低い値しか得られなかった(総合評価:
×)。また高強度ゴムのみしか含まないブランケットを
用いた比較例2に関しては、印刷方向に対して垂直なラ
インの解像性は30μm が確保されたものの高強度ゴム
層の表面の凹凸に起因して、目視による印刷形状の検査
の結果は極めて悪いものであった(総合評価:×)。ま
た0.03mmと薄い鏡面ゴムを含むブランケットを用い
た比較例3においては、印刷方向に対して垂直なライン
の解像性は30μm が確保されたものの高強度ゴム層の
表面の凹凸が鏡面ゴム層に現れたことに起因して、目視
による印刷形状の検査の結果は極めて悪いものであった
(総合評価:×)。
【0039】実施1乃至3及び比較例1〜3から高強度
ゴム層及び高強度ゴム層を被覆する表面ゴム層を含み、
高強度ゴム層の層厚に対し、表面ゴム層の層厚が2/7
以上、4/7以下であるとき印刷方向に対して垂直なラ
インの解像性は良好であることが分かった。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のブラ
ンケットは高強度ゴム層及び高強度ゴム層を被覆する表
面ゴム層を含み、高強度ゴム層の層厚に対し、表面ゴム
層の層厚が2/7以上、4/7以下であるものであり、
このブランケットを用いてオフセット印刷をすることに
より印刷方向に対して垂直な方向のラインに関して高い
解像性を得ることができる。
【0041】また本発明のオフセット印刷による微細電
極パターンの形成方法によれば、導電性粉体と焼成除去
可能な有機成分を少なくとも含有する導体インキを用い
て基板上にオフセット印刷により微細電極パターンを厚
盛り印刷した後に焼成する微細電極パターンの形成方法
における印刷方向に対して垂直なラインの解像度不良を
解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブランケットの断面図である。
【図2】本発明のブランケットを使用するオフセット印
刷機の一例の平面図である。
【図3】図2に示すオフセット印刷機の側面図である。
【符号の説明】
1 ブランケット 2,4,6 基布 3 接着層 5 クッション 7 高強度ゴム 8 表面ゴム層 21 平版オフセット印刷機 23 印刷定盤 24 印刷版盤 25 ガイドレール 26 印刷ヘッド 27 ブランケット 28 第1のインキングロール 29 第2のインキングロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/04 C08K 7/04 C08L 21/00 C08L 21/00 // B41F 3/20 B41F 3/20 C (72)発明者 生原 道夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H113 AA01 AA05 BA05 BB09 BC12 CA17 DA03 DA14 DA46 EA07 EA24 2H114 CA03 CA04 CA10 DA03 DA14 DA76 EA08 FA02 FA06 4F100 AD11A AG00A AN00A AN00B BA02 BA25B CA21H CA23A CC00 DG01A DH00A EJ162 EJ422 GB90 HB31 JK01A JK08A JK08B JK15B YY00A YY00B 4J002 AC071 AC091 BB151 BB181 BD121 CK021 CP031 DA016 DL006 FA046

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度ゴム層及び高強度ゴム層を被覆す
    る表面ゴム層を含み、高強度ゴム層の層厚に対し、表面
    ゴム層の層厚が2/7以上、4/7以下であることを特
    徴とする印刷用ブランケット。
  2. 【請求項2】 高強度ゴム層が表面ゴム層よりも20kg
    f/cm2 の張力に対する伸び率が小さいことを特徴とする
    請求項1に記載の印刷用ブランケット。
  3. 【請求項3】 20kgf/cm2 の張力に対する伸び率が、
    高強度ゴム層は0.1〜0.5%であり、表面ゴム層は
    1.0〜2.0%であることを特徴とする請求項2に記
    載の印刷用ブランケット。
  4. 【請求項4】 高強度ゴム層がゴムからなる母材中にガ
    ラス繊維、炭素繊維等を添加してなるものであることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の印刷用
    ブランケット。
  5. 【請求項5】 表面ゴム層が鏡面仕上げした鏡面ゴム層
    であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に
    記載の印刷用ブランケット。
  6. 【請求項6】 導電性粉体と焼成除去可能な有機成分を
    少なくとも含有する導体インキを用いて基板上にオフセ
    ット印刷により微細パターンを印刷した後に焼成する微
    細電極パターンの形成方法であって、前記オフセット印
    刷を高強度ゴム層及び高強度ゴム層を被覆する表面ゴム
    層を含み、高強度ゴム層の層厚に対し、表面ゴム層の層
    厚が2/7以上、4/7以下である印刷用ブランケット
    を使用して行うことを特徴とするオフセット印刷による
    微細電極パターンの形成方法。
  7. 【請求項7】 高強度ゴム層が表面ゴム層よりも20kg
    f/cm2 の張力に対する伸び率が小さい印刷用ブランケッ
    トを使用することを特徴とする請求項6に記載のオフセ
    ット印刷による微細電極パターンの形成方法。
  8. 【請求項8】 高強度ゴム層の20kgf/cm2 の張力に対
    する伸び率が、高強度ゴム層0.1〜0.5%であり、
    表面ゴム層の20kgf/cm2 の張力に対する伸び率が1.
    0〜2.0%である印刷用ブランケットを使用すること
    を特徴とする請求項7に記載のオフセット印刷による微
    細電極パターンの形成方法。
  9. 【請求項9】 高強度ゴム層がゴムからなる母材中にガ
    ラス繊維、炭素繊維等を添加してなるものである印刷用
    ブランケットを使用することを特徴とする請求項6乃至
    8の何れか一項に記載のオフセット印刷による微細電極
    パターンの形成方法。
JP2001122152A 2001-04-20 2001-04-20 ブランケット及びそれを用いたオフセット印刷による微細電極パターンの形成方法 Pending JP2002316487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001122152A JP2002316487A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 ブランケット及びそれを用いたオフセット印刷による微細電極パターンの形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001122152A JP2002316487A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 ブランケット及びそれを用いたオフセット印刷による微細電極パターンの形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002316487A true JP2002316487A (ja) 2002-10-29

Family

ID=18971911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001122152A Pending JP2002316487A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 ブランケット及びそれを用いたオフセット印刷による微細電極パターンの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002316487A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101241500B1 (ko) 2010-03-19 2013-03-11 주식회사 엘지화학 오프셋 인쇄용 블랭킷 및 이의 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101241500B1 (ko) 2010-03-19 2013-03-11 주식회사 엘지화학 오프셋 인쇄용 블랭킷 및 이의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6995031B2 (en) Electrode substrate of plasma display panel and method for making the same
JP4828269B2 (ja) 導電パターンの製造方法
WO2017209266A1 (ja) 導電性パターン印刷用組成物及び導電性パターンを有する基板の製造方法
JP2001234106A (ja) 導体インキ
JP2002316487A (ja) ブランケット及びそれを用いたオフセット印刷による微細電極パターンの形成方法
JP3920944B2 (ja) パターン形成用ペーストおよびパターン形成方法
JP2002289039A (ja) 光硬化型導体インキ、電極形成方法及び電極パターン
JP2000158633A (ja) 溶媒吸収機構ならびにオフセット印刷装置および方法
JP2001260563A (ja) ブランケット
JP2005149987A (ja) プラズマディスプレイパネル用前面電極およびその製造方法
JP2002292824A (ja) オフセット印刷法による大面積パターンの印刷方法
JP2006240115A (ja) 印刷用ブランケット
JP2004335226A (ja) プラズマディスプレイパネル用前面電極およびその製造方法
JP2003311916A (ja) 厚膜パターンの印刷方法及びプラズマディスプレイパネルの電極パターンの印刷方法
WO2010134120A1 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2000117938A (ja) スクリーン印刷機
JP2001110322A (ja) プラズマディスプレイパネルの電極、プラズマディスプレイパネルの電極パターン形成装置および電極パターン形成方法
JP2002356048A (ja) 電極パターンの形成方法
JP2002316404A (ja) 電極パターンの形成方法及びその方法に用いるオフセット印刷機
JP2002337473A (ja) ブランケットおよびその製造方法
JP2003019853A (ja) オフセット印刷法による電極パターンの印刷方法及び印刷機
JP2000141594A (ja) オフセット印刷装置および方法
JP2002292987A (ja) オフセット印刷法による大面積パターンの印刷方法
JP2002361998A (ja) 電極パターンの印刷方法
JP2010264632A (ja) オフセット印刷方法および電磁波シールドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071102

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080516