JP2003311057A - ボタン穴ミシン - Google Patents
ボタン穴ミシンInfo
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Abstract
少なくとも一つの加工品クランプをできるだけ簡単な構
成とする。 【解決手段】 ボタン穴ミシンは加工品クランプ(13b)
を備えて成り、このクランプは広がり幅の初期位置から
広がり幅の長さだけ広がり幅の最終位置に変位するため
の変位駆動部(28b)を有する。加工品クランプ(13b)は加
工品(35)の収容のための支持板(11b)と該支持板(11b)上
に取り付けられたクランプ板(5)とを備えている。クラ
ンプ板(15b)の作動のためのクランプ駆動部(28b)が支持
板(11b)上に支持されている。
Description
上位概念(所謂プレアンブル部分)に係るボタン穴ミシ
ンに関する。
ミシンが記載されている。このボタン穴ミシンは、x及
びy駆動部としての2つのステッパーモータにより縫い
平面上を変位できるx−yテーブルを有する。2つの加
工品クランプがx−yテーブル上に配置され、加工品を
その上に保持する。空気圧シリンダにより、加工品クラ
ンプは、x−y平面により形成された縫い平面上をx方
向に中心平面に対し鏡像対称に変位できる。両方の空気
圧シリンダは、制御ユニットに記憶される制御指令によ
り作動できる。x−yテーブルの各側に設けられている
のは止めねじであり、この止めねじにより、広がり幅の
修正できない内側初期位置から広がり幅の最終位置まで
各加工品クランプの広がり幅の長さを設定することがで
きる。
ラクション・マニュアル折込印刷物第02293433
16号
堅くクランプされた加工品を引き伸ばして広げ、ぴんと
張られた平坦な位置にすることができる。このようにし
て、高い品質のボタン穴を作ることができる。最初にボ
タン穴を切りこみ、それからかがり縫う場合に、すなわ
ちいわゆる試験準備方式で働くミシンでは、加工品を引
き伸ばすことにより針のために充分な場所がつくられ
る。各加工品クランプの変位は1.0mmの範囲にある
ので、クランプを2.0mmの広がり幅の長さだけ引き
離すことができる。広がり幅の長さは、加工品の構造、
すなわち材料、厚さなどのようなもの、かがり縫いのた
めに使用される糸の種類、糸の引き締め、針寸法、ささ
べり糸の起こり得る使用及び別のパラメータのような種
々のかがり縫いのパラメータに依存している。
をかなり堅く作らなければならず、そうでないと生じる
挟持力によってよじれることになる点にある。かなりの
摩擦力が広がり時に生じ、これを広がり動作の実行のた
め変位駆動部で克服しなければならない。
的タイプのボタン穴ミシンを改良して、少なくとも一つ
の加工品クランプをできるだけ簡単な構成とすることに
ある。
は請求項1に記載された特徴事項の構成により達成され
る。本発明に係る構成によって、少なくとも変位可能な
加工品クランプによって、x-yテーブル上の加工品ク
ランプのガイドに力を伝えないことが保証される。広が
りのため加工品クランプの変位に抗し得る摩擦力が、加
工品クランプの位置を定める際に引き起こされない。加
工品が挟持される際に起こる力は加工品クランプ自体に
とどまる。これは広がりジョブの俊敏さと正確さにとっ
て有利に作用する。広がり装置構造全体の軽量化が可能
で、材料消費を減らすことになる。
になろう。本発明の細部は、図面と関連した3つの典型
的な実施の形態の以下の記載から明らかになろう。
ミシンはC形をしていて、頂部アーム1と、ケーシング
の形態の底部床板2と、これらの2つを結合するほぼ垂
直な支柱3とを有する。アーム軸4が通例アーム1内に
存在する。このアーム軸4は、図8に概略的にしか描か
れていないモータ5により駆動可能である。針7を有す
る上下に変位可能な針棒6の作用とそのためのジョギン
グ駆動は、アーム軸4から得られるのが通例である。
な等位の方向に、すなわちx方向とy方向に移動可能な
クロススライドであるx−yテーブル8である。x−y
テーブル8は、例えば特許文献4(特許文献5に対応す
る)から公知の慣用の構成である。x−yテーブル8の
作用は図8にのみ大体の輪郭で描かれた駆動部により、
すなわち、x駆動部9とy駆動部10により行われる
が、これらは電気的位置決めモータであり、好ましくは
ステッパーモータ、又は制御可能な直流モータである。
明細書
−yテーブル8に配置されている。左側の区分支持板1
1a(y方向で見て)がx−yテーブル8に位置決め装
置12,12′により固定されている。位置決め装置1
2,12′は区分支持板11aの凹部により且つx−y
テーブル8に堅く取り付けられたピンにより形成されて
いる。区分支持板11aはx−yテーブル8に対して変
位できない。右側の区分支持板11b(y方向に見て)
はx−yテーブル8上にx方向に変位可能に支持されて
いる。区分支持板11a、11bの上面は接合x−y平
面上にある。
れているのは加工品クランプ13aと13bであり、こ
の加工品クランプはそれぞれの区分支持板11aと11
bに取り付けられている区分支承板14aと14bを有
し、この各区分支承板にはクランプ板15aと15bが
割り当てられている。クランプ板15a,15bは複合
アーム支承レバー16a、16bに取り付けられてい
る。
駆動兼支承ハウジング18a、18bに回動軸受17
a、17bにより支持されている。ハウジング18a、
18bは支持板11bの下側にねじ19により堅く固定
され、両構成要素の接触領域は液状シーラント(図示省
略)により圧縮空気を通さないように互いに堅く取り付
けられている。加工品クランプ13bについては以下に
詳細に述べる。
持板11bにより上方で閉鎖された連続的な円筒状室2
0を有し、この円筒状室にはピストン21が密封状態で
上下に往復運動するように配置されている。このピスト
ン21は円筒状室20から下方へ突出するピストンロッ
ド22を有し且つヒンジ23により支承レバー16bの
対応する端部24に関着されている。圧縮空気導管25
がハウジング18bに円筒状室20の近くに形成され且
つハウジング18bの上側で円筒状室20に溢流導管2
6により連結されている。ハウジング18bの下側で、
圧縮空気ライン27が圧縮空気導管25に開口し、圧縮
空気ライン27は電磁的に作動される3/2ポート方向
制御弁28′、いわゆるソレノイド弁に連結されてい
る。前記の一方の側で空気圧で作用されるピストン・シ
リンダユニットの形態の上記のユニットはクランプ駆動
部28bを構成する。
縮空気導管25のそばに、そこに配置してある予め負荷
された引張りばね30が設けられており、このばねはハ
ウジング18bの上側に引き止めピン31により且つ支
承レバー16にもう1本の引き止めピン32により所定
の位置に固定されている。予め負荷された引張りばね3
0により、回動支承部17bとヒンジ23の間の底部レ
バー部分33が上方へクランプ駆動部28bに向かって
引っ張られるので、支承レバー16bの頂部レバー部分
34が上方へ回動し、すなわちクランプ板15bが支持
板11bから持ち上げられる。しかしながら、圧縮空気
がピストン21の上の室20の中へ圧縮空気ライン2
7、圧縮空気導管25及び溢流導管26を介し流入すれ
ば、ピストン21が底部レバー部分33と共に、引張り
ばね30の力に抗して下方へ変位するので、頂部レバー
部分34とクランプ板15bが支持板11bに向かって
回動し、それによって加工品35をクランプするだろ
う。
して、ハウジング18bに当接するようにすると、クラ
ンプ板15bが支承板14bから持ち上げられる長さを
調節するのに役立つ。
と支持板11bの間に配置することにより、加工品クラ
ンプ13b内で作用する力がクランプ13b内に保たれ
且つx−yテーブル8に作用しないことが確保される。
他の支持板11aと加工品クランプ13aも同様な方法
で具体化する。
は中心板37に対し対称であるので、支承板14a、1
4bの対向縁38a,38bがそれらの間に例えば6ミ
リメートルの間隔zを有する。この平面37には、ボタ
ン穴40の切込みのための固定ナイフ39がミシンの床
板2に配置されている。このナイフ39は切込み装置4
1の部分であり、この切込み装置もまた、アーム1の底
部側で上下に往復運動する切込み駆動部43により移動
できるアンビル42を有する。
成は図6,7から明らかになろう。区分支持板11bは
直接x−yテーブル8上を変位可能に案内される。空気
圧作動の変位駆動部44が支持板11bの下のx−yテ
ーブル8に固定されている。この変位駆動部44は、移
送動作を区分支持板11bに与えるレバー配置45と連
結されている。この目的のために、両方とも両腕レバー
である第一レバー46と第二レバー47が、x−yテー
ブルに形成された支承部48にそれらの中心部分により
回動可能に収容されている。レバー46,47は互いに
向き合うそれらの端部で互いに重なり合う。これらの端
部は、レバー46,47の長さ方向に延びるU形の凹部
を有する(図6)。これは、ボルト49が貫通する場合
である。ボルト49は、レバー46,47の主方向に垂
直な駆動部44に設けられている。ボルト49は駆動部
44のピストンロッド50に取り付けられ、ピストンロ
ッド50は駆動部44のピストン51に接合されてい
る。ピストン51は駆動部44のケーシング53の内側
空間52に変位可能に配置されている。電気機械的に作
用される3/2ポート方向制御弁44′が位置する圧縮
空気供給ライン54が空間52に開口している。
の端部には、ピン55が設けられており、一方のピン5
5は長方形の孔56の中に到達し且つ他方のピン55は
区分支持板11bの円形孔′の中に達している。x−y
テーブル8と連結されている予め負荷された引張りばね
57が第二レバー47の、ピン55に隣接する端部に作
用している。
ると、ボルト49及びこれと連結されたレバー46,4
7の2つの端部がx方向と反対方向に変位し、その結果
として区分支持板11bが引っ張りばね57の予負荷に
抗してx方向に移動する。変位駆動部44の圧力を除く
と、区分支持板11bが引張りばね57によりx方向と
反対方向に戻される。
は、調節ストッパーとしての第一の止めねじ58であ
り、それによってx方向における区分支持板11bの第
一の停止位置を限定し且つ設定する。第二の止めねじ5
9がx方向におけるピストン51の戻り路を限定する、
変位駆動部44の調節ストッパーとして設けられてお
り、このストッパーはx方向と反対方向に区分支持板1
1の第二の停止位置を再び限定する。2つの止めねじ5
8,59は停止位置を限定するために、したがって区分
支持板11bの変位長さを限定するために用いられる。
−yテーブル8上に取り付けるには、一方の側で鼻部6
0bと下から係合させると共に、引張りばね57に隣接
する側で永久磁石61により保持すればよい。区分支持
板11aも同様に鼻部60a及び対応する永久磁石によ
りx−yテーブル8に保持する。
おり、これを用いてx駆動部9、y駆動部10、変位駆
動部44のための弁44′、アーム軸4の駆動モータ
5、クランプ駆動部28a、28b及び切込み駆動部4
3をトリガーする。制御ユニット62はメモリーユニッ
ト63を有する。キーボード65とディスプレイ66を
有する操作ユニット64が制御ユニット62に割り当て
られている。
ン穴縫い目67に関してメモリーユニット63に記憶さ
れる。距離zについて値の範囲が記憶される。それら
は、区分支持板11bが取るべき広がり幅の最終位置に
割り当てられる。
ル8を、メモリーユニット63に記憶されたデータにし
たがって、ステッパーモータの形態の駆動部9,10に
よりゼロ位置へ移動させる。ゼロ位置では、中心平面3
7が針7をその垂直中心位置に収めている。この形式の
ゼロ位置決めは縫製制御技術では通例の実施でありさら
なる説明は必要でない。操作ユニット34の相応する作
用により、作業者はボタン穴縫い目67を有する一定の
形式のボタン穴40を選択する。
に調節作業をする。この目的のために、キーボード65
の一定のキーを操作ユニット64で操作して、区分支持
板11bを交互に第一の又は第二の停止位置へ移動させ
る。したがって、それぞれ無負荷にされた止めねじ58
又は59を調節することができる。この作業は、距離z
の所定の値をスライドゲージの助けにより支承板14
a、14bの縁38a、38bで測定できるまで繰り返
す。
bを位置決めする変位駆動部44へ所定の広がり幅デー
タを移送する作業が伴う。逆の場合でも、メモリーユニ
ット63に、広がり幅のデータ、すなわち経験的に定め
られた、区分支持板11bの停止位置のための値を記憶
することもできる。
ーを作用させ、変位駆動部44をトリガーさせることに
より、区分支持板11bと加工品クランプ13bを初期
の広がり幅位置へ移動させる。初期の広がり幅位置で
は、クランプ板15a、15bの区分開口68a、68
bを区画する縦縁38a、38bが間隔zに対応する相
互の間隔aを有し、この間隔aは、ボタン穴縫い目67
の全ひろがり広がり幅bに、ボタン穴縫い目67と各隣
接する縦縁38a及び38bとの間の例えば0.5mm
の間隔cをプラスしたものに一致する。
a、13bを操作ユニット64を介し又は記憶された縫
製プログラムにしたがって自動的に解放する。それか
ら、作業者は加工品35を支承板14a、14bに配置
し且つ一直線に合わせる。引き続き、クランプ駆動部2
8a、28bの作用のために弁28′を相応してトリガ
ーして加工品クランプ13a、13bを閉鎖することに
より、加工品35を両方の加工品クランプ13a、13
bによりクランプする。その後、区分支持板11bを加
工品クランプ13bと共に、設定停止位置から結果とし
て生ずる広がり幅dの長さだけx方向に変位させる作業
が、制御ユニット62によりトリガーされる変位駆動部
44により完全に自動的に行われる。同時に又はすぐ後
で、x−yテーブル8を逆方向に長さd/2だけ移動さ
せることにより、2つの支承板14a、14bが再び中
心平面37に鏡像対称で支承板の広がり幅の最終位置に
ある。その結果、区分開口68a、68bが再び中心平
面37に対し鏡像対称である。クランプされ且つ広げら
れた加工品35が、針6の下に、縫製作業の実施のため
に正確に限定された位置に位置決めされる。図9の実線
はクランプ板15bの初期位置を示し且つ破線は区分支
持板11bを広がり幅dの長さだけ変位させた後の広が
り幅の位置を示すが、広がり幅d/2の長さの半分だけ
だけx−yテーブル8を逆転させることによる補償の前
の広がり幅の位置を示す。ナイフ39によるボタン穴4
0の切込み作業はボタン穴40のかがり縫い作業の前か
又は後で行ってもよい。図10に見られるように、ボタ
ン穴縫い目67は針棒6の相応する針ジョギング駆動に
より作られた慣用の平らなステッチ縫い目である。ステ
イステッチ(図示省略)は、ボタン穴アイ70と反対側
であるボタン穴縫い目67の端部に追加して縫うことが
できる。
めの代替の実施態様を示している。この場合、支持板1
1bを担持する担持板72はボール軸受ガイド71によ
って変位可能に支持されている。担持板72は部分支持
板11bと共に、ステッパーモータの形態をした変位駆
動部73によってx方向に変位可能である。この駆動部
73はx−yテーブル8に取り付けられ、そのシャフト
74に取り付けられたカム75及び当該カム75と協働
する支点摺動連結部76を会して担持板72に作用し、
その結果、x方向での担持板72の最大変位が可能で、
これはカム75の偏心の2倍に対応する。変位長さは約
2mmの範囲にある。広がり動作は上記したように行わ
れ、広がり幅長さdはメモリーユニット63に記憶され
たデータによって制御される。
ルの部分平面図である。
る。
断面図である。
る。
断面である。
トまでの回路のつながりを含めたボタン穴ミシンの部分
の斜視図である。
ンの部分の平面図である。
である。
の実施態様の部分的に開いた詳細図である。
Iでの部分の平面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 アーム軸(4)を介し駆動可能な針
(7)と、 x駆動部(9)によりx方向に且つy駆動部(10)に
よりy方向に変位可能なx−yテーブル(8)とを備え
て成るボタン穴ミシンにして、 前記x−yテーブルは互いに変位可能に取り付けられた
第一と第二の加工品クランプ(13a,13b)を支持
し、且つ前記x−yテーブルは前記加工品クランプ(1
3a,13b)を広がり幅の初期位置から広がり幅の長
さ(d)だけ広がり幅の最終位置へ互いに対して変位さ
せるための空気圧作動式変位駆動部(44,73)を有
するようになったボタン穴ミシンにおいて、 少なくとも第一の加工品クランプ(13b)が加工品
(35)の収容のための支持板(11b)と、該支持板
(11b)上に取り付けられたクランプ板(15b)と
を備えて成り、 クランプ板(15b)の作動のためのクランプ駆動部
(28b)が支持板(11b)上に支承されていること
を特徴とするボタン穴ミシン。 - 【請求項2】 クランプ駆動部(28b)が空気圧作動
式のピストンシリンダ駆動部であることを特徴とする、
請求項1に記載のボタン穴ミシン。 - 【請求項3】 クランプ駆動部(28b)が、支持板
(11b)上に取り付けられ円筒状室(20)を有した
駆動ハウジング(18b)を備えて成り、その円筒状室
内で、支承レバー(16b)につながったピストン(2
1)が変位可能に配され、支承レバー(16b)はクラ
ンプ板(15b)を支持していることを特徴とする、請
求項2に記載のボタン穴ミシン。 - 【請求項4】 クランプ駆動部(28b)は一方に作動
するピストンシリンダ駆動部であることを特徴とする、
請求項2に記載のボタン穴ミシン。
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