JP2003310030A - 結球野菜収穫機 - Google Patents

結球野菜収穫機

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JP2003310030A
JP2003310030A JP2002124331A JP2002124331A JP2003310030A JP 2003310030 A JP2003310030 A JP 2003310030A JP 2002124331 A JP2002124331 A JP 2002124331A JP 2002124331 A JP2002124331 A JP 2002124331A JP 2003310030 A JP2003310030 A JP 2003310030A
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JP
Japan
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rhizome
conveying
headed
cutting
vegetable
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Application number
JP2002124331A
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English (en)
Inventor
Shinichi Takahashi
慎一 高橋
Terumasa Miki
輝正 三木
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結球野菜を収穫するときに結球野菜から分離
された根茎部が圃場に排出されないものとなす。 【解決手段】 結球野菜を引抜いて後方送りする引抜処
理装置10と、根茎部を切断する切断装置20と、結球
部を挟持して後方へ搬送する結球部挟持搬送装置11と
を備えた結球野菜収穫機において、前記切断装置20で
切り離されて落下する根茎部を受け入れるための根茎部
収容容器111を設けた構成となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャベツ等の結球野
菜を収穫するための結球野菜収穫機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、結球野菜を引抜き、根茎部を
切断装置により切断して、結球部を後方へ搬送して調製
後にコンテナ等に収納するようにした結球野菜収穫機は
存在している。この種の収穫機では、根茎部は結球部か
ら切り離されると直ちに圃場の地面上に落下されるよう
に処理されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように根茎部が
圃場の地面上に落下されると、それが収穫後の圃場の耕
耘作業を困難となしたり連作障害の要因をなすことがあ
る。本発明は、このような問題を解決し得るものとした
結球野菜収穫機を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る結球野菜収穫機では、請求項1に記載
したように、結球野菜を引抜いて後方送りする引抜処理
装置と、根茎部を切断する切断装置と、結球部を挟持し
て後方へ搬送する結球部挟持搬送装置とを備えた結球野
菜収穫機において、前記切断装置で切り離された根茎部
を受け入れるための根茎部収容容器を設けた構成とな
す。これによれば、結球部から切り離された根茎部が前
記根茎部収容容器に収容されて圃場の地面上に落下しな
いものとなる。
【0005】さらに詳細には、請求項2に記載したよう
に、結球野菜の結球部の下面と地面との間に進入してそ
の根茎部を挟むように掻き込んで結球野菜を持ち上げる
掻込ホイールと、該掻込ホイールが掻き込んだ根茎部を
後方へ挟持搬送する根茎部挟持搬送装置とを具備した引
抜処理装置と、前記根茎部挟持搬送装置による前記根茎
部の搬送過程で前記結球部を挟持して後方へ搬送する結
球部挟持搬送装置と、これら根茎部挟持搬送装置及び結
球部挟持搬送装置の双方による結球野菜の搬送過程でそ
の根茎部を切断する切断装置とを備えた結球野菜収穫機
において、前記切断装置の切断刃よりも搬送下手箇所
に、前記切断刃で切り離されて落下する根茎部を受け入
れるための根茎部収容容器を設けた構成となす。
【0006】これによれば、前記根茎部挟持搬送装置及
び前記結球部挟持搬送装置の双方による結球野菜の搬送
過程でその根茎部が切断されるため、該根茎部の切断時
における結球野菜の姿勢が適正に保持され、該根茎部は
的確に切断されて結球部から確実に分離される。従って
各結球野菜の根茎部は前記切断刃で切断された後、正確
に落下し、前記根茎部収容容器内に到達し、地面上への
落下を阻止されるものとなる。
【0007】上記発明は次のように具体化するのであっ
て、即ち、請求項3に記載したように、前記引抜処理装
置が切断装置の切断刃で切断された根茎部を該切断刃の
存在範囲よりも後方まで搬送した後に解放して落下させ
るように作動する構成となす。これによれば、根茎部が
前記切断刃で切断された後、前記切断刃の回転力の影響
を受けることなく特定位置まで搬送され、確実に前記根
茎部収容容器内の特定位置に落下するものとなる。
【0008】さらに請求項4に記載したように、前記根
茎部収容容器を切断装置の下方位置と、機体を支持した
走行クローラの前端位置との間に位置させた構成とな
す。これによれば、根茎部収容容器がスペースの確保し
易い箇所に位置し、また機体横方向きの出し入れが行い
易くなり、また前記結球部挟持搬送装置による結球部の
後方向き直線搬送を妨げないものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
の図面を用いて説明する。図1は本発明の結球野菜収穫
機の全体側面図、図2は前記結球野菜収穫機の全体平面
図、図3は前記結球野菜収穫機の正面図、図4は前記結
球野菜収穫機の搬送装置を示す平面図、図5は前記結球
野菜収穫機の引抜処理装置の平面図、図6は前記結球野
菜収穫機の引抜処理装置の側面図、図7は図6のx−x
部を示す断面図、図8は前記結球野菜収穫機の動力伝動
系を示すスケルトン図、図9は前記引抜処理装置及び前
記搬送装置への駆動部を示す平面図、図10〜図13は
前記結球野菜収穫機の切断装置を示す図、図14は前記
結球野菜収穫機の掻込ホイールを示す側断面図、図15
は前記結球野菜収穫機の収穫作業部の昇降駆動手段及び
緩衝装置を示す側面図である。
【0010】先ず、本発明の結球野菜収穫機の全体構成
を図1、図2、図4等を用いて説明する。結球野菜収穫
機1は、機体2の下方に左右一対の走行クローラ3a、
3bを装着した走行装置3を配置し、進行方向に向かっ
て走行装置3の右側の走行クローラ3bの上方よりも内
側上に運転部4を設け、該運転部4は操縦コラム4aと
サイドコラム4bと運転席4cとで主なる構成をなし、
運転席4cの下方にはエンジン5(図8参照)が配置さ
れている。
【0011】該操縦コラム4a上には主変速を行うHS
Tレバー90、左右の機体進行方向の旋回と収穫作業部
9を昇降する旋回昇降レバー91、作業者が走行運転時
に掴むハンドル92が配置され、該操縦コラム4aの側
部には駐車ブレーキレパー94が配置されている。ま
た、サイドコラム4b上には作業クラッチレバー95、
アクセルレバー96、副変速レバー97が配置されてい
る(図2参照)。
【0012】また、図1、図2に示すように、機体2の
後部(排出搬送部30の後端)には補助作業者が操作す
る第1横搬送コンベヤ32への動力伝達をON・OFF
させるためのクラッチレバ−98と、収穫作業部9及び
走行を一気に停止させる緊急停止レバー99と、ホーン
スイッチ100と、条合わせのための左右走行クローラ
3a、3bの駆動を短時間だけOFF操作、もしくは左
右走行クローラ3a、3bのうちの一方の速度を短時間
だけ変速できるフィット・ステアリングスイッチレバー
101とが配置されている。
【0013】また、前記エンジン5のマフラーに機体の
横方向へ向けて接続される排気管は図示しないが、その
先端を後方を向くように折り曲げることにより、排気ガ
スが末収穫側の結球野菜に当たらないようにしてこれを
傷めないようにしている。また、前記機体2の後端側に
はミッションケース6を配置し、該ミッションケース6
の下部に車軸7を左右水平方向に支持して、エンジン5
からの動力を車軸7に伝達して走行装置3を駆動できる
ようにしている。
【0014】また、運転部4の左方にはキャベツ等の結
球野菜Aを引き抜き搬送する収穫作業部9が配置され、
収穫作業部9は引抜処理装置10と、結球野菜Aを機体
2の前方から後方へほぼ直線状に搬送するための左右一
対の結球部挟持搬送装置11と排出搬送部30からな
る。該引抜処理装置10は、機体先端に位置して、左右
一対の掻込ホイール12L、12Rと、左右一対の搬送
要部からなる根茎部挟持搬送装置13L、13Rとから
構成されている。
【0015】図1〜図4に示すように、前記掻込ホイー
ル12L、12Rは円盤状でその外周を平面視で凹凸波
形の花弁状に形成され、且つ側面視で半径中心側が外周
縁側より高くなるように形成されている。そして、各掻
込ホイール12L、12Rは前低後高に斜設されて、互
いに対向して前部を内方に回転させて結球部下面と地面
との間に進入し収穫対象の結球野菜Aの根茎部を中央に
掻き込み、前記根茎部挟持搬送装置13L、13Rの始
端部に誘導するものである。
【0016】根茎部挟持搬送装置13L、13Rの搬送
方向の中途部には切断装置20が配置されている。そし
て根茎部挟持搬送装置13L、13Rの搬送終端の下側
には前記切断装置20で切り離されて落下する根茎部を
受け入れるための根茎部収容容器111が設けてある。
該根茎部挟持搬送装置13L、13Rの上方の前後中途
部から後側箇所には、左右一対の搬送要部からなる結球
部挟持搬送装置11が配置されている。該結球部挟持搬
送装置11は、側面視において、根茎部挟持搬送装置1
3L.13Rと略平行に配置され、前低後高に斜設され
ている。
【0017】上記結球部挟持搬送装置11は、前端に配
置した従動プーリー15L、15Rと、後端に配置した
駆動プーリー16L、16Rと、該従動プーリー15
L、15R及び駆動プーリー16L、16Rとその間に
配置した複数の位置固定型の転輸17a及び揺動型の転
輪17との間にわたって巻回されている搬送ベルト19
L、19R等からなり、両搬送ベルト19L、19Rが
前部において互いに内向きに周回するように駆動して、
結球野菜Aの結球部を左右から扶持して後方斜め上方に
搬送するように構成されている。
【0018】そして、図1及び図4に示すように、側面
視において、根茎部挟持搬送装置13L、13Rの前後
中途部の結球部挟持搬送装置11と根茎部挟持搬送装置
13L、13Rとの間には、切断装置20の切断刃46
が配置してある。この際、根茎部挟持搬送装置13L、
13Rの挟持搬送終端は切断刃46の存在範囲よりも後
側に位置させる。
【0019】また、引抜処理装置10、切断装置20及
び結球部挟持搬送装置11等を支持する左右一対のメイ
ン搬送フレーム22L、22Rの後部寄り部位は、前記
引抜処理装置10、切断装置20及び結球部挟持搬送装
置11への入力分配軸74が内装された軸ケース14
(図1及び図9参照)を回動支点として、機体2に固着
した受台に上下回動自在に枢支されている。そして図1
5に示すように、油圧アクチュエー夕としての油圧シリ
ンダ24が機体2と左右一対のメイン搬送フレーム22
L、22Rの間を繋く横フレーム22aに装架されて、
該油圧シリンダ24を伸縮させることで、収穫作業部9
全体の傾斜角度を変更したり、その前端側(引抜処理装
置10側)を持ち上げたりでき、また図14に示すよう
に、橇体45の高さを調整することで、結球野菜Aの生
育状態や畝の形状等に適合させて、引抜処理装置10の
先端を結球野菜Aの根茎部A1に位置合わせできるよう
にしている。
【0020】前記油圧シリンダ24を単動式の2段テレ
スコピック型にて構成すると、油圧シリンダへの同じ送
油速度で、第1段目のシリンダの進退速度が遅く、2段
目のシリンダの進退速度が速くなる。従って、収穫作業
部9の前端側(引抜前処理装置10側)が圃場面に接近
した下降位置(作業領域)では、第1段目のシリンダの
作用域のため、当該引抜処理装置10の掻込ホイール1
2L、12Rを圃場面すれすれに高さの微調節が可能と
なる一方、路上走行への移行や圃場内における機体2の
方向転換等に際して収穫作業部9の前部側を大きく上昇
させる場合には2段目のシリンダを突出させる速度が速
くなり、迅速に昇降できる。
【0021】図1及び図15に示すように、前記前方向
に上向き傾斜させて配置した油圧シリンダ24の基端部
に連結した側面視略V字状の回動アーム103の中途部
は機体2に設けた枢軸104にて回動可能に支持されて
おり、この回動アーム103の先端に連結した弾力付勢
手段としての引張コイルばね105の基端は機体2の後
側に連結されている。従って、この引張コイルばね10
5の弾力(引張力)は油圧シリンダ24を介して収穫作
業部9の前寄り部位を上向きに押し上げる作用を果た
し、収穫作業部9の前部側の下向き荷重を大幅に軽減さ
せている。
【0022】また図1及び図15に示すように、機体2
に基端を回動可能に軸支された弾発装置としてのガスス
プリング106は収穫作業部9との間で作動切換手段1
08を介して連結されている。即ち、作動切換手段10
8は、前記メイン搬送フレーム22Lの横方向に設けた
支軸107と該支軸回りに回動する作動アーム109
と、該作動アーム109が所定の角度回動したときその
回動を規制する規制体110とからなり、前記作動アー
ム109の先端にガススプリング106の一端(先端)
を回動可能に連結する。
【0023】ガススプリング106は最大突出長さが規
定されそれ以上長くならないものとし、ガススプリング
106のシリンダ軸線に沿った方向に外力が作用したと
き、それに抗して所定の弾発力を有しつつガススプリン
グ106が伸縮作動するといういわゆるダンパー作用を
奏する。従って、前記油圧シリンダ24を所定量だけ縮
小させて、収穫作業部9の前部側が所定量下向き回動し
た状態(図15の実線状態)から矢印E方向に回動して
収穫作業領域にあるときには、前記規制体110の下面
に作動アーム109が衝突し、作動アーム109はそれ
以上上向きには回動せず、前記の収穫作業領域では、掻
込ホイール12L、12Rの下面側に配置された橇体4
5(図14参照)が軽い下向き力で圃場面に摺接するよ
うに弾力付勢手段の引張コイルばね105の弾力が作用
すると共に収穫作業部9の前部側が大きく、また急激に
昇降しないように、ガススプリング106の緩衝力で緩
和させるのである。
【0024】そして、収穫作業部9の前部側が収穫作業
領域から上方に位置するとき、例えば図15の二点鎖線
状態では、カススプリング106は最大突出長さのまま
であるから、作動アーム109は、前記規制体110の
箇所から離れることになり、油圧シリンダ24の第2段
目のシリンダを伸長させるときにガススプリング106
のダンパー作用は機能しないから、収穫作業部9の前部
を迅速に昇降できて、路上走行への移行や圃場内におけ
る機体2の方向転換の作業に迅速に移行できることにな
る。
【0025】また図1及び図2に示すように前記結球部
挟持搬送装置11の後端部の下方には、排出搬送部30
が設けられている。該排出搬送部30は、複数のローラ
からなる傾斜搬送体31と、ベルトコンベヤからなる第
1横搬送コンベヤ32及び第2横搬送コンベヤ33とに
より構成されている。後下がりに傾斜して配置された傾
斜搬送体31の下端に横長の第1横搬送コンベヤ32が
水平状に配置されていることにより、結球野菜Aが自重
によってローラ上を滑り落ちて第1横搬送コンベヤ32
上に乗るようにしている。該第1横搬送コンベヤ32に
て結球野菜Aを機体2の後方から見て左側から右側へ搬
送するようにし、該第1横搬送コンベヤ32の右端には
下方向に(圃場まで)貫通する排出孔が開口され、第1
横搬送コンベヤ32上に載置されたオニ葉(外葉)を圃
場面に排出できるようにしている。また、ローラコンベ
ヤからなる第2横搬送コンベヤ33は、前記排出孔の上
方に配置されるように支持フレーム上に設けられ、機体
2の後方から見て左側から右側へ調製済み結球野菜Aを
搬送し、第2横搬送コンベヤ33の終端部から機体2の
右側のコンテナ載置台34上のコンテナ(図示せず)に
調製済み結球野菜Aを投入できるようにしている。
【0026】次に、前記各部の構成を詳述する。先ず、
図8及び図9を参照しながら動力の伝達系について説明
すると、図8に示すように、エンジン5の出力軸からベ
ルトを介してミッションケース6に付設したHST式変
速装置73に伝えられ、該HST式変速装置73によっ
て主変速が行われる。前記ミッションケース6からの出
力は、クローラー式走行装置3a、3bの車軸7と出力
軸8から各装置へ伝達される。出力軸8からはワンウェ
イクラッチ70、ベルト71、ベルトテンションクラッ
チ72を介して、動力分配するための入力分配軸74に
伝えられる。
【0027】入力分配軸74から引抜処理装置10への
動力伝達系はいわゆる回転軸とギヤとを主体とする形態
であって、入力分配軸74からべベルギヤを介して筒ケ
ース80内の前処理入力軸75に動力が伝えられ、該前
処理入力軸75からべベルギヤを介して左右に設けたギ
ヤケース76、77に挿通する分配軸78に伝達され
る。このとき、ギヤケース76内における前処理入力軸
75の前端(分配軸78より駆動上流側)にはトルクリ
ミッタ25を設けて、分配軸78より駆動下流側にて過
負荷が作用したときにそれ以上の動力を伝達しない、即
ち、分配軸78より駆動下流側の各軸が停止しても、ト
ルクリミッタ25の箇所で前処理入力軸75が滑り回転
するようにして各部材の破損を防止できるように構成さ
れている。
【0028】右側のギヤケース77から自在継手付き伝
動軸79を介して右側のべベルギヤボックス81に伝達
され、ここから根茎部挟持搬送装置13Rと掻込ホイー
ル12Rとに動力分配される。なお、掻込ホイール12
Rへは、自在継手及び伸縮継手付きの伝動軸82a、8
2bを介して動力伝達される。このとき、伝動軸79、
82a、82bを内装する管ケース83a、83b、8
3cの端部は屈曲可能な蛇腹ブーツにて接続されてお
り、前記伝動軸82bからギヤボックス84a内のウオ
ームギヤを介して掻込ホイール12Rが低速回転される
(図5、図8及び図9参照)。
【0029】左側のギヤケース76から左側のべベルギ
ヤボックス85には、管ケース87a、87bに内装し
た2つの伝動軸86a、86bを介してそれぞれ別々に
入力され、−方の伝動軸86bからの動力は根茎部挟持
搬送装置13Lと掻込ホイール12Lとに動力分配され
る。
【0030】そして、掻込ホイール12Lへは、自在継
手及び伸縮継手付きの伝動軸88a、88bを介して動
力伝達される。伝動軸88a、88bを内装する管ケー
ス89a、89bの端部は屈曲可能な蛇腹ブーツにて接
続されており、前記伝動軸88bからキヤボックス84
b内のウオームギヤを介して掻込ホイール12Lが低速
回転される(図5、図8及び図9参照)。なお、図7及
び図11に示すように、切断装置20における切断刃4
6は前記ベベルギヤボックス85内にて根茎部挟持搬送
装置13Lへの駆動軸43と同軸線上にて個別回転する
べベルギヤ群26及び自在継手及び伸縮継手付きの伝動
軸60を介して高速回転駆動される。
【0031】回転速度は、切断刃46が最も早く、次い
で挟扼用の根茎部挟持搬送装置13R、13Lは中速で
あり、掻込ホイール12R、12Lが低速の順となるよ
うに設定されている。上記のように、入力分配軸74か
ら引抜処理装置10への動力伝達系をいわゆる回転軸と
ギヤとを主体とする形態にて構成すれば、各回転軸の回
転数が別々(ひいては減速比が各伝動箇所で異なる)の
場合にも、伝動部の必要空間が各回転軸の直径だけの極
めて少ないものにでき、この各回転軸を覆って他の部材
や作物等の巻き付きを防止する管ケース(保護カバー)
もその必要断面を、チェン伝動の場合の保護カバーより
コンパクトにできるという効果を奏する。
【0032】図8に示すように、前記入力分配軸74か
らはチェーン伝動ケース61を介して結球部挟持搬送装
置11が駆動され、入力分配軸74からベルト62を介
して第1横搬送コンベヤ32が駆動される構成としてい
る。
【0033】図1〜図3に示すように、前記ミッション
ケース6には、左右のクローラー式走行装置3a、3b
に対するブレーキ手段もしくは駆動ON−OFFクラッ
チが設けられており、このブレーキ手段またはクラッチ
は、前述したように、機体2の後部(排出搬送部30の
後端)に設けられたフィットステアリングスイッチレバ
ー101にて操作できるように構成されており、補助作
業者が、このレバー101の操作で、前記左右の走行ク
ローラー3a、3bのいずれか一方にブレーキをかける
か、または左右走行クローラ3a、3bのいずれか一方
の駆動を短時間だけOFF操作すれば、制動(駆動OF
F)側の走行クローラの速度が減じられて左右操向でき
るから、この操作にて、引抜処理装置10における左右
の掻込ホイール12L、12Rの間が植え付け条に一致
するような条合わせ作業を行うことができる。前記運転
部4における旋回昇降レバー91によっても操向操作で
きることは勿論である。
【0034】次に、引抜処理装置10について説明す
る。図5及び図9に示すように、根茎部挟持搬送装置1
3L、13Rの支持部のうち、進行方向右側の掻込フレ
ーム36Rの基部はメイン搬送フレーム22Rの前端部
に固定されている。そして、右掻込ホイール12Rを支
持する管ケース82bは蛇腹ブーツを介して管ケース8
3bに回動可能に連結され、管ケース82bはメイン搬
送フレーム22Rとの間に装架した引張りバネ39にて
前記右側の掻込フレーム36Rに接近する方向に付勢さ
れている。この際、掻込フレーム36Rまたはメイン搬
送フレーム22Rとの間にストッパー(図示せず)を設
けて、管ケース82bが根茎部挟持搬送装置13Rやそ
の支持部と衝突しないように構成されている。
【0035】他方、図5及び図7に示すように、左側の
掻込フレーム36Lの基部に横向き回動可能に枢着され
たレバー37a、37bの中途部が、メイン搬送フレー
ム22Lから横向きに突出した前後一対のアーム35
a、35bに横向き回動可能に枢支され、前記レバー3
7a、37bの先端部をバネ38、38を介してメイン
搬送フレーム22Lから離間する方向(左側の掻込フレ
ーム36Lが右側の掻込フレーム36Rに接近する方
向)に付勢されている。
【0036】また、前記左側の掻込ホイール12Lを支
持する支持部材としての先端側の管ケース89bはメイ
ン搬送フレーム22Lとの間に装架した引張りバネ39
にて前記左側の掻込フレーム36Lに接近する方向に付
勢されている。
【0037】従って、図6及び図14に示すように、左
右の掻込ホイール12L、12Rが、植生する作物列に
ならって、結球野菜Aを取り込み、機体2の側面視で前
低・後高であることにより、結球野菜Aの根茎部A1を
土中から引き上げる。そして、自由になった根茎部A1
が、根茎部挟持搬送装置13L、13Rに引き継がれ
る。
【0038】この場合、右側の根茎部挟持搬送装置部分
13Rは、左右に移動せず、前記切断刃46と補助切断
刃47との重合部よりも左側(切断刃46の半径内)に
て搬送経路C0に沿って位置固定されているから、根茎
部挟持搬送装置13L、13Rで搬送される根茎部A1
はその太さの如何に拘らず左右方向(特に切断刃46の
半径から外れる右方向)に逃げることなく、切断刃46
の外周縁(刃面)に直接接触して−気に且つ確実に切断
できるのである。
【0039】また、左側の根茎部挟持搬送装置部分13
Lは、右側の根茎部挟持搬送装置部分13Rに対して接
近離間可能に開閉移動され、且つ右側の根茎部挟持搬送
装置部分13Rとの搬送作用面に対して接近するように
バネ38、38にて弾力付勢されているから、石等の大
きな異物を咬み込んだ場合には、左側の掻込フレーム3
6Lと共に離間する方向に逃げることができて、部品の
破損を免れるのである。
【0040】平面視において、根茎部挟持搬送装置13
L,13Rが搬送経路C0と直交する方向に互いに平行
状に接近離間移動可能で且つ互いに接近する方向にバネ
等により弾力付勢された構成であっても、搬送される根
茎部A1をその太さの如何に拘らず左右方向からほぼ均
等な力で扶持でき、且つ異物を咬み込んだ場合には離間
する方向に逃げて部品の破損を免れるという効果を奏す
る。
【0041】左右一対の掻込ホイール12L、12R
は、ほぼ均等に左右に開閉移動でき、且つ互いに接近す
る方向にバネ39にて弾力付勢されているから、結球野
菜Aの成育度に応じて、また、作物列の多少の左右への
バラッキにに対しても追従でき、引き抜かれる根茎部A
1の軸線が左右に傾くのを防止できるという効果を奏す
る。また、異物が咬み込んだ場合には、掻込ホイール1
2L、12Rの間が広がるように逃げて、部品の破損を
防止することができる。
【0042】また、図14に示すように、側面視におい
て、左右両掻込ホイール12L、12Rは、その外周縁
側で背が低く、中央部寄り部位で背が高くなるように盛
り上がった形状に形成されているため、左右両掻込ホイ
ール12L、12Rの外周縁側で根茎部A1を掴んだと
きその結球部の下面の左右両側が盛り上がった中央部寄
り部位にて支えられるから、引き抜かれた結球野菜Aの
姿勢が左右に傾かないようにする効果を一層良く発揮で
きるのである。
【0043】そして、図5に示すように、ストツパ一手
段としてのギヤボックス84bから突出した当接片40
と掻込フレーム36Lの外側前端に外向きに突設したス
トッパー41とが当接した位置で掻込ホイール12Lの
内向き回動が規制されており、掻込フレーム36Lが外
向き(右側の掻込フレーム36Rから離れる方向)に移
動したときには左側の掻込ホイール12Lを外向きに押
すことにより、部材同士(例えば、根茎部挟持搬送装置
部分13Lの搬送チェンとギヤボックス84bや管ケー
ス89b等と)の干渉(衝突)を防止できるように構成
されている。
【0044】右側の掻込ホイール12Rのギヤボックス
84aを支持する管ケース83cも図示しないストツパ
ー手段にて右側の根茎部挟持搬送装置部分13Rの背面
等と衝突しないように規制されている。
【0045】従って、左右の掻込ホイール12L、12
Rから根茎部挟持搬送装置13L、13Rの始端部に根
茎部A1を受け継いだときに、左右の掻込ホイール12
L、12Rの間隔が狭まる一方、根茎部挟持搬送装置1
3L、13Rの間隔が広がった場合にも、左右の掻込ホ
イール12L、12R同士が衝突しないと同時に、左の
掻込ホイール12Lのギヤボックス84bや管ケース8
9b等と左の根茎部挟持搬送装置部分13Lの搬送チェ
ンとが衝突しないから部材の不用意な損傷が免れるとい
う効果を奏する。
【0046】図5に示すように、前記掻込フレーム36
L、36Rの前端の回動軸に設けた従動スプロケット4
2、42と、前記べベルギヤボックス81、85の上面
に突出する駆動軸43(図12参照、一方を図示せず)
に設けた駆動スプロケツト44、44とに巻掛けた、前
記根茎部挟持搬送装置13L、13Rを構成する爪付き
搬送チェーンにより、結球野菜Aの根茎部A1を左右か
ら扶持しつつ切断装置20の方向に搬送し、次いで結球
部挟持搬送装置11に受け継ぎ搬送させるように構成さ
れている。なお、メイン搬送フレーム22R、22Lの
前端下方に設けた橇体45(図1、図14で一方のみ示
す)の先端が掻込ホイール12R、12Lの下方まで延
設され、ギヤボックス84a、84bの下面や掻込ホイ
ール12R、12Lの外周縁が土中に潜ることを防止
し、土や石ころを持ち上げないように構成されている。
【0047】また、前記根茎部挟持搬送装置13L、1
3Rを構成する搬送チェーンは、一方が外方向への突起
爪を有し、他方は突起爪がない構成としている。このよ
うに構成することで、搬送チェーンが結球野菜の根茎部
を挟み込んだときに根茎部を切断することがないように
している。但し、該搬送チェーンの両方の突起爪をなく
すこともでき、また、搬送チェーンを金属等の硬質材で
構成すると切断することがあるので、ゴムや合成樹脂等
の弾性体等で構成することによって、両方に突起を設け
ることも、両方の突起をなくすこともできる。また、テ
ンション体により搬送チェーンを緊張させるように構成
することはもちろんである。
【0048】次に、切断装置20の構成について説明す
る。図5〜図13に示すように、切断装置20はディス
ク状の大径の切断刃46とそれより小径のスクレーパ状
の補助切断刃47とからなり、図5に示すように、切断
刃46の外周の一部が結球野菜Aの搬送経路C0上に位
置して、該切断刃46の駆動軸48は左側の根茎部挟持
搬送装置部分13Lの内側に配置し、切断刃46と搬送
チェーンが平面視で重なるようにしている。また、図
1、図12等に示すように、側面視において、搬送面
(根茎部挟持搬送装置13L、13Rや結球部挟持搬送
装置11と平行な面)に対して略平行状にて配置され、
且つこの平行状態のまま昇降調節可能に構成されてい
る。このように構成することによって、結球野菜Aの成
育度に合わせ、または根茎部挟持搬送装置13R、13
Lによる挟持の高さ位置に合わせて結球野菜Aの根茎部
A1の切断面を当該根茎部A1の軸線と直交する平面で
結球部に対して遠近調節することができると共に、後の
コンテナへの投入時や箱詰め時に他の結球野菜Aを傷つ
けないようにすることができて、結球野菜Aの商品価値
を下げないのである。
【0049】図5、図11及び図12に示すように、切
断刃46の駆動軸48を支持するギヤボックス49は、
上下一対の平行リンク機構としての上下リンク51a、
5lbと、調節機構52とを介してメイン搬送フレーム
22Lから突出する支持フレーム50に対して昇降可能
に支持されている。即ち、前記ギヤボックス49の側面
に側板54を介して枢着された枢軸52bを介して、調
節機構52のナット体52aが回動可能に連結されてい
る。ナット体52aは調節ケース52cに対して上下出
没自在に嵌挿され、さらに、調節ケース52c内に回転
のみ自在な調節ネジ軸52dが前記ナット体52aに螺
合している。調節ケース52cはメイン搬送フレーム2
2Lに回動可能に支持される。上リンク51aは前記上
部横ピン53aと支持フレーム50側の上回動中心ピン
55aとにそれぞれ軸受を介して回動自在に枢支され、
下リンク51bは前記側板54の側面の下部横ピン53
bと支持フレーム50側の下回動中心ピン55bとにそ
れぞれ軸受を介して回動自在に枢支されている。従っ
て、調節ネジ軸52dにて前記ナット体52aを押し上
げると、枢軸52bを介して側板54ひいてはギヤボッ
クス49は上昇するように、平行リンク機構の上下リン
ク51a、51bは上下回動中心ピン55a、55b回
りに上向き回動する。逆に、前記ナット体52aを調節
ケース52c側に引き込むと、ギヤボックス49が下降
するように上下リンク51a、51bは下向き回動す
る。これにより駆動軸48の軸線がほぼ平行状に昇降
し、切断刃46は搬送軸線B(搬送面)と直交状にて昇
降できるのである。
【0050】そして、調節機構52は収穫作業部9後部
のメイン搬送フレーム22Lと同体状に設けられたモー
タ56aと伝動軸56bを介して連動連結されており、
機体1の後部に装着された操作スイッチ56cの操作に
より手動で遠隔操作したり、或いは制御装置112によ
り自動作動させるように構成されている。この際、モー
タ56aの回転は伝動軸56b及び、調節ケース52c
内のベベルギヤ57を介して前記調節ネジ軸52dに伝
達される。
【0051】上記制御装置112は図1、図2及び図6
に示すように、左右のメイン搬送フレーム22L、22
Rを結合している正面視門形の結合部材113の上辺部
に固定され結球部頂点までの距離を測定するものとした
高さ測定センサ114と、右側の掻込フレーム36Rと
同体状の箇所で前記センサ114と関連した前後位置と
なる箇所に固定され搬送中の根茎部A1の存在を検出す
るものとした根茎部検出センサ115と、これらセンサ
114、115から検出情報を入力されてモータ56a
の発停信号を出力するものとした制御回路部116とを
備えている。
【0052】この際、根茎部検出センサ114は、根茎
部挟持搬送装置13L、13Rの搬送力により左右の掻
込フレーム36L、36Rの摺接案内部a1、a2(図
7参照)に摺接しながら搬送される結球野菜Aの根茎部
A1が該センサ114の存在位置に到達したとき、この
到達を検出し、この検出情報を制御回路部116に入力
するものとなす。また制御回路部116は根茎部検出セ
ンサ114の検出情報に基づいて高さ測定センサ114
を検出作動させて該センサ114からその結球部の頂点
までの距離を測定させ、この測定情報からその結球部の
高さを認識し、この結球部の高さが大きいときは切断刃
46が高い位置に移動されるようにモータ56aを回転
させ、逆にこの結球部の高さが小さいときは切断刃46
が低い位置に移動されるようにモータ56aを回転させ
る構成となす。これにより、人為的操作を要することな
く根茎部挟持搬送装置13L、13Rにより搬送される
結球野菜Aの最適高さ位置を切断刃46で切断させるこ
とができる。また例えば結球部の高さの任意設定割合値
に対応した高さ位置の結球部分に切断刃46を食い込ま
せてその根茎部を切断するといった制御も可能となる。
但し、この場合の制御回路部116には前記任意設定割
合値を特定するためのボリュームスイッチを組み込んで
おくことが必要となる。
【0053】上記自動制御に代えて、操作スイッチ56
cの操作により切断刃46を手動で昇降動させるように
してもよいのであり、これによれば、補助作業者は、根
茎部A1の切断位置を目視により観察しながら、切断刃
46の高さを最適となすことができる。
【0054】図10及び図12に示すように、ギヤボッ
クス49はベベルギヤボックス85に対して前記自在継
手及び伸縮自在継手付きの伝動軸60を介して連結さ
れ、この伝動軸60は図10に示す蛇腹ブーツ58にて
覆われている。
【0055】図10、図11及び図12に示すように、
補助切断刃47が支軸65を介して回転自在に吊支され
る吊支体66の基部は、右側のメイン搬送フレーム22
Rから突出した支持フレーム63に枢支された平行リン
ク機構としての上下リンク64a、64bに連結されて
おり、図示しない捩じりバネ等の付勢バネを介して上向
き付勢され、補助切断刃47の外周の一部が前記切断刃
46の上面に軽く押しつけられている。つまり、吊支体
66、上下リンク64a、64b、補助切断刃47の自
重で補助切断刃47が切断刃46へ強く押圧するのを軽
減している。また、切断刃46の昇降動につれて、当該
切断刃46の上面に摺接しながら補助切断刃47も平行
状に追従して軽く昇降動できるように構成されている。
【0056】また、本実施例では、切断刃46の側面
(上面)に補助切断刃47の側面(下面)が一部接し
て、刃部を研ぐこともできるようにし、平面視で重複す
るように配置して付着物を除去できるようにしている。
この重複部は結球野菜の搬送経路C0から外れた位置
(偏心した位置)に配置して、補助切断刃47で除去し
た付着物が結球野菜に付着しないようにしている。
【0057】また、前記結球部挟持搬送装置11は図4
に示すように、左右一対の搬送要部からなる構成であっ
て、それぞれメイン搬送フレーム22L、22Rの前端
に従動プーリー15L、15Rを回転自在に支持し、メ
イン搬送フレーム22L、22Rの後端に駆動プーリー
16L、16Rを配置して、該駆動プーリー16L、1
6Rと従動プーリー15L、15Rと転輪17、17の
間に弾性無端帯からなる搬送ベルト19L、19Rを巻
回し、前部において、互いに内方向に回転させることに
よって、結球野菜Aの結球部を挟持して後方へ搬送する
ようにしている。
【0058】前記従動プーリー15L、15Rを掻込ホ
イール12L、12Rの斜め後方に配置して、前側を平
面視「ハ」字状に左右に広げるように配置して、結球野
菜を取り込み易くしている。該従動プーリー15L、1
5Rの後部の根茎部挟持搬送装置13L、13Rの後部
上方に配置する複数の転輸17、17はそれぞれのテン
ションアーム67、67にそれぞれ回転自在に支持さ
れ、結球野菜Aを進行方向と平行に後方に搬送するよう
にしている。この搬送経路を前搬送経路C1とする。
【0059】そして、この前搬送経路C1の後方を中搬
送経路C2とし、この中搬送経路C2における右側の転
輪は固定転輸17a、17a、17aとしてメイン搬送
フレーム22Rに直接回転自在に支持されている。他
方、左側の複数の各転輸17はアーム長が大であるテン
ションアーム67aに回転自在に支持され、結球野菜A
の搬送経路は左側へ振れるようにしている。
【0060】そして、この中搬送経路C2の後方を後搬
送経路C3とし、この後搬送経路C3における転輸1
7、17はテンションアーム67、67に回転自在に支
持され、左右略対称に配置している。このようにして、
右側の搬送ベルト19Rの中搬送経路C2の部分の運転
部4側は、結球部挟持搬送装置11に食い込む形とな
り、結球野菜収穫機の左右幅を狭めるようにしている。
【0061】なお、左右の搬送ベルト19L,19Rの
周長さは一定であり、且つ駆動プーリ16L、16Rか
ら従動プーリー15L、15Rまでの前後距離も一定で
あるところが、前記複数箇所のテンションアーム67、
67aの傾きは挟持する結球部の直径により随時変動
し、そのため、左右の搬送ベルト19L、19Rの巻回
のテンションが弛みやすく、搬送経路Cl〜C3の間に
て結球部の搬送が円滑とならず、ひどい場合には脱落す
ることが生じたり、或いは搬送ベルト19L、19Rが
弛んで駆動プーリ16L、16R箇所でスリップし搬送
不能にあることがあり得る。これを防止するため、後搬
送経路C3区間等の任意の区間において、左右の搬送ベ
ルト19L、19Rの内周のうち、前記搬送経路Cから
遠い側にも、テンションプーリ68、68を設けて、各
搬送ベルト19L、19Rの巻回の弛みを無くするよう
に構成している。
【0062】このようなレイアウトにより前搬送経路C
1の中心を結球野菜Aが植生する畝に合わせたときに、
その後方延長上に左側の走行クローラ3aを配置するこ
とが可能となり、安定した走行が可能となり、高さも合
わせ易くなる。さらに、畝上の結球野菜の掻込部をでき
るだけ運転部4に近づけることが可能となって、視認性
良好となり、位置合わせ等も容易にできるのである。ま
た、圃場端においてこの結球野菜収穫機1で収穫不可能
な面積を低減できる。
【0063】さらに根茎部収容容器111は、図5に示
すように、略方形体状になすと共に、ギヤボックス49
との干渉を避けるためにその一部に凹み部b1を形成し
たものとなされ、また図1に示すように切断装置20の
下方位置と、機体を支持した左側の走行クローラ3aの
前端位置との間に位置させている。そして、該根茎部収
容容器111はメイン搬送フレーム22L、22Rと同
体状に形成された図示しない吊持機構或いは載置台に支
持させるようになすと共に、収穫作業部9の左横方へ取
り外し可能でしかも元位置への復帰可能とした構成とな
す。
【0064】このような構成において、結球野菜収穫機
1の作用を説明する。機体を結球野菜Aが栽培された畝
に合わせて位置させ、機体を走行しながら収穫作業部9
を駆動し、結球野菜の下葉の下方に左右の掻込ホイール
12L、12Rを位置させて回転させながら進行して、
根茎部を掻き込む。この掻込ホイール12L、12Rの
地面に対する上下高さは橇体45を調節して決定する。
【0065】そして、根茎部挟持搬送装置13L、13
Rによって根茎部A1を挟持して後上方へ搬送すること
で引抜き、更に後方へ搬送することによって、結球部は
結球部挟持搬送装置11の搬送ベルト19L、19Rに
挟持され、結球部と根茎部AIが保持搬送された状態で
切断装置20によって根茎部A1をその軸線と直交する
方向に切断し、結球部は結球部挟持搬送装置11により
そのまま後方へ搬送され、一方、根茎部及び切断された
外葉は根茎部挟持搬送装置13L、13Rにより切断刃
46の存在範囲より後側の搬送終端で根茎部挟持搬送装
置13L、13Rから解放され根茎部収容容器111内
の最適箇所に自重により落下し作業の進行に伴って漸次
に蓄積される。この際、根茎部及び切断された外葉が根
茎部挟持搬送装置13L、13Rにより切断刃46の存
在範囲より後側まで挟持搬送された後に根茎部挟持搬送
装置13L、13Rの挟持搬送から解放されることは、
切断刃46で切断された後の根茎部A1が切断刃46の
回転力の影響を受けることなく根茎部収容容器111内
の特定位置に正確に落下することを可能となす。
【0066】そして、搬送ベルト19L、19Rの後端
位置において、結球部は扶持から開放されて、傾斜搬送
体31上に落ち、複数のローラー31a上を転がり落
ち、第1横搬送コンベヤ32上に載り、右方へ搬送され
る。このとき、機体後部に位置する補助作業者によって
調製作業が行われ、調製済み結球部のみを補助作業者の
手作業で第2横搬送コンベヤ33の始端部上に移しかえ
る。該第2横搬送コンベヤ33に載った調製済み結球部
は自動的にコンテナ103に収納される。外葉等はその
まま第1横搬送コンベヤ32にて搬送されて、排出孔7
0より圃場に排出されるのである。
【0067】収穫作業の進行によりやがては根茎部収容
容器111は切断された根茎部などで満たされるが、こ
のときは収穫作業を一時停止して、根茎部収容容器11
1を収穫作業部9の左横側へ引き出し、適当場所にてそ
の内方の根茎部などを排出するのであり、この後、根茎
部収容容器111を元位置に戻し、収穫作業を再開す
る。
【0068】なお、上記実施形態では、結球野菜収穫機
1を自走型としたが、トラクタ等にて牽引されるように
構成しても良く、また、前記チェン状の根茎部挟持搬送
装置13L,13Rに代えて左右一対のスクリューネジ
としても良いし、これらを備えず、掻込ホイール12
L、12Rから直接縦搬送体19L、19Rにて搬送す
る形態であっても良く、さらには排出搬送部30を備え
ない構成であっても良い。
【0069】
【発明の効果】以上に詳述した本発明によれば、次のよ
うな効果が得られる。即ち、請求項1記載のものによれ
ば、結球部から切り離された根茎部A1が根茎部収容容
器111に収容されるため圃場の地面上に落下しなくな
って、結球野菜Aを収穫した後の圃場の土壌に根茎部が
混入せず連作障害を防ぐことができる。
【0070】請求項2記載のものによれば、切断刃46
で切断された各結球野菜Aの根茎部A1を直ちにほぼ真
下に円滑に落下させて根茎部収容容器111に確実に収
容することができ、従って請求項1記載の発明と同様な
効果を一層確実に得ることができる。
【0071】請求項3記載のものによれば、切断刃46
で切断された後の根茎部A1を切断刃46の回転力の影
響を受けることなく根茎部収容容器111内の特定位置
に確実に落下させることができる。
【0072】請求項4記載のものによれば、結球部挟持
搬送装置11による結球部の後方向き直線搬送を妨げな
い位置に根茎部収容容器111を位置させることができ
ると共に、根茎部収容容器111の脱着を容易に行うこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結球野菜収穫機の全体側面図である。
【図2】前記結球野菜収穫機の全体平面図である。
【図3】前記結球野菜収穫機の正面図である。
【図4】前記結球野菜収穫機の結球部挟持搬送装置を示
す平面図である。
【図5】前記結球野菜収穫機の結球部挟持搬送装置を示
す要部平面図である。
【図6】前記結球野菜収穫機の引抜前処理装置を示す要
部側面図である。
【図7】図6のX−X線矢視に係る断面図である。
【図8】前記結球野菜収穫機の駆動伝動系を示すスケル
トン図である。
【図9】前記結球野菜収穫機の引抜前処理装置への伝動
系を示す平面図である。
【図10】前記結球野菜収穫機の切断装置を示す一部切
欠き要部平面図である。
【図11】前記結球野菜収穫機の切断装置を示す一部切
欠き要部正面図である。
【図12】図11のX1−X1線矢視に係る一部切欠き
要部側面図である。
【図13】図11のX2−X2線矢視に係る一部切欠き
要部側面図である。
【図14】前記結球野菜収穫機の掻込ホイールを示す側
面図である。
【図15】前記結球野菜収穫機の収穫作業部を昇降させ
るための油圧シリンダ、弾力付勢手段及びガススプリン
グなどを示す側面図である。
【符号の説明】
A 結球野菜 A1 根茎部 3a 走行クローラ 3b 走行クローラ 10 引抜処理装置 11 結球部挟持搬送装置 12L 掻込ホイール 12R 掻込ホイール 13L及び13R 根茎部挟持搬送装置 20 切断装置 46 切断刃 111 根茎部収容容器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結球野菜を引抜いて後方送りする引抜処
    理装置と、根茎部を切断する切断装置と、結球部を挟持
    して後方へ搬送する結球部挟持搬送装置とを備えた結球
    野菜収穫機において、前記切断装置で切り離されて落下
    する根茎部を受け入れるための根茎部収容容器を設けた
    ことを特徴とする結球野菜収穫機。
  2. 【請求項2】 結球野菜の結球部の下面と地面との間に
    進入してその根茎部を挟むように掻き込んで結球野菜を
    持ち上げる掻込ホイールと、該掻込ホイールが掻き込ん
    だ根茎部を後方へ挟持搬送する根茎部挟持搬送装置とを
    具備した引抜処理装置と、前記根茎部挟持搬送装置によ
    る前記根茎部の搬送過程で前記結球部を挟持して後方へ
    搬送する結球部挟持搬送装置と、これら根茎部挟持搬送
    装置及び結球部挟持搬送装置の双方による結球野菜の搬
    送過程でその根茎部を切断する切断装置とを備えた結球
    野菜収穫機において、前記切断装置の切断刃よりも搬送
    下手箇所に、前記切断刃で切り離されて落下する根茎部
    を受け入れるための根茎部収容容器を設けたことを特徴
    とする結球野菜収穫機。
  3. 【請求項3】 前記引抜処理装置が切断装置の切断刃で
    切断された根茎部を該切断刃の存在範囲よりも後方まで
    搬送した後に落下させる構成となされていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の結球野菜収穫機。
  4. 【請求項4】 前記根茎部収容容器が切断装置の下方位
    置と、機体を支持した走行クローラの前端位置との間に
    位置させたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の結球野菜収穫機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110432000A (zh) * 2019-08-23 2019-11-12 佛山科学技术学院 基于柔性抓持与夹剪一体的果蔬采摘执行器及其采摘方法

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