JP2003309704A - 自動原稿搬送装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置及びこれを搭載した画像形成装置

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JP2003309704A
JP2003309704A JP2002112459A JP2002112459A JP2003309704A JP 2003309704 A JP2003309704 A JP 2003309704A JP 2002112459 A JP2002112459 A JP 2002112459A JP 2002112459 A JP2002112459 A JP 2002112459A JP 2003309704 A JP2003309704 A JP 2003309704A
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Kenji Ueda
賢司 上田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、連続した原稿画像を読取ってコピ
ーをするとき、該コピーが縮小コピーである場合にコピ
ー生産性が低下してしまうことを改善した自動原稿搬送
装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供するもので
ある。 【解決手段】 縮小コピーであるか否かの縮小コピー情
報を取得する縮小コピー情報取得部211を有し、前記
縮小コピー情報取得部211が取得した縮小コピー情報
が縮小コピーであるとの情報である場合に、画像形成装
置200の本体制御部210が自動原稿搬送装置100
の制御部110に給紙部130、搬送部140及び排紙
部150の駆動速度を通常の駆動速度より大きくすると
の制御信号を送り、前記制御部110は、前記本体制御
部210からの制御信号に基づいて給紙部130、搬送
部140及び排紙部150の駆動速度を通常の駆動速度
より大きい駆動速度にて制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続した原稿画像
の読取りの際に使用される自動原稿搬送装置及びこれを
搭載した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置において、複数から
なる原稿をそれぞれ読取るような場合には、自動原稿搬
送装置が使用されており、該自動原稿搬送装置によりユ
ーザが読取位置に1枚1枚読取る原稿をセットすること
なく原稿を連続して読取ることができ、原稿画像の読取
作業の効率化が図られている。
【0003】そして、従来の自動原稿搬送装置を備える
画像形成装置において、コピー生産性をあげるものとし
ては、特開平9−249333号公報、特開平11−5
9954号公報及び特開平11−59965号公報に開
示されているように搬送する原稿もしくは記録紙の用紙
間隔を狭めることで単位時間当たりの印刷枚数をあげる
ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像形成装置では、1to1コピー(複数か
らなる原稿をそれぞれ読取り、原稿1枚につきコピー1
枚を行う)を行うような場合に十分なコピー生産性を確
保できるものではない。例えば、A4横送り時に、用紙
のサイズに応じて達成される単位時間当たりの原稿読取
枚数(以下、単に原稿読取速度とする。なお、原稿読取
速度とは、原稿を搬送する速度、原稿画像を読取る速度
及び原稿を連続で送り出すときのタイミングを含めたト
ータルでの原稿読取りに要する速度である。)が50枚
/min、用紙のサイズに応じて達成される単位時間当
たりの連続コピー枚数(以下、単に連続コピー速度とす
る。)が70CPM(Copy per Minute)
であった場合、原稿読取速度の制約により実際の連続コ
ピー速度は50CPMとなってしまう。
【0005】このため、1to1コピー時のコピー生産
性を低下させないためには、原稿読取速度を連続コピー
速度と等しいかそれ以上とする必要があるが、コピー生
産性を低下させないため原稿読取速度を連続コピー速度
と等しいかそれ以上とする関係は従来から採用されてい
るものであり、1to1コピー時において、コピー生産
性を低下させないよう上記関係が採用されている機種も
存在する。
【0006】しかしながら、搬送する原稿サイズがコピ
ーされる記録紙サイズより大きい縮小コピーのような場
合には、原稿サイズが大きいことから原稿読取に時間が
かかり原稿読取速度が連続コピー速度より小さくなり、
コピー生産性を低下させることとなってしまう。
【0007】これは、図9に示すように、記録紙サイズ
と原稿サイズが等しいときに連続コピー速度と原稿読取
速度が等しい場合、A3縦送りの原稿をA4縦送りの記
録紙に縮小コピーしたとすると、原稿読取速度は36枚
/min、連続コピー速度は52CPMであるため、原
稿読取速度の制約により実際のコピー速度が36CPM
となってしまうことを指している。
【0008】そのため、上記従来の画像形成装置におい
て、さらにコピー生産性をあげるためには自動原稿搬送
装置の搬送速度を大きくすればよいが、原稿読取りに要
するエネルギの増加、原稿搬送に起因する騒音の増大、
また装置の寿命を低下させないよう耐磨耗性の高いロー
ラ、軸受を備えさせることによる装置のコスト上昇等の
不具合があった。
【0009】本発明は、上記従来の画像形成装置が有す
る不具合を鑑みてなされたものであり、原稿から記録紙
へのコピーが縮小コピーである場合に自動原稿搬送装置
の搬送速度を大きくすることで、必要なときのみ搬送速
度を大きくして、コピー生産性が低下することを防止す
るとともに、常に原稿読取速度を大きくしている場合と
比して原稿読取りに要するエネルギの低減、原稿搬送に
起因する騒音の低減及びローラや軸受の耐久性向上によ
るコストの低減を図ることができる自動原稿搬送装置及
びこれを搭載した画像形成装置を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決する手段】請求項1記載の発明は、上記目
的を達成するため、原稿載置台に載置された原稿束を最
上面から順次1枚ずつ分離して給紙する給紙手段と、前
記給紙手段が給紙する原稿を読取位置へ搬送する搬送手
段と、前記読取位置から搬送される前記原稿を原稿排紙
台に排紙する排紙手段と、縮小コピーであるか否かの縮
小コピー情報を取得する縮小コピー情報取得手段と、前
記縮小コピー情報取得手段が取得した縮小コピー情報に
基づいて、前記給紙手段、前記搬送手段及び前記排紙手
段の駆動速度を制御する駆動速度制御手段とを有し、前
記駆動速度制御手段は、前記縮小コピー情報が縮小コピ
ーであるとの情報である場合に、前記給紙手段、前記搬
送手段及び前記排紙手段の駆動速度を通常の駆動速度よ
り大きくすることを特徴とするものである。
【0011】この請求項1記載の発明によれば、自動原
稿搬送装置を用いて連続した原稿を読取り、コピーを行
う場合に、該コピーが縮小コピーであるときは、原稿を
搬送する駆動速度を大きくし、もって原稿読取速度を大
きくするため、縮小コピー時の原稿読取速度によりコピ
ー生産性を低減させることがない。また、常に原稿読取
速度を大きくしている場合と比して原稿読取りに要する
エネルギの低減、原稿搬送に起因する騒音の低減及びロ
ーラや軸受の耐久性向上によるコストの低減を図ること
ができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、原稿載置台
に載置された原稿束を最上面から順次1枚ずつ分離して
給紙する給紙手段と、前記給紙手段が給紙する原稿を読
取位置へ搬送する搬送手段と、前記読取位置から搬送さ
れる前記原稿を原稿排紙台に排紙する排紙手段と、縮小
コピーであるか否かの縮小コピー情報を取得する縮小コ
ピー情報取得手段と、前記原稿の搬送方向の長さを検知
する原稿搬送方向長さ検知手段と、記録紙の搬送方向の
長さを検知する記録紙搬送方向長さ検知手段と、前記原
稿搬送方向長さ検知手段が検知した前記原稿の搬送方向
の長さと前記記録紙搬送方向長さ検知手段が検知した前
記記録紙の搬送方向の長さから前記原稿搬送方向の長さ
が前記記録紙の搬送方向の長さより長いか否か判断する
搬送方向長さ判断手段と、前記縮小コピー情報取得手段
が取得した縮小コピー情報、前記搬送方向長さ判断手段
が判断した情報に基づいて、前記給紙手段、前記搬送手
段及び前記排紙手段の駆動速度を制御する駆動速度制御
手段とを有し、前記駆動速度制御手段は、前記縮小コピ
ー情報が縮小コピーであるとの情報であるとともに、前
記搬送方向判断手段が判断した情報が前記原稿の搬送方
向の長さが前記記録紙の搬送方向の長さより長いとの情
報である場合に、前記給紙手段、前記搬送手段及び前記
排紙手段の駆動速度を通常の駆動速度より大きくするこ
とを特徴とするものである。
【0013】この請求項2記載の発明によれば、自動原
稿搬送装置を用いて連続した原稿を読取り、コピーを行
う場合に、該コピーが縮小コピーであるとともに、原稿
の搬送方向の長さが記録紙の搬送方向の長さより長いと
きは、原稿を搬送する駆動速度を大きくし、もって原稿
読取速度を大きくするため、縮小コピー時の原稿読取速
度によりコピー生産性を低減させることがない。また、
常に原稿読取速度を大きくしている場合と比して原稿読
取りに要するエネルギの低減、原稿搬送に起因する騒音
の低減及びローラや軸受の耐久性向上によるコストの低
減を図ることができる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明において、前記原稿搬送方向長さ検知手
段が、前記原稿載置台に原稿サイズに応じて複数設けら
れ、前記原稿の搬送方向の長さを検知するセンサを備え
ることを特徴とするものである。
【0015】この請求項3記載の発明によれば、原稿の
1枚目から原稿を搬送する駆動速度を大きくすることが
でき、効率よく原稿読取速度を大きくすることができ
る。
【0016】また、請求項4記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明において、前記原稿搬送方向長さ検知手
段が、前記読取位置近傍の搬送経路に設けられ、前記原
稿の搬送方向の通過時間により前記原稿の搬送方向の長
さを検知するセンサを備えることを特徴とするものであ
る。
【0017】この請求項4記載の発明によれば、通常自
動原稿搬送装置の搬送経路に設けられるセンサを用いて
原稿の搬送方向の長さを検知するので、原稿を搬送する
駆動速度を大きくするのは2枚目以降となるが、原稿の
搬送方向の長さを図るだけのセンサを用いる必要がない
ため、コストを低減させることができる。
【0018】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4の何れかに記載の発明において、1枚の原稿からコ
ピーする枚数により駆動速度を通常の速度より大きくす
るか否か判断する駆動速度可変判断手段を有し、前記駆
動速度制御手段は、前記駆動速度可変判断手段が駆動速
度を通常の駆動速度より大きくすると判断した場合に、
前記給紙手段、前記搬送手段及び前記排紙手段の駆動速
度を通常の駆動速度より大きくすることを特徴とする。
【0019】この請求項5記載の発明によれば、1枚の
原稿からコピーする枚数により駆動速度を大きくするか
否かさらに判断することにより、より必要なときのみ原
稿を搬送する駆動速度を大きくして原稿読取速度を大き
くすることができるため、原稿読取りに要するエネルギ
の低減、原稿搬送に起因する騒音の低減及びローラや軸
受の耐久性向上によるコストの低減をさらに図ることが
できる。
【0020】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至5の何れかに記載の発明において、前記原稿の搬送方
向の長さ及び前記記録紙の搬送方向の長さを比較し、該
比較した情報と通常の駆動速度の値の情報に基づいて、
大きくする駆動速度の値に係る情報を生成する駆動速度
情報生成手段を有し、前記駆動速度制御手段は、前記駆
動速度情報生成手段が生成した前記大きくする駆動速度
の値に係る情報に基づいて前記給紙手段、前記搬送手段
及び前記排紙手段の駆動速度を通常の駆動速度より大き
くすることを特徴とするものである。
【0021】この請求項6記載の発明によれば、大きく
する駆動速度に係る情報を生成することで、駆動速度を
無段階に大きくすることを防止し、コピー生産性を低減
させないだけの駆動速度を得ることができるため、原稿
読取りに要するエネルギの低減、原稿搬送に起因する騒
音の低減及びローラや軸受の耐久性向上によるコストの
低減をより効果的に図ることができる。
【0022】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の発明において、予め複数の駆動速度が設定された駆
動速度設定手段を有し、前記駆動速度制御手段は、前記
駆動速度情報生成手段が生成した前記大きくする駆動速
度の値に係る情報に基づいて前記複数の駆動速度のなか
から、前記駆動速度情報生成手段が生成した駆動速度に
近似する値を選択し、該選択した値に基づいて前記給紙
手段、前記搬送手段及び前記排紙手段の駆動速度を通常
の駆動速度より大きくすることを特徴とするものであ
る。
【0023】この請求項7記載の発明によれば、駆動速
度情報生成手段が生成した情報と、予め複数の値が設定
された駆動速度とから大きくする駆動速度を選択するこ
とで、より正確な駆動速度を安定して得ることができる
ため、原稿読取りに要するエネルギの低減、原稿搬送に
起因する騒音の低減及びローラや軸受の耐久性向上によ
るコストの低減をより効果的に図ることができる。
【0024】また、請求項8記載の発明は、画像形成装
置が請求項1乃至7の何れかに記載の自動原稿搬送装置
を備えることを特徴とするものである。
【0025】この請求項8記載の発明によれば、上記し
た請求項1乃至7の何れかに記載の発明の効果を奏する
画像形成装置を得ることができる。
【0026】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の発明において、前記読取位置に搬送された原稿から
画像を読取る画像読取部を有し、前記駆動速度制御手段
は、前記給紙手段、前記搬送手段及び前記排紙手段の駆
動速度を通常の駆動速度より大きくする場合は、前記画
像読取部の画像読取速度をも大きくすることを特徴とす
るものである。
【0027】この請求項9記載の発明によれば、請求項
8の効果に加え、原稿を搬送する駆動速度を大きくする
ときは画像読取部の画像読取速度をも大きくすること
で、より効果的に原稿読取速度を大きくすることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図面を用いて説明する。 《第1の実施の形態》 まず、図1〜図4を用いて、本
発明の第1の実施の形態を示す自動原稿搬送装置が搭載
された画像形成装置につき説明する。
【0029】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、画像形成装置の本体200に搭載される自動原稿
搬送装置100は、自動原稿搬送装置100全体の制御
をする制御部(CPU)110と、原稿の搬送方向の長
さを検知する原稿搬送方向長さ検知部120と、原稿載
置台に載置された原稿を最上面より順次1枚ずつ分離し
て給紙する給紙部130と、給紙部130が給紙する原
稿を読取位置へ搬送する搬送部140と、読取位置から
搬送される原稿を原稿排紙台に排紙する排紙部150と
を有しており、給紙部130は給紙部130を駆動させ
るモータ等の駆動部131、搬送部140は搬送部14
0を駆動させるモータ等の駆動部141、排紙部150
は排紙部150を駆動させるモータ等の駆動部151を
それぞれ有している。
【0030】画像形成装置200には、画像形成装置2
00全体の制御をする本体制御部(CPU)210と、
読取位置を通過する原稿の画像を読取る画像読取部22
0と、給紙トレイより搬送される記録紙の搬送方向の長
さを検知する記録紙搬送方向長さ検知部230と、画像
読取部220が読取った原稿画像から記録紙に画像を形
成する画像形成部240と、種々の印刷環境設定を行う
操作部250とを有している。
【0031】なお、本体制御部210は、操作部250
より設定されたコピー枚数、濃度、拡大及び縮小率等の
印刷環境情報から縮小コピーであるとの情報を取得する
縮小コピー情報取得部211と、原稿搬送方向長さ検知
部120及び記録紙搬送方向長さ検知部230が検知し
た、原稿及び記録紙それぞれの搬送方向長さから原稿の
搬送方向の長さが記録紙の搬送方向の長さより長いか否
か判断する搬送方向長さ判断部212とを有している。
なお、これら本体制御部210の行う処理等は図示しな
い本体制御部内のRAMにて展開される。
【0032】上記のように構成された画像形成装置20
0において、制御部110は原稿搬送方向長さ検知部1
20より入力される検知信号を本体制御部210に送信
するとともに、本体制御部210より送信される制御信
号に基づいて、給紙部130の駆動部131、搬送部1
40の駆動部141及び排紙部150の駆動部151を
駆動制御し、給紙部130、搬送部140及び排紙部1
50を作動させるようになっている。
【0033】また、制御部110は、画像形成装置20
0の操作部250に設けられたスタートボタン(図示せ
ず)の押下により、画像形成装置200から送信された
給紙開始信号を受信するようになっており、この給紙開
始信号の受信により給紙部130を駆動制御して原稿載
置台上の原稿を給紙する動作を開始させるようになって
いる。
【0034】画像形成装置200の本体制御部210
は、画像形成装置内に設けられる記録紙搬送方向長さ検
知部230からの信号、操作部250からのコピー枚
数、濃度、拡大及び縮小率等の印刷環境情報を含む信
号、制御部110からの原稿搬送方向長さ検知部120
が検知した信号等を受信するようになっている。
【0035】また、本体制御部210はこれら受信した
信号に基づいて、操作部250のLCD表示器(図示せ
ず)における表示制御や、画像読取部220及び画像形
成部240の制御をするとともに、給紙開始信号等を含
む各種制御信号を制御部110に送信し、制御部110
に指示して自動原稿搬送装置100を制御するようにな
っている。
【0036】なお、操作部250は、図示しないスター
トボタンやテンキー等の各種ボタンキー、及びLCD表
示器等を有し、各動作モード(例えば、原稿載置台に載
置された原稿を読取位置まで自動搬送する自動搬送モー
ド、あるいは自動原稿搬送装置を圧板として使用する圧
板モード等)の設定、あるいは動作開始/停止指示が使
用者の操作で可能なようになっている。
【0037】また、原稿搬送方向長さ検知部120は、
図2の自動原稿搬送装置の断面図に示すように、載置台
102上に、載置された原稿101と対向する位置に原
稿の各サイズを検知できるよう複数設けられた反射型セ
ンサ125〜127により構成され、これにより原稿の
搬送方向の長さを検知し、制御部110に検知した原稿
の搬送方向における長さを送信するようになっている。
【0038】また、給紙部130は呼出しローラ13
5、呼出しローラ135にピックアップされた原稿10
1を1枚ずつ分離して搬送経路に送るローラ対136、
ベルト137及び分離ローラ138で構成され、搬送部
140は、原稿101を画像の読取位置まで搬送するプ
ルアウトローラ対145及び読取位置にて原稿101を
搬送する搬送ベルト146で構成されている。そして、
排紙部150は、画像読取部220にて画像が読取られ
た原稿101を排紙トレイ103に排紙する排紙ローラ
対155及び排紙ローラ対156で構成されている。
【0039】次に、本発明の第1の実施の形態に係る自
動原稿搬送装置の自動搬送モードにおける給紙部、搬送
部及び排紙部の駆動速度の可変処理につき図3のフロー
チャートを用いて説明する。
【0040】まず、操作部250のスタートボタンの押
下により、給紙開始信号及び印刷環境に関する情報の信
号が本体制御部210に送信される。本体制御部210
は、これら受信した信号から、まず、本体制御部210
が備える縮小コピー情報取得部211において操作部2
50より送信される印刷環境に関する情報の信号に縮小
コピーであるとの情報が含まれるかを判断し(ステップ
501)、含まれていないのであれば、予め原稿サイズ
に応じて設定された通常の駆動速度にて自動搬送モード
を開始するよう制御部110に対し制御信号を送信し、
制御部110は該信号に基づいて給紙部130を駆動制
御し、通常の駆動速度にて原稿の搬送を開始する(ステ
ップ506)。
【0041】一方、ステップ501において、操作部2
50より送信される印刷環境に関する情報の信号から縮
小コピーであるとの信号を縮小コピー情報取得部211
が取得した場合は、給紙カセットに通常設けられている
搬送センサを備える記録紙搬送方向長さ検知部230に
より記録紙の搬送方向における長さが検知され(ステッ
プ502)るとともに、原稿載置台上に原稿束と対向す
る位置に複数設けられ、反射型のセンサを備える原稿搬
送方向長さ検知部120により、原稿の搬送方向におけ
る長さが検知され(ステップ503)、検知した原稿の
搬送方向の長さ及び記録紙の搬送方向の長さの情報は本
体制御部210に送信される。
【0042】本体制御部210は原稿搬送方向長さ検知
部120及び記録紙搬送方向長さ検知部230より制御
部110を介して送信される検知信号に基づき、本体制
御部210が備える搬送方向長さ判断部212により、
原稿の搬送方向の長さと記録紙の搬送方向の長さのどち
らが長いか判断する(ステップ504)。ステップ50
4において、原稿の搬送方向の長さが記録紙の搬送方向
の長さより長いと判断した場合は、本体制御部210
は、制御部110に対し、通常の駆動速度より大きい駆
動速度にて、駆動部131、駆動部141及び駆動部1
51を制御するよう制御信号を送信する。該制御信号を
受信した制御部110は、該制御信号に基づいて、駆動
部131、駆動部141及び駆動部151を構成するモ
ータの駆動速度を通常の駆動速度より大きくして、給紙
部130、搬送部140及び排紙部150の駆動制御を
行う(ステップ505)。
【0043】ステップ504において、原稿の搬送方向
の長さが記録紙の搬送方向の長さより長くない場合は、
本体制御部210は、予め原稿サイズに応じて設定され
た通常の駆動速度にて自動搬送モードを開始するよう制
御部110に対し制御信号を送信し、制御部110は該
信号に基づいて給紙部を駆動制御し、通常の駆動速度に
て原稿の搬送を開始する(ステップ506)。
【0044】なお、原稿の搬送方向の長さと記録紙の搬
送方向の長さを比較する際に、例えばA4横送りからA
5縦送りに縮小コピーするときのように、縮小コピーで
あるにもかかわらず、お互いの搬送方向の長さは等しい
ときは、原稿読取速度の制約により連続コピー速度が損
なわれることもないため、ステップ506に進み、通常
の駆動速度にて原稿の搬送を行う。
【0045】以上のように、本実施形態に係る画像形成
装置によれば、縮小コピーであり、且つ原稿の搬送方向
の長さが記録紙の搬送方向の長さより長い場合に限り、
原稿を搬送する駆動速度を大きくし、もって原稿読取速
度を大きくするため、縮小コピー時のコピー生産性を低
減させることなく、常に原稿読取速度を大きくしている
場合と比して原稿読取りに要するエネルギの低減、原稿
搬送に起因する騒音の低減及びローラ、軸受の耐久性向
上によるコストの低減を図ることができる。
【0046】なお、本実施形態における画像読取部21
0は固定式のもので原稿を搬送しながら画像を読取るタ
イプのものであるが、コンタクトガラス上に原稿を載置
し画像読取部が移動しながら画像を読取るタイプのもの
であってもよく、画像読取部が移動しながら画像を読取
るタイプのものである場合は、駆動部131、駆動部1
41及び駆動部151の駆動速度を大きくするだけでな
く、自動原稿搬送装置の制御部110若しくは画像形成
装置の本体制御部210が、画像読取部の画像読取速度
を大きくして原稿読取速度をさらに大きくするよう制御
してもよい。なお、ここでいう画像読取速度とは画像読
取部が主走査及び副走査方向において画像を読取る移動
速度のことをいう。
【0047】また、原稿搬送方向長さ検知部120は、
図4に示すように、読取位置までの搬送経路中に原稿の
通過時間により原稿の搬送方向の長さを検知する用紙搬
送センサを用いてもよい。これにより、駆動速度の可変
が原稿の2枚目以降からということになるが、通常原稿
搬送異常などを検知する用紙搬送センサを原稿搬送方向
長さ検知部120として援用することで、さらにコスト
を低減させることができる。
【0048】《第2の実施の形態》 次に、図5〜図8
を用いて、本発明の第2の実施の形態を示す自動原稿搬
送装置が搭載された画像形成装置につき説明する。
【0049】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
画像形成装置の構成を示すブロック図である。なお、図
5において、本発明の第1の実施の形態と同様の構成に
ついては、同一の符号を付し、説明を省略することとす
る。
【0050】本発明の第2の実施の形態において、画像
形成装置300は、第1の実施の形態の構成と同様に、
本体制御部310が、縮小コピー情報取得部311と、
搬送方向長さ判断部312とを備えているとともに、第
1の実施の形態に加えて、1枚の原稿からコピーする枚
数により駆動速度を通常の速度より大きくするか否か判
断する駆動速度可変判断部313と、原稿の搬送方向の
長さ及び記録紙の搬送方向の長さを比較し、該比較した
情報と通常の駆動速度の値に係る情報に基づいて、大き
くする駆動速度の値に係る情報を生成する駆動速度情報
生成部314と、予め複数の駆動速度が設定された駆動
速度設定部315とを有している。
【0051】駆動速度可変判断部313は、操作部25
0より入力される印刷環境情報から1枚の原稿からコピ
ーする枚数情報を取得し、予め設定された枚数以下であ
る場合に、給紙部130の駆動部131、搬送部140
の駆動部141及び排紙部150の駆動部151の駆動
速度を通常の速度より大きくしてもよいとの判断をする
が、これは、縮小コピー時であっても1枚の原稿から例
えば20枚、30枚というように大量にコピーするよう
な場合には、読取った1枚の原稿画像がメモリに残され
その後の連続コピーにおいては原稿読取りを行わないた
め、駆動速度を大きくして、原稿読取速度を大きくしな
くとも連続コピー速度の制約となることはなく、コピー
生産性を下げることもないと考えられることから、駆動
速度を大きくするメリットもないため、駆動速度をあげ
ないこととしたものである。
【0052】駆動速度情報生成部314は、原稿搬送方
向長さ検知部120及び記録紙搬送方向長さ検知部23
0が検知した原稿の搬送方向の長さ及び記録紙の搬送方
向の長さを比較して、搬送方向の長さの比を求め、該原
稿搬送方向の長さと記録紙の搬送方向の長さの比と通常
の駆動速度の値から、大きくする駆動速度の値を求め
る。
【0053】駆動速度設定部315は、縮小コピー時の
原稿サイズ及び記録紙サイズに応じて予見される複数の
大きくする駆動速度が設定されている。なお、設定する
駆動速度は予め本体制御部310内、メモリ等に記憶さ
せておいてもよいし、操作部250より任意に設定でき
るものであってもよい。なお、これら本体制御部310
の行う処理等は図示しない本体制御部内のRAMにて展
開される。
【0054】次に、図6の表を用いて大きくする駆動速
度の値の算出につき説明する。なお、図6の表に示す値
は、画像形成装置の機種等により変動するものであるた
め記載された値に限られないものであることを確認して
おく。
【0055】また、図6の表に示す値を達成する画像形
成装置は、原稿の搬送方向の長さが記録紙の搬送方向の
長さと等しいときは、原稿読取速度と連続コピー速度が
等しいものであることを確認しておく。以上を踏まえ、
一例としてA3縦送りの原稿からA4縦送りの記録紙に
縮小コピーする場合を挙げ、大きくする駆動速度の値の
算出につき説明することとする。図6の表に示すよう
に、A3縦送りの原稿からA4縦送りの記録紙に縮小コ
ピーする場合、原稿の搬送方向長さは420mmとなっ
ており、記録紙の搬送方向長さは297mmとなってい
る。そして、A3縦送りの通常の原稿読取速度は36枚
/minであるのに対してA4縦送りの連続コピー速度
は70CPMとなっている。これらから原稿の搬送方向
の長さと記録紙の搬送方向の長さの比及び原稿の通常の
原稿読取速度と記録紙の連続コピー速度の比をそれぞれ
算出すると、搬送方向の長さの比は1.41:1、通常
の原稿読取速度と連続コピー速度の比は1:1.42と
なる。
【0056】この場合、通常の原稿読取速度の値に搬送
方向の長さの比の値を乗ずることで、連続コピー速度の
制約となることなく、コピーの生産性を下げない原稿読
取速度の値を得ることができるため、駆動部131、駆
動部141及び駆動部151の駆動速度も同様に通常の
駆動速度の値、駆動源がモータである場合には単位時間
当たりの回転数、に搬送方向の長さの比の値を乗ずるこ
とで、大きくする駆動速度の値を算出することができ
る。
【0057】A3縦送りの原稿からA4縦送りの記録紙
に縮小コピーする場合において、上記の算出方法を適用
すると、表に示すとおり、大きくする原稿読取速度は5
0.9枚/minとなり、連続コピー速度51CPMと
ほぼ同一の速度となる。
【0058】その他の原稿サイズからその他の記録紙サ
イズへの縮小コピーの場合であっても上記算出方法を適
用することにより、コピーの生産性を下げない原稿搬送
の駆動速度を算出することが可能となる。
【0059】なお、表において、A3縦送りからA4縦
送りへの縮小コピーにおいては、原稿の搬送方向長さと
記録紙の搬送方向長さの比の値は1.41(≒√2)、
A3縦送りからA4横送りへの縮小コピーにおいては、
原稿の搬送方向長さと記録紙の搬送方向長さの比の値は
2.00、A3縦送りからA5縦送りへの縮小コピーに
おいては、原稿の搬送方向長さと記録紙の搬送方向長さ
の比の値は2.00、A4縦送りからA5縦送りへの縮
小コピーにおいては、原稿の搬送方向の長さと記録紙の
搬送方向の長さの比の値は1.41(≒√2)となって
いるが、これは、A3の原稿サイズからA4の記録紙サ
イズのように面積比で1/2、A3の原稿サイズからA
5の記録紙サイズのように面積比で1/4に縮小される
ことが多いことによる。
【0060】また、その他の縮小コピーにおける原稿の
搬送方向の長さと記録紙の搬送方向の長さの比の値も上
記2つの比の値√2もしくは2に近似するものであるた
め、縮小コピーの場合には、どちらかの数値を通常の駆
動速度に乗ずることで、大きくする駆動速度を算出して
もよい。
【0061】この場合、図7に示すように、A3縦送り
の原稿からB4縦送りの記録紙への縮小コピー及びB4
縦送りの原稿からA4縦送りの記録紙への縮小コピーの
場合には、通常の駆動速度に√2を乗じ、B4縦送りの
原稿からA4横送りの記録紙への縮小コピー及びB4縦
送りの原稿からA5縦送りの記録紙への縮小コピーの場
合には、通常の駆動速度に2を乗ずるようにしておくこ
とで、全ての原稿及び記録紙のサイズに応じた駆動速度
を容易に算出することができる。
【0062】なお、駆動速度設定部に設定される駆動速
度の値には、少なくとも原稿搬送方向の長さと記録紙の
搬送方向の長さの比の値である√2若しくは2を通常の
駆動速度の値に乗じた駆動速度が含まれることが望まし
い。
【0063】次に、本発明の第2の実施の形態に係る自
動原稿搬送装置の自動搬送モードにおける給紙部、搬送
部及び排紙部の駆動速度の可変処理につき図8のフロー
チャートを用いて説明する。
【0064】まず、操作部250のスタートボタンの押
下により、給紙開始信号及び印刷環境に関する情報の信
号が本体制御部310に送信される。本体制御部310
は、これら受信した信号から、まず、本体制御部310
が備える縮小コピー情報取得部311において操作部2
50より送信される印刷環境に関する情報の信号に縮小
コピーであるとの情報が含まれるかを判断し(ステップ
601)、含まれていないのであれば、予め原稿サイズ
に応じて設定された通常の駆動速度にて自動搬送モード
を開始するよう制御部110に対し制御信号を送信し、
制御部110は該信号に基づいて給紙部130を駆動制
御し、通常の駆動速度にて原稿搬送を開始する(ステッ
プ609)。
【0065】一方、操作部250より送信される印刷環
境に関する情報の信号から縮小コピーであるとの信号を
縮小コピー情報取得部311が取得した場合は、本体制
御部310が備える駆動速度可変判断部313は、上記
印刷環境に関する情報の信号から1枚の原稿からコピー
する枚数情報を取得し、予め設定された枚数以下である
か判断し(ステップ602)、1枚の原稿からコピーす
る枚数が予め設定された枚数以下でない場合には、予め
原稿サイズに応じて設定された通常の駆動速度にて自動
搬送モードを開始するよう制御部110に対し制御信号
を送信し、制御部110は該信号に基づいて給紙部13
0を駆動制御し、通常の駆動速度にて原稿搬送を開始す
る(ステップ609)。
【0066】ステップ602において、1枚の原稿から
コピーする枚数が予め設定された枚数以下である場合に
は、給紙カセットに通常設けられている搬送センサを備
える記録紙搬送方向長さ検知部230により記録紙の搬
送方向における長さが検知される(ステップ603)と
ともに、原稿載置台上に原稿束と対向する位置に複数設
けられ、反射型のセンサを備える原稿搬送方向長さ検知
部120により、原稿の搬送方向における長さが検知さ
れ(ステップ604)、検知した原稿の搬送方向の長さ
及び記録紙の搬送方向の長さの情報は本体制御部310
に送信される。
【0067】本体制御部310は原稿搬送方向長さ検知
部120及び記録紙搬送方向長さ検知部230より制御
部110を介して送信される検知信号に基づき、本体制
御部310が備える搬送方向長さ判断部312により、
原稿の搬送方向の長さと記録紙の搬送方向の長さのどち
らが長いか判断する(ステップ605)。
【0068】ステップ605において、原稿の搬送方向
の長さが記録紙の搬送方向の長さより長くない場合は、
本体制御部310は、予め原稿サイズに応じて設定され
た通常の駆動速度にて自動搬送モードを開始するよう制
御部110に対し制御信号を送信し、制御部110は該
信号に基づいて給紙部130を駆動制御し、通常の駆動
速度にて原稿搬送を開始する(ステップ609)。
【0069】ステップ605において、原稿の搬送方向
の長さが記録紙の搬送方向の長さより長いと判断した場
合は、駆動速度情報生成部314において、大きくする
駆動速度の値に係る情報を生成する(ステップ606)
とともに、本体制御部310が、駆動速度情報生成部3
14が生成した大きくする駆動速度の値に近似する値を
駆動速度設定部315から選択し(ステップ607)、
該選択した値に基づいて、通常の駆動速度より大きい駆
動速度にて駆動部131、駆動部141及び駆動部15
1を制御するよう制御部110に制御信号を送信する。
該制御信号を受信した制御部110は、該制御信号に基
づいて、駆動部131、駆動部141及び駆動部151
を構成するモータの駆動速度を通常の駆動速度より大き
くして、給紙部130、搬送部140及び排紙部150
の駆動制御を行う(ステップ608)。
【0070】以上説明したように、本実施形態に係る画
像形成装置によれば、縮小コピーであり、1枚の原稿か
らコピーする枚数が設定された枚数以下であり、且つ原
稿の搬送方向の長さが記録紙の搬送方向の長さより長い
場合という、より必要な場合にのみ、原稿を搬送する駆
動速度を大きくし、また、該大きくする駆動速度は駆動
速度情報生成部及び駆動速度設定部により算出され、駆
動速度が無段階に大きくなることを防止することによ
り、縮小コピー時のコピー生産性を低減させることな
く、常に原稿読取速度を大きくしている場合と比して原
稿読取りに要するエネルギの低減、原稿搬送に起因する
騒音の低減及びローラ、軸受の耐久性向上によるコスト
の低減をより効率よく図ることができる。
【0071】なお、第1及び第2の実施形態において、
駆動速度を大きくするか否かの判断等はすべて画像形成
装置の本体制御部でおこない、該本体制御部の判断を含
む制御信号に基づいて自動原稿搬送装置の制御部が給紙
部、搬送部及び排紙部を駆動制御することとしたため、
画像形成装置の本体制御部及び自動原稿搬送装置の制御
部の両構成をもって駆動速度制御手段を構成することと
なったが、この構成に限らず画像形成装置の本体制御部
のみでこれら全てを行ってもよいし、自動原稿搬送装置
の制御部のみでこれら全てを行ってもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動原稿
搬送装置によれば、自動原稿搬送装置を用いて連続した
原稿を読取り、コピーを行う場合に、該コピーが縮小コ
ピーであるときは、原稿を搬送する駆動速度を大きく
し、もって原稿読取速度を大きくするため、縮小コピー
時の原稿読取速度によりコピー生産性を低減させること
がない。また、常に原稿読取速度を大きくしている場合
と比して原稿読取りに要するエネルギの低減、原稿搬送
に起因する騒音の低減及びローラや軸受の耐久性向上に
よるコストの低減を図ることができる。
【0073】また、自動原稿搬送装置を用いて連続した
原稿を読取り、コピーを行う場合に、該コピーが縮小コ
ピーであるとともに、原稿の搬送方向の長さが記録紙の
搬送方向の長さより長いときは、原稿を搬送する駆動速
度を大きくし、もって原稿読取速度を大きくするため、
縮小コピー時の原稿読取速度によりコピー生産性を低減
させることがない。また、常に原稿読取速度を大きくし
ている場合と比して原稿読取りに要するエネルギの低
減、原稿搬送に起因する騒音の低減及びローラや軸受の
耐久性向上によるコストの低減を図ることができる。
【0074】また、1枚の原稿からコピーする枚数によ
り駆動速度を大きくするか否かさらに判断することによ
り、より必要なときのみ原稿を搬送する駆動速度を大き
くして原稿読取速度を大きくすることができるため、原
稿読取りに要するエネルギの低減、原稿搬送に起因する
騒音の低減及びローラや軸受の耐久性向上によるコスト
の低減をさらに図ることができる。
【0075】また、大きくする駆動速度に係る情報を生
成することで、駆動速度を無段階に大きくすることを防
止し、コピー生産性を低減させないだけの駆動速度を得
ることができるため、原稿読取りに要するエネルギの低
減、原稿搬送に起因する騒音の低減及びローラや軸受の
耐久性向上によるコストの低減をより効果的に図ること
ができる。
【0076】また、駆動速度情報生成手段が生成した情
報と、予め複数の値が設定された駆動速度とから大きく
する駆動速度を選択することで、より正確な駆動速度を
安定して得ることができるため、原稿読取りに要するエ
ネルギの低減、原稿搬送に起因する騒音の低減及びロー
ラや軸受の耐久性向上によるコストの低減をより効果的
に図ることができる。
【0077】また、上記した効果を有する画像形成装置
を得ることができる。
【0078】また、原稿を搬送する駆動速度を大きくす
るときは画像読取部の画像読取速度をも大きくすること
で、より効果的に原稿読取速度を大きくすることができ
る画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
に使用される自動原稿搬送装置の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送
装置の自動搬送モードにおける給紙部、搬送部及び排紙
部の駆動速度の可変処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
に使用される自動原稿搬送装置に設けられる原稿搬送方
向長さ検知部の他の配置例を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における大きくする
駆動速度の算出を説明するための各種数値を示す表であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態における大きくする
駆動速度の算出を説明するための各種数値を示す表であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る自動原稿搬送
装置の自動搬送モードにおける給紙部、搬送部及び排紙
部の駆動速度の可変処理を示すフローチャートである。
【図9】従来のシール機構を構成するシール部材の要部
拡大図である。
【符号の説明】
100 自動原稿搬送装置 110 制御部 120 原稿搬送方向長さ検知部 130 給紙部 140 搬送部 150 排紙部 200 画像形成装置 210 本体制御部 211 縮小コピー情報取得部 212 搬送方向長さ判断部 220 画像読取部 230 記録紙搬送方向長さ検知部 240 画像形成部 250 操作部 300 画像形成装置 310 本体制御部 311 縮小コピー情報取得部 312 搬送方向長さ判断部 313 駆動速度可変判断部 314 駆動速情報生成部 315 駆動速度設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 107 G03G 21/00 384 5C062 21/00 384 H04N 1/00 108Q 5C072 21/14 1/12 A H04N 1/00 108 G03G 21/00 372 Fターム(参考) 2H027 DB09 DC10 DC19 DE02 DE07 DE10 ED11 ED12 ED16 EE03 EF09 FA06 FA18 FA22 FA35 2H076 AA04 AA90 BA63 BA65 BA68 BA87 BB04 3F048 AA02 AB02 BA07 BB03 CA03 CC03 CC04 DA06 DC00 EB29 3F049 DA12 EA10 LA02 LB02 3F343 FA02 FB02 FB03 KB06 KB20 LA04 LC10 MA36 MA44 MA60 MB04 MB14 MB15 MC09 5C062 AA05 AB02 AB08 AB17 AB22 AB30 AB31 AB32 AB35 AC04 AC12 AC60 AC67 AF07 AF11 BA01 5C072 AA05 BA09 BA20 NA01 NA05 NA08 RA01 TA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿載置台に載置された原稿束を最上面か
    ら順次1枚ずつ分離して給紙する給紙手段と、 前記給紙手段が給紙する原稿を読取位置へ搬送する搬送
    手段と、 前記読取位置から搬送される前記原稿を原稿排紙台に排
    紙する排紙手段と、 縮小コピーであるか否かの縮小コピー情報を取得する縮
    小コピー情報取得手段と、 前記縮小コピー情報取得手段が取得した縮小コピー情報
    に基づいて、前記給紙手段、前記搬送手段及び前記排紙
    手段の駆動速度を制御する駆動速度制御手段とを有し、 前記駆動速度制御手段は、前記縮小コピー情報が縮小コ
    ピーであるとの情報である場合に、前記給紙手段、前記
    搬送手段及び前記排紙手段の駆動速度を通常の駆動速度
    より大きくすることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】原稿載置台に載置された原稿束を最上面か
    ら順次1枚ずつ分離して給紙する給紙手段と、 前記給紙手段が給紙する原稿を読取位置へ搬送する搬送
    手段と、 前記読取位置から搬送される前記原稿を原稿排紙台に排
    紙する排紙手段と、 縮小コピーであるか否かの縮小コピー情報を取得する縮
    小コピー情報取得手段と、 前記原稿の搬送方向の長さを検知する原稿搬送方向長さ
    検知手段と、 記録紙の搬送方向の長さを検知する記録紙搬送方向長さ
    検知手段と、 前記原稿搬送方向長さ検知手段が検知した前記原稿の搬
    送方向の長さと前記記録紙搬送方向長さ検知手段が検知
    した前記記録紙の搬送方向の長さから前記原稿搬送方向
    の長さが前記記録紙の搬送方向の長さより長いか否か判
    断する搬送方向長さ判断手段と、 前記縮小コピー情報取得手段が取得した縮小コピー情
    報、前記搬送方向長さ判断手段が判断した情報に基づい
    て、前記給紙手段、前記搬送手段及び前記排紙手段の駆
    動速度を制御する駆動速度制御手段とを有し、 前記駆動速度制御手段は、前記縮小コピー情報が縮小コ
    ピーであるとの情報であるとともに、前記搬送方向判断
    手段が判断した情報が前記原稿の搬送方向の長さが前記
    記録紙の搬送方向の長さより長いとの情報である場合
    に、前記給紙手段、前記搬送手段及び前記排紙手段の駆
    動速度を通常の駆動速度より大きくすることを特徴とす
    る自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】前記原稿搬送方向長さ検知手段が、前記原
    稿載置台に原稿サイズに応じて複数設けられ、前記原稿
    の搬送方向の長さを検知するセンサを備えることを特徴
    とする請求項1又は2記載の自動原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】前記原稿搬送方向長さ検知手段が、前記読
    取位置近傍の搬送経路に設けられ、前記原稿の搬送方向
    の通過時間により前記原稿の搬送方向の長さを検知する
    センサを備えることを特徴とする請求項1又2記載の自
    動原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】1枚の原稿からコピーする枚数により駆動
    速度を通常の速度より大きくするか否か判断する駆動速
    度可変判断手段を有し、 前記駆動速度制御手段は、前記駆動速度可変判断手段が
    駆動速度を通常の駆動速度より大きくすると判断した場
    合に、前記給紙手段、前記搬送手段及び前記排紙手段の
    駆動速度を通常の駆動速度より大きくすることを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載の自動原稿搬送装
    置。
  6. 【請求項6】前記原稿の搬送方向の長さ及び前記記録紙
    の搬送方向の長さを比較し、該比較した情報と通常の駆
    動速度の値の情報に基づいて、大きくする駆動速度の値
    に係る情報を生成する駆動速度情報生成手段を有し、 前記駆動速度制御手段は、前記駆動速度情報生成手段が
    生成した前記大きくする駆動速度の値に係る情報に基づ
    いて前記給紙手段、前記搬送手段及び前記排紙手段の駆
    動速度を通常の駆動速度より大きくすることを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れかに記載の自動原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】予め複数の駆動速度が設定された駆動速度
    設定手段を有し、 前記駆動速度制御手段は、前記駆動速度情報生成手段が
    生成した前記大きくする駆動速度の値に係る情報に基づ
    いて前記複数の駆動速度のなかから、前記駆動速度情報
    生成手段が生成した駆動速度に近似する値を選択し、該
    選択した値に基づいて前記給紙手段、前記搬送手段及び
    前記排紙手段の駆動速度を通常の駆動速度より大きくす
    ることを特徴とする請求項6記載の自動原稿搬送装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れかに記載の自動原稿
    搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記読取位置に搬送された原稿から画像を
    読取る画像読取部を有し、 前記駆動速度制御手段は、前記給紙手段、前記搬送手段
    及び前記排紙手段の駆動速度を通常の駆動速度より大き
    くする場合は、前記画像読取部の画像読取速度をも大き
    くすることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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