JP2003309015A - 磁気コア用接着性樹脂組成物 - Google Patents

磁気コア用接着性樹脂組成物

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JP2003309015A
JP2003309015A JP2002110951A JP2002110951A JP2003309015A JP 2003309015 A JP2003309015 A JP 2003309015A JP 2002110951 A JP2002110951 A JP 2002110951A JP 2002110951 A JP2002110951 A JP 2002110951A JP 2003309015 A JP2003309015 A JP 2003309015A
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adhesive resin
particles
resin
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JP2002110951A
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Takashi Ono
隆 小野
Hiroshi Watanabe
洋 渡辺
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気コア外表面に被覆膜を均一に形成でき、
特に磁気コアの角部において十分な絶縁性が得られる被
覆膜を容易に形成することができる磁気コア用接着性樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】 樹脂の粒子と無機物の粒子を含有し、両
粒子の単位重量当たりの表面積と組成物中における含有
率を特定の範囲とすることにより、磁気コア外表面に被
覆膜を均一に形成でき、特に磁気コアの角部において十
分な絶縁性が得られる被覆膜を容易に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気コア用の接着性樹脂
組成物に関し、より詳細には、樹脂の粒子および無機物
の粒子を含有する磁気コア用の接着性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アモルファス合金は、鉄やボロン、珪素
などを原材料に、溶融状態から急激に冷却することで製
造される非結晶の固体であり、通常は厚さ約0.01〜
0.1ミリメートル程度の薄帯として得ることができ
る。アモルファス合金は原子の配列に規則性がないラン
ダム構造であり、高い透磁率や小さい保磁力、対応周波
数領域が広く高周波領域まで使用することが可能である
など、軟磁性材料として優れた特性を有している。ま
た、磁束が通る際のエネルギー損失(ヒステリシス損)
が少なく、薄帯の膜厚が珪素鋼帯と比べて薄いため、コ
ア損(ヒステリシス損と渦電流損の和)を低減すること
ができる。このため、アモルファス合金薄帯を積層して
製造される磁気コアは、その優れた特性を利用してトラ
ンスなどとして多くの電気・電子機器に用いられてお
り、磁気特性だけでなく部品の小型化や軽量化としても
大きく貢献している。また省エネルギーの観点から、磁
気コアの一つであるアモルファス鉄心を用いた変圧器に
近年高い注目が集まってきている。
【0003】アモルファス合金を用いた磁気コアは、一
般的に次のように製造されている。まずアモルファス合
金薄帯を、巻回したり重ね合わせたりするなどの方法で
所定の形状を有する磁気コアの前駆材を作成する。次い
で特定の磁気特性を発現させるために所定の焼鈍熱処理
を施す。焼鈍熱処理の条件は発現させたい磁気特性によ
って異なるが、概ね不活性雰囲気下において温度330
〜440℃程度、時間0.1〜100時間の高温長時間
で行われることが一般的である。
【0004】この様にして製造された磁気コアに、導線
をコイル状に巻回してトランスなどの部品として使われ
るが、磁気コアと導線の絶縁性を図るために、また焼鈍
熱処理によって脆弱となるアモルファス合金薄帯の破損
を回避して、磁気コアに形状保持性を付与するために、
樹脂などで作られたケースに焼鈍熱処理を施した後の磁
気コアを入れる方法が一般的に用いられている。しかし
この方法は、作業性の面から磁気コアに比べてケースを
大きめにする必要があり、ケースに入れることによって
本来の磁気コアに比べて嵩が高くなり、小型化が要求さ
れる電子部品としては好ましくない。また、ケースを作
成するためには金型が必要であり、コスト面から多量に
消費される形状の磁気コアのみにしか適用することがで
きず、少量の場合にはそのために金型を作成することを
考えると、実用的でない問題を抱える。
【0005】一方、粉体静電塗装法やディップ法などに
より、樹脂粒子を含む組成物を磁気コアの外表面に塗布
し、加熱処理などで樹脂を融解または硬化などさせるこ
とにより、磁気コアの外表面に樹脂被膜をコーティング
する方法も適用されている。この方法によれば、ケース
を用いた場合に抱えていた小型化の問題や少量銘柄への
対応を解決することができる。しかしこの方法を用いた
場合、例えば熱可塑性樹脂であれば樹脂が融解して外表
面に被覆膜を形成している間、または熱硬化性樹脂であ
れば硬化するまでの溶融状態の間において、樹脂の表面
張力などから、外表面の場所によって被覆膜の厚さに不
均一性が生じる問題を抱えている。例えば、絶縁性の観
点から最も被覆性が重要である磁気コアの角部において
顕著にこの現象が見られ、磁気コア外表面の全面に樹脂
を同程度の厚さに塗布したにもかかわらず、被膜形成後
には角部における被膜厚さが他の箇所に比べて薄くな
り、場合によっては絶縁性に支障をきたす問題がある。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上
記従来技術の問題点に鑑み、磁気コア外表面に被覆膜を
均一に形成でき、特に磁気コアの角部において十分な絶
縁性が得られる被覆膜を容易に形成することができる磁
気コア用接着性樹脂組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、樹脂の粒子と
無機物の粒子を含有し、両粒子の単位重量当たりの表面
積と組成物中における含有率を特定の範囲とすることに
より、磁気コア外表面に被覆膜を均一に形成でき、特に
磁気コアの角部において十分な絶縁性が得られる被覆膜
を容易に形成できることを見い出し、本発明を完成し
た。
【0008】すなわち、本発明は、以下の[1]〜[1
1]に記載した事項により特定される。
【0009】[1] 樹脂の粒子および無機物の粒子を
含有し、該樹脂の粒子および該無機物の粒子が、数式
(A)を満たすことを特徴とする磁気コア用接着性樹脂
組成物0.05≦[(Sp・Cp)/(Sf・Cf)]
≦50 ・・・(A)(但し数式(A)において、Sp
ならびにSfはそれぞれ、樹脂の粒子ならびに無機物の
粒子の単位重量当たりの表面積を表し、CpならびにC
fはそれぞれ、樹脂の粒子ならびに無機物の粒子の組成
物中含有率を表す。なお、SpならびにSfの単位はm
2/gであり、CpならびにCfの単位は重量%であ
る)。
【0010】[2] 無機物が、融点または軟化点が4
50℃以上である請求項1記載の磁気コア用接着性樹脂
組成物。
【0011】[3] 樹脂および無機物を溶解しない液
体を含有していることを特徴とする請求項1記載の磁気
コア用接着性樹脂組成物。
【0012】[4] 液体が、水、メタノール、エタノ
ールから選ばれる1種または2種以上である[3]記載
の磁気コア用接着性樹脂組成物。
【0013】[5] 請求項[1]〜[4]記載の磁気
コア用接着性樹脂組成物を用いて製造される磁気コア。
【0014】[6] 請求項[1]〜[4]記載の磁気
コア用接着性樹脂組成物を用いて製造され、外表面の一
部または全てが該組成物から形成される被覆膜で被覆さ
れ、該被覆膜の厚さが10ミクロン以上であることを特
徴とする磁気コア。
【0015】[7] 焼鈍熱処理を施す前の磁気コアに
[1]〜[4]記載の磁気コア用接着性樹脂組成物を付
与し、次いで特定の磁気特性を発現させるために行う所
定の焼鈍熱処理を施して、該接着性樹脂組成物による被
覆と該焼鈍熱処理とを同一工程で行うことを特徴とする
磁気コアの製造方法。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の磁気コア用接着性樹脂組
成物は、樹脂の粒子および無機物の粒子を含有し、樹脂
の粒子および無機物の粒子が、通常、数式(A)を満た
す磁気コア用接着性樹脂組成物であるが、 0.05≦[(Sp・Cp)/(Sf・Cf)]≦50 ・・・(A) より好ましくは、 0.10≦[(Sp・Cp)/(Sf・Cf)]≦20 ・・・(B) である。
【0017】但し、上記式(A)(B)において、Sp
ならびにSfはそれぞれ、樹脂の粒子ならびに無機物の
粒子の単位重量当たりの表面積を表し、CpならびにC
fはそれぞれ、樹脂の粒子ならびに無機物の粒子の組成
物中含有率を表す。なお、SpならびにSfの単位はm
2/gであり、CpならびにCfの単位は重量%であ
る。[(Sp・Cp)/(Sf・Cf)]の値が0.0
5未満である場合、被覆膜が均一とならず、被覆膜が脆
くなって磁気コアから剥がれやすくなり、絶縁性や形状
保持性に問題が生じる恐れがある。また[(Sp・C
p)/(Sf・Cf)]の値が50を超える場合、被覆
膜の膜厚が均一とならず、特に磁気コアの角部において
その現象が顕著となる可能性があり、絶縁性などに問題
が生じる恐れがある。
【0018】本発明において、粒子および無機物の単位
重量当たりの表面積は、レーザ回折・散乱法を用いて粒
子径分布を測定して算出する。具体的には、一般に用い
られている粒子径測定器(日機装社マイクロトラックシ
リーズ、島津製作所社製レーザ回折式粒度分布測定装置
SALDシリーズなど)により測定する。
【0019】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる樹脂としては、特に限定されるものではなく
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等を適用す
ることができるが、例えばポリイミド系樹脂、ポリエー
テルイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリエーテルケトン系
樹脂などの耐熱性を有する熱可塑性樹脂を好適に適用で
き、より具体的には、化学式(1)〜(10)で表され
る繰り返し単位を主鎖骨格に有する熱可塑性樹脂を好適
に用いることができる。これらから選ばれる1種を用い
てもよく、または2種以上を併用しても良い。
【0020】
【化1】
【0021】但し、化学式(1)においてaおよびb
は、a+b=1、0≦a≦1、0≦b≦1を満たす数で
あり、XおよびYは、直接結合、エーテル結合、イソプ
ロピリデン結合、スルフィド結合、スルホン結合、並び
にカルボニル結合から選ばれる結合基で、同一でも異な
っていても良い。また化学式(2)においてZは、直接
結合、エーテル結合、イソプロピリデン結合、スルフィ
ド結合、スルホン結合、並びにカルボニル結合から選ば
れる結合基である。また化学式(6)においてcおよび
dは、c+d=1、0≦c≦1、0≦d≦1を満たす数
である。
【0022】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる樹脂の製造方法は、特に限定されるものでは
なく、公知のいずれの方法を用いることができる。また
樹脂に含まれる不純物の種類及び量についても、特に制
限されるものではないが、用途によっては不純物が本発
明の効果を損なう恐れがあるので、総不純物量は1重量
%以下、特にナトリウムや塩素などのイオン性不純物は
0.5重量%以下であることが望ましい。例えば化学式
(1)および(2)で表される繰り返し単位を主鎖骨格
に有するポリイミド樹脂は、ピロメリット酸二無水物、
3,3’,4,4’―ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル
二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スル
ホン二無水物等から選ばれる1種または2種以上の芳香
族テトラカルボン酸二無水物と、4,4’−ビス(3−
アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス(4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル)スルフィド、ビス(4−(3
−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン、ビス(4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル)エーテル、1,3
−ビス(3−アミノフェニル)ベンゼン、1,4−ビス
(3−アミノフェニル)ベンゼン、1,3−ビス(4−
アミノフェニル)ベンゼン等から選ばれる1種または2
種以上の芳香族ジアミンを用い、通常の公知の手法を用
いて製造することができる。また、化学式(3)で表さ
れる繰り返し単位を主鎖骨格に有するポリエーテルイミ
ド樹脂、化学式(4)、(5)で表される繰り返し単位
を主鎖骨格に有するポリイミド樹脂、化学式(6)で表
される繰り返し単位を主鎖骨格に有するポリアミドイミ
ド樹脂、化学式(7)〜(9)で表される繰り返し単位
を主鎖骨格に有するポリスルホン系樹脂、化学式(1
0)で表される繰り返し単位を主鎖骨格に有するポリエ
ーテルケトン系樹脂のいずれも、公知の手法を用いて製
造することが可能であるる。これらは工業的に製造され
ている樹脂であり、例えば、化学式(3)で表される繰
り返し単位を主鎖骨格に有するポリエーテルイミド樹脂
はウルテム(商標名ULTEM、日本ジーイープラスチ
ックス社)など、化学式(4)、(5)で表される繰り
返し単位を主鎖骨格に有するポリイミド樹脂はユーピレ
ックス(商標名 宇部興産)など、化学式(6)で表さ
れる繰り返し単位を主鎖骨格に有するポリアミドイミド
樹脂はトーロン(商標名TORLON、テイジンアモ
コ)など、化学式(7)〜(9)で表される繰り返し単
位を主鎖骨格に有するポリスルホン系樹脂はユーデル
(商標名UDEL,テイジンアモコ)、レーデル(商標
名RADEL,テイジンアモコ)など、化学式(10)
で表される繰り返し単位を主鎖骨格に有するポリエーテ
ルエーテルケトン系樹脂はビクトレックス(商標名 ビ
クトレックス・エムシー)などとして、本発明の範囲に
合致する銘柄等を適切に選定することにより、それぞれ
入手することも可能である。なお、化学式(1)〜(1
0)で表される繰り返し単位を主鎖骨格に有する樹脂の
具体的な製造方法の例としては、共立出版株式会社 新
高分子実験学3 高分子の合成・反応(2) 縮合系高
分子の合成 高分子学会編に記載されている。
【0023】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる樹脂の分子量および分子量分布は、特に限定
されるものではないが、分子量が極めて小さい場合や極
めて大きい場合には被膜の強度に影響を及ぼす恐れがあ
るので、樹脂を0.5g/100ミリリットルの濃度で
溶解可能な溶剤に溶解した後の35℃で測定した対数粘
度の値が、0.2デシリットル/g以上2.0デシリッ
トル/g以下であることが好ましく、0.3デシリット
ル/g以上1.5デシリットル/g以下であることがよ
り好ましい。
【0024】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる樹脂は、構成単位の繰り返しに特に制限はな
く、交互構造、ランダム構造、ブロック構造等のいずれ
の場合でも良い。また、通常用いられる分子形状は線状
であるが、分岐している形状を用いても良い。また、グ
ラフト状でも良い。
【0025】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる樹脂の溶融粘度は、特に限定されるものでは
ないが、365℃において1〜50000Pa・秒であ
ることが好ましい。この範囲を外れると、本発明の効果
が得られなくなる可能性がある。溶融粘度の測定は、一
般的な押し出し型キャピラリーレオメーターを用いて行
われる。例えば高化式フローテスターが好適に用いら
れ、直径0.1cm、長さ1cmのオリフィスを用い、
365℃で5分間保った後、10万ヘクトパスカルの圧
力で押し出して測定する。
【0026】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる樹脂中に残存する有機溶媒の量に関しては、
特に規定されるものではないが、1重量%以下であるこ
とが好ましい。樹脂中に残存する有機溶媒の量が1重量
%を超えると、昇温中及び焼鈍熱処理中に有機溶媒の気
化による気泡が樹脂中に生じ、被覆膜による絶縁性に影
響する恐れがある。樹脂中に残存する有機溶媒量の測定
は、例えばFID型ガスクロマトグラフィーにより行う
ことができる。樹脂サンプルをガスクロマトグラフィー
に内蔵された加熱器にて、400℃で加熱して有機溶媒
を分離し、予め作成しておいた種々の有機溶媒の検量線
を用いて定量する。
【0027】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる無機物としては、特に限定されるものではな
いが、融点または軟化点が450℃以上であるものを用
いることが好ましい。具体的には、例えば、シリカ、ア
ルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化鉄、酸化銅などの
無機酸化物、鉄、コバルト、銅などの金属、通常のガラ
スなどを好適に例示することができる。融点または軟化
点が450℃未満である場合、被覆膜の膜厚が均一とな
らず、特に磁気コアの角部においてその現象が顕著とな
る可能性があり、絶縁性などに問題が生じる恐れがあ
る。
【0028】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物は、
その用途や作業性などによって適した状態は異なるが、
例えば粉体静電塗装法などを適用する場合には、樹脂の
粒子と無機物の粒子を含有した粉体状の組成物が好適で
ある。また、さらに樹脂と無機物を溶解しない液体を含
有した液体状、あるいはペースト状の組成物は、噴霧法
やハケ塗り法、ディップ法などを適用する場合には好適
に用いることができる。なお、本発明の効果を損なわな
い範囲であれば、本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物
に、樹脂の粒子および無機物の粒子、これらを溶解しな
い液体以外の成分が含有されていてもよく、その成分は
特に規定されるものではなく、例えば無機フィラーや他
の樹脂、液体などを含有していても良い。また樹脂の粒
子および無機物の粒子、これらを溶解しない液体のみで
構成されていても良い。
【0029】本発明の磁気コア用接着性組成物におい
て、樹脂の粒子とその樹脂を溶解しない液体を含有させ
る場合には、樹脂を溶解しない液体として、水、メタノ
ール、エタノールを用いることが好適であり、水を用い
ることがより好適である。用いる水に含まれる不純物の
種類及び量について特に制限されるものではないが、用
途によっては不純物によって磁気コアが錆びるなどの問
題が生じる恐れがあるので、総不純物量は1重量%以
下、特にナトリウムや塩素などのイオン性不純物は0.
5重量%以下であることが望ましい。
【0030】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる樹脂および無機物の粒子径は、用途や作業性
に応じた本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物の状態に
よって、最適な条件は異なり、それぞれの状況に応じた
ものを用いることが好ましい。例えば粉体静電塗装法な
どを適用する場合には、体積基準平均粒子径が5〜20
0ミクロンであり、単位重量当たりの表面積が0.02
〜1m2/gであることが、本発明の磁気コア用接着性
樹脂組成物を均一にコーティングするために好ましい。
また例えば、樹脂および無機物を溶解しない液体を含有
した液体状あるいはペースト状として噴霧法やハケ塗り
法、ディップ法などを適用する場合には、体積基準平均
粒子径が0.5〜100ミクロンであり、単位重量当た
りの表面積が0.04〜10m2/gであることが好ま
しく、体積基準平均粒子径が2〜50ミクロンであり、
単位重量当たりの表面積が0.05〜4m2/gである
ことがより好ましい。この範囲とすることにより、作業
性等に影響する本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物の
粘性等が適した状態とすることが好適に可能となる。た
だし、これらは好適な条件の一例を示すものであり、本
発明の磁気コア用接着性樹脂組成物に含有される他の成
分や構成比率等によって好適な条件は異なることがあ
り、この範囲に限定されるものではない。
【0031】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて用いる樹脂および無機物の形状に関して、特に限定
されるものではないが、両者とも球状に近いものが好適
に用いられる。
【0032】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物にお
いて、含有される樹脂の粒子の割合は特に限定されるも
のではないが、1重量%以上であることが好ましく、よ
り好ましくは20重量%である。
【0033】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物の製
造方法に関しては、特に限定されるものではなく、公知
の方法を適用することができる。樹脂の粒子は、例えば
樹脂のペレットを衝撃式粉砕機により凍結粉砕する方
法、樹脂が溶解している溶液に樹脂が溶解しない溶媒を
少量ずつ添加して樹脂を粒子状に析出される方法等を挙
げることができる。また無機物の粒子は、例えば無機物
の塊を粉砕機にて粉砕する方法や溶液などから析出させ
る方法などを挙げることができる。樹脂の粒子と無機物
の粒子を混合する方法としては、例えばV型ミキサーな
どの通常の分太鼓運剛毅を用いる方法などを挙げること
ができる。また樹脂と無機物を溶解しない液体を含有さ
せる場合には、例えば、粒子を所望の大きさとした後に
液体と混合してもよく、また樹脂、無機物および液体と
を混合した後に、適切な粉砕方法で樹脂および無機物を
所望の粒子としてもよい。後者の方法として具体的に
は、例えば数百ミクロン程度まで粗粉砕した樹脂と無機
物、および液体とを混合し、湿式ジェットミル(例え
ば、株式会社スギノマシン製 アルティマイザーシステ
ムなど)を用いて微粉砕する方法を挙げることができ
る。混合方法も特に制限されるものではないが、粒子と
液体が均一に混合できる方法を用いることが好ましい。
【0034】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物を塗
布する方法として、粉体状を用いて粉体静電塗装する方
法、樹脂を溶解しない液体を含有させた液体状またはペ
ースト状を用いてハケやコテ等で塗布する方法、噴霧
法、ディップ法を好適に適用することができる。均一か
つ迅速に塗布できる観点から、粉体静電塗装法、噴霧
法、ディップ法をより好適に適用することができる。粉
体静電塗装法で行うに際し、その方法を十分に活用でき
るように調整剤などを添加してもよい。また噴霧法また
はディップ法で行うのに際し、粘性などの特性を、噴霧
法に適した条件に調整することが好ましい。例えば、粒
子径や含有量等によって調整することができる。噴霧法
は、例えば市販されているスプレーガンと空気などの圧
縮ガスを用いて行うことができる。さらには噴霧する樹
脂組成物の粘性を調整することで、塗布面に垂れること
なく塗布することができ、塗布する厚さも任意とするこ
とができる。なお、具体的な塗布方法を例示したが、本
発明においてはこれらに限定されるものではない。
【0035】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物を適
用する磁気コアとしては、アモルファス合金薄帯を積層
して製造される磁気コアに好適に適用できる。磁気コア
において用いるアモルファス合金薄帯としては、軟磁性
材料が主に挙げられ、例えば、Fe系やCo系などの非
晶質金属材料、Fe系やCo系などのナノ結晶質金属材
料などが挙げられる。具体的には例えば、Fe系非晶質
金属材料としては、Fe−Si−B系、Fe−B系、F
e−P−C系などのFe−半金属系非晶質金属材料や、
Fe−Zr系、Fe−Hf系、Fe−Ti系などのFe
−遷移金属系非晶質金属材料などを挙げることができ、
またCo系非晶質金属材料としては、Co−Si−B
系、Co−B系などの非晶質金属材料を挙げることがで
きる。また、非晶質金属材料を熱処理によりナノサイズ
に結晶化させたナノ結晶質金属材料においては、Fe−
Si−B−Cu−Nb系、Fe−B−Cu−Nb系、F
e−Zr−B−(Cu)系、Fe−Zr−Nb−B−
(Cu)系、Fe−Zr−P−(Cu)系、Fe−Zr
−Nb−P−(Cu)系、Fe−Ta−C系、Fe−A
l−Si−Nb−B系、Fe−Al−Si−Ni−Nb
−B系、Fe−Al−Nb−B系、Co−Ta−C系な
どを挙げることができる。これらはいずれも、特定の磁
気特性を発現させるために、通常使用される前に所定の
条件において焼鈍熱処理を施す。焼鈍熱処理の条件は用
いる材料の種類や発現させたい磁気特性によって異なる
が、非晶質金属材料では温度範囲が概ね300〜500
℃、ナノ結晶質金属材料では温度範囲が概ね400〜7
00℃とするのが一般的である。本発明の磁気コアにお
いて用いるアモルファス合金薄帯の厚さは、10〜10
0ミクロンであることが好ましく、10〜40ミクロン
であることがより好ましい。アモルファス合金薄帯を積
層する方法は、本発明において制限されるものではな
く、作成する磁気コアの形状などに適した方法を用いる
ことができ、公知のいずれの方法をも適用できる。一般
にはテープ状のアモルファス合金薄帯を巻き取る方法
や、所定の大きさに加工されたアモルファス合金薄帯を
積み重ねる方法などが用いられる。
【0036】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物を用
いることにより、導線をコイル状に巻回した際に磁気コ
アと導線との絶縁性を図ることができる被覆膜を、磁気
コアの外表面に形成させることができる。被覆膜による
被覆は、磁気コア外表面の一部または全てで行われ、本
発明の効果が発現できる範囲であれば、その割合は限定
されない。ただし、絶縁性は磁気コアの角部において特
に重要であるため、磁気コアの角部が被覆膜で被覆され
ることが好ましく、磁気コア外表面の全面が被覆される
ことがより好ましい。被覆膜の厚さは10ミクロン以上
であることが好ましく、20ミクロン以上であることが
より好ましい。10ミクロン未満であると、磁気コアと
巻回する導線との絶縁性が不十分となる恐れや、磁気コ
アの形状保持性が不十分となる可能性があり、磁気コア
としての機能を十分に発揮できなくなる問題が生じる恐
れがある。被覆膜の厚さは、例えば被覆物に対して垂直
な方向で磁気コアを切断し、その切断面を観察する方法
により求めることができる。
【0037】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物を用
いた磁気コアの製造方法としては、焼鈍熱処理を施す前
の磁気コアに本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物を付
与し、次いで特定の磁気特性を発現させるために行う所
定の焼鈍熱処理を施して、本発明の磁気コア用接着性樹
脂組成物による被覆と該焼鈍熱処理とを同一工程で行う
方法を好適に適用することができる。被覆膜の形成と焼
鈍熱処理を同時に行うことができるため、付加的な工程
や装置は一切必要とせず、また熱処理焼鈍後の脆弱なア
モルファス合金薄帯を取り扱うなどの煩雑な操作は不要
となる。
【0038】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物を用
いることにより、特に被覆性が低減して絶縁性が問題と
なる磁気コアの角部においても、絶縁性に十分な被覆膜
を容易に形成することができる。本発明の磁気コア用接
着性樹脂組成物を用いない場合には、樹脂の表面張力な
どによって特に角部の被覆性が低減して絶縁性が問題と
なる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、実施例等における諸物性等の測定は、以下の
方法により行った。 対数粘度η:樹脂の場合、溶解可能な溶媒(例えばク
ロロホルム、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホ
ルムアミド、オルト−ジクロロベンゼン、クレゾール
等)に、樹脂を0.5g/100ミリリットルの濃度で
溶解した後、35℃において測定した。ワニスの場合、
ワニスの溶媒と同等の溶媒にて樹脂成分が0.5g/1
00ミリリットルの濃となるように希釈した後、35℃
において測定した。 ガラス転移温度Tg:10℃/分の昇温速度条件に
て、DSC法(島津DSC−60)により測定した。 365℃における溶融粘度:高化式フローテスター
(島津CFT−500)で直径0.1cm、長さ1cm
のオリフィスを用いて溶融粘度を測定した。所定の温度
で5分間保った後、10万ヘクトパスカルの圧力で押し
出した。 体積基準平均粒子径および単位重量当たりの表面積:
レーザ回折・散乱法の粒子径測定器(日機装社マイクロ
トラック9320−X100)により測定した。 被覆膜の厚さ:磁気コアを被覆膜に対して垂直方向に
切断し、その断面を光学顕微鏡にて観察し、被覆膜の厚
さを求めた。
【0040】
【合成例】表1に記載したとおり化学式(11)の樹脂
を用意し、表2に記載したとおり、C1〜C7の組成物
を作成した。樹脂の粒子化には、衝撃式粉砕機を用いた
凍結粉砕法および/または湿式ジェットミル(株式会社
スギノマシン アルティマイザーシステム)を用いた。
無機物としては、溶融シリカ粒子(電気化学工業社製)
を用いた。
【0041】
【表1】
【0042】
【化2】
【0043】
【実施例1】原子比でFe:Si:B=78:9:13
の組成のアモルファス合金薄帯(幅10ミリメートル、
厚さ25ミクロン)を巻回し、厚さ10ミリメートル、
内径15ミリメートル、外径25ミリメートル、重さ1
9.5gの磁気コアを用意した。表2記載の組成物C1
を、通常の粉体静電塗装法にて磁気コアの外表面全面に
ほぼ均一に塗布し、その後窒素雰囲気下で30℃から4
00℃まで1時間かけて一定速度で昇温し、400℃で
2時間保持して焼鈍熱処理を行った後、放冷した。得ら
れた磁気コアは、外表面の全面が均一な被覆膜で覆われ
た状態であり、磁気コアに500gの荷重をかけても形
状は全く変形しなかった。磁気コアを切断して被覆膜の
厚さを観察したところ、角部の厚さが100ミクロン、
角部位外の厚さが102ミクロンであり、場所に依らず
ほぼ一定であった。金属銅製の導線をコイル状に巻回し
たところ、導線に損傷は見られず、また抵抗値測定計を
用いて導線と磁気コア内部との抵抗値を測定したところ
100万オーム以上であり、銅の抵抗値1.7マイクロ
オーム・センチメートルおよびアモルファス合金薄帯の
抵抗値1.3マイクロオーム・メートルを勘案すれば、
絶縁性に問題がないことが確認された。周波数100キ
ロヘルツ、磁束密度1.0テスラの条件でB−Hヒステ
リシスループを観察したところ、磁気コアが本来有する
ループと同形状のループが得られ、絶縁性が磁気コアと
しての機能に悪影響していないことを確認した。
【0044】
【実施例2】使用する塗布物を表2記載の組成物C2に
代え、塗布法を噴霧法に代えた以外は、実施例1と同様
にして検討した。結果をまとめて表3に示す。焼鈍熱処
理後の磁気コアの形状保持性等は良好で、被覆膜の厚
さ、絶縁性、B−Hヒステリシスループの形状も良好で
あった。
【0045】
【表2】
【0046】
【実施例3】使用する塗布物を表2記載の組成物C2に
代え、塗布法をディップ法に代えた以外は、実施例1と
同様にして検討した。結果をまとめて表3に示す。焼鈍
熱処理後の磁気コアの形状保持性等は良好で、被覆膜の
厚さ、絶縁性、B−Hヒステリシスループの形状も良好
であった。
【0047】
【実施例4〜6】使用する塗布物を表2記載の組成物C
3〜C5に代えた以外は、実施例1と同様にして検討し
た。結果をまとめて表3に示す。焼鈍熱処理後の磁気コ
アの形状保持性等は良好で、被覆膜の厚さ、絶縁性、B
−Hヒステリシスループの形状も良好であった。
【0048】
【表3】
【0049】
【比較例1】用いる樹脂組成物を表2記載のC6に代え
た以外は、実施例1と同様にして検討した。結果をまと
めて表3に示す。焼鈍熱処理後の被覆膜は脆く剥がれや
すく、荷重によって容易に変形して被覆膜の一部が剥が
れた。被覆膜の厚さは良好であったが、導線を巻回する
と磁気コアの角部と接する箇所で被覆膜が剥がれ、導線
にも傷等が見られた。抵抗値は0.53オームと小さ
く、絶縁性が図られていないことが分かった。またB−
Hヒステリシスループの形状は大きく歪み、本来有すべ
き形状とは異なっていた。
【0050】
【比較例2】用いる樹脂組成物を表2記載のC7に代え
た以外は、実施例1と同様にして検討した。結果をまと
めて表3に示す。焼鈍熱処理後の被覆膜は比較的均一で
荷重による変形は見られなかったが、その厚さは薄く、
組成物の一部は加熱時に炉内に垂れていた。被覆膜厚さ
は十分でなく、導線を巻回すると磁気コアの角部と接す
る箇所で導線に傷等が見られた。抵抗値は0.12オー
ムと小さく、絶縁性が図られていないことが分かった。
またB−Hヒステリシスループの形状は大きく歪み、本
来有すべき形状とは異なっていた。
【0051】
【発明の効果】本発明の磁気コア用接着性樹脂組成物を
用いることにより、磁気コア外表面に被覆膜を均一に形
成でき、特に磁気コアの角部において十分な絶縁性が得
られる被覆膜を形成することが容易にできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 DF001 DH001 DJ021 DJ051 DK011 HA066 HA216 HA446 HA486 KA06 MA08 MA10 NA22 5E062 AB06 AB15 AC06 AC15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂の粒子および無機物の粒子を含有
    し、該樹脂の粒子および該無機物の粒子が、数式(A)
    を満たすことを特徴とする磁気コア用接着性樹脂組成物 0.05≦[(Sp・Cp)/(Sf・Cf)]≦50 ・・・(A) (但し数式(A)において、SpならびにSfはそれぞ
    れ、樹脂の粒子ならびに無機物の粒子の単位重量当たり
    の表面積を表し、CpならびにCfはそれぞれ、樹脂の
    粒子ならびに無機物の粒子の組成物中含有率を表す。な
    お、SpならびにSfの単位はm2/gであり、Cpな
    らびにCfの単位は重量%である)。
  2. 【請求項2】 無機物が、融点または軟化点が450℃
    以上である請求項1記載の磁気コア用接着性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 樹脂および無機物を溶解しない液体を含
    有していることを特徴とする請求項1記載の磁気コア用
    接着性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 液体が、水、メタノール、エタノールか
    ら選ばれる1種または2種以上である請求項3記載の磁
    気コア用接着性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の磁気コア用接着性樹
    脂組成物を用いて製造される磁気コア。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4記載の磁気コア用接着性樹
    脂組成物を用いて製造され、外表面の一部または全てが
    該組成物から形成される被覆膜で被覆され、該被覆膜の
    厚さが10ミクロン以上であることを特徴とする磁気コ
    ア。
  7. 【請求項7】 焼鈍熱処理を施す前の磁気コアに請求項
    1〜4記載の磁気コア用接着性樹脂組成物を付与し、次
    いで特定の磁気特性を発現させるために行う所定の焼鈍
    熱処理を施して、該接着性樹脂組成物による被覆と該焼
    鈍熱処理とを同一工程で行うことを特徴とする磁気コア
    の製造方法。
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