JP2003308829A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

非水電解液二次電池

Info

Publication number
JP2003308829A
JP2003308829A JP2002115607A JP2002115607A JP2003308829A JP 2003308829 A JP2003308829 A JP 2003308829A JP 2002115607 A JP2002115607 A JP 2002115607A JP 2002115607 A JP2002115607 A JP 2002115607A JP 2003308829 A JP2003308829 A JP 2003308829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active material
positive electrode
electrode active
battery
lithium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002115607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3620512B2 (ja
Inventor
Kenji Nakai
賢治 中井
Kensuke Hironaka
健介 弘中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority to JP2002115607A priority Critical patent/JP3620512B2/ja
Publication of JP2003308829A publication Critical patent/JP2003308829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3620512B2 publication Critical patent/JP3620512B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量、高出力でありながらも、電池保存時
の出力維持特性に優れた非水電解液二次電池を提供す
る。 【解決手段】 正極活物質として平均粒子径Bが8μm
で結晶中のマンガンサイトをコバルトで置換したマンガ
ン酸リチウムを用い、導電材として平均粒子径Cが4μ
mの黒鉛粉末を用いた正極活物質合剤を、合剤厚さAが
150μmとなるようにアルミニウム箔の両面に塗着し
て正極を得た。合剤厚さA、粒子径B及び粒子径Cは、
A/15>B≧2Cの関係を満たす。負極活物質に黒鉛
を用いて負極として非水電解液二次電池を得た。電池保
存時に正極活物質の結晶構造を安定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液二次電
池に係り、特に、リチウム遷移金属複酸化物を用いた正
極活物質及び導電材を含む正極活物質合剤を集電体の両
面にほぼ均等量塗着した正極と、充放電によりリチウム
イオンを吸蔵・放出可能な負極活物質を含む負極活物質
合剤を塗着した負極と、を非水電解液に浸潤させた非水
電解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】非水電解液二次電池を代表するリチウム
イオン二次電池は、高エネルギー密度であるメリットを
活かして、主にVTRカメラやノートパソコン、携帯電
話等のポータブル機器の電源に使用されている。リチウ
ムイオン二次電池の内部構造は、通常以下に示されるよ
うな捲回式とされている。電極は、正極、負極共に活物
質が金属箔(集電体)に塗着された帯状とされ、セパレ
ータを介して正極、負極が直接接触しないように断面が
渦巻状に捲回され、捲回群が形成されている。この捲回
群が電池容器となる円筒形の電池缶に収容され、電解液
注液後、封口されている。
【0003】一般的な円筒型リチウムイオン二次電池の
寸法は、直径が18mm、高さ65mmであり、186
50型と呼ばれ小形民生用リチウムイオン電池として広
く普及している。18650型リチウムイオン二次電池
の正極活物質には、高容量、長寿命を特徴とするコバル
ト酸リチウムが主として用いられており、電池容量は、
おおむね1.3Ah〜1.8Ah、出力はおよそ10W
程度である。
【0004】一方、自動車産業界においては環境問題に
対応すべく、排出ガスのない、動力源を完全に電池のみ
にした電気自動車と、内燃機関エンジンと電池との両方
を動力源とするハイブリッド(電気)自動車の開発が加
速され、一部実用化の段階にきている。電気自動車の電
源となる電池には、当然加速性能などを左右する高出
力、高エネルギーが得られる特性が要求され、この要求
にマッチした電池としてリチウムイオン電池が注目され
ている。電気自動車の普及のためには、電池の低価格化
が必須であり、例えば、正極活物質であれば、資源的に
豊富なマンガンの酸化物が特に注目され、電池の高性能
化を狙った改善がなされてきた。また、電気自動車の長
期の使用期間に対応すべく電池の長寿命化も求められ
る。ここでいう長寿命化は、電池容量のみならず出力の
劣化速度を小さくして電気自動車を走行させるに必要な
電気エネルギー供給能力を長期に亘り満足することであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高容
量、高出力の非水電解液二次電池では、充放電の繰り返
しにより容量や出力の低下を生じるばかりではなく、電
池の保存、特に高温環境での保存時に活物質の結晶構造
の変化を生じ、リチウムイオンを吸蔵、放出する活物質
の可逆性が低下するため、容量や出力が低下する。一般
に、電気自動車に限らず、自動車は、電池を使用してい
る乗車時間(車両駆動時間)より電池を使用しない駐車
時間の方が圧倒的に長い。このことから、電池の長寿命
化のためには、電池保存時の容量や出力の低下を抑制す
ることが重要となる。
【0006】本発明は、上記事案に鑑み、高容量、高出
力でありながらも、電池保存時の出力維持特性に優れた
非水電解液二次電池を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、リチウム遷移金属複酸化物を用いた正極
活物質及び導電材を含む正極活物質合剤を集電体の両面
にほぼ均等量塗着した正極と、充放電によりリチウムイ
オンを吸蔵・放出可能な負極活物質を含む負極活物質合
剤を塗着した負極と、を非水電解液に浸潤させた非水電
解液二次電池において、前記正極活物質合剤の厚さをA
(μm)とし、前記正極活物質の平均粒子径をB(μ
m)とし、前記導電材の平均粒子径をC(μm)とした
ときに、前記平均粒子径Bは、A/15>B≧2Cを満
たす範囲にあることを特徴とする。
【0008】本発明では、高容量、高出力を確保するた
めに、リチウム遷移金属複酸化物を用いた正極活物質及
び導電材を含む正極活物質合剤を集電体の両面にほぼ均
等量塗着した正極と、充放電によりリチウムイオンを吸
蔵・放出可能な負極活物質を含む負極活物質合剤を塗着
した負極とが非水電解液に浸潤されている。本発明によ
れば、平均粒子径Bを、A/15>B≧2Cを満たす範
囲とすることで、正極活物質の結晶変化によるひずみ
は、平均粒子径Bの15倍を超える正極活物質合剤の厚
さA(A>15B)の中の正極活物質粒子間の隙間全体
で吸収され、正極活物質粒子間に存在する平均粒子径B
の2分の1以下(B/2≧C)となる平均粒子径Cの導
電材に妨げられずに正極活物質粒子間の隙間で吸収され
るので、電池保存時の出力維持特性に優れた非水電解液
二次電池を実現することができる。
【0009】この場合において、マンガンは資源が豊富
に存在するので、正極活物質をリチウムマンガン複酸化
物とすれば、電池のコストを低減することができる。ま
た、正極活物質を、結晶中のマンガンサイトをコバルト
で置換したリチウムマンガン複酸化物とすれば、正極活
物質が安定な結晶構造となるので、電池保存時の出力維
持特性を向上させることができる。このとき、リチウム
マンガン複酸化物を一般式がLi1+xMn2−x−y
Co(xは0<x≦0.1、yは0<y≦0.2
5)であるリチウムマンガン複酸化物とすることが好ま
しい。更に、結晶中にリチウムコバルト複酸化物の結晶
相が混在しているリチウムマンガン複酸化物とすれば、
リチウムイオンの放出により結晶が収縮するときに、リ
チウムマンガン複酸化物の結晶中に結晶が膨張するリチ
ウムコバルト酸複酸化物の結晶相が混在しているので、
リチウムマンガン複酸化物全体の結晶構造を安定化する
ことができる。また、負極活物質を黒鉛とすることが好
ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
電気自動車用電源の円筒型リチウムイオン電池に適用し
た実施の形態について説明する。
【0011】(正極活物質の調製)リチウム遷移金属複
酸化物(正極活物質)として、コバルト酸リチウム(L
iCoO)、マンガン酸リチウム(LiMn
)、結晶中のマンガンサイトをコバルトで置換し
たマンガン酸リチウム(以下、コバルト置換マンガン酸
リチウム、という。)、結晶中にコバルト酸リチウムの
結晶相が混在しているマンガン酸リチウム(以下、結晶
相混在マンガン酸リチウム、という。)をそれぞれ次の
ようにして調製した。
【0012】コバルト酸リチウムは、酸化コバルト(C
)と炭酸リチウムとを、リチウムとコバルトと
の原子比(Li/Co)が1となるように十分混合し、
空気中にて800〜1000°Cに加熱することで調製
した。
【0013】マンガン酸リチウムは、酸化マンガン(M
nO)と炭酸リチウムとを、リチウムとマンガンとの
原子比(Li/Mn)が0.5となるように十分混合
し、空気中にて800〜1000°Cに加熱することで
調製した。
【0014】コバルト置換マンガン酸リチウムは、酸化
コバルトと酸化マンガンとを酸に溶解し炭酸塩として共
沈させた沈殿物をろ過して乾燥させた後、得られた炭酸
塩と炭酸リチウムとを、リチウムと、マンガン及びコバ
ルトの総量との原子比(Li/(Mn+Co))が0.
5以上となるように十分混合し、空気中にて800〜1
000°Cに加熱することで調製した。このとき、酸化
コバルト、酸化マンガン及び炭酸リチウムの混合割合を
変えることで、後述する元素組成のコバルト置換マンガ
ン酸リチウム及び一般式がLi1+xMn2−x−y
(xは0<x≦0.1、yは0<y≦0.2
5)で表されるリチウム過剰のコバルト置換マンガン酸
リチウムを調製した。
【0015】結晶相混在マンガン酸リチウムは、酸化マ
ンガン、酸化コバルト及び炭酸リチウムを、リチウム
と、マンガン及びコバルトの総量との原子比が0.5を
超えるように十分混合し、空気中にて800〜1000
°Cに加熱することで調製した。
【0016】調製したそれぞれの正極活物質は、X線回
折及びICP(Inductively Coupled Plasma)分析等の
化学分析によって元素組成を確認した。また、結晶相混
在マンガン酸リチウムについては、元素組成を確認した
他、複数の粒子について、EDX(Energy Dispersive
X-ray Spectrometer)、EPMA(Electron Probe Mic
ro Analyzer)、等によって、コバルト酸リチウム粒子
とマンガン酸リチウム粒子との混合物ではなく、マンガ
ン酸リチウムの結晶中にコバルト酸リチウムの結晶相が
混在していることを確認した。調製した正極活物質を粉
砕、分級することで、正極活物質の平均粒子径(以下、
粒子径B、という。単位μm。)を、後述する正極活物
質合剤の厚さ(正極集電体の厚さは除く。以下、合剤厚
さA、という。単位μm。)及び導電材の黒鉛粉末の平
均粒子径(以下、粒子径C、という。単位μm。)に対
して、A/15>B≧2Cを満たすように調整した。
【0017】(正極の作製)図1に示すように、所定の
リチウム遷移金属複酸化物粉末と、主たる導電材として
所定の粒子径Cの黒鉛粉末及び副たる導電材アセチレン
ブラックと、バインダ(結着剤)としてポリフッ化ビニ
リデン(以下、PVDF、という。)と、を質量比8
5:8:2:5となるように混合し正極活物質合剤を得
た。これに分散溶媒のN−メチル−2−ピロリドン(以
下、NMP、という。)を添加、混練したスラリを、厚
さ20μmのアルミニウム箔W1(正極集電体)の両面
にほぼ均等量塗布した。このとき、正極長寸方向の一方
の側縁に幅30mmの未塗布部を残した。その後乾燥、
プレス、裁断して、幅82mm、所定長さ、所定の合剤
厚さAの正極を得た。プレス後の正極活物質合剤層W2
の空隙率は30%とした。上記未塗布部に切り欠きを入
れ、切り欠き残部を正極リード片2とした。隣り合う正
極リード片2を50mm間隔とし、正極リード片2の幅
を5mmとした。
【0018】(負極の作製)負極活物質として非晶質炭
素又は黒鉛92質量部に結着剤として8質量部のPVD
Fを添加し、これに分散溶媒のNMPを添加、混練した
スラリを厚さ10μmの圧延銅箔W3(負極集電体)の
両面に塗布した。このとき、負極長寸方向の一方の側縁
に幅30mmの未塗布部を残した。その後乾燥、プレ
ス、裁断して負極を得た。後述するように捲回したとき
の捲回方向と垂直の方向において、正極活物質合剤層W
2が負極活物質合剤層W4からはみ出すことがないよう
に、負極の幅は、正極の幅より4mm長い86mmとし
た。負極活物質の銅箔W3への塗着量は、電池の初充電
時に正極から放出されるリチウムイオン量と初充電時に
負極に吸蔵されるリチウムイオン量とが1:1となるよ
うに決定した。プレス後の負極活物質合剤層W4の空隙
率は約35%となるようにした。上記未塗布部に正極と
同様に切り欠きを入れ、切り欠き残部を負極リード片3
とした。隣り合う負極リード片3を50mm間隔とし、
負極リード片3の幅を5mmとした。
【0019】(電池の作製)作製した正極と負極とを、
これら両極が直接接触しないように幅90mm、厚さ4
0μmのポリエチレン製セパレータW5と共に捲回し
た。捲回の中心には、ポリプロピレン製の中空円筒状の
軸芯1を用いた。このとき、正極リード片2と負極リー
ド片3とが、それぞれ捲回群6の互いに反対側の両端面
に位置するようにした。また、正極、負極及びセパレー
タの長さを調整し、捲回群6の直径を38±0.1mm
となるようにした。捲回したときに、捲回最内周では捲
回方向に正極が負極からはみ出すことがなく、また最外
周でも捲回方向に正極が負極からはみ出すことがないよ
うに負極の長さは正極の長さよりも12cm長くなるよ
うにした。
【0020】正極リード片2を変形させ、その全てを、
捲回群6の軸芯1のほぼ延長線上にある正極集電リング
4の周囲から一体に張り出している鍔部周面付近に集
合、接触させた後、正極リード片2と鍔部周面とを超音
波溶接して正極リード片2を鍔部周面に接続した。一
方、負極集電リング5と負極リード片3との接続操作
も、正極集電リング4と正極リード片2との接続操作と
同様に実施した。
【0021】その後、正極集電リング4の鍔部周面全周
に絶縁被覆を施した。この絶縁被覆には、基材がポリイ
ミドで、その片面にヘキサメタアクリレートからなる粘
着剤を塗布した粘着テープを用いた。この粘着テープを
鍔部周面から捲回群6外周面に亘って一重以上巻いて絶
縁被覆とし、捲回群6を電池容器7内に挿入した。電池
容器7には、外径が40mm、内径が39mmでニッケ
ルメッキが施されたスチール製の有底缶を用いた。
【0022】負極集電リング5には予め電気的導通のた
めの負極リード板8が溶接されており、電池容器7に捲
回群6を挿入後、電池容器7の底部と負極リード板8と
を溶接した。
【0023】一方、正極集電リング4には、予め複数枚
のアルミニウム製のリボンを重ね合わせて構成した正極
リード9の一端を溶接しておき、正極リード9の他端
を、電池容器7を封口する電池蓋の下面に溶接した。電
池蓋には、電池の内圧上昇に応じて開裂する内圧開放機
構として開裂弁11が設けられている。電池蓋は、蓋ケ
ース12と、蓋キャップ13と、気密を保つ弁押え14
と、開裂弁11とで構成されており、これらが積層され
て蓋ケース12の周縁をカシメることによって組立てら
れている。なお、本実施形態では、開裂弁11の開裂圧
を約9×10Paに設定した。
【0024】非水電解液を所定量電池容器7内に注入
し、その後、正極リード9を折りたたむようにして電池
蓋で電池容器7に蓋をし、EPDM樹脂製ガスケット1
0を介してカシメて密封することにより円筒型リチウム
イオン電池20を完成させた。
【0025】非水電解液には、エチレンカーボネートと
ジメチルカーボネートとジエチルカーボネートとの体積
比1:1:1の混合溶媒中へ6フッ化リン酸リチウム
(LiPF)を1モル/リットル溶解したものを用い
た。なお、リチウムイオン電池20には、電池温度の上
昇に応じて電気的に作動する、例えば、PTC(Positiv
e Temperature Coefficient) 素子や、電池内圧の上昇
に応じて正極あるいは負極の電気的リードが切断される
電流遮断機構は設けられていない。
【0026】
【実施例】次に、本実施形態に従って、合剤厚さA、粒
子径B及び粒子径Cを変えて作製した円筒型リチウムイ
オン電池20の実施例について説明する。なお、比較の
ために作製した比較例の電池についても併記する。
【0027】(実施例1)下表1に示すように、実施例
1の電池では、正極活物質としてコバルト酸リチウム粉
末を用い、粒子径Bを8μm、粒子径Cを4μm、合剤
厚さAを150μmとした。負極活物質には非晶質炭素
を用いた。なお、粒子径Bは、A/15>B≧2Cを満
たしている。
【0028】
【表1】
【0029】(実施例2〜3)表1に示すように、実施
例2〜実施例3の電池では、合剤厚さA、粒子径B及び
粒子径Cを変えた以外は実施例1の電池と同様にした。
実施例2の電池では、粒子径Bを6μm、粒子径Cを2
μm、合剤厚さAを100μmとし、実施例3の電池で
は、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5μm、合剤厚さ
Aを220μmとした。
【0030】(実施例4)表1に示すように、実施例4
の電池では、正極活物質としてマンガン酸リチウム粉末
を用いた以外は実施例1の電池と同様にした。
【0031】(実施例5〜6)表1に示すように、実施
例5〜実施例6の電池では、合剤厚さA、粒子径B及び
粒子径Cを変えた以外は実施例4の電池と同様にした。
実施例5の電池では、粒子径Bを6μm、粒子径Cを2
μm、合剤厚さAを100μmとし、実施例6の電池で
は、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5μm、合剤厚さ
Aを220μmとした。
【0032】(実施例7)表1に示すように、実施例7
の電池では、正極活物質としてコバルト置換マンガン酸
リチウム(LiMn1.8Co0.2)粉末を用い
た以外は実施例1の電池と同様にした。
【0033】(実施例8〜9)表1に示すように、実施
例8〜実施例9の電池では、合剤厚さA、粒子径B及び
粒子径Cを変えた以外は実施例7の電池と同様にした。
実施例8の電池では、粒子径Bを6μm、粒子径Cを2
μm、合剤厚さAを100μmとし、実施例9の電池で
は、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5μm、合剤厚さ
Aを220μmとした。
【0034】(実施例10)表1に示すように、実施例
10の電池では、正極活物質としてリチウム過剰のコバ
ルト置換マンガン酸リチウム(Li1.01Mn
1.98Co0.01)粉末を用いた以外は実施例
1の電池と同様にした。
【0035】(実施例11〜12)表1に示すように、
実施例11〜実施例12の電池では、合剤厚さA、粒子
径B及び粒子径Cを変えた以外は実施例10の電池と同
様にした。実施例11の電池では、粒子径Bを6μm、
粒子径Cを2μm、合剤厚さAを100μmとし、実施
例12の電池では、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5
μm、合剤厚さAを220μmとした。
【0036】(実施例13)表1に示すように、実施例
13の電池では、正極活物質としてリチウム過剰のコバ
ルト置換マンガン酸リチウム(Li1.05Mn
1.85Co0.1)粉末を用いた以外は実施例1
の電池と同様にした。
【0037】(実施例14〜15)表1に示すように、
実施例14〜実施例15の電池では、合剤厚さA、粒子
径B及び粒子径Cを変えた以外は実施例13の電池と同
様にした。実施例14の電池では、粒子径Bを6μm、
粒子径Cを2μm、合剤厚さAを100μmとし、実施
例15の電池では、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5
μm、合剤厚さAを220μmとした。
【0038】(実施例16)表1に示すように、実施例
16の電池では、正極活物質としてリチウム過剰のコバ
ルト置換マンガン酸リチウム(Li1.1Mn1.65
Co0.25)粉末を用いた以外は実施例1の電池
と同様にした。
【0039】(実施例17〜18)表1に示すように、
実施例17〜実施例18の電池では、合剤厚さA、粒子
径B及び粒子径Cを変えた以外は実施例16の電池と同
様にした。実施例17の電池では、粒子径Bを6μm、
粒子径Cを2μm、合剤厚さAを100μmとし、実施
例18の電池では、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5
μm、合剤厚さAを220μmとした。
【0040】(実施例19)表1に示すように、実施例
19の電池では、正極活物質としてリチウム過剰のコバ
ルト置換マンガン酸リチウム(Li1.12Mn
1.61Co0.27)粉末を用いた以外は実施例
1の電池と同様にした。
【0041】(実施例20〜21)表1に示すように、
実施例20〜実施例21の電池では、合剤厚さA、粒子
径B及び粒子径Cを変えた以外は実施例19の電池と同
様にした。実施例20の電池では、粒子径Bを6μm、
粒子径Cを2μm、合剤厚さAを100μmとし、実施
例21の電池では、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5
μm、合剤厚さAを220μmとした。
【0042】(実施例22)表1に示すように、実施例
22の電池では、正極活物質としてリチウム過剰のコバ
ルト置換マンガン酸リチウム(Li1.05Mn
1.85Co0.1)の結晶中にコバルト酸リチウ
ムの結晶相が混在した結晶相混在マンガン酸リチウム粉
末を用いた以外は実施例1の電池と同様にした。
【0043】(実施例23〜24)表1に示すように、
実施例23〜実施例24の電池では、合剤厚さA、粒子
径B及び粒子径Cを変えた以外は実施例22の電池と同
様にした。実施例23の電池では、粒子径Bを6μm、
粒子径Cを2μm、合剤厚さAを100μmとし、実施
例24の電池では、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5
μm、合剤厚さAを220μmとした。
【0044】(実施例25)表1に示すように、実施例
25の電池では、負極活物質として黒鉛を用いた以外は
実施例13の電池と同様にした。
【0045】(実施例26〜27)表1に示すように、
実施例26〜実施例27の電池では、合剤厚さA、粒子
径B及び粒子径Cを変えた以外は実施例25の電池と同
様にした。実施例26の電池では、粒子径Bを6μm、
粒子径Cを2μm、合剤厚さAを100μmとし、実施
例27の電池では、粒子径Bを14μm、粒子径Cを5
μm、合剤厚さAを220μmとした。
【0046】(比較例1)表1に示すように、比較例1
の電池では、粒子径Bを14μm、粒子径Cを10μm
とした以外は実施例1の電池と同様にした。
【0047】(比較例2)表1に示すように、比較例2
の電池では、粒子径Bを14μm、粒子径Cを10μm
とした以外は実施例13の電池と同様にした。
【0048】(比較例3)表1に示すように、比較例3
の電池では、粒子径Bを10μm、粒子径Cを5μm、
合剤厚さAを100μmとした以外は実施例13の電池
と同様にした。
【0049】<試験・評価>次に、作製した実施例及び
比較例の各電池について、以下の一連の試験を行った。
【0050】実施例及び比較例の各電池を充電した後放
電し、放電容量を測定した。充電条件は、正極活物質1
gあたり40mAとなる電流で、定電流連続充電し、電
池電圧が4.2Vに到達するや否や4.2Vの定電圧充
電とした。充電時間は5時間とした。放電条件は、正極
活物質1gあたり40mAとなる電流で連続放電し、終
止電圧2.8Vとした。
【0051】上述した充電条件で充電した後、充電状態
の電池の放電出力を測定した。測定は、正極活物質1g
あたり40mA、80mA、160mAとなる電流で5
秒目の電圧を読み取り、横軸電流値に対して縦軸に5秒
目電圧をプロットし、3点を結ぶ近似直線が、2.8V
と交差するところの電流値と2.8Vとの積を出力とし
た。
【0052】寿命試験として、上述した条件で充放電サ
イクルを100回繰り返した後充電した各電池について
出力を測定し、さらに引き続き、40°Cにて1ヶ月保
存した後出力を測定し、充放電サイクル前の出力に対す
る充放電サイクル後の出力の百分率を出力維持率とし
た。当然のことながら、出力維持率が高いほど寿命特性
がよいことになる。
【0053】充電、放電、出力の測定は、いずれも環境
温度25±1°Cの雰囲気で行った。出力維持率の測定
結果を下表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】表1及び表2に示すように、合剤厚さA、
粒子径B及び粒子径CがA/15>B≧2Cを満足する
実施例1〜27の電池では、いずれも高い出力維持率が
得られた。これに対して、A/15>B≧2Cを満たし
ていない比較例1〜3の電池では、出力維持率が低下し
た。また、正極活物質にリチウムマンガン複酸化物のマ
ンガン酸リチウムを用いた実施例4〜6の電池では、コ
バルト酸リチウムを用いた実施例1〜3の電池より高い
出力維持率が得られた。
【0056】また、コバルト置換マンガン酸リチウムを
用いた実施例7〜9の電池では、コバルト置換していな
いマンガン酸リチウムを用いた実施例4〜6の電池より
高い出力維持率が得られた。これは、コバルト置換する
ことで、マンガン酸リチウムの結晶構造が安定化したた
めと考えられる。更に、一般式がLi1+xMn2−
x−yCo(xは0<x≦0.1、yは0<y≦
0.25)で表されるリチウム過剰のコバルト置換マン
ガン酸リチウムを用いた実施例10〜18の電池では、
コバルト置換マンガン酸リチウムを用いた実施例7〜9
の電池と比べて更に高い出力維持率が得られた。ところ
が、一般式中のxが0.1を超え、yが0.25を超え
た実施例19〜21の電池では、出力維持率が若干低下
する傾向を示した。
【0057】更に、結晶相混在マンガン酸リチウムを用
いた実施例22〜24の電池では、コバルト酸リチウム
の結晶相が混在していないコバルト置換マンガン酸リチ
ウムを用いた実施例13〜15の電池と比べて更に高い
出力維持率が得られた。これは、結晶格子からリチウム
イオンを放出すると結晶が収縮するリチウムマンガン複
酸化物の結晶中に、層状構造の結晶からリチウムイオン
を放出すると酸素原子の斥力により結晶が膨張するリチ
ウムコバルト酸複酸化物の結晶相が混在しているので、
リチウムマンガン複酸化物全体の結晶構造が安定化した
ためと考えられる。また、負極活物質として黒鉛を用い
た実施例25〜27の電池では、非晶質炭素を用いた実
施例13〜15の電池と比べて出力維持率が向上した。
【0058】以上のように、本実施形態のリチウムイオ
ン電池では、正極活物質としてリチウム遷移金属複酸化
物を用いた正極と、負極活物質として黒鉛を用いた負極
と、を非水電解液に浸潤させたので、高容量、高出力を
得ることができる。また、粒子径Bを、合剤厚さA及び
粒子径Cに対してA/15>B≧2Cを満たす範囲とし
たので、長時間保存しても出力維持率に優れる。
【0059】すなわち、A/15>Bは、合剤厚さAが
粒子径Bの15倍を超える(A>15B)とき、正極活
物質粒子の結晶変化によるひずみが正極活物質合剤の厚
さの中の正極活物質粒子間の隙間全体で吸収されること
を意味する。一方、B≧2Cは、粒子径Cが粒子径Bの
2分の1以下(B/2≧C)のとき、正極活物質粒子の
結晶変化によるひずみが正極活物質粒子間に存在する導
電材粒子に妨げられずに正極活物質粒子間の隙間で吸収
されることを意味する。更に、B≧2Cについて詳述す
れば、図2に示すように、正極活物質粒子Pの最密充填
の場合でも粒子間に空間Sができるように、実際の正極
活物質粒子間の空間に入る導電材粒子の大きさが考慮さ
れている。
【0060】また、本実施形態のリチウムイオン電池で
は、正極活物質としてリチウムマンガン複酸化物を用い
ることで、リチウムコバルト複酸化物を用いた電池より
出力維持率を向上させることができる。更に、結晶中の
マンガンサイトをコバルトで置換したリチウムマンガン
複酸化物を用いることで、出力維持率をより向上させる
ことができる。このとき、一般式Li1+xMn
2−x−yCo(xは0<x≦0.1、yは0<
y≦0.25)で表されるリチウムマンガン複酸化物を
用いることで、出力維持率を一層向上させることができ
る。また、負極活物質に黒鉛を用いることで、優れた出
力維持率を得ることができる。
【0061】更に、リチウムマンガン複酸化物のマンガ
ン酸リチウムの結晶とリチウムコバルト複酸化物のコバ
ルト酸リチウムの結晶とは、充放電に伴う結晶変化が逆
の挙動を示す。すなわち、下表3に示すように、マンガ
ン酸リチウムの結晶は、充電時に収縮し放電時に膨張す
るのに対して、コバルト酸リチウムの結晶は、充電時に
膨張し放電時に収縮する。このため、正極活物質全体の
結晶構造が安定する。従って、リチウムマンガン複酸化
物の結晶中にリチウムコバルト複酸化物の結晶相が混在
したリチウムマンガン複酸化物を用いることで、出力維
持率を更に向上させることができる。
【0062】
【表3】
【0063】なお、本実施形態では、電気自動車用電源
に用いられる大形の二次電池について例示したが、本発
明は、電池の大きさ、電池容量には限定されず、電池容
量としておおむね3Ahを超える電池に対して著しく効
果を発揮することが確認されている。また、本実施形態
では円筒型電池について例示したが、本発明は電池の形
状についても限定されず、角形、その他の多角形の電池
にも適用可能である。更に、本発明の適用可能な形状と
しては、上述した有底筒状容器(缶)に電池上蓋がカシ
メによって封口されている構造の電池以外であっても構
わない。このような構造の一例として正負外部端子が電
池蓋を貫通し電池容器内で軸芯を介して正負外部端子が
押し合っている状態の電池を挙げることができる。
【0064】また、リチウムマンガン複合酸化物とし
て、Li/Mn比が0.5のマンガン酸リチウムを例示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、リチ
ウム塩と酸化マンガンの仕込み比を制御することによっ
て所望のLi/Mn比としたマンガン酸リチウムを用い
ることができる。更に、本実施形態では、リチウムマン
ガン複合酸化物以外のリチウム遷移金属複合酸化物とし
て、コバルト酸リチウムを例示したが、本発明はこれに
制限されることなく、ニッケル酸リチウムやニッケルの
一部が他の元素で置換、ドープされたものを用いること
もできる。また、リチウムマンガン複合酸化物の結晶中
のマンガンサイトをコバルトで置換した例を示したが、
コバルトを結晶中にドープするようにしてもよい。
【0065】更に、本実施形態以外で用いることのでき
るリチウムイオン電池用負極活物質としては、上記特許
請求範囲に記載した事項以外に特に制限はない。例え
ば、天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークス、非晶質
炭素などの炭素質材料等でよく、その粒子形状において
も、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるも
のではない。
【0066】また更に、本実施形態では、導電材として
黒鉛粉末を例示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、非晶質炭素などの一般に用いられる
炭素材等を使用してもよい。
【0067】更にまた、本実施形態以外で用いることの
できるリチウムイオン電池用極板活物質結着剤として
は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、
ニトリルゴム、スチレン/ブタジエンゴム、多硫化ゴ
ム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種
ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化
ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、
ポリビニルアルコール等の重合体及びこれらの変性体や
混合体などがある。
【0068】また、本実施形態では、絶縁被覆に、基材
がポリイミドで、その片面にヘキサメタアクリレートか
らなる粘着剤を塗布した粘着テープを用いた例を示した
が、例えば、基材がポリプロピレンやポリエチレン等の
ポリオレフィンで、その片面又は両面にヘキサメタアク
リレートやブチルアクリレート等のアクリル系粘着剤を
塗布した粘着テープや、粘着剤を塗布しないポリオレフ
ィンやポリイミドからなるテープ等も好適に使用するこ
とができる。
【0069】更に、非水電解液としては、エチレンカー
ボネートとジメチルカーボネートとジエチルカーボネー
トの体積比1:1:1の混合溶媒中へ6フッ化リン酸リ
チウムを1モル/リットル溶解したものを例示したが、
本発明の電池には特に制限はなく、一般的なリチウム塩
を電解質とし、これを有機溶媒に溶解した電解液が用い
られる。しかし、用いられるリチウム塩や有機溶媒は特
に制限されない。例えば、電解質としては、LiClO
、LiAsF、LiBF、LiB(C
、CHSOLi、CFSOLi等や
これらの混合物を用いることができる。非水電解液有機
溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカー
ボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエト
キシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラ
ン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオ
キソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスル
ホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル等又はこれ
ら2種類以上の混合溶媒を用いるようにしてもよく、混
合配合比についても限定されるものではない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高容量、高出力を確保するために、リチウム遷移金属複
酸化物を用いた正極活物質及び導電材を含む正極活物質
合剤を集電体の両面にほぼ均等量塗着した正極と、充放
電によりリチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極活物質
を含む負極活物質合剤を塗着した負極と、が非水電解液
に浸潤されており、平均粒子径Bを、A/15>B≧2
Cを満たす範囲とすることで、正極活物質の結晶変化に
よるひずみは、平均粒子径Bの15倍を超える正極活物
質合剤の厚さA(A>15B)の中の正極活物質粒子間
の隙間全体で吸収され、正極活物質粒子間に存在する平
均粒子径Bの2分の1以下(B/2≧C)となる平均粒
子径Cの導電材に妨げられずに正極活物質粒子間の隙間
で吸収されるので、.電池保存時の出力維持特性に優れ
た非水電解液二次電池を実現することができる、という
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態の円筒型リチウム
イオン電池の断面図である。
【図2】正極活物質粒子の最密充填の状態を模式的に示
す説明図である。
【符号の説明】 6 捲回群 20 円筒形リチウムイオン電池(非水電解液二次電
池) W1 正極集電体(集電体) W2 正極活物質合剤層 P 正極活物質粒子 S 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ04 AK03 AL06 AL07 AM03 AM05 AM07 CJ22 DJ08 DJ17 EJ04 EJ12 HJ02 HJ04 HJ05 5H050 AA09 BA17 CA07 CA09 CB07 CB08 DA10 EA09 EA10 EA24 FA19 GA22 HA02 HA04 HA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム遷移金属複酸化物を用いた正極
    活物質及び導電材を含む正極活物質合剤を集電体の両面
    にほぼ均等量塗着した正極と、充放電によりリチウムイ
    オンを吸蔵・放出可能な負極活物質を含む負極活物質合
    剤を塗着した負極と、を非水電解液に浸潤させた非水電
    解液二次電池において、前記正極活物質合剤の厚さをA
    (μm)、前記正極活物質の平均粒子径をB(μm)、
    前記導電材の平均粒子径をC(μm)としたときに、前
    記平均粒子径Bは、A/15>B≧2Cを満たす範囲に
    あることを特徴とする非水電解液二次電池。
  2. 【請求項2】 前記正極活物質は、リチウムマンガン複
    酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の非水電
    解液二次電池。
  3. 【請求項3】 前記リチウムマンガン複酸化物は、結晶
    中のマンガン原子の一部がコバルト原子(Co)で置換
    されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    非水電解液二次電池。
  4. 【請求項4】 前記リチウムマンガン複酸化物は、一般
    式Li1+xMn −x−yCo(xは0<x≦
    0.1、yは0<y≦0.25)で表されることを特徴
    とする請求項3に記載の非水電解液二次電池。
  5. 【請求項5】 前記正極活物質は、リチウムマンガン複
    酸化物の結晶中にリチウムコバルト複酸化物の結晶相が
    混在していることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の非水電解液二次電池。
  6. 【請求項6】 前記負極活物質は、黒鉛であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の
    非水電解液二次電池。
JP2002115607A 2002-04-18 2002-04-18 非水電解液二次電池 Expired - Fee Related JP3620512B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002115607A JP3620512B2 (ja) 2002-04-18 2002-04-18 非水電解液二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002115607A JP3620512B2 (ja) 2002-04-18 2002-04-18 非水電解液二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003308829A true JP2003308829A (ja) 2003-10-31
JP3620512B2 JP3620512B2 (ja) 2005-02-16

Family

ID=29396830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002115607A Expired - Fee Related JP3620512B2 (ja) 2002-04-18 2002-04-18 非水電解液二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3620512B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184127A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Nissan Motor Co Ltd 二次電池用電極、その製造方法及び二次電池
WO2018061298A1 (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 パナソニック株式会社 非水電解質二次電池用正極、及び非水電解質二次電池

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184127A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Nissan Motor Co Ltd 二次電池用電極、その製造方法及び二次電池
WO2018061298A1 (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 パナソニック株式会社 非水電解質二次電池用正極、及び非水電解質二次電池
JPWO2018061298A1 (ja) * 2016-09-29 2019-07-18 パナソニック株式会社 非水電解質二次電池用正極、及び非水電解質二次電池
US11043659B2 (en) 2016-09-29 2021-06-22 Panasonic Corporation Positive electrode for nonaqueous electrolyte secondary battery and nonaqueous electrolyte secondary battery

Also Published As

Publication number Publication date
JP3620512B2 (ja) 2005-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5286200B2 (ja) リチウムイオン二次電池
US8257847B2 (en) Lithium secondary battery
JP2001143762A (ja) 円筒形リチウムイオン電池
JP2003308842A (ja) 非水電解液リチウム二次電池
JP2004006264A (ja) リチウム二次電池
JP4305035B2 (ja) 捲回式円筒型リチウムイオン電池
EP1211747A2 (en) Non-aqueous electrolytic solution secondary battery
JP3979044B2 (ja) リチウム二次電池
JP4752154B2 (ja) リチウム二次電池の製造方法
JP4310937B2 (ja) リチウム二次電池
JP4048763B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP3988384B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2005100955A (ja) 捲回式リチウムイオン電池
JP3620512B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP5433484B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JP4211542B2 (ja) リチウム二次電池
JP4839518B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2003068282A (ja) 非水電解液二次電池
JP3624793B2 (ja) リチウムイオン電池
JP3783503B2 (ja) リチウム二次電池
JP2006338977A (ja) リチウム二次電池
JP4389398B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP3518484B2 (ja) リチウムイオン電池
JP2005327521A (ja) 非水電解液二次電池の製造方法及び使用方法
JP3719139B2 (ja) 非水電解液二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071126

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees