JP2003308490A - 電子部品用金属製カバー及びその製造方法 - Google Patents
電子部品用金属製カバー及びその製造方法Info
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- JP2003308490A JP2003308490A JP2002116456A JP2002116456A JP2003308490A JP 2003308490 A JP2003308490 A JP 2003308490A JP 2002116456 A JP2002116456 A JP 2002116456A JP 2002116456 A JP2002116456 A JP 2002116456A JP 2003308490 A JP2003308490 A JP 2003308490A
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/648—Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding
- H01R13/658—High frequency shielding arrangements, e.g. against EMI [Electro-Magnetic Interference] or EMP [Electro-Magnetic Pulse]
- H01R13/6581—Shield structure
- H01R13/6582—Shield structure with resilient means for engaging mating connector
Landscapes
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械的強度が十分に高められて優れた耐熱性
を有する電子部品用金属製カバーを提供すること。 【解決手段】 この金属製カバー１０の場合、従来タイ
プのものと比べて平板部１１の一長辺部分から折り曲げ
により形成される折り返し部１２と折り返し部近傍に配
設される各圧入突起部１４との構造を改良し、折り返し
部１２を平板部１１の一長辺部分から折り曲げにより連
続して延在するように形成しており、各圧入突起部１４
を平板部１１の一長辺部分近傍からの打ち抜き及び一長
辺部分での折り曲げにより先端部分を折り返し部１２の
先端側外方へ延在させるように折り返して形成している
ため、折り返し部１２の連続性が維持されて各圧入突起
部１４を含む全体の機械的強度が従来タイプのものと比
べて格段に向上する構造となり、機械的強度が十分に高
められて優れた耐熱性を有するものとなる。
を有する電子部品用金属製カバーを提供すること。 【解決手段】 この金属製カバー１０の場合、従来タイ
プのものと比べて平板部１１の一長辺部分から折り曲げ
により形成される折り返し部１２と折り返し部近傍に配
設される各圧入突起部１４との構造を改良し、折り返し
部１２を平板部１１の一長辺部分から折り曲げにより連
続して延在するように形成しており、各圧入突起部１４
を平板部１１の一長辺部分近傍からの打ち抜き及び一長
辺部分での折り曲げにより先端部分を折り返し部１２の
先端側外方へ延在させるように折り返して形成している
ため、折り返し部１２の連続性が維持されて各圧入突起
部１４を含む全体の機械的強度が従来タイプのものと比
べて格段に向上する構造となり、機械的強度が十分に高
められて優れた耐熱性を有するものとなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてＩＣカー
ド用コネクタ等に対して剛性確保のために備えられる電
子部品用金属製カバーであって、詳しくは絶縁体（イン
シュレータ）に圧入される電子部品用金属製カバー及び
その製造方法に関する。
ド用コネクタ等に対して剛性確保のために備えられる電
子部品用金属製カバーであって、詳しくは絶縁体（イン
シュレータ）に圧入される電子部品用金属製カバー及び
その製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の電子部品用金属製カバー
として、特にＩＣカード用コネクタに用いられるもの
は、ＩＣカードの小型化が進んでコネクタにも小型化が
要求されていることに伴い、絶縁体としてのインシュレ
ータだけでは十分に剛性を確保できないことにより、イ
ンシュレータに圧入することで十分な剛性を確保する目
的で使用されている。
として、特にＩＣカード用コネクタに用いられるもの
は、ＩＣカードの小型化が進んでコネクタにも小型化が
要求されていることに伴い、絶縁体としてのインシュレ
ータだけでは十分に剛性を確保できないことにより、イ
ンシュレータに圧入することで十分な剛性を確保する目
的で使用されている。
【０００３】図２は、従来の電子部品用金属製カバーの
一例であるＩＣカード用コネクタに用いられる金属製カ
バー２０の基本構成を示した斜視図である。この金属製
カバー２０は、平坦な主面を成す長方形状の平板部２１
と、この平板部２１の一長辺部分からそれぞれ所定の間
隔を持つように折り曲げにより平板部２１の延在方向と
は略垂直方向に折り返されて形成された総計３つの折り
返し部２２と、平板部２１の対向する短辺部分から折り
曲げによりそれぞれ平板部２１の延在方向とは略垂直方
向に折り返されて連続して延在するように形成された一
対の折り返し部２３と、図示されない絶縁体としてのイ
ンシュレータに対して圧入により保持固定するために各
折り返し部２２近傍の平板部２１における一長辺部分か
ら折り曲げにより平板部２１の延在方向とは略垂直方向
に折り返されて形成されると共に、所定の間隔を有して
配設された総計３つの圧入突起部２４とを有して構成さ
れている。
一例であるＩＣカード用コネクタに用いられる金属製カ
バー２０の基本構成を示した斜視図である。この金属製
カバー２０は、平坦な主面を成す長方形状の平板部２１
と、この平板部２１の一長辺部分からそれぞれ所定の間
隔を持つように折り曲げにより平板部２１の延在方向と
は略垂直方向に折り返されて形成された総計３つの折り
返し部２２と、平板部２１の対向する短辺部分から折り
曲げによりそれぞれ平板部２１の延在方向とは略垂直方
向に折り返されて連続して延在するように形成された一
対の折り返し部２３と、図示されない絶縁体としてのイ
ンシュレータに対して圧入により保持固定するために各
折り返し部２２近傍の平板部２１における一長辺部分か
ら折り曲げにより平板部２１の延在方向とは略垂直方向
に折り返されて形成されると共に、所定の間隔を有して
配設された総計３つの圧入突起部２４とを有して構成さ
れている。
【０００４】この金属製カバー２０において、各圧入突
起部２４を形成する場合、平板部２１の一長辺部分にお
ける折り返し部２２を形成した近傍部分の各圧入突起部
２４の周囲の全部に予め切り込み２５を形成しており、
この切り込み２５の存在により各圧入突起部２４の剛性
が弱められているため、各圧入突起部２４を各折り返し
部２２と同じ方向に容易に折り曲げられるようになって
いる。
起部２４を形成する場合、平板部２１の一長辺部分にお
ける折り返し部２２を形成した近傍部分の各圧入突起部
２４の周囲の全部に予め切り込み２５を形成しており、
この切り込み２５の存在により各圧入突起部２４の剛性
が弱められているため、各圧入突起部２４を各折り返し
部２２と同じ方向に容易に折り曲げられるようになって
いる。
【０００５】即ち、このような構成の金属製カバー２０
を製造する場合、金属製平板状の母材板から平坦な主面
を成す長方形状の平板部２１と、この平板部２１におけ
る一長辺部分では所定の間隔を持った複数（上述した場
合では総計３つ）折り返し用片，及びその近傍で周囲に
切り込み２５が形成されて所定の間隔を有する複数（上
述した場合では総計３つ）の圧入突起用片と、対向する
短辺部分では別の一対の折り返し用片とを打ち抜きによ
り形成する打ち抜き工程と、一長辺部分から各折り返し
用片及び各圧入突起用片、対向する短辺部分から一対の
折り返し用片をそれぞれ折り曲げにより折り返して各折
り返し部２２及び絶縁体としてのインシュレータに対し
て圧入により保持固定するための各圧入突起部２４、別
の一対の折り返し部２３を形成することで電子部品用金
属製カバーを作製する折り曲げ工程とを実行すれば良
い。
を製造する場合、金属製平板状の母材板から平坦な主面
を成す長方形状の平板部２１と、この平板部２１におけ
る一長辺部分では所定の間隔を持った複数（上述した場
合では総計３つ）折り返し用片，及びその近傍で周囲に
切り込み２５が形成されて所定の間隔を有する複数（上
述した場合では総計３つ）の圧入突起用片と、対向する
短辺部分では別の一対の折り返し用片とを打ち抜きによ
り形成する打ち抜き工程と、一長辺部分から各折り返し
用片及び各圧入突起用片、対向する短辺部分から一対の
折り返し用片をそれぞれ折り曲げにより折り返して各折
り返し部２２及び絶縁体としてのインシュレータに対し
て圧入により保持固定するための各圧入突起部２４、別
の一対の折り返し部２３を形成することで電子部品用金
属製カバーを作製する折り曲げ工程とを実行すれば良
い。
【０００６】尚、この金属製カバー２０の製造におい
て、本発明の技術的要旨とは無関係であることにより説
明を省略するが、実際には図２に示されるように、打ち
抜き工程ではその他の部分を含む母材板の所用の複数箇
所が切り込み又は切除され、折り曲げ工程ではその他の
部分を含む複数箇所の周囲が切り込まれた各片を折り曲
げにより折り返すことでその他の折り返し部も形成され
る。
て、本発明の技術的要旨とは無関係であることにより説
明を省略するが、実際には図２に示されるように、打ち
抜き工程ではその他の部分を含む母材板の所用の複数箇
所が切り込み又は切除され、折り曲げ工程ではその他の
部分を含む複数箇所の周囲が切り込まれた各片を折り曲
げにより折り返すことでその他の折り返し部も形成され
る。
【０００７】因みに、このような電子部品用金属製カバ
ーやそれを備えたコネクタに関連するその他の周知技術
としては、例えば特開平８−２０３２３３号公報に開示
されたＰＣカードの枠体構造、特開２０００−４２９９
５号公報に開示されたカードコネクタ等が挙げられる。
ーやそれを備えたコネクタに関連するその他の周知技術
としては、例えば特開平８−２０３２３３号公報に開示
されたＰＣカードの枠体構造、特開２０００−４２９９
５号公報に開示されたカードコネクタ等が挙げられる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】上述した既存の電子部
品用金属製カバーの一例であるＩＣカード用コネクタに
用いられる金属製カバーの場合、各圧入突起部を折り曲
げにより形成するときに加工をし易くするため、平板部
の折り返し部が形成される近傍となる一長辺部分におけ
る各圧入突起部の周囲の全部に切り込みを形成してお
り、この切り込みの存在により各圧入突起部の剛性を弱
めているが、こうした構成であれば折り返し部の連続性
が保たれずにその全体や更に全体をＩＣカード用コネク
タとして構成したときに機械的強度が不足している可能
性が高く、例えば外力が加えられたときに各圧入突起部
が変形してしまったり、或いはインシュレータに熱が加
えられて変形したときにそれに伴って反りが生じてしま
う等の不都合な変形を起こす可能性があり、こうした状
態のまま長期間使用すると接続の基本性能に支障を来し
易くなってしまうため、従来構造では耐熱性を含む機械
的強度に問題がある。
品用金属製カバーの一例であるＩＣカード用コネクタに
用いられる金属製カバーの場合、各圧入突起部を折り曲
げにより形成するときに加工をし易くするため、平板部
の折り返し部が形成される近傍となる一長辺部分におけ
る各圧入突起部の周囲の全部に切り込みを形成してお
り、この切り込みの存在により各圧入突起部の剛性を弱
めているが、こうした構成であれば折り返し部の連続性
が保たれずにその全体や更に全体をＩＣカード用コネク
タとして構成したときに機械的強度が不足している可能
性が高く、例えば外力が加えられたときに各圧入突起部
が変形してしまったり、或いはインシュレータに熱が加
えられて変形したときにそれに伴って反りが生じてしま
う等の不都合な変形を起こす可能性があり、こうした状
態のまま長期間使用すると接続の基本性能に支障を来し
易くなってしまうため、従来構造では耐熱性を含む機械
的強度に問題がある。
【０００９】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、機械的強度が十分
に高められて優れた耐熱性を有する電子部品用金属製カ
バー及びそれを容易に製造し得る電子部品用金属製カバ
ーの製造方法を提供することにある。
なされたもので、その技術的課題は、機械的強度が十分
に高められて優れた耐熱性を有する電子部品用金属製カ
バー及びそれを容易に製造し得る電子部品用金属製カバ
ーの製造方法を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、平坦な
主面を成す長方形状の平板部の少なくとも一辺部分から
該平板部の延在方向とは略垂直方向に折り返された折り
返し部と、絶縁体に対して圧入により保持固定するため
に折り返し部近傍の一辺部分から平板部の延在方向とは
略垂直方向に折り返されてそれぞれ所定の間隔を有して
配設された複数の圧入突起部とを有する電子部品用金属
製カバーにおいて、折り返し部は、平板部における一辺
部分から折り曲げにより該平板部の延在方向とは略垂直
方向に折り返されて連続して延在するように形成され、
複数の圧入突起部は、それぞれ先端部分が折り返し部の
先端側外方へ延在するように、平板部の一辺部分近傍か
ら打ち抜きにより形成された上で該一辺部分から折り曲
げにより該平板部の延在方向とは略垂直方向に折り返さ
れて形成された電子部品用金属製カバーが得られる。
主面を成す長方形状の平板部の少なくとも一辺部分から
該平板部の延在方向とは略垂直方向に折り返された折り
返し部と、絶縁体に対して圧入により保持固定するため
に折り返し部近傍の一辺部分から平板部の延在方向とは
略垂直方向に折り返されてそれぞれ所定の間隔を有して
配設された複数の圧入突起部とを有する電子部品用金属
製カバーにおいて、折り返し部は、平板部における一辺
部分から折り曲げにより該平板部の延在方向とは略垂直
方向に折り返されて連続して延在するように形成され、
複数の圧入突起部は、それぞれ先端部分が折り返し部の
先端側外方へ延在するように、平板部の一辺部分近傍か
ら打ち抜きにより形成された上で該一辺部分から折り曲
げにより該平板部の延在方向とは略垂直方向に折り返さ
れて形成された電子部品用金属製カバーが得られる。
【００１１】又、本発明によれば、上記電子部品用金属
製カバーと絶縁体としてのインシュレータとを含むと共
に、該金属製カバーを該インシュレータに圧入して成る
ＩＣカード用コネクタが得られる。
製カバーと絶縁体としてのインシュレータとを含むと共
に、該金属製カバーを該インシュレータに圧入して成る
ＩＣカード用コネクタが得られる。
【００１２】更に、本発明によれば、金属製平板状の母
材板から平坦な主面を成す長方形状の平板部，該平板部
の少なくとも一辺部分に延在する折り返し用片，及び該
平板部の該一辺部分近傍において周囲の切り込みを含ん
で所定の間隔を有する複数の圧入突起用片を打ち抜きに
より形成する打ち抜き工程と、折り返し用片を一辺部分
から折り曲げにより平板部の延在方向とは略垂直方向に
折り返して折り返し部を形成すると共に、絶縁体に対し
て圧入により保持固定するために複数の圧入突起用片を
該一辺部分から折り曲げにより先端部分が該折り返し部
の先端側外方へ延在するように該平板部の延在方向とは
略垂直方向にそれぞれ折り返して複数の圧入突起部を形
成することで電子部品用金属製カバーを作製する折り曲
げ工程とを有する電子部品用金属製カバーの製造方法が
得られる。
材板から平坦な主面を成す長方形状の平板部，該平板部
の少なくとも一辺部分に延在する折り返し用片，及び該
平板部の該一辺部分近傍において周囲の切り込みを含ん
で所定の間隔を有する複数の圧入突起用片を打ち抜きに
より形成する打ち抜き工程と、折り返し用片を一辺部分
から折り曲げにより平板部の延在方向とは略垂直方向に
折り返して折り返し部を形成すると共に、絶縁体に対し
て圧入により保持固定するために複数の圧入突起用片を
該一辺部分から折り曲げにより先端部分が該折り返し部
の先端側外方へ延在するように該平板部の延在方向とは
略垂直方向にそれぞれ折り返して複数の圧入突起部を形
成することで電子部品用金属製カバーを作製する折り曲
げ工程とを有する電子部品用金属製カバーの製造方法が
得られる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
て、図面を参照して詳細に説明する。
【００１４】図１は、本発明の電子部品用金属製カバー
の一つの実施の形態であるＩＣカード用コネクタに用い
られる金属製カバー１０の基本構成を示した斜視図であ
る。この金属製カバー１０は、平坦な主面を成す長方形
状の平板部１１と、この平板部１１の一長辺部分から折
り曲げにより平板部１１の延在方向とは略垂直方向に折
り返されて連続して延在するように形成された１つの折
り返し部１２と、平板部１１の対向する短辺部分から折
り曲げによりそれぞれ平板部１１の延在方向とは略垂直
方向に折り返されて連続して延在するように形成された
一対の折り返し部１３と、図示されない絶縁体としての
インシュレータに対して圧入により保持固定するために
それぞれ先端部分が折り返し部１２の先端側外方へ延在
するように、平板部１１の一長辺部分近傍から打ち抜き
により周囲の切り込み１５を含んで形成された上で一長
辺部分から折り曲げにより平板部１１の延在方向とは略
垂直方向に折り返されて形成されると共に、所定の間隔
を有して配設された総計３つの圧入突起部１４とを有し
て構成されている。
の一つの実施の形態であるＩＣカード用コネクタに用い
られる金属製カバー１０の基本構成を示した斜視図であ
る。この金属製カバー１０は、平坦な主面を成す長方形
状の平板部１１と、この平板部１１の一長辺部分から折
り曲げにより平板部１１の延在方向とは略垂直方向に折
り返されて連続して延在するように形成された１つの折
り返し部１２と、平板部１１の対向する短辺部分から折
り曲げによりそれぞれ平板部１１の延在方向とは略垂直
方向に折り返されて連続して延在するように形成された
一対の折り返し部１３と、図示されない絶縁体としての
インシュレータに対して圧入により保持固定するために
それぞれ先端部分が折り返し部１２の先端側外方へ延在
するように、平板部１１の一長辺部分近傍から打ち抜き
により周囲の切り込み１５を含んで形成された上で一長
辺部分から折り曲げにより平板部１１の延在方向とは略
垂直方向に折り返されて形成されると共に、所定の間隔
を有して配設された総計３つの圧入突起部１４とを有し
て構成されている。
【００１５】この金属製カバー１０の場合、折り返し部
１２を平板部１１の一長辺部分から折り曲げにより連続
して延在するように形成しており、各圧入突起部１４を
平板部１１の一長辺部分近傍からの打ち抜き及び一長辺
部分での折り曲げにより先端部分を折り返し部１２の先
端側外方へ延在させるように折り返して形成しており、
折り返し部１２の連続性が維持されて各圧入突起部１４
を含む全体の機械的強度が図２に示した従来タイプのも
のと比べて格段に向上する構造としているため、全体を
ＩＣカード用コネクタとして構成したときに機械的強度
が不足する可能性が殆ど無く、例えば外力が加えられて
も各圧入突起部１４が折り返し部１２の機械的強度の向
上により保護されて変形し難く、しかもインシュレータ
に熱が加えられて変形したときにそれに伴って反り等が
生じることも抑制され、不都合な変形を起こし難いもの
となっている。従って、このような構成の金属製カバー
１０は、機械的強度を十分に高められて優れた耐熱性を
有するものとなる。
１２を平板部１１の一長辺部分から折り曲げにより連続
して延在するように形成しており、各圧入突起部１４を
平板部１１の一長辺部分近傍からの打ち抜き及び一長辺
部分での折り曲げにより先端部分を折り返し部１２の先
端側外方へ延在させるように折り返して形成しており、
折り返し部１２の連続性が維持されて各圧入突起部１４
を含む全体の機械的強度が図２に示した従来タイプのも
のと比べて格段に向上する構造としているため、全体を
ＩＣカード用コネクタとして構成したときに機械的強度
が不足する可能性が殆ど無く、例えば外力が加えられて
も各圧入突起部１４が折り返し部１２の機械的強度の向
上により保護されて変形し難く、しかもインシュレータ
に熱が加えられて変形したときにそれに伴って反り等が
生じることも抑制され、不都合な変形を起こし難いもの
となっている。従って、このような構成の金属製カバー
１０は、機械的強度を十分に高められて優れた耐熱性を
有するものとなる。
【００１６】ところで、このような構成の金属製カバー
１０を製造する場合、金属製平板状の母材板から平坦な
主面を成す長方形状の平板部１１，平板部１１の一長辺
部分に延在する一つの折り返し用片，平板部１１の対向
する短辺部分に延在する一対の折り返し用片，及び平板
部１１の一長辺部分近傍において周囲の切り込み１５を
含んで所定の間隔を有する複数（上述した場合では総計
３つ）の圧入突起用片を打ち抜きにより形成する打ち抜
き工程と、一長辺部分から一つの折り返し用片，対向す
る短辺部分から一対の折り返し用片をそれぞれ折り曲げ
により平板部１１の延在方向とは略垂直方向に折り返し
て折り返し部１２，各折り返し部１３を形成すると共
に、絶縁体としてのインシュレータに対して圧入により
保持固定するために各圧入突起用片を一長辺部分からそ
れぞれ折り曲げにより先端部分が折り返し部１２の先端
側外方へ延在するように平板部１１の延在方向とは略垂
直方向に折り返して各圧入突起部１４を形成することで
電子部品用金属製カバーを作製する折り曲げ工程とを実
行すれば良い。
１０を製造する場合、金属製平板状の母材板から平坦な
主面を成す長方形状の平板部１１，平板部１１の一長辺
部分に延在する一つの折り返し用片，平板部１１の対向
する短辺部分に延在する一対の折り返し用片，及び平板
部１１の一長辺部分近傍において周囲の切り込み１５を
含んで所定の間隔を有する複数（上述した場合では総計
３つ）の圧入突起用片を打ち抜きにより形成する打ち抜
き工程と、一長辺部分から一つの折り返し用片，対向す
る短辺部分から一対の折り返し用片をそれぞれ折り曲げ
により平板部１１の延在方向とは略垂直方向に折り返し
て折り返し部１２，各折り返し部１３を形成すると共
に、絶縁体としてのインシュレータに対して圧入により
保持固定するために各圧入突起用片を一長辺部分からそ
れぞれ折り曲げにより先端部分が折り返し部１２の先端
側外方へ延在するように平板部１１の延在方向とは略垂
直方向に折り返して各圧入突起部１４を形成することで
電子部品用金属製カバーを作製する折り曲げ工程とを実
行すれば良い。
【００１７】尚、この金属製カバー１０の製造において
も、本発明の技術的要旨とは無関係であることにより説
明を省略するが、実際には図１に示されるように、打ち
抜き工程ではその他の部分を含む母材板の所用の複数箇
所が切り込み又は切除され、折り曲げ工程ではその他の
部分を含む複数箇所の周囲が切り込まれた各片を折り曲
げにより折り返すことでその他の折り返し部も形成され
る。
も、本発明の技術的要旨とは無関係であることにより説
明を省略するが、実際には図１に示されるように、打ち
抜き工程ではその他の部分を含む母材板の所用の複数箇
所が切り込み又は切除され、折り曲げ工程ではその他の
部分を含む複数箇所の周囲が切り込まれた各片を折り曲
げにより折り返すことでその他の折り返し部も形成され
る。
【００１８】即ち、この金属製カバー１０を製造する場
合、従来の金属製カバー２０を製造する場合と比べて打
ち抜きや折り曲げの形成部分が少なく、特に平板部１１
の一長辺部分から折り曲げにより折り返されて形成され
た折り返し部１２が連続して延在するように単体とされ
ていることで工数が削減されるため、機械的強度を十分
に高められて優れた耐熱性を有する金属製カバー１０を
簡単に作製できる。
合、従来の金属製カバー２０を製造する場合と比べて打
ち抜きや折り曲げの形成部分が少なく、特に平板部１１
の一長辺部分から折り曲げにより折り返されて形成され
た折り返し部１２が連続して延在するように単体とされ
ていることで工数が削減されるため、機械的強度を十分
に高められて優れた耐熱性を有する金属製カバー１０を
簡単に作製できる。
【００１９】尚、上述した一つの実施の形態に係る金属
製カバー１０では、総計３つの圧入突起部１４を有する
場合を例示したが、それ以外の数でも良いので、本発明
は上述した形態に限定されない。
製カバー１０では、総計３つの圧入突起部１４を有する
場合を例示したが、それ以外の数でも良いので、本発明
は上述した形態に限定されない。
【００２０】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、従来の電子部品用金属製カバーにおける平板部の一
辺部分から折り曲げにより形成される折り返し部と折り
返し部近傍に配設される各圧入突起部との構造を改良
し、折り返し部を平板部の一辺部分から折り曲げにより
連続して延在するように形成しており、各圧入突起部を
平板部の一辺部分近傍からの打ち抜き及び一長辺部分で
の折り曲げにより先端部分を折り返し部の先端側外方へ
延在させるように折り返して形成しており、折り返し部
の連続性が維持されて各圧入突起部を含む全体の機械的
強度が従来タイプのものと比べて格段に向上する構造と
しているため、機械的強度を十分に高められて優れた耐
熱性を有するようになる。又、このような電子部品用金
属製カバーを製造する場合、従来の金属製カバーを製造
する場合と比べて打ち抜きや折り曲げの形成部分が少な
く、特に平板部の一長辺部分から折り曲げにより折り返
されて形成された折り返し部が連続して延在するように
単体とされていることで工数が削減されるため、機械的
強度及び耐熱性の優れた金属製カバーを簡単に作製でき
るようになる。
ば、従来の電子部品用金属製カバーにおける平板部の一
辺部分から折り曲げにより形成される折り返し部と折り
返し部近傍に配設される各圧入突起部との構造を改良
し、折り返し部を平板部の一辺部分から折り曲げにより
連続して延在するように形成しており、各圧入突起部を
平板部の一辺部分近傍からの打ち抜き及び一長辺部分で
の折り曲げにより先端部分を折り返し部の先端側外方へ
延在させるように折り返して形成しており、折り返し部
の連続性が維持されて各圧入突起部を含む全体の機械的
強度が従来タイプのものと比べて格段に向上する構造と
しているため、機械的強度を十分に高められて優れた耐
熱性を有するようになる。又、このような電子部品用金
属製カバーを製造する場合、従来の金属製カバーを製造
する場合と比べて打ち抜きや折り曲げの形成部分が少な
く、特に平板部の一長辺部分から折り曲げにより折り返
されて形成された折り返し部が連続して延在するように
単体とされていることで工数が削減されるため、機械的
強度及び耐熱性の優れた金属製カバーを簡単に作製でき
るようになる。
【図１】本発明の電子部品用金属製カバーの一つの実施
の形態に係るＩＣカード用コネクタに用いられる金属製
カバーの基本構成を示した斜視図である。
の形態に係るＩＣカード用コネクタに用いられる金属製
カバーの基本構成を示した斜視図である。
【図２】従来の電子部品用金属製カバーの一例であるＩ
Ｃカード用コネクタに用いられる金属製カバーの基本構
成を示した斜視図である。
Ｃカード用コネクタに用いられる金属製カバーの基本構
成を示した斜視図である。
１０，２０ 金属製カバー
１１，２１ 平板部
１２，１３，２２，２３ 折り返し部
１４，２４ 圧入突起部
１５，２５ 切り込み
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 島田 昌明
東京都渋谷区道玄坂１丁目21番２号 日本
航空電子工業株式会社内
Ｆターム(参考） 5B058 CA13 KA24 KA40
5E021 FB18 FC32 FC40 LA09 LA15
Claims (3)
- 【請求項１】 平坦な主面を成す長方形状の平板部と、
前記平板部の少なくとも一辺部分から該平板部の延在方
向とは略垂直方向に折り返された折り返し部と、絶縁体
に対して圧入により保持固定するために前記折り返し部
近傍の前記一辺部分から前記平板部の延在方向とは略垂
直方向に折り返されてそれぞれ所定の間隔を有して配設
された複数の圧入突起部とを有する電子部品用金属製カ
バーにおいて、前記折り返し部は、前記平板部における
前記一辺部分から折り曲げにより該平板部の延在方向と
は略垂直方向に折り返されて連続して延在するように形
成され、前記複数の圧入突起部は、それぞれ先端部分が
前記折り返し部の先端側外方へ延在するように、前記平
板部の前記一辺部分近傍から打ち抜きにより形成された
上で該一辺部分から折り曲げにより該平板部の延在方向
とは略垂直方向に折り返されて形成されたことを特徴と
する電子部品用金属製カバー。 - 【請求項２】 請求項１記載の電子部品用金属製カバー
と前記絶縁体としてのインシュレータとを含むと共に、
該金属製カバーを該インシュレータに圧入して成ること
を特徴とするＩＣカード用コネクタ。 - 【請求項３】 金属製平板状の母材板から平坦な主面を
成す長方形状の平板部，該平板部の少なくとも一辺部分
に延在する折り返し用片，及び該平板部の該一辺部分近
傍において周囲の切り込みを含んで所定の間隔を有する
複数の圧入突起用片を打ち抜きにより形成する打ち抜き
工程と、前記折り返し用片を前記一辺部分から折り曲げ
により前記平板部の延在方向とは略垂直方向に折り返し
て折り返し部を形成すると共に、絶縁体に対して圧入に
より保持固定するために前記複数の圧入突起用片を該一
辺部分からそれぞれ折り曲げにより先端部分が該折り返
し部の先端側外方へ延在するように該平板部の延在方向
とは略垂直方向に折り返して複数の圧入突起部を形成す
ることで電子部品用金属製カバーを作製する折り曲げ工
程とを有することを特徴とする電子部品用金属製カバー
の製造方法。
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