JP2003346950A - プレスフィットピン - Google Patents

プレスフィットピン

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JP2003346950A
JP2003346950A JP2002148909A JP2002148909A JP2003346950A JP 2003346950 A JP2003346950 A JP 2003346950A JP 2002148909 A JP2002148909 A JP 2002148909A JP 2002148909 A JP2002148909 A JP 2002148909A JP 2003346950 A JP2003346950 A JP 2003346950A
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press
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fit pin
hole
central
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JP2002148909A
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Naoki Sugita
直樹 杉田
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Original Assignee
Kel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に取り付けられた状態であらゆる方向か
らの外力に十分に抗することができ、基板上に安定した
固定をすることが可能な構成のプレスフィットピンを提
供する。 【解決手段】 本体部11の上下方向中間部より左右方
向に張り出して形成された左右の側方張出部13,14
のほか、上記本体部11の中間部より前方に張り出して
形成された中央張出部15を有する。中央張出部15
は、本体部11の上下方向に並んで外方に突出した複数
の突起部15a,15bを有した構成となっており、左
右の側方張出部13,14と中央張出部15がスルーホ
ール91内に押し込められている状態では、左右の側方
張出部13,14がスルーホール91の内周面に当接す
るほか、中央張出部15の有する上記複数の突起部15
a,15bがスルーホール91の内周面に当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板等に設けられ
た穴に圧入取り付けされて用いられるプレスフィットピ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】プレスフィットピンは直線状に延びて形
成された本体部の中間部に張出部を有した棒状の圧入型
コンタクトであり、例えばプリント基板に設けられたス
ルーホールなどの穴内に圧入挿着されて用いられる。図
7は従来のプレスフィットピンの一例を示すものであ
り、図7(A),(B)はこの従来例に係るプレスフィ
ットピン100の正面図と側面図、図7(C)は図7
(A)における矢視VIIC−VIICより見たプレスフィッ
トピン100の断面図である。また、図7(D)はプリ
ント基板に190に設けられたスルーホール191内に
挿入された状態のプレスフィットピン100を図7
(A)における矢視VIIC−VIICから見た断面図であ
る。これらの図に示すように、直線状に延びて形成され
た本体部101の長手方向中間部には、本体部101よ
り左右方向に張り出して形成された左右の側方張出部1
03,104を有しており、本体部101が基板190
に形成されたスルーホール191内に挿入されたときに
は、図7(D)に示すように、左右の側方張出部10
3,104がスルーホール191内に弾性的に押し込ま
れることにより本体部101がプリント基板190に固
定される構成となっている。
【0003】このような構成を有する従来のプレスフィ
ットピンは、プリント基板に取り付けられた状態では、
スルーホールの内周面に当接する左右の側方張出部を含
む面内の外力に対して抗する力は大きいが、これと直角
な方向、すなわち前後方向の外力に対して抗する力は小
さい。このため、外力が前後方向より加わった場合には
プレスフィットピンがプリント基板に対して容易に位置
ずれを起こしてしまい、接触不良などの不具合が起きる
虞があった。このような不具合を解消するための技術と
して、例えば特開昭40−101884号公報に開示さ
れるように、上記左右の側方張出部のほかに、これら側
方張出部が張り出した方向と直交する方向(すなわち前
後方向)にもう一つの中央張出部を設ける方法が知られ
ている。このような構成のプレスフィットピンによれ
ば、前後方向に作用する外力にも或る程度これに抗する
ことができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプレスフィットピンにおいて、上記中央張出
部は左右の側方張出部のように本体部をその両側から支
持するものではないため、中央張出部を含む面内におけ
る抗力は、側方張出部を含む面内における抗力ほど大き
なものとはなり得ない。このため前後方向に作用する外
力に抗する力には限界があり、あまり大きな外力がこの
方向に作用した場合には、基板に取り付けたプレスフィ
ットピンが動いて接触不良を起こしてしまうという問題
があった。ここで、中央張出部の延びる方向とは反対の
方向にこれと同様な張出部を設けて直交する四面方向に
張出部を形成する構成も考えられるが、プレスフィット
ピンは打ち抜き加工により生産するのが一般的であるた
め、このような形状のプレスフィットピンを作成するの
は製造に要するコスト等を勘案すれば現実的ではない。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、基板に取り付けられた状態であらゆる方向
からの外力に十分に抗することができ、基板上に安定し
た固定をすることが可能な構成のプレスフィットピンを
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプレスフィ
ットピンは、上下方向に延びて形成された本体部と、本
体部の上下方向中間部より左右方向に張り出して形成さ
れた左右の側方張出部と、上記中間部より前及び後のい
ずれか一方側に張り出して形成された中央張出部とを有
し、本体部が基板等に形成された穴内に挿入されたとき
に、左右の側方張出部及び中央張出部が穴内に弾性的に
押し込まれることにより本体部が基板に固定される構成
のプレスフィットピンであって、中央張出部は本体部の
上下方向に並んで外方に突出した複数の突起部を有して
なり、左右の側方張出部及び中央張出部が穴内に押し込
められている状態では、左右の側方張出部及び中央張出
部の有する複数の突起部が穴の内周面に当接するように
なっている。なお、ここでいう上下、左右、前後という
方向を示す文言は、本体部や各張出部の延びる方向の相
対関係を示すために便宜上用いたに過ぎない。
【0007】本発明に係るプレスフィットピンでは、本
体部の上下方向中間部より左右方向に張り出して形成さ
れた左右の側方張出部のほか、上記中間部より前及び後
の一方側に張り出して形成された中央張出部を有してお
り、本体部が基板等に設けられた穴に挿入されたときに
は、これら左右の側方張出部及び中央張出部が穴内に押
し込められて本体部が基板等に固定されるのであるが、
中央張出部は、本体部の上下方向に並んで外方に突出し
た複数の突起部を有した構成となっており、左右の側方
張出部と中央張出部が穴内に押し込められている状態で
は、左右の側方張出部が穴の内周面に当接するほか、中
央張出部の有する上記複数の突起部が穴の内周面に当接
するので、左右の側方張出部を含む面内の外力のみなら
ず、この面と直交する方向(前後方向)の外力に対して
も大きな抗力が発揮される。従って、本発明に係るプレ
スフィットピンでは、基板に取り付けられた状態であら
ゆる方向からの外力に十分に抗することができることと
なり、基板上に安定した固定をすることが可能である。
【0008】また、本発明に係るプレスフィットピンに
おいては、上記構成に加えて、左右の側方張出部それぞ
れが本体部の上下方向に並んで外方に突出した複数の突
起部を有してなり、左右の側方張出部及び中央張出部が
穴内に押し込められている状態では、これら複数の突起
部が穴の内周面に当接するようになっていることが好ま
しい。このような構成であれば、左右の側方張出部を含
む面内に作用する外力に対してより大きな抗力を発揮す
ることができるので、基板上での安定度をより一層高め
て基板に対する位置ずれの発生をより効果的に抑えるこ
とが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明の第1
実施形態に係るプレスフィットピン10を、これが圧入
取り付けされるプリント基板90とともに示す斜視図で
あり、図2(A),(B)はそれぞれ本プレスフィット
ピン10単体の正面図と側面図、図2(C)は図2
(A)における矢視IIC−IICより見た本プレスフィッ
トピン10の断面図である。また、図3(A),(B)
はそれぞれ本プレスフィットピン10がプリント基板9
0に設けられたスルーホール91に圧入取り付けされた
状態の正面図と側面図であり(プリント基板90は断面
で示す)、図3(C)は図3(A)における矢視IIIC
−IIICより見たプレスフィットピン10及びプリント
基板90の断面図である。以下、説明の便宜上、図2
(A)における紙面の上下方向をプレスフィットピン1
0の上下方向と定義し、紙面の左右方向をプレスフィッ
トピン10の左右方向、紙面に垂直な方向をプレスフィ
ットピン10の前後方向と定義する。また、紙面の上方
をプレスフィットピン10の上方、紙面に向かって左方
をプレスフィットピン10の左方、紙面の手前側をプレ
スフィットピン10の前方と定義する。なお、この第1
実施形態及び後述する第2実施形態において示すプレス
フィットピンは、図示しないコネクタの一面側から同一
方向かつ平行に多数延びたプレスフィットピンの一つで
あり、コネクタ及び他のプレスフィットピンを省略して
示すものである。
【0010】第1実施形態に係るプレスフィットピン1
0は、図1、図2及び図3に示すように、上下方向に延
びて形成された本体部11と、この本体部の上下方向中
間部より左右方向に張り出して形成された左右の側方張
出部13,14と、上記本体部11の中間部より前方に
張り出して形成された中央張出部15とを有して構成さ
れている。左右の側方張出部13,14はそれぞれ上下
端部において本体部11となだらかに繋がって外方(左
右方向)に張り出しており、それぞれの張り出した部分
の外面及び内面はともに上下方向にほぼ真っ直ぐ延びた
形状となっている。また、中央張出部15も上下端部に
おいて本体部11となだらかに繋がって外方(前方)に
張り出しており、その張り出した部分には本体部11の
上下方向に並んで外方に突出した二つの突起部15a,
15bが形成されている。左右の側方張出部13,14
はそれぞれ本体部11と接続する上下端を支持点にして
本体部11の左右方向に弾性変形が可能であり、中央張
出部15も本体部11と接続する上下端を支持点にして
本体部11の前後方向に弾性変形が可能である。また、
左右の側方張出部13,14の角部には上下方向に延び
た面取りがなされている。
【0011】本プレスフィットピン10はプリント基板
90に形成されたスルーホール91に挿入取り付けされ
る。スルーホール91は、プリント基板90を厚さ方向
に貫通するように設けられた貫通穴であり(図2
(A),(B)参照)、その内周面にはプリント基板9
0の上下面に形成された配線と同じ材質の導電性物質
(例えば銅)により鍍金91aが施されている。このよ
うなスルーホール91内にプレスフィットピン10の本
体部11が長手方向に挿入されると、プレスフィットピ
ン10の左右の側方張出部13,14及び中央張出部1
5はプリント基板90上の開口縁により案内されてスル
ーホール91内に弾性的に押し込まれる。スルーホール
91内に押し込まれた側方張出部13,14と中央張出
部15はその弾性により元の状態に戻ろうとする復元力
を発揮するため、結果として本体部11はスルーホール
91内、すなわちプリント基板90に固定保持される。
ここで、上記のように、左右の側方張出部13,14及
び中央張出部15は本体部11となだらかに繋がってい
るため、本体部11をスルーホール91内へ挿入したと
きには、左右の側方張出部13,14及び中央張出部1
5は滑らかにスルーホール91内へ入り込む。
【0012】プレスフィットピン10の本体部11がス
ルーホール91内に挿入されて左右の側方張出部13,
14及び中央張出部15がスルーホール91内に押し込
められている状態では、図3に示すように、左右の側方
張出部13,14は上下方向にほぼ真っ直ぐ延びた外面
をスルーホール91の内周面に当接させている。このた
め、プレスフィットピン10に左右方向の外力(或いは
外力の左右方向成分)が作用した場合であっても本体部
11は容易に基板90に対して傾かない。また、プレス
フィットピン10の左右の側方張出部13,14及び中
央張出部15がスルーホール91内に押し込められてい
る状態では、中央張出部15は上下二つの突起部15
a,15bをスルーホール91の内周面に当接させてい
る。このように本プレスフィットピン10では、スルー
ホール91の厚さ方向上下二箇所において本体部11が
支持されるようになっているので、プリント基板90に
取り付けられた状態で、前後方向の外力(或いは外力の
前後方向成分)が作用した場合であっても、本体部11
は容易に基板90に対して傾かない。
【0013】このように、本発明の第1実施形態に係る
プレスフィットピン10では、本体部11の上下方向中
間部より左右方向に張り出して形成された左右の側方張
出部13,14のほか、上記本体部11の中間部より前
方に張り出して形成された中央張出部15を有してお
り、本体部11がプリント基板90に設けられたスルー
ホール91に挿入されたときには、これら左右の側方張
出部13,14及び中央張出部15がスルーホール91
内に押し込められて本体部11がプリント基板90に固
定されるのであるが、中央張出部15は、本体部11の
上下方向に並んで外方に突出した二つの突起部15a,
15bを有した構成となっており、左右の側方張出部1
3,14と中央張出部15がスルーホール91内に押し
込められている状態では、左右の側方張出部13,14
がスルーホール91の内周面に当接するほか、中央張出
部15の有する上記二つの突起部15a,15bがスル
ーホール91の内周面に当接するので、左右の側方張出
部13,14を含む面内の外力のみならず、この面と直
交する方向(前後方向)に外力に対しても大きな抗力が
発揮される。従って、本発明に係るプレスフィットピン
10では、プリント基板90に取り付けられた状態であ
らゆる方向からの外力に十分に抗することができること
となり、プリント基板90上に安定した固定をすること
が可能である。
【0014】また、本実施形態に示すように、プレスフ
ィットピン10がスルーホール91内に取り付けられる
場合には、プレスフィットピン10とスルーホール91
の内周面に設けられた鍍金91aとの間の接触を常に良
好な状態に保つことができるので、プレスフィットピン
10の位置ずれ等に起因して生じる気的接触不良等の不
具合の発生を効果的に抑えることができるようになる。
【0015】図4は上記第1実施形態の変形例に係るプ
レスフィットピン30を示しており、図4(A),
(B)はそれぞれプレスフィットピン30単体の正面図
と側面図、図4(C)は図4(A)における矢視IVC−
IVCより見たプレスフィットピン30及びプリント基板
90の断面図である。この第1実施形態の変形例に係る
プレスフィットピン30では、上記プレスフィットピン
10の場合と同様、上下方向に延びて形成された本体部
31と、この本体部31の上下方向中間部より左右方向
に張り出して形成された左右の側方張出部33,34
と、上記本体部31の中間部より前方に張り出して形成
された中央張出部35とを有して構成されている。ここ
で、左右の側方張出部33,34及び中央張出部35が
それぞれの上下端部において本体部11となだらかに繋
がり、中央張出部35が本体部31の上下方向に並んで
外方に突出した二つの突起部35a,35bを有してい
る点は同じであるが、これら中央張出部35の二つの突
起部35a,35bが上下で連続しておらず、互いに分
離している点が異なる。
【0016】上記プリント基板90のスルーホール91
内にプレスフィットピン30の本体部31が挿入される
と、プレスフィットピン30の左右の側方張出部33,
34及び中央張出部35(二つの突起35a,35b)
はプリント基板90上の開口縁により押圧され、スルー
ホール91内に弾性的に押し込まれる。スルーホール9
1内に押し込まれた側方張出部33,34と中央張出部
35はその弾性により元の状態に戻ろうとする復元力を
発揮し、本体部31はプリント基板90に固定保持され
る。ここで、プレスフィットピン10の本体部11がス
ルーホール91内に挿入されて左右の側方張出部33,
34及び中央張出部35がスルーホール91内に押し込
められている状態において、左右の側方張出部33,3
4が上下方向にほぼ真っ直ぐ延びた外面をスルーホール
91の内周面に当接させるとともに、中央張出部35が
上下二つの突起部35a,35bをスルーホール91の
内周面に当接させることにより、前後方向の外力が作用
した場合であっても、本体部11が容易に基板90に対
して傾かないようになっており、プリント基板90に取
り付けられた状態で作用するあらゆる方向からの外力に
十分に抗することができるのは前述のプレスフィット1
0の場合と同じである。
【0017】図5は本発明の第2実施形態に係るプレス
フィットピン50を示しており、図5(A),(B)は
それぞれプレスフィットピン50単体の正面図と側面
図、図5(C)は図5(A)における矢視VC−VCより
見たプレスフィットピン50及びプリント基板90の断
面図である。この第2実施形態に係るプレスフィットピ
ン50では、上述の第1実施形態(変形例を含む)に係
るプレスフィットピン10,30のように、上下方向に
延びて形成された本体部51と、この本体部51の上下
方向中間部より左右方向に張り出して形成された左右の
側方張出部53,54と、上記本体部51の中間部より
前方に張り出して形成された中央張出部55とを有して
構成されている。そして、中央張出部55が本体部51
の上下方向に並んで外方に突出した二つの突起部55
a,55bを有するのみならず、左の側方張出部53が
本体部51の上下方向に並んで外方に突出した二つの突
起部53a,53bを有し、右の側方張出部54もまた
本体部51の上下方向に並んで外方に突出した二つの突
起部54a,54bを有した構成となっている。
【0018】本プレスフィットピン50の本体部51が
プリント基板90のスルーホール91内に挿入される
と、左右の側方張出部53,54及び中央張出部55は
プリント基板90上の開口縁により押圧され、スルーホ
ール91内に弾性的に押し込まれる。スルーホール91
内に押し込まれた側方張出部53,54と中央張出部5
5はその弾性により元の状態に戻ろうとする復元力を発
揮するため、本体部51はプリント基板90に固定保持
される。
【0019】プレスフィットピン50がこのようにプリ
ント基板90に固定保持されている状態では、中央張出
部55が上下二つの突起部55a,55bをスルーホー
ル91の内周面に当接させているほか、左右の側方張出
部53,54もそれぞれに設けられた上下二つの突起部
53a,53b,54a,54bをスルーホール91の
内周面に当接させている。このため、左右の側方張出部
53,54を含む面内に作用する外力に対してより大き
な抗力を発揮することができるようになり、上述の第1
実施形態(変形例を不組む)に係るプレスフィットピン
10,30の場合よりも更にプリント基板90上での安
定度を高めて基板90に対する位置ずれの発生をより効
果的に抑えることが可能となる。
【0020】図6は本発明の第2実施形態の変形例に係
るプレスフィットピン70を示しており、図6(A),
(B)はそれぞれプレスフィットピン70単体の正面図
と側面図、図6(C)は図6(A)における矢視VIC−
VICより見たプレスフィットピン70及びプリント基板
90の断面図である。この第2実施形態の変形例に係る
プレスフィットピン70では、上記プレスフィットピン
50の場合と同様に、上下方向に延びて形成された本体
部71と、この本体部71の上下方向中間部より左右方
向に張り出して形成された左右の側方張出部73,74
と、上記本体部71の中間部より前方に張り出して形成
された中央張出部75とを有して構成されている。そし
て、中央張出部75が本体部71の上下方向に並んで外
方に突出した二つの突起部75a,75bを有するのみ
ならず、左の側方張出部73が本体部71の上下方向に
並んで外方に突出した二つの突起部73a,73bを有
し、右の側方張出部74もまた本体部51の上下方向に
並んで外方に突出した二つの突起部74a,74bを有
しているのであるが、左右の側方張出部73,74の内
方側(本体部71の中心側)の形状は、外方側の形状に
従って屈曲したものとなっている。
【0021】上述のプレスフィットピン50では、左右
の側方張出部73,74の外方側が屈曲した形状になっ
ているにも拘わらず内方側の形状は上下方向に真っ直ぐ
に延びたものとなっており、その中間部のくびれた部分
ではその他の部分に比較して強度が弱くなるが、本変形
例のような構成とすれば左右の側方張出部73,74に
ついてこのように強度が弱くなる部分はなくなり、スル
ーホール91に挿入した際にくびれた部分から折れたり
変形が大きくなったりするようなことがなく、上述のプ
レスフィットピン50の効果に加えて、部品としての高
い信頼性を得ることができる。
【0022】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態にお
いて示したものに限定されない。例えば、上述の実施形
態においては、中央張出部は本体部の上下方向中間部よ
り前方に張り出して形成されるものとして説明したが、
これは前及び後のいずれか一方に張り出して形成されれ
ばよく、従って後方に張り出して形成されるものであっ
てもよい。また、上述の実施形態においては、中央張出
部若しくは左右の側方張出部が有する突起部は二つであ
ったが、これは複数であればいくつであっても構わな
い。
【0023】また、上述の実施形態においては、本発明
に係るプレスフィットピンはコネクタの一面側から延び
たものであるとしたが、これは一例であり、本発明に係
るプレスフィットピンは、上下方向に延びて形成された
本体部と、本体部の上下方向中間部より左右方向に張り
出して形成された左右の側方張出部と、上記中間部より
前及び後のいずれか一方側に張り出して形成された中央
張出部とを有して構成されるものであれば、必ずしもコ
ネクタと接続されたものでなくてもよい。また、上述の
実施形態においては、本発明に係るプレスフィットピン
がプリント基板に設けられたスルーホールに圧入取り付
けされる場合を例に説明したが、これは一例であり、本
発明に係るプレスフィットピンが圧入取り付けされるの
は必ずしもスルーホールでなくてもよく、またプリント
基板でなくてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプレ
スフィットピンでは、本体部の上下方向中間部より左右
方向に張り出して形成された左右の側方張出部のほか、
上記中間部より前及び後のいずれか一方側に張り出して
形成された中央張出部を有しており、本体部が基板等に
設けられた穴に挿入されたときには、これら左右の側方
張出部及び中央張出部が穴内に押し込められて本体部が
基板に固定されるのであるが、中央張出部は、本体部の
上下方向に並んで外方に突出した複数の突起部を有した
構成となっており、左右の側方張出部と中央張出部が穴
内に押し込められている状態では、左右の側方張出部が
穴の内周面に当接するほか、中央張出部の有する上記複
数の突起部が穴の内周面に当接するので、左右の側方張
出部を含む面内の外力のみならず、この面と直交する方
向(前後方向)の外力に対しても大きな抗力が発揮され
る。従って、本発明に係るプレスフィットピンでは、基
板に取り付けられた状態であらゆる方向からの外力に十
分に抗することができることとなり、基板上に安定した
固定をすることが可能である。
【0025】また、本発明に係るプレスフィットピンに
おいては、上記構成に加えて、左右の側方張出部それぞ
れが本体部の上下方向に並んで外方に突出した複数の突
起部を有してなり、左右の側方張出部及び中央張出部が
穴内に押し込められている状態で、これら複数の突起部
が穴の内周面に当接するようになっていることが好まし
い。このような構成であれば、左右の側方張出部を含む
面内に作用する外力に対してより大きな抗力を発揮する
ことができるので、基板上での安定度をより一層高めて
基板に対する位置ずれの発生をより効果的に抑えること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプレスフィットピ
ンを、これが圧入取り付けされるプリント基板とともに
示す斜視図である。
【図2】(A),(B)はそれぞれ第1実施形態に係る
プレスフィットピン単体の正面図と側面図、(C)は
(A)における矢視IIC−IICより見たプレスフィット
ピンの断面図である。
【図3】(A),(B)はそれぞれ第1実施形態に係る
プレスフィットピンがプリント基板に設けられたスルー
ホールに圧入取り付けされた状態の正面図と側面図であ
り、(C)は(A)における矢視IIIC−IIICより見た
プレスフィットピン及びプリント基板の断面図である。
【図4】第1実施形態の変形例に係るプレスフィットピ
ンを示す図であり、(A),(B)はそれぞれプレスフ
ィットピン単体の正面図と側面図、(C)は(A)にお
ける矢視IVC−IVCより見たプレスフィットピン及びプ
リント基板の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るプレスフィットピ
ンを示す図であり、(A),(B)はそれぞれプレスフ
ィットピン単体の正面図と側面図、(C)は(A)にお
ける矢視VC−VCより見たプレスフィットピン及びプリ
ント基板の断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の変形例に係るプレスフ
ィットピンを示す図であり、(A),(B)はそれぞれ
プレスフィットピン単体の正面図と側面図、(C)は
(A)における矢視VIC−VICより見たプレスフィット
ピン及びプリント基板の断面図である。
【図7】従来のプレスフィットピンの一例を示す図であ
り、(A),(B)はプレスフィットピンの正面図と側
面図、(C)は(A)における矢視VIIC−VIICより見
たプレスフィットピンの断面図、(D)はプリント基板
に設けられたスルーホール内に挿入された状態のプレス
フィットピンを(A)における矢視VIIC−VIICから見
た断面図である。
【符号の説明】
10 プレスフィットピン 11 本体部 13,14 側方張出部 15 中央張出部 15a,15b 突起部 90 プリント基板 91 スルーホール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に延びて形成された本体部と、
    前記本体部の上下方向中間部より左右方向に張り出して
    形成された左右の側方張出部と、前記中間部より前及び
    後のいずれか一方側に張り出して形成された中央張出部
    とを有し、前記本体部が基板等に形成された穴内に挿入
    されたときに、前記左右の側方張出部及び前記中央張出
    部が前記穴内に弾性的に押し込められることにより前記
    本体部が前記基板等に固定される構成のプレスフィット
    ピンであって、 前記中央張出部は前記本体部の上下方向に並んで外方に
    突出した複数の突起部を有してなり、前記左右の側方張
    出部及び前記中央張出部が前記穴内に押し込められてい
    る状態では、前記左右の側方張出部及び前記中央張出部
    の有する前記複数の突起部が前記穴の内周面に当接する
    ようになっていることを特徴とするプレスフィットピ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記左右の側方張出部それぞれが前記本
    体部の上下方向に並んで外方に突出した複数の突起部を
    有してなり、前記左右の側方張出部及び前記中央張出部
    が前記穴内に押し込められている状態では、前記左右の
    側方張出部それぞれの有する前記複数の突起部が前記穴
    の内周面に当接するようになっていることを特徴とする
    請求項1記載のプレスフィットピン。
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