JP2003307831A - 合成石英ガラス板用容器 - Google Patents

合成石英ガラス板用容器

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JP2003307831A
JP2003307831A JP2002113299A JP2002113299A JP2003307831A JP 2003307831 A JP2003307831 A JP 2003307831A JP 2002113299 A JP2002113299 A JP 2002113299A JP 2002113299 A JP2002113299 A JP 2002113299A JP 2003307831 A JP2003307831 A JP 2003307831A
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synthetic quartz
glass plate
lid
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Hitoshi Mishiro
均 三代
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Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成石英ガラス板を、破損等を起こすことな
く搬送・輸送できる合成石英ガラス板用容器を提供す
る。 【解決手段】 合成石英ガラス製のペリクル板Aを収容
する収容空間11を有する容器本体10と蓋体20とを
備え、容器本体10の周壁10bの内面に、ペリクル板
Aを載置する載置面13と、ペリクル板Aの水平方向の
移動を規制する位置決め面14とを有する保持部15を
形成するとともに、蓋体20の天板下面に、容器本体1
0の保持部15の載置面13とともにペリクル板Aの周
縁を挟持する押付部21を形成したペリクル板用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にはF2レーザ
ー(波長157.6nm)を利用した光リソグラフィ用
ペリクルに使用される合成石英ガラス製のペリクル板、
もしくは、ペリクルフレームに貼付ける前の、即ち合成
石英ガラスインゴットのスライス加工以降、フレーム貼
付けまでのペリクル用素板等の合成石英ガラス薄板を搬
送、輸送するのに適した合成石英ガラス板用容器に関す
るものである。尚、本発明においては、このペリクル素
板を含めて「ベルクル板」といい、以下、合成石英ガラ
ス薄板の代表としてペリクル板を例として説明する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の製造工程で使用される光リソ
グラフィ工程においては、レジスト材を塗布した半導体
ウェハを露光することによりパターン形成が行われる。
この際に用いるマスクに傷・異物が存在していると、パ
ターンとともに傷・異物がウェハ上に転写され、回路の
短絡・断線等の原因となる。このため、マスクの表面の
異物よけとして、マスクの片面または両面にペリクルを
装着する方法がとられている。
【0003】従来、ペリクルは、アルミニウムなどから
なるフレームにニトロセルロースまたはフッ素樹脂から
なる数nm〜数μmの厚みのペリクル膜を接着剤で貼り
付けたものが用いられており、これをマスク上のパター
ンを覆うように固定して用いられていた。
【0004】しかし、このような有機膜等を使用したペ
リクルは、パターン密度や露光精度を上げるために露光
波長を短くすると、例えばF2レーザー(波長157.
6nm)を用いた露光では光学的エネルギーが強大にな
り、有機分の分解等を促すため、実際の露光で使用する
エネルギーでのショット数、いいかえれば使用時間に対
して十分な耐久性を持っていないため、現時点では実用
に適していない。
【0005】一方、F2レーザーを効率的に透過する材
料として合成石英ガラスが良く知られており、前述の有
機膜に替わってペリクルとして使用することが提案され
ている。同時に上記の短波長光線の透過率を向上させる
ために合成石英製のペリクル板に反射防止膜を成膜する
ことも提案されている。このペリクル板の厚みは、実用
上、0.01〜2.0mmであることが望ましいとされ
ているが、実際の露光を鑑みた場合、ペリクル板の板内
に厚みのばらつきがあると、屈折光の光路が変化して転
写パターンの位置がずれ、良好なリソグラフが行えない
ことが知られている。ペリクル板自体の厚みを薄くすれ
ばするほど屈折光の到達点での変位量は小さくなるた
め、ペリクル板の厚みを極力薄くする試みがなされてお
り、現在では800μm以下のベリクル板が主流となっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この合成石英ガラスを
用いたペリクル板は、傷をきらい、搬送・輸送や保管中
のパーティクルの付着を嫌うなどの理由から、収納容器
が必要となる。しかし、ペリクル板の厚みが薄くなれば
なるほど、特に800μm以下になると搬送や輸送中の
振動や衝撃により非常に破損、破壊しやすくなるといっ
た不具合がある。
【0007】そこで、本発明は合成石英ガラス製のペリ
クル板を、破損等を起こすことなく搬送・輸送できる合
成石英ガラス板用容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、合成石英ガラス板を収容する収容空間を有
する容器本体と前記容器本体の収容空間の開口を開閉自
在に覆う蓋体とを備え、前記容器本体の収容空間を画成
する周壁の内面に、合成石英ガラス板の周縁を載置する
載置面と、合成石英ガラス板の水平方向の移動を規制す
る位置決め面とを有する段状の保持部を形成するととも
に、前記蓋体の天板下面から前記容器本体側に突出し、
前記容器本体の保持部の載置面とで合成石英ガラス板の
周縁を挟持する押付部を形成したことを特徴とする合成
石英ガラス板用容器を提供する。
【0009】本発明の合成石英ガラス板用容器では、容
器本体に設けた保持部の載置面と位置決め面とにより合
成石英ガラス板を容器本体の所定位置に位置決めして保
持するとともに、蓋体に突設した押付部と容器本体の載
置面とにより合成石英ガラス板を確実に挟み込んで合成
石英ガラス板の垂直方向の動きを抑制する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示した実施
の形態に基づいて詳細に説明する。尚、本明細書では、
本発明の合成石英ガラス板用容器をペリクル板用に用い
たときにはぺリクル板用容器とも称する。
【0011】図1乃至図3は本発明に係るペリクル板用
容器の一実施の形態を示したものであり、図1は矩形の
ペリクル板Aを収容するペリクル板用容器を示した斜視
図、図2は該容器にペリクル板を収容した状態を示した
断面図、図3はブロック状の保持部および押付部のみを
示す斜視図である。
【0012】このペリクル板用容器は、ペリクル板Aを
収容する容器本体10と、蓋体20とから構成されてい
る。容器本体10は、矩形の平板からなる底壁10a
と、この底壁10aの周縁に沿って立設された側壁10
bとによって上方に開口する収容空間11を有してい
る。また、容器本体10には、側壁10bおよび底壁1
0aから収容空間11へ突出するブロック状の保持部1
2が付設されている。なお、この保持部12は、底壁1
0aおよび側壁10bと一体に成形してもよいし、別体
に形成してそれを底壁10aおよび側壁10bに接着、
溶着、ネジとめ等によって固定してもよい。また、保持
部12には、図3に示したように、ペリクル板Aの周縁
を載置する載置面13と、載置面13から垂直方向に形
成され、載置面13に載置されたペリクル板Aの水平方
向の移動を規制する位置決め面14とが形成されてお
り、断面略L字状を呈している。
【0013】蓋体20は、矩形の平板からなる天板20
aと、この天板20aの周縁に沿って立設された側壁2
0bとで形成されている。尚、この蓋体20は、図2に
示すように、容器本体10と一体化したときに、その側
壁20bが容器本体10の側壁10bの外側に被さるよ
うに天板20aの大きさおよび側壁20bの厚みが設定
されている。また、天板20aの下面には、容器本体1
0に設けられた保持部12に対応する位置に、押付部2
1が立設されている。この押付部21も、天板20aお
よび側壁20bと一体に成形してもよいし、別体に形成
してそれを天板20aおよび側壁20bに接着、溶着、
ネジ止め等によって固定してもよい。また、押付部21
は、図3に示したように、容器本体10と一体化したと
きに、容器本体10に設けられた保持部12の載置面1
3と対向する下面22と、保持部12の位置決め面14
と対向する垂直面23とが形成されており、断面略逆L
字状を呈している。
【0014】そして、このペリクル板用容器では、図2
に示したように、先ず、容器本体10の載置面13にペ
リクル板Aを載置する。この場合、ペリクル板Aは、位
置決め面14によって水平方向の移動が拘束される。そ
して、蓋体20を容器本体10に被せることにより、蓋
体20の押付部21の下面22がペリクル板Aの上面に
当接し、下面22と保持部12の載置面13とでペリク
ル板Aを挟持し、ペリクル板Aの垂直方向への動きが抑
制される。
【0015】このとき、蓋体20の押付部21の垂直部
24と、容器本体10の保持部12の位置決め面14と
が、ペリクル板Aの上面にて垂直方向で重なり合う部分
を持つようにすることにより、ペリクル板Aが容器本体
の保持部12に乗り上げて破損するといった不具合を防
止することができる。このような重なり部分は、ペリク
ル板Aの板厚に合わせて、保持部12の載置面13まで
の高さと、押付部21の垂直面13の垂下長とを適宜調
整することにより実現できる。
【0016】上記実施の形態では、保持部12の載置面
13と押付部21の下面22を水平面によって形成して
いるが、保持部12および押付部21の形状は、その他
にも、例えば図4に示すように、保持部15の載置面1
3を位置決め面14側から漸次下降するテーパ面とし、
これと対応して、押付部21の下面22を垂直面23側
から漸次下降するテーパ面とすることもできる。保持部
12および押付部21をこのような形状とすることによ
り、図5に示したように、ペリクル板Aの下面周縁のエ
ッジaが保持部12のテーパ面(載置面)13に当接
し、またペリクル板Aの上面には押付部21のテーパ面
(下面)22の稜22aが当接する。即ち、この場合、
保持部12および押付部21は共にペリクル板Aと線接
触する。図3に示した形状の保持部12および押付部2
1では、ペリクル板Aと保持部12の載置面13及び押
付部21の下面22とは面接触であったのに対し、図4
に示す保持部12および押付部21では接触面積が大幅
に減り、保持部12および押付部21からペリクル板A
への異物の付着を大幅に減らすことができる。
【0017】また、ペリクル板Aと、保持部12の載置
面13および押付部21の下面22との接触面積を減ら
すために、図6に示すように、保持部12の載置面13
に半球形の突起部13aを形成し、押付部21の下面2
2に半球形の突起物22bを形成してもよい。これによ
り、図7に示すように、ペリクル板Aを保持部12の突
起部13aと押付部21の突起部22bとにより点接触
にて挟持できる。
【0018】図8乃至図10は本発明に係るペリクル板
用容器の他の実施の形態を示したものであり、図8は円
形のペリクル板Aを収容するペリクル板用容器を示した
斜視図、図9はペリクル板を収容した状態を示した断面
図である。
【0019】このペリクル板用容器は、ペリクル板Aを
収容する円筒状の容器本体30と、円筒状の蓋体40と
から構成されている。容器本体30は、円形の底壁30
aと、この底壁30aの周縁に沿って立設された側壁3
0bとによって上方に開口する収容空間31を有してい
る。また、容器本体30の側壁30bおよび底壁30a
には、収容空間31に突出する環状の保持部32が付設
されている。この保持部32には、図9に示したよう
に、ペリクル板Aの周縁を載置する載置面33と、載置
面33から垂直方向に形成され、載置面33に載置され
たペリクル板Aの水平方向の移動を規制する位置決め面
34を備えている。なお、この保持部32は、底壁30
aおよび側壁30bと一体に成形してもよいし、別体に
形成してそれを底壁30aおよび側壁30bに接着、溶
着、ネジとめ等によって固定してもよい。
【0020】蓋体40は、円形の天板40aと、天板4
0aの周縁に沿って立設された側壁40bとから形成さ
れている。尚、この蓋体40は、図9に示すように、容
器本体30と一体化したときに、その側壁40bが容器
本体30の側壁30bの外側に被さるように天板40a
の直径および側壁40bの厚みが設定されている。ま
た、蓋体40の天板40aの下面には、複数個(ここで
は4個)の押付部41が略等間隔で立設されている。こ
の押付部41は、図9に示したように、容器本体30に
蓋体40を嵌め合わせたとき、容器本体30の保持部3
2の載置面33と対向する下面42と、保持部32の位
置決め面34と対向する垂直面43とを有する。なお、
この押付部41は、天板40aおよび側壁40bと一体
に成形してもよいし、別体に形成してそれを天板40a
および側壁40bに接着、溶着、ネジ止め等によって固
定してもよい。
【0021】そして、このペリクル板用容器では、図9
に示したように、先ず、容器本体30の載置面33にペ
リクル板Aを載置する。この場合、ペリクル板Aは、位
置決め面34によって水平方向の移動が拘束される。そ
して、蓋体40を容器本体30に被せることにより、蓋
体40の押付部41の下面42がペリクル板Aの上面に
当接し、下面42と保持部32の載置面33とでペリク
ル板Aを挟持し、ペリクル板Aの垂直方向への動きが抑
制される。
【0022】上記実施の形態では、ペリクル板Aの下面
の周縁全体が容器本体30の保持部32の載置面33と
面接触するため、図10(但し、説明のために蓋体40
の半分を示してあるに)示すように、容器本体30の保
持部32を、断面形状はそのままで、蓋体40の押付部
41に対応させて複数箇所(ここでは4箇所)に形成
し、接触面積を減らずことが好ましい。さらには、容器
本体30の保持部32の載置面33および押付部41の
下面42を、図4に示したようにテーパ面としたり、図
6に示したように半球形状の突起物を付設してペリクル
板Aとの接触面積をより小さくすることも好ましい。
【0023】ところで、上記円筒状で、容器本体30に
保持部32が分割されて形成された構成のペリクル板用
容器では、容器本体30の保持部32と蓋体40の押付
部41との位置がズレると、ペリクル板Aの周縁には、
容器本体30の保持部32の載置面33による押し上げ
力と蓋体40の押付部41の下面42による押し付け力
とが異なる位置で加わるため、ペリクル板Aが割れ易く
なる。そこで、容器本体30と蓋体40とに、両者が相
対的に周方向へ回動しないように、位置決め手段を設け
ることが好ましい。
【0024】このような位置決め手段50としては、同
じく図10に示したように、容器本体30の側壁30b
の上面に突起51を立設するとともに、蓋体40の天板
から側壁にかけてその一部を切欠して規制孔52を形成
し、突起51と規制孔52とを嵌め合わせる構成とする
ことができる。これにより、容器本体30と蓋体40と
が相互に周方向に回動するのを防止することができる。
【0025】また、位置決め手段50として、図11に
示すように、容器本体30の保持部32に蓋体40の押
付部41の幅よりも広い間隔で一対の立片53,53を
設け、容器本体30と蓋体40とを一体化したときに、
容器本体30の保持部32の立片53,53の間に押付
部41が収容される構成としてもよい。
【0026】あるいは、位置決め手段50として、図1
2に示すように、蓋体40の押付部41に容器本体30
の保持部32の幅よりも広い間隔で一対の立片54,5
4を設け、容器本体30と蓋体40とを一体化したとき
に、蓋体40の押付部41の立片54,54の間に容器
本体30の保持部32が収容される構成としてもよい。
【0027】なお、図11および図12に示した容器本
体30の保持部32と蓋体40の押付部41とは、それ
ぞれ逆の形状とすることができる。
【0028】さらに、位置決め手段50として、図13
に示すように、容器本体30の底壁の適所に円柱状の凸
部55を形成し、蓋体40の天板の対応個所に凹部55
を形成して、それらを嵌合させる構成とすることもでき
る。
【0029】また、位置決め手段50として、図14に
示すように、容器本体30の底壁の適所に、一対の板状
の立片57,57を所定間隙で立設するとともに、蓋体
40の天板の対応個所に1枚の板状の立片58を立設
し、容器本体30の2枚の立片57,57で蓋体40の
立片58を挟み込むようにする構成とすることもでき
る。
【0030】なお、図13および図14に示した凸部5
5と凹部56、一対の立片57,57と立片58とは、
容器本体30および蓋体40にそれぞれ逆の組み合わせ
てで設けてもよい。
【0031】また、本発明のペリクル板用容器は、複数
枚のベリクル板Aを収容することもできる。すなわち、
図15は複数枚のペリクル板Aを単一の容器に収納する
場合の実施形態を示す断面図であるが、容器本体10の
保持部の載置面上に複数枚のペリクル板Aをスペーサ8
0を介在させて積層して収容する。ここで、容器本体6
0の保持部61の位置決め面62の高さは、ペリクル板
Aの収容枚数とスペーサ80の厚みに合わせて設定する
とともに、図示は省略するが、容器本体60および蓋体
70の周壁の高さをそれに見合ったものにする。また、
本体容器60の保持部61および蓋体70の押付部71
の構造は、上記したような単一のペリクル板Aを収容す
る容器と同様にすることができる。
【0032】なお、スペーサ80の形状は、ペリクル板
Aの平面形状に合わせることができ、ペリクル板Aが円
形である場合は、ペリクル板Aの有効領域を外した任意
の内径寸法を持つリング状とし、ペリクル板Aが矩形で
ある場合は、ペリクル板Aの有効領域を外した任意の大
きさの額縁状の形態とすれば良い。但し、スペーサ80
の強度を保つためには、外形寸法と内径寸法との差が1
mm以上あることが望ましく、特に外形寸法はペリクル
板Aの外形寸法以下であることが望ましい。このスペー
サ80の厚み並びに材質は、充分に弾性をもつ樹脂の中
から任意の厚みを選べば良い。
【0033】上記に挙げた各ペリクル板用容器は、保持
部や押付部を含めてポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリカーボネート、アクリル、ABS、フ
ッ素樹脂等の樹脂材料、あるいは金属やセラミックのよ
うな無機材料等から形成されるのが一般的である。しか
し、これらの材料は、基本的には弾性が低いため、搬送
・輸送時の振動や衝撃に対する吸収力が弱い。また、交
差以上の大きな寸法誤差がある場合も、ペリクル板Aは
大きな振動や衝撃を受ける。そこで、図16あるいは図
17にそれぞれ半断面図にて示すように、適当な弾性材
料からなる衝撃吸収部材を介在させることも好ましい。
【0034】すなわち、図16に示すペリクル板用容器
は、ペリクル板Aを載置する保持部91を備える容器本
体90と、蓋体100と、これらの間に介在される中蓋
110と、衝撃吸収部材120とから構成されている。
ここで、中蓋110に押付部111が設けられており、
ペリクル板Aは容器本体90の保持部91と中蓋110
の押付部111とで挟持される。また、中蓋110の上
には衝撃吸収部材120が載置され、その上に蓋体10
0が被せられる。なお、衝撃吸収部材120は、蓋体1
20の天板下面の全面を隙間無く覆う一枚のシート物で
あってもよいし、樹脂製チューブを格子状やネット状、
リング状等に編組したものであってもよい。
【0035】また、図17に示すように、容器本体13
0と蓋体140とが重なり合う部分に、何れか一方、な
いしは両方に衝撃吸収部材150を介在させても同様の
効果が得られる。
【0036】本発明のペリクル板用容器は、上記に限ら
ず種々の変更がさらに可能である。例えば、図18に半
断面にて示すように、楕円状の容器本体160と、楕円
状の蓋体170とで構成し、容器本体160に、矩形の
ペリクル板A(図示せず)を載置できるように、ペリク
ル板Aの4辺に対応する個所に4つの保持部161を設
けるとともに、蓋体170にも対応個所に押付部(図示
せず)を設けてもよい。このような構成により、外観が
楕円状もしくは円形の筒体でありながら、矩形のペリク
ル板Aを収容することが可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る合成
石英ガラス板用容器によれば、合成石英ガラス板を良好
に収容でき、輸送中の振動や衝撃で破損させることを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペリクル板用容器の一実施形態(矩形
ペリクル板用)を示す斜視図である。
【図2】図2に示したペリクル板用容器にリクル板を収
容した状態を示す断面図である。
【図3】容器本体の保持部および蓋体の押付部の一例を
示す斜視図である。
【図4】容器本体の保持部および蓋体の押付部の他の例
を示す斜視図である。
【図5】図4の保持部および押付部によってペリクル板
を挟持した状態を示す断面図である。
【図6】容器本体の保持部および蓋体の押付部のさらに
他の例を示す斜視図である。
【図7】図6の保持部および押付部によってペリクル板
を挟持した状態を示す断面図である。
【図8】本発明のペリクル板用容器の他の実施形態(円
形ペリクル板用)を示す斜視図である。
【図9】図8に示したペリクル板用容器にペリクル板を
収容した状態を示す断面図である。
【図10】図8に示した円形ペリクル板用容器の他の実
施形態(保持部複数個配置)を示す平面図であり、かつ
容器本体と蓋体とのズレを防止する位置決め手段を示す
平面図である。
【図11】位置決め手段の他の例を示す斜視図である。
【図12】位置決め手段のさらに他の例を示す斜視図で
ある。
【図13】位置決め手段のさらに他の例を示す斜視図で
ある。
【図14】位置決め手段のさらに他の例を示す斜視図で
ある。
【図15】本発明のペリクル板用容器のさらに他の実施
形態(複数枚のペリクル板収容)を示す断面図である。
【図16】本発明のペリクル板用容器のさらに他の実施
形態(緩衝部材具備)に示す半断面図である。
【図17】緩衝部材を具備するペリクル板用容器の他の
例を示す半断面図である。
【図18】本発明のペリクル板用容器のさらに他の実施
形態を示す半断面図である。
【符号の説明】
10 容器本体 11 収容容器 12 保持部 13 載置面 13a 突起 14 位置決め面 20 蓋体 21 押付部 22 下面 22a 稜 22b 突起 23 垂直面 30 容器本体 31 収容空間 32 保持部 34 位置決め面 40 蓋体 41 押付部 42 下面 43 垂直面 50 位置決め手段 51 突起 52 規制孔 53 側壁 54 凸部 55 凹部 57,58 立片 60 容器本体 61 保持部 62 位置決め面 70 蓋体 80 スペーサ 90 容器本体 91 保持部 100 蓋体 110 中蓋 111 保持部 120 衝撃吸収部材 130 容器本体 140 蓋体 150 衝撃吸収部材 160 容器本体 161 保持部 170 蓋体
フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 BC33 BE12 3E096 AA01 AA04 AA06 BA20 BA24 BA30 BB03 BB04 CA02 CA03 DA01 DA03 DA17 DA23 DA25 DB01 DB07 DB08 DC01 DC02 EA02X EA02Y EA06X EA06Y FA09 FA10 FA23 FA26 GA03 GA07 GA11 GA13 5F031 CA01 CA04 DA12 EA02 EA10 EA12 EA14 KA02 KA11 PA20 PA23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成石英ガラス板を収容する収容空間を
    有する容器本体と前記容器本体の収容空間の開口を開閉
    自在に覆う蓋体とを備え、前記容器本体の収容空間を画
    成する周壁の内面に、合成石英ガラス板の周縁を載置す
    る載置面と、合成石英ガラス板の水平方向の移動を規制
    する位置決め面とを有する段状の保持部を形成するとと
    もに、前記蓋体の天板下面から前記容器本体側に突出
    し、前記容器本体の保持部の載置面とで合成石英ガラス
    板の周縁を挟持する押付部を形成したことを特徴とする
    合成石英ガラス板用容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の合成石英ガラス板用容
    器であって、前記容器本体の周壁の内面に収容空間の内
    方へ突出するブロック状の突出片を形成し、該突出片に
    前記保持部を形成するとともに、前記蓋体の押付部を前
    記容器本体の突出片と対応させて形成したことを特徴と
    する合成石英ガラス板用容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の合成石英ガラ
    ス板用容器であって、前記容器本体の保持部の載置面
    と、前記蓋体の押付部の下面の何れか一方、もしくは両
    方にテーパ面を形成し、前記テーパ面または該テーパ面
    の稜を前記合成石英ガラス板に当接させるようにしたこ
    とを特徴とする合成石英ガラス板用容器。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の合成石英ガラ
    ス板用容器であって、前記容器本体の保持部の載置面
    と、前記蓋体の押付部の下面の何れか一方、もしくは両
    方に、先端にR加工を施した突起部を設け、該突起部の
    先端で合成石英ガラス板の上下面を挟持することを特徴
    とする合成石英ガラス板用容器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の合成石英
    ガラス板用容器であって、容器が円形である場合に、前
    記容器本体と前記蓋体とに、相対的に周方向に回動する
    のを防止する位置決め手段を配設したことを特徴とする
    合成石英ガラス板用容器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の合成石英ガラス板用容
    器であって、前記位置決め手段を、前記容器本体の保持
    部または前記蓋体の押付部の何れか一方に一対の突片を
    設けるとともに、他方に前記一対の突片間に収容可能な
    突片を設けて構成したことを特徴とする合成石英ガラス
    板用容器。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の合成石英ガラス板用容
    器であって、前記位置決め手段を、前記容器本体または
    前記蓋体の何れか一方に凸部を形成し、他方に該凸部に
    嵌合する凹部を形成して構成したことを特徴とする合成
    石英ガラス板用容器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の合成石英
    ガラス板用容器であって、複数枚の合成石英ガラス板
    を、該合成石英ガラス板の周縁に沿ってスペーサを介在
    させ、積層状態で収納可能としたことを特徴とする合成
    石英ガラス板用容器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の合成石英
    ガラス板用容器であって、周縁下面に支持部を有する中
    蓋を備えるとともに、該中蓋を覆う弾性材料からなる衝
    撃吸収部材を備え、容器本体に収容した合成石英ガラス
    板の上面を前記中蓋で押さえ、該中蓋と蓋体との間に前
    記衝撃吸収部材を介在させるようにしたことを特徴とす
    る合成石英ガラス板用容器。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8の何れかに記載の合成石
    英ガラス板用容器であって、容器本体と蓋体とが重なり
    あう部分に衝撃吸収部材を介在させることを特徴とする
    合成石英ガラス板用容器。
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